JP2009063822A - 画像表示制御装置、画像表示制御方法、プログラム、および記録媒体 - Google Patents

画像表示制御装置、画像表示制御方法、プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 表示倍率を固定して画像を切替えた際に、切替え前後で画像の対応する範囲を表示でき、かつ表示する範囲が画像の全体からはみ出る可能性を低減した画像表示制御装置を提供する。
【解決手段】 表示解像度を基準にした倍率を固定して、画像の一部の範囲を表示装置上の表示領域に表示するよう制御する表示制御手段と、
画像A1における表示範囲1204のうち、画像A1の全体の中心から水平方向と垂直方向のそれぞれに1番遠い辺または点とに基づいた基準点1206を決定し、画像A1の全体における基準点1206の相対位置を示す相対位置情報を記憶する記憶手段と、
画像B1における表示範囲1204のうち、前記相対位置情報が示す基準点1206に対応する点の画像B1の全体における相対位置が、前記相対位置情報が示す相対位置となるように、画像B1における表示範囲を決定する表示範囲決定手段と、
を有する。
【選択図】 図12

Description

本発明は複数の画像を表示する画像表示制御装置に関する。
近年、画像を記録する記録媒体の大容量化に伴い、デジタルカメラで大量の撮影が行われ、大量の画像を保存するということが行われるようになった。更に、撮像素子の性能が上がり、デジタルカメラはディスプレイなどの表示装置に表示しきれないほど大きな画像サイズ(記録画素数)でも記録できるようになっている。
一方、デジタルカメラは、多様化するユーザーニーズに対応し、画像サイズをユーザが任意に指定したり、同時に異なる画像サイズで記録する機能を搭載している。
このような状況において、大量の画像の中から所望の画像を見つけ出した後に、印刷したり、明るさやコントラストなどを調整したりするために、画像を拡大して比較するということが一般的に行われるようになってきた。
例えば特許文献1によれば、表示できる許容サイズを超えた画像を比較する場合に、ユーザーの操作に応じて画像の一部の範囲を拡大して表示することができる。そして、拡大した状態で表示された画像を順次切替えて比較していく時、画像全体のうち表示する範囲の座標を固定し、対応する位置を表示できる。
また特許文献2によれば、画像を拡大して表示する画像処理装置において、拡大表示における拡大位置及び拡大倍率を保持したまま、次の画像の拡大表示を行える。異なるサイズの画像を画像送りする際は、画像全体の割合から拡大位置を計算し、画像全体に対する相対的な位置と倍率が保持された画像送り表示を行う。
特開平5−274417号公報 特開2006−60387号公報
しかしながら、特許文献1おいては、異なるサイズの画像を拡大した状態で切替えて表示する場合、相対的に異なる箇所を表示してしまうため、比較しずらい。また、異なるサイズの画像へ切り替えた場合や横長画像から縦長画像になった場合等に、表示する範囲が画像全体の外にはみ出る場合がある。
また特許文献2における表示方法における画像送りの際に保持する拡大倍率は相対的な拡大倍率である。したがって画像の記録画素数と画像の全体を表示するのに用いる表示装置上の画素数との比率である表示倍率を固定して異なるサイズの画像を順次送って対応する範囲比較することは出来なかった。
すなわち従来は、画像の記録画素数と画像の全体を表示するのに用いる表示装置上の画素数との比率である表示倍率を固定して画像を切替えた際に、表示範囲が画像の外にはみ出すことなく切替え前と切替え後で画像の対応する範囲を表示することができなかった。
本発明は前述の問題点に鑑み、表示倍率を固定して画像を切替えた際に、切替え前後で画像の対応する範囲を表示でき、かつ表示する範囲が画像の全体からはみ出る可能性を低減した画像表示制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願発明は、
画像の記録画素数と、該画像の全体を表示するのに用いる表示装置上の画素数との比率である表示倍率を固定して、画像の一部の範囲を前記表示装置上の表示領域に表示するよう制御する表示制御手段と、
第1の画像のうち、該第1の画像における前記表示領域に表示される範囲の頂点と中心点のうち該第1の画像の全体の中心から水平方向に1番遠い点以外の点よりも該第1の画像の全体の中心から水平方向に遠い部分と、該第1の画像における前記表示領域に表示される範囲の頂点と中心点のうち該第1の画像の全体の中心から垂直方向に1番遠い点以外の点よりも、該第1の画像の全体の中心から垂直方向に遠い部分とに基づいて基準点を決定し、該第1の画像の全体における該基準点の相対位置を示す相対位置情報を記憶する記憶手段と、
第2の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち、前記相対位置情報が示す前記基準点に対応する点の該第2の画像の全体における相対位置が、前記相対位置情報が示す相対位置となるように、第2の画像における前記表示領域に表示される範囲を決定する表示範囲決定手段と、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、表示倍率を固定して画像を切替えた際に、切替え前後で画像の対応する範囲を表示でき、かつ表示する範囲が画像の全体からはみ出る可能性を低減した画像表示制御装置を提供することができ、画像の比較がしやすくなる。
以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は本発明が実施されうる画像表示制御装置の一例としてのパーソナルコンピュータシステムの構成例を示している。図1においてコンピュータ101はパーソナルコンピュータ本体、代表的なポインティングデバイスであるマウス102やキーボード103は本装置へユーザからの指示を入力する入力装置、ディスプレイ204はデータを表示する表示装置である。
図2は本実施形態による画像表示制御装置の一例としてのパーソナルコンピュータシステムを示すブロック図である。図2において、CPU201はパーソナルコンピュータシステム全体の制御を司る制御部である。ROM202はCPU201の動作処理手順(例えばコンピュータの立ち上げ処理や基本入出力処理等のプログラム)が記録されている。RAM203は、CPU201のメインメモリとして機能する。CPU201は、後述の各処理を実現するための制御プログラムを含む各種プログラムをROM202やハードディスクドライブ205等からロードしてRAM203に展開し、実行する。
ハードディスクドライブ205(以下、HDD205)、フレキシブルディスクドライプ206(以下、FDD206)はそれぞれ、アプリケーションプログラムやデータ、ライブラリなどの保存及び読み込み用に用いられる。また、FDD206の替わりに、あるいは追加してCD−ROM、MO、DVD等の光(磁気)ディスクドライブや、テープストリーマ、DDSなどの磁気テープドライブ等を設けてもよい。入力装置207はキーボード103やマウス102等による入力装置である。ディスプレイ204には、CPU201の制御下で各種表示が行なわれる。メディアドライブ208は、デジタルカメラで撮影された画像等を記録したメモリカード等の各種記録媒体を装着し、記録されたデータを読み出すことを可能とする。インターフェイス209は、デジタルカメラ等の各種外部機器と有線接続あるいは無線接続することにより画像データを受信することができるようにするためのインターフェイスである。インターフェイス209としては例えばUSBインターフェイスが一般的である。システムバス210は上述した各ユニット間を接続するシステムバスであり、アドレスバス、データバスおよび制御バスからなる。
次に、図3を用いて本実施例による画像表示制御装置が表示可能な画像の一例として、デジタルカメラにより撮影された画像の概略構成を説明する。図3は、一般的な画像記録方式により作成される画像ファイルの概略構成図である。画像ファイルは属性情報領域301と、縮小画像データ領域302、本体画像データ領域303により構成される。属性情報領域301は、撮影時の情報および画像の読み出しや再生、選択に必要な各種属性情報を記憶する領域である。属性情報領域301に記憶可能な属性情報としては、画像データサイズ、画像の幅(画素数)、画像の高さ(画素数)、撮影日時、撮影機種、圧縮方法、フラッシュオン/オフ、焦点距離、フォーカス位置、顔検出位置などの情報がある。他にも図3に示したような様々な情報が記憶可能である。縮小画像データ領域302は、後述する一覧表示の際に表示する縮小画像データ(いわゆるサムネイル画像)を記憶する領域である。本体画像データ領域303は、当該画像ファイルが格納すべき画像の本体データを記憶する領域である。
以降、画像ファイルに記録された画像の記録画素数と、画像の全体を表示するために用いる画像表示部(例えばディスプレイ204)の画素との割合を基準とした倍率を表示解像度を基準にした倍率、あるいは単に表示倍率と記す。また、画像の記録画素数と、画像の全体を表示するために用いる画像表示部の画素との割合が1:1の場合をピクセル等倍もしくは100%の表示倍率と記す。同様に記録画素数と画像の全体を表示するのに用いる画像表示部の画素との割合に応じて%で表示倍率を示す。たとえば4:1の場合には25%、1:4の場合には400%と記す。例えば記録画素数が幅1280pixel、高さ960pixelの画像ファイルの全体を表示する際、表示倍率が25%であれば画像表示部の幅320pixel、高さ240pixelを使って表示する。該画像ファイルの全体を表示する際、表示倍率が400%であれば画像表示部の幅5120pixel、高さ3840pixelを使って表示する。
[画像表示制御装置概要]
図6に、本実施形態による画像表示制御装置のユーザーインターフェイスの一例として、ROM202に記憶され、CPU201によって実行されるプログラムである画像表示アプリケーションソフトウェアによるディスプレイ204上での表示画面の一例を示す。
表示画面は、
・画像一覧表示用のエリアであるサムネイルエリア603、
・画像を拡大表示可能な表示領域であるプレビューエリア609、
・表示倍率の変更などを行う操作アイコン等が表示されているエリア611、
・現在選択している画像の全体像と、そのうちプレビューエリア609に表示されている範囲を示す枠613を表示するウィンドウであるナビゲータ612、
で構成されている。
ファイル読み込みボタン600は、HDD205やFDD206、メディアドライブ208等から読み込んでサムネイルエリア603に表示する画像ファイルを指定するための操作アイコンである。
画像切り替えボタン614と615はプレビューエリアに表示する画像の選択を切り替える操作アイコンである。画像切り替えボタン614をクリックすることよって1つ前の画像を選択し、画像切り替えボタン615をクリックすることによって1つ次の画像を選択することができる。選択された画像はプレビューエリア609に表示される。プレビューエリア609に表示する画像の選択は、この画像切り替えボタン614、615か、後述する一覧用縮小画像601や610をクリックすることによって行う。1つ前の画像を選択する画像切り替えボタン614はサムネイルエリア601の先頭の画像を選択している場合には、それ以上前の画像を選択できないのでクリックしても無効な命令として選択切替をしないようにする。同様に、1つ次の画像を選択する画像切り替えボタン615はサムネイルエリア601の最後尾の画像を選択している場合には、それ以上次の画像を選択できないのでクリックしてもしても無効な命令として選択切替をしないようにする。この際、クリックしてもしても無効な命令となることがユーザに認識可能な表示形態にする。
拡大ボタン604はプレビューエリア609における画像の表示倍率を一段拡大するための操作アイコンである。例えば、プレビューエリア609における表示倍率が50%の場合に、拡大ボタン604がクリックされると表示倍率を75%に拡大する。もし、表示倍率の上限が予め決まっていて、現在表示している表示倍率が上限に達している場合には、クリックされても無効な命令とし、クリックが無効であることがユーザに認識可能な表示形態にする。例えば上限が400%で、プレビューエリア609に表示している表示倍率が既に400%になっている場合には、それ以上拡大することができないため、クリックが無効であることがわかる表示形態とし、実際クリックされても無効な命令とする。縮小ボタン605はプレビューエリア609における画像の表示倍率を一段縮小するための操作アイコンである。例えば、プレビューエリア609における表示倍率が50%の場合に、縮小ボタン605がクリックされると表示倍率を40%に縮小する。また拡大ボタン604と同様に表示倍率の下限が予め決まっていて、現在表示している表示倍率が下限に達している場合には、クリックされても無効な命令とし、クリックが無効であることがユーザに認識可能な表示形態にする。
