JP2009073234A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空調ケースのサイズ拡大を伴うことなく、通気抵抗に関係なく生じる騒音の抑制が図られる車両用空調装置を提供すること。
【解決手段】このため、ブロワファン3のスクロールケース1の吸込み口11上流側のインテークケース12にエアフィルタを備え、前記スクロールケース1の吸込み口11にベルマウス8を形成した車両用空調装置Uにおいて、
前記エアフィルタ5Aは、ベルマウス8に最も近接するエアフィルタ5Aの周縁部を通過してベルマウス8に向かう空気の吸込み口開口面13に対する流入角度βを基準角度とし、ベルマウス8に向かう空気の吸込み口開口面13に対する流入角度αが、全周縁部にわたって、基準角度βと同一になるようにインテークケース12に対し設定することにより、空調ケースのサイズ拡大を伴うことなく、通気抵抗に関係なく生じる騒音が抑制されるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブロワファンのスクロールケースの吸込み口上流側のインテークケースにエアフィルタを備え、前記インテークケースの吸込み口にベルマウスを形成した車両用空調装置に関する。
従来、ブロワファンのスクロールケースの吸込み口上流側のインテークケースにエアフィルタを備え、インテークケース内部に取り込まれた空気(内気或いは外気)が空調ケース内部に送風される前に、その空気の塵埃を除去する車両用空調装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、エアフィルタの周縁部とベルマウスが形成されたスクロールケースとの離間距離が近ければ、空調ケースのコンパクト化が図られる一方で、そのエアフィルタを通過した空気は、直ぐにスクロールケースと接触し流線が乱されて、吸込み口へスムーズに到達できず、インテークケース内部の通気抵抗の増大に起因するインテークケース周辺の騒音を増大させることとなる。
そのため、従来、エアフィルタの周縁部とスクロールケースとの離間距離(エアフィルタの周縁部からスクロールケースまでの最短距離)に関しては、この離間距離に応じて変化する通気抵抗が緩やかな勾配で低下する離間距離範囲のうち最小の離間距離を設定して、前記通気抵抗に起因する騒音の低減とコンパクト化との両立設計が行なわれてきた。
特開2007−15625号公報
しかしながら、従来の車両用空調装置にあっては、前記離間距離の設定による通気抵抗の低減によっても、インテークケースの内部にエアフィルタを設置することによる騒音の問題は解決していない。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、空調ケースのサイズ拡大を伴うことなく、通気抵抗に関係なく生じる騒音の抑制が図られる車両用空調装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の特徴部分は、ブロワファンのスクロールケースの吸込み口上流側のインテークケースにエアフィルタを備え、前記スクロールケースの吸込み口にベルマウスを形成した車両用空調装置において、
前記エアフィルタは、前記ベルマウスに最も近接するエアフィルタの周縁部を通過してベルマウスに向かう空気の吸込み口開口面に対する流入角度を基準角度とし、前記ベルマウスに向かう空気の吸込み口開口面に対する流入角度が、全周にわたって、前記基準角度と同一になるように前記インテークケースに対し設定したことである。
よって、本発明の車両用空調装置では、エアフィルタを通過した空気のうちでベルマウスに向かう流線が乱れ易いエアフィルタ周縁部を通過する空気の吸込み口開口面に対する流入角度がエアフィルタの全周にわたって同一となる。そして、その流入角度は、ベルマウスに最も近接するエアフィルタの周縁部を通過してベルマウスに向かう空気の吸込み口開口面に対する流入角度、つまり、エアフィルタの周縁部を通過する空気のうち最も効率よくベルマウスに吸込まれる空気の吸込み口開口面に対する流入角度(基準角度)に設定したものである。
即ち、本発明の車両用空調装置では、エアフィルタの周縁部を通過する空気が、その全周にわたって効率よくベルマウスに向かうよう整流されるものとなり、インテークケース内部(特に、そのエアフィルタ下流側)で発生する空気の渦に起因する騒音(インテークケース周辺の空気の振動)が抑制されるものとなる。これに対し、従来の車両用空調装置は、車両用空調装置のコンパクト化と通気抵抗の増大に起因する騒音抑制との両立が図られるものの、前記整流作用が働かず、空気の渦に起因する騒音を効果的に抑制することができない。
