JP2006138453A - リザーバ内蔵型アクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化、軽量化が図れるモータとポンプとアクチュエータとコントローラとを一体化したEHAを提供する。
【解決手段】シリンダ式のアクチュエータ本体と、アクチュエータ本体のシリンダ内を摺動するピストンとからなるアクチュエータであって、モータと、モータの回転に応じて流体を供給するポンプと、ピストンの運動に応じてモータの回転を制御するコントローラと、ピストンの運動に応じて生ずる流量差に対応し流体の供給量を調整するリザーバとを備え、シリンダのアニュラス側であり、かつピストンのピストンヘッドの摺動後退位置から外れる部位のシリンダ内径を拡径し、さらにピストンロッドを中空構造で構成し、リザーバをシリンダのアニュラス側部位およびピストンロッドを中空部位に内蔵していることを特徴とするアクチュエータである。
【選択図】図3
【解決手段】シリンダ式のアクチュエータ本体と、アクチュエータ本体のシリンダ内を摺動するピストンとからなるアクチュエータであって、モータと、モータの回転に応じて流体を供給するポンプと、ピストンの運動に応じてモータの回転を制御するコントローラと、ピストンの運動に応じて生ずる流量差に対応し流体の供給量を調整するリザーバとを備え、シリンダのアニュラス側であり、かつピストンのピストンヘッドの摺動後退位置から外れる部位のシリンダ内径を拡径し、さらにピストンロッドを中空構造で構成し、リザーバをシリンダのアニュラス側部位およびピストンロッドを中空部位に内蔵していることを特徴とするアクチュエータである。
【選択図】図3
Description
本発明は、モータとポンプとアクチュエータとコントローラとを一体化したEHA(Electro Hydrostatic Actuator)に関し、さらに詳しくは、装置の小型化および軽量化を図り、特にスペースの制約が厳しい航空機に対応できるアクチュエータに関するものである。
従来、中型以上の航空機では油圧供給系統を装備し、その油圧力を利用して舵面の操作、降着装置の揚降、ブレーキおよび脚ステアリング操作を行っている。最近では、従来のエンジンの軸出力により駆動される油圧源を廃除し、燃費向上を図った全電動化の方向に向かっている。
航空機に装備された油圧供給系統を廃し、個々のアクチュエータが電力で自己完結的な作動を行えるようになれば、燃費向上と共に次世代の信頼性飛行システムとして注目されることになる。例えば、従来の油圧供給系統では、アクチュエータの作動または非作動に関わらず、常に高圧の流体を供給し続けなければならなかったが、アクチュエータ作動が必要な時にだけ電力を与えればよいことから、運用面での省エネルギ化に貢献できるとともに、高圧油圧配管という潜在的な危険要因を排除できることになる。
現在では、このようなアクチュエータとして2種類のタイプが実用化されており、その一つがEHAであり、もう一つがEMA(Electro Mechanical Actuator)である。EHAは、アクチュエータ内部に油圧系統が存在しており、これを作動させる油圧ポンプ用のモータには外部から電力で動力が供給される。一方、EMAは、電気モータで作動させる構造であり、完全に油圧系統を排除したものとなっている。
EHAとEMAを比較した場合、油圧系統を内在させないことから、EMAの方がシンプルな構造となり、小型化、軽量化の面でより有利であるとされている。しかし、高出力が要求されるアクチュエータでは、EHAが多く採用されているように、現在の技術レベルでは小型・高出力のモータには限界があり、高出力を要求されるアクチュエータでは、EHAの採用が主流となっている。
前述の通り、高出力を要するアクチュエータはEHAが主流となっているが、その構造について十分な検討が進んでいない。航空機で使用されるアクチュエータでは、小型化および軽量化に対する要求が強いが、モータ、ポンプおよびリザーバ機構は、一般に外付けで装備されており、EHA装置の小型化、さらに軽量化を阻害する要因になっている。
図1は、EHAの一般的な構造を説明する図である。EHAは流体配管5を内在しており、アクチュエータ10、並びにモータ1、ポンプ2およびリザーバ3と一体に構成されている。そのアクチュエータ10の本体は、シリンダ11と、シリンダ11内を軸方向に摺動するピストン12とからなり、ピストン12は、ピストンロッド12aおよびピストンヘッド12bで構成される。
