JP2004341370A - 光モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的簡単で製造しやすい構造でありながら、光ファイバと光電素子との光軸調芯の精度を高めることが可能な光モジュールを与える。
【解決手段】フレキシブルケーブル付き基板10上に受光素子12又は発光素子16(光電素子と総称する)をフリップチップボンディング実装する。モジュール用光ファイバ23を埋め込んだフェルール21と、光電素子の光学軸がフェルールの端面とほぼ直角となるように、光電素子と前記フェルールの端面を近接させて光電素子と光ファイバとをアクティブアライメント法により直接光学結合させた状態で、フェルールの端面と基板を樹脂接着剤32により固定する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバ通信において光信号を受信又は送信する光モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
メタリックケーブルに代わって高速大容量の情報を低損失で伝送できる光ファイバ通信が注目されるに伴い、光デバイスの低価格化と共に高性能化及び小型化が、近年、益々求められている。このため、電子回路と光ファイバとの接続を行う光受信(光電変換)又は光送信(電光変換)モジュール(以下、これらをまとめて単に「光モジュール」と言う)においては、光ファイバと受光素子又は発光素子との光軸調芯に高い精度が必要となる。
【0003】
以下に従来の光モジュールについて説明する。
図4は、発光素子や受光素子(これらを一括して「光電素子」と称する)にレンズ光学系を用いてフェルール付き光ファイバと光結合した従来の光送信モジュールである(下記の特許文献1参照)。図4(A)は、この光送信モジュールの分解図、図4(B)は、部分断面図である。図4において、キャンLD(レーザダイオード)パッケージ55内にレーザダイオード(LD)などの発光素子57をワイヤボンディング実装し、キャンLDパッケージ55の蓋にレンズ56を取り付け発光部を構成する。この発光部と、接続対象の光ファイバ側のSUS(ステンレス)部材51と、SUS部材付きフェルール52と、フェルール52を挿入するSUS部材53と、SUS部材53と前記受光部とを接続するSUS部材54とを組み立て、発光部の発光素子57とレンズ56からなる光学系と光ファイバ(図示せず)とでXYZの3軸の調芯をした後、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)レーザ溶接により固定する。フェルール52の一端は図のようにレセプタクル構造になっていて、外部光コネクタと着脱が容易な構造となっている。キャンLDパッケージ55は、リード線58を介して電気回路基板2に接続される。
【0004】
図5は、フェルール付き光ファイバ61と発光素子16をレンズを用いずに直接結合する光モジュールの従来例を示す図である。図5(A)は、この光モジュールの分解斜視図、図5(B)は、この光モジュールの接続例を示す斜視図である。図5において、発光素子16は、シリコン基板63上に高精度で形成された位置決めマーカ64を基準にして、高精度ダイボンディングをする。フェルール付き光ファイバ61の露出した先端部はシリコン基板63上に形成されたV溝65に沿って置き、ガラス基板62を用いて固定する。V溝65の深さと位置は、半導体プロセス技術を用いて、あらかじめ発光素子16の実装位置に対して高精度に形成される。これにより部品の加工精度と実装精度で光軸調整が実現できる。このような方法はパッシブアライメント方法と呼ばれている。シリコン基板63はパッケージ66内に固定され、ボンディングワイヤで電気信号を接続する。フェルール付き光ファイバ61は、変換光ファイバコード70を介して外部の光コネクタ72と接続できるようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−211937号公報(段落0020、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図4の第1の従来例の光モジュールはレンズなどの部品点数も多く組立工程が煩雑となっている。図5の光モジュールは、レンズを用いない単純な光学系であるが、ワイヤボンディングで実装されるため高周波特性が確保しにくい。また、光コネクタ着脱時には、光出力部のフェルールの端面にかかる応力が、パッケージのリード線にかかる構造となっているため、フェルールにかかる力が小さい特殊な光コネクタが必要となり、SCコネクタなどの標準光コネクタ72に変換する高価な変換光ファイバコード70が必要となる。また、光ファイバ余長が必要となり装置の小型化が困難となる。
