JP2009066036A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高確率状態において役物装置に進入した玉が特定領域を通過したときに行われる転落処理を、特定条件が満たされていれば行わないようにすることで、遊技者の興趣の向上を図るとともに稼動率を高めることのできるパチンコ遊技機を提供する。
【解決手段】 役物入賞口10aからセンター役物内に進入した玉Bは、役物入賞検出器110aで検出され、進入路34を介して上段クルーン31へ供給される。上段クルーン31へ供給された玉Bは周壁に沿って転動し、第1落下孔と第2落下孔とに振り分けられていずれかから落下する。第1落下孔から落下した玉Bは、誘導路35を介して下段クルーン32へ導入され、周壁に沿って転動した後、転落落下孔32aから落下するとき転落検出器132aで検出される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、パチンコ遊技機に関する。
例えば、一般によく知られた「セブン機」と称されるパチンコ遊技機では、スタートチャッカー(始動チャッカー、始動入賞口ともいう)やスルーチャッカー(始動ゲートともいう)に入賞すると、乱数抽選(大当たり抽選)によって当否判定が行われる。この判定結果に基づいて、1又は複数(例えば3桁)の図柄表示領域を有する液晶表示部(図柄表示手段)では図柄を所定時間にわたり変動表示した後確定表示(停止表示)する。さらに、液晶表示部が大当たり図柄(例えば、「777」等の3桁のゾロ目)を確定表示すると大当たりが発生(発動)してアタッカー(大入賞口)が開放する。そして、例えば確変図柄での大当たり終了後には、上記当否の判定結果が大当たりとなる確率が通常状態よりも高くなり、スタートチャッカーに入賞しやすくなる確変状態(高確率状態)に移行(変動)することによって、次の大当たりを発生しやすくする。
一方、高確率状態での始動入賞時に、大当たり確率を高確率から低確率に変動する(戻す)ための転落抽選を(大当たり抽選と同時に又はそれとは別に)行うことによって、転落機能(確率変動機能)を付加し興趣の向上を図るものがある。また、転落抽選に代わり、振分装置等に入球した玉が特定領域を通過すると高確率状態から低確率状態に移行することで、転落機能(確率変動機能)を付加するものもある(特許文献1参照)。
特開2006−204695号公報
特許文献1によれば、高確率状態で特定領域の玉の通過が検出されると直ちに転落が確定してしまうため、低確率状態での大当たり終了後高確率状態に移行した直後に、振分装置等に入球した玉によって高確率状態から低確率状態に移行(転落)してしまう可能性があり、興趣がそがれてしまうおそれがある。
本発明の課題は、高確率状態において役物装置に進入した玉が特定領域を通過したときに行われる転落処理を、特定条件が満たされていれば行わないようにすることで、遊技者の興趣の向上を図るとともに稼動率を高めることのできるパチンコ遊技機を提供することにある。例えば、玉の通過を遅延させるクルーン等の遅延手段を役物装置に備えておき、高確率状態において玉が役物装置に進入してから特定領域の通過が検出されるまでに、当否判定に基づく複数回の図柄の変動表示を実行可能とすることによって、低確率状態への転落が確定するまでの時間差を設けて遊技者の不満を解消することが可能であり、さらに特定領域を通過したときにリーチ演出を実行中である等の特定条件を満たすことによって低確率状態への転落が無効化されるようにすることで、遊技者に対して従来にない緊張感を付与し興趣の向上を図ることのできるパチンコ遊技機を提供する。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明のパチンコ遊技機は、
遊技領域に設けられた所定領域での玉の通過を検出すると抽選処理を実行する抽選手段と、
前記抽選手段による抽選結果に基づいて複数の図柄を変動表示した後停止表示する図柄表示手段と、
前記抽選結果が大当たりとなり前記図柄表示手段に所定の大当たり図柄が表示されたとき、遊技者に特典を付与する大当たり状態を発動する遊技制御手段と、
前記遊技領域に対する開口を有し、その開口から前記遊技領域を流下する玉が進入可能な役物装置と、
前記役物装置に進入した玉がその役物装置内の特定領域を通過したことを検出する通過検出手段と、
前記抽選結果が大当たりとなる確率が高く設定された高確率状態において、前記通過検出手段が玉の通過を検出すると、前記確率を高確率から低確率に変動させて、前記抽選結果が大当たりとなる確率が低く設定された低確率状態に移行させ得る確率変動手段と、を備え、
前記高確率状態において前記通過検出手段が玉の通過を検出したとき、前記確率変動手段は、予め設定された特定条件が満たされていれば、前記低確率状態への変動を無効化することが可能に構成されていることを特徴とする。
このように、高確率状態(確変状態)において役物装置に進入した玉が特定領域を通過したときに行われる転落処理を、特定条件が満たされていれば行わないようにしたので、役物装置に玉が進入したからといってすぐに高確率状態が終了すると諦めてしまう必要がない。つまり、遊技者は高確率状態が継続してくれることを期待しながら遊技を続けることができ、遊技者の興趣の向上を図るとともに稼動率を高めることができる。この場合、高確率状態において最短の図柄変動時間が設定され、玉が役物装置に進入してから特定領域の通過が検出されるまでに、当否判定に基づく複数回の図柄の変動表示を実行可能とする遅延手段を備えることによって、低確率状態への転落が確定するまでの時間差を設けることができる。これにより、高確率状態に移行した直後に、特定領域を通過した玉によって低確率状態へ転落してしまうことが防止されるので、遊技者の不満を解消することができる。
