JP2009045985A - 腕木式遮断機の遮断かん折損防止装置 - Google Patents

腕木式遮断機の遮断かん折損防止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で誤動作を起こすことのない遮断かん折損防止装置を提供する。
【解決手段】固定筒31と、固定板32と、遮断かん用保持器34を有する可動板33と、遮断かんに高荷重が作用したときに遮断かんを変位させるリンク機構と、可動板33の運動を拘束するロッカー35とを備え、固定板32に対して可動板33を相反する方向に回動可能に軸支するジョイント部40は、軸ピン414、424と、該軸ピン414、424を係脱可能に軸着する軸承部としての筒軸412、422とを備え、軸ピン414、424を筒軸412、422に係止させた状態では、当該筒軸412、422に係止した軸ピン414、424を回動軸として可動板33が所定方向へ回動することを許容する一方、所定方向と相反する方向へ前記可動板33が回動することを抑止するようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、腕木式遮断機において、遮断かんの破損を防止するために付設される遮断かん折損防止装置に関するものである。
腕木式遮断機には、供用中の遮断かんの破損等を回避する目的で、遮断かん折損防止装置を付設することが行われている。この遮断かん折損防止装置は、例えば、踏切を通行する自動車などがブレーキ操作の遅れなどから遮断かんに衝突してしまう事故を想定して提案されたもので、衝突時の衝撃荷重を弱めることで遮断かんの破損を回避するためのものである。
この種の遮断かん折損防止装置は、遮断機が降りた状態で踏切を通行する自動車などが、遮断かんに衝突する可能性がある場合に機能させるのが本来の使い方である。即ち、遮断かん折損防止装置は、列車が踏切へ接近して遮断かんが下降を開始しているにも拘らず無謀に通過しようとしたり、踏切を横断中に遮断かんが下降を開始してしまい、踏切内に閉じ込められることを避けるために、強引に脱出を図るときに、遮断かんの折損を防止するための装置である。
そして、腕木式遮断機における遮断かん折損防止装置の基本的な構成は、例えば、特許文献1に記載されている。
一方、遮断機が待機状態にあるときは、言い換えると遮断かんが上昇した状態にあるときは、遮断かん折損防止装置の働きは一時止められている。これは、強風などに起因して遮断かん折損防止装置に誤作動が生じるのを回避するためである。そして、この誤作動を回避するための比較的簡便な手段は、遮断かん折損防止装置にロッカーを付設することである。
このロッカーによるものは、遮断機の遮断かんが一定角度まで回転して上昇したとき、この運動に追従するロッカーが回動し、該ロッカーのコ字状溝が制止部材である固定板とかみ合い、ロッカーと固定板との係合により、遮断かん折損防止装置の折損防止運動を拘束するようにしたものである。
この遮断かん折損防止装置に組み込まれたロッカーは、遮断機の休止時期に合わせて機能させるようにしたものであるから、遮断機の限られた動作範囲でしか働かない。このため、遮断機が作動した状態、即ち遮断かんが降りた状態のときに、遮断かんに強風が吹き付けると、遮断かんが風によって大きく煽られ、遮断かん折損防止装置に誤作動が発生する可能性があった。
こうした懸念への備えとして、これまでは応急的に針金等を用いて遮断かん折損防止装置の可動部材を固定部材に縛りつけて固定する方法が採られていた。しかし、この応急処置は、作業を全て手作業で行なう必要があるので、手間が掛かり効率よく実施することができないと言う問題点があった。また、針金に頼らない締結手段を用いた処置も考えられるが、同様に手間が掛かり、効率よく実施できていないのが現状である。
そこで、例えば、特許文献2には、ロッカーの回動を抑える制止機構を設けた遮断かん折損防止装置が記載されている。この制止機構は、固定筒に設けられるクランプ装置と、このクランプ装置からロッカーに向けて掛止めを行なうことによって、ロッカーの回動を抑える連結アームと、からなるものである。そして、台風到来時など、強風が激しく吹く気象条件のときには、この制止機構が働いて、ロッカーが回動することができず、当該ロッカーが可動板の下端と係合したままになり、可動板の運動が拘束されることになる。この結果、遮断かん折損防止装置は、制止機構をロッカーから外すまで、機能しなくなる。これにより、遮断かん折損防止装置に誤作動が生じるのを回避することができるようになる。
