JP2009057341A - 毛髪処理剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布した剤のたれを抑制しつつ、ロッドに毛髪を巻いたまま塗布してもロッドの内側まで充分に剤が浸透する適度な粘度を有し、仕上がりの毛髪に好ましい風合いを与えるとともに、剤の安定性を保持した毛髪処理剤を提供すること。
【解決手段】本発明の毛髪処理剤は、過酸化水素を含み、かつ、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムおよび塩化アルキルトリメチルアンモニウムからなる群より選ばれる、少なくとも1種のカチオン界面活性剤を0.35〜0.85重量%、炭素数14〜22の高級アルコールを0.5〜2重量%、多価アルコールを3〜10重量%の量で含むことを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪処理剤に関する。より詳しくは、本発明は、過酸化水素を含み、かつ特定のカチオン界面活性剤、高級アルコールおよび多価アルコールを含む毛髪処理剤であって、特にロッドを用いるパーマネントウェーブ用第2剤として好適な毛髪処理剤に関する。
従来より、パーマネントウェーブ施術において、柔らかい自然なウェーブを出すためにロッドが使用される場合がある。このパーマネントウェーブ施術に用いられる2浴式パーマネントウェーブ剤の第2剤、いわゆるパーマネントウェーブ用第2剤は、このロッドに毛髪を巻いたまま塗布されるため、ロッドの内側に巻き込まれた毛髪にまで剤が浸透しやすいよう、粘度がほとんどない剤が多く用いられていた。しかしながら、このように粘度がない剤であると、毛髪に塗布した際に頭皮にたれ流れやすく、また毛髪から剤がタレ落ちやすいため、被施術者に不快感を与える原因となっていた。また、一般にパーマネントウェーブ用第2剤には、施術時間の短縮を図るために過酸化水素を配合するが、このような剤を用いて施術すると、施術後の毛髪に潤いがなくなるとともに毛髪がパサつきやすく、仕上がりの風合いが低下する傾向にあった。
こうしたなか、上述のような被施術者に対する不快感を解消すべく、過酸化水素を配合した剤に増粘剤を配合することで、剤の粘度を向上させる技術が提案されている(特許文献1〜3参照)。しかしながら、増粘剤を配合すると、粘度安定性が向上するものの、施術後の毛髪にパサつきまたはごわつきが生じやすく、クリーム状、または乳液状の剤と比べ、毛髪の風合いが芳しくない傾向にあった。
また、増粘剤だけでなく、高級アルコール、または界面活性剤を組み合わせて配合することによって、剤の粘度を適度に調整し、被施術者の不快感を改善するという方法も採用されていたが、最適な粘度のものはなかった。
一方、剤の安定性を向上させるために、高級アルコールと界面活性剤とを組み合わせて配合する場合には、界面活性剤としてノニオン界面活性剤を用いる剤が提案されている(特許文献4〜5参照)。しかしながら、ノニオン界面活性剤は、毛髪表面に対する油分などのコンディショニング成分の付着を阻害する性質を有するため、さらに施術後の毛髪がパサつきやすく、毛髪の風合いが低下する傾向にあった。
このようなことから、特にロッドを用いるパーマネント施術に用いられる2浴式パーマネントウェーブ用第2剤においては、ロッドに巻かれた内側の毛髪にも剤を浸透させる必要性から、粘度がほとんどないウォーター状の剤が用いられていた。
特開平10−87445号公報 特許3872523号公報 特開2000−230195号公報 特開2006−282524号公報 特開2005−162665号公報
しかしながら、提案されたいずれの剤も、毛髪をロッドに巻いたまま塗布した際、ロッドの内側にまで充分に浸透する程度の適度な粘度を保持しつつ、塗布した剤が頭皮にたれ
流れたり、また毛髪から剤がタレ落ちるといった被施術者の不快感の原因を払拭する性能を兼ね備えるものではなかった。
特に、従来のようなウォーター状の剤であると、塗布した剤のたれ流れ等を一向に解消し得ず、被施術者の不快感を助長するものとなっていた。
したがって、本発明は、塗布した剤のたれを抑制しつつ、ロッドに毛髪を巻いたまま塗布してもロッドの内側まで充分に剤が浸透する適度な粘度を有し、仕上がりの毛髪に好ましい風合いを与えるとともに、剤の安定性をも保持した毛髪処理剤を提供することを課題とする。
本発明者は、低粘度の安定性に優れ、かつ仕上がりの風合いを向上させることができ、特にロッドを用いるパーマネントウェーブ施術に好適な毛髪処理剤を見出すに至った。
本発明の毛髪処理剤は、過酸化水素を含み、かつ、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムおよび塩化アルキルトリメチルアンモニウムからなる群より選ばれる、少なくとも1種のカチオン界面活性剤を0.35〜0.85重量%、炭素数14〜22の高級アルコールを0.5〜2重量%、多価アルコールを3〜10重量%の量で含むことを特徴とする。
さらに本発明の毛髪処理剤は、室温25℃において液状である高級アルコールを0.01〜0.3重量%の量で含んでいてもよく、鎖状シリコーンを0.5〜2重量%の量で含んでいてもよい。
本発明の毛髪処理剤は、ロッドを用いるパーマネントウェーブ用第2剤として、好適に用いられる。
