JP2009073503A - 包装袋、内容物入り包装袋、および包装袋の製造方法 - Google Patents

包装袋、内容物入り包装袋、および包装袋の製造方法 Download PDF

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陽平 蔭山
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Abstract

【課題】引き裂き性を低下させることなく、手への不快感を抑制して作業性を向上させる包装袋、内容物入り包装袋、および包装袋の製造方法を実現する。
【解決手段】底部12および該底部12に対向する口部19、並びに対向する2つの側端部を備え、該対向する2つの側端部13のうち、少なくとも片方の側端部13aが、該側端部13aの外縁17aより内側にヒートシールされ、融着部16と該融着部16の外側に形成された非融着部17とを有する包装袋10であって、前記外縁17aから前記融着部16にかけて開封開始部17が設けられたことを特徴とする包装袋10。
【選択図】図1

Description

本発明は、包装袋、内容物入り包装袋、および包装袋の製造方法に関する。
液状や粉末状の薬剤や食品などを収容する袋状の容器としては、2枚のフィルムを重ね合わせて底部および両方の側端部の3方をヒートシールした3方シール形包装袋、1枚のフィルムの両端をヒートシールして形成した接合部を袋の背面に備えたピロー形または封筒形の包装袋などが一般的に用いられている。
3方シール形包装袋は、ヒートシールした接合部の剛性が増し、鋭利になるため、接合部に指先などが触れると不快に感じる場合があり、持ち運びや開封などの作業性が低下することがあった。また、場合によっては、手指を切創することもあった。
一方、ピロー形または封筒形の包装袋は、接合部を袋の背面に備えるため、3方シール形包装袋に比べて持ち運びや開封などの作業時に指先などが不快に感じにくい。特に、両方の側端部は筒状に形成されているので、作業時において指先などが不快に感じることは稀である。
ところで、袋状の容器には、開封が容易にできるように開口部に近い両方の側端部の一方または両方にノッチなどの開封開始部が設けられる場合が多い。3方シール形包装袋の場合は、両方の側端部がヒートシールされているので、開封開始部を容易に設けることが可能である。しかし、ピロー形または封筒形の包装袋は両方の側端部が筒状に形成されているので開封開始部を設けるのは困難であった。
このように、開封を容易にできるための手段として開封開始部を備えることと、指先などが不快に感じることなく、開封などの作業性を向上させることの両立は困難であった。
そこで、指先が不快に感じることなく、袋を容易に切り裂いて開封できる袋が提案されている。例えば特許文献1には、周囲をヒートシールする段階の前段階において所定位置に形成したノッチに、ヒートシールを施して形成された擬似ノッチを備えたノッチ付き包装袋が開示されている。
しかし、特許文献1に記載のような包装袋では、開封時における指先の不快感を抑制することはできるものの、擬似ノッチが備わる領域以外の周囲、特に両方の側端部はヒートシールされているので、剛性が増している。
従って、例えば、粉末状の内容物が収容された包装袋を開封する際に、内容物の飛散を防ぐ目的で内容物を鉛直方向の下方に寄せ集めるために、包装袋の両方の側端部を手で掴み、包装袋の底部を机などの対象物に数回衝突させる操作を行う場合があるが、剛性の高い両方の側端部が手に当たるため、不快に感じることがあり、作業性が低下しやすかった。
また、袋に収容する内容物として、例えば人工腎臓用透析用の粉末剤などの粉末状の薬剤を収容する場合、多量の内容物を収容することもあるため、袋を形成するフィルムの厚さを厚くすることがある。フィルムの厚さが厚くなるほど、袋の両方の側端部の剛性は増すこととなる。しかし、特許文献1に記載のような包装袋を製造する際に、厚手のフィルムを用いた場合は特に、手が不快に感じやすくなり、作業性が低下しやすかった。
そこで、例えば特許文献2には、図10に示すように1枚の積層フィルム41がその対向する面においてガセット折りされて、被収容体を収容することにより袋状の容器を構成する本体42を備えたパウチ容器が開示されている。該パウチ容器によれば、1枚の積層フィルム41をガセット折りすることにより、本体42の外側に形成される角部43に中空が形成され、角部43における手触り感を柔らかくすることができる。
