JP2009072510A - 吊戸棚 - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンスが良好で、発光部自体の設置スペースの省スペース化を可能とする照明手段を備えた吊戸棚を提供する。
【解決手段】キッチンカウンター21の上方に設置される吊戸棚1であって、少なくとも一方の端部32eから入射された光源31aからの光を長手方向に沿って伝送するとともに、その伝送する光を外周面32fから漏光させて発光する側面発光型の導光体32を、吊戸棚本体10の下面側16aに、横幅方向に沿ってライン状に敷設している。
【選択図】図1

Description

本発明は、キッチンカウンターの上方に設置される吊戸棚の照明に関する。
従来、キッチンカウンターの上方に設置される吊戸棚の照明としては、吊戸棚の下面に、照明装置等を付設したものが知られている(例えば、下記特許文献1の図1参照)。
このような従来の照明装置では、吊戸棚の下面から突出しているので、キッチン全体の意匠性を損なうという問題があった。
例えば、下記特許文献2では、前記のような問題を解決すべく、吊戸棚に設ける扉の外周縁を凹欠きして、その凹欠き部に棒状蛍光灯を取付けるとともに、透光カバーによって覆った照明装置付きの扉が提案されている。
上記照明装置付きの扉によれば、吊戸棚の内部に照明装置取り付け用のスペースを設ける必要がなく、また、照明装置が扉内に収まるので、意匠性を向上できる、と説明されている。
特許3089652号 実開平5−85993号公報
しかしながら、前記各特許文献に記載のものでは、それぞれ吊戸棚の長手方向に沿って照明装置が設けられているので、その下方に位置するキッチンカウンターを長手方向に沿って照明できるものであるが、長尺の蛍光灯などを使用しているため、照明装置の交換等の際に、取り扱いが不便であり、メンテナンス性の向上が望まれていた。また、このような蛍光灯では、そのもの自身の径が比較的大きく、また、点灯した際に発熱するためカバーなどを離間させて配置する必要があることから、カバー自体も大きくならざるを得ず、照明装置を設置するための設置スペースの省スペース化が望まれていた。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、メンテナンスが良好で、発光部自体の設置スペースの省スペース化を可能とする照明手段を備えた吊戸棚を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明に係る吊戸棚は、キッチンカウンターの上方に設置される吊戸棚であって、少なくとも一方の端部から入射された光源からの光を長手方向に沿って伝送するとともに、その伝送する光を外周面から漏光させて発光する側面発光型の導光体を、吊戸棚本体の下面側に、横幅方向に沿ってライン状に敷設していることを特徴とする。
本発明の前記吊戸棚においては、前記導光体を、敷設された状態で前面側の周面からのみ漏光する構成としてもよい。
また、本発明の前記吊戸棚においては、前記光源を、吊戸棚本体内に設けるようにしてもよい。
さらに、本発明の前記吊戸棚においては、周囲の照度を検知する照度検知センサと、人の在、不在を検知する人体検知センサとを更に備えた構成とし、前記照度検知センサが検知した周囲の照度が所定値より以下で、かつ、前記人体検知センサが人の在を検知したときに、前記光源を点灯させて前記導光体を発光させるようにしてもよい。
本発明に係る前記吊戸棚によれば、吊戸棚本体の下面側に、横幅方向に沿ってライン状に導光体を敷設しているので、吊戸棚の横幅方向に沿って下方に向けて照明することができる。
また、その敷設される照明を、少なくとも一方の端部から入射された光源からの光を長手方向に沿って伝送するとともに、その伝送する光を外周面から漏光させて発光する側面発光型の導光体としているので、横幅方向に沿って敷設される導光体自体のメンテナンスは、殆ど必要とならず、光源を交換等すれば良いため、前記各特許文献に記載のような長尺の蛍光灯等に比べて取り扱いが容易であり、メンテナンス性が向上する。
