以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
ここでは、本発明にかかる遊技機の適例としてのパチンコ遊技機について説明を行う。
図1には、ガイドレール2で囲まれ、遊技球を発射して遊技を行う遊技領域1aが前面側に形成された遊技盤1を示した。なお、パチンコ遊技機の外枠であって島設備に固定される機枠や、遊技領域1aの前面を覆うクリア部材保持枠、遊技領域1aの下側に設けられ遊技球を収容する上皿、下皿を有するとともに、遊技者が発射操作を行うための操作ハンドルを備えた操作パネルなどは図示を省略している。
この遊技盤1のガイドレール2で囲まれた遊技領域1aでは、図示しない発射装置によって発射された遊技球が流下するようになっている。遊技領域1a内には、普図始動ゲート4、この普図始動ゲート4を遊技球が通過して普図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を表示する普図始動記憶表示器5、普通図柄の変動表示ゲームを表示する普図変動表示器3が設けられている。また、普通変動入賞装置7と、この普通変動入賞装置7に遊技球が入賞して特図の変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を点灯表示する特図始動記憶表示器6、特図の変動表示ゲームを表示する特図変動表示器13が設けられている。
さらに、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉10aを有し、特図の変動表示ゲームの結果如何によって大入賞口を閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)から開放状態(遊技者にとって有利な状態)に変換する特別変動入賞装置10、入賞口などに入賞しなかった遊技球を回収するアウト穴9が設けられている。この他、遊技領域1aには、一般入賞口8,8,…、打球方向変換部材としての風車27、多数の障害釘(図示略)などが配設されている。
また、遊技領域1aの下半部には、遊技領域1aを区画するガイドレール2の内周から遊技領域1aの中央に向かう所定範囲に、遊技盤1の装飾をなす板状の遊技盤装飾部材14,14,14が取り付けられている。また、遊技盤1の前面であって遊技盤装飾部材14,14,14が配される部分は、板状の遊技盤装飾部材14,14,14の厚みと略等しい深さの凹部が形成されており、遊技盤装飾部材14,14,14を遊技盤1に配設した際に、遊技盤1の前面と遊技盤装飾部材14,14,14の前面とが略同一面を形成するようになっている。
遊技盤装飾部材14,14,14は、左、右及び中央に配される3つの部材からなり、このうち、左右に配される遊技盤装飾部材14,14には、その前面に一般入賞口8,8,…が形成されている。また、中央に配される遊技盤装飾部材14には、普図始動記憶表示器5、普図変動表示器3、特図変動表示器13、特図始動記憶表示器6が設けられており、さらに、中央部分には大入賞口をなす開口が形成され、その前面が開閉扉10aによって覆われている。なお、この開閉扉10aの前面にも遊技盤装飾部材14と同じ装飾が施されている。また、遊技盤装飾部材14,14,14の一部は光を透過可能な材質からなり、その後方に配された盤装飾LED41(図4に図示)をなす発光部材の発光による装飾も可能となっている。
普通変動入賞装置7は左右一対の開閉部材7a,7aを具備し、この開閉部材7a,7aは、常時は遊技球が1個流入可能な程度の間隔で閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)を保持しているが、普図変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様となった場合には、図示しない駆動装置(例えばソレノイド)によって、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置7に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変化させられるようになっている。この普通変動入賞装置7は、特図の始動入賞口も兼ねている。すなわち、普通変動入賞装置7の内部(入賞領域)に備えられた始動口SW7d(図4に図示)によって遊技球を検出することに基づき、特図の変動表示ゲームを開始する始動権利が発生するようになっている。
この特図の変動表示ゲームを開始する始動権利は、所定の上限数(例えば4)の範囲内で始動記憶(特図始動記憶)として記憶される。従って、特図の変動表示ゲームが開始可能な状態で、且つ、始動記憶数が0の状態で、普通変動入賞装置7に遊技球が入賞すると、始動権利の発生に伴って始動記憶が記憶されて、始動記憶数が1加算されるととともに、直ちに始動記憶に基づいて、特図の変動表示ゲームが開始され、この際に始動記憶数が1減算される。
一方、特図の変動表示ゲームが直ちに開始できない状態、例えば、既に特図の変動表示ゲームが行われ、その特図の変動表示ゲームが終了していない状態や、特別遊技状態となっている場合に、普通変動入賞装置7に遊技球が入賞すると、始動記憶数が上限数未満ならば、始動記憶数が1加算されて始動記憶が1つ記憶されることになる。そして、始動記憶数が1以上となった状態で、特図の変動表示ゲームが開始可能な状態(前回の特図の変動表示ゲームの終了もしくは特別遊技状態の終了)となると、始動記憶数が1減算されるとともに、記憶された始動記憶に基づいて特図の変動表示ゲームが開始される。なお、特図の変動表示ゲームの始動記憶は、LEDを備える特図始動記憶表示器6にて表示されるようになっており、始動記憶が1つ記憶されるのに対応してLEDを1つ点灯し、始動記憶が1つ減算されるのに対応してLEDを1つ消灯するようになっている。
特別図柄(特図、識別情報)の変動表示ゲームは、遊技領域1a内に設けられた7セグからなる特図変動表示器13で実行され、ここで実行される特図の変動表示ゲームに対応する表示ゲームを画像表示装置112に表示するようになっている。なお、遊技機に特図変動表示器13を備えずに、画像表示装置112のみで特図の変動表示ゲームを実行するようにしても良い。
普図始動ゲート4内には、該普図始動ゲート4を通過した遊技球を検出するためのゲートSW4aが設けられている。そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が普図始動ゲート4内を通過すると、普図変動表示ゲームが行われる。また、普図変動表示ゲームを開始できない状態、例えば、既に普図変動表示ゲームが行われ、その普図変動表示ゲームが終了していない状態や、普図変動表示ゲームが当って普通変動入賞装置7が開状態に変換されている場合に、普図始動ゲート4を遊技球が通過すると、普図始動記憶数の上限数未満でならば、普図始動記憶数が1加算されて普図始動記憶が1つ記憶されることとなる。なお、普図変動表示ゲームの始動記憶は、LEDを備える普図始動記憶表示器5にて表示されるようになっており、始動記憶が1つ記憶されるのに対応してLEDを1つ点灯し、始動記憶が1つ減算されるのに対応してLEDを1つ消灯するようになっている。
普図変動表示器3は、当りとはずれを表示する二つのLEDによって構成され、普図変動表示ゲームは、普図変動表示器3の点灯状態を所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようになっている。なお、画像表示装置112の表示領域の一部で普図変動表示ゲームを表示するようにしても良く、この場合は識別図柄として、例えば、数字、記号、キャラクタ図柄などを用い、これを所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようにする。この普図変動表示ゲームの停止表示が特別の結果態様となれば、普図の当りとなって、普通変動入賞装置7の開閉部材7a,7aが所定時間(例えば、0.5秒間)上述のように開放される。これにより、普通変動入賞装置7に遊技球が入賞しやすくなり、特図の変動表示ゲームの始動が容易となる。
