JP2009057056A - パウチ容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】パウチ容器辺縁部のヒートシール部の固い鋭いエッジ部が外部に露出することがなく、また、パウチ容器辺縁部には軟い縁部が現出して、作用者に快適な使用感を与えることができ、さらに、特に多数を重ねたときに、位置ずれが生じても、パウチ容器どうしのブリッジが生じることがないパウチ容器を提供すること
【解決手段】可撓性フィルム材からなるパウチ素材の辺縁部のシール部5、6においてシールして前記パウチ素材の間に内容物を充填するための空所10を形成するパウチ容器1aに於いて、前記シール部の少なくとも一部分に沿って前記シール部の直近の前記空所のパウチ素材を折れ目23で折り返した折り返し部を形成し、かつパウチ容器の中央寄り部分に折れ目23に平行に直線状の屈曲部61、62を設けてなる
【選択図】 図1

Description

この発明はパウチ容器に関するものである。
パウチ容器は変形可能な袋状の軟質容器であって、液体内容物を収容する容器として、ボトルなどの硬質容器とともに多く、生産され、使用されている。
パウチ容器は可撓性のフィルム状材料からなる正面片と背面片を辺縁部でサイドシールして内容物充填用の空所を持つ胴部を構成し、さらにパウチ容器の他の種類においては、底部も底面片を二つ折にして、正面片と背面片の間に挟み込んで辺縁部でヒートシールして展開可能な底部を構成した自立性のあるスタンディングパウチを構成する。
こうして構成されるパウチ容器は一般には液体などの内容物、例えば洗剤、漂白剤、柔軟剤、洗濯糊、シャンプー、リンス、あるいは食用油、醤油、ソース、ドレッシング、飲料水など、を収納する。
このパウチ容器には次のような問題点が指摘されている。
まずパウチ容器をスタンディングパウチとして構成した場合、スタンディングパウチは、液体などの内容物などを充填した状態で、底部を下にして起立状態で店頭等に展示されるのであるが、構成する正面片や背面片がフィルム状の可撓性の高い素材で構成されているので、パウチ容器自体の剛性が低く、起立した状態で姿勢が保ちにくく、展示状態において立ち姿がゆがんだり、頭部が垂れ下がったりすることがある。
次にパウチ容器周縁部のサイドシール部はシールの際に加熱されているので、冷却固化した状態では硬度がきわめて高く、またこのサイドシール部は製造工程においてカットされるので、鋭いエッジをなし、パウチを手で持った際の感触が鋭くて、不快である場合もあり、また掌を傷つける恐れもある。
上記の問題の内のパウチの剛性不足については、従来も工夫されて来た。
特開2001−270533号公報 特開2004−35018号公報 PCT/JP2007−062957
特許文献1の技術はパウチ容器のサイドシール部15の全長にわたって管状のリブ19を形成したものでこれによって自立性を向上させたものである。
特許文献2の技術はサイドシール部分を幅方向にカールさせ、自立安定性を高める効果がある。しかし特許文献1に示された技術では管状のリブを硬化しているサイドシール部に形成するための加工が煩雑である。
また特許文献2に示された技術でも硬化しているサイドシール部をカールさせるための加工が煩雑である。
そこで、このようにサイドシール部を管状に成形したり、カールさせたりするのではなく、単にサイドシール部を内側に折り返して胴部に重ねることが考えられた(特許文献1、図4、図5)。この技術ではリブやカール部や折り返し部は軟らかいパウチ素材を使用して形成するのではなく固いサイドシール部を利用して形成するので、固い感触を使用者に与えることになり、また、加工も困難である。
また、特許文献3にはサイドシール部分よりも中央寄りの容器胴部分に折り返しを設けたパウチ容器が示されている。
このパウチ容器ではサイドシール部が折り返されてパウチ容器胴部に重ねられる状態となり、パウチ容器胴部とサイドシール部が三次元的な立体的な配置関係になるので、パウチ容器胴部とサイドシール部との総体の曲げ剛性が大きくなり座屈に対する剛性が大きくなる。
また、折り返し部の折れ目が、パウチ容器胴部とサイドシール部との境目よりもパウチ容器胴部寄りにあり、その結果パウチ容器の辺縁部には胴材の軟かい折れ目が現出することとなって、パウチ容器を掴む操作者の掌の感触を柔らかくし、また操作者の掌をエッジが傷つける恐れもない点で優れている。