実公昭63−32041号公報 特開2007−55395号公報
しかしながら、前記した特許文献2に記載された制止機構を有する遮断かん折損防止装置は、クランプ装置と連結アームとを、新たに追加しなければならないので、構成が複雑かつ大型になってしまうことが、避けられなかった。
本発明が解決しようとする課題は、簡単な構成で誤動作を起こすことのない遮断かん折損防止装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、遮断機に固定するための固定筒と、該固定筒の一端に固着された固定板と、該固定板の一面に回動可能に設けられ、反固定板側に延在する遮断かん用保持器を有する可動板と、該可動板の固定板側に連結され、遮断かんに高荷重が作用したとき、荷重方向に伸長して遮断かんを変位させるリンク機構と、前記可動板に回動可能に設けられ、前記固定板と係合して前記可動板の運動を拘束するロッカーとを備える腕木式遮断機の遮断かん折損防止装置において、前記固定板に対して前記可動板を相反する方向にジョイント部を介して回動可能に軸支し、前記ジョイント部は、軸ピンと、該軸ピンを係脱可能に軸着する軸承部と、を備え、前記軸ピンを前記軸承部に係止させた状態では、当該軸承部に係止した軸ピンを回動軸として前記可動板が所定方向へ回動することを許容する一方、前記所定方向と相反する方向へ前記可動板が回動することを抑止するようにしたことを特徴とする。
本発明は、固定板に対して可動板を相反する方向に回動させるジョイント部が備える軸ピンを軸承部に係止させた状態では、この軸承部に係止した軸ピンが回動軸となって可動板が所定方向へ回動することが許容される一方、前記所定方向と相反する方向へ可動板が回動することは抑止される。そこで、例えば、遮断かんが踏切内に侵入する方向への回動を抑止させると共に、万が一踏切内に閉じ込められた車が脱出を図るときに、遮断かんの回動を許容するように設定することができる。
また、本発明は、折損防止装置が元来備えているジョイント部を改良することにより実現しているので、装置が大型になることがなく、運行中の電車等に接触する恐れがない。更に、可動板の回動を許容するか、抑止するかを、簡単な操作で切り換えることができ、誤動作を確実に防止することができる。
本発明による腕木式遮断機の遮断かん折損防止装置について図面を参照して説明する。図1は遮断かん折損防止装置を付設した腕木式遮断機の概略正面図であり、図2(a)は遮断かん折損防止装置の平面図、図2(b)は遮断かん折損防止装置の正面図、図2(c)は遮断かん折損防止装置の右側面図である。そして、遮断かん2は、遮断かん折損防止装置3を介して遮断機1に装着してある。
遮断かん折損防止装置3は、遮断機1に装着される中空の固定筒31を備える。この固定筒31の一端には固定板32が設けられている。また、遮断かん折損防止装置3は、固定板32の一面に可動板33が回動可能に設けられ、この可動板33の反固定板側には遮断かん用保持器34が延在している。
可動板33の固定板側には、遮断かん2に高荷重が作用したとき、荷重方向に伸長して遮断かん2を変位させるリンク機構(図示せず)が連結されている。また、可動板33には、固定板32と係合して当該可動板33の運動を拘束するロッカー35が、自重によって回動可能に設けられている。
そして、遮断かん用保持器34(以下、遮断かんホルダー34という。)を備える可動板33は、固定板32に設けた後述するジョイント部40により、相反する2つの方向に回動できるようになっている。
回動する可動板33には、遮断かん2を保持する遮断かんホルダー34が取り付けられている。この実施例における遮断かんホルダー34は、ほゞ円筒状の樋形本体341と、この樋形本体341に装着される蝶ボルト342と、この蝶ボルト342のねじと螺合する調整ナット343とを有している。なお、蝶ボルト342は、それぞれの先端に、例えばゴム製の押え板345を備えており、この押え板345が樋形本体341の内部に収納されている。
そして、遮断かんホルダー34の樋形本体341は、ほゞ半円形の断面形状を有する上側樋体341aと、この上側樋体341aの下側に位置し、いわゆる樋形あるいはほゞ逆台形の断面形状を有する下側樋体341bとを、結合して筒状に構成してある。そして、前記した押え板345が、下側樋体341bに蝶ボルト342の旋回によって上下動するように取り付けてある。
