JP2009050627A - 遊技機 - Google Patents

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高明 市原
Yuji Hasegawa
有史 長谷川
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Abstract

【課題】ノイズによる誤動作を防止しながら、異なる仕様に対して共通の回路を用いることができる遊技機を提供する。
【解決手段】主制御回路11は、遊技球が始動入賞口に入球すると、始動入賞用主制御情報と仕様を示す識別情報を含む始動入賞用主制御信号を副制御回路21に出力する。記憶回路22には、各主制御情報に対応する副制御回路21の処理内容が書き込まれている副制御回路用処理リストが識別情報に対応して記憶されているとともに、識別情報が記憶される。副制御回路11は、記憶回路22に記憶されている識別情報に対応する副制御回路用処理リストを参照しながら、入力された始動入賞用主制御信号に含まれている識別情報を記憶回路に記憶するとともに、始動入賞用主制御信号に含まれている始動入賞用主制御情報に対応する処理を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機に関し、特に、異なる仕様に対して容易に対応することができる遊技機に関する。
パチンコ機等の遊技球を使用する遊技機では、抽選条件の成立に起因して抽選を行い、抽選結果に基づいて、遊技者に有利な大当たり遊技状態を発生させるか否かを決定している。例えば、遊技球が始動入賞口に入球すると、判定用乱数(例えば、大当たり判定用乱数)を取得し、取得した判定用乱数と設定値(当たり値)との比較結果に基づいて大当たり遊技状態を発生させるか否かを決定している。このような遊技機では、遊技者の遊技に対する興趣を高めるために、抽選結果等を演出装置を用いて報知している。演出装置としては、通常、液晶表示装置、装飾ランプ、スピーカ等が用いられる。
ここで、主制御回路の処理負担を軽減しながら、演出装置を複雑な演出態様で制御することができるようにするために副制御回路が設けられている。このような遊技機では、主制御回路は、主制御信号を副制御回路に出力する処理を実行する。例えば、抽選結果を示す抽選結果報知用主制御信号を副制御回路に出力する。副制御回路は、副制御用記憶回路に記憶されている、主制御信号に対応する副制御回路の処理内容が書き込まれている参照テーブルを参照して、入力された主制御信号に対応して演出装置を制御するための副制御信号を出力する処理を実行する。例えば、抽選結果報知用主制御信号に対応する抽選結果報知用副制御信号を液晶表示装置を制御する表示制御回路に出力する。
主制御信号に対応する副制御回路の処理内容は、遊技機の仕様によって変更される。例えば、仕様に応じて、抽選結果を報知する際の液晶表示装置、装飾ランプ、スピーカの演出態様が変更される。この場合、仕様に対応した副制御回路の処理内容が書き込まれている参照テーブルを記憶している副制御用記憶回路を仕様毎に用意する必要がある。
そこで、異なる仕様に対して、共通の副制御用記憶回路を用いることができる遊技機が提案されている(特許文献1参照)。この遊技機では、副制御用記憶回路に、副制御回路の処理内容が書き込まれた参照テーブルが各仕様に対応して記憶されている。そして、電源投入時に、仕様を示す識別情報を主制御回路から副制御回路に出力する。副制御回路は、入力された識別情報に対応する参照テーブルを参照して、入力された主制御信号に対応する処理を実行する。
特開2003−24574号公報
従来の遊技機では、副制御用記憶回路に、各仕様に対応する参照テーブルが記憶されており、電源投入時に、仕様を示す識別情報を主制御回路から副制御回路に出力することによって仕様に対応する参照テーブルを指定している。これにより、異なる仕様に対して共通の副制御用記憶回路を用いることができる。
しかしながら、遊技機は多くのノイズ発生源を有しているため、主制御回路から副制御回路に出力された識別情報がノイズによって変化する虞がある。主制御回路から出力された識別情報がノイズによって他の識別情報に変化すると、副制御回路は、主制御回路から出力された識別情報で示される仕様と異なる仕様の参照テーブルを参照して副制御信号を出力することになる。すなわち、演出装置が誤動作する。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、ノイズによる誤動作を防止しながら、異なる仕様に対して共通の回路を用いることができる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、遊技球が始動入賞口に入球したこと起因して抽選を行い、抽選結果が当たりである場合に遊技者に有利な大当たり遊技状態を発生させる遊技機を対象とする。「抽選」は、例えば、大当たり判定用乱数を抽出し、抽出した大当たり判定用乱数と設定値(大当たり値)とを比較することによって行われる。大当たり遊技状態では、例えば、大入書口を開閉する大入賞口開閉部材が開制御あるいは開閉制御される。
本発明の遊技機は、主制御回路と、副制御回路と、副制御用記憶回路と、演出装置を備えている。通常、主制御回路は、主制御用記憶回路とともに主制御基板に配設され、副制御回路と副制御用記憶回路は副制御基板に配設される。演出装置としては、典型的には、液晶表示装置、LEDや白熱電球等の光発生装置、スピーカ等の音発生装置が用いられる。
主制御回路は、電源が投入された場合には、電源投入用主制御情報と識別情報を含む電源投入用主制御信号を副制御回路に出力し、始動入賞口に遊技球が入球したことを示す始動入賞球検出信号が入力された場合には、始動入賞用主制御情報と識別情報を含む始動入賞用主制御信号を副制御回路に出力し、始動入賞球検出信号の入力に起因して抽選を行った場合には、抽選結果を示す抽選結果報知用主制御情報を含む抽選結果報知用主制御信号を副制御回路に出力する。識別情報としては、例えば、遊技機の仕様を示す情報が用いられる。「電源が投入された場合」は、例えば、主制御回路の電源電圧が主制御回路の動作電圧に達した場合が対応する。
副制御用記憶回路には、電源投入用主制御情報、始動入賞用主制御情報および抽選結果報知用主制御情報に対応する副制御回路の処理内容が書き込まれている参照テーブルが複数の識別情報それぞれに対応して記憶されているとともに、識別情報が記憶される。参照テーブルには、少なくとも、電源投入用主制御情報に対応させて電源投入用主制御信号に含まれている識別情報を記憶する処理内用が書き込まれ、始動入賞用主制御情報に対応させて始動入賞用主制御信号に含まれている識別情報を記憶する処理内容が書き込まれ、抽選結果報知用主制御情報に対応させて演出装置を制御するための処理内用が書き込まれる。勿論、参照テーブルには、これ以外の種々の主制御情報に対応する処理内容が書き込まれる。
副制御回路は、副制御用記憶回路に記憶されている識別情報に対応する参照テーブルに基づいて、入力された電源投入用主制御信号に含まれている電源投入用主制御情報、始動入賞用主制御信号に含まれている始動入賞用主制御情報、抽選結果報知用主制御信号に含まれている抽選結果報知用主制御情報に対応する処理を実行する。一般的には、副制御用記憶回路に記憶されている参照テーブルに書き込まれている各主制御情報に対応する処理内容を参照しながら、副制御用記憶回路に記憶されている処理プログラムを実行する。本発明では、入力された電源投入用主制御信号に含まれている識別情報および入力された始動入賞用主制御信号に含まれている識別情報を副制御用記憶回路に記憶する処理、入力された抽選結果報知用主制御信号に含まれている抽選結果報知用主制御情報に対応して演出装置を制御するための副制御信号を出力する処理を実行する。
本発明では、副制御用記憶回路に、各主制御情報に対応する副制御回路の処理内容が書き込まれている参照テーブルを複数の識別情報それぞれに対応させて記憶するとともに、参照テーブルを示す識別情報を記憶し、識別情報を主制御回路から副制御回路に出力して副制御用記憶回路に記憶させている。これにより、異なる仕様に対して共通の副制御用記憶回路を用いることができる。
