JP2009054966A - セラミック端子およびセラミックス−アルミニウムの接合体の製造方法 - Google Patents

セラミック端子およびセラミックス−アルミニウムの接合体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電解液の液漏れを生じ難い蓄電素子用端子を提供すること。
【解決手段】セラミック端子は、一方表面1aから他方表面1bにかけて貫通孔1cが設けられたセラミック基体1と、セラミック基体1の両表面1a,1bから突出するように貫通孔1cに挿着されたアルミニウムもしくはアルミニウム合金から成る端子体2と、端子体2と電気的に接続されないようにセラミック基体1に接合されたアルミニウムもしくはアルミニウム合金から成る封止板3とを具備し、端子体2または封止板3は、セラミック基体1の表面に、チタン層5を介して被着されたアルミニウムもしくはアルミニウム合金の金属層4に固相接合されている。電解液に腐食されにくいセラミックス,チタン,アルミニウムから成り、これらが低温で固相接合されているので、接合部劣化も少ない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液体電解質を用いる大型アルミニウム電解コンデンサ,電気二重層キャパシタまたは電池等の蓄電素子容器に使用されるセラミック端子およびその製造に用いられるセラミックスとアルミニウムとの接合方法に関する。
従来、蓄電素子に用いられる端子として、図5に示すような、アルミニウムから成る端子体11を筒状のセラミック材12に挿通し、このセラミック材12の外周面を金属製の封止板15に固定したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
セラミック材12の端子体11および封止板15との接合部表面にはタングステンやモリブデンを主成分とするメタライズ層13を焼き付けておき、このメタライズ層13を介して端子体11とセラミック材12とを、またはセラミック材12と封止板15とをアルミニウム合金ろう材14でろう付けして固定してある。
特開2000−58032号公報
しかしながら、タングステンまたはモリブデンは、蓄電素子に使用される電解液に溶解し、封止部分が劣化して電解液が液漏れしてしまう場合がある。
また、アルミニウムろう材14を使用して高温にてろう付けする場合、接合されるアルミニウム端子体11の熱膨張がセラミック材12の熱膨張と比較して非常に大きいため、接合後の冷却時に接合部に大きな引張応力が働き、セラミック材12にクラックが生じてしまう場合がある。その回避方法として端子体11の中心部に空洞等を設けて熱収縮時の応力を緩和する方法もあるが、通電体として所定の電流容量が必要なために、これらの空洞を具備することにより必要以上に端子体11の外径が大きくなり、それゆえ大型の端子になってしまうという問題点等があった。
前記従来の課題を解決するために、本発明のセラミック端子は、一方表面および該一方表面と対向する他方表面を有し、前記一方表面から前記他方表面にかけて貫通孔が設けられたセラミック基体と、該セラミック基体の前記両表面から突出するように前記貫通孔に挿着されたアルミニウムもしくはアルミニウム合金から成る端子体と、前記端子体が挿通される貫通穴を有し、前記端子体と電気的に接続されないように前記セラミック基体に接合されたアルミニウムもしくはアルミニウム合金から成る封止板とを具備したセラミック端子において、前記セラミック基体の表面に、チタン層を介して被着されたアルミニウムもしくはアルミニウム合金の金属層が形成されており、前記端子体および前記封止板の少なくとも一方は、前記金属層に固相接合されていることを特徴とするものである。
また、本発明のセラミック端子は、好ましくは、前記端子体は棒状の外周面に鍔状に設けられた突出部を有し、該突出部が前記セラミック基体の一方表面または他方表面に接合されていることを特徴とするものである。
また、本発明のセラミック端子は、好ましくは、前記端子体および前記封止板は、前記セラミック基体の前記一方表面および前記他方表面のうち、同じ側の前記表面に接合されていることを特徴とする
また、本発明のセラミック端子は、好ましくは、前記端子体または前記封止板は、超音波圧接もしくは摩擦圧接を用いた前記固相接合によって前記金属層に接合されていることを特徴とする。
