JP2009047237A - アクチュエータシステム - Google Patents

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    • F15B15/00Fluid-actuated devices for displacing a member from one position to another; Gearing associated therewith
    • F15B15/08Characterised by the construction of the motor unit
    • F15B15/14Characterised by the construction of the motor unit of the straight-cylinder type
    • F15B15/1423Component parts; Constructional details
    • F15B15/1466Hollow piston sliding over a stationary rod inside the cylinder

Abstract

【課題】複数のアクチュエータを含み、全体として小型化を実現できるとともに、外力の影響によらず安定した性能を発揮できるアクチュエータシステムを提供する。
【解決手段】第1アクチュエータは、中空構造で構成され、第1アクチュエータ本体1の第1シリンダ11内を摺動する第1ピストンロッド12aを有する第1ピストン12と、モータ2の回転により流体を供給するポンプ3と、モータ2の回転を制御するコントローラ4と、第1ピストンロッド12aの内周面と嵌合し、内側にリザーバ油室10を内蔵するスタンドパイプ16と、を備える。第2アクチュエータは、第2アクチュエータ本体31の第2シリンダ41内を摺動する第2ピストンロッド42aを有する第2ピストン42と、第1アクチュエータ本体1から第2アクチュエータ本体31内に導き入れる流体をその流体圧力に応じて調整するプライオリティバルブ33と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のアクチュエータを含むアクチュエータシステムに関し、特に、スペースの制約が厳しくて小型化が強く要求される航空機に好適なアクチュエータシステムに関する。
従来一般に、中型以上の航空機では油圧供給系統を装備し、その油圧力を利用して舵面の操作、降着装置の脚揚降、ブレーキ及び脚ステアリング駆動を行っている。これらの操作にアクチュエータが用いられる。最近では、エンジンの軸出力により駆動される油圧源を排除し、燃費向上を図った全電動化の方向に向かっている。
航空機に装備された油圧供給系統を廃し、個々のアクチュエータが電力で自己完結的な作動を行えるようになれば、燃費向上と共に次世代の信頼性飛行システムとして注目されることになる。例えば、従来の油圧供給系統では、アクチュエータの作動/非作動にかかわらず、アクチュエータに油等の高圧の流体を常に供給し続けなければならなかったが、アクチュエータの作動が必要な時にだけ電力を与えれば行えるとなると、運用面での省エネルギー化に貢献できるとともに、高圧油圧配管を広範に張り巡らすことを排除できることになる。
現在のところでは、そのようなアクチュエータとして2つのタイプが実用化されており、その1つはEHA(Electro Hydrostatic Acutuator)であり、もう1つはEMA(Electro Mechanical Actuator)である。EHAは、内部に油圧系統が存在しており、これを作動させる油圧ポンプ用のモータには外部から電力が動力として供給される。一方、EMAは、電気モータで作動する構造であり、完全に油圧系統を排除したものとなっている。
EHAとEMAを比較した場合、EMAの方が油圧系統を内在させないことから、シンプルな構造となり、小型化、軽量化の面でより有利であるとされている。しかし、現実には、高い信頼性が要求される航空機用のアクチュエータとしては、構成部品の機械的連動で作動するEMAは、構成部品間のジャミング等によるアクチュエータ不作動に対しての容易な解決策がなく、高い信頼性を確保することが難しいことから、EHAの方が主流となっている。
航空機で使用されるEHAでは、小型化及び軽量化に対する要求が強いため、種々の検討が行われている。一般に、従来のEHAでは、モータ、ポンプ及びリザーバ(アキュムレータ)機構がアクチュエータ本体とは別個に外付けで装備されており(例えば特許文献1参照。)、EHA装置全体の小型化、更に軽量化を阻害する要因になっている。
このような問題を解決するために、本出願人は、一般的なEHAでは外付けで装備されていたリザーバを、中空構造で構成されたピストンロッドの中に内蔵する、いわゆるリザーバ内蔵型アクチュエータを、EHA装置全体の小型化を図ったアクチュエータとして提案している(例えば特許文献2参照。)。
図9は、従来のリザーバ内蔵型アクチュエータの構成を説明する断面構成図である。同図に示すアクチュエータでは、流体配管6を内蔵しており、アクチュエータ本体1並びにモータ2、ポンプ3及びコントローラ4が一体に構成されている。アクチュエータ本体1は、シリンダ11と、シリンダ11内を摺動するピストン12とからなり、ピストン12は、ピストンロッド12aとピストンヘッド12bとを備えている。