また、側端部がヒートシールされた袋としては、例えば特許文献3に、シール部がフィルムの外縁から離れた位置に形成され、該シール部よりも外側に位置する二つの非接着のフィルム外辺部に、多数の傷痕を有する傷痕群が形成された易開封密封袋が開示されている。該易開封密封袋は、プラスチックのフィルムからなる密封袋を任意の位置から容易に引き裂くことを目的としたものであるが、上述のようにフィルムの外縁から離れた位置にシール部を設けることで、手への不快感を抑制することもできると推測される。
特開2007−1596号公報 特開2007−99364号公報 特開平5−178352号公報
しかしながら、特許文献2に記載のようなパウチ容器には口栓が設けられ、パウチ容器を開封する際は、開栓することで内容物を取り出すことができる。従って、上記パウチ容器は開封手段としては口栓専用の容器であり、ノッチなどの開封開始部を用い、引き裂いて開封するものではない。何故ならば、上記パウチ容器は図10に示すように側端部44がガセット折りになっているので、1つの側端部44に2つの角部43が形成されることとなる。例えば2つの角部43のうち一方の角部43aにノッチなどの開封開始部を設けて開封すると、図10に示すようにガセットの折り部45までは、側面を形成するフィルム41aと側端部を形成するフィルム41bを同一方向に引き裂きことができるが、ガセットの折り部45を過ぎるとフィルム41aを引き裂く方向とフィルム41bを引き裂く方向が逆になるため、円滑に引き裂くことが困難であり、引き裂き性が低下しやすかった。
また、2つの角部43の両方の角部43a、43bに開封開始部を設けて開封したとしても、ガセットの折り部45までは4枚のフィルムを重ねて引き裂くことになるので、より大きな力で引き裂く必要があった。
従って、特許文献2に記載のような構成を適用した包装袋では、開封開始部を設けて開封することは困難である。
また、特許文献3に記載のような易開封密封袋では、傷痕群すなわち開封開始部が、シール部には形成されていないため、任意の位置からシール部に向かっては容易に引き裂くことはできるものの、シール部は非接着のフィルム外辺部に比べて剛性が高いので、シール部とフィルム外辺部との境界において引き裂き強度が増大し、より大きな力で引き裂く必要がある場合もあり、引き裂き性が低下することもあった。
このように、特許文献3に記載のような易開封密封袋では、手への不快感を抑制する効果は期待できるものの、引き裂き性が低下することがあった。
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、引き裂き性を低下させることなく、手への不快感を抑制して作業性を向上させる包装袋、内容物入り包装袋、および包装袋の製造方法を実現することを課題とする。
本発明の包装袋は、底部および該底部に対向する口部、並びに対向する2つの側端部を備え、該対向する2つの側端部のうち、少なくとも片方の側端部が、該側端部の外縁より内側にヒートシールされ、融着部と該融着部の外側に形成された非融着部とを有する包装袋であって、前記外縁から前記融着部にかけて開封開始部が設けられたことを特徴とする包装袋。
ここで、2枚のフィルムの両方の側端部が、各外縁より内側にヒートシールされて袋状に形成されたことが好ましい。
また、前記開封開始部がノッチであることが好ましい。
さらに、前記融着部の厚さが100〜400μmであっても、手への不快感を抑制し、作業性を向上できる。
また、本発明の内容物入り包装袋は、前記包装袋に、粉末状の内容物が収容されたことを特徴とする。
また、本発明の包装袋の製造方法は、底部および該底部に対向する口部、並びに対向する2つの側端部を備えた包装袋の製造方法において、前記対向する2つの側端部のうち、少なくとも片方の側端部を、該側端部の外縁より内側にヒートシールして、融着部と該融着部の外側に非融着部を形成し、前記外縁から前記融着部にかけて開封開始部を形成することを特徴とする。
ここで、2枚のフィルムの両方の側端部を、各外縁より内側にヒートシールして袋状に形成することが好ましい。
また、厚さが50〜200μmのフィルムを用いたとしても、手への不快感を抑制し、作業性を向上できる。
本発明の包装袋、内容物入り包装袋、および包装袋の製造方法によれば、引き裂き性を低下させることなく、手への不快感を抑制して作業性を向上できる。
