JP2009054373A - 電池識別方法及び電池識別装置 - Google Patents

電池識別方法及び電池識別装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、電池識別方法及び電池識別装置に関し、電池の適切な識別を実現することにある。
【解決手段】電池に、与える所定の充電状態として、所定値以下の充電電流が所定時間継続するまで所定の充電電圧を印加する(ステップ100)。次に、その所定の充電状態が与えられた電池に所定の電圧を印加する(ステップ102)。そして、電池にその所定の電圧が印加された際にその電池に流れる電流の時間波形を測定し(ステップ104)、その測定された電流の時間波形に基づいて電池の識別を行う(ステップ106)。
【選択図】図2

Description

本発明は、電池識別方法及び電池識別装置に係り、特に、電池のメーカや品名,定格容量などを識別するうえで好適な電池識別方法及び電池識別装置に関する。
従来、電池に充電電流を加えて、その電池の端子電圧をモニタすることにより、電池のセルタイプを識別する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術においては、充電電流が加えられる充電中に電池の端子電圧がモニタされ、その充電中の端子電圧に基づいて電池のセルタイプが識別される。
特開平6−249930号公報
しかしながら、上記した特許文献1記載の如く充電中の端子電圧に基づいて電池が識別される技術では、その識別に充電電流が加わる際の電池の充電状態(例えば充電量SOCなど)が考慮されていないため、電池の充電状態に応じて、モニタする端子電圧が変化する可能性があり、その結果として、電池の安定した識別が困難となるおそれがある。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、電池の適切な識別を実現することが可能な電池識別方法及び電池識別装置を提供することを目的とする。
上記の目的は、電池に所定の充電状態を与える充電ステップと、前記充電ステップにおいて所定の充電状態が与えられた電池に所定の電圧を印加する電圧印加ステップと、前記電圧印加ステップにおいて前記電池に所定の電圧が印加された際に該電池に流れる電流を検出する電流検出ステップと、前記電流検出ステップにおいて検出された前記電流に基づいて電池の識別を行う電池識別ステップと、を備える電池識別方法により達成される。
また、上記の目的は、電池に所定の充電状態を与える充電手段と、前記充電手段により所定の充電状態が与えられた電池に所定の電圧を印加する電圧印加手段と、前記電圧印加手段により前記電池に所定の電圧が印加された際に該電池に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段により検出された前記電流に基づいて電池の識別を行う電池識別手段と、を備える電池識別装置により達成される。
これらの態様の発明においては、所定の充電状態が与えられた電池に所定の電圧が印加されて、その際に電池に流れる電流が検出される。そして、その検出電流に基づいて電池の識別が行われる。かかる構成によれば、電池に所定の充電状態が与えられた後に流れる電流に基づいてその電池の識別を行うことができる。このため、本発明によれば、電池の適切な識別を実現することが可能となる。
尚、上記した電池識別方法において、前記充電ステップにおいて電池に与える所定の充電状態は、所定値以下の充電電流が所定時間継続するまで所定の充電電圧を印加することであることとすれば、また、上記した電池識別装置において、前記充電手段は、電池に所定の充電状態として、所定値以下の充電電流が所定時間継続するまで所定の充電電圧を印加することとすれば、各電池の識別を行う前提条件として共通の充電状態を作り出すことができる。
また、上記した電池識別方法において、前記電圧印加ステップにおいて前記電池に印加する所定の電圧は、前記充電ステップにおいて印加する所定の充電電圧よりも高い規定電圧であることとすれば、また、上記した電池識別装置において、前記電圧印加手段は、前記電池に所定の電圧として、前記充電手段により印加される所定の充電電圧よりも高い規定電圧を印加することとすれば、その規定電圧の電池への印加時に大きな充電電流が電池に流れるので、その際の充電電流に基づく電池の適切な識別が行い易くなる。
また、上記した電池識別方法において、前記電池識別ステップにおける電池の識別は、前記電流検出ステップにおいて検出される前記電流の時間波形に基づいて行われることとすれば、また、上記した電池識別装置において、前記電流検出手段は、前記電圧印加手段により前記電池に所定の電圧が印加された際に該電池に流れる電流の時間波形を検出すると共に、前記電池識別手段は、前記電流検出手段により検出された前記電流の時間波形に基づいて電池の識別を行うこととすれば、電池の識別精度を向上させることができる。
