JP2009056577A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者がカッタの位置を確認しながら意図する箇所を切断でき、用紙をカッタに沿わせて引き上げるのでスムーズなカットが実現できると共に、利用者が誤ってカッタの側面に触れた場合でもカッタが装置内に移動することにより安全が確保できる切断装置を備えた印刷装置の提供を目的とする。
【解決手段】切断部材83に、ラインサーマルヘッド31とプラテンローラ26とを覆う印字部カバー81の内側面81Aに取付けられている取付部83Aから所定の距離の水平延出部83Bと垂直延出部83Cを有する第1延出部83Eを設けた後に、印字部カバー81に設けられた排出口6の上側壁面6Aに沿うように屈曲させて対向面83Fを形成すると共に、排出口6の上側壁面6A内において屈曲させて下方に所定の距離を延出した操作者が目視できる第2延出部83Gを設け、その先端にロール状印刷媒体3Aを切断する先端部83Hを設ける。
【選択図】図16

Description

本発明は、印刷された被印刷媒体を手動で切断する切断部材を備えた印刷装置に関するものである。
従来、簡易型のファクシミリやプリンタなどの機器においては、連続した用紙を被印刷媒体として用いている。そして、機器の小型化や低価格化を目的として、手動による連続した用紙の切断が行なわれている。従来の手動式による用紙の切断の多くは、利用者の使用状態で見える位置に手動式のカッタが設けられ、外部に露出している。そのために、利用者が、誤ってカッタに触れ、怪我をする恐れがあった。このような危険性に対処するための技術が種々提案されている。
例えば、利用者の手動操作により押し当てられるロール状用紙を切断するカッタを、ロール状用紙の排出口の内側に固定したロール状用紙の切断装置において、ロール状用紙を通過させるのに十分であるが、排出口からの利用者の指の進入には不十分な隙間を有し、かつ、利用者によるロール状用紙の切断動作に伴い、隙間に侵入しているロール状用紙により押動されて、この隙間に侵入しているロール状用紙がカッタに当接する位置まで移動するシャッタカバーを、排出口とカッタとの間に設けるように構成された切断装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−104483号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載される構成では、ロール状用紙を切断するとき、カッタがシャッタカバーによって隠蔽されるので、ロール状用紙を切断する位置を利用者が確認できないことにより、利用者の意図する箇所と異なって切断してしまうという問題がある。また、ロール状用紙を切断する場合、カッタに沿うように用紙を引き上げることによってスムーズなカットが実現できるのであるが、特許文献1に記載される構成では、排出口とカッタとの間にシャッタカバーが設けられているのでカッタが奥まってしまい、用紙をカッタに沿わせることができないために、用紙が切れ難いという問題もある。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、利用者がカッタの位置を確認しながら意図する箇所を切断でき、用紙をカッタに沿わせて引き上げるのでスムーズなカットが実現できると共に、利用者が誤ってカッタの側面に触れた場合でもカッタが装置内に移動することにより安全が確保できる切断装置を備えた印刷装置の提供を目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係る印刷装置は、連続する被印刷媒体と、前記印刷媒体に文字、記号、図形を印刷するサーマルヘッドと、前記サーマルヘッドと対向する位置に設けられ、サーマルヘッドと狭持して前記被印字媒体を搬送するプラテンローラと、前記サーマルヘッドとプラテンローラとを覆うカバー体と、前記サーマルヘッドとプラテンローラとによって狭持されて搬送される前記被印字媒体の下流側の前記カバー体に設けられた被印字媒体を排出する排出口と、前記カバー体の内側面に取付けられる取付部から所定の距離の第1延出部を設けた後に、前記排出口の上側壁面に沿うように屈曲させて対向面を形成すると共に、排出口の上側壁面内において屈曲させて下方に所定の距離を延出した第2延出部を設け、その先端に前記被印刷媒体を切断する先端部を備えた切断部材とを備え、前記切断部材は、弾性部材から形成されており、前記被印刷媒体が切断部材の先端部を持上げるように被印刷媒体を引上げたとき、前記第1延出部の弾性によって切断部材の対向面が前記排出口の上側壁面と当接することにより被印刷媒体を切断すると共に、前記第2延出部が外側から押圧されたとき、切断部材の先端部が第1延出部の弾性によって前記排出口の内側方向に移動するようにしたことを特徴とする。
また、請求項2に係る印刷装置は、請求項1に記載の印刷装置において、前記第1延出部は前記取付部と前記対向面の間において延出の方向を変化させていることを特徴とする。
また、請求項3に係る印刷装置は、請求項1に記載の印刷装置において、前記切断部材の先端部が前記被印刷媒体によって持上げられたとき、切断部材の先端部が前記排出口の外側方向に移動することを防止する移動防止手段が設けられていることを特徴とする。
そして、請求項4に係る印刷装置は、請求項1に記載の印刷装置において、前記切断部材の先端部が前記被印刷媒体によって持上げられたとき、切断部材の先端部が前記排出口の内側方向に移動することを防止する移動防止手段が設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る印刷装置では、サーマルヘッドとプラテンローラとを覆うカバー体の内側面に取付けられている取付部から所定の距離の第1延出部を設けた後に、カバー体に設けられた排出口の上側壁面に沿うように屈曲させて対向面を形成すると共に、排出口の上側壁面内において屈曲させて下方に所定の距離を延出した操作者が目視できる第2延出部を設け、その先端にサーマルヘッドとプラテンローラによって搬送された被印刷媒体を切断する先端部が設けられた切断部材を備えたことにより、弾性部材から形成されている切断部材は、被印刷媒体によって切断部材の先端部を持上げるように操作者が被印刷媒体を引上げたとき、第1延出部が弾性変形することによって切断部材の対向面がカバー体に設けられた排出口の上側壁面と当接することにより被印刷媒体を切断すると共に、先端部が設けられた第2延出部が外側から操作者によって押圧されたとき、切断部材の先端部が第1延出部の弾性変形によってカバー体に設けられた排出口の内側方向に移動するように構成されている。