また、本発明の包装袋であれば、多量の内容物を収容するために厚手のフィルムを用いたとしても、手への不快感を抑制し、作業性を向上できる。
以下、図を用いて本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の包装袋10の一例を示す平面図である。
この例の包装袋10は、2枚のフィルム11を、底部12、および対向する2つの側端部13のうち、少なくとも片方の側端部13aを、該側端部13aの外縁17aより内側にヒートシールして収容部14を形成しつつ、袋状に形成されている。
本発明に用いられるフィルム11としては、複数の層が積層した積層フィルムが用いられる。
フィルム11の厚さとしては特に制限されず、本発明では、例えば50〜200μmの厚さのフィルム11を用いることも可能である。
外層、すなわち外気と接する側に位置する層を構成する材料としては、例えば、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリプロピレン系、ポリカーボネート系、ポリアセタール系などの合成樹脂からなるフィルムを用いることができる。なお、外層には、通常、印刷が施される場合が多い。
外層を構成するフィルムの厚さは、15〜40μmが好ましい。
一方、内層、すなわち例えば収容部14にて内容物と接する側に位置する層を構成する材料としては、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィンからなるシーラントフィルムが好ましい。中でも、衝撃強度物性に優れる点でポリエチレンが好ましく、具体的には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンが好ましい。
内層を構成するシーラントフィルムの厚さは、40〜100μmが好ましい。
また、外層と内層との間には、ガスバリア性フィルムをさらに設けてもよい。ガスバリア性フィルムを設けることで、酸素などで変質しやすい薬剤の収容に好適な包装袋が得られる。
ガスバリア性フィルムとしては、例えば、ポリエステルまたはポリアミドからなるフィルムに、シリカ、アルミニウム、アルミナ等を蒸着させたフィルム、アルミニウム箔、ポリビニルアルコールからなるフィルム、エチレン・ビニルアルコール共重合体からなるフィルム、ポリ塩化ビニリデンからなるフィルム等が挙げられる。
ガスバリア性フィルムの厚さは、7〜40μmが好ましい。
ここで、本発明の包装袋の製造方法を説明しながら、包装袋10の構成について詳述する。
まず、2枚のフィルム11を重ね、図1に示すように、対向する2つの側端部13のうち、少なくとも片方の側端部13aを、該側端部13aの外縁17aより内側にヒートシールして、融着部16を形成させる。このように融着部16を形成させることで、側端部13aは融着部16と、該融着部16の外側に形成された非融着部17とを有することになる。
この際、図2に示すように、融着部16の幅d1が3〜15mmになるように、また、非融着部17の幅d2が2〜10mmになるように、片方の側端部13aを該側端部13aの外縁17aより内側にヒートシールするのが好ましく、より好ましくは、融着部16の幅d1が5〜10mmであり、非融着部17の幅d2が2〜5mmである。
融着部16の幅d1が3mm以上であれば、融着部16の一部が何らかの要因で剥離するようなことがあったとしても、それ以外の部分にて2枚のフィルムを接着させておくことができるので、収容部14を保持できる。一方、融着部16の幅d1が15mm以下であれば、十分な容量の収容部14を確保できる。
また、非融着部17の幅d2が2mm以上であれば、側端部13を手で掴んだ際に、指先も融着部16に触れにくくなるので、手への不快感をより抑制できる。一方、非融着部17の幅d2が10mm以下であれば、内容物の収容に関与しないフィルムの割合を低減できるので、コストを削減できる。
なお、上述したように2枚のフィルムを用いて包装袋を製造する場合は、図1に示すように、もう一方の側端部13bも、該側端部13bの外縁17aより内側にヒートシールして、融着部16と該融着部16の外側に非融着部17を形成させるのが好ましい。
融着部16では、剛性が高まるものの、非融着部17はヒートシールされないので剛性が高まる恐れがない。従って、非融着部17は鋭利になりにくいので、例えば、粉末状の内容物が収容された包装袋、すなわち内容物入り包装袋を開封する際に、包装袋の両方の側端部13を手で掴み、包装袋の底部を机などの対象物に数回衝突させるような衝突の操作を行う場合であっても、手への不快感を抑制できるので、作業性を向上できる。
