JP2009063024A - 常閉電磁弁および制動制御装置 - Google Patents

常閉電磁弁および制動制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】常閉電磁弁の自励振動を抑制する。
【解決手段】常閉電磁弁100Aにおいて、ロッド112は、弁座114bに向かう第1方向および弁座114bから離れる第2方向に移動可能に支持され、弁座114bに着座することにより作動液路の連通を阻止し弁座114bから離間することにより作動液路を連通させる。コイル130に電流が供給されていないとき、第1可動子116は、第1バネ122の付勢力でロッド112を第1方向に押してロッド112を弁座114bに着座させる。コイル130に電流が供給されたとき、第1可動子116は第2方向に移動し、第2可動子118は、電流の大きさに応じた電磁力でロッド112を第1方向に押してロッド112を弁座114bに着座または離間させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、常閉電磁弁および常閉電磁弁を有する制動制御装置に関する。
近年、車両に搭載される複数の車輪の各々に与える制動力を電子的に制御することにより走行安定性や車両安全性の向上を図る電子制御ブレーキシステムの開発が盛んに進められている。電子制御ブレーキシステムには、ホイールシリンダ圧の増圧および減圧のためにリニアソレノイドバルブが広く用いられており、このようなリニアソレノイドバルブとして、例えばバネ力によってロッドをシートに押し付けてロッドをシートに着座させることにより作動液路の連通を阻止する常閉型電子弁が提案されている(例えば、特許文献1または特許文献2参照)。
特開2005−30562号公報 特開2006−17181号公報
上述の特許文献に記載されるような常閉型電子弁では、ロッドに与えられるバネの付勢力の方向と油圧による反発力の方向が逆方向となる。このため、例えば急に開弁しようとしてロッドをシートから離間させる方向に移動すると、作動液の流出により油圧が減少し、再びロッドがバネの付勢力によってシート方向に押し戻される。これによって作動液路の連通が抑制されることから再び油圧が上昇してロッドがシートから離間する方向に押し戻される。このような現象が繰り返されることにより、油圧に脈動が生じて作動液の配管が振動する自励振動という現象が発生する。自励振動は騒音の発生の一因となり得る。
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、常閉電磁弁の自励振動を抑制することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の常閉電磁弁は、作動液路に介在する弁座を有するシートと、弁座に向かう第1方向および弁座から離れる第2方向に移動可能に支持され、弁座に着座することにより作動液路の連通を阻止し弁座から離間することにより作動液路を連通させるロッドと、第1方向および第2方向に移動可能に支持された、磁性体である第1可動子と、第1可動子を第1方向に付勢する付勢手段と、第1方向および第2方向に移動可能に支持された、磁性体である第2可動子と、第1可動子および第2可動子の周囲に巻回されたコイルと、を備える。コイルに電流が供給されていないとき、第1可動子は、付勢手段の付勢力でロッドを第1方向に押すことによりロッドを弁座に着座させ、コイルに電流が供給されたとき、第1可動子は、コイルに電流が供給されることにより与えられる電磁力で第2方向に移動し、第2可動子は、コイルに供給される電流の大きさに応じた電磁力でロッドを第1方向に押すことによりロッドを弁座に着座または離間させる。
この態様によれば、付勢手段によって第1方向に付勢力が与えられていない第2可動子に電磁力を与えて電磁弁を開弁および閉弁させることができる。このため、付勢手段の付勢力と作動液圧による反発力に起因する作動液の脈動を抑制することができ、自励振動を抑制することができる。
第1可動子および第2可動子の各々は、径方向に相互に隣接して重なり合うオーバーラップ部を有してもよい。
磁束線は、磁性材料が重なり合う面と垂直な方向に進み、この方向に相互に引きつけ合う力が発生する。この態様によれば、このオーバーラップ部を介してロッドの径方向に磁束線を方向付けることができる。このため、第1可動子と第2可動子とが違いに引きつけ合う方向に力が生じることが抑制され、第1可動子および第2可動子を第1方向または第2方向に円滑に移動させることが可能となる。
第1可動子および第2可動子と径方向に相互に隣接して重なり合う、磁性体である磁束伝達部材をさらに備えてもよい。
この態様によれば、第1可動子とガイド部材との間、およびガイド部材と第2可動子との間に磁束経路を設けることができる。このため、第1可動子と第2可動子との相互間の引きつけ合う力を抑制することができ、第1可動子および第2可動子を第1方向または第2方向に円滑に移動させることができる。
第1可動子の第2方向側に配置された、磁性体であるスリーブをさらに備えてもよい。
この態様によれば、第1可動子とスリーブとが互いに引きつけ合う力を利用して、第1可動子を第2方向に移動させるにしたがって強い力で第1可動子を第2方向に引きつけることができる。このため、付勢力によってロッドを弁座に着座させた状態から、第1可動子を円滑に第2方向に移動させてロッドに与えられる付勢力を速やかに解除することが可能となる。
本発明の別の態様もまた、常閉電磁弁である。この常閉電磁弁は、作動液路に介在する弁座を有するシートと、弁座に向かう第1方向および弁座から離れる第2方向に移動可能に支持され、弁座に着座することにより作動液路の連通を阻止し弁座から離間することにより作動液路を連通させるロッドと、ロッドの第2方向側に配置され、第1方向および第2方向に移動可能に支持された、磁性体である第1可動子と、第1可動子の第2方向側に配置された、磁性体であるスリーブと、一端がスリーブに係止され他端が第1可動子に当接することにより、第1可動子を第1方向に付勢する付勢手段と、挿通孔を有し、当該挿通孔に前記ロッドが嵌挿されて前記第1可動子の第1方向側に配置され、第1可動子と径方向に相互に隣接して重なり合うオーバーラップ部を有する、ロッドに固定され第1方向および第2方向に移動可能に支持された、磁性体である第2可動子と、第1可動子および第2可動子の周囲に巻回されたコイルと、第1可動子および第2可動子と径方向に相互に隣接して重なり合う、磁性体である磁束伝達部材と、を備える。コイルに電流が供給されていないとき、第1可動子は、付勢手段の付勢力でロッドの第2方向側の端部を第1方向に押すことによりロッドを弁座に着座させ、コイルに電流が供給されたとき、第1可動子は、コイルに電流が供給されることにより与えられる電磁力で第2方向に移動し、第2可動子は、コイルに供給される電流の大きさに応じた電磁力でロッドを第1方向に押すことによりロッドを弁座に着座または離間させる。
