JP2009063296A - 電子部品の検査装置及び検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に高精度に検査を行うことができると共にコストを低減することができる電子部品の検査装置及び検査方法を提供する。
【解決手段】接続部が並設されたコネクタ43が設けられた電子部品11を固定する固定手段220と、前記コネクタ43に挿入されて前記接続部と接続されると共に検査器に接続された検査用コネクタ230と、該検査用コネクタ230を移動自在に保持する保持手段240とを具備し、前記検査用コネクタ230が、各接続部に電気的に接続される並設されたプローブピンと、該プローブピンの並設方向両側に前記プローブピンの先端よりも突出して設けられて、前記コネクタの前記接続部の並設方向両側の外側に嵌合するガイド部とを具備し、前記保持手段240が、前記検査用コネクタ230を前記コネクタ43の挿入する方向に移動した際に、前記ガイド部が前記コネクタ43の外周に嵌合することによって前記コネクタ43に挿入される。
【選択図】図4

Description

本発明は、配線基板が接続されるコネクタが設けられた電子部品の検査装置及び検査方法に関する。
電子部品の一例である液体噴射ヘッドは、インク等の液体を噴射するノズル開口に連通する圧力発生室と、この圧力発生室に圧力変化を生じさせる圧力発生手段とを具備する。そして、このような液体噴射ヘッドには、液体噴射装置に搭載された際に外部からの信号等が入力される配線パターンが設けられた配線基板が接続されるコネクタが設けられている(例えば、特許文献1参照)。
このような液体噴射ヘッドに設けられたコネクタは、配線基板が挿入される挿入孔が設けられた箱形状を有し、内部に配線基板と接続される接続部が複数並設されている。接続部は、基端部側が挿入孔の開口側に固定され、先端部側が開口とは反対側で自由端となるように配線基板の挿入方向に対して傾斜して設けられている。そしてこの配線基板をコネクタの挿入孔に挿入することで、コネクタ内に設けられた接続部が配線基板によって弾性変形し、接続部が配線基板上に設けられた配線パターンに向かって付勢された状態で当接して接続部と配線パターンとが電気的に接続される。
また、液体噴射ヘッド等の電子部品は、コネクタに検査装置が接続されて、例えば、圧力発生手段の状態、配線の断線及び短絡などの電気的な検査が行われる。
特開2007−136687号公報(第6頁、第2図)
しかしながら、コネクタに接続される配線パターンが設けられた配線基板を液体噴射ヘッドの検査に用いるためにコネクタに接続すると、配線基板の挿入位置ずれや、接続部の配線基板からの浮き等により、接続配線と接続部との接触不良や接触部の抵抗値が高くなるなどの不具合が生じる虞があり、液体噴射ヘッドの高精度な検査を行うことができないという問題がある。特に、接続部の並設方向における位置ずれにより、このような問題が発生する。
また、液体噴射ヘッドの検査時には、コネクタへの配線基板の取り付け及び取り外しを繰り返し行うため、板状の接続部の先端で配線基板上に設けられた配線パターンが削られてしまい、接続配線と接続部との接触不良が発生し、正常な液体噴射ヘッドであっても検出結果に異常が出るなど、高精度な検査を行うことができないという問題がある。
また、配線基板をコネクタから取り外す際に、接続部の先端が配線基板に引っ掛かり、接続部が変形するなどの不具合が生じる虞がある。
さらに、配線基板上の接続配線が接続部によって削られると、配線基板の交換が必要となり、高コストになってしまうという問題がある。
なお、このような問題はインク等の液体を噴射する液体噴射ヘッドだけではなく、その他のコネクタが設けられた電子部品においても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、容易に高精度に検査を行うことができると共にコストを低減することができる電子部品の検査装置及び検査方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、一方面に配線パターンが設けられた基板状の配線基板が挿入されると共に前記配線パターンに電気的に接続される接続部が並設されたコネクタが設けられた電子部品を固定する固定手段と、前記コネクタに挿入されて前記接続部と接続されると共に検査器に接続された検査用コネクタと、該検査用コネクタを移動自在に保持する保持手段とを具備し、前記検査用コネクタが、各接続部に電気的に接続される並設されたプローブピンと、該プローブピンの並設方向両側に前記プローブピンの先端よりも突出して設けられて、前記コネクタの前記接続部の並設方向両側の外側に嵌合するガイド部とを具備し、前記保持手段が、前記検査用コネクタを前記コネクタの挿入方向に移動自在に保持すると共に、前記プローブピンの並設方向の移動自在に保持し、前記保持手段が、前記検査用コネクタを前記コネクタの挿入する方向に移動した際に、前記ガイド部が前記コネクタの外周に嵌合することによって当該検査用コネクタを前記プローブピンの並設方向に移動させて前記コネクタに挿入されることを特徴とする電子部品の検査装置にある。
