JP2009056934A - 車両用後写鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動部や電気回路を必要とせず、簡単な構成で、防眩効果を得ることができる車両用後写鏡を提供することを課題とする。
【解決手段】車両後方を視認するための車両用後写鏡(インナーミラー1)において、少なくとも鏡面21の幅方向中央下部の反射率が、鏡面21の上部の反射率よりも低くなるように構成され、鏡面21の幅方向中央下部の反射率の低い部分(低反射率部22)と鏡面21の上部の反射率の高い部分(高反射率部23)との反射率差は20%以上で且つ、高反射率部23の反射率は、35%以上である。
【選択図】図1

Description

本発明は、運転者が車両後方を視認するための車両用後写鏡に関する。
車両用後写鏡は、車両後方の状況を視認するために車内あるいは車外に設けられており、鏡面が後方を向いて設けられている。夜間走行時には、後方車両のヘッドランプの光が鏡面に入射して反射するために、運転者が眩しさを感じる場合があった。そのため、従来より車両用後写鏡に防眩処理を施したものが多く開発されていた。
防眩処理を施した車両用後写鏡としては、プリズム式防眩ミラー(例えば、特許文献1参照)、エレクトロクロミック(EC)式防眩ミラー(例えば、特許文献2および3参照)、液晶式防眩ミラー(例えば、特許文献4および5参照)が挙げられる。
特開平5−34518号公報 国際公開第03/012540号パンフレット 実開平2−134519号公報 特開平5−88144号公報 特開2001−206148号公報
特許文献1乃至5の防眩ミラーは、いずれも、通常状態と防眩状態とを移行切替するように構成されているため、駆動部あるいは電気回路を必要としている。特許文献1の防眩ミラーでは、ミラーの角度を切り替えるための駆動部が必要であり、ミラーの大型化を招くとともに、鏡面のガラスをプリズム状に加工するため、加工手間が増大し製造コストが高くなるといった問題があった。特許文献2,3の防眩ミラーでは、EC素子が必要であるため電気回路を必要とし、構造が複雑になり、ミラーの大型化を招くとともに製造コストが高くなるといった問題があった。特許文献4,5の防眩ミラーでは、液晶装置が必要であるため電気回路を必要とし、構造が複雑になり、ミラーの大型化を招くとともに製造コストが高くなるといった問題があった。
このような観点から、本発明は、駆動部や電気回路を必要とせず、簡単な構成で、防眩効果を得ることができる車両用後写鏡を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために創案された請求項1に係る発明は、車両後方を視認するための車両用後写鏡において、少なくとも鏡面の幅方向中央下部の反射率が、鏡面の上部の反射率よりも低くなるように構成されたことを特徴とする車両用後写鏡である。
本発明は、自車の後方を走行する後方車両が遠い場合、後方車両のヘッドライトは車両用後写鏡の上部に写り、後方車両が近い場合には、ヘッドライトは車両用後写鏡の下部に写る現象を利用したものである。すなわち、ヘッドライトの光が眩しくなる位置まで後方車両が近づいたときにヘッドライトが写る車両用後写鏡の幅方向中央下部の反射率を低くすることによって、防眩効果を得るように構成しているものである。
これによって、防眩効果を必要とする部分では、反射率が低く防眩効果が得られ、その他の防眩効果を必要としない部分では、反射率が高いので後方を視認しやすく、特許文献の防眩ミラーのように、通常状態と防眩状態とを移行切替する必要がない。したがって、通常状態と防眩状態との移行切替のための駆動部や電気回路を設ける必要はなく、簡単な構成で小型化および軽量化を達成できるとともに、防眩効果を効率的に得られる車両用後写鏡を提供することができる。
請求項2に係る発明は、前記鏡面の上部から下部に向かうに連れて反射率が低くなるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用後写鏡である。
このように鏡面の反射率を徐々に低くするようにすれば、反射率の異なる境界部分が目立たない鏡面を得ることができる。また、後方車両のヘッドライトが近づくに連れて、ヘッドライトの像が反射率の低い方へと移動するので、後方車両のヘッドライトが眩しくなるのを防止できる。