表示倍率指定ボックス606はプレビューエリア609における画像の表示倍率を指定するためのリストボックスである。表示倍率指定ボックス606に含まれる下矢印ボタン608をクリックすると表示倍率のリストがプルダウンメニューで表示され、表示されたリストの中から表示倍率をクリックして選択することで表示倍率を指定できる。表示倍率指定ボックス606においてリストされる表示倍率は、例えば12.5%、25%、40%、50%、75%、100%、200%、400%である。これらの表示倍率は、前述したように表示解像度を基準にした倍率である。例えば25%の表示倍率を指定すると、幅1600pixel、高さ1200pixelで記録されている画像は、プレビューエリア609には間引きされてディスプレイ204の幅400pixel、高さ300pixelを用いて表示される。
一覧用縮小画像601、610、618はファイル読込みボタン600によって読込んだ画像ファイルのサムネイルの表示例である。選択枠602はユーザーが選択してプレビューエリア609に表示されている画像の縮小画像を示している。本実施例では選択した画像の縮小画像の周りに選択枠602を表示しているが、ユーザーが選択した画像が識別可能であれば枠表示に限らなくてもよく、色を変えたりチェックマークを表示したりしても良い。プレビューエリア609に表示する画像の選択は、前述した画像切り替えボタン614、615によって行うか、この一覧用縮小画像601や610、618の上にポインティングデバイスを移動させ、クリックすることによって行う。
垂直方向のスクロールバー616、水平方向のスクロールバー617は、プレビューエリア609に画像全体が入りきらずに画像が表示された場合、表示領域をそれぞれ垂直方向、水平方向に移動する操作部材である。画像全体が表示しきれない場合に、画像全体のうち、プレビューエリア609に表示している領域のそれぞれの方向の画像全体に対する割合をツマミで示す。このツマミをポインティングデバイスなどでドラッグすることによって移動させ、画像全体のうちプレビューエリア609に表示している領域を移動することができる。
終了ボタン607は本実施形態における画像表示アプリケーションソフトウェアによるディスプレイ204上での表示を終了するための操作アイコンである。
[画像表示制御処理]
図5は、本発明の実施形態における画像表示制御処理を示すフローチャートである。尚、本処理はCPU201がROM202に格納された制御プログラムを、RAM203に展開して実行することにより実現される。図6に示した表示画面例を用いて図5の画像表示制御処理を説明する。
画像表示制御処理を開始すると、CPU201はまず、ステップS501において、ユーザーが選択した画像の縮小画像データをHDD205やFDD206、メディアドライブ208等からRAM203に読込み、サムネイルエリア603に縮小画像を表示する。ユーザーが選択した画像が例えば前述したデジタルカメラにより撮影された画像であれば、この縮小画像は図3の縮小画像データ領域302に記憶された縮小画像データを表示したものである。また、例えば、ユーザーはファイル読込みボタン600で起動する標準的なファイルオープンダイアログで任意の画像を選択する。
次に、ステップS502において、CPU502は終了ボタン607がクリックされたか否かの判定を行う。終了ボタンがクリックされた場合には画像表示制御処理を終了する。終了ボタンがクリックされていなければステップS503に進む。
ステップS503では、画像の選択操作があったか否かの判定を行う。画像選択操作とは、サムネイルエリア603内に表示されている縮小画像をクリックする操作、あるいは画像切り替えボタン614、615をクリックする操作である。画像選択操作がされていない場合には、ステップS504に進み、図4のような画像の選択を促す警告を表示する。続いてステップS501へと戻り、ユーザによる画像の選択操作を待つ。ステップS503でユーザによる画像選択操作があったと判定するとステップS505に進む。
ステップS505では、サムネイルエリア603に表示されている縮小画像のうち、選択されている画像を示す縮小画像に選択枠602を表示する。
続くステップS506では、選択されている画像の本体画像データを、HDD205やFDD206、メディアドライブ208等からRAM203に読込む。この本体画像データは、選択されている画像が例えば前述したデジタルカメラにより撮影された画像であれば、図3の本体画像データ領域303に記憶された本体画像データである。
ステップS507では、ステップS506で読み込んだ本体画像データによって示される画像の全体を、指定されている表示倍率でプレビューエリア609の領域内に表示しきれるか否かを判定する。指定されている表示倍率とは、後述するステップS514で指定された表示倍率である。ステップS514で表示倍率が指定される前であれば、初期設定として予め設定された表示倍率を指定された表示倍率とする。このステップS507における判定方法の詳細については後述する。画像全体を指定されている表示倍率でプレビューエリア609の領域内に表示しきれると判定した場合はステップS512に進み、表示しきれないと判定した場合はステップS508に進む。
ステップS508では、後述するステップS511にて生成もしくは更新される相対位置情報(比率情報)がRAM203に保持されているか否かを判定する。なお、相対位置情報がステップS511にて生成もしくは更新される前であれば、相対位置情報は保持していないと判定するものとする。この相対位置情報の詳細はステップS511の説明にて後述する。相対位置情報が保持されていると判定するとステップS510に進み、相対位置情報が保持されていないと判定するとステップS509に進む。
ステップS509では、相対位置情報が保持されていないため、予め設定された初期設定に基づいて画像の表示範囲を決定する。初期設定として、例としてプレビューエリア609の左上頂点と選択されている画像の左上頂点との位置を一致させて調整した範囲を表示範囲として決定するものとする。この場合、選択されている画像を、指定されている表示倍率で、プレビューエリア609と選択されている画像の左上頂点を一致させて表示した場合にプレビューエリア609に収まる範囲を、表示範囲として決定する。表示範囲を決定するとステップS511に進む。
ステップS511では、選択されている画像全体のうち、決定された表示範囲の比率の情報(相対位置情報)を生成、もしくは更新してRAM203に記憶する。これは、選択されている画像全体のうち、決定された表示範囲の相対的な位置を示す相対位置情報である。本実施例においては、この相対位置情報として、選択されている画像の表示範囲のうち、選択されている画像の全体の中心から1番遠い点の、画像の全体に対する比率を記憶する。また、この比率を算出した基準点の情報も記憶する。この比率の詳細と、このような比率を相対位置情報として記憶する理由については後述する。
一方、ステップS508で相対位置情報が保持されていると判定した場合は、ステップS510に進み、保持された相対位置情報に基づいて画像の表示範囲を決定する。すなわち、選択されている画像ののうち、保持された相対位置情報に含まれる比率を算出した基準点の情報に対応する点の、画像全体に対する位置の比率を相対位置情報に含まれる比率と一致させる。その点を基準としてプレビューエリア609に指定された表示倍率で表示できる範囲を表示範囲として決定する。この表示範囲の決定方法の詳細については後述する。表示範囲を決定するとステップS512に進み、相対位置情報は更新しない。ここで相対位置情報を更新しないのは、表示範囲を変更する操作があるまでは(例えば後述するステップS518)、画像を切替えても相対位置情報を生成したときの画像の表示範囲に対応する表示範囲を確認したいと考えられる為である。このようにすることで、ユーザーは3枚以上の複数の画像に渡って、それぞれ対応する表示範囲を確認することができる。また、ユーザーが表示範囲を変更する操作を行わずに画像を切替え、再び相対位置情報を生成した時の画像に切替えた際には、相対位置情報を生成したときと同じ表示範囲を確認することができる。
ステップS512では、選択された画像のうち決定された表示範囲、あるいは全体が表示できる場合には画像全体を、指定された表示倍率でプレビューエリア609に表示する。
ステップS513では、ナビゲータ612に、現在プレビューエリア609に表示している領域が選択されている画像の全体のうちどの範囲であるかを示す枠613を、選択されている画像の全体像を示す縮小画像とともに表示する。
ステップS514では、表示倍率を指定あるいは変更する操作があったか否かを判定する。表示倍率の指定・変更の操作は、前述したように拡大ボタン604、縮小ボタン605、表示倍率指定ボックス606のいずれかに対する操作によって行われる。表示倍率の指定・変更操作があったと判定した場合はステップS515に進み、表示倍率の指定・変更操作が無かったと判定した場合はステップS518に進む。
ステップS515では、表示倍率の変更に伴い、選択されている画像の全体のうちプレビューエリア609に表示する表示範囲を変更する。表示範囲を変更するとステップS516に進む。
ステップS516ではステップS514での表示倍率の変更に伴って、選択されている画像の全体がプレビューエリア609に収まるように表示できるようになったか否かを判定する。ここでの判定はステップS507と同様なので詳細は省略する。画像の全体がプレビューエリア609に収まるように表示できると判定するとステップS517に進み、RAM203に保持されている相対位置情報があればこれをクリアー(消去)してステップS512に進む。画像の全体がプレビューエリア609に収まるように表示できないと判定した場合はステップS511に進み、相対位置情報がステップS514、ステップS515での表示倍率変更に伴って変更された表示範囲の比率を示すように生成・更新する。
一方、ステップS514で表示倍率の指定・変更操作が無かったと判定した場合は、ステップS518において表示範囲の変更操作があったか否かを判定する。表示範囲の変更操作は、前述のように垂直方向のスクロールバー616、水平方向のスクロールバー617によって行うか、ナビゲータ612に表示された枠613を直接操作することにより行なう。表示範囲の変更操作があったと判定した場合はステップS511に進み、相対位置情報が変更された表示範囲の比率を示すように生成・更新する。表示範囲の変更操作が無かったと判定するとステップS519に進む。
ステップS519では、画像の切り替え操作があったか否かを判定する。画像の切替え操作は、前述のように画像切り替えボタン614、615によって行うか、サムネイルエリア603に表示された一覧用縮小画像をクリックすることによって行われる。画像の切替え操作があったと判定すると、ステップS505に進み、画像切り替え操作によって選択された画像の表示処理を行う。この時、RAM203には相対位置情報が保持されていれば、切替え後にプレビューエリア609に表示される画像の表示範囲は保持された相対位置情報に基づいて決定される(ステップS508→ステップS510)。ステップS519で画像の切替え操作が無かったと判定するとステップS520に進む。
ステップS520では、ファイル読み込みボタン600を操作することによって、HDD205やFDD206、メディアドライブ208等から読み込んでサムネイルエリア603に表示する画像ファイルを変更する操作が行われたか否かを判定する。変更する操作が行われたと判定するとステップS521に進み、ファイル読み込みボタン600への操作によって指定された画像ファイルをHDD205やFDD206、メディアドライブ208等から読み込んでサムネイルエリア603に表示する。サムネイルエリア603の縮小画像一覧を更新するとステップS514に進む。一方ステップS520でサムネイルエリア603に表示する画像ファイルが変更されていないと判定するとステップS522に進む。
