JP2010111116A - 回路基板および液体供給ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】装置側端子と回路基板上の端子との良好な接触を確保する。
【解決手段】複数の第1の装置側端子を有する液体噴射装置に所定の挿入方向に挿入されることにより液体噴射装置に装着される液体供給ユニットに固定される回路基板は、回路基板の液体容器に対する位置決めに用いられる第1の開口部を有する基板本体と、第1の表面端子と、を備える。第1の表面端子は、基板本体の第1の面に配置され、液体噴射装置に装着されたときに、複数の第1の装置側端子の少なくとも一部にそれぞれ接触し、挿入方向と垂直な方向に配列されている。第1の開口部は、複数の第1の表面端子の挿入方向の先端よりも後方側に配置されていると共に、複数の第1の表面端子のうちの第1の端子と第2の端子との間に配置されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、回路基板および液体供給ユニットに関し、特に、液体噴射装置に装着されて使用される回路基板および液体供給ユニットに関する。
液体噴射装置としては、例えば、インクジェットプリンタが知られている。インクジェットプリンタには、例えば、脱着可能なインクカートリッジからインクが供給される。インクカートリッジには、インクに関する情報を格納するメモリなどの電気デバイスを有する回路基板が取り付けられていることがある。例えば、特許文献1に記載の回路基板は、切り欠きや孔などの開口部を有しており、この開口部によって、インクカートリッジに固定されている。回路基板をインクカートリッジに固定するには、例えば、インクカートリッジに設けられた突起部を回路基板の開口部に挿入し、その後、突起部の頭部をかしめることで回路基板をインクカートリッジに固定することができる。また、開口部が複数設けられている場合などには、一部の開口部上にカシメ部を設け、他の開口部には、突起部を挿入するだけで固定することも行われる。
このようにしてインクカートリッジに固定される特許文献1に記載の回路基板には、複数の端子が設けられている。これらの端子は、インクカートリッジが所定の挿入方向に挿入されてインクジェットプリンタに装着されたときに、インクジェットプリンタに備えられた装置側端子と接触する。特許文献1に記載の回路基板は、インクジェットプリンタへの挿入方向と平行な方向に沿ってインクカートリッジに固定されているため、インクジェットプリンタへの挿入時には、インクジェットプリンタの装置側端子が回路基板上を摺動することになる。
このように、インクジェットプリンタへのインクカートリッジの挿入時に装置側端子が回路基板上を摺動すると、装置側端子が、開口部上に形成されたカシメ部や開口部自体を擦るおそれがあった。そうすると、擦りカスの発生により、装置側端子と回路基板上の端子との電気的な接触が阻害される場合があった。
特開2002−198627号公報 特開2006−142484号公報 特開2007−160588号公報
上述した問題を踏まえ、本発明は、インクジェットプリンタなどの液体噴射装置への挿入時に装置側端子が回路基板上を摺動するタイプのインクカートリッジにおいて、装置側端子と回路基板上の端子との良好な接触を確保することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]複数の第1の装置側端子を有する液体噴射装置に所定の挿入方向に挿入されることにより前記液体噴射装置に装着される液体供給ユニットに固定される回路基板であって、前記回路基板を前記液体供給ユニットに対して位置決めするために用いられる第1の開口部を有する基板本体と、前記基板本体の第1の面に配置され、前記液体噴射装置に装着されたときに、前記複数の第1の装置側端子の少なくとも一部にそれぞれ接触し、前記挿入方向に略垂直な方向に配列された複数の第1の表面端子と、を備え、前記第1の開口部は、前記複数の第1の表面端子の前記挿入方向の先端よりも後方側に配置されていると共に、前記複数の第1の表面端子のうちの第1の端子と第2の端子との間に配置されている、回路基板。
このような構成の回路基板では、第1の開口部は、複数の第1の表面端子のうちの第1の端子と第2の端子との間に配置されている。そのため、液体噴射装置への挿入時において第1の表面端子に対応する装置側端子が回路基板上を摺動するときに、この装置側端子が、回路基板上の第1の開口部上を通ることを抑制することができる。この結果、第1の開口部上に形成されるカシメ部や第1の開口部自体から擦りカスが生じることを抑制することができるので、第1の装置側端子と第1の表面端子とを電気的に良好に接触させることが可能になる。
[適用例2]適用例1に記載の回路基板であって、前記液体噴射装置は、さらに、前記複数の第1の装置側端子とは前記挿入方向において異なる位置に設けられた第2の装置側端子を有し、さらに、前記基板本体の第1の面に配置され、前記液体噴射装置に装着されたときに、前記第2の装置側端子に接触する第2の表面端子を備え、前記第2の表面端子は、前記第1の開口部を前記挿入方向の反対方向に平行移動させたと仮定した場合に、前記第1の開口部が通過する領域を除いた領域に配置されている、回路基板。
