JP2009051781A - カルボキシメチルセルロース球状粒子及びそれを配合した化粧料 - Google Patents

カルボキシメチルセルロース球状粒子及びそれを配合した化粧料 Download PDF

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Toshiki Mori
俊樹 森
Kazumi Nishimura
和美 西村
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Abstract

【課題】化粧料用として用いた場合に、吸油量及び吸水量に優れ、かつ水に不溶で、化粧料に配合した場合に優れた感触改善効果が得られ、かつ化粧崩れを起こし難い球状粒子、及びこれを配合した化粧料を提供する。
【解決手段】カルボキシメチルセルロースのアルミニウムイオン塩等の多価陽イオン塩からなる球状粒子を用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、カルボキシメチルセルロース球状粒子に関し、特に感触改善等のために化粧料等に配合するのに適した球状粒子及びこれを配合した化粧料に関する。
クリーム、乳液、ファンデーションその他の皮膚用又は毛髪用化粧料においては、のびを軽くし、きしみを改善し、あるいはさらさらした感触を付与するために球状粒子が配合されている。その球状粒子の素材としては、ナイロンパウダーやポリメタクリル酸エステルなどの合成樹脂や、セルロース(特許文献1,2)、アルギン酸Ca(特許文献3,4)などが通常使用されている。
一方、化粧料には化粧崩れの改善するために吸油量や吸水量が高い原料を配合することが望まれている。吸油量、吸水量を補うために、吸油量や吸水量の高い原料と球状粒子を併用することも考えられるが、その場合、吸油量や吸水量の高い原料が球状粒子の感触を阻害するため十分な感触改善は困難であった。そのため、球状粒子そのものに、吸油性や吸水性が要求されている。
ところが、上記合成樹脂からなる球状粒子は疎水性であるために吸水性がなく、またセルロースやその誘導体、アルギン酸Caなどは吸水性を有するものの、その吸水効果は不十分であった。
これに対し、特許文献3の実施例3にはカルボキシメチルセルロースNa・スクロース複合球状粒子が開示されているが、この粒子は水溶性のために吸水すると溶解してしまい、本願発明の目的とする球状粒子としての機能は有しないばかりかベタツキの原因ともなり、利用できる化粧料が限定されてしまうという問題を有していた。
また、吸油性に関しても既存の球状粒子では十分な吸油性を有するものは得られていなかった。
特公平6−45534号公報 特開平6−254373号公報 特開平5−222208号公報 特開平6−107519号公報
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、吸油量及び吸水量に優れ、かつ水に不溶で、化粧料に配合した場合に優れた感触改善効果が得られ、かつ化粧崩れを起こし難い球状粒子、及びこれを配合した化粧料を提供することを目的とする。
本発明の球状粒子は、上記の課題を解決するために、カルボキシメチルセルロースの多価陽イオン塩からなるものとする。
上記球状粒子において、多価陽イオンとしてはアルミニウムイオン又はカチオン性高分子を用いることができる。
上記粒子は、平均粒子径が0.1〜100μmであることが好ましい。
本発明の球状粒子は、化粧料用として好適に用いられる。
本発明の化粧料は、上記した本発明の球状粒子を配合したものとする。
本発明の球状粒子は、カルボキシメチルセルロースの多価陽イオン塩を利用したものであるため、吸湿性及び吸油性に優れ、かつ水に不溶であり、化粧料に配合した場合に優れた感触改善効果が得られる。
従って、本発明の球状粒子を配合した化粧料は、使用感に優れ、かつ化粧崩れのし難いものとなる。
カルボキシメチルセルロースの多価陽イオン塩は、カルボキシメチルセルロースを水溶液中で多価陽イオンと接触させて不溶化させることで得られる。
カルボキシメチルセルロースは、通常はナトリウム塩として市販されており、市販されているものを適宜利用することができる。分子量、エーテル化度は特に限定されない。カルボキシメチルセルロースは多価陽イオン塩とすることにより、吸油性と吸水性に優れ、水に不要の球状粒子として得ることができる。
粒子の大きさは、化粧料に用いる場合は、平均粒子径が0.1〜100μmであることが好ましい。粒子径が小さ過ぎると感触改良効果が不十分となり、大き過ぎるとざらつき感を生じるようになる。粒子の大きさは、後述する調製方法において、例えばホモミキサーの回転数を調整することにより調整することができる。
多価陽イオンは、上記のようにカルボキシメチルセルロースを不溶化させるために使用されるものであり、例としては、カルシウムイオン、アルミニウムイオンなどの無機イオンや、キチン、セルロースなどの多糖類のカチオン化物、ビニルピロリドン/N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体などの合成高分子のカチオン化物等が挙げられる。二価の陽イオンよりも三価以上の陽イオンの方がカルボキシメチルセルロースの不溶化能の点で優れており、また、汎用性、安全性の点から、アルミニウムイオン、カチオン性高分子が好ましい。カルボキシメチルセルロースを不溶化させないと水に溶解するため球状を保てず、球状粒子配合により期待される効果、すなわちのびを軽くする、きしみの改善、さらさらした感触の付与などの効果が得られない。