ステップS522では終了ボタン607がクリックされたか否かの判定を行う。終了ボタンがクリックされていなければステップS514に進み前述のステップS514〜S522によって各種入力を待つ。終了ボタンがクリックされた場合には画像表示制御処理を終了する。
[ステップS507の判定の詳細]
ここで、前述した図5のステップS507での、画像の全体を指定されている表示倍率でプレビューエリア609の領域内に表示しきれるか否かの判定方法の詳細を説明する。
変数に以下の値を保持しているものとする。
View_Mag:ユーザーが指定した表示倍率(%)(表示解像度を基準にした倍率)
Image_Width:選択されている画像の本体画像全体の幅(画素数)
Image_Height:選択されている画像の本体画像全体の画像の高さ(画素数)
ViewArea_W:表示装置上におけるプレビューエリア609の幅(画素数)
ViewArea_H:表示装置上におけるプレビューエリア609の高さ(画素数)
選択された画像の本体画像を指定された表示倍率で変倍した変倍画像全体の幅(画素数)PrevImg_Wと、選択された画像の本体画像を指定された表示倍率で変倍した変倍画像全体の高さ(画素数)PrevImg_Hを、式(1)に示す。
PrevImg_W=Image_Width×View_Mag/100
PrevImg_H=Image_Height×View_Mag/100 …(1)
そして、以下に示す式(2)と式(3)のどちらかが偽である場合、ステップS506で読み込んだ本体画像データによって示される画像の全体を、指定されている表示倍率でプレビューエリア609の領域内に収まるように表示することは出来ない。従って式(2)と式(3)が共に真である場合、プレビューエリア609に画像全体を表示することができると判定する。
PrevImg_W≦ViewArea_W...(2)
PrevImg_H ≦ ViewArea_H...(3)
[ステップS511の相対位置情報の詳細]
ステップS511にて生成もしくは更新する相対位置情報について説明する。
本実施例では前述したように、相対位置情報として、選択されている画像の表示範囲のうち、選択されている画像の全体の中心から1番遠い点について、画像の全体に対する比率を記憶する。また、相対位置情報として、表示範囲のうち選択されている画像の全体の中心から1番遠い点が、表示範囲のどの位置であるかを示す情報も記憶する。
この相対位置情報を図11を用いて説明する。現在選択している画像の全体1101に対して、図6のプレビューエリア609には表示範囲1102に示す範囲が表示されている。この時、画像の全体の中心1103から表示範囲1102のうち1番遠い点1104の、画像の全体1102に対する比率を相対位置情報として記憶する。この比率は、画像の全体の幅をX、画像の全体の高さをY、画像の左上を原点とした時の点1104の座標を(x、y)とすると、(x/X,y/Y)となる。従って相対位置情報として、比率(x/X,y/Y)と、表示範囲のうち選択されている画像の全体の中心から1番遠い点が、表示範囲のどの位置であるかを示す情報として“右下の頂点である”旨を記憶する。
より具体的に説明する。なお、以下、座標で表した数値の1は表示装置の1画素あるいは記録画素数の1画素に相当する。指定表示倍率で変倍後の画像の左上頂点を原点としたときの、変倍画像全体のうちプレビューエリア609に表示される表示範囲の各頂点の座標を以下とする。
v_p1(vX0,vY0):左上頂点の座標
v_p2(vX0,vY1):左下頂点の座標
v_p3(vX1,vY0):右上頂点の座標
v_p4(vX1,vY1):右下頂点の座標
なお、|vX1−vX0|はViewArea_Wに、|vY1−vY0|はViewArea_Hに等しい。
また、変倍前の本体画像の左上頂点を原点としたときの、画像本体全体のうちプレビューエリア609に表示される表示範囲の頂点の座標を以下とする。
i_p1(iX0,iY0):左上頂点の座標
i_p2(iX0,iY1):左下頂点の座標
i_p3(iX1,iY0):右上頂点の座標
i_p4(iX1,iY1):右下頂点の座標
上記、画像本体全体のうちプレビューエリア609に表示される表示範囲の頂点の座標の各値は式(4)のように算出できる。
iX0=vX0×100/View_Mag
iX1=vX1×100/View_Mag
iY0=vY0×100/View_Mag
iY1=vY1×100/View_Mag...(4)
画像本体の中心の座標centerP(cX,cY)を式(5)に示す。
cX=Image_Width/2
cY=Image_Height/2...(5)
画像本体の中心の座標centerP(cX,cY)から表示範囲の各頂点座標i_p1、i_p2、i_p3、i_p4までの距離の2乗をそれぞれp1_dis,p2_dis,p3_dis,p4_disとし、算出方法を式(6)に示す。(aの2乗をa^2と表現する。)
p1_dis=(iX0−cX)^2+(iY0−cY)^2
p2_dis=(iX0−cX)^2+(iY1−cY)^2
p3_dis=(iX1−cX)^2+(iY0−cY)^2
p4_dis=(iX1−cX)^2+(iY1−cY)^2...(6)
式(6)に示したp1_dis,p2_dis,p3_dis,p4_disの中で最も大きい値に対応する頂点座標が、画像の中心から一番遠い表示範囲の頂点座標であり、これをp_furthest(fX,fY)として決定する。そして、一番遠い表示範囲の座標p_furthest(fX,fY)の画像全体に対する比率(fX/Image_Width、fY/Image_Heigt)と、位置の情報(左上、左下、右上、右下のいずれか)を相対位置情報(比率情報)として記憶する。
[ステップS510の相対位置情報に基づく表示範囲決定方法]
ステップS510おける表示範囲の決定方法の詳細を説明する。
ステップS510は、相対位置情報を生成した画像A(第1の画像)を拡大して部分的に表示している状態から、倍率を変更せずに、異なる画像B(第2の画像)を選択した場合に通る処理である。本実施例においては、相対位置情報が示す比率と、画像Bの全体の大きさと画像Bの表示範囲のうち相対位置情報が示す位置(左上、左下、右上、右下のいずれか)の座標との比率とが一致するように、画像Bにおける表示範囲を算出する。
画像Bの幅と高さを以下の変数に保持するものとして、式(7)を満たすように、画像Bの表示範囲のうち相対位置情報が示す位置の座標p_fB(fbX,fbY)を求める。
ImageB_Width:表示する対象となる本体画像(画像B)の幅(画素数)
ImageB_Height:表示する対象となる本体画像(画像B)の高さ(画素数)
p_fB(fbX,fbY):画像Bの表示範囲のうち相対位置情報が示す位置のXY座標
fX/Image_Width=fbX/ImageB_Width
fY/Image_Height=fbY/ImageB_Height...(7)
従って式(8)が得られる。
fbX=ImageB_Width×fX/Image_Width
fbY=ImageB_Height×fY/Image_Height...(8)
このようにして求めた相対位置情報が示す位置の座標p_fB(fbX,fbY)を元に、プレビューエリア609に収まる範囲を表示範囲として決定する。
以下、相対位置情報が示す位置が「右下の頂点」であった場合を例にして説明する。
画像Bの本体画像全体のうちプレビューエリア609に表示される表示範囲の各頂点の座標を以下とする。
iB_p1(ibX0,ibY0):左上頂点の座標
iB_p2(ibX0,ibY1):左下頂点の座標
iB_p3(ibX1,ibY0):右上頂点の座標
iB_p4(ibX1,ibY1):右下頂点の座標
相対位置情報が示す位置は「右下の頂点」なので式(8)で求めた画像Bの表示範囲のうち相対位置情報が示す位置の座標p_fB(fbX,fbY)はiB_p4(ibX1,ibY1)と等しい。従ってibX1、ibY1は式(9)のようになる。
ibX1=fbX=ImageB_Width×fX/Image_Width
ibY1=fbY=ImageB_Height×fY/Image_Height...(9)
式(9)を元に残りのibX0,ibY0を求める。プレビューエリア609に収まる範囲であることから式(10)が得られる。
|ibX1−ibX0|×View_Mag/100=ViewArea_W
|ibY1−ibY0|×View_Mag/100=ViewArea_H...(10)
従ってibX0,ibY0を式(11)のように求められる。
ibX0=ibX1−(ViewArea_W×100/View_Mag)
ibY0=ibY1−(ViewArea_H×100/View_Mag)...(11)
以上の方法によって、画像Bにおける表示範囲の各頂点iB_p1,iB_p2,iB_p3,iB_p4を算出し、表示範囲を決定する。
[ユーザーの操作に応じた処理の推移]
図6〜図10は図5に示す画像表示制御処理において、ユーザーの操作に応じてどのように処理が推移するかを示した図である。以下、各ユーザ操作に応じてどのように処理が推移するかを説明する。以下に説明する画像A1は図6の縮小画像601に、画像B1は図6の縮小画像610に、画像B2は図6の縮小画像618にそれぞれ対応するものとする。画像A1、B1、B2の本体画像のサイズ(記録画素数)は
・画像A1:幅1280pixel、高さ960pixel、
・画像B1:幅680pixel、高さ480pixel、
・画像B2:幅960pixel、高さ1280pixel (縦長画像)、
であるものとする。また、画像A1と画像B1は同じ被写体を異なる記録画素数で記録した画像である。
プレビューエリア609のサイズは、幅320pixel、高さ240pixelであるものとする。
<CASE1>
・操作:画像表示制御処理を開始して、画像A1、画像B1、画像B2の3枚の画像をサムネイルエリア603に一覧表示し、一枚目の画像として画像A1をユーザーが初めて選択した場合。
・選択画像:画像A1
・表示倍率:未指定
図5のステップS503にて画像A1が選択されたと判定し、ステップS506にてユーザーが選択した画像A1の本体画像データを読込み、ステップS507にて、画像全体を表示できるか否かの判定を行う。この判定は上述した式(2)、式(3)により行う。なおCASE1では表示倍率が指定される前であるので、初期設定として予め設定された表示倍率を指定された表示倍率とする。例として初期設定の表示倍率を25%とする。式(2)、式(3)に実際の数値を代入して式(12)、式(13)のようになる。
320≦320...(12)
240≦240...(13)
数12,13は共に真となるので、画像全体を表示できると判定する。
そして、ステップS512にて画像全体を25%に縮小してプレビューエリア609に画像を表示する。そして、ステップS514へと進み各種入力待ちを行う。このときの画像表示制御装置のユーザーインターフェイスの表示例を図6に示す。
<CASE2>
・操作:CASE1の後に表示倍率を100%へ変更した場合。
・選択画像:画像A1。
・表示倍率:100%。
ステップS514にて表示倍率が変更されたと判定し、ステップS515へ進む。ステップS515で表示範囲を変更する。本実施例では、表示倍率変更に伴う表示範囲の変更は、変更前と後で表示範囲の左上の頂点が一致するように位置を調整した範囲とする。CASE2での変更後の表示範囲は、画像A1の本体画像のうちv_p1(0,0),v_p2(0,240),v_p3(320,0),v_p4(320,240)で示される範囲となる。続いてステップS516で変更された表示倍率で選択されている画像の全体がプレビューエリア609に収まるように表示できるか否かを判定する。式(2),(3)にCASE2での数値を代入した式を式(14),式(15)に示す。
1280≦320...(14)
960≦240...(15)
式(14)も式(15)も偽となるので、画像全体を表示できないと判定し、ステップS511に進む。ステップS511では、相対位置情報がステップS514での表示倍率変更に伴って変更された表示範囲の比率を示すように生成・更新して記憶する。画像の中心の座標を算出する式(5)にCASE2での数字を代入した式を式(16)に示す。