さらに、前記のような導光体は、小径とでき、また、そのもの自身の発熱量が、前記した蛍光灯や白熱球等と比べて小さいので、カバー等を設ける際にも導光体に近接して設けることができ、発光部となる導光体の設置スペースを小さくできる。よって、省スペース化が図れる。
さらにまた、このような側面発光型の導光体は、特に、耐水性に優れているので、水廻りにも設置でき、よって、キッチンカウンターの上方に配置され、水等が跳ねる恐れのある吊戸棚に好適である。
また、このような側面発光型の導光体は、光源からの光を伝送しながら側面から漏光させることで発光するので、キッチンの使用時に手元を照らす主照明(キッチンルームの室内灯や、壁などに付設された流し元灯など)に比べて、照度が低く、キッチンカウンターの存在を認識させる程度の照度が低い照明となる。これにより、例えば、夜間の就寝中、途中で目覚めて、キッチンを一時的に利用するような際には、主照明を点灯させずに、補助照明として前記導光体を使用でき、目に強い刺激を与えることがない。すなわち、従来のキッチンルームの天井に設けられた照明や、壁などに付設された流し元灯、前記各特許文献等に記載の照明を点灯させると、そもそも調理作業時に手元や食材を照明するためのものであるため、その明るさによって目が冴えてしまい、再度就寝する際に眠気が殺がれ、寝付けなくなる場合があるが、本発明によれば、導光体からの光は、上記のように比較的照度が低いので、目に強い刺激を与えることなく、キッチンを利用後も寝付きやすくなり、再度の就寝を妨害するようなことも防止できる。
また、本発明において、前記導光体を、敷設された状態で前面側の周面からのみ漏光する構成とすれば、導光体の敷設される側、すなわち背面側の周面から漏光することがないので、前記のように少なくとも一方の端部から入射された光を効率良く長手方向に沿って伝送できるとともに、前面側からの漏光による発光を効率良く行える。これにより外周面の全周から漏光させて発光するものと比べて、光源を低出力のものとしても前面側の周面から十分に発光するので、省電力化が図れる。
また、本発明において、前記光源を、吊戸棚本体内に設けるようにすれば、光源を外部に設置する場合と比べて、すっきりとした吊戸棚となり、デザイン性に優れたものとなる。すなわち、吊戸棚本体内に設置された光源から光を伝送して、上記導光体を発光させることができるので、従来のような蛍光灯や白熱球等と比べて、上記のように発光部自体の設置スペースを小さくできる。
また、本発明において、周囲の照度を検知する照度検知センサと、人の在、不在を検知する人体検知センサとを更に備えた構成とし、前記照度検知センサが検知した周囲の照度が所定値より以下で、かつ、前記人体検知センサが人の在を検知したときに、前記光源を点灯させて前記導光体を発光させるようにすれば、例えば、キッチンルームが暗い場合や夜間等にキッチンを利用する際に、使用者が吊戸棚に近づくと、自動で導光体が発光するので、スイッチ等を手探りで探す必要が無く、快適に使用できるものとなる。
以下に本発明の最良の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態に係る吊戸棚を備えたシステムキッチンを示す概略斜視図、図2は、図1におけるX−X線矢視概略断面図、図3(a)は、図1におけるY−Y線矢視概略拡大断面図、図3(b)は、同実施形態に係る吊戸棚が備える照明手段を模式的に示す概略正面図、図4は、同実施形態に係る吊戸棚の内部構成を示す要部ブロック図である。
尚、以下の各実施形態において指す前後方向は、キッチンカウンターに対し使用者が対面した状態における手前側を前、奥側を後とし、その前後方向に直交する方向を横幅方向(左右方向)として説明する。
図例の吊戸棚1は、システムキッチンAにおいてキッチンカウンター21の上方に設置されており、室内の内壁等に付設されている。
システムキッチンAは、床側に設置されたフロアユニット20と、上記吊戸棚1と、レンジフード19とを備えている。
フロアユニット20は、コンロ22及びシンク23を有したキッチンカウンター21と、その下方に配置されてキッチンカウンター21を上方に載置する複数のキャビネットからなるフロアキャビネット24とを備えている。
吊戸棚1は、吊戸棚本体10と、後記する照明手段30と、各部を制御する制御ユニット40とを備えている。