さらに、特定領域を玉が通過したときの変動表示が大当たりとなること、特定領域を玉が通過したときにリーチ演出中であること、玉が役物装置に進入してから特定領域を通過するまでの間に大当たりとは異なる小当たりに当選すること、遊技領域上の特別領域(入賞口、ゲート等)を玉が通過すること等の特定条件の少なくともいずれかが満たされることで低確率状態への転落が無効化される。これによって、低確率状態への転落が確定するまでに何回実行されるかわからない複数回の図柄変動の実行中に大当たりに当選できるか否か、特定領域を玉が通過したときにリーチ演出が行われているか否か、小当たりに当選するか否か、特別領域を玉が通過するか否か等、遊技者に対して従来にない興奮や緊張感を付与し興趣の向上を図ることができる。
なお、「役物装置」は、例えば遊技領域に配設されて振分装置(振分手段)等を含み、入賞口となる開口への入球により遊技状態を変化させる遊技機用役物であってもよい。また、「遅延手段」は、例えば皿状の傾斜した底面部を備えその底面部に玉が通過可能な1又は複数の孔を設けたクルーン形状のものや、中心付近が低く形成されたステージ(スロープともいう)形状のものや、玉が通過可能な長い通路(樋)形状のものであってもよい。
具体的には、図柄表示手段において変動表示を実行する際の変動時間を決定する変動時間決定手段を備え、
高確率状態において通過検出手段が玉の通過を検出したとき、確率変動手段は、図柄表示手段が予め設定された設定時間より長い変動時間での変動表示を実行していれば、低確率状態への変動を無効化することができる。
このように、玉が特定領域を通過するときに、リーチ演出を伴うような変動時間の長い変動表示を行っていれば、低確率状態への転落が回避される。したがって、遊技者は玉が役物装置に進入すると、大当たり当選することはもちろん、仮にハズレであってもせめてリーチ状態となって低確率状態への転落を避けたいと願いながら遊技を継続することになり、遊技者の緊張感を高めて興趣の一層の向上を図ることができる。
あるいは、役物装置の開口位置近傍に配置され、遊技領域から役物装置内に玉が進入したことを検出する進入検出手段と、
進入検出手段が役物装置への玉の進入を検出してから、通過検出手段が玉の通過を検出するまでの間に、図柄表示手段で行われた図柄の変動表示回数を計数する計数手段と、を備え、
高確率状態において通過検出手段が玉の通過を検出したとき、確率変動手段は、計数手段が計数した変動表示回数が予め設定された所定範囲内にあれば、低確率状態への変動を無効化することができる。
例えば、役物装置内に玉が進入してから特定領域を通過するまでの間にリーチ演出表示が発生しなければ、ハズレの図柄変動を所定回数繰り返すことが可能であり、「所定範囲」が「1以上(所定回数−2)以下」である場合、長時間のリーチ演出表示(ロングリーチ:変動時間はハズレの図柄変動の3倍)が発生しそのリーチの結果がハズレであったとしても、低確率状態への転落を免れる(回避する)ことができる。リーチ演出表示が行われずハズレの図柄変動を繰り返すと、図柄変動は所定回数実行されることになってしまうため、遊技者は図柄の変動表示がリーチに発展することを期待して遊技を続けることになり、遊技者の興趣を高めることができる。
また、「所定範囲」が「(所定回数−2)超」である場合、玉を継続的に発射してハズレの抽選結果が表示され続ければ、低確率状態への転落を免れる(回避する)ことができる。したがって、1回でもハズレのロングリーチが発生すると低確率状態へ転落してしまうので、遊技者はリーチが発生しないことを期待して、あるいはリーチになった場合には「絶対大当たりで停止してくれ」と祈りながら遊技を続けることになり、さらに遊技者の興趣を高めることができるとともに、パチンコ遊技機の稼動率も高めることができる。
本来パチンコ遊技機は、図柄変動が行われるたびに「当たれ、当たれ」と思いながら遊技するものであるが、役物装置を使った転落抽選を行うことにより、役物装置内に玉が進入したときには「今はリーチになるな」、「取り敢えずこの状況を逃れてからリーチになってくれ」というこれまでとは異なる感情を抱きながら遊技することになるので、遊技者には従来にない興趣を付与することになる。
このようなパチンコ遊技機において、進入検出手段が役物装置への玉の進入を検出したとき、計数手段は変動表示回数をリセットすることができる。先に役物装置へ進入した玉に基づいて図柄の変動表示回数を計数しているとき、新たな玉が役物装置に進入すると、それまで計数していた変動表示回数はリセットされてしまうので、遊技者は、図柄の変動表示回数が何回目であるかを常に監視しながら、高確率状態での遊技を行うことになり、従来に例のない緊張感と興趣とを提供することができる。
(実施例1)
以下、本発明の実施の形態につき図面に示す実施例を参照して説明する。図1は本発明に係るパチンコ遊技機の一例を示す正面模式図、図2は中央役物に設けたクルーンの正面斜視図、図3はその側面図である。図1に示すパチンコ遊技機1は、台枠に取り付けられた透明のガラス扉2(図3参照)と、台枠の内側に配置されてガラス扉2によって覆われる遊技盤3を有する。遊技盤3には、円形状の遊技領域3aが形成されている。遊技領域3aの下方には、玉補給皿4が設けられている。玉供給皿4に準備された玉(遊技玉;遊技媒体)は、ハンドル装置5を含んで構成される発射装置110(図4参照)によって遊技領域3aに向けて発射される。遊技領域3aには釘3bが多数植設されているので、レール(図示省略)を通じて遊技盤3の遊技領域3aに達した玉は、それらの釘3bに弾かれながら遊技領域3aを落下する。なお、102はスピーカ、103は装飾ランプ類を示す。
遊技領域3aの中央付近にはセンター役物10(役物装置)が配設されている。センター役物10の右側には、遊技領域3aを流下する玉を進入させるための役物入賞口10a(開口)が遊技領域3aに向かって開口している。センター役物10には、所定条件の成立に基づいて実行される抽選処理の結果を特別図柄(特図)として変動表示した後停止表示して遊技者に報知するための液晶表示装置20(図柄表示手段)と、その上方に横一列状に位置する複数(例えば4個)のLEDからなる特図保留表示部21と、役物入賞口10aから進入した玉の進路を振り分ける上下2段式のクルーン30(振分手段)とが配設されている。