このような構成であれば、液体噴射装置への挿入時において第1および第2の装置側端子が回路基板上を摺動するときに、これらの装置側端子が第1の開口部上を通ることを抑制することができる。したがって、第1の開口部上に形成されるカシメ部や第1の開口部自体から擦りカスが生じることを抑制することができるので、第1および第2の装置側端子と第1および第2の表面端子とを、電気的に良好に接触させることが可能になる。
[適用例3]適用例1または適用例2に記載の回路基板であって、前記第1の開口部は、前記複数の第1の表面端子の前記挿入方向の先端と後端との間に配置されている、回路基板。
このような構成であれば、第1の開口部は、第1の表面端子の挿入方向に沿った両端の間に配置される。この結果、第1の表面端子を液体供給ユニットに精度良く位置決めすることができる。したがって、第1の表面端子と第1の装置側端子とを良好に接触させることが可能になる。
[適用例4]適用例1ないし適用例3のいずれかに記載の回路基板であって、前記基板本体は、さらに、前記回路基板を前記液体供給ユニットに対して位置決めするために用いられる第2の開口部を備え、前記第2の開口部は、前記複数の表面端子の前記挿入方向の後端よりも後方側に配置されている、回路基板。
このような構成であれば、第1の開口部に加えて、挿入方向側と反対側に第2の開口部を備えるので、回路基板を液体供給ユニットに確実に位置決めすることが可能になる。
[適用例5]適用例1ないし適用例4のいずれかに記載の回路基板であって、前記第1の端子および前記第2の端子は、前記複数の第1の表面端子のうち、前記回路基板の前記挿入方向とは垂直な方向の幅の中央に最も近い2つの端子である、回路基板。
このような構成であれば、第1の開口部が、挿入方向に垂直な方向において回路基板の中央付近に位置するので、回路基板を液体供給ユニットに対して安定して位置決めすることが可能になる。
[適用例6]適用例1ないし適用例5のいずれかに記載の回路基板であって、さらに、前記基板本体の第2の面に配置され、前記液体供給ユニットが有する複数のユニット側端子にそれぞれ電気的に接続されるための第1の裏面端子および第2の裏面端子を備え、
前記第1の開口部は、前記第1の裏面端子と前記第2の裏面端子との間に配置されている、回路基板。
このような構成であれば、第1の開口部は、第1の裏面端子と第2の裏面端子との間に配置されているので、第1の裏面端子と第2の裏面端子とを液体供給ユニットに対して精度良く位置決めすることが可能になる。
[適用例7]複数の装置側端子を有する液体噴射装置に所定の挿入方向に挿入されることにより前記液体噴射装置に装着される液体供給ユニットに固定される回路基板であって、前記回路基板を前記液体供給ユニットに対して位置決めするために用いられる第1の開口部を有する基板本体と、前記基板本体の第1の面に配置され、前記液体噴射装置に装着されたときに、前記複数の装置側端子の少なくとも一部にそれぞれ接触する複数の表面端子と、を備え、前記第1の開口部は、前記複数の表面端子の前記挿入方向の後端よりも前記挿入方向側に配置され、かつ、前記複数の表面端子を前記挿入方向に平行移動させたと仮定した場合に前記複数の表面端子が通過する領域を除いた領域に配置されている、回路基板。このような構成によっても、装置側端子と表面端子とを電気的に良好に接触させることが可能になる。
[適用例8]複数の装置側端子を有する液体噴射装置に所定の挿入方向に挿入されることにより前記液体噴射装置に装着される液体供給ユニットに固定される回路基板であって、前記回路基板を前記液体供給ユニットに対して位置決めするために用いられる第1の開口部を有する基板本体と、前記基板本体の第1の面に配置され、前記液体噴射装置に装着されたときに、前記複数の装置側端子の少なくとも一部にそれぞれ接触する複数の表面端子と、を備え、前記複数の装置側端子のうち隣り合う前記装置側端子間のピッチをそれぞれ前記挿入方向に垂直な方向に測った場合に、該ピッチには、第1のピッチと、前記第1のピッチよりも広い第2のピッチとが含まれており、前記第1の開口部は、前記基板本体が前記液体噴射装置に装着されるときに、前記第2のピッチで配置された2つの前記装置側端子が前記基板本体上を通る軌跡をそれぞれ延長した2つの直線の間に配置されている、回路基板。このような構成によっても、装置側端子と表面端子とを電気的に良好に接触させることが可能になる。なお、前記第2のピッチは、前記第1のピッチのN倍のピッチ(ただし、Nは2以上の整数)とすることができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、回路基板を備える液体供給ユニット、回路基板を備える液体容器、回路基板を備えるインクカートリッジ等、様々な形態で実現することができる。
実施例における印刷システムの概略構成を示す説明図。 インクカートリッジの概略構成を示す分解斜視図。 インクカートリッジの正面側の拡大分解斜視図。 回路基板200の構成を示す図。 インクカートリッジがキャリッジに装着される様子を説明する第1の図。 インクカートリッジがキャリッジに装着される様子を説明する第2の図。 接点機構の構成を説明する説明図。 挿入時の装置側端子の摺動の様子を示す図。 第1変形例における回路基板の表面の構成を示す図。 第2変形例における回路基板の表面の構成を示す図。
次に、本発明の実施態様について図面を参照して実施例に基づいて説明する。
A.実施例:
・印刷システムの構成:
