JP2009068788A - 燃焼板式バーナ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1押え板22aの、燃焼板13の表面に沿った保持孔の両側方に、補助炎孔15群に二次空気を供給する為の空気流路24を形成し、保持孔を介して位置する空気流路24間の最短距離W1を補助炎孔15群形成域における第1押え板22aに沿った最大幅W2よりも小さく設定し、補助炎孔15群への二次空気を、炎検知器の先端に空気が直接当たることなく供給するようにしたので、炎検知器の先端に空気が直接当たることによる誤作動を防止できる。
【選択図】図2
Description
図6は、この種の安全装置を備えた従来の燃焼板式バーナの要部断面図であり、図7はその斜視図である。
このものは、全一次式のバーナで、燃料ガスは、ガス入口(11)からメインバーナボディ(10)に供給される。メインバーナボディ(10)から吐出される燃料ガスは、その上方のパンチングメタル状の分布板(12)を介して、多数の主炎口(130)(130)を備えた燃焼板(13)に供給される。燃焼板(13)と分布板(12)の間には、上向きのガス噴出口(140)を備えた酸欠検知バーナ(14)が水平に配設されていると共に、燃焼板(13)の、前記酸欠検知バーナ(14)のガス噴出口(140)の上方に対応する位置には、複数の補助炎口(15)が開口している。
補助炎口(15)は、略長方形の表面を有する燃焼板(13)の一方の短辺寄りの中央部分(図7の二点鎖線で囲った円内)にのみ設けられて、補助炎口群を形成している。
このものでは、メインバーナボディ(10)のガス入口(11)に流入した燃料ガスは、分布板(12)を介して燃焼板(13)に供給されると共に、その主炎口(130)(130)から吐出されて燃焼板(13)の表面にて薄膜状態で燃焼する。
先端が前記補助炎孔群の略中央に位置するように設置される酸欠検知用の炎検知器と、
前記燃焼板の周辺に垂直に配設される押え板が具備され、
前記補助炎孔群形成域側に設けられている第1押え板の、前記燃焼板の表面よりも突出させた突出部に前記炎検知器を保持するための保持孔が貫通されている燃焼板式バーナ』において、室内全体の酸素濃度に応じて正確に反応する炎検知器を具備させることを課題とする。
上記課題を解決する為の請求項1に係る発明の解決手段は、『前記第1押え板の、前記燃焼板の表面に沿った前記保持孔の両側方に、前記補助炎孔群に二次空気を供給するための空気流路がそれぞれ形成され、
前記保持孔を介して位置する前記空気流路間の最短距離は、前記補助炎孔群形成域における前記第1押え板に沿った最大幅よりも小さく設定されている』ことである。
燃焼板の輸送中における脱落やズレを防止するために設けられている押え板のうち、前記補助炎孔群形成域側の一辺に沿って設けられている第1押え板に、保持孔を具備する突出部が設けられ、前記保持孔に、酸欠検知用の炎検知器を、先端が補助炎孔に形成される火炎によって加熱されるように斜めに保持させている。
又、前記空気流路は、炎検知器を保持している保持孔の両側方に設けられているから、実開平2−54038号公報に開示のもののように、炎検知器の先端に空気が直接当たることはない。
請求項1に係る発明において、『前記空気流路は、前記保持孔よりも前記燃焼板寄りに設けられている複数の貫通孔である』ものでは、燃焼板に近づけて、貫通孔が形成されてあるから、補助炎孔群への二次空気は、前記貫通孔を介して、炎検知器の両側に位置する補助炎孔群へダイレクトに供給される。尚、貫通孔が前記保持孔の両側方に、それぞれ複数個ずつ設けられている場合、これら複数の貫通孔のうち、保持孔を介して最も近接して位置している2つの貫通孔間の距離(最短距離)よりも、前記補助炎孔群の前記最大幅が大きくなるように設定しておけば良い。