故に、本発明の車両用空調装置では、空調ケースのサイズ拡大を伴うことなく、通気抵抗に関係なく生じる騒音の抑制が図られる。
以下、本発明の車両用空調装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1乃至実施例3に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1のエアフィルタが適用された車両用空調装置の要部図であり、図2のY−Y線に沿った断面図である。図2は実施例1のエアフィルタ近傍の平面見取図であり、図1のGの方向に見た図である。図3はスクロールケース上面とエアフィルタ下面までの距離と通気抵抗との関係図である。
実施例1のエアフィルタが適用された車両用空調装置Uは、図1に示すように、スクロールケース1と、インテークケース12と、を備えている。スクロールケース1の内部には、送風路10が形成され、該送風路10のほぼ中央には、空気(内気或いは外気)を吸い込む吸込み口11を持つブロワファン3及びその駆動モータ2が設けられている。また、スクロールケース1の吸込み口11には、ベルマウス8が形成されている。なお、便宜上、吸込み口11の開口面を吸込み口開口面13とする。
インテークケース12には、送風路9と、その上流側に形成された外気口6及び内気口7と、内気循環モード或いは外気循環モードの選択に応じて外気口6及び内気口7を開閉する内外気切替えドア4a及び4bとが設けられている。
前記ブロワファン3のスクロールケース1の吸込み口11上流側のインテークケース12には、送風路9を通過する空気の塵埃を除去するエアフィルタ5Aが備えられている。
前記エアフィルタ5Aは、ベルマウス8に最も近接するエアフィルタ5Aの周縁部を通過してベルマウス8に向かう空気の吸込み口開口面13に対する流入角度を基準角度βとして、ベルマウス8に向かう空気の吸込み口開口面13に対する流入角度αが、極力全周にわたって、この基準角度βと同一になるようにインテークケース12に対し設定されている。
具体的には、前記エアフィルタ5Aは、図2に示すように、該エアフィルタ5Aの周縁部のうち前記ベルマウスに最も近接する部分を点P1(第一点)とし、該点P1から180度離れた(点P1と対向する)部分を点P2(第二点)としたとき、この点P1を通過してベルマウス8に向かう空気の吸込み口開口面13に対する流入角度(基準角度)βと、点P2を通過してベルマウス8に向かう空気の吸込み口開口面13に対する流入角度αとが同一となるよう、点P1と点P2とを結ぶ線上で傾斜するよう設定されている。
この傾斜は、点P1と点P2とを結ぶ線が、吸込み口開口面13と平行ではなく、点P1を固定点として、点P2が点P1よりも送風路9の上流側に配置することにより形成されている。
また、前記エアフィルタ5Aの周縁部とスクロールケース1との離間距離(エアフィルタ5Aの周縁部からスクロールケース1までの最短距離)に応じて変化する通気抵抗が緩やかな勾配で低下する離間距離範囲(D以上)のうち最小の離間距離(D:30mm)を確保して、前記ベルマウス8に最も近接するエアフィルタ5Aの周縁部(点P1)が前記インテークケース12に対し設定されている。
次に、作用を説明する。
ここで、作用説明に入る前に背景技術並びに本発明に至る経緯について説明する。
従来、図8に示すように、従来のエアフィルタ5´が適用された車両用空調装置U´にあっては、エアフィルタ5´は、吸込み口開口面13´と平行に設けられ、ベルマウス8´が形成されたスクロールケース1´との離間距離として30mmが設定されてきた。
その理由は、(i)空調ケース1´のコンパクト化の観点からは、エアフィルタ5´の周縁部とスクロールケース1´との離間距離は小さいほど好ましいが、(ii)一般に、図8に示す如く、(エアフィルタ5´の中央付近を通過する空気fγ´は吸込み口開口面13´に対してほぼ垂直な流入角度で吸込まれるが)エアフィルタ5´の周縁部を通過する空気fα´やfβ´は、エアフィルタ5´を通過した後直ぐにスクロールケース1´と接触し流線が乱されて吸込み口11´にスムーズに到達できず、これによりインテークケース12´内部の通気抵抗の増大及びこれに起因する騒音の増大といった問題が生じるため、(iii)空調ケースのコンパクト化と通気抵抗の低減の両立を図ったことによる。
しかしながら、前記離間距離を確保して通気抵抗を減少させても残存する騒音が問題視されていた。
