JP2006158863A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技者が遊技していない状態における待機演出態様を変更することができるようにすること。
【解決手段】 パチンコ機1は、当該遊技者の遊技操作にかかわることなく、演出動作実行手段76,78,14,36,51による待機演出動作を規制したり、その演出動作実行手段76,78,14,36,51による待機演出動作の規制を解除する機能を備え、好みに応じて所定の操作を行うことで、その演出動作実行手段76,78,14,36,51によって表される待機演出態様を変更することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、遊技者によって遊技されていない非遊技状態における待機演出動作を実行する遊技機に関する。
この種の遊技機として、パチンコ機のように遊技者によって遊技されていない状態(以下「非遊技状態」と呼称する)において、その待機している間の演出動作(以下「待機演出」と呼称する)を実行する遊技機が知られている。
近年のパチンコ機では、ホールの島設備に設置されている状態で遊技者によって遊技されておらず空席である場合でも、所定の待機演出を実行させ、少しでも多くのホール来場者の目を引きつけることで、ホール来場者の遊技意欲を高めるようにしている。
近年ホールにおいては、稼働率のより低い機種のパチンコ機から順に次々と新台に入れ替えられる傾向があり、次々とパチンコ機が開発される昨今においてはパチンコ機のライフサイクルが非常に短くなっている。したがって公知のパチンコ機においては、短いライフサイクルにおいて少しでも稼働率を上げるため、空席となっている非遊技状態では、上記のようにホール来場者の目を引こうとして様々な待機演出を実行している。
このような待機演出としては、例えば、その待機演出を実行しているパチンコ機に関する遊技履歴情報を含む所定の客呼び込み画像を所定の液晶表示装置に表示させる形態が存在している(例えば特許文献1参照)。このような公知のパチンコ機によれば、この遊技履歴情報に接した者がその遊技履歴情報に興味を示し、そのパチンコ機に近づくと思われるが、表示されている遊技履歴情報自体がそのホール来場者にとって不利な情報である場合には、かえって遊技者離れが進んでしまうおそれがある。
そこで近年のパチンコ機においては、遊技者が着席しておらず非遊技状態である場合に、単純に光などを用いて高速点滅を繰り返すなどの派手な待機演出を実行することで、ホール来場者の目を引きつけるとともにその興味を引き付けるようにしている形態が存在している。
特開2003−154100号公報(第7頁から第8頁、図4)
しかしながら、このように非遊技状態において派手な待機演出を実行するパチンコ機に隣接する他のパチンコ機においては、既に遊技者が遊技している場合がある。したがってこのような待機演出として、例えばパチンコ機の枠部分に設けられた、多数の光拡散タイプのランプを点滅(高速点滅など)させることで演出を行うパチンコ機では、拡散して漏れた光がその遊技者の視界内で高速点滅を繰り返すことから、その遊技者にとって待機演出とはいえ視界内で光がチカチカと視認されて気になり遊技に集中できなくなる。このように待機演出があまりにも派手なものであると、その隣接する他のパチンコ機で遊技している他の遊技者の遊技に邪魔となったり、ときにはその遊技者の気分を害するに至ってしまい遊技意欲を低下させていた。
そこで本発明は、待機演出動作によってホール来場者の興趣を向上させるとともに、隣接する他の遊技機で遊技する他の遊技者に不快感を与えることを抑制することができる技術を提供する。
(解決手段1)
本発明の遊技機は、遊技媒体の消費に応じて遊技が進行する通常遊技状態にて、所定の条件を満たした場合、前記通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行する遊技機において、前記通常遊技状態および前記特別遊技状態における遊技動作を制御する遊技制御手段と、遊技の進行に応じた演出動作を制御するとともに、遊技者によって遊技されていない非遊技状態が所定期間にわたり継続すると、前記遊技の進行に応じた演出動作とは異なる前記待機演出動作を制御する演出制御手段と、前記演出制御手段の制御によって、前記遊技の進行に応じた演出動作および前記非遊技状態における待機演出動作を実行する演出動作実行手段と、隣接する他の遊技機における遊技の進行に伴って発生する音波を検出する音波検出手段と、前記音波検出手段によって検出された音波の波形パターンと予め決められた所定の波形パターンとを比較し、これら両波形パターンが合致しない場合、前記隣接する他の遊技機が非遊技状態であると判断し、これら両波形パターンが合致する場合、前記隣接する他の遊技機が遊技状態であると判断する遊技状態監視手段と、前記非遊技状態における待機演出動作が実行中であり、かつ、前記隣接する他の遊技機が遊技状態である場合、前記非遊技状態における待機演出動作を抑制する待機動作抑制手段とを備えたものである。なお、ここでいう遊技媒体の消費とは、この遊技機が例えば弾球式遊技機である場合においては、遊技領域内に遊技媒体としての遊技球を発射することで遊技者が所持している遊技媒体の量が減ることをいい、一方、この遊技機が例えば回胴式遊技機である場合においては、遊技媒体を掛ける(ベットする)ことで遊技者が所持している遊技媒体が減ることをいう。
本発明の遊技機は、非遊技状態において、隣接する他の遊技機における遊技の進行に伴って発生する音波を検出し、この検出した音波の波形パターンが予め決められた所定の波形パターンと合致すると、この隣接する他の遊技機が遊技中であることを判別する。そして本発明の遊技機は、非遊技状態における待機演出動作が実行中であり、かつ、この隣接する遊技機が遊技中であると、非遊技状態である本発明の遊技機における待機演出動作を抑制するようになっている。
このようにすると、隣接する他の遊技機で遊技している遊技者は、非遊技状態である本発明の遊技機が実行している待機演出動作が抑制されているため、その待機演出動作に気を取られにくくなる。したがって本発明の遊技機によれば、この待機演出動作によってホール来場者の興味を引きつけることができる一方で、隣接する他の遊技機で遊技する他の遊技者に不快感を与えることを抑制することができる。つまり隣接する他の遊技機で遊技している遊技者は、本発明の遊技機における待機演出動作に翻弄されることなく、遊技に集中することができ、遊技意欲を維持し続けることができるのである。
ここで「隣接する他の遊技機」には、本発明の遊技機のすぐ隣に配置している他の遊技機のみならず、本発明の遊技機の周囲に配置している他の遊技機であって、この他の遊技機において遊技している遊技者が、非遊技状態である本発明の遊技機が実行する待機演出動作を、視覚、聴覚および触覚の少なくとも1つによって認識できる範囲に配置されている遊技機を含んでいる。また「音波」とは、空気などの媒質を経由して伝達される音および振動の少なくとも一方をいう。さらに「非遊技状態における待機演出動作」には、可視光により遊技者の視覚で知得させる演出動作、音により遊技者の聴覚で知得させる演出動作および、振動により遊技者の触覚で知得させる演出動作のいずれか又はこれらいずれかの組み合わせを含んでいる。また「演出動作の抑制」とは、例えば非遊技状態における待機演出動作として出力されている音波の振幅を小さくしたり(音および振動の少なくとも一方の大きさを小さくすること)或いは、例えば電磁波の振幅を小さくしたり(可視光などの強度を低下させること)その電磁波の波長を短くすること(可視光などの色を赤色側よりも青色側にすること)をいう。
(解決手段2)
上記の解決手段1において、前記演出動作実行手段は、前記非遊技状態において電磁波を出力する電磁波出力手段であり、前記待機動作抑制手段は、前記電磁波出力手段が出力する電磁波の振幅を小さくする電磁波振幅縮小手段を含むのが望ましい。
このような構成によれば、非遊技状態における本発明の遊技機は、電磁波出力手段が出力する電磁波の振幅を縮小させて、待機演出動作を抑制させることで、待機演出動作が、隣接する他の遊技機において遊技している遊技者に対して影響を与えないようにすることができるとともに、ホール来場者の興味を引きつけることができる。ここで「電磁波」とは、媒質を経由しなくても伝達可能な可視光、電波、赤外線、紫外線、X線、ガンマ線のいずれかまたはこれらいずれかの組み合わせをいう。
(解決手段3)
上記の解決手段2において、前記電磁波は可視光であり、前記待機動作抑制手段は、前記電磁波出力手段としての光出力手段が出力する可視光の光度を低下させる可視光光度低下手段を含むのが望ましい。
本発明の遊技機では、非遊技状態において、電磁波として可視光を出力する待機演出動作を実行すると、出力された可視光がホール来場者の目に留まりホール来場者の興味を引きつけ、ホール来場者が遊技を開始するに至る場合がある。その一方、本発明の遊技機では、このような可視光を出力する待機演出動作によって、隣接する他の遊技機で遊技している遊技者の目にも留まることとなる。この隣接する他の遊技機の遊技者は、ホール来場者に比べて近接した位置で可視光を視認することから、一見すると、出力された可視光が明るすぎて気になり遊技に集中できず、遊技意欲を失うことも考えられる。
ところが非遊技状態である本発明の遊技機では、隣接する他の遊技機において遊技者が遊技中である場合、光出力手段が出力する可視光の振幅を小さくすることで、非遊技状態における待機演出動作として出力される可視光の光度を低下させている。このため本発明の遊技機では、このような可視光を出力する待機演出動作が、隣接する他の遊技機において遊技している遊技者に対して影響を与えないようにしつつ、ホール来場者の興味を引きつけることでホール来場者による遊技の開始に至らせることができる。
(解決手段4)
