JP2009151120A - 画像形成装置、及び補充用現像剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】二成分現像剤の無駄な消費を伴うことなく、初期状態の現像装置の使用開始後における非磁性トナーの帯電性能の低下を抑制できる画像形成装置及び補充用現像剤を提供する。
【解決手段】現像装置は、攪拌して帯電させた二成分現像剤を回転する現像剤担持体に担持させて二成分現像剤中のトナーを感光ドラムに供給して静電像を現像する。現像剤補充装置は現像装置のトナー消費量に見合った供給速度で補充用現像剤を現像装置に供給する。初期状態の現像装置に充填された初期現像剤におけるトナーの外添剤混合比率は、現像剤補充装置に随時供給する補充用現像剤におけるトナーの外添剤混合比率の150%に設定してある。
【選択図】図7

Description

本発明は、二成分現像剤を用いて静電像を現像する画像形成装置に関し、詳しくは、トナー消費に伴って現像装置に補充される補充用現像剤における外添剤混合比率に関する。
非磁性トナーに磁性キャリアを混合した二成分現像剤を攪拌して帯電させた後に現像剤担持体に担持させて、像担持体に形成された静電像をトナー像に現像する現像装置を備えた画像形成装置が実用化されている。
二成分現像剤は、攪拌されることによって非磁性トナーと磁性キャリアとが摩擦帯電して、それぞれが反対極性に帯電して相互に静電気的な引力を及ぼし合う。現像剤担持体に磁気力的に担持されたキャリアの表面に非磁性トナーが静電気的に拘束された状態で、二成分現像剤が像担持体の静電像を摺擦する。現像剤担持体に現像電圧が印加されて現像剤担持体よりも相対的に非磁性トナーの帯電極性と反対極性になった静電像の部分へ、現像剤担持体から非磁性トナーが移転して、トナー像が現像される。
画像形成を通じて、非磁性トナーは、像担持体に移転して消費され続ける一方で、磁性キャリアは、現像によって消費されることなく現像装置内を循環し続ける。このため、画像形成装置では、現像装置に現像剤補充装置を付設して、消費された量に見合った非磁性トナーを現像装置に補充して、二成分現像剤に占めるトナー比率を一定範囲に保持している。
現像装置内で循環して攪拌され続ける磁性キャリアは、時間経過とともに少しずつ帯電性能が低下する。このため、現像装置に現像剤排出装置を付設して現像装置内を循環する二成分現像剤の一部を外部へ排出させるようにした画像形成装置が実用化されている。ここでは、使い古されて帯電性能が劣化した磁性キャリアを現像剤排出装置によって排出する一方で現像剤補充装置が磁性キャリアを含む補充用現像剤を補充して、磁性キャリアについても少しずつ新陳代謝させている。
現像剤補充装置を付設した現像装置を用いて画像比率の低い画像の画像形成を続けると、非磁性トナーの毎分消費量が不足して、新しい非磁性トナーへの置き換わりが遅れて非磁性トナーの帯電性能が低下する。非磁性トナーもまた、磁性キャリアと攪拌され続けることによって次第に帯電性能が低下するからである。
特許文献1には、現像剤補充装置を付設したシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの画像形成部を記録材搬送ベルトに沿って配列したタンデム型直接転写方式の画像形成装置が示される。ここでは、画像比率の低い画像形成が続いて現像剤の補充が途切れると、画像の間隔にトナー像を形成して強制的に現像剤を消費させ、現像剤補充装置から現像装置へ新しい現像剤を補充する余地を自ら作り出す。
特開平8−314253号公報
初期状態の現像装置に充填された二成分現像剤は、画像形成を累積して現像装置内での攪拌時間が長くなると、補充用現像剤を供給し続けていても次第に平均的なトナー帯電量が低下する(図10参照)。
特許文献1に示されるように、現像装置内の現像剤を強制排出すれば、現像剤補充装置から補充した新しい現像剤に置き換えることで、現像装置内の現像剤の平均的な帯電性能を高めることができる。しかし、初期状態のトナー帯電量まで戻すためには大量の現像剤を強制排出して廃棄する他なく、像担持体に付設されたクリーニング装置に過重な負担をかけたり、像担持体の周辺の深刻な汚染を招いたりする。
本発明は、二成分現像剤の無駄な消費を伴うことなく、初期状態の現像装置の使用開始後における非磁性トナーの帯電性能の低下を抑制できる画像形成装置及び補充用現像剤を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体に静電像を形成する静電像形成手段と、攪拌して帯電させた二成分現像剤を回転する現像剤担持体に担持させて前記二成分現像剤中のトナーを前記像担持体に供給して前記静電像を現像する現像装置と、前記現像装置に補充用現像剤を補充する現像剤補充装置とを備えたものである。そして、初期状態の前記現像装置に充填された二成分現像剤におけるトナーに対する外添剤の混合比率は、前記補充用現像剤におけるトナーに対する外添剤の混合比率よりも低い。
本発明の補充用現像剤は、像担持体と、前記像担持体に静電像を形成する静電像形成手段と、攪拌して帯電させた二成分現像剤を回転する現像剤担持体に担持させて前記二成分現像剤中のトナーを前記像担持体に供給して前記静電像を現像する現像装置と、前記現像装置に補充用現像剤を補充する現像剤補充装置とを備える画像形成装置に補充される前記補充用現像剤である。そして、前記補充用現像剤におけるトナーに対する外添剤の混合比率は、前記現像装置の初期状態にて充填された二成分現像剤におけるトナーに対する外添剤の混合比率よりも高い。
本発明の画像形成装置では、補充現像剤によって現像装置へ余分に補充された外添剤が、二成分現像剤の攪拌累積に伴って発生したトナー粒子の不足を補って、低下したトナー粒子の流動性を回復させる。これにより、二成分現像剤を攪拌した際のトナー粒子とキャリア粒子との摩擦機会が増えて安定し、トナーの帯電性能の低下が抑制される。