吊戸棚本体10は、本実施形態では、両開きの開き収納10a、両開きの開き収納10b及び片開きの開き収納10cを右側からこの順に配して構成されている。
各開き収納10a,10b,10cは、それぞれ左右に配された側板12と、側板12間に設けられた天板13、背板14及び底板15とで前方に向けて開口する方形箱体を形成し、この箱体の前面を閉塞する開閉自在とされた開閉扉11が設けられている。
また、図2に示すように、内部を収容スペースとする前記方形箱体を中程で仕切る仕切り板17が側板12間に架設され、側板12に設けられたスライド丁番12aによって、各開閉扉11が開閉自在に支持されている。
上記吊戸棚本体10の下面15aの後端部には、後記する発光ファイバー32が敷設された断面視略三角形状のファイバー保持部材16が、吊戸棚本体10の横幅方向に沿って全体に亙って付設されている。
これら3つの開き収納のうち最右方に配置された開き収納10a内には、図2に示すように、後記する照明手段30を構成する光源装置31が右側後方位置に配設されている。また、その光源装置31を覆うように光源装置カバー18が設けられ、この光源装置カバー18には、光源装置31のメンテナンスを行う際に開閉されるメンテナンス用扉18aが設けられている。
また、開き収納10aの底板15の上記光源装置31が配された箇所には、後記する発光ファイバー32が挿通される孔15bが開設されている。
ファイバー保持部材16は、後方側から手前側に向けて先細りとなるように傾斜する傾斜面16aを有し、その傾斜面16aには、後記する発光ファイバー32を横幅方向に沿ってライン状に敷設するための断面視略U字状の凹溝16bが横幅方向に沿って凹設されている(図3(a)参照)。この凹溝16bは、ファイバー保持部材16の横幅方向に沿って略全体に亙って凹設されており、換言すれば、吊戸棚1の横幅方向の略全体に亙って凹設されている。また、上記開き収納10aの底板15に開設された孔15bと整合する位置には、前記凹溝16bと連通し、後記する発光ファイバー32が挿通される孔16cが開設されている。
次に、前記した吊戸棚本体10に設けられた照明手段30の具体的構成について図3に基づいて説明する。尚、図3において括弧内の符合は、後記する第2実施形態に係る吊戸棚1Aが備える照明手段30Aを示している。
照明手段30は、図3(b)に示すように、光源31aを内部に有した光源装置31と、光源31aから入射された光を伝送する発光ファイバー32と、発光ファイバー32の一方の端部32eが嵌挿され、光源装置31に接続された接続用ハーネス35とを有している。
光源装置31内に配設された光源31aは、例えば、ハロゲンランプやメタルハライドランプ、キセノンランプ、発光ダイオード等で構成され、後記する制御ユニット40が備えるMPU41によって制御されて点灯、消灯がなされる。
尚、光源装置31内には、上記光源31aからの光を、発光ファイバー32の端部32eに集光して入射させるための集光レンズ等の光学系や光源31aを冷却するための冷却ファン等が配設されている。また、光源31aからの光の色を可変するためのカラーフィルター等をさらに配設したものとしてもよい。
発光ファイバー32は、一方の端部32eから入射された上記光源31aからの光を長手方向に沿って伝送するとともに、その伝送する光を外周面から漏光させて発光する側面発光型の導光体である。
本実施形態では、発光ファイバー32は、図3(a)に示すように、光透過性で表面に微細な凹凸が形成されたコア32aと、その外周面に形成されたクラッド32bと、そのクラッド32bの外周面に形成された光透過性の被覆層32cと、コア32aとクラッド32bとの間の一部に介在する光反射層32dとを備え、その径は、例えば、1mm程度〜50mm程度、好ましくは5mm程度〜20mm程度である。
光反射層32dは、断面視が略半円弧状とされ、コア32aの外周面の一部を長手方向に沿って全体に亙って被覆しており、図例のように、凹溝16b内に敷設された状態で、コア32aの背面側の一部を長手方向に沿って被覆している。
尚、このような側面発光型の発光ファイバーは、例えば、特開平11−84136号公報に開示があり、その他、特開2000−137119号公報に開示がある発光ファイバーを適用してもよい。あるいは、後記する他の側面発光型の導光体を適用してもよい。
