JP2009058160A - 空気清浄機用電解水ミスト発生ユニット - Google Patents

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好弘 森
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正幸 安田
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憲政 高見
Takashi Igakura
崇 伊賀倉
Tatsuro Oikaze
達郎 追風
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Abstract

【課題】ユニット内の水の水位にかかわらずミストを外部へ安定して放散することができる電解水ミスト発生ユニットを提供すること。
【解決手段】ミスト漂流室47は、貯水室49に所定水位39(好ましくは、想定し得る最高水位39A)まで溜められた水の水面上方に確保されている。そして、外部へ放散されるミストが通過するミスト出口45Aは、ミスト漂流室47の天面に開口している。そのため、貯水室49に溜められた水の水位が上昇しても、ミスト出口45Aが水によって塞がれることを防止することができるので、電解水ミスト発生ユニット30では、貯水室49内の水の水位にかかわらずミストを外部へ安定して放散することができる。
【選択図】図12

Description

この発明は、空気清浄機に装着され、清浄化された空気によってミストを放散する電解水ミスト発生ユニットに関する。
空気を取り込み、この空気を清浄化して機外へ放出する空気清浄機が知られている。機内へ取り込まれた空気は、たとえばフィルタを通過することによって、空気中に含まれる塵埃等が除去される。そして、電解水ミスト発生装置が装着された空気清浄機が提案されている(特許文献1参照)。電解水ミスト発生装置は、内部に溜めた水道水等を電気分解することで電解水を生成し、その電解水からミスト(電解水ミスト)を発生させ、空気清浄機で清浄化された空気にミストを乗せて外部へ放散する。これにより、ミストによって空気を殺菌したり脱臭したりすることができる。
特開2007−37589号公報
特許文献1に開示されている電解水ミスト発生装置には、発生させたミストを一時的に溜めるミスト漂流室が設けられている。ミスト漂流室には、清浄化された空気が取り込まれる上端開口と、この空気がミストとともに流れ出るミスト出口とが設けられている。
しかしながら、ミスト出口は、ミスト漂流室において比較的低い位置に配置されているので、空気清浄機が傾く等によって電解水ミスト発生装置内の水の水位が上昇した場合には、この水によってミスト出口が塞がれる虞がある。その場合、ミスト漂流室内のミストを外部へ安定して放散できないという不具合が生じる。
この発明は、かかる背景のもとになされたもので、ユニット内の水の水位にかかわらずミストを外部へ安定して放散することができる電解水ミスト発生ユニットを提供することを主たる目的とする。
この発明は、また、破損を防止することができる電解水ミスト発生ユニットを提供することを他の目的とする。
この発明は、また、電解水ミストを良好に発生させることができる電解水ミスト発生ユニットを提供することを他の目的とする。
この発明は、さらに、電解水ミストを良好に拡散することができる電解水ミスト発生ユニットを提供することを他の目的とする。
請求項1記載の発明は、空気清浄機に装着され、清浄化された空気によってミストを放散する電解水ミスト発生ユニットであって、所定水位まで水を溜めるための貯水室と、前記貯水室の上部に配置され、貯水室に所定水位の水が溜まった状態を保つように、貯水室へ水を供給するためのタンクと、前記貯水室の水を電気分解して電解水とするための少なくとも一対の電極板と、前記貯水室の底面に配置され、貯水室の水からミストを発生させるための超音波振動子と、前記貯水室に溜められた所定水位の水の水面上方に空間を確保するように形成され、貯水室の水から生じるミストが漂うミスト漂流室と、一端開口および他端開口を有し、一端開口は清浄化された空気の供給口に対向され、他端開口は前記ミスト漂流室の空間に臨んでいて、前記供給口から供給される清浄化された空気を前記ミスト漂流室へ導入するための空気導入路と、前記ミスト漂流室の天面に開口しており、前記空気導入路から導入される空気によりミストが押し出される出口と、を含むことを特徴とする空気清浄機用電解水ミスト発生ユニットである。
請求項2記載の発明は、前記ミスト漂流室は、予め定める容積の空間を有することを特徴とする、請求項1記載の空気清浄機用電解水ミスト発生ユニットである。
請求項3記載の発明は、前記ミスト漂流室は、超音波振動子上の水面から予め定める寸法上方に天面の一部を有し、その一部の天面には金属板が設けられていることを特徴とする、請求項1または2記載の空気清浄機用電解水ミスト発生ユニットである。
請求項4記載の発明は、前記出口には、前記タンクの側面に沿って上方へ延びるミスト誘導路が連通されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の空気清浄機用電解水ミスト発生ユニットである。
請求項5記載の発明は、前記ミスト誘導路の上端には、ミスト放散口が開口されており、前記ミスト放散口の内方には、放散されるミストの流速を増加させるために、前記ミスト誘導路内を流れる空気の通過流量を絞るためのリブが設けられていることを特徴とする、請求項4記載の空気清浄機用電解水ミスト発生ユニットである。
請求項6記載の発明は、前記貯水室の中央部に、前記タンクからの水供給口が形成されており、前記貯水室は、水供給口の一方側に設けられた前記電極板が備えられた電解室としての第1貯水室と、水供給口の他方側に設けられた前記超音波振動子が備えられたミスト発生室としての第2貯水室とを有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の空気清浄機用電解水ミスト発生ユニットである。
請求項7記載の発明は、前記タンクは、開口を有するタンク本体と、タンク本体の開口に対して着脱可能なキャップとを含み、前記キャップは、前記開口を下に向けてタンク本体がセットされたときに、前記貯水室に備えられた突出ピンで押し上げられて開口を開く開閉機構と、前記開閉機構の周囲に形成され、開口から落下する水の落下通路とを有し、前記落下通路の容積が、下方で増加するのを制限する仕切りが設けられていることを特徴とする、請求項6記載の空気清浄機用電解水ミスト発生ユニットである。
請求項8記載の発明は、前記空気導入路の一端開口は、前記空気導入路の通路断面積に比べて断面積が大きくされていることを特徴とする、請求項1記載の空気清浄機用電解水ミスト発生ユニットである。
請求項9記載の発明は、前記ミスト誘導路に関連して、清浄化された空気が前記ミスト誘導路の外周に沿って前記ミスト放散口周囲から放散方向へ流れる補助空気流路が備えられていることを特徴とする、請求項5記載の空気清浄機用電解水ミスト発生ユニットである。
請求項1記載の発明によれば、この電解水ミスト発生ユニットでは、タンクから下向きに供給されて貯水室に溜められた水が、電極板によって電気分解されて電解水となり、この電解水を超音波振動子によって振動させることによって、電解水ミストを発生させることができる。発生した電解水ミスト(以下、単に「ミスト」と呼ぶことがある。)は、ミスト漂流室に溜められから、空気導入路の他端開口からミスト漂流室に導入された空気に押されて、ミスト漂流室の出口から外部へ放散される。
ここで、ミスト漂流室は、貯水室に所定水位溜められた水の水面上方に確保されており、さらに、外部へ放散されるミストが通過する出口は、ミスト漂流室の天面に開口している。そのため、貯水室に溜められた水の水位が上昇しても、出口が水によって塞がれることを防止することができるので、貯水室内の水の水位にかかわらずミストを外部へ安定して放散することができる。
請求項2記載の発明によれば、ミスト漂流室は、予め定める容積の空間を有しているので、貯水室に所定水位溜められた水の水面上方に確実に確保される。そのため、貯水室に溜められた水の水位が上昇しても、ミスト漂流室の出口が水によって塞がれることを確実に防止することができる。また、ミストを比較的多量に発生させることができる。さらに、ミスト漂流室の天面と水面との間を十分に隔てることができるので、超音波振動子の振動によって貯水室の水がミスト漂流室の天面まで跳ね上がってミスト漂流室の天面に当たるのを抑制することができ、天面が超音波エネルギーにより破損することを抑制することができる。
請求項3記載の発明によれば、ミスト漂流室の天面の一部に設けられた金属板と超音波振動子とが上下方向に対向するので、超音波振動子の振動によって貯水室の水がミスト漂流室の天面に跳ね上がっても、この水は金属板によって受け止められる。そのため、跳ね上がった水がミスト漂流室の天面に直接当たってこの天面が水の有する超音波エネルギーにより破損することを防止でき、また、跳ね上がった水が金属板に当たることで、粒子の細かい(空気の殺菌・脱臭効果の高い)ミストを発生させることができる。
請求項4記載の発明によれば、ミスト誘導路がタンクの側面に沿って配置されているので、電解水ミスト発生ユニットの小型化を図ることができる。また、ミスト誘導路は、ミスト漂流室の天面に設けられた出口から連続して上方に延びているので、ミスト誘導路の途中でミストが滞留することを防止し、ミストを外部へ勢いよく放散することができる。
請求項5記載の発明によれば、ミスト放散口の内方に設けられたリブによって、ミスト誘導路内を流れる空気の流速が増加するので、この空気に運ばれるミストをミスト放散口から外部へ勢いよく放散することができる。また、このリブによって、コインなどの異物がミスト放散口からミスト誘導路内に侵入することを防止することができる。
請求項6記載の発明によれば、貯水室では、電解室としての第1貯水室と、ミスト発生室としての第2貯水室とが、水供給口を挟んで隔てられている。そのため、水供給口を介して貯水室に供給されたタンクの水を、第1貯水室で確実に電気分解して第2貯水室に供給することができる。つまり、電解水ミストを確実に安定して発生させることができる。
請求項7記載の発明によれば、タンクが貯水室にセットされると、開閉機構が突出ピンで押し上げられることによってタンク本体の開口を開くので、落下通路を介して、貯水室にタンク本体の水を供給することができる。そして、貯水室の水位がキャップまで上昇すると、タンク本体から貯水室への給水が停止される。このとき、落下通路には水が充満している。一方、タンクを貯水室から取り外すときには、突出ピンによる開閉機構の押し上げが解除されることでタンク本体の開口が閉じられるので、開口から水が漏れることはない。