従って、二成分現像剤の無駄な消費を伴うことなく、初期状態の現像装置の使用開始後におけるトナーの帯電性能の低下を抑制できる。
以下、本発明のいくつかの実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。本発明は、初期状態の現像装置に充填された二成分現像剤よりも外添剤/トナー比率の高い補充用現像剤を用いる限りにおいて、各実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。
従って、中間転写体方式に限らず、記録材搬送体を用いた直接転写方式、感光体に形成したトナー像を記録材へ直接転写する直接転写方式でも実施できる。また、中間転写体に沿って複数の感光ドラムを配置したタンデム型に限らず、中間転写体に沿って1個の感光ドラムを配置した1ドラム型でも実施できる。
本実施形態では、トナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
なお、特許文献1に示される画像形成装置の一般的な事項については、図示を省略して重複する説明を省略する。説明中、特許請求の範囲で用いた構成名に括弧を付して示した参照記号は、発明の理解を助けるための例示であって、実施形態中の該当する部材等に構成を限定する趣旨のものではない。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態の画像形成装置の構成の説明図、図2はイエローの画像形成部の構成の説明図である。
図1に示すように、第1実施形態の画像形成装置100は、中間転写ベルト51の直線区間にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部PY、PM、PC、PKを配列したタンデム型中間転写方式のフルカラープリンタである。
画像形成部PYは、感光ドラム1Yにイエロートナー像を形成して中間転写ベルト51に一次転写する。画像形成部PMは、感光ドラム1Mにマゼンタトナー像を形成して中間転写ベルト51のイエロートナー像に重ね合わせて一次転写する。画像形成部PCは、感光ドラム1Cにシアントナー像を形成して中間転写ベルト51のイエロー、マゼンタトナー像に重ね合わせて一次転写する。画像形成部PKは、感光ドラム1Kにブラックトナー像を形成して中間転写ベルト51のイエロー、マゼンタ、シアントナー像に重ね合わせて一次転写する。
中間転写ベルト51に担持されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックトナー像は、中間転写ベルト51の回転に伴って二次転写部T2へ搬送される。
記録材収納カセット9から1枚ずつ取り出された記録材は、レジストローラ57で待機して、中間転写ベルト51のトナー像にタイミングを合わせて二次転写部T2へ給送される。
中間転写ベルト51は、複数の支持ローラ及び駆動ローラに支持されて矢印R2方向に回転する。
二次転写ローラ53は、中間転写ベルト51を介して対向ローラ54に圧接して中間転写ベルト51と二次転写ローラ53との間に二次転写部T2を形成する。
電源D2は、二次転写ローラ53へトナー像の帯電極性と逆極性の電圧を出力して、中間転写ベルト51のトナー像に重ね合わせて二次転写部T2を挟持搬送される記録材へトナー像を二次転写する。
トナー像を二次転写された記録材は、搬送ベルト58へ受け渡して定着装置6へ搬送される。定着装置6は、トナー像を担持した記録材に加熱・加圧を及ぼしつつ挟持搬送して、トナー像を記録材の表面に定着する。トナー像を定着された記録材は排出トレイ10へ排出して積載される。
二次転写部T2を通過して中間転写ベルト51に残留した転写残トナーは、ベルトクリーニング装置56によって除去される。
画像形成部PY、PM、PC、PKは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの二成分現像剤を用いてトナー像を現像する現像装置4Y、4M、4C、4Kを付設している。
画像形成装置100の上部には、現像装置4Y、4M、4C、4Kに補充用現像剤を供給する現像剤補充装置20Y、20M、20C、20Kが配置されている。
画像形成装置100は、画像形成部PY、PM、PC、PKを用いて上述のようにフルカラー画像を形成するフルカラーモードと、画像形成部PKを用いてモノクロ画像を形成するブラック単色モードとを実行可能である。
<像担持体、静電像形成手段>
画像形成部PY、PM、PC、PKは、現像装置4Y、4M、4C、4Kの現像色が異なる以外はほぼ同様に構成される。従って、以下ではイエローの画像形成部PYを説明して、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部PM、PC、PKについては、説明中の記号の末尾のYをそれぞれM、C、Kに読み替えて理解されるものとする。
図2に示すように、画像形成部PYは、回転する感光ドラム1Yを囲んで帯電装置2Y、露光装置3、現像装置4Y、一次転写ローラ52Y、クリーニング装置7Y、除電装置8Yを配置している。
帯電装置2Yは、電源D3から電圧を印加されて、コロナ放電による帯電粒子を形成して感光ドラム1Yへ照射することにより、感光ドラム1Yの表面を負極性の一様な暗部電位VDに帯電させる。
露光装置3Yは、イエローの分解色画像を展開した走査線画像データをON−OFF変調したレーザービームを回転ミラーで走査して画像の静電像を書き込む。暗部電位VDに帯電した感光ドラム1Yの表面は、露光によって帯電電荷を放電して明部電位VLまで電位の絶対値を低下させる。