また、電源投入時および始動入賞球検出信号が入力される毎に、識別情報を主制御回路から副制御回路に出力して副制御用記憶回路に記憶させている。これにより、副制御用記憶回路に記憶される識別情報は、電源投入時だけでなく始動入賞球検出信号が入力される毎に更新されるため、主制御回路から副制御回路に出力される識別情報がノイズによって変化することによる誤動作を防止することができる。
本発明の遊技機では、ノイズによる誤動作を防止しながら、異なる仕様に対して共通の回路を用いることができる。
以下に、本発明をパチンコ機として構成した一実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態のパチンコ機の制御系の概略構成を示している。
本実施の形態のパチンコ機は、図1に示されているように、主制御基板10、副制御基板20、表示制御基板30、装飾ランプ駆動基板50、保留ランプ駆動基板60等の基板を有している。また、特別図柄表示装置15、装飾図柄表示装置35、スピーカ(音発生器)25、装飾ランプ(装飾用光発生器)55A〜55M、保留ランプ(保留数報知用光発生器)65A〜65D等の遊技用機器を有している。通常、保留情報は4個まで記憶可能であるため、本実施の形態では、4個の保留ランプが設けられている。
特別図柄表示装置15は、LED等によって構成され、特別図柄を用いて抽選結果を報知(表示)する。装飾図柄表示装置35は、液晶表示装置等によって構成され、装飾図柄等を用いて演出を行う。スピーカ25は、音を用いて演出を行う。装飾ランプ55A〜55Mや保留ランプ65A〜65Dは、LEDや白熱電球等によって構成され、光を用いて演出を行う。
装飾図柄表示装置35が本発明の「表示装置」に対応し、スピーカ25が本発明の「音発生装置」に対応し、装飾ランプ55A〜55Mや保留ランプ65A〜65Dが本発明の「光発生装置」に対応する。また、装飾図柄表示装置35、スピーカ25、装飾ランプ55A〜55M、保留ランプ65A〜65D等が本発明の「演出装置」に対応する。
なお、パチンコ機は、これ以外の種々の基板や遊技用機器を有している。例えば、電源基板や払出制御基板等の基板、払出装置等の遊技用機器を有している。
主制御基板10は、端子10a〜10eを有しており、端子11a〜11fを有する主制御回路11、ROMやRAMを含む記憶回路(主制御用記憶回路)12、表示装置駆動装置(特別図柄用表示装置駆動装置)13等が配設されている。記憶回路12には、主制御回路用処理プログラム、判定用乱数等が記憶される。
主制御回路11は、入力信号(例えば、端子11a〜11cに入力される、遊技球が始動入賞口に入球したことを示す始動入賞球検出信号、遊技球が普通入賞口に入球したことを示す普通入賞球検出信号、遊技球が大入賞口に入球したことを示す大入賞球検出信号と記憶回路12に記憶されている情報に基づいて、各種の主制御信号を出力する。例えば、副制御用コマンド信号を副制御用主制御信号として副制御回路21に出力する。
なお、主制御回路11は、処理内容を示すコマンド信号(例えば、副制御回路21の処理内容を示すコマンド信号)や制御信号(例えば、特別図柄表示装置15を駆動する表示装置駆動装置13を制御する制御信号)を出力することがある。このため、本明細書では、主制御回路11から出力されるコマンド信号形式の信号および制御信号形式の信号を総称して「主制御信号」という。
副制御基板30は、端子20a〜20eを有しており、端子21a〜21fを有する副制御回路21、ROMやRAMを含む記憶回路(副制御用記憶回路)22、音源IC23等が配設されている。記憶回路22には、副制御回路用処理プログラム、主制御回路11から出力される主制御信号(詳しくは、主制御信号に含まれている主制御情報)に対応する副制御回路21の処理内容が書き込まれている副制御回路用参照テーブル(例えば、副制御用主コマンド信号に対応する副制御回路の処理内容が書き込まれている副制御回路用コマンドテーブル)等が記憶される。
副制御回路用参照テーブルは本発明の「参照テーブル」に対応する。
副制御回路21は、端子21aに入力される副制御用主制御信号と、記憶回路22に記憶されている副制御回路用処理プログラムと副制御回路用参照テーブルに基づいて、各種の副制御信号を出力する。例えば、表示用副コマンド信号を表示用副制御信号として表示制御回路31に出力し、音用副コマンド信号を音用副制御信号として音源IC23に出力し、装飾ランプ用副コマンド信号を装飾ランプ用副制御信号として装飾ランプ制御回路51に出力し、保留ランプ用副コマンド信号を保留ランプ用副制御信号として保留ランプ制御回路61に出力する。
なお、副制御回路21は、処理内容を示すコマンド信号(例えば、表示制御回路31の処理内容を示すコマンド信号)や制御信号(例えば、装飾ランプ55A〜55Mを駆動する装飾ランプ駆動回路を制御する制御信号)を出力することがある。このため、本明細書では、副制御回路21から出力されるコマンド信号形式の信号および制御信号形式の信号を総称して「副制御信号」という。
表示制御基板30は、端子30a、30bを有しており、端子31a〜31cを有する表示制御回路31、ROMやRAMを含む記憶回路(表示制御用記憶回路)32、表示装置駆動装置(装飾図柄用表示装置駆動装置)40等が配設されている。記憶回路32には、表示制御回路用処理プログラム、副制御回路21から出力される表示用副制御信号に対応する表示制御回路31の処理内容が書き込まれている表示制御回路用参照テーブル(例えば、表示用副コマンド信号に対応する表示制御回路の処理内容が書き込まれている表示制御回路用コマンドテーブル)等が記憶される。
表示装置駆動装置40は、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)(画像処理回路)41、ROMやRAMを含む記憶回路(画像処理用記憶回路)42、表示装置駆動回路(装飾図柄用表示装置駆動回路)43を有している。
表示制御回路31は、副制御回路21から出力された表示用副制御信号と、記憶回路32に記憶されている表示制御回路用処理プログラムと表示制御回路用参照テーブルに基づいて、装飾図柄表示装置35を制御するための表示制御信号を表示装置駆動装置40に出力する。表示装置駆動装置40は、表示制御回路31から出力された表示制御信号に基づいて、装飾図柄駆動信号を装飾図柄表示装置35に出力する。例えば、VDP41は、表示制御信号に基づいて、記憶回路42から画像情報(装飾図柄画像情報、キャラクタ画像情報、背景画像情報等)を読み出し、読み出した各画像情報を、大きさや配設位置を調整しながら合成することによって表示画面に対応するビットマップデータを作成する。そして、作成したビットマップデータに基づいて表示装置駆動回路43に制御信号を出力する。表示装置駆動回路43は、入力された制御信号に基づいて装飾図柄駆動信号を装飾図柄表示装置35に出力する。
装飾ランプ駆動基板50は、端子50a、50a〜50Mを有しており、端子51a、51b、51A〜51Mを有する装飾ランプ制御回路51、ROMやRAM等の記憶回路(装飾用記憶回路)52が配設されている。装飾ランプ駆動基板50の端子50A〜50Mそれぞれには、駆動素子(装飾ランプ用駆動素子)53A〜53Mが接続されているとともに、装飾ランプ55A〜55Mが接続される。駆動素子53A〜53Mの制御端子は、それぞれ装飾ランプ制御回路51の端子51A〜51Mに接続されている。記憶回路52には、装飾ランプ制御回路用処理プログラムと、副制御回路21から出力される装飾ランプ用副制御信号に対応する装飾ランプ制御回路51の処理内容が書き込まれている装飾ランプ制御回路用参照テーブル(例えば、装飾ランプ用副コマンド信号に対応する装飾ランプ制御回路51の処理内容が書き込まれている装飾制御回路用コマンドテーブル)が記憶される。
装飾ランプ制御回路51は、副制御回路21から出力された装飾ランプ用副制御信号と、記憶回路52に記憶されている装飾ランプ制御回路用処理プログラムと装飾ランプ制御回路用参照テーブルに基づいて端子51A〜51Mから装飾ランプ制御信号を出力し、駆動素子53A〜53Mを制御して装飾ランプ55A〜55Mを駆動する。