この態様によれば、電流が供給されていないときに付勢手段の付勢力によって閉弁し、電流の供給後は付勢手段の付勢力の影響を抑止して開弁または閉弁させる構成を簡易に実現することが可能となる。
本発明のさらに別の態様は、制動制御装置である。この装置は、ホイールシリンダと作動液排出路との間に介在する弁座を有するシートと、弁座に向かう第1方向および弁座から離れる第2方向に移動可能に支持され、弁座に着座することによりホイールシリンダと作動液排出路との連通を阻止してホイールシリンダ圧の減圧を抑止し、弁座から離間することによりホイールシリンダと作動液排出路へとを連通させてホイールシリンダ圧を減圧させるロッドと、第1方向および第2方向に移動可能に支持された、磁性体である第1可動子と、第1可動子を第1方向に付勢する付勢手段と、第1方向および第2方向に移動可能に支持された、磁性体である第2可動子と、第1可動子および第2可動子の周囲に巻回されたコイルと、を備え、コイルに電流が供給されていないとき、第1可動子は、付勢手段の付勢力でロッドを第1方向に押すことによりロッドを弁座に着座させ、コイルに電流が供給されたとき、第1可動子は、コイルに電流が供給されることにより与えられる電磁力で第2方向に移動し、第2可動子は、コイルに供給される電流の大きさに応じた電磁力でロッドを第1方向に押すことによりロッドを弁座に着座または離間させる常閉電磁弁と、コイルに供給する電流を制御するホイールシリンダ圧制御手段と、を備える。ホイールシリンダ圧制御手段は、ホイールシリンダ圧の減圧を抑止する状態が継続すると予測した場合には、コイルへの電流の供給を停止させる。
このような常閉電磁弁は、コイルへ電流を供給して付勢手段による付勢力の影響を抑止した状態で、第2可動子の動作を制御することにより閉弁させることもでき、また、コイルへの電流の供給を停止させることにより閉弁させることもできる。円滑な開弁を実現するためには前者の方法で電磁弁を閉弁させておくことが好ましいが、この場合、コイルに電流を継続的に供給する必要がある。この態様によれば、ホイールシリンダ圧の減圧を抑止する状態が継続すると予測され、円滑な開弁の必要性が低いと考えられる場合に、後者の方法で電磁弁を閉弁させることができる。このため、このような常閉電磁弁を設けることによる電力消費量の増大を抑制することができる。
ホイールシリンダ圧制御手段は、ホイールシリンダ圧が一定に保持される状態が所定時間以上継続した場合に、ホイールシリンダ圧の減圧を抑止する状態が継続すると予測してコイルへの電流の供給を停止させてもよい。
ホイールシリンダ圧が一定に保持される状態が継続している場合には、運転者によって急なブレーキ操作が繰り返されておらず、引き続きホイールシリンダ圧の減圧を抑止する可能性が高いと考えることができる。この態様によれば、これを利用してコイルへの電流の供給を停止することにより、電力消費量の増大を簡易に抑制することができる。
本発明によれば、常閉電磁弁の自励振動を抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という。)について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るブレーキ制御装置10の系統図である。ブレーキ制御装置10には電子制御式ブレーキシステム(ECB)が採用されており、運転者によるブレーキ操作部材としてのブレーキペダル12の操作に応じて車両の4輪のブレーキを独立かつ最適に設定する。
ブレーキペダル12は、運転者による踏み込み操作に応じて作動液としてのブレーキオイルを送り出すマスタシリンダ14に接続されている。また、ブレーキペダル12には、その踏込ストロークを検出するストロークセンサ46が設けられている。更に、マスタシリンダ14にはリザーバタンク26が接続されており、マスタシリンダ14の一方の出力ポートには、電磁弁23を介して運転者によるブレーキペダル12の操作力に応じた反力を創出するストロークシミュレータ24が接続されている。電磁弁23はいわゆる常閉型のリニアバルブであり、電流が供給されていない状態では閉弁し、運転者によるブレーキペダル12の踏み込み操作が検出された場合に電流が供給され開弁する。
マスタシリンダ14の一方の出力ポートには、右前輪用のブレーキ油圧制御管16が接続されている。ブレーキ油圧制御管16は、右前輪に制動力を付与する右前輪用ホイールシリンダ20FRに接続されている。また、マスタシリンダ14の他方の出力ポートには、左前輪用のブレーキ油圧制御管18が接続されている。ブレーキ油圧制御管18は左前輪に制動力を付与する左前輪用ホイールシリンダ20FLに接続されている。
ブレーキ油圧制御管16の中途には右マスタ弁22FRが設けられており、ブレーキ油圧制御管18の中途には左マスタ弁22FLが設けられている。右マスタ弁22FRおよび左マスタ弁22FLは、何れもいわゆる常開型のリニアバルブであり、電流が供給されている状態では閉弁してマスタシリンダ14と右前輪用ホイールシリンダ20FRまたは左前輪用ホイールシリンダ20FLとの連通を阻止し、電流の供給が減少または停止されることにより開弁してマスタシリンダ14と右前輪用ホイールシリンダ20FRまたは左前輪用ホイールシリンダ20FLとを連通させる。以下、必要に応じて右マスタ弁22FRおよび左マスタ弁22FLをマスタ弁22と総称する。
また、ブレーキ油圧制御管16の中途には、右前輪側のマスタシリンダ圧を検出する右マスタ圧センサ48FRが設けられている。左前輪用のブレーキ油圧制御管18の途中には、左前輪側のマスタシリンダ圧を検出する左マスタ圧センサ48FLが設けられている。ブレーキ制御装置10では、運転者によってブレーキペダル12が踏み込まれた際、ストロークセンサ46によりその踏み込み操作量が検出されるが、右マスタ圧センサ48FRおよび左マスタ圧センサ48FLによって検出されるマスタシリンダ圧からもブレーキペダル12の踏み込み操作力(踏力)を求めることができる。電子制御ユニット(以下、「ECU」という)200は、ストロークセンサ46の故障などを考慮して、フェイルセーフの観点から右マスタ圧センサ48FRおよび左マスタ圧センサ48FLの検出結果からマスタシリンダ圧を監視する。
