JP2009067285A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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伸彦 平川
Shuji Tominaga
修治 富永
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
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    • B62K2202/00Motorised scooters

Abstract

【課題】荷物の出し入れやメンテナンスを容易に行える鞍乗型車両を提供する。
【解決手段】シート9は、該シート9の車両前後方向後端部がヒンジ軸53を介して車体フレーム2に上下揺動可能に支持されており、ダンパ(付勢力発生機構)23は、軸方向の付勢力を発生するストローク式のものであり、該ダンパ23のフレーム側連結点Aは、シート側連結点Bより車両前後方向後方に配置されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車体フレームにヒンジ部材を介して上下揺動可能に支持されたシートと、該シートに開方向の付勢力を作用させる付勢力発生機構とを備えた鞍乗型車両に関する。
例えば、スクータ型の自動二輪車では、車体フレームに搭載されたシートの下方に収納ボックスを配置し、該シートにより収納ボックスの上端開口を開閉可能とした構造が一般的である。
そしてこの種の自動二輪車では、前記シートの開閉操作を容易に行えるように、該シートに開方向の付勢力を作用させるとともに、該シートを全開位置に保持するダンパ(付勢力発生機構)を配設する場合がある。例えば、特許文献1では、シートの後端部をヒンジ軸を介して車体フレームにより上下揺動可能に支持し、ダンパを前記シートの下側に前後方向に向けて配置し、該ダンパの前端部を車体フレームに連結し、後端部をシートの底板に連結した構造を採用している。
実公昭61−24469号公報
ところで、前記従来構造のように、ダンパの前端部を車体フレームに連結し、後端部をシートに連結した場合、シートを開くと、ダンパがシートと車体フレームとの間を遮るように位置することとなり、荷物の出し入れ時やメンテナンス時にダンパが邪魔になるという問題がある。
本発明は、前記従来の状況に鑑みてなされたもので、シート下方の荷物の出し入れやメンテナンスを容易に行える鞍乗型車両を提供することを課題としている。
本発明は、車体フレームと、該車体フレームに上下揺動可能に支持されたシートと、該シートに開方向の付勢力を作用させる付勢力発生機構とを備えた鞍乗型車両であって、前記シートは、該シートの車両前後方向後端部がヒンジ部材を介して前記車体フレームに支持されることにより上下揺動可能となっており、前記付勢力発生機構は、軸方向の付勢力を発生する軸方向伸縮式のものであって、該付勢力発生機構の一端は前記車体フレームに、他端はシートにそれぞれ連結されており、フレーム側連結点はシート側連結点より車両前後方向後方に配置されていることを特徴としている。
本発明に係る鞍乗型車両によれば、シートに開方向の付勢力を発生する付勢力発生機構を軸方向伸縮式とするとともに、これのフレーム側連結点を、シート側連結点より車両後方に配置している。そのため、前記付勢力発生機構は、シートを開方向に揺動させるに伴って、該シートに沿った状態を維持しつつ、車両前後方向後方に配置されたフレーム側連結点を中心に開方向に揺動することとなり、付勢力発生機構がシートと車体フレームとの間を遮ることはない。従って、シート下方を収納空間として利用する場合の荷物の出し入れ作業、あるいはシート下方搭載部品等のメンテナンス作業を行う際に付勢力発生手機構が邪魔になることはなく、作業性を向上できる。