図1に示すEHAにおいて、アクチュエータ10に延伸または圧縮の負荷が加わった場合に、流体用のポンプ2が、モータ1の回転に応じてアクチュエータ10本体に流体配管5を通して流体を供給することにより、ピストン12に延伸運動または圧縮運動を作動させて、アクチュエータ10を負荷に対向させる。
このとき、リザーバ3はシリンダ11内のボア(Bore)側流体室6とアニュラス(Annulus)側流体室7には容積差があることから、ピストン12の運動に応じてそれぞれの流体室6、7に供給される流体量を調整する機能を有する。そのため、当該ピストン12の運動ストローク、およびボア側流体室6とアニュラス側流体室7の容積差に応じて、リザーバ3が必要とする容量は異なることになる。
コントローラ4は、ピストン12の運動に応じてモータ1の回転方向および回転速度を制御する。EHAの一般的な構造においては、図1に示すように、モータ1、ポンプ2およびリザーバ3の機構がアクチュエータ10本体の外付けとして装備されているため、EHA装置の小型化を阻害することになる。
本発明は、上述したアクチュエータのEHA化にともなって要求される課題に鑑みてなされたものであり、ピストンロッド径の寸法に拘わらず、EHA装置の小型化および軽量化が可能であり、しかも、アクチュエータのピストン組み立ても簡易にできるリザーバ内蔵型アクチュエータを提供することを目的にしている。
本発明者らは、上記目的を達成するため、高出力を要するEHA構造について種々の検討を加えた結果、装置構成を小型化および軽量化するには、リザーバをアクチュエータ本体に内蔵するのが有効であることに着目した。
本発明の第1のリザーバ内蔵型アクチュエータは、シリンダ式のアクチュエータ本体と、前記アクチュエータ本体のシリンダ内を摺動するピストンとからなるアクチュエータであって、モータと、前記モータの回転に応じて流体を供給するポンプと、前記ピストンの運動に応じて前記モータの回転を制御するコントローラと、前記ピストンの運動に応じて生ずる流量差に対応し流体の供給量を調整するリザーバとを備え、前記シリンダのアニュラス側であり、かつ前記ピストンのピストンヘッドの摺動後退位置から外れる部位のシリンダ内径を拡径し、前記リザーバを内蔵する構造からなる。
第1のリザーバ内蔵型アクチュエータは、シリンダのアニュラス側で、かつピストンヘッドの摺動後退位置から外れる部位のシリンダ内径を拡径することにより、リザーバをシリンダのアニュラス側に内蔵する構造としたので、ピストンロッド径の寸法に拘わらずEHA装置の小型化および軽量化を図ることができる。
例えば、ピストンロッドが小径であり、ピストンロッドを中空構造にすることが困難な場合、または、アクチュエータへの負荷が過大であることから、ピストンロッドの撓み、変形が懸念され、中実材を使用せざるを得ない場合においても、第1のリザーバ内蔵型アクチュエータの構造であれば、何らの支障を生ずることなく採用できることになる。
通常、EHA装置の設計に際しては、ピストンロッドを中実材で構成すると、装置の小型化および軽量化には不利な要因になることから、ピストンロッドとして中空材が多用されるようになる。しかし、中空材のピストンロッドを用いてピストンを構成する場合には、ピストンロッド内の防錆が必要になる。このため、ピストンを組み立てる場合には、ピストンロッド内の防錆処理をしたのち、中空部分に不要な流体が流入しないように、ピストンロッドをピストンヘッドにシール結合することが必要になる。
このような点を考慮し、本発明の第2のリザーバ内蔵型アクチュエータは、第1のリザーバ内蔵型アクチュエータの構造に加え、さらに、ピストンのピストンロッドを中空構造で構成し、周方向の複数箇所に径方向に貫通した流通孔を設けることにより、リザーバをピストンロッドの中空部位にも内蔵することとしている。
すなわち、第2のリザーバ内蔵型アクチュエータは、シリンダ式のアクチュエータ本体と、前記アクチュエータ本体のシリンダ内を摺動するピストンとからなるアクチュエータであって、モータと、前記モータの回転に応じて流体を供給するポンプと、前記ピストンの運動に応じて前記モータの回転を制御するコントローラと、前記ピストンの運動に応じて生ずる流量差に対応し流体の供給量を調整するリザーバとを備え、前記シリンダのアニュラス側であり、かつ前記ピストンのピストンヘッドの摺動後退位置から外れる部位のシリンダ内径を拡径し、さらに、前記ピストンのピストンロッドを中空構造で構成し、周方向の複数箇所に径方向に貫通した流通孔を設けており、前記リザーバをシリンダのアニュラス側部位およびピストンロッドの中空部位に内蔵する構造からなる。