リザーバタンク26には油圧給排管28の一端が接続されている。この油圧給排管28の他端には、モータ32により駆動されるポンプ34の吸込口が接続されている。ポンプ34の吐出口は高圧管30に接続されており、この高圧管30には、アキュムレータ50とリリーフバルブ53とが接続されている。第1の実施形態では、モータ32によってそれぞれ往復移動させられる2体以上のピストン(図示せず)を備えた往復動ポンプがポンプ34として採用されている。また、アキュムレータ50として、ブレーキオイルの圧力エネルギを窒素等の封入ガスの圧力エネルギに変換して蓄えるアキュムレータが採用されている。
アキュムレータ50は、ポンプ34によって例えば14〜22MPa程度にまで昇圧されたブレーキオイルを蓄える。また、リリーフバルブ53の弁出口は、油圧給排管28に接続されており、アキュムレータ50におけるブレーキオイルの圧力が異常に高まって例えば25MPa程度になると、リリーフバルブ53が開弁し、高圧のブレーキオイルは油圧給排管28へと戻される。更に、高圧管30には、アキュムレータ50の出口圧力、すなわち、アキュムレータ50におけるブレーキオイルの圧力を検出するアキュムレータ圧センサ51が設けられている。
高圧管30は、右前輪用増圧弁40FR、左前輪用増圧弁40FL、右後輪用増圧弁40RR、および左後輪用増圧弁40RL(以下、必要に応じてこれらを総称して「増圧弁40」という)を介して、右前輪用ホイールシリンダ20FR、左前輪用ホイールシリンダ20FL、右後輪用ホイールシリンダ20RR、および左後輪用ホイールシリンダ20RL(以下、必要に応じてこれらを総称して「ホイールシリンダ20」という)にそれぞれ接続されている。増圧弁40の各々はいわゆる常閉型のリニアバルブ(電磁弁)であり、電流が供給されていない状態では閉弁してホイールシリンダ圧を増圧させず、電流が供給されることにより開弁してホイールシリンダ圧を増圧させる。
右前輪用ホイールシリンダ20FR〜右後輪用ホイールシリンダ20RRは、それぞれ右前輪用減圧弁42FR、左前輪用減圧弁42FL、右後輪用減圧弁42RR、および左後輪用減圧弁42RL(以下、必要に応じてこれらを総称して「減圧弁42」という)に接続されている。
右前輪用減圧弁42FRおよび左前輪用減圧弁42FLはいわゆる常閉型のリニアバルブ(電磁弁)であり、電流が供給されていない状態では閉弁してホイールシリンダ圧を減圧させず、電流が供給されることにより開弁してホイールシリンダ圧を減圧させる。一方、左後輪用減圧弁42RLおよび右後輪用減圧弁42RRはいわゆる常開型のリニアバルブ(電磁弁)であり、電流が供給されている状態では閉弁してホイールシリンダ圧を減圧させず、電流の供給が減少または停止されることにより開弁してホイールシリンダ圧を減圧させる。
右前輪用ホイールシリンダ20FR、左前輪用ホイールシリンダ20FL、右後輪用ホイールシリンダ20RR、および左後輪用ホイールシリンダ20RL付近の油圧配管には、それぞれ対応するホイールシリンダ20の液圧を検出する右前輪用ホイールシリンダ圧センサ44FR、左前輪用ホイールシリンダ圧センサ44FL、右後輪用ホイールシリンダ圧センサ44RR、および左後輪用ホイールシリンダ圧センサ44RL(以下、必要におうじてこれらを総称して「ホイールシリンダ圧センサ44」という)がそれぞれ設けられている。
上述のマスタ弁22、増圧弁40、減圧弁42、ポンプ34、アキュムレータ50、マスタ圧センサ48、ホイールシリンダ圧センサ44、アキュムレータ圧センサ51などによって油圧アクチュエータ80が構成される。油圧アクチュエータ80はECU200によってその作動が制御される。
図2は、第1の実施形態に係るブレーキ制御装置10に搭載される常閉電磁弁100Aの構成を詳細に示す断面図である。常閉電磁弁100Aは、右前輪用減圧弁42FRおよび左前輪用減圧弁42FLに採用される。なお、常閉電磁弁100Aが他の常閉電磁弁に採用されてもよい。常閉電磁弁100Aは、ガイド110、ロッド112、シート114、第1可動子116、第2可動子118、スリーブ120、第1バネ122、第2バネ124、コイルヨーク126、リングヨーク128、およびコイル130を有する。
ガイド110は円柱状に形成された磁性体であり、軸方向の略中央から一方向側にシート嵌込孔110aが、他方向側にロッド摺動孔110cが、ガイド110の中心軸と同軸となり且つ相互に貫通するよう設けられている。ロッド摺動孔110cの外部に開放される側の端部には、ロッド摺動孔110cよりも内径が微小に大きい挿通孔110dが設けられている。また、ガイド110には、シート嵌込孔110aの内壁から外面へと径方向に貫通する作動液路110bが設けられている。作動液路110bは、油圧給排管28と連通し、作動液路114aから排出された作動液を油圧給排管28を介してリザーバタンク26へ導出する。
シート114は、円柱状に形成された非磁性体である。なお、シート114は磁性体であってもよい。シート114の一端側には、中心軸と同軸となる有底のバネ収容孔114cが設けられている。シート114の他端側には、同じく中心軸と同軸となる作動液路114aも設けられている。作動液路114aは、バネ収容孔114cが設けられていない方の端部から一端細くなってバネ収容孔114cに貫通している。バネ収容孔114cの底部と細くなった作動液路114aとの境界部に弁座114bが形成されている。シート嵌込孔110aの内径はシート114の外径と略同一とされており、シート114は、バネ収容孔114cが設けられた端部からロッド摺動孔110cに挿入され、ガイド110から抜けることのないよう堅固に嵌め込まれる。
ロッド112の第1端部112a近傍には、中央部分よりも外径が小さい第1細軸部112cが設けられており、ロッド112の中央部分と第1細軸部112cとの境界部分に円環状の第1係止部112dが形成されている。また、ロッド112は非磁性体によって形成される。ロッド112の第2端部112b近傍には、中央部分よりも外径が小さい第2細軸部112eが設けられており、ロッド112の中央部分と第2細軸部112eとの境界部分に円環状のロッド第2係止部112fが形成されている。