現像装置4Yは、二成分現像剤を攪拌して二成分現像剤を摩擦帯電させ、帯電した二成分現像剤を回転する現像剤担持体44に担持させて感光ドラム1Yに摺擦させる。
電源D4は、負極性の直流電圧に交流電圧を重畳した現像電圧を現像剤担持体44に印加して、負極性に帯電したトナーを、現像剤担持体44よりも相対的に正極性となった感光ドラム1Yの明部電位VLの部分へ付着させて静電像を反転現像する。
トナー像の形成に伴って現像装置4Yに充填された二成分現像剤のトナーだけが感光ドラム1Yへ持ち出されるので、放置しておくと、現像装置4Y内の二成分現像剤に占めるトナー比率が低下する。このため、トナー像の形成で消費されるトナー量に相当するだけの補充用現像剤が現像剤補充装置20Yから現像装置4Yへ補充される。
一次転写ローラ52Yは、中間転写ベルト51を介して感光ドラム1Yに圧接して中間転写ベルト51と感光ドラム1Yとの間に一次転写部T1を形成する。
電源D1は、トナーの帯電極性の反対極性である正極性の一次転写電圧を一次転写ローラ52Yに出力して、感光ドラム1Yのトナー像に重ねて一次転写部T1を通過する中間転写ベルト51にトナー像を一次転写する。
クリーニング装置7Yは、一次転写部T1を通過して感光ドラム1Yに残留した転写残トナーを除去する。
除電装置8Yは、感光ドラム1Yの表面に残留した電荷を除電する。
<現像装置>
図3は現像装置の構成の平断面図である。
図2に示すように、攪拌スクリュー43、搬送スクリュー42は、現像容器41内の二成分現像剤を攪拌して二成分現像剤中の非磁性トナーと磁性キャリアとを相互に摩擦させてそれぞれ負極性と正極性とに帯電させる。
搬送スクリュー42は、現像剤担持体44に二成分現像剤を供給する。現像剤担持体44は、磁性キャリアを拘束する磁界を発生する固定磁極45の周囲で感光ドラム1Yとウイズ方向に回転する。
攪拌スクリュー43、搬送スクリュー42によって攪拌されながら搬送されて、摩擦帯電によりキャリアの表面にトナーが付着した状態にある二成分現像剤は、固定磁極45が発生する磁界によって現像剤担持体44の表面に引き付けられて担持される。
現像剤担持体44に担持された二成分現像剤は、固定磁極45が発生する磁界に応じた所定の量が回転して規制板46にせき止められることにより剤溜まりを形成する。回転する現像剤担持体44に担持された二成分現像剤は、剤溜まりを通過して規制板46によって層厚を規制される。
規制板46は、固定磁極45の磁界に拘束されて現像剤担持体44に担持された二成分現像剤を層厚規制して薄層状態に揃える。
二成分現像剤は、現像剤担持体44に薄層担持されて感光体1との対向部まで搬送される。感光ドラム1Yとの対向部では、固定磁極45が発生する磁界によって二成分現像剤は鎖状の磁気穂を形成する。非磁性トナーは、穂立ちした磁性キャリアに対して静電気的に拘束されているので、感光ドラム1Yとの対向部では、負極性に帯電した非磁性トナーを担持した磁気穂の穂先が感光ドラム1Yの表面に感光ドラム1に近接若しくは接触する。そして、現像剤担持体44に印加される現像電圧によって、非磁性トナーのみが感光ドラム1Yの表面に形成された静電潜像に転移する。
現像効率、即ち、潜像へのトナーの付与率を向上させるために、現像剤担持体44には、直流電圧に交流電圧を重畳した現像電圧が印加される。感光ドラム1Yにトナーを供給した後の現像剤担持体44の現像剤は、更に現像剤担持体44が回転することによって現像容器41に戻る。
図3に示すように、現像容器41の内部は、垂直方向に延在する隔壁41cによって、現像室(現像剤搬送経路)41aと攪拌室(現像剤搬送経路)41bとに区画されている。隔壁41cの長手方向の両端部には、現像室41aと攪拌室41bとの間で二成分現像剤を受け渡す連絡部(現像剤搬送経路)41d、41eが設けられている。
現像室41aには搬送スクリュー42が配置され、攪拌室41bには攪拌スクリュー43が配置されている。搬送スクリュー42及び攪拌スクリュー43は、不図示のギア列を介して現像剤担持体44に連結されているので、現像剤担持体44に対する一定の回転速度比で回転する。
搬送スクリュー42及び攪拌スクリュー43は、それぞれ、磁性体の軸(回転軸)42a、43aの周りに、螺旋形状の羽根42b、43bを設けてある。
攪拌スクリュー43は、羽根43bに加えて、軸43aからその半径方向に突出し、現像剤の搬送方向に所定の幅を有する攪拌リブ43cも設けてある。攪拌リブ43cは、軸43aの回転に伴って現像剤を攪拌する。
搬送スクリュー42は、現像室41a内の現像剤を攪拌しながら矢印方向に搬送する。攪拌スクリュー43は、トナー供給口204から供給された補充用現像剤を、既に攪拌室41b内にある二成分現像剤に攪拌混合しながら矢印方向に搬送して二成分現像剤中の非磁性トナーの濃度を均一化する。
搬送スクリュー42及び攪拌スクリュー43は、平行に配置されて互いに逆方向に二成分現像剤を搬送することにより、連絡部41d、41eを介して現像容器41内で二成分現像剤を循環させる。
現像剤担持体44を通じて非磁性トナーが消費されてトナー濃度が低下した現像室41a内の現像剤は、連絡部41eを介して撹拌室41b内へ移動する。一方、補充用現像剤が供給されて攪拌された攪拌室41b内の現像剤は、連絡部41dを介して現像室41aへ移動する。
現像室41aは、感光ドラム(1Y:図2)に対向した領域が開口しており、この開口部に、一部露出するように、非磁性材料で構成された現像剤担持体44が回転可能に配置されている。現像室41a内の二成分現像剤は、搬送スクリュー42によって現像剤担持体44に供給される。
<現像剤補充装置>
図4は現像剤補充装置の構成の説明図である。
