JP2004182653A - 縮毛矯正処理用中間処理剤組成物 - Google Patents

縮毛矯正処理用中間処理剤組成物 Download PDF

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Yuji Hirano
祐司 平野
Mikako Ezure
美佳子 江連
Masahiko Sakai
雅彦 坂井
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Abstract

【課題】毛髪へ塗布した際に適度に毛髪に保持され、縮毛矯正効果とその持続性が飛躍的に向上し、かつ本剤の塗布中に髪のもつれや引っかかりが低減され、髪の縮れなどのトラブルのない組成物の提供。
【解決手段】(A)pKaが5以下である有機酸又は無機酸及びそれらの塩からなるpH緩衝剤を酸として1〜25重量%、(B)C6−C18の芳香族疎水性基若しくはC6−C11の脂肪族炭化水素基を有する疎水性スルホン酸又はその塩0.1〜40重量%、及び(C)芳香族アルコール0.1〜20重量%、並びに、(D)高級アルコール又は高級脂肪酸0.1〜20重量%及び(E)水溶性高分子0.1〜20重量%の少なくとも一方を含有し、pHが1〜5である、縮毛矯正における還元工程後、酸化工程前に使用するための中間処理剤組成物。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、毛髪へ塗布した際に適度に毛髪に保持され、縮毛矯正効果とその持続性が飛躍的に向上し、かつ本剤の塗布中に髪のもつれや引っかかりが低減され、髪の縮れなどのトラブルのない縮毛矯正処理用中間処理組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
美的観点から、くせ毛・縮毛を真っ直ぐな形状に矯正する要望がある。このような縮毛矯正処理は、パーマネントウェーブと同様に、毛髪を直線状に矯正するときに発生する応力を緩和するため毛髪内シスチンを切断する還元性組成物による還元工程と、応力消失後の毛髪に直線形状を固定するためシスチンを再形成する酸化性組成物による酸化工程からなる。しかし、従来のシステム(還元処理/酸化処理)による縮毛矯正効果は十分なものではない。
【0003】
この課題を改善すべく、還元処理と酸化処理の間で処理を行う中間処理剤、還元処理及び酸化処理の後に処理を行う後処理剤に関する検討が行われている。例えば、還元処理の後の毛髪に本発明でいう成分(A)、(B)及び(C)を組み合わせた組成で毛髪を処理した場合、縮毛矯正効果が向上することが知られている(特許文献1及び2参照)。しかし、これらの組成物では、粘度が低いために毛髪に塗布後、速やかに流れ落ち、縮毛矯正効果が十分には発揮されない。また、塗布中の髪のもつれや引っかかりにより、縮れの原因にもなる可能性がある。
【0004】
【特許文献1】
米国特許第6,217,855号明細書(クレーム17)
【特許文献2】
特開平7−101840号公報(請求項7)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明は、毛髪へ塗布した際に適度に毛髪に保持され、縮毛矯正効果とその持続性が飛躍的に向上し、かつ本剤の塗布中に髪のもつれや引っかかりが低減され、髪の縮れなどのトラブルのない組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、pH緩衝剤、特定の疎水性スルホン酸又はその塩、芳香族アルコール及び一定の増粘剤を含有する組成物を、縮毛矯正処理における還元工程の後、酸化工程の前に中間処理剤として使用することにより、上記目的が達成されることを見出した。
【0007】
すなわち本発明は、次の成分(A)〜(C)
(A) pKaが5以下である有機酸又は無機酸及びそれらの塩からなるpH緩衝剤:酸として1〜25重量%
(B) 炭素数6〜18の芳香族性疎水性基若しくは炭素数6〜11の脂肪族炭化水素基を有する疎水性スルホン酸又はその塩:0.1〜40重量%
(C) 芳香族アルコール:0.1〜20重量%
並びに、次の成分(D)及び(E)の少なくとも一方
(D) 高級アルコール又は高級脂肪酸:0.1〜20重量%
(E) 水溶性高分子:0.1〜20重量%
を含有し、pHが1〜5である、縮毛矯正における還元工程後、酸化工程前に使用するための中間処理剤組成物を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
〔成分(A):pH緩衝剤〕
成分(A)のpH緩衝剤に使用されるpKaが5以下、好ましくは1以上である有機酸又は無機酸としては、蟻酸、グリコール酸、酢酸、乳酸、シュウ酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸等のカルボン酸、リン酸等の無機酸が挙げられる。これらの塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩のほか、アルカリ土類金属塩やアンモニウム塩が好ましい。
