JP2009065642A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 撮影条件や撮影環境によらず、より精度の高い垂直ダークシェーディング補正を行う撮像装置を提供する。
【解決手段】 遮光されていない複数の画素部を有する有効画素部と遮光された複数の画素部を有する遮光画素部とを有する撮像素子と、前記有効画素部からの出力信号の基準値を設定する信号処理部と、撮影条件又は環境条件に応じて、前記遮光画素部における前記基準値の設定に用いる領域を切り替える制御部とを有する撮像装置を提供する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、被写体像を撮像する撮像装置に関する。
CCD、CMOSセンサなどの固体撮像素子で撮像した静止画像や動画像を、記録及び再生する電子カメラ等の撮像装置は多く存在する。
これらの撮像装置おいては、供給する各種の電源の電圧変動などの影響により、出力信号が揺れ、その結果が出力画像に現れてしまうことがある。撮像素子の一行の読み出しに要する時間よりも長い周期の、緩やかな電圧変動の影響を受けた出力信号が生じると、複数行に渡ってそのレベルが変動していく。そのため、出力画像に垂直方向のシェーディングが現れる。電圧変動の周期が早いほど、より細かな垂直シェーディングが発生し、画像に横縞が生じる。
ところで、これらの電圧変動が原因となる垂直シェーディングは、常に決まったパターンで発生するわけではなく、撮影の度に異なった形状で画像に現れる。そのため、予め用意しておいた補正データを使用するということはできない。
そこで、撮像毎にその形状が変化する垂直シェーディングを、撮像素子内で光学的に遮光された水平OB(オプティカルブラック)領域の出力値を用いて補正することが必要になる(例えば、特許文献1を参照)。
例えば、映像エンジンなどのデジタル信号処理回路において、水平OB領域における各行ごとの出力の平均値を算出し、その行の有効画素領域の出力に対して、算出した平均値を減算する方法がある。
また、撮像素子の出力に対し、アナログ信号処理回路の水平OBクランプ手段を用いて、各行の水平OB領域の出力の平均値がその行のダーク基準値となるように、その行の有効画素領域の出力をシフトさせる方法がある。
ここで、水平OB領域を構成するOB画素としては、次の2種類のOB画素がある(例えば、特許文献2を参照)。
第1のOB画素は、フォトダイオードなどの光電変換素子と、光電変換素子で生成された信号を出力するための層を有しているが、その前面がアルミニウム等によって光学的に遮光されている構成のものである。
第2のOB画素は、そもそも光電変換素子を含まない構成か、もしくは、光電変換素子を有していても、その光電変換素子で生成された信号を出力するための層を備えていない構成のものである。
第2のOB画素から出力された信号には、第1のOB画素から出力された信号と異なり、光電変換素子において発生する暗電流成分が含まれない。そのため、第1と第2のOB画素の両方を備え、これらの出力を比較することで、撮影した環境下での暗電流の量を見積もることができる。また、第2のOB画素からは暗電流に起因するキズが出力されることはなく、また個々の画素で発生するノイズ成分も出力されない。そのため、第2のOB画素から出力される信号は、画素を発生源としない別のノイズ成分の補正に用いることができる。
これに対し、第1のOB画素から出力される信号には、被写体からの光を受光する有効画素部と同じように暗電流が含まれる。そのため、有効画素部から出力された信号の暗電流成分のレベル変動を吸収する垂直ダークシェーディング補正を行うためには、第1のOB画素から出力された信号が必要となる。
特開2005−175930号公報 特開2002−64196号公報
しかしながら、第1のOB画素から出力された信号を用いて垂直ダークシェーディング補正を行う場合、いずれかの第1のOB画素に極端なノイズが発生すると、補正の精度に顕著な影響を与える。そのため、撮影条件によっては、精度のよい垂直ダークシェーディング補正ができず、むしろ画像を劣化させてしまうおそれもある。
例えば、例えば入射光量が少ないために蓄積時間が長く設定されると、それぞれの画素から出力された信号に含まれるノイズも増加する。そのため、第1のOB画素から出力された信号も、画素毎のばらつきが大きくなるおそれがある。すると、第1のOB画素から出力された信号から生成される各行の補正データもばらついてしまう。その結果、その補正データを用いて補正を行うことで、補正後の画像出力自体が行によってばらついて、画像に横縞が生じるおそれがある。
また、高温の環境下や長秒撮影時など、暗電流が多く発生する条件下での撮影においては、周囲の画素よりも暗電流を大量に発生するいわゆるキズ画素が発生する確率が高くなる。キズ画素が存在すると、そのキズ画素が存在する行の第1のOB画素の出力の平均値が、そのキズ画素によって引っ張られてしまい、その行の補正値が他の行の補正値と大きく離れた値となってしまう。したがって、その補正データを用いて水平ダークシェーディング補正を行うと、第1のOB画素にキズ画素が含まれる行だけ不適切な補正が行われ、その結果、補正後の画像に横線が生じてしまうおそれがある。
ただし、いずれの場合であっても、各行に十分な数の第1のOB画素を配置し、補正データの作成のための平均値の演算に使用する第1のOB画素の数を多く確保できれば、行毎の第1のOB画素の平均値のばらつきを抑制することは可能である。
しかしながら、第1のOB画素を配置する領域をむやみに大きくすることは、チップサイズが拡大し、コストアップにつながる。そのため、第1のOB画素を配置する水平OB領域の大きさは制限される。