【0007】
このように、光ファイバと受光素子又は発光素子との光軸調芯の精度を高めた種々の光モジュールが提案されているが、それぞれ問題がある。そこで、比較的簡単で製造しやすい構造でありながら、光ファイバと光電素子との光軸調芯の精度を高めることが可能な光モジュールが望まれる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の光モジュールは、フレキシブルケーブル付き基板と、前記基板上に実装された光電素子と、光ファイバを埋め込んだフェルールと、前記光電素子の光学軸が前記フェルールの端面とほぼ直角となるように、前記光電素子と前記フェルールの端面を近接させて前記光電素子と前記光ファイバとを直接光学結合させた状態で、前記フェルールの端面と前記基板を固定する手段とを備えた構成である。この構成により、レンズが不要であるとともに、従来の光ファイバ芯線との接続に比べてファイバの端面の欠けなどがなく強度の高い光学系を有する光モジュールが実現できる。ここで、直接光学結合をアクティブアライメントによって行うことにより、高精度の光軸調芯が実現できる。
【0009】
請求項2に記載の光モジュールは、前記光電素子を表面入射型受光素子又は面発光型発光素子とした構成を有する。この構成により、筐体が不要で、表面入射型受光素子又は面発光素子との光結合が容易となる。
【0010】
請求項3に記載の光モジュールは、前記光電素子が裏面入射型受光素子で、前記基板上にフリップチップ実装される構成を有する。これにより、受光素子とファイバ距離をより近接させることができ、光結合効率が高くできるとともに、フリップチップ実装により高周波特性が向上する。
【0011】
請求項4に記載の光モジュールは、前記光電素子に固定される前記フェルールの端面の表面積を大きくする部品が前記フェルールの外周に嵌め込まれている構成を有する。これにより、前記光電素子が実装されているフレキシブルケーブル付き基板とフェルールの固定面積を大きくすることができ固定強度が増す。
【0012】
請求項5に記載の光モジュールは、前記フェルールの前記光電素子が固定される部分と反対側の部分がレセプタクル構造となっている構成を有する。これにより、小型の光モジュールが実現できる。また、フレキシブルケーブルを用いているので光学固定部は光コネクタ着脱時の応力の影響を受けない。
【0013】
請求項6に記載の光モジュールは、前記固定する手段を光学性の樹脂とした構成を有する。これにより、構造を単純化することができる。
【0014】
請求項7に記載の光モジュールは、請求項1において、前記光電素子が側面出射又は側面入射型であり、前記固定する手段が割スリーブを含み、前記フェルールが前記割スリーブを挿入され、前記光電素子の光軸が前記割スリーブの縦軸付近に位置するように前記基板が前記割スリーブの割り部から挿入されて配置固定されている構成を有する。これにより、フレキシブルケーブル付き基板のサイズをフェルールの内径よりも大きくすることができる。
【0015】
請求項8に記載の光モジュールは、請求項7において、前記固定する手段が、軸方向に基板挿入溝を備えたほぼ円筒状の部材を更に含み、前記基板が前記部材の前記基板挿入溝に固定された後、更に前記割スリーブ内部に挿入固定される構成を有する。これにより、発光素子又は受光素子の調整範囲を狭くできるとともに、固定用接着剤の量を少なくすることができるので樹脂の硬化収縮や熱膨張などに起因する、光軸ずれを抑制することができる。
【0016】
請求項9に記載の光モジュールは、請求項7において、前記固定する手段が、前記配置固定を行うために前記割スリーブ内に充填された樹脂接着剤を更に含む構成を有する。これにより、光軸の温度変動を小さくすることができる。