センター役物10の斜め左下方には、第1スタートチャッカー12L(第1始動入賞口)が配置され、センター役物10の斜め右下方には、開閉する一対の回動翼片12a,12aを有する電動チューリップ(電チュー)で構成される第2スタートチャッカー12R(第2始動入賞口)が配置されている。第1スタートチャッカー12Lは常に玉の入賞が可能であるが、第2スタートチャッカー12Rは回動翼片12a,12aが開放されているときのみ玉の入賞が可能であり、回動翼片12a,12aが閉鎖しているときは入賞できない。
センター役物10の右側には、玉が通過したとき第2スタートチャッカー12Rの回動翼片12aを所定時間及び所定回数だけ開放するための通過ゲート11(スルーチャッカー)が配置され、センター役物10の下方には、第1スタートチャッカー12L又は第2スタートチャッカー12Rへの入賞に基づいて実行される大当たり抽選において大当たりしたときに開放される大入賞装置13(可変入賞装置;アタッカー)が設けられている。なお、符号14は玉を回収するための玉排出口を示す。
第2スタートチャッカー12Rの右斜め下方には、1又は複数(例えば1つ)のLEDにより普通図柄(普図)を表示する普図表示部15と、複数(例えば4つ)のLEDからなる普図保留表示部16とが上下に配設されている。この普図表示部15においては、玉が通過ゲート11を通過したときに行われる当たり抽選の結果に応じ、LEDを点滅表示(遊技状態にかかわらず変動時間は2秒間)することによって普図の変動表示を行った後、当たりの場合には点灯表示し、ハズレの場合には消灯表示する。当たり抽選の結果が当たりの場合、通常状態であれば回動翼片12a,12aを短い時間(例えば、0.2秒で1回)開放し、時短状態や確変状態であれば回動翼片12a,12aを長い時間(例えば、1.5秒を3回)開放するので、時短状態や確変状態は通常状態に比べて第2スタートチャッカー12Rへの入賞率が高くなり、持玉をあまり減らすことなく遊技を継続することができる。
なお、普図の当選確率は、通常状態では1/100、確変状態や時短状態では99/100に設定されているので、通常状態において遊技盤3の右側に玉を打ち出しても回動翼片12a,12aはほとんど開放されず、第2スタートチャッカー12Rに玉を入賞させることはできないように構成されている。
また、普図表示部15での変動表示中あるいは回動翼片12a,12aの開放動作中において、玉が通過ゲート11を通過したとき、その玉の通過に基づいて行われた当たり抽選の結果を一時記憶(保留)し、普図保留表示部16のLEDを1つ点灯する。当たり抽選の結果は最大4つまで保留することが可能であり、先の普図表示部15における変動表示や回動翼片12a,12aの開放動作が終わった後、保留した順に読み出して新たな普図表示部15での変動表示を開始する。
液晶表示装置20では、第1スタートチャッカー12L又は第2スタートチャッカー12Rへの入賞に基づいて実行される大当たり抽選の結果に応じて複数列の特図(例えば、3桁のアラビア数字)が変動表示された後、所定の特図が停止表示される。
また、液晶表示装置20での変動表示中あるいは大当たり中において、玉が第1スタートチャッカー12L又は第2スタートチャッカー12Rを通過したとき、その玉の通過に基づいて行われた大当たり抽選の結果を一時記憶(保留)し、特図保留表示部21のLEDを1つ点灯する。大当たり抽選の結果は最大4つまで保留することが可能であり、先の液晶表示装置20における変動表示や大当たりが終わった後、保留した順に読み出して新たな特図の変動表示を液晶表示装置20で開始する。
図1〜図3に示すように、センター役物10の役物入賞口10a近傍には、遊技領域3aからセンター役物10内に玉が進入したことを検出する役物入賞検出器110a(進入検出手段)が配置されている。また、センター役物10の底部には、役物入賞口10aから進入した玉がクルーン30の転落落下孔32a(特定領域)を通過したことを検出する転落検出器132a(通過検出手段)が配置されている。
クルーン30は、上段クルーン31と下段クルーン32(遅延手段)との上下2段で構成され、それらの中間に透光性を有する(例えば透明材料製)矩形平面板状のステージ33が配置されている。上段クルーン31の底壁部には、下段クルーン32と連通される1個の第1落下孔31aと、下段クルーン32と連通されない複数(例えば4個)の第2落下孔31bとが、環状に配置される形態で、それぞれ貫通形成されている。一方、下段クルーン32の底壁部には、後方側ほど低くなるように傾斜した第2排出路37と連通される1個の転落落下孔32a(特定領域)が貫通形成されている。センター役物10の役物入賞口10aと上段クルーン31とは進入路34を介して連通され、第1落下孔31aと下段クルーン32とは誘導路35を介して連通されている。また、上段クルーン31の第2落下孔31bは後方側ほど低くなるように傾斜したステージ33とそれに続く第1排出路36(非特定領域)と連通した後、第2排出路37と連通する。
したがって、役物入賞口10aからセンター役物10内に進入した玉Bは、役物入賞検出器110aで検出され、進入路34を介して上段クルーン31へ供給される。上段クルーン31へ供給された玉Bは、上段クルーン31の周壁に沿って(例えば反時計回りに)転動し、第1落下孔31aと第2落下孔31bとに振り分けられて、いずれかから落下する。このうち第1落下孔31aから落下した玉Bは、誘導路35を介して下段クルーン32へ導入され、下段クルーン32の周壁に沿って(例えば時計回りに)転動した後、転落落下孔32aから落下するとき転落検出器132aで検出され、第2排出路37から後方へ排出される。一方、第2落下孔31bから落下した玉Bは、ステージ33、第1排出路36及び第2排出路37を経て後方へ排出される。