この第1延出部とカバー体に設けられた排出口の上側壁面に当接する対向面とを形成する構成によって、切断部材の対向面を排出口の上側壁面に確実に当接させることができ、先端部を備える第2延出部が振れること無く確実に上側壁面に対して固定されると共に操作者が切断部材の先端部を目視できるので、被印刷媒体は、切断部材の操作者が目視できる先端部によって、操作者の意図する箇所で確実に切断することができる。また、第1延出部が弾性変形することにより、操作者が誤って切断部材の先端部に触れた場合でも、切断部材の先端部が排出口からカバー体の内側方向に移動するので、操作者の安全を確保することができる。
また、請求項2に係る印刷装置では、例えば第1延出部に対し、切断部材の取付部とカバー体に設けられた排出口の上側壁面と対向する対向面の間において、第1延出部の延出の方向を垂直方向に弾性変形する水平延出部と水平方向に弾性変形する垂直延出部とを備えて変化させている。これにより、一つの第1延出部において、それぞれの箇所に役割を持たせて水平延出部はカバー体に設けられた排出口の上側壁面と協働して被印刷媒体の切断、垂直延出部は操作者に対する安全対策と役割を明確にすることによって、被印刷媒体の切断と操作者に対する安全対策を確実に行うことができる。また、一つの切断部材によって、被印刷媒体の切断と操作者に対する安全対策を確実に行うことができるので安価である。
また、請求項3に係る印刷装置では、カバー体に設けられた排出口の上側壁面と切断部材の対向面の関係は、例えば、カバー体に形成されている排出口の上側壁面の外側端部に設けられた飛出防止垂直リブによって対向面の外側端部がカバー体の外側方向に移動した場合でも飛出防止垂直リブに係止され、外側端部がカバー体の外側に飛び出さない構成にすることによって、切断部材に設けられた第2延出部の先端部が被印刷媒体によって持上げられたとき、第2延出部の先端部が被印刷媒体に引き上げられるときの引上げ角度によって排出口の外側方向に移動することを防止することができる。これにより、被印刷媒体は、切断部材の先端部によって、操作者の意図する箇所で確実に切断することができる。
そして、請求項4に係る印刷装置では、カバー体に設けられた排出口の上側壁面と切断部材の対向面の関係は、例えば、カバー体に形成されている排出口の上側壁面の内側端部に設けられた引込防止垂直リブと対向面の外側端部に設けられた引込防止突起が対向する位置関係にあり、切断部材の先端部がカバー体の外側から押圧力を受けると、第1延出部が内側方向に弾性変形し、切断部材の先端部を排出口からカバー体の内側方向に移動させる構成にすることにより、切断部材に設けられた第2延出部の先端部がロール状印刷媒体3Aによって持上げられたとき、被印刷媒体の引上げ角度によって、切断部材の先端部が排出口からカバー体の内側方向に移動することを防止することができる。これにより、被印刷媒体は、切断部材の先端部によって、操作者の意図する箇所で確実に切断することができる。
以下、本発明に係る印刷装置について、本発明を具体化した第1実施形態乃至第3実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、第1実施形態に係る印刷装置1の概略構成について図1乃至図9に基づき説明する。
ここで、図1は、第1実施形態に係る印刷装置の概略斜視図、図2は、上カバーを取り外した印刷装置に印刷媒体ホルダを装着した状態を示す概略斜視図、図3は、印刷装置に印刷媒体ホルダが装着された状態で上カバーを取り外して示す側面図、図4は、図3のX−X矢視断面図、図5は、印刷装置の上カバーを開けた状態の概略斜視図、図6は、印刷装置の概略後方斜視図、図7は、印刷装置に印刷媒体ホルダが装着された状態で上カバーを取り外して示す側断面図、図8は、印刷装置の印刷状態の概略を示す側断面図、図9は、印刷装置の制御ブロック図である。
図1乃至図3に示すように、印刷装置1は、本体筺体2と、所定幅のロール状印刷媒体3Aが巻回された印刷媒体ホルダ3を収納する印刷媒体ホルダ収納部4の上側を覆うように後側上端縁部に開閉自在に取り付けられた透明樹脂製の回動上カバー5と、この回動上カバー5の前側略中央部に印刷されたロール状印刷媒体3Aを外部に排出する排出口6と、この排出口6の前側に配置される電源ボタン7等から構成されている。
また、本体筺体2の背面部には一方の側端部に不図示の電源コードが接続されるインレット8が配設されると共に、他方の側端部にはパーソナルコンピュータ(PC)118(図9参照)等と接続されるUSB(Universal Serial Bus)コネクタ9やシリアルインターフェイスの接続コネクタ10が設けられている(図6参照)。また、上述のロール状印刷媒体3Aは、自己発色性を有する長尺状のサーマル紙等で構成され、巻芯3B(図4参照)に巻回されている。
また、図2乃至図5に示すように、印刷装置1は、印刷媒体ホルダ収納部4の搬送方向に対して略垂直方向の一方の側端縁部(図2、図5中、右側側端縁部)に、後述の印刷媒体ホルダ3を構成する位置決め保持部材12の外側方向に突設される断面略矩形状の取付部材13を嵌め込むことができるホルダ支持部材15が設けられている。このホルダ支持部材15には、上方に開口する正面視略縦長コの字状の第1位置決め溝部16が形成されている。また、このホルダ支持部材15の内側基端部には、位置決め保持部材12の下端部に突設される弾性係止片12Aが係合される係合凹部15Aが形成されている。