第2のリザーバ内蔵型アクチュエータでは、さらにピストンロッドを中空構造で構成することにより、リザーバをピストンにも内蔵する構造としたので、必要以上にシリンダのアニュラス側での拡径を要せず、EHA装置の小型化および軽量化に一層有利になる。さらに、リザーバをピストンロッドに内蔵する構造を採用したので、常にピストンロッドの内周面が作動油等の流体で満たされることから、内周面に施す防錆処理そのものをなくすことができる。
本発明の第1、第2のリザーバ内蔵型アクチュエータでは、リザーバの端部に、不活性ガスを保持するガス室とフリーピストンとを設けることにより、流体を貯留する流体室と、不活性ガスを保持するガス室とからなる二重構造で構成することにより、必要な流体量に応じてリザーバから流体が押し出されるように、ガス室の圧力が設定される。
本発明のリザーバ内蔵型アクチュエータによれば、一般的なEHA構造としてアクチュエータ本体の外付けに装備されていたリザーバを、シリンダのアニュラス側を拡径して内蔵する構造としたので、ピストンロッド径の寸法に拘わらず、EHA装置の小型化および軽量化を図ることができる。
さらに、ピストンを中空構造として、リザーバをピストンにも内蔵できる構造としたので、より一層のEHA装置の小型化および軽量化が可能になる。しかも、常に中空構造のピストンロッドの内周面が流体で満たされることから、防錆処理を要することなく、ピストン組み立ても簡易にできる。
本発明のリザーバ内蔵型アクチュエータは、例えば航空機の降着装置用としては、脚揚降や、前脚ステアリングや、3軸6輪型主脚の最後尾に位置する1軸2輪の回転操作や、複数の車軸を有する主脚における任意の1又は複数の車軸の回転操作に作動するEHA装置として使用される。以下では、具体的に本発明の第1、第2のリザーバ内蔵型アクチュエータの実施形態を図面に基づいて説明する。
図2は、本発明の第1のリザーバ内蔵型アクチュエータ(以下、単に「第1のアクチュエータ」という)の実施形態を示す断面構成図である。同図に示すように、第1のアクチュエータ10は、シリンダ式のアクチュエータ本体10と、アクチュエータ本体のシリンダ11内を摺動するピストン12とからなる。ピストン12は、ピストンロッド12aとピストンヘッド12bとを備えており、両者をシール結合することによって構成される。
図2に示す第1のアクチュエータ10では、外部から加わる負荷に対しては、ボア側流体室6へ流体を供給することにより、シリンダ11がピストン12を外へ延伸させる延伸運動を行い、アニュラス側流体室7へ流体を供給することにより、シリンダ11がピストン12を内へ圧縮させる圧縮運動を行う。
第1のアクチュエータ10では、流体配管5が設けられ、モータ1およびポンプ2が外付けで装備されている。上述の通り、アクチュエータ10に負荷が加わった場合、ポンプ2がモータ1の回転に応じてアクチュエータ10本体のシリンダ11内に流体を供給し、アクチュエータを負荷に対向させる。
このときに、シリンダ11に延伸運動を行わせるか圧縮運動を行わせるかは、ボア側流体室6へ流体を供給するか、またはアニュラス側流体室7へ流体を供給するかに依存するため、コントローラ4は、シリンダ11の運動に応じてモータ1の回転方向を切り換えるとともに、回転速度を調整する。
第1のアクチュエータ10では、シリンダ11のアニュラス側であり、かつ前記ピストンのピストンヘッド12bの摺動後退位置から外れる部位のシリンダ内径を拡径し、リザーバ3をシリンダ11のアニュラス側部位に内蔵する構造とした。シリンダ11のアニュラス側の拡径量はEHA装置の外観寸法に直接影響を及ぼすことから、装着される機器の寸法取り合わせにより、適宜設計することができる。一方、シリンダ11のアニュラス側の拡径部位は、ピストンヘッド12bの摺動位置および後退限位置から外すことが必要になる。
さらに、シリンダ11のアニュラス側に内蔵されるリザーバ3は、その端部にフリーピストン14を設けて、流体を貯留する流体室8と、フリーピストン14を介して不活性ガスを保持するガス室13とを設けて二重構造にすることができる。ガス室13への窒素(N2)ガス等の供給は、ガスバルブ15を通して行われる。このとき、グランドナット16は、ピストンの摺動後退限におけるストッパーの役割を発揮させるため、図1に示す形状にするのが望ましい。
次に、第1のリザーバ内蔵型アクチュエータの動作を説明する。まず、外部から加わった負荷に対向するためアクチュエータ10が延伸する場合(白抜き矢印)には、コントローラ4からの信号でポンプ2a側が入り側に、ポンプ2b側が出側になるようにモータ1の回転が切り換えられる。その状態で、ボア側流体室6およびアニュラス側流体室7の流体が解放される。