なお、第1排出路36の入口付近に、通過する玉を検出するセンサ(図示せず)を設けてもよい。これによって、役物入賞検出器110aによりセンター役物10内に進入した玉Bを検出し、転落検出器132aと第1排出路36のセンサとによりセンター役物10から排出された玉Bを検出して、センター役物10内にある玉の数を把握し、また特定領域と非特定領域とのいずれに振り分けられて排出されたのかを把握することができる。そして、それらの玉の動きに合わせた演出表示を行うことが可能になる。
図4は、パチンコ遊技機の電気的構成を概略的に示すブロック図である。パチンコ遊技機1の主制御部100には主回路120が搭載され、副制御回路101及び払出制御回路107が接続されている。
主回路120は、演算装置であるCPU(Central Processing Unit)121(抽選手段;遊技制御手段;確率変動手段;変動時間決定手段;計数手段)、プログラム格納用の読み取り専用記憶装置であるROM(Read Only Memory)122、ワークエリアや各種カウンタ等が割り当てられる読み書き可能な記憶装置であるRAM(Random Access Memory)123(記憶手段)、及び入出力インターフェースであるI/O(Input/Output)124を備えており、これらはバス(図示せず)を介して相互に接続されている。なお、その他の各回路も、個別にCPU(制御回路)やメモリを備える構成が一般的であるが、図4では省略している。また、各回路には、電源回路117にて生成された所定電圧の電力が主回路120を介して供給されている。
副制御回路101は、主回路120より入力される音声制御信号に応じてアンプ/スピーカ102より音声を出力させる。また、副制御回路101は、主回路120より入力されるランプ制御信号に応じて装飾ランプ類103の点灯/消灯を制御する。さらに、副制御回路101は、主回路120より入力される表示制御信号を表示制御回路104に出力する。表示制御回路104は、副制御回路101を介して入力される表示制御信号に応じて液晶表示装置20を制御し、特別図柄の変動表示や演出表示を実行させる。払出制御回路107は、主回路120より入力される賞球払出信号に応じて払出装置108を制御する。これにより、遊技者に対して所定数の賞球が玉供給皿4に払い出される。発射制御回路109は、遊技者がハンドル装置5を操作することに応じて、ハンドル装置5に対応して設けられた発射装置110を作動させ、玉供給皿4に準備された玉を遊技領域3aに向けて発射する。ハンドル装置5の操作量に応じて、玉の打ち出し強さ(玉の飛距離)を調節することが可能となっている。
主回路120には、通過ゲート11に付設されたゲート通過検出器111、第1スタートチャッカー12Lに付設された第1始動入賞検出器112L、第2スタートチャッカー12Rに付設された第2始動入賞検出器112R、大入賞装置13に付設された大入賞検出器113、役物入賞口10aに付設された役物入賞検出器110a、転落落下孔32aに付設された転落検出器132aからの玉検知信号がそれぞれ入力されている。各検出器111,112L,112R,113,110a,132aは、有接点式または無接点式のセンサ(スイッチ)により構成することができる。
主回路120は、第2スタートチャッカー12Rの可動翼片12aを開閉する電チューソレノイド115、大入賞装置13を開閉する大入賞ソレノイド116、特図保留表示部21のLED、普図表示部15のLED、普図保留表示部16のLEDをそれぞれ駆動制御している。
次に、図1を用いて、パチンコ遊技機1における遊技の流れ(遊技盤3上での遊技状態の変化)について概要を説明する。
通常状態では、遊技盤3の左側に玉を打ち出す(左打ち)。玉が第1スタートチャッカー12Lに入賞して第1始動入賞検出器112Lで検知されると始動条件が成立し、所定数の賞球(例えば1入賞当たり3個)を払い出し、大当たり抽選(特図用乱数カウンタから値を抽出)が実行されて抽選結果が特図保留として記憶される。通常用の大当たり判定テーブル(特図当選確率:1/300)を用いて大当たり抽選の抽選結果を判定し、その判定結果に応じた図柄変動が液晶表示装置20で開始される。液晶表示装置20では、3桁の特図が所定時間にわたり変動表示され、判定結果が大当たりであれば3桁の大当たり図柄(例えば「777」等のゾロ目)が確定表示(停止表示)され、判定結果がハズレであれば3桁のハズレ図柄(例えば「246」等のバラケ目)が確定表示(停止表示)される。
液晶表示装置20に大当たり図柄が停止表示されると「大当たり状態(特別遊技状態)」となり、大入賞ソレノイド116を励磁することで大入賞装置13を開放し、玉が極めて入り易い状況をもたらす。大入賞装置13は、開放された後、大入賞検出器113による所定数(例えば10個)の入賞検知又は所定時間(例えば25秒)の経過を1ラウンドとし、大入賞ソレノイド116を非励磁にすることで閉鎖される。1回の大当たり状態では、所定ラウンド回数(例えば15回)まで繰り返されるので、このような大当たり状態の間に遊技者は多数の賞球(例えば1入賞当たり15個)を得ることができる。
通常状態での大当たり終了後は、必ず確変状態(高確率状態;確変中)となる(確変率100%)。この確変状態は、特図の変動表示が100回転まで継続し、普図の当選確率は高くなり(普図当選確率:99/100)、回動翼片12a,12aの開放時間が長くなる(1.5秒間×3回)とともに、通常用の大当たり判定テーブル(特図当選確率:1/300)よりも大当たりの当選確率が高い確変用の大当たり判定テーブル(特図当選確率:1/60)によって当否判定が行われる。つまり、確変状態では、第2スタートチャッカー12Rへの入賞が容易になるので、持玉をさほど減らすことなく遊技できるとともに、すぐに次の大当たりに当選することができる。