この遮断かんホルダー34は、一端が可動板33に固定されているため、可動板33と共に固定板32に対して相反する方向に回動することができる。また、遮断かんホルダー34の前記上側樋体341a及び下側樋体341b並びに押え板345は、遮断かん2のほゞ円筒状の挿入孔を形成し、前記した可動板33はこの挿入孔の底板となる。
また、この実施例における遮断かんホルダー34の開口する他端、即ち開口端の近傍には、遮断かん2の基端部21が当接可能な案内手段37が形成してある。この案内手段37は、例えば図示の実施例では、上側樋体341aの先端が下側樋体341bの先端から突出するように形成して、上側樋体341aの先端部分に突出部371が設けてある。言い換えると、挿入孔は、遮断かんホルダー34の軸線方向と、この軸線方向と直交する方向の2方向に開口しているといえる。更に言えば、挿入孔は、2面が開口し、これらの開口する部分の形状や面積は、変化しない。
そして、案内手段37は、遮断かん2の基端部21を、遮断かんホルダー34の挿入孔へ案内する部位である。即ち、遮断かん2の基端部21の外周面を、案内手段37を構成する突出部371の内面に当接させることにより、遮断かん2を安定させ、遮断かん2を遮断かんホルダー34の挿入孔へ挿入し易くしている。
具体的には、図3(a)に示すように、列車等が接近することなく起立状態にある遮断かんホルダー34に、起立させた遮断かん2の基端部21を接近させる。次に、図3(b)に示すように、遮断かん2の基端部21の外周面を、遮断かんホルダー34の突出部371の内周面に、側方から当接させる。この状態にすると、遮断かん2の軸線と遮断かん2の挿入孔の軸線とが一致することになる。
そこで、図3(c)に示すように、遮断かん2を下降させて挿入孔に挿入し、蝶ボルト342を締め込むことにより、押え板345を介して遮断かん2の基端部21を遮断かんホルダー34に固定する。
このような案内手段37によれば、遮断かん2を起立させた状態であっても、短時間で遮断かん2を安全、確実に固定することができる。また、遮断かん2が起立状態にあっても、基端部21を遮断かんホルダー34の案内手段37である突出部371に当接させているので、風が吹いても、風圧を遮断かんホルダー34に分散させることができるので、安定して保持可能である。
また、遮断機1が作動した状態、言い換えると、遮断かん2が下降して、踏切内への立ち入りを禁止するように、遮断かんホルダー34がほゞ水平状態にあるときに、復旧作業を行なう場合であっても、遮断かん2の基端部21を、遮断かんホルダー34の内面に当接するようにして行なえば、遮断かん2を安定して保持することができ、作業性が向上する。
また、図示の実施例においては、下側樋体341bの端部に、遮断かん2の挿入を妨げないように、閉塞板372を設けている。即ち、遮断かんホルダー34の開口端の一部を閉塞するように、下側樋体341bの端面部分に閉塞板372を設けて、案内手段37としている。
この案内手段37によれば、遮断かんホルダー34が起立して水平状態にある閉塞板372の上に、遮断かん2の基端部21を、一旦載置することができる。そして、載置した遮断かん2を、突出部371の方向へ水平移動させたのち、下降させて挿入孔へ挿入することができる。
このようにしても、遮断かん2を安定させながら、所定の挿入孔へ容易に挿入して固定することができ、例えば、作業性が著しく向上する。
次に、可動板33を、固定板32に対して相反する2つの方向に回動可能に軸支するジョイント部40について説明する。このジョイント部40は、固定板32の斜辺に沿って設けられた一対の第1ジョイント部41と第2ジョイント部42とからなる(図2(c)参照)。
第1ジョイント部41は、固定板32に設けたほゞコ字状の第1軸受片411と、同じく固定板32に軸承部として設けた第1筒軸412とを備えている。また、この第1ジョイント部41は、可動板33に設けた第1軸体413と、同じく可動板33の縁に設けた第1軸ピン414とを備えている。
第1軸体413は、可動板33を固定板32に対して相反する方向へ向けて回動自在に軸着する部材であって、図示の実施例においては、一部を後述する第2軸体423と共有している。
即ち、第1軸体413は、第1軸受片411に回動自在に軸着される第1軸部413aと、この第1軸部413aに直交する第2軸部413bと、を有したほぼL字状あるいはT字状に形成された部材である。そして、この第1軸体413の第2軸部413bは、可動板33が固定板32に対して回動するときの回動軸であり、第2軸体423として機能している。