また本発明では、シートの後端部をヒンジ部材を介して車体フレームで支持したので、シートの前部の形状に対する自由度を高めることができる。例えば、ライダが着座するシート前部の車幅方向寸法を狭くしてライダの足着き性を改善する場合に、ヒンジ部材がシート前端部に配置されていると邪魔になるおそれがあるが、本発明ではヒンジ部材はシート後端部に配置されているのでこのようなおそれはない。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図9は、本発明の一実施形態による自動二輪車(鞍乗型車両)を説明するための図である。なお、本実施形態の説明の中で前後,左右という場合は、特記なき限り、シートに着座した状態で見た場合の前後,左右を意味する。
図において、1はスクータ型の自動二輪車を示している。該自動二輪車1は、アンダボーン型の車体フレーム2と、該車体フレーム2の前端部に位置するヘッドパイプ(不図示)により左右操向可能に支持され、下端部に前輪4が,上端部に操向ハンドル5が配置されたフロントフォーク6と、前記車体フレーム2の前後方向中央部に搭載され、後端部に後輪8が配置されたエンジンユニット7と、前記車体フレーム2のエンジンユニット7の上側に搭載された鞍乗型の2人乗り用のシート9とを備えている。
前記車体フレーム2は、前記ヘッドパイプから後斜め下方に延びる左,右フロントフレーム部を有するフロントフレーム(不図示)と、左,右フロントフレーム部に続いて後斜め上向きに延びる左,右リヤフレーム部13,13を有するリヤフレーム13′とを備えている。
前記エンジンユニット7は、車体フレーム2に固定されたエンジン本体7aと、該エンジン本体7aにより上下揺動可能に支持され、その後端部に軸支された前記後輪8にエンジン動力を伝達する伝動ケース7bとを備えている。
前記車体フレーム2は、樹脂製の車体カバー14により囲まれている。該車体カバー14は、前記フロントフォーク6の左,右側部及び前側部分を覆うフロントカバー15と、該フロントカバー15の後側に配置され、乗員の脚部前方を覆うレッグシールド16と、前記シート9の下方周囲及びエンジン本体7aの左,右側方を覆う左,右のサイドカバー18,18と、該サイドカバー18の下側を覆う左,右のアンダカバー17,17とを備えている。
前記左,右のサイドカバー18とアンダカバー17との間には、ライダの足載せ部を形成する低床式の左,右のフートボード19,19が配置されている。
前記車体フレーム2のシート9の下方には収納ボックス10が配置されている。詳細には、前記収納ボックス10は、前記リヤフレーム13′の左,右リヤフレーム部13,13間に配置され、複数本のボルト46により該左,右リヤフレーム部13,13に着脱可能に固定されている。
前記収納ボックス10は、ヘルメット等が収容可能な容積の容積部10aを有し、該容積部10aの上端開口10a′は前記シート9で開閉される。
前記収納ボックス10の容積部10aより前方には燃料タンク11が配設されている。そして前記収納ボックス10には、前記シート9に作用するライダからの荷重を受ける荷重受け部材10bが、詳細には、前記収納ボックス10は、前記リヤフレーム13′の左,右リヤフレーム部13,13間に配置され、複数本のボルト46により該左,右リヤフレーム部13,13に着脱可能に固定されている。
一体に形成されている。該荷重受け部材10bは、前記燃料タンク11の外表面形状に沿う形状で、かつ該燃料タンク11に接触することのない形状を有し、車体フレーム2に固定されている。
前記燃料タンク11の上壁部には、燃料注入口を開閉する燃料キャップ11aが装着されている。この燃料キャップ11aは、前記シート9の前側に配置されたリッド11bをこれの下縁部を中心に前倒しすることにより上方に露出するようになっている。
前記収納ボックス10の上端開口10aは、左,右リヤフレーム部13,13の上縁より高所に位置しており、前記シート9により開閉可能に覆われている。また収納ボックス10の底壁部10cは、車両側方から見たとき左,右リヤフレーム部13,13の下縁部に略沿う形状に設定されている。
前記シート9は、図3に示すように、ライダが着座する前部シート9aと、タンデムライダが着座する後部シート9bとを一体に形成したものであり、後部シート9bが前部シート9aより高所に位置するよう形成され、側方から見ると、少し前下りに傾斜している。該シート9は、樹脂製のシート底板9d上にシートクッション9eを配置し、該シートクッション9eの外表面を表皮9fで覆った構造を有する。