したがって、従来の垂直ダークシェーディングの補正においては、ノイズ成分の影響を除去するために、補正データの平滑化を行うことが望ましい。しかしながら、補正データの平滑化を行うと、緩やかな垂直ダークシェーディングは補正できるものの、先に述べた横縞のような、高周波の垂直シェーディング成分を適切に補正できなくなってしまう。
このように、撮影条件や撮影環境によらず、精度の高い垂直ダークシェーディング補正を行うという点において、更なる改良の余地が残されている。
上記課題を解決するため、本願発明にかかる撮像装置は、被写体像を受光して画像信号を生成する有効画素部と、遮光された複数の画素部を有する遮光画素部とを有する撮像素子と、前記有効画素部からの出力信号の基準値を設定する信号処理部と、前記撮像素子の蓄積時間、前記撮像素子の環境温度、および、前記撮像素子から出力された信号のゲインの少なくともいずれかに応じて前記遮光画素部における前記基準値の設定に用いる領域を切り替える制御部を有しており、前記遮光画素部が構成の異なる第1の遮光画素部と第2の遮光画素部を備え、前記制御部が前記基準値の設定に用いる領域として、第1の遮光画素部を用いる場合と、前記第1の遮光画素部と前記第2の遮光画素部との両方を用いる場合を切り替える。
本発明によれば、撮像素子のサイズを拡大することなく、ダークシェーディング補正の精度を向上させることを可能とする撮像装置を提供することが可能となる。
以下で、図面を用いながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、撮像装置の構成を示すブロック図である。
図1において、101はレンズおよび絞りからなる光学系である。102はメカニカルシャッタである。103は入射光を電気信号に変換する撮像素子である。104は撮像素子103から出力される画像信号に対してアナログ信号処理を行うアナログ信号処理回路である。105はアナログ信号処理回路104の内部において相関二重サンプリングを行うCDS回路である。106はアナログ信号処理回路104の内部においてアナログ信号を増幅させる信号増幅器である。107はOBクランプを行うクランプ回路である。108はアナログ信号処理回路104の内部においてアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器である。110は撮像素子103およびアナログ信号処理回路104を動作させる信号を発生するタイミング信号発生回路である。111は光学系101、メカニカルシャッタ102および撮像素子103の駆動回路である。112は撮影した画像データに必要なデジタル信号処理を行うデジタル信号処理回路である。113は信号処理された画像データを記憶する画像メモリである。114は撮像装置から取り外し可能な記録媒体である。115は信号処理された画像データを記録媒体114に記録する記録回路である。116は信号処理された画像データを表示する画像表示装置である。117は画像表示装置116に画像を表示するための制御を行う表示回路である。118は撮像装置全体を制御するシステム制御部である。このシステム制御部118は、タイミング信号発生回路110、駆動回路111、デジタル信号処理回路112、画像メモリ113、記録回路115、表示回路117、不揮発性メモリ119、および、揮発性メモリ120の動作を制御する。119はシステム制御部118で実行される制御方法を記載したプログラム、プログラムを実行する際に使用されるパラメータ、および、キズアドレス等の補正データを記憶しておく不揮発性メモリ(ROM)である。120は不揮発性メモリ119に記憶されたプログラム、制御データおよび補正データを必要に応じて記憶する揮発性メモリ(RAM)である。121は撮像素子103あるいはその周辺回路の温度を検出する温度検出部である。122は撮像素子103の蓄積時間を設定する蓄積時間設定部である。システム制御部118は、蓄積時間設定部122で設定された蓄積時間に応じて、タイミング信号発生回路110に撮像素子103の駆動の指示を送る。123はISO感度設定などの撮影条件設定や、静止画撮影と動画撮影の切り替えなどを行う、撮影モード設定部である。
以下、上述のように構成された撮像装置による撮影動作について説明する。撮像装置の電源が投入されると、システム制御部118が動作を開始し、不揮発性メモリ119から必要なプログラム、制御データおよび補正データを揮発性メモリ120に転送して記憶させておく。また、これらのプログラムやデータは、システム制御部118が撮像装置を制御する際に使用する。そして、必要に応じて、追加のプログラムやデータを不揮発性メモリ119から揮発性メモリ120に転送したり、システム制御部118が不揮発性メモリ119内のデータを読み出して使用したりする。
光学系101は、システム制御部118からの制御信号により、絞りとレンズを駆動して、輝度を調整した被写体像を撮像素子103上に結像させる。
メカニカルシャッタ102は、静止画像撮影の際には、撮像素子103の電子シャッタ動作と共同して撮像素子103の露光時間を制御するために駆動される。また、メカニカルシャッタ102は、動画像撮影の際には、撮影中は常に撮像素子103が露光されているように、開放状態で維持される。
撮像素子103は、タイミング信号発生回路110が発生する動作パルスから生成される駆動パルスで駆動される。そして、被写体像を光電変換により電気信号に変換してアナログ画像信号として出力する。
CDS回路105は、タイミング信号発生回路110が発生する動作パルスに応じて、撮像素子103から出力されたアナログ画像信号からクロック同期性ノイズを除去する。信号増幅器106はCDS回路105から出力されたアナログ画像信号に対して、入射光量に応じて設定された増幅率のゲインをかける。クランプ回路107は、信号増幅器106で増幅されたアナログ画像信号に対して、撮像素子103の水平OB領域の出力信号を基準電圧としてクランプする。そして、A/D変換器108がアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。