ピストンロッド12aは両端が閉塞された中空構造であって、その周方向の複数箇所に径方向に貫通した流通孔9を設けることにより、リザーバ5を内蔵する構造となっている。ピストンロッド12aに内蔵されるリザーバ5は、流体を貯留するリザーバ油室10と、フリーピストン14を介して不活性ガスを保持するガス室13とを設けて二重構造となっており、ガス室13へはガスバルブ15を通して窒素(N2)ガス等の不活性ガスが注入される。
図9に示すアクチュエータでは、ボア側油室7に流体を供給することにより、シリンダ11に対してピストン12を外側へ(図9中の白抜き矢印の方向)伸び出させる伸出運動が行われ、アニュラス側油室8に流体を供給することにより、シリンダ11に対してピストン12を内側へ(図9中の黒塗りつぶし矢印の方向)引き込ませる引込運動が行われる。
このような構造のもとでリザーバが正常に機能する場合は、伸出運動の際に、流体駆動用のポンプ3の作動により、アニュラス側油室8内の流体が流体配管6を通じてボア側油室7に供給されるが、単位ストローク当たり必要となる流体量はアニュラス側油室8に比べボア側油室7が大きくなるため、ボア側油室7には、アニュラス側油室8から供給される流体に加え、リザーバ油室10から補充される流体が供給される。このとき、リザーバ油室10内の流体は、フリーピストン14を介し、ガス室13内の不活性ガスの圧力により流通孔9から押し出されてアニュラス側油室8に供給されることになる。
特開2002−54604号公報 特開2006−105364号公報
しかし、上述した従来のリザーバ内蔵型アクチュエータでは、ピストン12を伸び出させる方向に外力が作用した場合、アニュラス側油室8内の流体が高圧状態となり、同時に、アニュラス側油室8と流通孔9により連通しているリザーバ油室10内に貯留されている流体も高圧状態となる。
このような場合には、フリーピストン14で密閉されたガス室13内の不活性ガスが流体の圧力に抗することができず、ボア側油室8に最終的に供給すべき流体が、リザーバ油室10から供給できなくなり、アクチュエータとしての機能に支障をきたすことになる。つまり、アクチュエータに作用する外力により、リザーバ機能に悪影響を及ぼすことが懸念される。
更に、本来供給されるべき流体が、リザーバ油室10から供給されないため、流体量が不足し、流体の吸込側に相当するポンプ部位でキャビテーションが発生することや、キャビテーションに伴うポンプ3の性能低下、騒音、振動、エロージョン等の発生も懸念される。
また、アクチュエータは、航空機における多数の個所にそれぞれ配備されて、個々に作動して所望の操作を実行させるわけであるが、1つの一連の操作の中で複数のアクチュエータを必要とすることが多い。従来は、一連の操作に用いられる複数のアクチュエータを別個独立した系統で配備していた。そのため、アクチュエータ個々を見れば、EHAやEMAを採用することで小型を実現できたが、一連の操作に用いられるアクチュエータ全体として見れば、必ずしも小型化が実現されているとはいえない状況であった。
そこで本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、一連に作動する複数のアクチュエータを含むアクチュエータシステムであって、全体として小型化を実現できるとともに、外力の影響によらず安定した性能を発揮できるアクチュエータシステムを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本発明によるアクチュエータシステムは、第1アクチュエータと第2アクチュエータを含むアクチュエータシステムであって、以下のように構成される。前記第1アクチュエータは、シリンダ式の第1アクチュエータ本体と、中空構造で構成され、前記第1アクチュエータ本体の第1シリンダ内を摺動する第1ピストンロッドを有する第1ピストンと、モータと、前記モータの回転に応じて流体を供給するポンプと、前記第1ピストンの運動に応じて前記モータの回転を制御するコントローラと、前記第1ピストンの運動に応じて生ずる体積差に対応する流体の供給量を調整するリザーバと、前記第1シリンダ内に突出して前記第1ピストンロッドの内周面と嵌合し、内側に前記リザーバを内蔵するスタンドパイプと、を備える。そして、前記第2アクチュエータは、前記第1アクチュエータ本体内の流体を導き入れるシリンダ式の第2アクチュエータ本体と、前記第2アクチュエータ本体の第2シリンダ内を摺動する第2ピストンロッドを有する第2ピストンと、前記第2アクチュエータ本体内に導き入れる流体をその流体圧力に応じて調整するプライオリティバルブと、を備える。
このような構成にすると、第1アクチュエータについて、第1シリンダ内に第1ピストンロッドの内周面と嵌合するようにスタンドパイプを設置し、その内側にリザーバを内蔵しているため、第1アクチュエータ単独での小型化が可能になるとともに、リザーバ油室を第1アニュラス側油室及び第1ボア側油室から分離することが可能となる。これにより、リザーバ油室が外力に起因する流体の高圧化による影響を受けることがなく、安定したリザーバ機能が期待できる。これと同時に、第1ボア側油室内に突出するようにスタンドパイプを設置しているため、第1ボア側油室の作動に要する流体量が減少し、第1アニュラス側油室と第1ボア側油室の単位ストローク当たり必要となる流体量の差が小さくなり、必要なリザーバの容積を小さくすることができる。