また、第1軸ピン414も、固定板32に対して可動板33を回動自在に軸着するときに、回動軸となる部材であって、この第1軸ピン414が固定板32に軸承部として設けた第1筒軸412に軸着される。なお、第1軸体413と第1軸ピン414とは、同一軸線上に配置してあり、可動板33の回動時に、支障が出ないように構成してある。
一方、第1軸ピン414を受け入れて、この軸ピン414を係脱可能に軸着する軸承部としての第1筒軸412は、この第1軸ピン414を回動可能に軸着する状態と、第1軸ピン414を着脱可能な状態と、に変位可能である。即ち、第1筒軸412には、側周部の一部が開口する筒軸部412aと、この筒軸部412aを手動にて回転させる操作部412bと、が設けてある。そして、この第1筒軸412は、固定板32に回転可能に取り付けてある。
固定板32に設けた第1軸受片411には、前記したように、第2ジョイント部42と一部を共有する第1軸体413を軸着する。そして、この第1軸体413は、第1軸部413a及び第1軸ピン414を軸として、可動板33を第1の方向へ回動可能とする。
一方、第1軸受片411に軸着した第1軸体413の第2軸部413bにおいては、この第2軸部413bと第2軸ピン424とを軸として可動板33が、第1の方向とは異なる第2の方向、即ちこの実施例では第1の方向にほぼ直交する方向に回動可能となる。なお、第2軸部413bと第2軸ピン424とは、同一軸線上に配置してある。
また、可動板33に設けた第2軸ピン424を、係脱自在に軸着する軸承部としての第2筒軸422が、固定板32に設けてある。そして、この第2筒軸422も、前記した第1筒軸412と同様に、側周部の一部が開口する筒軸部422aと、この筒軸部422aを手動にて回転させる操作部422bと、を備えている。
そこで、操作部412bまたは422bを摘んで、筒軸412、422を回転させることにより、筒軸部412a、422aの開口部412c、422cを、軸ピン414、424を受け入れまたは排出する開放位置と、軸ピン414、424を軸着する閉鎖位置とに変位させるのである。即ち、例えば図4に示すように、開口部412c、422cを表側に位置させると、言い換えると、軸ピン414、424が見えるところに位置させると、開放位置となる。一方、開口部412c、422cを軸ピン414、424の下側に位置させると、軸ピン414、424を回動可能に支持する閉鎖位置となる。
例えば、図2(c)において、固定板32の左右の斜辺に沿って配置した、左右両方の筒軸、即ち第1筒軸412及び第2筒軸422が、開口部412c、422cを上にして開放位置にあるときには、可動板33を左右いずれの方向にも回動させることができる。
一方、左右両方の第1筒軸412及び第2筒軸422を、開口部412c、422cが軸ピン414、424の下側に位置するように回転させ、閉鎖部412d、422dを上側に位置させると、軸ピン414、424を筒軸412、422内に保持しておくことができる。このため、可動板33が回動しようとしても、軸ピン414、424が筒軸412、422から外れないので、可動板33を左右いずれの方向にも回動させることができない。
また、いずれか一方の筒軸412または422を、開口部412c、422cが軸ピン414、424の下側に位置するように回転させ、閉鎖部412d、422dを上側に位置させると、軸ピン414、424を筒軸412、422内に保持しておくことができる。例えば、第1筒軸412の閉鎖部412dを下側に位置させた状態、言い換えると、第1筒軸412の開口部412cを上側に位置させた状態で、且つ第2筒軸422の閉鎖部422dを上側に位置させている状態では、第1軸ピン414が第1筒軸412から排出可能である。このため、第2軸体423及び第2軸ピン424を回動軸として、可動板33を所定の方向へ回動させることができる。
一方、第1筒軸412及び第1軸ピン414を回動軸として、可動板33を回動させようとしても、第2軸ピン424が第2筒軸422から離脱できないので、可動板33の回動を抑止することが可能である。
この状態は、可動板33、即ち遮断かん2の回動を抑止する状態である。そこで、この抑止状態を利用して、遮断かん2の誤動作を防止することができる。
例えば、台風の接近等により強風が吹き、遮断かん2が大きく揺動する虞れがあるときには、線路内に遮断かん2が揺れ動かないように、操作部412b、或いは422bを回転させて、可動板33の回動を抑止するのである。このため、遮断かん2が、強風で煽られて線路内に侵入し、通過中の列車に触れるような事故が発生しない。