次に、デジタル信号処理回路112は、デジタル画像信号中の水平OB領域の信号の平均処理による垂直ダークシェーディングの補正データの作成及び、その補正データを用いた垂直シェーディング補正処理を行う。また、デジタル信号処理回路112は、デジタル画像信号に対して、色変換、ホワイトバランス、ガンマ補正等の画像処理、解像度変換処理、画像圧縮処理等を行う。画像メモリ113は、信号処理中のデジタル画像信号を一時的に記憶したり、信号処理されたデジタル画像信号である画像データを記憶したりするために用いられる。デジタル信号処理回路112で解像度変換処理された画像データは、表示回路117において、画像表示装置116に適した信号(例えばNTSC方式のアナログ信号等)に変換されて画像表示装置116に表示される。あるいは、デジタル信号処理回路112で信号処理された画像データや、画像メモリ113に記憶されている画像データは、記録回路115において記録媒体114に適したデータ(例えば階層構造を持つデータ)に変換されて記録媒体114に記録される。
システム制御部118は、デジタル信号処理回路112に信号処理をさせずに、デジタル画像信号をそのまま画像データとして画像メモリ113や記録回路115に出力させるよう制御してもよい。
デジタル信号処理回路112は、システム制御部118から要求があった場合に、信号処理の過程で生じたデジタル画像信号や画像データの情報をシステム制御部118に出力する。例えば、情報として、画像の空間周波数、指定領域の平均値、圧縮画像のデータ量等の情報、あるいは、それらから抽出された情報がある。さらに、記録回路115は、システム制御部118から要求があった場合に、記録媒体114の種類や空き容量等の情報をシステム制御部118に出力する。
さらに、記録媒体114に画像データが記録されている場合の再生動作について説明する。システム制御部118からの制御信号により、記録回路115は、記録媒体114から画像データを読み出す。同じくシステム制御部118からの制御信号により、デジタル信号処理回路112は、画像データが圧縮画像であった場合には、画像伸長処理を行い、画像メモリ113に記憶する。画像メモリ113に記憶されている画像データは、デジタル信号処理回路112で解像度変換処理を実施された後、表示回路117において画像表示装置116に適した信号に変換されて画像表示装置116に表示される。
図2は撮像素子103の画素領域の構成を説明するための図である。
図2において、201は垂直OB部である。202は第1の水平OB部(第1の遮光画素部)、203は第2の水平OB部(第2の遮光画素部)であり、この第1の水平OB部202と第2の水平OB部203で、水平OB部を構成している。垂直OB部201、第1の水平OB部202、第2の水平OB部203は、いずれも画素の前面をアルミニウム等により遮光された複数の画素で構成されている。そのうち垂直OB部201と第1の水平OB部202は、フォトダイオードなどの光電変換素子で構成された第1のOB画素で構成されている。これに対し、第2の水平OB部203は、フォトダイオードなどの光電変換素子を含まない画素で構成されている。もしくは、第2のOB画素は、光電変換素子を含んではいるが、その光電変換素子で生成された電気信号を撮像素子の出力部へと転送する手段を有さない、すなわち、光電変換素子の信号の出力を抑制する手段を持つ画素で構成されている。204は遮光されておらず、被写体像を受光して信号電荷を生成する有効画素で構成される有効画素部である。205は、第1の水平OB部202の全体もしくは一部で構成される第1の演算領域である。206は、第2の水平OB部203の全体もしくは一部で構成される第2の演算領域である。
(第1の実施形態)
図3は本発明の第1の実施形態におけるアナログ信号処理回路104を詳細に説明するためのブロック図である。
本実施形態では、このアナログ信号処理回路104の水平OBクランプ機能を用いて、垂直ダークシェーディング補正を行う。
図3において、撮像素子103、アナログ信号処理回路104、CDS回路105、信号増幅器106、クランプ回路107、および、A/D変換器108は図1を用いて説明したものと同じである。301は信号増幅器106の出力側とクランプ回路107の入力側の間に挿入されるコンデンサである。302はA/D変換器108の出力側とクランプ回路107とを繋ぐフィードバック方式のクランプ電圧生成回路である。
撮像素子103より出力された画像信号は、アナログ信号処理回路104に入力される。アナログ信号処理回路104に入力された画像信号は、CDS回路105にてサンプルホールドされ、信号増幅器106にて所定のゲインがかけられる。そして信号増幅器106から出力された画像信号は、コンデンサ301を通すことによって直流分が除去された画像信号になってクランプ回路107に入力される。クランプ回路107は、クランプ電圧生成回路302から出力されたクランプ制御電圧を基準電圧として、入力された画像信号に対してクランプを行う。
クランプされたアナログ画像信号は、A/D変換器108に入力されてデジタル画像信号に変換される。デジタル画像信号はアナログ信号処理回路104の出力信号として出力されるとともに、クランプ電圧生成回路302に入力される。クランプ電圧生成回路302では、デジタル画像信号の水平OB領域の出力信号を、1行毎、あるいは、予め設定された間隔毎に積分し、その積分値が一定値となるようにクランプ制御電圧を生成する。