しかも、第2アクチュエータについて、プライオリティバルブを設けることにより、第1アクチュエータの作動に伴う流体を利用して作動させることができる。従って、第2アクチュエータには専用のモータやポンプが不要であり、その分部品点数が減る。そのため、一連に作動する第1アクチュエータと第2アクチュエータを含めたアクチュエータシステム全体としての小型化が可能となる。
ここで、実用性を踏まえると、前記第1アクチュエータが航空機の降着装置として配備される脚揚降用アクチュエータであり、前記第2アクチュエータがその脚揚降用アクチュエータと一連に作動するダウンロック用アクチュエータであるとよい。
また、第2アクチュエータの仕様として伸出運動時に高出力が要求される場合、前記第2アクチュエータが片ロッド方式のアクチュエータであって、前記第2ピストンの引込運動の際に引込力を与えるコイルばねを備えることが好ましい。
第2アクチュエータの仕様として伸出運動及び引込運動の出力が要求される場合、前記第2アクチュエータが両ロッド方式のアクチュエータであることが好ましい。
また、第1アクチュエータが引込運動に移行するときに第2アクチュエータが先ず作動できるようにするために、前記第1シリンダは、前記第1ピストンが引込運動を行う際に流体が供給される第1アニュラス側油室と、伸出運動を行う際に流体が供給される第1ボア側油室とを形成し、前記リザーバは、これら第1アニュラス側油室及び第1ボア側油室から互いに分離し、流体配管を介して互いに接続されていて、前記第1アニュラス側油室からの前記流体配管に前記プライオリティバルブが配置されているとよい。
更に、必要な流体量に応じてリザーバ油室から流体を供給できるようにするために、前記リザーバが流体を貯留するリザーバ油室と、フリーピストンにより仕切られた弾性支持部とからなる二重構造であり、前記弾性支持部が弾性支持体としてコイルばねを備えるとよい。
本発明のアクチュエータシステムによれば、1つの操作の中で一連に作動する第1アクチュエータと第2アクチュエータを含むとき、全体として小型化を実現できるとともに、外力の影響によらず安定した性能を発揮できる。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳述する。先ず、本発明の第1実施形態のアクチュエータシステムについて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態のアクチュエータシステムの全体を示す断面構成図である。アクチュエータシステムは、例えば航空機の降着装置用として配備され、その構成要素であるアクチュエータは、脚揚降や、前脚ステアリングや、3軸6輪型主脚の最後尾に位置する1軸2輪の回転操作や、複数の車軸を有する主脚における任意の単数又は複数の車軸の回転操作や、同主脚の姿勢制御に用いられる。
本実施形態では、第1アクチュエータとして、脚の上げ下げを直接司る脚揚降用アクチュエータを適用し、第2アクチュエータとして、脚下げの状態を固定するダウンロック装置のロック/解除に用いられるダウンロック用アクチュエータを適用する場合を例示する。ダウンロック用アクチュエータ(第2アクチュエータ)は、脚を機体内に引き上げる操作の際に、脚揚降用アクチュエータ(第1アクチュエータ)の作動の前段で、脚の固定ロックを解除するために作動する。つまり、第1アクチュエータと第2アクチュエータは、脚の引き上げ操作の中で一連に作動するものである。
図1に示すように、先ず、基本となる第1アクチュエータはリザーバ内蔵型アクチュエータであって、シリンダ式の第1アクチュエータ本体1と、第1アクチュエータ本体1の第1シリンダ11内を摺動する第1ピストン12とからなる。第1ピストン12は、第1ピストンロッド12aと第1ピストンヘッド12bとを備えており、両者を結合することによって構成される。また、第1ピストンロッド12aは一端が開放された中空構造で構成されていて、第1シリンダ11内に突出するスタンドパイプ16が、第1ピストンロッド12aの開放された一端からその内周面と嵌合するように配置される。
第1シリンダ11内は、第1ピストンヘッド12bを間に挟んで、第1ボア側油室7と第1アニュラス側油室8とに区画される。また、スタンドパイプ16の内部にリザーバとしてのリザーバ油室10が内蔵される。
第1アクチュエータでは、外部から加わる負荷に対しては、第1ボア側油室7に流体を供給することにより、第1シリンダ11に対して第1ピストン12を外側へ(図1中の白抜き矢印の方向)伸び出させる伸出運動が行われ、第1アニュラス側油室8に流体を供給することにより、第1シリンダ11に対して第1ピストン12を内側へ(図1中の黒塗りつぶし矢印の方向)引き込ませる引込運動が行われる。