保留ランプ駆動基板60は、端子60a、60A〜60Dを有しており、端子61a、61b、61A〜61Dを有する保留ランプ制御回路61、ROMやRAM等の記憶回路(保留用記憶回路)62が配設されている。保留ランプ駆動基板60の端子60A〜60Dそれぞれには、駆動素子(保留ランプ用駆動素子)63A〜63Dが接続されているとともに、保留ランプ65A〜65Dが接続される。駆動素子63A〜63Dの制御端子は、それぞれ保留ランプ制御回路61の端子61A〜61Dに接続されている。記憶回路62には、保留ランプ制御回路用処理プログラムと、副制御回路21から出力される保留ランプ用副制御信号に対応する保留ランプ制御回路61の処理内容が書き込まれている保留ランプ制御回路用参照テーブル(例えば、保留ランプ用副コマンド信号に対応する保留ランプ制御回路61の処理内容が書き込まれている保留ランプ制御回路用コマンドテーブル)が記憶される。
保留ランプ制御回路61は、副制御回路21から出力された保留ランプ用副制御信号と、記憶回路62に記憶されている保留ランプ制御回路用処理プログラムと保留ランプ制御回路用参照テーブルに基づいて端子61A〜61Dから保留ランプ制御信号を出力し、駆動素子63A〜63Dを制御して保留ランプ65A〜65Dを駆動する。
なお、図1では、副制御回路21から装飾ランプ制御回路51および保留ランプ制御回路61に装飾ランプ用副制御信号および保留ランプ用副制御信号をパラレル出力しているが、シリアル出力することもできる。
例えば、副制御回路21から、装飾ランプ用副制御信号をシリアルに装飾ランプ制御回路51に出力する。この場合には、装飾ランプ制御回路51は、装飾ランプ用副制御信号をシリアル/パラレル変換し、パラレル変換した各信号を端子51A〜51Mから出力するシリアル/パラレル変換回路として構成される。また、副制御回路21から、保留ランプ用副制御信号をシリアルに保留ランプ制御回路61に出力する。この場合には、保留ランプ制御回路61は、保留ランプ用副制御信号をシリアル/パラレル変換し、パラレル変換した各信号を端子61A〜61Dから出力するシリアル/パラレル変換回路として構成される。あるいは、シリアル/パラレル変換回路として構成された装飾ランプ制御回路51と保留ランプ制御回路61を直列に接続し、副制御回路21から、装飾ランプ用副制御信号と保留ランプ用副制御信号をシリアルに装飾ランプ制御回路51に出力する。
本実施の形態の主制御回路11および記憶回路12(主制御用記憶回路)の概略構成を図に示す。
記憶回路12は、ROM12AとRAM12Bを有している。ROM12Aには、主制御回路11の各手段の処理プログラム、抽選を行う際に用いられる設定値(当たり値)12a1等が記憶されている。RAM12Bには、初期値用乱数12b1、判定用乱数12b2、保留情報12b3、主制御回路11から出力される主制御信号12b4、各種の情報等が記憶される。
主制御回路11は、初期値用乱数更新手段11A、判定用乱数更新手段11B、入力手段11C、判定用乱数取得手段11D、保留情報処理手段11E、抽選手段11F、出力手段11G等により構成されている。
初期値用乱数更新手段11Aは、判定用乱数の初期値として用いられる初期値用乱数12b1を更新しRAM12Bに記憶する処理を実行する。初期値用乱数12b1としては、例えば、下限値と上限値の間で、定められた更新値ずつ順次更新(カウント)されるカウント値が用いられる。初期値用乱数更新手段11Aおよび初期値用乱数12b1は、初期値の更新処理が必要な判定用乱数に対応して設けられる。例えば、大当たり遊技状態を発生させるか否かを決定する(抽選する)ための大当たり判定用乱数に対応する大当たり初期値用乱数および大当たり初期値用乱数更新手段や、当たり図柄を決定する(抽選する)ための当たり図柄判定用乱数に対応する当たり図柄初期値用乱数および当たり図柄初期値用乱数更新手段等が設けられる。
判定用乱数更新手段11Bは、抽選を行う際に用いられる判定用乱数12b2を更新しRAM12Bに記憶する処理を実行する。判定用乱数12b2としては、例えば、下限値と上限値の間で、定められた更新値ずつ順次更新(カウント)されるカウント値が用いられる。判定用乱数更新手段11Bは、初期値から下限値と上限値の間の1周期(1サイクル)に亘って更新した後、初期値用乱数12b1を読み取り、読み取った初期値用乱数12b1から次の周期の(サイクル)の更新を開始する。これにより、判定用乱数12b2が設定値(当たり値)と一致する時期を予測するのが困難となり、不正な遊技を防止することができる。判定用乱数は、抽選対象毎に設けられる。例えば、大当たり遊技状態を発生させるか否かを決定する(抽選する)ために用いられる大当たり判定用乱数、特別図柄表示装置15に特別図柄を変動表示するとともに装飾図柄表示装置35に装飾図柄を変動表示する際の変動パターンを決定する(抽選する)ために用いられる変動パターン判定用乱数(当たり変動パターン判定用乱数やはずれ変動パターン判定用乱数)、特別図柄表示装置15に表示する特別図柄および装飾図柄表示装置35に表示する図柄(停止図柄)を決定する(抽選する)ために用いられる図柄判定用乱数(当たり図柄判定用乱数やはずれ図柄判定用乱数)等が用いられる。
入力手段11Cは、各種の入力信号を判別する処理を実行する。
判定用乱数取得手段11Dは、抽選条件の成立に起因して判定用乱数を取得する処理を実行する。判定用乱数取得手段11Dは、抽選対象に対応する判定用乱数を取得する。例えば、大当たり遊技状態を発生させるか否かを抽選するための大当たり判定用乱数、変動パターンを抽選(決定)するための変動パターン判定用乱数(当たり変動パターン判定用乱数やはずれ変動パターン判定用乱数)、停止図柄を抽選(決定)するための図柄判定用乱数(当たり図柄判定用乱数やはずれ図柄判定用乱数)等の判定用乱数を取得する。
「抽選条件」としては、種々の条件を用いることができる。例えば、遊技球が始動入賞口に入球したことを示す始動入賞球検出信号が入力された条件が用いられる。
保留情報処理手段11Eは、保留情報12b3をRAM12Bに記憶する処理、また、保留情報12b3をRAM12Bから読み出す処理を実行する。例えば、保留情報記憶条件が満足されている場合には、取得した判定用乱数を含む保留情報12b3をRAM12Bに記憶する。この時、保留数を「1」加算する。また、保留情報消化条件が満足されている場合には、RAM12Bに記憶されている保留情報12b3を読み出す。この時、保留数を「1」減算する。
「保留情報記憶条件」および「保留情報消化条件」としては、種々の条件を用いることができる。例えば、「保留情報記憶条件」として、保留数が設定数(通常「4」)に達していない条件(保留数≦3)が用いられ、「保留情報消化条件」として、抽選結果および大当たり遊技中であることが報知されていない条件が用いられる。あるいは、「保留情報記憶条件」として、抽選結果あるいは大当たり遊技中であることが報知されているとともに、保留数が設定数に達していない(保留数≦3)条件が用いられ、「保留情報消化条件」として、抽選結果および大当たり遊技中であることが報知されていない条件が用いられる。
なお、保留情報処理手段11Eは、RAM12Bに記憶されている保留情報12b3の数(保留数)に基づいて主制御信号12b4を作成しRAM12Bに記憶する。例えば、保留数を示す保留数報知用主コマンド信号を副制御回路21に出力する副制御用主制御信号として作成する。保留数報知用主コマンド信号としては、保留数の総数を示す保留数報知用主コマンド信号を用いることもできるし、保留数が「1」増加したことあるいは「1」減少したことを示す保留数報知用主コマンド信号を用いることもできる。
抽選手段11Fは、判定用乱数を用いて抽選を行う処理を実行する。例えば、大当たり判定用乱数とROM12Aに記憶されている設定値12a1(大当たり値)とを比較する。大当たり判定用乱数が設定値12a1(大当たり値)と一致した場合には、大当たり遊技に関する遊抽が当たりであることを判定し、大当たり遊技状態を発生させることを決定する。そして、当たり図柄判定用乱数と設定値12a1(当たり図柄値)とを比較する。当たり図柄判定用乱数が当たり図柄値と一致した場合には、大当たり遊技状態を発生させた後、高確率遊技状態(抽選結果が当たりとなる確率が通常時より高い状態)を発生させることを決定する。当たり図柄判定用乱数が設定値(当たり図柄値)と一致しなかった場合には、大当たり遊技状態のみを発生させることを決定する。一方、大当たり判定用乱数が設定値(当たり値)と一致しなかった場合には、大当たり遊技に関する抽選がはずれであることを判定する。