更に、上記した電池識別方法において、前記充電ステップにおいて電池に所定の充電状態が与えられてから、前記電圧印加ステップにおいて電池に所定の電圧が印加されるまでに、該電池の放電量又は単位時間当たりの放電量が所定量以上となる場合は、前記電池識別ステップにおける電池の識別を中止することとすれば、また、上記した電池識別装置において、前記充電手段により電池に所定の充電状態が与えられてから、前記電圧印加手段により電池に所定の電圧が印加されるまでに、該電池の放電量又は単位時間当たりの放電量が所定量以上となる場合は、前記電池識別手段による電池の識別を中止することとすれば、所定の充電状態が与えられてから所定の電圧が印加されるまでの間の電池の放電に起因して電池の識別精度が低下するのを防止することができる。
ところで、上記した電池識別装置において、電池の温度を検出する電池温度検出手段と、前記電池温度検出手段により検出される前記温度に応じて、所定の充電状態、所定の電圧、所定値、所定時間、所定の充電電圧、電池の識別を行ううえでの判定値、又は所定量を変更するパラメータ変更手段と、を備えることとすれば、温度変化に起因して電池の識別精度が低下するのを防止することができる。
本発明によれば、電池の適切な識別を実現することができる。
以下、図面を用いて、本発明の具体的な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施例である電池識別装置10を備えるシステムの構成図を示す。本実施例の電池識別装置10は、車両に搭載されている電池12を自動的に、主にメーカや品名,定格容量などを区別して識別する装置である。
図1に示す如く、本実施例の車両は、電池12と、オルタネータ14と、電気負荷16と、を有している。電池12とオルタネータ14と電気負荷16とは、互いに並列に接続されている。
電池12は、12ボルト程度の電圧を出力する充放電可能な鉛バッテリやニッケル水素バッテリ,リチウムイオンバッテリなどであり、搭載される車両に応じて予め定められた型式のバッテリである。電池12は、放電して電気負荷16に電力を供給することが可能である。また、オルタネータ14は、車両動力であるエンジンの駆動により発電し、その発電電力を電気負荷16や電池12に供給することが可能である。オルタネータ14は、発電電圧を可変することが可能な発電機である。
電気負荷16は、例えば、ナビゲーション装置やオーディオ装置,車両の各種灯火類,エアコン,エンジン点火装置,燃料噴射装置,ブレーキ装置,各種センサ,各種電子制御ユニットなどであり、スイッチ操作や駆動指令信号の供給などの稼動要求に従って作動と非作動とが切り替わるようになっている。電気負荷16は、電池12やオルタネータ14から電力供給されることにより作動することが可能となる。
図1に示す如く、本実施例の電池識別装置10は、コンピュータを主体に構成されたコントローラ20を備えている。コントローラ20は、電池12の識別を行う制御装置である。
コントローラ20には、電流センサ22及び温度センサ24が電気的に接続されている。電流センサ22は、電池12に流れる電流に応じた信号をコントローラ20に向けて出力する。また、温度センサ24は、電池12に生ずる温度に応じた信号をコントローラ20に向けて出力する。コントローラ20は、電流センサ22からの信号に基づいて電池12に流れる電流Iを検出すると共に、温度センサ24からの信号に基づいて電池12に生ずる温度THを検出する。
コントローラ20には、上記したオルタネータ14が電気的に接続されている。コントローラ20は、車両の走行状態に応じてオルタネータ14の発電電圧を可変することが可能であり、例えば車両が加速するときはオルタネータ14の発電電圧を下げてエンジンへの負荷を減らし、一方、車両が減速するときはオルタネータ14の発電電圧を上げて回生エネルギーによる発電量を増やす(充放電制御)。コントローラ20は、設定した発電電圧を出力するようにオルタネータ14に対して指令信号を供給する。オルタネータ14は、コントローラ20からの指令に従って発電電圧を調整する。
コントローラ20には、また、記憶装置26が電気的に接続されている。記憶装置26には、電池識別のために必要なデータが格納されている。この記憶装置26に格納されるデータとしては、電池識別の前提として電池12に与える充電状態を表すデータや、電池識別のための識別判定値、及びそれらの温度特性、並びに、識別判定値と電池種類との関係などがある。