請求項1に係る発明において、『前記空気流路は、前記第1押え板における前記保持孔の前記両側方を切り欠いて設けられている切欠部である』ものでは、前記第1押え板の突出部を、保持孔が形成可能な程度の細幅片となるように両側方を切り欠くことにより、二次空気は両切欠部から補助炎孔群へ送られる。
請求項3に係る発明において、『前記一対の切欠部の、前記保持孔の前記両側方に位置する各端縁から、前記燃焼板側へ向かって張り出すフランジ片をそれぞれ延長させた』ものでは、第1押え板は、保持孔が形成されている突出部とその両側縁から前記燃焼板側へ向かって張り出している一対のフランジ片とによって断面略コ字状に構成された囲み部を具備する構成となる。二次空気は、前記フランジ片の外側から補助炎孔群へ送られると共に、補助炎孔群に形成される火炎は前記囲み部内で三方から囲まれる。
請求項1に係る発明では、室内全体が酸欠状態となって補助炎孔群に二次空気が供給されにくくなった場合には、前記第1押え板の外方にある空気を前記空気流路から補助炎孔群に二次空気として供給できるようにしたから、主炎孔側がまだ十分に燃焼可能であるにもかかわらず、補助炎孔群で形成される火炎が先に酸欠状態になり、これに炎検知器が反応して燃焼板式バーナが早切れするといった不都合がない。このように、室内全体の正確な酸素濃度に応じて、炎検知器を精度良く反応させることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る燃焼板式バーナの縦断面図であり、ガスファンヒータに内蔵されるものである。
この燃焼板式バーナは、全一次空気式のものであり、上方に開放する箱状に絞り加工され、その長手方向の一側面に側面開口(101)を備えたメインバーナボディ(10)と、その上方開放部に配設されたセラミック製の燃焼板(13)とから構成されている。メインバーナボディ(10)の側面開口(101)には、テーパ筒状のレギュレータ(18)の小径側端部が溶接により接続されており、レギュレータ(18)の外側開放端が、ガス入口(11)となっている。
これにより、第1押え板(22a)の中央に、突出部(21)と一対のフランジ片(26)(26)とからなる断面略コ字状の囲み部(25)が設けられた構成となる。
(13)・・・・・・燃焼板
(15)・・・・・・補助炎孔群
(130) ・・・・・主炎孔
(22a) ・・・・・押え板
(20)・・・・・・保持孔
(24)・・・・・・空気流路(貫通孔)
Claims (4)
- 多数の主炎孔が略全域に亘って形成されていると共に、前記主炎孔形成域の一端寄りに酸欠検知用の補助炎孔群が設けられている燃焼板と、
先端が前記補助炎孔群の略中央に位置するように設置される酸欠検知用の炎検知器と、
前記燃焼板の周辺に垂直に配設される押え板が具備され、
前記補助炎孔群形成域側に設けられている第1押え板の、前記燃焼板の表面よりも突出させた突出部に前記炎検知器を保持するための保持孔が貫通されている燃焼板式バーナにおいて、
前記第1押え板の、前記燃焼板の表面に沿った前記保持孔の両側方に、前記補助炎孔群に二次空気を供給するための空気流路がそれぞれ形成され、
前記保持孔を介して位置する前記空気流路間の最短距離は、前記補助炎孔群形成域における前記第1押え板に沿った最大幅よりも小さく設定されていることを特徴とする燃焼板式バーナ。 - 請求項1に記載の燃焼板式バーナにおいて、前記空気流路は、前記保持孔よりも前記燃焼板寄りに設けられている複数の貫通孔であることを特徴とする燃焼板式バーナ。
- 請求項1に記載の燃焼板式バーナにおいて、前記空気流路は、前記第1押え板における前記保持孔の前記両側方を切り欠いて設けられている切欠部であることを特徴とする燃焼板式バーナ。
- 請求項3に記載の燃焼板式バーナにおいて、前記一対の切欠部の、前記保持孔の前記両側方に位置する各端縁から、前記燃焼板側へ向かって張り出すフランジ片をそれぞれ延長させたことを特徴とする燃焼板式バーナ。
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