JP2009053279A - 光モジュール - Google Patents

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昌宏 青柳
Hiroshi Nakagawa
博 仲川
Katsuya Kikuchi
克弥 菊地
Takashi Mikawa
孝 三川
Yoshikuni Okada
義邦 岡田
Yukio Hayashi
幸生 林
Takaaki Ishikawa
隆朗 石川
Atsushi Suzuki
敦 鈴木
Tasuke Nagao
太介 長尾
Sadaichi Suzuki
貞一 鈴木
Mitsuaki Tamura
充章 田村
Yoichi Hashimoto
陽一 橋本
Tomoyuki Hino
智之 樋野
Hiroshi Masuda
宏 増田
Shuji Suzuki
修司 鈴木
Yoshitsugu Wakazono
芳嗣 若園
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Hirose Electric Co Ltd
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NEC Corp
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Abstract

【課題】反射ミラーを用いずに入出射の光軸を変換することができ、大幅に低背化され、光伝送体を円弧状に曲げて入出射の光軸を変換したときの光結合効率を向上させることができる光モジュールを提供する。
【解決手段】円弧状に曲げられた構造を有し、外部側の光軸と光素子側の光軸とが互いに垂直である光伝送体7および光伝送体7を保持する保持部材6を備えた上部構造体5と、光素子40が搭載されており、光素子40に対して上部構造体5の光伝送体7が光学的に接続されるように上部構造体5が上側に位置決めされて配置される下部構造体25とを備えており、上部構造体5が下部構造体25の上に配置されたときの光素子40の受光中心点または発光中心点P2が、水平方向において光伝送体7の端面7aの中心点P1に対して光伝送体7の円弧径に沿って外側にずれた点に位置していることを特徴とする。
【選択図】図9

Description

本発明は、光モジュールに関するものである。
光を情報伝送媒体とする光通信分野においては、光ファイバ等により伝送される光信号を受信または送信するため、光信号と電気信号とを相互に変換する光素子を備えた光モジュールが用いられている。電気信号から光信号への変換には、垂直共振器表面発光レーザ(Vertical cavity surface-emitting Laser:VCSEL)に代表される面発光素子が用いられ、光信号から電気信号への変換には、PINフォトダイオードに代表される面受光素子が用いられており、これらの光素子は基板に対して電気的に接続され、光ファイバ等は光素子に対して光学的に接続される。
このような光モジュールは、配線基板(プリント配線板あるいはボード)上において光ファイバ等の光配線をする際の作業性や、保守交換の容易性などの点から、光ファイバ等の光伝送体がコネクタを介して着脱可能であることが望ましい。
また、光素子に光ファイバ等を着脱する場合、配線基板に対して水平方向に着脱する構造にすると、光素子を搭載した部品の周辺に光ファイバ等を着脱する作業用のスペースを設けざるを得ないことから、そのスペースには他の部品を実装できず、実装密度を上げられないという問題がある。したがって、光ファイバ等の着脱は配線基板に対して垂直方向に行うことができることが望ましい。
従来、このような要求に対応するものとして、光素子をその受発光面が配線基板に対して水平になるように搭載すると共に、光ファイバ等の端面に反射ミラー等を設けて光軸を垂直に変換したコネクタを用いることで、光ファイバ等と光素子とを垂直方向へ着脱自在に光学的に接続する光モジュールが提案されている(特許文献1参照)。
特開2006−65358号公報
しかしながら、コネクタの光軸を垂直に変換するために反射ミラーを用いた場合、光モジュールのコストが高くなり、また、反射面で光のロスが生じるという問題があった。また、コネクタにより光伝送体を着脱する構造においては、光学的な位置合わせの精度と光結合効率を上げるために一般にレンズを配置しているが、レンズは高価であり、また、複数の配線基板を重ねて配置する場合などにはコネクタの上下方向の厚みを小さくして低背化することが望まれるが、レンズを用いた場合、コネクタの低背化が難しいという問題があった。