しかし、特許文献1に示されたサイドシールに折り返し部を形成したパウチ容器や特許文献3に示されたサイドシールよりも内側に折り返し部を形成したパウチ容器では折り返し部が胴部上で浮き上り易く、その場合には内容物充填のパウチ供給装置上で多数のパウチを重ねて整列させたときに位置ずれが生じたときに折り返し部の下に重なっている他のパウチ容器の折り返し部が入り込んでパウチ容器どうしがブリッジしてしまう可能性がある
このように折り返し部がはまり込んでしまう障害は、サイドシール部内で折り返した場合でも起こりうる。
はまり込みの問題は、特許文献2、3でも開示されているように、折り返し部をパウチ胴部に接着等により固定することでも解消できるが、コストアップの要因となる。また折り返し部が固定されていると、内容物を充填した際に折り返し部の間隙のパウチ空所が広がりにくくなり、充填効率の低下や把持した時の感触の悪化につながる。
この発明は上記の如き事情に鑑みてなされたものであって、パウチ容器に剛性を持たせることができ、
パウチ容器辺縁部のヒートシール部の固い鋭いエッジ部が外部に露出することがなく、また、パウチ容器辺縁部には軟い縁部が現出して、使用者に快適な使用感を与えることができ、特に多数を重ねたときに、位置ずれが生じても折り返し部の下に他のパウチ容器の折り返し部が入り込むことがないパウチ容器を提供することを目的とするものである。
この目的に対応して、この発明のパウチ容器は、可撓性フィルム材からなるパウチ素材の辺縁部のシール部においてシールして前記パウチ素材の間に内容物を充填するための空所を形成していて、前記シール部の少なくとも一部分に沿って前記シール部の直近の前記空所のパウチ素材を折り返した折り返し領域を形成し、前記パウチ容器の前記折り返し部よりも中央寄りの部分に前記折り返し部に沿って、かつ前記折り返し部において外側となるパウチ素材が外側になる屈曲部を1条若しくは複数条形成してなることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、サイドシール部が折り返されてパウチ容器胴部に重ねられる状態となり、パウチ容器胴部とサイドシール部が三次元的な配置関係となるので、パウチ容器胴部とサイドシール部との総体の曲げ剛性が大きくなり座屈に対する剛性が大きくなる。
また、屈曲部を形成したことにより折り返し部の折れ目が高い位置に起きることになり特に多数を重ねたときに、位置ずれが生じても折り返し部の下に他のパウチ容器の折り返し部が入り込むことがないパウチ容器を得ることができる。
請求項2に記載した発明によれば、折り返し部及び屈曲部の組合せはパウチ容器の左右の両方の側辺部または一方の側辺部にだけ形成することもできるので、積み重ねたときのパウチ容器の挙動を選択することができる。
請求項3に記載した発明によれば、折り返し部及び屈曲部の組合せの折り曲げ及び屈曲の向きをパウチ容器上において左右対称または左右で逆向きに形成することができるので、積み重ねたときのパウチ容器の挙動を選択することができる。
請求項4に記載した発明によれば、折り返し部の形成による折り返し部の開口の高さよりも屈曲部の形成による折り返し部の折れ目の高さの方が大きいので、パウチ容器の折り返し部が隣のパウチ容器の折り返し部の開口に入り込むのを確実に防ぐことができる。
請求項5に記載の発明によれば、折り返し部の折れ目が、パウチ容器胴部とサイドシール部との境目よりもパウチ容器胴部寄りにあり、その結果、パウチ容器の辺縁部には胴材の軟らかい折り曲りエッジが現出することとなって、パウチ容器を掴む操作者の掌の感触を柔らかくし、また操作者の掌をエッジが傷つける恐れもない。
以下、この発明の詳細を最良の実施態様について図面を参照しながら説明する。