図4に示すように、現像装置4Yの現像容器41には、非磁性トナーと磁性キャリアとを所定比率で混合した二成分現像剤が収容される。現像剤補充装置20Yは、自動トナー補給制御(ATR:Auto Toner Replenisher)のもとで、現像装置4Yに非磁性トナーを主成分とする補充用現像剤を補充する。
制御部30は、透磁率センサ48の出力を検知して透磁率が規定値に達すると、モータ206を作動させて搬送スクリュー205を回転させることにより、現像剤補充装置20Yから現像装置4Yへ補充用現像剤を供給する。ここでは、トナー消費に伴って現像容器41内の二成分現像剤に占める磁性キャリア比率が高まると、二成分現像剤の透磁率が上昇するという検出原理が用いられている。
トナーカートリッジ201は、非磁性トナーを主成分とする補充用現像剤が充填されて、現像剤補充装置20Yに対して着脱交換が自在である。
バッファ部202は、トナーカートリッジ201から供給された補充用現像剤を一時的に貯蔵する。バッファ部202内の補充用現像剤が減少してくると、バッファ部202に設けられた不図示のトナーセンサが補充用現像剤の不足を検知し、トナーカートリッジ201から補充用現像剤がバッファ部202に供給される。これにより、常にバッファ部202内の補充用現像剤量を一定に保って、搬送スクリュー205の回転角度に対する補充用現像剤の供給量の再現性を確保している。
バッファ部202は、縦長の形状をしており、トナーカートリッジ201から供給された補充用現像剤は、バッファ部202へ重力で落下して溜まる。
補充用現像剤は、バッファ部202の底面に連通した補給パイプ203に設けられた搬送スクリュー205によってトナー供給口204へ搬送されて現像装置4Yへ供給されていく。
初期状態の現像容器41には、二成分現像剤として外添剤を外添した非磁性トナーに磁性キャリアを所定重量比(トナー<キャリア)で攪拌混合した初期現像剤が充填されている。初期現像剤は、画像形成装置100の設置時以降の使い始めの段階で現像装置に充填されている二成分現像剤である。
<二成分現像剤>
二成分現像剤は、非磁性トナーと磁性キャリアとに加えてコロイダルシリカ微粉末のような外添剤を含む。非磁性トナーは、結着樹脂、着色剤、そして、必要に応じてその他の添加剤を含む着色樹脂粒子を主成分としている。
第1実施形態における非磁性トナーは、負帯電性のポリエステル系樹脂であり、体積平均粒径は5μm以上、8μm以下が好ましい。第1実施形態では、非磁性トナーの体積平均粒径が7.0μmである。
非磁性トナーの体積平均粒径の測定装置は、コールターカウンターTA−II型(コールター社製)を使用した。測定方法は、一級塩化ナトリウムを用いて調製した1%NaCl水溶液から成る電解液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1ml加え、測定試料を0.5〜50mg加える。
試料を懸濁した電界水溶液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、コールターカウンターTA−II型により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて2〜40μmの粒子の粒度分布を測定して体積平均分布を求めた。こうして求めた体積平均分布より、体積平均粒径を得た。
磁性キャリアは、例えば表面酸化或は未酸化の鉄、ニッケル、コバルト、マンガン、クロム、希土類などの金属、及びそれらの合金、或は酸化物フェライトなどが好適に使用化能である。磁性キャリアは、体積平均粒径が20〜50μm、好ましくは30〜40μmであり、抵抗率が10Ωcm以上、好ましくは10Ωcm以上である。第1実施形態における磁性キャリアは、体積平均粒径が40μm、抵抗率が5×10Ωcm、磁化量が260emu/ccである。
磁性キャリアの抵抗率は、測定電極面積4cm、電極間間隔0.4cmのサンドイッチタイプのセルを用いて、片方の電極に10Nの重量の加圧下で、両電極間の印加電圧を印加して、回路に流れた電流から、キャリアの抵抗率を得る方法によって測定した。
外添剤は、金属酸化物(酸化アルミニウム、酸化チタン、チタン酸ストロンチウム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化クロム、酸化スズ、酸化亜鉛など)が用いられる。窒化物(窒化ケイ素など)、炭化物(炭化ケイ素など)、金属塩(硫酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウムなど)、脂肪族金属塩(ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムなど)、カーボンブラック、シリカ等も用いられる。
外添剤の粒径は、非磁性トナーに外添したときの耐久性の点から、非磁性トナー粒子の重量平均径の1/10以下であることが好ましい。外添剤の粒径とは、電子顕微鏡によるトナー粒子の表面観察で求めた平均粒径を意味する。
外添剤は単独で用いても、複数併用してもよく、それぞれ疎水化処理したものがより好ましい。外添剤の使用量は、非磁性トナー100重量部あたり0.01〜10重量部であり、好ましくは0.05〜5重量部である。
<初期状態の混合比率>
図2に示すように、現像装置4Yにおいては、現像容器41に収容されている二成分現像剤の非磁性トナーと磁性キャリアとを攪拌して摩擦帯電させた後、規制板46にせき止められた剤溜まりを通過する。
このような二成分現像剤の攪拌流動の過程で、当初、非磁性トナーの表面に均等に分散付着して所定の機能を担っていた外添剤は、分布に偏りを生じて、所定の機能を担いきれなくなる。非磁性トナーに付着していた外添剤が遊離して二成分現像剤中で凝集したり、非磁性トナーや磁性キャリアの表面の窪みに凝集(埋め込まれ)たりして、非磁性トナーの粒子表面に正常に存在する外添剤が次第に減ってくる。外添剤は、非磁性トナーの融着や凝集を防止して二成分現像剤の流動性を保持し、非磁性トナーと磁性キャリアとの摩擦状態のばらつきを減らして摩擦帯電を安定させたり、粒子の破損を防止したりする所定の機能を担っている。