本発明者は、この騒音は、通気抵抗の大小にかかわらず、エアフィルタを通過した空気がベルマウスに吸込まれる際、その流線の方向が不揃いであることに起因して発生する渦による寄与が無視できないことを発見し、騒音低下にはエアフィルタを通過する空気の流線を整えることが重要であると考えた。
この場合、ベルマウスが形成されたスクロールケースとの離間距離を大きく確保して、エアフィルタを通過した後の空気の流線が十分スムーズにベルマウスに向かうよう整流することが考えられるが、空調ケースのコンパクト化の側面で不利である。
そこで、エアフィルタを通過した空気のうちでベルマウスに向かう流線が乱れ易いエアフィルタの周縁部を通過する空気を整流することにより、空気の渦に起因する騒音を低減することを検討し、本発明に至った。その結果、空調ケースのサイズ拡大を伴うことなく、通気抵抗に関係なく生じる騒音の抑制した車両用空調装置を実現することができた。
図4は実施例1の作用説明図である。図8は従来の車両用空調装置の作用図である。以下、実施例1の車両用空調装置Uにおける空気の作用(主に、整流作用)を説明する。
最初に、実施例1の車両用空調装置Uの動作の概要を説明する。
例えば、内気循環モードが選択されると、図4に示すように、内外気切替えドア4a及び4bは、外気口6を閉鎖すると共に内気口7を開放し、ブロワファン3の吸引力により内気(空気)が送風路9に導入される。
前記導入された空気は、スクロールケース1の吸込み口11上流側に設けられたエアフィルタ5Aを通過する。このとき、エアフィルタ5Aの集塵作用により、空気の塵埃等がカットされる。エアフィルタ5Aを通過した空気は、ブロワファン3の吸込み口11から吸込まれてスクロールケース1の送風路10を通過し、熱交換器が設置された空調ケース(不図示)内部に導入される。
前記エアフィルタ5Aを通過した空気のうち、エアフィルタ5Aの中央付近を通過した空気は、スクロールケース1の上面に当たることなくスムーズに吸込み口11へと向かう。一方、実施例1では、エアフィルタ5Aの点P1を通過してベルマウス8に向かう空気(この空気は、他の周縁部を通過する空気に比べてベルマウス8に到達し易い。)の吸込み口開口面13に対する流入角度βと、点P2を通過してベルマウス8に向かう空気の吸込み口開口面13に対する流入角度αとが同一となる。つまり、少なくとも点P1と点P2を通過する空気は、スムーズにベルマウス8(吸込み口11)に向かうよう整流される。
実施例1では、エアフィルタ5Aの傾斜角度(固定点P1を基準として点P2を送風路9の上流側に移動させる量)を調整することにより空気が整流されるため、簡易な方法により、エアフィルタ5Aとスクロールケース1との離間距離の拡大を伴うことなく空気の整流が可能となる。そして、この整流により、エアフィルタ5Aの下流側において発生する空気の渦が低減されて該渦に起因する騒音が低減されるほか、ブロワファン3の効率が向上する。
また、ベルマウス8に最も近接するエアフィルタ5Aの周縁部(点P1)とスクロールケース1の上面との離間距離が30mmに設定されていることから、前記整流に際し、インテークケース12内部の通気抵抗の増大に起因する騒音の増大や、ブロワファン3の効率低下の問題は生じない。
次に、効果を説明する。
実施例1の車両用空調装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) ブロワファン3のスクロールケース1の吸込み口11上流側のインテークケース12にエアフィルタを備え、前記スクロールケース1の吸込み口11にベルマウス8を形成した車両用空調装置Uにおいて、
前記エアフィルタ5Aは、ベルマウス8に最も近接するエアフィルタ5Aの周縁部を通過してベルマウス8に向かう空気の吸込み口開口面13に対する流入角度βを基準角度とし、ベルマウス8に向かう空気の吸込み口開口面13に対する流入角度αが、全周にわたって、基準角度βと同一になるようにインテークケース12に対し設定したため、空調ケースのサイズ拡大を伴うことなく、通気抵抗に関係なく生じる騒音の抑制が図られる。また、ブロワファン3の効率も向上する。
(2) 前記エアフィルタ5Aの周縁部とスクロールケース1との離間距離に応じて変化する通気抵抗が緩やかな勾配で低下する最小の離間距離(30mm)を確保して、ベルマウス8に最も近接するエアフィルタ5Aの周縁部(点P1)をインテークケース1に対し設定したため、通気抵抗に起因する騒音も抑制され、また、ブロワファン3の効率がいっそう向上する。