【0017】
請求項10に記載の光モジュールは、前記割スリーブが金属製である。これにより、光電素子が金属スリーブでほぼ覆われた構造となり、電気的遮蔽が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例と添付図面により本発明を詳細に説明する。
なお、複数の図面に同じ要素を示す場合には同一の参照符号を付ける。
【0019】
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態による光モジュールの全体像を示す図である。図1において、光モジュール1は、一端に簡易SCコネクタ部材22を備えることにより接続対象のフェルール付き光ファイバ4と接続することができ、他端にフレキシブルケーブル11を備えることにより電気回路基板2上に取り付けられたフレキシブルケーブル用電気コネクタ3に接続することができる。本発明の第1の実施の形態は、光送信モジュール及び光受信モジュールのいずれにも適応可能であるが、ここでは、光受信モジュールを例にとって説明する。図2(A)は、光モジュール1の一部を展開した図であり、図2(B)は、受光素子12及びその周辺を拡大した図である。以下、組み立て工程に沿って光モジュール1の構造を説明する。
【0020】
図2(A)上部に示すように、モジュール用光ファイバ23が埋め込まれたフェルール21を円筒状のSUS補強部材20に圧入してフェルール21のアセンブリとし、フェルール21の圧入した方の端面を8度研磨する。SUS補強部材20としては、ステンレスの代わりに同じ形状の樹脂部品を用いてもよい。一方、前述のフレキシブルケーブル11付きの基板10上には、フォトダイオード(PD)などの裏面入射型の受光素子12及びプリアンプ13がフリップチップ実装される。図2(B)に示すように、裏面入射型の受光素子12は、PN電極面が共に表面(Pa)にあり、PN電極がない方の面(すなわち、裏面Pb)から入射する光を受光する。裏面入射型の受光素子12は、半田で形成した突起電極、すなわち、半田バンプ15などを介してフレキシブルケーブル付き基板10上にフリップチップ実装される。
【0021】
次に、8度研磨したモジュール用光ファイバ23の端面から光を出射させると同時に受光素子12を流れる光電流を監視しながら、フェルール21のアセンブリを受光素子12の裏面Pbに近づけ、モジュール用光ファイバ23の端面から出射する光により受光素子12を流れる光電流が最大となるようにXY軸を調整し(アクティブアライメント)、UV硬化樹脂などの光学接着剤で固定する。前述のように裏面入射型の受光素子12をフレキシブルケーブル付き基板10上にフリップチップ実装することにより、ボンディングワイヤなどがないためフェルール21のアセンブリを受光素子12の裏面に十分接近させることができるので、レンズがなくても高い光結合効率が確保できる。また、固定用光学樹脂をフレキシブルケーブル付き基板10の表面とフェルール21の端面及びSUS補強部材20との間に広く充填させることで、接触面積を大きくすることができ、受光素子12の結合部の機械強度が向上する。また、受光素子12全体が樹脂で覆われる構造となるため耐湿性が確保できる。更に受光素子12をフリップチップ実装した後、受光素子12とフレキシブルケーブル付き基板10の間を封止樹脂で充填しておけば耐湿性が一層向上する。
【0022】
なお、フレキシブルケーブル付き基板10とフェルール21を固定するための光学接着剤は、硬化時間が短いUV硬化樹脂を用いることが望ましい。しかし、フェルール21がガラス製などでない場合はUV光が当たらない部分が存在するので、UV硬化と熱硬化併用型の樹脂を用いる。UV光が当たる領域を大きくするため、SUS補強部材20としてステンレス部品の代わりにUV光に対して透明な樹脂部品などを用いれば、UV硬化が容易となる。受光素子12とプリアンプ13が実装されたフレキシブルケーブル付き基板10は、フレキシブルケーブル11を90度曲げ、光モジュールを制御する電気回路基板2上に、フレキシブルケーブル用電気コネクタ3を介して接続する。フレキシブルケーブル11は50Ωに設計されたマイクロストリップラインの出力信号ラインを含む多層構造になっていて高周波電気信号を低損失で伝達させることができる。フェルール21のSUS補強部材20を装着していない方の端部には、簡易SCなどの光コネクタアダプタが直接接続できる簡易SCコネクタ部材22が圧入されていてレセプタクル構造となっている。フレキシブルケーブル11を用いることによって、コネクタ着脱時に受光素子12とモジュール用光ファイバ23の光学系には応力がかからない構造となっている。したがって、光コネクタアダプタは、装置の筐体に固定することもできるし、又は電気回路基板上に固定することも可能である。