また、遊技領域1aの略中央には、特図の変動表示ゲームの表示領域となる矩形状の表示窓部12を形成するセンターケース11が取り付けられており、表示窓部12の後方には、透明な保護パネル28を挟んで画像表示装置112が配されている。この画像表示装置112は、液晶表示装置112bを備え、表示内容が変化可能な表示部112aがセンターケース11の表示窓部12を介して遊技盤1の前面側から視認可能となるように配されている。なお、画像表示装置112は、液晶表示装置112bを備えるものに限らず、EL、CRT等のディスプレイを備えるものであっても良い。なお、センターケース11の詳細な構成については後述する。
そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が特図の始動口を兼ねる普通変動入賞装置7へ進入して始動条件が成立することに基づき、特図変動表示器13において特図の変動表示ゲームを実行可能となっている。また、画像表示装置112にて複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を変動表示させる特図の変動表示ゲームに対応した表示ゲームを実行可能となっている。なお、この表示ゲームは、画像表示装置112において、複数種類の識別情報を所定時間変動表示させることにより行う。そして、この特図の変動表示ゲームの結果として、特図変動表示器13の表示態様が特別結果態様(たとえば「7」)となった場合には、大当たりとなって特別遊技状態(いわゆる、大当たり状態)となる。また、これに対応して画像表示装置112の表示態様も特別結果態様(例えば、「7,7,7」等のゾロ目数字の何れか)となる。
また、例えば、画像表示装置112の表示部112aを左領域、中領域、右領域の三つに分け、各領域で1〜9までの数字(特図:識別情報)を順次変動表示した後に、三つの各領域の変動表示を順に停止し(例えば、左領域、右領域、中領域の順で停止)、停止図柄として各領域で1つの数字が表示される特図の変動表示ゲームが行われる。また、二つの領域の変動表示を停止し、残りの一つの領域が変動表示しているときに、停止した二つの領域の数字が同じ数字で停止した状態(リーチ状態)になったときには、最後に停止する図柄の停止方法を変化できるようにしている。このようなリーチ状態における変動表示の停止方法の変化(リーチアクション)としては、例えば、通常より変動表示の時間を長くしたり、キャラクタなどを登場させたりするものがある。また、まれに、あるリーチアクションから別のリーチアクションへ発展させたり、通常のリーチアクションとは違ったリーチアクション(いわゆるスペシャルリーチ、プレミアムリーチ)を出現させたりして遊技者の興趣を向上させるようにしている。
特別変動入賞装置10は、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉10aによって開閉される大入賞口を備えていて、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせる。なお、開閉扉10aは、大入賞口ソレノイド10b(図4に図示)により駆動される。また、大入賞口の内部(入賞領域)には、該大入賞口に入った遊技球を検出するためのカウントSW10c(図4に図示)が配設されている。
また、遊技領域1aに設けられた各一般入賞口8,8,…には、一般入賞口8,8,…に入った遊技球を検出するための入賞口SW8a,8a,…(図4に図示)が配設されている。そして、遊技を開始することにより遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口8,8,…、普通変動入賞装置7、特別変動入賞装置10等の入賞口の何れかに入賞すると、それぞれの入賞口に対応した所定数の賞球が排出される(払い出される)ようになっている。
図1に示すように、遊技領域1aの略中央に配されるセンターケース11は、中央に画像表示装置112の表示領域を区画する矩形状の表示窓部12を有するとともにその周囲に装飾が施され、遊技盤1に形成された開口(図示略)に前面側から嵌め込まれている。また、図2に示すように、センターケース11の中央であって表示窓部12が形成された部分は、所定の前後幅を有する筒状の空間となっており、この筒状の空間の後端部は、透明な材質からなる保護パネル28によって閉鎖されている。すなわち、センターケース11の中央には、後方に窪んだ凹室16が形成されている。
また、センターケース11の後方には、表示ユニット110が配されるようになっている。この表示ユニット110は、遊技盤1の裏面に固定するための取付ベース111と、該取付ベース111に取り付けられた画像表示装置112と、該画像表示装置112の後方を覆うカバー部材113とを備える。
取付ベース111は前方に開口した凹部111aを有し、該凹部111aには、遊技盤1に形成された開口(図示略)に前面側から嵌め込まれて遊技盤1の裏面に延出するセンターケース11の後部を収容可能とされている。この凹部111aの奥側の壁面となる取付ベース111の後壁には、前後に貫通する矩形状の貫通孔111bが形成されている。この貫通孔111bは、取付ベース111の後方に取り付けられる画像表示装置112の前部がちょうど嵌合可能な大きさとなっている。画像表示装置112は液晶表示装置112bを備え、該液晶表示装置112bの表示部112aが前面側に設けられており、貫通孔111bを介して表示部112aが前方に臨むようになっている。また、取付ベース111の裏面には、画像表示装置112の後方を覆うようにカバー部材113が取り付けられている。
また、取付ベース111の前端には、固定部111c,111c,…が形成されており、表示ユニット110を遊技盤1の裏面の所定位置に固定できるようになっている。この固定部111c,111c,…により固定された表示ユニット110は、表示部112aの遊技盤裏面からの距離がセンターケース11の遊技盤裏面からの延出幅と略等しくなるように配されるようになっている。さらに、表示部112aがセンターケース11の表示窓部12の後方に臨むように配されるようになっている。これにより、センターケース11の後端であって表示窓部12が形成された部分に表示部112aが臨み、遊技盤1の前方から表示部112aの表示が視認可能となる。
また、後方に窪んだ凹室16における下側の内周面には、遊技球が転動可能なステージ部17が形成されている。このステージ部17は、後述するように前方部分を形成する前側ステージユニット216と、後方部分を形成する後側ステージユニット311から形成されているが、この両ステージユニットの境界部分は段差があって、前方部分が低くなるように形成されている。ステージ部17は、前後それぞれ左右両側が中央に向かって下る傾斜面となっているとともに、中央部が上向きに突出した略W字状に形成されている。また、略W字状に形成されたステージ部17において、上向きに突出した中央部の両側に位置する最も低くなった部分は、前方に向かって下る傾斜面18,18,…とされている。また、ステージ部17は、表示窓部12を形成する後述する後側ベース部材301に形成された矩形状の開口の下端よりも低い位置に形成されており、ステージ部17の後端部には後側ベース部材301の前端に沿った垂直な後壁309が配されている。
また、ステージ部17の左右方向の中央であって、遊技球が転動する面の下側には、遊技球が流下可能な流路である球誘導流路19が形成されている。この球誘導流路19は、前後方向に沿って延在するように形成された遊技球が一個流下可能な内径を有する筒状の流路で、前側に向かって下るように傾斜しており、下流側の端部となる出口20はセンターケース11の前面に開口している。そして、センターケース11の前面に開口した出口20の下方には、図1に示すように普通変動入賞装置7が設けられている。つまり、この球誘導流路19を流下した遊技球は、高い確率で普通変動入賞装置7に入賞することとなる。なお、球誘導流路19に流入せず、ステージ部17の前端部から遊技領域1aに流下した遊技球は、球誘導流路19を通過した場合よりは低い確率であるが、ステージ部17の外を流下する遊技球よりは高い確率で普通変動入賞装置7に入賞する可能性がある。
ステージ部17の下側に前後方向に沿って延在するように形成された球誘導流路19には、ステージ部17から垂直に下方へ延在する流入流路が接続している。この流入流路の流入口22,22となる上流側端部は上側および前側から遊技球を受け入れ可能にステージ部17上に開口している。また、ステージ部17の上面には、遊技球を誘導するように、ステージ部17の上面に対して垂直なリブ23,23,…が左右方向に沿って延在するように形成されている。