【0009】
成分(A)は2種以上を併用してもよく、またその含有量は、矯正効果の観点から、酸として本発明の中間処理剤組成物中に1〜25重量%とされ、1.5〜20重量%、特に2〜15重量%が好ましい。
【0010】
本発明の中間処理剤組成物は、成分(A)のpH緩衝剤により緩衝能を有するものであるが、ここでいう緩衝能とは、25℃において組成物の10重量%水溶液のpHを、初期の値から1上昇させるのに要する塩基の濃度を尺度として、次式により求められる値B(以下、B値と呼ぶ)が、0.001グラム当量/L以上であることをいう。
【0011】
B=|dC/dpH|
〔式中、Cは塩基のイオン濃度(グラム当量/L)を示す。〕
【0012】
測定方法: 組成物10グラムをとり、水を加えて100mLとし、この時のpHを測定し、次いでこれに1N水酸化ナトリウム水溶液を加えて、pHが1上昇するのに要する1N水酸化ナトリウム水溶液の量(x mL)を測定し、B=x×10/1000グラム当量/L によって算出する。
【0013】
また、当該pH緩衝剤により設定される中間処理剤組成物のpHは、縮毛矯正効果の観点から、1〜5であり、2〜4.5、特に2.5〜4が好ましい。
【0014】
〔成分(B):疎水性スルホン酸又はその塩〕
成分(B)の炭素数6〜18の芳香族性疎水性基又は炭素数6〜11の脂肪族炭化水素基を有するスルホン酸としては、好ましくは炭素数6〜12の芳香族性疎水性基又は炭素数7〜9の脂肪族炭化水素基を有するスルホン酸、特に好ましくは、β−ナフタレンスルホン酸、クメンスルホン酸、キシレンスルホン酸、オクタンスルホン酸、2−エチルヘキシルスルホン酸が挙げられる。また、これらの塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩が好ましい。
【0015】
成分(B)は、2種以上を併用してもよく、その含有量は、縮毛矯正効果及び使用感(仕上がりの感触のしなやかさ)の観点から、本発明の中間処理剤組成物中に0.1〜40重量%とされ、1〜20重量%、特に1〜10重量%が好ましい。
【0016】
〔成分(C):芳香族アルコール〕
成分(C)の芳香族アルコールとしては、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、フェノキシエタノール、フェノキシイソプロパノール、α−メチルベンジルアルコール、α,α−ジメチルベンジルアルコール、α−プロピルベンジルアルコール、2−ベンジルオキシエタノール及び3−ベンジルオキシブタノールが挙げられる。特に好ましくは、2−ベンジルオキシエタノール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノールが挙げられる。
【0017】
成分(C)は、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、縮毛矯正効果の観点から、本発明の中間処理剤組成物中に0.1〜20重量%とされ、0.5〜15重量%、特に1〜10重量%が好ましい。
【0018】
〔成分(D):高級アルコール又は高級脂肪酸〕
成分(D)のうち、高級アルコールとしては、炭素数12〜30、好ましくは12〜24、特に好ましくは16〜22の、直鎖又は分岐鎖の、飽和又は不飽和の脂肪族アルコールが挙げられる。ここで好適な高級アルコールとしては、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール及びこれらの混合物が挙げられる。また、高級脂肪酸としては、炭素数10〜30、好ましくは12〜24、特に好ましくは16〜22の、直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の、水酸基を有してもよい脂肪酸及びその塩類が挙げられる。ここでいう脂肪酸には、二酸、三酸及び他の多酸も含まれる。ここで好適な高級脂肪酸としては、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、イソステアリン酸、2−エチルヘキサン酸、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸、リシノール酸及びこれらの混合物が挙げられる。
【0019】
成分(D)は2種以上を併用してもよく、またその含有量は、縮毛矯正効果(多量の配合は矯正効果を妨げる)、使用感(仕上がり感触のしなやかさ、なめらかさ)、毛髪への塗布性の観点から、本発明の中間処理剤組成物中に0.1〜20重量%とされ、0.5〜15重量%、特に1〜10重量%が好ましい。
【0020】
〔成分(E):水溶性高分子〕