請求項3に係る発明は、前記鏡面の反射率の低い部分と高い部分との反射率差は20%以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用後写鏡である。
このような構成によれば、反射率が低い部分では、確実に防眩効果を得られるとともに、反射率が高い部分では、多くの光を反射して後方の視認効果を高めることができる反射率を得られる。
請求項4に係る発明は、前記鏡面の上部の高反射率部の反射率は、35%以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両用後写鏡である。
このような構成によれば、高反射率部では、多くの光を反射して後方の視認効果を高めることができる。
本発明に係る車両用後写鏡によると、駆動部や電気回路を必要とせず、簡単な構成で、防眩効果を得ることができるといった優れた効果を発揮する。
次に、本発明に係る車両用後写鏡を実施するための最良の第一の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態では、車両後方を視認するための車両用後写鏡として、車内に設けられるインナーミラーを例に挙げて説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る車両用後写鏡であるインナーミラー1は、車室を形成するフロントウィンドウ2から延出するステー3に取り付けられるものであって、カバー10と、後方視認用のミラー20を有している。ミラー20は例えば、平面鏡や凸面鏡にて構成されており、その鏡面21は、少なくとも幅方向中央下部の反射率が、上部の反射率よりも低くなるように構成されている。ここでの反射率とは、鏡面21に当たる光に対する、鏡面21で反射した光の割合をいい、低いほど反射する光の量が少なく防眩効果が高い。
鏡面21は、その幅方向中央下部に位置する低反射率部22と、鏡面21の上部に位置する高反射率部23とを備えて構成されている。本実施形態では、低反射率部22は、略長方形を呈しており、鏡面21の幅方向中央部で全幅Wの2/10〜5/10の幅を有し、鏡面21の下端部から全高Hの4/10〜6/10の高さを有した領域に形成されている。具体的な寸法としては、鏡面21の幅が略235mm、高さが60mmであって、低反射率部22は、幅が47〜117.5mm(本実施形態では70mm)、高さが24〜36mm(本実施形態では30mm)であるのが好ましい。なお、鏡面のサイズが前記のサイズよりも大きい場合は、低反射率部22は、幅および高さ寸法の下限値は、鏡面のサイズに関係なく、最低でも、幅が47mm以上、高さが24mm以上あればよい。
低反射率部22と高反射率部23は、それぞれ一定の反射率になるように構成されている。高反射率部23は、反射率が35%以上(好ましくは45%以上)で一定になるとなるように構成されている。また低反射率部22は、高反射率部23との反射率差が20%以上(好ましくは30%以上)となるように構成されている。なお、本実施形態では、高反射率部23の反射率が35%に設定され、反射率差は20%に設定されており、低反射率部22の反射率が15%となるように構成されている。前記の反射率の条件では、高反射率部23の反射率が高くなると、低反射率部22の反射率が高くなることが許容されるが、低反射率部22の反射率の上限値は20%とする。
図2に示すように、ミラー20は、表面のガラス板24の裏面に反射膜25をコーティングすることで構成されている。そして、反射率を低減させるために、ガラス板24の表面あるいは裏面(図2では、表面)に、有色透明の印刷が施されて、印刷層26が形成されている。印刷層26は、例えば、緑色、青色やグレー(フラットな色調)等の有色塗料を、高反射率部23では薄く、低反射率部22では濃く印刷して構成されている。本実施形態では、低反射率部22が鏡面21の幅方向中央下部に形成されている(図1参照)が、低反射率部22と高反射率部23の形状は、本実施形態に限られるものではなく、自由に設定して印刷することができる。印刷は、例えばスクリーン印刷法等によって施される。反射膜25は、印刷が施されたガラス板24の裏面に、銀、アルミニウム、クロム、チタンやニオプ等の可視光を反射する金属膜をコーティングして、その裏側に塗料を塗ることで形成されている。金属膜は、無電解メッキ、メッキ蒸着、スパッタ等の方法で、一定厚さで形成される。なお、反射膜25が銀やアルミニウム等で構成した場合は、塗装によって、金属膜の保護層が形成される。一方、反射膜25をクロム、チタンやニオプ等で構成した場合は、必ずしも保護層を形成する必要はない。