図1において、1aはパウチ容器である。パウチ容器1aは、正面片2、背面片3及び底面片4の3片からなる。それぞれの面片は可撓性のフィルム材からなり、正面片2と背面片3とは対向して位置し、左右の両辺縁でヒートシールしてサイドシール5、6を構成して、パウチの胴部7を構成し、また胴部7の下端のパウチ容器の底部に相当する部分では正面片2と背面片3の間に2つ折りにした底面片4が挟み込まれ、底面片4の周縁部が正面片2、背面片3とヒートシールしてボトムシール8を構成してパウチ容器の底部11を構成する。胴部7は正・背両面片2、3と底面片4で囲まれた空所10を構成し、この空所10には後に内容物を充填するが、内容物は空所10の上端から充填されるのであり、したがって、内容物が未充填のときは正面片2と背面片3の上辺縁12はシールされていない未シール部分となっており、この部分は充填後シール予定部41である。
パウチ容器1aの上端部の隅角部(図1に図示する場合は左上隅)に注出ノズル部13が形成されている。
また、正面片2、背面片3には内容物通路の導通を保持するためのリブ25が外側に張り出して形成されている。このようなリブの形態は、外側に張り出しても内側に窪ませても、また両者を組み合わせてもよい。
特に重要なこととして右サイドシール5及び左サイドシール6はヒートシールによって形成された後、後述する折れ目23よりも中央寄りのシールされていない空所10に対応する正面片2または背面片3に重なるように折り返されている。折り返しの折れ目23はサイドシール5、6の直近にサイドシール5、6に沿って形成されている。折れ目23はサイドシール5、6の全長、またはその一部分若しくは延長部分に沿って位置するが、空所10とサイドシール5、6の境目19よりもわずかに空所10側に入ったところに位置する。したがって折り返される折り返し部26は折れ目23より外側のサイドシールに隣接しているシールされていない空所の部分とサイドシールとで構成されていることになる。
折れ目23におけるサイドシール5、6の折り返しの方向は図2に示すように、同じ方向に、すなわち同じく正面片2または背面片3に重なる方向、または図3にパウチ容器1bとして示すように逆の方向、つまり正面片2及び背面片3が異なる胴材に重なる方向でもよい。折り返しの成形方法は、パウチ容器の公知の製袋工程において、サイドシール部の形成の後に、切り離し工程でカッタによりパウチ容器毎に、切り離された後金型を使用して折り曲げる。この折り返しはパウチ容器が注出ノズル部13を備えたものの場合には、その注出ノズル部13付近でも折れ目24でシール部16、17の直近の液通路14側も折り返し加工させるが、その場合には注出ノズル付近では折れ目線が曲線となる部分があるので、金型には熱をかけて、折り返し部分を加熱軟化させる必要がある。
このように構成されたパウチ容器1aの作用は次の通りである。
製袋工程で製造されたパウチ容器1aに対して充填工場において、上辺縁12の注入口をなす充填後シール予定部41から内容物が充填され、充填後シール予定部41がシールされて、パウチ容器詰が完成する。パウチ容器詰が店頭で起立状態で展示される場合には、胴部7とそれに重なっている左右のサイドシール5、6がリブとして作用してパウチ容器詰の剛性を高め、パウチ容器1aを起立状態に保持する。
空ボトルに詰替える場合のように、パウチ容器詰の内容液を注出する時には、図4に示すように、タブ21を掴んで易開封線22で注出ノズル部13から切り取ると、注出口18が開口して内容液を注出可能な状態として空ボトル31に差し込む。
この注入操作をするときには、操作者は手掌でパウチ容器1aを掴むことになり、そのときパウチ容器1aの側縁部が手掌に当たることになるが、パウチ容器1aの側縁部には右サイドシール5、左サイドシール6が突出しているのではなくて、柔軟性のある軟らかい胴材である正面片2または背面片3の折れ目23が現われているので、パウチ容器1a自体は右サイドシール5、左サイドシール6による剛性を有していながらも、接触する感触はきわめて軟らかな快感を呈する。このようにこの発明によればパウチ容器辺縁部のヒートシール部の固い鋭いエッジ部が外部に露出することがなく、また、パウチ辺縁部には軟い縁部が現出して、使用者に快適な使用感を与えることができる。
以上説明したパウチ容器の構成は特許文献3に記載されている。
この発明のパウチ容器1aにおいて特に重要な構成は次の点にある。すなわち、パウチ容器1aにおいては胴部7に、正面片2、背面片3、及び底面片4に統一的に1条若しくは複数条、この実施態様では2条の直線状の折れ目からなる屈曲部61、62が形成されている。
屈曲部61、62は胴部7を直線状に折り曲げて形成するもので、図5に示すように、胴部の一方のパウチ素材例えば正面片2に谷筋線64が現出するとすれば反対側のパウチ素材である背面片3に稜線63が現出する。
