JP2009063667A - 現像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、トナーとキャリアを含む現像剤を補給する装置において、画質をより安定させることを目的する。
【解決手段】本発明に係る現像装置の代表的な構成は、トナーと、トナーとは逆極性に摩擦帯電するキャリアとを含む現像剤を収容する現像容器2と、現像容器2に設けられ、現像剤を担持して感光ドラム28上の静電像を現像する現像スリーブ3と、現像容器2に、トナーとキャリアとを含む補給用現像剤を補給する補給装置と、現像容器2の開口部に配置された接地電極8と、接地電極8に対向して配置され、表面が移動可能に構成されたバイアス印加電極9と、接地電極8上のキャリアがバイアス印加電極9に転移可能な電界を、接地電極8とバイアス印加電極9との間に形成する電源14と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は複写機やプリンタなどの画像形成装置に用いられる現像装置に関するものである。
従来の電子写真方式の画像形成装置、その中でも特に有彩色の画像形成を行う画像形成装置において、非磁性トナーと磁性キャリアを混合して現像剤として使用する2成分現像方式が広く利用されている。2成分現像方式は、現在提案されている他の現像方式に比較して、画質の安定性、装置の耐久性などの長所を備えている。一方、長期の耐久による現像剤の劣化、特にキャリアの劣化が不可避であったため、画像形成装置の長期使用に伴い現像剤交換という作業を行う必要がある。
この問題に対する解決策が従来いくつか提案されている。例えば、特許文献1(特公平2−21591)によると、劣化した現像剤(キャリア)を新しいものと徐々に入れ替えていくことで、見かけ上のキャリアの劣化進行が止まり、現像剤全体としては特性が安定する。これによって現像剤交換という作業を不要にし、メンテナンス性を向上させている。
しかし、上述した画像形成装置では、補給されたばかりでまだ劣化していないキャリアも一緒に回収してしまい、現像装置内に収容されるキャリアは、長期の使用に従って著しく劣化したキャリアと軽微な劣化キャリアが混在した状態になる。このため、見かけ上のキャリアの劣化進行が止まり、現像剤全体としては特性が安定するとはいえ、その安定するレベルが初期よりかなり悪化したレベルになり、画質の低下を招く可能性があった。
そこで、更に現像剤の特性として高いレベルで安定させ、高画質を維持する為に、特許文献2(特開2002−031954)の様にドラムと現像スリーブ間の電界によって劣化した現像剤を選択してドラムに付着させ回収する技術が提案されている。
特公平2−21591号公報 特開2002−031954号公報
特許文献2の技術では、現像剤中の磁性粒子が回収される際にドラムをキズ付けないように、ドラム表面を固くしたり、現像スリーブ内にマグネットを設けた回収機構が必要であったり、使用用途が限定され、汎用性が乏しかった。
そこで本発明は、トナーとキャリアを含む現像剤を補給する装置において、画質をより安定させることを目的する。
上記課題を解決するために本発明に係る現像装置の代表的な構成は、トナーと、該トナーとは逆極性に摩擦帯電するキャリアとを含む現像剤を収容する現像容器と、該現像容器に設けられ、前記現像剤を担持して像担持体上の静電像を現像する現像剤担持体と、前記現像容器に、前記トナーと前記キャリアとを含む補給用現像剤を補給する補給装置と、前記現像容器の開口部に配置された第1電極と、該第1電極に対向して配置され、表面が移動可能に構成された第2電極と、前記第1電極上の前記キャリアが前記第2電極に転移可能な電界を、前記第1電極と前記第2電極との間に形成する電界形成手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、トナーとキャリアを含む現像剤を補給する装置において、画質をより安定させることができる。
[第一実施形態]
本発明に係る現像装置の第一実施形態について、図を用いて説明する。図1は本実施形態の現像装置の構成図である。図2は現像装置を用いた画像形成装置の構成図である。
(画像形成装置)
