JP2009070981A - 電気装置の放熱構造及び電気装置の製造方法 - Google Patents

電気装置の放熱構造及び電気装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回路素子27を実装したフレキシブル配線部材23に不必要なストレスを与えないで、回路素子27から発生する熱を放熱体に伝達して効率よく放散させる。
【解決手段】両端に回動支軸45aを備えた放熱カプラ45の凹所48に、フレキシブル配線材23に設けられた回路素子27を収容し放熱カプラ45を配線材23に固定しておく。ヘッドホルダ3の側壁3aの外に位置する放熱部44bを備えた放熱体44の一対の支持片45aをヘッドホルダ3内に臨ませ、一対の支持片45aに設けられた軸受部46に放熱カプラ45の回動支軸45aを回動可能に支持させる。吐出ヘッド4から回路基板30に延びるフレキシブル配線部材23の引き回し角度に沿って放熱カプラ45が取り付けられるので、フレキシブル配線部材23に不必要なストレスを与えない。
【選択図】図4

Description

本発明は、回路素子を駆動することによる、当該回路素子から発生する熱を放熱するための放熱手段を備えた電気装置及びその電気装置の製造方法に関するものである。
電気装置、例えば、特許文献1に示すインクジェット式の記録装置では、液滴を複数のノズルから吐出する吐出ヘッドユニットが箱状のヘッドホルダの底板の下面側に支持されており、吐出ヘッドユニットに駆動電圧を印加するためのフレキシブル配線材が接続されている。そしてこのフレキシブル配線材の片面には、吐出ヘッドユニットを駆動する駆動電圧を発生するための回路素子が実装されている。
ところで、液滴の吐出のために回路素子を駆動すると、多量の熱が発生し、フレキシブル配線材や空間を介して吐出ヘッドユニットの温度が上昇して、液滴の吐出特性が所定値からずれて、形成される画質が劣化する。このため、特許文献1では、放熱手段として、金属製の断面下向きU字状のヒートシンク(放熱体)をヘッドホルダの一側壁の内面と外面とを挟むように配置し、ヒートシンクの内側片の下端を水平に屈曲させた接触片に、回路素子をクッション材の弾性により当接させている。これにより、回路素子の動作に伴って発する熱がヘッドホルダ外に放散されるようにしている。
特開2007−12899号公報(図1及び図2参照)
しかしながら、特許文献1においては、フレキシブル配線材が吐出ヘッドユニットから底板の上側へ引き回され、ヒートシンクが、フレキシブル配線材上の回路素子を底板上のクッション材に押し付けるようにして装着される。その結果、フレキシブル配線材が底板の上側で屈曲させられ、またフレキシブル配線材が回路素子とクッション材とによる挟持箇所に隣接する箇所で小さい半径で強制的に屈曲させられることになる。さらに、底板の上側に引き回されたフレキシブル配線材を、ヒートシンクとクッション材とで挟持するとき、位置決めされていないフレキシブル配線材がその面方向にずれた状態で挟持すると、フレキシブル配線材が捩れることがある。これらの屈曲や捩れによる応力のため、フレキシブル配線材における微細な配線パターンが断線するという問題があった。
また、フレキシブル配線材が上記のように位置決めされずに底板上で屈曲されながらヒートシンクで挟持されて拘束される結果、そのフレキシブル配線材の吐出ヘッドユニットからヒートシンクまでの長さ、さらにヒートシンクから外方へ引き出される長さが正確に決まりにくい。このため、フレキシブル配線材の先端を、ヘッドホルダの上部に配置された回路基板におけるコネクタに接続する場合、フレキシブル配線材のヒートシンクからコネクタまでの長さを長くして余裕を持たせないと、フレキシブル配線材の先端とコネクタとの結合不良が起こり易くなるという問題もあった。
本発明は、上記問題を解消するものであり、回路素子を実装したフレキシブル配線材に不必要なストレスを与えることなく、回路素子から発生する熱を放熱体に伝達して効率よく放散できるようにした電気装置の放熱構造及びその電気装置の製造方法を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明における電気装置の放熱構造は、筐体の一側に電気的負荷が支持され、その電気的負荷に接続されたフレキシブル配線材が前記筐体内に引き回され、前記フレキシブル配線材には回路素子が実装されている電気装置において、前記筐体には、前記フレキシブル配線材側に向け支持片を有する熱伝導性材料からなる放熱体が固定され、前記フレキシブル配線材には、前記回路素子に近接して熱伝導性材料からなる放熱カプラが固定され、その放熱カプラが前記放熱体の支持片に、前記フレキシブル配線材が前記電気的負荷から前記筐体内へ引き回される角度にほぼ沿って、熱伝導可能に取り付けられている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電気装置の放熱構造において、前記放熱体は、前記筐体外に配置された主部と、その主部から前記筐体内に臨む前記支持片とを有する。