ロッド112は、第2端部112bがシート114の弁座114bに向かうよう、ガイド110のロッド摺動孔110cに軸方向に摺動可能に挿通される。以下、ロッド112がシート114の弁座114bに向かう軸方向を第1方向といい、ロッド112がシート114の弁座114bから離れる軸方向を第2方向という。第2バネ124は、圧縮された状態でバネ収容孔114cの底部とロッド112の第2係止部112fとの間に配置され、第2方向に押し付けるようロッド112に付勢力を与える。なお、第2バネ124を削除し、シート114の作動液路114a内の作動液圧によって常閉電磁弁100Aを開弁させる構成としてもよい。
第2可動子118は円柱状に形成された磁性体であり、挿通孔118cが中心軸と同軸となるよう軸方向に貫通して設けられている。第2可動子118の一方の端部近傍には、中央部分よりも外径が小さい第1軸部118aが設けられており、他方の端部近傍には、中央部分よりも外径が小さい第2軸部118bが設けられている。挿通孔118cはロッド112の第1細軸部112cの外径よりも微小に大きい内径を有している。第2可動子118は、第2軸部118b側の端部が第1方向側となるようロッド112の第1細軸部112cに嵌挿されてロッド112に固定される。これによって第2可動子118は、軸方向にロッド112と共に移動可能となっている。
ロッド112の第2端部112bがシート114の弁座114bに着座した状態では、ロッド112の第1係止部112dは、ガイド110の第2方向側端部よりも第1方向側に位置するが、ガイド110の挿通孔110dの底部よりも第2方向側に位置する。第2可動子118は、挿通孔118cにロッド112の第1細軸部112cが嵌挿されており、第2軸部118b側の端部がロッド112の第1係止部112dに当接して係止されている。このため、第2軸部118bはガイド110の挿通孔110dに収容される。このとき、第2可動子118はガイド110と微小な間隔を隔てて係止され、ガイド110と当接しない。以下、第2可動子118とガイド110とが互いに対向する、軸方向と垂直な面同士の間隔を第2ギャップg2とする。
第1可動子116は円柱状に形成された磁性体である。第1可動子116の一方側の端部には、有底の収容孔116aが中心軸と同軸に設けられる。また、第1可動子116の他方側の端部には、バネ収容孔116bが中心軸と同軸に設けられる。第1可動子116は、ロッド112と同軸に第2可動子118の第2方向側に配置される。このとき、第1可動子116は、収容孔116aが第1方向側となるように配置される。ロッド112の第1細軸部112cは第2可動子118よりも軸方向に長い。このため、第1可動子116は、ロッド112の第1端部112aに当接して係止される。第1可動子116の収容孔116aは、第2可動子118の第1軸部118aの外径よりも大きい内径を有しており、第2可動子118は収容孔116aに収容される。こうして、第1可動子116および第2可動子118には、径方向に相互に隣接して重なり合うオーバーラップ部L1がそれぞれ形成される。
スリーブ120は、円柱状に形成された磁性体である本体部120aに、厚みが薄い円筒状に形成された非磁性体であるガイド部120bが、同軸となるよう一体的に結合された形状に形成される。スリーブ120のガイド部120bに第1可動子116および第2可動子118が挿通され、さらにガイド部120bの先端部にガイド110の第2方向側の端部が嵌め込まれてスリーブ120がガイド110に固定される。ガイド部120bは、第2可動子118の外径よりも僅かに大きい内径を有しており、第2可動子118はガイド部120bの内周面によってガイドされ、軸方向に移動可能にガイド部120b内に配置される。以下、第1可動子116とスリーブ120とが相互に対向する、軸方向と垂直な面同士の間隔を第1ギャップg1とする。
スリーブ120の本体部120aのガイド部120bが設けられた側の端部には、有底のバネ収容孔120cが設けられている。第1バネ122は、圧縮された状態で一端がスリーブ120のバネ収容孔120cの底部に当接し、他端が第1可動子116のバネ収容孔116bの底部に当接することにより、第1可動子116に第1方向に向かう付勢力を与える。
なお、第1バネ122の付勢力が第2バネ124の付勢力よりも強くなるよう、第1バネ122および第2バネ124の各々のバネ定数が設定されている。このため、通常の状態ではロッド112は第1バネ122の付勢力によって第1方向に押され、第2端部112bが弁座114bに当接することにより、作動液路114aと作動液路110bとの連通が阻止された閉弁状態となる。
コイル130は、第1可動子116および第2可動子118の外部を囲うように巻回される。コイルヨーク126は円筒状に形成された磁性体である。リングヨーク128は円板状の磁性体であり、中央の挿通孔がガイド110の外周に嵌め込まれることによりガイド110に固定される。コイルヨーク126は、コイル130の径方向外側に、コイルヨーク126がコイル130を囲うように配置され、スリーブ120の本体部120aおよびリングヨーク128に取り付けられる。こうしてコイル130は、磁性体であるコイルヨーク126およびリングヨーク128によってその外周が覆われる。
図3は、第1の実施形態に係る常閉電磁弁100Aの磁束の経路を示す図である。図3は、図2と同様に常閉電磁弁100Aの断面図であるが、磁束の経路を示すため、斜線の表示などは省略している。
常閉電磁弁100Aにおいてスリーブ120の本体部120a、第1可動子116、第2可動子118、ガイド110、リングヨーク128、およびコイルヨーク126が磁性体である。このため、スリーブ120を通過した磁束は、まず軸方向に第1可動子116に進む。このように軸方向に磁束が進むことにより、スリーブ120と第1可動子116との間に強い吸引力を生じさせることができ、第1可動子116を円滑に第2方向に移動させることができる。このため、第1バネ122によるロッド112への付勢力を容易に解除させることができる。ここで、第1の実施形態における「吸引力」とは、電磁力や磁力によって与えられる力をいう。