(3) 前記エアフィルタ5Aは、エアフィルタ5Aの周縁部のうちベルマウス8に最も近接する部分を点P1とし、この点P1から180度離れた(点P1と対向する)部分を点P2としたとき、この点P1を通過してベルマウス8に向かう空気の吸込み口開口面13に対する流入角度(基準角度)βと、点P2を通過してベルマウス8に向かう空気の吸込み口開口面13に対する流入角度αとが同一となるよう、点P1と点P2とを結ぶ線上で傾斜するよう設定したため、簡易に、前記(1)及び(2)の効果を得ることができる。
実施例2は、実施例1のエアフィルタの傾斜設定を変更した例である。
まず、構成を説明する。
図5は実施例2のエアフィルタが適用された車両用空調装置の要部図であり、(a)は図1のGの方向に見た図であり、(b)は同図(a)のY−Y線に沿った断面図であり、(c)は同図(a)のX―X線に沿った断面図である。図6は実施例2のエアフィルタの周縁部の各点からベルマウスまでの距離を示す図である。
実施例2のエアフィルタ5Bは、図5に示すように、実施例1で説明した傾斜(点P1と点P2との相対的な位置設定)に加え、エアフィルタ5Bの周縁部のうち、点P1と点P2とを結ぶ線と直交する線上にあって、ベルマウス8に近い点を点P3とし、この点P3と対向する点(点P3から180度離れた点)を点P4としたとき、点P3を通過してベルマウス8に向かう空気の吸込み口開口面13に対する流入角度β´と、前記第三点を通過してベルマウス8に向かう空気の吸込み口開口面13に対する流入角度α´とが、前記基準角度βと同一になるよう、点P3と点P4とを結ぶ線上で傾斜するよう設定されている。
この傾斜は、点P1と点P2とを結ぶ線が、吸込み口開口面13と平行ではなく、点P1を固定点として、点P2が点P1よりも送風路9の上流側に位置するように設定されると共に、点P3と点P4とを結ぶ線が、吸込み口開口面13と平行ではなく、点P3を固定点として、点P4が点P3よりも送風路9の上流側に位置するようにして設定されている。
このように設定されたエアフィルタ5Bの点P1、点P2、点P3、点P4とベルマウス8との離間距離は、図6に示す関係となる。なお、他の構成は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、作用を説明すると、実施例2では、点P1を通過してベルマウス8に向かう空気(この空気は、他の周縁部を通貨する空気に比べてベルマウス8に到達し易い。)の吸込み口開口面13に対する流入角度(基準角度)βと、点P2を通過してベルマウス8に向かう空気の吸込み口開口面13に対する流入角度αと、点P3を通過してベルマウス8に向かう空気の吸込み口開口面13に対する流入角度β´と、点P4を通過してベルマウス8に向かう空気の吸込み口開口面13に対する流入角度α´とが同一となる。
即ち、少なくとも点P1、点P2、点P3及び点P4を通過する空気は、スムーズにベルマウス8に向かうよう整流される。実施例2では、エアフィルタ5Bの傾斜角度(固定点P1を基準として点P2、点P3、点P4を送風路9の上流側に移動させる量)を調整することにより整流されるため、簡易且つエアフィルタ5Bとスクロールケース1との離間距離の拡大を伴うことなく、空気の整流が可能となる。なお、他の作用は、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例2の車両用空調装置にあっては、実施例1の(1)〜(3)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(4) 前記エアフィルタ5Bは、エアフィルタ5Bの周縁部のうち、点P1と点P2とを結ぶ線と直交する線上にあって、ベルマウス8に近い点を点P3とし、この点P3から180度離れた(点P3と対向する)部分を点P4としたとき、点P3を通過してベルマウス8に向かう空気の吸込み口開口面13に対する流入角度β´と、点P4を通過してベルマウス8に向かう空気の吸込み口開口面13に対する流入角度α´とが、基準角度βと同一となるよう、点P3と点P4とを結ぶ線上で傾斜するよう設定したため、実施例1の(1)〜(3)の効果がいっそう良好なものとなる。
実施例3は、実施例1のエアフィルタの形状を変更した例である。
まず、構成を説明する。
図7は実施例3のエアフィルタを示す図であり、(a)はエアフィルタの形状を示す図であり、(b)はエアフィルタの配置図である。