このような点から、本発明者らは、光伝送体としての光ファイバを円弧状に曲げることで光軸を垂直に変換し、光ファイバ端面を光素子の受発光点に直接対向させて光接続することで、低コストでのコネクタの低背化を実現することを検討した。
光ファイバを円弧状に曲げた構造とすることでコネクタの低背化を図るには、光ファイバをきつく曲げること、すなわち曲率半径を小さくすることが必要である。ところが、低背化を実現するために曲率半径をたとえば5mm以下、さらには1〜3mmまで小さくした場合、光素子の受発光点を光ファイバ端面の中心点に合わせて光接続しようとすると、光結合効率が低下するという現象が生じるようになった。
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、反射ミラーを用いずに入出射の光軸を変換することができ、さらに、大幅に低背化された光モジュールを提供することを課題としている。
また本発明は、光伝送体を円弧状に曲げて入出射の光軸を変換したときの光結合効率を向上させることができる光モジュールを提供することを課題としている。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下のことを特徴としている。
第1に、本発明の光モジュールは、光信号を伝送する光伝送体と、光信号を電気信号に変換し、または電気信号を光信号に変換する光素子とを光学的に接続する光モジュールであって、円弧状に曲げられた構造を有し、外部側の光軸と光素子側の光軸とが互いに垂直である光伝送体および当該光伝送体を保持する保持部材を備えた上部構造体と、光素子が搭載されており、光素子に対して上部構造体の光伝送体が光学的に接続されるように上部構造体が上側に位置決めされて配置される下部構造体とを備えており、上部構造体が下部構造体の上に配置されたときの光素子の受光中心点または発光中心点が、水平方向において光伝送体の端面の中心点に対して光伝送体の円弧径に沿って外側にずれた点に位置していることを特徴とする。
第2に、上記第1の光モジュールにおいて、上部構造体が下部構造体の上に配置されたときの光伝送体の端面の中心点から光素子の受光中心点または発光中心点までの水平方向における位置ずれ距離が3μm以上であることを特徴とする。
第3に、上記第1または第2の光モジュールにおいて、光伝送体の曲率半径が5mm以下であることを特徴とする。
第4に、上記第1ないし第3のいずれかの光モジュールにおいて、光伝送体が光ファイバであり、光ファイバの外周部が樹脂材で被覆されていることを特徴とする。
第5に、上記第1ないし第4のいずれかの光モジュールにおいて、光伝送体におけるコアとクラッドの屈折率比(コア屈折率/クラッド屈折率)が1.5%以上であることを特徴とする。
第6に、上記第1ないし第5のいずれかの光モジュールにおいて、下部構造体に搭載された光素子は、ボンディングワイヤによって外部に電気的に接続されており、上部構造体の光伝送体は、端面近傍における円弧内側が保持部材から露出しており、上部構造体には、当該露出した領域に沿って、上部構造体が下部構造体の上に配置されたときにボンディングワイヤの少なくとも一部が位置する空間であるボンディングワイヤの逃げ部が形成されていることを特徴とする。
上記第1の発明によれば、上部構造体において、光伝送体を円弧状に曲げた構造とすることで入出射の光軸を変換し、下部構造体の光素子に対して光伝送体の端面を対向させて光接続するようにしたので、反射ミラーを用いずに入出射の光軸を変換することができ、さらに、上部構造体を低背化することができるので、光モジュール全体として低背化を実現することができる。
また、上部構造体が下部構造体の上に配置されたときの光素子の受発光中心点を、水平方向において光伝送体の端面の中心点に対して光伝送体の円弧径に沿って外側にずれた点に位置させることで、光結合効率を大幅に高めることができる。
上記第2の発明によれば、光伝送体の端面の中心点から光素子の受発光中心点までの水平方向における位置ずれ距離を特定値以上としたので、上記第1の発明の効果に加え、光結合効率を特に高めることができる。
上記第3の発明によれば、光伝送体の曲率半径を特定値以下としたので、上記第1および第2の発明の効果に加え、上部構造体を大幅に低背化することができ、光モジュール全体として大幅な低背化を実現することができる。
上記第4の発明によれば、光ファイバの外周部が樹脂材で被覆されているので、上記第1から第3の発明の効果に加え、光ファイバの曲率半径を小さくするために細径の光ファイバを用いて当該ファイバをきつく曲げた場合であっても、光ファイバの強度を十分に確保することができる。
