JP2009072510A - 吊戸棚 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キッチンカウンター21の上方に設置される吊戸棚1であって、少なくとも一方の端部32eから入射された光源31aからの光を長手方向に沿って伝送するとともに、その伝送する光を外周面32fから漏光させて発光する側面発光型の導光体32を、吊戸棚本体10の下面側16aに、横幅方向に沿ってライン状に敷設している。
【選択図】図1
Description
このような従来の照明装置では、吊戸棚の下面から突出しているので、キッチン全体の意匠性を損なうという問題があった。
上記照明装置付きの扉によれば、吊戸棚の内部に照明装置取り付け用のスペースを設ける必要がなく、また、照明装置が扉内に収まるので、意匠性を向上できる、と説明されている。
また、本発明の前記吊戸棚においては、前記光源を、吊戸棚本体内に設けるようにしてもよい。
さらに、本発明の前記吊戸棚においては、周囲の照度を検知する照度検知センサと、人の在、不在を検知する人体検知センサとを更に備えた構成とし、前記照度検知センサが検知した周囲の照度が所定値より以下で、かつ、前記人体検知センサが人の在を検知したときに、前記光源を点灯させて前記導光体を発光させるようにしてもよい。
また、その敷設される照明を、少なくとも一方の端部から入射された光源からの光を長手方向に沿って伝送するとともに、その伝送する光を外周面から漏光させて発光する側面発光型の導光体としているので、横幅方向に沿って敷設される導光体自体のメンテナンスは、殆ど必要とならず、光源を交換等すれば良いため、前記各特許文献に記載のような長尺の蛍光灯等に比べて取り扱いが容易であり、メンテナンス性が向上する。
さらに、前記のような導光体は、小径とでき、また、そのもの自身の発熱量が、前記した蛍光灯や白熱球等と比べて小さいので、カバー等を設ける際にも導光体に近接して設けることができ、発光部となる導光体の設置スペースを小さくできる。よって、省スペース化が図れる。
さらにまた、このような側面発光型の導光体は、特に、耐水性に優れているので、水廻りにも設置でき、よって、キッチンカウンターの上方に配置され、水等が跳ねる恐れのある吊戸棚に好適である。
図1は、第1実施形態に係る吊戸棚を備えたシステムキッチンを示す概略斜視図、図2は、図1におけるX−X線矢視概略断面図、図3(a)は、図1におけるY−Y線矢視概略拡大断面図、図3(b)は、同実施形態に係る吊戸棚が備える照明手段を模式的に示す概略正面図、図4は、同実施形態に係る吊戸棚の内部構成を示す要部ブロック図である。
尚、以下の各実施形態において指す前後方向は、キッチンカウンターに対し使用者が対面した状態における手前側を前、奥側を後とし、その前後方向に直交する方向を横幅方向(左右方向)として説明する。
システムキッチンAは、床側に設置されたフロアユニット20と、上記吊戸棚1と、レンジフード19とを備えている。
フロアユニット20は、コンロ22及びシンク23を有したキッチンカウンター21と、その下方に配置されてキッチンカウンター21を上方に載置する複数のキャビネットからなるフロアキャビネット24とを備えている。
吊戸棚本体10は、本実施形態では、両開きの開き収納10a、両開きの開き収納10b及び片開きの開き収納10cを右側からこの順に配して構成されている。
各開き収納10a,10b,10cは、それぞれ左右に配された側板12と、側板12間に設けられた天板13、背板14及び底板15とで前方に向けて開口する方形箱体を形成し、この箱体の前面を閉塞する開閉自在とされた開閉扉11が設けられている。
また、図2に示すように、内部を収容スペースとする前記方形箱体を中程で仕切る仕切り板17が側板12間に架設され、側板12に設けられたスライド丁番12aによって、各開閉扉11が開閉自在に支持されている。
これら3つの開き収納のうち最右方に配置された開き収納10a内には、図2に示すように、後記する照明手段30を構成する光源装置31が右側後方位置に配設されている。また、その光源装置31を覆うように光源装置カバー18が設けられ、この光源装置カバー18には、光源装置31のメンテナンスを行う際に開閉されるメンテナンス用扉18aが設けられている。
また、開き収納10aの底板15の上記光源装置31が配された箇所には、後記する発光ファイバー32が挿通される孔15bが開設されている。
照明手段30は、図3(b)に示すように、光源31aを内部に有した光源装置31と、光源31aから入射された光を伝送する発光ファイバー32と、発光ファイバー32の一方の端部32eが嵌挿され、光源装置31に接続された接続用ハーネス35とを有している。