次に、図2乃至図4を参照して、本実施例の電池識別装置10の動作について説明する。図2は、本実施例の電池識別装置10においてコントローラ20が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図3は、本実施例の電池識別装置10において電池識別を行うための一例の動作タイムチャートを示す。また、図4は、本実施例の電池識別装置10において記憶装置26に格納される電池識別時の電流波形と電池12の種類との関係を表した図を示す。
本実施例において、オルタネータ14を発電できる車両エンジンが駆動した状態で、コントローラ20は、電池12に所定の充電状態を与える(ステップ100)。このように電池12に所定の充電状態が与えられると、その電池12は、予め定めた満充電に近い状態に充電されることとなる。
具体的には、コントローラ20は、オルタネータ14に対して所定の発電電圧(例えば13.5ボルト)を出力するように指令信号を供給することにより電池12にその発電電圧と等しい所定の充電電圧Vsh1を印加しつつ、その充電電圧Vsh1の印加状態で電池12への充電電流が所定値(例えば5アンペア)Ish1以下である状態が所定時間(例えば5分)Tsh1継続するか否かを判別する。
その結果、例えば車両が急加速してオルタネータ14の発電電圧を上記した所定の発電電圧に維持させることができなくなり電池12の充電電圧を所定の充電電圧Vsh1に維持することができなくなったときや、充電電流が未だ所定値Ish1以下とならないとき,充電電流が所定値Ish1以下である状態が未だ所定時間Tsh1継続しないときは、否定判定を行うが、上記の条件が成立したときは、肯定判定を行って、電池12に所定の充電状態が与えられたと判定する(ステップ100)。
コントローラ20は、電池12に上記した所定の充電状態が与えられたと判定した後、上記した所定の充電電圧Vsh1よりも高い規定電圧(例えば14.5ボルト)Vsh2の充電電圧を電池12に印加する状態にあるか否かを判別する。この判別は、充放電制御によってオルタネータ14の発電電圧が、回生電力を電池12に回収すべき車両の減速時に設定される規定電圧(例えば14.5ボルト)となる場合に肯定される。
コントローラ20は、また、電池12に上記した所定の充電状態が与えられたと判定してから、規定電圧Vsh2の充電電圧が電池12に印加されたと判別するまで、電流センサ22を用いて検出される電流Iを積算して、電池12の放電する電気量(放電電流の時間積分値)を演算する。そして、その演算した放電電気量が所定量以上に大きいか否か及び単位時間当たりの放電電気量が所定量以上に大きいか否かをそれぞれ判別する。
そして、規定電圧Vsh2の充電電圧が電池12に印加されるまでに、電池12の放電電気量が所定量以上に大きいと判別された場合及び単位時間当たりの放電電気量が所定量以上に大きいと判別された場合は、電池12から持ち出される(放電される)電気量若しくは放電分極が比較的大きくなり、電池12の充電状態が上記した所定の充電状態から大きくかけ離れたと判断し、以後、後述する電池12の識別処理を中止する。
尚、これら放電電気量や単位時間当たりの放電電気量についての所定量は、電池12の放電が後述の電池識別に影響を与えるので、その電池識別に影響を与えない程度の値に設定されている。
一方、規定電圧Vsh2の充電電圧が電池12に印加されるまでに、電池12の放電電気量が所定量以上に大きいと判別されなかった場合及び単位時間当たりの放電電気量が所定量以上に大きいと判別されなかった場合は、電池12から持ち出される(放電される)電気量若しくは放電分極があまり大きくなく、電池12の充電状態が上記した所定の充電状態に維持されていると判断し、その規定電圧Vsh2の充電電圧が電池12に印加された際(ステップ102)に電池12の識別処理を行う。
具体的には、コントローラ20は、まず、規定電圧Vsh2の充電電圧が電池12に印加された際に、電流センサ22からの信号に基づいてその電池12に流れる電流Iの時間波形を測定する(ステップ104)。そして、電池12への充電電流値とその時間変化とが、記憶装置26に記憶される電池識別のための識別判定値を示す図4に示す如き関係を参照して、何れの電池種類の電流波形に合致するか否かを判定し、電池12の識別を行う(ステップ106)。尚、図4に示す如く、上記した識別判定値(電流しきい値Ish2及び時間しきい値Tsh2)は、予め電池種類(A,B,C)ごとに定められている。
その結果、例えば、充電電流値が30アンペア以上かつ55アンペア未満である状態が100ms継続した場合は、搭載される電池12の種類が“A”であると判定し、充電電流値が55アンペア以上かつ65アンペア未満である状態が100ms継続した場合は、搭載される電池12の種類が“B”であると判定し、また、充電電流値が65アンペア以上かつ75アンペア未満である状態が100ms継続した場合は、搭載される電池12の種類が“C”であると判定する。