水溶性高分子としては、特にアニオン性及び非イオン性の水溶性高分子が好ましい。アニオン性の水溶性高分子としては、ポリアクリル酸(Noveon社:カーボポール941、981)、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(Noveon社:カーボポールETD2020)、カラギーナン(三菱レーヨン社:ソアギーナLX22、ML210)、キサンタンガム(大日本製薬社:エコーガムT)、ヒドロキシプロピルキサンタンガム(大日本製薬社:ラボールガムEX)などが挙げられる。
【0021】
非イオン性の水溶性高分子としては、ヒドロキシエチルセルロール(ダイセル化学工業社:SE−850)、カルボキシメチルセルロースナトリウム(ダイセル化学工業社:CMCダイセル1220)、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルステアリルエーテルヒドロキシプロピルスルホン酸ナトリウム(例えば特開平11−12139号公報の製造例1記載の化合物)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学社:メトローズ60SH−10000)、グアーガム(大日本製薬社:ファイバロンS)、プルラン(林原株式会社:プルランPI−20)、ヒドロキシプロピルキトサン(一丸ファルコス社:キトフィルマーHV−10)、キトサン・dl−ピロリドンカルボン酸塩(Union Carbide社:カイトマーPC)、ポリビニルピロリドン(BASF社:Luviskol K−12、K−30、PVP K−120)、ポリビニルアルコール(日本合成化学社:ゴーセノールEG−40)、ビニルアルコール/ビニルアミンコポリマー(エアープロダクト社:VA−120−HCl)、高重合度ポリエチレングリコール(日本Union Carbide社:ポリオックスWSRN−60K)などが挙げられる。
【0022】
以上の水溶性高分子の中で、アニオン性の水溶性高分子としては、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸アルキレート、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルキサンタンガムが、また、非イオン性の水溶性高分子としては、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルステアリルエーテルヒドロキシプロピルスルホン酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、グアーガム、プルラン、高重合度ポリエチレングリコールが特に好ましい。
【0023】
成分(E)は2種以上を併用してもよく、その含有量は、矯正効果(ムラ付きしない、浴比:毛髪への剤の付着量に影響するため)の観点から、本発明の中間処理剤組成物中に0.1〜20重量%とされ、0.1〜10重量%、特に0.25〜5重量%が好ましい。
【0024】
〔成分(C)の可溶化剤〕
更に、成分(C)の可溶化剤として、炭素数1〜6の低級アルコール、イオン性(アニオン性又はカチオン性)界面活性剤、又は非イオン界面活性剤を用いることができる。
【0025】
低級アルコールとしては、エタノール、イソプロパノール等の低級アルカノール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、ジエチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン等の低級ポリオール類が挙げられる。低級アルコールは、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、本発明の還元性組成物中に0.1〜30重量%、特に0.5〜20重量%が好ましい。
【0026】
アニオン界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム等のN−アシル化グルタミン酸塩、N−アシル化サルコシン酸塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、アルキルエーテルスルホコハク酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩等が挙げられ、なかでもアルキルエーテル硫酸エステル塩及びN−アシル化グルタミン酸塩が好ましい。カチオン界面活性剤としては、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム等が挙げられる。イオン性界面活性剤は、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、本発明の還元性組成物中に0.1〜10重量%、0.1〜5重量%が好ましい。
【0027】