尚、光源装置31内には、上記光源31aからの光を、発光ファイバー32の端部32eに集光して入射させるための集光レンズ等の光学系や光源31aを冷却するための冷却ファン等が配設されている。また、光源31aからの光の色を可変するためのカラーフィルター等をさらに配設したものとしてもよい。
本実施形態では、発光ファイバー32は、図3(a)に示すように、光透過性で表面に微細な凹凸が形成されたコア32aと、その外周面に形成されたクラッド32bと、そのクラッド32bの外周面に形成された光透過性の被覆層32cと、コア32aとクラッド32bとの間の一部に介在する光反射層32dとを備え、その径は、例えば、1mm程度〜50mm程度、好ましくは5mm程度〜20mm程度である。
光反射層32dは、断面視が略半円弧状とされ、コア32aの外周面の一部を長手方向に沿って全体に亙って被覆しており、図例のように、凹溝16b内に敷設された状態で、コア32aの背面側の一部を長手方向に沿って被覆している。
尚、このような側面発光型の発光ファイバーは、例えば、特開平11−84136号公報に開示があり、その他、特開2000−137119号公報に開示がある発光ファイバーを適用してもよい。あるいは、後記する他の側面発光型の導光体を適用してもよい。
尚、発光ファイバー32の他方の端部32h(図1参照)側には、反射ミラーを設けるようにしてもよい。
透光性カバー34は、透明樹脂等で構成する他、例えば、発光ファイバー32を敷設したファイバー保持部材16の色柄を、吊戸棚本体10の底板15と同じ色柄とし、さらにそのファイバー保持部材16の色柄と同じ色柄とした透光性材料で構成してもよい。これにより、昼間等で発光していない状態では、吊戸棚本体10との一体性が保たれ、違和感が生じるようなことがなく、デザイン性に優れたものとなる。
制御ユニット40は、光源装置31や各部を制御する制御手段を構成するMPU41と、操作スイッチ等からなる操作手段42と、後記する照度の閾値や制御プログラムを格納するメモリ等からなる記憶手段43と、周囲の照度を検知する照度検知センサ44と、人の在、不在を検知する人体検知センサ45とを備えている。
尚、制御ユニット40は、吊戸棚1の適所に設けられている。
人体検知センサ45は、例えば、人体から放射される熱線を検出する焦電型の熱線センサ等からなり、人体から放射された熱線が基準値を上回るとMPU41に向けて人体検出信号を出力する。
尚、操作手段42は、光源31aを強制的に点灯、消灯するためのスイッチである。また、前記のように自動点灯された光源31aの点灯時間は、MPU41が備えるタイマ41aによって計時して所定時間のみ点灯させるようにしてもよい。これによれば、自動点灯のみならず自動消灯がなされる。
特に、本実施形態では、吊戸棚本体10の底板15の下面15aの後端部に付設され、後方側から手前側に向けて先細りとなるように傾斜する傾斜面16aを有したファイバー保持部材16に、発光ファイバー32を敷設しているので、発光ファイバー32の前面側周面32fから漏光する光は、吊戸棚1の後端部から手前側下方に向けて照射され、これにより、キッチンカウンター21のシンク23廻りが照明されて、後記するように夜間等に水を飲むためにシンク23を利用する際に、便利である。また、手前側下方に向けて照明されるので、足元が照明され、また、後記するように夜間等にキッチンを利用する際に、フロアユニット20の位置が明確に認識できるとともに、フロアユニット20の手前の床に何らかの物体がある場合にも躓くことがない。
さらに、光源装置31のメンテナンスや光源31aの交換は、開き収納10aの開閉扉11を開けて、メンテナンス用扉18aを開けることで容易に行うことができる。
また、このような発光ファイバー32は、特に、耐水性に優れているので、水廻りにも設置でき、よって、キッチンカウンター21の上方に配置され、水等が跳ねる恐れのある吊戸棚1に好適である。
尚、発光ファイバー32から照射される光の照度をさらに低くするために、例えば、光源31aを調光することで行うようにしたり、発光ファイバー32自体の外周面からの漏光量を調節することで行うようにしたり、透光性カバー34の透光量を調節することで行うようにしたりしてもよい。
さらにまた、本実施形態では、光源31aを、吊戸棚本体10内に設けているので、光源を外部に設置する場合と比べて、すっきりとした吊戸棚1となり、デザイン性に優れたものとなる。
さらに、吊戸棚1の表面側に露出しない発光ファイバー32の部位は、外周面から漏光しない伝送用のファイバーとしてもよい。
