JP2009063935A - 液晶表示装置及び液晶投影システム - Google Patents
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Abstract
【課題】デジタルアナログ変換回路を備える液晶表示装置において、基板サイズの増大を抑え、基板温度の不均一性を抑えるとともに、有効表示領域の周囲の良好な黒表示を実現すること。
【解決手段】液晶表示装置は、液晶を含む画素10が複数配置された表示領域27、28と、入力されたデジタル信号を画素10を駆動するためのアナログ信号に変換する複数のデジタルアナログ変換回路16と、を有するアクティブマトリクス基板22と、開口部を有する遮光板26と、を備える。表示領域27、28は、有効表示領域27と、有効表示領域17の周囲に配置された黒表示領域28と、を有する。前記開口部の外縁は、黒表示領域18に位置している。複数のデジタルアナログ変換回路16は、前記開口部の外側に位置する黒表示領域18の画素10に重なる位置であって、有効表示領域17を挟んで対向する位置にそれぞれ配置されている。
【選択図】図1
【解決手段】液晶表示装置は、液晶を含む画素10が複数配置された表示領域27、28と、入力されたデジタル信号を画素10を駆動するためのアナログ信号に変換する複数のデジタルアナログ変換回路16と、を有するアクティブマトリクス基板22と、開口部を有する遮光板26と、を備える。表示領域27、28は、有効表示領域27と、有効表示領域17の周囲に配置された黒表示領域28と、を有する。前記開口部の外縁は、黒表示領域18に位置している。複数のデジタルアナログ変換回路16は、前記開口部の外側に位置する黒表示領域18の画素10に重なる位置であって、有効表示領域17を挟んで対向する位置にそれぞれ配置されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、液晶表示装置に関し、特に、液晶素子を駆動するためのデジタルアナログ変換回路が形成されたアクティブマトリクス基板を用いた液晶表示装置に関する。
従来、液晶素子を駆動する駆動電圧(ビデオ信号電圧)をデジタル信号で受信し、アクティブマトリクス基板上に搭載されたデジタルアナログ変換回路によりアナログビデオ信号電圧を発生し、所望の画像を出力する液晶表示装置がある。
特許文献1は、液晶プロジェクタに用いられる反射型液晶表示装置の構成を開示している。
特許文献2は、携帯電話やPDA(Peresonal Digital Assistants)などの携帯端末に用いられる透過型液晶表示装置の構成を開示している。
特開2003−177388号公報
特開2002−174823号公報
しかしながら、特許文献1では、DA信号生成回路が水平シフトレジスタと入出力端子パッド部との間、すなわち、表示部の一つの角部のみに配置されており、表示部に対するDA信号生成回路の配置が非対称となっている。そのため、DA信号生成回路が発熱すると、表示部における基板の温度分布が不均一となり、出力画像にムラが生じて、出力画像の品質が著しく低下する。
特許文献2では、表示エリア部の対向する2辺にDA変換回路を含むHドライバが設けられているため、DAC変換回路の発熱による基板の温度分布が均一化されている。しかしながら、反射型液晶表示装置においては、表示エリア部の外側に黒表示を行うための領域があり、その領域の両側にDA変換回路を設ける必要がある。そのため、基板サイズが増大し、コストアップにつながるという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、デジタルアナログ変換回路を備える液晶表示装置において、基板サイズの増大を抑え、基板温度の不均一性を抑えるとともに、有効表示領域の周囲の良好な黒表示を実現することを目的とする。
本発明の第1の側面は、液晶表示装置に係り、液晶を含む画素が複数配置された表示領域と、入力されたデジタル信号を前記画素を駆動するためのアナログ信号に変換する複数のデジタルアナログ変換回路と、を有するアクティブマトリクス基板と、開口部を有する遮光板と、を備え、前記表示領域は、有効表示領域と、前記有効表示領域の周囲に配置された黒表示領域と、を有し、前記開口部の外縁は、前記黒表示領域に位置し、前記複数のデジタルアナログ変換回路は、前記開口部の外縁の外側に位置する前記黒表示領域の画素に重なる位置であって、前記有効表示領域を挟んで対向する位置にそれぞれ配置されていることを特徴とする。