センターケース11の前面側から見て左側には、センターケース11の外側の遊技領域1aを流下する遊技球を受け入れ、ステージ部17上へと誘導するワープ流路が形成されている。このワープ流路は、センターケース11の前面側から見て左側に形成された遊技球が一個流下可能な内径を有する筒状の流路で、流入口25をなす上流側端部がセンターケース11の左側に開口し、ここから後方へ延在するとともに途中で下方に屈折した略L字状の流路である。このワープ流路の出口となる下流側端部26は、ステージ部17の左側部の後端に開口しており、ワープ流路を流下した遊技球はここからステージ部17上に排出されるようになっている。また、ワープ流路には、流入口25から流入した遊技球を検出可能なワープセンサ24(図1に図示)が設けられている。
図2、3に示すように、センターケース11は前側に配される前側構成ユニット200と、後側に配される後側構成ユニット300から構成されている。このうち前側構成ユニット200は、枠状の前側ベース部材201を有し、この前側ベース部材201に各種の部材が取り付けられている。この枠状の前側ベース部材201は、周面を形成する周囲壁202を有し、この周囲壁202にねじ穴やねじ止め部、位置決めのためのボス、ボスを受け入れる凹部やリブを受け入れるスリットなどが形成され、各種部材を適切な位置に固定できるようになっている。また、周囲壁202の前端部には、該周囲壁202に対して垂直に外側に向かって延出する鍔状の取付ベース203が形成されている。
取付ベース203は、遊技盤1に形成された開口の周縁よりも外側に延出するように形成されており、開口にセンターケース11を前面側から挿入した際に、遊技盤1の前面にその裏面が当接するようになっている。これによって、遊技盤1に対するセンターケース11の前後位置が所定の前後位置に設定されるようになっている。また、この取付ベース203には、前後に貫通するねじ穴が複数形成されており、ねじによってセンターケース11を遊技盤1に固定できるようになっている。さらに、取付ベース203は遊技盤1の前面側であって遊技者から視認可能な位置に配されるものであり、その前面には装飾が施されている。
また、前側ベース部材201の前面側には鎧部材212が取り付けられている。この鎧部材212は、センターケース11の上部および側部において、前方に向かって遊技領域1a内に突出するように配され、鎧部材212の前端が遊技領域1aの前側を覆うガラス枠の内側のガラス板の裏面近傍に配置される。そして、鎧部材212は、遊技領域1aを流下する遊技球が、センターケース11の上側および側部から凹室16内に進入するのを防止し、画像表示装置112の視認性を確保するとともにステージ部17上への遊技球の流入数を制限するようになっている。
前側ベース部材201の前面側から見て左側の側部には、上述したワープ流路の前側部分を形成するワープ流路前側構成部材215が取り付けられている。このワープ流路前側構成部材215は、前側ベース部材201の前側に突出するように配され、センターケース11の左側に開口する流入口25を形成し、この流入口25に流入した遊技球を、その後方に配されたワープ流路後側構成部材307に形成された流路に誘導するようになっている。また、ワープ流路前側構成部材215には、流入口25から流入した遊技球を検出可能なワープセンサ24(図1に図示)が設けられている。
前側ベース部材201の下側の内周面には、ステージ部17の前方部分を形成する前側ステージユニット216が取り付けられている。この前側ステージユニット216の上面は、上述したステージ部17をなす面であって、略W字状の傾斜面となっており、遊技球を球誘導流路19に連通する流入流路の流入口22に誘導する後方に傾斜した溝部216aが形成されている。なお、流入流路は、前側ステージユニット216の後方に配される後述する後側ステージユニット311の前端部に形成された凹部と、前側ステージユニット216の後端面とによって形成されている。
また、前側ステージユニット216は透明な材質からなり、裏面には表面に細かい凹凸が形成された領域(図示略)が複数形成されている。そして、後述するように後方から照射された光が前側ステージユニット216の端面から入射することでこの領域が光るようになっており、光による装飾が可能となっている。
また、前側ステージユニット216の下側であって、前側ベース部材201の左右方向の中央には、上述した球誘導流路19の前側部分が形成されている。また、この球誘導流路19の前側部分が形成された部分における前側ベース部材201の前端部には、球誘導流路19の出口20となる開口が形成されている。
図2,3に示すように、後側構成ユニット300は、枠状の後側ベース部材301を有し、この後側ベース部材301に各種の部材が取り付けられている。この後側ベース部材301は、センターケース11の後端部に位置するものであって、中央に矩形状の表示窓部12を有するとともに、該表示窓部12の後端が透明な材質からなる保護パネル28によって覆われている。この後側ベース部材301の裏面に画像表示装置112の前面が当接した状態で固定されることで、画像表示装置112の表示領域が区画されるようになっている。また、この表示窓部12の周囲であって、後側ベース部材301の前面および裏面には、ねじ穴やねじ止め部、位置決めのためのボス、ボスを受け入れる凹部やリブなどが形成され、各種部材を適切な位置に固定できるようになっている。
後側ベース部材301の前面には、表示窓部12の上下左右を囲むように、照明部材302,302,…が取り付けられている。この照明部材302は、前面側に複数の発光部材としてのLED302a,302a,…を備え、センターケース11の凹室16内を照らすことで光による装飾を行う。
照明部材302,302,…が取り付けられた後側ベース部材301の前面には、該後側ベース部材301の前側をちょうど覆うように、透明な材質からなる枠状レンズ部材304が取り付けられている。この枠状レンズ部材304の中央には、後側ベース部材301に形成された表示窓部12に対応するように矩形状の開口305が形成されている。また、この矩形状の開口305の周囲には、前面側から見て下側を除き、所定の前後幅を有するレンズ部306が形成されているとともに、その前面側に装飾部材308が配されている。
また、枠状レンズ部材304の外周には、前方へ延出する板状の周囲壁304aが形成されている。そして、この周囲壁304aの前端部が前側構成ユニット200に接続するようになっている。すなわち、後側構成ユニット300においては後側ベース部材301の前側に枠状レンズ部材304が配され、さらにその前側に前側構成ユニット200が配されている。そして、後側ベース部材301の外周壁301aの外周面と枠状レンズ部材304の周囲壁304aの外周面、および前側ベース部材201の周囲壁202の外周面は、略同一面を形成するようになっており、これらによってセンターケース11の外周面が形成されている。
枠状レンズ部材304の前面側から見て左側の前面には、上述したワープ流路の後側部分を形成するワープ流路後側構成部材307が取り付けられている。このワープ流路後側構成部材307には、ワープ流路前側構成部材215に形成された流路に連通する流路が形成されている。この流路は、ワープ流路後側構成部材307の内部で下方に屈曲し、ワープ流路後側構成部材307の下端部近傍で裏面側に出口をなす下流側端部26が開口しており、ここからステージ部17に向かって遊技球が流出するようになっている。
枠状レンズ部材304の下側の内周面には、ステージ部17の後方部分を形成する後側ステージユニット311が取り付けられている。この後側ステージユニット311は、上述した前側ステージユニット216と同様に、その上面が、遊技球が転動する面とされ、枠状レンズ部材304の下側の内周面に沿って配されている。
後側ステージユニット311の上面は略W字状の傾斜面となっており、遊技球の転動方向を変更するリブ23,23,…や、球誘導流路19への流入口22が形成されている。また、後側ステージユニット311の前端面における左右方向の中央には、前側ステージユニット216とによって球誘導流路19に連通する流入流路を形成する上下方向に延在する凹部が形成されている。また、後側ステージユニット311は透明な材質からなり、裏面には表面に細かい凹凸が形成された領域(図示略)が複数形成されている。そして、枠状レンズ部材304を透して後方から照射された光が後側ステージユニット311の端面から入射することでこの領域が光るようになっており、光による装飾が可能となっている。また、枠状レンズ部材304を透して後側ステージユニット311に照射された光は、後側ステージユニット311の前側に位置する前側ステージユニット216を後方から照射するようになっている。