このように、本実施例の電池識別装置10においては、搭載される電池12に所定値Ish1以下の充電電流が所定時間Tsh1継続するまで所定の充電電圧Vsh1を印加することで所定の充電状態を与えた後、その電池12に規定の充電電圧Vsh2を印加した際に流れる充電電流の波形を測定して、その電流波形に基づいて電池12の識別を行うことができる。
電池12に所定の充電状態が与えられれば、電池12に共通の充電状態が作り出されるので、電池識別を行ううえでの前提条件を各電池で揃えることができる。このため、かかる所定の充電状態が与えられた電池12に規定電圧Vsh2が印加された際に流れる充電電流の波形は、電池12の充電状態に応じて変化するものとはならず、電池12の種類のみに応じたものとなるので、その電流波形によれば、電池12を適切にかつ安定して識別することができる。従って、本実施例によれば、電池12の適切な識別を実現することが可能となっている。
また、本実施例の電池識別装置10においては、電池識別時には、電池12に、上記した前提条件設定時に印加する充電電圧Vsh1よりも高い規定電圧Vsh2を印加するので、比較的大きな充電電流が電池12に流れる。この場合には、規定電圧Vsh2の印加時の充電電流を電池種類間で大きく異ならせることが可能である。従って、本実施例によれば、規定電圧Vsh2の印加時の充電電流に基づく電池12の適切な識別が行い易くなっている。
また、本実施例の電池識別装置10においては、電池識別を、規定電圧Vsh2の印加時における充電電流の大きさ自体に基づいて行うのではなく、その充電電流の時間波形に基づいて行うので、ノイズ的な充電電流の上昇や下降が生じても、その充電電流に基づいて電池識別が行われることはない。従って、本実施例によれば、電池12の識別精度を向上させることが可能となっている。
更に、本実施例の電池識別装置10においては、電池12に所定の充電状態が与えられてから、規定電圧Vsh2の充電電圧が電池12に印加されるまで、電池12の放電電気量が所定量以上に大きいか否か及び単位時間当たりの放電電気量が所定量以上に大きいか否かをそれぞれ判別する。そして、その間に放電電気量又は単位時間当たりの放電電気量が所定量以上となることがない場合には通常どおり規定電圧Vsh2の印加時の充電電流に基づいて電池12の識別を行う一方、その間に放電電気量又は単位時間当たりの放電電気量が所定量以上となることがあった場合にはその電池12の識別を中止する。
電池12の放電はその後に流れる充電電流に大きく影響を与えるが、すなわち、電池12の充電電流はその前に生じた電池12の放電量に応じて変動するが、上記した構成によれば、電池12に所定の充電状態が与えられてから規定電圧Vsh2の充電電圧が電池12に印加されるまでの間に電池12が大量に放電した際には、充電電流の時間波形に基づく電池識別が中止される。従って本実施例によれば、電池12に所定の充電状態が与えられてから規定電圧Vsh2の充電電圧が電池12に印加されるまでの間の電池12の放電に起因してその電池12の識別精度が低下してしまうのを防止することが可能となっている。
尚、電池12に所定の充電状態が与えられてから規定電圧Vsh2の充電電圧が電池12に印加されるまでに電池12の放電電気量又は単位時間当たりの放電電気量が所定量以上となることがあったことでその電池12の識別を中止した場合は、その直後或いは所定時間(例えば2時間)経過後、再度、その電池12に所定の充電状態を与えて、規定電圧Vsh2の印加時の充電電流に基づく電池12の識別を行うこととすればよい。
以上のことから、本実施例の電池識別手法によれば、電池12の適切な識別を実現することが可能となっており、これにより、仮に車両に搭載される電池12の交換が行われた場合でも、その識別後、車両に現実に搭載される電池12の充電受入特性や内部抵抗特性などに合致した充放電制御やエンジン始動制御を始めとする電池に関する制御を実行することができ、その搭載される電池12の特性に合致した制御定数(例えば充電電圧)を設定することが可能となっている。
この点、本実施例によれば、車両に搭載する電池12を特定メーカの一種類のものに限定したりすることは不要であるので、複数メーカによる複数種類の電池12をランダムに車両に搭載させることが可能である。また、車両内のメモリに、搭載される可能性のあるすべての電池の特性データをそれぞれ記憶させたり、或いは、車両内のメモリに記憶させる電池の特性データを、搭載される可能性のあるすべての電池の特性差を包括するものとしたりすることは不要であるので、メモリ容量を小さくすることができると共に、また、搭載電池12の性能に対して最適な制御が行われなくなるのを防止することができる。従って、本実施例によれば、電池に関する制御を、簡素な構成でかつその搭載される電池12に対応して最適な制御定数で適切に実行することが可能となっている。