このように、クランプ回路107、A/D変換器108、および、クランプ電圧生成回路302との間で閉ループが構成される。そして、クランプ電圧生成回路302は、フィードバックの際の時定数(フィードバックゲイン)を設定し、アナログ信号処理回路104から出力されるデジタル画像信号のOBレベルが一定になるようにフィードバック制御が行われる。
図5は本実施形態における垂直ダークシェーディング補正の手順を説明するフローチャートである。静止画撮影を行うための撮影モードが設定されると、ステップS501の処理が開始される。
ステップS501では、まず、信号増幅器106がゲインを設定し、絞り値、露光時間などの撮影条件が初期設定される。
ステップS502では、システム制御部118は、温度検出部121にて検出された撮像素子103、あるいは、その周囲の回路の温度が閾値以上であるか否か判定する。検出された温度が閾値以上であった場合は、ステップS510に進み、閾値未満であればステップS503に進む。
ステップS503では、蓄積時間設定部122で設定された撮像素子103の蓄積時間が閾値以上であるか否か判定する。設定された蓄積時間が閾値以上であり、長秒撮影であると判定された場合は、ステップS510に進み、そうでなければステップS504に進む。
ステップS504では、信号増幅器106に設定されたゲインが閾値未満であるか否かを判定する。設定されたゲインが閾値未満であると判定された場合は、ステップS510に進み、ゲインが閾値以上であると判定された場合は、ステップS505に進む。
このように、撮像素子103の環境温度が閾値よりも低く、撮像素子103の蓄積時間が蓄積時間よりも短ければ、有効画素部204にはわずかな暗電流しか発生していない可能性が高いと判断される。この場合は、ステップS505に進む。反対に、そうでないならば、有効画素部204には大きな暗電流が発生している可能性が高いと判断される。この場合は、ステップS510に進む。なお、判断対象とする値のいずれか1つでも閾値を超えている場合にステップS510に進む例をあげたが、これに限られるものではない。判断対象とする値の2つ以上が閾値を超えた場合にステップS510に進む構成としてもよいし、それぞれの値に点数を与え、その点数の総和が閾値を超えた場合にステップS510に進むようにしてもよい。
ステップS505では、システム制御部118は、第1の演算領域205と第2の演算領域206の両方を、クランプ電圧生成回路302がクランプ制御電圧を生成するために参照する領域として設定する。
暗電流があまり生じない状況であるならば、暗電流を出力信号に含む第1のOB画素で構成された第1の演算領域205と、暗電流を出力信号に含まない第2のOB画素で構成された第2の演算領域206の、レベル差が小さく抑えられる。そのため、第1の演算領域205と第2の演算領域206の両方の出力信号を、1行毎、あるいは、予め設定された間隔毎に積分し、その積分値が一定値となるようにクランプ制御電圧を生成することができる。その結果、クランプ電圧を作成するために用いる水平OB領域の画素の数を多く確保でき、行毎のクランプ電圧のばらつきを抑制することができる。
ステップS506では、システム制御部118は、クランプ電圧生成回路302のフィードバックゲインを後述するステップS511で設定するフィードバックゲインよりも高い値に設定する。これは、暗電流があまり生じていない状況であると推定されるため、水平OB領域にも暗電流に起因するキズが生じる可能性が少なく、フィードバックゲインを高くしても、画像に横線が発生する可能性は低いと判断できるためである。
また、信号増幅器106で設定されたゲインが大きいほど、高周波の垂直ダークシェーディングが発生する可能性が高くなる。そこで、ステップS504にてゲインが閾値以上であると判定された場合には、ステップS505、S506へと進み、フィードバックゲインを高い値に設定する。
ステップS507では、システム制御部118からの指令に応じて、駆動回路111がメカニカルシャッタ102を制御し、タイミング信号発生回路110が撮像素子103を制御して撮影を行う。そして、撮像素子103で得られたアナログ画像信号が、アナログ信号処理回路104に入力される。アナログ信号処理回路104のクランプ電圧生成回路302が、第1の演算領域205と第2の演算領域206の両方の出力信号を用いて、クランプ電圧を生成し、垂直方向のダークシェーディング成分を補正する。そしてダークシェーディング補正が行われた画像信号がデジタル画像信号に変換され、デジタル信号処理回路112に入力される。
ステップS508では、デジタル信号処理回路112は、撮像素子103の第1の演算領域205の出力信号の平均値を算出する。
ステップS509では、ステップS508で求めた平均値がダークレベルの基準値となるように、有効画素部から出力された画像信号に対して一律にオフセット補正を行い、ステップS513に進む。
ステップS513では、デジタル信号処理回路112が補正後のデジタル画像信号を画像メモリ113、記録回路115、もしくは表示回路117に出力し、撮影した画像データの表示処理や記録処理を行う。
これに対し、ステップS510では、システム制御部118は、第1の演算領域205のみを、クランプ電圧生成回路302がクランプ制御電圧を生成するために参照する領域として設定する。
ある程度の暗電流が生じる状況であるならば、暗電流を出力信号に含む第1のOB画素で構成された第1の演算領域205と、暗電流を出力信号に含まない第2のOB画素で構成された第2の演算領域206の、レベル差が大きくなってしまう。そのため、第1の水平OB部202と同様に、ある程度の暗電流が生じている有効画素部204の出力信号を補正する際には、暗電流が含まれていない第2の水平OB部203の出力信号を用いることは適切ではない。そのため、クランプ電圧生成回路302は、第1の水平OB部202の第1の演算領域205のみを用いてクランプ制御電圧を生成する必要がある。