本発明の毛髪処理剤によれば、低粘度であるため、ロッドに毛髪を巻いたまま塗布しても、ロッドの内側まで剤を充分に浸透させることができる。また、粘度がほとんどない従来のウォーター状の剤に比べ、毛髪に塗布した剤のたれを抑制することができるので、被施術者の不快感を解消することが可能である。
さらに、施術後の毛髪に対して充分に潤いを与えることができ、仕上がりの風合いを向上させることができる。
次に本発明の毛髪処理剤について具体的に説明する。
本発明の毛髪処理剤は、過酸化水素を含み、かつ、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムおよび塩化アルキルトリメチルアンモニウムからなる群より選ばれる、少なくとも1種のカチオン界面活性剤を0.35〜0.85重量%、炭素数14〜22の高級アルコールを0.5〜2重量%、多価アルコールを3〜10重量%の量で含むことを特徴としている。
増粘剤としては、たとえば、ヒドロキシエチルセルロース、N−ビニルピロリドン−N,N−ジアルキルアミノアルキルメタクリレート共重合体、ビニルピロリドン/スチレン共重合体、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、キサンタンガムなどが挙げられ、ノニオン界面活性剤としては、たとえば、ポリオキシエチレン(2)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(40)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、ラウリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタンなどが挙げられる。これら増粘剤およびノニオン界面活性剤を配合すれば、過酸化水素の分解を抑制できるとともに剤の粘度の安定性が向上する反面、施術後の毛髪がパサつきやすく、毛髪の風合いが低下するという問題が生じていた。特にノニオン界面活性剤は、毛髪表面に対する油分などのコンディショニング成分の付着を阻害する性質を有するため、配合しないのが望ましいものの、配合せずに剤の安定性を向上させるのは困難であった。
本発明の毛髪処理剤は、これら増粘剤およびノニオン界面活性剤を含まなくとも、剤の安定性を保持しつつ、剤のたれを抑制し、かつ施術後の毛髪に対してしっとりとした潤いのある触感およびつやを充分に付与することができる。
<過酸化水素>
過酸化水素は、酸化剤として、本発明の毛髪処理剤に配合される。
過酸化水素は、本発明の毛髪処理剤100重量%中に、通常0.5〜12.0重量%、好ましくは0.5〜6.0重量%の量で含まれている。過酸化水素は、従来より用いられていた臭素酸ナトリウムなどの酸化剤よりも酸化力が強いため、施術時間を短縮することができる。その一方で、過酸化水素は経時的に分解しやすい面を有しているが、本発明の毛髪処理剤によれば、後述する成分を特定の量で配合することによって、このような過酸化水素の分解をも抑制することができ、剤の安定性に優れている。
<カチオン界面活性剤>
本発明の毛髪処理剤は、該毛髪処理剤100重量%中に、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムおよび塩化アルキルトリメチルアンモニウムからなる群より選ばれる、少なくとも1種のカチオン界面活性剤を0.35〜0.85重量%の量で含有する。
これらカチオン界面活性剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。2種以上組み合わせる場合には、これらの合計量が上記範囲内となるように用いる。毛髪処理剤の安定性の向上、および施術後の毛髪の手触り感向上の観点からは、これらを2種以上組み合わせて用いるのが好適である。
上述したように、従来より毛髪処理剤に過酸化水素を配合することにより、施術時間の短縮を図っていたが、このような剤を用いて施術すると、施術後の毛髪に潤いがなくなるとともに毛髪がパサつきやすく、仕上がりの風合いが低下する傾向にあった。また、低粘度の剤における乳化物の分離などを抑制するために、さらにノニオン界面活性剤が配合されていたが、ノニオン界面活性剤はトリートメント成分の毛髪への付着を阻害する性質も有しているため、施術後の毛髪の仕上がり感を向上させるには至っていなかった。
これに対し、本発明の毛髪処理剤に配合される特定のカチオン界面活性剤は、それ自身がトリートメント成分として充分な効果を発揮するとともに、乳化する際には活性剤として作用する。そのため、過酸化水素が配合された剤に、さらにこれら特定のカチオン界面活性剤を特定の量で配合することにより、剤の安定性を向上させることができるとともに、施術後の毛髪に対して潤いを与え、手触り感を向上させることができる。したがって、従来のようにノニオン界面活性剤を配合させる必要がなく、ノニオン界面活性剤に起因する施術後の毛髪の仕上がり感の悪化を防止することが可能となる。
<炭素数14〜22の高級アルコール>
本発明の毛髪処理剤は、該毛髪処理剤100重量%中に、炭素数14〜22の高級アルコールを0.5〜2重量%の量で含有する。
炭素数14〜22の高級アルコールとは、炭素数14〜22であって、かつ室温(25
℃)下で固体の1価のアルコールを意味し、具体的には、セチルアルコール、セテアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、ステアリルアルコールが挙げられる。なかでも、毛髪処理剤の低粘度安定性を向上させる観点から、ミリスチルアルコール、ベヘニルアルコールが好ましい。