前記構成とされた発光ファイバー32では、前記したファイバー保持部材16の傾斜面16aの凹溝16bに敷設された状態で、一方の端部32eから入射された光は、コア32a内を長手方向に沿って伝送されるとともに、その伝送される光の一部は、コア32aに形成された凹凸によって散乱され、クラッド32b及び被覆層32cを透過して、発光ファイバー32の前面側外周面32fから長手方向に沿って均一に漏光する。一方、背面側外周面32gからは、光反射層32dによって反射されて漏光しない構成とされている。
尚、発光ファイバー32の他方の端部32h(図1参照)側には、反射ミラーを設けるようにしてもよい。
前記のようにファイバー保持部材16の傾斜面16aに凹設された凹溝16b内には、図3(a)に示すように、発光ファイバー32を収容する断面視略U字状のレール33が嵌め込まれて固定されており、レール33の開放側には、透光性カバー34がレール33と係合して、取付けられている。透光性カバー34は、レール33と係合した状態で、その前面がファイバー保持部材16の傾斜面16aと略面一となるよう構成されている。
透光性カバー34は、透明樹脂等で構成する他、例えば、発光ファイバー32を敷設したファイバー保持部材16の色柄を、吊戸棚本体10の底板15と同じ色柄とし、さらにそのファイバー保持部材16の色柄と同じ色柄とした透光性材料で構成してもよい。これにより、昼間等で発光していない状態では、吊戸棚本体10との一体性が保たれ、違和感が生じるようなことがなく、デザイン性に優れたものとなる。
次に前記構成とされた吊戸棚1における照明手段30の制御について図4に基づいて説明する。
制御ユニット40は、光源装置31や各部を制御する制御手段を構成するMPU41と、操作スイッチ等からなる操作手段42と、後記する照度の閾値や制御プログラムを格納するメモリ等からなる記憶手段43と、周囲の照度を検知する照度検知センサ44と、人の在、不在を検知する人体検知センサ45とを備えている。
尚、制御ユニット40は、吊戸棚1の適所に設けられている。
照度検知センサ44は、例えば、フォトダイオードや太陽電池等の光電変換素子等からなり、周囲の明るさに応じた信号をMPU41に向けて出力する。
人体検知センサ45は、例えば、人体から放射される熱線を検出する焦電型の熱線センサ等からなり、人体から放射された熱線が基準値を上回るとMPU41に向けて人体検出信号を出力する。
MPU41は、予め設定され記憶手段43に格納された照度の閾値と、照度検知センサ44からの信号の値とを比較して、閾値以下、すなわち夜間等で周囲が十分に暗いと判断すると、人体検知センサ45からの人体検出信号を受けるまで待機する。その状態で、人体検知センサ45からの人体検出信号を受信すると、光源装置31を駆動して光源31aを点灯させる。この光源31aの点灯によって、前記した発光ファイバー32が発光する。
尚、操作手段42は、光源31aを強制的に点灯、消灯するためのスイッチである。また、前記のように自動点灯された光源31aの点灯時間は、MPU41が備えるタイマ41aによって計時して所定時間のみ点灯させるようにしてもよい。これによれば、自動点灯のみならず自動消灯がなされる。
以上のように本実施形態に係る吊戸棚1によれば、吊戸棚本体10の下面側に、横幅方向に沿ってライン状に発光ファイバー32を敷設しているので、吊戸棚1の横幅方向に沿って照明することができる。
特に、本実施形態では、吊戸棚本体10の底板15の下面15aの後端部に付設され、後方側から手前側に向けて先細りとなるように傾斜する傾斜面16aを有したファイバー保持部材16に、発光ファイバー32を敷設しているので、発光ファイバー32の前面側周面32fから漏光する光は、吊戸棚1の後端部から手前側下方に向けて照射され、これにより、キッチンカウンター21のシンク23廻りが照明されて、後記するように夜間等に水を飲むためにシンク23を利用する際に、便利である。また、手前側下方に向けて照明されるので、足元が照明され、また、後記するように夜間等にキッチンを利用する際に、フロアユニット20の位置が明確に認識できるとともに、フロアユニット20の手前の床に何らかの物体がある場合にも躓くことがない。