ここで、タンクを貯水室から取り外すと、上述した落下通路に溜まっていた水が貯水室に落下するので、タンクが貯水室にセットされていたときに比べて、貯水室の水位が上昇する。そのため、タンクの貯水室へのセットおよび貯水室からの取り出しを交互に何度も繰り返すと、貯水室の水位が必要以上に上昇する虞がある。そして、最悪のケースでは、貯水室内の水が電解水ミスト発生ユニット外へこぼれてしまうことがある。しかし、仕切りによって、落下通路の容積が下方で増加するのが制限されるので、落下通路に溜まる水の量を低減できる。そのため、タンクのセットおよび取り出しを繰り返しても、貯水室の水位上昇を最低限に抑えることができる。
請求項8記載の発明によれば、空気導入路の一端開口は、空気導入路の通路断面積に比べて断面積が大きくされている。そのため、この空気導入路は、一端開口において、供給口から比較的多量の空気を取り込み、他端開口において、この空気を比較的高い流速でミスト漂流室へ導入することができる。これにより、ミスト漂流室内の多量のミストをこの空気に乗せて外部へ勢いよく放散することができる。
請求項9記載の発明によれば、ミスト誘導路を流れるミストは、補助空気流路を経てミスト放散口周囲から放散方向へ流れる空気が壁となることによって、ミスト放散口周囲の環境の影響を受けにくくなる。そのため、このミストを、ミスト放散口周辺で結露を生じさせることなく、ミスト放散口から外部へ勢いよく放散することができる。
以下には、図面を参照して、この発明の一実施形態としての空気清浄機について具体的に説明する。
<空気清浄機の全体構成>
図1は、正面右上側から見た空気清浄機1の斜視図であって、正面装飾パネル5を前側へずらして配置した状態を示す。図2は、空気清浄機1のほぼ中央の縦断面図である。図3は、図2のA−A線に基づく断面図である。図4は、図2のB−B線に基づく断面図である。図5は、図2のC−C線に基づく断面図であって、(a)は、第1の形態を示し、(b)は、第2の形態を示す。図6は、ガイドリブ24の形状であって、(a)は、図5(a)で示す第1の形態で用いられる形状を示し、(b)は、図5(b)で示す第2の形態で用いられる形状を示す。
まず、空気清浄機1の姿勢に関し、図2において、紙面上下方向を上下方向(高さ方向)とし、紙面左右方向を前後方向とし、紙面厚さ方向を左右方向(幅方向)とする。このような方向の定義は、他の図においても適用される。
図1に示すように、空気清浄機1の本体ケース2は、縦長かつ前後方向に薄い略直方体形状である。本体ケース2は、リアケース3とメインフレーム4と正面装飾パネル5とによって、その外郭が形成されている。リアケース3は、本体ケース2において、底面と、後面と、左右側面の後部と上面の後部とを形成している。メインフレーム4は、リアケース3の前側に隣接配置されており、本体ケース2において、左右側面の前部と上面の前部とを形成している。メインフレーム4は、リアケース3よりも縦長である。正面装飾パネル5は、メインフレーム4の前面を前側から覆っており、本体ケース2において、前面を形成している。
図2に示すように、本体ケース2内は、上下左右方向に延びる仕切板6によって、前後に区画されている。本体ケース2内において、仕切板6で区画された後方の空間(後方空間25という。)には、送風機7(送風手段)が配設される。送風機7は、モータ8と、モータ8により回転駆動されるシロッコファン9とを含んでいる。モータ8は、仕切板6に取り付けられている。仕切板6のモータ8の周囲には仕切板6の前後を連通させる多数の連通孔10が形成されている。
本体ケース2内において、仕切板6で区画された前方の空間(前方空間26という。)には、フィルタ11(空気清浄化手段)が配設されている。フィルタ11は、目の粗いプレフィルタ12と、細かい塵埃を捕獲するメインフィルタ13と、臭い成分を吸着するゼオライト等の活性炭粒子よりなる脱臭フィルタ14とを含み、風上側から、プレフィルタ12、メインフィルタ13、脱臭フィルタ14の順に配置されている。プレフィルタ12は上下方向に長手の矩形状である薄い網状フィルタで、空気中に含まれる比較的大きな塵挨を捕獲するためのものである。メインフィルタ13は、たとえば不織布がプリーツ状に折り畳まれた構成を有しており、空気中の非常に細かな塵挨、たとえば花粉やたばこの煙の粒子等まで捕獲可能なフィルタである。フィルタ11の詳細については、後述する。
図3に示すように、本体ケース2の左右側面の前部(メインフレーム4の左右側面)には、吸気口15(入口)がそれぞれ設けられている。吸気口15には、格子状のルーバー16が取り付けられている。吸気口15は、プレフィルタ12と正面装飾パネル5の間の空間、つまりフィルタ11の風上側と連通している。
後方空間25には、送風機7が配設されると共に、シロッコファン9を囲むファンケーシング17が形成されている。ファンケーシング17は、メインフレーム4と一体に形成されて上下左右方向に延びる区画板4Aによって、前後に区画されている。つまり、区画板4Aは、シロッコファン9の各翼9Aを軸方向(前後方向)に二分するようにファンケーシング17を前後に区画している。
図2および図4に示すように、区画板4Aで区画されたファンケーシング17の前側部分である前側ファンケーシング17Aは、区画板4Aから前側へ突設された正面視渦巻状のリブ4Bと、仕切板6と区画板4Aとによって形成されている。図4に示すように、前側ファンケーシング17Aの左右両端には、第1吐出口18がそれぞれ形成されている。左右の第1吐出口18は、リアケース3の左右側面に開口された第1放出口19にそれぞれ接続されている。各第1放出口19には、格子状の第1エアガイド20が装着されている。
区画板4Aで区画されたファンケーシング17の後側部分である後側ファンケーシング17B(通風路)は、図5(a)に示すように、リアケース3から前側へ突設された正面視略b字形状のリブ3Bと、区画板4A(図3参照)とリアケース3の後側壁とによって形成されている。後側ファンケーシング17Bの上端には、第2吐出口21が設けられている。この第2吐出口21は、リアケース3の上面に開口された第2放出口22(出口)に接続されている。第2放出口22には、リアケース3と一体に形成された格子状の第2エアガイド23が配備されている。
このような空気清浄機1において、送風機7を駆動すると、図3の実線矢印で示すように、外気が、回転するシロッコファン9によって、左右の吸気口15より本体ケース2内の前方空間26に吸引され、プレフィルタ12、メインフィルタ13、脱臭フィルタ14を通過することで塵埃や臭い成分が除去されて清浄化される。清浄化された空気(以下では単に「空気」ということがある。)は、回転するシロッコファン9によって、連通孔10を通って後方空間25のファンケーシング17へ導かれる。
ファンケーシング17において前側ファンケーシング17Aへ導かれた空気は、図3および図4で破線矢印に示すように、回転するシロッコファン9によって、左右の第1吐出口18より第1エアガイド20、第1放出口19を介して本体ケース2の左右両側面より外部へ放出される。このように、前側ファンケーシング17Aは、前側ファンケーシング17Aへ導かれた空気を第1放出口19へ導くための通風路としての機能を有している。
一方、ファンケーシング17において後側ファンケーシング17Bへ導かれた空気は、図2および図5の破線矢印で示すように、回転するシロッコファン9によって、上方にある第2吐出口21、第2エアガイド23、第2放出口22を介して、本体ケース2の上面より外部へ放出される。このように、後側ファンケーシング17Bは、後側ファンケーシング17Bへ導かれた空気を第2放出口22へ導くための通風路としての機能を有している。
このように、清浄化された空気は、本体ケース2の左右両側面と上面の3方向から放出しているので、室内の隅々まで良好に行き渡り、室内全体を万遍なく浄化できる。
以下には、空気清浄機1における各要素について説明する。
<ガイドリブ>
図2に示すように、区画板4Aの上方には前側へ突出する管(空気誘導管56という。)が設けられている。空気誘導管56の内部は、区画板4Aの後方の後側ファンケーシング17Bに連通している。そして、空気誘導管56の前端には、空気誘導管56内部に連通する開口(供給口としての通気口57という。)が形成されている。通気口57は、後述する電解水ミスト発生ユニット30の一端開口42Bに対向している。
図5(a)に示すように、後側ファンケーシング17Bの左端には、第2吐出口21の近傍において、リアケース3から前側に突出するガイドリブ24が設けられている。ガイドリブ24は、後側ファンケーシング17B内を流れる空気の流れ方向にほぼ沿って延びており、幅方向から見ると、I字形状つまり上下方向に長手の矩形板状である(図6(a)参照)。ガイドリブ24は、後側ファンケーシング17Bにおいて、空気の流れ方向における下流側領域を、通気口57(空気誘導管56)側と、第2吐出口21側とに完全に区切っている。そのため、後側ファンケーシング17B内を図5(a)の破線矢印に沿って第2放出口22へ向かって流れようとする空気の一部は、ガイドリブ24によって、第2放出口22でなく、通気口57(電解水ミスト発生ユニット30)側へ分流される(図5(a)の1点鎖線矢印参照)。ガイドリブ24の上下方向長さは、後側ファンケーシング17B内を流れる空気をどれだけ通気口57側へ分流させるかに応じて、適宜設定される。I字形状のガイドリブ24を採用すると、通気口57側へ確実に一定量の風量を供給でき、後述する電解水ミスト発生ユニット30を適切に機能させることができる。
なお、ガイドリブ24の形状は、図6(a)に示したI字形状以外に、図6(b)に示すL字形状であってもよい。つまり、図6(b)に示すガイドリブ24は、後側ファンケーシング17B内の空気の流れ方向における上流側において、一部が切り欠かかれている。図5(b)を参照して、L字形状のガイドリブ24は、空気の流れ方向に見て、その下流側において、後側ファンケーシング17Bの下流側領域を、通気口57側と第2吐出口21側とに完全に区切っている。その一方で、L字形状のガイドリブ24は、その上流側において、後側ファンケーシング17Bの下流側領域を、通気口57側と第2吐出口21側とに部分的に区切っている。そのため、L字形状のガイドリブ24の上流側では、通気口57側へ流れる空気の一部が、上述したガイドリブ24の切欠き部分(図6(b)の符号24A参照)を経由して、第2吐出口21(第2放出口22)側に戻り得る(図5(b)の2点鎖線矢印参照)。L字形状のガイドリブ24を採用すると、通気口57側へ供給される空気が多量すぎる場合に、その一部は、第2吐出口21へ戻るので、各経路への空気流量をより良好に調整できる。