屈曲部61、62はパウチ容器1aの両辺縁から屈曲部61、62を形成する前の状態のパウチ容器1aの幅(両辺縁の折り返し部26の折れ目23間の幅)の約1/3程度のパウチ中央寄りの位置に折れ目23に沿って直線状に形成されていて屈曲部61、62における折り曲げの方向は折り返し部26において外側となるパウチ素材が屈曲部61、62においても外側(稜線)となるように形成する。
例えば図2に示す場合は折り返し部26の折れ目23では背面片3が外側になるので、屈曲部61でも背面片3側にパウチ容器1aの稜線63が現出するように直線状に形成する。屈曲部61、62の屈曲の程度は次のように決定する。以下、主に図5に従って説明する。なお図5〜図12では、折り返し部と屈曲部に重点を置いてパウチ胴部の断面を簡略化して直線的に表し、パウチ素材表裏の区別や空所は省略してある。
折り返し部26の折れ目23において折り返した結果、パウチ素材の辺縁部(折り返し部26の先端部30)はパウチ胴部7と所定高さの隙間66をなして存在する。他方屈曲部61において屈曲した結果、パウチ容器1aの辺縁部(折れ目線23)はパウチ素材の中央寄りの部分より高さHだけ高くなる。そこで、パウチ素材中央寄りの部分から先端30までの高さhに対し、h≦Hに寸法を定める。
屈曲部61、62の成形方法は、パウチ容器の公知の製袋工程において、サイドシール部の形成後に、切り離し工程でカッターによりパウチ容器毎に切り離し、折り返し部26を形成した後に金型を用いて屈曲させる。または、折り返し部26の形成と同時に、あるいは折り返し部の形成に先立って屈曲させることもできる。
次にこの発明の特に重要な構成要件である屈曲部61、62の作用を説明する。
パウチ容器1aは内容物充填工程において、パウチ容器供給装置に重ねて装填され、一枚づつ内容物充填装置に供給される。
屈曲部61、62が形成されていない従来のパウチ容器では図10(a)に示すように、パウチ容器の胴部は平面であって上下に隣り合うパウチ容器とは両折り返し部の先端30で構成する2直線で線接触していて、パウチ容器供給装置内に積み重ねられている多数のパウチ容器のスタック中で水平面方向の横ずれ及びずれ戻しが生じたときに、図10(b)に示すように、或るパウチ容器の折り返し部26にその上に重なっているパウチ容器の折り返し部26が入り込んで上下のパウチ容器がブリッジして一枚ずつ分離した供給ができない事態が生ずる可能性があったことは前述した通りである。しかるにこの発明のパウチ容器1aでは屈曲部61、62が設けられているので、そのようなブリッジの問題は解決される。すなわち、パウチ容器1aの胴部は屈曲部61、62が形成された結果、平面ではなくてそれよりもわずかに円筒曲面に近似した形状をなしていて、上下に隣り合うパウチ容器とは両折り返し部の先端30の間に両屈曲部61、62間の胴部が挿入されるような形で積み重ねられる。その結果、図5(b)に示すように、多数のパウチ容器のスタック中で、横ずれ及びずれ戻しが生じたときに、上下のパウチ容器の相対変位は回転変位に近似した変位となって、もともと下のパウチ容器の折り返し部にはまり込んでいない上のパウチ容器の折り返し部は回転変位のときも折り返し部どうしが干渉しない軌跡を通る傾向となって、折り返し部どうしのはまり込みが生じない。先端30の間に中央寄りの胴部が挿入されて積み重なることにより位置決め作用があるので、横ずれ状態から容易に回復させることができる。
またパウチ容器では、最下位置にあるもとの胴部からの高さ位置が、折り返し部26の隙間の高さhよりも折り返し部26の折れ目線23のHの方が大きいので(h≦H)、隣り合うパウチ容器折り返し部どうしが入り込む可能性は少くなっている。
こうして、この発明のパウチ容器ではパウチ容器供給装置におけるブリッジを解消することができる。
図6及び図8にはこの発明の他の実施態様に係るパウチ容器1b及び1cが示されている。
すなわち、パウチ容器1bでは図3及び図6に示すように、折り返し部26の折り返し方向がパウチ容器の左右の辺縁部において逆に形成された形態において、屈曲部の折り曲げ方向も、隣接する折り返し部の折り返し方向に対応して左右で逆に形成されている例である。