実施例2のエアフィルタ5Cは、図7に示すように、エアフィルタ5Cの周縁部を通過してベルマウス8に向かう空気の吸込み口開口面13に対する流入角度が、全周にわたって前記基準角度β(実施例1と同様)と同一となる曲面形状に設定したエアフィルタ5Cである。
この曲面は、図7(a)に示すように、エアフィルタ5Cの周縁部のうち点A(点P1と同様)、点C(点P2と同様)、点B(点P3と同様)、点D(点P4と同様)、点Eを通過してベルマウス8に向かう空気の吸込み口開口面13に対する流入角度が基準角度β(点P1を通過してベルマウス8に向かう空気の吸込み口開口面13に対する流入角度β)と同一となるよう設定した後、各点間の周縁部(各点間の無数の点)を通過する空気の吸込み口開口面13に対する流入角度を基準角度βと同一となるように設定することにより形成される。
例えば、この曲面は、図7(b)に示すように、ベルマウス8に最も近接する点Aを固定点とし(この点Aとスクロールケース1との離間距離は、実施例1と同様の理由で、30mmに設定されている。)、点B,点C,点Dを設定した後、点Aと点Bの間の各点(不図示)を通過する空気の吸込み口開口面13に対する流入角度が基準角度β(点Aを通過する空気の吸込み口開口面13に対する流入角度(実施例1参照))と同一になるように設定し、次いで、点Bと点Cの間の各点(不図示)を通過する空気の吸込み口開口面13に対する流入角度が基準角度βと同一になるように設定し、この工程を繰り返すことにより形成される。なお、点Eは、点Aと滑らか且つ整流効果を乱さないよう留意して結合することが望ましい。
次に、作用を説明すると、実施例3では、エアフィルタ5Cの周縁部を通過してベルマウス8に向かう空気の吸込み口開口面8に対する流入角度が基準角度βと同一となる。即ち、エアフィルタ5Cの形状及び位置の設定により、エアフィルタ5Cとスクロールケース1との離間距離の拡大を伴うことなく、空気の整流が可能となる。なお、他の作用は、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例3のエアフィルタにあっては、実施例1の(1)〜(3)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(5) 前記エアフィルタは、エアフィルタの周縁部を通過してベルマウス8に向かう空気の吸込み口開口面13に対する流入角度が、全周にわたって前記基準角度βと同一となる曲面形状に設定したエアフィルタ5Cであるため、前記(1)の効果が、いっそう効果的なものとなる。
[構成の代替]
以上、本発明の車両用空調装置を実施例1及び実施例2に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
即ち、ブロワファンのスクロールケースの吸込み口上流側のインテークケースにエアフィルタを備え、前記スクロールケースの吸込み口にベルマウスを形成した車両用空調装置において、
前記エアフィルタは、前記ベルマウスに最も近接するエアフィルタの周縁部を通過してベルマウスに向かう空気の吸込み口開口面に対する流入角度を基準角度とし、前記ベルマウスに向かう空気の吸込み口開口面に対する流入角度が、全周にわたって、前記基準角度と同一になるように前記インテークケースに対し設定したものであれば、実施例1乃至実施例3に制限されることはない。
具体的には、実施例1乃至実施例3では、エアフィルタの周縁部とベルマウスが形成されたスクロールケースとの離間距離が、該離間距離に応じて変化する通気抵抗が緩やかな勾配で低下する最小の離間距離として30mmを設定したが、これに限られることは言うまでもない。エアフィルタの傾斜による通気抵抗の低下を勘案して、最小の離間距離が30mm未満であっても十分低い通気抵抗を確保することができるからである。
また、実施例1乃至実施例3では、基準角度に関し、ベルマウスに最も近接するエアフィルタの周縁部に対して、その周縁部を通過してベルマウスに向かう空気の吸込み口開口面に対する流入角度としたが、この流入角度は、種々の方法で近似できる。例えば、ベルマウスに最も近接するエアフィルタの周縁部とベルマウスとを結ぶ線と、吸込み口開口面とで形成される角度をもって基準角度とすることが考えられる。
また、最小の離間距離や基準角度は、ベルマウスに最も近接するエアフィルタの周縁部を通過してベルマウスに向かう空気の吸込み口開口面に対する流入角度に対して設定する必要性はなく、インテークケースやスクロールケースの構造を考慮して適宜設定するとよい。