また、図5乃至図7に示すように、ロール状印刷媒体3Aを挿入する挿入口18の後端縁部から印刷媒体ホルダ収納部4の前側上端縁部まで略水平に延出されて、後述の印刷媒体ホルダ3を構成するガイド部材20の先端部が載置される載置部21が設けられている。また、この載置部21の搬送方向後側の端縁角部には、ロール状印刷媒体3Aの複数の幅寸法に対応して断面略L字状の第2位置決め溝部22A〜22Dが形成されている。この各第2位置決め溝部22A〜22Dは、図7に示すように、印刷媒体ホルダ3を構成するガイド部材20の載置部21に当接する部分の一部を上方から嵌め込むことができるように形成されている。また、この印刷媒体ホルダ3を構成するガイド部材20の先端部は、挿入口18まで延出されている。
また、印刷媒体ホルダ収納部4の底面部には、ホルダ支持部材15の内側基端部から第2位置決め溝部22Aに対向する位置まで搬送方向に対して略垂直に平面視横長四角形の位置決め凹部4Aが所定深さ(第1実施形態では、約1.5〜3mmの深さである。)で形成されている。この位置決め凹部4Aの搬送方向幅寸法は、印刷媒体ホルダ3を構成する位置決め保持部材12及びガイド部材20の各下端縁部の幅寸法にほぼ等しくなるように形成されている。
また、位置決め凹部4Aのホルダ支持部材15の内側基端部には、位置決め保持部材12の下端縁部から略直角内側方向に延出される後述の印刷媒体判別部60(図4、図10参照)に対向する部分が位置決め凹部4Aよりもさらに所定深さ(第1実施形態では、約1.5〜3mmの深さである。)だけ深くなるように形成された判別凹部4B(図4参照)が形成されている。
また、この判別凹部4Bには、プッシュ式のマイクロスイッチ等から構成されて、ロール状印刷媒体3Aの種別を判別するための印刷媒体判別センサS1、S2、S3、S4、S5(図4、図9参照)がL字状に設けられている。この印刷媒体判別センサS1〜S5は、プランジャとマイクロスイッチ等から構成される公知の機械式スイッチからなり、この各印刷媒体判別センサS1〜S5に対して印刷媒体判別部60の後述の各センサ孔60A(図10参照)があるかないかを検出して、そのオン・オフ信号により印刷媒体ホルダ3に装着されたロール状印刷媒体3Aの種類を検出し、ロール状印刷媒体3Aの種類によって、図9に示す印刷媒体送りモータ119の駆動電流を制御回路部110によって駆動回路121を制御して適正にするものである。
尚、第1実施形態の場合は、各印刷媒体判別センサS1〜S5は、そのプランジャが常には、判別凹部4Bの底面から突き出しており、マイクロスイッチがオフ状態になっている。そして、印刷媒体判別部60の各センサ孔60Aが、各印刷媒体判別センサS1〜S5に対向する位置に有る場合には、プランジャが押下されずマイクロスイッチがオフ状態にあるので、オフ信号が出力され、一方、印刷媒体判別部60の各センサ孔60Aが、各印刷媒体判別センサS1〜S5に対向する位置に無い場合には、プランジャが押下されてマイクロスイッチがオン状態になるので、オン信号が出力される。
また、挿入口18のホルダ支持部材15側の側端縁部(図6中、左端縁部)は、該ホルダ支持部材15に嵌め込まれる位置決め保持部材12の内側端面に対向する位置に形成されている。また、この挿入口18のホルダ支持部材15側の側端縁部には、案内リブ部23が立設されている。
また、印刷媒体ホルダ収納部4の他方の側端縁部(図5中、左側端縁部)の搬送方向前端部には、ラインサーマルヘッド31(図7参照)の上下動操作等を行うレバー27が設けられている。そして、図7及び図8に示すように、このレバー27を上方に回動させることにより、ラインサーマルヘッド31が上面部に保持されるヘッド支持部材32が下方に回動されて、ラインサーマルヘッド31が対向配置されているプラテンローラ26から離間する。
反対に、該レバー27を下方に回動させることにより、挿入口18から挿入されたロール状印刷媒体3Aは、ヘッド支持部材32が上方に回動されて、後述のようにフレーム34の底面部と該ヘッド支持部材32との間に配置される各コイルバネ35、36(図8、図13参照)の押圧力によってラインサーマルヘッド31がロール状印刷媒体3Aをプラテンローラ26に押圧付勢して印刷可能な状態になる。
ところで、印刷媒体ホルダ収納部4の下側には、外部のパーソナルコンピュータ(PC)118からの指令により各機構部を駆動制御する制御回路部110が設けられている。そこで、該プラテンローラ26を印刷媒体送りモータ119により回転駆動しつつ、該ラインサーマルヘッド31を駆動制御することによって、ロール状印刷媒体3Aを搬送しながら印刷面に順次画像データを印刷できる。
そして、排出口6から排出されたロール状印刷媒体3Aは、後述する切断部材83の先端部83Hにロール状印刷媒体3Aを沿わせるように上方に引き上げることにより、切断部材83の先端部83Hによって切断される。
ここで、外部のパーソナルコンピュータからの指令により各機構部を駆動制御する制御回路部110について、図9を参照して説明する。印刷装置1の制御構成は、不図示の制御基板上に形成される制御回路部110を核として構成されている。制御回路部110には、各機器を制御するCPU111と、このCPU111にデータバス112を介して接続された入出力インタフェース113、CGROM114、ROM(ドットパターンデータ)115、ROM116、RAM117とから構成されている。
ここに、CGROM114には、多数のキャラクタの各々に関して、表示のためのドットパターンデータがコードデータに対応させて格納されている。
また、ROM(ドットパターンメモリ)115には、アルファベット文字や記号等のキャラクタを印刷するための多数のキャラクタ各々に関して、印刷用ドットパターンデータが、書体(ゴシック系書体、明朝体書体等)毎に分類され、各書体毎に印刷文字サイズ分、コードデータに対応させて格納されている。また、階調表現を含むグラフィック画像を印刷するためのグラフィックパターンデータも記憶されている。
また、ROM116には、PC118から入力された文字や数字等のキャラクタのコードデータに対応させて、印刷バッファのデータを読み出してラインサーマルヘッド31、印刷媒体送りモータ119を印刷媒体判別センサS1〜S5で検出したロール状印刷媒体3Aの情報に合わせた適正な駆動電流で駆動する印刷駆動制御プログラム、各印刷ドットの形成エネルギ量に対応するパルス数を決定するパルス数決定プログラム、その他印刷装置1の制御上必要な各種のプログラムが格納されている。そして、CPU111は、係るROM116に記憶されている各種プログラムに基づいて各種の演算を行うものである。