確変状態では、遊技盤3の右側に玉を打ち出す(右打ち)。玉が通過ゲート11に入球してゲート通過検出器111で検知されると、普図の当たり抽選(普図用乱数カウンタから値を抽出)が実行されて抽選結果が普図保留として記憶される。確変・時短用の当たり判定テーブル(普図当選確率:99/100)を用いて当たり抽選の抽選結果を判定し、その判定結果に応じて普図表示部15に抽選結果を表示する。当たり抽選の結果が当たりであると、普図表示部15のLEDを点灯表示させるとともに、電チューソレノイド115を励磁して回動翼片12a,12aを所定時間(1.5秒間を3回)開放して、第2スタートチャッカー12Rに入賞しやすくする。なお、通常用の当たり判定テーブルの普図当選確率は1/100、通常状態での回動翼片12a,12aの開放時間は0.2秒間に設定されており、通常状態で右打ちしても玉をなかなか第2スタートチャッカー12Rに入賞させることができない。よって、通常状態では入賞率の高い第1スタートチャッカー12Lを狙って左打ちすることになる。また、玉が第2スタートチャッカー12Rに入賞したときの大当たり抽選、当否判定、特図の変動表示等は、第1スタートチャッカー12Lの場合と同様に行われる。
確変状態で右打ちを行っていると、玉の一部は釘3bに衝突して、役物入賞口10aからセンター役物10内に飛び込んで、役物入賞検出器110aで検出される。上段クルーン31の振り分けによって第1落下孔31aから下段クルーン32に落下した玉は、転落落下孔32aを通過して転落検出器132aで検出される。
確変状態において転落検出器132aで玉が検出されると、遊技状態を時短状態(低確率状態)に変動(転落)する。ただし、転落検出器132aで玉を検出したとき液晶表示装置20においてリーチ演出を伴う図柄の変動表示中である場合は、時短状態への変動(転落)を無効化する。これによって、転落からの救済の機会を設けている。また、確変状態での特図の変動時間は最短時間に設定され、役物入賞口10aから進入した玉が役物入賞検出器110aで検出されてから転落検出器132aで検出されるまでに、複数回(例えば特図の最大保留個数=4個)の特図の変動表示が行われる。これによって、確変状態への移行直後に時短状態に転落するのを防止している。
時短状態は、先の大当たりの終了後の特図の変動表示が確変状態も含めて100回になるまで継続し、確変状態と同様に普図の当選確率は高く、回動翼片12a,12aの開放時間も長いまま維持され、通常用の大当たり判定テーブル(特図当選確率:1/300)によって当否判定が行われる。つまり、時短状態でも、第2スタートチャッカー12Rへの入賞は容易なので、持玉をさほど減らすことなく遊技できる。新たな大当たりに当選しなければ特図の変動表示が繰り返され、時短状態が終了すると通常状態へ移行する。
次に、パチンコ遊技機1の転落制御について、図5〜図7に示すフローチャートに従って説明する。
図5は始動入賞処理のフローチャートである。第1スタートチャッカー12Lに併設される第1始動入賞検出器112L(又は、第2スタートチャッカー12Rに併設される第2始動入賞検出器112R)が玉の通過を検出すると、検出信号が主回路120に送信される。主回路120は、第1始動入賞検出器112L(又は第2始動入賞検出器112R)から検出信号を受信すると(S1:YES)、特図保留が3つ以下か否かを判定する(S2)。なお、特図保留は、主回路120のRAM123の所定領域に一時記憶されることになっている。主回路120は、特図保留が3つ以下と判定すると(S2:YES)、特図用乱数カウンタより値を抽出し(S3)、その抽出した値を特図保留としてRAM123の所定領域に記憶して(S4)、始動入賞処理を終了する。なお、第1始動入賞検出器112Lと第2始動入賞検出器112Rとのいずれからも検出信号を受信しないとき(S1:NO)、及び特図保留が4つであったときには(S2:NO)、直ちに始動入賞処理を終了する。
次に、図6は特図読出処理のフローチャートを示す。主回路120は、RAM123の所定領域に特図保留があるかを確認し(S11)、特図保留があれば(S11:YES)、大当たり中であるか否か判定する(S12)。大当たり中でないと判定したとき(S12:NO)、主回路120は、液晶表示装置20が特図の変動表示中であるか否か判定する(S13)。変動表示中でないと判定したとき(S13:NO)、RAM123から最古の特図保留を読み出す(S14)。次に、主回路120は、確変状態であるか否か判定し(S15)、確変状態であれば(S15:YES)、確変用判定テーブルにより大当たり判定(当否判定)を行う。具体的には、確変用判定テーブルに記録されている値と各特図保留の値が一致しているかどうかにより当否を判定する(S16)。その判定結果に基づいて、主回路120は、液晶表示装置20での特図の停止図柄と変動時間とを決定し(S17)、特図の変動処理を実行して(S18)、特図読出処理を終了する。なお、確変状態では最短の変動時間が設定される。
一方、確変状態でなければ、すなわち通常状態や時短状態であれば(S15:NO)、通常用判定テーブルにより大当たり判定(当否判定)を行う。具体的には、通常用判定テーブルに記録されている値と各特図保留の値が一致しているかどうかにより当否を判定する(S19)。その判定結果に基づいて、主回路120は、液晶表示装置20での特図の停止図柄と変動時間とを決定し(S17)、特図の変動処理を実行して(S18)、特図読出処理を終了する。なお、特図保留がないとき(S11:NO)、大当たり中であると判定したとき(S12:YES)、及び特図の変動表示中であると判定したときには(S13:YES)、直ちに特図読出処理を終了する。