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の電気装置の放熱構造において、前記支持片は、前記フレキシブル配線材の引き回し経路を挟んで一対あり、前記放熱カプラは、前記フレキシブル配線材の引き回し方向と直交する方向の両端を、前記支持片に取り付けられている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の電気装置の放熱構造において、前記放熱カプラは、前記両端を結ぶ軸線の周りに回動可能に前記支持片に取り付けられている。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の電気装置の放熱構造において、前記放熱カプラは、前記回路素子を収容する凹部を有している。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の電気装置の放熱構造において、前記筐体の前記電気的負荷が支持された側と反対側には、硬質の回路基板が配置され、前記フレキシブル配線材の前記電気的負荷と反対側の端部は、前記回路基板に接続されている。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の電気装置の放熱構造において、前記電気的負荷は、液滴を吐出する複数のノズルを有する吐出ヘッドユニットである。
請求項8に記載の発明における電気装置の製造方法は、筐体の一側に電気的負荷が支持され、その電気的負荷に接続されたフレキシブル配線材が前記筐体内に引き回され、前記フレキシブル配線材には回路素子が実装されている電気装置の製造方法であって、前記筐体に、前記フレキシブル配線材側に向け支持片を有する熱伝導性材料からなる放熱体を固定し、前記フレキシブル配線材に、前記回路素子に近接して熱伝導性材料からなる放熱カプラを固定し、前記電気的負荷から前記筐体内に引き回した前記フレキシブル配線材上の放熱カプラを前記放熱体の支持片に、前記フレキシブル配線材が前記電気的負荷から前記筐体内へ引き回される角度にほぼ沿って、熱伝導可能に取り付ける。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の電気装置の製造方法において、前記放熱体は、前記支持片を前記フレキシブル配線材の引き回し経路を挟んで一対有するものであって、前記放熱カプラの、前記フレキシブル配線材の引き回し方向と直交する方向の両端を、前記支持片に取り付ける。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の電気装置の製造方法において、前記放熱カプラを、前記両端を結ぶ軸線の周りに回動可能に前記支持片取り付ける。
請求項11に記載の発明は、請求項8乃至10のいずれかに記載の電気装置の製造方法において、前記電気的負荷は、液滴を吐出する複数のノズルを有する吐出ヘッドユニットである。
請求項1に記載の発明によれば、筐体に熱伝導性材料からなる放熱体が固定され、フレキシブル配線材には、回路素子に近接して熱伝導性材料からなる放熱カプラが固定され、その放熱カプラが放熱体の支持片に熱伝導可能に取り付けられているので、回路素子の発生した熱が放熱カプラから放熱体へ効率よく伝達されて放散される。その取り付けられた状態で、フレキシブル配線材が電気的負荷から筐体内へ引き回される角度にほぼ沿って延びるので、フレキシブル配線材が小さな半径で屈曲させられたり捩られることがなく、フレキシブル配線部材の配線パターンが断線するのを少なくできる。また、放熱カプラが支持片に取り付けられたとき、フレキシブル配線材の電気的負荷から支持片までの長さ、さらに支持片から外方へ引き出される長さがほぼ正確に決まる。この結果、フレキシブル配線材の先端を所定のコネクタ等に確実に結合させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、前記放熱体主部が、筐体外に配置され、その主部から支持片が筐体内に臨むので、回路素子の発生した熱が放熱カプラから筐体外の放熱体主部へ伝達されて効率よく放散される。