その結果、非磁性トナー粒子の流動性が低下して、磁性キャリアとの接触機会の減少、摩擦状態のばらつきの増大を引き起して、単位重量あたりのトナー帯電量が少しずつ減少する(図7:外添比率100%参照)。
現像装置4Yの運転時間の累積に伴ってトナー帯電量が減少し続けると、濃度むらや白地部かぶりなどの画像不良が発生したり、回転する現像剤担持体44や感光ドラム1Yからのトナー飛散が増えたりする。
現像装置4Yの運転時間の累積に伴って二成分現像剤の流動性が低下し続けると、流動性の不足から現像容器41内における循環バランスが崩れて、二成分現像剤が溢れたり、最悪の場合には現像剤担持体44がロックしたりする。
しかし、現像装置4Yの運転時間の累積に伴う正常な外添剤の不足を補うために、初期状態の二成分現像剤における外添剤の混合比率を高めた場合、現像装置4Yの運転時間の初期段階で非磁性トナーのトナー帯電量が過剰になってしまう。
トナー帯電量が上がり過ぎると、感光ドラム1Y上に同じトナー量を現像させるための暗部電位VDと現像剤担持体44に印加する現像電圧の平均電位Vdcとの差電位が大きくなり過ぎる。このことにより、磁性キャリアから感光ドラム1Yに多くの電荷が注入されるため、非磁性キャリアと感光ドラム1Y間の鏡映力が増大して、非磁性キャリアが感光ドラム1Yに付着し易くなる。
また、単純に初期状態で外添剤の混合比率を増すと、非磁性トナーに付着している外添剤の偏りの進行を早めて、現像装置4Yの運転時間の累積に伴うトナー帯電量の変動はかえって大きくなる。
いずれにせよ、トナー帯電量が変動すると、出力画像の色味や濃度変動の要因となるため、トナー帯電量は出来るだけ一定に保たれることが望ましい。
そこで、画像形成装置(100:図1)では、現像剤補充装置20に、非磁性トナーに対する外添剤の混合比率を初期現像剤よりも50%高く設定した非磁性トナーを補充用現像剤として充填している。これにより、現像装置4Yの運転時間の累積に伴う初期現像剤中の正常な外添剤の不足を、補充用現像剤に含まれる余分な外添剤で補って、現像容器41内の二成分現像剤における正常な外添剤の量がほぼ一定量に保たれるようにしている。
第1実施形態では、初期現像剤におけるトナー、キャリア、外添剤の重量混合比率は、10%、90%、0.05%、補充用現像剤における同比率は、100%、0%、0.75%である。
以下の説明では、非磁性トナーを単にトナーと呼び、非磁性体トナーに対する外添剤の混合比率を外添比率と呼ぶ。
<実施例1>
図5は二成分現像剤における外添比率とトナー帯電量との関係の説明図である。
最初に、外添比率が異なる2種類の二成分現像剤を調合して現像装置(4Y:図2)に充填し、二成分現像剤の攪拌時間とトナー帯電量との関係を調べた。
二成分現像剤Aは、初期現像剤、補充用現像剤に含まれる外添剤の添加量が、トナー100重量部に対して2重量部である。
二成分現像剤Bは、初期現像剤に含まれる外添剤の添加量がトナー100重量部に対して3重量部である。
二成分現像剤A、Bは、上記のように調合したトナーに同じ磁性キャリアを混合して、トナーと二成分現像剤の重量比(T/D)が10%となるように調合した。
調合した二成分現像剤を現像装置(4Y:図2)に規定量400g充填して単独で空回転動作させ、所定時間ごとに現像剤担持体44からトナーを採取して、トナー帯電量を測定した。トナー帯電量分布は、ホソカワミクロン株式会社製E−SPART ANALYSERを用いて測定した。
図5に示すように、現像装置(4Y:図2)の等しい運転条件下では、トナーの外添比率が高い二成分現像剤は、トナーの外添比率が低い二成分現像剤外よりもトナー帯電量の安定値が高くなる。従って、補充用現像剤に含まれるトナーの外添比率を高くすることで、運転時間の累積に伴って低下したトナー帯電量を回復できる。
<実施例2>
図6は連続画像形成における初期現像剤に含まれていたトナーの残量のシミュレーション結果である。
図2を参照して図6に示すように、連続画像形成中、現像容器41の初期現像剤からトナーが感光ドラム1Yへ排出され続ける一方で、現像剤補充装置20Yからトナーが補充され続ける。このため、現像容器41では、初期現像剤に含まれていたトナーが補充用現像剤のトナーに薄められて、初期現像剤に含まれていたトナーの存在確率が指数関数的に減少し、補充用現像剤のトナーの存在確率が上昇する。
そして、初期現像剤に含まれていたトナーがほぼ消費される時期は、現像容器41内のトナー総量に対するトナー消費量の比(消費率又は回転率)に応じて変化する。ここでは、A4サイズ普通紙に画像比率10%の横帯画像を連続画像形成した場合をシミュレーションしている。
図6に示すように、画像形成装置100の現像装置4Yで上記の連続画像形成を行った場合、10万枚程で初期現像剤に含まれていたトナーが補充用現像剤のトナーにほぼ置き換えられる。
従って、連続画像形成10万枚程で初期現像剤の初期状態のトナー帯電電位に収束するような外添比率の補助現像剤を用いれば、初期現像剤の初期状態におけるトナー帯電量を安定して利用できる。
また、初期状態の現像装置に充填される二成分現像剤量に対する現像装置の毎分最大トナー消費量の比(消費率、回転率)が大きい現像装置に補充される補充用現像剤ほど混合比率を低くすることが望ましい。比が小さいほど現像装置内での初期現像剤トナーの滞在時間が伸びて、平均攪拌時間が長くなり、これにより、トナー帯電の平均低下量も増えるからである。
<実施例3>
図7は補充用現像剤の外添比率とトナー帯電量との関係の説明図である。