上記の解決手段1から3のいずれかにおいて、前記待機動作抑制手段は、前記電磁波出力手段による電磁波の出力を規制する出力規制手段を含むのが望ましい。
このような構成によれば、非遊技状態における本発明の遊技機は、電磁波出力手段が出力する電磁波の出力を規制することで、可視光などの電磁波が出力されないようにすることができる。このため本発明の遊技機では、出力した可視光などの電磁波が隣接する他の遊技機の遊技者に感じられず、待機演出動作が、隣接する他の遊技機において遊技している遊技者に対して影響を与えないようにすることができる。
(解決手段5)
上記の解決手段1から3のいずれかにおいて、前記演出動作実行手段は、前記非遊技状態において可視光を出力する光出力手段であり、前記待機動作抑制手段は、前記光出力手段が出力する可視光の波長を短くする可視光波長短縮手段を含むのが望ましい。
本発明の遊技機では、上記同様に可視光を出力する待機演出動作によって、隣接する他の遊技機で遊技している遊技者は、ホール来場者に比べて近接した位置で可視光を視認することから可視光の光度を低下させない限り、一見すると、出力された可視光が視界に入り遊技に集中できず、遊技意欲を失うことも考えられる。
ここで、一般的に可視光は、波長の長い赤色などの方が波長の短い青色などよりも遊技者が視認しやすいことが知られている。そこで本発明の遊技機は、光出力手段が出力する可視光の波長を短くすることで、待機演出動作として出力される可視光の色を遊技者が視認しにくくすることができる。このため本発明の遊技機では、このような可視光を出力する待機演出動作が、その可視光の光度を低下させなくても隣接する他の遊技機において遊技している遊技者に対して影響を与えないようにしつつ、ホール来場者の興味を引きつけることでホール来場者による遊技開始を促すことができる。
(解決手段6)
上記の解決手段1、2、3、5のいずれかにおいて、前記演出動作実行手段は、前記非遊技状態において音波を出力する音波出力手段であり、前記待機動作抑制手段は、前記音波出力手段が出力する音波の振幅を小さくする音波振幅縮小手段を含むのが望ましい。
本発明の遊技機では、非遊技状態において、音波を出力する待機演出動作を実行すると、出力された音波がホール来場者の聴覚に訴えることでホール来場者の興味を引きつけ、ホール来場者が遊技を開始しようと思うに至る場合がある。その一方、本発明の遊技機では、このような音波を出力する待機演出動作によって、隣接する他の遊技機で遊技している遊技者が、ホール来場者に比べて近接した位置で音波を聞くことから、一見すると、出力された音が気になり遊技に集中できず、遊技意欲を失うことも考えられる。
ところが非遊技状態である本発明の遊技機では、隣接する他の遊技機において遊技者が遊技中である場合、音波出力手段が出力する音波の振幅を小さくすることで、非遊技状態における待機演出動作として出力される音の強度を低下させることができる。このため本発明の遊技機では、このような音波を出力する待機演出動作が、隣接する他の遊技機において遊技している遊技者に対して影響を与えないようにしつつ、ホール来場者の興味を引きつけることでホール来場者による遊技の開始に至らせることができる。
(解決手段7)
上記の解決手段1、2、3、5、6のいずれかにおいて、前記演出動作実行手段は、前記隣り合う両側の他の遊技機にそれぞれ対応して、遊技者に相対する正面にて左右に設けられており、前記待機動作抑制手段は、前記隣り合う両側の他の遊技機のいずれかによる音波の発生方向に設けられた前記演出動作実行手段による待機演出動作を抑制するのが望ましい。
本発明の遊技機では、他の遊技機側の演出動作実行手段による待機演出動作を部分的に規制して、他の遊技機側における遊技に影響を与えなくすることができるとともに、その逆側の演出動作実行手段によって通常通り待機演出動作を実行している。このため本発明の遊技機によれば、部分的に待機演出動作を実行することで、隣接する他の遊技機において遊技している遊技者に対してできるだけ影響を与えないようにしつつ、できるだけホール来場者の興味を引きつけることでホール来場者による遊技の開始に至らせることができる。
(解決手段8)
上記の解決手段7において、前記音波検出手段は、前記隣り合う両側の他の遊技機にそれぞれ対応して、遊技者に相対する正面にて左右に設けられており、前記待機動作抑制手段は、左右の前記音波検出手段によってそれぞれ検出された音波の波形パターン同士を重ね合わせて比較し、この比較した結果から算出された位相差に基づき音波の発生方向を特定する発生方向特定手段を含むのが望ましい。
本発明の遊技機では、遊技者によって遊技されている隣接する他の遊技機を正確に特定することができるため、特定した他の遊技機側における待機演出動作を確実に抑制することで他の遊技機における遊技者の遊技に影響を与えることなく、他の遊技機とは逆側の演出動作実行手段によって通常通り待機演出動作を実行している。このため本発明の遊技機によれば、効率よく部分的に待機演出動作を実行することで、隣接する他の遊技機において遊技している遊技者に対してできるだけ影響を与えないようにしつつ、できるだけホール来場者の興味を引きつけることでホール来場者による遊技開始を促すことができる。
(解決手段9)
上記の解決手段1、2、3、5、6、7、8のいずれかにおいて、前記演出動作実行手段は、前記非遊技状態において所定の画像を表示するデモンストレーションに係る待機演出動作を実行する液晶表示装置であり、前記待機動作抑制手段は、前記液晶表示装置によるデモンストレーションに係る待機演出動作を抑制するデモンストレーション抑制手段を含むのが望ましい。
本発明の遊技機は、非遊技状態において、デモンストレーションに係る待機演出動作が、隣接する他の遊技機の遊技者に影響を与えない範囲において、できるだけホール来場者の興味を引きつけることでホール来場者による遊技の開始に至らせることができる。
(解決手段10)
上記の解決手段9において、前記待機動作抑制手段は、前記液晶表示装置のバックライトを消灯するバックライト消灯手段を含むことを特徴とするのが望ましい。
このような構成によれば、本発明の遊技機は、非遊技状態において液晶表示装置のバックライトを消灯することからその液晶表示装置に何も表示されず、隣接する他の遊技機において遊技している遊技者に対して影響を与えないようにすることができる。
(解決手段11)
上記の解決手段1から10のいずれかに記載の遊技機において、本発明の遊技機は、弾球式遊技機であるのが望ましい。ここで弾球式遊技機の基本構成としては、遊技球を遊技領域に発射する発射手段と、前記遊技領域内に発射された遊技媒体が始動入賞口に入賞したことを検出する入賞検出手段と、前記始動入賞口への入賞を契機として図柄の変動表示を開始するとともに所定の抽選を実行し、その抽選結果に応じた停止図柄を表示する図柄表示手段と、前記停止図柄が特定の表示態様である場合に、前記通常遊技状態から前記特別遊技状態に移行させる特別遊技状態移行手段とを備えるのが望ましい。
(解決手段12)
上記の解決手段1から10のいずれかに記載の遊技機において、本発明の遊技機は、弾球式遊技機であるのが望ましい。ここで弾球式遊技機の基本構成としては、所定の遊技領域に遊技球を発射する発射手段と、前記遊技領域内に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞したことを検出する入賞検出器と、前記始動入賞口への入賞を契機として可動片の開閉動作を実行し、遊技球を受け入れ可能とする入賞装置と、前記可動片の開閉動作に伴って前記入賞装置に受け入れられた遊技球が特定領域を通過したことを契機として前記特別遊技状態に移行させる特別遊技状態移行手段とを備えるのが望ましい。
(解決手段13)
上記の解決手段1から10のいずれかに記載の遊技機において、本発明の遊技機は、回胴式遊技機であるのが望ましい。ここで回胴式遊技機の基本構成としては、遊技価値の掛け数を決定した状態で遊技者の操作に応じて始動と停止とを行い、その始動により図柄の表示を変動させる一方、その停止時に複数の図柄を組み合わせて表示する図柄表示手段と、前記図柄表示装置を始動させるための始動操作を受け付け可能な始動操作手段と、前記図柄表示装置を停止させるための停止操作を受け付け可能な停止操作手段と、前記図柄表示手段が停止したときの図柄表示態様から図柄の組み合わせの有無を決定し、所定の図柄の組み合わせが表示された場合はその図柄の組み合わせの種類に応じた数の遊技価値を遊技者に与える遊技価値付与手段と、前記図柄表示手段の停止時に特定の図柄の組み合わせが表示された場合、遊技者に有利な前記特別遊技状態に移行させる特別遊技状態移行手段とを備えるのが望ましい。
(解決手段14)
上記の解決手段1から10のいずれかに記載の遊技機において、本発明の遊技機は、弾球式遊技機と回胴式遊技機を組み合わせたものであるのが望ましい。ここで、弾球式遊技機と回胴式遊技機を組み合わせたものの基本構成としては、遊技媒体としての遊技球を規定個数分だけまとめて遊技価値の1単位とする遊技価値計数手段と、前記遊技価値計数手段により前記遊技価値の掛け数を決定した状態で遊技者の操作に応じて始動と停止とを行い、その始動により図柄の表示を変動させる一方、その停止時に複数の図柄を組み合わせて表示する図柄表示手段と、前記図柄表示手段を始動させるための始動操作を受け付け可能な始動操作手段と、前記図柄表示手段を停止させるための停止操作を受け付け可能な停止操作手段と、前記図柄表示手段が停止したときの図柄表示態様から図柄の組み合わせの有無を決定し、所定の図柄の組み合わせが表示された場合はその図柄の組み合わせの種類に応じた数の遊技価値に相当する個数分の遊技球を遊技者に与える遊技価値付与手段と、前記図柄表示手段の停止時に特定の図柄の組み合わせが表示された場合、遊技者に有利な前記特別遊技状態に移行させる特別遊技状態移行手段とを備えるのが望ましい。
本発明の遊技機は、待機演出態様を変更させることで他の遊技者の遊技への影響を抑制することができる。
以下、本発明をパチンコ機に適用した一実施形態について、各対応図面を参照しながら説明する。