【0023】
以上は裏面入射型の受光素子12を用いた光受信モジュールの場合であるが、代わりに面発光レーザを用いて、光送信モジュールを構成することもできる。この場合、プリアンプ13は、レーザドライバICで置き換えることになる。
【0024】
<第2の実施の形態>
次に本発明の第2の実施の形態による光モジュールについて説明する。図3は、ファブリーペローレーザや分布帰還型レーザなどの側面出射型発光素子(すなわち、レーザダイオード(LD))を用いた光送信モジュールの斜視図である。図3(A)は、その外観斜視図であり、図3(B)は分解斜視図である。図3(A)に示すように、光モジュール100は、一端に簡易SCコネクタ部材22を備えることにより先端にフェルールを装着した接続対象のフェルール付き光ファイバ4と接続することができ、他端にフレキシブルケーブル11を備えることにより図1の場合と同様に電気回路基板上に取り付けられたコネクタに接続することができる。側面出射型発光素子の代わりに側面入射型の受光素子を用いて光受信モジュールを構成することもできる。ここでは、光送信モジュールを例にとって第2の実施の形態を説明する。
【0025】
フレキシブルケーブル11付き基板10a上に側面出射型のレーザダイオード(LD)などの発光素子16、モニタ用PD17、レーザドライバなどの発光素子駆動用IC18を実装する。発光素子16にスポットサイズ変換型ファブリーペローレーザを用いれば、より高い結合効率が実現できる。モニタ用PD17は側面入射型の受光素子であり、発光素子16の後方からの出射光の一部を受光できる位置に実装する。発光素子駆動用IC18は、フレキシブルケーブル付き基板10a上ではなく電気回路基板2上に設けてもよいが、高周波特性を向上させるためには、発光素子16にできるだけ近い位置に配置することが望ましい。フェルール21は、第1の実施の形態で使用されたものと同じ構造のものである。フレキシブルケーブル付き基板10a上に実装された発光素子16は側面入射型であるから、フレキシブルケーブル付き基板10aと光軸が平行になるように配置する。発光素子16を発光させた状態でフレキシブルケーブル付き基板10a上の発光素子16をファイバの端面に近づけて、レンズを用いることなく、アクティブアライメント調整をして、樹脂(この例の場合、図3(A)の支持部材31と樹脂接着剤32に相当する)を用いて固定する。
【0026】
ここで、フレキシブルケーブル付き基板10aの固定方法について説明する。フレキシブルケーブル付き基板10aとフェルール21の位置関係が第1の実施の形態に比べて固定しにくいので固定強度を高めるため、割スリーブ30を利用する。フェルール21を割スリーブ30に挿入した後、フレキシブルケーブル付き基板10aを割スリーブ30の割スロットから挿入し、モジュール用光ファイバ23と発光素子16との光軸調芯をアクティブアライメント法で行った後、割スリーブ30とフレキシブルケーブル付き基板10aの間を接着剤で充填させた状態で固定する。図3(A)のようにフレキシブルケーブル付き基板10aを割スリーブ30の割り部から外にはみ出させることで、フレキシブルケーブル付き基板10aのサイズを自由に大きくすることが可能である。このような固定方法により、フレキシブルケーブル付き基板10aとフェルール21を割スリーブ30と接着剤で固定することにより、フレキシブルケーブル付き基板10aの固定部分の体積を大きくすることができるので、光軸調芯の精度を長期にわたり維持することができる。例えば、垂直方向の曲げ応力に対して割スリーブ30が補強材として機能するため、光ファイバの光軸に対して光軸ずれが生じにくい。また、固定接着剤が発光素子16を中心に円筒形状となっているため、接着剤の熱膨張収縮による発光素子16の位置の変動が少ない。