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、実施例における印刷システムの概略構成を示す説明図である。印刷システムは、プリンタ20と、コンピュータ90と、インクカートリッジ100を備えている。プリンタ20は、コネクタ80を介して、コンピュータ90と接続されている。
プリンタ20は、副走査送り機構と、主走査送り機構と、ヘッド駆動機構と、各機構を制御するための主制御部40と、を備えている。副走査送り機構は、紙送りモータ22とプラテン26とを備えており、紙送りモータの回転をプラテンに伝達することによって用紙Pを副走査方向に搬送する。主走査送り機構は、キャリッジモータ32と、プーリ38と、キャリッジモータ32とプーリ38との間に張設された駆動ベルト36と、プラテン26の軸と並行に設けられた摺動軸34と、を備えている。摺動軸34は、駆動ベルト36に固定されたキャリッジ30を摺動可能に保持している。キャリッジモータ32の回転は、駆動ベルト36を介してキャリッジ30に伝達され、キャリッジ30は、摺動軸34に沿ってプラテン26の軸方向(主走査方向)に往復動する。ヘッド駆動機構は、キャリッジ30に搭載された印刷ヘッドユニット60を備えており、印刷ヘッドを駆動して用紙P上にインクを吐出させる。印刷ヘッドユニット60には、後述するように、複数のインクカートリッジを脱着自在に装着可能である。プリンタ20は、さらに、ユーザがプリンタの各種の設定を行ったり、プリンタのステータスを確認したりするための操作部70を備えている。
図2は、インクカートリッジ100の概略構成を示す分解斜視図である。インクカートリッジ100がキャリッジ30に装着された状態での上下方向は、図2におけるZ軸方向と一致している。
液体供給ユニットであるインクカートリッジ100は、容器本体102と、第1のフィルム104と、第2のフィルム108と、蓋体106とを備えている。これらの部材は、例えば、互いに熱溶着可能な樹脂で形成されている。容器本体102の下面には、液体供給部110が形成されている。液体供給部110の内部には、下面側から順に、シール部材114と、バネ座112と、閉塞バネ116とが収容されている。シール部材114は、液体供給部110に、印刷ヘッドユニット60のインク受給針(後述)が挿入されているときに、液体供給部110の内壁とインク受給針の外壁との間に隙間が生じないようにシールする。バネ座112は、インクカートリッジ100が印刷ヘッドユニット60に装着されていないときに、シール部材114の内壁に当接して液体供給部110を閉塞する。閉塞バネ116は、バネ座112をシール部材114の内壁に当接させる方向に付勢する。インク受給針が液体供給部110に挿入されると、インク受給針の上端がバネ座112を押し上げ、バネ座112とシール部材114との間に隙間が生じ、当該隙間からインク受給針にインクが供給される。
容器本体102の表面(X軸正方向側の面)、裏面(X軸負方向側の面)、正面(Y軸正方向側の面)には、リブ10aを始め様々な形状を有する流路形成部が形成されている。第1のフィルム104および第2のフィルム108は、容器本体102の表面および裏面の全体を覆うように、容器本体102に貼り付けられている。第1のフィルム104および第2のフィルム108は、容器本体102に形成された流路形成部の端面との間に隙間が生じないように緻密に貼り付けられている。これらの流路形成部と第1のフィルム104および第2のフィルム108により、インクカートリッジ100の内部には、複数の小部屋や細い流動路などの液体流路が区画形成される。なお、流路形成部の一部として容器本体102に形成されたバルブ収容部10bと、第2のフィルム108との間には、負圧発生バルブが配置されるが、図の煩雑を避けるため、図示は省略する。蓋体106は、第1のフィルム104を覆うように、容器本体102の裏面側に装着される。
本インクカートリッジ100に形成される液体流路は、一端が大気に連通し、他端が液体供給部110に連通している。すなわち、インクカートリッジ100は、インクがプリンタ20に供給されるに従い、液体流路に大気が導入される大気連通型のインクカートリッジ100であるが、液体流路の構成の詳細については、その説明を省略する。
図3は、インクカートリッジ100の正面側の拡大分解斜視図である。容器本体102の正面には、印刷ヘッドユニット60に設けられたホルダ側に係合されるレバー120が設けられている。例えばレバー120の下方位置には、流路形成部の一部であるベース部材収容部134が開口している。ベース部材収容部134の開口部の周囲には溶着リブ132が形成されている。ベース部材収容部134には、ベース部材収容部134によって形成される液体流路を上流側流路と下流側流路とに仕切る仕切壁136が形成されている。
容器本体102のベース部材収容部134近傍には、センサベース部材210と、センサチップ220と、溶着フィルム225と、カバー230と、中継端子240と、回路基板200とが、この順番で装着されている。
溶着フィルム225は、センサベース部材210をベース部材収容部134の開口部に保持し、かつ、ベース部材収容部134を液体流路として緻密に封止する。溶着フィルム225は、センサベース部材210の外周縁部に接着されると共に、溶着リブ132に溶着される。カバー230は、センサチップ220及び溶着フィルム225を押さえるように配置される。中継端子240は、カバー230に収容される。中継端子240は、溶着フィルム225に形成された孔225aを介してセンサチップ220の電極端子(図示省略)と電気的に接触する端子242を備えている。回路基板200は、カバー230に装着され、かつ、中継端子240の端子244と後述する裏面端子を介して電気的に接続される。