さらに、RAM117には、テキストメモリ117A、印刷バッファ117B、パラメータ記憶エリア117E等が設けられており、テキストメモリ117Aには、PC118から入力された文書データが格納される。また、印刷バッファ117Bには、複数の文字や、記号等の印刷用ドットパターンや各ドットの形成エネルギ量である印加パルス数等がドットパターンデータとして格納され、ラインサーマルヘッド31はかかる印刷バッファ117Bに記憶されているドットパターンデータに従ってドット印刷を行う。また、パラメータ記憶エリア117Eには、各種演算データが記憶される。
また、入出力インタフェース113には、PC118と、ロール状印刷媒体3Aに合わせて印刷媒体送りモータ119を適正な駆動電流で駆動するための情報を検出する印刷媒体判別センサS1〜S5と、ラインサーマルヘッド31を駆動するための駆動回路120と、印刷媒体送りモータ119を印刷媒体判別センサS1〜S5で検出したロール状印刷媒体3Aの情報に合わせた適正な駆動電流で駆動するための駆動回路121とが各々接続されている。
よって、PC118を介して文字データ等が入力された場合、そのテキスト(文書データ)がテキストメモリ117Aに順次記憶されるとともに、ラインサーマルヘッド31は、駆動回路120を介して駆動され、印刷バッファ117Bに記憶されたドットパターンデータの印刷を行い、これと同期して印刷媒体送りモータ119が駆動回路121を介して適正な駆動電流でロール状印刷媒体3Aの搬送制御を行うものである。ここに、ラインサーマルヘッド31は、駆動回路120を介して各発熱素子が1ライン分の印刷ドットに対応して選択的に発熱駆動されることによって、文字等をロール状印刷媒体3A上に印刷するものである。
次に、印刷媒体ホルダ3の概略構成について図4及び図10に基づいて説明する。
ここで、図10は、印刷装置のロール状印刷媒体が装着された印刷媒体ホルダを示す図で、(A)は前側上方からの斜視図、(B)は下側後方からの斜視図である。
図4及び図10に示すように、巻芯3Bに巻回されたロール状印刷媒体3Aが装着される印刷媒体ホルダ3は、ロール状印刷媒体3Aの巻芯3Bの筒孔の一端側端縁部に第1筒部38が嵌挿されてロール状印刷媒体3Aの一方の端面に当接されるガイド部材20と、該巻芯3Bの他端側に第2筒部39が嵌挿されてロール状印刷媒体3Aの他方の端面に当接される位置決め保持部材12と、このガイド部材20の第1筒部38に嵌挿されて一端側端面の外周部に形成されるフランジ部40Aが該第1筒部38の外側端面に固着されると共に、他端側端部が位置決め保持部材12の第2筒部39に嵌挿されて該第2筒部39に固着される略筒状のホルダ軸部材40と、から構成されている。従って、ホルダ軸部材40の長さ寸法を変更することにより、異なる幅寸法のロール状印刷媒体3Aが装着された複数種類の印刷媒体ホルダ3を容易に製作することができる。
また、このガイド部材20は、第1筒部38の外側端面の下側外周部から下側方向に延出されて、印刷媒体ホルダ収納部4の底面部に形成される位置決め凹部4Aに嵌入されて該位置決め凹部4Aの底面に当接される第1延出部42が形成されている。また、ガイド部材20は、ロール状印刷媒体3Aの前側方向略1/4円周上の外側端面部を覆うように外側方向に延出される第2延出部43が形成されている。また、この第2延出部43の外周部からロール状印刷媒体3Aの挿入口18(図6参照)近傍まで上側端縁部が前下がり状に延出される第3延出部44が形成されている。この第3延出部44の先端部の下端面は略水平に形成され、印刷装置1の載置部21上に当接して、該第3延出部44と第2延出部43の内側面によって装着されたロール状印刷媒体3Aの一側端縁部を挿入口18まで案内するように構成されている。また、この第3延出部44の下端面の載置部21の搬送方向後端縁部に対向する位置から第1延出部42まで、所定長さ延出される第4延出部45が形成され、該第3延出部44の下端面が載置部21上に当接された場合には、この第4延出部45の搬送方向先端部分が、装着されたロール状印刷媒体3Aの印刷媒体幅に対向する各第2位置決め溝部22A〜22Dのいずれかに嵌入されるように構成されている(図5、図7参照)。
また、ホルダ軸部材40の位置決め保持部材12の第2筒部39内に嵌入される先端部には、該第2筒部39の内側下端部に内側半径方向に突設される位置決めリブ50が嵌入される略縦長の切欠部51が形成されている。これにより、ホルダ軸部材40の切欠部51に位置決め保持部材12の位置決めリブ50を嵌入することによって、該ホルダ軸部材40を介して位置決め保持部材12とガイド部材20との位置決めを行うことができる。また、第1筒部38と第2筒部39とによって、ロール状印刷媒体3Aが巻回された巻芯3Bが回転可能に保持される。尚、ホルダ軸部材40は、巻芯3Bの各長さ寸法に対応して複数種類の長さ寸歩のものが設けられている。
また、位置決め保持部材12により、第2筒部39の外側端面は閉塞されている。また、該第2筒部39の外周部には、フランジ部55が形成されると共に、このフランジ部55の下側外周部から下側方向に延出される延出部56が形成されている。このフランジ部55と延出部56の内側面がロール状印刷媒体3A及び巻芯3Bの外側端面に当接される。また、このフランジ部55と延出部56の外側端面部の搬送方向(図10(B)中、左右方向)略中央部には、上下方向に縦長の断面略矩形状の取付部材13が突設されている。この取付部材13は、正面視下方向(図10(B)中、正面視上方向)に幅狭になるように形成され、印刷装置1のホルダ支持部材15の下方向に幅狭な第1位置決め溝部16内に密着可能に形成されている。また、この取付部材13の突出高さ寸法は、この第1位置決め溝部16の幅寸法にほぼ等しく形成されている。
また、位置決め保持部材12の取付部材13の下端部(図10(B)中、上端部)には、該取付部材13の下端部よりも左右方向に各々外側方向に所定長さ(第1実施形態では、約1.5〜3mmである。)突出する正面視略四角形の平板状(第1実施形態では、約1.5〜3mmの厚さ寸法である。)の案内部57が形成されている。これにより、印刷媒体ホルダ3を装着する場合は、取付部材13の下端部に形成される案内部57をホルダ支持部材15の外側端面に当接させつつ、取付部材13を第1位置決め溝部16に挿入することによって、該印刷媒体ホルダ3を容易に位置決めしつつ装着することができる。