請求項3に記載の発明によれば、放熱カプラが、フレキシブル配線材の引き回し方向と直交する方向の両端で、フレキシブル配線材の引き回し経路を挟んで一対ある支持片に取り付けられているので、フレキシブル配線材を放熱体の支持片に対してフレキシブル配線材の面方向にずれることなく固定することができる。その結果、上記のようにフレキシブル配線材の先端を所定のコネクタ等に確実に結合させることができるだけでなく、フレキシブル配線材にかかる応力を少なくでき、フレキシブル配線部材の配線パターンの断線を少なくできる。また、熱を放熱カプラの両端から放熱体に効率よく伝達できる。
請求項4に記載の発明によれば、放熱カプラが、両端を結ぶ軸線の周りに回動可能に支持片に取り付けられているので、フレキシブル配線材の引き回しにほぼ合わせて放熱カプラを回動させ、フレキシブル配線材を小さな半径で屈曲したり捩ることなく引き回すことができる。
請求項5に記載の発明によれば、放熱カプラが、回路素子を収容する凹部を有しているので、回路素子の発生した熱を効率よく放熱カプラに伝達させ、放熱体から放散することができる。
請求項6に記載の発明によれば、筐体の電気的負荷が支持された側と反対側には、硬質の回路基板が配置され、フレキシブル配線材の前記電気的負荷と反対側の端部が、その回路基板に接続されているので、電気的負荷を、筐体内に引き回したフレキシブル配線材により回路基板に接続することができる。
請求項7に記載の発明によれば、液滴を吐出する複数のノズルを有する吐出ヘッドユニットを有する電気装置において、上記各請求項の構成を好適に実施することができる。
請求項8に記載の発明によれば、筐体に熱伝導性材料からなる放熱体を固定し、フレキシブル配線材には、回路素子に近接して熱伝導性材料からなる放熱カプラを固定しておいて、その放熱カプラを放熱体の支持片に、フレキシブル配線材が電気的負荷から筐体内へ引き回される角度にほぼ沿って、熱伝導可能に取り付けるので、フレキシブル配線材が小さな半径で屈曲させられたり捩られることがなく、フレキシブル配線部材の配線パターンが断線するのを少なくできる。またその取り付けられた状態で、回路素子の発生した熱が放熱カプラから放熱体へ効率よく伝達されて放散される。また、放熱カプラが支持片に取り付けられたとき、フレキシブル配線材の電気的負荷から支持片までの長さ、さらに支持片から外方へ引き出される長さがほぼ正確に決まる。この結果、フレキシブル配線材の先端を所定のコネクタ等に確実に結合させることができる。
請求項9に記載の発明によれば、放熱カプラの、フレキシブル配線材の引き回し方向と直交する方向の両端を、フレキシブル配線材の引き回し経路を挟んで一対ある支持片に取り付けるので、フレキシブル配線材を放熱体の支持片に対してフレキシブル配線材の面方向にずれることなく固定することができる。その結果、上記のようにフレキシブル配線材の先端を所定のコネクタ等に確実に結合させることができるだけでなく、フレキシブル配線材にかかる応力を少なくでき、フレキシブル配線部材の配線パターンの断線を少なくできる。また、熱を放熱カプラの両端から放熱体に効率よく伝達できる。
請求項11に記載の発明によれば、液滴を吐出する複数のノズルを有する吐出ヘッドユニットを有する電気装置において、上記各請求項の構成を好適に実施し、当該電気装置を製造することができる。
以下に本発明をインクジェット式の記録装置に具体化した実施形態を説明する。図1は、記録装置1の概略平面図である。この記録装置1は、単独のプリンタ装置に適用しても、あるいは、ファクシミリ機能やコピー機能等の複数の機能を備えた多機能装置のプリンタ機能(記録部)に適用してもよい。
記録装置1には、キャリッジ2を構成する箱状の筐体すなわちヘッドホルダ3が備えられている。このヘッドホルダ3の下面側には、吐出ヘッドユニット4がそのノズル(図示せず)を下向きに露出させて搭載されている。キャリッジ2は、第1ガイド部材5及び第2ガイド部材6に主走査方向(Y軸方向)に往復移動可能に支持され、キャリッジモータ8に連結された駆動プーリ9と、従動プーリ10とに掛け渡されたタイミングベルト11によってY軸方向に沿って往復移動する。
記録媒体である用紙は、キャリッジ2の下方に配置された平板状のプラテン7の上面に載った状態で、主走査方向(Y軸方向)に直交する副走査方向(X軸方向)に搬送される。