枠状レンズ部材304の下部であって左右方向の中央には、上述した球誘導流路19の後側部分が形成されている。ここに形成された球誘導流路19の後側部分は、前後方向に延在し、上側に開口した溝状に形成されており、枠状レンズ部材304の下側の内周面に取り付けられる後側ステージユニット311によって上側が閉鎖されることで筒状の流路が形成されるようになっている。
また、枠状レンズ部材304の下部後端部には、矩形状の表示窓部12に対応した開口を形成するとともに、枠状レンズ部材304の後端面を形成するように、周囲壁304aに対して垂直な板状の後壁309が形成されている。
また、後側ステージユニット311の下側に重なるように、発光手段320が配されている。この発光手段320は、一側面に複数の発光部材としてのLED321,321,…を備え、LED321,321,…が配された面が上側となるように配され、後側ステージユニット311へ向けて光を照射するようになっている。この発光手段320からの光は、後側ステージユニット311を裏面側から照らすとともに、一部が後側ステージユニット311を透過してステージ部17の上方に配されたハーフミラー装置330に届くようになっている。
図1から3、5から6に示すように、ハーフミラー装置330は、本体部331と、該本体部331に取り付けられたハーフミラー332を備え、上述の発光手段320とともに光による装飾を行うものである。本体部331は透明な材質からなり、ハーフミラー332を取り付ける取付部333と、該取付部333をステージ部17から所定間隔隔して配置するための起立部334とを有する。取付部333は、断面形状が直角三角形をした略三角柱状に形成され、左右方向に沿って延在するように配される。この略三角柱状の取付部333における3つの側面のうち、直角の角部を挟んだ一側面は、略水平に配される上面部333aとされ、直角の角部を挟んだ他側面は、略垂直に配される後面部333bとされている。そして、残りの一面は、水平な上面部333aの前端から垂直な後面部333bの下端にかけて、後方へ向かって下る傾斜面となった傾斜部333cとされている。この傾斜部333cには、該傾斜部333cをなす面と略同じ大きさのハーフミラー332が取り付けられている。
また、取付部333の前面側から見た右側の端面には、前後方向に延在するリブ333dが形成されており、このリブ333dを後側ベース部材301の内周に形成された図示しない嵌合部に嵌合することで、ハーフミラー装置330が表示窓部12の所定位置に配されるようになっている。また、本体部331の下部であって、取付部333の下側には起立部334が一体に形成されている。
起立部334は、左右方向に延在する板状に形成されており、裏面が取付部333の後面部333bと同一面をなすように形成されている。この起立部334の下端は、ハーフミラー装置330の下端をなし、この起立部334の下端から取付部333の下端に接続する起立部334の上端までの上下幅は、遊技球の直径よりも広い幅とされている。
このような構成を有するハーフミラー装置330は、取付部333の後面部333bと起立部334の裏面によって形成される本体部331の裏面が、凹室16の後端に表示窓部12を覆うように配された透明な材質からなる保護パネル28の前面に密着するように配される。また、ハーフミラー装置330の下端をなす起立部334の下端が、ステージ部17の上面に接するように近接して配され、取付部333がステージ部17から遊技球の直径以上の間隔を隔して配されるようになっている。これにより、起立部334の前方であって取付部333の傾斜部333cに取り付けられたハーフミラー332とステージ部17との間に、遊技球を転動させる遊技球転動空間335が形成される。なお、取付部333の前後幅はステージ部17の前後幅よりも狭く、ハーフミラー332はステージ部17の後部の上方に配されるようになっている。
このように配されたハーフミラー装置330に設けられたハーフミラー332は、ステージ部17を透過した発光手段320からの光を前方に反射可能であるとともに、後方に位置する表示部112aからの光(画像)を透過可能である。よって、後述するように、発光手段320と画像表示装置112とで光による装飾が可能となる。
また、図4に示すように、遊技機は、その制御系として遊技の進行を制御する遊技制御装置30、この遊技制御装置30の制御下で各種の演出に関する制御を行うサブ制御装置としての演出制御装置40を備えている。
遊技制御装置30は、CPU、RAM、ROM等を有する遊技用ワンチップマイコン30aを備えるとともに、入出力インタフェース、外部通信端子31等により構成されている。
遊技用ワンチップマイコン30aは、内部のCPUが制御部、演算部を備え、演算制御
を行う他、特図変動表示ゲームの大当たり判定用乱数値などの各種乱数値なども生成している。また、内部のRAMには、普通変動入賞装置7に設けられた始動口SW7dのオン信号などを記憶する記憶領域や、前記各種乱数値の記憶領域、並びに、CPUの作業領域等を備えている。内部のROMには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、上述の各種乱数値に対応して、特図変動表示ゲームの大当り発生を判定するための、特図変動表示ゲームの大当り判定値、変動パターン(リーチアクションの種類)の判定値などが記憶されている。
また、入出力インタフェースには、ローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、始動口SW7d、ゲートSW4a、カウントSW10c、入賞口SW8a,8a,…、ワープセンサ24、などが接続されている。そして、入出力インタフェースは、これらから入力された各種信号を中継し、CPUに対し出力する。
また、入出力インタフェースには、CPUから出力される各種の制御信号が入力される。これら制御信号は、該入出力インタフェースにより中継されて、図示しない出力ポート及びドライバを介して、特図変動表示器13、特図始動記憶表示器6、普図変動表示器3、普図始動記憶表示器5、大入賞口SOL10b、普電SOL7b、遊技機外部の管理装置などと接続する盤用外部情報端子32、遊技状態を示す遊技状態表示LED33、演出制御装置40に出力される。
サブ制御装置としての演出制御装置40は、制御装置としてのCPU40a、ROM40b、RAM40c、入出力インタフェースや、表示ユニット110(液晶表示装置112b)における表示を制御する画像用メモリとしてのRAMや、画像や映像データが記憶されたサブ画像ROM40dなどを含むビデオ回路、グラフィックプロセッサとしてのVDP40e(video display processor)を備えている。また、遊技盤に設けられた盤装飾LED41、クリア部材保持枠に設けられた枠装飾LED42を駆動する装飾用ドライバ40f、音の出力を制御する音源LSI40gを備えている。
この演出制御装置40は図示しない入出力インタフェースを有し、この入出力インタフェースにはローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、遊技制御装置30などが接続されており、これらからの各種信号が入力され、これら各種信号は、該入出力インタフェースにより中継されて、CPUに対し出力される。
さらに、入出力インタフェースには、CPU40aから出力される各種の制御信号が入力され、これら制御信号は、該入出力インタフェースにより中継されて、図示しない出力ポート及びドライバを介して、盤装飾LED41、枠装飾LED42、エラーを報知する枠エラーLED43などに出力されている。なお、CPU40aから出力される制御信号のうち、画像の制御に関する制御信号は、CPU40aからVDP40eに出力され、VDP40eから該制御信号に基づく画像データが液晶表示装置112bに出力される。また、音声の制御に関する制御信号は、CPU40aから音源LSI40gに出力され、音源LSI40gから該制御信号に基づく音声データがスピーカ44に出力される。