また、位置決め保持部材12の延出部56の下端縁部(図10(B)中、上端縁部)は、ガイド部材20の下端縁部よりも所定長さ(第1実施形態では、約1〜2.5mmである。)下側方向に突出するように延出されると共に、該下端縁部には、略直角内側方向に所定長さ延出される略長四角形の印刷媒体判別部60が形成されている。また、上述したように、この印刷媒体判別部60には、各印刷媒体判別センサS1〜S5に対向する所定位置に各センサ孔60Aが穿設されている。尚、図10(B)では、5個のセンサ孔60Aが穿設されているが、該センサ孔60Aは装着されたロール状印刷媒体3Aの種類に対応して所定位置に穿設される。
また、位置決め保持部材12の取付部材13の下端部には延出部56に縦長四角形の貫通孔62が穿設され、該貫通孔62の上端縁部(図10(B)中、下端縁部)には、下側方向(図10(B)中、上方向)に先端部に外側方向に突出する突起部が形成された弾性係止片12Aが設けられている。
次に、上記のように構成された印刷媒体ホルダ3の印刷装置への装着について図2に基づいて説明する。
図2に示すように、印刷媒体ホルダ3の位置決め保持部材12の取付部材13をホルダ支持部材15の第1位置決め溝部16に挿入する。そして、該印刷媒体ホルダ3のガイド部材20の第3延出部44の下端面を載置部21上に当接させると共に、該ガイド部材20の第4延出部45を載置部21の搬送方向後側角部に形成される第2位置決め溝部22Aに嵌入させる。また、該ガイド部材20の第1延出部42の下端縁部を印刷媒体ホルダ収納部4の底面部に形成される位置決め凹部4A内に嵌入して当接させる。また、同時に、印刷媒体ホルダ3の位置決め保持部材12の延出部56の下端部に形成される印刷媒体判別部60を、ホルダ支持部材15の基端部内側に形成される判別凹部4Bに挿入すると共に、弾性係止片12Aをホルダ支持部材15の基端部に形成される係合凹部15Aに係合させる。これにより、印刷媒体ホルダ3が印刷媒体ホルダ収納部4に着脱自在に取り付けられる。
続いて、レバー27を上方に回動させた状態で、ロール状印刷媒体3Aの一方の側端縁部をガイド部材20の内側面に当接させつつ、該ロール状印刷媒体3Aを引き出し、このロール状印刷媒体3Aの他方の側端縁部を挿入口18の側端縁部に立設された案内リブ部23に当接させつつ挿入口18に挿入する。その後、レバー27を下方に回動させることにより、ロール状印刷媒体3Aの位置決め保持部材12側の側端縁部が挿入口18の案内リブ部23側に寄せられた状態で基準位置72(図13参照)に位置すると共に、該ロール状印刷媒体3Aの先端部がラインサーマルヘッド31によってプラテンローラ26に押圧され、印刷可能な状態になる。
そして、上述したように、巻芯3Bにロール状印刷媒体3Aが巻回された印刷媒体ホルダ3は、ロール状印刷媒体3Aの位置決め保持部材12側の側端縁部が、挿入口18の側端縁部に立設された案内リブ部23に当接される。この点は、巻芯3Bに複数の所定幅のロール状印刷媒体3Aが巻回された印刷媒体ホルダ3の場合でも、同様である。すなわち、印刷媒体ホルダ3が印刷媒体ホルダ収納部4に取り付けられると、印刷媒体ホルダ3に巻回されたロール状印刷媒体3Aの幅寸法に関係なく、必ず、ロール状印刷媒体3Aの位置決め保持部材12側の側端縁部が案内リブ部23に当接されて挿入口18内に挿入、搬送される。尚、ロール状印刷媒体3Aの最大幅寸法は、ラインサーマルヘッド31の長さ寸法にほぼ等しくなるように形成されている。
次に、ラインサーマルヘッド31やプラテンローラ26等が設けられる印刷ユニット及びその周辺の概要について、図11乃至図13に基づいて説明する。図11は、印刷装置の印刷ユニット及びその周辺の概略を示した斜視図、図12は、印刷装置のラインサーマルヘッドがプラテンローラから離間した状態で、挿入口からロール状印刷媒体を差し込んだ際の印刷ユニット及びその周辺の概要を示した斜視図、図13は、印刷装置のロール状印刷媒体が装着された印刷ユニットの概要を示す要部断面図である。
図11乃至図13に示すように、印刷ユニット71は、一対の側壁部73を有するフレーム34を備えており、その一対の側壁部73の間には、プラテンローラ26や、放熱板として機能するヘッド支持部材32、ペーパーガイド74等が設けられている。
このプラテンローラ26は、一対の側壁部73に各軸受77、78を介して回動可能に軸支されており、上述したように、印刷媒体送りモータ119により回転駆動される。また、ヘッド支持部材32には、プラテンローラ26に対向する上面において、ラインサーマルヘッド31や、ラインサーマルヘッド31のFPC基板79等が固定されている。
また、図8、図13に示すように、ヘッド支持部材32の搬送方向に対して後側の端縁部は、フレーム34の背面部によって上下方向に支持されている。また、ラインサーマルヘッド31をプラテンローラ26の周面に押圧付勢する各コイルバネ35、36が、フレーム34の底面部と該ヘッド支持部材32のラインサーマルヘッド31に対向する背面部との間に、このラインサーマルヘッド31の長手方向に沿って配設されている。また、各コイルバネ35、36は、ラインサーマルヘッド31の長手方向中心から該ラインサーマルヘッド31の各幅方向端縁部までほぼ等分する位置にそれぞれ配設されている。
これにより、図12及び図13に示すように、レバー27を上方に回動させた状態で、ロール状印刷媒体3Aを引き出し、このロール状印刷媒体3Aの位置決め保持部材12側の側端縁部を挿入口18の側端縁部に立設された案内リブ部23に当接させつつ挿入口18に挿入することにより、該ロール状印刷媒体3Aの位置決め保持部材12側の側端縁部が基準位置72に位置することとなる。すなわち、印刷媒体ホルダ3に巻回されたロール状印刷媒体3Aの幅の寸法に関係なく、必ず、ロール状印刷媒体3Aの位置決め保持部材12側の側端縁部が基準位置72に位置することとなる。その後、レバー27を下方に回動させることにより、ロール状印刷媒体3Aの位置決め保持部材12側の側端縁部が基準位置72に位置した状態で、該ロール状印刷媒体3Aの先端部がラインサーマルヘッド31によってプラテンローラ26に押圧され、印刷可能な状態になる。