なお、抽選手段11Fは、抽選結果に基づいて主制御信号12b4を作成しRAM12Bに記憶する。例えば、抽選結果報知用主コマンド信号を副制御回路31に出力する副制御用主制御信号として作成する。また、表示装置駆動装置13に出力する特別図柄用主制御信号を作成する。また、抽選結果が当たりである場合には、大入賞口を開閉する大入賞口開閉部材を駆動する大入賞口開閉部材駆動回路に出力する大入賞口用主制御信号、大当たり遊技報知用主コマンド信号を副制御回路31に出力する副制御用主制御信号として作成する。
出力手段11Gは、RAM12Bに記憶されている主制御信号12b4を、それぞれの出力タイミングで出力する処理を実行する。
本実施の形態は、異なる仕様に対して、記憶回路22(副制御用記憶回路)に記憶される情報の書き替え作業や記憶回路22(副制御用記憶回路)の交換作業等を要することなく、共通の副制御基板20(共通の副制御回路21および共通の記憶回路22)を用いることができるようにするために、記憶回路22(副制御用記憶回路)には、主制御回路11から出力される主制御信号に対応する副制御回路の処理内容が書き込まれる副制御回路用参照テーブル(具体的には、副制御用主コマンド信号に対応する副制御回路の処理内容が書き込まれる副制御回路用コマンドテーブル)が複数の仕様それぞれに対応して記憶されているとともに、副制御回路用参照テーブルを選択するための識別情報が記憶される。
記憶回路22(副制御用記憶回路)に記憶される識別情報は、主制御回路11から副制御回路に出力される。本実施の形態では、仕様が異なる場合でも、主制御回路11から副制御回路21に出力される、当該主制御回路が設けられているパチンコ機の仕様を示す識別情報のみを変更するだけで対応することができるようにするために、各識別情報に対応する副制御回路用参照テーブルには、同じ主制御情報に対応させて処理内容が書き込まれている。
図3および図4に、異なる仕様のパチンコ機において主制御回路11から副制御回路21に出力される主制御信号(副制御用主制御信号)を示す。なお、図3は、仕様[1](識別情報[1])のパチンコ機において主制御回路11から副制御回路21に出力される副制御用主制御信を示し、図4は、仕様[2](識別情報[2])のパチンコ機において主制御回路11から副制御回路1に出力される副制御用主制御信号号を示している。
主制御回路11は、例えば、電源投入時に電源投入用主制御信号を、始動入賞球検出信号の入力時に始動入賞用主制御信号を、保留数の変化時に保留数報知用主制御信号を、抽選を行った時に抽選結果報知用主制御信号(変動表示開始用主制御信号、変動パターン用主制御信号、図柄(上ライン、中ライン、下ライン)用主制御信号、変動表示停止用主制御信号)を、抽選が当たりとなった時に大当たり遊技報知用主制御信号(大当たり遊技報知開始用主制御信号、大当たり遊技報知終了用主制御信号)等を副制御用主制御信号として副制御回路21に出力する。
副制御用主制御信号には、副制御回路21の処理内容を示す副制御用制御情報が含まれている。副制御用主制御信号は、種類を示す第1のビット数を有するステータス情報と内容を示す第2のビット数を有するモード情報によって構成されている副制御用主制御情報を含んでいる。例えば、保留数報知用主制信号は、保留数の報知を示す2バイト(8ビット)を有するステータス情報「[2][5]」と、保留数「0」〜「4」を示す2バイト(8ビット)を有するモード情報「[0][0]」〜「[0][4]」によって構成されている保留数報知用主制御情報を含んでいる。また、変動表示開始用主制御信号は、変動表示の開始を示す2バイト(8ビット)を有するステータス情報「[1][0]」と、2バイト(8ビット)を有するモード情報「[0][1]」によって構成されている変動表示開始用主制御情報を含んでいる。
なお、図3および図4に示されているステータス情報およびモード情報は、16進数で表わされている。例えば、保留数報知用主制御信号のステータス情報は、16進数の[2]と16進数の[5]で表わされている。
パチンコ機は、電源が投入されると遊技が可能となる。このため、本実施の形態では、電源投入時に、パチンコ機の仕様を示す識別情報を主制御回路11から副制御回路21に出力する。副制御回路21は、入力された識別情報に対応する副制御回路用参照テーブルを参照して種々の処理を実行する。
ところで、前述したように、遊技機は多くのノイズ発生源を有しているため、電源投入時に主制御回路11から副制御回路21に出力された識別情報がノイズによって変化する虞がある。例えば、主制御回路11から副制御回路21に出力された識別情報がノイズによって他の識別情報に変化する虞がある。この場合、副制御回路21は、実際のパチンコ機の仕様を示す識別情報と異なる仕様を示す識別情報に対応する参照テーブルを参照して処理を実行することになる。
ここで、パチンコ機等の遊技機では、主制御回路11から副制御回路21に情報を異なるタイミングで複数回送信した場合、情報が連続してノイズによって変化する可能性が非常に低いことがわかった。このため、仕様を示す識別情報が主制御回路11から副制御回路21に複数回出力されるように構成することにより、主制御回路11から副制御回路1に出力される識別情報のノイズに対する信頼性が向上する。また、始動入賞球検出信号の入力に起因して大当たり遊技状態を発生させるか否かの抽選が行われる。また、始動入賞球検出信号は、遊技中に複数回入力される。さらに、始動入賞球検出信号が入力される毎に(遊技球が始動入賞口に入球する毎に)、識別情報を主制御回路11から副制御回路21に出力するとともに演出装置を制御する(例えば、スピーカから音を発生させる音用福制御信号を出力する)ように構成した場合、遊技者は、遊技球が始動入賞口に入球したことおよび識別情報が副制御回路21に入力されたことを認識することができる。この場合、識別情報のノイズに対する信頼性を高めることができるととともに、演出効果も高めることができる。
以上のことから、本実施の形態では、主制御回路11は、電源投入時には、電源投入時の副制御回路21の処理内容を示す電源投入用主制御情報と識別情報により構成される電源投入用主制御信号を副制御回路21に出力し、始動入賞球検出信号の入力時には、始動入賞球検出信号入力時の副制御回路21の処理内容を示す始動入賞用主制御情報と識別情報により構成される始動入賞用主制御信号を副制御回路21に出力するように構成されている。本実施の形態では、同じ信号形式(同じビット数)を有する主制御信号を用いるために、電源投入用主制御信号および始動入賞用主制御信号は、種類を示す第1のビット数を有するステータス情報と、内容を示す第2のビット数を有するモード情報のうちの一部のビット数を有するモード情報により構成される電源投入用主制御情報と、第2のビット数のうちの残りのビット数を有する識別情報を含んでいる。
例えば、識別情報[1](仕様[1])の主制御回路11では、図3に示されているように、電源投入用主制御信号は、種類を示す2バイト(8ビット)のビット数を有するステータス情報「[3][0]」と、内容を示す、2バイト(8ビット)のモード情報のうちの1バイト目のモード情報[1]〜[5]により構成される電源投入用主制御情報と、2バイト(8ビット)のモード情報のうちの2バイト目のモード情報[1](仕様[1]を示す識別情報)を含んでいる。また、始動入賞用主制御信号は、2バイト(8ビット)のステータス情報「[2][A]」と、2バイト(8ビット)のモード情報のうちの1バイト目のモード情報[1]によって構成される始動入賞用主制御情報と、2バイト(8ビット)のモード情報のうちの2バイト目のモード情報[1](仕様[1]を示す識別情報)を含んでいる。
また、識別情報[2](仕様[2])の主制御回路11では、図4に示されているように、電源投入用主制御信号は、種類を示す2バイトのステータス情報「[3][0]」と、内容を示す、2バイトのモード情報のうちの1バイト目のモード情報[1]〜[5]によって構成される電源投入用主制御情報と、2バイトのモード情報のうちの2バイト目のモード情報[2](仕様[2]を示す識別情報)を含んで入。また、始動入賞用主制御信号は、種類を示す2バイトのステータス情報「[2][A]」と、2バイトのモード情報のうちの1バイト目のモード情報[1]からなる始動入賞用副制御情報と、2バイトのモード情報のうちの2バイト目のモード情報[2](仕様[2]を示す識別情報)を含んでいる。