前記前部シート9aの前部の左,右側面には、後部より車幅方向寸法が小さくなるよう抉られた抉り部9h,9hが形成されている。これによりライダの足着き性の改善が図られている。
前記前部シート9aと後部シート9bとの境界部にはライダの腰部を支持するバックレスト9cが配設されている。該バックレスト9cの下方にはシート底板9dを上向き凸状に膨出させてなる収容部9iが形成されている。該収容部9i内にはツールキット47,ヘルメットハンガ48が収容され、ゴムバンド47aで固定されている。
前記前部シート9aの下方の収納ボックス10と荷重受け部材10bとの間には、前記シート9を全閉位置にロックするシートロック機構21が配置されている。
前記シート9は、該シート9の後端部をヒンジ部材50を介して前記リヤフレーム13′左,右リヤフレーム部13,13の後端部で支持することにより上下揺動可能となっている。また該左,右リヤフレーム部13,13とシート9との間には、該シート9に開方向の付勢力を作用させる軸方向伸縮式のダンパ(付勢力発生機構)23が配設されており、詳細には以下の構造を有する。
前記リヤフレーム13′は、前記左,右リヤフレーム部13,13と、該両リヤフレーム部13,13の上縁の前端部同士を接続する前クロス部13cと、後端部同士を接続する後クロス部13bとを有する一体鋳造成形品である。前記左,右リヤフレーム部13,13は、車両側方から見たとき後側ほど上下方向寸法が小さくなる大略三角形状をなす左,右側壁面13a,13aを有する。この左,右側壁面13a,13aは、車両前後方向中心線Fに直交する横断面で見たとき、車幅方向間隔が上側に行くほど大きくなるよう配置され、該左,右側壁面13a,13a間に前記収納ボックス10が配設されている。
前記後クロス部13bには、シート支持部13b′がシート9の後端面9gより後方に位置するよう一体に突設されている。このシート支持部13b′上に、前記ヒンジ部材50が配設されている。なお、51は、後クロス部13bに後方に突出するようボルト締め固定されたテールライト取付ブラケットである。
前記後クロス部13b,ヒンジ部材50及びブラケット51は、左,右のサイドカバー18の後端部18a,18aと、該左,右の後端部18aの上端に配置されたテールカバー18bにより覆われている(図1,図2参照)。
前記ヒンジ部材50は、前記シート支持部13b′に固定された左,右ヒンジプレート52,52と、該左,右ヒンジプレート52,52に架け渡して配設された円筒状のヒンジ軸53と、該ヒンジ軸53に固定されて車両前方に延び、シート9に固定された左,右のヒンジアーム54,54とを備えている。
前記各ヒンジプレート52は、シート支持部13b′の上面左,右縁部に前後一対のボルト55,55により固定されたフランジ部52aと、該フランジ部52aの内側縁から上方に延びるプレート本体52bとを有し、該プレート本体52bにはダンパ支持部52fが前方に突出するよう形成されている。
前記ヒンジ軸53は、左,右のプレート本体52bを貫通し、該各プレート本体52bの内側に固定された軸受部材56,56により回転可能に支持されている。またプレート本体52bのヒンジ軸53の外側には抜け止めピン53aが嵌挿されている。
前記左,右のヒンジアーム54は、ヒンジ軸53の前記軸受部材56の内側に固定され、該シート9の前閉状態で、ヒンジ軸53から下斜め前方に延びる縦辺部54aと、これの下端に続いて略水平に前方に延びる横辺部54bを有する。またこの横辺部54bには下方に延びる逆三角形状のダンパ連結部54cが形成されている。前記縦辺部54aと横辺部54bは全体としてJ字形状をなしており、これによりシート9の開閉時にヒンジアーム54がテールカバー18bに干渉するのを防止している。
前記各ヒンジアーム54の横辺部54bは、前後一対のボルト57,ナット57aでシート底板9dの下面に固定されている。このシート底板9dのヒンジアーム固定部分は、他の部分より厚肉に形成されている。また前記ナット57aには、シート全開時に該ナットが露出することによる見栄えの悪化を防止するためキャップナットが採用されている。