また、前記のような発光ファイバー32によれば、横幅方向に沿って敷設される発光ファイバー32自体のメンテナンスは、殆ど必要とならず、光源31aを交換等すれば良いため、前記各特許文献に記載のような長尺の蛍光灯等に比べて取り扱いが容易であり、メンテナンス性が向上する。
さらに、光源装置31のメンテナンスや光源31aの交換は、開き収納10aの開閉扉11を開けて、メンテナンス用扉18aを開けることで容易に行うことができる。
さらにまた、前記したように発光ファイバー32は、小径であり、また、そのもの自身の発熱量が、前記した蛍光灯や白熱球等と比べて小さいので、透光性カバー34を近接して設けることができ、発光部となる発光ファイバー32の設置スペースを小さくできる。よって、省スペース化が図れる。尚、図1及び図2では、ファイバー保持部材16を理解を容易とするため比較的大きく図示しているが、前記のように小径とされた発光ファイバー32に合わせて、それを収容する前記レール33が嵌め込み可能な凹溝16bが、少なくとも凹設できる大きさとすればよく、これにより、ファイバー保持部材16自体も小さくできる。
また、このような発光ファイバー32は、特に、耐水性に優れているので、水廻りにも設置でき、よって、キッチンカウンター21の上方に配置され、水等が跳ねる恐れのある吊戸棚1に好適である。
また、このような発光ファイバー32は、光源31aからの光を伝送しながら外周面から漏光させることで発光するので、キッチンの使用時に手元を照らす主照明(キッチンルームの室内灯や、壁などに付設された流し元灯など)に比べて、照度が低く、少なくともキッチンカウンター21の存在を認識させる程度で、キッチンカウンター21を水を飲むため等に利用できる程度の照度が低い照明となる。これにより、例えば、夜間の就寝中、途中で目覚めて、キッチンを一時的に利用するような際には、主照明を点灯させずに、補助照明として発光ファイバー32を使用でき、目に強い刺激を与えることがない。すなわち、従来のキッチンルームの天井に設けられた照明や、壁などに付設された流し元灯、前記各特許文献等に記載の照明を点灯させると、そもそも調理作業時に手元や食材を照明するためのものであるため、その明るさによって目が冴えてしまい、再度就寝する際に眠気が殺がれ、寝付けなくなる場合があるが、本実施形態によれば、発光ファイバー32からの光は、上記のように比較的照度が低いので、目に強い刺激を与えることなく、キッチンを利用後も寝付きやすくなり、再度の就寝を妨害するようなことも防止できる。
尚、発光ファイバー32から照射される光の照度をさらに低くするために、例えば、光源31aを調光することで行うようにしたり、発光ファイバー32自体の外周面からの漏光量を調節することで行うようにしたり、透光性カバー34の透光量を調節することで行うようにしたりしてもよい。
さらに、本実施形態では、発光ファイバー32を、敷設された状態で前面側周面32fからのみ漏光する構成としているので、一方の端部32eから入射された光を効率良く長手方向に沿って伝送できるとともに、前面側周面32fからの漏光による発光を効率良く行える。これにより外周面の全周から漏光させて発光するものと比べて、光源31aを低出力のものとしても前面側周面32fから十分な発光量が得られるので、省電力化が図れる。
さらにまた、本実施形態では、光源31aを、吊戸棚本体10内に設けているので、光源を外部に設置する場合と比べて、すっきりとした吊戸棚1となり、デザイン性に優れたものとなる。
また、本実施形態では、周囲の照度を検知する照度検知センサ44と、人の在、不在を検知する人体検知センサ45とを備え、照度検知センサ44が検知した周囲の照度が予め定められた閾値以下で、かつ、人体検知センサ45が人の在を検知したときに、光源31aを点灯させて発光ファイバー32を発光させるようにしているので、例えば、キッチンルームが暗い場合や夜間等にキッチンを利用する際に、使用者が吊戸棚1に近づくと、自動で発光ファイバー32が発光するので、スイッチ等を手探りで探す必要が無く、快適に使用できるものとなる。