<フィルタ>
図7は、正面右上側から見たフィルタ11の分解斜視図であって、プレフィルタ12およびフィルタホルダ11Aのみを示す。
図1を参照して、本体ケース2から正面装飾パネル5を取り外すことによって、フィルタ11のメンテナンスを行うことができる。図7に示すように、フィルタ11は、前面が全域に亘って開口された縦長で前後方向に薄いボックス形状のフィルタホルダ11Aを含んでおり、上述したメインフィルタ13および脱臭フィルタ14(図2参照)は、フィルタホルダ11A内に収容される。そして、フィルタホルダ11Aには、プレフィルタ12が、前側から着脱可能に装着される。
ここで、フィルタホルダ11Aの前側開口を区画する周縁には、その上側端部に、左右方向に間隔を隔てて2つの係合部(第1係合部11Bという。)が形成され、その左右両側端部の下側位置にも係合部(第2係合部11Cという。)が1つずつ形成されている。第1係合部11Bおよび第2係合部11Cは、前側に突出しており、それぞれの略中央位置には穴が形成されている。そして、プレフィルタ12には、その上側端部に、上向きに突出する2つの突起(第1突起12Aという。)が左右方向に間隔を隔てて形成されており、その左右両側端部の下側位置には、幅方向外側へ突出する突起(第2突起12Bという。)が1つずつ形成されている。また、プレフィルタ12において、各第2突起12Bの近傍には、前側へ突出するリブ(取手12Cという。)が設けられている。後述するが、第1突起12A、第2突起12Bおよび取手12Cは、プレフィルタ12の網目部分とは別の部品である。
取手12Cを掴んでプレフィルタ12を移動させ、第1突起12Aを対応する第1係合部11Bの穴に嵌め込んでから、プレフィルタ12を第1突起12A回りに後側へ揺動させ、第2突起12Bを対応する第2係合部11Cの穴に嵌め込むと、プレフィルタ12がフィルタホルダ11Aに装着される。一方、プレフィルタ12がフィルタホルダ11Aに装着された状態において、取手12Cを掴んで正面側へ引き出すと、まず第2突起12Bが第2係合部11Cの穴から外れる。そして、プレフィルタ12を第1突起12A回りに前側へ揺動させて、第1突起12Aを第1係合部11Bの穴から外す。これにより、プレフィルタ12をフィルタホルダ11Aから離脱させることができる。ここで、第1突起12Aと第2突起12Bとが互いに異なる方向(第1突起12Aの突出方向は上下方向、第2突起12Bの突出方向は幅方向)に突出している。そのため、第1突起12Aの突出方向と第2突起12Bの突出方向とが同じ場合(たとえば、ともに幅方向)に比べて、それぞれの突起を対応する係合部の穴に対して円滑に嵌め込んだり外したりできる。
このようなプレフィルタ12のフィルタホルダ11Aに対する着脱は、フィルタホルダ11Aを本体ケース2から離脱させてから実施できるが、フィルタホルダ11Aを本体ケース2に装着したままでも実施できる。その場合には、フィルタホルダ11Aやプレフィルタ12の網目部分(汚れが付着した部分)に触れずに済むので、手を汚さずにプレフィルタ12をフィルタホルダ11Aに対して着脱し、プレフィルタ12、メインフィルタ13、脱臭フィルタ14をメンテナンスできる。
図8は、プレフィルタ12の正面図である。図9は、プレフィルタ12の成型を説明するための図であって、(a)は、本実施形態によるプレフィルタ12を示し、(b)は、比較例に係るプレフィルタ12を示す。
図8に示すように、プレフィルタ12は、樹脂製のフレーム(フィルタフレーム12Dという。)と、上述した網目部分(ネット12Eという。)とを含んでいる。フィルタフレーム12Dの少なくとも前側(ネット12Eの前側)は、格子状に形成されている。上述した第1突起12A、第2突起12Bおよび取手12Cは、格子状のフィルタフレーム12Dに設けられている。また、格子状のフィルタフレーム12Dの前面には、その4つの角に、正面視L字形状で前側に突出するリブ(つまみ12Fという。)が設けられている。つまみ12Fは、取手12Cと同様に、プレフィルタ12を移動させるときに把持される。
このようなプレフィルタ12を成型する場合、図9(b)に示すように、金型12Gに固定されたピン12Hにネット12Eの4角を刺して、金型12G内においてネット12Eを位置決めし、金型12Gを閉じて金型12G内へ樹脂を射出し、ネット12Eにフィルタフレーム12Dが溶着するように、フィルタフレーム12Dを成形する。このように成型されたプレフィルタ12のネット12Eにおいて、ピン12Hが刺さった部分の網目12I(図8において丸で囲まれた拡大部分参照)は、ピン12Hが刺さった跡として、広がっている。そのため、この網目12I付近におけるプレフィルタ12の見映えが悪い。そこで、本実施形態のプレフィルタ12では、広がった網目12Iは、露出されないように、フィルタフレーム12Dの中に隠されている。すなわち、プレフィルタ12の成型用金型12Gにおいて、図9(b)においてフィルタフレーム12Dから離れた位置に配置されていたピン12Hを、図9(a)に示すように、フィルタフレーム12D(詳しくはつまみ12F)に収まるように配置している。従って、ピン12Hの跡は、つまみ12F内に隠されて前方からは見えない。
<電解水ミスト発生ユニット>
図2に示すように、この空気清浄機1には、本体ケース2(詳しくはメインフレーム4)の左上端に、メインフレーム4の壁面に覆われるように、電解水ミスト発生ユニット30が装着されている。電解水ミスト発生ユニット30は、後述するように、フィルタ11を通過した後の清浄化された空気を用いて電解水ミストを放散させるものである。そのため、この空気清浄機1は、上述したように取り込んだ外気をフィルタ11で清浄化するだけでなく、電解水ミスト発生ユニット30に電解水ミストを放散させて、この電解水ミストによって外部の空気を殺菌・脱臭することができる。
図10は、正面から見た電解水ミスト発生ユニット30の縦断面図である。図11は、図10のA−A線に基づく断面図である。図12(a)は、図10のB−B線に基づく断面図であり、図12(b)は、図12(a)のA−A線に基づく断面図である。
電解水ミスト発生ユニット30は、正面側から見て、下側に配置された電解水ミスト発生部31と、上側に配置されたタンク32とを含んでいる。電解水ミスト発生部31の右側には、電気接続部(図示せず)が設けられている。この電気接続部(図示せず)は、電解水ミスト発生ユニット30が空気清浄機1にセットされたとき、本体ケース2に設けられた電気基板(図示せず)に接続されたジャック(図示せず)に連結される。
図10および図11を参照して、電解水ミスト発生ユニット30は、トレー33とメインケース34とカバー35と上述したタンク32とを有している。トレー33は、電解水ミスト発生ユニット30の下部を区画している。メインケース34は、上面が開口されたボックス状であり(開口された部分をケース開口27という。)、トレー33に対して上側から嵌め込まれている。メインケース34の内部空間は、貯水室49とされている。カバー35は、メインケース34に対して着脱可能に係合されており(詳しくは図示しないクランプで互いに固定されている。)、メインケース34の上部を覆い、ケース開口27を上側から塞いでいる。カバー35には、その右側に偏った位置(貯水室49の左右方向略中央部に相当する。)に、貫通穴(水給水口35Aという。)が形成されている。タンク32は、水給水口35Aに差し込まれるように、カバー35に対して、上側から着脱可能に装着されている。トレー33とメインケース34とカバー35とによって、電解水ミスト発生部31が構成されている。なお、図中で黒く塗り潰された部品は、パッキンである(他の図においても同じ。)。
図10に示すように、タンク32は、左右方向に長手であり、下端に開口(タンク開口37という。)を有するタンク本体28と、タンク開口37に対して着脱可能であり、水給水口35Aに内嵌されるキャップ29とを含んでいる。タンク本体28は、タンク開口37が下に向くようにセットされている。キャップ29は、水給水口35Aを介して、メインケース34内に上方から臨んでいる。
タンク本体28に溜められた水は、キャップ29に設けられた開閉機構38がタンク開口37を開くことによって、メインケース34内へ落下し、貯水室49に溜まる。そして、貯水室49に溜まった水の水位が、図示1点鎖線で示した所定水位39(貯水室49の深さの約半分)に保たれるように、タンク32から貯水室49へ給水が行われる。キャップ29周辺(開閉機構38を含む。)については、以降で詳説する。
貯水室49において、水給水口35Aに対する右側には、電解室40(第1貯水室)が区画されている。電解室40内には、電極保持部材44によって保持された一対の電極板41が設けられている。一対の電極板41は、たとえば、チタンの板にルテニウム系材料等の触媒をコーティングすることにより形成されている。電解室40内の一対の電極板41は水に浸っており、一対の電極板41にリード線(図示せず)を介して電圧が印加されることにより、電解室40内の水は電気分解されて、電解水となる。
より具体的には、一対の電極板41には、リード線(図示せず)を介して、断続的に(たとえば、1時間毎に3〜10分程度)、互いに逆極性となるように交互に所定の電流(たとえば40mA)が流れるよう電圧(たとえば、10V)が印加され、これにより、電解室40内の水が電気分解される。水は、通常、水道水が用いられ、水道水には塩素が含まれているから、電気分解により下記のような電気化学反応が起こる。
(陽極側)
4H2 O−4e- →4H+ +O2 ↑+2H2
2Cl- →Cl2 +2e-
2 O+Cl2 ⇔HClO+H+ +Cl-
(陰極側)
4H2 O+4e- →2H2 ↑+4OH-
(電極板間)
+ +OH- →H2
上記のような電気化学反応により、殺菌作用や脱臭作用を有する次亜塩素酸(HClO)や活性酸素を含む電解水を生成することができる。この生成された電解水から、後述するようにミストを生成することにより、殺菌作用や脱臭作用を有する電解水ミストを発生することができる。
貯水室49において、水給水口35Aに対する左側には、振動付与室46(第2貯水室、ミスト発生室)が区画されている。振動付与室46と電解室40とは連通しており、電解室40内の水が振動付与室46に自由に出入りし得る。