実施例1のエアフィルタが適用された車両用空調装置の要部図であり、図2のY−Y線に沿った断面図である。 実施例1のエアフィルタ近傍の平面見取図であり、図1のGの方向に見た図である。 スクロールケース上面とエアフィルタ下面までの距離と通気抵抗との関係図である。 実施例1の作用説明図である。 実施例2のエアフィルタが適用された車両用空調装置の要部図であり、(a)は図1のGの方向に見た図であり、(b)は同図(a)のY−Y線に沿った断面図であり、(c)は同図(a)のX―X線に沿った断面図である。 実施例2のエアフィルタの周縁部の各点からベルマウスまでの距離を示す図である。 実施例3のエアフィルタを示す図であり、(a)はエアフィルタの形状を示す図であり、(b)はエアフィルタの配置図である。 従来の車両用空調装置の作用図である。
符号の説明
1 スクロールケース,
11 吸込み口,
12 インテークケース,
13 吸込み口開口面,
3 ブロワファン,
5A,5B,5C エアフィルタ,
8 ベルマウス,
P1 エアフィルタの周縁部の点(第一点),
P2 エアフィルタの周縁部の点(第二点),
P3 エアフィルタの周縁部の点(第三点),
P4 エアフィルタの周縁部の点(第四点),
D 離間距離,
U 車両用空調装置,
α,α´,β,β´ 空気の流入角度(β,基準角度).

Claims (5)

  1. ブロワファンのスクロールケースの吸込み口上流側のインテークケースにエアフィルタを備え、前記スクロールケースの吸込み口にベルマウスを形成した車両用空調装置において、
    前記エアフィルタは、前記ベルマウスに最も近接するエアフィルタの周縁部を通過してベルマウスに向かう空気の吸込み口開口面に対する流入角度を基準角度とし、前記ベルマウスに向かう空気の吸込み口開口面に対する流入角度が、全周にわたって、前記基準角度と同一になるように前記インテークケースに対し設定したことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1に記載した車両用空調装置において、
    前記エアフィルタの周縁部と前記スクロールケースとの離間距離に応じて変化する通気抵抗が緩やかな勾配で低下する最小の離間距離を確保して、前記ベルマウスに最も近接するエアフィルタの周縁部を前記インテークケースに対し設定したことを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載した車両用空調装置において、
    前記エアフィルタは、該エアフィルタの周縁部のうち前記ベルマウスに最も近接する点を第一点とし、該第一点から180度離れた点を第二点としたとき、該第一点を通過してベルマウスに向かう空気の吸込み口開口面に対する基準角度と、前記第二点を通過してベルマウスに向かう空気の吸込み口開口面に対する流入角度とが同一となるよう、第一点と第二点とを結ぶ線上で傾斜するよう設定したことを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項3に記載した車両用空調装置において、
    前記エアフィルタは、該エアフィルタの周縁部のうち、前記第一点と第二点とを結ぶ線と直交する線上にあって、前記ベルマウスに近い点を第三点とし、該第三点から180度離れた点を第四点としたとき、前記第三点を通過してベルマウスに向かう空気の吸込み口開口面に対する流入角度と、前記第四点を通過してベルマウスに向かう空気の吸込み口開口面に対する流入角度とが前記基準角度と同一となるよう、第三点と第四点とを結ぶ線上で傾斜するよう設定したことを特徴とする車両用空調装置。
  5. 請求項1又は請求項2に記載した車両用空調装置において、
    前記エアフィルタは、該エアフィルタの周縁部を通過してベルマウスに向かう空気の吸込み口開口面に対する流入角度が、全周にわたって前記基準角度と同一となる曲面形状に設定したエアフィルタであることを特徴とする車両用空調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011168100A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Japan Climate Systems Corp 送風装置
US10093154B2 (en) 2014-03-31 2018-10-09 Keihin Corporation Air conditioning device for vehicle

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