一方、踏切内に閉じ込められた自動車は、遮断かん2を内側から押し上げて、踏切外に脱出することが可能なように設定できる。従って、踏切における安全性を確保できる。
更に、両方の筒軸412、422を操作して、可動板33の回動を阻止するようにすれば、遮断かん2が強風で煽られるために、様々な方向に揺れ動くことを完全に抑制することができる。従って、列車の運行が停止するような強風時には、簡単な操作により、遮断かん2を固定することができ、遮断かん2の破損を未然に防止することが可能になる。
なお、固定筒31の内部には、図示していないリンク機構が収容される。これは遮断かん2に高荷重が作用したとき、伸長して遮断かん2を変位させるもので、固定筒31の中心に配置されている。
このリンク機構は、一端にフックを有するセンタロッドと、該センタロッドに沿って一端を前記固定板32に当接して設けられるスプリングと、このスプリングを反対側でセンタロッドに支持するナットと、センタロッドにフックと可動板33のフックとに掛けわたすチェーン38とで構成され、通常は固定筒31に収容されている(図8参照)。そして、前記スプリングの付勢によって、可動板33の位置を維持している。
更に、遮断かん折損防止装置3は、可動板33に装着されるロッカー35を備える。このロッカー35は、可動板33に固着された一対のブラケット351と、このブラケット351に装着されるピン352と、このピン352に回動可能に設けられる回動阻止片353とからなる。回動阻止片353には、固定板32および可動板33と係合するコ字状溝356が形成される(図2(b)等参照)。
このようなロッカー35によれば、遮断かん2が降りた状態からある角度まで回転したとき、可動板33上のピン352を中心としてロッカー35が所定方向に回転し、このとき、回動阻止片353のコ字状溝356が固定板32の下端とかみ合い、ロッカー35と固定板32との係合で遮断かん折損防止装置の運動を拘束することができる。
図9は、他の実施例による折損防止装置3の要部の斜視図である。この実施例においては、可動板33を固定板32に対して相反する2つの方向に回動可能に軸支するジョイント部40の構成を変更している。即ち、この実施例において、第1ジョイント部41と第2ジョイント部42とからなるジョイント部40は、第1軸ピン414及び第2軸ピン424と、これらの軸ピン414、424を係脱可能に軸着する軸承部と、を備えている。
軸ピン414、424は、前記した実施例と同様に、可動板33の外縁部分に、縁と平行するように固定されている。一方、この軸ピン414、424を係脱可能に軸着する軸承部は、固定板32に設けた台座部321の雌ねじ部(図示せず)に螺合させた筒軸体51からなる。この筒軸体51は、一方端が開口して内部に前記した軸ピン414、424を挿入可能な挿入孔511を有し、外周面には前記雌ねじ部に螺合する雄ねじ部512が形成してある。また、この筒軸体51の他端部には、操作部513が設けてある。
そして、この実施例では、固定板32に設けたほゞコ字状の第1軸受片411に、可動板33に設けた第1軸体413(第1軸部413a)を軸着し、可動板33の縁に設けた第1軸ピン414を第1筒軸体51aに軸着可能となるようにして、第1ジョイント部41を構成している。また、第1軸受片411に軸着した第1軸体413の第2軸部413bと、第2軸ピン424を軸着可能に受け入れた第2筒軸体51bとは、第2ジョイント部42を構成している。従って、第1ジョイント部41と、第2ジョイント部42とは、可動板33を固定板32に対して相反する2つの方向に回動可能に軸支するジョイント部40を構成している。
そこで、筒軸体51の雄ねじ部512を、台座部321に設けた雌ねじ部に螺合させ、前記操作部513をつまんで筒軸体51を回転させると、ネジの作用によって、筒軸体51が前進及び後退する。従って、ネジを弛めるように、筒軸体51を軸ピン414、424と干渉しない位置まで後退させる。筒軸体51がこの位置にあるときは、軸ピン414、424が筒軸体51に係止しないので、可動板33が所定の方向に回動可能である。
次に、筒軸体51を回転させて前進させると、軸ピン414、424が挿入孔511の内部に侵入する。この状態で、可動板33を回動させようとしても、軸ピン414、424が挿入孔511の内部にあり、軸ピン414、424が挿入孔511に係止するので、可動板33の回動、言い換えると、遮断かん(図示せず)の回動を抑止することができる。