なお、2枚のフィルムを用いて包装袋を製造する場合、片方の側端部13aのみを外縁17aより内側にヒートシールし、もう一方の側端部13bは外縁17aからヒートシールして製造した包装袋であっても、片方の側端部13aを片方の手で掴み、もう一方の側端部13bを、もう一方の手を外側にずらして指先だけで掴めば、手への不快感を抑制できる。また、多量の内容物が収容された内容物入り包装袋であっても、片方の手で包装袋を支えることができるので、片方の手側に内容物の重心を傾ければ、もう一方の手は包装袋に添える程度でも、安定して衝突の操作を実施することができる。
ところで、従来のように、2枚のフィルムを用い、両方の側端部が外縁からヒートシールされた包装袋の場合は、手への不快感を抑制しつつ衝突の操作を実施するためには、両方の手の指先だけで両方の側端部を掴む必要がある。しかしながら、多量の内容物が収容された内容物入り包装袋をこのようにして掴んでも、安定して包装袋を掴むことが困難となるため、衝突の操作を円滑に実施しにくくなる。
しかし、本発明であれば、上述したように、少なくとも片方の側端部13aを、該側端部13aの外縁17aより内側にヒートシールしているので、多量の内容物が収容された場合であっても、円滑、かつ手への不快感を抑制しつつ、衝突の操作を実施できるので、作業性を向上できる。特に、2枚のフィルムを用いて包装袋を製造する場合は、もう一方の側端部13bも該側端部13bの外縁17aより内側にヒートシールすれば、衝突の操作の際により安定して両方の側端部13を掴むことができるので、手への不快感をより抑制できる。
底部については、底部12をヒートシールして、収容部14を形成する。底部12をヒートシールする際は、底部12の底辺12’からヒートシールしてもよく、底辺12’より内側でヒートシールしてもよいが、収容部14の容積を考慮すると、図1に示すように、底辺12’からヒートシールして、底融着部18を形成させるのが好ましい。
なお、底部12は、図1に示すように、融着部16と交わる部分まで設けるのが好ましいが、包装袋10の幅方向の全域に渡るように設けてもよい。
側端部13には、図1に示すように、外縁17aから融着部16にかけて開封開始部15を形成する。開封開始部15は、片方の側端部13aに少なくとも設けられていればよく、片方の側端部13aに設けられる開封開始部15の個数としては1〜2個が好ましい。なお、開封開始部15を2個設ける場合は、側端部13の上下端側、すなわち底部12に対向する口部19側と底部12側に各々設けてもよく、これにより、口部19および底部12のいずれかからも開封することができる。
このように開封開始部15を設けることで、開封開始部15を開封基点として包装袋10を幅方向に引き裂くことができるようになる。
本発明においては、開封開始部15が外縁17aから融着部16にかけて設けられている。すなわち、図2に示すように、開封開始部15は非融着部17の幅方向の領域の全て、すなわち外縁17aから、融着部16と非融着部17との境界16aまでと、融着部16の幅方向の領域の一部、すなわち境界16aから融着部16の領域を超えない範囲までとに設けられている。従って、包装袋10を開封する際は2枚分のフィルムを引き裂くだけの力を用いればよく、これ以上に大きな力、例えばフィルム4枚分を引き裂く力は不要であるため、引き裂き性の低下を抑制できる。また、開封開始部15の一部が融着部16にも形成されているため、上述したように非融着部と融着部との境界において引き裂き強度が増大する恐れがなく、一定の力で包装袋10を引き裂くことができる。
開封開始部15としては、ノッチ、部分傷痕、微細な半貫通孔、弱化線などが挙げられるが、ノッチが好ましい。ノッチの形状としては特に制限されず、例えば、図1、2に示すようなペンタゴン型、図3(a)に示すようなI型、図3(b)に示すようなV字型、図3(c)に示すようなU字型、図3(d)に示すような半円型などが挙げられる。なお、微細な半貫通孔とは、以下に示す状態を意味する。包装袋10を形成する2枚のフィルムの、開封開始部15が設けられる箇所に、無作為に微細な貫通孔を穿孔することで、2枚のフィルムを重ねても各フィルムに形成された微細な貫通孔同士が重なり合いにくいことから、フィルム全体としては上下のフィルムが貫通した状態よりも半貫通の状態になりやすくなる。また、貫通孔を穿孔させたフィルムの代わりに、貫通しない程度に無作為または同じ位置になるように穿孔したフィルムを2枚用いたり、貫通しない程度に穿孔したフィルムと、穿孔加工を施さないフィルムを用いたりする場合も含む。半貫通孔を形成する方法としては、フィルムの所定の位置にレーザー光線を照射したり、紙やすりなどで物理的に傷をつけたりして半貫通加工を施す方法や、貫通孔を穿孔したフィルムを2枚重ね合わせ、ヒートシールしてポリエチレンなどからなる内層同士を溶融させることで半貫通の状態にする方法などが挙げられる。