ここで、第1アクチュエータでは、流体配管6が設けられていて、その流体配管6の経路中にポンプ3が設けられ、このポンプ3を駆動するモータ2が装備されている。流体配管6は、第1ボア側油室7と第1アニュラス側油室8とリザーバ油室10に接続されている。ポンプ3は、第1アニュラス側油室8からの流体配管6とポンプ部位3aで、第1ボア側油室7からの流体配管6とポンプ部位3bで、リザーバ油室10からの流体配管6とポンプ部位3cでそれぞれ接続している。上述の通り、第1アクチュエータに負荷が加わった場合、ポンプ3がモータ2の回転に応じて第1アクチュエータ本体1の第1シリンダ11内に流体を供給し、外部から加わる負荷に対抗させる。
このときに、第1シリンダ11に対して第1ピストン12を伸出運動させるか引込運動させるかは、第1ボア側油室7へ流体を供給するか、又は第1アニュラス側油室8へ流体を供給するかに依存するため、コントローラ4は、第1シリンダ11の運動に応じてモータ2の回転方向を切り替えるとともに、回転速度を調整する。
このように、第1アクチュエータでは、スタンドパイプ16を中空構造の第1ピストンロッド12aの内周面に嵌合するように構成し、リザーバをスタンドパイプ16の内部に内蔵する構造とした。このように構成することで、リザーバを外付けで装備することを回避できることから、第1アクチュエータ単独での小型化が可能になるとともに、リザーバ油室10を第1ボア側油室7及び第1アニュラス側油室8から分離できるので、第1アクチュエータに作用する外力の影響がリザーバに作用することがない。よって、安定したリザーバ性能が期待できる。また、第1ボア側油室7内に突出するようにスタンドパイプ16を設置しているため、第1ボア側油室7の作動に要する流体量が減少し、第1アニュラス側油室8と第1ボア側油室7の単位ストローク当たりで必要となる流体の体積差が小さくなり、必要とされるリザーバの容積を小さくできる。
更に、スタンドパイプ16の内部に内蔵されるリザーバは、流体を貯留するリザーバ油室10と、フリーピストン14を介して弾性支持体17を設けた弾性支持部との二重構造にすることができる。弾性支持体17は、特に限定しないが、慣用の圧縮コイルばねが適用可能である。コイルばねを使用する場合は、必要長を有する一本のコイルばねを用いる形式や、スペーサを挟んで複数のコイルばねを必要長だけ直列する形式等が適宜選択できる。このような構成にすれば、弾性支持体17によってフリーピストン14がリザーバ油室10に向けて付勢されているため、必要な流体量に応じて、リザーバ油室10内の流体を流体配管6に送り出したり、流体配管6からリザーバ油室10内に流体を受け入れたりすることができるようになる。
続いて、第1アクチュエータに付随する第2アクチュエータは、シリンダ式の第2アクチュエータ本体31と、第2アクチュエータ本体31の第2シリンダ41内を摺動する第2ピストン42とからなる。第2ピストン42は、第2ピストンロッド42aと第2ピストンヘッド42bとを備えており、両者を結合することによって構成される。本実施形態での第2アクチュエータは、第2ピストンヘッド42bより1本のロッドが突き出すいわゆる片ロッド方式のアクチュエータである。片ロッド方式のアクチュエータは、伸出運動時に高出力が要求される場合に好適に用いられる。
第2シリンダ41内は、第2ピストンヘッド42bを間に挟んで、第2ボア側油室37と第2アニュラス側油室38とに区画される。第2アニュラス側油室38内には圧縮コイルばね32が配設されている。
第2アクチュエータでは、第2ボア側油室37に流体が導入されることにより、第2シリンダ41に対して第2ピストン42を外側へ(図1中の実線矢印の方向)伸び出させる伸出運動が行われ、コイルばね32の弾性力により、第2シリンダ41に対して第2ピストン42を内側へ(図1中の破線矢印の方向)引き込ませる引込運動が行われる。ここでの第2アニュラス側油室38は、第1アクチュエータにおけるリザーバ油室10とともに、第2ボア側油室37との流体の体積差を調整するリザーバとして機能する。
ここで、第2アクチュエータは、第1アクチュエータにおける第1アニュラス側油室8からポンプ3に至る流体配管6の経路中に設けられる。第2アクチュエータと第1アクチュエータの第1アニュラス側油室8との間には、流体配管6の経路中に、プライオリティバルブ(以下、「PRV」と記すことがある)33が設けられている。PRV33は、一方向への流体の流通は、流体圧力がある設定圧力値を超えると経路を開いて流体を流通させ、逆方向への流体の流通は、流体圧力にかかわらず経路を開いて流体を流通させる機能を持つ。本実施形態のPRV33では、前記一方向が第1アクチュエータの第1アニュラス側油室8に向く方向であり、前記逆方向がポンプ3に向く方向である。
次に、本実施形態のアクチュエータシステムの動作を説明する。先ず、外部から加わった負荷に対抗するため、具体的には脚を下げるため、第1アクチュエータにおける第1シリンダ11に対して第1ピストン12を伸び出させる場合(図1中の白抜き矢印参照。)には、コントローラ4からの信号でポンプ部位3a及びポンプ部位3cが吸込側に、ポンプ部位3bが吐出側になるようにモータ2の回転が切り替えられる。これにより、第1アクチュエータにおける第1ボア側油室7、第1アニュラス側油室8及びリザーバ油室10の流体と、第2アクチュエータにおける第2ボア側油室37及び第2アニュラス側油室38の流体が解放される。