このような形態のパウチ容器に屈曲部を形成しないで積み重ねた場合、図11に示すように、中央寄りの胴部は図中で右側に傾斜しており、常に右側にずれようとする力が生じる。また左側にずれた場合、折り返し部が両側ともはまり込んでしまうので、正常状態への回復が非常に難しい。
屈曲部61、62が形成されたパウチ容器1bでは図6(b)に示すように、上下の屈曲部61同士、62同士が重なり合おうとする位置決め作用があるので、特定方向にずれやすい傾向が抑制され、ずれた状態からの回復も容易である。またh≦Hとなるように折り曲げられているので、左右どちらにずれても折り返し部のはまり込みが有効に防止される。
図7に示したものはパウチ容器1bに更に1本屈曲部を追加した変形例のパウチ容器1b′である。図6(a)に示すパウチ容器1bの左側の屈曲部62は、多数のパウチ容器を積み重ねると重さで潰れ、有効に働かないおそれがある。屈曲部61と62の間に追加屈曲部を設けると、屈曲部61と追加屈曲部の間の胴部が水平になってパウチ容器を積み重ねた時の荷重を支えるので、屈曲部62が変形するのを防止できる。
パウチ容器1cでは図8に示すように、折り返し部をパウチ容器の左右の辺縁部のいずれか一方の辺縁部にだけ形成した形態において、屈曲部を折り返し部に沿って1本形成した例である。
このような形態のパウチ容器に屈曲部を形成しないで積み重ねた場合、図12に示すように、折り返し部を形成した側(図の右側)のパウチ容器の厚みだけが大きいので、正常に積み重ねてもパウチ容器の傾きが増大し、扱いづらい場合が生じる。
屈曲部61が形成されたパウチ容器1cでは屈曲部61同士が重なりあうように積み重ねられるので、多数のパウチ容器を積み重ねてもパウチ容器が傾斜しにくい。またh≦Hとなるように折り曲げられているので、折り返し部のはまり込みが防止できる。
図9はパウチ容器1cに屈曲部を追加した変形例のパウチ容器1c′である。パウチ容器1cは、折り返し部のない側(図の左側)にずれようとする力に対しては特段の防止作用を持たない。パウチ容器1c′のように折り返し部のない側の片縁部に沿って追加屈曲部を形成すれば、左側へずれようとする力を抑制することができる。
またパウチ容器1a、1b、1cに使用する可撓性フィルム材としては特に制限はない。フィルム材を構成するのに適した樹脂材料としては、例えば結晶性ポリプロピレン、結晶性プロピレン―エチレン共重合体、結晶性ポリブテン―1、結晶性ポリブテン4―メチルペンテン―1、低密度ポリエチレン、中密度―ポリエチレン、或いは高密度ポリエチレン、エチレン―酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン―アクリル酸エチル共重合体(EEA)、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)等のポリオレフィン類;ポリスチレン、スチレン―ブタジエン共重合体等の芳香族ビニル共重合体;ポリ塩化ビニル、塩化ビリニデン樹脂等のハロゲン化ビニル重合体;アクリロニトリル―スチレン共重合体、アクリロニトリル―スチレン―ブタジエン共重合体の如きニトリル重合体;ナイロン6、ナイロン66、パラまたはメタキシリレンアジパミドの如きポリアミド類;ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート等のポリエステル類;各種ポリカーボネート;ポリオキシメチレン等のポリアセタール類等の熱可塑性樹脂等を挙げることができる。またこれらの熱可塑性樹脂の他に、紙を使用しても良い。これらの材料からなるフィルム材は、未延伸、一軸延伸、あるいは二軸延伸して用いられる。
さらに、パウチ容器1aに使用するフィルム材は、これらのフィルム材を単層で、或いは、二種以上を積層して構成することができ、また、これらのフィルム材の一種、あるいは、二種以上と、アルミニウム等の金属箔、金属又は金属酸化物の蒸着フィルム、紙、セロファン等を貼り合わせて構成することもできる。好ましいフィルム材としては、例えば、延伸ナイロンフィルムを外層とし、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンフィルムを内層とする二層構成、延伸ポリエステルフィルムを外層とし、ポリオレフィンフィルムを内層とする二層構成、及びこれらの内、外層フィルム間にアルミニウム等の金属箔を積層した三層構成のフィルム等が挙げられ、これらの積層フィルムの製造に際しては、各層間に必要に応じて接着材、アンカー剤を介在させることもできる。