振動付与室46の底面にはたとえば平面視円形の丸孔48が形成されていて、この丸孔48を介して、下方に配置された超音波振動子50の上面51が振動付与室46に臨んでいる。振動付与室46内の電解水は、超音波振動子50の上面51上に乗り、超音波振動子50が動作することによって、その上面51に触れている水が超音波振動され、振動付与室46に溜まっている水の水面が山形に盛り上がる。このとき、水面から微小の水の粒子である電解水ミスト(以下では単に「ミスト」ということがある。)が発生する。
超音波振動子50自体は、トレー33とメインケース34との間に配置されており、リード線53を介して電源が供給される仕組みである。なお、上述した一対の電極板41に接続されるリード線(図示せず)およびリード線53には、上述した電気接続部(図示せず)を介して、本体ケース2の電気基板(図示せず)から電力が伝達される。
ここで、上述したように、貯水室49では、電解室40と振動付与室46とが水給水口35Aを挟んで隔てられている(図10参照)。そして、超音波振動子50と、一対の電極板41および水位検知用電極板41Aとを離している。これは、超音波振動子50と電極板41とが近くにあることによって超音波振動子50の表面に電触反応が起きて超音波振動子50の特性が低下することを防止するとともに、超音波振動子50上の水面が山形に盛り上がって不安定となるので、超音波振動子50から電極板41,41Aを離すことによって、電極板41での電解水の生成が不安定になることを防止している。特に、この実施例の場合、貯水室49内の水位検知用電極板41A(水位が電極板41Aの下端より下がると超音波振動子50が停止される。)が超音波振動子50上での水位変動を検知して超音波振動子50が頻繁に停止されないようにしている。
そのため、水給水口35Aを介して貯水室49に供給されたタンク32の水を、電解室40で確実に電気分解して振動付与室46に供給できるので、電解水ミストを確実に安定して発生させることができる。
振動付与室46の上方は、カバー35における水給水口35Aより左側の部分(左側部分35Bという。)によって覆われている。左側部分35Bは、第1部42(空気導入路)と第2部43と第3部45とを含んでいる。第1部42、第2部43、第3部45は、中空である。
第1部42は、左側部分35Bの左端に位置しており、前後方向に長手で中空の四角柱形状である。図11に示すように、第1部42では、後端部の下側部分が後方へ突出しており(ここを導入部42Aという。)、導入部42Aの後端には、開口(一端開口42Bという。)が形成されている。また、第1部42の右側壁の前側部分には、開口(他端開口42Cという。)が形成されている。また、第1部42内には、一端開口42Bと他端開口42Cとの間において、一端開口42Bの前側に距離を隔てて対向配置される縦壁42Dが上向きに凸設されている。縦壁42Dの上端と第1部42の天壁との間には、所定の隙間42Eが形成されている。
図10に示すように、第2部43の内部は、他端開口42Cに対して右側から連通する略直方体形状の空間であり、その天面(後述するミスト漂流室47の天面の一部をなす)は、左側部分35Bの天壁によって区画されている。第2部43の内部は、振動付与室46に対して上側から連通している。第2部43には、略矩形状の金属板43Aが配置されている。金属板43Aは、第2部43において、左側部分35Bの天壁に支持され、第2部43内を下向きに臨んでおり、その下面43Bは、超音波振動子50の上面51に対して、上下方向に所定の間隔を隔てて対向している。
図12(a)に示すように、第3部45の内部は、第2部43の内部に対して後側から連通する略直方体形状の空間であり、その天面(後述するミスト漂流室47の天面の一部をなす)は、左側部分35Bの天壁によって区画されている。第3部45の内部は、振動付与室46に対して上側から連通している。左側部分35Bの天壁において、第3部45の天面を区画する部分は、他の部分に比べて、若干下側に突出しており、この部分には、左右方向に長手の楕円形状の開口(出口としてのミスト出口45Aという。)が形成されている。ミスト出口45Aは、第3部45の内部に上から連通している。ミスト出口45Aには、ミスト誘導路54が取り付けられている。
ミスト誘導路54は、ミスト出口45Aとほぼ等しい断面形状(楕円形状)を有する管であり、タンク32の後側面に沿ってやや湾曲しながら上方へ延び、途中で屈曲して上方ヘ真直ぐに延びている。このようにミスト誘導路54において屈曲した部分を、屈曲部分54Aという。ミスト誘導路54とタンク32とは、タンク32の上面と下面とで結合されて一体化されている。ミスト誘導路54は、その下端がミスト出口45Aに挿通されることによって、ミスト出口45Aに連通されている。また、図2に示すように、ミスト誘導路54の上端は、メインフレーム4の上側壁に形成された穴(ケース穴4Bという。)を貫通してメインフレーム4の上側壁より上側に突出し、この上端には、ミスト放散口55が開口されている。ここで、ミスト誘導路54がタンク32の側面に沿って配置されているので、電解水ミスト発生ユニット30の小型化を図ることができる。
図10および図12(a)に示すように、貯水室49(詳しくは振動付与室46)における、所定水位39まで溜まった水の水面から上の空間と、第2部43と第3部45とによって、予め定める容積の空間を有するミスト漂流室47が形成される。つまり、貯水室49では、ミスト漂流室47によって、所定水位39の水の水面上方に空間が確保されている。上述したように電解水に超音波振動を付与することによって発生したミストは、ミスト漂流室47を漂う。
ミスト漂流室47を漂うミストは、ミスト出口45Aからミスト誘導路54を通って空気清浄機1の外部へ放散される。ミストが拡散される様子を以下に説明する。
図5に示すように、後側ファンケーシング17Bにおいて、シロッコファン9によって上方へ吹き出される空気は、第2放出口22を通って外部へ放出されるとともに(図示破線矢印参照)、通気口57を通って電解水ミスト発生ユニット30へも与えられる(図示1点鎖線矢印参照)。通気口57から電解水ミスト発生ユニット30側へ進入する空気は、図11の破線矢印で示すように、一端開口42Bから第1部42内へと入る。ここで、第1部42内に入った空気は、縦壁42Dにぶつかることでその向きが上方ヘ変更され、隙間42Eを通って第1部42内を流れていく。そして、他端開口42Cが第2部43(ミスト漂流室47)に臨んでいるので、第1部42内を流れた空気は、他端開口42Cからミスト漂流室47内へと入る。このように、第1部42は、通気口57から供給される清浄化された空気をミスト漂流室47へ導入するための空気導入路として機能する。
ミスト漂流室47内へ入った空気は、図12(a)の破線矢印で示すように、ミスト漂流室47を漂っているミストを押しながら、ミスト漂流室47内を旋回する。この旋回によって、粒子の大きいミストが遠心分離され、旋回する空気は、粒子の細かいミストだけを選別して押し流すことができる。ここで、粒子の大きいミストは、重いので、後述するようにミスト放散口55へ到達しても、外部へ円滑に放散されずにミスト放散口55の周辺に溜まり、結露を生じさせるので、ミストは、粒子の細かいものが好ましい。
その後、この空気は、メインケース34やカバー35の内壁面に当たることによって、流れる向きがミスト出口45Aへ向けられる。これにより、この空気は、ミスト出口45Aからミスト誘導路54へと流れ、ミスト誘導路54の上端のミスト放散口55から外部へと放散される。これに伴い、ミスト漂流室47内のミストは、外部へ放散される空気によってミスト出口45Aへ押し出され、ミスト誘導路54を経てミスト放散口55から外部へ放散される。
このように、通気口57(図2参照)、一端開口42B(図11参照)、第1部42(図11参照)、他端開口42C(図11参照)、ミスト漂流室47、ミスト出口45A、ミスト誘導路54およびミスト放散口55といった構成要素によって、清浄化された空気の一部をバイパスするバイパス流路が構成されている。そして、バイパス流路によって、ミスト漂流室47に漂う電解水ミストを、清浄化された空気によって良好に運ぶことができ、ミスト放散口55から外部へ電解水ミストを放散させることができる。このとき、ミストを放散させるための空気流は、フィルタ11を通過させて清浄化された空気で構成されており、清浄化された空気によりミストが運ばれて放散されるので、衛生的で、かつ清潔な空気によって電解水ミストを室内等に放散させることができる。
ここで、上述したように、後側ファンケーシング17Bに設けたガイドリブ24(図6参照)によって、後側ファンケーシング17B内を図5の破線矢印に沿って第2放出口22へ向かって流れようとする空気の一部は、通気口57側へ分流される(図示1点鎖線矢印参照)。そのため、この分流された空気によって、電解水ミスト発生ユニット30で発生した電解水ミストを外部へ放散させるための空気を比較的多く確保することができる。そして、後側ファンケーシング17B内を流れる空気をガイドリブ24によって分流することによって、電解水ミスト発生ユニット30側へ分流された空気の流速を増加させることができる。これらの結果、この分流された空気によって、電解水ミストを外部へ勢いよく放散することができる。電解水ミストを外部へ勢いよく放散することができれば、ミスト放散口55周辺(図2参照)で電解水ミストが滞留することによる結露の発生(結露した水分が乾燥すると汚れとなってミスト放散口55周辺に付着する)を防止することができる。
ガイドリブ24が図6(a)に示すI字形状である場合には、通気口57(電解水ミスト発生ユニット30)側へ分流された空気の流速を、ガイドリブ24がない場合に比べて約50%増加させることができる。さらに、ガイドリブ24が図6(b)に示すL字形状であれば、図5(b)に示すように、空気の流れ方向に見たガイドリブ24の上流側において、通気口57側へ流れる空気の一部を、ガイドリブ24の切欠き部分24A(図6(b)参照)を経由させて、第2吐出口21側に戻すことができる(図5(b)の2点鎖線矢印参照)。そのため、この空気清浄機1では、後側ファンケーシング17B内を流れる空気において必要以上の空気が電解水ミスト発生ユニット30側へ分流されることで第2放出口22から出る空気の流量が低下することを防止することができる。これにより、清浄化された空気の第2放出口22での流出量を安定して確保することができる。つまり、このようなL字形状のガイドリブ24を設けることによって、電解水ミストを外部へ勢いよく放散することができつつ、空気清浄機1の本来の機能(清浄化された空気の安定供給)を確保することができる。