すなわち、本実施の形態では、電源投入用主制御情報は、仕様に関係なく、2バイトのステータス情報「[3][0]」と、2バイトのモード情報「[*][1]」〜「[*][5]」(「*」は任意の値でよい)によって構成されている。また、始動入賞用主制御情報は、仕様に関係なく、2バイトのステータス情報「[2][A]」と、2バイトのモード情報「[*][1]」(「*」は任意の値でよい)によって構成されている。
これにより、仕様が異なるパチンコ機の主制御回路11では、電源投入用主制御情報の2バイト目のモード情報を、仕様を示す識別情報に書き替えるとともに、始動入賞用主制御情報の2バイト目のモード情報を、仕様を示す識別情報に書き替えるのみで対応することができる。
図5に、異なる仕様のパチンコ機に対して共通に使用する本実施の形態の記憶回路22(副制御用記憶回路)の概略構成を示す。図5に示されているように、記憶回路22(副制御用記憶回路)は、ROM22AとRAM22Bを有している。
ROM22Aには、副制御回路21の処理プログラム22a1、識別情報[1](仕様[1])の副制御回路用参照テーブル22a2、識別情報[2](仕様[2])の副制御回路用参照テーブル22a3が記憶されている。
参照テーブル22a2、22a3には、副制御回路21の処理プログラム22a1の処理によって判別される、副制御回路21に入力された(仕様[1]、[2]の主制御回路11から出力された)副制御用主制御信号に対応する(詳しくは、副制御用主制御信号に含まれている副制御用副制御情報に対応する)副制御回路21の処理内容が仕様[1]、仕様[2]に対応して書き込まれている。例えば、ステータス情報「[3][0]」とモード情報「[*][1]」〜「[*][5]」により構成される副制御用主制御情報に対応させて、電源投入時の副制御回路21の処理内容「2バイト目のモード情報[*]を識別情報として記憶回路22に記憶する。ステータス情報「[3][0]」と、1バイト目のモード情報[1]〜[5]で示される電源投入時処理を実行する。」が書き込まれている。また、ステータス情報「[2][A]」とモード情報「[*][1]」により構成される副制御用主制御情報に対応して、遊技球が始動入賞口に入球した時の副制御回路21の処理内容「2バイト目のモード情報[*]を識別情報として記憶回路22に記憶する。副制御回路21に識別情報が入力されたこと(識別情報が上書きされたこと)および遊技球が始動入賞口に入球したことスピーカから報知させるための音制御用副制御信号を出力する。」が書き込まれている。以下同様に、副制御回路21に入力された(仕様[1]、[2]の主制御回路11から出力された)副制御用主制御信号に対応する(副制御用主制御信号に含まれている副制御用主制御情報に対応する)副制御回路1の処理内容が書き込まれている。
RAM22Bには、副制御回路21に入力された電源投入用主制御信号および始動入賞用主制御信号に含まれている識別情報22b1が記憶される。識別情報22b1は、例えば、RAM22Bの識別情報記憶部に記憶される。
次に、主制御回路11の動作を説明する。
主制御回路11は、電源が投入されると、電源投入処理を実行する。一般的には、電源電圧が主制御回路11の動作電圧に達すると、電源投入処理を実行する。
電源投入処理では、RAM12Bに記憶されている情報が停電中に変化しているか否かを判断する。RAM12Bに記憶されている情報が変化しているか否かを判断する方法としては、例えば、RAM12Bに記憶されている情報に基づいてチェックサム値を算出し、算出したチェックサム値が、前回の停電時に、RAM12Bに記憶されている情報に基づいて算出したチェックサム値と一致しているか否かを判断する方法を用いることができる。RAM12Bに記憶されている情報が変化していない場合には、RAM12Bに記憶されている情報に基づいて遊技を再開する。一方、RAM12Bに記憶されている情報が変化している場合には、RAM12Bを初期化する処理を実行する。なお、RAMクリアスイッチが操作されている状態で電源が投入された場合には、RAM12Bを初期化する処理を実行する。そして、主制御回路11での電源投入処理に対応して副制御回路21に実行させるための処理を示す電源投入用主制御情報と識別情報を含む電源投入用主制御信号を作成し、主制御信号12b4としてRAM12Bに記憶する。本実施の形態では、仕様[1]の場合には、ステータス情報「[3][0]」とコマンド情報「[1][1]」〜「[1][5]」を含む(により構成される)電源投入用主制御信号を作成し、仕様[2]の場合には、ステータス情報「[3][0]」とコマンド情報「[2][1]」〜「[2][5]」を含む(により構成される)電源投入用主制御信号を作成する。電源投入用主制御信号は、所定の出力タイミングで副制御回路21に出力される。
電源投入処理を実行した後、メイン処理を実行する。メイン処理では、例えば、初期値用乱数12b1の更新処理を実行する。また、停電が発生したか否かを判断し、停電が発生した場合には停電処理を実行する。停電処理では、前記した、RAM12Bに記憶されている情報に基づいてチェックサム値を算出して記憶する。
メイン処理では、タイマ割込周期毎にタイマ割込処理を実行する。
主制御回路11のタイマ割込処理を、図6に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図6には、始動入賞球検出信号に関連する主制御回路11の処理のみが示されている。図4に示す処理は、入力手段11C、判定用乱数取得手段11D、保留情報処理手段11E、抽選手段11Fによって実行される。
ステップA1では、遊技球が始動入賞口に入球したことを示す始動入賞球検出信号が入力されたか否か(抽選条件が成立したか否か)を判断する。始動入賞球検出信号が入力された場合(抽選条件が成立した場合)にはステップA2に進み、始動入賞球検出信号が入力されない場合(抽選条件が成立しない場合)にはステップA6に進む。
ステップA2では、始動入賞用主制御情報と識別情報により構成される始動入賞用主制御信号を作成し、主制御信号12b4としてRAM12Bに記憶する。本実施の形態では、仕様[1]の場合には、ステータス情報「[2][A]」とコマンド情報「[1][1]」により構成される始動入賞用主制御信号を作成し、仕様[2]の場合には、ステータス情報「[2][A]」とコマンド情報「[2][1]」により構成される始動入賞用主制御信号を作成する。始動入賞用主制御信号は、所定の出力タイミングで副制御回路21に出力される。
ステップA3では、保留情報12b3の数(保留数)が設定数「4」に達しているか否か([保留数≦3]であるか否か)を判断する。すなわち、保留情報記憶条件が満足されているか否かを判断する。保留数が設定数「4」に達していない場合([保留数≦3]である場合)にはステップA4に進み、保留数が設定数「4」に達している場合(保留数>3)には処理を終了する。
ステップA4では、判定用乱数を取得し、取得した判定用乱数を含む保留情報12b3をRAM12Bに記憶する。そして、保留数に「1」を加算する。保留情報12b3は、順に記憶される。すなわち、先頭から、記憶時期の順に記憶される。
ステップA5では、保留数を示す保留数報知用主制御情報を含む保留数報知用主制御信号を作成し、主制御信号12b4としてRAM12Bに記憶する。本実施の形態では、仕様に関係なく、ステータス情報「[2][5]」と、保留数「0」〜「4」を示すモード情報「[0][0]」〜[0][4]により構成される保留数報知用主制御情報を作成する。保留数報知用主制御信号は、所定の出力タイミングで副制御回路21に出力される。
ステップA6では、保留情報12b3がRAM12Bに記憶されているか否かを判断する。保留情報12b3がRAM12Bに記憶されている場合にはステップA7に進み、保留情報12b3がRAM12Bに記憶されていない場合には処理を終了する。
ステップA7では、保留情報消化条件が満足されているか否かを判断する。保留情報消化条件としては、例えば、抽選結果の報知および大当たり遊技中であることの報知が行われていない条件が用いられる。保留情報消化条件が満足されている場合にはステップA8に進み、保留情報消化条件が満足されていない場合には処理を終了する。