流体用のポンプ2の作動により、アニュラス側流体室7の流体がボア側流体室6に供給されるが、単位ストローク当たりで必要となる流体量はアニュラス側流体室7に比べボア側流体室6が大きくなるため、アニュラス側流体室7から供給される流体に加え、リザーバ3の流体室8から流体が補充される。このようにして、ボア側流体室6に流体が十分に供給されると、外部から加わった負荷に対向するように、ピストン12が延伸側へ移動する。
一方、外部からの負荷に抗してアクチュエータ10を圧縮する場合(黒抜き矢印)には、コントローラ4からの信号でポンプ2b側が入り側に、ポンプ2a側が出側になるようにモータ1の回転が切り換えられる。その状態で、ボア側流体室6およびアニュラス側流体室7の流体が解放される。
流体用のポンプ2の作動により、ボア側流体室6の流体がアニュラス側流体室7に供給されるが、ストロークに必要な流体量はボア側流体室6に比べアニュラス側流体室7の方が小さくなるため、ボア側流体室6から供給される流体一部は、リザーバ3の流体室8に貯留される。
このようにして、アニュラス側流体室7に流体が十分に供給されると、外部からの負荷に抗するように、ピストン12が圧縮側へ移動する。
本発明の第1のアクチュエータでは、一般的なEHA構造では外付けで装備されていたリザーバを、シリンダのアニュラス側に内蔵する構造としたので、ピストンロッド径の寸法に拘わらず、EHA装置の小型化および軽量化を図ることができる。
図3は、本発明の第2のリザーバ内蔵型アクチュエータ(以下、単に「第2のアクチュエータ」という)の実施形態を示す断面構成図である。同図に示すように、第2のアクチュエータ10では、前記図2に示す第1のアクチュエータの構造に加え、さらに、ピストン12のピストンロッド12aを中空構造で構成し、周方向の複数箇所に径方向に貫通した流通孔9を設けることにより、リザーバ3pをピストンロッド12aの中空部位にも内蔵するようにしている。
すなわち、第2のアクチュエータでは、シリンダ11のアニュラス側であり、かつピストン12のピストンヘッド12bの摺動後退位置から外れる部位のシリンダ内径を拡径し、リザーバ3cをシリンダ11のアニュラス側部位に内蔵すると同時に、さらにピストン12のピストンロッド12aを中空構造で構成し、周方向の複数箇所に径方向に貫通した流通孔9を設けており、リザーバ3pをピストンロッド12aの中空部位に内蔵することとした。
ピストンロッド12aの周方向に設けられる流通孔9は、流体の流通を可能にするものであり、その個数を限定するものではないが、複数あることが望ましく、周方向に均等に配置される。
さらに、シリンダ11のアニュラス側に内蔵されるリザーバ3cおよびピストンロッド12aに内蔵されるリザーバ3pは、流体を貯留する流体室8c、8pと、フリーピストン14c、14pを介して不活性ガスを保持するガス室13c、13pとを設けて二重構造にすることができる。ガス室13c、13pへの窒素(N2)ガス等の供給は、ガスバルブ15c、15pを通して行われる。
第2のアクチュエータの動作は、前記図2に示す第1のアクチュエータの場合と同様である。まず、アクチュエータ10が延伸する場合(白抜き矢印)には、コントローラ4からの信号でポンプ2a側が入り側に、ポンプ2b側が出側になるようにモータ1の回転が切り換えられる。その状態で、ボア側流体室6およびアニュラス側流体室7の流体が解放される。
流体用のポンプ2の作動により、アニュラス側流体室7の流体がボア側流体室6に供給されるが、必要となる流体量を調整するため、アニュラス側流体室7から供給される流体に加え、リザーバ3cの流体室8cおよびリザーバ3pの流体室8pから流体が補充される。このようにして、ボア側流体室6に流体が十分に供給されると、ピストン12が延伸側へ移動する。
一方、アクチュエータ10を圧縮する場合(黒抜き矢印)には、コントローラ4からの信号でポンプ2b側が入り側に、ポンプ2a側が出側になるようにモータ1の回転が切り換えられる。その状態で、ボア側流体室6およびアニュラス側流体室7の流体が解放される。
流体用のポンプ2の作動により、ボア側流体室6の流体がアニュラス側流体室7に供給されるが、ストロークに必要な流体量を調整するため、ボア側流体室6から供給されて過剰となった流体は、リザーバ3cの流体室8cに貯留されるとともに、流通孔9を通してリザーバ3pの流体室8pに貯留される。
このようにして、アニュラス側流体室7に流体が十分に供給されると、外部からの負荷に抗するように、ピストン12が圧縮側へ移動する。