【0027】
しかし、接着剤の硬化収縮によるずれを更に小さくするためには、フレキシブルケーブル付き基板10aと割スリーブ30との固定に、図3(B)に示すような円筒に基板挿入溝を設けた樹脂成形支持部材31などを用いる方が好ましい。ここでは、支持部材31として安価な樹脂を用いているが他の材質を用いてもよい。まず、フレキシブルケーブル付き基板10aを支持部材31の溝に挿入して固定する。次に、支持部材31ごと割スリーブ30の中に挿入し発光素子16とファイバ23の調芯を行う。発光素子16が支持部材31の円筒のほぼ中心位置に配置されているので、光軸調整がしやすくなる。また、支持部材31と割スリーブ30の隙間に入れる樹脂接着剤32の厚さを薄くすることができるので、硬化収縮時の位置ずれを抑制できる。
【0028】
支持部材31に透明な材料を用いると割スリーブ30の側面から紫外線光を照射することができるので、よりUV固定がしやすくなる。
また、固定に関して発光素子16とモジュール用光ファイバ23の端面付近ではUV熱併用型硬化接着剤を用いて、それ以外の部分には、ガラスフィラーなどが入った熱膨張率が小さい接着剤を用いることで、温度変動に対して発光素子16の光軸ずれが更に抑制できる。
割スリーブ30として、リン青銅製などの金属スリーブを用いることで、発光素子の電気シールド効果が得られる。
なお、フェルール21の外形精度に合わせた市販の割スリーブ30を用いてもよいが、同一形状で剛性の高い部品であれば市販の割スリーブ30である必要はない。
【0029】
以上は、本発明の説明のために実施の形態の例を掲げたに過ぎず、本発明の技術思想又は原理に沿って上述の実施の形態に種々の変更、修正又は追加を行うことは、当業者には容易である。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、光電素子を光ファイバが埋め込まれたフェルールの端面に近接させて光ファイバの端面と直接光学結合させてパッシブアライメントした後、フェルールの端面に光学樹脂により固定するので、レンズを用いない比較的簡単な構造で高い光軸調芯精度を有し、かつ従来のファイバ芯線との接続に比べてファイバの端面の欠けなどがない高強度の光学系を備えた光モジュールを実現することができる(請求項1)。
【0031】
また、光電素子を表面入射型受光素子又は面発光型発光素子とすれば(請求項2)、筐体が不要な簡易光学系でありながら、光電素子とファイバとを近接させることができ、光結合効率が高くできるとともに高周波特性が向上する。
【0032】
また、前記受光素子を裏面入射型として、フレキシブルケーブル付き基板上にフリップチップ実装すれば(請求項3)、受光素子を基板に接続するボンディングワイヤが不要となるので、高周波特性が向上する。
【0033】
また、前記フェルールの端面の表面積を大きくする部品をフェルールの外周に嵌め込むことで、前記光電素子が実装されている基板とフェルールの固定強度が増す(請求項4)。
【0034】
また、前記フェルールの光電素子に固定される部分と反対側の部分をレセプタクル構造とすることにより、小型の光モジュールが実現できる。また、フレキシブルケーブルを用いているので光学系は光コネクタ着脱時の応力の影響を受けない(請求項5)。
【0035】
また、前記の光学素子を含む基板と前記フェルールとを光学性の樹脂で直に接着すれば、構造を簡単にできる(請求項6)。
【0036】
また、光電素子に側面出射又は側面入射型を用い、フェルールを割スリーブに挿入し、前記光電素子の光軸が前記割スリーブの縦軸付近に位置するように前記基板を前記割スリーブの割り部から挿入して配置固定すれば、フレキシブルケーブル付き基板のサイズをフェルールの内径よりも大きくすることができる(請求項7)。
【0037】
また、軸方向に基板挿入溝を備えたほぼ円筒状の部材を更に備え、前記基板を前記部材の前記基板挿入溝に固定した後、更に前記割スリーブ内部に挿入固定すれば、発光素子又は受光素子の調整範囲を狭くできるとともに、固定用接着剤の量を少なくすることができるので樹脂の硬化収縮や熱膨張などに起因する、光軸ずれも抑制することができる(請求項8)。