初期現像剤に含まれるトナーの外添比率を100%として、外添比率がそれぞれ110%、150%、190%、230%となる4種類の補充用現像剤を調合した。
外添比率が100%、110%、150%、190%、230%の補充用現像剤における外添剤の添加量は、トナー100重量部に対して、それぞれ2、2.2、3、3.8、4.6重量部である。
キヤノン(登録商標)の複写機を改造した試験用改造機を用いて、各種類の補充用現像剤を現像剤補充装置(20Y:図2)に充填し、画像形成条件を揃えて連続画像形成を行い、トナー帯電量の推移を測定した。トナー帯電量は、ホソカワミクロン株式会社製E−SPART ANALYSERを用いて測定した。
現像装置(4Y:図2)に充填される初期現像剤のトナーと二成分現像剤の重量比(T/D)を10%とし、画像比率10%の横帯画像をA4サイズ普通紙に30万枚まで連続画像形成した。
図7に示すように、外添比率110%の補充用現像剤を使用した場合、初期現像剤と等しい外添比率100%の補充用現像剤を用いる場合よりも、トナー帯電量の低下が少し軽減された。
外添比率230%の補充用現像剤を使用した場合、初期状態のトナー帯電量から徐々にトナー帯電量が高まって最後まで高い値を示した。これは、図5に示すように、外添比率が高いほどトナー帯電量の立ち上がりが早くトナー帯電量の安定値も高いためである。
表1は、外添比率が異なる補充用現像剤を用いて連続画像形成を行った際の画像形成枚数の累積に伴うかぶり発生の推移である。
以下の各表において、○は問題ないレベル、△は発生しているが許容できるレベル、×は無視できないレベルである。
Figure 2009151120
表1に示すように、外添比率110%の補充用現像剤を用いた場合、外添比率100%の補助現像剤を用いる場合に比較すれば、かぶりレベルは向上したが、30万枚で若干のかぶりが生じた。
表2は、外添比率が異なる補充用現像剤を用いて連続画像形成を行った際の画像形成枚数の累積に伴う画像濃度低下の発生の推移である。
Figure 2009151120
表2に示すように、外添比率が230%の補充用現像剤を用いた場合、画像形成枚数が10万枚に達してトナー帯電量が飽和したところで、画像濃度が若干低下する傾向がみられた。
現像容器41に充填される初期現像剤におけるトナーの重量比(T/D)を高めれば、トナー帯電量の平均値を下げて、画像濃度の低下を阻止することは可能である。しかし、二成分現像剤中のトナー比率を増すと、トナー帯電量分布が広がって未帯電トナーや反転トナーが増える結果、白地部かぶり画像不良が発生し易くなる。
従って、補充用現像剤の外添比率としては110%〜190%の範囲が好ましく、外添比率150%の補充用現像剤は、画像形成枚数の累積に伴うトナー帯電量の変化が最も小さいという結果が得られた。
<実施例4>
図8は外添比率150%の補充用現像剤によるトナー帯電量の推移の説明図である。
外添比率100%、150%の初期現像剤と外添比率100%、150%の補充現像剤との組み合わせを異ならせて、実施例3と同様にトナー帯電量の変化を比較した。
図2に示すように、組み合わせAは、外添比率100%の初期現像剤を現像装置4Yに充填して外添比率100%の補充現像剤を現像剤補充装置20Yから供給した。組み合わせAは、初期現像剤、補充用現像剤に含まれる外添剤の添加量が、トナー100重量部に対して共に2重量部である。
組み合わせBは、外添比率100%の初期現像剤を現像装置4Yに充填して外添比率150%の補充現像剤を現像剤補充装置20Yから供給した。組み合わせBは、初期現像剤に含まれる外添剤の添加量がトナー100重量部に対して2重量部であるのに対して、補充用現像剤に含まれる外添剤の添加量はトナー100重量部に対して3重量部である。つまり、補充用現像剤に含まれるトナーの外添比率が初期現像剤に含まれるトナーの外添比率よりも約50%多い。
組み合わせCは、外添比率150%の初期現像剤を現像装置4Yに充填して外添比率150%の補充現像剤を現像剤補充装置20Yから供給した。組み合わせCは、初期現像剤、補充用現像剤に含まれるトナーの外添比率が共に3重量部である。つまり、初期現像剤と補充用現像剤とに含まれるトナーの外添比率が共に組み合わせBにおける補充用現像剤のトナーの外添比率に等しい。
そして、画像比率等の条件を揃えて、実施例3と同一装置、同一条件で連続画像形成動作を行わせ、組み合わせA、B、Cにおけるトナー帯電量や画像不良の有無を測定して比較した。
図8に示すように、組み合わせAの場合、画像形成回数と共にトナー帯電量は低下し、10万枚を超えたあたりからほぼ一定に推移する結果となった。
これに対して、組み合わせBの場合、トナー帯電量は、初期1万枚までは若干低下する傾向にあるが、その後、徐々に回復して、初期状態とほぼ同じトナー帯電量でほぼ一定の推移を示した。
また、組み合わせCでは、組み合わせAのと同様に10万枚程までトナー帯電量が低下し続けた後に、組み合わせBとほぼ同等のトナー帯電量で一定に安定した。
図6に示すように、組み合わせA、B、Cの違いとは無関係に、累積の画像形成枚数が10万枚あたりで初期現像剤に含まれていたトナーがほぼ消費されて、補充用現像剤のトナーに置き換わる。この結果、図8に示すように、組み合わせA、B、Cが、いずれも10万枚あたりからトナー帯電量がほぼ一定に推移して安定すると考えられる。
組み合わせAにおけるトナー帯電量の低下に起因する画像不良は、表3の結果となった。
Figure 2009151120
表3に示すように、組み合わせAでは、トナー帯電量が一定になった10万枚程から画像に濃度ムラが見られるようになり、20万枚からは若干かぶり画像がみられた。
組み合わせBにおけるトナー帯電量の低下に起因する画像不良は、表4の結果となった。
Figure 2009151120