そして、PC118を介して入力された文字データ等が、駆動回路120を介して駆動されたラインサーマルヘッド31によってロール状印刷媒体3A上に印刷され、これと同期して印刷媒体送りモータ119が駆動回路121を介してロール状印刷媒体3Aの搬送制御を行い、印刷されたロール状印刷媒体3Aを排出口6から下流に排出する。
続いて、上述のように、排出口6から下流に排出されたロール状印刷媒体3Aを切断する機構について図14、図16乃至図18に基づいて説明する。図14は、ロール状印刷媒体を切断する切断部材の形状を説明する側断面図、図16は、ロール状印刷媒体の切断状態を説明する側断面図、図17は、切断部材の先端部にB方向の押圧力を受けたときの切断部材の動きを説明する側断面図、図18は、切断部材の形状を示す三面図である。
図14に示すように、ロール状印刷媒体3Aを挟持して印刷と搬送を行うラインサーマルヘッド31とプラテンローラ26は、ロール状印刷媒体3Aの排出口6を備える印字部カバー81によって覆われている。
この印字部カバー81の内側面81Aにはリブ81Bが設けられ、インナーカバー82と共に切断部材83(全体形状は図18参照)の取付部83Aを挟持している。切断部材83の取付部83Aは、取付部83Aに穿孔された貫通孔83Nに対して、リブ81Bに設けられた凸部81Cが挿通されると共に、インナーカバー82に設けられた凹部82Aに挿入されることによって位置決めと固定が行われている。尚、切断部材83の材質には、SUS301CSP、SUS304CSP、SUS631CSP、SUS420等のステンレス鋼材、バネ用リン青銅、ベリリウム銅、洋泊等の銅材、ベーナイト鋼、SK−5、SUP10等の鋼材が使用される。
切断部材83の取付部83Aからは、上方に弾性変形する水平延出部83B、水平方向に弾性変形する垂直延出部83C、水平延出部83Bと垂直延出部83Cを連結する円弧部83Dによって構成される第1延出部83Eが延出されている。尚、第1延出部83Eの形状は、上方と水平方向に弾性変形する形状であればどのような形状であってもよい。例えば、取付部83Aと垂直延出部83Cの先端に形成されると共に、印字部カバー81に設けられた排出口6の上側壁面6Aに対向する対向面83Fとを連結する第1延出部83Eの形状は、全て円弧形状であってもよい。また、垂直延出部83Cを水平延出部83Bから切り離し、ABS樹脂、アルミ等の連結部材によって垂直延出部83Cを水平延出部83Bに連結してもよい。
上述したように、印字部カバー81に設けられた排出口6の上側壁面6Aに対向する対向面83Fは、垂直延出部83Cの先端に印字部カバー81の外側に向けて形成されている。尚、印字部カバー81に設けられた排出口6の上側壁面6Aと、対向する切断部材83の対向面83Fとは、図15に示す印字部カバーに設けられた排出口の上側壁面と切断部材の対向面の関係を説明する断面図のように、初めから当接させておいてもよい。
更に、対向面83Fの先端は、排出口6の上側壁面6A内において下方に屈曲させて所定の長さだけ延出された第2延出部83Gが形成されている。この第2延出部83Gの先端にはロール状印刷媒体3Aを切断する細かい凹凸83L(図18参照)が交互に設けられた先端部83Hが形成されている。尚、先端部83Hの形状は、図19の切断部材の先端部の形状を示す正面図のように、ロール状印刷媒体3Aを切断しやすくするために第2延出部83Gの幅方向に対して傾斜83Mを設けるようにしてもよい。また、先端部83Hの厚み方向を鋭角にしてもよい。さらに、切断専門の別部材を取り付けてもよい。
次に、このように構成された切断部材83がロール状印刷媒体3Aを切断する際の動作を図16に基づいて説明する。
図16に示すように、ロール状印刷媒体3Aが切断部材83の先端部83Hを持上げるようにロール状印刷媒体3Aを矢印Aの方向に引上げると、第1延出部83Eの水平延出部83Bが主体となって上方向に弾性変形する。この上方向への弾性変形によって、切断部材83の対向面83Fが排出口6の上側壁面6Aと当接するので、先端部83Hを備える第2延出部83Gは上側壁面6Aに固定される。これにより、ロール状印刷媒体3Aは、先端部83Hによって切断される。また、先端部83Hに設けられた細かい凹凸や第2延出部83Gの幅方向に対する傾斜を備えることにより、先端部83Hがロール状印刷媒体3Aに対して最初に点で当接することになり切断する力が集中するのでロール状印刷媒体3Aを簡単に切断することができる。
次に、図17に基づいて切断部材83の先端部83Hが図17に示す矢印Bの方向に押圧力を受けたときの切断部材83の挙動について説明する。
図17に示すように、切断部材83の先端部83Hが矢印Bの方向に押圧力を受けると、第1延出部83Eの垂直延出部83Cが主体となって内側方向に弾性変形する。この内側方向への弾性変形によって、切断部材83の先端部83Hを排出口6から印字部カバー81の内側方向に移動させることができる。これにより、操作者の指先などが誤って切断部材83の先端部83Hに触れた場合でも、切断部材83の先端部83Hが排出口6から印字部カバー81の内側方向に移動するので、操作者の安全を確保することができる。
以上詳細に説明した通り、第1実施形態に係る印刷装置1では、ラインサーマルヘッド31とプラテンローラ26とを覆う印字部カバー81の内側面81Aに取付けられている取付部83Aから所定の距離の水平延出部83Bと垂直延出部83Cを有する第1延出部83Eを設けた後に、印字部カバー81に設けられた排出口6の上側壁面6Aに沿うように屈曲させて対向面83Fを形成すると共に、排出口6の上側壁面6A内において屈曲させて下方に所定の距離を延出した操作者が目視できる第2延出部83Gを設け、その先端にラインサーマルヘッド31とプラテンローラ26によって搬送されたロール状印刷媒体3Aを切断する先端部83Hが設けられた切断部材83を備えたことにより、弾性部材から形成されている切断部材83は、ロール状印刷媒体3Aによって切断部材83の先端部83Hを持上げるように操作者がロール状印刷媒体3Aを引上げたとき、第1延出部83Eに設けられた水平延出部83Bが弾性変形することによって切断部材83の対向面83Fが印字部カバー81に設けられた排出口6の上側壁面6Aと当接することによりロール状印刷媒体3Aを切断すると共に、先端部83Hが設けられた第2延出部83Gが外側から操作者によって押圧されたとき、切断部材83の先端部83Hが第1延出部83Eに設けられた垂直延出部83Cの弾性変形によって印字部カバー81に設けられた排出口6の内側方向に移動するように構成されている。