cX=1280/2=640
cY=960/2=480...(16)
そして、表示範囲のうち画像の全体の中心から一番遠い点を決定する。式(6)にCASE2での数字を代入した式を式(17)に示す。
p1_dis=(0−640)^2+(0−480)^2=409600+230400=640000
p2_dis=(0−640)^2+(240−480)^2=409600+57600=467200
p3_dis=(320−640)^2+(0−480)^2=102400+230400=332800
p4_dis=(320−640)^2+(240−480)^2=102400+57600=160000...(17)
式(17)に示したp1_dis,p2_dis,p3_dis,p4_disの中で最も大きい値はp1_disであり、対応する点は、i_p1(0,0)である。この表示範囲の左上の点i_p1(0,0)を画像の中心から一番遠い表示範囲の座標p_furthest(fX,fY)と決定できる。そして、比率は式(18)の値となり、位置が左上である旨と共に相対位置情報として記憶する。
fX/Image_Width=0/1280
fY/Image_Heigt)=0/960...(18)
続いてステップS512で画像A1のうち表示倍率変更に伴って変更された表示範囲をプレビューエリア609に表示する。そして、ナビゲータの表示を行い、ステップS514へと進み再び各種入力待ちを行う。このときの画像表示制御装置のユーザーインターフェイスの表示例を図7に示す。
<CASE3>
・操作:CASE2の後に表示範囲を変更した場合。
・選択画像:画像A1
・表示倍率:100%
ステップ518で表示範囲の変更操作があったと判定され、ステップS511に進む。ここでは、表示倍率については変更なく、表示範囲のみv_p1(880,560),v_p2(880、800),v_p3(1200,560),v_p4(1200,800)で示される範囲がユーザによって表示範囲に指示されたとする。
続いてステップS511で、相対位置情報を、変更された表示範囲についての相対位置情報に更新する。画像A1なのでの中心の座標は式(16)に示した値と同様である。
表示範囲のうち画像の全体の中心から一番遠い点を決定する。式(6)にCASE3での数値を代入した式を式(19)示す。
p1_dis=(880−640)^2+(560−480)^2=57600+6400=64000
p2_dis=(880−640)^2+(800−480)^2=57600+102400=160000
p3_dis=(1200−640)^2+(560−480)^2=313600+6400=320000
p4_dis=(1200−640)^2+(800−480)^2=313600+102400=422400...(19)
最も大きい値はp4_disであり、対応する点は、i_p4(1200,800)である。この表示範囲の右下の点i_p4(1200,800)を画像の中心から一番遠い表示範囲の座標p_furthest(fX,fY)と決定できる。そして、比率は式(20)となり、位置が右下である旨と共に相対位置情報として記憶する。
fX/Image_Width=1200/1280
fY/Image_Heigt)=800/960...(20)
続いてステップS512で画像A1のうち表示倍率変更に伴って変更された表示範囲をプレビューエリア609に表示する。そして、ナビゲータの表示を行い、ステップS514へと進み再び各種入力待ちを行う。このときの画像表示制御装置のユーザーインターフェイスの表示例を図8に示す。
<CASE4>
・操作:CASE3の後に表示倍率は変更せずに画像B1に選択を変更した場合
・選択画像:画像B1
・表示倍率:100%
ステップ519で画像の切替え操作があったと判定され、ステップS505に進む。ステップS505ではサムネイルエリア603の選択枠602を縮小画像601(画像A1の縮小画像)から縮小画像610(画像B1の縮小画像)に移動し、ステップS505で画像B1の本体画像データを読み込む。つづくステップS507では前述の式(2)と式(3)による判定により画像全体は表示できないと判定してステップS508に進む。ステップS508では、CASE3で説明したように相対位置情報を記憶しているので、ステップS510に進む。
ステップS510では相対位置情報に基づき、表示範囲を決定する。式(9)にCASE4での値を代入することにより、画像B1のibX1とibY1は式(21)のように求まる。
ibX1=fbX=640×1200/1280=600
ibY1=fbY=480×800/960=400...(21)
また、式(11)にCASE4での値を代入することにより、画像B1のibX0とibY0は式(22)のように求まる。
ibX0=600−(320×100/100)=280
ibY0=400−(240×100/100)=160...(22)
以上のように画像B1の表示範囲i_p1(280,160),i_p2(280,400),i_p3(600,160),i_p4(600,400)と求まる。ここでは、相対位置情報を更新せずにステップS512に進み、画像B1の本体画像のうち上述のように決定したi_p1、i_p2、i_p3、i_p4で示される範囲を指定された表示倍率(ここでは100%)でプレビューエリア609に表示する。そして、ナビゲータの表示を行い、ステップS514へと進み再び各種入力待ちを行う。
このときの画像表示制御装置のユーザーインターフェイスの表示例を図9に示す。図9で画像B1のうちプレビューエリア609に表示されている部分の右下頂点の画像B1全体に対する比率は、相対位置情報を生成したCASE3での表示範囲のうち、画像A1全体の中心から1番遠い点(右下頂点)の画像A1全体に対する比率と一致している。画像A1と画像B1は、異なる記録画素数であるが同じ被写体を記録した画像であるため、CASE3での表示とCASE4での表示では、少なくとも比率の一致している右下周辺は被写体の同じ部分を確認できる。更に、後述する理由により、表示範囲を示す枠613は画像B1の全体からはみ出さず、プレビューエリア609の全体にわたって画像B1の範囲内を確認可能となっている。このように、表示倍率を変更せずに画像A1から画像サイズの異なる画像B1に切替えた際、画像A1の表示範囲に対応する範囲を、画像B1からはみ出すことなく確認可能となっている。
<CASE5>
・操作:CASE4の後に表示倍率は変更せずに画像B2(縦長画像)に選択を変更した場合
・選択画像:画像B2
・表示倍率:100%
ステップ519で画像の切替え操作があったと判定され、ステップS505に進む。ステップS505ではサムネイルエリア603の選択枠602を縮小画像610(画像B1の縮小画像)から縮小画像618(画像B2の縮小画像)に移動し、ステップS505で画像B2の本体画像データを読み込む。つづくステップS507では前述の式(2)と式(3)による判定により画像全体は表示できないと判定してステップS508に進む。ステップS508では、CASE3で説明した相対位置情報を記憶しているので、ステップS510に進む。
ステップS510では相対位置情報に基づき、表示範囲を決定する。式(9)にCASE5での値を代入することにより、画像B2のibX1とibY1は式(23)のように求まる。
ibX1=fbX=960×1200/1280=900
ibY1=fbY=1280×800/960=1066.6666...(23)
ibY1については、割り切れないので、切捨てて1066とする。なお、座標の値は画像における画素数なので、整数値にする必要があるが、本体画像の範囲からはずれなければ、切り上げ、もしくは四捨五入などの方法を用いてもよい。
式(11)にCASE5での値を代入することにより、画像B2のibX0とibY0は式(24)のように求まる。
ibX0=900−(320×100/100)=580
ibY0=1066−(240×100/100)=826...(24)
以上のように画像B2の表示範囲はi_p1(580,826),i_p2(580,1066),i_p3(900,826),i_p4(900,1066)と求まる。ここでは、相対位置情報を更新せずにステップS512に進み、画像B2の本体画像のうち上述のように決定したi_p1、i_p2、i_p3、i_p4で示される範囲を指定された表示倍率(ここでは100%)でプレビューエリア609に表示する。そして、ナビゲータの表示を行い、ステップS514へと進み再び各種入力待ちを行う。
このときの画像表示制御装置のユーザーインターフェイスの表示例を図10に示す。図10で画像B2のうちプレビューエリア609に表示されている部分の右下頂点の画像B2全体に対する比率は、相対位置情報を生成したCASE3での表示範囲のうち、画像A1全体の中心から1番遠い点(右下頂点)の画像A1全体に対する比率と一致している。さらに、CASE4における画像B1の表示範囲の右下頂点の画像B1全体に対する比率とも一致している。これはCASE4,CASE5ともに、CASE3で生成した相対位置情報をもとに表示範囲を決定しているためである。また、後述する理由により、表示範囲を示す枠613は画像B2の全体からはみ出さず、プレビューエリア609の全体にわたって画像B2の範囲内を確認可能となっている。このように、表示倍率を変更せずに画像A1から画画像B1、画像B2と切替えた際、画像A1、画像B1、画像B2のそれぞれ対応する範囲を、ぞれぞれの画像からはみ出すことなく確認可能となっている。
なお、式(23)に示すとおり、CASE5における、相対位置情報に基づく表示範囲の決定処理では、割り切れないための丸め誤差が発生する。もしこの画像での表示範囲を元に相対位置情報を生成すると、この丸め誤差により、CASE3で生成した相対位置情報とは異なる比率が生成されてしまう。しかし、CASE5では表示範囲を変更する操作は行われていないため図5のステップS510で説明したとおり相対位置情報は更新しない。したがってCASE5から表示範囲を変更する操作を行わずに更に別の画像に切替えた際、表示範囲の決定はCASE3の時に生成した相対位置情報に基づいて行われ、相対位置情報の示す比率に対して1pixelより大きい誤差は生じない。
以上説明したとおり、本発明によれば、表示解像度を基準とする倍率を固定して画像を順次表示していく際に、異なるサイズの画像でも、また、縦横比が異なる画像(縦長画像)でも、対応する範囲を表示でき、画像が比較しやすくなる。
[表示範囲のうち画像の中心から一番遠い座標を基準にする理由]
なぜ画像の中心から一番遠い表示範囲の座標を基準にするかを、図12を用いて説明する。図12は画像の中心から一番近い表示範囲の座標を基準として画像を切替えた場合と、画像の中心から一番遠い表示範囲の座標を基準として画像を切替えた場合とを説明する概念図である。
図12の矩形1201は画像A1の画像全体の大きさを示している。矩形1202は画像A1よりも大きさ(記録画素数)の小さい画像B1の画像全体の大きさを示している。矩形1203は画像A1と同じ記録画素数だが向きが異なる(縦長)画像B2の画像全体の大きさを示している。表示範囲1204の矩形は画像A1、画像B1、画像B2のそれぞれのうちのプレビューエリア609に表示される表示範囲を示している。図12の各値は以下の意味である。
Image_Width:画像A1の本体画像全体の幅
Image_Height:画像A1の本体画像全体の画像の高さ
ImageB1_Width:画像B1の本体画像全体の幅
ImageB1_Height:画像B1の本体画像全体の画像の高さ
ImageB2_Width:画像B2の本体画像全体の幅
ImageB2_Height:画像B2の本体画像全体の画像の高さ
nX:画像A1の表示範囲のうち、画像A1の中央から1番近い点のX座標
nY:画像A1の表示範囲のうち、画像A1の中央から1番近い点のY座標
fX:画像A1の表示範囲のうち、画像A1の中央から1番遠い点のX座標
fY:画像A1の表示範囲のうち、画像A1の中央から1番遠い点のY座標
nX1:nXを基準に生成された相対位置情報により算出される画像B1上の点のX座標
nY1:nYを基準に生成された相対位置情報により算出される画像B1上の点のY座標
fX1:fXを基準に生成された相対位置情報により算出される画像B1上の点のX座標
fY1:fYを基準に生成された相対位置情報により算出される画像B1上の点のY座標