そして上記フィルム材の層構成は、パウチ容器1aに充填する内容物の性状に応じて選択され、例えば、詰替洗剤用のパウチ容器のように低コストが要求される場合は、二層構成の積層フィルムを使用し、調味料のパウチ容器のように保存性が要求される場合は、アルミニウム箔を含む三層構成以上の積層フィルムを使用すれば良い。内容物が食品や飲料などのように、レトルト殺菌される用途でも、本発明のパウチは問題なく使用できる。
以上、本発明について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明は、前述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
以上の説明から明らかな通り、この発明よればパウチ容器辺縁部のヒートシール部の固い鋭いエッジ部が外部に露出することがなく、また、パウチ容器辺縁部には軟い縁部が現出して、使用者に快適な使用感を与えることができ、さらに、特に多数を重ねたときに、位置ずれが生じても折り返し部の下に他のパウチ容器の折り返し部が入り込むことがないパウチ容器を得ることができる。
パウチ容器の正面図。 図1におけるA−A部断面説明図。 他のパウチ容器の断面説明図。 空容器の口部に注出ノズル部を差し込んだ状態を示す正面面説明図。 積み重ねたパウチ容器を示す横断面説明図で、(a)は横ずれのない状態、(b)は横ずれした状態を示す。 他の例のパウチ容器の横断面説明図で、(a)は単体の状態、(b)は積み重ねた状態を示す。 他の例のパウチ容器の横断面説明図。 他の例のパウチ容器の横断面説明図で、(a)は単体の状態、(b)は積み重ねた状態を示す。 他の例のパウチ容器の横断面説明図。 積み重ねた従来のパウチ容器を示す横断面説明図で、(a)は横ずれのない状態、(b)は横ずれした状態を示す。 積み重ねた従来のパウチ容器を示す横断面説明図で、(a)は横ずれのない状態、(b)は横ずれした状態、(c)は横ずれした他の状態を示す。 積み重ねた従来のパウチ容器を示す横断面説明図。
符号の説明
1a、1b、1cパウチ容器
2 正面片
3 背面片
4 底面片
5 右サイドシール
6 左サイドシール
7 胴部
8 ボトムシール
10 空所
11 底部
12 上辺縁
13 注出ノズル部
14 液通路
16 シール部
17 シール部
18 注出口
19 境目
21 タブ
22 易開封線
23 折れ目
24 折れ目
25 リブ
26 折り返し部
30 先端
31 空ボトル
32 口部
61 屈曲部
62 屈曲部
63 稜線
64 谷筋線
65 追加屈曲部

Claims (5)

  1. 可撓性フィルム材からなるパウチ素材の辺縁部のシール部においてシールして前記パウチ素材の間に内容物を充填するための空所を形成していて、前記シール部の少なくとも一部分に沿って前記パウチ素材を折り返した折り返し部を形成し、前記パウチ容器の前記折り返し部よりも中央寄りの部分に前記折り返し部に沿って、かつ前記折り返し部において外側となるパウチ素材が外側になる屈曲部を1条若しくは複数条形成してなることを特徴とするパウチ容器
  2. 前記折り返し部は前記パウチ容器の左右の辺縁部の両方若しくは一方に形成されることを特徴とする請求項1記載のパウチ容器
  3. 前記折り返し部をパウチ容器の両辺縁に形成した場合に両方の折り返し部の折り返しの方向は共にパウチ容器の正面片側若しくは背面片側であり、または、一方の折り返し部の折り返しの方向は正面片側であり他方の折り返し部の折り返しの方向は背面片側であることを特徴とする請求項1記載のパウチ容器
  4. 前記パウチ容器の前記屈曲部よりも中央寄り部分からの前記シール部の先端までの距離よりも前記折り返し部の折れ目までの距離の方が大きいことを特徴とする請求項1記載のパウチ容器
  5. 前記折り返し部は、前記シール部の直近の前記空所のパウチ素材を折り返して形成したことを特徴とする請求項1記載のパウチ容器
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