本発明の第2の側面は、液晶投影システムに係り、上記の液晶表示装置と、前記液晶表示装置に光源からの照射光を集光するレンズと、前記液晶表示装置からの出力光をスクリーンに投影するレンズと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、デジタルアナログ変換回路を備える液晶表示装置において、基板サイズの増大を抑え、基板温度の不均一性を抑えるとともに、有効表示領域の周囲の良好な黒表示を実現することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に述べる。
図1は、画素を構成する基板と同一の基板上に、同一のプロセスで形成されたデジタルアナログ変換回路を備えるアクティブマトリクス基板の画素及び駆動回路を示す回路図である。図1に示す構成では、有効表示領域27の上下に2個ずつ、合計4個の駆動回路19が配置されている。そのため、4チャンネル(4ch)駆動とも呼ばれる。各駆動回路19の動作は同じであるため、有効表示領域27の左下の駆動回路19を例に挙げて説明をする。
10は、一画素を示している。画素10は、NMOSトランジスタ等のトランジスタ10a、反射電極10b及び保持容量10cにより構成されている。同一行のトランジスタ10aのゲートは、同一のゲート線11aに接続されている。同一列のトランジスタ10aのソースは、同一の信号線12−1に接続されている。トランジスタ10aのドレインは、反射電極10bと保持容量10cに接続されている。保持容量10cの他端は、全画素に共通の電位を有するVcomに接続されている。各画素10は、行方向及び列方向にマトリクス状に配置され、表示領域を構成している。
反射電極10bと後述する透明電極24に挟まれた空間には、後述する液晶層116が存在し、反射電極10bと透明電極24との間の電位差によって液晶の偏向特性が変化する。液晶層116を構成する材料としては、例えば、誘電率異方性が負の液晶分子で構成された垂直配向型の液晶材料を用いることができる。液晶層116は、反射電極10bと透明電極24との電位差が無いときには、黒表示になる特性を有する。
また、後述する垂直走査制御回路13から見て、奇数列にある画素10は、有効表示領域27の下側に配置された駆動回路19により駆動される。また、垂直走査制御回路13から見て、偶数列の画素10は、有効表示領域27の上側に配置された駆動回路19により駆動される。駆動回路19は、列方向に2分割された構成になっているが、画素への信号書込み時間を確保する為であって、必ずしも2分割で構成される必要はない。駆動回路19の分割数は、画素への書き込み能力等を考慮して、適宜変更されうる。
13は、垂直走査制御回路であり、基板外部から垂直走査スタート信号VSTと垂直走査クロック信号VCKとが入力される。垂直走査制御回路13は、VST信号とVCK信号とに応じて、ゲート線11a〜11dを順次制御する。垂直走査制御回路13としては、従来のものを適用可能であるため、詳細な説明を省略する。
14は、デジタルアナログ変換回路16から出力されるアナログビデオ信号(アナログ信号)を順次サンプリングして、画素10に接続された信号線12−1〜12−4に転送するためのスイッチ回路である。信号線12−1〜12−4は、スイッチ回路14の転送スイッチ14−1〜14−4にそれぞれ接続されている。転送スイッチ14−1〜14−4の他端は、後述する論理ゲート15−1〜15−4に接続されている。転送スイッチ14−1〜14−4は、CMOSのアナログスイッチ回路(双方向スイッチ回路)で構成される。
15は、水平走査制御回路であり、複数の論理ゲート15−1〜15−4を含む。水平走査制御回路15は、タイミング信号発生回路20から出力されたタイミング制御信号T0〜T2を所望の値にデコードし、転送スイッチ14−1〜14−4のON/OFF(オンオフ)を制御する。