ステップS511では、システム制御部118は、クランプ電圧生成回路302のフィードバックゲインをステップS506で設定するフィードバックゲインよりも低い値に設定する。これは、ある程度の暗電流が生じている状況であると推定されるため、暗電流に起因するキズ画素によって、安易にクランプ制御電圧が引っ張られないようにするためである。
ステップS512では、システム制御部118からの指令に応じて、駆動回路111がメカニカルシャッタ102を制御し、タイミング信号発生回路110が撮像素子103を制御して撮影を行う。そして、撮像素子103で得られたアナログ画像信号が、アナログ信号処理回路104に入力される。クランプ電圧生成回路302が、第1の演算領域205のみの出力信号を、1行毎、あるいは、予め設定された間隔毎に積分し、その積分値が一定値となるようにクランプ制御電圧を生成し、垂直方向のダークシェーディング成分を補正する。ダークシェーディング補正が行われた画像信号がデジタル画像信号に変換され、デジタル信号処理回路112に入力される。そして、上述したステップS513へ進み、撮影した画像データの表示処理や記録処理を行う。
以上説明したように、本実施形態によれば、アナログ信号処理回路104は、撮像素子103あるいはその周辺回路の温度、撮像素子103の蓄積時間、および、信号増幅器106のゲインに応じて、クランプ制御電圧を求めるために参照する水平OB領域を切り替えている。
また、図1から図5を用いて第1の実施形態にかかる撮像装置について説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、様々な形態をとることが可能である。
例えば、クランプ電圧生成回路302のフィードバックゲインの設定値は、クランプ制御電圧を生成するために参照する領域の広さに応じて、ゲインを変更する構成としてもよい。クランプ制御電圧を生成するために参照する水平OB領域を広く設定するほど、フィードバックゲインを高く、水平OB領域を狭く設定するほど、フィードバックゲインを低く設定するようにしてもよい。
あるいは、クランプ制御電圧を生成するために参照する水平OB領域を狭く設定された場合であっても、ゲインが低く、水平OB領域の出力信号が安定していると想定できる場合には、フィードバックゲインを高く設定しても構わない。
(第2の実施形態)
図4は本発明の第2の実施形態におけるデジタル信号処理回路112を詳細に説明するためのブロック図である。
本実施形態では、このデジタル信号処理回路112を用いて、デジタル垂直シェーディング補正動作、および、ダークオフセットクランプ動作を行う。
図4において、デジタル信号処理回路112は、第1のデジタル信号処理部401、ダークオフセットクランプ回路402、および、第2のデジタル信号処理部403を備えている。
第1のデジタル信号処理部401は、アナログ信号処理回路104より出力された画像信号に対し、各種シェーディング補正などの補正を行う。
ダークオフセットクランプ回路402は、第1のデジタル信号処理部401から出力される画像信号に対し、ダークレベルを適正にするべくオフセット補正を行う。このダークオフセットクランプ回路402は、第1のデジタル信号処理部401の出力側に並列に接続されるメモリ404及びスイッチ405を有する。また、そのスイッチ405を介して第1のデジタル信号処理部401に接続される平均化回路406を有する。また、メモリ404及び平均化回路406の両出力側に接続される減算器407、及びこの減算器407の出力側に接続される加算器408を有する。
第2のデジタル信号処理部403は、ダークオフセットクランプ回路402の加算器408から出力される画像信号に対しガンマ処理やホワイトバランス処理などを行う。
アナログ信号処理回路104から出力されたデジタル画像信号は、まず第1のデジタル信号処理部401に入力される。第1のデジタル信号処理部401は、入力されたデジタル画像信号に対して、水平ダークシェーディング補正や垂直ダークシェーディング補正などの各種補正を行う。
この垂直ダークシェーディング補正は、具体的には、次のように行われる。アナログ信号処理回路104から出力されたデジタル画像信号は、行毎に、第1のデジタル信号処理部401に入力される。第1のデジタル信号処理部401は、各行のデジタル画像信号のうち、水平OB領域の出力信号の平均値を算出し、必要に応じて平滑化したものを垂直シェーディング補正に用いる補正データとする。
そして、各行の有効画素部204から出力される画像信号から、それぞれの行に対応した補正データを減算する。同様の補正を全ての行に対し行うことで、垂直ダークシェーディング補正が完了する。
第1のデジタル信号処理部401から出力された画像信号は、続けて、ダークオフセットクランプ回路402に入力される。このダークオフセットクランプ回路402は、画像信号に対してダークレベルのオフセット補正を施す。先ず、メモリ404が、第1のデジタル信号処理部401から出力される有効画素部204の画像信号を記憶する。
ダークオフセットクランプ回路402は第1の演算領域205の出力信号が読み出されている間は、スイッチ405をON状態にし、第1の演算領域205の出力信号を平均化回路406に入力する。この平均化回路406では、第1の演算領域205の出力信号の平均値を算出する。ここで算出された平均値は、減算器407に入力され、メモリ404から出力される画像信号から減算される。そして、第1の演算領域205の平均値が減算された画像信号は、加算器408に入力され、ここで予め定められたオフセット値が加算される。これにより、第1の演算領域205の出力信号の平均値をもとに、全ての有効画素部204の画像信号の直流成分が決定される。