また、図10に示すように、ミスト漂流室47は、貯水室49に所定水位39(好ましくは、想定し得る最高水位39A)まで溜められた水の水面上方に確保されている。そして、図12(a)に示すように、ミスト出口45Aが形成されている第3部45におけるカバー35の天壁は、ミスト漂流室47の天面である。つまり、外部へ放散されるミストが通過するミスト出口45Aは、ミスト漂流室47の天面に開口している。そのため、貯水室49に溜められた水の水位が上昇しても、ミスト出口45Aが水によって塞がれることを防止することができるので、貯水室49内の水の水位にかかわらずミストを外部へ安定して放散することができる。つまり、ミスト出口45Aが水によって塞がれていなければ、ミストがミスト出口45Aから外部へ順次放散されるので、水の水位がたとえ最高水位39Aまで上昇しても、その後所定水位39まで低下させることができる。
このようにミスト漂流室47は、予め定める容積の空間を有しているので、貯水室49に所定水位39(最高水位39Aも含む)まで溜められた水の水面上方に確実に確保される。そのため、貯水室49に溜められた水の水位が上昇しても、ミスト出口45Aが水によって塞がれることを確実に防止することができる。
また、超音波振動子50を連続運転すると、振動によって貯水室49内の水が加熱され、温度が高くなるにつれ、水中の塩素が蒸発し易くなり、水温が約40℃以上になると、水分中の塩素が殆んど蒸発してしまう。この場合には、上述した殺菌作用や脱臭作用を有する次亜塩素酸(HClO)を含む電解水を生成できなくなる。そのため、超音波振動子50を間欠運転する必要があるが、この場合において、ミスト漂流室47が予め定める容積の空間を有することにより、ミストを比較的多量に発生させることができるので、ミストの安定した放散が可能となる。
また、ミスト漂流室47が予め定める容積の空間を有することにより、ミスト漂流室47の天面(カバー35の天壁)と水面との間を十分に隔てることができるので、超音波振動子50の振動によって貯水室49の水がミスト漂流室47の天面まで跳ね上がりにくくなり、水の持っている超音波エネルギーによりミスト漂流室47の天面を破損させることを抑制することができる。
なお、ミスト漂流室47の天面には、超音波振動子50と上下方向に対向するように、金属板43Aが設けられている。そのため、超音波振動子50の振動によって貯水室49の水がミスト漂流室47の天面に跳ね上がっても、この水は金属板43Aによって受け止められる。詳しくは、金属板43Aは、跳ね上がった水が有する超音波エネルギーを吸収し、熱として放出する。そのため、跳ね上がった水がミスト漂流室47の天面に直接当たってこの天面が破損することを防止でき、また、跳ね上がった水が金属板43Aに当たることで、粒子の細かい(空気の殺菌・脱臭効果の高い)ミストを発生させることができる。
また、電解水ミスト発生ユニット30で発生した電解水ミストを外部へ勢いよく放散させるために、上述したようにガイドリブ24を設けて後側ファンケーシング17B内を流れる空気の一部を通気口57側へ分流しているが(図5参照)、電解水ミスト発生ユニット30内の構成も、電解水ミストの円滑な放散に寄与しており、以下に説明する。なお、これらの構成は、単独で存在してもよいが、上述したガイドリブ24を含めて互いに組み合わせたことで、電解水ミストの一層円滑な放散を実現させている。
上述したミスト誘導路54は、ミスト漂流室47の天面に設けられたミスト出口45Aから連続して上方に延びているので、ミスト誘導路54の途中でミストが滞留することを防止し、ミストを外部へ勢いよく放散することができる。ここで、ミスト誘導路54において、ミスト放散口55の内方、詳しくは誘導路54の屈曲部分54Aのやや上側には、リブ(絞りリブ54Bという。)が設けられている。絞りリブ54Bは、図12(b)の斜線部分で示すように、ミスト誘導路54とほぼ同じ断面形状を有し、その中央には、穴(絞り穴54C)が形成されている。そのため、図12(a)を参照して、ミスト放散口55へ向かってミスト誘導路54を上向きに流れる空気が絞りリブ54Bの絞り穴54Cを通過するときにその流量が絞られ、空気の流速が増加する。これにより、この空気に運ばれるミストをミスト放散口55から外部へ勢いよく放散することができる。
また、この絞りリブ54Bによって、コインなどの異物がミスト放散口55からミスト誘導路54内に侵入することを防止することができる。
また、ミスト誘導路54は、屈曲部分54Aで屈曲しており、この屈曲部分54Aにより、粒子の大きなミストのミスト放散口55からの放出を抑制できる。この屈曲部分54Aには、放出を抑制されたミストが水滴となって溜まりやすいが、上述したように、絞りリブ54Bは、誘導路54の屈曲部分54Aからやや上側へ外して設けられているので、この水滴が、表面張力によって絞りリブ54Bと屈曲部分54Aとに亘って溜まって絞り穴54Cを塞ぐことなく、円滑に誘導路54の下端(ミスト出口45A)まで流れ落ち、貯水室49に戻る。
図13は、電解水ミスト発生ユニットの別の実施形態を示す図で、図11に示す構成の変形を示す図である。
図13に示すように、カバー35における第1部42の一端開口42Bでの断面積Xが、第1部42(詳しくは図示実線矢印で示す空気の流れ方向における一端開口42Bより下流側部分)の通路断面積Yに比べて大きくされているとよい。そのため、この実施形態では、第1部42において、導入部42Aの底壁を、後側に向かって下向きに傾斜させている。これにより、第1部42では、一端開口42Bにおいて、後側ファンケーシング17B(図5参照)に連通する通気口57から比較的多量の空気を取り込み、他端開口42Cにおいて、この空気を比較的高い流速でミスト漂流室47へ導入することができる。そのため、ミスト漂流室47内の多量のミストをこの空気に乗せて外部へ勢いよく放散することができる。なお、この場合、一端開口42Bと通気口57との間に若干の隙間があるが、実質的にこの隙間からの空気漏れはない。
図14は、電解水ミスト発生ユニットのさらに別の実施形態を示す図で、図11に示す構成の変形を示す図である。図15は、図14に示す実施形態であって、図14と異なる部分の断面を示す図である。
図14に示すように、通気口57を第1部42の一端開口42Bより広くするとよい。その場合、通気口57から一端開口42Bへ流れようとする空気のうち、一部が、一端開口42Bへ到達せずに、メインフレーム4の壁と電解水ミスト発生ユニット30との間に流れ込む(図示破線矢印参照)。メインフレーム4の壁と電解水ミスト発生ユニット30との間に流れ込んだ空気は、図15の破線矢印で示すように、メインフレーム4の壁とタンク32(ミスト誘導路54も含まれる。)との間の隙間(補助空気流路58という。)を、ミスト誘導路54の外周に沿って上昇する。そして、補助空気流路58を流れる空気は、メインフレーム4の上側壁のケース穴4Bから上方ヘ流出する(図示破線矢印参照)。ここで、ケース穴4Bには、ミスト誘導路54の上端が挿通されているので、ケース穴4Bから流出する空気は、ミスト誘導路54の上端、つまりミスト放散口55周囲から、ミストの放散方向(図示実線矢印参照)に沿って流出する。そのため、ミスト誘導路54を流れるミストは、補助空気流路58を経てミスト放散口55周囲から放散方向へ流れる空気が壁となることによって、上向きに放出され、ミスト放散口55周囲の環境(温度や湿度などが含まれる。)の影響を受けにくくなる。これにより、たとえば、図2を参照して、ミスト放散口55に到達したミスト(図示実線矢印参照)が、第2放出口22から流出する空気(図示破線矢印参照)に引き寄せられたり押し出されたりしてミスト放散口55周辺のメインフレーム4の上側壁を濡らすことを防止できる。そのため、上述した粒子の大きいミストであっても、このミストを、ミスト放散口55周辺で結露を生じさせることなく、ミスト放散口55から外部へ勢いよく放散することができる。
<キャップ>
図16は、タンク32のキャップ29を示す図であって、(a)は、キャップ29の円中心での縦断面図であり、(b)は、キャップ29の底面図である。図17は、図16において仕切り29Eを設けた図である。
図16(a)に示すように、キャップ29は、上下方向に延びる軸線29Aを有する中空円筒状である。キャップ29の軸線方向略中央には、軸線29Aと直交する方向に沿って、キャップ29の外周壁に向かって放射状に延びる3本のリブ29Bが設けられている(図16(b)参照)。3本のリブ29Bの連結部分(図16(b)参照)には、軸線方向に沿って延びる円筒29Cが設けられている。
円筒29Cの外周面とキャップ29の外周壁の内周面との間には、隙間(図示斜線部分であり、落下通路36という。)が形成されている。落下通路36は、下側において外部に連通している一方で、上側においてタンク本体28内部(図10参照)に連通可能である。円筒29Cの中空部分29Dは、タンク本体28内部に連通しており、この中空部分29Dには、上述した開閉機構38が設けられている。
開閉機構38は、中空部分29Dに遊嵌される軸部38Aと、軸部38Aの上端部に取り付けられ、タンク本体28内(図10参照)に配置される傘部38Bとを含んでいる。開閉機構38は、軸部38Aが中空部分29D内に遊嵌されることにより、キャップ29に対して軸線方向にスライド自在である。ここで、開閉機構38は、図示したバネ38Cなどの付勢手段(開閉機構38の自重でもよい)によって、常には下向きに付勢されており、この状態で、傘部38Bが落下通路36を上側(タンク本体28内部側)から閉鎖している。つまり、常には、キャップ29の落下通路36は、開閉機構38によって、タンク本体28内部(図10参照)から遮断されており、これに応じてタンク本体28のタンク開口37(図10参照)が閉じられている。