流体を送るポンプ3の作動により、第1アクチュエータにおける第1アニュラス側油室8の流体がPRV33を通じた後第1ボア側油室7に供給されるが、単位ストローク当たりで必要となる流体量は第1アニュラス側油室8に比べ第1ボア側油室7が大きくなるため、第1アニュラス側油室8から供給される流体に加え、リザーバ油室10からも流体が補充される。
但し、その初期段階では、ポンプ3の上流域となる流体配管6内の流体圧力が低圧になるため、第2アクチュエータにおいて、コイルばね32の弾性力により、第2シリンダ41に対して第2ピストン42が引き込まれる(図1中の破線矢印参照。)。第2ピストン42が完全に引き込まれると、脚のロックが可能な状態になる。
そして、第1アクチュエータにおいて、第1ボア側油室7に流体が十分に供給されると、外部から加わった負荷に対向するように、第1ピストン12が伸出側へ移動する。第1ピストン12が完全に伸び出すと、脚が完全に下がりロックされた状態になる。
一方、ロック状態の脚を上げるために、外部からの負荷に抗して第1アクチュエータにおける第1シリンダ11に対して第1ピストン12を引き込ませる場合(図1中の黒塗りつぶし矢印参照。)には、コントローラ4からの信号でポンプ部位3bが吸込側に、ポンプ部位3a及びポンプ部位3cが吐出側になるようにモータ2の回転が切り替えられる。これにより、第1アクチュエータにおける第1ボア側油室7、第1アニュラス側油室8及びリザーバ油室10の流体と、第2アクチュエータにおける第2ボア側油室37及び第2アニュラス側油室38の流体が解放される。
ポンプ3の作動により、第1アクチュエータにおける第1ボア側油室7の流体がPRV33を通じた後第1アニュラス側油室8に供給されるが、ストロークに必要な流体量は第1ボア側油室7に比べ第1アニュラス側油室8の方が小さくなるため、第1ボア側油室7から吐き出される流体の一部は、流体配管6を通してリザーバ油室10に貯留される。
但し、その初期段階では、ポンプ3の下流域となる流体配管6内の流体は、PRV33によって流体圧力がある圧力値になるまで堰き止められて、流体圧力が高圧になる。そのため、第2アクチュエータにおいて、第2ボア側油室37に流体が導入され、これにより第2シリンダ41に対して第2ピストン42が伸び出され(図1中の実線矢印参照。)、脚のロックが解除される。第2ピストン42が完全に伸び出されると、ポンプ3からPRV33までの流体配管6内の流体圧力が更に高まってPRV33が開き、PRV33を流体が流通し始める。
そして、第1アクチュエータにおいて、第1アニュラス側油室8に流体が十分に供給されると、外部からの負荷に抗するように、第1ピストン12が引込側へ移動する。第1ピストン12が完全に引き込まれると、脚が完全に上がった状態になる。
このように、第2アクチュエータでは、PRV33によって第2アクチュエータ本体31内に導入する流体がその流体圧力に応じて調整され、第1アクチュエータの作動に伴う流体を利用して第2アクチュエータを作動させることができる。特に、第1アクチュエータが脚上げのために引込運動に移行するときに、一連の作動の中で、第2アクチュエータが先ず、脚のロックを解除するために伸出運動の作動を行える。従って、第2アクチュエータには専用のモータやポンプが不要であり、その分部品点数が減る。そのため、一連に作動する第1アクチュエータと第2アクチュエータを含めたアクチュエータシステム全体としての小型化が可能となる。
なお、本実施形態では、第2アクチュエータにおける第2アニュラス側油室38と第2ボア側油室37とを互いに配管接続し、第2アニュラス側油室38を第2ボア側油室37との流体の体積差を調整するリザーバとして機能させているが、両者を互いに配管接続せずに、第2アニュラス側油室38を外気に開放させるようにしても構わない。但しその場合は、リザーバとしての第1アクチュエータのリザーバ油室10の負担が大きくなり、場合によっては別途リザーバの設置が必要になる。
図2は、第1実施形態のアクチュエータシステムにおける第1アクチュエータの全体構成例を示す斜視図である。本実施形態での第1アクチュエータは、リザーバ(リザーバ油室10)をスタンドパイプ16の内側に内蔵したリザーバ内蔵型アクチュエータであるため、リザーバを外付けで装備する必要がなく、更に、上述したスタンドパイプ16の効果で、必要なリザーバの容積を小さくできるため、同図に示すように、コンパクトな形状が可能となる。
また、このような第1アクチュエータは、リザーバ油室10が第1ボア側油室7及び第1アニュラス側油室8から分離する構成を採用しているが、図2に示すように、通常のアクチュエータが有する第1引込側流路入口18及び第1伸出側流路入口19に加え、リザーバ流路入口20を設けることにより、複雑な加工や設備を要することなく、流体配管6を介してリザーバ油室10を接続することが容易となる。
続いて、本実施形態のアクチュエータシステムにおける第1アクチュエータ及び第2アクチュエータの引込及び伸出運動に関する流体流れの一例を説明する。
先ず、脚上げ操作について説明する。