記録装置本体12内のカートリッジ収納部14には、交換式のインクカートリッジ13が静置されており、ここではインク色の数に応じて、ブラックインク用、シアンインク用、マゼンタインク用、イエローインク用の4つのインクカートリッジ13が備えられている。各インクカートリッジ13のインクは、可撓性を有する樹脂製のインク供給チューブ15を介して、それぞれ独立してキャリッジ2の後述する液体タンク24に供給される。
図1に示すように、記録装置1の装置本体12内で、用紙のY軸方向の幅(記録領域)よりも外側における一方の側(図1の右側)には、メンテナンスユニット16が設けられている。メンテナンスユニット16は、後述する吐出ヘッドユニット4の吐出機能を回復させるための回復動作(パージング)を行う。
次に、キャリッジ2の構成について説明すると、図2及び図4に示すように、上面が開放された箱状の筐体すなわちヘッドホルダ3の下面に吐出ヘッドユニット4が固定され、ヘッドホルダ3内にて吐出ヘッドユニット4の上側に液体タンク24が配置され、さらにその上側であって、ヘッドホルダ3の上部側に硬質の回路基板30が図示しない部材に支持されて配置されている。ヘッドホルダ3は合成樹脂製の射出成形品であり、4方の側壁3aと底板3bとからなり、上面開口部3cを有し、蓋体3dにて塞がれている。
吐出ヘッドユニット4は、特開2005−322850号公報に記載の公知のものと同様で、図3に示すように、下面側に複数のノズルを開口し且つ上面側に複数の圧力室を有する平板状のキャビティ部21と、アクチュエータ22とを積層して構成されている。アクチュエータ22の上面には、可撓性を有するフレキシブル配線材23が接続され、さらに、アクチュエータ22と重なる上面に金属板からなる放熱板25が積層接合されている。アクチュエータ22としては、公知のように圧電素子を用いるもの、静電気により振動板を駆動するもの、ヒータによりインクを沸騰させるものなどを適用することができる。
アクチュエータ22は、圧力室に対応した複数の駆動部に選択的に駆動信号を印加することで、圧力室内のインクに圧力を加え、圧力室に対応するノズルからインク(液滴)を吐出することができる。
ヘッドホルダ3の底板3bの下面側には、補強フレーム36を介在させて、吐出ヘッドユニット4が接着剤40にて固着されている。そのため、底板3bには、接着剤40を流し込むための貫通孔41が複数個穿設されている(図4参照)。
なお、ヘッドホルダ3の下面には、吐出ヘッドユニット4を囲むように、記録媒体側(下側)に突出するリブ3eが設けられている。換言すれば、吐出ヘッドユニット4は、底板21の下面側に形成された凹所の内側に配置されている。
ヘッドホルダ3の下面(記録媒体と対向する面)側における段差(凹凸)を緩和させるために、リブ3eの内側において吐出ヘッドユニット4を囲むようにフロントフレーム37が設けられている。このフロントフレーム37は補強フレーム36の下面に接着剤にて貼着されている。
ヘッドホルダ3の底板3bの上方に配置された液体タンク24と吐出ヘッドユニット4とは、その底板3bを貫通した液体流路管(図示せず)によって前者から後者へインク供給可能に連結されている。
フレキシブル配線材23は、吐出ヘッドユニット4の上面から、ヘッドホルダ3の底板3bに穿設されたスリット孔42に挿通され、ヘッドホルダ3内に引き回される。フレキシブル配線材23の先端の端子23bには、第2のフレキシブル配線材26が接続され、この第2のフレキシブル配線材26の他端が回路基板30に設けられたコネクタ34に接続される(図4参照)。ここでは、2つフレキシブル配線材23、26を接続して用いたが、吐出ヘッドユニット4からコネクタ34まで1つのフレキシブル配線材で構成することもできる。そして、回路基板30は、装置本体12に静置された制御装置(図示せず)から可撓性のある配線ケーブル(図示せず)を介して駆動信号を受ける。
回路基板30の一方の扁平面(図4では上面)には、その面に沿って公知のプリント配線により電気回路が形成され、その電気回路に接続して、バイパス用のコンデンサ、抵抗器等の複数の回路素子31、コネクタ34などが設けられている。回路基板30自体は、ガラス繊維とエポキシ樹脂等からなる電気絶縁性材料にてほぼ剛体の板状に構成されている。
フレキシブル配線材23の中途部には、アクチュエータ22を駆動するためのICチップ化された回路素子27が実装されている(図2〜図5等参照)。回路素子27は、装置本体12内の制御装置(図示せず)からシリアル伝送された駆動信号を、多数のノズルに対応したパラレル信号に変換し、圧力室に対応した各駆動部の駆動に適した電圧として出力する。