(1.パチンコ機の概要)
図1および図2は、それぞれ本発明の好ましい実施形態としてのパチンコ機1の構成例を具体的に示した正面図および斜視図である。
パチンコ機1は、ホールの島設備において設置されている一部のパチンコ機を図示したものであり、この島設備においては、多数のパチンコ機1が隣り合うように配列している。一般的に1列に配列している各パチンコ機1は同一機種である場合が多く、隣接する他のパチンコ機は、このパチンコ機1と同機種であることが多い。
このパチンコ機1は、遊技者により遊技されていない状態(以下「非遊技状態」と呼称する)が所定期間にわたり継続すると、所定の待機演出動作を開始するようになっている。この待機演出動作は、遊技を開始していないホール来場者の視覚や聴覚に訴える演出を実行するものであり、そのホール来場者の興味を引く内容としている。次に各パチンコ機1の構成例について説明する。
このパチンコ機1は枠体および遊技盤4から構成され、枠体には外枠2をはじめ本体枠3、前面枠5等が含まれている。このうち外枠2は、上下左右の枠材を矩形に組み合わせて構成されており、その前側下部には、本体枠3の下面を受けるための下受板6が備えられている。外枠2の一側縁部(この例では左側縁部)には、ヒンジ機構7を介して本体枠3の一側端部(この例では左側端部)が装着されており、図示のように本体枠3は外枠2の手前側にて開閉可能となっている。この本体枠3は、前枠体8と遊技盤装着枠9、機構装着枠10を合成樹脂材によって一体成形することで構成されている。このうち前枠体8は、本体枠3の前面側に位置して形成されており、その外形は、下受板6を除く外枠2の外郭形状に合致する大きさを有している。
遊技盤装着枠9は前枠体8の後部に一体的に形成されており、この遊技盤装着枠9には遊技盤4が前方から嵌め込むようにして装着されている。ここでは図示されていないが、遊技盤4もまたヒンジ機構を介して本体枠3より前面側へ開閉可能となっており、この開閉動作に伴って遊技盤4は本体枠3に対して着脱可能となっている。
遊技盤4の盤面(前面)には、環状に成形された案内レール11が配設されており、この案内レール11は外レールと内レールとから構成されている。そして遊技盤4の盤面には、案内レール11の内側にほぼ円形状の遊技領域12が区画して形成されている。なお、遊技領域12内の構成(盤面構成)については後述する。
図2に示されているように、前枠体8の下部で左寄りの位置には低音用スピーカ14(音波出力手段)が設けられており、この低音用スピーカ14は装着板13を介して前枠体8に装着されている。この低音用スピーカ14は、遊技の進行に伴う演出動作や待機演出動作の一部として低音を出力する機能を有する。また、前枠体8の下部で中央から右寄りの位置には発射レール15が設けられており、この発射レール15は遊技盤4の発射通路に向けて遊技球を導く役割を果たしている。そして前枠体8には、発射レール15や低音用スピーカ14よりも下方の位置に下前面部材16が装着されている。この下前面部材16のほぼ中央位置に下皿17が形成されており、さらにその右寄り位置に発射ハンドル18が設けられている。この発射ハンドル18には、遊技者の手が接触しているか否かを検出する図示しないタッチ検出部が設けられている。
図2に一部が示されているように、本体枠3(前枠体8)の裏面側には、ちょうどヒンジ機構7と反対側に位置して施錠装置19が装着されている。この施錠装置19は、外枠2に対して本体枠3全体を施錠したり、あるいは、本体枠3に対して前面枠5を施錠したりする機能を備えている。施錠装置19は2種類の枠施錠ラッチ21および扉施錠ラッチ23を有しており、このうち一方の枠施錠ラッチ21は外枠2の閉止具20に対応している。例えば、図2に示されている状態から本体枠3を外枠2に対して押し込むと、上下で2つの枠施錠ラッチ21がそれぞれ対応する閉止具20に係合し、これにより本体枠3が外枠2に施錠した状態で固定される。
もう一方の扉施錠ラッチ34は、前面枠5の後面に設けられた閉止具22に対応しており、例えば図2に示されている状態から前面枠5を本体枠3に対して押し込むと、上下で3つの扉施錠ラッチ34がそれぞれ対応する閉止具22に係合し、これにより前面枠5が本体枠3に施錠した状態で固定される。
施錠装置19はまたシリンダー錠24を有しており、本体枠3および前面枠5が閉止された状態で、例えばホールの管理者・従業員等がシリンダー錠24の鍵穴に所定の鍵を挿入して一方向に回すと、枠施錠ラッチ21と外枠2の閉止具20との係合が解除されて本体枠3が解錠される。また、これとは逆方向に鍵を回すと、扉施錠ラッチ23と前面枠5の閉止具22との係合が解除されて前面枠5が解錠されるようになっている。なお、シリンダー錠24の前端部は、パチンコ機1の前方から鍵を挿入して解錠操作が行えるように、前枠体8および下前面部材16を貫通して下前面部材16の前面に露出するようにして配置されている。
また、本体枠3(前枠体8)の裏面側には図示しない電源スイッチが設けられており、例えばホールの従業員が、閉止されている本体枠3を必要に応じて開放し、この電源スイッチを操作することでパチンコ機1の電源投入や遮断を行うようになっている。
前面枠5はガラス枠やガラス扉とも称され、この前面枠5はヒンジ機構25を介して本体枠3の前面側に開閉可能に装着されている。前面枠5は、その裏側に扉本体フレーム26を有するほか、前側にサイド装飾装置27や上皿28、音響電飾装置29を備えている。扉本体フレーム26は、プレス加工された金属製フレーム部材によって構成されており、この扉本体フレーム26は前枠体8の上端から下前面部材16の上縁に亘る部分を覆う大きさに形成されている。前面枠5を閉止すると、遊技盤4を含む前枠体8の前面側が前面枠5によって覆われることとなるが、扉本体フレーム26の中央にはほぼ円形の開口窓30が形成されており、この開口窓30を通じて遊技盤4の遊技領域12を前方から視認することができる。また、扉本体フレーム26の後側には、開口窓30よりも大きい矩形枠状をなす窓枠31が設けられており、この窓枠31には透明なガラス板32が前後に2重をなして装着されている。
図1に示されているように、前面枠5には開口窓30の周囲において、左右両側部にサイド装飾装置27配設されているほか、その下部に上皿28が配設されており、さらには上部に音響電飾装置29が配設されている。またこの前面枠5には開口窓30の周囲において、その上部の左右両側部に音波送受信装置80a,80bがそれぞれ配設されている。これら音波送受信装置80a,80bは、それぞれパチンコ機1の周囲(例えば隣接する他のパチンコ機)からの音波を受信(検出)する機能を有する。これらサイド装飾装置27や音響電飾装置29、上皿28等は全体として前面枠5の外形を構成するべく一体をなし、相互に外観上の一体感を想起させるデザインが施されている。
このうちサイド装飾装置27は、ランプ基板を内蔵したサイド装飾体33を主体として構成されており、サイド装飾体33はちょうど開口窓30の左右で一対をなしている。サイド装飾体33には、横方向に長いスリット状の開口孔(参照符号なし)が上下方向に複数配列されており、個々の開口孔には、ランプ基板に配置された光源(例えばLED)に対応するレンズ34が組み込まれている。つまり遊技者は、このレンズ34を通過した光源(ランプ76a,76b)からの可視光(電磁波の一例)を視認することができる。これらランプ76a,76bは、それぞれ遊技者から向かって左右一対となるように設けられており、それぞれ独立して点灯、消灯、点滅或いは、発光色を変更可能となっている。
また音響電飾装置29は、透明カバー体35やスピーカ36a,36b、スピーカカバー37、リフレクタ体(図示しない)等を備えており、これらの構成部材が相互に組み付けられた状態でユニット化されている。このスピーカ36a,36bは、それぞれ遊技の進行に伴う演出動作や待機演出動作の一部として音や振動などの音波を出力する機能を有する。このスピーカ36a,36bは、隣り合う両側の他のパチンコ機にそれぞれ対応して遊技者に相対する正面において左右に設けられており、それぞれ同一の或いは独立して異なる音波を出力可能な構成となっている。
(2.盤面構成)
図3は、上記の遊技盤4を単独で示している。図3に示されているように、遊技領域12内には多数の障害釘(参照符号なし)が所定のゲージ配列をなして設けられているほか、その途中の適宜位置に風車40が設けられている。遊技領域12のほぼ中央位置には、ひときわ大きく目を引くセンター役物42が配設されており、このセンター役物42のデザインによってパチンコ機1の機種やゲームコンセプト等が特徴付けられている。
センター役物42は全体として額縁状の装飾体から構成されており、その上縁部には競走馬の頭部をデザインしたキャラクタ体42aが一体的に取り付けられている。さらに、キャラクタ体42aの左右には競走馬の前足をデザインした装飾体42b,42cが配設されており、このうち右側の装飾体42cは可動役物として機能することができる。
センター役物42の左右側縁部には、アルファベット文字をデザインした装飾が施されており、ここではアルファベット文字が図示しない装飾ランプ(LED)によって発光するものとなっている。また、センター役物42の上縁部または左右側縁部には、図示しないワープ入口とともにワープ通路が形成されており、遊技盤面に沿って流下する遊技球がワープ入口に入り込むと、ワープ通路を通じてセンター役物42の内側に取り込まれる。
センター役物42の内側には、その下縁部に球受け棚42dが形成されており、この球受け棚42dは前後方向に一定の奥行きを有している。ワープ通路を通って取り込まれた遊技球はセンター役物42の内側へ放出され、球受け棚42dに誘導される。球受け棚42dはその上面にて遊技球を転動させ、その動きにいろいろな変化を与えて遊技に面白みを付加することができる。あるいは、球受け棚42dには可動体(図示されていない)が配設されており、この可動体によって遊技球の動きに変化を与えることもできる。