nX2:nXを基準に生成された相対位置情報により算出される画像B2上の点のX座標
nY2:nYを基準に生成された相対位置情報により算出される画像B2上の点のY座標
fX2:fXを基準に生成された相対位置情報により算出される画像B2上の点のX座標
fY2:fYを基準に生成された相対位置情報により算出される画像B2上の点のY座標
図12(a)は、画像A1の表示範囲1204のうち画像A1の中心から1番近い点と遠い点を図示したものである。点1205は、画像A1の表示範囲のうち、中心から1番近い点を示している。点1206は、画像A1の表示範囲のうち、中心から1番遠い点を示している。この画像A1の表示範囲1204について相対位置情報を生成するものとする。
図12(b)は画像A1における点1205(画像A1の表示範囲のうち、中心から1番近い点)を基準として相対位置情報を生成し、画像B1に切替えた場合の表示範囲を示している。すなわち、以下の式(25)を満たす。
nX1/ImageB1_Width=nX/Image_Width
nY1/ImageB1_Height=nY/Image_Height...(25)
画像A1の中心から1番近い点1205を基準に画像の大きさに対する表示範囲の左上座標の比率を維持して、画像B1をプレビューエリア609に表示した場合、図12(b)に示すように表示範囲1204は画像B1からはみ出す可能性がある。表示範囲1204のうち画像B1からはみ出した部分(斜線部)は、プレビューエリア609においては何も表示されないことになる。
図12(d)は画像A1における点1205(画像A1の表示範囲のうち、中心から1番近い点)を基準として相対位置情報を生成し、画像B2に切替えた場合の表示範囲を示している。すなわち、以下の式(26)を満たす。
nX2/ImageB2_Width=nX/Image_Width
nY2/ImageB2_Height=nY/Image_Height...(26)
画像A1の中心から1番近い点1205を基準に画像A1の大きさに対する比率を維持して、画像B2をプレビューエリア609に表示した場合、図12(d)に示すように表示範囲1204は画像B2からはみ出す可能性がある。表示範囲1204のうち画像B2からはみ出した部分(斜線部)は、プレビューエリア609においては何も表示されないことになる。
一方、図12(c)は画像A1における点1206(画像A1の表示範囲のうち、中心から1番遠い点)を基準として相対位置情報を生成し、画像B1に切替えた場合の表示範囲を示している。すなわち、以下の式(27)を満たす。
fX1/ImageB1_Width=fX/Image_Width
fY1/ImageB1_Height=fY/Image_Height...(27)
画像A1の中心から1番遠い点1206を基準に画像A1の大きさに対する比率を維持して、画像B1をプレビューエリア609に表示した場合、図12(c)に示すように表示範囲1204は画像B2からはみ出さない。
また、図12(e)は画像A1における点1206(画像A1の表示範囲のうち、中心から1番遠い点)を基準として相対位置情報を生成し、画像B2に切替えた場合の表示範囲を示している。すなわち、以下の式(28)を満たす。
fX2/ImageB2_Width=fX/Image_Width
fY2/ImageB2_Height=fY/Image_Height...(28)
画像A1の中心から1番遠い点1206を基準に画像A1の大きさに対する比率を維持して、画像B2をプレビューエリア609に表示した場合、図12(e)に示すように表示範囲1204は画像B2からはみ出さない。図12(c)、図12(e)に示す場合においては、プレビューエリア609の全領域を用いて画像B1、画像B2を表示することが可能であり、ユーザーは図12(b)図12(d)に比べて画像の広い範囲を確認可能となる。
このように画像切替えの際、切替え前の画像の中心から一番遠い表示範囲の座標の画像の大きさに対する比率と、切替え後の画像の表示範囲のうち切替え前に比率を算出した点に対応する点の座標の画像の大きさに対する比率とを一致させる。これにより、プレビューエリア609の大きさ(画素)が、表示しようとする画像を変倍したものの全体の大きさ(画素)より大きい等の特定の条件の場合を除いて、画像から表示範囲がはみ出る可能性を低くすることが可能である。
なお、表示範囲が画像からはみ出すことの対策として、本発明の方法をとらず、画像を切替えた際に表示範囲が画像からはみ出したと判定すると、表示範囲を画像の中に納めるように座標を調整するという方法が考えられる。例えば、図12(b)のようにはみ出してしまった場合のみ、はみ出した分だけ(斜線部)座標を調整して、画像の範囲内に納めるという方法が考えられる。しかし、座標を調整した分だけ表示範囲が切り替わる前の対応する位置からずれてしまう。本実施例の方法によれば、はみ出た時に補正する処理を行わなくてよく、また、補正した分、表示範囲がずれるといった問題も発生しない。
以上説明したとおり、本実施例によれば、表示倍率を固定して複数の異なるサイズの画像に表示を切替えた際、それぞれの対応する位置を表示範囲とすることができ、かつ、画像の外を表示範囲としてしまう可能性を軽減することができる。
[表示範囲が画像の中心付近だった場合]
本実施形態における実施例1では、図5のステップS511において、画像の中心から一番遠い表示範囲の座標を基準に相対位置情報を生成した。しかし実施例1の方法では、表示範囲が画像の中央付近だった場合、表示する画像を切替えた際に表示範囲が対応していないようなずれ感が発生してしまう可能性がある。
図13は、表示範囲が画像の中央付近だった場合の概念図である。矩形1301は画像Aの画像全体の大きさを示している。矩形1302は画像Aと異なる画像Bの画像全体の大きさを示している。表示範囲1303の矩形は画像A、画像Bのそれぞれのうちのプレビューエリア609に表示される表示範囲を示している。図13の各値は以下の意味である。
Image_Width:画像Aの本体画像全体の幅
Image_Height:画像Aの本体画像全体の画像の高さ
ImageB_Width:画像Bの本体画像全体の幅
ImageB_Height:画像Bの本体画像全体の画像の高さ
fX:画像Aの表示範囲のうち、画像A1の中央から1番遠い点のX座標
fY:画像Aの表示範囲のうち、画像A1の中央から1番遠い点のY座標
ibX0:画像Bの表示範囲の左下頂点のX座標
ibY1:画像Bの表示範囲の左下頂点のY座標
iAveX:画像Aの表示範囲の中心のX座標
iAveY:画像Aの表示範囲の中心のY座標
ibAveX:iAveXを基準に生成された相対位置情報により算出される画像B上の点のX座標
ibAveY:iAveYを基準に生成された相対位置情報により算出される画像B上の点のY座標
図13の(a)は、画像Aの表示範囲1303のうち画像Aの中心から1番遠い点1304を図示したものである。なお図13(a)では、画像Aの中心から表示範囲1203の他の頂点(左上、右上、右下)までの距離と、画像の中心から1番遠い点1304までの距離との差は、図12(a)で説明した場合に比べて小さい。
図13(b)は画像Aにおける点1304(画像Aの表示範囲のうち、中心から1番遠い点)を基準として相対位置情報を生成し、画像Bに切替えた場合の表示範囲を示している。すなわち、下記の式(29)を満たすような表示範囲となっている。
ibX0/ImageB_Width=fX/Image_Width
ibY1/ImageB_Height=fY/Image_Height...(29)
この場合の表示範囲1303は、図13(a)と見比べると、画像の中心付近から画像の下方へ表示範囲がずれたようなずれ感をユーザに与える。これは、相対位置情報を生成した図13(a)において、画像Aの中心から表示範囲1303の他の頂点(左上、右上、右下)までの距離と、画像の中心から1番遠い点1304までの距離との差が比較的小さいためである。そこで本実施例ではこのような場合に比率の算出方法を変え、表示範囲の縁の座標のうち、画像の中心からの距離が、画像の中心から一番遠い点1304までの距離との閾値内にある座標の平均の座標を基準に比率を算出することによってずれ感を軽減する。図13(c)、図13(d)はこのずれ感を軽減した例であり、詳細は後述する。
[実施例2での相対位置情報の生成方法]
以下、表示範囲が画像の中央付近だった場合の相対位置情報の算出方法を図13(c)を用いて説明する。
まず、画像の中心と各点との距離の2乗(p1_dis,p2_dis,p3_dis,p4_dis)が閾値以内であるか否かを判定する。閾値以内である場合、画像の中心付近を表示していると判定する。この閾値は予め設定された任意の値でよい。またこの閾値を比率の情報を生成する時の画像の大きさに応じて可変としてもよい。たとえば、幅480pixel高さ640pixelの画像において、100pixelは大きな差と考えられるが、幅4800pixel高さ64000pixelの画像においては、100pixelは小さい差と言えるからである。
本実施例では閾値の例として、表示範囲の対角線の長さの2乗を閾値max_disとする。閾値max_disの算出方法を式(30)に示す。
max_dis=(iX0−iX1)^2+(iY0−iY1)^2...(30)
i_furthestを、画像の中心と表示範囲のうち画像の中心から一番遠い点との距離として、式(31)により表示範囲に画像の中心の座標が含まれているか否かの判定が行える。
i_furthest^2<max_dis...(31)
式(26)が真となる場合には、表示範囲に画像の中心の座標が含まれていることになる。この場合は、相対位置情報を生成する基準の点として、表示範囲の中心の座標を基準の点とする。図13(c)の点1305は表示範囲の中心の座標を示している。
表示範囲の中心の座標i_pave(iAveX,iAveY)の算出方法の例を式(32)に示す。
iAveX=(iX0+iX1)/2
iAveY=(iY0+iY1)/2...(32)
そして、座標の位置の情報として、表示範囲の左上頂点からみた位置を示すi_basePos(posX,posY)を式(33)に示すように算出する。
posX=iAveX−iX0
posY=iAveY−iY0...(33)
このi_basePos(posX,posY)と、表示範囲の中心の座標i_pave(iAveX,iAveY)の、画像全体に対する比率(iAveX/Image_Width、iAveY/Image_Heigt)とを相対位置情報として記憶する。
なお、式(31)による表示範囲に画像の中心の座標が含まれているか否かの判定で、画像の中心の座標が含まれていないと判定した場合は、上述のような相対位置情報ではなく、実施例1で説明した相対位置情報を記憶する。すなわち、一番遠い表示範囲の座標p_furthest(fX,fY)の画像全体に対する比率(fX/Image_Width、fY/Image_Heigt)と、位置の情報(左上、左下、右上、右下のいずれか)を相対位置情報として記憶する。これは、画像の中心が表示範囲に含まれていない場合、すなわち表示範囲が画像の端の方にある場合は、切替えた画像の表示範囲を実施例1で説明した相対位置情報に基づいて決定してもずれ感を生じ難いからである。また、逆に実施例2で説明した相対位置情報に基づいて切替えた画像の表示範囲を決定すると、表示範囲が画像からはみ出す可能性が高くなるからである。
[実施例2での相対位置情報に基づく表示範囲決定方法]
上述したi_basePos(posX,posY)と、表示範囲の中心の座標i_pave(iAveX,iAveY)の、画像全体に対する比率(iAveX/Image_Width、)とでなる相対位置情報から表示範囲を算出する方法について説明する。
相対位置情報を生成した画像Aを、表示倍率を保持して別の画像B(幅:ImageB_Width、高さ:ImageB_Heigtとする)に切替えた場合を説明する。まず画像Aで相対位置情報を生成した際に基準とした点に対応する画像Bの点iB_pave(ibAveX,ibAveY)を式(34)により求める。
ibAveX/ImageB_Width=iAveX/Image_Width
ibAveY/ImageB_Heigt=iAveY/Image_Heigt...(34)
従って式(35)が得られる。
ibAveX=ImageB_Width×iAveX/Image_Width