まず画像形成装置全体の動作について説明する。図2において、まず帯電器21によって帯電された感光ドラム(像担持体)28表面をレーザー22によって露光することで感光ドラム28上に静電像を形成し、静電像を現像装置1によって現像することで感光ドラム28上にトナー像を形成する。トナー像が転写帯電器23による転写バイアスによって、転写ベルト24によって搬送される記録シート27に転写された後、記録シート27は転写ベルト24から剥離され、定着器25によって加圧/加熱され、永久画像を得る。また、転写後に感光ドラム28上に残った残トナーは、クリーナー26により除去され、次の画像形成に備える。
(現像装置1)
次に、現像装置1について図1を用いて説明する。現像装置1には、非磁性トナーと磁性キャリアからなる2成分現像剤が収容されており、その混合比は重量比で1:9程度である。この比はトナーの帯電量、キャリア粒径、画像形成装置の構成などで適正に調整されるべきものであって、必ずしもこの数値に従わなければいけないものではない。トナーとキャリアとが混合されることで互いに摩擦帯電し、例えば、トナーがマイナス極性に帯電し、キャリアはプラス極性に帯電する。
現像装置1は、感光ドラム28に対向した現像領域が開口しており、この開口部に一部露出するようにして現像スリーブ(現像剤担持体)3が回転可能に配置されている。現像スリーブ3は、磁界発生手段である固定のマグネット4を内包する。現像スリーブ3は、非磁性材料で構成され、現像動作時には図1の矢印方向に回転し、現像容器2内の2成分現像剤を層状に保持して現像領域に担持搬送する。感光ドラム28と対向する現像領域に、2成分現像剤を供給し、感光ドラム28に形成されている静電潜像を現像する。
静電潜像を現像した後の現像剤は、現像スリーブ3の回転にしたがって搬送され、現像容器2内に回収される。現像容器2は、第1現像剤循環スクリュー2a(現像スリーブ3に近い側)、第2現像剤循環スクリュー2b(現像スリーブ3から遠い側)を有する。回収された現像剤は、スクリュー2a、2bにより現像容器2内を循環し、混合攪拌される。現像剤循環の方向は、本実施形態では第1現像剤循環スクリュー2a側で図1の手前側から奥側に向かう方向、第2現像剤循環スクリュー2b側では図1の奥側から手前側に向かう方向である。
図3に示すように、現像剤搬送路5は、略円筒形で画像形成装置本体から現像装置1と現像剤補給口6で接している。現像剤搬送路5は、補給される現像剤を搬送するための搬送スクリュー7を内蔵している。現像剤搬送路5の内部において、搬送スクリュー7は樹脂などをらせん状にしたものを剛体の軸で回転駆動するようにしたもので、適宜回転することで現像剤搬送路5内の現像剤の補給を行う。
画像形成によって消費された分のトナーは、補給装置によって補給が行われる。補給装置は、現像剤搬送路5内に配置された搬送スクリュー7によって、補給用現像剤を搬送しながら現像剤補給口6を通過させて、現像装置1に補給する。
補給される補給現像剤のトナー及びキャリアの混合比は重量比で9:1程度であるが、特にこの数値に限定されるものではない。すなわち、現像容器2内の2成分現像剤の比に対してトナー量が圧倒的に多く、体積比を考えればトナー中にキャリアが微量混合されているものと考えることもできる。つまり、画像形成によって消費されたトナーを補う際に、微量のキャリアを徐々に補給していくことになる。補給される現像剤のキャリアの比が多くなれば同じ量のトナー補給でキャリアの入れ替わり量が多くなり、現像器1内の2成分現像剤はフレッシュな状態に近づくが、その分キャリアの消費量が多くなる。このため、それぞれの装置において適当な混合比を別途定めるのが好ましい。
また、トナー補給量制御の方法として、2成分現像剤のトナー濃度を光学的あるいは磁気的に検知するものや、感光ドラム28上の基準潜像を現像してそのトナー像の濃度を検知する方法等を適宜選択できる。
(2成分現像剤)
次に、2成分現像剤について説明する。
トナーは、結着樹脂、着色剤、そして、必要に応じてその他の添加剤を含む着色樹脂粒子と、コロイダルシリカ微粉末のような外添剤とを有している。そして、トナーは、負帯電性のポリエステル系樹脂であり、体積平均粒径は5μm以上、8μm以下が好ましい。本実施形態では7.0μmであった。このトナーは、マイナス極性に帯電する。