尚、上記の実施例においては、規定の充電電圧Vsh2が特許請求の範囲に記載した「所定の電圧」に、所定の充電電圧Vsh1が特許請求の範囲に記載した「所定の充電電圧」に、充電電流の所定値Ish1が特許請求の範囲に記載した「所定値」に、所定時間Tsh1が特許請求の範囲に記載した「所定時間」に、電池識別のための識別判定値としての電流しきい値Ish2及び時間しきい値Tsh2が特許請求の範囲に記載した「電池の識別を行ううえでの判定値」に、それぞれ相当している。
また、上記の実施例においては、コントローラ20が、図2に示すルーチン中ステップ100の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「充電ステップ」及び「充電手段」が、ステップ102の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「電圧印加ステップ」及び「電圧印加手段」が、ステップ104の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「電流検出ステップ」及び「電流検出手段」が、ステップ106の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「電池識別ステップ」及び「電池識別手段」が、それぞれ実現されている。
ところで、上記の実施例においては、車両に搭載される電池12を識別するものとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、鉄道などの他の移動体に搭載され或いは固定物に設置される、充放電可能な電池を識別するものに適用することとしてもよい。
また、上記の実施例においては、電池を図4に示す如く三種類の間で識別することとしているが、2種類以上の間で識別することとしてもよい。
また、上記の実施例においては、電池12に所定の充電状態を与えた後、その電池12に規定の充電電圧Vsh2を印加してその際に流れる充電電流の波形に基づいて電池識別を行うには、車両が、オルタネータ14がその規定電圧Vsh2で発電できる減速状態となるまで待機する必要があるが、本発明はこれに限定されるものではなく、電池12に所定の充電状態を与えた後に直ちに強制的にその規定の充電電圧Vsh2を印加してその際に流れる充電電流の波形に基づいて電池識別を行うこととしてもよい。
更に、上記の実施例においては、充電電圧Vsh1、充電電流Ish1、所定時間Tsh1、規定電圧Vsh2、電流しきい値Ish2、及び時間しきい値Tsh2の、電池12を識別するうえで必要なパラメータ、並びに、電池12の識別を中止するか否かを判定するうえで必要な放電電気量に関する所定量を電池12の温度に応じて変えることはしていないが、図5に示す如く電池12の温度に応じて変えることとしてもよい。尚、図5は、本変形例の電池識別装置10における電池温度と各種判定パラメータとの関係を表した図を示す。
一般に、電池12は、電池温度に応じてその充電受入特性などの特性が変化するものである。例えば、電池温度が高いほど、電流の受け入れ性が良くなり、同じ充電電圧下でも速やかな充電が行われることとなる。この点、電池温度にかかわらず電池識別の精度を均一に保つためには、電池温度が高いほど、電流に関するしきい値Ish1,Ish2を高くし、電圧に関するしきい値Vsh1,Vsh2を低くし、若しくは、時間に関するしきい値Tsh1,Tsh2を短くし、又は、放電電気量に関するしきい値を高くすることが適切である。
そこで、この変形例の構成においては、コントローラ20が温度センサ24からの信号に基づいて電池12の温度THを検出し、その温度THに応じて上記した各種パラメータを変更する。かかる変形例の構成によれば、電池温度の如何にかかわらず、電池識別の前提条件として電池12に与える所定の充電状態を均一化することができ、電池識別の精度を均一化することができるので、電池の温度変化に起因してその識別精度が低下するのを防止することが可能となる。また、電池温度の如何にかかわらず、電池識別の中止如何の判定精度を均一化することができるので、電池の温度変化に起因して電池識別の中止如何の判定精度が低下するのを防止することが可能となる。