かかる態様では、コネクタの接続部に接続されるプローブピンを有する検査用コネクタを用いることで、接続部とプローブピンとの電気的な接続を確実に行って、電子部品の検査を高精度に行うことができる。また、検査用コネクタをコネクタに挿入するだけで、ガイド部によってプローブピンの並設方向の位置決めを行うことができるため、検査を容易に行うことができる。
ここで、前記ガイド部が、前記先端部側が前記コネクタの前記接続部の並設方向の幅よりも広く、且つ前記プローブピンの先端部側で前記コネクタの幅と同一幅となるように設けられており、前記ガイド部の先端側の内側にはテーパ面が設けられていることが好ましい。これによれば、ガイド部によってプローブピンの並設方向の位置決めを確実に行うことができる。
また、前記コネクタは、前記検査用コネクタが挿入される挿入孔が設けられた箱形状を有し、前記接続部が、前記挿入孔内に当該挿入孔の開口側に基端部が固定されると共に先端部が開口とは反対側で自由端となるように前記検査用コネクタの挿入方向に対して傾斜して設けられた板状部材からなり、前記保持手段には、前記プローブピンの先端が前記接続部の先端よりも開口側の位置となるように前記検査用コネクタの移動を制止する制止手段が設けられていることが好ましい。これによれば、プローブピンのコネクタへの挿入位置を所定位置とすることで、プローブピンの削れによる検査不良や交換を防止することができると共に、接続部の曲がり等を防止することができ、コストを低減することができる。
さらに、本発明の他の態様は、電子部品に設けられたコネクタに、前記電子部品を検査する検査装置に接続された検査用コネクタを接続して、前記電子部品の検査を行う電子部品の検査方法であって、前記コネクタは、前記検査用コネクタが挿入される挿入孔が設けられた箱形状を有し、該挿入孔内には、当該挿入孔の開口側に基端部が固定されると共に先端部が前記開口とは反対側で自由端となるように前記検査用コネクタの挿入方向に対して傾斜して設けられた板状の接続部が複数並設されており、前記検査用コネクタが、前記挿入孔に挿入されて各接続部に接触して電気的に接続される並設されたプローブピンを具備し、前記検査用コネクタを前記接続部の並設方向の位置合わせした状態で、前記プローブピンを前記挿入孔に挿入し、且つ前記プローブピンをその先端が前記接続部の先端部よりも開口側の位置となるように位置決めして前記コネクタと前記検査用コネクタとを電気的に接続して、前記電子部品の検査を行うことを特徴とする電子部品の検査方法にある。
かかる態様では、コネクタの接続部に接続されるプローブピンを有する検査用コネクタを用いることで、接続部とプローブピンとの電気的な接続を確実に行って、電子部品の検査を高精度に行うことができる。また、プローブピンのコネクタへの挿入位置を所定位置とすることで、プローブピンの削れによる検査不良や交換を防止することができると共に、接続部の曲がり等を防止することができ、コストを低減することができる。
ここで、前記検査用コネクタの前記接続部の並設方向の位置合わせを、前記検査用コネクタの前記プローブピンの外側に設けられたガイド部を前記コネクタの外周に嵌合させることで行うことが好ましい。これによれば、検査用コネクタをコネクタに挿入するだけで、ガイド部によってプローブピンの並設方向の位置決めを行うことができるため、検査を容易に行うことができる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る電子部品の一例である液体噴射ヘッドの分解斜視図であり、図2は、その断面図である。
図1に示すように、液体噴射ヘッド11を構成する保持部材であるカートリッジケース21は、図示しないインクカートリッジがそれぞれ装着されるカートリッジ装着部22を有する。また、カートリッジケース21の底面には、一端が各カートリッジ装着部22に開口し、他端が後述するヘッドケース側に開口する複数のインク供給路24がそれぞれ形成された管状の流路形成部25が突設されている。
また、カートリッジケース21の上面側、すなわち、各カートリッジ装着部22のインク供給路24の開口部分には、インクカートリッジ13に挿入される複数のインク供給針26が、インク内の気泡や異物を除去するためのフィルタ27を介して固定されている。