上記第5の発明によれば、光伝送体におけるコアとクラッドの屈折率比を特定値以上としたので、上記第1から第4の発明の効果に加え、光ファイバの曲率半径を小さくするために細径の光ファイバを用いて当該ファイバをきつく曲げた場合であっても、光伝送体からの信号光の漏れを十分に抑制することができる。
上記第6の発明によれば、光伝送体の端面近傍における円弧内側を保持部材から露出させることで、光素子搭載基板の光素子に接続されたボンディングワイヤの逃げ部を設けたので、上記第1から第5の発明の効果に加え、光接続をしたときに、上部構造体の下面とボンディングワイヤとが接触することを防止することができる。さらに、光伝送体の端面近傍における円弧内側のみを保持部材から露出させることで逃げ部を形成したので、光伝送体の位置決め精度が損なわれることもない。
本明細書において、「光伝送体」には、ガラス製、樹脂製等の光ファイバ、樹脂製等の光導波路などが含まれる。以下の実施形態では光ファイバを用いた例を説明するが、本発明において適用される光伝送体はこれに限定されるものではなく、光導波路等のように、光伝送路を構成する各種のものを適用することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1および図2は、本発明の一実施形態における光モジュールを示す斜視図であり、図1は光接続および電気接続を切り離した状態、図2は光接続および電気接続をした状態を示している。
図1に示すように、本実施形態の光モジュール1は、光ファイバ7が保持部材6により保持された上部構造体5と、光素子40を搭載した光素子搭載基板30および異方導電性シート60からなる下部構造体25と、配線基板70(プリント配線板あるいはボード)上に固定された嵌合部材50とを備えている。
この光モジュール1は、配線基板70上の嵌合部材50内の開口部51に異方導電性シート60を配置し、その上に光素子搭載基板30を配置し、さらにその上から上部構造体5を垂直に嵌めこんで図2に示すように装着することにより、上部構造体5の光ファイバ7と光素子搭載基板30の光素子40が光学的に接続し、光素子搭載基板30と配線基板70が異方導電性シート60を介して電気的に接続されるようになっている。図2に示す装着状態の光モジュール1は、全体として、たとえば幅10mm×10mm、厚さ6.4mmのコンパクトなサイズのモジュールを構成している。
図3(a)は上部構造体5の上面図、図3(b)は下面図、図3(c)は側面図である。上部構造体5は、樹脂製の保持部材6の背面から、複数本(本実施形態では12本)の光ファイバ7が並列したテープファイバ8が保持部材6内に水平に入り込み、保持部材6内で光ファイバ7が円弧状に曲げられて図3(b)に示すように光ファイバ7の端面7aが保持部材6の下面から垂直に露出した構造を有している。
保持部材6の上面における光ファイバ7と平行な両側周縁部には、当該周縁部に沿ってテーパ面を成す一対の肩部12が設けられており、図1の嵌合部材50内に嵌め込んで装着したときに嵌合部材50の上部に設けられた一対の突条部52が保持部材6の肩部12に当接して下方に押圧するようになっている。
また、図3(b)に示すように、保持部材6の下面における前方側には、保持部材6の両側面側の対称位置に2つの位置決め穴11が設けられており、図1の嵌合部材50内に嵌め込んで装着したときに、光素子搭載基板30に立設された位置決めピン42が保持部材6の位置決め穴11に挿入されて上部構造体5と光素子搭載基板30とが水平方向に位置決めされるようになっている。
保持部材6は、図4(a)および図4(b)に示すように上側部材10と下側部材20とから構成されており、上側部材10と下側部材20によって光ファイバ7を挟み込んで保持するようになっている。図4(b)に示すように、上側部材10の下面側には光ファイバ7の円弧形状に対応した曲面上に、たとえば断面V字状などのガイド溝14が平行に設けられており、これらのガイド溝14のそれぞれに光ファイバ7が1本ずつ配置され案内されるようになっている。
一方、図4(a)に示すように、下側部材20の上面側には光ファイバ7の円弧形状に対応した曲面を成す光ファイバ保持面22が設けられており、上側部材10と下側部材20によって光ファイバ7を挟み込むことにより、上側部材10のガイド溝14と下側部材20の光ファイバ保持面22との間で光ファイバ7を円弧状に曲げられた状態で保持するようになっている。
