JP2009056268A - 電動式リクライニング装置 - Google Patents

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篤男 高村
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Abstract

【課題】従来のシート及びベッド等は、シートクッションの後端部に配置されるリクライニング機構によって、バックシートの傾斜角度を調整出来るものがあるが、バックシートをリクライニング(後傾)させた際には、上体がバックシートに対して、クッション側へ相対的にズレを伴い背ズレが生じてしまい背もたれとしての支持機能が充分に得られておらず、又衣服等が捲れ上がってしまうという問題があった。
【解決手段】モータの回転に従い、ねじロッドが回転運動を起こし軸受に設置されたねじナットが、ねじロッド上をスライド移動する。バックシートはピンを介して軸受と連結している事から、ねじナットのスライド移動と同時にピンが長穴を移動すると、バックシートの傾斜角度が変更される。バックシートがリクライニングの際に、図2に示すようにS間を移動している事により背ズレが生じるような事はなくなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両等のシートのバックシートを後傾させる時に、背中の位置ズレを極力解消することが出来る電動式リクライニング装置に関する。
従来の車両等のシートは、例えば図1により説明すると、座るシートクッションと、このシートクッションの後端部に(図示されてはいないが)隣接して配置されるリクライニング機構によって、バックシートの傾斜角度を調整出来るもの等がある。(図1、特許文献1参照)又、傾斜させる際の体の中心軸付近に、(中心となる)ピンを肘掛部に設置し、連結棒、吊下板を介して背ズレを緩和出来るリクライニング装置も使用されている。(特許文献2参照)
特開2001−270351号公報 特開2005−329102号公報
しかしながら図1(特許文献1)の装置において、バックシートをリクライニング(後傾)させた際には、上体がバックシートに対して、クッション側へ相対的にズレ、図1に示すように背ズレが生じてしまい、支持機能が充分に得られておらず、又衣服等が捲れ上がってしまう等の問題があった。特許文献2の装置では、背ズレ感は穏和されるが、肘掛内にリクライニング装置が設置してあり、必ず肘掛が必要となる為、一方向以外からは座る事が出来ない。
本発明は上述の問題を解決するもので、バックシートのリクライニング(後傾)時に位置ズレを極力解消することが出来る電動式リクライニング装置である。
シートのクッションの下に、モータとねじロッドを設置し、モータに連結されるギアAと、ねじロッドに連結されるギアBをベルトにより連結させる。
ねじロッドには、ねじナットを要した軸受を通す。
バックシートの側面に上下2つずつピンAとBを設置し、下端部にあるピンBは軸受と連結させる。ピンAとBはサイドカバーに設置された長穴AとBにそれぞれ取り付ける。
従って、モータの回転に伴い、ねじロッドが回転運動を起こし、軸受に設置されたねじナットが、ねじロッド上をスライド移動する。バックシートはピンBを介して軸受と連結している事から、ねじナットのスライド移動と同時にピンAとBが長穴AとBを移動してバックシートの傾斜角度が変更される。
以上の装置により、モータの回転運動に従いバックシートの傾斜角度を調整する事が出来る。(以上図2〜図4参照)
図1のような従来のシートは、バックシートが傾斜する際に、バックシート下部を中心軸として、固定した支点でリクライニングさせている為に、背ズレが生じていた。だが本発明では、バックシートがリクライニングの際に、図2に示すようにS間を移動する事により、背ズレが生じるような事はなくなる。従って背もたれとしての支持機能も充分に得られ、衣服等が捲れ上がるという問題も解決される。
本発明はリクライニングさせる為の装置を全てシートクッションの下へ備えている事から、肘掛を設置しなければシートへ3方向から座る事が可能で、肘掛を必ず要する特許文献2のリクライニング装置のように、一方向以外からは座る事が出来ないという不便さがなくなる。
本発明のリクライニング装置は、シートのみならず、応用として2つのモータを設置すれば、背・脚上げ連動リクライニング及び独立リクライニングが可能となり、電動ベッドや介護ベッド等にも使用可能となる。
以下本発明の形態を図1〜図4に基づき説明する。
図1は従来のリクライニング機構を要するシート使用図である。バックシートが傾斜する際にバックシート下部を中心軸として、固定した支点でリクライニングさせている為に背ズレが生じ、背もたれとしての支持機能が充分に得られておらず、又衣服等が捲れ上がってしまう等の問題があった。
図2は本発明のリクライニング機構を要するシート使用図である。図1のシートに対して、本発明はバックシートが傾斜する際に、バックシートがS間を移動する事により、図1のような背ズレが生じるような事はなくなる。従って背もたれとしての支持機能も充分に得られ、衣服等が捲れ上がるという問題も解決される。
図3は本発明の斜視図、図4は側面図である。シートのクッションの下に、2と11を設置し、2に連結される12と、11に連結される13を14により連動させる。11には、6を要した5を通す。又1の側面に3、4を設置し、4は5と連結させ、3、4を7に設置された8、9に挿入させる。従って、2の回転に伴い、2本の11が連動する回転運動を起こし、5に設置された6が11上をスライド移動する。1は4を介して5と連結している事から、6のスライド移動と同時に3、4が8、9の軌道を移動して、1の傾斜角度が変更される。以上の装置により、2の回転運動に従い1の傾斜角度を相対的に連動させ背ズレを吸収する事が出来る。全装置を全てシートクッション下へ備えている事から、肘掛を設置しなければシートへ3方向から座る事が可能になり、座るたびにシートを回転させる手間も省ける。
従来のシート使用例 本案のシート使用例 本案シート斜視図 本案シート側面図
符号の説明
1.バックシート
2.モータ
3.ピンA
4.ピンB
5.軸受
6.ねじナット
7.サイドカバー
8.長穴A
9.長穴B
11.ねじロッド
12.ギアA
13.ギアB
14.ベルト

Claims (2)

  1. シート及びベッド等に用いられるリクライニング機構において、モータの回転運動に従い、バックシートの傾斜角度を自在に調整出来、かつ角度調整に連動してバックシートが背ズレ解消に相対的に移動していく機構。
  2. 請求項1に必要とする機器をシートクッション下へ備える機構。
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