また、カートリッジケース21の下面側には、複数の圧電素子34を有する圧電素子ユニット35A、35Bを保持すると共に、カートリッジケース21とは反対側の端面に圧電素子34の駆動によってノズル開口からインク滴を吐出するヘッド本体36が固定されるヘッドケース37を有し、これらカートリッジケース21とヘッドケース37との間には、シール部材38及び回路基板39が挟持されている。
シール部材38は、流路形成部25とヘッドケース37に設けられる複数のインク導入路40が開口する突出部41との間に挟持されることにより、インク供給路24とインク導入路40との接続部分を密封してこの接続部分からのインクの漏れを防止している。回路基板39は、圧電素子34を駆動するための信号を供給するためのものであり、回路基板39の一端部には、外部配線(図示なし)を接続するためのコネクタ43が固定されている。また、回路基板39には、圧電素子34に接続されたFPC等の接続配線44が挿通される挿通孔45が設けられており、この挿通孔45を介して回路基板39と接続配線44とが接続される。さらに、この挿通孔45の両側には各インク導入路40に対応して、各インク導入路40が開口する突出部41が係合する貫通孔46が設けられている。
なお、カートリッジケース21の一方の側面、すなわち、回路基板39のコネクタ43が配置される側の側面には、回路基板39のコネクタ43が露出される露出口47を有し、この露出口47を介して外部配線(図示なし)がコネクタ43に接続されるようになっている。
また、回路基板39及びシール部材38を介してカートリッジケース21の下面側に固定されるヘッドケース37には、複数の圧電素子34を有する圧電素子ユニット35A,35Bを収容して圧電素子34を位置決め固定するための収容室48が並設されている。例えば、本実施形態の液体噴射ヘッド11は、ブラックインクを吐出するための圧電素子ユニット35Aと、カラーインクを吐出するための圧電素子ユニット35Bとを有するため、ヘッドケース37には、これらの圧電素子ユニット35A,35Bを収容する2つの収容室48が並設されている。
なお、上述した液体噴射ヘッド11は、カートリッジケース21の下面側に、シール部材38、回路基板39、ヘッドケース37及びヘッド本体36の順で積層され、その外側にヘッド本体36のノズル開口を露出する窓部50を有する枠体51を填め込み、ネジ52によってカートリッジケース21に固定することで形成される(図1参照)。
ここで、液体噴射ヘッド11のコネクタ43について説明する。なお、図3は、コネクタを示す平面図及びその断面図である。
コネクタ43は、挿入孔100が設けられた箱形状を有し、挿入孔100内には、板状の接続部101が複数並設されている。
接続部101は、金属からなり、基端部がコネクタ43の内面の挿入孔100の開口側上面に固定されて、先端部側が開口とは反対側に向かって傾斜するように設けられている。
このようなコネクタ43の挿入孔100には、図3(c)に示すように、表面に配線パターン111が設けられた配線基板110が挿入されて、配線パターン111と接続部101とが接触することにより、両者が電気的に接続される。
ここで、配線基板110には、一方面側に接続部101と略同一幅及び略同一ピッチで設けられた配線パターン111が設けられている。この配線パターン111は、例えば、配線基板110上に金属等の導電性材料を成膜及びリソグラフィ法によりパターニングすることで形成されている。
このような配線基板110をコネクタ43の挿入孔100に挿入すると、配線基板110が接続部101の弾性力に抗して挿入され、配線基板110が接続部101を図中上側に押圧する。これにより、接続部101は、弾性力によって配線パターン111側に付勢され、配線パターン111と接触することにより電気的に接続される。すなわち、接続部101の弾性力によって接続部101と配線パターン111とは接続される。
ここで、液体噴射ヘッド11の電気的な検査を行う検査装置について説明する。なお、図4は、本発明の実施形態1に係る電子部品の検査装置を示す上面図及び側面図である。
図4に示すように、液体噴射ヘッド11の検査を行う検査装置200は、基台210と、基台210に本実施形態の電子部品である液体噴射ヘッド11を着脱自在に固定する固定手段220と、液体噴射ヘッド11の検査を行う検査器(図示なし)に接続された検査用コネクタ230と、検査用コネクタ230を液体噴射ヘッド11に対して移動自在に保持する保持手段240とを具備する。
固定手段220は、基台210に設けられた一対の挟持部材221、222からなる。そして、これらの挟持部材221、222の間隔が調整可能に設けられることで、これらの間に液体噴射ヘッド11を着脱自在に固定させることができる。