ダークオフセットクランプ回路402から出力される画像信号は、第2のデジタル信号処理部403に入力される。この第2のデジタル信号処理部403は、画像信号に対してガンマ処理やホワイトバランス処理などのいわゆる現像処理を施す。
なお、この第2のデジタル信号処理部403が、第1のデジタル信号処理部401の代わりに、デジタル垂直シェーディング補正を行うようにしてもよい。第2のデジタル信号処理部403がデジタル垂直シェーディング補正を行う際には、第2のデジタル信号処理部403内の不図示のメモリ回路に、まず撮像素子103の全画素領域の画像信号を記憶する。そして、第2のデジタル信号処理部403は、その画像信号の水平OB部の画像信号を抽出し、その垂直写像を演算したものを補正データとすればよい。
図7は本実施形態における垂直ダークシェーディング補正の手順を説明するフローチャートである。静止画撮影を行うための撮影モードが設定されると、ステップS701の処理が開始される。
ステップS701では、まず、信号増幅器106がゲインを設定し、絞り値、露光時間などの撮影条件が初期設定される。
ステップS702では、システム制御部118からの指令に応じて、駆動回路111がメカニカルシャッタ102を制御し、タイミング信号発生回路110が撮像素子103を制御して撮影を行う。
ステップS703では、システム制御部118は、温度検出部121にて検出された撮像素子103、あるいは、その周囲の回路の温度が閾値以上であるか否か判定する。検出された温度が閾値以上であった場合は、ステップS710に進み、閾値未満であればステップS704に進む。
ステップS704では、蓄積時間設定部122で設定された撮像素子103の蓄積時間が閾値以上であるか否か判定する。設定された蓄積時間が閾値以上であり、長秒撮影であると判定された場合は、ステップS710に進み、そうでなければステップS705に進む。
ステップS705では、信号増幅器106に設定されたゲインが閾値未満であるか否かを判定する。設定されたゲインが閾値未満であると判定された場合は、ステップS710に進み、ゲインが閾値以上であると判定された場合は、ステップS706に進む。
このように、撮像素子103、あるいは、その周辺回路の温度が閾値よりも低く、撮像素子103の蓄積時間が蓄積時間よりも短ければ、有効画素部204にはわずかな暗電流しか発生していない可能性が高いと判断される。この場合は、ステップS706に進む。反対に、そうでないならば、有効画素部204には大きな暗電流が発生している可能性が高いと判断される。この場合は、ステップS710に進む。なお、判断対象とする値のいずれか1つでも閾値を超えている場合にステップS710に進む例をあげたが、これに限られるものではない。判断対象とする値の2つ以上が閾値を超えた場合にステップS710に進む構成としてもよいし、それぞれの値に点数を与え、その点数の総和が閾値を超えた場合にステップS710に進むようにしてもよい。
ステップS706では、システム制御部118は、第1の演算領域205と第2の演算領域206の両方を、第1のデジタル信号処理部401が水平OB領域の出力信号の平均値を算出するために参照する領域として設定する。第1のデジタル信号処理部401は、各行のデジタル画像信号における第1の演算領域205と第2の演算領域206の出力信号の平均値を求め、これを補正データとする。
暗電流があまり生じない状況であるならば、暗電流を出力信号に含む第1のOB画素で構成された第1の演算領域205と、暗電流を出力信号に含まない第2のOB画素で構成された第2の演算領域206の、レベル差が小さく抑えられる。そのため、第1の演算領域205と第2の演算領域206の両方の出力信号の平均値を用いて補正データを生成することができる。その結果、補正データを作成するために用いる水平OB領域の画素の数を多く確保でき、行毎の補正データのばらつきを抑制することができる。また、後述するステップS712における補正データの平滑化を行わないことで、高周波の垂直シェーディングも補正することが可能となる。
なお、信号増幅器106で設定されたゲインが大きいほど、高周波の垂直ダークシェーディングが発生する可能性が高くなる。そこで、ステップS705にてゲインが閾値以上であると判定された場合には、ステップS706へと進み、後述するステップS712における補正データの平滑化を行わずに補正データを作成する。
ステップS707では、第1のデジタル信号処理部401が、有効画素部204から出力される画像信号から補正データを減算し、垂直ダークシェーディング補正を行う。
ステップS708では、ダークオフセットクランプ回路402の平均化回路406が第1の演算領域205の出力信号の平均値を算出する。
ステップS709では、ダークオフセットクランプ回路402の減算器407がステップS708で求めた平均値を画像信号から減算し、加算器408がこの画像信号に対して予め定められたオフセット値を加算する。なお、ステップS709にてクランプを行うのは、ステップS706で画像データから減算した補正データには、暗電流が含まれていない第2の演算領域205の出力信号が含まれているため、これを補償する必要があるためである。
ステップS715では、第2のデジタル信号処理部403が画像信号にガンマ処理やホワイトバランス処理などを行って画像データを生成し、これを画像メモリ113、記録回路115、もしくは表示回路117に出力して記録処理や表示処理を行う。
これに対し、ステップS710では、システム制御部118は、第1の演算領域205のみを、第1のデジタル信号処理部401が水平OB領域の出力信号の平均値を算出するために参照する領域として設定する。第1のデジタル信号処理部401は、各行のデジタル画像信号における第1の演算領域205の出力信号の平均値を求め、補正データとする。