表4に示すように、組み合わせBでは、画像濃度むら、かぶりは共に発生しなかった。
画像濃度を安定的に一定にするには、トナー帯電量が変化しないことが好ましいことは自明である。組み合わせBは、最初から10万枚までのトナー帯電量の変化が少なく画像濃度が一定で、且つ画像不良も発生しなかった。
組み合わせCでは、トナー帯電量の低下に起因する濃度ムラやかぶりなどは見られなかったが、最初から1万枚までは、トナー帯電量が大きいことにより、キャリア付着やエッジ強調などの画像不良が見られた。
図2に示すように、組み合わせCでは、感光ドラム1Y上のトナー最大載り量を組み合わせAの初期現像剤と同等にするには、静電像の暗部電位VDと現像剤担持体44に印加する電位の平均電位との差電位を大きくする必要がある。そして、差電位を大きくすると、弊害であるキャリア付着やエッジ強調などの画像不良が発生する。
ここでも、初期現像剤におけるトナーの重量比(T/D)を高めたり、現像装置4Yにおける攪拌回転数を低下させれば、トナー帯電量の平均値を下げて、画像濃度の低下を阻止できる。しかし、上述したように、未帯電トナーや反転トナーが増える結果、組み合わせAと同様に、白地部かぶり画像不良が発生し易くなって10万枚程から画像に濃度ムラが見られるようになり、20万枚から若干かぶり画像がみられた。
<実施例5>
図9は組み合わせBによる画像形成30万枚でのトナー帯電量分布の説明図、図10は組み合わせAによる画像形成30万枚でのトナー帯電量分布の説明図である。
連続画像形成の累積枚数が30万枚となった時点で現像容器41から二成分現像剤を少量取り出してトナーを分離し、トナー帯電量分布を測定した。トナー帯電量分布は、ホソカワミクロン株式会社製E−SPART ANALYSERを用いて測定した。
図9に示すように、組み合わせBでは、トナー帯電量の平均値が初期状態に比較して若干低くなるが、おおよそ初期状態でのトナー帯電量分布と同様のトナー帯電量分布を維持している。
これは、補充用現像剤の外添比率を高くすることで、外添剤の遊離や埋め込みの損失があっても、追加した外添剤によって初期現像剤とほぼ同じ外添比率を維持できるからと考えられる。これにより、30万枚の画像形成を行った後でも、画像濃度むらやかぶり画像の発生を防止できる。
図10に示すように、組み合わせAでは、初期状態のトナー帯電量分布よりもトナー帯電量分布がばらついて広がっており、トナー帯電量の平均値も低くなっている。これにより、30万枚の画像形成を行うと、画像濃度ムラやかぶり画像が発生してしまう。
<実施例6>
図11は現像容器の容量を変化させた場合の組み合わせBによるトナー帯電量の変化の説明図である。
二成分現像剤を400g充填する現像装置4Yを改造して、二成分現像剤を1.5倍の600gまで充填する改造機を試作した。そして、改造機を画像形成装置100に搭載して、画像比率10%の横帯画像をA4サイズ普通紙に30万枚まで連続画像形成した。
図11に示すように、二成分現像剤を600g充填する改造機では、トナー帯電量が一定状態になるまでの時間が長くなったが、トナー帯電量が一定になった以降のトナー帯電量に違いは無かった。そして、400g充填する現像装置4Yの場合と同様に、高画質な画像を提供することが可能となった。
以上説明したように、画像形成装置(100:図1)では、補充用現像剤の外添比率を、初期現像剤の外添比率より10〜90%大きい範囲としたので、現像装置4Yでトナーをばらつき少なく十分に帯電できる。このため、画像形成枚数の累積に伴ってかぶり画像が発生せず、高品質な画像を安定して形成できる。
なお、二成分現像剤の組成及び画像形成装置の構成は、説明した内容に限ったものではなく、本発明が様々な組成の二成分現像剤及び様々な構成の画像形成装置に適用可能であることは言うまでもない。
具体的には、外添比率を上げるとトナー帯電量が下がる場合においても、補充用現像剤の外添比率を上げることで、トナー帯電量を揃えることができる。
トナー濃度が上がり過ぎて、かぶり画像等が発生する場合でも、補充用現像剤の外添比率を上げることで、初期現像剤の外添比率に近いトナーの帯電量にする効果が得られる。
<第2実施形態>
図12は第2実施形態における現像装置の構成の説明図、図13は外添剤のキャリア付着量とトナー帯電量との関係の説明図、図14は補充用現像剤にキャリアを含む効果の説明図である。
第2実施形態は、図1の画像形成装置100に図2の現像装置4Yに代えて図12の現像装置4Yを搭載して構成される。従って、図12中、第1実施形態と共通する構成には図2と共通の符号を付して重複する説明を省略する。
図12に示すように、現像装置4Yは、攪拌室41bの上流側に、オーバーフローした余剰の二成分現像剤を排出するための、現像剤排出装置49を有する。
現像剤排出装置49は、排出口49a、余剰現像剤搬送部材49b、余剰現像剤格納部49cで構成されている。
現像容器41内の現像剤面が所定の高さ以上になったときに、余剰現像剤が、排出口49aを乗り越えて現像剤排出装置49へ排出される。排出された余剰現像剤は、搬送スクリューで構成される余剰現像剤搬送部材49bによって画像形成装置(100:図1)の背面側へ搬送されて、機体外から取り出し可能な余剰現像剤格納部49cに格納される。
画像形成動作によって、トナーのみが消費されると、現像容器41内には、現像剤補充装置20によってキャリアを含む補充用現像剤が供給される。これにより、現像容器41中の二成分現像剤は、補充されたキャリアの分だけ少しずつ増加して二成分現像剤が次第に余剰になる。二成分現像剤が余剰になると、現像剤面の高さが高くなるため、排出口49aから溢れ出す。
現像装置4Yは、不図示のトナーカートリッジが連結された現像剤補充装置20を備えている。
現像容器41には、初期現像剤としてトナーAとキャリアとが所定比率(重量比:トナー<キャリア)で混合された初期現像剤が充填されている。