開封開始部15を形成する方法としても、特に制限されず、例えばノッチの場合、剃刀などを用いて所望の形状に形成する方法などが挙げられる。また、以下に示すような方法で開封開始部15を形成してもよい。
まず、図4に示すように2枚のフィルムを、内層同士が接するように重ねたフィルム原反を、所定の位置でヒートシールして融着部16および底融着部18を形成し、複数の包装袋が連結した連結包装袋を作製する。次いで、例えばヘキサゴン状の貫通孔15’を、その中心が2つの包装袋の中間に位置するように、かつ、非融着部17の幅方向の領域の全てと融着部16の幅方向の領域の一部とにヘキサゴン状の貫通孔15’が形成されるように穿孔する。次いで、貫通孔15’の中心を通り、融着部16に対して平行な切断線Xにて切断することで、ペンタゴン型の開封開始部15を備えた包装袋が得られる。この場合は、2つの側端部の両方に開封開始部が設けられることとなる。
このような方法で開封開始部15を形成する場合、通常、貫通孔15’の中心を通るように連結包装袋を切断するが、何らかの要因で切断線Xが貫通孔15’の中心からずれてしまい、貫通孔15’の中心を切断線Xが通らなくなる恐れもある。例えばV字型の開封開始部を形成するためにはひし形状の貫通孔15’を穿孔すればよいが、切断線Xが貫通孔15’の中心からずれた場合、一方の開封開始部はV字型になるものの、他方の開封開始部はペンタゴン型になってしまい、同じ形状の開封開始部を備えた包装袋が得られにくくなる。しかし、予めヘキサゴン状に貫通孔15’を穿孔しておけば、切断線Xが多少ずれたとしても、形成される開封開始部は両方ともペンタゴン型になる。I型の場合も同様であり、I型状に貫通孔15’を穿孔しておけば、形成される開封開始部は両方ともI型になる。従って、開封開始部の形状としては、ペンタゴン型またはI型が好ましい。従って、開封開始部の形状としては、ペンタゴン型が好ましい。
なお、上述したような方法で開封開始部15を形成する場合、事前に連結包装袋を作製しておく必要はなく、例えば、2枚のフィルムを重ねる前の1枚状のフィルム原反の、開封開始部が設けられる所定の箇所に、貫通孔15’を穿孔し、該貫通孔15’の中心を通るように切断して得られたフィルムを2枚用意し、貫通孔痕が重なるように、かつ内層同士が接するように重ねて所定の位置でヒートシールして包装袋を製造してもよい。
また、開封開始部15は、引き裂きを開始したい位置に設定すればよく、例えば図2に示すように、口部19の口部辺19’、または底部の底辺12’から開封開始部15の中心までの距離d3が10〜40mmになるような位置に設けるのが好ましい。距離d3が10mm以上であれば、両手の指先で非融着部17を摘まんで、互いに逆方向に手を動かして包装袋を引き裂く際に、摘まみ代が十分な大きさとなるので、引き裂きやすくなる。一方、距離d3が40mm以下であれば、包装袋を引き裂く際に、内容物が飛散するのを抑制できる。なお、距離d3が10mm未満となると、包装袋を引き裂く際の引裂軌跡が蛇行した際に、包装袋の口部19が全開しない場合がある。
また、開封開始部15は、図2に示すように、起点15aが外縁17aに、終点15bが融着部16に位置するように設けられている。この際、融着部16と非融着部17との境界16aから開封開始部15の終点15bまでの距離d4が、3mm以下になるように開封開始部15を設けるのが好ましく、より好ましくは1〜3mmである。距離d4が1mm以上であれば、より一定の力で融着部16を引き裂くことができる。一方、距離d4が3mm以下であれば、内容物の充填時や搬送時に、何らかの要因で側端部、特に開封開始部に外部応力が加わり、包装袋が引き裂かれるようなことがあっても、引き裂きを融着部16内に留めることができる。
なお、本発明においては、開封開始部15の形状が微細な半貫通孔や弱化線となるように開封開始部15を形成する場合も、外縁17aから容易に包装袋を開封することができるので、実質的に開封開始部15の起点15aが外縁17aに位置するものと見なす。