上部構造体5を組み立てる際には、上側部材10の両側面部に設けられた2つの係合穴13に下側部材20の両側面部に設けられた2つの係合爪21を係合させることにより上側部材10と下側部材20を互いに固定した後、光ファイバ7のテープファイバ8から露出して1本ずつに分かれた先端側部分を、上側部材10のガイド溝14に沿って挿入し、複数の光ファイバ7の端面7aを治具等を用いて揃え、接着剤により固定する。このようにして作製された上部構造体5の上側部材10、光ファイバ7、および下側部材20の配置状態を図5(a)および図5(b)に示す。
図5(b)に示すように、保持部材6に保持された光ファイバ7は、円弧状に曲げられることにより、水平な外部側光軸65aから下方へ向かう光素子側光軸65bへ光軸方向が変換されている。円弧部分の曲率半径Rは、好ましくは5mm以下、より好ましくは1〜3mmである。このように円弧部分の曲率半径Rは非常に小さく、上部構造体5の上下方向が低背化され、かつ、水平方向も小型化されている。なお、光ファイバ7の円弧状に曲げられた部分と端面7aとの間に、たとえば500μm以下の光ファイバ7の直線部分を設けるようにしてもよい。
このように光ファイバ7の円弧部分の曲率半径Rを小さくするために、光ファイバ7として直径80μmのガラスファイバを用いている。一般的に多く用いられているガラスファイバの直径は125μmであるが、このガラスファイバはたとえば曲率半径15〜30mm程度に曲げると信号光が外部に漏れてしまう。しかし、上記のような細径のガラスファイバを用いることで、信号光の外部への漏れを抑制することができる。
光ファイバ7の外周部は樹脂材で被覆されており、これにより細径の光ファイバ7を補強するようにしている。この樹脂被覆は、厚さ22.5μmと薄くしており、これにより光ファイバ7の光学的な位置合わせの精度を確保するようにしている。
光ファイバ7におけるコアとクラッドの屈折率比(コア屈折率/クラッド屈折率)は、好ましくは1.5%以上として当該屈折率比を高くしている。このように高い屈折率比とすることで、信号光の外部への漏れをさらに抑制することができる。
図6は、光素子搭載基板30の上面側斜視図である。同図に示す光素子搭載基板30は、外周部に沿って壁部32が立設された箱状のセラミック基板31を備えており、セラミック基板31上の前方側の位置には光ファイバ7と同数の光素子40が並んで搭載されている。これらの複数の光素子40は、面発光素子のVCSELと面受光素子のPINフォトダイオードから構成されている。壁部32の上面32aは光学的基準面を構成しており、上部構造体5の下面に当接することにより、光ファイバ7の端面7aと光素子40とが垂直方向に位置決めされる。
セラミック基板31上における光素子40の後方には、光素子40のドライバ集積回路装置41が搭載されており、光素子40とドライバ集積回路装置41はボンディングワイヤによって接続されている。その他、セラミック基板31上には他の電子部品が搭載されていると共に、セラミック基板31上の電子部品は、プリント配線33等から、図示はしないが、セラミック基板31を貫通するスルーホールを介して、セラミック基板31の裏面に設けられたピッチ500μm、直径300〜350μm、高さ10μmのパッド電極に電気的に接続されている。
セラミック基板31上における光素子40の両側の位置には、突出高さ2mm、突出部分の直径0.7mmの一対の位置決めピン42が立設されており、これらの位置決めピン42が上部構造体5の位置決め穴11に挿入されることにより光素子搭載基板30と上部構造体5が水平方向に位置決めされるようになっている。
光モジュール1を図1のように光接続および電気接続が切り離された状態から図2のように光接続および電気接続をした状態に組み立てる際には、まず、図1の配線基板70上に固定された嵌合部材50の開口部51内に異方導電性シート60を配置する。次いでその上に光素子搭載基板30を配置し、さらにその上から上部構造体5を嵌合部材50に垂直に嵌め込む。
このとき、光素子搭載基板30の位置決めピン42が上部構造体5の位置決め穴11に挿入されて、光素子搭載基板30に対して上部構造体5が水平方向に所定の精度、たとえば3〜5μmの精度で位置決めされると共に、保持部材6の側面が嵌合部材50の側板部53に規制されて、光素子搭載基板30が配線基板70に対して間接的に水平方向に位置決めされる。配線基板70上には、ピッチ500μm、直径300〜350μmのはんだバンプが形成されており、これらのはんだバンプに対して、光素子搭載基板30の下面に設けられたピッチ500μm、直径300〜350μmの裏面電極が位置合わせされる。
そして、嵌合部材50の弾性により上部構造体5は下方に押圧され、これにより異方導電性シート60が加圧されて導通状態となる。これにより、異方導電性シート60を介して光素子搭載基板30の裏面電極と配線基板70上のはんだバンプとが電気的に接続される。