現像剤補充装置20のトナーカートリッジには、トナーBとキャリアが所定の比率(重量比:トナー>キャリア)で混合された補充用現像剤が充填されている。
初期現像剤のキャリアと補充用現像剤のキャリアとは同じものであるが、トナーBは、トナーAに比べて、外添比率を50%高めた外添剤豊富なトナーである。
第2実施形態では、初期現像剤におけるトナー、キャリア、外添剤の重量混合比率は、10%、90%、0.05%、補充用現像剤における同比率は、10〜20%、80〜90%、0.075〜0.15%である。
二成分現像剤が供給される一方で排出されるので、初期現像剤に含まれていたキャリアが補充用現像剤に含まれるキャリアに入れ替わる速度は、補充用現像剤における二成分現像剤に占めるキャリアの比率(C/D)に依る。
この時、使用する外添剤やキャリアによって、又は固定磁極45の極配置によっては、キャリアに外添剤が付着し易いことがある。
図13に示すように、キャリアに外添剤が付着すると二成分現像剤のトナーの帯電量(平均値)は低下する。そして、キャリアに外添剤が付着する量が増えるほど、トナー帯電量の低下量も増えている。これは、キャリア表面における外添剤によって被覆された面積が増えて、トナー粒子と接触して正常に摩擦帯電を発生する面積が小さくなったためと考えられる。キャリアに対する外添剤の付着は、外部からの圧力、例えば図12に示す規制板46を通過して層厚が規制される時などに発生する。
図14に示すように、第2実施形態では、補充用現像剤にキャリアを入れていることで、常に外添剤付着の無いキャリアを供給するため、キャリアのトナーに対する帯電性能の低下を防止できる。
よって、初期現像剤よりも補充用現像剤のトナーの外添比率を上げたとしても、トナーを十分帯電することができ、かぶり画像が発生せず、高画質な画像を提供することができる。
第1実施形態の画像形成装置の構成の説明図である。 イエローの画像形成部の構成の説明図である。 現像装置の構成の平断面図である。 現像剤補充装置の構成の説明図である。 二成分現像剤における外添比率とトナー帯電量との関係の説明図である。 連続画像形成における初期現像剤に含まれていたトナーの残量のシミュレーション結果である。 補充用現像剤の外添比率とトナー帯電量との関係の説明図である。 外添比率150%の補充用現像剤によるトナー帯電量の推移の説明図である。 組み合わせBによる画像形成30万枚でのトナー帯電量分布の説明図である。 組み合わせAによる画像形成30万枚でのトナー帯電量分布の説明図である。 現像容器の容量を変化させた場合の組み合わせBによるトナー帯電量の変化の説明図である。 第2実施形態における現像装置の構成の説明図である。 外添剤のキャリア付着量とトナー帯電量との関係の説明図である。 補充用現像剤にキャリアを含む効果の説明図である。
符号の説明
1Y、1M、1C、1K 像担持体(感光ドラム)
2Y、3 静電像形成手段(帯電装置、露光装置)
4Y、4M、4C、4K 現像装置
20Y、20M、20C、20K 現像剤補充装置
41 現像容器
42、43 攪拌(搬送スクリュー、攪拌スクリュー)
44 現像剤担持体
45 固定磁極
46 現像剤規制部材(規制板)
49 現像剤排出装置

Claims (4)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体に静電像を形成する静電像形成手段と、
    攪拌して帯電させた二成分現像剤を回転する現像剤担持体に担持させて前記二成分現像剤中のトナーを前記像担持体に供給して前記静電像を現像する現像装置と、
    前記現像装置に補充用現像剤を補充する現像剤補充装置と、を備える画像形成装置において、
    初期状態の前記現像装置に充填された二成分現像剤におけるトナーに対する外添剤の混合比率は、前記補充用現像剤におけるトナーに対する外添剤の混合比率よりも低いことを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体と、
    前記像担持体に静電像を形成する静電像形成手段と、
    攪拌して帯電させた二成分現像剤を回転する現像剤担持体に担持させて前記二成分現像剤中のトナーを前記像担持体に供給して前記静電像を現像する現像装置と、
    前記現像装置に補充用現像剤を補充する現像剤補充装置と、を備える画像形成装置に補充される補充用現像剤において、
    前記補充用現像剤におけるトナーに対する外添剤の混合比率は、前記現像装置の初期状態にて充填された二成分現像剤におけるトナーに対する外添剤の混合比率よりも高いことを特徴とする補充用現像剤。
  3. 像担持体と、
    前記像担持体に静電像を形成する静電像形成手段と、
    攪拌して帯電させた二成分現像剤を回転する現像剤担持体に担持させて前記二成分現像剤中のトナーを前記像担持体に供給して前記静電像を現像する現像装置と、
    前記現像装置内を循環する前記二成分現像剤の一部を前記現像装置から排出する現像剤排出装置と、
    前記現像装置にキャリアを含む補充用現像剤を補充する現像剤補充装置と、を備える画像形成装置に補充される補充用現像剤において、
    前記補充用現像剤におけるトナーに対する外添剤の混合比率は、前記現像装置の初期状態にて充填された二成分現像剤におけるトナーに対する外添剤の混合比率よりも高いことを特徴とする補充用現像剤。
  4. 前記補充用現像剤における前記混合比率は、前記現像装置の初期状態にて充填された二成分現像剤における前記混合比率よりも10%から90%大きいことを特徴とする請求項2又は3記載の補充用現像剤。
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