次に、回路素子27の熱を放熱するための放熱手段43について説明する。第1実施形態の放熱手段43は、ヘッドホルダ3の外側に熱を放散する放熱体44と、回路素子27に近接させてフレキシブル配線部材23に固定した放熱カプラ45とを有する。放熱体44及び放熱カプラ45は、アルミニウム、銅、鋼などの熱伝導性の良好な材料で製作されている。
放熱体44は、放熱部44bと一対の支持片44aとにより平面視でコ字状に形成されている。放熱部44bは、ヘッドホルダ3の外においてその側壁3aに沿って接着剤51により固定される。一対の支持片44aは、ヘッドホルダ3の側壁3aに穿設されている挿通孔47を貫通して、ヘッドホルダ3内に突出している。一対の支持片44aの相互に対向する部分には、軸受部46用の凹部または孔部が形成されている。
放熱カプラ45は、フレキシブル配線材23の幅方向(フレキシブル配線材23が吐出ヘッドユニット4から回路基板30へ向けて延びる方向と直交する方向)の長さとほぼ同等またはそれよりも大きい長さを有し、側面に、回路素子27を収容できる大きさの凹所48を開口させている。放熱カプラ45はその凹所48内に回路素子27を収容してフレキシブル配線材23の外面に接着剤等により固着されている。凹部48と駆動回路素子27との隙間には、シリコーン樹脂などによる熱伝導性の良い充填剤が充填される。
放熱カプラ45の両端部には回動支軸45aが突出して設けられ、放熱カプラ45は、回動支軸45aを支持片44aの軸受部46に嵌合して、前記幅方向と平行な軸線のまわりに回動可能に支持される。そして、フレキシブル配線材23が吐出ヘッドユニット4から回路基板30へ向けて延びる際の、フレキシブル配線材23の自然な角度にほぼ合わせて、放熱カプラ45の角度が設定され、その位置で、回動支軸45aと支持片44aの間に熱伝導性の良い接着剤が充填され固定される。
したがって、フレキシブル配線材23が吐出ヘッドユニット4から回路基板30へ向けて延びる角度に合った位置で放熱カプラ45が固定されることで、フレキシブル配線材23に小さな半径の屈曲を与えるのを回避できる。また、平面視において吐出ヘッドユニット4から延びるフレキシブル配線材23が一対の支持片44a間の位置に重なるように、吐出ヘッドユニット4と一対の支持片44aとを配置することで、従来のようにフレキシブル配線材23の位置が決まらないままヒートシンクで拘束されることによるフレキシブル配線材23の捩れも回避できる。その結果、従来のような屈曲や捩れによるストレスを少なくできることによって、フレキシブル配線材23の配線パターンが断線するのを少なくできる。
さらに、あらかじめ決めた長さのフレキシブル配線材23の所定位置に放熱カプラ45が固定され、放熱体44の一対の支持片44aがヘッドホルダ3内の所定位置に設定されている。このため、フレキシブル配線材23の吐出ヘッドユニット4と支持片44aとの間の長さ、支持片44aから引き出される長さがそれぞれ決まり、フレキシブル配線部材23,26の先端を回路基板30のコネクタ34に確実に結合することができる。つまり、従来のようにフレキシブル配線材23の位置が決まらないままヒートシンクで拘束されることにより、支持片44aから引き出されるフレキシブル配線部材23,26の長さ不足により、コネクタ34への結合不良を生じることがない。
回路素子27で発生した熱は、放熱カプラ45を介してその両端から放熱体44の支持片44a、放熱部44bに伝達され、ヘッドホルダ3外に放散される。このとき、熱の伝達効率をよくするために、回動支軸45aと軸受部46との接触だけでなく、放熱カプラ45の両端面と支持片44aの内面との接触を利用することが望ましい。さらに、放熱カプラ45の両端に、放熱カプラが回路素子27を収容する本体部分よりも外径を大きくしたフランジ部分49を形成し、フランジ部分49と支持片44aの内面との接触面積を大きくすることが望ましい。
なお、第1実施形態では、図6(a)(b)に示すように、各支持片44aに設けられる軸受部46は側面視上向き開放状のU字状に形成されており、回動支軸45aが軸受部46から上向きに抜け出すのを防止するため、軸受部46に回動支軸45aを挿入した後、受止め片50を軸受部46の上側に嵌めて接着剤などにて固定する。