次に、図7は転落処理のフローチャートを示す。転落落下孔32aに併設される転落検出器132aが玉の通過を検出すると、検出信号が主回路120に送信される。主回路120は、転落検出器132aから検出信号を受信すると(S21:YES)、確変状態であるか否か判定し(S22)、確変状態であれば(S22:YES)、液晶表示装置20が特図の変動表示中であるか否か判定する(S23)。変動表示中であると判定したとき(S23:YES)、その変動表示がリーチ演出を伴うものであるか否かさらに判定する(S24)。リーチ演出を伴うものであれば(S24:YES)、主回路120は遊技状態を確変状態に維持して、すなわち時短状態への変更を無効化して、転落処理を終了する。リーチ演出を伴うものでなければ(S24:NO)、主回路120は特図の変動停止を待ってから(S25:YES)特図の停止表示(大当たり抽選結果)がハズレであるか否か判定する(S26)。
特図が変動表示中でないと判定したとき(S23:NO)及び特図の停止表示がハズレの場合(S26:YES)、主回路120は遊技状態を時短状態に変更(転落)して(S27)、転落処理を終了する。一方、特図の停止表示が大当たりであれば(S26:NO)、主回路120は時短状態への変更を無効化して、転落処理を終了する。なお、転落検出器132aから検出信号を受信しないとき(S21:NO)、及び確変状態でない、すなわち通常状態又は時短状態であるときには(S22:NO)、直ちに転落処理を終了する。
このように、転落検出器132aで玉を検出したとき液晶表示装置20にて特図の変動表示中であり、さらにその変動表示がリーチ演出を伴うものであった場合には、特定条件が満たされたことになり、時短状態への移行(転落)を無効化し確変状態を維持するので、転落から救済(回避)される。
(実施例2)
図8〜図10は、パチンコ遊技機1の転落制御の他の実施例を示す。実施例1では、転落落下孔32aを玉が通過(転落検出器132aから検出信号を受信)したときの状況のみによって転落処理を実行するか否か判断したが、この実施例2では、センター役物10内に玉が進入(役物入賞検出器110aから検出信号を受信)してから転落落下孔32aを玉が通過するまでの間の状況(具体的には、その間に液晶表示装置20で実行された特図の変動表示回数)によって転落処理を実行するか否か判断するものである。
図8は第1計数処理のフローチャートを示す。主回路120は、確変状態であるか否か判定し(S101)、確変状態であれば(S101:YES)、液晶表示装置20で特図の変動表示中であるか否か判定し(S102)、変動表示中であれば(S102:YES)、その特図の変動停止を待ってから(S103:YES)、玉が役物入賞検出器110aで検出されてからの特図の変動表示回数を計数するためにRAM123に設けられた変動カウンタ(計数手段)をインクリメント(+1)して(S104)第1計数処理を終了する。なお、確変状態でないとき(S101:NO)、及び特図の変動表示中でないときには(S102:NO)、直ちに第1計数処理を終了する。
図9は第2計数処理のフローチャートを示す。役物入賞口10aに併設される役物入賞検出器110aが玉の通過を検出すると、検出信号が主回路120に送信される。主回路120は、役物入賞検出器110aから検出信号を受信すると(S111:YES)、変動カウンタをリセット(初期化)して(S112)第2計数処理を終了する。また、役物入賞検出器110aが玉の通過を検出しなければ(S111:NO)、そのまま第2計数処理を終了する。
図10は転落処理のフローチャートを示す。転落落下孔32aに併設される転落検出器132aが玉の通過を検出すると、検出信号が主回路120に送信される。主回路120は、転落検出器132aから検出信号を受信すると(S121:YES)、確変状態であるか否か判定し(S122)、確変状態であれば(S122:YES)、液晶表示装置20が特図の変動表示中であるか否か判定する(S123)。変動表示中であると判定したとき(S123:YES)には特図の変動停止を待ってから(S124:YES)、変動表示中でないと判定したとき(S123:NO)にはそのままで、主回路120は特図の停止表示(大当たり抽選結果)がハズレであるか否か判定する(S125)。
特図の停止表示がハズレであれば(S125:YES)、主回路120は変動カウンタ値(特図の変動表示回数)が所定範囲内にあるか、具体的には、1以上で特図の最大保留個数(例えば4個)以下であるか否か判定する(S126)。変動カウンタ値が1以上4以下でなければ(S126:NO)、主回路120は遊技状態を時短状態に変更(転落)して(S127)、転落処理を終了する。一方、特図の停止表示が大当たりである場合には(S125:NO)、主回路120は時短状態への変更を無効化し、転落処理を終了して大当たり状態とし、変動カウンタ値が1以上4以下である場合には(S126:YES)、主回路120は遊技状態を確変状態に維持して、すなわち時短状態への変更を無効化して、転落処理を終了する。なお、転落検出器132aから検出信号を受信しないとき(S121:NO)、及び確変状態でない、すなわち通常状態又は時短状態であるときには(S122:NO)、直ちに転落処理を終了する。
実施例1と同様に、転落検出器132aで玉を検出したときの遊技状態が大当たり状態(又は大当たり表示中)である場合、あるいは転落検出器132aで玉を検出したときの変動表示が大当たりである場合には、時短状態への変動(転落)を無効化するので、転落から救済(回避)される。また、転落検出器132aで玉を検出したとき、それまでの変動表示回数をリセットしてしまうので、遊技者は、転落検出器132aで検出された玉が第1落下孔31aと第2落下孔31bとのいずれから落下するか、及び特図の変動表示回数が何回目であるかを常に監視しながら、高確率状態での遊技を行うことができる。