ステップA8では、RM12Bに記憶されている保留情報12b3の中から先頭の保留情報(記憶時期が最も古い保留情報)を読み出す。そして、読み出した保留情報12b3に含まれている判定用乱数を用いて抽選を行う。また、保留数から「1」を減算する。この時、読み出されてない保留情報を先頭の方向にシフトする。これにより、読み出された保留情報は消去される。
ステップA9では、保留数を示す保留数報知用主制御信号を作成し、主制御信号12b4としてRAM12Bに記憶する。保留数報知用主制御信号の作成方法としては、ステップA5と同様の方法を用いることができる。
ステップA10では、抽選結果に基づいて抽選結果報知用主制御信号や大当たり遊技報知用主制御信号を作成し、主制御信号12b4としてRAM12Bに記憶した後、処理を終了する。抽選結果報知用主制御信号や大当たり報知用主制御信号は、所定の出力タイミングで副制御回路1に出力される。
ステップA1、A2は入力手段11Cによって実行され、ステップA3、A5〜A7、A9は保留情報処理手段11Eによって実行され、ステップA4は判定用乱数取得手段11Dと保留情報処理手段11Eによって実行され、ステップA8は保留情報処理手段11Eと抽選手段11Fによって実行され、ステップA10は抽選手段11Fによって実行される。
なお、抽選処理は、図6に示されている処理に限定されない。例えば、以下の抽選処理を用いることができる。
抽選条件(例えば、始動入賞球検出信号の入力)が成立した場合には、判定用乱数を取得し、取得した判定用乱数を用いて抽選を行う。この時、抽選結果に基づいて抽選結果報知用主制御信号や大当たり遊技報知用主制御信号を作成し、主制御信号12b4としてRAM12Bに記憶する。
一方、保留情報記憶条件(例えば、抽選結果の報知あるいは大当たり遊技中であることの報知が行われているとともに、保留数が設定数に達していない(保留数≦3))が満足されている状態で抽選条件が成立した場合には、判定用乱数を取得し、取得した判定用乱数を含む保留情報12b3をRAM12Bに記憶する。この時、保留数に「1」を加算して保留数報知用主制御信号を作成し、主制御信号12b4としてRAM12Bに記憶する。
そして、保留情報消化条件(例えば、抽選結果の報知および大当たり遊技中であることの報知が行われていない)が満足された場合に、保留情報12b3をRAM12Bから読み出し、読み出した保留情報12b3に含まれている判定用乱数を用いて抽選を行う。そして、保留数から「1」を減算する。この時、保留数報知用主制御信号、抽選結果報知用主制御信号や大当たり遊技報知用主制御信号を作成し、主制御信号12b4としてRAM12Bに記憶する。
本実施の形態の副制御回路21の処理を、図7に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップB1では、主制御回路11から出力された副制御用主制御信号(副制御用主コマンド信号)が入力されたか否かを判断する。副制御用主制御信号が入力された場合にはステップB2に進み、副制御用主制御信号が入力されていない場合には処理を終了する。
ステップB2では、入力された副制御用主制御信号が電源投入用主制御信号(電源投入用主コマンド信号)であるか否かを判断する。例えば、入力された副制御用主制御信号を構成しているステータス情報と1バイト目のモード情報が、副制御用記憶回路22のRAM22Bに記憶されている識別情報22b1で示される仕様に対応する副制御回路用参照テーブル22a2または22a3に書き込まれている電源投入用主制御情報のステータス情報と1バイト目のモード情報(例えば、ステータス情報「[3][0]」と1バイト目のモード情報[1]〜[5])に一致しているか否かを判断する。なお、副制御回路21に入力された電源投入用主制御信号に含まれている電源投入用主制御情報によってRAM22Bが初期化された場合には、RAM22Bの識別情報記憶部には識別情報の初期値(例えば、仕様[1]を示す識別情報[1])が記憶される。入力された副制御用主制御信号が電源投入用主制御信号である場合にはステップB3に進み、電源投入用主制御信号でない場合にはステップB5に進む。
ステップB3とB4では、RAM22Bに記憶されている識別情報22b1で示される仕様に対応する副制御回路用参照テーブル22a2または22a3を参照しながら、入力された電源投入用主制御信号に含まれている電源投入用主制御情報に基づいて処理を実行した後、処理を終了する。本実施の形態では、ステップB3では、入力された電源投入用主制御信号に含まれている識別情報(2バイト目のモード情報)を識別情報22b1としてRAM22Bに記憶する。また、識別情報22b1で示される副制御回路用参照テーブル22a2または22a3に書き込まれている、入力された電源投入用主制御信号に含まれている電源投入用主制御情報に対応する処理を実行する。
ステップB5では、入力された副制御用主制御信号が始動入賞用主制御信号(始動入賞用主コマンド信号)であるか否かを判断する。例えば、入力された副制御用主制御信号を構成しているステータス情報と1バイト目のモード情報が、副制御用記憶回路22のRAM22Bに記憶されている識別情報22b1で示される仕様に対応する副制御回路用参照テーブル22a2または22a3に書き込まれている始動入賞用主制御情報のステータス情報と1バイト目のモード情報(例えば、ステータス情報「[2][A]」と1バイト目のモード情報[1])に一致しているか否かを判断する。入力された副制御用主制御信号が始動入賞用主制御信号である場合にはステップB6に進み、始動入賞用主制御信号でない場合にはステップB8に進む。
ステップB6とB7では、RAM22Bに記憶されている識別情報22b1で示される仕様に対応する副制御回路用参照テーブル22a2または22a3を参照しながら、入力された始動入賞用主制御信号に含まれている始動入賞用主制御情報に基づいて処理を実行した後、処理を終了する。本実施の形態では、ステップB6では、入力された始動入賞用主制御信号に含まれている識別情報(2バイト目のモード情報)を識別情報22b1としてRAM22Bに記憶する。また、識別情報22b1で示される副制御回路用参照テーブル22a2または22a3に書き込まれている、入力された始動入賞用主制御信号に含まれている始動入賞用主制御情報に対応する音をスピーカ25から発生させるための音用副制御信号を音源23に出力する。本実施の形態では、副制御回路1に識別情報が入力されたこと(RAM22Bに記憶されている識別情報22b1が上書きされたこと)を判別可能な音をスピーカ25から発生させるための副制御信号を出力する。これにより、副制御回路21に識別情報が入力されたこと(識別情報22b1が上書きされたこと)を容易に確認することができる。また、本実施の形態では始動入賞球検出信号が主制御回路11に入力された場合に、識別情報を含む始動入賞用主制御信号を主制御回路11から副制御回路21に出力しているため、副制御回路21に識別情報が入力されたことを示す音がスピーカから出力されると、遊技球が始動入賞口に入球したことも確認することができる。これにより、演出効果を高めることができる。
ステップB8では、入力された副制御用主制御信号が抽選結果報知用主制御信号(抽選結果報知用主コマンド信号)であるか否かを判断する。例えば、入力された副制御用主制御信号に含まれているステータス情報とモード情報が、副制御用記憶回路22のRAM22Bに記憶されている識別情報22b1で示される仕様に対応する副制御回路用参照テーブル22a2または22a3に書き込まれている変動表示開始用主制御情報、変動パター用主制御情報、図柄(上ライン、中ライン、下ライン)用主制御情報、変動表示停止用主制御情報のステータス情報とモード情報に一致しているか否かを判断する。入力された副制御用主制御信号が抽選結果報知用主制御信号である場合にはステップB9に進み、抽選結果報知用主制御信号でない場合にはステップB10に進む。