【0038】
また、前記の配置固定を行うために割スリーブ内に樹脂接着剤を充填し、更にその周囲を熱膨張率が小さい補強用樹脂で固定することで、温度変動を小さくすることができる(請求項9)。
【0039】
また、前記割スリーブを金属製とすることにより、光電素子が金属スリーブでほぼ覆われる構造となるので、電気的シールドが実現できる(請求項10)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による光モジュールの全体像を示す図
【図2】図2(A)は、光モジュール1の一部を展開した図、図2(B)は、受光素子12及びその周辺を拡大した図
【図3】本発明の第2の実施の形態による光モジュールを示す図であり、図3(A)は外観斜視図、図3(B)は分解斜視図
【図4】第1の従来例の光モジュールの構成図であり、図4(A)は分解図、図4(B)は部分断面図
【図5】第2の従来例の光モジュールの構成図であり、図5(A)は分解斜視図、図5(B)は接続例を示す斜視図
【符号の説明】
1、100 光モジュール
2 電気回路基板
3 フレキシブルケーブル用電気コネクタ
4 接続対象のフェルール付き光ファイバ
10、10a フレキシブルケーブル付き基板
11 フレキシブルケーブル
12 受光素子
13 プリアンプ
14 受光部
15 半田バンプ
16 発光素子
17 モニタ用PD
18 発光素子駆動用IC
20 SUS補強部材
21 フェルール
22 簡易SCコネクタ部材
23 モジュール用光ファイバ
30 割スリーブ
31 支持部材
32 樹脂接着剤

Claims (10)

  1. フレキシブルケーブル付き基板と、前記基板上に実装された光電素子と、光ファイバを埋め込んだフェルールと、前記光電素子の光学軸が前記フェルールの端面とほぼ直角となるように、前記光電素子と前記フェルールの端面を近接させて前記光電素子と前記光ファイバとを直接光学結合させた状態で、前記フェルールの端面と前記基板を固定する手段とを備えた光モジュール。
  2. 前記光電素子が表面入射型受光素子又は面発光型発光素子であることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
  3. 前記光電素子が裏面入射型受光素子で、前記基板上にフリップチップ実装されることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
  4. 前記光電素子に固定される前記フェルールの端面の表面積を大きくする部品が前記フェルールの外周に嵌め込まれていることを特徴とする請求項2又は3に記載の光モジュール。
  5. 前記フェルールの前記光電素子が固定される部分と反対側の部分がレセプタクル構造となっていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の光モジュール。
  6. 前記固定する手段が光学性の樹脂であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の光モジュール。
  7. 前記光電素子が側面出射又は側面入射型であり、前記固定する手段が割スリーブを含み、前記フェルールが前記割スリーブを挿入され、前記光電素子の光軸が前記割スリーブの縦軸付近に位置するように前記基板が前記割スリーブの割り部から挿入されて配置固定されていることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
  8. 前記固定する手段が、軸方向に基板挿入溝を備えたほぼ円筒状の部材を更に含み、前記基板が前記部材の前記基板挿入溝に固定された後、更に前記割スリーブ内部に挿入固定されることを特徴とする請求項7に記載の光モジュール。
  9. 前記固定する手段が、前記配置固定を行うために前記割スリーブ内に充填された樹脂接着剤を更に含むことを特徴とする請求項7に記載の光モジュール。
  10. 前記割スリーブが金属製であることを特徴とする請求項8又は9に記載の光モジュール。
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