そして、この図9は、固定板32の左側部分に形成した第2ジョイント部42を回動軸として、可動板33が遮断かんホルダー34と共に回動した状態を示している。また、固定板32の右側部分に形成した第1ジョイント部41の第1筒軸体51aを、第1軸ピン414と干渉しない位置に後退させた状態でもある。
図10に示す実施例においては、軸ピン414、424を係脱可能に軸着する軸承部を、起立可能な軸受板52によって形成している。即ち、軸受板52は、基端部分が固定板32に対して回動自在に枢着されており、固定板32の表面とほゞ面一に揃った延出状態と、固定板32からほゞ直角に立ち上がった起立状態と、に変位させることができる。また、この軸受板52は、軸受孔521を備え、この軸受孔521に軸ピン414、424を挿通させることができる。
そして、この実施例では、固定板32に設けたほゞコ字状の第1軸受片411に、可動板33に設けた第1軸体413(第1軸部413a)を軸着し、可動板33の縁に設けた第1軸ピン414を、第1軸受板52aの軸受孔521に軸着可能として、第1ジョイント部41を構成している。また、第1軸受片411に軸着した第1軸体413の第2軸部413bと、第2軸ピン424を軸着可能に受け入れた第2軸受板52bとは、第2ジョイント部42を構成している。従って、第1ジョイント部41と、第2ジョイント部42とは、可動板33を固定板32に対して相反する2つの方向に回動可能に軸支するジョイント部40を構成している。
そこで、図10において、固定板32の右側辺の下端に位置している第1軸受板52aは、固定板32とほゞ面一の延出状態にあり、一方、固定板32の左側辺に設けた第2軸受板52bは、固定板32からほゞ直角に立ち上がった起立状態にあり、軸受孔521に第2軸ピン424を受け入れている。即ち、この図10は、固定板32の左側部分に設けた第2ジョイント部42を回動軸として、可動板33が遮断かんホルダー34と共に回動した状態を示している。また、第1ジョイント部41の第1軸受板52aを、第1軸ピン414を受け入れない位置に倒した状態でもある。
このように、軸ピン414、424を軸受孔521に挿通した状態では、この軸ピン414、424を含む第1ジョイント部41または第2ジョイント部42を回動軸として可動板33を所定の方向へ回動させることができるが、相反する他の方向へ回動させようとするときには、第1ジョイント部41または第2ジョイント部42を構成している軸受孔521に軸ピン414、424が係止するので、他方向へは回動することはできない。
図11に示す実施例においては、第1軸ピン414または第2軸ピン424をスライドさせることにより、当該軸ピン414、424を軸承部に係脱可能に軸着している。即ち、この実施例においては、軸ピン414、424を、可動板33の外辺部分に設けた装着片331によって、スライド可能に装着する一方、固定板32の対応する位置に軸承部としての軸受材53を設けている。
そして、この実施例では、固定板32に設けたほゞコ字状の第1軸受片411に、可動板33に設けた第1軸体413(第1軸部413a)を軸着し、可動板33の縁にスライド可能に設けた第1軸ピン414を、第1軸受材53aの軸受孔531に軸着可能として、第1ジョイント部41を構成している。また、第1軸受片411に軸着した第1軸体413の第2軸部413bと、スライド可能な第2軸ピン424を軸着可能に受け入れる第2軸受材53bの軸受孔531とは、第2ジョイント部42を構成している。従って、第1ジョイント部41と、第2ジョイント部42とは、可動板33を固定板32に対して相反する2つの方向に回動可能に軸支するジョイント部40を構成している。
スライド可能な軸ピン414、424には、指を掛けてスライドさせるための操作部45が突設してある。なお、図示していないが、可動板33には、軸ピン414、424に設けた操作部45の基端部分が係合して、不要なスライドを防止するための係合部が設けてある。
この実施例においては、軸ピン414、424をスライドさせることにより、当該軸ピン414、424と軸受材53とを、係止及び離脱させることができる。即ち、軸ピン414、424の先端部分を装着片331から突出させて、軸受材53の軸受孔531に挿通すれば、軸ピン414、424がこの軸受孔531に係止する。一方、操作部45を操作することにより、軸ピン414、424を後方へスライドさせると、軸ピン414、424の先端部分が軸受孔531から抜け出し、軸ピン414、424と軸受材53とが、互いに干渉しない状態になる。