放熱手段43の第2実施形態を図7(a)(b)に示す。この実施形態では、放熱体は左右一対52a,52bに分けられ、それぞれヘッドホルダ3における側壁3aの挿通孔47を貫通してヘッドホルダ3内に臨ませる支持片53aと、側壁3aの外面に位置させる放熱部53bとからなる断面L字状に形成されている。そして、一方の放熱体52aにおける支持片53aには、放熱カプラ45の一方の回動支軸45aのための円形孔状の軸受部54aが穿設されている。他方の放熱体52bにおける支持片53aには、放熱カプラ45の回動支軸45aのための側面視前向き開放状のU字状の軸受部54bが穿設されている。
第2実施形態においては、一方の放熱体52aにおける支持片53aを、先に側壁3aの挿通孔47に貫通させて、ヘッドホルダ3内にて支持片53aの丸孔状の軸受部54aに、予め回路素子27が取り付けられた放熱カプラ45の一方の回動支軸45aを挿入する。次いで、他方の放熱体52bにおける支持片53aを挿通孔47に挿入した後、ヘッドホルダ3内にて支持片53aのU字状の軸受部54bに放熱カプラ45の一方の回動支軸45aを挿入する。その後、第1実施形態と同様に、軸受部54bの開放部を受止め片50にて塞ぐ。一対の放熱体52a,52bにおける放熱部53bを側壁3aの外面に接触させて図示しない接着剤にて固定するものである(図7(a)実線状態参照)。この実施形態においても、回路素子27から発生した熱は、放熱カプラ45の一対の回動支軸45a及び支持片53aを介して、側壁3aの外面の放熱部53bから放熱される。なお、第1実施形態と同じであるその他の構成については、同じ符号を付して説明は省略する。
図8(a)は、第3実施形態であり、図には支持片における軸受部の構成のみを示す。他の部分の構成は他の実施形態と同様である。軸受部46の底部に切欠き溝56を形成して軸受部46の直径が外力(回動支軸45aの押し込み)により広がり可能にする一方、軸受部46,54bの入口側に、軸受部46の直径よりも狭い間隔を形成する一対の突起部57を設けている。これにより、回動支軸45aを支持片44aの弾性に抗して軸受部46に嵌合させ、また、軸受部46の底から回動支軸45aが不用意に外れないように構成する。また図7の、前方へ開放している軸受部の場合も、図8(b)に示すようにこの構成を同様に適用することができる。
図9に示す第4実施形態の放熱体58は、側面視下向きU字状の放熱部58bと、放熱部58bの一方の面に設けられる一対の支持片58aとを備え、各支持片58aに軸受部59が形成されている。但し、この軸受部59は、前記各実施形態のような構成を適用することができる。
前記第2実施形態以降の各実施形態においても、前記第1実施形態と同様に、フレキシブル配線材23,26をストレスを少なく引き回すことができ、コネクタ34に確実に結合することができる。また、回路素子27で発生した熱は、第1実施形態と同様に、放熱カプラを介してその両端から放熱体の支持片、放熱部に伝達され、ヘッドホルダ3外に放散される。
さらに図9に示すように、放熱カプラ45bは回路素子27を覆うものではなく、回路素子27と対向するフレキシブル配線部材23の裏面側に熱伝導性の良好な接着剤にて放熱カプラ45bを固定する構成とすることもできる。また、この放熱カプラ45bと、第1実施形態の回路素子27を覆う放熱カプラ45とを併用して、2つの放熱カプラ間にフレキシブル配線部材23及び回路素子27を挟み込むこともできる。
さらに他の実施形態として、放熱カプラの一対の回動支軸45aの両外端を傾斜面とし、その傾斜面を一対の支持片44aに押し当て、放熱体44全体の弾性に抗して一対の支持片44aの間隔を広げ、回動支軸45aを支持片44aの円形の軸受部59に嵌合させることもできる。
なお、各実施形態において、支持片44aに回動支軸、放熱カプラ45に軸受部をそれぞれ設けることもできる。
上述した各実施形態は、液滴吐出装置として記録装置を例示して説明したが、インク以外の液体、例えば液晶表示装置のカラーフィルタなどを着色する着色液を吐出する液滴吐出装置に適用できることは言うまでもない。
また、フレシキブル配線材上に回路素子が実装され、その回路素子の熱を放散させる必要がある電気装置ならば、液滴吐出装置以外の装置、例えば、液晶表示装置において表示パネルに接続されたフレシキブル配線材上に回路素子が実装されているものにも、本発明は適用できる。
本発明を適用した記録装置の概略平面図である。 液滴吐出装置の分解斜視図である。 吐出ヘッドユニット等の分解斜視図である。 液滴吐出装置のヘッドホルダの内部を示す一部切欠き断面図である。 放熱手段の第1実施形態を示す図4のV−V線矢視断面図である。 (a)は図5のVIa −VIa 線矢視断面図、(b)は図5のVIb −VIb 線矢視断面図である。 (a)は放熱手段の第2実施形態を示す水平断面図、(b)は図7(a)のVIIb−VIIb線矢視断面図である。 (a)及び(b)は第3実施形態の軸受部を示す側面図である。 放熱手段の第4実施形態を示す側断面図である。