ある程度の暗電流が生じる状況であるならば、暗電流を出力信号に含む第1のOB画素で構成された第1の演算領域205と、暗電流を出力信号に含まない第2のOB画素で構成された第2の演算領域206の、レベル差が大きくなってしまう。そのため、第1の水平OB部202と同様に、ある程度の暗電流が生じている有効画素部204の出力信号を補正する際には、暗電流が含まれていない第2の水平OB部203の出力信号を用いることは適切ではない。そのため、第1のデジタル信号処理部は、第1の水平OB部202の第1の演算領域205のみを用いて補正データを生成する必要がある。
ステップS711では、システム制御部118が、その画像信号を生成したときの撮像素子103の蓄積時間が閾値以上であるか判定し、閾値以上であるならばステップS712へ、閾値未満であるならばステップS714へ進む。
ステップS712では、第1のデジタル信号処理部401が、複数行の補正データを平均化することで、補正データを平滑化する。撮像素子103の蓄積時間が長いと、暗電流に起因するキズ画素が発生する可能性が高くなる。そこで、複数行の補正データを用いて補正データを平滑化することで、キズ画素が生じている行に対してのみ過補正を行うことを抑止している。
図6は補正データの平滑化の一例を説明するための図である。
図6Aは、水平OB部の画素領域の構成を簡略化した図である。説明の簡略化のため、この図6Aは、演算領域内に周囲の画素より大きな出力となるキズ画素を1つだけ有し、その他の画素はノイズ成分を含まない一律の出力値となるような構成としている。
図6Bは、図6Aの水平OB部から生成された垂直写像データであり、各行の画素の平均出力値で構成されている。図6Bからわかるように、キズ画素が存在する行の垂直写像データだけ、他の行に比べて値が大きくなる。そして、この垂直写像データをそのまま垂直シェーディング補正に使用してしまうと、このキズ画素を有する行に対しては、本来補正すべき値よりも大きな補正をかけてしまうことになる。その結果、補正後の画像に、本来の値よりも低い値となる横線が生じてしまうことになる。
図6C、図6Dは、図6Bの垂直写像データを平滑化した例である。図6Cは補正対象の行を中心として、前後3行の平均をとることで平滑化した垂直写像データであり、図6Dは前後5行の平均をとることで平滑化した垂直写像データである。いずれもキズ画素による影響は緩和され、より多くの行を用いて平滑化している垂直写像データの方が緩和の程度が大きいことがわかる。この平滑化の処理を全ての行の補正データに対して行う。
但し、むやみに平滑化に用いる行数を増やすと、細かい横縞など、平滑化に使用する行数よりも狭い周期で発生する高周波の垂直シェーディングについては補正できなくなるという弊害が生じる。
そのため、大きなキズの発生しやすい高温時や、長秒露光時のみ平滑化に使用する行数を増やすなど、撮影条件に応じて平滑化の程度を変えることにより、より効果的な垂直シェーディング補正を達成することができる。
ステップS713では、第1のデジタル信号処理部401が、平均化した補正データに対して所定の係数を掛け、新たな補正データとする。
ステップS714では、第1のデジタル信号処理部401が、有効画素部204から出力される画像信号から、ステップS711あるいはステップS713で求めた補正データを減算し、ダークシェーディング補正を行う。このステップS714のダークシェーディング補正では、暗電流を含まない第2の演算領域206の出力信号を用いていないため、ステップS709のようなオフセット補正は不要である。したがって、ステップS714でダークシェーディング補正を行うと、ステップS715に進む。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1のデジタル信号処理部401は、撮像素子103あるいはその周辺回路の温度、撮像素子103の蓄積時間、および、信号増幅器106のゲインに応じて、ダークシェーディングの補正値を求めるために参照する水平OB領域を切り替えている。
なお、第2の実施形態では、ステップS706で算出された補正データに対しては平滑化を行わなかったが、平滑化を行っても構わない。ただし、周波数の高い垂直シェーディングを補正するためには、平滑化のために用いる補正データの行数を、ステップS712よりも少なくする必要がある。
また、上述した第1、第2の実施形態では、撮像素子103、あるいは、その周辺回路の温度、撮像素子103の蓄積時間、および、信号増幅器106のゲインの値に基づいて、参照する水平OB領域を決定していたが、これに限られるものではない。例えば、撮像装置に備えられた液晶モニタを長時間使用した場合など、他の要因によって撮像素子103の暗電流が大きくことが推定できるのであれば、これらの要因に応じてダークシェーディング補正に用いる水平OB領域を切り替えることも可能である。
撮像装置の構成を示すブロック図である。 撮像素子の画素領域の構成を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態におけるアナログ信号処理回路を詳細に説明するためのブロック図である。 本発明の第2の実施形態におけるデジタル信号処理回路を詳細に説明するためのブロック図である。 本発明の第1の実施形態における垂直ダークシェーディング補正の手順を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における補正データの平滑化の一例を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態における垂直ダークシェーディング補正の手順を説明するフローチャートである。