また、遊技制御装置30や演出制御装置40には、電源供給装置(図示略)から電力が供給されており、その他の装置にも電源供給装置から電力が供給されるようになっている。さらに、電源供給装置には、停電時等の外部からの電力の供給が途絶えた場合でも電力を供給可能とするためのバックアップ電源が備えられ、停電時等に各制御装置の揮発性メモリに保存されたデータの消失を防止するようになっている。
これらの制御回路においては、例えば以下のような制御が行われる。遊技制御装置30の遊技用ワンチップマイコン30aでは、普図始動ゲート4に備えられたゲートSW4aからの遊技球の検出信号の入力に基づき、普図の当たり判定用乱数値を抽出してROMに記憶されている判定値と比較し、普図変動表示ゲームの当たり外れを判定する処理を行う。そして、普図変動表示器3に、識別図柄を所定時間変動表示した後、停止表示する普図変動表示ゲームを表示する処理を行う。この普図変動表示ゲームの結果が当たりの場合は、普図変動表示器3に特別の結果態様を表示するとともに、普電SOL7bを動作させ、普通変動入賞装置7の開閉部材7a,7aを所定時間(例えば、0.5秒間)上述のように開放する制御を行う。なお、普図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、普図変動表示器3にはずれの結果態様を表示する制御を行う。
また、普通変動入賞装置7に備えられた始動口SW7dからの遊技球の検出信号の入力に基づき、特図の大当たり判定用乱数値を抽出してROMに記憶されている判定値と比較し、特図変動表示ゲームの当たり外れを判定する処理を行う。また、この他に変動パターンの判定を行う処理などを行い、これらの結果を含む制御信号(演出コマンド)を、演出制御装置40に出力する。そして、特図変動表示器13に、識別図柄を所定時間変動表示した後、停止表示する特図変動表示ゲームを表示する処理を行う。また、演出制御装置40は、遊技制御装置30から受信した制御信号(演出コマンド)に基づいて(遊技制御装置30の制御の下に)、盤装飾LED41、枠装飾LED42、エラーを報知する枠エラーLED43を制御する処理、表示ユニット110の画像表示装置112に備えられる液晶表示装置112bを制御する処理、スピーカ44からの音の出力などを行う。
そして、遊技制御装置30の遊技用ワンチップマイコン30aは、特図変動表示ゲームの結果が当たりの場合は、特図変動表示器13に特別の結果態様を表示するとともに、特別遊技状態を発生させる処理を行う。この特別遊技状態を発生させる処理においては、例えば、大入賞口SOL10bにより特別変動入賞装置10の開閉扉10aを開放し、大入賞口内への遊技球の流入を可能とする制御を行う。そして、大入賞口に所定個数(例えば10個)の遊技球が入賞するか、大入賞口の開放から所定時間(例えば25秒または1秒)か経過するかの何れかの条件が達成されるまで大入賞口を開放することを1ラウンドとし、これを所定ラウンド回数(例えば15回または2回)継続する(繰り返す)制御(サイクル遊技)を行う。なお、特図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、特図変動表示器13にはずれの結果態様を表示する制御を行う。
また、遊技制御装置30の遊技用ワンチップマイコン30aは、各種入賞口に設けられたセンサ(始動口SW7d、カウントSW10c、入賞口SW8a)から入力される遊技球の検出信号に基づき、排出制御装置に制御信号を出力し、所定数の遊技球が払い出されるようにする処理を行う。
次に、以上のような遊技機におけるハーフミラー装置330を用いた装飾について説明する。上述したように、取付部333の傾斜部333cに取り付けられたハーフミラー332は、後方へ向かって下るように配され、ステージ部17を透過した発光手段320からの光を前方に反射可能であるとともに、後方に位置する表示部112aからの光(画像)を透過可能となっている。そして画像表示装置112の表示を制御する演出制御装置40は、表示部112aのうちハーフミラー332の後方に位置する後方領域112cの表示を制御し、ハーフミラー332で反射される発光手段320からの光の見かけの強さを変化させるようにしている。
図6に示すように、後方領域112cの表示を暗色の表示とすれば、ハーフミラー332を透過する光の量は少なくなるため、前方からは、発光手段320からの光の反射光のみが視認可能となり、反射光の見かけの強さが強くなる。これに対して、図7に示すように、後方領域112cの表示を明色の表示とすれば、ハーフミラー332を透過する光の量が増加し、前方から見た反射光の見かけの強さが弱くなる。さらに、後方領域112cの表示が視認可能となる。このように、後方領域112cの表示を変化させることで、図8に示すように、反射光の見かけの強さを制御でき、発光手段320を制御しなくても発光手段320からの光の強弱を制御できることとなる。
このような後方領域112cの表示の制御は、画像表示装置112における表示画像の制御であり、演出制御装置40において行われる。すなわち、演出制御装置40が、表示部112aのうちハーフミラー332の後方に位置する後方領域112cの表示を制御する後方領域表示制御手段をなす。よって、特別な制御装置を別途設ける必要がなく、低コストで、かつ、簡単な制御でステージ部17の演出効果を高めることができる。
本実施形態の遊技機においては、後方領域112cにおける暗色の表示として黒色の帯状の表示を行い、後方領域112cにおける明色の表示として白色の帯状の表示を行うようになっている。そして、大当たり中(特別遊技状態)中には暗色の表示を行い、大当たり中以外の場合は、明色の表示を行うようになっている。このような後方領域112cの表示の制御として、演出制御装置40において図9に示すような後方領域表示調整処理を行う。
この後方領域表示調整処理においては、まず、大当たり(特別遊技状態)中であるか否かの判定(ステップS1)を行う。この大当たり中であるか否かの判定(ステップS1)において、大当たり中である場合(ステップS1;Y)は、黒表示をONにする設定を行う処理(ステップS2)を行い、後方領域表示調整処理を終了する。黒表示をONにする設定を行う処理(ステップS2)においては、後方領域112cに暗色の表示として、黒色の帯状の表示を行う処理がなされる。
また、大当たり中であるか否かの判定(ステップS1)において、大当たり中でない場合(ステップS1;N)は、黒表示をOFFにする設定を行う処理(ステップS3)を行い、後方領域表示調整処理を終了する。黒表示をOFFにする設定を行う処理(ステップS3)においては、後方領域112cに明色の表示として、白色の帯状の表示を行う処理がなされる。
なお、上述の実施形態においては、大当たり中に後方領域112cの表示を変化させるとしたが、これに限られるものではなく、後方領域112cの表示を変化させる契機は何でも良い。また、少なくともハーフミラー332の後方に位置する後方領域112cの表示を制御すれば良い。また、暗色の表示を黒色の帯状の表示とし、明色の表示を白色の帯状の表示としたが、これに限られるものではない。例えば、暗色の表示の一部を明色の表示にしたり、時間経過とともに徐々に変化させたりするなど、表示内容や表示方法は任意である。
以上のことから、遊技盤1に形成された遊技領域1aに配設され、前面側が開口した凹室16の奥手側に窓部(表示窓部12)が形成されるセンターケース11と、センターケース11の窓部(表示窓部12)に表示部112aが臨むように配設される画像表示装置112と、画像表示装置112における表示を制御する表示制御手段(演出制御装置40)と、を備えた遊技機において、センターケース11は、凹室16の底面をなし、遊技球が転動可能であるとともに光を透過可能な材質からなるステージ部17と、ステージ部17の下方に配され、ステージ部17へ向けて光を照射可能な発光手段320と、ステージ部17の上方、かつ、表示部112aの前方に配され、ステージ部17を透過した発光手段320からの光を前方に反射可能であるとともに、表示部112aからの光を透過可能なハーフミラー332を備え、表示制御手段は、表示部112aのうちハーフミラー332の後方に位置する後方領域112cの表示を制御する後方領域表示制御手段(演出制御装置40)を備えたこととなる。
また、遊技の制御を行う遊技制御手段(遊技制御装置30)を備え、該遊技制御手段が、所定条件の成立に伴い変動表示ゲームを実行し、該変動表示ゲームで特別結果が導出されたことに基づいて遊技者に有利な特別遊技状態を発生可能であり、後方領域表示制御手段(演出制御装置40)は、変動表示ゲームで特別結果が導出された場合に、後方領域112cの表示を変化させるようにしたこととなる。