これら炭素数14〜22の高級アルコールは、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。2種以上組み合わせる場合には、これらの合計量が上記範囲内となるように用いる。
このように特定の高級アルコールを配合することで、毛髪処理剤全体の粘度を適度に調節し、保持することができる。また、上記カチオン界面活性剤と相まって、施術後の毛髪に対して潤いを与え、手触り感を向上させることができる。
<多価アルコール>
本発明の毛髪処理剤は、該毛髪処理剤100重量%中に、多価アルコールを3〜10重量%の量で含有する。
多価アルコールとは、2価以上のアルコールを意味し、具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリグリセリン、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコールが挙げられる。
なかでも、毛髪処理剤の低粘度安定性を向上させる観点から、1,3−ブチレングリコール、グリセリンがより好ましく、1,3−ブチレングリコールが最もこのましい。
このように多価アルコールを配合することで、毛髪処理剤全体の粘度を適度に調節し、保持することができる。また、上記カチオン界面活性剤および高級アルコールと相まって、施術後の毛髪に対して潤いを与え、手触り感を向上させることができる。特に、低粘度における粘度安定性の向上、および剤自体の分離の抑制に優れた効果を発揮する。
<液体の高級アルコール>
本発明の毛髪処理剤は、高級アルコールとして上記炭素数14〜22の高級アルコールのほか、さらに該毛髪処理剤100重量%中に、室温(25℃)下で液体の高級アルコールを0.01〜0.3重量%の量で含有するのが望ましい。
室温(25℃)下で液体の高級アルコールとは、具体的には、イソステアリルアルコール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノールが挙げられる。なかでも、不飽和結合を有さない高級アルコールが好ましく、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノールが好適である。
このように液体の高級アルコールを配合することで、本発明の毛髪処理剤が有する低粘度性を阻害することなく、施術後の毛髪に対してさらに潤いおよびつやを付与し、施術後の仕上がり感をより向上させることができる。
<低粘度の鎖状シリコーン>
本発明の毛髪処理剤は、さらに該毛髪処理剤100重量%中に、低粘度の鎖状シリコーンを0.5〜2重量%の量で含有するのが望ましい。
低粘度の鎖状シリコーンとは、毛細管粘度計を用いた25℃における粘度が1000mm2/s以下、好ましくは100mm2/s以下の鎖状シリコーンを意味し、鎖状シリコー
ンとしては、具体的には、メチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ヒドロキシ末端変性ポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体及びジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体、メチルトリストリメチルシロキシシランが挙げられる。なかでも、低粘度のメチルポリシロキサンが好ましい。
このように低粘度の鎖状シリコーンを配合することで、本発明の毛髪処理剤の有する低粘度性を阻害することなく、さらに毛髪処理剤全体の粘度安定性を向上させることができるとともに、施述後の毛髪により良好な手触り感および指通り、つやを付与することができる。
<その他の成分>
さらに、本発明の毛髪処理剤は、本発明の目的を損なわない限り、必要に応じて、上述した成分以外のその他の成分を配合してもよい。
その他の成分の1つとして、水が挙げられる。水は、上述した各成分の溶解性および分散性を向上させるだけでなく、毛髪処理剤全体の粘度調節を容易にする観点から、媒体として好適である。配合量は、本発明の目的を損なわない限り、特に限定されない。水としては、具体的には、イオン交換水、蒸留水などの精製水が挙げられる。
さらに、水以外のその他の成分としては、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムおよび塩化アルキルトリメチルアンモニウム以外のカチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両イオン界面活性剤、安定剤、金属封鎖剤、pH調整剤、毛髪保護剤、油剤、保湿剤、香料、着色剤などが挙げられ、これらを本発明の目的を損なわない範囲内の量で、本発明の毛髪処理剤に適宜配合することができる。
たとえば、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムおよび塩化アルキルトリメチルアンモニウム以外のカチオン界面活性剤としては、塩化アルキルトリメチルアンモニウム(別名;ベヘントリモニウムクロリド)、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化トリ(ポリオキシエチレン)ステアリルアンモニウム(5E.O.)