鏡面21の反射率を変化させる構造は、前記の印刷に限られるものではなく、図3に示すように、ガラス板24に有色透明フィルム27を貼るようにしてもよい。有色透明フィルム27は、例えば、緑色、青色やグレー(フラットな色調)等の色で構成され、求められる反射率に応じて濃さが選択されるものである。そして、低反射率部22には濃い有色透明フィルム27aが貼られ、高反射率部23には薄い有色透明フィルム27bが貼られる。
ガラス板24の表面に有色透明フィルム27を貼る場合は、図3の(a)に示すように、ガラス板24は一枚のみ設けられており、その裏面に、図2と同じ構成の反射膜25がコーティングされている。この構成では、ガラス板24の表面に有色透明フィルム27を貼るだけであるので、加工が非常に容易であり、既存の車両用後写鏡にも適用することができる。
ガラス板24の裏側に有色透明フィルム27を貼る場合は、図3の(b)に示すように、ガラス板24を二枚設け、有色透明フィルム27を、二枚のガラス板24,24で挟み込まれている。そして、裏側のガラス板24の裏面に、図2と同じ構成の反射膜25がコーティングされている。有色透明フィルム27は、一対のガラス板24,24によって圧着されて、一体的に固定されている。本構成でも、低反射率部22には濃い有色透明フィルム27aが貼られ、高反射率部23には薄い有色透明フィルム27bが貼られる。この構成では、有色透明フィルム27の表面がガラス板24によって保護されるので、有色透明フィルム27に傷が付くのを防止できるとともに、鏡面21が割れたときにガラス板24の破片が飛散するのを防止できる。
次に、実際の走行時のインナーミラー1に写る車両後方の状態を説明しながら、本発明に係る車両用後写鏡の作用を説明する。
図4に示すように、夜間の道路32上で、後方車両31が自車30から一定距離以上離れて走行している(図4の(b)参照)場合は、インナーミラー1の鏡面21の上部の高反射率部23に、後方車両31が写る(図4の(a)参照)。このとき、後方車両31のヘッドライト31aは、高反射率部23に写るが、車間距離が長いため、運転者は眩しさを感じない。また、高反射率部23の反射率は35%以上であるので、車両後方の状態を確実に視認することができる。
図5に示すように、後方車両31が自車30に近づいて走行している(図5の(b)参照)場合は、インナーミラー1の鏡面21の下部の低反射率部22に、後方車両31が写る。このとき、後方車両31のヘッドライト31aは、近づいているのでインナーミラー1の鏡面21に入射する光量が多くなるが、低反射率部22の反射率が15%と低くなっているので、運転者が眩しさを感じることはなく、十分な防眩効果を得ることができる。なお、図示しないが、道路が二車線以上である場合は、隣りの車線を走行する後方車両のヘッドライトは、鏡面21の中央下部の低反射率部22から外れて、端の高反射率部23に写ることとなるが、ヘッドライトは、自車に向いていないので、運転者が眩しさを感じることはない。
以上説明したように、本発明に係るインナーミラー1(車両用後写鏡)は、自車30の後方を走行する後方車両31が遠い場合、後方車両31のヘッドライト31aはインナーミラー1の鏡面21の上部に写り、後方車両31が近い場合には、ヘッドライト31aは鏡面21の下部に写る現象を利用したものであって、ヘッドライト31aの鏡面21への光の入射量が多くなる位置まで後方車両31が近づいたときにヘッドライト31aが写る鏡面21の幅方向中央下部(低反射率部22)の反射率を低くすることによって、運転者に届く光量を減らして、防眩効果を得るように構成しているものである。
これによって、防眩効果を必要とする鏡面21の幅方向中央下部では、反射率が低く防眩効果が得られ、その他の防眩効果を必要としない部分では、反射率が高いので後方を視認しやすい。すなわち、かかるインナーミラー1では、特許文献の防眩ミラーのように、通常状態と防眩状態とを移行切替する必要がない。したがって、通常状態と防眩状態との移行切替のための駆動部や電気回路を設ける必要はなく、簡単な構成でインナーミラー1全体の小型化および軽量化を達成できるとともに、車間距離に応じて自動防眩を行うことができ、防眩効果を効率的に得られるインナーミラー1(車両用後写鏡)を低コストで提供することができる。