符号の説明
3 ヘッドホルダ
4 吐出ヘッドユニット
23 フレキシブル配線部材
27 回路素子
30 回路基板
43 放熱手段
44,52,58 放熱体
45 放熱カプラ
46,54a,54b 軸受部

Claims (11)

  1. 筐体の一側に電気的負荷が支持され、その電気的負荷に接続されたフレキシブル配線材が前記筐体内に引き回され、前記フレキシブル配線材には回路素子が実装されている電気装置において、
    前記筐体には、前記フレキシブル配線材側に向け支持片を有する熱伝導性材料からなる放熱体が固定され、
    前記フレキシブル配線材には、前記回路素子に近接して熱伝導性材料からなる放熱カプラが固定され、その放熱カプラが前記放熱体の支持片に、前記フレキシブル配線材が前記電気的負荷から前記筐体内へ引き回される角度にほぼ沿って、熱伝導可能に取り付けられていることを特徴とする電気装置の放熱構造。
  2. 前記放熱体は、前記筐体外に配置された主部と、その主部から前記筐体内に臨む前記支持片とを有することを特徴とする請求項1に記載の電気装置の放熱構造。
  3. 前記支持片は、前記フレキシブル配線材の引き回し経路を挟んで一対あり、前記放熱カプラは、前記フレキシブル配線材の引き回し方向と直交する方向の両端を、前記支持片に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の電気装置の放熱構造。
  4. 前記放熱カプラは、前記両端を結ぶ軸線の周りに回動可能に前記支持片に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の電気装置の放熱構造。
  5. 前記放熱カプラは、前記回路素子を収容する凹部を有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電気装置の放熱構造。
  6. 前記筐体の前記電気的負荷が支持された側と反対側には、硬質の回路基板が配置され、前記フレキシブル配線材の前記電気的負荷と反対側の端部は、前記回路基板に接続されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電気装置の放熱構造。
  7. 前記電気的負荷は、液滴を吐出する複数のノズルを有する吐出ヘッドユニットであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電気装置の放熱構造。
  8. 筐体の一側に電気的負荷が支持され、その電気的負荷に接続されたフレキシブル配線材が前記筐体内に引き回され、前記フレキシブル配線材には回路素子が実装されている電気装置の製造方法であって、
    前記筐体に、前記フレキシブル配線材側に向け支持片を有する熱伝導性材料からなる放熱体を固定し、前記フレキシブル配線材に、前記回路素子に近接して熱伝導性材料からなる放熱カプラを固定し、
    前記電気的負荷から前記筐体内に引き回した前記フレキシブル配線材上の放熱カプラを前記放熱体の支持片に、前記フレキシブル配線材が前記電気的負荷から前記筐体内へ引き回される角度にほぼ沿って、熱伝導可能に取り付けることを特徴とする電気装置の製造方法。
  9. 前記放熱体は、前記支持片を前記フレキシブル配線材の引き回し経路を挟んで一対有するものであって、前記放熱カプラの、前記フレキシブル配線材の引き回し方向と直交する方向の両端を、前記支持片に取り付けることを特徴とする請求項8に記載の電気装置の製造方法。
  10. 前記放熱カプラを、前記両端を結ぶ軸線の周りに回動可能に前記支持片取り付けることを特徴とする請求項9記載の電気装置の製造方法。
  11. 前記電気的負荷は、液滴を吐出する複数のノズルを有する吐出ヘッドユニットであることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の電気装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113557803A (zh) * 2019-03-11 2021-10-26 株式会社自动网络技术研究所 电磁屏蔽构件及线束

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