具体的には、本実施形態では、一方の挟持部材221が基台210に固定され、他方の挟持部材222が基台210に一方の挟持部材221側に向かって移動自在に設けられている。そして、一方の挟持部材222を他方の挟持部材222側に移動させることで、挟持部材221、222の間で液体噴射ヘッド11を挟持する。
検査用コネクタ230は、液体噴射ヘッド11のコネクタ43に挿入されて液体噴射ヘッド11の導通などの電気的な検査を行う検査器に接続されたものである。ここで、検査用コネクタ230について詳細に説明する。なお、図5は、検査用コネクタの斜視図であり、図6は、検査用コネクタの平面図であり、図7は、検査用コネクタの断面図である。
図4及び図5に示すように、検査用コネクタ230は、液体噴射ヘッド11のコネクタ43の挿入孔100に挿入されて各接続部101と接続される並設されたプローブピン231と、複数のプローブピン231の基端部側を保持する保持部232と、プローブピン231の両側に設けられて保持部232に基端部側が保持されたガイド部233とを具備する。
プローブピン231は、高い導電性を有する材料、例えば、金属からなり、基端部側には、検査器に接続された配線234が電気的に接続されている。
また、各プローブピン231は、互いに隣り合う接続部101と同時に接触しない程度の外径を有する。また、複数のプローブピン231は、複数の接続部101の並設された間隔と同じ間隔で設けられている。これにより、各プローブピン231は、コネクタ43の接続部101にそれぞれ電気的に接続される。
ガイド部233は、並設されたプローブピン231の両側にプローブピン231の先端よりも突出して設けられた一対の棒状部材からなる。
また、ガイド部233は、その幅が先端部側でコネクタ43の外周の幅よりも広く、プローブピン231の先端部に相対向する領域で、コネクタ43の外周の幅と同じ幅で設けられている。すなわち、ガイド部233は、プローブピン231側の内面の先端部側に保持部232(基端部)側に向かって幅を漸小させるテーパ面233aが設けられている。
なお、ガイド部233の先端の幅は、コネクタ43の接続部101の並設方向の公差に基づいて決定すればよい。例えば、コネクタ43の外周の公差が±2mm程度の場合には、ガイド部233の先端の幅は、コネクタ43の外周よりも4mm以上大きくすればよい。また、ガイド部233の基端部側の幅、すなわち、プローブピン231の先端部に相対向する領域の幅は、コネクタ43の外周と略同一の幅であるが、ガイド部233をコネクタ43に嵌合させやすくするために、誤差が生じない程度、コネクタ43の外周より広くすればよい。
このような検査用コネクタ230は、保持手段240に保持されている。保持手段240は、ねじ等の螺合部材241により着脱自在に固定される板状の固定板242を具備し、この固定板242によって検査用コネクタ230を挟持させることで、検査用コネクタ230を着脱自在に保持する。
また、保持手段240は、検査用コネクタ230を液体噴射ヘッド11のコネクタ43に挿入する方向に基台210に移動自在に設けられている。また、保持手段240は、検査用コネクタ230をプローブピン231の並設方向、すなわち、接続部101の並設方向に移動自在に保持する。ここで、保持手段240が検査用コネクタ230をプローブピン231の並設方向に移動させる移動量は、コネクタ43の外形の公差や液体噴射ヘッド11へのコネクタ43の取り付け位置の誤差の分であればよい。例えば、上述のようにコネクタ43の公差が±2mmの場合には、保持手段240のプローブピン231の並設方向の移動量は、4mm程度であればよい。
このような、検査装置200を用いて液体噴射ヘッド11の電気的な検査を行う方法について説明する。
図6(a)に示すように、保持手段240(図示なし)によって検査用コネクタ230をコネクタ43への挿入方向に移動させる。
このとき、図6(b)及び図6(c)に示すように、ガイド部233のテーパ面233aがコネクタ43の外周に摺接し、検査用コネクタ230のプローブピン231の並設方向の位置が補正される。すなわち、コネクタ43の外周の公差や、コネクタ43の液体噴射ヘッド11への取り付け位置の誤差などにより、コネクタ43の接続部101(図示なし)の位置と、プローブピン231の位置とがずれている場合がある。このような場合であっても、検査用コネクタ230のガイド部233は、先端部側がコネクタ43の外周よりも幅広に設けられ、プローブピン231の先端部に相対向する領域がコネクタ43の外周と同一幅で設けられているため、このガイド部233をコネクタ43の外周に嵌合させることで、検査用コネクタ230のプローブピン231の並設方向の位置を補正させることができる。