前記左のプレート本体52bには、スイッチ58が取り付けられている。該スイッチ58は、シート9が開くと収納ボックス10の後側壁に装着された照明灯58aを点灯し、シート9が閉じると消灯する。
前記左,右ヒンジプレート52の上縁部には、ストッパ部52cが車内側に折り曲げ形成され、前記左,右のヒンジアーム54には、該ストッパ部52cに当接することによりシート9を全開位置に規制する当接部54dが形成されている。該シート9の全閉位置から全開位置までの揺動角度は約70度に設定されている。
前記ダンパ23は、伸び方向に軸方向付勢力を発生する伸縮式(ストローク式)のものであり、車幅方向左,右両側に、車両前後方向に向けて、かつ前下がりの傾斜状態をなすよう配置されており、詳細には以下の構造を有する。
前記左,右のダンパ23,23は、作動油及び高圧ガスが充填された有底円筒状のシリンダ23aと、該シリンダ23a内に摺動自在に挿入配置されたピストン23bと、該ピストン23bとシリンダ23aとの間に介在されたスプリング23jと、前記ピストン23bにその一端部が連結され、他端部がシリンダ23aの外方に突出するピストンロッド23cと、前記シリンダ23aの開口部に装着され、該ピストンロッド23cに油密に摺接するシール部材23dとを有する(図7参照)。
前記シリンダ23aの底側端部には、連結ブラケット23eが該シリンダ23aの軸芯に対して車内側にオフセットさせて接続されている。この連結ブラケット23eが連結ピン52eを介して前記左,右ヒンジプレート52のダンパ支持部52fに回動可能に連結されている。また前記ピストンロッド23cの先端部にはボールジョイント23fが接続されている。このボールジョイント23fは、前記ピストンロッド23cの先端部に螺着されたボールケース23gと、これに支持されたボール23hと,該ボール23hに接続されたボルト23iを有し、該ボルト23iが前記ヒンジアーム54のダンパ連結部54cにキャップナット59で固定されている。
前記左,右のダンパ23は、これのシート側連結点Bがシート閉状態において、収納ボックス10の容積部分の後端面10dより後方に位置するように配置されている。また左,右のダンパ23は、左,右リヤフレーム部13の内側近傍で、かつ後部シート9bの下方に配置されている。
前記左,右のダンパ23は、シート9が全閉状態のときに前下がりの傾斜状態となるように配置されている。本実施形態の場合は、ダンパ23は、水平線に対して約40度の傾斜角度をなしている。
図4に示すように、本実施形態のダンパ23のフレーム側連結点Aは、シート側連結点Bより車両後方でかつ高所に位置している。またフレーム側連結点Aは、車両前後方向における位置関係に関して、シート側連結点Bとヒンジ部材50の揺動中心Eとの間でかつ該揺動中心E寄りに、つまり該ヒンジ部材50の近傍に位置し、さらに該揺動中心Eより下方に位置している。
また、前記左,右のダンパ23のフレーム側連結点Aは、シート9の後端面9gより後方に位置し、シート側連結点Bはシート9の後端面9gより前方でかつ収納ボックス10の後端面10dより後方に位置している。
さらにまた、前記左,右のダンパ23のフレーム側連結点Aは、前記シート側連結点Bとヒンジ軸53の揺動中心Eとを結ぶ直線Dを挟んでシート9の反対側、つまり該直線Dより下側に位置している。これにより、ダンパ23の付勢力は常にシート9を開く方向に作用することとなる。ちなみに、前記フレーム側連結点Aが前記直線Dよりシート9側、つまり上側に位置している場合、ダンパ23の付勢力はシート9を閉じる方向に作用することとなる。
本実施形態によれば、シート9の後端部をヒンジ部材50を介してシート支持部13b′に上下揺動可能に支持し、該シート9に開方向の付勢力を作用させるダンパ23を、これのフレーム側連結点Aがシート側連結点Bより車両後方に位置するように配置した。そのためシート9を開くと、ダンパ23は該シート9の底面に沿う状態を維持しつつ該シート9と共に回動する(図6参照)ので、ダンパ23がシート9と車体フレーム2との間を遮ることはない。その結果、収納ボックス10内へのヘルメットや荷物の出し入れや燃料タンク11周りのメンテナンスを行う際にダンパ23が邪魔になることはなく、これらの作業性を向上できる。