20は、基板外部から水平走査スタート信号HSTと水平走査クロック信号HCKとが入力されるタイミング信号発生回路である。タイミング信号発生回路20は、HST信号をリセット信号とし、HCK信号をクロック信号とした、例えば3ビットの同期リセット付カウンタ回路で構成される。タイミング信号発生回路20は、HCK信号に応じて、タイミング制御信号T0〜T2を出力する。なお、3ビットのカウンタ回路を用いたのは、水平ブランキングを考慮したためであり、本発明はこれのみに限定されない。
18は、基板外部からシリアルデータ形式で入力されるデジタルビデオ信号を受信するシフトレジスタ回路であり、データ転送クロック信号DCKとデジタルビデオ信号DA1とが入力される。有効表示領域27の左上の駆動回路19のシフトレジスタ回路18には、デジタルビデオ信号DA2が入力される。有効表示領域27の右下の駆動回路19のシフトレジスタ回路18には、デジタルビデオ信号DA3が入力される。有効表示領域27の右上の駆動回路19のシフトレジスタ回路18には、デジタルビデオ信号DA4が入力される。
17は、シフトレジスタ回路18の出力信号を保持するラッチ回路であり、基板外部から入力されるデータラッチ信号DLTに応じてシフトレジスタ回路18の出力信号をラッチする。ラッチ回路17の出力信号は、デジタルアナログ変換回路16に入力される。
21は、光が照射される投影表示領域であり、後述する遮光板26の開口部の外縁によって決定される。後述するように、デジタルアナログ変換回路16は、投影表示領域21の外側に配置される。また、スイッチ回路14及び水平走査制御回路15は、投影表示領域21に配置される。
垂直走査制御回路13及びタイミング信号発生回路20は、CMOS回路で構成されるため、消費電力が少ない。従って、垂直走査制御回路13及びタイミング信号発生回路20の少なくとも一方を投影表示領域21内に配置してもよい。
このように、有効表示領域27の上下に各回路がほぼ同一の構成で配置されているため、発熱源がほぼ上下対称となり、基板温度の均一性が向上する。
図2は、図1に示した回路構成を有する反射型液晶表示装置の全体構成の一例を模式的に示す斜視図である。
22は画素10及び駆動回路19が一体に形成されたアクティブマトリクス基板であり、例えば、P型のシリコン基板(例えば、単結晶シリコン基板)で形成される。画素10が複数配置された上述の表示領域は、有効表示領域27と、有効表示領域27の周囲に配置された黒表示領域28と、で構成されている。
24は透明電極であり、液晶を駆動する際の全画素共通の電極となる。
23aは液晶を封止するためのシール領域である。アクティブマトリクス基板22と透明電極24との間のシール領域23aには、シール部材23bが配置されている。シール部材23bは、開口部を有する枠で構成され、その枠がシール領域23aに配置されている。これにより、アクティブマトリクス基板22と透明電極24とシール部材23bとで囲まれた空間に後述する液晶層116が封止される。
25は放熱板であり、アクティブマトリクス基板22を固定する部材でもある。
26は遮光板であり、本実施形態の反射型液晶表示装置を液晶プロジェクタに用いた場合の投影表示領域21を決定する。遮光板26の開口部を通過した光は、アクティブマトリクス基板22上に形成された反射電極109に照射されて、出力画像が得られる。言い換えると、アクティブマトリクス基板22上において、照射光が遮光板26で遮断された領域には、光が照射されない。スクリーン上に大画面の画像を投影するフロントプロジェクタの場合、集光された光がアクティブマトリクス基板22のみならず、遮光板26にも照射され、遮光板26の温度が高くなる。従って、遮光板26がアクティブマトリクス基板22と密着していると、遮光板26の熱がアクティブマトリクス基板22に伝達され、液晶の偏向特性に影響を与える。そのため、本実施形態では、遮光板26がアクティブマトリクス基板22と接触することなく、放熱板25に固定されており、遮光板26からアクティブマトリクス基板22に伝達される熱が抑えられている。
アクティブマトリクス基板22に入力される電源電圧や信号のPAD(パッド)は、四辺のうち一辺側に集められ、PADにフレキシブル配線30が接続されている。そして、フレキシブル配線30を介して電源電圧や各信号が入力される。アクティブマトリクス基板22の一辺から電源電圧や各信号を入力するのは、実装性及びコストを考慮したことによる。