センサチップ220は、図示は省略するが、ベース部材収容部134の開口を覆う振動板と、振動板上に配置された圧電素子とを備えている。プリンタ20にインクカートリッジ100が装着されたとき、圧電素子の端子は、上述した端子242および後述するセンサチップ220上の端子を介して、プリンタ20と電気的に接続される。プリンタ20は、圧電素子に電気エネルギを与えることにより、圧電素子を介して振動板を振動させることができる。その後、振動板の残留振動の特性(周波数等)を、圧電素子を介して検出することにより、プリンタ20はベース部材収容部134におけるインクの有無を検出することができる。具体的には、インクカートリッジ100に収容されていたインクが消尽されることにより、インクが満たされた状態から大気が満たされた状態に、ベース部材収容部134の内部の状態が変化すると、振動板の残留振動の特性が変化する。かかる振動特性の変化を、圧電素子を介して検出することにより、インクジェットプリンタは、ベース部材収容部134におけるインクの有無を検出することができる。
図4(A)は、回路基板200の表面の構成を示している。表面は、インクカートリッジ100に装着されたときに外側を向いて露出している面である。図4(B)は、回路基板200を側面から見た図を示している。図4(C)は、回路基板200の裏面の構成を示している。裏面は、インクカートリッジ100に装着されたときに、インクカートリッジ100側を向く面である。回路基板200の下端部には、第1の開口部としての位置決め孔201が形成されており、回路基板200の上端部には、第2の開口部としての位置決め溝202が形成されている。位置決め孔201および位置決め溝202の回路基板200上における横方向(X軸方向)の位置は、ほぼ同じである。換言すれば、これらは、同じZ軸上に並ぶように配置されている。図3に示すように、回路基板200が、カバー230の凹部に装着される際、位置決め孔201には、カバー230に形成された第1の突起部PJ1が嵌合し、位置決め溝202には、カバー230に形成された第2の突起部PJ2が嵌合する。第1の突起部PJ1および第2の突起部PJ2の先端部は、潰されて、かしめられる。これにより回路基板200は、カバー230に固定される。なお、本実施例では、第1の突起部PJ1と第2の突起部PJ2の両方の先端部がかしめられることとしたが、どちらか一方のみがかしめられることとしてもよい。
図5および図6を参照してインクカートリッジ100がキャリッジ30に装着される様子を説明する。図5に示すように、キャリッジ30は、印刷ヘッドユニット60と、インク受給針62と、ホルダ63と、を備えている。インク受給針62は、印刷ヘッドユニット60の上面に配置されている。ホルダ63は、印刷ヘッドユニット60の上方に固定されている。インクカートリッジ100を、下方(図5におけるZ軸の負方向)に挿入することによりインクカートリッジ100は、ホルダ63に完全に装着される。インクカートリッジ100がホルダ63に完全に装着されると、液体供給部110に、インク受給針62が挿入され、インクカートリッジ100に収容されているインクは、インク受給針62を介して印刷ヘッドユニット60に供給される。以上の説明から解るように、インクカートリッジ100は、図5および図6におけるZ軸の負方向に移動するように挿入されることにより、ホルダ63に装着される。図5および図6におけるZ軸の負方向を、インクカートリッジ100の挿入方向ともいう。
図4に戻って、回路基板200について、さらに説明する。図4(A)における矢印A1は、上述したインクカートリッジ100の挿入方向を示しており、矢印A2は、挿入方向の反対方向を示している。図4に示すように、回路基板200は、裏面に記憶装置300を備え、表面に7つの表面端子203〜209からなる端子群を備えている。記憶装置300は、インクカートリッジ100に収容されているインクに関する情報を格納する。表面端子203〜209は、略矩形状に形成され、挿入方向A1と略垂直な列を2列形成するように配置されている。2つの列のうち、挿入方向A1側、すなわち、図4(A)における下側に位置する列を下側列と呼び、挿入方向の反対方向A2側、すなわち、図4(A)における上側に位置する列を上側列と呼ぶ。上側列を形成するように配列されている表面端子は、図4(A)中、左側から、接地端子203、電源端子204、リセット端子205である。下側列を形成するように配列されている表面端子は、図4(A)中、左側から、第1のセンサ駆動用端子206、クロック端子207、データ端子208、第2のセンサ駆動用端子209である。これらの表面端子203〜209は、プリンタ20側に設けられた対応する装置側端子(詳細は後述)と接触可能な位置に配置されている。なお、「挿入方向A1側」とは、回路基板200をホルダ63(図5,6参照)に挿入するときに、回路基板200が移動する方向の先端側のことをいう。