本発明の第2のアクチュエータでは、一般的なEHA構造では外付けで装備されていたリザーバ3を、シリンダのアニュラス側部位およびピストンロッドの中空部位に二分して内蔵する構造としたので、より一層効率的にEHA装置の小型化および軽量化を図ることができる。
また、アクチュエータを構成するピストンロッドとして中実材を用いると、軽量化が図れないことから中空材を用いる場合に、通常、ピストンロッドの内周面には防錆処理が必要となるが、本発明の第2のアクチュエータでは、ピストンロッドの内周面が流体で満たされることから、防錆処理を要することなく、ピストン組み立ても簡易にできる。
本発明のリザーバ内蔵型アクチュエータによれば、一般的なEHA構造としてアクチュエータ本体の外付けに装備されていたリザーバを、シリンダのアニュラス側を拡径して内蔵する構造としたので、ピストンロッド径の寸法に拘わらず、EHA装置の小型化および軽量化を図ることができる。
さらに、ピストンを中空構造として、リザーバをピストンにも内蔵できる構造としたので、より一層のEHA装置の小型化および軽量化が可能になる。しかも、常に中空構造のピストンロッドの内周面が流体で満たされることから、防錆処理を要することなく、ピストン組み立ても簡易にできる。これらにより、効率的なEHAとして、広く適用されることになる。
1:モータ、 2、2a、2b:ポンプ
3、3c、3p:リザーバ、 4:コントローラ
5:流体配管、 6:ボア側流体室
7:アニュラス側流体室、 8、8c、8p:流体室
9:流通孔、 10:アクチュエータ
11:シリンダ、 12:ピストン
12a:ピストンロッド、 12b:ピストンヘッド
13、13c、13p:ガス室
14、14c、14p:フリーピストン
15、15c、15p:ガスバルブ
16:グランドナット
3、3c、3p:リザーバ、 4:コントローラ
5:流体配管、 6:ボア側流体室
7:アニュラス側流体室、 8、8c、8p:流体室
9:流通孔、 10:アクチュエータ
11:シリンダ、 12:ピストン
12a:ピストンロッド、 12b:ピストンヘッド
13、13c、13p:ガス室
14、14c、14p:フリーピストン
15、15c、15p:ガスバルブ
16:グランドナット
Claims (3)
- シリンダ式のアクチュエータ本体と、前記アクチュエータ本体のシリンダ内を摺動するピストンとからなるアクチュエータであって、
モータと、前記モータの回転に応じて流体を供給するポンプと、前記ピストンの運動に応じて前記モータの回転を制御するコントローラと、前記ピストンの運動に応じて生ずる流量差に対応し流体の供給量を調整するリザーバとを備え、
前記シリンダのアニュラス側であり、かつ前記ピストンのピストンヘッドの摺動後退位置から外れる部位のシリンダ内径を拡径し、前記リザーバを内蔵していることを特徴とするアクチュエータ。 - シリンダ式のアクチュエータ本体と、前記アクチュエータ本体のシリンダ内を摺動するピストンとからなるアクチュエータであって、
モータと、前記モータの回転に応じて流体を供給するポンプと、前記ピストンの運動に応じて前記モータの回転を制御するコントローラと、前記ピストンの運動に応じて生ずる流量差に対応し流体の供給量を調整するリザーバとを備え、
前記シリンダのアニュラス側であり、かつ前記ピストンのピストンヘッドの摺動後退位置から外れる部位のシリンダ内径を拡径し、
さらに、前記ピストンのピストンロッドを中空構造で構成し、周方向の複数箇所に径方向に貫通した流通孔を設けており、前記リザーバをシリンダのアニュラス側部位およびピストンロッドの中空部位に内蔵していることを特徴とするアクチュエータ。 - 前記リザーバの端部に不活性ガスを保持するガス室とフリーピストンとを設けて、流体を貯留する流体室と、不活性ガスを保持するガス室とからなる二重構造で構成することを特徴とする請求項1または2に記載のアクチュエータ。
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JP2009047237A (ja) * | 2007-08-20 | 2009-03-05 | Sumitomo Precision Prod Co Ltd | アクチュエータシステム |
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- 2004-11-15 JP JP2004330942A patent/JP2006138453A/ja active Pending
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