また、低反射率部22は、鏡面21の全幅Wの2/10〜5/10で、全高Hの4/10〜6/10の領域に形成されているので、近づいた後方車両31のヘッドライト31aの鏡面21からの光の反射量を低減でき確実に防眩できる。さらに、低反射率部22以外の部分の眩しいヘッドライト31aの光が写ることが少ない部分は、高反射率部23となっているので後方の視認効果を高めることができる。
さらに、低反射率部22と高反射率部23との反射率差は20%以上であることによって、低反射率部22では、入射する光の反射量を低減でき確実に防眩効果を得られるとともに、高反射率部23では、多くの光を反射して後方の視認効果を高めることができる。
また、高反射率部23の反射率は、35%以上であることによって、高反射率部23では車両後方の状況を確実に視認することができる。
なお、前記実施形態では、低反射率部22は、長方形を呈しているが、その形状はこれに限られるものではなく、台形(図6参照)等の他の形状であってもよい。この台形の上辺は鏡面21の幅方向中央部で全幅Wの1/3の幅と同等で、台形の高さは鏡面21の全高Hの1/2の高さと同等である。また、低反射率部22の台形の斜辺部分が、鏡面21に写る後方車線の傾斜に平行になるように構成するのが好ましい。このようにすれば、近づいた後方車両のヘッドライトを確実に低反射率部22に写すことができる。図6において、鏡面21の低反射率部22以外の部分が高反射率部23となる。その他の部分については、図1の実施形態と同様であるので、同じ符号を付してその説明を省略する。
また、前記実施形態では、ガラス板24に印刷を施したり(図2参照)、有色透明フィルム27を貼ったりすることで(図3参照)、鏡面21の反射率を変化させているが、これに限られるものではない。例えば、ガラス板24の裏面に形成される反射膜(図示せず)の金属膜25a(図7参照)の厚さを変えることで、反射率を変化させるようにしてもよい。この場合、低反射率部22の金属膜25aを薄く形成し、高反射率部23の金属膜25aは厚く形成する。
金属膜25aの厚さに差をつけるには、図7に示すように、銀、アルミニウムやクロム等の金属の蒸着層28の上部に、ガラス板24を水平に配置して、低反射率部22の部分にマスキングMをして、所定時間蒸着を行い、その後、マスキングMを取り外して、蒸着を続ける。これによって、マスキングMを取り付けていた部分(低反射率部)の金属膜25aの厚さを薄くすることができる。なお、金属膜25aは、低反射率部22では、反射率が15%となるような厚さ、高反射率部23では、反射率が35%となるような厚さに形成する。そして、その金属膜25aに塗料(図示せず)を塗ることで、反射膜(図示せず)が形成される。
このように反射膜25を形成すれば、金属膜25aの薄い部分は、光の反射量が少なく低反射率部22となり、金属膜25aの厚い部分は、光の反射量が多く高反射率部23となる。なお、図6において、低反射率部22をハッチングで図示しているが、金属膜25aの厚さを変えることで、反射率を変化させた場合は、鏡面21に入射した光の反射量を減らして防眩効果を得ているので、ガラスの色の違いは見えてこない。
図8は、本発明に係る車両用後写鏡を実施するための最良の第二の形態を示した正面図である。図9は、反射膜の形成状態を示した模式図である。
図8に示すように、かかる実施形態のインナーミラー1は、鏡面21の上部から下部に向かうに連れて反射率が低くなるように構成されている。反射率は、上下方向距離に応じて一定の割合で徐々に変化するようになっており、水平方向では、一定の反射率となるように構成されている。鏡面21の下端部の反射率が低い部分(低反射率部22)と、鏡面の上端部の反射率が高い部分(高反射率部23)との反射率差は20%以上(本実施形態では35%)となるように構成されている。また、鏡面の上端部の反射率が高い部分(高反射率部23)の反射率は、35%以上(本実施形態では50%)である。その後、その金属膜25aに塗料(図示せず)を塗ることで、反射膜(図示せず)が形成される。