尚、側面発光型の発光ファイバーとして、本実施形態では、1本の発光ファイバーを敷設する構成を例示したが、これに限られず、ミクロン単位の微細径とされたファイバーを複数本束ねて、透明チューブ等で被覆して、前記したレール33に収容するようにしてもよい。また、側面から発光させる態様も前記した構成に限らず、例えば、微細径とされたファイバーを複数本束ねる際に、各々のファイバーを屈曲させてクラッドとコアとの界面における伝送する光の全反射がなされないようにして外周面から漏光させるようにしたり、クラッドの一部を損傷させることで、外周面から漏光させたり、コア内に光散乱粒子を分散させることでコア内を伝送される光が散乱することにより外周面から漏光させたりするような他の公知の側面発光型の発光ファイバーを適用してもよい。
また、本実施形態では、発光ファイバー32の一方の端部32eに光源31aからの光を入射する態様としているが、左方側の開き収納10c内に、光源装置を設け、発光ファイバー32の他方の端部32hを、その光源装置に接続して、両方の端部へそれぞれの光源からの光を入射させるようにしてもよい。
さらに、吊戸棚1の表面側に露出しない発光ファイバー32の部位は、外周面から漏光しない伝送用のファイバーとしてもよい。
さらにまた、本実施形態では、発光ファイバー32は、敷設された箇所で、一本のライン状の発光部を構成しているが、複数本を平行にライン状に敷設するようにしてもよい。
また、本実施形態では、前記のようにライン状に敷設された長手方向の全体に亙って、前面側外周面32fから漏光させて均一に発光する態様を例示したが、長手方向に沿って点線状に発光するように構成してもよい。これによれば、インテリア照明として趣向に富むものとできる。このように点線状に発光させる場合は、前記した側面から発光させる態様に応じて、漏光する箇所と、漏光しない箇所を調整したり、前面側外周面32fや透光性カバー34の裏面に、点線状に発光するように光を透過させないフィルム等を貼着したりしてもよい。
また、本実施形態では、ファイバー保持部材16を、吊戸棚本体10の底板15の下面15aに、横幅方向に沿って全体に亙って付設した構成を例示しているが、吊戸棚本体10の一部に横幅方向に沿って付設するようにしてもよい。
さらに、吊戸棚本体10は、本実施形態では、3つの開き収納10a,10b,10cからなるものを例示したが、3つ未満、あるいは4つ以上の開き収納からなる吊戸棚本体としてもよい。
さらにまた、照度検知センサ44及び人体検知センサ45を設けて、自動点灯する態様を例示したが、それらを設けず、スイッチ等によって手動で点灯、消灯を行うようにしてもよい。
次に、本発明に係る他の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図5は、第2実施形態に係る吊戸棚を備えたシステムキッチンを示す概略斜視図、図6は、図5におけるX1−X1線矢視概略断面図である。
尚、第1実施形態との相違点は、主に吊戸棚本体の構成及び照明手段の構成であり、同様の構成については、同一符合を付し、説明を省略する。
また、照明手段の具体的構成について、図3に基づいて説明した第1実施形態と同様の構成については図示及び説明を省略するが、図3(a)では、前記第1実施形態に合わせて図示しており、発光ファイバーが敷設された面が傾斜面とされているが、本実施形態では、略水平面としている点で異なる。
本実施形態に係る吊戸棚1Aは、図5に示すように、第1実施形態と同様、システムキッチンBにおいてキッチンカウンター21の上方に設置されており、室内の内壁等に付設されている。
本実施形態に係る吊戸棚1Aの吊戸棚本体10Aは、前記した第1実施形態で説明した吊戸棚本体10と異なり、底板15Aが各開き収納10Aa,10Ab,10Acに共通の底板とされており、その底板15Aの下面15Aaに、照明手段30Aを構成する発光ファイバー32Aが敷設されている。
上記3つの開き収納のうち最右方に配置された開き収納10Aa内には、図6に示すように、照明手段30Aを構成する光源装置31Aが右側前方位置に配設されている。
また、この開き収納10Aaは、二重底とされており、上底部18Aが底板15Aから光源装置31Aを収容する空間を隔てて、側板12間に架設されている。また、上底部18Aには、光源装置31Aのメンテナンスを行う際に開閉されるメンテナンス用扉18Aaが設けられている。