また、本発明のセラミックス−アルミニウム接合体の製造方法は、所定形状のセラミック基体を準備する工程と、該セラミック基体の表面にコールドスプレー法を用いてチタン層を形成する工程と、該チタン層の表面にアルミニウムもしくはアルミニウム合金を溶着させる工程とを有することを特徴とするものである。
本発明のセラミック端子によれば、セラミック基体の表面に、チタン層を介して被着されたアルミニウムもしくはアルミニウム合金の金属層が形成されており、端子体および封止板の少なくとも一方は、金属層に固相接合されていることから、セラミック基体と端子体または封止板は、電解液に溶解しにくいチタン層およびアルミニウムもしくはアルミニウム合金を介して低温で固相接合されるので、電解液の液漏れを生じ難いセラミック端子とできる。
本発明のセラミック端子において、端子体は棒状の外周面に鍔状に設けられた突出部を有し、この突出部がセラミック基体の一方表面または他方表面に接合されている場合、突出部をセラミック基体に当接させて接合できるので、位置精度を保って容易に接合作業をすることができる。
本発明のセラミック端子において、端子体および封止板は、セラミック基体の一方表面および他方表面のうち、同じ側の表面に接合されている場合、端子体および封止板をセラミック基体の同じ側の表面に接合すればよく、チタン層および金属層も同じ側の表面に形成すればよいので、工程短縮を図ることができ、生産性を向上させることができる。
本発明のセラミック端子において、端子体または封止板は、超音波圧接もしくは摩擦圧接を用いた固相接合によって金属層に接合されている場合、端子体または封止板と金属層とを比較的低温で接合することができ、端子体の変形を小さくすることができる。また、金属層と端子体または封止板とがアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる同質の材質同士を接合することになるので、熱膨張係数差が小さく、接合部の接合劣化を減らすことができる。
本発明のセラミックス−アルミニウム接合体の製造方法によれば、所定形状のセラミック基体を準備する工程と、このセラミック基体の表面にコールドスプレー法を用いてチタン層を形成する工程と、このチタン層の表面にアルミニウムもしくはアルミニウム合金を溶着させる工程とを有することから、真空蒸着等によらず常圧大気中において容易にチタン層を形成できる。また、比較的低温でチタン層を形成できるため、チタン層表面の酸化を少なくできる。
以下、本発明のセラミック端子およびその製造方法を添付図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明のセラミック端子の実施の形態の一例を示す斜視図であり、図1(a)はセラミック端子を上方から見た斜視図、図1(b)は下方から見た斜視図である。図2は図1のA−A’線における断面図である。図3は本発明のセラミック端子の実施の形態の他の例を示す斜視図であり、図3(a)はセラミック端子を上方から見た斜視図、図3(b)は下方から見た斜視図である。また、図4は本発明のセラミック端子を用いたアルミ電解コンデンサの実施の形態の一例を示す断面図である。
これら図において、1は一方表面1aおよびこの一方表面1aと対向する他方表面1bを有し、一方表面1aから他方表面1bにかけて貫通孔1cが設けられたセラミック基体、2はセラミック基体1の両表面1a,1bから突出するように貫通孔1cに装着されたアルミニウムもしくはアルミニウム合金から成る端子体、3は端子体2が挿通される貫通穴3aを有し、端子体2と電気的に接続されないようにセラミック基体1に接合されたアルミニウムもしくはアルミニウム合金から成る封止板、4はセラミック基体1の表面1a,1bにチタン層5を介して被着されたアルミニウムもしくはアルミニウム合金の金属層を示す。
セラミック基体1の貫通孔1c内に挿入され接合される端子体2は、導電性が必要であり、また、電解液に浸漬されるため、電気化学的に安定である必要がある。このため、当該端子体2は、耐食性に優れるアルミニウムもしくはアルミニウム合金から成る。アルミニウム合金としては、ケイ素(Si)等の混合元素量が少なく、アルミニウム純度の高いJIS H 4000:2006、JIS H 4040:2006に掲載されている合金番号1000番台のものが好ましい。