また、センター役物42の下縁部には、その中央位置に球誘導路42eが形成されており、この球誘導路42eへの入口(図示されていない)は球受け棚42dの上面に形成されている。球受け棚42dから球誘導路42eの入口に落下した遊技球は、そのまま球誘導路42eを通じて下方に案内される。
一方、球誘導路42eの出口は正面に向けて開口しており、この出口から放出された遊技球は、ほぼ真下に向かって落下する。遊技領域12には、球誘導路42eの直ぐ下方位置に入球装置44が配置されており、この入球装置44に遊技球が入球すると始動入賞となる。したがって、球誘導路42eから放出された遊技球は、相当高い確率で始動入賞することができるものとなっている。入球装置44は左右一対の可動片44aを有しており、これら可動片44aを左右に拡開させて入球確率を高くすることができる。
また遊技領域12には、上記の入球装置44のさらに下方位置にアタッカ装置46が配設されており、このアタッカ装置46は開閉部材46aを前後方向に開閉動作させて大入賞口を開閉することができる。
その他、遊技領域12には始動ゲート口48や一般入賞口50等が配設されている。また、センター役物42の内側には液晶表示装置51が配設されており、この液晶表示装置51では、例えば映像による演出表示が行われる。またこの液晶表示装置51は、非遊技状態において所定の画像を用いたデモンストレーションに係る待機演出動作を実行する。さらに遊技領域12には、装飾用のランプ78a,78bが、それぞれ例えばセンター役物42の上部の左右、液晶表示装置51の左右の他、遊技領域12の下部左右に配設されている。これら装飾用のランプ78a,78bは、それぞれ独立して遊技の進行に伴う演出動作や、上記待機演出動作の一部として光(電磁波の一例としての可視光)を所定のパターンに従って点灯、消灯、点滅或いは発光色を変更することができる。
また、本実施形態では、さらにセンター役物42の下縁部には2つの多色LED63が配列されており、これらLED65の配列が普通図柄表示装置として機能することができる。普通図柄表示装置の機能はLED65の点灯・消灯によって実現することができる。本実施形態では、さらにセンター役物42の下縁部には2つの多色LED63が配列されており、これらLED63の配列が遊技様態表示装置として機能することができる。本実施形態において、パチンコ機1の内部状態である遊技様態を表示する遊技様態表示装置の機能はLED63の点灯・消灯によって実現することができる。
また、本実施形態では、センター役物42の上縁部のうち、上記のキャラクタ体42aの左側に4つの多色LED52が配列されており、これらLED52の配列が特別図柄表示装置として機能することができる。また、キャラクタ体42aの右側にある4つのLED54の配列は、始動保留ランプとなっている。
本実施形態において、特別図柄表示装置の機能はLED52の点灯・消灯によって実現することができる。例えば、始動入賞を契機として4つのLED52をいろいろなパターンで点滅させることにより、特別図柄の変動状態を表示することができる。そして、一定の変動時間が終了すると、4つのLED52の点灯・消灯表示パターンによって特別図柄の確定した停止状態を表示することができる。これにより、抽選が行われると、その結果情報がLED52の点灯・消灯によって表示される(表示手段)。またLED52の点灯・消灯による特別図柄の変動表示および停止表示の制御は、後述の主制御基板により行われる(表示制御手段)。
具体的には、個々のLED52には2色(例えば赤色・緑色)ずつの点灯色が用意されており、これにより各LED52は「消灯」、「点灯色1で点灯」、「点灯色2で点灯」の3通りに点灯・消灯表示パターンを切り替えることができる。したがって、4つのLED52を配列した場合の点灯・消灯表示パターンは、全部で81通り(3=81)のものを用意することができる。なお、ここでは説明の便宜のために2色だけとしているが、LED52の点灯色は3色以上(7色程度が好ましい)であってもよい。また、LED52の配置は1箇所にまとまっている必要はなく、ばらばらに配置されていてもよいし、特に盤面上に配置されている必要もない。あるいは、特別図柄を5つ以上のLEDによって表示してもよいし、7セグメントLEDを用いて表示してもよい。
(3.制御構成)
図4は、パチンコ機1の動作を制御するための制御構成を概略的に示している。なお、この図4においては電源に関係する構成(電源基板など)の図示を省略している。パチンコ機1の制御は、大きく分けて主基板のグループと周辺基板のグループとで分担されている。このうち主基板のグループが遊技動作(入賞検出や当り判定、特別図柄表示、賞球払出等)を制御しており、周辺基板のグループが演出動作(発光装飾や音響出力、液晶表示等)を制御している。この他にも、パチンコ機1には、電源基板、インタフェース基板等が装備されているが、いずれも公知のものを適用できるため、ここでは図示とともに詳細な説明を省略する。
(3−1.主基板)
主基板は、主制御基板56と払出制御基板58とからなり、このうち主制御基板56は遊技盤4の裏面側に配設されている。もう一方の払出制御基板58は、賞球装置とともに本体枠3の裏面側に配設されている。主制御基板56は、CPU56cをはじめROM56eやRAM56d等の電子部品を装備しており、これら電子部品によって各種の遊技制御プログラムを実行する。このCPU56cは、ROM56eやRAM56dを内蔵した構成となっている。一方、払出制御基板58は、CPU58cをはじめROM58eやRAM58d等の電子部品を装備しており、これら電子部品によって各種の払出制御プログラムを実行する。このCPU58cは、ROM58eやRAM58dを内蔵した構成となっている。主制御基板56と払出制御基板58との間では、それぞれの入出力インタフェース56a,58aを介して双方向通信が実施されている。これら主制御基板56と払出制御基板58との間では、例えば主制御基板56が賞球コマンドを送信すると、これに応えて払出制御基板58から主制御基板56にACK信号が返される。
またこのパチンコ機1は、発射ハンドル18による遊技球の発射を制御する図示しない発射制御基板を備えており、この発射制御基板には、その発射ハンドル18の他、所定のタッチ検出部が接続されている。このタッチ検出部は、遊技者が発射ハンドル18に接触した際に、この接触を検出して所定のタッチ検出信号を発射制御基板に対して出力する。したがってこのタッチ検出信号によれば、パチンコ機1が遊技中であるか否かを判別することができる。
主制御基板56には、遊技盤4に設けられている特別図柄表示装置60(LED52)、普通図柄表示装置65および遊技様態表示装置63が接続されているほか、入球装置44、アタッカ装置46等を駆動するソレノイド62や入賞球を検出する入賞スイッチ64、始動保留ランプ(図4に示さず)等が接続されている。これら入球装置44又はアタッカ装置46に遊技球が入賞すると、主制御基板56のCPU56cは、例えば4msごとの周期的な割込み処理に含まれるコマンド送信処理において、入賞コマンドを出力する構成となっている。また、この主制御基板56のCPU56cは、パチンコ機1において所定時間遊技されなかった場合、例えば4msごとに周期的に実行される割込み処理に含まれるコマンド送信処理において、待機演出動作を開始すべき旨を表す待機演出コマンドをサブ統合基板68に対して出力する構成となっている。一方の払出制御基板58には、払出装置を駆動する払出モータ66が接続されているほか、これに付随してモータインデックスセンサや賞球カウントスイッチ等(いずれも図示されていない)が接続されている。
(3−2.周辺基板)
周辺基板には、サブ統合基板68のほかに例えば複数の電飾制御基板70,72や波形制御基板74等が含まれる。上記の主制御基板56とサブ統合基板68との間では、それぞれの入出力インタフェース56aと入力インタフェース68aとの間で一方向だけの通信が行われており、例えば主制御基板56からサブ統合基板68へのコマンドの送信はあっても、その逆は行われない。
サブ統合基板68もまた、CPU68cをはじめROM68eやRAM68d等の電子部品を有しており、これら電子部品によって所定の演出制御プログラムを実行することができる。このCPU68cは、ROM68eやRAM68dを内蔵した構成となっている。
このサブ統合基板68では、そのCPU68cの制御によってその演出制御プログラムがRAM68dを作業領域として遊技の進行に伴う演出動作を制御しているとともに、非遊技状態における待機演出に係る動作(以下「待機演出動作」と呼称する)を制御している。ここで、このサブ統合基板68は、例えば2msごとに周期的に実行される割込み処理に含まれるコマンド受信処理において所定のポートを参照し、この参照したポートにおいて、主制御基板56が送信した待機演出コマンドを受信するようになっている。
このサブ統合基板68は、このコマンド受信処理によって受信したコマンドを解析し、この解析したコマンドが待機演出コマンドである場合、この待機演出動作の制御を開始する構成となっている。なお、この待機演出コマンドは、主制御基板56が送信したコマンドである。また、このサブ統合基板68は、このコマンド受信処理によって受信したコマンドを解析し、この解析したコマンドが入賞コマンドである場合、この待機演出動作の制御を停止する構成となっている。
なお、本実施形態において待機演出動作には、可視光により遊技者の視覚で知得させる演出動作のみならず、その他にも音により遊技者の聴覚で知得させる演出動作および、振動により遊技者の触覚で知得させる演出動作のいずれか又はこれらいずれかの組み合わせを含んでいてもよい。
また、このサブ統合基板68のCPU68cは、隣接するパチンコ機が遊技中であるか否かを表す遊技状態フラグを管理している。この遊技状態フラグは、隣接する他のパチンコ機の遊技状態を監視するためのフラグであり、例えば隣接するパチンコ機が遊技中である場合に「1」が設定され、遊技中ではない場合に「0」が設定されるものとなっている。