キャリアは、例えば表面酸化或は未酸化の鉄、ニッケル、コバルト、マンガン、クロム、希土類などの金属、及びそれらの合金、或は酸化物フェライトなどが好適に使用可能であり、これらの磁性粒子の製造法は特に制限されない。そして、キャリアは、重量平均粒径が20〜50μm、好ましくは30〜40μmであり、抵抗率が10Ω・cm以上、好ましくは10Ω・cm以上である。本実施形態では10Ω・cmのものを用いた。このキャリアはプラス極性に帯電する。
本実施形態にて用いられるトナーについて、体積平均粒径は以下に示す装置及び方法にて測定した。
測定装置としては、コールターカウンターTA−II型(コールター社製)、個数平均分布、体積平均分布を出力するためのインターフェース(日科機製)及びCX−Iパーソナルコンピュータ(キヤノン製)を使用した。電界水溶液として、一級塩化ナトリウムを用いて調製した1%NaCl水溶液を使用した。
測定方法は以下に示す通りである。すなわち、上記の電界水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1ml加え、測定試料を0.5〜50mg加える。
試料を懸濁した電界水溶液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行ない、上記のコールターカウンターTA−II型により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて2〜40μmの粒子の粒度分布を測定して体積平均分布を求める。こうして求めた体積平均分布より、体積平均粒径を得る。
本実施形態にて用いられるキャリアについて、キャリアの抵抗率は、以下の方法で測定した。すなわち、測定電極面積4cm、電極間間隔0.4cmのサンドイッチタイプのセルを用いて、片方の電極に1kgの重量の加圧下で、両電極間の印加電圧E(V/cm)を印加して、回路に流れた電流から、キャリアの抵抗率を得る方法によって測定した。
(現像剤の劣化)
長期の使用による現像剤の劣化は、機械的な磨耗が多くなりキャリア表面にトナーが固着する所謂トナースペントと、トナーから離脱した外添剤がキャリア表面に付着する所謂外添剤付着の2つが大きな原因である。キャリアに比べてトナーの抵抗率は高いため、トナースペントが進行していくとキャリアの抵抗率は高くなる。キャリアはトナーと接触し摩擦帯電することで、トナーと逆極性に帯電するが、現像スリーブや空気中に放電することで徐々に減衰する。しかし、トナースペントが起こり抵抗率が高くなると減衰しずらくなるため、初期キャリアに比べて帯電電荷量(トリボ)が高くなる。
図7は初期キャリアとスペントキャリア(劣化キャリア)の帯電量分布を帯電量分布測定装置(ホソカワミクロン社製;型式イースパートアナライザーEST−1)で測定したものである。現像装置1で1分間空回転を行った後の帯電量分布データで、スペントキャリアは画像形成回数40k回相当のサンプルを使用した。これにより、スペントキャリアは、初期キャリアに比べて、トリボが大きくなる傾向がある。
(キャリアの回収方法)
次に、キャリアの回収方法について、図1、図4を用いて詳しく説明する。
図1に示すように、現像容器2から2成分現像剤を回収する回収手段は、接地電極(第1電極)8、バイアス印加電極(第2電極)9を有している。これらの電極は、現像容器2における開口部13に、互いに対向して配置されている。接地電極8は、補給装置によって補給用現像剤が補給されることで開口部13から溢れ出る現像剤が、その表面に乗るように配置されている。また、バイアス印加電極9は、現像装置1(現像スリーブ3)の回転と同期して回転する回転体になっている。これにより、バイアス印加電極9の表面が移動可能に構成されている。バイアス印加電極9は、現像装置1(現像スリーブ3)の回転と同期して、バイアスを印加され、劣化して抵抗値が高くなったキャリアを静電吸着して回収する。
図4に示すように、接地電極8は、背面側(バイアス印加電極9の反対側の面)に電磁石11を貼り付けられている。現像装置1の回転と同期して、接地電極8を介して電磁石11に通電すると、磁気力が発生し、接地電極の正面側(バイアス印加電極側)に現像容器2内を循環中の現像剤(トナー、キャリア12)が一定量保持される。