端子体2は棒状の外周面に鍔状に設けられた突出部2aを有し、該突出部2aがセラミック基体1の一方表面1aまたは他方表面1bに接合されるようにしてある。これによって、端子体2の突出部2aとセラミック基板1とを間に挟んで圧力を加えながら固相接合することができ、端子体2とセラミック基板1の一方表面1aまたは他方表面1bとを密閉度を保つように接合することができ、電解液の液漏れを生じ難い。
また、突出部2aをセラミック基体1の一方表面1aまたは他方表面1bに当接させて接合すればよいので、端子体2の軸方向の位置精度を向上することができる。さらに、端子体2の軸方向の厚みの薄い突出部2aとすることで、セラミック基体1と端子体2との接合部に生じる熱応力等の応力を、突出部2aが変形することによって緩和する効果を生じ、セラミック基体1が破損し難くなる。
なお、図1,図2,図3においては、セラミック基体1の一方表面1aと突出部2aの下面とを接合しているが、セラミック基体1の他方表面1b側に突出部2aの上面を接合し、一方表面1a側に封止板3を接合するようにしてもよい。また、一方表面1aおよび他方表面1bは平面である方が作業を容易に行なえるので好ましいが、これに限ることはなく、例えば、一方表面1aがすり鉢状の曲面等になっていてもよい。
また、端子体2および封止板3は、セラミック基体1の一方表面1aおよび他方表面1bのうち、同じ側の表面1a,1bに接合されていてもよい。すなわち、図1,図2,図4において端子体2がセラミック基体1の一方表面1a側に接合され、封止板3が他方表面1b側に接合されているが、図3のように、端子体2を一方表面1aの中央部側貫通孔1c開口の周囲に接合し、封止板3を一方表面1aの外周部に接合したり、端子体2および封止板3を他方表面1b側に接合したりしてもよい。これによって、端子体2および封止板3が同一平面1a,1b内に接合されるので、高さ方向のサイズをコンパクトにすることができる。また、セラミック基体1の同一面1a,1b側にチタン層5および金属層4を形成することができるので、製造工程が簡略化できる。
端子体2または封止板3は、超音波圧接もしくは摩擦圧接を用いた固相接合によって金属層4に接合される。かかる固相接合を用いることにより、接合を比較的低温で行なうことができ、熱膨張に伴う熱応力を小さくできて応力腐食が生じ難い。また、端子体2または封止板3とセラミック基体1の金属層4とをアルミニウムまたはアルミニウム合金からなるものとすれば、同質の材質同士の接合とすることができるので、熱膨張係数差によって接合部に生じる応力が小さくなり、応力による接合部の劣化を減らすことができる。そのため、ロウ付け接合のように、端子体の中心部に空洞等を設けるなどの応力緩衝形状にする必要がなく、端子をコンパクトにする事ができる。
超音波接合法は、より詳細には例えば次のようにして実施される。すなわち、接合対象物である金属層4を有するセラミック基体1と端子体2とを、金属層4と端子体2の突出部2aとが接するようにして超音波振動の媒体となるチップを有するホーン(角状固定台)とアンビル(金敷き)との間にセットし、チップを介して例えば30〜50N程度の圧力を垂直に加えながら15〜30kHzの水平方向の超音波振動をセラミック基体1と端子体2または封止板3それぞれの接触面に加えることにより行われる。また、チップの形状を円周に沿った円状として垂直方向の圧力を大きくすることにより、一定長さの接合を短時間で行なってもよい。
摩擦圧接法は、接合する被接合材同士を相対的に高速回転させて、被接合材の接合面同士を擦り合わせ、接合面に発生した摩擦熱で接合面が軟化状態に達した時点で回転を急停止させるとともに、被接合材同士を押し付けて接合する方法である。
具体的には例えば次のようにして実施される。すなわち、接合対象物である金属層4を有するセラミック基体1と端子体2とを、金属層4と端子体2の突出部2aとが接するように、セラミック基体1を固定軸に、そして端子体2を圧接機の回転軸にそれぞれ治具を用いて固定し、端子体2を2000〜4000rpmの回転速度において回転させながら金属層4に対して摩擦圧力10〜20Mpaを加え、約5〜20秒で摩擦熱により接合面が軟化した後、回転を急停止させ、その直後に突出部2aと金属層4との間に150〜250Mpaの圧力を加えることにより接合させる。また、セラミック基体1と封止板3に関しても、封止板3を固定軸側に、セラミック基体と端子体2の接合体を回転軸側にして、同様の手順によって接合が行われる。