また、開封開始部15の終点15bは、融着部16に位置するものであり、融着部16を超えた収容部14にまで位置するものではない。
本発明では、図5に示すように、外縁17aを緩やかな波型に形成してもよく、例えば包装袋の外縁となる部分を予め波型状に加工したフィルムを用いることで、外縁17aを波型にさせることが可能となる。また、包装袋10を製造した後に、切り口が波型となるような波型状の刃物などを用いて、非融着部17の外側の縁を切断してもよい。外縁17aが波型となることで、手への不快感をより効果的に抑制できる。ここで、「緩やかな波型」とは、波型状に形成された外縁17aに手指が触れた際に、不快に感じにくい程度に形成された波型のことであり、具体的には、隣り合う波の頂部同士の距離が15mm程度以上の周期になるように形成させた波型をいう。
また、図6に示すように、非融着部17を内層が内になるように各々ヘアピン状に折り曲げ、その外縁17aの内層と、非融着部17の内層とをヒートシールさせてもよい。図6に示すような構造であっても、開封開始部15が融着部16にかけて設けられているので、開封の際は実質2枚のフィルムを引き裂けばよいので、これ以上に大きな力、例えばフィルム4枚分を引き裂く力は不要であり、引き裂き性の低下を抑制することは可能である。
なお、図1〜図6に示す例の包装袋10では、同じ大きさの2枚のフィルム11を用いているが、本発明はこれに限定されない。例えば、図7(a)に示すように、幅の異なる2枚のフィルム21a、21bを用意し、これを重ね、2枚のフィルム21a、21bを、幅の短い方のフィルム21aの対向する2つの側端部22aのうち、少なくとも片方の側端部22a’の外縁23aからヒートシールすることで、図7(b)に示すように、幅の長い方のフィルム21bからなる非融着部22bと、2枚のフィルム21a、21bがヒートシールした融着部24を形成し、非融着部22bの外縁23bから融着部24にかけて開封開始部25を形成させて、包装袋20を製造してもよい。
この場合、図7(a)に示すように、幅の短い方のフィルム21aの対向する2つの側端部22aのうち、もう一方の側端部22a’’も、外縁23aからヒートシールするのが好ましい。
幅の長い方のフィルム21bからなる非融着部22bの外縁23bは、緩やかな波型に形成させてもよい。また、例えば、図8に示すように、非融着部22bを、内層が内になるようにヘアピン状に折り曲げ、その外縁23bの内層と、非融着部22bの内層とをヒートシールさせてもよい。
また、本発明の包装袋は上述した製造方法に限らず、例えば、図9に示すように、1枚のフィルム31を二つに折り曲げ、片方の側端部32bを筒状に形成させてもよい。この場合、底部33をヒートシールすると共に、もう一方の側端部32aを上述したようにヒートシールして融着部34と非融着部35を形成し、開封開始部36を設けて、包装袋30とする。
本発明においては、包装袋10の口部19の封止方法については特に制限されず、例えば内容物を充填した後に口部19をヒートシールして封止すればよい。
また、本発明の包装袋10の収容部14に収容する内容物についても特に制限されず、薬剤や食品などを収容できる。また、これら内容物の形状は、液状であってもよく粉末状であってもよく、特に制限されない。特に、内容物が粉末状の場合には、内容物の飛散を防ぐ目的で内容物を鉛直方向の下方に寄せ集めるために、包装袋の両方の側端部を手で掴み、包装袋の底部を机などの対象物に数回衝突させる操作を行う機会が多いので、本発明の効果が発現されやすい。従って、本発明の包装袋は、粉末状の内容物を収容するのに特に適している。
これらの中でも特に、人工腎臓用透析用の粉末剤などの粉末状の薬剤を収容する場合に好適である。
粉末状の薬剤を収容する場合、多量の薬剤を収容することも多く、袋の耐久性を考慮してフィルムの厚さを厚くする場合がある。従来の袋状の容器では、開封開始部が設けられる側端部は外縁からヒートシールされて融着しているので、この側端部の厚さはフィルムの厚さの2倍になる。従って、フィルムの厚さが厚くなるほど側端部の剛性が増して鋭利になり、側端部、特に外縁に手などが触れると不快に感じやすくなる。