ここで、バイアス印加電極9には、電源(電界形成手段)14により直流バイアスのみ(DCバイアス)が印加される。これにより形成された、電極間の電界は、接地電極8に保持された現像剤中のキャリアが、バイアス印加電極9の表面に転移可能な電界となっている。付着した現像剤は、バイアス印加電極9の回転により搬送され、バイアス印加電極9の表面に当接するスクレイパー10により掻き取られて落下し、現像装置1の外へ回収される。
バイアス印加電極9に回収させずに接地電極上に保持されたままの残留現像剤は、現像装置1(現像スリーブ3)の回転が止まり通電が切れると、重力によって接地電極8のスロープに沿って現像容器2へ戻っていく。
次に電界によるキャリア回収の原理を図5の回収モデルを用いて詳しく説明する。電磁石11は磁気力を有することで接地電極8の表面上に磁性体の特性から初期キャリアと劣化キャリア両方を保持できる。ある距離を隔てた所に位置するバイアス印加電極9に電圧を印加すると接地電極8との間に電界が生じ、キャリアは電荷を有する為にクーロンの法則が成り立ち静電気力が働く。
ここで、図5(b)に示すように、磁気力<静電気力となった場合に、接地電極8上のキャリアがバイアス印加電極9へ移動する。そして、劣化キャリアは初期キャリアよりもトナースペントによりトリボが高くなっているので、更に静電気力が多く作用する為に電位差を与えると逆極性側に移動し易くなる。また、トナースペントにより外添剤付着量が多いのでスペーサー効果によって、劣化キャリアはトナーや接地電極8から離れやすくなる。これらの作用より、電界によって劣化キャリアのみの選択回収が可能になる。回収されるキャリアの抵抗率は、10Ω・cm以上1012Ω・cm以下である。
図6はシーケンス図である。図6(a)のシーケンスでは、現像スリーブ3の駆動、バイアス印加電極9の回転、バイアス印加電極9への印加、電磁石11への通電は、ON/OFFタイミングがほぼ一致している。このようなタイミングにすることで、現像スリーブ3が駆動した時だけ回収動作を行なえる。
しかし、図6(a)のシーケンスでは、停止タイミングが全て同じである。全て停止した際、バイアス印加電極9の現像容器内側の位置に付着していたキャリアは、重力に従い現像容器内に落下し現像剤に回収される。しかし、バイアス印加電極9の現像容器外側の位置からスクレイパー10までの位置に付着しているキャリアは、バイアス印加電極9の上に付着したキャリアが残ったままになってしまう。そして、スクレイパー10で回収できなかったキャリアが機械内に散乱汚染してしまう。
このキャリアの散乱という問題を解決するために、図6(b)のようなシーケンスを行なうことが好ましい。図6(b)のシーケンスでは、バイアス印加電極9の回転を他の部材の動作時間よりも長くしている。これにより、バイアス印加電極9の現像容器外側の位置に付着しているキャリアも、バイアス印加電極9の回転による搬送によって、スクレイパー10まで到達して容器外の回収場所に収まる。
(DCバイアス、電極間隔等の設定値)
図9は現像装置1を用いて、バイアス印加電極9に印加するDCバイアスを可変した時のバイアス印加電極9へのキャリア付着量を表す。電磁石11は、接地電極9の表面における磁気力が70mTとなるように制御されている。また、電極間隔(接地電極8とバイアス印加電極9の間隔)を400μmに設定した。DCバイアスに重畳させたACバイアスは、ピークツウーピークの電圧を1800Vとした。
ACバイアスを重畳させると、キャリアが回収開始するDCバイアス値は低い方にシフトする。これは、ACバイアスは転移能力が高いため、キャリアの抵抗に関係なく低い電荷量のキャリアでも転移し易くなる為である。本実施形態においてDCバイアスのみ印加して電極間電位差を‐300V以下にするとバイアス印加電極9上にキャリアが付着し回収され始める。つまり、接地電極8はアースされているため0Vであり、バイアス印加電極9には−300VのDCバイアスが印加されることで、バイアス印加電極9に対してキャリアを転移可能な電界が形成されている。
電極間隔は、図8のグラフより決定した。図8は図1に示す現像装置1を用いて、電極間隔とキャリア回収量の関係を確認した結果である。電極間隔があまりに近すぎると、キャリアを大量に回収してしまうが、ある距離以上ならば回収量がブロードになり大きく変化しない。それはバイアス値を変えても同様の傾向がある。そこで今回の実施形態では、回収量の変化が電極間隔にあまり影響されない下限値付近である400μmに設定した。