また、光素子搭載基板30の位置決めピン42が上部構造体5の位置決め穴11に挿入されることにより、図7の断面図に示すように光ファイバ7の端面7aと、光素子40との水平方向の位置決めがされると共に、保持部材6の下面6aと光素子搭載基板30の壁部32の上面32aとが当接することにより、光ファイバ7の端面7aと、光素子40との垂直方向の位置決めがされて、これらが光学的に接続される。
このとき、図8に拡大して示したように、光素子搭載基板30上に並ぶそれぞれの光素子40はボンディングワイヤ34を介して外部と電気的に接続されているが、上部構造体5の下面の高さを光ファイバ7の端面7aと一致させると、光ファイバ7の端面7aと光素子40とを所定の距離まで近接させて光接続しようとしたときに、高さがたとえば70μm程度あるボンディングワイヤ34に上部構造体5の下面が接触してしまうことになる。
そこで、光ファイバ7の端面7aの近傍における円弧内側を保持部材6から露出させて空間を設け、この空間をボンディングワイヤ34の逃げ部75としている。この逃げ部75は、たとえば、光ファイバ7の直径とのアスペクト比が1:1程度となるように光ファイバ7の端面7a近傍を露出させることで形成される。たとえば、樹脂被覆を合わせた直径が125μmの光ファイバ7を用いた場合、光ファイバ7の円弧内側における露出高さを100μm程度することが好ましい。逃げ部75の高さを大きくし過ぎると、光ファイバ7の位置決め精度が低下してしまう。
本発明では、このように光ファイバ7と光素子40を位置合わせしたときに、図9に示すように、光素子40の受光中心点または発光中心点(以下、「受発光中心点」という。)P2が、水平方向において光ファイバ7の端面7aの中心点P1に対して光ファイバ7の円弧径に沿って外側にずれた点に位置している。
通常は、光素子40の受発光中心点P2を、水平方向において光ファイバ7の端面7aの中心点P1に合わせたときが最も光結合効率が高くなる。これは、光ファイバ7を曲率半径15〜30mm程度に曲げた場合も同様である。ところが、光モジュール1の低背化を目的として光ファイバ7の曲率半径をたとえば5mm以下、さらには1〜3mmまで小さくしたところ、光結合効率が最も高い位置が、円弧径外方向にたとえば10μm程度シフトすることが明らかになった。
そこで、図9に示すように、この光結合効率の最も高い位置のシフト幅に応じて、光素子40の受発光中心点P2が、光ファイバ7の端面7aの中心点P1に対して光ファイバ7の円弧径に沿って外側にずれるように光素子40を配置している。光結合効率の最も高い位置のシフト幅は、光ファイバ7の曲率半径の関数になると考えられるが、光素子40の受発光中心点P2が、光ファイバ7の端面7aの中心点P1から円弧径外側に、好ましくは3μm以上、より好ましくは3〜40μmずれるように光素子40を配置する。このように位置をずらすことで、光素子40の受発光中心点P2を光ファイバ7の端面7aの中心点P1に合わせて配置した場合に比べて、光結合効率は、他の条件にもよるが、たとえば10%以上向上させることができる。
光接続時において、光素子40の受発光中心点P2が光ファイバ7の端面7aの中心点P1から上記のようにずれて配置されるようにする方法は、光素子搭載基板30の作製において成形条件等を考慮するなど光素子搭載基板30で対応するものであってもよく、あるいは、上部構造体5において光伝送体の配置を考慮するなど上部構造体5で対応するものであってもよい。
以上のようにして、光モジュール1は図2に示す状態で垂直方向へ電気的および光学的に接続され、光ファイバ7を通じて外部との間で伝送される光信号の送受信が可能な状態とされる。
そして、たとえば保守交換時などにおいては、上部構造体5を嵌合部材50から垂直に抜き出すことで光接続を容易に切り離すことができ、次いで光素子搭載基板30を異方導電性シート60上から垂直に取り出すことで電気接続を容易に切り離すことができる。
以上に、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において各種の変更が可能である。たとえば、上記の実施形態では、下部構造体25を光素子搭載基板30および異方導電性シート60から構成する例を示したが、その他、光素子搭載基板30を配線基板70にはんだ接続した構造など、各種の構造とすることができる。
上記の実施形態では、嵌合部材50を用いて上部構造体5を垂直方向へ着脱自在に装着し、光素子搭載基板30の光素子40に対して上部構造体5の光伝送路を光学的に接続するようにしたが、このような機能を有する装着体として、他の機構によるものを用いるようにしてもよい。