、塩化ジ(ポリオキシエチレン)オレイルメチルアンモニウム(2E.O.)、臭化ラウリル
トリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム;脂肪酸アミドアミン塩;アルキルトリアルキレングリコールアンモニウム塩;ベンザルコニウム塩;ベンゼトニウム塩;ピリジウム塩;イミダゾリニウム塩などが挙げられる。
たとえば、アニオン界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸塩;ポリオキシエチレン(以下、POEと略す)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、POEノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウムなどのPOEアルキル/アルキルアリルエーテル硫酸塩;スルホコハク酸塩;N−アシルスルホン酸塩;アルキルベンゼンスルホン酸塩;α−オレフィンスルホン酸塩;アルカンスルホン酸塩;N−アシルアミノ酸塩;POEアルキルエーテルリン酸およびその塩などが挙げられる。
たとえば、両イオン界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどのベタイン型;2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウムなどのイミダゾリン型;アミノ酸型などが挙げられる。
たとえば、安定剤としては、サリチル酸、リン酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、アスコルビン酸、エリソルビン酸、エデト酸塩、エチドロン酸塩、フェナセチン、クエン酸、クエン酸ナトリウム、トリエタノールアミンなどが挙げられる。
<毛髪処理剤>
本発明の毛髪処理剤は、上述した各成分を、公知の方法で適宜、撹拌、混合、加熱、冷却、溶解、分散(乳化)等することによって製造できる。
本発明の毛髪処理剤は、適度な低粘度を有している。そのため、塗布性が良好であるとともに、塗布後に毛髪からタレ落ちることがないため、被施術者の不快感を解消することができる。また、ロッドを用いる施術においては、ロッドの内側に巻かれた毛髪にも剤の浸透性が良好である。このような適度な低粘度とは、具体的には、B型粘度計(2号ローター、回転数60rpm、60秒)で測定した25℃での粘度が50〜300mPa・s、好ましくは50〜200mPa・s、より好ましくは50〜100mPa・sである。
なお、本発明の毛髪処理剤の剤型は特に限定されないが、ローション状であるのが望ましい。このような剤型であると、クリーム状の剤よりも、ロッドに巻かれた内側の毛髪にまで剤を浸透させやすい。
本発明の毛髪処理剤の用途は特に限定されないが、酸化染毛剤用第2剤である酸化剤、脱色剤、2浴式パーマネントウェーブ用第2剤として用いることができる。なかでも、2浴式パーマネントウェーブ用第2剤として好適であり、特にロッドを用いるパーマネント施術に用いられる剤として最も好適である。本発明の毛髪処理剤は、適度な低粘度を有しているため、ロッドの内側に巻かれた毛髪にまで充分に浸透してロッドの内側と外側との浸透ムラを抑制するとともに、塗布後に毛髪からタレ落ちることがないため、被施術者の不快感を解消することができる。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
また、得られた各毛髪処理剤は、以下の評価方法および評価基準に従い評価した。
[評価方法]
《粘度I》
長さ20cm(5g)の人毛サンプルを14mmのウェーブ用ロッドに巻きつけ、毛髪処理剤を塗布した。
5分間放置した後、ロッドに巻き込んだ内側の毛髪への毛髪処理剤の浸透性を評価した。
◎:浸透性が非常に良く、巻き込んだ内側の毛髪まですばやく到達する。
○:浸透性が良く、巻き込んだ内側の毛髪まで到達する。
△:浸透しにくく、巻き込んだ内側の毛髪まで到達しにくい。
×:粘度が高く、まったく浸透しない。
《粘度II》
被施術者の毛髪(長さ約20cm)に14mmのウェーブ用ロッドに巻きつけ、毛髪処理剤を塗布し、塗布した際における、毛髪処理剤の被施術者の頭皮へのたれ流れ具合を評価した
◎:頭皮にはほとんど垂れ流れない。
○:頭皮への垂れ流れが少ない。
△:頭皮に垂れ流れる。