上側列を形成する表面端子203〜205と、下側列を形成する表面端子206〜209とは、互いの端子中心が挿入方向A1に並ばないように、互い違いに配置され、いわゆる千鳥状の配置を構成している。互い違いに隣り合う表面端子203〜209は、それぞれ、挿入方向A1に垂直な方向に、第1のピッチP1または第1のピッチP1よりも広い第2のピッチP2で配置されている。表面端子204と表面端子208とは、第2のピッチP2で配置されており、これら以外の表面端子は、第1のピッチP1で配置されている。第2のピッチP2で配置された表面端子204と表面端子208との間、より詳しくは、表面端子204が通るZ軸と表面端子208が通るZ軸との間には、位置決め孔201が設けられている。位置決め孔201の直径は、例えば、第1のピッチP1とほぼ同じかこれよりも小さく形成されている。第1のピッチP1および第2のピッチP2は、表面端子203〜209が接触するプリンタ20側の装置側端子(後述)のピッチに合わせて設定されている。第1のピッチP1および第2のピッチP2の詳細については後述する。
これらの表面端子203〜209のうち、接地端子203、電源端子204、リセット端子205、クロック端子207、データ端子208は、記憶装置300と回路基板200内部の配線(図示省略)を介して接続されており、プリンタ20が記憶装置300にアクセスするために使用される。
位置決め孔201は、下側列を形成する表面端子206〜209のうちのクロック端子207とデータ端子208との間に配置されている。位置決め孔201は、図4(A)に示す一点破線の横線L1より挿入方向の反対方向A2側、すなわち、下側列を形成する表面端子206〜209の挿入方向A1側の端部より挿入方向の反対方向A2側に配置されている。本明細書では、挿入方向A1側の端部を先端とも呼び、挿入方向と反対方向A2側の端部を後端とも呼ぶ。また、位置決め孔201は、図4(A)に示す実線の横線L2より挿入方向A1側、すなわち、下側列を形成する表面端子206〜209の挿入方向の反対方向A2側の端部より挿入方向A1側に配置されている。さらに、位置決め孔201は、図4(A)に示す破線の横線L3より挿入方向A1側、すなわち、上側列を形成する表面端子203〜205の挿入方向の反対方向A2側の端部より挿入方向A1側に配置されている。また、位置決め孔201を挿入方向の反対方向A2側に平行移動させたと仮定した場合に位置決め孔201が通過する領域AR1には、表面端子は配置されていない。言い換えれば、位置決め孔201は、表面端子203〜209を挿入方向A1に平行移動させたと仮定した場合に表面端子203〜209が通過する領域を除いた領域に配置されている。なお、図4(A)に示した横線L1,L2,L3は、それぞれ、挿入方向A1に垂直な線である。
図4(C)に示すように、回路基板200の裏面には、上述した記憶装置300に加えて、第1の裏面端子280と、第2の裏面端子290とが配置されている。第1の裏面端子280は、回路基板200内部の配線(図示省略)を介して、表面の第2のセンサ駆動用端子209と電気的に接続されている。第2の裏面端子290は、回路基板200内部の配線(図示省略)を介して、表面の第1のセンサ駆動用端子206と電気的に接続されている。第1の裏面端子280および第2の裏面端子290は、上述した中継端子240の端子244を介して、センサチップ220と電気的に接続される。この結果、プリンタ20は、第1のセンサ駆動用端子206、第2のセンサ駆動用端子209を介して、センサチップ220にアクセス可能となる。図4(C)に示すとおり、位置決め孔201は、第1の裏面端子280と第2の裏面端子290との間に配置されている。
回路基板200の表面端子203〜209は、図6に示すように、インクカートリッジ100がホルダ63に完全に装着されると、ホルダ63に備えられた接点機構400を介して、キャリッジ回路500と電気的に接続される。キャリッジ回路500は、主制御部40と協働して、インクカートリッジ100の記憶装置300に対するアクセスおよびセンサチップ220に対するアクセスを行うロジック回路を含む。
図7は、接点機構400の構成を説明する説明図である。接点機構400は、本体部410と複数(本実施例では7本)の接点形成部材420とを備えている。本体部410には、回路基板200における各表面端子203〜209の上側列と下側列とに対応するように、挿入方向A1に向けた深さが異なる2種類の複数のスリット401、402が交互に形成されている。各スリット401、402には、導電性と弾性を備えた金属製の接点形成部材420が嵌め込まれている。接点形成部材420は、1本の金属棒に曲げ加工を施すことで、2つの端部421,422が湾曲状に形成され、更に、スリット401,402を介して本体部410の表裏を跨ぐように中央部近傍が折り曲げられた形状を有している。
接点形成部材420の両端部のうち、ホルダ63の内側、つまり、回路基板200側に露出する端部421は、回路基板200の表面端子203〜209のうちの対応する表面端子に弾性的に接触する。一方、接点形成部材420の両端部のうち、ホルダ63の外側、つまり、キャリッジ回路500側に露出する端部422は、キャリッジ回路500に設けられた端子503〜509のうちの対応する端子に弾性的に接触する。
図7には、回路基板200上の表面端子203〜209と接触する接点形成部材420の接点403〜409が示されている。これらの接点403〜409は、プリンタ20と、回路基板200上の表面端子203〜209とを電気的に接続するための装置側端子として機能する。以下、図7に示す接点403〜409を、装置側端子403〜409と呼ぶ。ホルダ63にインクカートリッジ100が装着されると、装置側端子403〜409は、それぞれ、上述した各表面端子203〜209に接触する。