図3〜図5は、第1実施形態のアクチュエータシステムにおける第1アクチュエータの引込運動及び第2アクチュエータの伸出運動する際の様子を示す油圧回路図であって、そのうち、図3は初期段階を示し、図4は中期段階を示し、図5は終期段階を示している。なお、図3〜図5、及び後述する図6、図7に図示されたモータ2の回転方向は、本実施形態の油圧回路におけるモータの動作を説明するために便宜的に設定したものであり、ピストンの伸出及び引込運動とモータの回転方向との関係を限定するものではない。
ここでのPRV33は、第1アクチュエータの第1アニュラス側油室8への流体の流通を流体圧力が設定圧力値になるまで堰き止めてその設定圧力値を超えれば許容するプレッシャーリリーフ弁33aと、これとは逆方向である第1アニュラス側油室8からの流体の流通は自由に許容する逆流防止弁33bとから構成されている。そのリリーフ弁33aと逆流防止弁33bは並列して配置される。
先ず、ロック状態の脚を上げるために、第1アクチュエータの伸出しきった第1ピストン12を引き込ませる場合には、図3に示すように、コントローラ4からの信号により、モータ2が反時計回り(図中の矢印B参照。)に回転し、ポンプ部位3aが吐出側に、ポンプ部位3dが吸込側になる。これにより、第1アクチュエータにおける第1ボア側油室7、第1アニュラス側油室8及びリザーバ油室10の流体と、第2アクチュエータにおける第2ボア側油室37及び第2アニュラス側油室38の流体が解放される。
すると、先ずは、PRV33のリリーフ弁33a及び逆流防止弁33bによって第1アニュラス側油室8への流体の流通が堰き止められているため、第1ボア側油室7に貯留された流体は第1伸出側流路入口19から流出せず、リザーバ油室10に貯留された流体がリザーバ流路入口20から流体配管6に流出し、分岐点23bに至る。そして、分岐点23f及び逆流防止弁21を経て分岐点23cに至り、更にポンプ3を介して、分岐点23e、逆流防止弁26及び分岐点23dを経由し、第2アクチュエータの第2伸出側流路入口49に到達して第2ボア側油室37に導入される。
このようにして第2ボア側油室37に流体が十分に供給されるのに伴い、第2アクチュエータにおける第2ピストン42がコイルばね32の弾性力に抗して伸出側へ移動し、脚のロックが解除される。なお、その際、第2アニュラス側油室38内の流体の一部は、第2引込側流路入口48から流出し、リザーバ油室10からの流体と合流して第2ボア側油室37に導入される。
第2ピストン42が完全に伸び出されると、流体の流れが一時的に止まり、ポンプ3の継続作動に従って、ポンプ3からPRV33までの流体配管6内の流体圧力が次第に高まっていく。そして、その流体圧力がリリーフ弁33aの設定圧力値を超えると、PRV33のリリーフ弁33aが開き、ここを流体が流通し始める。
すると今度は、図4に示すように、ポンプ3の作動により、第1ボア側油室7に貯留された流体は、矢印F(斜線を施した矢印)に沿い、第1伸出側流路入口19から分岐点23aに到達し、分岐点23aから分流バルブ22に通じる流路を流れ、分流バルブ22を通過した後、分岐点23bに達し、第1アニュラス側油室8に向かう流体と、リザーバ油室10に向かう流体に分流される。
リザーバ油室10に向かう流体は、矢印G(白抜き矢印)に沿い、リザーバ流路入口20に達し、リザーバ油室10に貯留される。また、第1アニュラス側油室8に向かう流体は、矢印H(黒抜き矢印)に沿い、分岐点23f、逆流防止弁21、分岐点23c、ポンプ3、分岐点23e、逆流防止弁26及びリリーフ弁33aを経由して第1引込側流路入口18に到達し、第1アニュラス側油室8に供給される。このようにして、第1アニュラス側油室8に流体が十分に供給されるのに伴い、第1アクチュエータにおける第1ピストン12が引込側へ移動する。
そして、図5に示すように、第1ピストン12が完全に引き込まれると、脚が完全に上がった状態になる。その後、コントローラ4からの信号によってモータ2の駆動を停止し、一連の脚上げ操作が完了する。
引き続き、脚下げ操作について説明する。
図6、図7は、第1実施形態のアクチュエータシステムにおける第1アクチュエータの伸出運動及び第2アクチュエータの引込運動する際の様子を示す油圧回路図であって、そのうち、図6は初期段階を示し、図7は終期段階を示している。
先ず、航空機内に収納された脚を下げるために、第1アクチュエータの引込しきった第1ピストン12を伸び出させる場合には、図6に示すように、コントローラ4からの信号により、モータ2が時計回り(図中の矢印A参照。)に回転し、ポンプ部位3aが吸込側に、ポンプ部位3dが吐出側になる。これにより、第1アクチュエータにおける第1ボア側油室7、第1アニュラス側油室8及びリザーバ油室10の流体と、第2アクチュエータにおける第2ボア側油室37及び第2アニュラス側油室38の流体が解放される。
すると、ポンプ3の作動により、第1アニュラス側油室8に貯留された流体は、矢印C(黒抜き矢印)に沿い、第1引込側流路入口18からPRV33の逆流防止弁33b及び分岐点23dを経由し、分流バルブ22に通じる流路を流れ、分流バルブ22を通過した後、分岐点23bに達する。一方、リザーバ油室10に貯留された流体は、矢印D(白抜き矢印)に沿い、リザーバ流路入口20から分岐点23bに達する。