次に、磁束は第1可動子116から第2可動子118に進む。このとき、第1可動子116と第2可動子118は、それぞれ径方向に相互に隣接して重なり合うオーバーラップ部L1を有することから、磁束は軸方向ではなく径方向に進む。このように径方向に磁束が進むことにより、第1可動子116と第2可動子118との間に生じる吸引力を抑制することができ、第1可動子116と第2可動子118とを円滑に移動させることが可能となる。
次に、磁束は第2可動子118からガイド110に進む。このとき、第2可動子118を通過した磁束はガイド110に向かって軸方向に進む。一方、上述のように、ガイド110には挿通孔110dが設けられ、この挿通孔110dに第2可動子118の第2軸部118bが収容される。これによって、第2可動子118およびガイド110において、相互に対向する軸方向と垂直な面が適度に小さくなり、第2可動子118とガイド110との間に生じる吸引力が適度な大きさにされている。ガイド110に進んだ磁束は、リングヨーク128、およびコイルヨーク126を通過して再びスリーブ120に進む。
図4は、常閉電磁弁100AのSTEP1〜STEP4にかけてコイル130に供給した電流の経時変化の一例と、各時点における第1可動子116の位置、第2可動子118の位置、および常閉電磁弁100Aの開弁、閉弁状態を示す図である。また、図5(a)〜図5(d)は、STEP1〜STEP4における常閉電磁弁100Aの状態を示す図である。以下、図4および図5の双方に関連して常閉電磁弁100Aの動作について詳細に説明する。
図4に示すように、STEP1ではコイル130に電流が供給されていない。このため、第1可動子116および第2可動子118には電磁力が与えられず、図5(a)に示すように、第1可動子116は、第1バネ122の付勢力でロッド112の第1端部112aを収容孔116aの底部で第1方向に押すことにより、ロッド112の第2端部112bを弁座114bに着座させる。これによって、作動液路114aから作動液路110bへの連通が阻止され、常閉電磁弁100Aは閉弁状態となる。このときの第1可動子116の位置を第1可動子セット位置gsetという。
STEP2において、ECU200は、第1ギャップg1がゼロになるまで第1可動子116が第2方向に移動するような電流をコイル130に供給する。このときの電流を第1可動子オン電流Ionとし、このときの第1可動子116の位置を第1可動子オン位置gonとする。これによって、ロッド112へ与えられる第1バネ122による付勢力が解除される。なお、コイル130に供給する電流は、起磁力NIとして捉えることもできる。このとき、第2可動子118は第1方向への電磁力が与えられ、ロッド112を第1方向に押すことによりロッド112の第2端部112bを弁座114bに当接させる。これによって、図5(b)に示すように、常閉電磁弁100Aの閉弁状態が維持される。このときの第2可動子118の位置を第2可動子最下位置gminとする。
STEP3において、ECU200は、常閉電磁弁100Aが開弁するまでコイル130に供給する電流を減少させていく。常閉電磁弁100Aが開弁するときの電流を開弁電流Iopとする。コイル130に開弁電流Iopが供給された場合、第1可動子116は、スリーブ120との間の吸引力によって第1可動子オン位置gonのままとなる。一方、第2可動子118は、第1方向への電磁力と、第2バネ124および作動液路114aの作動液圧による反力とが釣り合った状態となる。これによって、図5(c)に示すように、ロッド112の第2端部112bが弁座114bから離間して作動液路110bへの作動液の流出が開始する。
コイル130に供給される電流がさらに低下すると、ロッド112の第1端部112aが第1可動子116の収容孔116aの底部に当接するまで第2方向に摺動し、常閉電磁弁100Aは最大に開弁する。このときの第2可動子118の位置を第2可動子最上位置gmaxとする。コイル130に供給される電流が開弁電流Iopより小さく閉弁電流Ioffより大きい場合、第2可動子118は、この第2可動子最下位置gminと第2可動子最上位置gmaxとの間で移動する。具体的には、第2可動子118は、コイル130に供給される電流が小さいほど第2可動子最上位置gmaxに近づき、コイル130に供給される電流が大きいほど第2可動子最下位置gminに近づく。ECU200は、このようにしてコイル130に供給される電流に応じて常閉電磁弁100Aの開弁の度合いを調整する。また、ECU200は、開弁した常閉電磁弁100Aを再び閉弁させる場合、コイル130に供給する電流を大きくして第2可動子118を第2可動子最下位置gminに移動させる。
STEP4において、ECU200は、コイル130に供給する電流を大きくすることにより常閉電磁弁100Aを閉弁させるのではなく、コイル130に供給する電流を小さくすることにより常閉電磁弁100Aを閉弁させる。このように常閉電磁弁100Aを閉弁させるときの電流を閉弁電流Ioffとする。コイル130に閉弁電流Ioffが供給された場合、第1可動子116に与えられる電磁力、第2バネ124による付勢力、および作動液路114a内の作動液圧による反力の合計である第1方向への力と、第1バネ122による付勢力および第2可動子118による電磁力の合計である第2方向への力が釣り合った状態となる。このため、閉弁電流Ioffより小さい電流がコイル130に供給されることにより、図5(d)に示すように、ロッド112の第2端部112bは弁座114bに当接し、常閉電磁弁100Aは再び閉弁する。
図6は、第1ギャップg1と、第1可動子116とスリーブ120との間の吸引力との関係を示す図である。図6に示すように、第1可動子116が第1可動子セット位置gsetから第1可動子オン位置gonに移動するにしたがって、第1可動子116とスリーブ120との間の吸引力は急激に上昇する。
図7は、第2ギャップg2と、第2可動子118とガイド110との間の吸引力との関係を示す図である。上述の通り、コイル130に供給される電流がゼロまたは第1可動子オン電流Ionのとき、第2可動子118は第2可動子最下位置gminに位置する。図7に示すように、第2可動子118が第2可動子最下位置gminから第2可動子最上位置gmaxに移動するにしたがって、第2可動子118とガイド110との間の吸引力は緩やかに低下する。