本実施形態では、シート9の後端部をヒンジ部材50を介して車体フレーム2の後端部で支持したので、シート9の前部のデザイン,形状に対する自由度を高めることができる。例えば、ライダが着座する前部シート9aの左,右側部に抉り部9hを形成する場合にヒンジ部材が邪魔になることはなく、この抉り部9hを容易に形成することができ、ライダの足着き性を向上できる。ちなみにシートの前端部にヒンジ部材を配置する場合は、シート前部にヒンジ部材の配置スペースを確保する必要があり、それだけシート前部の形状に対する自由度が低くなる。
本実施形態では、ダンパ23のフレーム側連結点Aを、シート側連結点Bとヒンジ軸53の揺動中心Eとの間でかつ該揺動中心Eの近くに配置したので、ダンパ23とヒンジ部材50との干渉を回避しつつ、シート9の全開角度を大きくすることができる。これにより、後部シート9bの下方に収納ボックス10を配置した場合の荷物の出し入れが容易となる。
ここで、シート9の後部シート9bは、後輪8の上下ストロークによる干渉を回避しつつ収納ボックス容積を確保するために、前部シート9aより高所に配置され、また前部シート9aは、ライダの足着き性を高める観点からできるだけ低所に配置される。そのため、シート9は前下がりの傾斜状態となる。このようなシート9を荷物出し入れ可能な位置まで開くには、該シートの全開角度を大きくする必要がある。本実施形態では、ダンパ23のフレーム側連結点Aをシート9の揺動中心点Eの前側近傍に配置したので、シートの全開角度を大きく確保しながら、必要なダンパストロークを短くできる。ちなみに、フレーム側連結点Aをシート揺動中心Eから離して配置するほど必要なダンパストロークは長くなる。
本実施形態では、シート全閉状態において、フレーム側連結点Aが、シート側連結点Bとヒンジ軸53の揺動中心Eとを結ぶ直線Dを挟んでシートの反対側に位置するようダンパ23を配置したので、シート9の全閉状態から全開状態までの全領域においてシート9に開方向の付勢力を作用させることができ、シートの開操作を容易に行うことができる。仮に前記フレーム側連結点Aを直線Dよりシート側に位置させると、全閉から少し開くまで、つまり前記フレーム側連結点Aが直線Dをシート側からシートの反対側に越えるまでの間は、前記付勢力がシートを閉じる方向に作用し、その後シートを開く方向に作用することとなり、シートの開き始めは逆に重くなるという問題が生じる。
本実施形態では、シート全閉状態では、ダンパ23をピストンロッド23c側が下側に位置するよう前下がり配置したので、シール部材23dが常に作動油に浸った状態となり、高圧ガスは作動油の上側に溜まることとなる。そのため高圧ガスがシール部材23dに直接接触することはないので、高圧ガスの漏れを防止でき、ダンパ機能を長期間維持することができる。
本実施形態では、シート9により収納ボックス10の上端開口10aを開閉可能とし、前記ダンパ23を、これのシート側連結点Bが収納ボックス10の後端面10dより後方に位置するよう配置したので、ダンパ23を配置したことにより収納ボックス10の容量が縮小されることはなく、大型ボックスの配置が可能となる。
また前記ダンパ23を収納ボックス10の後方,かつ後部シート9bの下方に離して配置したので、後部シート9bのシートクッション9eの厚さを充分に確保することができ、タンデムライダの乗り心地を高めることができる。
本実施形態では、シート9全体を少し前下がりに傾斜するよう配置したので、シート9の揺動角度が同じでもシート9と収納ボックス10との間の有効間隔を大きくでき、この点からも荷物の出し入れ性等を向上できる。
本実施形態では、ダンパ23をシート9の左,右両側に配置したので、大型ダンパを用いることなく、前部シート9a,後部シート9bを一体形成した大型のシート9であっても付勢力を確実に作用させることができ、かつシート9を全開位置に起立保持することができる。
なお、前記実施形態では、ダンパ23を2組設けた場合を説明したが、本発明のダンパは3組以上、あるいは一組であっても構わない。
また前記実施形態では、付勢力発生機構が、伸び方向に付勢力を発生するタイプのものである場合を説明したが、本発明の付勢力発生機構は、収縮方向に付勢力を発生するタイプであっても良い。