この実施例によっても、軸ピン414、424と軸承部とを係脱自在に形成することができる。従って、軸ピン414、424と軸承部とが係止した状態では、可動板33の回動を抑止することができる。一方、軸ピン414、424と軸承部とが係止していない状態、言い換えると、軸ピン414、424が軸受材53の軸受孔531から抜け出しているときには、可動板33が所定の方向へ回動可能である。
そして、この図11は、固定板32の左側部分に設けた第2ジョイント部42を回動軸として、可動板33が遮断かんホルダー34と共に回動した状態を示している。また、第1ジョイント部41の第1軸ピン414が、第1軸受材53aの軸受孔531から抜け出している状態でもある。
なお、図9〜図11に示す各実施例において、前記した実施例と同じ機能を有する部材には、同じ符号を付して説明を省略する。
以上、本発明を図示の実施例について説明したが、本発明は前記した各実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限り適宜に実施できる。例えば、前記した各実施例では、軸ピンを可動板側に設け、軸承部を固定板側に設けているが、軸ピンを固定板側に、軸承部を可動板側に設けるようにしてもよい。
本発明に係る遮断かん折損防止装置を備える腕木式遮断機の概略正面図である。 遮断かん折損防止装置の一実施例を示すもので、(a)は遮断かん折損防止装置の平面図、(b)は遮断かん折損防止装置の正面図、(c)は遮断かん折損防止装置の右側面図である。 遮断かんを遮断かん用保持器に装着する手順を示す説明図である。 遮断かん折損防止装置の一実施例を示す斜視図であり、左右のジョイント部の筒軸が開放位置にある状態を示す。 遮断かん折損防止装置の一実施例を示す斜視図であり、右側のジョイント部の筒軸が開放位置にあり、左側のジョイント部の筒軸が閉鎖位置にある状態を示す。 遮断かん折損防止装置の一実施例を別の角度から見た斜視図である。 遮断かん折損防止装置において、遮断かんが回動した状態を示す斜視図である。 遮断かん折損防止装置において、遮断かんが回動した状態を示す斜視図である。 遮断かん折損防止装置の他の実施例を示す要部の斜視図である。 遮断かん折損防止装置の更に他の実施例を示す要部の斜視図である。 遮断かん折損防止装置の更に他の実施例を示す要部の斜視図である。
符号の説明
1 遮断機
2 遮断かん
3 折損防止装置
21 基端部
31 固定筒
32 固定板
33 可動板
34 遮断かん用保持器
35 ロッカー
37 案内手段
38 チェーン
40 ジョイント部
41 第1ジョイント部
42 第2ジョイント部
45 操作部
51 筒軸体
52 軸受板
52a 第1軸受板
52b 第2軸受板
53 軸受材
321 台座部
331 装着片
341 樋形本体
341a 上側樋体
341b 下側樋体
342 蝶ボルト
343 調整ナット
345 押え板
351 ブラケット
352 ピン
353 回動阻止片
356 コ字状溝
371 突出部
372 閉塞板
411 第1軸受片
412 第1筒軸
412a 筒軸部
412b 操作部
412c 開口部
412d 閉鎖部
413 第1軸体
413a 第1軸部
413b 第2軸部
414 第1軸ピン
422 第2筒軸
422a 筒軸部
422b 操作部
422c 開口部
422d 閉鎖部
423 第2軸体
424 第2軸ピン
511 挿入孔
512 雄ねじ部
513 操作部
521 軸受孔
531 軸受孔

Claims (1)

  1. 遮断機に固定するための固定筒と、該固定筒の一端に固着された固定板と、該固定板の一面に回動可能に設けられ、反固定板側に延在する遮断かん用保持器を有する可動板と、該可動板の固定板側に連結され、遮断かんに高荷重が作用したとき、荷重方向に伸長して遮断かんを変位させるリンク機構と、前記可動板に回動可能に設けられ、前記固定板と係合して前記可動板の運動を拘束するロッカーとを備える腕木式遮断機の遮断かん折損防止装置において、
    前記固定板に対して前記可動板を相反する方向にジョイント部を介して回動可能に軸支し、
    前記ジョイント部は、軸ピンと、該軸ピンを係脱可能に軸着する軸承部と、を備え、
    前記軸ピンを前記軸承部に係止させた状態では、当該軸承部に係止した軸ピンを回動軸として前記可動板が所定方向へ回動することを許容する一方、前記所定方向と相反する方向へ前記可動板が回動することを抑止するようにしたことを特徴とする腕木式遮断機の遮断かん折損防止装置。
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