ここで、図10に示すように、電解水ミスト発生ユニット30の貯水室49において、水給水口35Aの下方には、メインケース34の底壁から水給水口35Aへ向かって上方ヘ突出するピン(突出ピン34Aという。)が設けられている。そのため、上述したようにタンク32をカバー35(貯水室49)に対して上側からセットしてキャップ29が水給水口35Aに内嵌されると、開閉機構38が突出ピン34Aに押し上げられる。このとき、開閉機構38がバネ38C(図16(a)参照)の付勢力に抗して上昇するので、傘部38Bがキャップ29の落下通路36を上側へ開放し、これに応じてタンク開口37が開放される。その結果、タンク本体28内部と落下通路36と貯水室49とが連通する。この状態において、タンク本体28内部の水が、落下通路36を落下して貯水室49に溜められる。そして、貯水室49の水位がキャップ29の下端(落下通路36の下端でもあり、上述した所定水位39に相当する。)まで上昇すると、タンク32から貯水室49への給水が停止される。このとき、落下通路36には水が充満している。一方、タンク32を貯水室49から取り外すときには、突出ピン34Aによる開閉機構38の押し上げが解除されることで、傘部38Bがキャップ29の落下通路36を上側から閉鎖し、タンク本体28のタンク開口37が閉じられるので、タンク開口37から水が漏れることはない。
ここで、タンク32を貯水室49から取り外すと、落下通路36に溜まっていた水が貯水室49に落下するので、タンク32が貯水室49にセットされていたときに比べて、貯水室49の水位が上昇する。そのため、タンク32の貯水室49へのセットおよび貯水室49からの取り出しを交互に何度も繰り返すと、貯水室49の水位が必要以上に上昇する虞がある。詳しくは、水位の上昇は、最高水位39A(図10参照)まで達する。水位が最高水位(図11でいうと、縦壁42Dまでの高さと等しい。)まで到達すると、水は縦壁42Dを乗り越えて導入部42Aの一端開口42Bより本体ケース2内へ流出し、本体ケース2内を濡らしてしまう。また、カバー35の高さが低い場合には、ミスト漂流室47のミスト出口45Aが水で塞がれ、ミストを外部へ安定して放散できなくなる虞がある。
しかし、この実施形態では、図17に示すように、円筒29Cの外周面とキャップ29の外周壁の内周面との間の下側部分には、円筒29Cを取り囲む環状の仕切り29Eが設けられている。この仕切り29Eによって、落下通路36(図示斜線部分参照)の容積が下方で増加するのが制限されるので、仕切り29Eがない場合(図16の落下通路36を示す斜線部分参照)に比べて、落下通路36に溜まる水の量を低減できる。また、このように狭い落下通路36に溜まった水は、表面張力によって落下しくくなる。そのため、タンク32のセットおよび取り出しを繰り返しても、貯水室49の水位上昇を最低限に抑えることができ、できる限り最高水位39Aまで水位が上昇することのないようにしている。
<人感センサ>
人感センサ60は、図2に示すように、前方空間26上方においてメインフレーム4の上部の前側壁をなす内パネル4Cに設けられている。人感センサ60は、たとえば赤外線を用いることによって、空気清浄機1の正面における人の存在を検知するもの(いわゆるIRセンサ)であり、人感センサ60が人の存在を検知すると、図示しない制御部によって、空気清浄機1の運転状況が変更される。この場合、たとえば、清浄化される空気の量や電解水ミストの発生量が増加する。
図18は、メインフレーム4の内パネル4Cにおいて人感センサ60近傍部分を抜き出して示した図であって、(a)は、背面図であり、(b)は、(a)の図示矢印A側から見た側面図であり、(c)は、(a)のB−B線に基づく断面図であり、(d)は、(b)に比較例を適用した図である。図19は、人感センサ60周辺を示した図であって、(a)は、正面図であり、(b)は、(a)のA−A線に基づく断面図であり、(c)は、リング状レンズ61の背面図である。
図18に示すように、メインフレーム4の内パネル4Cには、上述した人感センサ60以外に、リング状レンズ61、電気回路基板62および2個のLED63が取り付けられている。
ここで、図18(b)および図18(c)に示すように、内パネル4Cの上下方向略中央には、貫通穴(パネル穴66)が形成されている。そして、内パネル4Cの背面には、2本のボス(第1ボス64という。)と、1本のボス(第2ボス67という。)と、1本のフック(パネルフック68という。)が設けられている。2本の第1ボス64は、図18(b)に示すように、パネル穴66を左右から挟むように、後方へ突出している。図18(c)に示すように、第2ボス67は、パネル穴66の上方において、後方へ突出している。パネルフック68は、パネル穴66の下方において、後方へ突出している。また、図1に示すように、正面装飾パネル5には、内パネル4Cのパネル穴66に対向する位置に、貫通穴(小孔72という。)が形成されている。
図18(a)に示すように、電気回路基板62は、正面視略矩形状で前後方向に薄い板状である。電気回路基板62の幅方向両端部は、2本の第1ボス64の後端部に、ねじ65によって、それぞれ固定されている(図18(b)参照)。つまり、電気回路基板62は、第1ボス64に固定されることによって、内パネル4Cの背面から後方へ間隔を隔てて配置されている。
図18(b)および図19(b)に示すように、人感センサ60は、電気回路基板62に対して、その前側表面62Aにおいて実装されている。人感センサ60は、電気回路基板62の前側表面62Aから円柱状に突出する円柱状基部60Aと、円柱状基部60Aの先(前端部)に形成された半球状先端部60Bとを有している。図18(c)に示すように、円柱状基部60Aおよび半球状先端部60Bの内部には、電気回路基板62に電気的に接続されるセンサ本体60Cが配置されている。円柱状基部60Aおよび半球状先端部60Bの外表面は、センサ本体60Cを保護するカバーの役割を果たしており、そのため、金属で形成されている。
2個のLED63は、ともに青色の光を発する円柱形状のLEDである。図18(b)および図19(b)に示すように、2つのLED63は、人感センサ60と同様に、電気回路基板62に対して、その前側表面62Aにおいて実装されている。詳しくは、2つのLED63は、図18(a)および図19(a)に示すように、人感センサ60を中心とする周方向において互いに180°隔たるように配置されている。
図18(c)に示すように、リング状レンズ61は、肉厚環レンズ61Aと肉薄環レンズ61Bとレンズ支持部61Cとを一体的に有している。肉厚環レンズ61Aおよび肉薄環レンズ61Bは、ともに、透明の樹脂等で形成された環状であり、その軸線は前後方向に延びている。肉厚環レンズ61Aは、肉薄環レンズ61Bよりも肉厚である。そして、肉薄環レンズ61Bは、肉厚環レンズ61Aの前端から連続して前側へ突出している。また、肉厚環レンズ61Aの内周面と肉薄環レンズ61Bの内周面とは、同じ大きさを有しており、互いに連続している。つまり、肉薄環レンズ61Bが肉厚環レンズ61Aに接続された状態において、肉厚環レンズ61Aおよび肉薄環レンズ61Bは、共通の内周面61Dを有している。
また、図19(b)に示すように、肉厚環レンズ61Aの後側端面(底面61Eという。)は、上下左右方向に平坦(詳しくは、電気回路基板62の前側表面62Aと略平行)に延びている。上述した内周面61Dは、底面61Eに対して直角に立ち上がっている。そして、内周面61Dと底面61Eとの境界であるコーナー61FにはC面取りが施されている。ここで、図19(c)に示すように、底面61Eと、コーナー61FにおいてC面取りされた面には、白地ペイント(図示斜線表示部分であり、ペイント部61Gという。)が施されている。また、図19(a)に示すように、肉厚環レンズ61Aの外周部分には、周方向に180°隔たる位置に、その外周面から切り込まれた一対の切欠部61Hが形成されている。
レンズ支持部61Cは、図18(a)に示すように、上下方向に長手の棒状である。詳しくは、レンズ支持部61Cは、図18(c)に示すように、下方へ向かうに従って、前側へクランク状に屈曲しており、その下端部は、肉厚環レンズ61Aの上端部に接続されている。
リング状レンズ61では、レンズ支持部61Cの上端部が、第2ボス67の後端部に、ねじ69によって固定されている。レンズ支持部61Cは、上述したようにクランク状であるので、第2ボス67および内パネル4Cに沿って下方へ延びている。そして、レンズ支持部61Cに支持された肉厚環レンズ61Aおよび肉薄環レンズ61Bは、肉薄環レンズ61Bがパネル穴66に挿通されるように、配置されている。ここで、肉厚環レンズ61Aの下端部には、パネルフック68が係合されており、肉厚環レンズ61Aおよび肉薄環レンズ61Bが位置決めされている。このように、リング状レンズ61は、電気回路基板62に実装されていない。
この状態において、肉薄環レンズ61Bの前端部は、内パネル4Cより前側に突出している。また、肉厚環レンズ61Aの底面61Eが、電気回路基板62の前側表面62Aに対して、前後方向に所定の隙間70を隔てて対向している。そして、肉厚環レンズ61Aおよび肉薄環レンズ61Bの内側に人感センサ60が挿通されている。人感センサ60は、リング状レンズ61(肉厚環レンズ61Aおよび肉薄環レンズ61Bの内周面61D)によって、周方向外側から取り囲まれている。詳しくは、肉厚環レンズ61Aが人感センサ60の円柱状基部60Aを取り囲み、肉薄環レンズ61Bが人感センサ60の半球状先端部60Bを取り囲んでいる。なお、図示されていないが、肉薄環レンズ61Bの先端(前端)および半球状先端部60Bは、正面装飾パネル5の小孔72(図1参照)から外方(前方)へ臨んでいる。ここで、肉薄環レンズ61Bの先端(前端)は、半球状先端部60Bの先端よりも僅かに前側にあるが、正面装飾パネル5の前側面よりも後側にある。そして、図18(a)に示すように、2個のLED63では、それぞれの先端(頭63Aという。)が、肉厚環レンズ61Aにおいて対応する切欠部61Hに収められている。
この状態において、上述したように人感センサ60が人の存在を検知すると、電気回路基板62から電力が供給されることによって、2つのLED63が青く発光する。この場合、各LED63が発する光は、まず、図19(a)に示す頭63Aから切欠部61Hを介して肉厚環レンズ61A内に入射される。そして、この光は、図19(a)の実線矢印で示すように、肉厚環レンズ61A内を周方向に進みつつ、図19(b)の実線矢印で示すように、肉厚環レンズ61A内を内周面61D側へ進む。内周面61D側へ進む光は、上述したコーナー61FにおいてC面取りされた面において、肉薄環レンズ61B側(前側)へ屈折する。そのため、LED63が発する光によって、リング状レンズ61を、前側に向けて、サークル状に均一に青く輝かせることができる。これにより、人感センサ60を周囲から綺麗に装飾することができる。この様子は、正面装飾パネル5に形成された小孔72(図1参照)によって、外方(前方)へ露出される。その結果、空気清浄機1の機能性の一つである人感センサ60が設けられていることと、人感センサ60が機能していることとを、使用者に積極的にアピールできる。また、肉厚環レンズ61Aの底面61Eおよびコーナー61FにおいてC面取りされた面に白地ペイントを施す(ペイント部61Gを設ける)ことにより、LED63の発光量を増加させなくても、既存のLED63だけでリング状レンズ61を明瞭に輝かせることができる。