光素子40として、レーザダイオードなどのVCSEL以外の面発光素子を用いてもよく、PINフォトダイオード以外の面受光素子を用いるようにしてもよい。
図1は、本発明の一実施形態における光モジュールを示す斜視図であり、光接続および電気接続を切り離した状態を示す。 図2は、図1の光モジュールにおける光接続および電気接続をした状態を示す斜視図である。 図3は、上部構造体を示した図であり、(a)は上面図、(b)は下面図、(c)は側面図である。 図4は、保持部材の上側部材および下側部材を示した図であり、(a)は上面側の斜視図、(b)は下面側の斜視図である。 図5は、上部構造体の上側部材、光ファイバ、および下側部材の配置状態を示した図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 図6は、光素子搭載基板の斜視図である。 図7は、上部構造体の光ファイバと光素子搭載基板の光素子とが光接続された状態を示す断面図である。 図8は、上部構造体の光ファイバと光素子搭載基板の光素子とが光接続されたときの光接続部分の周囲を示した図である。 図9は、上部構造体の光ファイバと光素子搭載基板の光素子とが光接続されたときの光ファイバの端面の中心点と光素子の受光中心点または発光中心点との位置関係を説明する図である。
符号の説明
1 光モジュール
5 上部構造体
6 保持部材
6a 下面
7 光ファイバ
7a 端面
8 テープファイバ
10 上側部材
11 位置決め穴
12 肩部
13 係合穴
14 ガイド溝
20 下側部材
21 係合爪
22 光ファイバ保持面
25 下部構造体
30 光素子搭載基板
31 セラミック基板
32 壁部
32a 上面
33 プリント配線
34 ボンディングワイヤ
40 光素子
41 ドライバ集積回路
42 位置決めピン
50 嵌合部材
51 開口部
52 突条部
53 側板部
60 異方導電性シート
65a 外部側光軸
65b 光素子側光軸
70 配線基板
75 逃げ部
P1 光ファイバ端面の中心点
P2 受光中心点または発光中心点

Claims (6)

  1. 光信号を伝送する光伝送体と、光信号を電気信号に変換し、または電気信号を光信号に変換する光素子とを光学的に接続する光モジュールであって、円弧状に曲げられた構造を有し、外部側の光軸と光素子側の光軸とが互いに垂直である光伝送体および当該光伝送体を保持する保持部材を備えた上部構造体と、光素子が搭載されており、光素子に対して上部構造体の光伝送体が光学的に接続されるように上部構造体が上側に位置決めされて配置される下部構造体とを備えており、上部構造体が下部構造体の上に配置されたときの光素子の受光中心点または発光中心点が、水平方向において光伝送体の端面の中心点に対して光伝送体の円弧径に沿って外側にずれた点に位置していることを特徴とする光モジュール。
  2. 上部構造体が下部構造体の上に配置されたときの光伝送体の端面の中心点から光素子の受光中心点または発光中心点までの水平方向における位置ずれ距離が3μm以上であることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
  3. 光伝送体の曲率半径が5mm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の光モジュール。
  4. 光伝送体が光ファイバであり、光ファイバの外周部が樹脂材で被覆されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光モジュール。
  5. 光伝送体におけるコアとクラッドの屈折率比(コア屈折率/クラッド屈折率)が1.5%以上であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光モジュール。
  6. 下部構造体に搭載された光素子は、ボンディングワイヤによって外部に電気的に接続されており、上部構造体の光伝送体は、端面近傍における円弧内側が保持部材から露出しており、上部構造体には、当該露出した領域に沿って、上部構造体が下部構造体の上に配置されたときにボンディングワイヤの少なくとも一部が位置する空間であるボンディングワイヤの逃げ部が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の光モジュール。
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