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオシキシエチレントリデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル;アルキルグリコシド等でHLB10〜20のものが挙げられる。非イオン界面活性剤は、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、本発明の還元性組成物中に0.5〜20重量%、特に0.5〜10重量%が好ましい。
【0028】
本発明の中間処理剤組成物は、水を媒体とし、液状又はジェル状であるのが好ましく、また前述の含有成分以外にも必要に応じて種々の香粧品原料を含むことができる。例えば、油剤、シリコーン類、カチオン性ポリマー、両性ポリマー、香料、着色剤、防腐剤、紫外線吸収剤、毛髪保護成分、感触向上剤、保湿剤、キレート剤、育毛成分等が挙げられる。
【0029】
〔縮毛矯正処理〕
本発明の中間処理剤組成物を用いた縮毛矯正処理は、毛髪還元性物質を含みpHが8〜10である還元性組成物(第1剤)による還元工程の後、本発明の中間処理剤組成物により毛髪を処理し、次いで、酸化剤を含み、緩衝能を有しpH1〜5である酸化性組成物(第2剤)による酸化工程に付すことにより行われる。これら縮毛矯正処理におけるいずれかの一以上の行程中で、形付け操作を行うことが必要である。
【0030】
還元性組成物(第1剤)に含有させる毛髪還元性物質としては、チオグリコール酸並びにその塩及びエステル類;チオ乳酸、チオリンゴ酸、チオ酒石酸、3−メルカプトプロピオン酸等のチオ酸及びこれらのエステル類;システイン、ホモシステイン、システアミン並びにこれらの塩及びエステル類;メルカプトアセトアミド、メルカプトプロピオンアミド、システインアミド等のメルカプトカルボン酸アミド類及びこれらのN置換体;チオグリセリルアルキルエーテル類;2−メルカプトエタノール、チオグリセロール、3−アルコキシ−1−メルカプト−2−プロパノール等のメルカプトアルコール類;1−チオ−β−D−グルコース等のチオ糖類などのケラチン還元性物質などが挙げられる。上記の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、モエタノールアミン等の有機アミン類のアンモニウム塩が挙げられる。特に、縮毛矯正効果及び安全性上、チオグリコール酸、システイン又はそれらの塩を用いることが好ましい。これらは2種以上を併用してもよく、またその含有量は、矯正効果及び毛髪損傷の抑制の観点から、還元性組成物中に0.1〜20重量%が好ましく、1〜15重量%、特に3〜12重量%が好ましい。
【0031】
前記酸化性組成物(第2剤)において、緩衝能を有するとは、前記と同じ意味し、これを付与するために用いられるpH緩衝剤としては、成分(A)と同様のものが挙げられる。
【0032】
酸化性組成物に含有する酸化剤としては、過酸化水素、臭素酸塩、過ホウ素酸塩が挙げられる。臭素酸塩及び過ホウ素酸塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩が挙げられる。中でも過酸化水素が好ましい。酸化性組成物中の酸化剤の含有量は、過酸化水素の場合、0.5〜3重量%、特に0.75〜2.5重量%が、縮毛矯正効果及び毛髪損傷の観点から好ましい。
【0033】
より高い縮毛矯正効果を得るためには、第1剤及び第2剤のいずれか一方又は両方に、本発明の中間処理剤組成物に含有する成分(B)の疎水性スルホン酸又はその塩を含有することが好ましい。その場合の含有量は、各組成物中に0.1〜40重量%、更には1〜20重量%、特に1〜10重量%が好ましい。
【0034】
第1剤及び第2剤は、水を媒体とし、液状又は増粘剤を含有するジェル状であるのが好ましく、また前述の含有成分以外にも必要に応じて種々の香粧品原料を含むことができる。例えば、有機溶剤、増粘剤(ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、ポリアクリル酸誘導体等)、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、半極性界面活性剤、油剤、シリコーン類、アニオン性ポリマー、カチオン性ポリマー、両性ポリマー、香料、着色剤、防腐剤、紫外線吸収剤、毛髪保護成分、感触向上剤、保湿剤、キレート剤、育毛成分等が挙げられる。
【0035】
形付け操作は、従来の縮毛矯正処理と同様にして行うことができるが、本発明の中間処理剤が毛髪に付着している時にブラシ等で毛髪を直線的に整えておくという簡単な操作でも十分な縮毛矯正効果が得られる。また、加温具(アイロン)を用いる場合、酸化工程後、酸化性組成物をすすぎ流した後にアイロン処理することでも高い縮毛矯正効果が得られる。
【0036】
また、中間処理剤の適用の前に、還元工程を経た毛髪を水で軽くすすぐことにより、本発明の中間処理剤の使用量を減らすことができる。
【0037】