しかし、本発明であれば、対向する2つの側端部のうち、少なくとも片方の側端部が外縁より内側にてヒートシールして融着部を形成させているので、融着部の外側に形成される非融着部は外縁を含めてヒートシールされていないので、剛性が高まる恐れがない。従って、非融着部は鋭利になりにくいので、外縁に手が触れても不快に感じにくくなる。特に厚さが50μm以上のフィルムを用い、融着部の厚さが100μm以上になったとしても、本発明の構成であれば外縁に手が触れても不快に感じにくい。また、手指を切創することも抑制できる。よって、例えば3kg程度の多量の薬剤を収容する場合であっても、袋の耐久性を保持しつつ、手への不快感を抑制し、作業性を向上できる。
以上説明したように、本発明によれば、対向する2つの側端部のうち、少なくとも片方の側端部を外縁より内側にヒートシールして融着部、および該融着部の外側に非融着部を形成し、かつ、開封開始部を外縁から融着部にかけて形成させることで、非融着部に相当する箇所の側端部の剛性が高まるのを抑えることが可能となる。この箇所は鋭利になりにくいので、手などが触れても不快に感じにくい。従って、特に、本発明の包装袋を用いて粉末状の内容物を収容した、内容物入り包装袋であれば、開封する際に内容物入り包装袋の両方の側端部を手で掴み、内容物入り包装袋の底部を机などの対象物に数回衝突させる操作を行う場合であっても、手への不快感を抑制できるので、作業性を向上できる。
特に、2枚のフィルムを用いて包装袋を製造する際に、もう一方の側端部も、該側端部の外縁より内側にヒートシールすれば、手への不快感をより抑制できる。
また、本発明の包装袋によれば、開封開始部が外縁から融着部にかけて設けられているので、包装袋を開封する際は2枚分のフィルムを引き裂くだけの力を用いればよい。さらに、非融着部と融着部との境界において引き裂き強度が増大する恐れがなく、一定の力で包装袋を引き裂くことができる。従って、引き裂き性の低下を抑制できる。
よって本発明によれば、引き裂き性を低下させることなく、手への不快感を抑制して作業性を向上させる包装袋が得られる。
本発明の包装袋の一例を示す平面図である。 開封開始部の一例を示す部分拡大図である。 開封開始部の他の例を示す部分拡大図である。 開封開始部の形成方法の一例を示す説明図である。 包装袋の外縁の他の例を示す部分拡大図である。 包装袋の外縁の他の例を示す部分拡大図である。 包装袋の製造方法の他の例を示す説明図である。 図7に示す包装袋の外縁の他の例を示す部分拡大図である。 包装袋の他の例を示す斜視図である。 従来のパウチ容器を示す断面図である。
符号の説明
10:包装袋、13:側端部、13a:片方の側端部、15:開封開始部、16:融着部、17:非融着部、17a:外縁。

Claims (8)

  1. 底部および該底部に対向する口部、並びに対向する2つの側端部を備え、該対向する2つの側端部のうち、少なくとも片方の側端部が、該側端部の外縁より内側にヒートシールされ、融着部と該融着部の外側に形成された非融着部とを有する包装袋であって、
    前記外縁から前記融着部にかけて開封開始部が設けられたことを特徴とする包装袋。
  2. 2枚のフィルムの両方の側端部が、各外縁より内側にヒートシールされて袋状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記開封開始部がノッチであることを特徴とする請求項1または2に記載の包装袋。
  4. 前記融着部の厚さが100〜400μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包装袋。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の包装袋に、粉末状の内容物が収容されたことを特徴とする内容物入り包装袋。
  6. 底部および該底部に対向する口部、並びに対向する2つの側端部を備えた包装袋の製造方法において、
    前記対向する2つの側端部のうち、少なくとも片方の側端部を、該側端部の外縁より内側にヒートシールして、融着部と該融着部の外側に非融着部を形成し、
    前記外縁から前記融着部にかけて開封開始部を形成することを特徴とする包装袋の製造方法。
  7. 2枚のフィルムの両方の側端部を、各外縁より内側にヒートシールして袋状に形成することを特徴とする請求項6に記載の包装袋の製造方法。
  8. 厚さが50〜200μmのフィルムを用いることを特徴とする請求項6または7に記載の包装袋の製造方法。
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