31は液晶パネル制御用及びビデオデータ出力用のIC(集積回路)を搭載した駆動基板(外部駆動回路基板)である。32は、映像ソース(図示していない)からデータを受信し、クロックなどのタイミングやビデオデータを出力する制御ICである。33は、制御IC32から出力されたデジタルビデオデータを、フレキシブル配線30を介してアクティブマトリクス基板22に出力するドライバICである。アクティブマトリクス基板22へのデジタルビデオデータの伝送は、単相フルスイング信号(CMOSレベル)であってもよいし、差動信号(例えばLVDS)であってもよい。
このように、同一のアクティブマトリクス基板上に走査回路等の駆動回路と画素電極とが形成された駆動回路一体型の反射型液晶表示装置は、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)と呼ばれる。
遮光板26の加工精度と組み立て精度を考慮して、遮光板26の開口部の大きさ、すなわち投影表示領域21は、画素10が配置された有効表示領域27よりも大きく、黒表示領域28の一部を含むように構成されている。
デジタルアナログ変換回路16は、図2において斜線領域で示す位置に配置される。以下、この斜線領域をデジタルアナログ変換回路配置領域29という。デジタルアナログ変換回路配置領域29は、光が照射されない領域、すなわち遮光板26の開口部の外縁の外側であって、有効表示領域27を挟んで対向する位置にある。デジタルアナログ変換回路16をデジタルアナログ変換回路配置領域29に配置することによって、遮光板26の開口部を通った光が照射されることにより、デジタルアナログ変換回路16の温度が上昇することがない。また、後述するように、デジタルアナログ変換回路16は、黒表示領域28の画素と置き換えることなく、黒表示領域28に重ねて配置されるため、良好な黒表示を実現することができる。
また、一般に、シール部材23bには後述する液晶層116の厚さ(ギャップ)を制御するアクリル樹脂のビーズが入っている。そして、液晶を封止する際には、アクティブマトリクス基板22と透明電極24とに所望の圧力をかけ、シール部材23bを硬化させてギャップを保持する。従って、シール領域23aの下にデジタルアナログ変換回路16があると、圧力を掛けたときに、アナログ回路を構成する素子(トランジスタ、抵抗、容量など)にストレスが加わり、アナログ出力特性に影響を与える可能性がある。そこで、図2に示すように、デジタルアナログ変換回路配置領域29は、シール領域23aの内側(シール部材23bの開口部の外縁の内側)に位置することが望ましい。
次に、図3を参照して、駆動回路19で黒表示を行う方法について説明する。
図3は、本実施形態に係る反射型液晶表示装置の模式的な断面構造を示す図である。なお、図3に示す各層の間で特記していない位置には、絶縁膜が配置される。また、上下の層を接続するスルーホールやコンタクトホールは、太線で示し、参照番号を付していない。
101〜109は、一画素の断面構造を示している。101はポリシリコン等で形成されたトランジスタ10aのゲートであり、102はトランジスタ10aのソース領域であり、103はトランジスタ10aのドレイン領域である。104はポリシリコン等で形成された保持容量10cの電極であり、105は104の対向電極となるN+拡散領域で形成された共通電極(Vcom電極)である。
110は第1メタルで形成されたゲート線であり、111は第2メタルで形成されたゲート線であり、110と111はスルーホールで接続され、110と101はコンタクトホールで接続されている。
112は第1メタルで形成された信号線であり、113は第2メタルで形成された信号線であり、112と113はスルーホールで接続され、112と102はコンタクトホールで接続されている。
106は第1メタルで形成されたドレイン配線であり、103及び106並びに104及び106は、それぞれコンタクトホールで接続されている。107は第2メタルで形成されたドレイン配線であり、107と106はスルーホールで接続されている。
108は第3メタルで形成された遮光層であり、反射電極109と第2メタルで形成されたドレイン配線107とを接続するスルーホールを通す開口部が形成されている。
116は液晶層であり、117は導電性薄膜であり、118はガラス基板である。本実施形態では、117と118を合わせて透明電極と呼んでいる。