ibAveY=ImageB_Height×iAveY/Image_Height...(35)
このようにして求めた画像Bのうち相対位置情報が示す位置の座標iB_pave(ibAveX,ibAveY)を元に、プレビューエリア609に収まる範囲を表示範囲として決定する。画像Bの本体画像全体のうちプレビューエリア609に表示される表示範囲の各頂点の座標を以下とする。
iB_p1(ibX0,ibY0):左上頂点の座標
iB_p2(ibX0,ibY1):左下頂点の座標
iB_p3(ibX1,ibY0):右上頂点の座標
iB_p4(ibX1,ibY1):右下頂点の座標
相対位置情報として記憶されているi_basePos(posX,posY)より、式(36)が得られえる。
ibX0=ibAveX−posX
ibX1=ibX0+(ViewArea_W×100/View_Mag)
ibY0=ibAveY−posY
ibX1=ibY0+(ViewArea_H×100/View_Mag)...式(36)
以上の方法によって、画像Bにおける表示範囲の各頂点iB_p1,iB_p2,iB_p3,iB_p4を算出し、表示範囲を決定する。このようにして決定した画像Bにおける表示範囲を図13(d)に示す。画像Aにおける点1304(画像Aの表示範囲のうち、中心から1番遠い点)を基準として相対位置情報を生成し、画像Bに切替えた場合の図13(b)と見比べると、表示範囲のずれ感が軽減されている。
以上説明したとおり、本実施例によれば、画像の中心付近を表示している場合にのみ、比率の算出方法を変えるため、表示範囲がずれていく感覚を低減することが出来る。また、画像の端の方を表示する際には、中心から一番遠い表示範囲の座標を基準とするため、画像からはみ出る問題も生じにくい。
なお、本実施例では相対位置情報を生成する画像の表示範囲が画像の中心付近を表示している場合に、表示範囲の4つの頂点の中心を基準として比率を算出したが、4つの頂点の中心に限られるものではなく、2つ以上の頂点の中心に関して比率を算出しても良い。すなわち、画像の中心から表示範囲の頂点までの距離のうち、画像の中心から1番遠い点の距離との差が比較的小さいといえる閾値内の頂点が、1番遠い点を含めて2つ以上ある場合は、閾値内の頂点の中心を基準として相対位置情報を生成する。このような場合の例を図14に示す。図14(a)に示す相対位置情報を生成する画像では、表示範囲は画像の中心付近ではないが、表示範囲のうち画像の中心から1番遠いといえる点が点1401と点1402の2つある。この2つの点の中心1403を基準に相対位置情報を生成する。この相対位置情報により画像を切替えた例を図14(b)に示す。図14の各値は以下の意味であり図14(b)は式(37)を満たす。
Image_Width:画像Aの本体画像全体の幅
Image_Height:画像Aの本体画像全体の画像の高さ
ImageB_Width:画像Bの本体画像全体の幅
ImageB_Height:画像Bの本体画像全体の画像の高さ
iAveX:点1401と点1402の中心1403のX座標
iAveY:点1401と点1402の中心1403のY座標
ibAveX:iAveXを基準に生成された相対位置情報により算出される画像B上の点のX座標
ibAveY:iAveYを基準に生成された相対位置情報により算出される画像B上の点のY座標
ibAveX/ImageB_Width=iAveX/Image_Width
ibAveY/ImageB_Height=iAveY/Image_Height...式(37)
このように相対位置情報を生成すれば、相対位置情報を生成する画像の表示範囲のうち画像の中心から1番遠い1点を基準に相対位置情報を生成するよりも、上下方向の画像のずれ感が少ない。
また、相対位置情報を生成する画像の表示範囲が画像の中心付近の場合、画像の属性情報に記録されているフォーカス位置や顔検出位置を基準に重み付けを行い、基準となる点iB_pave(ibAveX,ibAveY)を決めてもよい。このようにすれば、フォーカス位置や顔が写っている位置を優先して確認したいユーザーには、使い勝手が良くなる。例えば、表示範囲内に顔検出位置の中心p_face(face_X,face_Y)が含まれている場合の基準の座標の算出方法の例を式(38)に示す。
iAveX=(iX1−iX0)×{(fase_X−iX0)/(iX1−iX0)}+iX0
iAveY=(iY1−iY0)×{(fase_Y−iY0)/(iY1−iXY)}+iY0...(38)
尚、画像の明度が高い部分やコントラストが高い部分など、座標を特定できれば同様の方法で重み付けを行ってもよい。明度が高い部分の輝度が飽和していないか、や、コントラストが高い部分で所望の色になっているか、を拡大して確認できるようになり、使い勝手がよくなる。
本実施例では、実施例1で説明した画像表示制御方法を、デジタルカメラで実施する場合を説明する。
図15は本実施形態による画像表示制御装置としてのデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。図16は本実施形態によるデジタルカメラの背面から見た様子の一例を示す図である。
図15において、撮像部1500は被写体を撮影することにより画像データを生成する撮像部である。CPU1501は本装置全体の制御を司る制御部である。ROM1502はCPU1501の動作処理手順(例えばデジタルカメラの電源をONした時の処理や基本入出力処理等のプログラム)を記憶している記憶部である。RAM1503は、メインメモリとして機能する。RAM1503には各種プログラムがROM1502からロードされ、CPU1501によって実行される。また、RAM1503はCPU1501が各種処理を実行する際のワークエリアを提供する。
操作部1507はデジタルカメラに対するユーザーからの入力を受け付けるボタン等の入力装置である。ボタンの詳細な説明は、後述する。ディスプレイ1504はCPU1501の制御下で各種表示を行なう。メディアドライブ1508は記録媒体装着ユニットであり、メモリカードなどの記録媒体を装着し、データを記憶したり、記憶されたデータを読み出すことを可能とする。インターフェイス1509は図1のコンピュータ101等の外部機器と接続して各種データの送受信を行うインターフェースである。バス1510は上述した各ユニット間を接続するシステムバス(アドレスバス、データバスおよび制御バスからなる)である。
図16の各操作部材とデジタルカメラの再生モードの時のディスプレイ1504に表示するユーザーインターフェイスについて、図6と対応付けながら説明する。電源ボタン1609はデジタルカメラの電源をON/OFFする。ONの状態からOFFにした場合は、図6の終了ボタン607と同様に画像の表示を終了する。レリーズボタン1610はユーザーが撮影を決定する際に押下するレリーズボタンである。再生モードボタン1602は、記録媒体に記憶している画像を再生するモードへ切り替えるためのボタンである。撮影モードボタン1603は、再生モードから撮影モードへ切り替えるためのボタンである。機能切替えボタン1608は、上ボタン1604、右ボタン1605、下ボタン1606、左ボタン1607の機能を切替える為のボタンである。
ディスプレイ1504には図6のプレビューエリア609、ナビゲータ612、枠613、スクロールバー616・617に対応するプレビューエリア1601、ナビゲータ1611、枠1612、水平方向のスクロールバー1614・1615を表示する。
本実施形態では、操作は上ボタン1604、右ボタン1605、下ボタン1606、左ボタン1607により行い、ディスプレイ上での操作は行わないものとして説明する。勿論、図6に示したユーザーインターフェイスをディスプレイ1504に表示してタッチパネルとして操作をしても良い。
上ボタン1604は拡大ボタン604、下ボタン1606は縮小ボタン605、左ボタン1607は1つ前の画像を選択するボタン614、右ボタン1605は1つ次の画像を選択するボタン615として機能するものとする。また、機能切替ボタン1608を押下することにより上ボタン1604、右ボタン1605、下ボタン1606、左ボタン1607の機能が切り替わり、
・上ボタン1604は拡大表示中の画像の表示領域を上方向にスクロールするボタン、
・下ボタン1606は拡大表示中の画像の表示領域を下方向にスクロールするボタン、
・左ボタン1607は拡大表示中の画像の表示領域を左方向にスクロールするボタン、
・右ボタン1605は拡大表示中の画像の表示領域を左方向にスクロールするボタン、
として機能するものとする。
図6のファイル読込みボタン600は図16においては存在しないが、本実施例では記録媒体111に記憶されていて読込みが可能な画像ファイルを全て処理対象とし選択された際にはRAM1503に読込むものとする。また図6のサムネイルエリア603は図16においては、図6で説明したような縮小画像をクリックすることによる選択の切替が行えないので表示していないが、表示してもよい。また図16では上ボタン1604と下ボタン1606で表示倍率を変更できるため、図6で説明したような表示倍率指定ボックス606と矢印ボタン607は表示していないが、表示してもよい。このようなユーザーインターフェースを提供することにより、実施例1の図5で説明した画像表示制御処理と同様の処理が可能である。
このようなユーザーインターフェースにより、ユーザーの操作に応じてデジタルカメラ上でどのような表示になるかを図16、図17、図18、図19、図20に示す。なお、図16、図17、図18、図19、図20はそれぞれ、実施例1で説明したCASE1、CASE2、CASE3、CASE4、CASE5に対応する。
[相対位置情報の保持について]
実施例3のデジタルカメラにおいて、相対位置情報を操作や装置の状況に応じて破棄するか保持するかについて、説明する。以下の1から3の場合、相対位置情報をROM1502またはRAM1503に保持する。
1.選択画像が変わった場合
2.ユーザーが撮影モードに切り替えた後に撮影せず再び再生モードに戻った場合
3.省電力モードで自動的に電源がOFFされた場合
4.バッテリーが切れて自動的に電源がOFFされた場合
上述の操作において何故保持するかについて、説明する。
1の時、表示倍率を固定して画像を順次表示していく際に、異なるサイズの画像でも、また、縦横比が異なる画像でも、対応する範囲を表示でき、画像が比較しやすくなるからである。よって、比率の情報を保持する。
2の時、ユーザーが撮影モードに切替えた後に撮影せず再び再生モードに戻った場合は、誤操作で撮影モードに切り替わった可能性がある。誤操作で撮影モードに切り替わってしまった場合には、再生モードに戻った時に操作が少なく前回の再生した時の状態に戻れた方が便利であることから、相対位置情報を保持する。尚、この場合、選択画像や倍率の情報も保持する。
3の時、ユーザーが意図せず電源が切れてしまった可能性がある。ユーザーが意図せず電源が切れてしまった場合には、再生モードに戻った時に操作が少なく前回再生した時の状態に戻れた方が便利であることから、比率の情報を保持する。尚、この場合、選択画像や倍率の情報も保持する。
4の時、ユーザーが意図せず電源が切れてしまった可能性がある。よって、3と同じ理由で、比率の情報を保持する。尚、この場合、選択画像や倍率の情報も保持する。
以下の5から8の場合、相対位置情報を保持しない。
5.表示範囲をユーザーが変更した場合
6.ユーザーが撮影モードに切り替えた後に撮影した場合
7.記録媒体が抜かれた場合
8.ユーザーにより電源がOFFされた場合
上述の操作において何故保持しないかについて、説明する。
5の時、ユーザーが表示範囲を変更した後に、画像を順次送って表示していく際に、比率の情報を更新していないと表示範囲変更後の対応する範囲が表示できなくなってしまうので、比率を保持せずに更新する。
6の時、ユーザーが撮影をした場合、再生モードに戻した際に、一番ユーザーが確認したいのは、最後に撮影した画像データだと思われるので、比率を保持せずクリアーする。尚、この場合、再生モードに切替えた後、最後に撮影した画像を選択状態とし、画像の全体を表示できる表示倍率にすることが望ましい。
7の時、記録媒体が変わる可能性があり、全く違う画像で比率を保持して拡大した状態で表示しても、ユーザーの意図に反する箇所を拡大表示してしまう可能性が高い。よって、比率を保持しない。