さらに、変動カウンタ値(特図の変動表示回数)が1以上で特図の最大保留個数(4個)以下である場合に、時短状態への転落が無効化される。本実施例のセンター役物10は、玉が進入してから転落落下孔32aを通過するまでに最短の変動時間での変動表示が6回行えるように設定されているので、リーチが発生しなければ6回の変動表示が行われて時短状態へ転落することになる。そこで、例えばロングリーチ(変動時間は最短の変動時間の3倍以上)が発生すると、そのリーチの結果がハズレであったとしても、センター役物10内に進入した玉が転落落下孔32aを通過するまでに5回以上の変動表示を行うことができなくなり、時短状態への転落を免れる(回避する)ことができる。したがって、遊技者は特図の変動表示がリーチに発展することを期待して遊技を続けることになり、結果的にパチンコ遊技機1の稼動率を高めることができる。
また、新たな玉がセンター役物10に進入すると変動カウンタ値がリセットされるので、ロングリーチが発生しなくても変動カウンタ値が「3」又は「4」のときに新たな玉が進入すると一旦リセットされる。先行する玉が転落検出器132aで検出される頃には変動カウンタ値がちょうど1以上4以下の範囲内に収まり、時短状態への転落を免れる(回避する)ことができる。ただし、先行する玉が転落検出器132aで検出される直前に新たな玉がセンター役物10に進入すると、転落検出器132aが先行する玉を検出したときの変動カウンタ値が「0」となって時短状態へ転落するおそれがある。さらに、新たに進入した玉が転落検出器132aで検出されるまでの注意も新規に払わなければならなくなる。このように、遊技者は一概に喜んでばかりはいられず、従来にない緊張を強いられる。なお、特図の変動表示回数を抑えるために遊技者が玉の発射操作を停止してしまうことを考慮し、転落検出器132aが玉を検出したときに特図が変動表示中でなければ特図の変動表示回数にかかわらず時短状態に転落させるようにしてもよい。
(変形例)
図11は図10(実施例2)の変形例として転落処理のフローチャートを示す。図11のフローチャートでは、特図の停止表示がハズレであれば(S125:YES)、主回路120は変動カウンタ値(特図の変動表示回数)が特図の最大保留個数(例えば4個)を超えるか否か判定する(S126’)。変動カウンタ値が4超でなければ、すなわち4以下であれば(S126’:NO)、主回路120は遊技状態を時短状態に変更(転落)して(S127)、転落処理を終了する。一方、特図の停止表示が大当たりである場合(S125:NO)、及び変動カウンタ値が4超(5以上)である場合には(S126’:YES)、主回路120は遊技状態を確変状態に維持して、すなわち時短状態への変更を無効化して、転落処理を終了する。
この変形例では、変動カウンタ値(特図の変動表示回数)が特図の最大保留個数(4個)を超える場合に、時短状態への転落が無効化されるので、例えば確変状態のときに、ハズレの抽選結果が表示され続ければ時短状態への転落を免れる(回避する)ことができる。しかし、例えばロングリーチ(変動時間は最短の変動時間の3倍以上)が発生すると、センター役物10内に進入した玉が転落落下孔32aを通過するまでに4回の図柄変動を行うことができなくなり、時短状態へ転落されてしまう。したがって、遊技者はロングリーチにならないことを祈りながら遊技を続けることになり、結果的にパチンコ遊技機1の稼動率を高めるとともに従来と異なる興趣を遊技者に提供することができる。また、新たな玉がセンター役物10に進入すると変動カウンタ値がリセットされるので、遊技者は新たな玉が進入しないことを祈りつつ遊技を続けることになり、従来にない緊張を強いられる。
なお、変形例(図11)のフローチャートにおいて、実施例2(図10)のフローチャートと共通するステップには同一符号を付して説明を省略した。
以上の実施例や変形例の説明で明らかな通り、通常状態において転落検出器132aが玉を検出した場合、役物入賞口10aの通過(役物入賞検出器110aでの検出)に基づく賞球払出が行われる以外、遊技状態に変化は生じない。よって、通過ゲート11、第2スタートチャッカー12R、役物入賞口10a等を遊技盤3の左側に配置する等、レイアウトを変更してもよい。その他に、例えば次のような変更を加えることができる。
(1)クルーン30として設置する上下の段数を1段にしたり3段以上としたり任意に設定することができる。確変状態に変更された直後に通常状態に転落したり、転落検出器132aで玉が検出されたら常に通常状態に転落したりする事態を回避するのに適した段数を採用すればよい。ただし、クルーンの段数変更に伴って、確変状態での当選確率を調整するための設計変更や、センター役物10への玉の進入率を調整するための釘3bの調整を要する場合がある。また、上段クルーン31は玉を振り分ける機能を備えていたが、振分機能がなくても転落処理を回避する手段は残されているので、下段クルーン32と同様に1つ孔のクルーンで構成してもよい。
(2)役物入賞口10aに第2スタートチャッカー12Rの回動翼片12aと同様の開閉部材を設置し、玉が1個進入する毎に閉鎖することによって、センター役物10内には同時に複数個の玉を導入しないようにしてもよい。同時に複数個の玉が存在し得る場合に比して緊迫感は薄れるが、センター役物10内の玉の動きを遊技者が把握しやすくなる。
(3)上段クルーン31の第1落下孔31aを落下する玉が転落検出器132aで検出されるまでの間に、複数回(例えば最大保留個数)の図柄の変動表示を実行可能とした場合にも、上記した実施例・変形例と同様の効果を奏することができる。
(4)実施例1では、高確率状態において玉が特定領域(転落落下孔32a)を通過したときにリーチ演出を伴う図柄変動中であれば時短状態への移行(転落)を無効化(回避)するようにしたが、予め設定された設定時間よりも長い変動時間での変動表示が行われていれば時短状態への移行を無効化するようにしてもよい。変動時間の長い変動パターンが用意され、その変動パターンが選択され実行されている最中であれば、必ずしも図柄変動がリーチにならなくても転落処理を回避できるようにすることによって、遊技者は変動時間の長い変動パターンであるか否か緊張しながら現在変動表示中の図柄に注目することになり、実施例1と同様の緊張感や興趣を遊技者に提供することができる。