また、遊技盤1に形成された遊技領域1aに配設され、前面側が開口した凹室16の奥手側に窓部(表示窓部12)が形成されるセンターケース11と、センターケース11の窓部に表示部112aが臨むように配設される画像表示装置112と、画像表示装置112における表示を制御する表示制御手段(演出制御装置40)と、を備えた遊技機において、センターケース11は、凹室16の底面をなし、遊技球が転動可能であるとともに光を透過可能な材質からなるステージ部17と、ステージ部17の下方に配され、ステージ部17へ向けて光を照射可能な発光手段320と、ステージ部17の上方、かつ、表示部112aの前方に配され、ステージ部17を透過した発光手段320からの光を反射可能であるとともに、表示部112aからの光を透過可能となるようにステージ部17に向けて斜めに配置されたハーフミラー332を備えるハーフミラー装置330と、を備え、表示制御手段は、表示部112aのうちハーフミラー332の後方に位置する後方領域112cの表示を制御する後方領域表示制御手段(演出制御装置40)を有し、ハーフミラー装置330は、ハーフミラー332が設けられた本体部331を備え、本体部331は、ステージ部17から所定間隔離隔してハーフミラー332を配置するために上方に起立した起立部334を有し、該起立部334前方であってハーフミラー332とステージ部17との間に、遊技球を転動させる遊技球転動空間335を形成したこととなる。
次に、上述した実施形態の遊技機の変形例について図10を参照して説明する。なお、基本的には、上述の実施形態の遊技機と同様の構成を有しており、以下、主に異なる部分について説明する。本変形例の遊技機は、ワープ流路に流入した遊技球を検出するワープセンサ24により、所定数の遊技球が検出された場合に、後方領域112cの表示を変化させるようにしている。
演出制御装置40では、このような制御を行うための後方領域表示調整処理が行われる。この後方領域表示調整処理では、まず、大当たり中であるか否かの判定(ステップT1)を行う。この大当たり中であるか否かの判定(ステップT1)において、大当たり中である場合(ステップT1;Y)は、黒表示をOFFにする設定を行う処理(ステップT9)を行い、後方領域表示調整処理を終了する。黒表示をOFFにする設定を行う処理(ステップT9)においては、後方領域112cに明色の表示として、白色の帯状の表示を行う処理がなされる。また、大当たり中であるか否かの判定(ステップT1)において、大当たり中でない場合(ステップT1;N)は、ワープセンサ24がONであるか否かの判定(ステップT2)を行う。
ワープセンサ24がONであるか否かの判定(ステップT2)では、ワープセンサ24が遊技球を検出してONとなり検出信号を出力したかが判定される。すなわち、ワープ流路に遊技球が流入したかが判定される。このワープセンサ24がONであるか否かの判定(ステップT2)において、ワープセンサ24がONでない場合(ステップT2;N)は、黒表示をOFFにする設定を行う処理(ステップT9)を行い、後方領域表示調整処理を終了する。黒表示をOFFにする設定を行う処理(ステップT9)においては、後方領域112cに明色の表示として、白色の帯状の表示を行う処理がなされる。また、ワープセンサ24がONであるか否かの判定(ステップT2)において、ワープセンサ24がONである場合(ステップT2;Y)は、所定時間を設定する処理(ステップT3)を行う。
所定時間を設定する処理(ステップT3)では、ワープセンサ24における最初の遊技球の検出から所定時間の監視期間を設定するために、タイマによる計時を開始する。ここで、最初の検出とは、タイマによる計時が行われていない状態におけるワープセンサ24での遊技球の検出である。また、所定時間は、例えば、ワープ流路に流入した遊技球が、ワープセンサ24に検出されてからステージ部17を転動して遊技領域1aへ流出するまでの平均時間とされている。このようにすれば、ステージ部17に遊技球が2個以上同時にある可能性の高い場合を検出できる。
所定時間を設定する処理(ステップT3)を行った後、ワープセンサ24がONであるか否かの判定(ステップT4)を行い、ワープ流路に遊技球が流入したかを判定する。ワープセンサ24がONであるか否かの判定(ステップT4)において、ワープセンサ24がONである場合(ステップT4;Y)は、検出個数を加算する処理(ステップT5)を行う。検出個数を加算する処理(ステップT5)では、カウンタを1加算する処理を行い、所定時間を設定する処理(ステップT3)で設定した所定時間内における遊技球の検出数をカウント可能とする。その後、所定時間が経過したか否かの判定(ステップT6)を行う。また、ワープセンサ24がONであるか否かの判定(ステップT4)において、ワープセンサ24がONでない場合(ステップT4;N)は、所定時間が経過したか否かの判定(ステップT6)を行う。
所定時間が経過したか否かの判定(ステップT6)においては、所定時間を設定する処理(ステップT3)で設定した所定時間が経過したかが判定される。この所定時間が経過したか否かの判定(ステップT6)において、所定時間が経過していない場合(ステップT6;N)は、ワープセンサ24がONであるか否かの判定(ステップT4)に戻る。すなわち、所定時間が経過するまで、上述の処理(ステップT4から6)を繰り返すようになっている。また、所定時間が経過したか否かの判定(ステップT6)において、所定時間が経過した場合(ステップT6;Y)は、所定個数を検出したか否かの判定(ステップT7)を行う。
所定個数を検出したか否かの判定(ステップT7)においては、検出個数を加算する処理(ステップT5)で加算されるカウンタの値が、所定個数(例えば2個)以上であるかが判定される。この所定個数を検出したか否かの判定(ステップT7)において、所定個数を検出していない場合(ステップT7;N)は、後方領域表示調整処理を終了する。また、所定個数を検出したか否かの判定(ステップT7)において、所定個数を検出した場合(ステップT7;Y)は、黒表示をONにする設定を行う処理(ステップT8)を行い、後方領域表示調整処理を終了する。黒表示をONにする設定を行う処理(ステップT8)においては、後方領域112cに暗色の表示として、黒色の帯状の表示を行う処理がなされる。
以上のような処理により、ステージ部に流入した遊技球に対する装飾効果を高めることができる。また、ステージ部に遊技球が2個以上同時にある可能性の高い場合に、後方領域の表示を変化させるようにしたので、始動入賞口(普通変動入賞装置7)への入賞の可能性が高い状態であることを報知でき、より装飾の効果を高めることができる。
以上のことから、センターケース11に、遊技領域1aを流下する遊技球を凹室16内に導入するワープ流路を形成し、該ワープ流路に、通過する遊技球を検出する検出手段(ワープセンサ24)を備え、後方領域表示制御手段(演出制御装置40)は、検出手段により、所定数の遊技球が検出された場合に、後方領域112cの表示を変化させるようにしたこととなる。
次に、上述した実施形態の遊技機の第2変形例について図11,12を参照して説明する。なお、基本的には、上述の実施形態の遊技機と同様の構成を有しており、以下、主に異なる部分について説明する。本変形例の遊技機は、保護パネル28にハーフミラー装置340を一体に成形している。
本変形例のハーフミラー装置340では、保護パネル28の下端から遊技球の直径よりも広い間隔をおいて、略三角柱状の取付部341が保護パネル28の前面から突出するように形成されている。これにより、水平な上面部341aと、該上面部341aの前端から略パネルの前面にかけて後方へ向かって下る傾斜面となった傾斜部341bが形成される。そして、保護パネル28における、傾斜部341bの下端と保護パネル28との接続部よりも下側の部分が、取付部341をステージ部17から所定間隔隔して配置するための起立部342をなす。
また、このように形成された取付部341の傾斜部341bの上下端部には、ハーフミラー332の上下端部を保持可能な保持部343が形成されている。この保持部343は、ハーフミラー332の厚みに略等しい幅を有する溝部が、傾斜部341bの中央側に開口するように左右方向に沿って形成されている。そして、この溝部にハーフミラー332の上下端部を側方から挿入してスライドさせることで、傾斜部341bにハーフミラー332を取り付けられるようになっている。