そして、分岐点23bにおいて、第1アニュラス側油室8からの供給に加え、リザーバ油室10からも補充された流体は、矢印E(斜線を施した矢印)に沿い、分岐点23bから分岐点23fを経て、逆流防止弁24及び分岐点23eを流れ、ポンプ3を介して分岐点23c、逆流防止弁25及び分岐点23aを経由し、伸出側流路入口19に達し、第1ボア側油室7に供給される。
その際に先ず、ポンプ3の上流域に配置されている第2アクチュエータでは、第2ボア側油室37及び第2アニュラス側油室38の流体圧力が低圧になるため、第2ピストン42がコイルばね32の弾性力を受けて引込側に移動し、脚のロックが可能な状態になる。なお、その際、第2ボア側油室37内の流体の一部は、第2伸出側流路入口49から流出し、第2アニュラス側油室38に向かう流体と、第1ボア側油室7に向かう流体とに分流される。
一方、第1アニュラス側油室8及びリザーバ油室10から第1ボア側油室7に流体が十分に供給されるのに伴い、第1アクチュエータにおける第1ピストン12が伸出側へ移動する。
そして、図7に示すように、第1ピストン12が完全に伸びると、脚が完全に下がりロックされた状態になる。その後、コントローラ4からの信号によってモータ2の駆動を停止し、一連の脚下げ操作が完了する。
次に、本発明の第2実施形態のアクチュエータシステムについて説明する。
図8は、本発明の第2実施形態のアクチュエータシステムの全体を示す断面構成図である。本第2実施形態の特徴は、上記した第1実施形態における第2アクチュエータに関する構成を変形した点にある。なお、同図中で図1〜図7と同じ名称で同じ機能を果たす部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図8に示すように、本実施形態での第2アクチュエータは、第2ピストン42bの両側に1本ずつロッドが突き出すいわゆる両ロッド方式のアクチュエータである。両ロッド方式のアクチュエータは、伸出運動及び引込運動の出力が要求される場合に好適に用いられる。
本実施形態では、第2アクチュエータにおける第2ボア側油室37は、上記第1実施形態と同様にPRV33とポンプ3の間の流体配管6に接続されている一方、第2アニュラス側油室38は、第1アクチュエータの第1ボア側油室7からの流体配管6に接続されている。
このような構成にすると、脚上げ操作のために、第1アクチュエータにおける第1ピストン12を引き込ませる場合(図8中の黒塗りつぶし矢印参照。)、上記第1実施形態と同様に、ポンプ3の作動に従って、その初期段階で、第2アクチュエータにおける第2ボア側油室37に流体が導入される。これにより第2ピストン42が伸び出され(図8中の実線矢印参照。)、脚のロックが解除される。
一方、脚下げ操作のために、第1アクチュエータにおける第1ピストン12を伸び出させる場合(図8中の白抜き矢印参照。)、ポンプ3の作動に従って、その初期段階で、ポンプ3の下流域となる流体配管6内の流体圧力が高圧になるため、第1アクチュエータのボア側油室7に供給される流体は、先ずは第2アクチュエータにおける第2アニュラス側油室38に流体が導入される。これにより第2ピストン42が引き込まれ(図8中の破線矢印参照。)、脚のロックが可能な状態になる。
なお、本実施形態では、第2アクチュエータにおける第2ピストン42の引込運動を流体によって行わせるようにしているため、上記第1実施形態でのようなコイルばね32は必須ではないが、補助的な引込力を与えるためにコイルばね32を設けても構わない。
ところで、第1アクチュエータに関して、エネルギー消費について付言すると、アニュラス側油室とボア側油室で作用するピストンヘッドの有効面積に差が生じることから、引込運動よりも、伸出運動の方がより大きなエネルギーを消費することになる。この消費エネルギーの不均衡は、アニュラス側油室とボア側油室で作用するピストンヘッドの有効面積の差が大きいほど顕著になる。
これに対し、本発明での第1アクチュエータは、スタンドパイプ16を配置しており、上記の第1ピストンヘッド12bの有効面積の差が低減されるように設計されているので、消費エネルギーの不均衡を改善することができる。
このように本発明での第1アクチュエータは、上述した小型化及びリザーバ性能の安定という観点のみならず、エネルギーの有効利用という観点からも優れたアクチュエータであると言える。
その他本発明は上記の各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、第1アクチュエータ、第2アクチュエータをともにEHAとしたが、一方をEHAとし他方をEMAとしてもよいし、両方ともEMAとしてもよい。
本発明のアクチュエータシステムによれば、1つの操作の中で一連に作動する第1アクチュエータと第2アクチュエータを含むとき、全体として小型化を実現できるとともに、外力の影響によらず安定した性能を発揮できる。よって、スペースの制約が厳しくて小型化が強く要求される航空機用のアクチュエータシステムとして極めて有用である。