そしてこの遊技状態フラグは、隣接するパチンコ機が遊技者から向かって右側であるか左側であるかに応じて、それぞれ用意されている。本実施形態で使用する「右」とは、パチンコ機1に遊技者から向かって右方向を示しており、また「左」とは、パチンコ機1に遊技者から向かって左方向を示している。以下、右側のパチンコ機の遊技状態フラグを「右側遊技状態フラグ」と呼称し、左側のパチンコ機の遊技状態フラグを「左側遊技状態フラグ」と呼称する。この場合、隣接する右側のパチンコ機が遊技中であるときには、右側遊技状態フラグが「1」に設定され、遊技中ではないときには「0」に設定されるものとなっている。一方、隣接する左側のパチンコ機が遊技中であるときには、左側遊技状態フラグが「1」に設定され、遊技中ではないときには、左側遊技状態フラグが「0」に設定されるものとなっている。
また、サブ統合基板68とその他の電飾制御基板70,72や波形制御基板74との間では、それぞれの入出力インタフェース68b,70a,72a,74aとの間で双方向に通信が行われる。電飾制御基板70もまた、CPU70cをはじめROM70eやRAM70d等の電子部品を有しており、これら電子部品によって所定の演出制御プログラムを実行することができる。このCPU70cは、ROM70eやRAM70dを内蔵した構成となっている。一方、電飾制御基板72もまた、CPU72cをはじめROM72eやRAM72d等の電子部品を有しており、これら電子部品によって所定の演出制御プログラムを実行することができる。このCPU72cは、ROM72eやRAM72dを内蔵した構成となっている。また、この電飾制御基板72は、さらにRAM72fやROM72g(図面上「CROM」と図示する)を有している。
例えば、1つ目の電飾制御基板70には、主に装飾用のランプ(LED)76a,76b(76)が接続されており、サブ統合基板68から電飾制御基板70に対してランプ76a,76bの点灯信号が送信されると、これを受けて電飾制御基板70がランプ76a,76bをそれぞれ独立して点灯などさせる処理を行う。
2つ目の電飾制御基板72には、液晶表示装置51とともに装飾用のランプ78a,78b(78)が接続されており、サブ統合基板68から電飾制御基板72に対してランプ78a,78bの点灯信号が送信されると、これを受けて電飾制御基板72がランプ76a,76bをそれぞれ独立して点灯などさせる処理を行う。
また、サブ統合基板68から液晶表示装置51に対する表示コマンドが電飾制御基板72に送信されると、これを受けて電飾制御基板72は、実際に液晶表示装置51を作動させる処理を行う。この電飾制御基板72は、この液晶表示装置51によるデモンストレーションに係る待機演出動作を制御する機能を有するとともに、例えば液晶表示装置51のバックライトを点灯したり消灯する機能も有する。
また電飾制御基板72には、またこれ以外にも、例えばドラムやキャラクタ体等の可動体によって演出動作を行う役物が盤面上に設けられている場合、これらを駆動するモータ、ソレノイド等の負荷が電飾制御基板70,72等に接続される。
波形制御基板74は、音響出力としての可聴音波のほか、不可聴である超音波等の波形信号を生成・送受信する処理を実行している。この波形制御基板74もまた、CPU74cをはじめROM74eやRAM74d等の電子部品を有しており、これら電子部品によって所定の演出制御プログラムを実行することができる。このCPU74cは、ROM74eやRAM74dを内蔵した構成となっている。また、この波形制御基板74は、さらにROM74g(図面上「OROM」と図示する)を有している。例えば、サブ統合基板68から音響出力コマンドが波形制御基板74に送信されると、これを受けて波形制御基板74は上記のスピーカ14,36を駆動する処理を行う。
このほかにも、この波形制御基板74には音波送受装置80a,80bが接続されており、音波送受装置80a、80bは、それぞれ少なくとも音波を受信する機能を有する。また、この音波送受装置80a,80bは、複数の台間で超音波などを含む音波による通信を可能とする。通常、ホールの島設備には複数台のパチンコ機1が並べて設置されるが、音波送受装置80a,80bを装備しているパチンコ機1同士の間では、相互に超音波などを含む音波通信が可能となる。この通信機能を用いて、複数のパチンコ機1で演出動作をシンクロナイズさせたり、特定の台間で遊技情報の交換を行ったりすることができる。
(3−3.音波送受手段)
この音波送受装置80a,80bは、これ以外にも、それぞれ波形制御基板74の制御によってパチンコ機1の周囲において生じている音波を検出する機能を有し、具体的には隣接する他のパチンコ機における遊技の進行に伴って発生する音波を検出する機能を有する。
(3−4.波形パターンのチェック処理)
この波形制御基板74は、CPU74cの制御によって、音波送受信装置80a,80bによって、例えば2msごとに検出された音階の所定時間にわたる配列を示す音波の波形パターンを取得し、サブ統合基板68に引き渡す。具体的には、これら音波送受装置80a,80bは、それぞれ隣接するパチンコ機が連続して出力する音階を繰り返し取得し、それら音階の配列を示す旋律(メロディ)を取得する。ここでいう音波の波形パターンは、この所定期間にわたりサンプリングされた旋律の型を表したものである。
ここでサブ統合基板68では、そのROM68eに、隣接するパチンコ機における遊技の進行に伴う演出動作が実行された際に出力される音波の波形パターンが登録されている。この音波の波形パターンも、隣接するパチンコ機が連続して出力する旋律の型を表している。なお、この音波の波形パターンは、パチンコ機1と同機種に対応して準備されているばかりでなく、その他の様々な機種のパチンコ機に対応してそれぞれ準備されているのが望ましい。以下の説明では、この登録された波形パターンを「登録波形パターン」と呼称する。
サブ統合基板68のCPU68cは、音波送受信装置80a,80bによって検出された音波を表す波形パターンと登録波形パターンとを比較し、これら両波形パターンが合致すると、隣接する他のパチンコ機が遊技者によって遊技中であると判断する(遊技状態監視手段)。
具体的には、このサブ統合基板68のCPU68cは、音波送受信装置80a,80bのいずれかによって検出された音波を表す波形パターンと登録波形パターンとを重ね合わせて比較し、これら両波形パターンが合致しているか否かを判断する。これら両波形パターンが合致する場合には、音波送受装置80a,80bのいずれかによって検出されたその波形パターンが、隣接するパチンコ機によって出力された波形パターンと同一であることから、サブ統合基板68のCPU68cによって、隣接するパチンコ機が遊技動作に伴い所定の旋律を出力していたものと判断され、遊技中であると判断される。
またこのサブ統合基板68のCPU68cは、非遊技状態における待機演出動作を実行しており、かつ、その隣接する他のパチンコ機が遊技者によって遊技中であると判断した場合、その非遊技状態における待機演出動作を抑制する機能を有する(待機動作抑制手段)。
(3−5.音波の発生方向の特定方法)
またさらにサブ統合基板68のCPU68は、左右の音波送受装置80a,80bによってそれぞれ検出された音波の波形パターン同士を重ね合わせて比較し、この比較した結果から算出された位相差に基づき音波の発生方向を特定する。ここで、左右の音波送受装置80a,80bによってそれぞれ検出された両音波は、その音波の発生源がパチンコ機1の真正面である場合には位相差がないものの、例えばパチンコ機1の隣の他のパチンコ機が音波の発生源である場合には、その音波の発生方向に応じて位相差が生じている。このサブ統合基板68のCPU68は、その音波の発生方向に応じた位相差およびその音波の速度(いわゆる音速)に基づいて、音波の発生源であるパチンコ機から左右の音波送受装置80a,80bそれぞれまでの距離の差を算出する。さらにサブ統合基板68のCPU68は、その音波が最初に受信した方(位相の早い方)の音波送受装置80a,80bのいずれか一方の位置およびその算出した距離の差に基づいて、先に音波の発生方向(例えば左右)を特定するようになっている。
(3−7.左右いずれか一方の演出動作実行手段による待機演出動作の抑制)
そしてサブ統合基板68のCPU68は、このように音波の発生方向を特定すると、隣り合う両側の他のパチンコ機の少なくとも一方が発生する音波の発生方向に対応した待機演出動作のみを部分的に抑制するように制御する。この場合、サブ統合基板68のCPU68は、隣り合う両側のパチンコ機の逆側のもう一方の待機演出動作は抑制しないように制御する。
(4.パチンコ機の動作例)
パチンコ機1は以上のような構成であり、次にパチンコ機1の動作例について説明する。
(4−1.通常遊技状態におけるパチンコ機の動作例)
まず、パチンコ機1における基本的な動作について説明する。このパチンコ機1においては、遊技者が発射ハンドル18を操作することによって遊技球が遊技領域12内に発射される。この遊技領域12内には所定の釘が多数設けられており、発射された遊技球が、これらの釘によって跳ね回り遊技者にとって予測不可能な挙動を示す。
この遊技領域12内には、センター役物42にも入賞装置44が設けられており、遊技領域12内の遊技球がこの入賞装置44に入賞すると所定の入賞信号が発生し、主制御基板56においては、この入賞信号の発生を契機として所定の当り値判定用乱数を用いた抽選が実行される。このとき併せて液晶表示装置51を用いた装飾図柄の変動表示が実行される。このとき、この当り値判定用乱数が所定の当り値に一致などすると、まず、液晶表示装置51において変動表示している図柄を特定の停止図柄として表示するとともに、主制御基板56は、遊技者に対して通常遊技状態よりもより多くの利益を供与する特別遊技状態に移行する。