114は第1メタルで形成されたVcom配線であり、115は第2メタルで構成されたVcom配線であり、114と115はスルーホールで接続されている。また、114と105はコンタクトホールで接続されている。
19’は駆動回路19の一部の構成を示し、第2メタルより下層(すなわち、アクティブマトリクス基板22側)の層に配置されている。駆動回路19’の上層には、遮光膜108と反射電極109が配置され、108と109はスルーホールで接続されている。駆動回路19’は、少なくとも駆動回路19のデジタルアナログ変換回路16を有し、デジタルアナログ変換回路16が黒表示領域28と重なる位置(下方)に配置される。このように、黒表示領域28の画素を配置した状態で、その領域内にデジタルアナログ変換回路16を配置することにより、黒表示を行うとともに、基板サイズをコンパクト化することができる。本実施形態では、アクティブマトリクス基板22を構成するP型のシリコン基板と黒表示領域28の反射電極109との間にデジタルアナログ変換回路16を配置している。言い換えると、デジタルアナログ変換回路16は、黒表示領域28の反射電極109の下側またはシリコン基板の表面側に配置されている。また、駆動回路19’は、スイッチ回路14を更に有し、スイッチ回路14が有効表示領域27とデジタルアナログ変換回路16との間に配置されることが好ましい。これにより、デジタルアナログ変換回路16から有効表示領域27への熱の伝達を抑えることができる。また、駆動回路19’は、水平走査制御回路を更に有し、水平走査制御回路15がスイッチ回路14とデジタルアナログ変換回路16との間に配置されることが更に好ましい。これにより、デジタルアナログ変換回路16から有効表示領域27への熱の伝達を更に抑えることができる。なお、スイッチ回路14及び水平走査制御回路15は、光の照射による熱の影響を受けにくいため、図3に示すように投影表示領域21に配置されうる。
図4は、タイミング制御信号T0,T1,T2と転送スイッチ14−1〜14−4の制御信号のタイミングチャートを示している。タイミング信号発生回路20は、上述したように同期リセット付のカウンタ回路で構成されている。HSTが“Hi”(論理ハイ)の期間では、時刻t1においてHCK信号の立ち上がりエッジにより出力がリセットされ、カウンタ動作を開始する。T0信号はLSB信号であり、T2信号はMSB信号である。水平走査制御回路15の出力信号(転送スイッチ制御信号)は、下記のとおりである。
T0=T1=T2=“Lo”(論理ロー)の場合には、転送スイッチ14−1の制御信号=“Hi”となる。
T0=“Hi”及びT1=T2=“Lo”の場合には、転送スイッチ14−2の制御信号=“Hi”となる。
T1=“Hi” 及びT0=T2=“Lo”の場合には、転送スイッチ14−3の制御信号=“Hi”となる。
T0=T1=“Hi” 及びT2=“Lo”の場合には、転送スイッチ14−4の制御信号=“Hi”となる。
上記以外の条件では、水平ブランキング期間となり、転送スイッチ14−1〜14−4の制御信号は“Lo”となる。HSTが再び“Hi”(論理ハイ)となる期間では、時刻t2においてHCK信号の立ち上がりエッジにより出力がリセットされ、次のカウンタ動作が開始する。
図5は、シリアル形式で入力されるデジタルビデオ信号DA1のタイミングチャートであり、同時にラッチ回路17の出力信号も示している。図5では、8ビットのデジタルビデオ信号を例に挙げて説明する。HCK信号の周期Tとデータラッチ信号DLTの周期Tとは等しく、HCK信号の1周期Tで8ビット分のデータがシフトレジスタ回路18に転送される。従って、データ転送クロック信号DCKの周波数は、HCK信号の周波数の8倍である。DCK信号の立ち上がりエッジによりDA1信号をシフトレジスタ回路18に取り込み、順次転送していく。DLT信号の立下りエッジで、ラッチ回路17は、シフトレジスタ回路18に取り込まれたデータをラッチする。
以上のように、本実施形態では、複数のデジタルアナログ変換回路を同一基板上に搭載した小型反射型液晶表示装置において、黒表示領域の下方、且つ、遮光板で照射光が遮断された投影表示領域内にデジタルアナログ変換回路を配置する。これにより、基板温度の不均一による出力画像の低下を防ぐとともに、黒表示領域の画質低下を防ぐことができる。また、有効表示領域とデジタルアナログ変換回路配置領域との間に、スイッチアレイ回路や水平走査制御回路を配置することにより、基板サイズの増大を防ぐとともに、デジタルアナログ変換回路からの発熱の影響を抑えることができる。