ステップB9では、RAM22Bに記憶されている識別情報22b1で示される仕様に対応する副制御回路用参照テーブル22a2または22a3を参照しながら、入力された抽選結果報知用主制御信号に含まれている抽選結果報知用主制御情報に基づいて処理を実行した後、処理を終了する。例えば、入力された抽選結果報知用主制御信号に含まれている抽選結果報知用主制御情報に対応する抽選結果報知用副制御情報を含む抽選結果報知用副制御信号(抽選結果報知用副コマンド信号)を表示制御回路31に出力し、入力された抽選結果報知用主制御信号に含まれている抽選結果報知用主制御情報に対応してスピーカ25を制御するための音用副制御信号を音源IC23に出力し、入力された抽選結果報知用主制御信号に含まれている抽選結果報知用主制御情報に対応して装飾ランプ55A〜55Mを制御するための装飾ランプ用副制御信号を装飾ランプ制御回路51に出力する。
ステップB10では、入力された副制御用主制御信号が大当たり遊技報知用主制御信号(大当たり遊技報知用主コマンド信号)であるか否かを判断する。例えば、入力された副制御用主制御信号を構成しているステータス情報とモード情報が、副制御用記憶回路22のRAM22Bに記憶されている識別情報22b1で示される仕様に対応する副制御回路用参照テーブル22a2または22a3に書き込まれている大当たり遊技報知開始用主制御情報あるいは大当たり遊技報知終了用主制御情報のステータス情報とモード情報に一致しているか否かを判断する。入力された副制御用主制御信号が大当たり遊技報知用主制御信号である場合にはステップB11に進み、大当たり遊技報知用主制御信号でない場合にはステップB12に進む。
ステップB11では、RAM22Bに記憶されている識別情報22b1で示される仕様に対応する副制御回路用参照テーブル22a2または22a3を参照しながら、入力された大当たり遊技報知用主制御信号に含まれている大当たり遊技報知用主制御情報に基づいて処理を実行した後、処理を終了する。例えば、入力された大当たり遊技報知用主制御信号に含まれている大当たり遊技報知用主制御情報に対応する大当たり遊技報知用副制御情報を含む大当たり遊技報知用副制御信号(大当たり遊技報知用副コマンド信号)を表示制御回路31に出力し、入力された大当たり遊技報知用主制御信号に含まれている大当たり遊技報知用主制御情報に対応してスピーカ25を制御するための音用副制御信号を音源IC23に出力し、入力された大当たり遊技報知用主制御信号に含まれている大当たり遊技報知用主制御情報に対応して装飾ランプ55A〜55Mを制御するための装飾ランプ用副制御信号を装飾ランプ制御回路51に出力する。
ステップB12では、入力された副制御用主制御信号が保留数報知用主制御信号(保留数報知用主コマンド信号)であるか否かを判断する。例えば、入力された副制御用主制御信号を構成しているステータス情報とモード情報が、副制御用記憶回路22のRAM22Bに記憶されている識別情報22b1で示される仕様に対応する副制御回路用参照テーブル22a2または22a3に書き込まれている保留数報知用主制御情報のステータス情報とモード情報に一致しているか否かを判断する。入力された副制御用主制御信号が保留数報知用主制御信号である場合にはステップB12に進み、保留数報知用主制御信号でない場合には処理を終了する。
ステップB13では、RAM22Bに記憶されている識別情報22b1で示される仕様に対応する副制御回路用参照テーブル22a2または22a3を参照しながら、入力された保留数報知用主制御信号に基づいて処理を実行した後、処理を終了する。例えば、入力された保留数報知用主制御信号に含まれている保留数報知用主制御情報に対応して保留ランプ65A〜65Dを制御するための保留ランプ用副制御信号を保留ランプ制御回路61に出力する。
以上のように、本実施の形態では、副制御用記憶回路に、主制御回路から出力される主制御信号に対応する副制御回路の処理内容が書き込まれている副制御回路用参照テーブルが仕様に対応して記憶されているとともに、仕様を示す識別情報を記憶可能である。主制御回路は、副制御用主制御情報やパチンコ機の仕様を示す識別情報を含む副制御用主制御信号を副制御回路に出力する。そして、副制御回路は、主制御回路から出力された識別情報を副制御用記憶回路に記憶すると知に、副制御用記憶回路に記憶されている識別情報に対応する副制御回路用参照テーブルを参照しながら、主制御回路から出力される副制御用主制御信号に含まれている副制御用副制御情報に基づいて処理を実行する。これにより、異なる仕様に対して、共通の回路(例えば、副制御用記憶回路)を用いながら容易に対応することができる。
また、本実施の形態では、副制御用主制御信号の信号形式(例えば、ビット数)を共通とし、識別情報を副制御回路に出力する際には、副制御用主制御情報と識別情報を含む副制御用主制御信号を出力し、識別情報を出力しない場合には、副制御用主制御情報のみを含む副制御用主制御信号を出力している。これにより、異なる仕様に対してより容易に対応することができる。
また、電源投入時および始動入賞球検出信号が入力される毎に、仕様を示す識別情報を副制御回路に出力しているため、識別情報のノイズに対する信頼性が高まる。さらに、始動入賞球検出信号が入力される毎に、識別情報を副制御回路に出力するとともに、スピーカから音を発生させている。これにより、副制御回路に識別情報が入力されたこと(副御用記憶回路に識別情報が上書きされたこと)だけでなく遊技球が始動入賞口に入球したことも確認することができるため、演出効果も高まる。
本発明は、実施の形態で説明した構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。
電源投入時および始動入賞球検出信号の入力時に識別情報を副制御回路に出力したが、始動入賞球検出信号が入力された時にのみ識別情報を副制御回路に出力するように構成することもできる。遊技者に有利な大当たり遊技状態を発生させるか否かを決定するための抽選は遊技球が始動入賞口に入球したことに起因して行われるため、電源投入後、始動入賞球検出信号が入力された時に識別情報を副制御回路に出力するように構成しても特に問題はない。また、このように構成した場合でも、遊技中に識別情報が複数回副制御回路に出力されるため、識別情報のノイズに対する信頼性は高まる。
副制御用主制御情報や識別情報の構成(副制御用主制御信号)の信号形式は、適宜変更可能である。
遊技機全体の構成、各部の構成および動作は、実施の形態で説明した構成および動作に限定されない。
識別情報を含む始動入賞用主制御信号が副制御回路に入力された場合に、音用副制御信号を出力して音発生装置を制御したが、音発生装置以外の演出装置を制御するように構成することもできる。
実施の形態で説明した各構成は、単独で用いることもできるし、適宜選択した複数を組み合わせて用いることもできる。
パチンコ機について説明したが、本発明の遊技機は、パチンコ機に限定されない。
本発明は、以下のように構成することもできる。
例えば、「(態様1)始動入賞口への遊技球の入球に起因して抽選を行い、抽選結果が当たりである場合に遊技者に有利な大当たり遊技状態を発生させる遊技機であって、主制御回路と、副制御回路と、副制御用記憶回路を備え、前記主制御回路は、前記始動入賞口に遊技球が入球したことを示す始動入賞球検出信号が入力された場合には、始動入賞用主制御情報と識別情報を含む始動入賞用主制御信号を前記副制御回路に出力し、前記始動入賞球検出信号の入力に起因して抽選を行った場合には、抽選結果を示す抽選結果報知用主制御情報を含む抽選結果報知用主制御信号を前記副制御回路に出力し、前記副制御用記憶回路には、始動入賞用主制御情報および抽選結果報知用主制御情報に対応する副制御回路の処理内容が書き込まれている参照テーブルが複数の識別情報に対応して記憶されているとともに、識別情報が記憶され、前記副制御回路は、前記識別情報記憶部に記憶されている識別情報に対応する参照テーブルに基づいて、入力された始動入賞用主制御信号に含まれている識別情報を前記副制御用記憶回路に記憶し、また、入力された抽選結果報知用主制御信号に含まれている抽選結果報知用主制御情報に対応して前記演出装置を制御するための副制御信号を出力することを特徴とする遊技機。」として構成することができる。
本発明の遊技機は、主制御回路と、副制御回路と、副制御用記憶回路と、演出装置を備えている。