超音波接合法および摩擦圧接法では、超音波振動や摩擦圧力が印加される初期段階において接合部表面の酸化被膜や汚れが接合部の外側方向に押し出されるとともに、セラミック基体1の金属層4および端子体2または封止板3のアルミニウム結晶粒同士が原子間距離になるまで接近することによって原子間に相互引力が作用して強固な接合を得る。さらに、アルミニウム中に他の金属がほとんど拡散することがなく、よって電解液に対してさらに耐腐食性のある接合部を形成することができる。なお、摩擦圧接法においては、被接合物を回転させるので、被接合部が回転対称である場合に好適である。一方、超音波接合法では、被接合部の形状によらず行なうことができ、汎用性がある点で、摩擦圧接法より好ましい。
このような本発明のセラミック端子は、所定形状のセラミック基体1を準備する工程と、該セラミック基体1の表面にコールドスプレー法を用いてチタン層5を形成する工程と、該チタン層5の表面にアルミニウムもしくはアルミニウム合金を溶着させて金属層4を形成する工程とを経て製造するのがよい。チタン層5の形成方法としてコールドスプレー法を用いることにより、真空蒸着等のような真空中での成膜処理が不要で、常圧大気中でチタン層5を形成することができるので、低コストで容易にチタン層5を形成できる。また、形成温度が比較的低温であるため、チタン層5表面の酸化も少なくできる。
ここで、コールドスプレー法とは、材料粉末の融点または軟化点よりも低い温度のガスを先細末広型のラバールノズルにより超音速流にして、その流れの中にチタンの材料粒子を投入し、固相状態のまま基材に高速で衝突させて、塑性変形をさせながら基材上に堆積させて皮膜を形成する技術である。この技術によると、皮膜や基材に溶射法ほどの熱が加わらずかつ皮膜は圧縮性の残留応力を帯びるため、密着強度が高く剥がれにくいものにできると言う特徴がある。また、アルミニウムもしくはアルミニウム合金を溶融させてチタン層5表面に均一に濡れ広がらせるためには、チタン層5表面が酸化されないようにするのが好ましい。真空蒸着等の薄膜処理でチタン層5を形成させた場合、真空炉から取り出し後から表面の酸化が進行し、濡れ性が劣化するという問題がある。しかしながらコールドスプレー法であれば、約400℃までは水素が結合していることにより酸化を抑制できる水素化チタンの粉末を使用してチタン層5を形成する事が可能であり、チタン層5形成後の酸化を抑制する事が出来るため、均一なアルミニウムもしくはアルミニウム合金の濡れを得る事ができる。
セラミック基体1は、例えばアルミナセラミックス等の電気絶縁性に優れるセラミックスからなる円筒状等の筒状のものであり、円柱状または多角柱状の外周面を有するとともに円柱状または多角柱状の貫通孔1cを両端面1a,1b間に有している。セラミック基体1は、端子体2と封止板3とを電気的に絶縁するとともにこれらを保持する機能を有している。
このようなセラミック基体1は、例えばアルミナセラミックスから成る場合、酸化アルミニウム(アルミナ:Al)、酸化珪素(SiO)、酸化カルシウム(CaO)、酸化マグネシウム(MgO)等の原料粉末に適当な有機バインダを添加して調整した原料粉末を、所定形状のプレス型内に充填するとともに、これを所定圧力でプレスして成形し、しかる後得られた成形体を大気中にて約1600℃の温度で焼成することにより製作される。
セラミック基体1の一方表面1aもしくは他方表面1bの少なくとも一面の端子体2または封止板3が接合される接合部には、チタン層5(一方主面側のチタン層5a、他方主面側のチタン層5b)が形成され、その上にアルミニウムが溶融被覆された、金属層4(一方主面側の金属層4a、他方主面側の金属層4b)が形成される。これらの金属層4は、端子体2と接合される金属層4aがセラミック基体1の一方表面1aの内周側に形成され、また封止板3と接合される金属層4bが、一方表面1aもしくは他方表面1bの外周側に形成される。セラミック基体1上のチタン層5a,5bは、コールドスプレー法にて厚さ1〜10μm程度に形成される。チタン層5を形成しない部分はマスキングを行なうことによって所望の形状のチタン層5を形成する事が出来る。
