JP2009057341A - 毛髪処理剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の毛髪処理剤は、過酸化水素を含み、かつ、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムおよび塩化アルキルトリメチルアンモニウムからなる群より選ばれる、少なくとも1種のカチオン界面活性剤を0.35〜0.85重量%、炭素数14〜22の高級アルコールを0.5〜2重量%、多価アルコールを3〜10重量%の量で含むことを特徴とする。
【選択図】なし
Description
流れたり、また毛髪から剤がタレ落ちるといった被施術者の不快感の原因を払拭する性能を兼ね備えるものではなかった。
したがって、本発明は、塗布した剤のたれを抑制しつつ、ロッドに毛髪を巻いたまま塗布してもロッドの内側まで充分に剤が浸透する適度な粘度を有し、仕上がりの毛髪に好ましい風合いを与えるとともに、剤の安定性をも保持した毛髪処理剤を提供することを課題とする。
本発明の毛髪処理剤は、過酸化水素を含み、かつ、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムおよび塩化アルキルトリメチルアンモニウムからなる群より選ばれる、少なくとも1種のカチオン界面活性剤を0.35〜0.85重量%、炭素数14〜22の高級アルコールを0.5〜2重量%、多価アルコールを3〜10重量%の量で含むことを特徴とする。
本発明の毛髪処理剤は、過酸化水素を含み、かつ、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムおよび塩化アルキルトリメチルアンモニウムからなる群より選ばれる、少なくとも1種のカチオン界面活性剤を0.35〜0.85重量%、炭素数14〜22の高級アルコールを0.5〜2重量%、多価アルコールを3〜10重量%の量で含むことを特徴としている。
過酸化水素は、酸化剤として、本発明の毛髪処理剤に配合される。
過酸化水素は、本発明の毛髪処理剤100重量%中に、通常0.5〜12.0重量%、好ましくは0.5〜6.0重量%の量で含まれている。過酸化水素は、従来より用いられていた臭素酸ナトリウムなどの酸化剤よりも酸化力が強いため、施術時間を短縮することができる。その一方で、過酸化水素は経時的に分解しやすい面を有しているが、本発明の毛髪処理剤によれば、後述する成分を特定の量で配合することによって、このような過酸化水素の分解をも抑制することができ、剤の安定性に優れている。
本発明の毛髪処理剤は、該毛髪処理剤100重量%中に、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムおよび塩化アルキルトリメチルアンモニウムからなる群より選ばれる、少なくとも1種のカチオン界面活性剤を0.35〜0.85重量%の量で含有する。
本発明の毛髪処理剤は、該毛髪処理剤100重量%中に、炭素数14〜22の高級アルコールを0.5〜2重量%の量で含有する。
℃)下で固体の1価のアルコールを意味し、具体的には、セチルアルコール、セテアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、ステアリルアルコールが挙げられる。なかでも、毛髪処理剤の低粘度安定性を向上させる観点から、ミリスチルアルコール、ベヘニルアルコールが好ましい。
本発明の毛髪処理剤は、該毛髪処理剤100重量%中に、多価アルコールを3〜10重量%の量で含有する。
このように多価アルコールを配合することで、毛髪処理剤全体の粘度を適度に調節し、保持することができる。また、上記カチオン界面活性剤および高級アルコールと相まって、施術後の毛髪に対して潤いを与え、手触り感を向上させることができる。特に、低粘度における粘度安定性の向上、および剤自体の分離の抑制に優れた効果を発揮する。
本発明の毛髪処理剤は、高級アルコールとして上記炭素数14〜22の高級アルコールのほか、さらに該毛髪処理剤100重量%中に、室温(25℃)下で液体の高級アルコールを0.01〜0.3重量%の量で含有するのが望ましい。
本発明の毛髪処理剤は、さらに該毛髪処理剤100重量%中に、低粘度の鎖状シリコーンを0.5〜2重量%の量で含有するのが望ましい。
ンとしては、具体的には、メチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ヒドロキシ末端変性ポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体及びジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体、メチルトリストリメチルシロキシシランが挙げられる。なかでも、低粘度のメチルポリシロキサンが好ましい。
さらに、本発明の毛髪処理剤は、本発明の目的を損なわない限り、必要に応じて、上述した成分以外のその他の成分を配合してもよい。