×:著しく頭皮に垂れ流れる。
《施術後の手触り・施術後のつや》
長さ20cm(5g)の人毛を14mmのウェーブ用ロッドに巻きつけ、2浴式パーマネントウェーブ用第1剤を塗布し、15分間放置後、水洗した。次いで、毛髪処理剤を塗布して5分放置後、水洗し、ドライヤーで乾燥させた。
2浴式パーマネントウェーブ用第1剤の成分とその配合比(重量%)を表1に示す。
Figure 2009057341
施術後の毛髪について、手触りおよびつやを評価した。
◎:非常によい。
○:良い。
△:あまり良くない。
×:非常に悪い。
《安定性I》
毛髪処理剤を5℃、25℃、45℃の各条件下で3ヶ月保存し、剤の状態(粘度、分離の有無)を目視で観察した。剤の保存前後におけるこれらの状態の変化を評価した。
◎:全く分離が見られず、粘度が保存前と変わらない。
○:全く分離は見られないが、粘度にやや変化が見られた。
△:わずかな分離が見られ、粘度の変化が見られた。
×:明らかな分離が見られ、粘度の著しい変化が見られた。
《安定性II》
毛髪処理剤を5℃、25℃、45℃の各条件下で3ヶ月保存し、以下の方法に従って剤の保存前後における酸化力を測定し、過酸化水素の含有率を求めた。剤の保存前後におけるこれら過酸化水素の含有率変化を評価した。
[酸化力および過酸化水素の含有率の測定方法]
試料1mlを200mlの共栓フラスコに量り取り、水10ml及び30%硫酸5mlを加え、直ちに密
栓して軽く1〜2回振り混ぜた。次いで、ヨウ化カリウム試液5mlをゆっくりと加え、該フ
ラスコを密栓して30分間暗所に放置した後、0.1Nチオ硫酸ナトリウム液で滴定し、その消費量をAmlとした。過酸化水素の含有率は、Aに0.17をかけた値とした。(パーマネントウェーブ用剤申請要領 改訂第5版 パーマネントウェーブ用剤品質規格参照。)
◎:保存前と過酸化水素の含有率が変わらない。
○:保存前と過酸化水素の含有率があまり変わらない。
△:保存前より過酸化水素の含有率がやや低下する。
×:保存前より過酸化水素の含有率が著しく低下する。
[実施例1〜5]
表2に示した実施例1〜5の成分および配合割合にしたがって、毛髪処理剤を調整した。得られた毛髪処理剤を用いて、上述した評価方法および評価基準に基づいて評価を行った。結果を表2に示す。
[比較例1〜6]
表2に示した比較例1〜6の成分および配合割合にしたがって、毛髪処理剤を調整し、実施例1〜5と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
[実施例6〜17]
表3に示した実施例6〜17の成分および配合割合にしたがって、表2に示した各成分の種類を変え、毛髪処理剤を調整し、実施例1〜5と同様にして評価を行った。結果を表3に示す。
[比較例7〜12]
表4に示すように、実施例4において配合したカチオン界面活性剤、高級アルコール、多価アルコール、鎖状シリコーンおよび液体の高級アルコールに加え、さらに増粘剤またはノニオン界面活性剤を配合し、毛髪処理剤を調整した。得られた毛髪処理剤を用いて、実施例1〜5と同様にして評価を行った。結果を表4に示す。
Figure 2009057341
Figure 2009057341
Figure 2009057341

Claims (4)

  1. 過酸化水素を含み、かつ、
    塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムおよび塩化アルキルトリメチルアンモニウムからなる群より選ばれる、少なくとも1種のカチオン界面活性剤を0.35〜0.85重量%、
    炭素数14〜22の高級アルコールを0.5〜2重量%、
    多価アルコールを3〜10重量%の量で含むことを特徴とする毛髪処理剤。
  2. さらに、室温25℃において液状である高級アルコールを0.01〜0.3重量%の量で含むことを特徴とする請求項1に記載の毛髪処理剤。
  3. さらに、鎖状シリコーンを0.5〜2重量%の量で含むことを特徴とする請求項1または2に記載の毛髪処理剤。
  4. ロッドを用いるパーマネントウェーブ用第2剤として用いられることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪処理剤。
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