ここで、図18(b)を参照して、この実施形態で用いられるLED63は、比較的大径(たとえば直径が5mm)である。そのため、このLED63より小径(たとえば直径が3mm)のLED71を用いる場合(図18(d)参照)に比べて、大径のLED63の頭63Aを切欠部61Hに収めるために、肉厚環レンズ61Aおよび肉薄環レンズ61Bを前側(電気回路基板62の前側表面62Aから離れる方向)へずらしている。そのため、上述した肉厚環レンズ61Aの底面61Eと電気回路基板62の前側表面62Aとの間の前後方向における隙間70は、比較的大きくなる。この実施形態では、隙間70は、たとえば1.5mm(図18(d)における小径のLED71を用いる場合、隙間70は0.5mmと極めて小さい。)であり、人感センサ60が濡れたときに侵入した水が表面張力で留まることができない程度の大きさである。そのため、図18(c)を参照して、リング状レンズ61と人感センサ60との間に侵入した水分を、電気回路基板62の前側表面62Aと肉厚環レンズ61Aの底面61Eとの間に留めることなく、流し落とすことができる。また、肉厚環レンズ61Aの底面61Eと内周面61Dとのコーナー61FにはC面取りが施されているので、コーナー61Fで水分が溜まることもない。その結果、リング状レンズ61と人感センサ60との間に水分が侵入しても、C面取り部分を介し、電気回路基板62の前側表面62Aと肉厚環レンズ61Aの底面61Eとの隙間70を通って流し落とされ、この水分による人感センサ60の腐食等を防止することができる。
また、電気回路基板62と肉厚環レンズ61Aの底面61Eとの間に上述した隙間70を設けているので、空気清浄機1が転倒してリング状レンズ61が床面に衝突しても、肉厚環レンズ61Aが電気回路基板62にぶつかって電気回路基板62が破損することを防止することができる。ここで、図1に示すように、メインフレーム4の前面は、上述したように、リング状レンズ61が前方へ突出しないように、正面装飾パネル5で覆われている。そのため、メインフレーム4が正面装飾パネル5によって覆われた状態で空気清浄機1が前方へ転倒しても、リング状レンズ61が床面に衝突することを防止することができる。
<正面装飾パネル>
図20は、背面右下側から見た正面装飾パネル5の斜視図であって、(a)は、正面装飾パネル5全体を示し、(b)は、正面装飾パネル5の上側左端部を拡大して示している。
図20に示すように、正面装飾パネル5は、主面板75と補助板76とを備えている。主面板75は、上下方向に長手で正面視略矩形状の略平板状であり、透明な樹脂等で形成されている。主面板75では、裏面(背面)のほぼ全ての領域が、たとえば白色で塗装されているので、主面板75の正面は光沢感がある。また、正面装飾パネル5では、その上辺部と下辺部が背面側へ湾曲している。詳しくは、正面装飾パネル5の上辺部は、幅方向における全域に亘って湾曲している(この部分を上湾曲部77という。)。そして、正面装飾パネル5の下辺部では、幅方向両端部のみが、それ以外の部分に比べて下方へ突出し、背面側へ湾曲している(これらの部分を下係止部としての下湾曲部78という。)下湾曲部78については、以降で詳説する。
上湾曲部77の後端部77Aは、上湾曲部77の幅方向における全域に亘って前後左右方向に沿って平坦である。この後端部77Aの幅方向両端は、下方へ折り曲げられている(この部分を折曲部77Bという。)。折曲部77Bの後側下端縁は、斜め後側上方へ傾斜して延びている。
そして、後端部77Aには、複数の貫通穴80が形成されている。これらの貫通穴80は、形状に応じて、第1貫通穴80A、第2貫通穴80B、第3貫通穴80Cに区別される。第1貫通穴80Aは、前後方向に長手の略楕円形状であり、後端部77Aの後端縁近傍において、幅方向に間隔を隔てて、たとえば6つ形成されている。第2貫通穴80Bは、幅方向にやや長手の略矩形状であり、第1貫通穴80Aの前側において、幅方向にほぼ等しい間隔を隔てて、たとえば3つ形成されている。第3貫通穴80Cは、第2貫通穴80Bよりも前後方向に小さい略矩形状であり、第2貫通穴80Bの前側において、幅方向にほぼ等しい間隔を隔てて、たとえば4つ形成されている。
補助板76は、上湾曲部77の後端部77Aにほぼ等しい幅方向に長手の矩形板状である。補助板76は、不透明の樹脂等で形成されている。補助板76の幅方向両端は、下方へ折り曲げられている(この部分を折曲部76Aという。)。そして、この折曲部76Aの前端部は、幅方向内側へ折り曲げられ、さらに上側へ僅かに折り曲げられている。すなわり、折曲部76Aの前端部は、フック形状である(この部分を第1フック部76Bという。)。また、補助板76の後端は、幅方向全域に亘って下方へ折り曲げられ、そのうちの一部はさらに前側へ折り曲げられている(この部分を第2フック部76Cという。)。第2フック部76Cは、幅方向に間隔を隔てて、たとえば6つ設けられている。
そして、補助板76の裏面(下面)において幅方向両端の折曲部76Aに挟まれる領域には、下方へ突出する複数の突起81が設けられている。これらの突起81は、形状に応じて、第1突起81A、第2突起81B(係止突起)、第3突起81Cに区別される。第1突起81Aは、円柱形状であり、補助板76の前後方向略中央において、幅方向に間隔を隔てて、たとえば6つ形成されている。第2突起81Bは、第1突起81Aの前側において、幅方向にほぼ等しい間隔を隔てて、たとえば3つ形成されている。各第2突起81Bは、前側下端部が湾曲している1対の平板状のリブと、これらのリブの後端の間に架設される矩形状のリブとによって一体的に形成されている(図20(b)参照)。第3突起81Cは、下端部が斜め後側上方へ僅かに突出したフック形状であり(図20(b)参照)、第2突起81Bの前側において、幅方向にほぼ等しい間隔を隔てて、たとえば4つ形成されている。
図21は、第1フック部76Bが折曲部77Bに係合する様子を説明するための図である。図22は、第1フック部76Bの折曲部77Bに対する係合が完了した直後の正面装飾パネル5の上部の背面図である。図23は、全ての突起81が対応する貫通穴80に嵌った状態にある主面板75の上湾曲部77の底面図である。図24において、(a)は、図23のA−A線に基づく断面図であり、(b)は、図23のB−B線に基づく断面図であり、(c)は、図23のC−C線に基づく断面図であり、(d)は、図23のD−D線に基づく断面図である。
補助板76は、主面板75の上湾曲部77の後端部77Aに対して、後側から装着される(図20(b)の太線矢印参照)。このとき、まず、図21に示すように、補助板76の第1フック部76Bが、後端部77Aにおいて対応する折曲部77Bに係合する。ここで、上述したように、折曲部77Bの後側下端縁が斜め後側上方へ傾斜しているので、第1フック部76Bを折曲部77Bに対して円滑に係合させることができる。
そして、各第1フック部76Bが折曲部77Bの前端に到達すると、第1フック部76Bの折曲部77Bに対する係合が完了する。これにより、補助板76の幅方向へのずれが防止される。第1フック部76Bの折曲部77Bに対する係合が完了した直後においては、図22に示すように、補助板76の中央部が変形し、突起81が後端部77Aの上側面から浮き上がったり、後端部77Aの上側面に載ったりしている。そこで、各突起81を下側へ押し込み、対応する貫通穴80に嵌め込む。
具体的には、図23に示すように、第1突起81Aを第1貫通穴80Aに嵌め込み、第2突起81Bを第2貫通穴80Bに嵌め込み、第3突起81Cを第3貫通穴80Cに嵌め込む。
この状態では、図24(a)に示すように、第1フック部76Bが折曲部77Bの前端に到達しており、また、第2フック部76Cが後端部77Aの後端を上下方向から挟み込んでいる。また、図24(b)に示すように、第3突起81Cが、後端部77Aにおいて第3貫通穴80Cの後側周縁をなす部分に対して下側から係合している。また、図24(c)に示すように、第2突起81Bが第2貫通穴80Bに遊嵌され、後端部77Aよりも下方に突出している。そして、図24(d)に示すように、第1突起81Aが第1貫通穴80Aに遊嵌されている。この後、第1突起81Aが加熱されて潰されるので、補助板76が主面板75に熱溶着される。
このように、正面装飾パネル5は、主面板75が、透明材で形成されているのに対し、突起81が、主面板75とは別体の不透明材で形成された補助板76の裏面に形成されているので、突起81が目立つことはなく、見映えの向上を図ることができる。また、ねじ等を用いなくても、補助板76を、熱溶着によって主面板75に確実に取り付けることができるので、製造コストの低下を図ることができる。また、正面装飾パネル5がメインフレーム4に対して比較的高い頻度で着脱されるので、補助板76と主面板75との接合部分には所定の強度が要求されるが、熱溶着を用いることにより、ねじ等を用いる場合に比べて、この接合部分を強固にすることができる。
図25は、背面右上側から見た正面装飾パネル5の斜視図である。図26は、下湾曲部78周辺を抜き出して示した図であって、(a)は、正面図であり、(b)は、背面図であり、(c)は、(b)のA−A線に基づく断面図である。
図25に示すように、各下湾曲部78の裏面(背面)には、補強材83が取り付けられている。補強材83は、不透明の樹脂等で形成されており、その形状は、下湾曲部78に沿う略L字の板状である。ここで、図26(c)に示すように、補強材83の後側部分は、前後左右方向に略平坦に延びており、この部分の前後方向略中央には、ねじ穴83Aが形成されている。下湾曲部78の後側部分において、ねじ穴83Aに下側から対向する部分には、貫通穴78Aが形成されている。ねじ84が下側から貫通穴78Aを通ってねじ穴83Aに組み付けられ、これにより、補強材83の後側部分が下湾曲部78の後側部分に固定される。一方、図26(b)に示すように、下湾曲部78の裏面(背面)の幅方向外側端部には、幅方向内側(図26(b)では左側)に突出する爪78Bが設けられている。この爪78Bは、不透明材で形成されているが、下湾曲部78において、湾曲した部分の下側に配置されているので、図26(a)に示すように下湾曲部78を正面から見ても、爪78Bは透けない。そして、図26(c)に示すように、爪78Bが背面側から補強材83に係合することによって、補強材83は下湾曲部78に引き寄せられる。このように、上述したねじ84および爪78Bによって、補強材83は下湾曲部78に固定される。また、図26(b)に示すように、下湾曲部78の幅方向両端が上向きに折れ曲っており、これらの折れ曲り部分によって、補強材83は、幅方向両側から挟持されている。そして、補強材83の背面の上部には、幅方向外側へ向かって窪むリブ(係止用リブ85)が設けられている。