本発明の第1実施形態のアクチュエータシステムの全体を示す断面構成図である。 第1実施形態のアクチュエータシステムにおける第1アクチュエータの全体構成例を示す斜視図である。 第1実施形態のアクチュエータシステムにおける第1アクチュエータの引込運動及び第2アクチュエータの伸出運動する際の初期段階の様子を示す油圧回路図である。 第1実施形態のアクチュエータシステムにおける第1アクチュエータの引込運動及び第2アクチュエータの伸出運動する際の中期段階の様子を示す油圧回路図である。 第1実施形態のアクチュエータシステムにおける第1アクチュエータの引込運動及び第2アクチュエータの伸出運動する際の終期段階の様子を示す油圧回路図である。 第1実施形態のアクチュエータシステムにおける第1アクチュエータの伸出運動及び第2アクチュエータの引込運動する際の初期段階の様子を示す油圧回路図である。 第1実施形態のアクチュエータシステムにおける第1アクチュエータの伸出運動及び第2アクチュエータの引込運動する際の終期段階の様子を示す油圧回路図である。 本発明の第2実施形態のアクチュエータシステムの全体を示す断面構成図である。 従来のリザーバ内蔵型アクチュエータの構成を説明する断面構成図である。
符号の説明
1 第1アクチュエータ本体
2 モータ
3 ポンプ
3a、3b、3c、3d ポンプ部位
4 コントローラ
6 流体配管
7 第1ボア側油室
8 第1アニュラス側油室
9 流通孔
10 リザーバ油室
11 第1シリンダ
12 第1ピストン
12a 第1ピストンロッド
12b 第1ピストンヘッド
16 スタンドパイプ
17 弾性支持体(コイルばね)
18 第1引込側流路入口
19 第1伸出側流路入口
20 リザーバ流路入口
21、24、25、26 逆流防止弁
22 分流バルブ
23a、23b、23c、23d、23e、23f 分岐点
31 第2アクチュエータ本体
32 コイルばね
33 プライオリティバルブ(PRV)
33a リリーフ弁
33b 逆流防止弁
37 第2ボア側油室
38 第2アニュラス側油室
41 第2シリンダ
42 第2ピストン
42a 第2ピストンロッド
42b 第2ピストンヘッド
48 第2引込側流路入口
49 第2伸出側流路入口

Claims (6)

  1. 第1アクチュエータと第2アクチュエータを含むアクチュエータシステムであって、
    前記第1アクチュエータは、
    シリンダ式の第1アクチュエータ本体と、
    中空構造で構成され、前記第1アクチュエータ本体の第1シリンダ内を摺動する第1ピストンロッドを有する第1ピストンと、
    モータと、
    前記モータの回転に応じて流体を供給するポンプと、
    前記第1ピストンの運動に応じて前記モータの回転を制御するコントローラと、
    前記第1ピストンの運動に応じて生ずる体積差に対応する流体の供給量を調整するリザーバと、
    前記第1シリンダ内に突出して前記第1ピストンロッドの内周面と嵌合し、内側に前記リザーバを内蔵するスタンドパイプと、を備え、
    前記第2アクチュエータは、
    前記第1アクチュエータ本体内の流体を導き入れるシリンダ式の第2アクチュエータ本体と、
    前記第2アクチュエータ本体の第2シリンダ内を摺動する第2ピストンロッドを有する第2ピストンと、
    前記第2アクチュエータ本体内に導き入れる流体をその流体圧力に応じて調整するプライオリティバルブと、を備えることを特徴とするアクチュエータシステム。
  2. 前記第1アクチュエータが航空機の降着装置として配備される脚揚降用アクチュエータであり、前記第2アクチュエータがその脚揚降用アクチュエータと一連に作動するダウンロック用アクチュエータであることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータシステム。
  3. 前記第2アクチュエータが片ロッド方式のアクチュエータであって、前記第2ピストンの引込運動の際に引込力を与えるコイルばねを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のアクチュエータシステム。
  4. 前記第2アクチュエータが両ロッド方式のアクチュエータであることを特徴とする請求項1又は2に記載のアクチュエータシステム。
  5. 前記第1シリンダは、前記第1ピストンが引込運動を行う際に流体が供給される第1アニュラス側油室と、伸出運動を行う際に流体が供給される第1ボア側油室とを形成し、
    前記リザーバは、これら第1アニュラス側油室及び第1ボア側油室から互いに分離し、流体配管を介して互いに接続されていて、
    前記第1アニュラス側油室からの前記流体配管に前記プライオリティバルブが配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のアクチュエータシステム。
  6. 前記リザーバが流体を貯留するリザーバ油室と、フリーピストンにより仕切られた弾性支持部とからなる二重構造であり、前記弾性支持部が弾性支持体としてコイルばねを備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のアクチュエータシステム。
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