8の時、ユーザーが電源をOFFしたということは、ある程度長い時間使用しない可能性が高く、電源OFFの間に記録媒体が抜き差しされる可能性がある。7と同様の理由により、比率を保持しない。
本実施例では、デジタルカメラを例に説明したが、画像表示機能を有する装置、たとえばデジタルビデオカメラや携帯電話などの装置でも同様の方法を用いることができる。
このように、本実施例においては、ユーザーの操作や装置の状況に応じて相対位置情報を破棄したり保持したりすることによって、少ない操作でユーザーが所望する画像表示機能を提供することができる。
(他の実施例)
実施例1においては画像の中心から一番遠い表示範囲の頂点座標p_furthest(fX,fY)を求め、その座標の画像全体に対する比率(fX/Image_Width、fY/Image_Heigt)と、位置の情報を相対位置情報として記憶した。しかし、相対位置情報fX/Image_Width、fY/Image_Heigtが求められるのであれば相対位置情報の生成方法は実施例1の算出方法に限らない。例えば、図12(a)に示したとおり、表示範囲1204の矩形の右の辺のx座標は全てfXと等しい。ここで、図12(a)における表示範囲1204の矩形の右辺は、画像A1における表示範囲のうち、画像A1の全体の中心から水平方向に1番遠い辺または点となっている。したがって、画像の中心から一番遠い表示範囲の頂点座標を求めずに、画像の全体の中心から水平方向に1番遠い辺または点のx座標を求めることにより、相対位置情報のうちのfX/Image_Widthを求めてもよい。同様に、図12(a)における表示範囲1204の矩形の下辺のy座標はfYと等しく、画像A1における表示範囲のうち、画像A1の全体の中心から垂直方向に1番遠い辺または点となっている。したがって、画像の中心から一番遠い表示範囲の頂点座標を求めずに、画像の全体の中心から垂直方向に1番遠い辺または点のy座標を求めることにより、相対位置情報のうちのfY/Image_Heigtを求めてもよい。
また、表示範囲が矩形ではなく円形や他の多角形だった場合は、表示範囲のうち画像の全体の中心から水平方向に1番遠い点のx座標と、画像の全体の中心から垂直方向に1番遠い点のy座標で示される点を基準点として相対位置情報を生成するのが好ましい。この基準点は、表示範囲に外接する矩形のうち、画像の全体の中心から1番遠い点を示している。図12で説明したように、画像の一部の範囲の矩形のうち画像全体の中心から1番遠い点を基準点として相対位置情報を生成すると、画像の一部の範囲の矩形が、画像を切替えた際に画像の外にはみ出す可能性を低減することができる。すなわち、表示範囲に外接する矩形のうち画像の中心から1番遠い点を基準として相対位置情報を生成することにより、画像を切替えた際に外接する矩形が画像の外にはみ出す可能性を低減することができる。これにより、表示範囲自体が画像からはみ出す可能性も低減することができる。
また、表示範囲のうち、画像の全体の中心から水平方向に1番遠い点から特定の閾値内に少なくとも1つの点がある場合は、1番遠い点と閾値内の点の中心(平均)のx座標を相対位置情報を生成する基準点のx座標としてもよい。特定の閾値は、画像の全体の中心からの水平方向の距離が、画像の全体の中心から水平方向に1番遠い点との距離と同程度と言える閾値とする。同様に、表示範囲のうち、画像の全体の中心から垂直方向に1番遠い点から特定の閾値内に少なくとも1つの点がある場合は、1番遠い点と閾値内の点の中心(平均)のy座標を相対位置情報を生成する基準点のy座標としてもよい。このようにして求めた基準点について相対位置情報を生成し、この相対位置情報に基づいて表示範囲に表示される画像を切り替えれば、実施例2と同様に表示する画像を切替えた際に表示範囲が対応していないようなずれ感の発生を低減することができる。
なお、相対位置情報を生成する基準点は、ここまで説明した算出方法で厳密に決定される点に限らなくとも良い。表示倍率を固定して画像を切替えた際に相対位置情報に基づいて表示範囲を決定した結果、切替え前後で画像の対応する範囲を表示でき、かつ表示する範囲が画像の全体からはみ出る可能性を低減できるものであればよい。すなわち相対位置情報を生成する画像の表示範囲のうちの中心点や1番近い点に基づいて基準点を決定するのではなく、画像の全体の中心から比較的遠い任意の点に基づいて基準点を決定していれば本発明の効果が期待できる。言い換えれば、表示範囲の頂点・中心点のうち、画像の全体の中心から水平あるいは/または垂直方向に1番遠い点以外の点よりも該画像の全体の中心から水平あるいは/または垂直方向に遠い任意の点に基づいて相対位置情報を生成する基準点を決定してもよい。
また実施例1〜3においては、画像を切替え表示した際に相対位置情報に基づいて表示範囲を決定する例を説明したが、複数の画像を同時に表示して画像を比較する場合にも本発明は適用可能である。すなわち、表示領域が複数あり、それぞれの表示領域に異なる画像を同一の表示倍率で同時に表示する際、特定の1つの画像について相対位置情報を生成し、他の画像の表示範囲は生成された相対位置情報に基づいて決定してもよい。
以上説明したとおり、本発明によれば、画像表示機能を有する装置において、表示解像度を基準とする表示倍率を固定して画像の表示を切替える際に、異なるサイズの画像でも、また、縦横比が異なる画像でも、対応する範囲を表示でき、画像が比較しやすくなる。かつ、表示する範囲が画像の全体からはみ出る可能性を低減することができる。
本発明の目的は上述した実施の形態における各機能を具現化したソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体をシステム或いは装置に提供して達成される。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み取り実行することによって、前述した実施形態の機能を実現することができる。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどを用いることができる。或いは、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることもできる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけではない。そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれている。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれてもよい。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含むものである。
実施例1での画像表示制御装置の一例としてのパーソナルコンピュータシステムの構成例を示す図である 実施例1での画像表示制御装置の一例としてのパーソナルコンピュータシステムの概略構成を示すプロック図である。 実施例1での画像表示制御装置が表示可能な画像ファイルの一例の概略構成図である。 実施例1での画像表示制御装置で表示する警告の一例を説明する図である。 実施例1での画像表示制御装置による画像表示制御処理を示すフローチャートである。 実施例1での画像表示制御装置でのCASE1におけるユーザーインターフェイスの表示例である。 実施例1での画像表示制御装置でのCASE2におけるユーザーインターフェイスの表示例である。 実施例1での画像表示制御装置でのCASE3におけるユーザーインターフェイスの表示例である。 実施例1での画像表示制御装置でのCASE4におけるユーザーインターフェイスの表示例である。 実施例1での画像表示制御装置でのCASE4におけるユーザーインターフェイスの表示例である。 実施例1での相対位置情報の生成方法を説明する概念図である。 実施例1での相対位置情報の生成方法によれば表示範囲を適切に決定できる理由を説明する概念図である。 実施例2での相対位置情報の生成方法と、実施例2での相対位置情報の生成方法によれば表示範囲を適切に決定できる理由とを説明する概念図である。 実施例2でのもう1つの相対位置情報の生成方法を説明する概念図である。 実施例3での画像表示制御装置としての一例であるデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。 実施例3での画像表示制御装置としての一例であるデジタルカメラにおけるユーザーインターフェイスの表示例である。 実施例3での画像表示制御装置としての一例であるデジタルカメラにおけるユーザーインターフェイスの表示例である。 実施例3での画像表示制御装置としての一例であるデジタルカメラにおけるユーザーインターフェイスの表示例である。 実施例3での画像表示制御装置としての一例であるデジタルカメラにおけるユーザーインターフェイスの表示例である。 実施例3での画像表示制御装置としての一例であるデジタルカメラにおけるユーザーインターフェイスの表示例である。
符号の説明
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 ディスプレイ
205 HDD
206 FDD
207 入力装置
208 メディアドライブ
209 インターフェイス
210 システムバス
609 プレビューエリア
612 ナビゲータ
613 枠

Claims (19)

  1. 画像の記録画素数と、該画像の全体を表示するのに用いる表示装置上の画素数との比率である表示倍率を固定して、画像の一部の範囲を前記表示装置上の表示領域に表示するよう制御する表示制御手段と、
    第1の画像のうち、該第1の画像における前記表示領域に表示される範囲の頂点と中心点のうち該第1の画像の全体の中心から水平方向に1番遠い点以外の点よりも該第1の画像の全体の中心から水平方向に遠い部分と、該第1の画像における前記表示領域に表示される範囲の頂点と中心点のうち該第1の画像の全体の中心から垂直方向に1番遠い点以外の点よりも、該第1の画像の全体の中心から垂直方向に遠い部分とに基づいて基準点を決定し、該第1の画像の全体における該基準点の相対位置を示す相対位置情報を記憶する記憶手段と、
    第2の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち、前記相対位置情報が示す前記基準点に対応する点の該第2の画像の全体における相対位置が、前記相対位置情報が示す相対位置となるように、第2の画像における前記表示領域に表示される範囲を決定する表示範囲決定手段と、
    を有することを特徴とする画像表示制御装置。
  2. 画像の記録画素数と、該画像の全体を表示するのに用いる表示装置上の画素数との比率である表示倍率を固定して、画像の一部の範囲を前記表示装置上の表示領域に表示するよう制御する表示制御手段と、
    第1の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち、該第1の画像の全体の中心から水平方向に1番遠い辺または点と該第1の画像の全体の中心から垂直方向に1番遠い辺または点とに基づいた基準点を決定し、該第1の画像の全体における該基準点の相対位置を示す相対位置情報を記憶する記憶手段と、
    第2の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち、前記相対位置情報が示す前記基準点に対応する点の該第2の画像の全体における相対位置が、前記相対位置情報が示す相対位置となるように、第2の画像における前記表示領域に表示される範囲を決定する表示範囲決定手段と、
    を有することを特徴とする画像表示制御装置。
  3. 画像の記録画素数と、該画像の全体を表示するのに用いる表示装置上の画素数との比率である表示倍率を固定して、画像の一部の範囲を前記表示装置上の表示領域に表示するよう制御する表示制御手段と、
    第1の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち、該第1の画像の全体の中心から1番遠い点について、該第1の画像の全体における相対位置を示す相対位置情報を記憶する記憶手段と、
    第2の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち、前記相対位置情報が示す前記第1の画像における点に対応する点の該第2の画像の全体における相対位置が、前記相対位置情報が示す相対位置となるように、前記表示領域に表示される第2の画像の範囲を決定する表示範囲決定手段と、