この第1延出部83Eの水平延出部83Bと印字部カバー81に設けられた排出口6の上側壁面6Aと当接する対向面83Fを形成する構成により、切断部材83の対向面83Fが排出口6の上側壁面6Aに確実に当接することにより、先端部83Hを備える第2延出部83Gが振れること無く確実に上側壁面6Aに対して固定されると共に操作者が切断部材83の先端部83Hを目視できるので、ロール状印刷媒体3Aは、切断部材83の操作者が目視できる先端部83Hによって、操作者の意図する箇所で確実に切断することができる。また、図18に示すように、先端部83Hに設けられた細かい凹凸83Lを設けたこと、そして、ロール状印刷媒体3Aをロール状印刷媒体3Aの幅の片側から矢印A方向に引き上げることにより、先端部83Hがロール状印刷媒体3Aに対して最初に点で当接することになって切断する力が集中するので、ロール状印刷媒体3Aを簡単に切断することができる。さらに、第1延出部83Eの垂直延出部83Cによって操作者が誤って切断部材83の先端部83Hに触れた場合でも、切断部材83の先端部83Hが排出口6から印字部カバー81の内側方向に移動するので、操作者の安全を確保することができる。
上述のように、第1延出部83Eは、取付部83Aと対向面83Fの間において、垂直方向に弾性変形する水平延出部83Bと水平方向に弾性変形する垂直延出部83Cとを備えることによって延出の方向が変化している。このように、一つの第1延出部83Eにおいて、それぞれの箇所に役割を持たせたことにより、水平延出部83Bは印字部カバー81に設けられた排出口6の上側壁面6Aと協働してロール状印刷媒体3Aの切断、垂直延出部83Cは操作者に対する安全対策と役割を明確にすることによって、ロール状印刷媒体3Aの切断と操作者に対する安全対策を確実に行うことができる。また、一つの切断部材によって、ロール状印刷媒体3Aの切断と操作者に対する安全対策を確実に行うことができるので安価である。
次に、本発明に係る印刷装置について、本発明を具体化した第2実施形態に基づき図面を参照しつつ説明する。第2実施形態は第1実施形態と殆んど同じであって、主に切断部材の対向面が印字部カバーに設けられた排出口の上側壁面に当接する形態が異なる。以下では、第1実施形態と異なる部分を中心に図20、図21を参照して説明する。尚、第1実施形態と同じ構成には第1実施形態と同じ符号を付して説明する。
ここで、図20、図21は、第2実施形態に係る印刷装置の印字部カバーに設けられた排出口の上側壁面と切断部材の対向面の関係を説明する断面図である。
第2実施形態に係る印字部カバー81に設けられた排出口6の上側壁面6Aと切断部材83の対向面83Fの関係は、図20に示すように、印字部カバー81に形成されている排出口6の上側壁面6Aの外側端部に設けられた飛出防止垂直リブ6Bによって対向面83Fの外側端部83Kが印字部カバー81の外側方向に移動した場合でも飛出防止垂直リブ6Bに係止され、外側端部83Kが印字部カバー81の外側に飛び出さない構成になっている。
この構成によって、図21に示すように、切断部材83に設けられた第2延出部83Gの先端部83Hがロール状印刷媒体3Aによって持上げられたとき、第2延出部83Gの先端部83Hがロール状印刷媒体3Aに引き上げられるときの引上げ角度によって排出口6の外側方向に移動することを防止することができる。これにより、ロール状印刷媒体3Aは、切断部材83の先端部83Hによって、操作者の意図する箇所で確実に切断することができる。
尚、図22に示すように、印字部カバー81に形成されている排出口6の上側壁面6Aの内側端部に飛出防止水平リブ6Cを水平に設け、垂直延出部83Cが飛出防止水平リブ6Cに当接したときに対向面83Fの長さが印字部カバー81から突出しない長さになるようにしても同一の機能・効果が得られる。
次に、本発明に係る印刷装置について、本発明を具体化した第3実施形態に基づき図面を参照しつつ説明する。第3実施形態は第1実施形態及び第2実施形態と殆んど同じであって、主に切断部材の対向面が印字部カバーに設けられた排出口の上側壁面に当接する形態が異なる。以下では、第1実施形態及び第2実施形態と異なる部分を中心に図23、図24を参照して説明する。尚、第1実施形態及び第2実施形態と同じ構成には第1実施形態及び第2実施形態と同じ符号を付して説明する。
ここで、図23、図24は、第3実施形態に係る印刷装置の印字部カバーに設けられた排出口の上側壁面と切断部材の対向面の関係を説明する断面図である。
第3実施形態に係る印字部カバー81に設けられた排出口6の上側壁面6Aと切断部材83の対向面83Fの関係は、図23に示すように、印字部カバー81に形成されている排出口6の上側壁面6Aの内側端部に設けられた引込防止垂直リブ6Dと対向面83Fの外側端部83Kに設けられた引込防止凸部83Jが対向する位置関係にあり、切断部材83の先端部83Hが図17に示す矢印Bの方向に押圧力を受けると、第1延出部83Eの垂直延出部83Cが主体となって内側方向に弾性変形し、切断部材83の先端部83Hを排出口6から印字部カバー81の内側方向に移動させる構成になっている。
この構成において、切断部材83に設けられた第2延出部83Gの先端部83Hがロール状印刷媒体3Aによって持上げられたとき、ロール状印刷媒体3Aの引上げ角度によって、切断部材83の先端部83Hが排出口6から印字部カバー81の内側方向に移動することを防止することができる。これにより、ロール状印刷媒体3Aは、切断部材83の先端部83Hによって、操作者の意図する箇所で確実に切断することができる。