また前記実施形態では、スプリングによる付勢力と、作動油による減衰機能とを備えたダンパ式のものである場合を説明したが、本発明の付勢力発生機構は、ダンパ式以外に、フリクション式の減衰機構とコイルスプリング等の組み合わせにより構成されるものであっても良い。さらに、本発明の付勢力発生機構は、軸方向に付勢力を発生可能のものであれば足り、必ずしも減衰機能を備えていなくても良い。
さらにまた前記実施形態では、フレーム側連結点Aがシート揺動中心Eよりシート側連結点B寄りに配置されている場合を説明したが、本発明では、フレーム側連結点Aがシート側連結点Bより車両前後方向後方に配置されておれば足り、シート揺動中心Eより後方に配置されていても良い。
さらにまた前記実施形態では、シート側連結点Bが、シート閉状態では収納ボックス10の容積部より後方に位置するよう配設されている場合を説明したが、本発明では、シート側連結点Bを、車両側面視で収納ボックスの容積部に重なるように配置しても良い。
本発明の一実施形態によるスクータ型自動二輪車(鞍乗型車両)の側面図である。 前記自動二輪車の平面図である。 前記自動二輪車のシート部分の側面図である。 前記シートのヒンジ部材及びダンパの側面図である。 前記ヒンジ部材の断面図(図4のV-V 線断面図) である。 前記ヒンジ部材回りの動作を示す側面図である。 前記ダンパの平面図である。 前記ダンパのシート側連結点部分の断面図(図4のVIII-VIII 線断面図) である。 前記ヒンジ部材のシート側固定部の断面図(図4のIX-IX 線断面図) である。
1 スクータ型自動二輪車(鞍乗型車両)
2 車体フレーム
9 シート
10 収納ボックス
13 左,右リヤフレーム部(車体フレーム)
13c 後クロス部(車体フレーム)
23 ダンパ(付勢力発生機構)
50 ヒンジ部材
53 ヒンジ軸
A 車体フレーム側連結点
B シート側連結点
D 直線

Claims (7)

  1. 車体フレームと、該車体フレームに上下揺動可能に支持されたシートと、該シートに開方向の付勢力を作用させる付勢力発生機構とを備えた鞍乗型車両であって、
    前記シートは、該シートの車両前後方向後端部がヒンジ部材を介して前記車体フレームに支持されることにより上下揺動可能となっており、
    前記付勢力発生機構は、軸方向の付勢力を発生する軸方向伸縮式のものであって、該付勢力発生機構の一端は前記車体フレームに、他端はシートにそれぞれ連結されており、フレーム側連結点はシート側連結点より車両前後方向後方で、かつ前記ヒンジ部材の近傍に配置されていることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 請求項1において、前記付勢力発生機構のフレーム側連結点は、車両の前後方向における位置関係に関して、シート側連結点と前記ヒンジ部材の揺動中心との間に位置するよう配置されていることを特徴とする鞍乗型車両。
  3. 請求項2において、前記付勢力発生機構は、伸び方向の付勢力を発生するよう構成されており、前記フレーム側連結点は、シート側連結点と前記ヒンジ部材の揺動中心とを結ぶ直線を挟んでシートの反対側に位置していることを特徴とする鞍乗型車両。
  4. 請求項1において、前記車体フレームには収納ボックスが配設され、前記シートは、該収納ボックスの上部開口を開閉可能に配設されており、前記付勢力発生機構は、少なくともフレーム側連結点が前記収納ボックスより後方に位置するように配置されていることを特徴とする鞍乗型車両。
  5. 請求項4において、前記付勢力発生機構のシート側連結点は、前記シートが閉状態にあるときは、前記収納ボックスの容積部分より後方に位置するように配置されていることを特徴とする鞍乗型車両。
  6. 請求項1において、前記付勢力発生機構は、前記シートが閉状態にあるときは前下がりの傾斜状態となるように配置されていることを特徴とする鞍乗型車両。
  7. 請求項1において、前記付勢力発生機構は複数個設けられ、車幅方向に並んで配置されていることを特徴とする鞍乗型車両。
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