主制御回路は、始動入賞口に遊技球が入球したことを示す始動入賞球検出信号が入力された場合には、始動入賞用主制御情報と識別情報を含む始動入賞用主制御信号を副制御回路に出力し、始動入賞球検出信号の入力に起因して抽選を行った場合には、抽選結果を示す抽選結果報知用主制御情報を含む抽選結果報知用主制御信号を副制御回路に出力する。
副制御用記憶回路には、始動入賞用主制御情報および抽選結果報知用主制御情報に対応する副制御回路の処理内容が書き込まれている参照テーブルが複数の識別情報それぞれに対応して記憶されているとともに、識別情報が記憶される。参照テーブルには、少なくとも、始動入賞用主制御情報に対応させて始動入賞用主制御信号に含まれている識別情報を記憶する処理内容が書き込まれ、抽選結果報知用主制御情報に対応させて演出装置を制御するための処理内用が書き込まれる。
副制御回路は、副制御用記憶回路に記憶されている識別情報に対応する参照テーブルに基づいて、入力された始動入賞用主制御信号に含まれている始動入賞用主制御情報、抽選結果報知用主制御信号に含まれている抽選結果報知用主制御情報に対応する処理を実行する。本発明では、入力された入力された始動入賞用主制御信号に含まれている識別情報を副制御用記憶回路に記憶する処理、入力された抽選結果報知用主制御信号に含まれている抽選結果報知用主制御情報に対応して演出装置を制御するための副制御信号を出力する処理を実行する。
本発明では、副制御用記憶回路に、各主制御情報に対応する副制御回路の処理内容が書き込まれている参照テーブルを複数の識別情報それぞれに対応させて記憶するとともに、参照テーブルを示す識別情報を記憶し、識別情報を主制御回路から副制御回路に出力して副制御用記憶回路に記憶させている。これにより、異なる仕様に対して共通の副制御用記憶回路を用いることができる。
また、始動入賞球検出信号が入力される毎に、識別情報を主制御回路から副制御回路に出力して副制御用記憶回路に記憶させている。これにより、副制御用記憶回路に記憶される識別情報は、遊技中に始動入賞球検出信号が入力される毎に更新されるため、主制御回路から副制御回路に出力される識別情報がノイズによって変化することによる誤動作を防止することができる。
また、「(態様2)請求項1または態様1の遊技機であって、前記演出装置には音発生装置が含まれており、前記副制御用記憶回路に記憶されている各参照テーブルには、前記始動入賞用主制御情報に対応させて、識別情報が副制御回路に入力されたことを示す音を前記音発生装置から発生させるための音用副制御信号を出力する処理内容が書き込まれていることを特徴とする遊技機。」として構成することができる。
本態様では、演出装置に音発生装置が含まれており、副制御回路に始動入賞用主制御信号(詳しくは、始動入賞用主制御信号に含まれている始動入賞用主制御情報)が入力された場合には、識別情報が副制御回路に入力されたことを示す音を音発生装置から発生する。
これにより、副制御回路に識別情報が入力されたこと(識別情報が上書きされたこと)を容易に確認することができる。また、遊技球が始動入賞口に入球したこも確認することができるため、演出効果が高まる。
また、「(態様3)請求項1、態様1または2のいずれかの遊技機であって、前記副制御用記憶回路に記憶されている各参照テーブルには、同じ電源投入用主制御情報、始動入賞用主制御情報および抽選結果報知用主制御情報に対応させて副制御回路の処理内容が書き込まれていることを特徴とする遊技機。」として構成することができる。
本態様では、識別情報に対応する各参照テーブルには、同じ電源投入用主制御情報、始動入賞用主制御情報および抽選結果報知用主制御情報に対応させて副制御回路の処理内容が書き込まれている。
これにより、仕様が異なる場合でも、主制御信号に含まれる主制御情報を変更する必要がない。
また、「(態様4)請求項1、態様1または2のいずれかの遊技機であって、前記抽選結果報知用主制御情報は、第1のビット数を有するステータス情報と第2のビット数を有するモード情報により構成され、前記電源投入用主制御情報および前記始動入賞用主制御情報は、第1のビット数を有するステータス情報と第2のビット数の一部のビット数を有するモード情報により構成されているとともに、前記識別情報は、第2のビット数の残りのビット数により構成されていることを特徴とする遊技機。」として構成することができる。
本態様では、抽選結果報知用主制御情報を、第1のビット数を有するステータス情報と第2のビット数を有するモード情報により構成し、電源投入用主制御情報および始動入賞用主制御情報を、第1のビット数を有するステータス情報と、第2のビット数の一部のビット数を有するモード情報により構成するとともに、識別情報を第2のビット数の残りのビット数により構成している。第1のビット数、第2のビット数としては、適宜のビットお数を選択することができる。
本態様では、識別情報を含んでいない主制御情報と識別情報を含んでいる主制御情報を同じ信号形式(ビット数)に設定しているため、仕様が異なる場合でも容易に対応することができる。
本発明をパチンコ機として構成した一実施の形態の概略構成を示す図である。 一実施の形態の主制御回路および主制御用記憶回路の概略構成を示す図である。 第1の仕様の主制御回路から副制御回路に出力する副制御用主制御信号の一例を示す表である。 第2の使用の主制御回路から副制御回路に出力する副制御用主制御信号の一例を示す表である。 一実施の形態の副制御用記憶回路の概略構成を示す図である。 一実施の形態の主制御回路の処理を説明するフローチャートである。 一実施の形態の副制御回路の処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
10 主制御基板
11 主制御回路
12 記憶回路(主制御用記憶回路)
13 表示装置駆動装置
15 特別図柄表示装置
20 副制御基板
21 副制御回路
22 記憶回路(副制御用記憶回路)
22A ROM
22a1 処理プログラム
22a2 第1の仕様の副制御回路用参照テーブル
22a3 第2の仕様の副制御回路用参照テーブル
22B RAM
22b1 識別情報
23 音源IC
25 スピーカ(音発生装置)
30 表示制御基板
31 表示制御回路
32 記憶回路(表示用記憶回路)
35 装飾図柄表示装置
40 表示装置駆動装置
50 装飾ランプ駆動基板
51 装飾ランプ制御回路
52 記憶回路(装飾用記憶回路)
53A〜53M 駆動素子(装飾ランプ用駆動素子)
55A〜55M 装飾ランプ(装飾用光発生装置)
60 保留ランプ駆動基板
61 保留ランプ制御回路
62 記憶回路(保留用記憶回路)
63A〜63D 駆動素子(保留ランプ用駆動素子)
65A〜65D 保留ランプ(保留用光発生装置)

Claims (1)

  1. 始動入賞口への遊技球の入球に起因して抽選を行い、抽選結果が当たりである場合に遊技者に有利な大当たり遊技状態を発生させる遊技機であって、
    主制御回路と、副制御回路と、副制御用記憶回路と、演出装置を備え、
    前記主制御回路は、電源が投入された場合には、電源投入用主制御情報と識別情報を含む電源投入用主制御信号を前記副制御回路に出力し、前記始動入賞口に遊技球が入球したことを示す始動入賞球検出信号が入力された場合には、始動入賞用主制御情報と識別情報を含む始動入賞用主制御信号を前記副制御回路に出力し、前記始動入賞球検出信号の入力に起因して抽選を行った場合には、抽選結果を示す抽選結果報知用主制御情報を含む抽選結果報知用主制御信号を前記副制御回路に出力し、
    前記副制御用記憶回路には、電源投入用主制御情報、始動入賞用主制御情報および抽選結果報知用主制御情報に対応する副制御回路の処理内容が書き込まれている参照テーブルが複数の識別情報に対応して記憶されているとともに、識別情報が記憶され、
    前記副制御回路は、前記識別情報記憶部に記憶されている識別情報に対応する参照テーブルに基づいて、入力された電源投入用主制御情報に含まれている識別情報および入力された始動入賞用主制御信号に含まれている識別情報を前記副制御用記憶回路に記憶し、また、入力された抽選結果報知用主制御信号に含まれている抽選結果報知用主制御情報に対応して前記演出装置を制御するための副制御信号を出力する、
    ことを特徴とする遊技機。
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