(印加バイアス)
図10はDC印加バイアス、および、AC+DC印加バイアスのそれぞれで現像剤の回収を行ないながら、長期にわたって画像形成を行なった時の、回収された現像剤中のキャリアにスペントしているトナーの重量を表している。図11はDC印加バイアス、および、AC+DC印加バイアスのそれぞれで現像剤の回収を行ないながら、長期にわたって画像形成を行なった時の、現像装置1内に収容される現像剤中のキャリアにスペントしているトナー重量を表している。図10、図11において、横軸は画像形成回数、縦軸はキャリア1gにスペントしているトナー重量である。
図10、図11に示すように、AC+DC現像バイアスに比べ、DC現像バイアスで現像剤の回収を行なう方が、トナースペント量の多いキャリア、つまり、劣化したキャリアが優先的に回収される。すなわち、AC+DC印加バイアスに比べ、DC印加バイアスで現像剤の回収を行なう方が、現像容器2内のキャリアへのトナースペント重量が少ない。つまり、現像装置1内の劣化したキャリアの量が軽減されており、現像剤の状態が高いレベルで維持される。
直流バイアス(以下DCバイアス)に交流バイアス(以下ACバイアス)を重畳することで、電荷を持ったキャリアの転移能力は向上する。しかしながら、この事は、高い帯電量でも低い帯電量でも同様に転移させてしまう事を意味するため、劣化キャリアを選択するには不適切となる。
そこで、本実施形態のように、DCバイアスのみを印加することで電界を形成する。これにより、劣化していないキャリアのバイアス印加電極9への付着はほとんど起こらず、高抵抗の劣化したキャリアの電極間電位差による静電的な付着が支配的となる。このため、劣化したキャリアを効率的に回収でき、少ないキャリア交換量でもよく、ランニングコストをおさえることができる。
表1は本実施形態で得られた効果や確認したキャリアの特性を示す図である。
Figure 2009063667
なお、本実施例においては、電界形成手段として、第1電極8を接地し、第2電極9に−300VのDCバイアスを印加する構成を示したが、これに限定されるものではない。例えば、第1電極8に+300Vを印加し、第2電極を接地する構成でも良い。あるいは、両方の電極にDCバイアスを印加し、両者の電位差の絶対値が300Vとなるようにしても良い。なお、電位差の300Vという値も一例であって、この値に限定されるものではない。
上述のキャリアの回収方法では、劣化キャリアが優先的に回収されるので、新しいキャリアを現像装置に補給することで、長期に亙って現像剤の特性を初期に近い状態に維持することができる。
さらに、現像剤の回収は、現像装置1背面側(現像スリーブ3の反対側)で行なうため、現像剤を感光体上に回収する構成と違い、感光ドラム28を傷付ける心配がない。そして、現像スリーブ3内にマグネットを有するなど特別な回収機構が必要ないため、タンデム式など様々なドラム構成やドラム種類のフルカラー画像形成装置へ汎用的に適用することができる。
このため、現像剤の交換が不要な高メンテナンス性、長期の画像形成においても現像剤を高いレベルの状態で維持して初期の画質を維持できる高画質高安定、使用できるドラムの種類を問わない高い汎用性を実現できる。
なお、本実施形態にて用いた印加バイアス、電磁石の磁気力、電極間距離等の値はこれらの値に限ったものではなく、現像剤や装置構成の違いによって適宜変わるものである。
[第二実施形態]
次に本発明に係る現像装置の第二実施形態について図を用いて説明する。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図12は本実施形態に係る現像装置の構成図である。図12に示すように、本実施形態の現像装置は、上記第一実施形態の現像装置1に光学センサ13を追加したものである。
光学センサ13は、反射光量によってバイアス印加電極9の表面に付着したキャリア量を検知する検知手段である。光学センサ13で検知したキャリアの付着量によって劣化度合いを確認できる。