更に、デジタルアナログ変換回路配置領域を投影表示領域の外側、且つ、シール領域の内側に配置することにより、アナログ回路を構成する素子に不要なストレスを与えることがない。そのため、デジタルアナログ変換回路の出力特性の劣化を未然に防ぐことができる。
図6は、本発明の好適な実施の形態に係るアクティブマトリクス基板22を用いた反射型液晶表示装置を使用した液晶投影システムを示す図である。図6に示す液晶投影システムは、液晶投影用光学システムの一例である。1101はランプ、1102はリフレクター、1103はロッドインテグレーター、1104はコリメーターレンズ、1105は偏光変換系、1106はリレーレンズ、1107はダイクロイックミラーである。また、1108は偏光ビームスプリッター、1109はクロスプリズムである。1110は本発明の好適な実施の形態に係るアクティブマトリクス基板22を用いた液晶表示装置としての反射型液晶パネル、1111は反射型液晶パネルからの出力光をスクリーンに投影するための投影レンズ、1112は全反射ミラーである。
ランプ1101から出た光束はリフレクター1102で反射し、インテグレーター1103の入り口に集光する。このリフレクター1102は楕円リフレクターであり、発光部及びインテグレーター入り口にその焦点が存在する。インテグレーター1103に入った光束はインテグレーター内部で0〜数回反射を繰り返し、インテグレーター出口で2次光源像を形成する。2次光源形成法としてはフライアイを用いた方法も有るが、ここでは省略する。2次光源からの光束はコリメーターレンズ1104を通して、おおむね平行光とされ、偏光変換系の偏光ビームスプリッター1105に入射する。P波は偏光ビームスプリッター1105で反射し、λ/2板を通りS波となり、全てがS波となりリレーレンズ1106に入射する。光束はリレーレンズ1106により、液晶パネル1110に集光される。液晶パネル1110に集光される間に、色分解ダイクロイックミラー1107、偏光板(不図示)、偏光ビームスプリッター1108、クロスプリズム1109等で色分解系が構成され、S波がそれぞれ3枚の液晶パネル1110に入射する。液晶パネル1110では液晶シャッターが、映像に合わせて画素10ごとに電圧を制御する。液晶の作用によりS波を楕円偏光(もしくは直線偏光)に変調し、偏光ビームスプリッター1108でP波成分を透過させ、クロスプリズム1109で色合成した後投影レンズ1111から投影する形態が一般的である。
なお、本実施形態では、ノーマリー黒の特性を有する液晶を用いている。そのため、遮光膜に透明電極と同一の電圧を印加する手段を基板内部に設けることにより、有効表示領域の周辺部に駆動回路があっても黒表示を行うことができる。
また、ノーマリー白の特性を有する液晶を用いる場合には、例えばフィールド反転駆動するときに、フィールド毎に遮光膜の電位を制御する制御回路が必要になる。この場合、遮光膜の電位を制御する制御回路は電力を消費するため、アクティブマトリクス基板上の配置場所を十分に考慮して、基板温度が不均一にならないようにする必要がある。
また、アクティブマトリクス基板として、P型シリコン基板を用いて説明したが、本発明はこれに限定されず、N型シリコン基板を用いてもよい。同様に、画素を構成するトランジスタとして、NMOSトランジスタを用いて説明したが、本発明はこれに限定されず、PMOSトランジスタを用いてもよい。
また、単結晶シリコン基板を用いた反射型液晶表示装置を用いて説明を行ったが、本発明はそれに限定されない。例えば、ガラスや石英基板などの絶縁基板に、多結晶シリコンで形成されたトランジスタや画素電極を含む表示領域と、表示領域の周辺に多結晶シリコンで形成された駆動回路を有するアクティブマトリクス基板を用いた透過型液晶表示装置に適用してもよい。ただし、上述したように、黒表示領域の液晶の偏向状態が表示される画像に対する影響が大きい反射型液晶表示装置に対し、本発明を適用することによって、より効果が顕著になる。