このような状態で、さらに検査用コネクタ230をコネクタ43内に挿入すると、図7(a)及び図7(b)に示すように、検査用コネクタ230の各プローブピン231がコネクタ43の各接続部101に接触する。具体的には、プローブピン231が、コネクタ43内に挿入されると、プローブピン231が撓みながら接続部101の弾性力に抗して接続部101を押し上げて、プローブピン231と接続部101とが接触して電気的に接続される。すなわち、例えば、1つの接続部101が他の接続部101よりも図中上側に変形していた場合、配線基板110をコネクタ43に挿入しただけでは、各配線基板111と接続部101とを接触させることができないが(図3(b)参照)、プローブピン231を有する検査用コネクタ230を用いることで、プローブピン231自体を撓み変形させることで、接続部101の状態に拘わらず、各プローブピン231と各接続部101とを確実に接触させて電気的に接続することができる。
そして、このようなプローブピン231の挿入は、プローブピン231の先端が、接続部101の先端よりも挿入孔100の開口側となる位置まで行われる。すなわち、プローブピン231は、その先端が接続部101の先端よりも奥へ挿入されることがない。これにより、プローブピン231のコネクタ43への取り付け及び取り外しを繰り返し行ったとしても、接続部101の先端によってプローブピン231が削られることがなく、また、プローブピン231が接続部101の先端に引っかかり接続部101を変形させるのを防止して、接続部101とプローブピン231との接触不良を防止して高精度な検査を行うことができる。また、プローブピン231が削られることがないため、プローブピン231の交換が不要となり、コストを低減することができる。
なお、プローブピン231のコネクタ43への挿入位置の位置決めは、制止手段を用いて行うことができる。制止手段としては、例えば、検査用コネクタ230をコネクタ43の挿入方向に移動させる保持手段240自体の移動が、検査用コネクタ230の所定の挿入位置で規制されるようにしてもよく、また、保持手段240に固定手段220に当接して保持手段240の移動を規制する突出部材等の制止手段を設けるようにしてもよい。本実施形態では、図7(b)に示すように、検査用コネクタ230のプローブピン231の基端部側を保持する保持部232が、コネクタ43の開口縁部に当接することで、検査用コネクタ230のコネクタ43への挿入を制止している。すなわち、本実施形態の制止手段は、プローブピン231の基端部側を保持する保持部232となっている。
また、図7(a)中の上下方向におけるプローブピン231のコネクタ43への挿入位置は、コネクタ43の挿入孔100の略中心が好ましい。これによれば、接続部101の状態に拘わらず、各プローブピン231と各接続部101とを確実に接触させて電気的に接続することができる。
そして、このような状態で、検査用コネクタ230に接続された検査器(図示なし)によって、液体噴射ヘッド11の電気的な検査を行う。
以上説明したように、コネクタ43の接続部101に接続されるプローブピン231を有する検査用コネクタを用いることで、接続部101とプローブピン231との電気的な接続を確実に行って、液体噴射ヘッド11等の電子部品の高精度な検査を行うことができる。また、検査用コネクタ230をコネクタ43に挿入するだけで、ガイド部233によってプローブピン231の並設方向の位置決めを行うことができるため、検査を容易に行うことができる。また、プローブピン231のコネクタ43への挿入位置を所定位置とすることで、プローブピン231の削れによる検査不良や交換を防止することができると共に、接続部101の曲がり等を防止することができ、コストを低減することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態1に基づいて詳細に説明したが、勿論、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態1の検査装置200及び検査方法では、液体噴射ヘッド11に設けられた1つのコネクタ43に1つの検査用コネクタ230を接続するようにしたが、液体噴射ヘッド11などの電子部品に2つ以上のコネクタ43が設けられている場合には、検査用コネクタ230を2つ以上設け、複数のコネクタ43に同時に各検査用コネクタ230を接続するようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、電子部品の一例としてインク等の液体を噴射する液体噴射ヘッドを検査する検査装置及び検査方法を例示したが、本発明の検査装置及び検査方法は、液体噴射ヘッドに限定されず、コネクタが設けられた電子部品の検査装置及び検査方法に広く適用することができるものである。