なお、第1剤による還元工程と第2剤による酸化工程の後に、本発明の中間処理剤組成物を後処理剤として毛髪を処理することによっても、縮毛矯正効果が得られる。更には、以上述べた方法により処理した後、数日〜数週間経過した毛髪に、本発明の中間処理剤組成物を後処理剤として適用し、1〜120分間放置後、毛髪を水ですすぎ、乾燥する毛髪処理を施すと、縮毛矯正効果をより長期的に持続又は回復することができる。後処理剤は、もはや毛髪還元性物質や酸化剤を含まなくてもよいので、上記処理によってこれらに起因する毛髪ダメージを被ることはない。また、シャンプー、リンス、プレシャンプートリートメント等の剤形とすることができるので、非常に簡便に使用することができる。
【0038】
【実施例】
Figure 2004182653
【0039】
Figure 2004182653
【0040】
Figure 2004182653
【0041】
Figure 2004182653
【0042】
Figure 2004182653
【0043】
Figure 2004182653
【0044】
参考処方例4(第1剤−4)
参考処方例1(第1剤−1)の処方にジチオジグリコール酸ジアンモニウム液(40重量%)2.0重量%が加わったもの。
【0045】
参考処方例5(第1剤−5)
参考処方例2(第1剤−2)の処方にジチオジグリコール酸ジアンモニウム液(40重量%)2.0重量%が加わったもの。
【0046】
Figure 2004182653
【0047】
Figure 2004182653
【0048】
Figure 2004182653
【0049】
Figure 2004182653
【0050】
Figure 2004182653
【0051】
Figure 2004182653
【0052】
Figure 2004182653
【0053】
Figure 2004182653
【0054】
使用例(縮毛矯正処理の具体例)
実施例1〜3(中間処理剤−1〜3)は、例えば、参考処方例1〜8(第1剤−1〜8)、参考処方例9〜13(第2剤−1〜5)と組み合わせて、縮毛矯正処理に使用することができる。これらを使用した具体的縮毛矯正処理の手順の具体例を以下に示す。
【0055】
○第1剤処理→中間処理→第2剤処理の場合
・手順例1
1.セミロングの髪に第1剤−4を80〜120g塗布し、30分間放置
2.中間処理剤−1を400〜600g馴染ませる。
3.すすぎ及びタオルドライ
4.第2剤−1を60〜80g塗布し、10分間放置
5.すすぎ、乾燥及びスタイリング
【0056】
・手順例2
1.セミロングの髪に第1剤−7を80〜120g塗布し、30分間放置
2.すすぎ
3.中間処理剤−3を200〜300g馴染ませ、5分間放置
4.すすぎ及びタオルドライ
5.第2剤−2を60〜80g馴染ませ、10分間放置
6.すすぎ、乾燥及びスタイリング
【0057】
・手順例3
1.セミロングの髪に第1剤−8を80〜120g塗布し、30分間放置
2.中間処理剤−2を400〜600g馴染ませる。
3.すすぎ及び乾燥
4.高温整髪用アイロンで処理
5.第2剤−3を60〜80g馴染ませ、10分間放置
6.すすぎ、乾燥及びスタイリング
【0058】
○第1剤処理→第2剤処理→後処理の場合
・手順例4
1.セミロングの髪に第1剤−3を80〜120g塗布し、30分間放置
2.すすぎ及びタオルドライ
3.第2剤−3を60〜80g馴染ませ、10分間放置
4.すすぎ
5.後処理剤として中間処理剤−3を200〜300g馴染ませ、1分間放置
6.すすぎ、乾燥及びスタイリング
【0059】
・手順例5
1.セミロングの髪に第1剤−3を80〜120g塗布し、30分間放置
2.すすぎ及び乾燥
3.高温整髪用アイロンで処理
4.第2剤−1を60〜80g馴染ませ、10分間放置
5.すすぎ
6.後処理剤として中間処理剤−3を200〜300g馴染ませ、1分間放置
7.すすぎ、乾燥及びスタイリング
【0060】
以上の何れの場合にも、ダメージトラブル(過収縮や断毛)なく優れた毛髪矯正効果が得られる。
【0061】
【発明の効果】
本発明の縮毛矯正処理用中間処理剤組成物は、毛髪へ塗布した際に適度に毛髪に保持され、縮毛矯正効果とその持続性が飛躍的に向上し、かつ本剤の塗布中に髪のもつれや引っかかりが低減され、髪の縮れなどのトラブルを抑制できる。

Claims (1)

  1. 次の成分(A)〜(C)
    (A) pKaが5以下である有機酸又は無機酸及びそれらの塩からなるpH緩衝剤:酸として1〜25重量%
    (B) 炭素数6〜18の芳香族性疎水性基若しくは炭素数6〜11の脂肪族炭化水素基を有する疎水性スルホン酸又はその塩:0.1〜40重量%
    (C) 芳香族アルコール:0.1〜20重量%
    並びに、次の成分(D)及び(E)の少なくとも一方
    (D) 高級アルコール又は高級脂肪酸:0.1〜20重量%
    (E) 水溶性高分子:0.1〜20重量%
    を含有し、pHが1〜5である、縮毛矯正における還元工程後、酸化工程前に使用するための中間処理剤組成物。
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