隣り合う装置側端子403〜409は、それぞれ、挿入方向A1に垂直な方向に、第1のピッチP1または第1のピッチP1よりも広い第2のピッチP2で配置されている。具体的には、図7(A)の左側から順に、装置側端子406、装置側端子403および装置側端子407は、第1のピッチP1で配置されている。装置側端子407と装置側端子404とは、第2のピッチP2で配置されている。装置側端子404、装置側端子408、装置側端子405および装置側端子409は、第1のピッチP1で配置されている。第2のピッチP2は、第1のピッチP1のN倍(ただし、Nは2以上の整数)のピッチとすることが好ましい。本実施例では、第2のピッチP2は、第1のピッチP1の3倍のピッチである。回路基板200に設けられた位置決め孔201(図4)は、第2のピッチP2によって配置された装置側端子407と装置側端子404とが、回路基板200上を摺動するときに、それぞれの軌跡を延長した2つの直線の間に配置されている。
図8は、挿入時の装置側端子の摺動の様子を示す図である。インクカートリッジ100のホルダ63への挿入時には、装置側端子403〜409は、図7に示すように、回路基板200の表面をなぞるように挿入方向の反対方向A2に摺動する。インクカートリッジ100がホルダ63に完全に装着されたときに、装置側端子403〜409は、対応する表面端子203〜209の略中央部に接触する。
以上説明した実施例によれば、インクカートリッジ100のホルダ63への挿入時において、装置側端子403〜409が摺動する回路基板200上の通り道に、位置決め孔201が配置されていない。この結果、位置決め孔201の縁や、位置決め孔201を貫通している第1の突起部PJ1を装置側端子403〜409が擦ることがない。したがって、装置側端子403〜409に擦りカスが付着して、装置側端子403〜409と表面端子203〜209との接触不良を抑制することができる。
また、位置決め孔201は、表面端子の下側列において、クロック端子207とデータ端子208との間に配置されている。この結果、下側列の挿入方向A1側に位置決め孔201を配置するよりも、回路基板200の挿入方向の幅を小さくすることができる。また、位置決め孔201を、全ての表面端子203〜209の近傍に配置できるので、表面端子203〜209の位置決め精度が向上する。この結果、装置側端子403〜409と表面端子203〜209との接触の確実性を向上できる。
また、位置決め孔201および位置決め溝202は、回路基板200の挿入方向A1の両端に配置されているので、回路基板200を安定してインクカートリッジ100に対して固定できる。さらに、位置決め孔201は、回路基板200の挿入方向A1と垂直な方向の幅の略中央部に位置しているので、回路基板200を安定してインクカートリッジ100に対して固定できる。さらに、位置決め孔201は、裏面から端子244が押し当てられる第1の裏面端子280と第2の裏面端子290との間に配置されているので、裏面からの押し当て力によって、回路基板200が傾いたり、ずれたりすることを抑制できる。
B.変形例:
・第1変形例:
図9は、第1変形例における回路基板200Bの表面の構成を示す図である。第1変形例における回路基板200Bは、4つの表面端子203B〜206Bを備えている。このように、回路基板における表面端子の数は、プリンタおよびインクカートリッジの仕様により、任意に変更可能である。例えば、表面端子の数は、実施例のように7つに限らず、2〜6つ、あるいは、8つ以上であっても良い。
第1変形例における位置決め孔201Bは、4つの表面端子203B〜206Bのうちの一の端子203Bと他の端子204Bとの間に配置されている。このように、位置決め孔201Bは、挿入方向A1と略垂直方向に列を形成する複数の表面端子のうちの任意の端子と、当該端子と隣り合う端子との間に配置され得る。
また、第1変形例における回路基板200Bは、実施例における位置決め溝202に代えて、位置決め孔202Bを有している。このように、位置決め用の開口部は、一方が外縁に開放された溝形状でも良く、全周に亘って縁を有する孔形状であっても良い。
位置決め孔201Bは、図9に示す一点破線の横線L1より挿入方向の反対方向A2側、すなわち、列を形成する表面端子203B〜206Bの挿入方向A1側の端部より挿入方向の反対方向A2側に配置されている。また、位置決め孔201Bは、図9に示す実線の横線L2より挿入方向A1側、すなわち、列を形成する表面端子203B〜206Bの挿入方向の反対方向A2側の端部より挿入方向A1側に配置されている。
第1変形例では、実施例と同様に、位置決め孔201Bを挿入方向の反対方向A2側に平行移動させたと仮定した場合に位置決め孔201Bが通過する領域AR1には、表面端子は配置されていない。この結果、実施例と同様に、位置決め孔201Bの縁や、位置決め孔201Bを貫通している第1の突起部を装置側端子が擦ることがない。したがって、装置側端子に擦りカスが付着して、装置側端子と表面端子との接触不良を抑制することができる。
・第2変形例:
図10は、第2変形例における回路基板200Cの表面の構成を示す図である。第2変形例における回路基板200Cは、第1変形例における回路基板200Bの構成に加えて、別の列を構成する表面端子207Cおよび208Cを備える。その他の第2変形例における回路基板200Cは、第1変形例における回路基板200Bの構成と同一であるので、同一の構成要素については、図9に付した符合の末尾の符号BをCに代えた符号を図10において付し、その説明を省略する。