また、本実施形態では、前記のようにライン状に敷設された長手方向の全体に亙って、前面側外周面32fから漏光させて均一に発光する態様を例示したが、長手方向に沿って点線状に発光するように構成してもよい。これによれば、インテリア照明として趣向に富むものとできる。このように点線状に発光させる場合は、前記した側面から発光させる態様に応じて、漏光する箇所と、漏光しない箇所を調整したり、前面側外周面32fや透光性カバー34の裏面に、点線状に発光するように光を透過させないフィルム等を貼着したりしてもよい。
さらに、吊戸棚本体10は、本実施形態では、3つの開き収納10a,10b,10cからなるものを例示したが、3つ未満、あるいは4つ以上の開き収納からなる吊戸棚本体としてもよい。
さらにまた、照度検知センサ44及び人体検知センサ45を設けて、自動点灯する態様を例示したが、それらを設けず、スイッチ等によって手動で点灯、消灯を行うようにしてもよい。
図5は、第2実施形態に係る吊戸棚を備えたシステムキッチンを示す概略斜視図、図6は、図5におけるX1−X1線矢視概略断面図である。
尚、第1実施形態との相違点は、主に吊戸棚本体の構成及び照明手段の構成であり、同様の構成については、同一符合を付し、説明を省略する。
また、照明手段の具体的構成について、図3に基づいて説明した第1実施形態と同様の構成については図示及び説明を省略するが、図3(a)では、前記第1実施形態に合わせて図示しており、発光ファイバーが敷設された面が傾斜面とされているが、本実施形態では、略水平面としている点で異なる。
本実施形態に係る吊戸棚1Aの吊戸棚本体10Aは、前記した第1実施形態で説明した吊戸棚本体10と異なり、底板15Aが各開き収納10Aa,10Ab,10Acに共通の底板とされており、その底板15Aの下面15Aaに、照明手段30Aを構成する発光ファイバー32Aが敷設されている。
また、この開き収納10Aaは、二重底とされており、上底部18Aが底板15Aから光源装置31Aを収容する空間を隔てて、側板12間に架設されている。また、上底部18Aには、光源装置31Aのメンテナンスを行う際に開閉されるメンテナンス用扉18Aaが設けられている。
前記凹溝15Abには、レール33Aが設けられており、そのレール33Aに発光ファイバー32Aが収容され、透光性カバー34Aによってカバーされている(図3(a)参照)。
以上のように、本実施形態によれば、吊戸棚本体10Aの底板15Aの下面15Aaの手前側部位に発光ファイバー32Aを敷設して発光させることで、下方に位置するキッチンカウンター21の手前側部位を照明でき、第1実施形態と同様、夜間等にキッチンを利用する際にも便利である。
また、吊戸棚本体10Aの底板15A自体に埋設するようにして、発光ファイバー32Aを、横幅方向に沿って全体に亙って敷設しているので、底板15Aの下面15Aaから発光部が突出せず、圧迫感を与えることがない。また、すっきりとした外観となりデザイン性に優れた吊戸棚1Aとなる。
また、前記した各実施形態に係るシステムキッチンA,Bは、横幅方向に沿って真っ直ぐに配置されたいわゆるI型のシステムキッチンを例示しているが、コーナーに沿ってL字状に配置されるいわゆるL型のシステムキッチンに合わせてL型に配置された吊戸棚にも本発明の適用が可能である。
10,10A 吊戸棚本体
15Aa 底板の下面(吊戸棚本体の下面側)
16a ファイバー保持部材の傾斜面(吊戸棚本体の下面側)
21 キッチンカウンター
31a,31Aa 光源
32,32A 発光ファイバー(導光体)
32e,32Ae 発光ファイバーの一方の端部
32f,32Af 発光ファイバーの前面側外周面(外周面)
44 照度検知センサ
45 人体検知センサ
Claims (4)
- キッチンカウンターの上方に設置される吊戸棚であって、
少なくとも一方の端部から入射された光源からの光を長手方向に沿って伝送するとともに、その伝送する光を外周面から漏光させて発光する側面発光型の導光体を、吊戸棚本体の下面側に、横幅方向に沿ってライン状に敷設していることを特徴とする吊戸棚。 - 請求項1において、
前記導光体は、敷設された状態で前面側の周面からのみ漏光する構成とされていることを特徴とする吊戸棚。 - 請求項1または2において、
前記光源は、前記吊戸棚本体内に設けられていることを特徴とする吊戸棚。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
周囲の照度を検知する照度検知センサと、人の在、不在を検知する人体検知センサとを更に備えており、
前記照度検知センサが検知した周囲の照度が所定値より以下で、かつ、前記人体検知センサが人の在を検知したときには、前記光源を点灯させ、前記導光体を発光させることを特徴とする吊戸棚。
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