本発明は、前記第1実施形態乃至第3実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、図25の印字部カバーに設けられた排出口の上側壁面と切断部材の対向面の関係を説明する断面図に示すように、対向面83Fの外側端部83Kに引込防止凸部83Jを設け、印字部カバー81に形成されている排出口6の上側壁面6Aの内外の両端部に引込防止凸部83Jを収納可能に飛出防止垂直リブ6Bと引込防止垂直リブ6Dを設けてもよい。これにより、図26の印字部カバーに設けられた排出口の上側壁面と切断部材の対向面の関係を説明する断面図に示すように、切断部材83に設けられた第2延出部83Gの先端部83Hをロール状印刷媒体3Aによって持上げたとき、引込防止凸部83Jが飛出防止垂直リブ6Bと引込防止垂直リブ6Dの間に収納されて固定されることにより、切断部材83の先端部83Hが、印字部カバー81に形成されている排出口6から外側に飛び出したり、内側に引き込まれたりすることを防止することができる。そして、ロール状印刷媒体3Aは、切断部材83の先端部83Hによって、操作者の意図する箇所で確実に切断することができる。
第1実施形態に係る印刷装置の概略斜視図である。 上カバーを取り外した印刷装置に印刷媒体ホルダを装着した状態を示す概略斜視図である。 印刷装置に最大ロール状印刷媒体幅の印刷媒体ホルダが装着された状態で上カバーを取り外して示す側面図である。 図3のX−X矢視断面図である。 印刷装置の上カバーを開けた状態の概略斜視図である。 印刷装置の概略後方斜視図である。 印刷装置に印刷媒体ホルダが装着された状態で上カバーを取り外して示す側断面図である。 印刷装置の印刷状態の概略を示す側断面図である。 印刷装置の制御ブロック図である。 印刷装置のロール状印刷媒体が装着された印刷媒体ホルダを示す図で、(A)は前側上方からの斜視図、(B)は下側後方からの斜視図である。 印刷装置の印刷ユニット及びその周辺の概略を示した斜視図である。 印刷装置のラインサーマルヘッドがプラテンローラから離間した状態で、挿入口からロール状印刷媒体を差し込んだ際の印刷ユニット及びその周辺の概要を示した斜視図である。 印刷装置のロール状印刷媒体が装着された印刷ユニットの概要を示す要部断面図である。 ロール状印刷媒体を切断する切断部材の形状を説明する側断面図である。 印字部カバーに設けられた排出口の上側壁面と切断部材の対向面の関係を説明する断面図である。 ロール状印刷媒体の切断状態を説明する側断面図である。 切断部材の先端部にB方向の押圧力を受けたときの切断部材の動きを説明する側断面図である。 切断部材の形状を示す三面図である。 切断部材の先端部の形状を示す正面図である。 第2実施形態に係る印刷装置の印字部カバーに設けられた排出口の上側壁面と切断部材の対向面の関係を説明する断面図である。 印字部カバーに設けられた排出口の上側壁面と切断部材の対向面の関係を説明する断面図である。 印字部カバーに設けられた排出口の上側壁面と切断部材の対向面の関係を説明する断面図である。 第3実施形態に係る印刷装置の印字部カバーに設けられた排出口の上側壁面と切断部材の対向面の関係を説明する断面図である。 印字部カバーに設けられた排出口の上側壁面と切断部材の対向面の関係を説明する断面図である。 印字部カバーに設けられた排出口の上側壁面と切断部材の対向面の関係を説明する断面図である。 印字部カバーに設けられた排出口の上側壁面と切断部材の対向面の関係を説明する断面図である。
符号の説明
1 印刷装置
3A ロール状印刷媒体
6 排出口
6A 上側壁面
6B 飛出防止垂直リブ
6C 飛出防止水平リブ
6D 引込防止垂直リブ
26 プラテンローラ
31 ラインサーマルヘッド
81 印字部カバー
81A 内側面
83 切断部材
83A 取付部
83B 水平延出部
83C 垂直延出部
83E 第1延出部
83F 対向面
83G 第2延出部
83H 先端部
83J 引込防止凸部
83K 外側端部

Claims (4)

  1. 連続する被印刷媒体と、
    前記印刷媒体に文字、記号、図形を印刷するサーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドと対向する位置に設けられ、サーマルヘッドと狭持して前記被印字媒体を搬送するプラテンローラと、
    前記サーマルヘッドとプラテンローラとを覆うカバー体と、
    前記サーマルヘッドとプラテンローラとによって狭持されて搬送される前記被印字媒体の下流側の前記カバー体に設けられた被印字媒体を排出する排出口と、
    前記カバー体の内側面に取付けられる取付部から所定の距離の第1延出部を設けた後に、前記排出口の上側壁面に沿うように屈曲させて対向面を形成すると共に、排出口の上側壁面内において屈曲させて下方に所定の距離を延出した第2延出部を設け、その先端に前記被印刷媒体を切断する先端部を備えた切断部材とを備え、
    前記切断部材は、弾性部材から形成されており、前記被印刷媒体が切断部材の先端部を持上げるように被印刷媒体を引上げたとき、前記第1延出部の弾性によって切断部材の対向面が前記排出口の上側壁面と当接することにより被印刷媒体を切断すると共に、前記第2延出部が外側から押圧されたとき、切断部材の先端部が第1延出部の弾性によって前記排出口の内側方向に移動するようにしたことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記第1延出部は前記取付部と前記対向面の間において延出の方向を変化させていることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記切断部材の先端部が前記被印刷媒体によって持上げられたとき、切断部材の先端部が前記排出口の外側方向に移動することを防止する移動防止手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  4. 前記切断部材の先端部が前記被印刷媒体によって持上げられたとき、切断部材の先端部が前記排出口の内側方向に移動することを防止する移動防止手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
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