このような構成とすることで、別途ハーフミラー332を取り付ける部材を設ける必要がなくなり、部品点数を減らすことができる。また、後方領域112cにおける表示の表示位置とハーフミラー332の取り付け位置とのずれを防止することができる。
以上のことから、センターケース11は、表示部112aの前面を覆う保護パネル28を備え、該保護パネル28に、ハーフミラー332を配設したこととなる。
次に、上述した実施形態の遊技機の第3変形例について図13を参照して説明する。なお、基本的には、上述の実施形態の遊技機と同様の構成を有しており、以下、主に異なる部分について説明する。本変形例の遊技機は、後方領域112cの表示として、所定の図柄を表示するようにしている。
後方領域112cの表示を明色の表示とすると、後方領域112cの表示がハーフミラー332を透過して前方から視認可能となる。この後方領域112cの表示における明色の表示に、所定の図柄を表示することで、暗色の表示から変化した際に、発光手段320の光が見えなくなるのと同時に所定の図柄が見えるようになる。明色の表示に表示する図柄は、単なる模様のほか、文字、記号、キャラクタ等なんでも良く、表示する図柄により装飾を行ったり、大当たりやリーチの発生の予告を行ったりすることができる。
例えば、図13(a)に示すように、明色の表示に図柄を表示し、その図柄の種類や数で大当たりやリーチの発生の可能性を報知するようにしても良い。また、図13(b)に示すように、明色の表示に文字を表示することで大当たりやリーチの発生の可能性を報知するようにしても良い。このような構成とすることで、後方領域112cの表示を単に発光手段320からの光の見え方の強弱を調整するだけでなく、情報を表示する手段としても用いることができる。
以上のことから、後方領域表示制御手段(演出制御装置40)は、後方領域112cの表示として所定の図柄を表示するようにしたこととなる。
次に、上述した実施形態の遊技機の第4変形例について図14を参照して説明する。なお、基本的には、上述の実施形態の遊技機と同様の構成を有しており、以下、主に異なる部分について説明する。本変形例の遊技機は、ハーフミラー332の上方となる上面部351に、遊技球が転動可能な転動面を形成している。
本変形例においては、上述のセンターケース11に、遊技領域1aから凹室16内へ遊技球を誘導する第2ワープ流路(図示略)を形成する。そして、この第2ワープ流路の下流側端部が、本変形例のハーフミラー装置350における取付部333の上面部351に接続するようにする。本変形例のハーフミラー装置350における取付部333の上面部351は、左右方向の中央へ向かって下る傾斜面とされており、遊技領域1aから第2ワープ流路を通って流入した遊技球は、中央へ誘導されるようになっている。また、上面部351の左右方向の中央は、前方に向かって下るように傾斜しており、左右から中央へ向かって流下した遊技球は、前方へ誘導されてハーフミラー装置350の下方に位置するステージ部17へ落下するようになっている。また、上面部351の左右端部近傍においては、前後方向の中央が低くなった湾曲面とされ、中央へ向かって流下する遊技球が途中で前方へ落下しにくくされている。
また、本変形例のステージ部17には上面部351の左右方向の中央から落下した遊技球を前方へ誘導する誘導流路360が形成されている。この誘導流路360の下流側端部となる前端の下方に位置する遊技領域1aには、普通変動入賞装置7が設けられており、この誘導流路360を流下した遊技球は、高い確率で普通変動入賞装置7に入賞するようにされている。なお、上述した後方ステージユニット311を用いても良い。以上のようなハーフミラー装置350により、ハーフミラー332による装飾に加え、凹室16内における多彩な遊技球の転動態様を実現でき、装飾効果を向上できる。
以上のことから、ハーフミラー332の上方に、遊技球が転動可能な転動面を形成したこととなる。
次に、上述した実施形態の遊技機の第5変形例について図15を参照して説明する。なお、基本的には、上述の実施形態の遊技機と同様の構成を有しており、以下、主に異なる部分について説明する。本変形例の遊技機は、ハーフミラー332で反射した光がステージ部17を転動する遊技球を照射するようになっている。
図15(a)に示すように、取付部333の前後幅はステージ部17の前後幅よりも狭く、ハーフミラー332はステージ部17の後部の上方に配されるようになっている。また、ハーフミラー332は、ステージ部17を透過した光を、ハーフミラー下方の遊技球転動空間335やハーフミラー332の前方となるステージ部17の前部に反射するような傾斜角度で取り付けられている。このような構成により、図15(b)に示すように、発光手段320の光がステージ部17を転動する遊技球に反射されて遊技球が装飾される。さらに、遊技球に照射された光の一部が前方へ反射されることでも装飾がなされるようになる。
以上のような遊技機は、遊技盤1に形成された遊技領域1aに配設され、前面側が開口した凹室16の奥手側に窓部(表示窓部12)が形成されるセンターケース11と、センターケース11の窓部(表示窓部12)に表示部112aが臨むように配設される画像表示装置112と、画像表示装置112における表示を制御する表示制御手段(演出制御装置40)と、を備えた遊技機であって、センターケース11は、凹室16の底面をなし、遊技球が転動可能であるとともに光を透過可能な材質からなるステージ部17と、ステージ部17の下方に配され、ステージ部17へ向けて光を照射可能な発光手段320と、ステージ部17の上方、かつ、表示部112aの前方に配され、ステージ部17を透過した発光手段320からの光を前方に反射可能であるとともに、表示部112aからの光を透過可能なハーフミラー332を備え、表示制御手段は、表示部112aのうちハーフミラー332の後方に位置する後方領域112cの表示を制御する後方領域表示制御手段(演出制御装置40)を備えている。
したがって、センターケース11は、遊技球が転動可能であるとともに光を透過可能なステージ部17と、ステージ部17の下方に配され、ステージ部17へ光を照射可能な発光手段320と、ステージ部17の上方、かつ、表示部112aの前方に配され、ステージ部17を透過した発光手段320からの光を前方に反射可能であるとともに、表示部112aからの光を透過可能なハーフミラー332を備え、表示制御手段は、表示部112aのうちハーフミラー332の後方に位置する後方領域112cの表示を制御する後方領域表示制御手段を備えるので、低コストで、かつ、簡単な制御でステージ部17の演出効果を高めることができる。すなわち、発光手段320の光がステージ部17に直接照射されることでステージ部17が装飾されるのに加え、ハーフミラー332による反射光がステージ部17や遊技機前方に照射されることによっても装飾されるので、装飾効果が高い。
また、後方領域112cの表示として暗色の表示をすれば、ハーフミラー332を透過する光を減少させて反射する光を明確に視認可能とすることができ、逆に明色の表示をすればハーフミラー332を透過する光を増加させて反射する光を明確に視認できないようにすることができる。よって、後方領域112cの表示を制御することで、発光手段320からの光の見え方の強弱を調整できるので、別個に発光手段320を制御する制御手段を設ける必要がなく、低コストで、かつ、簡単な制御でステージ部17の演出効果を高めることができる。
また、センターケース11に、遊技領域1aを流下する遊技球を凹室16内に導入するワープ流路を形成し、該ワープ流路に、通過する遊技球を検出する検出手段(ワープセンサ24)を備え、後方領域表示制御手段(演出制御装置40)は、検出手段により、所定数の遊技球が検出された場合に、後方領域112cの表示を変化させるようにしている。
したがって、センターケース11に、遊技領域1aを流下する遊技球を凹室16内に導入するワープ流路を形成し、該ワープ流路に、通過する遊技球を検出する検出手段を備え、後方領域表示制御手段は、検出手段により、所定数の遊技球が検出された場合に、後方領域112cの表示を変化させるので、ステージ部17に流入した遊技球に対する装飾効果を高めることができる。また、後方領域112cの表示を変化させるための遊技球の検出数を2以上の複数とすれば、始動入賞口(普通変動入賞装置7)への入賞の可能性が高い状態であることを報知でき、より装飾の効果を高めることができる。