符号の説明
101 光学系
102 メカニカルシャッタ
103 撮像素子
104 アナログ信号処理回路
105 CDS回路
106 信号増幅器
107 クランプ回路
108 A/D変換器
110 タイミング信号発生回路
111 駆動回路
112 デジタル信号処理回路
113 画像メモリ
114 記録媒体
115 記録回路
116 画像表示装置
117 表示回路
118 システム制御部
119 不揮発性メモリ
120 揮発性メモリ
121 温度検出部
122 蓄積時間設定部
123 撮影モード設定部

Claims (14)

  1. 被写体像を受光して画像信号を生成する有効画素部と、遮光された複数の画素部を有する遮光画素部とを有する撮像素子と、
    前記有効画素部からの出力信号の基準値を設定する信号処理部と、
    前記撮像素子の蓄積時間、前記撮像素子の環境温度、および、前記撮像素子から出力された信号のゲインの少なくともいずれかに応じて、前記遮光画素部における前記基準値の設定に用いる領域を切り替える制御部を有し、
    前記遮光画素部は、構成の異なる第1の遮光画素部と第2の遮光画素部を備え、
    前記制御部は、前記基準値の設定に用いる領域として、第1の遮光画素部を用いる場合と、前記第1の遮光画素部と前記第2の遮光画素部との両方を用いる場合を、切り替えることを特徴とする撮像装置。
  2. 第1の遮光画素部と前記第2の遮光画素部のうち、前記第1の遮光画素部のみが光電変換素子を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 第1の遮光画素部と前記第2の遮光画素部は光電変換素子を有し、
    第1の遮光画素部と前記第2の遮光画素部のうち、前記第1の遮光画素部のみが光電変換素子にて生成された電荷を出力するための層を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記制御部は、前記撮像素子の蓄積時間が閾値未満であれば、前記第1の遮光画素部と前記第2の遮光画素部との両方の出力信号を用いて前記基準値を設定し、前記撮像素子の蓄積時間が閾値以上であれば、前記第1の遮光画素部のみの出力信号を用いて前記基準値を設定することを特徴とする請求項2または3に記載の撮像装置。
  5. 前記制御部は、前記撮像素子の出力信号のゲインが閾値以上であれば、前記第1の遮光画素部と前記第2の遮光画素部との両方の出力信号を用いて前記基準値を設定し、前記撮像素子の蓄積時間が閾値未満であれば、前記第1の遮光画素部のみの出力信号を用いて前記基準値を設定することを特徴とする請求項2または3に記載の撮像装置。
  6. 前記制御部は、前記撮像素子の環境温度が閾値未満であれば、前記第1の遮光画素部と前記第2の遮光画素部との両方の出力信号を用いて前記基準値を設定し、前記撮像素子の環境温度が閾値以上であれば、前記第1の遮光画素部のみの出力信号を用いて前記基準値を設定することを特徴とする請求項2または3に記載の撮像装置。
  7. 前記信号処理部は、前記遮光画素部の信号に基づいて、前記有効画素部の信号の基準値を調整するフィードバック方式のクランプ回路で構成されており、
    前記撮像素子の蓄積時間、前記撮像素子の環境温度、および、前記撮像素子から出力された信号のゲインの少なくともいずれかに応じて、フィードバックゲインを切り替えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の撮像装置。
  8. 前記クランプ回路は、前記撮像素子の蓄積時間が閾値未満であれば、閾値以上である場合に比較して、前記フィードバックゲインを高く設定することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記クランプ回路は、前記撮像素子の環境温度が閾値未満であれば、閾値以上である場合に比較して、前記フィードバックゲインを高く設定することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  10. 前記クランプ回路は、前記撮像素子の出力信号のゲインが閾値以上であれば、閾値未満である場合に比較して、前記フィードバックゲインを高く設定することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  11. 前記信号処理部は、前記撮像素子の行毎に前記有効画素部の信号の基準値を算出し、
    前記撮像素子の蓄積時間、前記撮像素子の環境温度、および、前記撮像素子から出力された信号のゲインの少なくともいずれかに応じて、前記基準値を平滑化するか否かを切り替えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の撮像装置。
  12. 前記信号処理部は、前記撮像素子の蓄積時間が閾値未満であれば、前記基準値の平滑化を行わず、前記撮像素子の蓄積時間が閾値以上であれば、前記基準値の平滑化を行うことを特徴とする請求項11に記載の撮像装置。
  13. 前記信号処理部は、前記撮像素子の環境温度が閾値未満であれば、前記基準値の平滑化を行わず、前記撮像素子の環境温度が閾値以上であれば、前記基準値の平滑化を行うことを特徴とする請求項11に記載の撮像装置。
  14. 前記信号処理部は、前記撮像素子の出力信号のゲインが閾値以上であれば、前記基準値の平滑化を行わず、前記撮像素子の出力信号のゲインが閾値未満であれば、前記基準値の平滑化を行うことを特徴とする請求項11に記載の撮像装置。
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