図8は、STEP1〜STEP4における、第1可動子116が第2方向に移動しようとする吸引力、および第2可動子118が第1方向に移動しようとする吸引力との関係を示す図である。図8において縦軸は、原点を境に上に行くにしたがって第1方向へ移動しようとする力が強く、下に行くにしたがって第2方向へ移動しようとする力が強いことを意味する。
図8において、原点より上方の領域に記載した矢印V1は第1可動子116の吸引力の変化を示し、原点より下方の領域に記載した矢印V2は第2可動子118の吸引力の変化を示す。また、特性f1は、第1ギャップg1がゼロのときの、コイル130に供給される電流と第1可動子116に与えられる吸引力との関係を示し、特性f2は、第1ギャップg1が第1可動子セット位置gsetのときの、コイル130に供給される電流と第1可動子116に与えられる吸引力との関係を示す。さらに、特性f3は、第2ギャップg2が第2可動子最下位置gminのときの、コイル130に供給される電流と第2可動子118に与えられる吸引力との関係を示し、特性f4は、第2ギャップg2が第2可動子最上位置gmaxのときの、コイル130に供給される電流と第2可動子118に与えられる吸引力との関係を示す。また、F1は、第1可動子116が第1可動子セット位置gsetにあるときの第1バネ122の付勢力を示し、F2は、第1可動子116が第1可動子オン位置gonにあるときの第1バネ122の付勢力を示す。
STEP1からコイル130に供給する電流を徐々に大きくして第1可動子116に与えられる吸引力がF1に達すると、第1可動子116は第1可動子セット位置gsetから第1可動子オン位置gonに向かって少し動き出す。すると、第1ギャップg1が小さくなることにより第1可動子116とスリーブ120との間の吸引力が急激に増加する。この増加の度合いは、第1ギャップg1が小さくなることにより第1バネ122が圧縮され発生する付勢力の度合いよりも大きい。このため、第1可動子116に与えられる吸引力がF1に達したとき、それ以上の電流をコイル130に与えることなく、第1可動子116は第1可動子オン位置gonに移動する。一方、第2可動子118は、コイル130に供給される電流が第1可動子オン電流Ionに達するまで、コイル130に供給される電流と第2可動子118に与えられる吸引力との関係はf3に沿って直線的に変化する。こうしてSTEP2の状態となる。
STEP2から、STEP3およびSTEP4に至るまでは、コイル130に供給される電流と第1可動子116に与えられる吸引力との関係は特性f1に沿って直線的に変化する。一方、コイル130に供給される電流と第2可動子118に与えられる吸引力との関係は、第1可動子オン電流Ionが供給されたときの吸引力を示す点から、特性f4においてコイル130に供給される電流が閉弁電流Ioffのときの点に向かって直線的に変化する。
図9(a)は、経時的に変化するホイールシリンダ圧の一例を示す図であり、図9(b)は、第1の実施形態に係る常閉電磁弁100Aにおいて図9(a)のようにホイールシリンダ圧を変化させるときにコイル130に供給する電流を示す図である。なお、理解を容易なものとするため、図9(a)と図9(b)とにおいて横軸の時間を同一のタイミングで表している。以下、図9(a)および図9(b)の双方に関連して説明する。
ECU200は、コイル130に第1可動子オン電流Ionの電流を供給させて、常閉電磁弁100AをSTEP2の状態で閉弁させる。このとき、増圧弁40が開弁してホイールシリンダ20に作動液が供給されると、ホイールシリンダ圧が増加し、増圧弁40が閉弁するとホイールシリンダ圧が維持される。次にECU200は、コイル130に供給される電流を開弁電流Iopまで低下させ、常閉電磁弁100AをSTEP3の状態にして開弁させる。さらにコイル130に供給される電流を徐々に低下させていくと、ホイールシリンダ圧は徐々に低下する。
ここで、コイル130に供給される電流を増加させると、常閉電磁弁100Aは再びSTEP2の状態となって閉弁し、ホイールシリンダ圧が維持される。このとき、ホイールシリンダ圧はすでに低下しており、ホイールシリンダ圧によるロッド112を押し戻す反力は弱まっていることから、コイル130に供給される電流を増加させた値が開弁電流Iopより低くても常閉電磁弁100Aを閉弁させることができる。
再びホイールシリンダ圧を減圧する場合、常閉電磁弁100Aを再び開弁させることになるが、このときすでにホイールシリンダ圧が低下していることから、コイル130に供給される電流を閉弁直前の値まで低下させる必要がある。こうして常閉電磁弁100Aを開弁させると、ホイールシリンダ圧は再び徐々に低下させることができる。
(第2の実施形態)
図10は、第2の実施形態に係るブレーキ制御装置10に搭載される常閉電磁弁100Bの構成を詳細に示す断面図である。なお、第1の実施形態に係る常閉電磁弁100Aと同様の箇所については同一の符号を付して説明を省略する。また、特に言及しない限り、常閉電磁弁100Bの動作手順は常閉電磁弁100Aの動作手順と同じである。
常閉電磁弁100Bには、第1可動子116の代わりに第1可動子136が設けられており、第2可動子118の代わりに第2可動子138が設けられている。第1可動子136および第2可動子138はともに磁性体である。第1可動子136は、第1可動子116よりも長さが少し短く、収容孔116aが設けられていない点以外は第1可動子116と同様の形状に形成されている。したがって、バネ収容孔136aは、第1可動子116のバネ収容孔116bと同様である。また、第2可動子138は、第2可動子118の第1軸部118aが軸方向と垂直な断面により残らず切り取られた形状に形成されている。したがって、第2可動子138の軸部138aは第2可動子118の第2軸部118bと同様であり、第2可動子138の挿通孔138bは第2可動子118の挿通孔118cと同様である。
第2の実施形態に係るスリーブ120は、第1の実施形態と異なり、ガイド部120bのうち、本体部120aに連結する部分は非磁性体となっており、第1可動子136および第2可動子138と径方向において重なる中央の部分が磁性体となっており、先端部分が非磁性体となっている。
図11は、第2の実施形態に係る常閉電磁弁100Bの磁束の経路を示す図である。図11は、図10と同様に常閉電磁弁100Bの断面図であるが、磁束の経路を示すため、斜線の表示などは省略している。