金属層4a,4bは、チタン層5a,5bの表面に、それぞれチタン層5a,5bと略同一外径寸法のアルミニウムまたはアルミニウム合金製の金属板を乗せ、その上にカーボン製の治具を乗せ、カーボン治具の荷重をかけながらアルミニウムの融点温度に近い670〜690℃の真空雰囲気にてアルミニウムを溶融させることによってチタン層5のチタンと反応させて接合されたものである。金属板へのチタンの拡散が200μm以下となるように接合するのが好ましい。カーボン治具は、板材の外周部にアルミニウム板の厚みよりも低い突起を設けることによって内側に凹部を有するもので、この凹部にアルミニウム板を収容できる形状の治具である。突起部があることにより金属層4の厚みを一定に保つ事ができ、さらにカーボン治具の平面で溶融したアルミニウムを整形する事により、その表面を平坦にする事ができる。
金属層4a,4bならびに端子体2、封止板3は、容器内に納められる電解液に浸漬されるため、高起電力状態において電気化学的に安定である必要があることから、耐食性に優れるアルミニウムもしくはアルミニウム合金からなる。また、端子体2と封止板3は、それぞれ金属層4a、4bと平面接触できる箇所を有し、好ましくは金属層4a,4bの幅の2/3以上接触する寸法のものとする。
上記のように形成された、金属層4を有するセラミック基体1の外周部を機械的に固定し、機械的に固定した端子体2の鍔部2aをメタライズ層4a表面に当て、超音波圧接を行なう。続いて、同様の手順で機械的に固定した封止板3をメタライズ層4b表面に当てて超音波圧接を行ない、セラミック基体1と端子体2ならびに封止板3が、メタライズ層4a、4bを介して接合される。
そして、図4に示すように、セラミック端子の端子体2は蓄電用電極板6から引き出された金属部と接合され、その後、封止板3は電解液容器の容器7の略円形の開口にその端部が接合されて蓄電素子が完成する。
以上のように、本発明にかかるセラミック端子は、セラミック基体1表面の金属層4を電解液に溶解しない材料で構成すると同時に、その金属層4と端子体2ならびに封止板3を低温で接合させることにより、端子体2ならびにセラミック接合体のサイズをコンパクトなものにすることができ、電解液の液漏れを効果的に防ぐ事ができるので、例えば大型アルミ電解コンデンサや電気二重層キャパシタ、電池等、電解質として液体を使用する蓄電素子などの用途に好適である。
本発明のセラミック端子の実施の形態の一例を示す斜視図である。 本発明のセラミック端子の実施の形態の一例を示す断面図である。 本発明のセラミック端子の実施の形態の他の例を示す斜視図である。 本発明のセラミック端子を用いたアルミ電解コンデンサの実施の形態の一例を示す断面図である。 従来のセラミック端子の例を示す断面図である。
符号の説明
1:セラミック基体
2:端子体
3:封止板
4:金属層
5:チタン層
6:蓄電用電極版
7:容器

Claims (5)

  1. 一方表面および該一方表面と対向する他方表面を有し、前記一方表面から前記他方表面にかけて貫通孔が設けられたセラミック基体と、該セラミック基体の前記両表面から突出するように前記貫通孔に挿着されたアルミニウムもしくはアルミニウム合金から成る端子体と、前記端子体が挿通される貫通穴を有し、前記端子体と電気的に接続されないように前記セラミック基体に接合されたアルミニウムもしくはアルミニウム合金から成る封止板とを具備したセラミック端子において、前記セラミック基体の表面に、チタン層を介して被着されたアルミニウムもしくはアルミニウム合金の金属層が形成されており、前記端子体および前記封止板の少なくとも一方は、前記金属層に固相接合されていることを特徴とするセラミック端子。
  2. 前記端子体は棒状の外周面に鍔状に設けられた突出部を有し、該突出部が前記セラミック基体の一方表面または他方表面に接合されていることを特徴とする請求項1記載のセラミック端子。
  3. 前記端子体および前記封止板は、前記セラミック基体の前記一方表面および前記他方表面のうち、同じ側の前記表面に接合されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のセラミック端子。
  4. 前記端子体または前記封止板は、超音波圧接もしくは摩擦圧接を用いた前記固相接合によって前記金属層に接合されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のセラミック端子。
  5. 所定形状のセラミック基体を準備する工程と、該セラミック基体の表面にコールドスプレー法を用いてチタン層を形成する工程と、該チタン層の表面にアルミニウムもしくはアルミニウム合金を溶着させる工程とを有するセラミックス−アルミニウム接合体の製造方法。
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