表面端子207Cおよび208Cによって形成される列は、表面端子203C〜206Cによって形成される列より挿入方向の反対方向A2側に配置されている。位置決め孔201Bを挿入方向の反対方向A2側に平行移動させたと仮定した場合に位置決め孔201Cが通過する領域AR1を避けて、表面端子207Cおよび208Cは配置されている。この結果、実施例と同様に、位置決め孔201Cの縁や、位置決め孔201Cを貫通している第1の突起部を装置側端子が擦ることがない。したがって、装置側端子に擦りカスが付着して、装置側端子と表面端子との接触不良を抑制することができる。
・第3変形例:
上記実施例および変形例では、回路基板の表面には、2列また1列の端子列が形成されているが、これらの列の数は、任意に変更可能であり、3列以上であっても良い。また、上記実施例では、表面端子の7つについて、記載の機能は任意であり機能の並びも任意に変更可能である。また、上記実施例では、裏面端子は2つであるが、裏面端子の数、あるいは、裏面端子により形成される列の数は、任意に変更可能である。また、上記実施例では、回路基板上の表面端子の数は、プリンタ20側に設けられた装置側端子の数と同じ数であるが、プリンタ20が使用可能となる信号をやりとり可能であれば、回路基板上の表面端子の数は、装置側端子の数よりも少なくてもよいし多くてもよい。
・第4変形例:
上記実施例では、インクの消費に応じてインク収容部に大気が導入される大気開放タイプのインクカートリッジが用いられているが、本発明の適用はこれに限られない。例えば、密封された容器にインクが収容され、インクの消費に応じて容器が収縮する密封タイプのインクカートリッジにも適用することができる。
・第5変形例:
上記実施例は、インクジェットプリンタとインクジェットプリンタ用のインクカートリッジが採用されているが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用しても良い。ここでいう液体は、溶媒に機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェル状のような流状体を含む。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用しても良い。そして、これらのうちいずれか一種の噴射装置および噴射装置に装着される液体容器に本発明を適用することができる。
・第6変形例:
上記実施例では、圧電素子をセンサとして用いているが、他のタイプのセンサを用いても良い。例えば、インクに電流を流し、インクの抵抗値を測定するタイプのセンサであっても良い。また、インク残量を検出するセンサに限らず、インクの粘度、種類、濃度などを電気的に検出するセンサでであっても良い。一般的に言えば、インクなどの液体の状態を電気的に検出するためのセンサであれば良い。
・第7変形例:
上記実施例では、インクカートリッジが備えるセンサと記憶装置と、プリンタを電気的に接続するための表面端子が回路基板に備えられているが、インクカートリッジが備える電気デバイスは、センサと記憶装置に限らず、様々な変形が可能である。例えば、上記センサおよび記憶装置に代えて、プリンタと何らかの遣り取りを行うCPUやASICなどのプロセッサや、より簡易なICを用いても良い。また、センサなどが搭載されず、記憶装置のみが搭載されるタイプのインクカートリッジにも本発明は適用され得る。
・第8変形例:
上記実施例では、1つのインクタンクを1つのインクカートリッジとして構成しているが、複数のインクタンクを1つのインクカートリッジとして構成しても良い。
・第9変形例:
上記の実施例では、液体供給ユニットは、回路基板が容器本体に固定されたインクカートリッジであり、回路基板は容器本体と一体となって印刷ヘッドユニットに設けられたホルダに装着されるが、本発明が適用される液体供給ユニットとして、回路基板が固定されるカバーと、液体を収容する容器本体とが、各々個別にホルダに装着されるインクカートリッジとしてもよい。例えば、所定挿入方向に回路基板が固定されたカバーをホルダに挿入して装着した後、さらに、容器本体をホルダに装着するような構成が挙げられる。
・第10変形例:
上記の実施例では、液体収容ユニットは、印刷ヘッドユニットのホルダに装着され、インク供給部から印刷ヘッドに直接インクが供給されるが、液体収容ユニットは、液体噴射装置内のヘッドとは離れた位置に装着され、液体収容ユニットの液体供給部に連結されたチューブを介してインクをヘッドに供給する構成としてもよい。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
20…プリンタ
22…モータ
26…プラテン
30…キャリッジ
32…キャリッジモータ
34…摺動軸
36…駆動ベルト
38…プーリ
40…主制御部
60…印刷ヘッドユニット
62…インク受給針
63…ホルダ
70…操作部
80…コネクタ
90…コンピュータ
100…インクカートリッジ
102…容器本体
104…第1のフィルム
106…蓋体
108…第2のフィルム
110…液体供給部
112…バネ座
114…シール部材
116…閉塞バネ
120…レバー
132…溶着リブ
134…ベース部材収容部
136…仕切壁
200、200B、200C…回路基板