(4−2.特別遊技状態におけるパチンコ機の動作例)
この特別遊技状態では、所定のラウンド数にわたりアタッカ装置46がその開閉部材46aの開閉動作を実行し、この開閉動作に伴い遊技球がアタッカ装置46に入賞するようになっている。このときアタッカ装置46に遊技球が入賞すると、主制御基板56が、払出制御基板56に対して所定の賞球信号を出力することで、遊技者に対して賞球がなされるようになっている。この特別遊技状態では、このような遊技者に対する賞球がなされつつ、例えば所定の旋律が出力されることを含め特別な演出動作が実行される。
パチンコ機1は、このようなラウンド動作が予め設定されたラウンド数にわたり繰り返した後、通常の遊技状態に戻るものの、その状態でいわゆる時短状態や確率変動状態といった遊技者に有利な挙動を示す場合もある。このような時短状態や確率変動状態に移行している場合には、通常の遊技の進行に伴う演出動作とは異なる特殊な演出動作を実行する。
(4−3.待機演出コマンドの送信)
このような遊技動作は主制御基板56によって制御されており、主制御基板56は、予め設定された所定期間にわたり非遊技状態が継続していると判断すると、待機演出動作を実行させるべく所定の待機演出コマンドをサブ統合基板68に対して送信する。この非遊技状態が所定期間にわたり継続しているか否かについては、主制御基板56が入賞装置44から入賞信号を受け取ったかどうかに応じて判断されている。つまり遊技状態であると遊技領域12内に発射された遊技球が入賞装置44に入球し、この入賞装置44が入賞信号を主制御基板56に対して出力する。一方、非遊技状態であると遊技領域12内に発射された遊技球が入賞装置44に入球することがなく、この入賞装置44が入賞信号を主制御基板56に対して出力することはない。このような事象を利用して、主制御基板56は、パチンコ機1が遊技状態(遊技中)であるか非遊技状態であるかを判断することができる。
なお遊技中であるか否かに関しては、図示しない発射制御基板が、発射ハンドル18に設けられたタッチ検出部からタッチ検出信号を受け取っているか否かを判断し、受け取っている場合には遊技者が遊技中である遊技状態と判断して待機演出処理を終了し、受け取っていない場合には遊技者が遊技していない非遊技状態と判断してもよい。
(5.遊技状態判定処理)
図5は、サブ統合基板68における遊技状態判定処理の手順の一例を示すフローチャートであり、図6は、音波発生方向特定処理の手順の一例を示すフローチャートである。
この遊技状態判定処理は、例えば2msごとに演出制御プログラムが実行する割込み処理に含まれる処理であり、パチンコ機1に隣接する他のパチンコ機において遊技者が遊技している状態であるか否かを判定する処理である。以下、具体的に説明する。
まず、サブ統合基板68のCPU68cは、波形制御基板74を制御し、音波送受装置80a,80bを駆動させる。具体的には、この波形制御基板74は、音波送受信装置80a,80bをそれぞれ制御し、これら音波送受装置80a,80bがそれぞれ、隣接する他のパチンコ機における遊技の進行に伴って発生する音波を検出する。この検出された音波は、波形制御基板74からサブ統合基板68に引き渡され、サブ統合基板68のRAM68dに一旦記憶される。
次にサブ統合基板68のCPU68cは、判定間隔調整カウンタをカウントアップする(ステップS2)。この判定間隔調整カウンタは、検出した音波によって旋律(メロディ)を生成するための所定時間(例えば3秒)をカウントするためのカウンタである。本実施形態では、例えば3秒間を計測するために0〜1499(つまり1500)をカウントするものとする。
この演出制御プログラムは、この判定間隔調整カウンタが1500以上であるか否かを判断する(ステップS3)。このとき、判定間隔調整カウンタが1500未満である場合には、この遊技状態判定処理が終了し、また2ms後に遊技状態判定処理が同様に実行される。一方、判定間隔調整カウンタが1500以上である場合には、ステップS4に進む。このように判定間隔調整カウンタにより0〜1499をカウントすると、割込周期が2msであることから、3秒間が経過する。したがってサブ統合基板68のCPU68cは、RAM68dに、例えば3秒間にわたり繰り返し検出された音波でなる旋律(メロディ)を示すデータを記憶している。本実施形態では、この旋律を「音波の波形パターン」と呼称している。
次にサブ統合基板68のCPU68cは、ROM68eから読み出した登録波形パターンと、左右の音波送受装置80a,80bのいずれか一方で検出された音波の波形パターンとを比較する(ステップS4)。このとき、これら両波形パターンが合致すると、サブ統合基板68のCPU68cは、隣接する他のパチンコ機が遊技者によって遊技中であると判断し、右側遊技状態フラグおよび左側遊技状態フラグにそれぞれ「0」を設定する(ステップS5)。一方、両波形パターンが合致しない場合には、サブ統合基板68のCPU68cは、隣接するパチンコ機において遊技者が遊技していないと判断し、遊技状態判定処理を終了する。
次にサブ統合基板68のCPU68cは、音波送受信装置80a,80bによってそれぞれ検出された音波の波形パターン同士を重ね合わせて比較する(ステップS6)。さらにサブ統合基板68のCPU68cは、この比較した結果から算出された位相差を算出し(ステップS7)、この算出された位相差および音波の速度(音速)に基づき音波の発生方向を特定する。
次にサブ統合基板68のCPU68cは、音波の発生方向が右であるか否かを判断し(ステップS8)、音波の発生方向が右である場合には右側遊技状態フラグを「1」に設定する(ステップS9)。なお、この場合、左側遊技状態フラグは「0」に設定されたままである。一方、サブ統合基板68のCPU68cは、音波の発生方向が左であるか否かを判断し(ステップS10)、音波の発生方向が右でない場合には左側遊技状態フラグを「1」に設定する(ステップS11)。なお、この場合、右側遊技状態フラグは「0」に設定されたままである。そしてサブ統合基板68のCPU68cは、判定間隔調整カウンタを「0」に設定する(ステップS12)。
(6.待機演出処理)
図7は、サブ統合基板68による待機演出処理の手順の一例を示すフローチャートである。
この待機演出処理は、例えば2msごとに演出制御プログラムが実行する割込み処理に含まれる処理であり、パチンコ機1において遊技者が遊技していないと判断された状態において実行される処理である。以下、具体的に説明する。
まずサブ統合基板68のCPU68cは、受信バッファにコマンドが格納されているか否かを判断し、この受信バッファにコマンドが格納されている場合には、受信コマンドが待機演出コマンドであるか否かを判断する(ステップS31)。なお、サブ統合基板68のCPU68cは、受信コマンドが主制御基板56からの演出コマンドである場合には待機演出動作の制御を終了し、遊技の進行に応じた演出動作の制御を開始する。このとき併せてサブ統合基板68のCPU68cは、待機演出中フラグを「0」に設定する。この待機演出中フラグは、サブ統合基板68が待機演出動作を制御しているか否かを表すフラグであり、例えば「1」が設定されている場合には待機演出動作を制御しており、「0」が設定されている場合には待機演出動作を制御しておらず通常の遊技の進行に応じた演出動作を制御している。
ここで受信コマンドが待機演出コマンドである場合には、サブ統合基板68のCPU68cが待機演出中フラグを「1」に設定し(ステップS32)、受信コマンドが待機演出コマンドでない場合には、サブ統合基板68のCPU68cが待機演出中フラグが「1」であるかどうかを判断する(ステップS33)。サブ統合基板68のCPU68cは、待機演出中フラグが「1」でない場合には待機演出処理を終了する。一方、サブ統合基板68のCPU68cは、待機演出中フラグが「1」である場合、つまり待機演出コマンドを受信した後の2回目以降の実行である場合には、ステップS34に進む。
次にサブ統合基板68のCPU68cは、演出間隔カウンタをカウントアップする。この演出間隔カウンタは、1ずつカウントアップすることにより例えば6秒ごとに、待機演出動作を抑制して実行すべきか否かを切り替えるために用いるカウンタである。
次にサブ統合基板68のCPU68cは、演出間隔カウンタが3000以上であるか否かを判断し(ステップS35)、この演出間隔カウンタが3000未満である場合にはまだ待機演出動作を抑制すべきタイミングでないとして処理を終了し、この演出間隔カウンタが3000以上である場合には、次に示すように各遊技状態フラグの状態に応じて処理が実行される。
この遊技状態フラグは、遊技者から向かって右側の他の遊技機が遊技状態であるか否かを表す右側遊技状態フラグおよび、遊技者から向かって左側の他のパチンコ機が遊技状態であるか否かを表す左側遊技状態フラグがそれぞれ管理されている。したがってサブ統合基板68のCPU68は、右側遊技状態フラグおよび左側遊技状態フラグの値を参照することにより左右どちら或いは両方の隣接する他のパチンコ機が遊技状態であるか否かを判断することができるのである。
まずサブ統合基板68のCPU68は、右側遊技状態フラグが「1」であるか否かを判断する(ステップS36)。右側遊技状態フラグが「1」である場合には、隣接するパチンコ機が遊技状態であると判断され、サブ統合基板68のCPU68cは待機演出抑制制御処理を実行する。一方、右側遊技状態フラグが「1」でない場合には、隣接するパチンコ機が遊技状態でないと判断される。次にサブ統合基板68のCPU68cは、左側遊技状態フラグが「1」であるか否かを判断する(ステップS38)。左側遊技状態フラグが「1」である場合には、待機演出抑制制御処理を実行し(ステップS39)、左側遊技状態フラグが「1」でない場合には、待機演出制御処理を実行する(ステップS39)。そしてサブ統合基板68のCPU68cは、演出間隔カウンタを「0」に設定する(ステップS40)。
(6−1.待機演出制御処理)