、塩化ジ(ポリオキシエチレン)オレイルメチルアンモニウム(2E.O.)、臭化ラウリル
トリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム;脂肪酸アミドアミン塩;アルキルトリアルキレングリコールアンモニウム塩;ベンザルコニウム塩;ベンゼトニウム塩;ピリジウム塩;イミダゾリニウム塩などが挙げられる。
本発明の毛髪処理剤は、上述した各成分を、公知の方法で適宜、撹拌、混合、加熱、冷却、溶解、分散(乳化)等することによって製造できる。
また、得られた各毛髪処理剤は、以下の評価方法および評価基準に従い評価した。
《粘度I》
長さ20cm(5g)の人毛サンプルを14mmのウェーブ用ロッドに巻きつけ、毛髪処理剤を塗布した。
5分間放置した後、ロッドに巻き込んだ内側の毛髪への毛髪処理剤の浸透性を評価した。
○:浸透性が良く、巻き込んだ内側の毛髪まで到達する。
△:浸透しにくく、巻き込んだ内側の毛髪まで到達しにくい。
×:粘度が高く、まったく浸透しない。
被施術者の毛髪(長さ約20cm)に14mmのウェーブ用ロッドに巻きつけ、毛髪処理剤を塗布し、塗布した際における、毛髪処理剤の被施術者の頭皮へのたれ流れ具合を評価した
。
○:頭皮への垂れ流れが少ない。
△:頭皮に垂れ流れる。
×:著しく頭皮に垂れ流れる。
長さ20cm(5g)の人毛を14mmのウェーブ用ロッドに巻きつけ、2浴式パーマネントウェーブ用第1剤を塗布し、15分間放置後、水洗した。次いで、毛髪処理剤を塗布して5分放置後、水洗し、ドライヤーで乾燥させた。
◎:非常によい。
○:良い。
△:あまり良くない。
×:非常に悪い。
毛髪処理剤を5℃、25℃、45℃の各条件下で3ヶ月保存し、剤の状態(粘度、分離の有無)を目視で観察した。剤の保存前後におけるこれらの状態の変化を評価した。
○:全く分離は見られないが、粘度にやや変化が見られた。
△:わずかな分離が見られ、粘度の変化が見られた。
×:明らかな分離が見られ、粘度の著しい変化が見られた。
毛髪処理剤を5℃、25℃、45℃の各条件下で3ヶ月保存し、以下の方法に従って剤の保存前後における酸化力を測定し、過酸化水素の含有率を求めた。剤の保存前後におけるこれら過酸化水素の含有率変化を評価した。
試料1mlを200mlの共栓フラスコに量り取り、水10ml及び30%硫酸5mlを加え、直ちに密
栓して軽く1〜2回振り混ぜた。次いで、ヨウ化カリウム試液5mlをゆっくりと加え、該フ
ラスコを密栓して30分間暗所に放置した後、0.1Nチオ硫酸ナトリウム液で滴定し、その消費量をAmlとした。過酸化水素の含有率は、Aに0.17をかけた値とした。(パーマネントウェーブ用剤申請要領 改訂第5版 パーマネントウェーブ用剤品質規格参照。)
○:保存前と過酸化水素の含有率があまり変わらない。
△:保存前より過酸化水素の含有率がやや低下する。
×:保存前より過酸化水素の含有率が著しく低下する。
表2に示した実施例1〜5の成分および配合割合にしたがって、毛髪処理剤を調整した。得られた毛髪処理剤を用いて、上述した評価方法および評価基準に基づいて評価を行った。結果を表2に示す。
表2に示した比較例1〜6の成分および配合割合にしたがって、毛髪処理剤を調整し、実施例1〜5と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
表3に示した実施例6〜17の成分および配合割合にしたがって、表2に示した各成分の種類を変え、毛髪処理剤を調整し、実施例1〜5と同様にして評価を行った。結果を表3に示す。
表4に示すように、実施例4において配合したカチオン界面活性剤、高級アルコール、多価アルコール、鎖状シリコーンおよび液体の高級アルコールに加え、さらに増粘剤またはノニオン界面活性剤を配合し、毛髪処理剤を調整した。得られた毛髪処理剤を用いて、実施例1〜5と同様にして評価を行った。結果を表4に示す。
Claims (4)
- 過酸化水素を含み、かつ、
塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムおよび塩化アルキルトリメチルアンモニウムからなる群より選ばれる、少なくとも1種のカチオン界面活性剤を0.35〜0.85重量%、
炭素数14〜22の高級アルコールを0.5〜2重量%、
多価アルコールを3〜10重量%の量で含むことを特徴とする毛髪処理剤。 - さらに、室温25℃において液状である高級アルコールを0.01〜0.3重量%の量で含むことを特徴とする請求項1に記載の毛髪処理剤。
- さらに、鎖状シリコーンを0.5〜2重量%の量で含むことを特徴とする請求項1または2に記載の毛髪処理剤。
- ロッドを用いるパーマネントウェーブ用第2剤として用いられることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪処理剤。
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