図13は画像形成回数に対するキャリア劣化度合いをキャリア付着量として置き換えた理想相関特性を示す図である。図13に示すように、定期的な本体使用量毎に光学センサ13でキャリア回収量を測定して、理想特性との差分を計算する。差分が一定のしきい値を超えた場合には、警告信号を発するようにし、使用状態、現像装置の状態を確認する。しきい値は、画像濃度、かぶり、粒状性に影響が出始める値とし、具体的にはキャリア付着量が理想特性の10%を上回ったところとした。
このような検知手段(光学センサ13)を追加することで、現像特性の高画質高安定を更に高精度な状態で維持できる。
第一実施形態に係る現像装置の構成図である。 本発明の第1実施形態の現像装置を用いた画像形成装置を説明する図。 本発明の第1実施形態の現像剤搬送路を説明する図。 本発明の第1実施形態の接地電極部を説明する図。 電界によるキャリアの回収原理を詳しく説明する図。 本発明の第1実施形態の各部材動作タイミングを説明する図。 キャリアの帯電量分布を詳しく説明する図。 本発明の第1実施形態の電極間距離とキャリア付着量を説明する図。 本発明の第1実施形態の電位差とキャリア付着量を説明する図。 本発明の第1実施形態の効果を詳しくを説明する図。 本発明の第1実施形態の効果を詳しくを説明する図。 第二実施形態に係る現像装置の構成図である。 画像形成回数に対するキャリア劣化度合いをキャリア付着量として置き換えた理想相関特性を示す図である。
符号の説明
1 …現像装置
2 …現像容器
2a …第1現像剤循環スクリュー
2b …第2現像剤循環スクリュー
3 …現像スリーブ(現像剤担持体)
4 …マグネット
5 …現像剤搬送路
6 …現像剤補給口
7 …搬送スクリュー
8 …接地電極(第1電極)
9 …バイアス印加電極(第2電極)
10 …スクレイパー
11 …電磁石
12 …キャリア
13 …光学センサ
14 …電源(電界形成手段)
21 …帯電器
22 …レーザー
23 …転写帯電器
24 …転写ベルト
25 …定着器
26 …クリーナー
27 …記録シート
28 …感光ドラム(像担持体)

Claims (7)

  1. トナーと、該トナーとは逆極性に摩擦帯電するキャリアとを含む現像剤を収容する現像容器と、
    該現像容器に設けられ、前記現像剤を担持して像担持体の上の静電像を現像する現像剤担持体と、
    前記現像容器に、前記トナーと前記キャリアとを含む補給用現像剤を補給する補給装置と、
    前記現像容器の開口部に配置された第1電極と、
    該第1電極に対向して配置され、表面が移動可能に構成された第2電極と、
    前記第1電極の上の前記キャリアが前記第2電極に転移可能な電界を、前記第1電極と前記第2電極との間に形成する電界形成手段と、
    を有することを特徴とする現像装置。
  2. 前記第1電極における前記第2電極が対向する面とは反対側の面に、対向して配置された電磁石、
    を有することを特徴とする現像装置。
  3. 前記第2電極は、回転体であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  4. 前記第2電極に当接するように設けられたスクレイパー、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  5. 前記電界形成手段は、直流バイアスのみを印加することで電界を形成することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の現像装置。
  6. 前記第1電極は、前記開口部から溢れ出る前記現像剤が表面に乗るように配置されたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の現像装置。
  7. 前記第2電極の表面に付着したキャリア量を検知する検知手段を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の現像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016166992A (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 現像装置及びそれを備えた画像形成装置

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