ここで待機演出制御処理においてサブ統合基板68のCPU68cは、通常の待機演出動作が実行されるように制御を行う。この待機演出制御処理では、サブ統合基板68は、例えば電飾制御基板70を制御して装飾用のランプ76a,76bにより高い光度で光を照射させたり、電飾制御基板72を制御して装飾用のランプ78a,78bにより高い高度で光を照射させたり、波形制御基板74を制御してスピーカ14,36a,36bにより大音量の音や振動を出力させる。
(6−2.待機演出抑制制御処理)
一方、待機演出抑制制御処理においてサブ統合基板68のCPU68cは、右側遊技状態フラグが「1」であり音波の発生方向が右である場合、例えば遊技者の正面向かって右側に設けられた装飾用のランプ76bによる光の出力を抑制するように電飾制御基板70を制御したり、右側の装飾用のランプ78bによる光の出力を抑制するように電飾制御基板72を制御したり、或いは右側のスピーカ36bによる音の出力を抑制するように波形制御基板74を制御する。
一方、サブ統合基板68のCPU68cは、左側遊技状態フラグが「1」であり音波の発生方向が左である場合、例えば遊技者の正面向かって左側に設けられた装飾用のランプ76aによる光の出力を抑制するように電飾制御基板70を制御したり、右側の装飾用のランプ78aによる光の出力を抑制するように電飾制御基板72を制御したり、或いは右側のスピーカ36aによる音の出力を抑制するように波形制御基板74を制御する。
ここでさらに、待機演出動作の抑制とは、例えば非遊技状態における待機演出動作として出力されている音波の振幅を小さくすること(音および振動の少なくとも一方の大きさを小さくすること)を挙げることができる。また待機演出動作の抑制とは、例えば電磁波の振幅を小さくしたり(可視光などの強度を低下させること)、或いはその電磁波の波長を短くすること(可視光などの色を赤色側よりも青色側にすること)をいう。
以上のように本実施形態によれば、非遊技状態であるパチンコ機1が実行している待機演出動作が抑制されているため、このような待機演出動作によってホール来場者の興趣を向上させることができる。また隣接する他のパチンコ機で遊技している遊技者は、その待機演出動作に気を取られにくく、不快感を感ずることがなくなる。したがって隣接する他のパチンコ機で遊技している遊技者は、パチンコ機1における待機演出動作に翻弄されることなく、その隣接する他のパチンコ機における遊技に集中することができ、遊技意欲を維持し続けることができるのである。このためパチンコ機1は、非遊技状態において待機演出動作を実行しても、隣接する他のパチンコ機で遊技している遊技者に対して影響を与えることを抑制することができる。
しかも本実施形態によれば、他のパチンコ機側のランプ76a,76b,78a,78bやスピーカ36a,36bによる待機演出動作を限定的に規制して、遊技中であると特定した他のパチンコ機側における遊技に影響を与えなくすることができるとともに、この遊技中であると特定した他のパチンコ機とは逆側のランプ76a,76b,78a,78bやスピーカ36a,36bによって通常通り待機演出動作を実行している。このためパチンコ機1によれば、効率よく部分的に待機演出動作を実行することで、隣接する他のパチンコ機において遊技している遊技者に対してできるだけ影響を与えないようにしつつ、部分的に通常通り待機演出動作を実行することで、できるだけホール来場者の興味を引きつけることでホール来場者による遊技の開始に至らせることができる。
ここで、この隣接する他のパチンコ機には、このパチンコ機1のすぐ隣に配置している他のパチンコ機のみならず、このパチンコ機1の周囲に配置している他のパチンコ機であって、この他のパチンコ機において遊技している遊技者が、非遊技状態であるパチンコ機1が実行する待機演出動作を、視覚、聴覚および触覚の少なくとも1つで認識できる範囲に配置されているパチンコ機を含んでいる。またここでいう音波には、空気などの媒質を経由して伝達される音および振動の少なくとも一方を含んでいる。
(7.待機演出動作の抑制例)
この待機演出動作の具体的な抑制例としては、次のようなものを例示することができる。なお、本実施形態では、電磁波の一例として主として可視光を挙げて説明する。
(1)可視光などの電磁波を出力するランプ76,78の出力抑制
本実施形態では、電飾制御基板70(電磁波振幅縮小手段)がランプ76が出力する可視光の振幅を小さくすることで、出力される可視光の光度を低下させて、隣接する他のパチンコ機における遊技者がその視界内で眩しく感じないように待機演出動作を抑制するようにしても良い。また本実施形態では、電飾制御基板72(電磁波振幅縮小手段)がランプ78の出力する可視光の振幅を小さくすることで、出力される可視光の光度を低下させて、隣接する他のパチンコ機における遊技者がその視界内で眩しく感じないように待機演出動作を抑制するようにしても良い。ここでいう電磁波には、媒質を経由しなくても伝達可能な可視光、電波、赤外線、紫外線、X線、ガンマ線のいずれかまたはこれらいずれかの組み合わせをいう。
本実施形態におけるパチンコ機1では、非遊技状態において、電磁波として可視光を出力する待機演出動作を実行すると、出力された可視光がホール来場者の目に留まりホール来場者の興味を引きつけ、ホール来場者が遊技を開始するに至る場合がある。その一方、本実施形態におけるパチンコ機1では、このような可視光を出力する待機演出動作によって、隣接する他のパチンコ機で遊技している遊技者の目にも留まることとなる。この隣接する他の遊技機の遊技者は、ホール来場者に比べて近接した位置で可視光を視認することから、一見すると、出力された可視光が気になり遊技に集中できず、遊技意欲を失うことも考えられる。
ところが本実施形態におけるパチンコ機1では、非遊技状態である場合でさらに、隣接する他のパチンコ機において遊技者が遊技中であるとき、出力する可視光の振幅を小さくすることで、非遊技状態における待機演出動作として出力される可視光の光度を低下させている。このため本実施形態におけるパチンコ機1では、このような可視光を出力する待機演出動作が、隣接する他のパチンコ機において遊技している遊技者に対して影響を与えないようにしつつ、ホール来場者の興味を引きつけることでホール来場者による遊技開始を促すことができる。
(2)ランプ76,78の消灯
また本実施形態では、以上のように抑制することのみならず、電飾制御基板70(出力規制手段)がランプ76による可視光などの電磁波の出力を規制したり、電飾制御基板72(出力規制手段)がランプ78による可視光などの電磁波の出力を規制する手法を採用することもできる。
(3)ランプ76,78が出力する色の変更
また本実施形態では、電飾制御基板70(可視光波長短縮手段)がランプ76によって出力される可視光の波長を短くしたり、電飾制御基板72(可視光波長短縮手段)がランプ78によって出力される可視光の波長を短く制御するようにしてもよい。
まず本実施形態におけるパチンコ機1では、上記同様に可視光を出力する待機演出動作によって、隣接する他のパチンコ機1で遊技している遊技者は、ホール来場者に比べて近接した位置で可視光を視認することから可視光の光度を低下させない限り、一見すると、出力された可視光が視界に入り遊技に集中できず、遊技意欲を失うことも考えられる。
ここでまず一般的に可視光は、波長の長い赤色などの方が波長の短い青色などよりも遊技者が視認しやすいことが知られている。そこで本発明の遊技機は、ランプ76a,76b,78a,78bが出力する可視光の波長を短くすることで、非遊技状態における待機演出動作として出力される可視光の色を遊技者が視認しにくくすることができる。このためパチンコ機1では、このような可視光を出力する待機演出動作が、その可視光の光度を低下させなくても隣接する他のパチンコ機において遊技している遊技者に対して影響を与えないようにしつつ、ホール来場者の興味を引きつけることでホール来場者による遊技開始を促すことができる。
(4)スピーカ14,36が出力する音波の振幅の縮小
また本実施形態においては、波形制御基板74(音波振幅縮小手段)が、スピーカ14,36の少なくとも一方から出力される音波の振幅を小さく制御することで、音量を低下させるように制御しても良い。
本実施形態におけるパチンコ機1では、非遊技状態において、音波を出力する待機演出動作を実行すると、出力された音波がホール来場者の聴覚に訴えることでホール来場者の興味を引きつけ、ホール来場者が遊技を開始するに至る場合がある。その一方、本実施形態におけるパチンコ機1では、このような可視光を出力する待機演出動作によって、隣接する他のパチンコ機で遊技している遊技者は、ホール来場者に比べて近接した位置で出力された音波を聞くことから、一見すると、出力された音が大きすぎて耳障りで気になり遊技に集中できず、遊技意欲を失うことも考えられる。
ところが非遊技状態であるパチンコ機1では、隣接する他のパチンコ機において遊技者が遊技中である場合、スピーカ36a,36bが出力する音波の振幅を小さくすることで、非遊技状態における待機演出動作として出力される音の強度を低下させることができる。このため本実施形態におけるパチンコ機1では、このような音波を出力する待機演出動作が、隣接する他のパチンコ機において遊技している遊技者に対して影響を与えないようにしつつ、ホール来場者の興味を引きつけることでホール来場者による遊技の開始に至らせることができる。
(5)液晶表示装置51によるデモンストレーション表示の抑制
また本実施形態では、電飾制御基板72(デモンストレーション抑制手段)が、非遊技状態において液晶表示装置51による所定の画像を表示するデモンストレーションに係る待機演出動作を抑制するように制御しても良い。このようにすると本実施形態におけるパチンコ機1は、非遊技状態において、デモンストレーションに係る待機演出動作が、隣接する他のパチンコ機の遊技者に影響を与えない範囲で、できるだけホール来場者の興味を引きつけることでホール来場者による遊技の開始に至らせることができる。