カルボキシメチルセルロースの多価陽イオン塩からなる球状粒子の調製方法としては、カルボキシメチルセルロースNaを溶解した水溶液を、ホモミキサー等を用いて油脂や有機溶剤中に分散させることで油中水型乳化物を調製した後、上記のような多価陽イオンを含む溶液を添加して不溶化し、必要に応じて洗浄・精製すればよい。
本発明の化粧料は、クリーム、乳液、ファンデーションその他の皮膚用又は毛髪用化粧料であって、上記した本発明の球状粒子が配合されたものである。化粧料は本発明の球状粒子を配合する以外は従来から用いられている処方及び方法により製造することができる。球状粒子の配合量は化粧料の種類や配合の目的により異なるが、特に従来と異なることはなく、通常は0.1〜20重量%程度である。使用する球状粒子の粒子径も化粧料の種類や配合の目的により適宜選択すればよい。
本発明の化粧料には、その他、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、pH調整剤、着色剤、香料等を必要に応じて配合することもできる。また、本発明の目的に反しない範囲内であれば、他の粉体を併用することも可能である。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
カルボキシメチルセルロースNa(第一工業製薬(株)製、「セロゲン(登録商標)PR」)の8wt%水溶液を調製した。流動パラフィン8gにショ糖エルカ酸エステル(第一工業製薬(株)製、「コスメライク(登録商標)R−20」)6gを溶解後、グリセリン(阪本薬品工業)を24g分散させた。次にカルボキシメチルセルロースNa水溶液60gを分散させて油中水型乳化物を調製した後、流動パラフィン92gを加えてホモミキサー(プライミックス社製)で分散を行なった。さらに、10wt%硫酸アルミ水溶液10gを加えて、カルボキシメチルセルロースを不溶化させた。この分散液を洗浄してカルボキシメチルセルロースアルミニウム塩からなる球状粒子を得た。得られた球状粒子につき、以下の方法で、吸水率、吸油率及び平均粒子径を求めた。結果を表1に示す。また、得られた球状粒子の電子顕微鏡写真を図1に示す。
[吸水率]
試料2gを精製水20gに分散させた後、2500rpmで20分間遠心分離を行い、上静を静かに除去した後、重量を測定した。初期の試料重量に対する重量増加分から吸水率を求めた。
[吸油率]
試料2gをトリオクタノイン20gに分散させた後、2500rpmで20分間遠心分離を行い、上静を静かに除去した後、重量を測定した。初期の試料重量に対する重量増加分から吸油率を求めた。
[平均粒子径]
走査電子顕微鏡JSM−6380LVを用いて粒子の電子顕微鏡写真を撮影し、無作為に10個の粒子を選択して直径を測定し、それらの平均値を求めた。
[実施例2]
10wt%硫酸アルミ水溶液10gに代えて20%ビニルピロリドン/N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩水溶液(第一工業製薬(株)製、20%粘度60mPa・s、カチオン当量1.7)10gを加えてカルボキシメチルセルロースを不溶化させた以外は実施例1と同様にして球状粒子を得た。
[実施例3]
10wt%硫酸アルミ水溶液10gに代えて20%カチオン化セルロース水溶液(ライオン(株)製、「レオガード(登録商標)KGP」)10gを加えてカルボキシメチルセルロースを不溶化させた以外は実施例1と同様にして球状粒子を得た。
[比較例1〜3]
比較例1としてアルギン酸Caの球状粒子(日清紡績(株)製「アラビカファイン(登録商標)S」、平均粒子径:18μm)、比較例2としてセルロースの球状粒子(チッソ(株)製、「セルフロー(登録商標)C−25」、平均粒子径:9μm)、及び比較例3としてポリメタクリル酸メチルの球状粒子(積水化成品工業(株)製、「テクポリマー(登録商標)MBP−8」、平均粒子径:7μm)をそれぞれ用意し、上記と同様にして吸水率及び吸油率を求めた。結果を表1に示す。
表1に示されたように、本発明に係る実施例の球状粒子は、比較例のものと比較して、吸水率、吸油率共に顕著に優れていた。
実施例により得られたカルボキシメチルセルロースアルミニウム塩からなる球状粒子の電子顕微鏡写真である。

Claims (5)

  1. カルボキシメチルセルロースの多価陽イオン塩からなる球状粒子。
  2. 前記多価陽イオンがアルミニウムイオン又はカチオン性高分子であることを特徴とする、請求項1に記載の球状粒子。
  3. 平均粒子径が0.1〜100μmであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の球状粒子。
  4. 化粧料用であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の球状粒子。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の球状粒子を配合した化粧料。
JP2007220775A 2007-08-28 2007-08-28 カルボキシメチルセルロース球状粒子及びそれを配合した化粧料 Pending JP2009051781A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015131782A (ja) * 2014-01-14 2015-07-23 ロレアル 複合顔料
CN113993904A (zh) * 2019-07-29 2022-01-28 大赛璐美华株式会社 羧甲基纤维素或其盐及其组合物

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