(5)実施例2及び変形例では、センター役物10内に玉が進入してから特定領域(転落落下孔32a)を玉が通過するまでの間の変動表示回数によって時短状態への移行(転落)を無効化(回避)するようにしたが、これに限らない。例えば、その間に大当たりとは異なる小当たりに当選すること、液晶表示装置20に特別な図柄の組合せが表示されること、あるいは遊技領域3a上に設けられた特別領域(入賞口、ゲート等)を玉が何回か通過すること等を条件として、時短状態への移行を無効化してもよい。いずれを採用しても、実施例や変形例と同様の緊張感や興趣を遊技者に提供することができる。
(6)実施例及び変形例では、特定領域(転落落下孔32a)を玉が通過したときあるいは通過するまでに回避条件を満たしていれば転落処理を無効化するようにしたが、特定領域の通過を転落検出器132aが検出したときに別途転落抽選処理を行い、その結果に応じて転落処理を実行するか否か決定してもよい。この場合、玉が通過したときあるいは通過するまでに実施例や変形例のような各種回避条件を満たしているか否かによって転落抽選処理で転落処理を実行する割合を異ならせるようにすれば、遊技者に従来にない興趣や緊張感を与えるとともに、各種回避条件を満たすことができなかった場合でも転落抽選に最後の望みをかけて遊技を継続させることができる。
本発明に係るパチンコ遊技機の一例を示す正面模式図。 図1の中央役物に設けたクルーンの正面斜視図。 図2の側面図。 図1のパチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。 始動入賞処理を示すフローチャート。 図5に続いて特図読出処理を示すフローチャート。 図6に続いて転落処理を示すフローチャート。 転落制御の他の実施例として第1計数処理を示すフローチャート。 図8に続いて第2計数処理を示すフローチャート。 図9に続いて転落処理を示すフローチャート。 図10の変形例として転落処理を示すフローチャート。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
3 遊技盤
3a 遊技領域
10 センター役物(役物装置)
10a 役物入賞口(開口)
12L 第1スタートチャッカー(第1始動入賞口)
12R 第2スタートチャッカー(第2始動入賞口;電動チューリップ)
13 大入賞装置(可変入賞装置;アタッカー)
20 液晶表示装置(図柄表示手段)
30 クルーン(振分手段)
31 上段クルーン
31a 第1落下孔
31b 第2落下孔
32 下段クルーン(遅延手段)
32a 転落落下孔(特定領域)
33 ステージ
34 進入路
35 誘導路
36 第1排出路(非特定領域)
37 第2排出路
110a 役物入賞検出器(進入検出手段)
132a 転落検出器(通過検出手段)
112L 第1始動入賞検出器(第1始動入賞検出手段)
112R 第2始動入賞検出器(第2始動入賞検出手段)
121 CPU(抽選手段;遊技制御手段;確率変動手段;変動時間決定手段;計数手段)
123 RAM(記憶手段)

Claims (4)

  1. 遊技領域に設けられた所定領域での玉の通過を検出すると抽選処理を実行する抽選手段と、
    前記抽選手段による抽選結果に基づいて複数の図柄を変動表示した後停止表示する図柄表示手段と、
    前記抽選結果が大当たりとなり前記図柄表示手段に所定の大当たり図柄が表示されたとき、遊技者に特典を付与する大当たり状態を発動する遊技制御手段と、
    前記遊技領域に対する開口を有し、その開口から前記遊技領域を流下する玉が進入可能な役物装置と、
    前記役物装置に進入した玉がその役物装置内の特定領域を通過したことを検出する通過検出手段と、
    前記抽選結果が大当たりとなる確率が高く設定された高確率状態において、前記通過検出手段が玉の通過を検出すると、前記確率を高確率から低確率に変動させて、前記抽選結果が大当たりとなる確率が低く設定された低確率状態に移行させ得る確率変動手段と、を備え、
    前記高確率状態において前記通過検出手段が玉の通過を検出したとき、前記確率変動手段は、予め設定された特定条件が満たされていれば、前記低確率状態への変動を無効化することが可能に構成されていることを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 前記図柄表示手段において変動表示を実行する際の変動時間を決定する変動時間決定手段を備え、
    前記高確率状態において前記通過検出手段が玉の通過を検出したとき、前記確率変動手段は、前記図柄表示手段が予め設定された設定時間より長い変動時間での変動表示を実行していれば、前記低確率状態への変動を無効化する請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 前記役物装置の開口位置近傍に配置され、前記遊技領域から前記役物装置内に玉が進入したことを検出する進入検出手段と、
    前記進入検出手段が前記役物装置への玉の進入を検出してから、前記通過検出手段が玉の通過を検出するまでの間に、前記図柄表示手段で行われた図柄の変動表示回数を計数する計数手段と、を備え、
    前記高確率状態において前記通過検出手段が玉の通過を検出したとき、前記確率変動手段は、前記計数手段が計数した変動表示回数が予め設定された所定範囲内にあれば、前記低確率状態への変動を無効化する請求項1又は2に記載のパチンコ遊技機。
  4. 前記計数手段は、前記進入検出手段が前記役物装置への玉の進入を検出したとき、前記変動表示回数をリセットする請求項3に記載のパチンコ遊技機。
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