    を有することを特徴とする画像表示制御装置。
  4. 前記表示領域が矩形であった場合、前記表示範囲決定手段は、前記第1の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち、該第1の画像の全体の中心から水平方向に1番遠い辺または点かつ該第1の画像の全体の中心から垂直方向に1番遠い辺または点として、前記第1の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち該第1の画像の全体の中心から1番遠い点に基づいた点を基準点として決定することを特徴とする請求項2記載の画像表示制御装置。
  5. 前記表示範囲決定手段は、前記第1の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち該第1の画像の全体の中心から1番遠い点から特定の閾値内にある頂点が少なくとも1つ存在する場合は、前記1番遠い点と前記特定の閾値内にある頂点との中心点を前記基準点として決定することを特徴とする請求項4記載の画像表示制御装置。
  6. 前記表示範囲決定手段は、前記第1の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち該第1の画像の全体の中心から1番遠い点を前記基準点として決定することを特徴とする請求項4記載の画像表示制御装置。
  7. 前記表示制御手段は、
    前記表示領域に表示する画像の全体と、該前記表示領域に表示する範囲との対応を表示するよう制御することを特徴とする請求項1乃至6のいづれか1項に記載の画像表示制御装置。
  8. 前記記憶手段は、前記表示領域に表示する画像の範囲が変更されるまで、前記相対位置情報を保持することを特徴とする請求項1乃至7のいづれか1項に記載の画像表示制御装置。
  9. ユーザによる前記表示倍率の指定を受け付ける表示倍率指定手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至8のいづれか1項に記載の画像表示制御装置。
  10. 前記画像表示制御装置は撮像装置であることを特徴とする請求項1乃至9のいづれか1項に記載の画像表示制御装置。
  11. 画像の記録画素数と、該画像の全体を表示するのに用いる表示装置上の画素数との比率である表示倍率を固定して、画像の一部の範囲を前記表示装置上の表示領域に表示するよう制御する表示制御工程と、
    第1の画像のうち、該第1の画像における前記表示領域に表示される範囲の頂点と中心点のうち該第1の画像の全体の中心から水平方向に1番遠い点以外の点よりも該第1の画像の全体の中心から水平方向に遠い部分と、該第1の画像における前記表示領域に表示される範囲の頂点と中心点のうち該第1の画像の全体の中心から垂直方向に1番遠い点以外の点よりも、該第1の画像の全体の中心から垂直方向に遠い部分とに基づいて基準点を決定し、該第1の画像の全体における該基準点の相対位置を示す相対位置情報を記憶する記憶工程と、
    第2の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち、前記相対位置情報が示す前記基準点に対応する点の該第2の画像の全体における相対位置が、前記相対位置情報が示す相対位置となるように、第2の画像における前記表示領域に表示される範囲を決定する表示範囲決定工程と、
    を有することを特徴とする画像表示制御方法。
  12. 画像の記録画素数と、該画像の全体を表示するのに用いる表示装置上の画素数との比率である表示倍率を固定して、画像の一部の範囲を前記表示装置上の表示領域に表示するよう制御する表示制御工程と、
    第1の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち、該第1の画像の全体の中心から水平方向に1番遠い辺または点と該第1の画像の全体の中心から垂直方向に1番遠い辺または点とに基づいた基準点を決定し、該第1の画像の全体における該基準点の相対位置を示す相対位置情報を記憶する記憶工程と、
    第2の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち、前記相対位置情報が示す前記基準点に対応する点の該第2の画像の全体における相対位置が、前記相対位置情報が示す相対位置となるように、第2の画像における前記表示領域に表示される範囲を決定する表示範囲決定工程と、
    を有することを特徴とする画像表示制御方法。
  13. 画像の記録画素数と、該画像の全体を表示するのに用いる表示装置上の画素数との比率である表示倍率を固定して、画像の一部の範囲を前記表示装置上の表示領域に表示するよう制御する表示制御工程と、
    第1の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち、該第1の画像の全体の中心から1番遠い点について、該第1の画像の全体における相対位置を示す相対位置情報を記憶する記憶工程と、
    第2の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち、前記相対位置情報が示す前記第1の画像における点に対応する点の該第2の画像の全体における相対位置が、前記相対位置情報が示す相対位置となるように、前記表示領域に表示される第2の画像の範囲を決定する表示範囲決定工程と、
    を有することを特徴とする画像表示制御方法。
  14. コンピュータを、
    画像の記録画素数と、該画像の全体を表示するのに用いる表示装置上の画素数との比率である表示倍率を固定して、画像の一部の範囲を前記表示装置上の表示領域に表示するよう制御する表示制御手段、
    第1の画像のうち、該第1の画像における前記表示領域に表示される範囲の頂点と中心点のうち該第1の画像の全体の中心から水平方向に1番遠い点以外の点よりも該第1の画像の全体の中心から水平方向に遠い部分と、該第1の画像における前記表示領域に表示される範囲の頂点と中心点のうち該第1の画像の全体の中心から垂直方向に1番遠い点以外の点よりも、該第1の画像の全体の中心から垂直方向に遠い部分とに基づいて基準点を決定し、該第1の画像の全体における該基準点の相対位置を示す相対位置情報を記憶する記憶手段、
    第2の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち、前記相対位置情報が示す前記基準点に対応する点の該第2の画像の全体における相対位置が、前記相対位置情報が示す相対位置となるように、第2の画像における前記表示領域に表示される範囲を決定する表示範囲決定手段、
    として機能させるためのプログラム。
  15. コンピュータを、
    画像の記録画素数と、該画像の全体を表示するのに用いる表示装置上の画素数との比率である表示倍率を固定して、画像の一部の範囲を前記表示装置上の表示領域に表示するよう制御する表示制御手段、
    第1の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち、該第1の画像の全体の中心から水平方向に1番遠い辺または点と該第1の画像の全体の中心から垂直方向に1番遠い辺または点とに基づいた基準点を決定し、該第1の画像の全体における該基準点の相対位置を示す相対位置情報を記憶する記憶手段、
    第2の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち、前記相対位置情報が示す前記基準点に対応する点の該第2の画像の全体における相対位置が、前記相対位置情報が示す相対位置となるように、第2の画像における前記表示領域に表示される範囲を決定する表示範囲決定手段、
    として機能させるためのプログラム。
  16. コンピュータを、
    画像の記録画素数と、該画像の全体を表示するのに用いる表示装置上の画素数との比率である表示倍率を固定して、画像の一部の範囲を前記表示装置上の表示領域に表示するよう制御する表示制御手段、
    第1の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち、該第1の画像の全体の中心から1番遠い点について、該第1の画像の全体における相対位置を示す相対位置情報を記憶する記憶手段、
    第2の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち、前記相対位置情報が示す前記第1の画像における点に対応する点の該第2の画像の全体における相対位置が、前記相対位置情報が示す相対位置となるように、前記表示領域に表示される第2の画像の範囲を決定する表示範囲決定手段、
    として機能させるためのプログラム。
  17. コンピュータを、
    画像の記録画素数と、該画像の全体を表示するのに用いる表示装置上の画素数との比率である表示倍率を固定して、画像の一部の範囲を前記表示装置上の表示領域に表示するよう制御する表示制御手段、
    第1の画像のうち、該第1の画像における前記表示領域に表示される範囲の頂点と中心点のうち該第1の画像の全体の中心から水平方向に1番遠い点以外の点よりも該第1の画像の全体の中心から水平方向に遠い部分と、該第1の画像における前記表示領域に表示される範囲の頂点と中心点のうち該第1の画像の全体の中心から垂直方向に1番遠い点以外の点よりも、該第1の画像の全体の中心から垂直方向に遠い部分とに基づいて基準点を決定し、該第1の画像の全体における該基準点の相対位置を示す相対位置情報を記憶する記憶手段、
    第2の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち、前記相対位置情報が示す前記基準点に対応する点の該第2の画像の全体における相対位置が、前記相対位置情報が示す相対位置となるように、第2の画像における前記表示領域に表示される範囲を決定する表示範囲決定手段、
    として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
  18. コンピュータを、
    画像の記録画素数と、該画像の全体を表示するのに用いる表示装置上の画素数との比率である表示倍率を固定して、画像の一部の範囲を前記表示装置上の表示領域に表示するよう制御する表示制御手段、
    第1の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち、該第1の画像の全体の中心から水平方向に1番遠い辺または点と該第1の画像の全体の中心から垂直方向に1番遠い辺または点とに基づいた基準点を決定し、該第1の画像の全体における該基準点の相対位置を示す相対位置情報を記憶する記憶手段、
    第2の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち、前記相対位置情報が示す前記基準点に対応する点の該第2の画像の全体における相対位置が、前記相対位置情報が示す相対位置となるように、第2の画像における前記表示領域に表示される範囲を決定する表示範囲決定手段、
    として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
  19. コンピュータを、
    画像の記録画素数と、該画像の全体を表示するのに用いる表示装置上の画素数との比率である表示倍率を固定して、画像の一部の範囲を前記表示装置上の表示領域に表示するよう制御する表示制御手段、
    第1の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち、該第1の画像の全体の中心から1番遠い点について、該第1の画像の全体における相対位置を示す相対位置情報を記憶する記憶手段、
    第2の画像における前記表示領域に表示される範囲のうち、前記相対位置情報が示す前記第1の画像における点に対応する点の該第2の画像の全体における相対位置が、前記相対位置情報が示す相対位置となるように、前記表示領域に表示される第2の画像の範囲を決定する表示範囲決定手段、
    として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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