常閉電磁弁100Bにおいてスリーブ120の本体部120a、第1可動子136、スリーブ120のガイド部120bの中央部分、第2可動子138、ガイド110、リングヨーク128、およびコイルヨーク126が磁性体である。このため、スリーブ120を通過した磁束は、まず軸方向に第1可動子136に進む。次に、磁束は第1可動子136からスリーブ120のガイド部120bの中央部分に進む。このように第1可動子136とガイド部120bとが径方向に相互に隣接して重なり合うことで、磁束は軸方向ではなく径方向に進む。したがって、ガイド部120bは、第1可動子136および第2可動子138と径方向に相互に隣接して重なり合う、磁性体である磁束伝達部材として機能する。このように径方向に磁束が進むことにより、第1可動子136と第2可動子138との間に生じる吸引力を抑制することができ、第1可動子136と第2可動子138とを円滑に移動させることが可能となる。
また、第1の実施形態では第1可動子116の収容孔116aの内周面と第2可動子118の第1軸部118aの外周面とが重なっている部分において磁束が進むが、この部分の面積よりも、第2の実施形態において磁束が進む部分である第1可動子136の外周面とスリーブ120のガイド部120bの内周面とが重なっている部分の面積の方が大きい。このため、磁気飽和の発生を抑制することができ、第1可動子136および第2可動子138を円滑に動作させることが可能となる。
次に、磁束はスリーブ120のガイド部120bの中央部分から第2可動子138に進む。このときも第2可動子138とガイド部120bとが径方向に相互に隣接して重なり合うことで、磁束は軸方向ではなく径方向に進む。このように径方向に磁束が進むことにより、第1可動子136と第2可動子138との間に生じる吸引力を抑制することができ、また、広い面積で磁束を進めることできるため、磁気飽和の発生を抑制することができる。第2可動子138から先の磁束の進路は、第1の実施形態と同様である。
(第3の実施形態)
図12は、第3の実施形態に係るブレーキ制御装置10に搭載される常閉電磁弁100Cの構成を詳細に示す断面図である。なお、第1の実施形態に係る常閉電磁弁100Aと同様の箇所については同一の符号を付して説明を省略する。また、特に言及しない限り、常閉電磁弁100Cの動作手順は常閉電磁弁100Aの動作手順と同じである。第3の実施形態に係るスリーブ120は、第2の実施形態と同様に、ガイド部120bのうち、本体部120aに連結する部分は非磁性体となっており、第1可動子116および第2可動子118と径方向において相互に隣接して重なる中央の部分が磁性体となっており、先端部分が非磁性体となっている。
図13は、第3の実施形態に係る常閉電磁弁100Cの磁束の経路を示す図である。図13は、図12と同様に常閉電磁弁100Cの断面図であるが、磁束の経路を示すため、斜線の表示などは省略している。
図13に示すように、常閉電磁弁100Cにおける磁束の進路は、第1の実施形態に係る常閉電磁弁100Aにおける磁束の進路と、第2の実施形態に係る常閉電磁弁100Bにおける磁束の進路とを組み合わせたものとなる。これによって、磁束の進路となる面積をより大きく確保することができ、磁気飽和の発生をさらに抑制することができる。
(第4の実施形態)
図14(a)は、ホイールシリンダ20に与えられるホイールシリンダ圧の一例を示す図であり、図14(b)は、第4の実施形態に係る常閉電磁弁において図14(a)のようなホイールシリンダ圧とするときにコイル130に供給する電流を示す図である。なお、第4の実施形態のブレーキ制御装置10には、常閉電磁弁100A、常閉電磁弁100B、および常閉電磁弁100Cのいずれかが採用され、他のブレーキ制御装置10の構成は第1の実施形態と同様である。
ECU200は、まずコイル130に供給する電流を第1可動子オン電流Ionとして、常閉電磁弁をSTEP2の状態にして閉弁させる。次にECU200は、ホイールシリンダ圧センサ44の検出結果を利用して、閾値時間Tc以上ホイールシリンダ圧が変化しないか否かを判定することにより、ホイールシリンダ圧を維持する状態が継続するか否かを判定する。閾値時間Tc以上ホイールシリンダ圧が変化しなかった場合、ECU200は、このままホイールシリンダ圧が維持される可能性が高いと考えられるため、コイル130への電流の供給を停止し、常閉電磁弁をSTEP1の状態にして閉弁させる。これによって、消費電力の増大を抑制することができる。
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、各実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。
第1の実施形態に係るブレーキ制御装置の系統図である。 第1の実施形態に係るブレーキ制御装置に搭載される常閉電磁弁の構成を詳細に示す断面図である。 第1の実施形態に係る常閉電磁弁の磁束の経路を示す図である。 常閉電磁弁のSTEP1〜STEP4にかけてコイルに供給した電流の経時変化の一例と、各時点における第1可動子の位置、第2可動子の位置、および常閉電磁弁の開弁、閉弁状態を示す図である。 (a)は、STEP1における常閉電磁弁の状態を示す図であり、(b)は、STEP2における常閉電磁弁の状態を示す図であり、(c)は、STEP3における常閉電磁弁の状態を示す図であり、(d)は、STEP4における常閉電磁弁の状態を示す図である。 第1ギャップg1と、第1可動子とスリーブとの間の吸引力との関係を示す図である。 第2ギャップg2と、第2可動子とガイドとの間の吸引力との関係を示す図である。 STEP1〜STEP4における、第1可動子が第2方向に移動しようとする吸引力、および第2可動子が第1方向に移動しようとする吸引力との関係を示す図である。 (a)は、経時的に変化するホイールシリンダ圧の一例を示す図であり、(b)は、第1の実施形態に係る常閉電磁弁において(a)のようにホイールシリンダ圧を変化させるときにコイルに供給する電流を示す図である。 第2の実施形態に係るブレーキ制御装置に搭載される常閉電磁弁の構成を詳細に示す断面図である。 第2の実施形態に係る常閉電磁弁の磁束の経路を示す図である。 第3の実施形態に係るブレーキ制御装置に搭載される常閉電磁弁の構成を詳細に示す断面図である。 第3の実施形態に係る常閉電磁弁の磁束の経路を示す図である。 (a)は、ホイールシリンダに与えられるホイールシリンダ圧の一例を示す図であり、(b)は、第4の実施形態に係る常閉電磁弁において(a)のようなホイールシリンダ圧とするときにコイルに供給する電流を示す図である。