また、このようなデモンストレーション表示の抑制としては、これ以外にも、例えば液晶表示装置51の表示領域を縦に2分割して左右の分割表示領域とし、電飾制御基板72が、隣接する他のパチンコ機のうち遊技者によって遊技されている側の分割表示領域によってデモンストレーション表示を抑制するとともに、もう一方の分割表示領域によるデモンストレーション表示を実行するように、液晶表示装置51を制御する構成としても良い。
(6)液晶表示装置51のバックライトの消灯
また本実施形態では、電飾制御基板72(バックライト消灯手段)が液晶表示装置51のバックライトを消灯するように待機演出動作を抑制しても良い。このような構成によれば、パチンコ機1は、非遊技状態において液晶表示装置51のバックライトを消灯することからその液晶表示装置51に何も表示されず、隣接する他のパチンコ機において遊技している遊技者に対して影響を与えないようにすることができる。このようにすると、パチンコ機1は、非遊技状態において液晶表示装置51のバックライトを消灯することからその液晶表示装置51の表示領域に何も表示されず、隣接する他のパチンコ機において遊技している遊技者に対して影響を与えないようにすることができる。
(9.変形例)
上記実施形態では、パチンコ機1が、隣接する他のパチンコ機のうち遊技状態である少なくとも一方のパチンコ機側における液晶表示装置51による待機演出動作を抑制しているが、これに限られずその逆の形態を採用することもできる。つまり具体的には、本実施形態の変形例では、隣接する他のパチンコ機のうち非遊技状態である一方のパチンコ機側における液晶表示装置51による待機演出動作を抑制するとともに、隣接する他のパチンコ機のうち遊技状態である他方のパチンコ機側における液晶表示装置51による待機演出動作を抑制せずそのまま実行するようにしても良い。
このような変形例が適用されると有用であるのは、パチンコ機1が次のような構成である場合である。まず、液晶表示装置51の表示面が、例えば「KOUTAROU」の装飾部材(装飾用のランプ78aの部分)や「VICTORY」の装飾部材(装飾用のランプ78bの部分)よりもやや窪んだ位置に配置していることである。このような構成では、隣接するパチンコ機の遊技者が、このパチンコ機1の方向に視線を向けると、これらの装飾部材の存在によりパチンコ機1の液晶表示装置51の表示面を部分的にしか視認することができない場合がある。つまり隣接するパチンコ機の遊技者が、この液晶表示装置51の表示面の手前側を「KOUTAROU」の装飾部材(装飾用のランプ78aの部分)または「VICTORY」の装飾部材(装飾用のランプ78bの部分)によって隠され、視認できない場合である。
このような場合、上記実施形態の変形例では、遊技状態である隣接する他のパチンコ機側の液晶表示装置51の表示領域による部分的な待機演出動作が装飾部材によって隠されるため、その遊技状態である隣接する他のパチンコ機の遊技者が、その部分的な待機演出動作を視認しなくて済む。一方、この遊技状態である隣接する他のパチンコ機の遊技者は、一見すると、隠されていない液晶表示装置51の残りの表示領域による部分的な待機演出動作を視認できてしまう。
しかしながら本実施形態の変形例では、隣接する他のパチンコ機のうち非遊技状態である一方のパチンコ機側における液晶表示装置51による待機演出動作を抑制するため、遊技状態である他のパチンコ機の遊技者がその液晶表示装置51による待機演出動作を視認することができないようになる。
したがって本実施形態の変形例によれば、隣接する他のパチンコ機のうち遊技状態である他方のパチンコ機側における液晶表示装置51による待機演出動作を抑制せずそのまま実行することで、ホール来場者の目を引きつけて遊技開始するように促すことができる。併せて本実施形態の変形例では、隣接する他のパチンコ機のうち非遊技状態である一方のパチンコ機側における液晶表示装置51による待機演出動作を抑制することで、この待機演出動作が、隣接する他のパチンコ機において遊技している遊技者の遊技に影響を与えないようにすることができる。
(10.その他の実施形態についての言及)
以上は一実施形態についての説明であるが、本発明の実施の形態がこれに制約されることはない。以下に、その他の実施形態についていくつか例を挙げて言及する。
上記実施形態では、隣接する他のパチンコ機が出力する音波を検出する音波検出手段として音波送受装置80a,80bを設けているが、これに限られず、1つの音波送受装置が設けられている形態であっても良い。この場合、パチンコ機1は、ランプ76a,78aおよびスピーカ36aと、ランプ76b,78bおよびスピーカ36bとをそれぞれ独立して待機演出動作およびその抑制処理を実行する代わりに、これらランプ76a,66b,78a,78bおよびスピーカ36a,36bを一括して待機演出動作を抑制する形態を採用することができる。
上記実施形態は、上記構成の弾球式遊技機のみならず、次のような構成の弾球式遊技機であっても良い。この弾球式遊技機の基本構成としては、所定の遊技領域に遊技球を発射する発射手段と、前記遊技領域内に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞したことを検出する入賞検出器と、前記始動入賞口への入賞を契機として可動片の開閉動作を実行し、遊技球を受け入れ可能とする入賞装置と、前記可動片の開閉動作に伴って前記入賞装置に受け入れられた遊技球が特定領域を通過したことを契機として前記特別遊技状態に移行させる特別遊技状態移行手段とを備えている。このような基本構成の弾球式遊技機は、さらに、上記音波検出手段、上記遊技状態監視手段および待機動作抑制手段を備えている。
また、上記各実施形態は、遊技球を用いて遊技する弾球式遊技機のみならず、いわゆるスロットマシンのようなメダルやコインといった遊技媒体を用いて遊技する回胴式遊技機にも適用することができる。
この回胴式遊技機は、その基本構成として、例えば遊技価値の掛け数を決定した状態で遊技者の操作に応じて始動と停止とを行い、その始動により図柄の表示を変動させる一方、その停止時に複数の図柄を組み合わせて表示する図柄表示装置と、前記図柄表示装置を始動させるための始動操作を受け付け可能な始動操作手段と、前記図柄表示装置を停止させるための停止操作を受け付け可能な停止操作手段と、前記図柄表示装置が停止したときの図柄の組み合わせに応じて必要な数の遊技価値を遊技者に与える遊技価値付与手段と、前記図柄表示装置の停止時に特定の図柄の組み合わせが表示されると、遊技者に有利な特別遊技状態に移行させる特別遊技状態移行手段とを備える。このような基本構成の回胴式遊技機は、さらに、上記音波検出手段、上記遊技状態監視手段および待機動作抑制手段を備えている。
またさらに上記各実施形態は、遊技球を用いて遊技する回胴式遊技機(いわゆるパロット機、パチスロット機など)にも適用することができる。この回胴式遊技機は、その基本構成として、例えば遊技媒体としての遊技球を規定個数分だけまとめて遊技価値の1単位とする遊技価値計数手段と、前記遊技価値計数手段により前記遊技価値の掛け数を決定した状態で遊技者の操作に応じて始動と停止とを行い、その始動により図柄の表示を変動させる一方、その停止時に複数の図柄を組み合わせて表示する図柄表示装置と、前記図柄表示装置を始動させるための始動操作を受け付け可能な始動操作手段と、前記図柄表示装置を停止させるための停止操作を受け付け可能な停止操作手段と、前記図柄表示装置が停止したときの図柄の組み合わせに応じて必要な数の遊技価値に相当する個数分の遊技球を遊技者に与える遊技価値付与手段と、前記図柄表示装置の停止時に特定の図柄の組み合わせが表示されると、遊技者に有利な特別遊技状態に移行させる特別遊技状態移行手段とを備える。このような基本構成の回胴式遊技機は、さらに、上記音波検出手段、上記遊技状態監視手段および待機動作抑制手段を備えている。
本発明の実施形態としての遊技機が適用されたパチンコ機の正面図である。 パチンコ機の前面枠や本体枠を開放した状態を示す斜視図である。 遊技盤の構成例を示す正面図である。 パチンコ機の制御構成を概略的に示したブロック図である。 サブ統合基板における遊技状態判定処理の手順の一例を示すフローチャートである。 音波発生方向特定処理の手順の一例を示すフローチャートである。 サブ統合基板による待機演出処理の手順の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 パチンコ機(遊技機)
14 スピーカー(演出動作実行手段)
36 スピーカー(演出動作実行手段)
51 液晶表示装置(演出動作実行手段)
56 主制御基板(遊技制御手段)
68 サブ統合基板(遊技状態監視手段)
68c CPU(遊技状態監視手段、待機動作抑制手段)
76 ランプ(演出動作実行手段、光出力手段)
78 ランプ(演出動作実行手段、光出力手段)
80a 音波送受装置(音波検出手段)

Claims (1)

  1. 遊技媒体の消費に応じて遊技が進行する通常遊技状態にて、所定の条件を満たした場合、前記通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行する遊技機において、
    前記通常遊技状態および前記特別遊技状態における遊技動作を制御する遊技制御手段と、
    遊技の進行に応じた演出動作を制御するとともに、遊技者によって遊技されていない非遊技状態が所定期間にわたり継続すると、前記遊技の進行に応じた演出動作とは異なる待機演出動作を制御する演出制御手段と、
    前記演出制御手段の制御によって、前記非遊技状態における待機演出動作を実行する演出動作実行手段とを備え、
    当該遊技者の遊技操作にかかわることなく、前記演出動作実行手段における待機演出態様を変更しうることを特徴とする遊技機。
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