実施形態1に係る液体噴射ヘッドの分解斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。 実施形態1に係るコネクタの平面図及び断面図である。 実施形態1に係る検査装置の上面図及び側面図である。 実施形態1に係る検査用コネクタの斜視図である。 実施形態1に係る検査方法を示す要部を拡大した側面図である。 実施形態1に係る検査方法を示す要部を拡大した断面図である。
符号の説明
11 液体噴射ヘッド、 24 インク供給路、 26 インク供給針、 27 フィルタ、 36 ヘッド本体、 43 コネクタ、 100 挿入孔、 101 接続部、 110 配線基板、 111 配線パターン、 200 検査装置、 210 基台、 220 固定手段、 230 検査用コネクタ、 231 プローブピン、 233 ガイド部、 240 保持手段

Claims (5)

  1. 一方面に配線パターンが設けられた基板状の配線基板が挿入されると共に前記配線パターンに電気的に接続される接続部が並設されたコネクタが設けられた電子部品を固定する固定手段と、前記コネクタに挿入されて前記接続部と接続されると共に検査器に接続された検査用コネクタと、該検査用コネクタを移動自在に保持する保持手段とを具備し、
    前記検査用コネクタが、各接続部に電気的に接続される並設されたプローブピンと、該プローブピンの並設方向両側に前記プローブピンの先端よりも突出して設けられて、前記コネクタの前記接続部の並設方向両側の外側に嵌合するガイド部とを具備し、
    前記保持手段が、前記検査用コネクタを前記コネクタの挿入方向に移動自在に保持すると共に、前記プローブピンの並設方向の移動自在に保持し、
    前記保持手段が、前記検査用コネクタを前記コネクタの挿入する方向に移動した際に、前記ガイド部が前記コネクタの外周に嵌合することによって当該検査用コネクタを前記プローブピンの並設方向に移動させて前記コネクタに挿入されることを特徴とする電子部品の検査装置。
  2. 前記ガイド部が、前記先端部側が前記コネクタの前記接続部の並設方向の幅よりも広く、且つ前記プローブピンの先端部側で前記コネクタの幅と同一幅となるように設けられており、前記ガイド部の先端側の内側にはテーパ面が設けられていることを特徴とする請求項1記載の電子部品の検査装置。
  3. 前記コネクタは、前記検査用コネクタが挿入される挿入孔が設けられた箱形状を有し、前記接続部が、前記挿入孔内に当該挿入孔の開口側に基端部が固定されると共に先端部が開口とは反対側で自由端となるように前記検査用コネクタの挿入方向に対して傾斜して設けられた板状部材からなり、前記保持手段には、前記プローブピンの先端が前記接続部の先端よりも開口側の位置となるように前記検査用コネクタの移動を制止する制止手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の電子部品の検査装置。
  4. 電子部品に設けられたコネクタに、前記電子部品を検査する検査装置に接続された検査用コネクタを接続して、前記電子部品の検査を行う電子部品の検査方法であって、
    前記コネクタは、前記検査用コネクタが挿入される挿入孔が設けられた箱形状を有し、該挿入孔内には、当該挿入孔の開口側に基端部が固定されると共に先端部が前記開口とは反対側で自由端となるように前記検査用コネクタの挿入方向に対して傾斜して設けられた板状の接続部が複数並設されており、
    前記検査用コネクタが、前記挿入孔に挿入されて各接続部に接触して電気的に接続される並設されたプローブピンを具備し、
    前記検査用コネクタを前記接続部の並設方向の位置合わせした状態で、前記プローブピンを前記挿入孔に挿入し、且つ前記プローブピンをその先端が前記接続部の先端部よりも開口側の位置となるように位置決めして前記コネクタと前記検査用コネクタとを電気的に接続して、前記電子部品の検査を行うことを特徴とする電子部品の検査方法。
  5. 前記検査用コネクタの前記接続部の並設方向の位置合わせを、前記検査用コネクタの前記プローブピンの外側に設けられたガイド部を前記コネクタの外周に嵌合させることで行うことを特徴とする請求項4記載の電子部品の検査方法。
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JP2014146434A (ja) * 2013-01-28 2014-08-14 Fujitsu Ltd コネクタの挿入装置及びその方法

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