符号の説明
10 ブレーキ制御装置、 20 ホイールシリンダ、 42FL 左前輪用減圧弁、 42FR 右前輪用減圧弁、 100A〜C 常閉電磁弁、 110 ガイド、 110a シート嵌込孔、 110b 作動液路、 110c ロッド摺動孔、 112 ロッド、 114 シート、 114b 弁座、 116 第1可動子、 118 第2可動子、 120 スリーブ、 122 第1バネ、 124 第2バネ、 130 コイル、 136 第1可動子、 138 第2可動子、 138a 軸部、 200 ECU。

Claims (7)

  1. 作動液路に介在する弁座を有するシートと、
    前記弁座に向かう第1方向および前記弁座から離れる第2方向に移動可能に支持され、前記弁座に着座することにより作動液路の連通を阻止し前記弁座から離間することにより作動液路を連通させるロッドと、
    第1方向および第2方向に移動可能に支持された、磁性体である第1可動子と、
    前記第1可動子を第1方向に付勢する付勢手段と、
    第1方向および第2方向に移動可能に支持された、磁性体である第2可動子と、
    前記第1可動子および前記第2可動子の周囲に巻回されたコイルと、
    を備え、
    前記コイルに電流が供給されていないとき、
    前記第1可動子は、前記付勢手段の付勢力で前記ロッドを第1方向に押すことにより前記ロッドを前記弁座に着座させ、
    前記コイルに電流が供給されたとき、
    前記第1可動子は、前記コイルに電流が供給されることにより与えられる電磁力で第2方向に移動し、前記第2可動子は、前記コイルに供給される電流の大きさに応じた電磁力で前記ロッドを第1方向に押すことにより前記ロッドを前記弁座に着座または離間させることを特徴とする常閉電磁弁。
  2. 前記第1可動子および前記第2可動子の各々は、径方向に相互に隣接して重なり合うオーバーラップ部を有することを特徴とする請求項1に記載の常閉電磁弁。
  3. 前記第1可動子および前記第2可動子と径方向に相互に隣接して重なり合う、磁性体である磁束伝達部材をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の常閉電磁弁。
  4. 前記第1可動子の第2方向側に配置された、磁性体であるスリーブをさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の常閉電磁弁。
  5. 作動液路に介在する弁座を有するシートと、
    前記弁座に向かう第1方向および前記弁座から離れる第2方向に移動可能に支持され、前記弁座に着座することにより作動液路の連通を阻止し前記弁座から離間することにより作動液路を連通させるロッドと、
    前記ロッドの第2方向側に配置され、第1方向および第2方向に移動可能に支持された、磁性体である第1可動子と、
    前記第1可動子の第2方向側に配置された、磁性体であるスリーブと、
    一端が前記スリーブに係止され他端が前記第1可動子に当接することにより、前記第1可動子を第1方向に付勢する付勢手段と、
    挿通孔を有し、当該挿通孔に前記ロッドが嵌挿されて前記第1可動子の第1方向側に配置され、前記第1可動子と径方向に相互に隣接して重なり合うオーバーラップ部を有する、前記ロッドに固定され第1方向および第2方向に移動可能に支持された、磁性体である第2可動子と、
    前記第1可動子および前記第2可動子の周囲に巻回されたコイルと、
    前記第1可動子および前記第2可動子と径方向に相互に隣接して重なり合う、磁性体である磁束伝達部材と、
    を備え、
    前記コイルに電流が供給されていないとき、
    前記第1可動子は、前記付勢手段の付勢力で前記ロッドの第2方向側の端部を第1方向に押すことにより前記ロッドを前記弁座に着座させ、
    前記コイルに電流が供給されたとき、
    前記第1可動子は、前記コイルに電流が供給されることにより与えられる電磁力で第2方向に移動し、前記第2可動子は、前記コイルに供給される電流の大きさに応じた電磁力で前記ロッドを第1方向に押すことにより前記ロッドを前記弁座に着座または離間させることを特徴とする常閉電磁弁。
  6. ホイールシリンダと作動液排出路との間に介在する弁座を有するシートと、
    前記弁座に向かう第1方向および前記弁座から離れる第2方向に移動可能に支持され、前記弁座に着座することによりホイールシリンダと作動液排出路との連通を阻止してホイールシリンダ圧の減圧を抑止し、前記弁座から離間することによりホイールシリンダと作動液排出路へとを連通させてホイールシリンダ圧を減圧させるロッドと、
    第1方向および第2方向に移動可能に支持された、磁性体である第1可動子と、
    前記第1可動子を第1方向に付勢する付勢手段と、
    第1方向および第2方向に移動可能に支持された、磁性体である第2可動子と、
    前記第1可動子および前記第2可動子の周囲に巻回されたコイルと、
    を備え、
    前記コイルに電流が供給されていないとき、
    前記第1可動子は、前記付勢手段の付勢力で前記ロッドを第1方向に押すことにより前記ロッドを前記弁座に着座させ、
    前記コイルに電流が供給されたとき、
    前記第1可動子は、前記コイルに電流が供給されることにより与えられる電磁力で第2方向に移動し、前記第2可動子は、前記コイルに供給される電流の大きさに応じた電磁力で前記ロッドを第1方向に押すことにより前記ロッドを前記弁座に着座または離間させる常閉電磁弁と、
    前記コイルに供給する電流を制御するホイールシリンダ圧制御手段と、
    を備え、
    前記ホイールシリンダ圧制御手段は、ホイールシリンダ圧の減圧を抑止する状態が継続すると予測した場合には、前記コイルへの電流の供給を停止させることを特徴とする制動制御装置。
  7. 前記ホイールシリンダ圧制御手段は、ホイールシリンダ圧が一定に保持される状態が所定時間以上継続した場合に、ホイールシリンダ圧の減圧を抑止する状態が継続すると予測して前記コイルへの電流の供給を停止させることを特徴とする請求項6に記載の制動制御装置。
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