吊戸棚本体10Aの底板15Aの下面15Aaには、発光ファイバー32Aを横幅方向に沿ってライン状に敷設するための第1実施形態で説明した凹溝16bと同様の断面視略U字状の凹溝15Abが横幅方向に沿って凹設されている(図3(a)参照)。この凹溝15Abは、底板15Aの横幅方向に沿って略全体に亙って凹設されており、換言すれば、吊戸棚1Aの横幅方向の略全体に亙って凹設されている。また、底板15Aの光源装置31Aが配された箇所には、発光ファイバー32Aが挿通される孔15Acが開設され、その孔15Acと前記凹溝15Abとは連通している。
前記凹溝15Abには、レール33Aが設けられており、そのレール33Aに発光ファイバー32Aが収容され、透光性カバー34Aによってカバーされている(図3(a)参照)。
このような照明手段30Aは、前記第1実施形態の照明手段30と同様、制御ユニット40によって、その制御がなされる。
以上のように、本実施形態によれば、吊戸棚本体10Aの底板15Aの下面15Aaの手前側部位に発光ファイバー32Aを敷設して発光させることで、下方に位置するキッチンカウンター21の手前側部位を照明でき、第1実施形態と同様、夜間等にキッチンを利用する際にも便利である。
また、吊戸棚本体10Aの底板15A自体に埋設するようにして、発光ファイバー32Aを、横幅方向に沿って全体に亙って敷設しているので、底板15Aの下面15Aaから発光部が突出せず、圧迫感を与えることがない。また、すっきりとした外観となりデザイン性に優れた吊戸棚1Aとなる。
尚、前記した各実施形態で説明した各発光ファイバーの敷設箇所は、一例に過ぎず、その他、吊戸棚本体の下面側に、横幅方向に沿ってライン状に敷設するようにすればよい。
また、前記した各実施形態に係るシステムキッチンA,Bは、横幅方向に沿って真っ直ぐに配置されたいわゆるI型のシステムキッチンを例示しているが、コーナーに沿ってL字状に配置されるいわゆるL型のシステムキッチンに合わせてL型に配置された吊戸棚にも本発明の適用が可能である。
本発明に係る吊戸棚の一実施形態を備えたシステムキッチンを示す概略斜視図である。 図1におけるX−X線矢視概略断面図である。 (a)は、図1におけるY−Y線矢視概略拡大断面図、(b)は、同実施形態に係る吊戸棚が備える照明手段を模式的に示す概略正面図である。 同実施形態に係る吊戸棚の内部構成を示す要部ブロック図である。 本発明に係る吊戸棚の他の実施形態を備えたシステムキッチンを示す概略斜視図である。 図5におけるX1−X1線矢視概略断面図である。
符号の説明
1,1A 吊戸棚
10,10A 吊戸棚本体
15Aa 底板の下面(吊戸棚本体の下面側)
16a ファイバー保持部材の傾斜面(吊戸棚本体の下面側)
21 キッチンカウンター
31a,31Aa 光源
32,32A 発光ファイバー(導光体)
32e,32Ae 発光ファイバーの一方の端部
32f,32Af 発光ファイバーの前面側外周面(外周面)
44 照度検知センサ
45 人体検知センサ

Claims (4)

  1. キッチンカウンターの上方に設置される吊戸棚であって、
    少なくとも一方の端部から入射された光源からの光を長手方向に沿って伝送するとともに、その伝送する光を外周面から漏光させて発光する側面発光型の導光体を、吊戸棚本体の下面側に、横幅方向に沿ってライン状に敷設していることを特徴とする吊戸棚。
  2. 請求項1において、
    前記導光体は、敷設された状態で前面側の周面からのみ漏光する構成とされていることを特徴とする吊戸棚。
  3. 請求項1または2において、
    前記光源は、前記吊戸棚本体内に設けられていることを特徴とする吊戸棚。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    周囲の照度を検知する照度検知センサと、人の在、不在を検知する人体検知センサとを更に備えており、
    前記照度検知センサが検知した周囲の照度が所定値より以下で、かつ、前記人体検知センサが人の在を検知したときには、前記光源を点灯させ、前記導光体を発光させることを特徴とする吊戸棚。
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