また、液晶材料として垂直配向型の液晶材料を用いて説明しているが、本発明はそれに限定されるものではなく、他の公知の液晶材料を用いてもよい。
10 画素
16 DAC回路
22 アクティブマトリクス基板
26 遮光板
27 有効表示領域
28 黒表示領域
16 DAC回路
22 アクティブマトリクス基板
26 遮光板
27 有効表示領域
28 黒表示領域
Claims (5)
- 液晶を含む画素が複数配置された表示領域と、入力されたデジタル信号を前記画素を駆動するためのアナログ信号に変換する複数のデジタルアナログ変換回路と、を有するアクティブマトリクス基板と、
開口部を有する遮光板と、
を備え、
前記表示領域は、有効表示領域と、前記有効表示領域の周囲に配置された黒表示領域と、を有し、
前記開口部の外縁は、前記黒表示領域に位置し、
前記複数のデジタルアナログ変換回路は、前記開口部の外縁の外側に位置する前記黒表示領域の画素に重なる位置であって、前記有効表示領域を挟んで対向する位置にそれぞれ配置されていることを特徴とする液晶表示装置。 - 前記アナログ信号を順次サンプリングして前記画素に接続された信号線に転送するための複数の転送スイッチを含むスイッチ回路を備え、
前記スイッチ回路は、前記開口部の外縁の内側に配置された前記黒表示領域の画素に重なる位置において、前記有効表示領域と前記デジタルアナログ変換回路との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。 - 入力されたタイミング信号をデコードして前記複数の転送スイッチの各々を制御する走査制御回路を備え、
前記走査制御回路は、前記開口部の外縁の内側に配置された前記黒表示領域の画素に重なる位置において、前記スイッチ回路と前記デジタルアナログ変換回路との間に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。 - 前記アクティブマトリクス基板に対向して配置された透明電極と、
開口部を有し、前記開口部に前記液晶を封止するように前記アクティブマトリクス基板と前記透明電極との間に配置されたシール部材と、
を備え、
前記複数のデジタルアナログ変換回路は、前記シール部材の開口部の外縁の内側にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の液晶表示装置。 - 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の液晶表示装置と、
前記液晶表示装置に光源からの照射光を集光するレンズと、
前記液晶表示装置からの出力光をスクリーンに投影するレンズと、
を備えることを特徴とする液晶投影システム。
Priority Applications (1)
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JP2007233378A JP2009063935A (ja) | 2007-09-07 | 2007-09-07 | 液晶表示装置及び液晶投影システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007233378A JP2009063935A (ja) | 2007-09-07 | 2007-09-07 | 液晶表示装置及び液晶投影システム |
Publications (1)
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JP (1) | JP2009063935A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012159633A (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-23 | Seiko Epson Corp | アクティブマトリクス基板、電気光学装置及び電子機器 |
-
2007
- 2007-09-07 JP JP2007233378A patent/JP2009063935A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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