このような補強材83によって、下湾曲部78の剛性を確保することができる。また、後述するように、係止用リブ85によって、正面装飾パネル5を空気清浄機1において位置決めすることができる。
そして、補強材83は、不透明材で形成されているが、主面板75の下辺において裏面側へ湾曲した下湾曲部78の裏側に取り付けられている。また、上述した係止用リブ85が、下湾曲部78でなく、補強材83に設けられている。これらの結果、補強材83および係止用リブ85が目立つことはなく、見映えの向上を図ることができる。
図27は、メインフレーム4に対する正面装飾パネル5の取り付けを説明するための、正面装飾パネル5およびメインフレーム4の上端部周辺の断面図である。図28は、メインフレーム4に対する正面装飾パネル5の取り付けを説明するための、係止用リブ85周辺における正面装飾パネル5およびメインフレーム4の断面図である。
以下には、メインフレーム4に対する正面装飾パネル5の取り付けについて説明する。まず、図1に示すように、メインフレーム4の上側壁には、3つの凹部87が、幅方向に間隔を隔てて設けられている。また、メインフレーム4の前側面において、幅方向両端部の下端には、フック86が設けられている。フック86は、前側に突出しており、その前端部は幅方向外側へ僅かに折れ曲っている。
このようなメインフレーム4に対して正面装飾パネル5を取り付ける。詳しくは、まず、図27に示すように、正面装飾パネル5の上湾曲部77において第2貫通穴80Bから下方に突出している第2突起81Bを、メインフレーム4において対応する凹部87に嵌め込む。これにより、正面装飾パネル5の上部がメインフレーム4に係止される。そして、第2突起81Bを中心として、正面装飾パネル5をメインフレーム4側(後側)へ揺動させる。そして、図28に示すように、メインフレーム4のフック86が、正面装飾パネル5の下湾曲部78において対応する係止用リブ85に係合すると、メインフレーム4に対する正面装飾パネル5の取り付けが完了する。ここで、上述したように、爪78Bによって補強材83は下湾曲部78に固定さているので、フック86が係止用リブ85に係合しても、係止用リブ85を有する補強材83がフック86側へ引き寄せされることはない。また、図25に示すように、正面装飾パネル5の下辺において幅方向両端の下湾曲部78によって幅方向に囲まれた領域は、図2に示すフィルタ11に連通しており、上述した吸気口15と同様に、空気入口として機能する。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
正面右上側から見た空気清浄機1の斜視図であって、正面装飾パネル5を前側へずらして配置した状態を示す。 空気清浄機1のほぼ中央の縦断面図である。 図2のA−A線に基づく断面図である。 図2のB−B線に基づく断面図である。 図2のC−C線に基づく断面図であって、(a)は、第1の形態を示し、(b)は、第2の形態を示す。 ガイドリブ24の形状であって、(a)は、図5(a)で示す第1の形態で用いられる形状を示し、(b)は、図5(b)で示す第2の形態で用いられる形状を示す。 正面右上側から見たフィルタ11の分解斜視図であって、プレフィルタ12およびフィルタホルダ11Aのみを示す。 プレフィルタ12の正面図である。 プレフィルタ12の成型を説明するための図であって、(a)は、本実施形態によるプレフィルタ12を示し、(b)は、比較例に係るプレフィルタ12を示す。 正面から見た電解水ミスト発生ユニット30の縦断面図である。 図10のA−A線に基づく断面図である。 (a)は、図10のB−B線に基づく断面図であり、(b)は、図12(a)のA−A線に基づく断面図である。 電解水ミスト発生ユニットの別の実施形態を示す図で、図11に示す構成の変形を示す図である。 電解水ミスト発生ユニットのさらに別の実施形態を示す図で、図11に示す構成の変形を示す図である。 図14に示す実施形態であって、図14と異なる部分の断面を示す図である。 タンク32のキャップ29を示す図であって、(a)は、キャップ29の円中心での縦断面図であり、(b)は、キャップ29の底面図である。 図16において仕切り29Eを設けた図である。 メインフレーム4の内パネル4Cにおいて人感センサ60近傍部分を抜き出して示した図であって、(a)は、背面図であり、(b)は、(a)の図示矢印A側から見た側面図であり、(c)は、(a)のB−B線に基づく断面図であり、(d)は、(b)に比較例を適用した図である。 人感センサ60周辺を示した図であって、(a)は、正面図であり、(b)は、(a)のA−A線に基づく断面図であり、(c)は、リング状レンズ61の背面図である。 背面右下側から見た正面装飾パネル5の斜視図であって、(a)は、正面装飾パネル5全体を示し、(b)は、正面装飾パネル5の上側左端部を拡大して示している。 第1フック部76Bが折曲部77Bに係合する様子を説明するための図である。 第1フック部76Bの折曲部77Bに対する係合が完了した直後の正面装飾パネル5の上部の背面図である。 全ての突起81が対応する貫通穴80に嵌った状態にある主面板75の上湾曲部77の底面図である。 (a)は、図23のA−A線に基づく断面図であり、(b)は、図23のB−B線に基づく断面図であり、(c)は、図23のC−C線に基づく断面図であり、(d)は、図23のD−D線に基づく断面図である。 背面右上側から見た正面装飾パネル5の斜視図である。 下湾曲部78周辺を抜き出して示した図であって、(a)は、正面図であり、(b)は、背面図であり、(c)は、(b)のA−A線に基づく断面図である。 メインフレーム4に対する正面装飾パネル5の取り付けを説明するための、正面装飾パネル5およびメインフレーム4の上端部周辺の断面図である。 メインフレーム4に対する正面装飾パネル5の取り付けを説明するための、係止用リブ85周辺における正面装飾パネル5およびメインフレーム4の断面図である。
符号の説明
1 空気清浄機
28 タンク本体
29 キャップ
29E 仕切り
30 電解水ミスト発生ユニット
32 タンク
34A 突出ピン
35A 水給水口
36 落下通路
37 タンク開口
38 開閉機構
39 所定水位
40 電解室
41 電極板
42 第1部
42B 一端開口
42C 他端開口
43A 金属板
45A ミスト出口
46 振動付与室
47 ミスト漂流室
49 貯水室
50 超音波振動子
54 ミスト誘導路
54B 絞りリブ
55 ミスト放散口
57 通気口
58 空気補助流路

Claims (9)

  1. 空気清浄機に装着され、清浄化された空気によってミストを放散する電解水ミスト発生ユニットであって、
    所定水位まで水を溜めるための貯水室と、
    前記貯水室の上部に配置され、貯水室に所定水位の水が溜まった状態を保つように、貯水室へ水を供給するためのタンクと、
    前記貯水室の水を電気分解して電解水とするための少なくとも一対の電極板と、
    前記貯水室の底面に配置され、貯水室の水からミストを発生させるための超音波振動子と、
    前記貯水室に溜められた所定水位の水の水面上方に空間を確保するように形成され、貯水室の水から生じるミストが漂うミスト漂流室と、
    一端開口および他端開口を有し、一端開口は清浄化された空気の供給口に対向され、他端開口は前記ミスト漂流室の空間に臨んでいて、前記供給口から供給される清浄化された空気を前記ミスト漂流室へ導入するための空気導入路と、
    前記ミスト漂流室の天面に開口しており、前記空気導入路から導入される空気によりミストが押し出される出口と、
    を含むことを特徴とする空気清浄機用電解水ミスト発生ユニット。
  2. 前記ミスト漂流室は、予め定める容積の空間を有することを特徴とする、請求項1記載の空気清浄機用電解水ミスト発生ユニット。
  3. 前記ミスト漂流室は、超音波振動子上の水面から予め定める寸法上方に天面の一部を有し、その一部の天面には金属板が設けられていることを特徴とする、請求項1または2記載の空気清浄機用電解水ミスト発生ユニット。
  4. 前記出口には、前記タンクの側面に沿って上方へ延びるミスト誘導路が連通されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の空気清浄機用電解水ミスト発生ユニット。
  5. 前記ミスト誘導路の上端には、ミスト放散口が開口されており、
    前記ミスト放散口の内方には、放散されるミストの流速を増加させるために、前記ミスト誘導路内を流れる空気の通過流量を絞るためのリブが設けられていることを特徴とする、請求項4記載の空気清浄機用電解水ミスト発生ユニット。
  6. 前記貯水室の中央部に、前記タンクからの水供給口が形成されており、前記貯水室は、水供給口の一方側に設けられた前記電極板が備えられた電解室としての第1貯水室と、水供給口の他方側に設けられた前記超音波振動子が備えられたミスト発生室としての第2貯水室とを有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の空気清浄機用電解水ミスト発生ユニット。
  7. 前記タンクは、開口を有するタンク本体と、タンク本体の開口に対して着脱可能なキャップとを含み、
    前記キャップは、前記開口を下に向けてタンク本体がセットされたときに、前記貯水室に備えられた突出ピンで押し上げられて開口を開く開閉機構と、前記開閉機構の周囲に形成され、開口から落下する水の落下通路とを有し、
    前記落下通路の容積が、下方で増加するのを制限する仕切りが設けられていることを特徴とする、請求項6記載の空気清浄機用電解水ミスト発生ユニット。
  8. 前記空気導入路の一端開口は、前記空気導入路の通路断面積に比べて断面積が大きくされていることを特徴とする、請求項1記載の空気清浄機用電解水ミスト発生ユニット。
  9. 前記ミスト誘導路に関連して、清浄化された空気が前記ミスト誘導路の外周に沿って前記ミスト放散口周囲から放散方向へ流れる補助空気流路が備えられていることを特徴とする、請求項5記載の空気清浄機用電解水ミスト発生ユニット。
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