201、201B、201C、202B、202C…位置決め孔
202…位置決め溝
210…センサベース部材
220…センサチップ
225…溶着フィルム
230…カバー
240…中継端子
280…第1の裏面端子
290…第2の裏面端子
300…記憶装置
400…接点機構
403〜409…装置側端子
410…本体部
420…接点形成部材
500…キャリッジ回路

Claims (10)

  1. 複数の第1の装置側端子を有する液体噴射装置に所定の挿入方向に挿入されることにより前記液体噴射装置に装着される液体供給ユニットに固定される回路基板であって、
    前記回路基板を前記液体供給ユニットに対して位置決めするために用いられる第1の開口部を有する基板本体と、
    前記基板本体の第1の面に配置され、前記液体噴射装置に装着されたときに、前記複数の第1の装置側端子の少なくとも一部にそれぞれ接触し、前記挿入方向に略垂直な方向に配列された複数の第1の表面端子と、
    を備え、
    前記第1の開口部は、前記複数の第1の表面端子の前記挿入方向の先端よりも後方側に配置されていると共に、前記複数の第1の表面端子のうちの第1の端子と第2の端子との間に配置されている、回路基板。
  2. 請求項1に記載の回路基板であって、
    前記液体噴射装置は、さらに、前記複数の第1の装置側端子とは前記挿入方向において異なる位置に設けられた第2の装置側端子を有し、
    さらに、前記基板本体の第1の面に配置され、前記液体噴射装置に装着されたときに、前記第2の装置側端子に接触する第2の表面端子を備え、
    前記第2の表面端子は、前記第1の開口部を前記挿入方向の反対方向に平行移動させたと仮定した場合に前記第1の開口部が通過する領域を除いた領域に配置されている、回路基板。
  3. 請求項1または請求項2に記載の回路基板であって、
    前記第1の開口部は、前記複数の第1の表面端子の前記挿入方向の先端と後端との間に配置されている、回路基板。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の回路基板であって、
    前記基板本体は、さらに、前記回路基板を前記液体供給ユニットに対して位置決めするために用いられる第2の開口部を備え、
    前記第2の開口部は、前記複数の表面端子の前記挿入方向の後端よりも後方側に配置されている、回路基板。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の回路基板であって、
    前記第1の端子および前記第2の端子は、前記複数の第1の表面端子のうち、前記回路基板の前記挿入方向とは垂直な方向の幅の中央に最も近い2つの端子である、回路基板。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の回路基板であって、さらに、
    前記基板本体の第2の面に配置され、前記液体供給ユニットが有する複数のユニット側端子にそれぞれ電気的に接続されるための第1の裏面端子および第2の裏面端子を備え、
    前記第1の開口部は、前記第1の裏面端子と前記第2の裏面端子との間に配置されている、回路基板。
  7. 複数の装置側端子を有する液体噴射装置に所定の挿入方向に挿入されることにより前記液体噴射装置に装着される液体供給ユニットに固定される回路基板であって、
    前記回路基板を前記液体供給ユニットに対して位置決めするために用いられる第1の開口部を有する基板本体と、
    前記基板本体の第1の面に配置され、前記液体噴射装置に装着されたときに、前記複数の装置側端子の少なくとも一部にそれぞれ接触する複数の表面端子と、
    を備え、
    前記第1の開口部は、前記複数の表面端子の前記挿入方向の後端よりも前記挿入方向側に配置され、かつ、前記複数の表面端子を前記挿入方向に平行移動させたと仮定した場合に前記複数の表面端子が通過する領域を除いた領域に配置されている、回路基板。
  8. 複数の装置側端子を有する液体噴射装置に所定の挿入方向に挿入されることにより前記液体噴射装置に装着される液体供給ユニットに固定される回路基板であって、
    前記回路基板を前記液体供給ユニットに対して位置決めするために用いられる第1の開口部を有する基板本体と、
    前記基板本体の第1の面に配置され、前記液体噴射装置に装着されたときに、前記複数の装置側端子の少なくとも一部にそれぞれ接触する複数の表面端子と、
    を備え、
    前記複数の装置側端子のうち隣り合う前記装置側端子間のピッチをそれぞれ前記挿入方向に垂直な方向に測った場合に、該ピッチには、第1のピッチと、前記第1のピッチよりも広い第2のピッチとが含まれており、
    前記第1の開口部は、前記基板本体が前記液体噴射装置に装着されるときに、前記第2のピッチで配置された2つの前記装置側端子が前記基板本体上を通る軌跡をそれぞれ延長した2つの直線の間に配置されている、回路基板。
  9. 請求項8に記載の回路基板であって、
    前記第2のピッチは、前記第1のピッチのN倍のピッチ(ただし、Nは2以上の整数)である、回路基板。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに一項に記載の回路基板を備える液体供給ユニット。
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