また、センターケース11は、表示部112aの前面を覆う保護パネル28を備え、該保護パネル28に、ハーフミラー332を配設している。
したがって、センターケース11は、表示部112aの前面を覆う保護パネル28を備え、該保護パネル28に、ハーフミラー332を配設したので、別途ハーフミラー332を取り付ける部材を設ける必要がなくなり、部品点数を減らすことができる。また、後方領域112cにおける表示の表示位置とハーフミラー332の取り付け位置とのずれを防止することができる。
また、後方領域表示制御手段(演出制御装置40)は、後方領域112cの表示として所定の図柄を表示するようにしている。
したがって、後方領域表示制御手段は、後方領域112cの表示として所定の図柄を表示するので、後方領域112cの表示を単に発光手段320からの光の見え方の強弱を調整するだけでなく、情報を表示する手段としても用いることができる。
また、遊技の制御を行う遊技制御手段(遊技制御装置30)を備え、該遊技制御手段が、所定条件の成立に伴い変動表示ゲームを実行し、該変動表示ゲームで特別結果が導出されたことに基づいて遊技者に有利な特別遊技状態を発生可能であり、後方領域表示制御手段(演出制御装置40)は、変動表示ゲームで特別結果が導出された場合に、後方領域112cの表示を変化させるようにしている。
したがって、後方領域表示制御手段は、変動表示ゲームで特別結果が導出された場合に、後方領域112cの表示を変化させるので、遊技者にとって有利な状態であることを報知でき、より装飾の効果を高めることができる。
また、ハーフミラー332の上方に、遊技球が転動可能な転動面を形成している。
したがって、ハーフミラー332の上方に、遊技球が転動可能な転動面を形成したので、ハーフミラー332による装飾に加え、凹室16内における多彩な遊技球の転動態様を実現でき、装飾効果を向上できる。
また、遊技盤1に形成された遊技領域1aに配設され、前面側が開口した凹室16の奥手側に窓部(表示窓部12)が形成されるセンターケース11と、センターケース11の窓部に表示部112aが臨むように配設される画像表示装置112と、画像表示装置112における表示を制御する表示制御手段(演出制御装置40)と、を備えた遊技機であって、センターケース11は、凹室16の底面をなし、遊技球が転動可能であるとともに光を透過可能な材質からなるステージ部17と、ステージ部17の下方に配され、ステージ部17へ向けて光を照射可能な発光手段320と、ステージ部17の上方、かつ、表示部112aの前方に配され、ステージ部17を透過した発光手段320からの光を反射可能であるとともに、表示部112aからの光を透過可能となるようにステージ部17に向けて斜めに配置されたハーフミラー332を備えるハーフミラー装置330と、を備え、表示制御手段は、表示部112aのうちハーフミラー332の後方に位置する後方領域112cの表示を制御する後方領域表示制御手段(演出制御装置40)を有し、ハーフミラー装置330は、ハーフミラー332が設けられた本体部331を備え、本体部331は、ステージ部17から所定間隔離隔してハーフミラー332を配置するために上方に起立した起立部334を有し、該起立部334前方であってハーフミラー332とステージ部17との間に、遊技球を転動させる遊技球転動空間335を形成している。
したがって、センターケース11は、遊技球が転動可能であるとともに光を透過可能なステージ部17と、ステージ部17の下方に配され、ステージ部17へ光を照射可能な発光手段320と、ステージ部17の上方、かつ、表示部112aの前方に配され、ステージ部17を透過した発光手段320からの光を反射可能であるとともに、表示部112aからの光を透過可能となるようにステージ部17に向けて斜めに配置されたハーフミラー332を備えるハーフミラー装置330とを備え、表示制御手段は、表示部112aのうちハーフミラー332の後方に位置する後方領域112cの表示を制御する後方領域表示制御手段を有し、ハーフミラー装置330は、ハーフミラー332をステージ部17から所定間隔離隔して配置するために上方に起立した起立部334を有し、該起立部334前方であってハーフミラー332とステージ部17との間に、遊技球を転動させる遊技球転動空間335を形成したので、低コストで、かつ、簡単な制御でステージ部17の演出効果を高めることができる。すなわち、発光手段320の光がステージ部17に直接照射されることでステージ部17が装飾されるのに加え、ハーフミラー332による反射光がステージ部17やステージ部17を転動する遊技球に照射されることによっても装飾されるので装飾効果が高い。
また、後方領域112cの表示として暗色の表示をすれば、ハーフミラー332を透過する光を減少させて反射する光を明確に視認可能とすることができ、逆に明色の表示をすればハーフミラー332を透過する光を増加させて反射する光を明確に視認できないようにすることができる。よって、後方領域112cの表示を制御することで、発光手段320からの光の見え方の強弱を調整できるので、別個に発光手段320を制御する制御手段を設ける必要がなく、低コストで、かつ、簡単な制御でステージ部17の演出効果を高めることができる。
なお、上述した発明には含まれないが、上述の実施形態におけるハーフミラー装置330に類似する構成として、上述したハーフミラー装置330と同様の構成を有するが、ハーフミラー332に代えて後方からの光を透過しない一般的な鏡を用いた反射装置によっても光による装飾を行うことが可能である。ただしこの場合には、発光手段320からの光の見かけの強度を変化させるために、発光手段320のLED321の発光強度を変化させる制御を行う発光制御手段を備える必要がある。例えば、このような反射装置において、ワープ流路に遊技球が流入した場合に発光手段のLEDの発光態様を変化させるためには、発光制御手段において図16に示す床LED照射量調整処理を行う。
この床LED照射量調整処理においては、まず、ワープセンサ24がONであるか否かの判定(ステップA1)を行う。ワープセンサ24がONであるか否かの判定(ステップA1)では、ワープセンサ24が遊技球を検出してONとなり検出信号を出力したかが判定される。すなわち、ワープ流路に遊技球が流入したかが判定される。このワープセンサ24がONであるか否かの判定(ステップA1)において、ワープセンサ24がONでない場合(ステップA1;N)は、床LED照射量を弱にする設定(ステップA4)を行い、床LED照射量調整処理を終了する。
また、ワープセンサ24がONであるか否かの判定(ステップA1)において、ワープセンサ24がONである場合(ステップA1;Y)は、床LED照射量を強にする設定(ステップA2)を行った後、所定時間が経過したか否かの判定(ステップA3)を行う。
所定時間が経過したか否かの判定(ステップA3)では、ワープセンサ24における最初の遊技球の検出に基づきタイマで計時を開始した時間が、所定時間を経過したかが判定される。ここで、最初の検出とは、タイマによる計時が行われていない状態におけるワープセンサ24での遊技球の検出である。また、所定時間は、例えば、ワープ流路に流入した遊技球が、ワープセンサ24に検出されてからステージ部17を転動して遊技領域1aへ流出するまでの平均時間とされている。
所定時間が経過したか否かの判定(ステップA3)において、所定時間が経過していない場合(ステップA3;N)は、床LED照射量を強にする設定(ステップA2)に戻る。すなわち、所定時間が経過するまで、上述の処理(ステップA2とA3)を繰り返すようになっている。そして、この処理が繰り返されている間は、床LEDの発光強度が強い状態となる。また、所定時間が経過したか否かの判定(ステップA3)において、所定時間が経過した場合(ステップA3;Y)は、床LED照射量を弱にする設定(ステップA4)を行い、床LED照射量調整処理を終了する。以上のような処理により、ステージ部に流入した遊技球に対する装飾効果を高めることができる。
なお、本発明の遊技機は、遊技機として、前記実施の形態に示されるようなパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技球を使用する全ての遊技機に適用可能である。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。