尚、この変形例においては、コントローラ20が、温度センサ24からの信号に基づいて電池12の温度THを検出することにより特許請求の範囲に記載した「電池温度検出手段」が、その電池温度THに応じて、上記した充電電圧Vsh1、充電電流Ish1、所定時間Tsh1、規定電圧Vsh2、電流しきい値Ish2、時間しきい値Tsh2、又は放電電気量に関する所定量を変更することにより特許請求の範囲に記載した「パラメータ変更手段」が、それぞれ実現される。
本発明の一実施例である電池識別装置を備えるシステムの構成図である。 本実施例の電池識別装置において実行される制御ルーチンの一例のフローチャートである。 本実施例の電池識別装置における一例の動作タイムチャートである。 本実施例の電池識別装置における電池識別時における電流波形と電池の種類との関係を表した図である。 本発明の変形例である電池識別装置における電池温度と各種判定パラメータとの関係を表した図である。
符号の説明
10 電池識別装置
12 電池
14 オルタネータ
20 コントローラ
22 電流センサ
24 温度センサ

Claims (11)

  1. 電池に所定の充電状態を与える充電ステップと、
    前記充電ステップにおいて所定の充電状態が与えられた電池に所定の電圧を印加する電圧印加ステップと、
    前記電圧印加ステップにおいて前記電池に所定の電圧が印加された際に該電池に流れる電流を検出する電流検出ステップと、
    前記電流検出ステップにおいて検出された前記電流に基づいて電池の識別を行う電池識別ステップと、
    を備えることを特徴とする電池識別方法。
  2. 前記充電ステップにおいて電池に与える所定の充電状態は、所定の充電電圧の印加により所定値以下の充電電流が所定時間継続することであることを特徴とする請求項1記載の電池識別方法。
  3. 前記電圧印加ステップにおいて前記電池に印加する所定の電圧は、前記充電ステップにおいて印加する所定の充電電圧よりも高い規定電圧であることを特徴とする請求項2記載の電池識別方法。
  4. 前記電池識別ステップにおける電池の識別は、前記電流検出ステップにおいて検出される前記電流の時間波形に基づいて行われることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載の電池識別方法。
  5. 前記充電ステップにおいて電池に所定の充電状態が与えられてから、前記電圧印加ステップにおいて電池に所定の電圧が印加されるまでに、該電池の放電量又は単位時間当たりの放電量が所定量以上となる場合は、前記電池識別ステップにおける電池の識別を中止することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項記載の電池識別方法。
  6. 電池に所定の充電状態を与える充電手段と、
    前記充電手段により所定の充電状態が与えられた電池に所定の電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記電圧印加手段により前記電池に所定の電圧が印加された際に該電池に流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段により検出された前記電流に基づいて電池の識別を行う電池識別手段と、
    を備えることを特徴とする電池識別装置。
  7. 前記充電手段は、電池に所定の充電状態として、所定値以下の充電電流が所定時間継続するまで所定の充電電圧を印加することを特徴とする請求項6記載の電池識別装置。
  8. 前記電圧印加手段は、前記電池に所定の電圧として、前記充電手段により印加される所定の充電電圧よりも高い規定電圧を印加することを特徴とする請求項7記載の電池識別装置。
  9. 前記電流検出手段は、前記電圧印加手段により前記電池に所定の電圧が印加された際に該電池に流れる電流の時間波形を検出すると共に、
    前記電池識別手段は、前記電流検出手段により検出された前記電流の時間波形に基づいて電池の識別を行うことを特徴とする請求項6乃至8の何れか一項記載の電池識別装置。
  10. 前記充電手段により電池に所定の充電状態が与えられてから、前記電圧印加手段により電池に所定の電圧が印加されるまでに、該電池の放電量又は単位時間当たりの放電量が所定量以上となる場合は、前記電池識別手段による電池の識別を中止することを特徴とする請求項6乃至9の何れか一項記載の電池識別装置。
  11. 電池の温度を検出する電池温度検出手段と、
    前記電池温度検出手段により検出される前記温度に応じて、所定の充電状態、所定の電圧、所定値、所定時間、所定の充電電圧、電池の識別を行ううえでの判定値、又は所定量を変更するパラメータ変更手段と、
    を備えることを特徴とする請求項6乃至10の何れか一項記載の電池識別装置。
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