本実施形態では、図9に示すように、ガラス板24の裏面に形成される反射膜の金属膜25aの厚さを変えることで、反射率を変化させている。前記金属膜25aを形成するに際しては、銀、アルミニウムやクロム等の金属の蒸着層28の上部に、ガラス板24を斜めに配置して、所定時間蒸着を行う。このとき、ガラス板24は、鏡面21の下部になる部分が上側になり、鏡面21の上部になる部分が下側になるように配置する。このようにすれば、蒸着層28に近い部分(鏡面21の上部)の金属膜25aが厚くなり、蒸着層28から遠い部分(鏡面21の下部)の金属膜25aが薄くなる。これによって、鏡面21の上部から下部に向かうに連れて反射率が低くなる。図8において、鏡面21の反射率の変化をハッチングの濃さの違いにて表示しているが、金属膜25aの厚さを変えることで、反射率を変化させた場合は、鏡面21に入射した光の反射量を減らして防眩効果を得ているので、ガラスの色の違いは見えてこない。
このようなインナーミラー1によれば、前記第一の実施形態と同様の作用効果を得られる他に、鏡面21の反射率は連続的に変化するので、反射率の異なる境界部分が現れない一様な反射率変化の鏡面21を得ることができる。これによって、後方車両のヘッドライトが近づくに連れて、ヘッドライトの像が反射率の低い方へと移動するので、後方車両のヘッドライトの明るさを眩しくない範囲で一定に保つことができる。
なお、本実施形態に係るインナーミラー1は、鏡面21の反射率を変化させるのに、ガラス板24に、上部から下部に向かうにつれて徐々に色の濃さが濃くなる印刷を施してもよい。この場合、反射膜の金属膜25aの厚さは一定であってもよいし、下側が厚くなった反射膜と組み合わせてもよい。
また、所定の高さごとに、鏡面21の色の濃さを段階的に変化させるようにしてもよい。この場合、ガラス板24に印刷を施しても、ガラス板24に多数種の有色透明フィルムを貼り付けてもよい。このように鏡面の反射率を段階的に低くするようにすれば、反射率の異なる境界部分が目立たない鏡面を得ることができる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。例えば、前記実施の形態では、インナーミラー1を例に挙げて説明したが、これに限られるものではなく、ドアミラーやフェンダーミラーであっても適用できるのは勿論である。
本発明に係る車両用後写鏡を実施するための最良の第一の形態を示した正面図である。 本発明に係る車両用後写鏡のミラーを示した断面図である。 本発明に係る車両用後写鏡のミラーを示した断面図であって、(a)は有色透明フィルムをガラス板の表面に貼った形態の断面図、(b)は有色透明フィルムをガラス板の裏側に貼った形態の断面図である。 (a)は車間距離が長い場合のインナーミラーに写った後方車両を示した図、(b)は自車と後方車両との位置関係を示した図である。 (a)は車間距離が短い場合のインナーミラーに写った後方車両を示した図、(b)は自車と後方車両との位置関係を示した図である。 本発明に係る車両用後写鏡の変形例を示す斜視図である。 反射膜の形成状態を示した模式図である。 本発明に係る車両用後写鏡を実施するための最良の第二の形態を示した正面図である。 反射膜の形成状態を示した模式図である。
符号の説明
1 インナーミラー(車両用後写鏡)
21 鏡面
22 低反射率部
23 高反射率部

Claims (4)

  1. 車両後方を視認するための車両用後写鏡において、
    少なくとも鏡面の幅方向中央下部の反射率が、鏡面の上部の反射率よりも低くなるように構成された
    ことを特徴とする車両用後写鏡。
  2. 前記鏡面の上部から下部に向かうに連れて反射率が低くなるように構成された
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用後写鏡。
  3. 前記鏡面の反射率の低い部分と高い部分との反射率差は20%以上である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用後写鏡。
  4. 前記鏡面の上部の高反射率部の反射率は、35%以上である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両用後写鏡。
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