JP2009045645A - 溶湯保持炉 - Google Patents

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Tamio Okada
民雄 岡田
Tadao Sasaki
忠男 佐々木
Toshifumi Nihari
俊文 仁張
Sadanori Furusawa
貞則 古澤
Koji Kitatate
紘二 北楯
Kunihiko Shiraishi
邦彦 白石
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Abstract

【課題】 貯留された溶湯を均一に加熱することができると共に、メンテナンスが容易な溶湯保持炉を提供する。
【解決手段】 ケーシング11に内張りした耐火材13により溶湯を貯留する底壁13a及び側壁13bが構成された溶湯保持炉1であって、底壁13aは、炉本体10の外部と連通する挿入孔132を備えており、挿入孔132の内部に着脱可能に挿入される発熱体30を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、溶湯保持炉に関する。
ダイカスト鋳造や低圧鋳造などにおいて用いられるアルミニウムや亜鉛などの金属溶湯を加熱、保温する装置として、従来から溶湯保持炉が知られている。
例えば、特許文献1には、保持室内に貯留された溶湯の液面よりも上方の空間部に電気ヒータを配置し、この空間部を密閉するように構成された金属溶解保持炉が開示されている。また、特許文献2には、保持室の下部に電気ヒータを配置し、貯留された溶湯により電気ヒータが浸漬されるように構成された金属鋳造用保持炉が開示されている。
特開平11−223463号公報 特開2000−271723号公報
ところが、特許文献1に開示された構成は、貯留された溶湯の液面付近が主として加熱されるため、溶湯の上方空間を密閉しても、残留する酸素によって酸化物の成長、付着が避けられないという問題があった。更に、貯留された溶湯の上下で大きな温度差が生じるために、溶湯の温度管理が困難であるという問題もあった。
また、特許文献2に開示された構成は、電気ヒータが溶湯に浸漬されて貯留空間の一部を占めるために、貯留量が減少するという問題があった。また、電気ヒータの交換やメンテナンス時には溶湯を保持室から一旦排出しなければならず、作業が煩雑であると共に、電気ヒータの破損等により溶湯中に異物が混入するおそれがあった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、貯留された溶湯を均一に加熱することができると共に、メンテナンスが容易な溶湯保持炉を提供することを目的とする。
本発明の前記目的は、ケーシングに内張りした耐火材により溶湯を貯留する底壁及び側壁が構成された溶湯保持炉であって、前記底壁は、前記炉本体の外部と連通する挿入孔を備えており、前記挿入孔の内部に着脱可能に挿入される発熱体を備える溶湯保持炉により達成される。
この溶湯保持炉において、前記底壁は表面に突部を有することが好ましく、該突部に前記挿入孔が形成されていることが好ましい。この場合、前記突部は、間隔をあけて互いに平行に延びるように複数形成されていることがより好ましい。
また、上述した各溶湯保持炉において、前記側壁の対向面の間に挟持され、貯留された溶湯に浸漬される浸漬部を更に備えることが可能である。この構成において、前記浸漬部は、前記炉本体の外部と連通する補助挿入孔を備えることが好ましく、前記補助挿入孔の内部に着脱可能に挿入される補助発熱体を備えることが好ましい。
本発明によれば、貯留された溶湯を均一に加熱することができると共に、メンテナンスが容易な溶湯保持炉を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。図1(a)及び(b)は、いずれも本発明の一実施形態に係る溶湯保持炉の断面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A断面に対応している。図1(a)及び(b)に示すように、溶湯保持炉1は、アルミニウムや亜鉛などの金属材料の溶湯Mを貯留する炉本体10と、貯留された溶湯Mを加熱する発熱体30とを備えている。
炉本体10は、ケーシング11と、ケーシング11の内面に断熱層12を介して内張りした耐火材13とを備えている。ケーシング11は、鉄皮等から構成することができ、断熱層12としては、断熱ファイバ等を用いることができる。また、耐火材13は、耐火レンガ、耐火ボード、不定形耐火物(キャスタブル耐火物など)を例示することができ、その材料としては、シリカ系、アルミナ系や、窒化珪素、炭化珪素などの耐熱性、耐食性に優れるものを好ましく例示することができる。
耐火材13は、ケーシング11の内面全体を覆うように形成されることで、溶湯Mを貯留する底壁13a及び側壁13bを構成しており、内部の貯留空間が仕切板14によって仕切られて、保持室15と出湯室16とに分離されている。保持室15と出湯室16との間は、仕切板14の下方に形成された連通部17を介して溶湯Mが移動可能とされている。
また、炉本体10の上部は、断熱材21が充填された蓋体22a,22bにより密閉可能に覆われており、保持室15及び出湯室16に個別に対応して開閉できるように構成されている。
上記のように構成された炉本体10において、底壁13aは、平坦な表面上に、リブ状の複数の突部131が互いに平行に間隔をあけて設けられている。突部131は、円弧状の断面を有しており、長手方向に沿って一端側が炉本体10の外部と連通する挿入孔132が形成されている。
発熱体30は、本実施形態においては通電式のラジアントヒータからなり、挿入孔132の内壁面との間に若干の隙間をあけた状態で、挿入孔132の開口部を覆うように嵌合されたブラケット133により位置決めされている。発熱体30の電極板31a,31bは、ブラケット133を介して炉本体10の外部に露出しており、電源装置(図示せず)に接続されて、所望の電力での通電が行われる。ブラケット133は、ガイシ等のセラミック系材料から形成することができ、挿入孔132から取り外し可能とすることで、発熱体30が挿入孔132に対して着脱自在とされている。
発熱体30としては、シーズヒータ、セラミックヒータ、ハロゲンヒータなどの他の通電式加熱ヒータを使用することもでき、更には、燃焼バーナの周囲がラジアントチューブにより覆われたバーナ式のラジアントヒータなど燃焼式加熱ヒータを用いることもできる。
以上の構成を備える溶湯保持炉1によれば、底壁13aに形成された挿入孔132に発熱体30が挿入されているので、貯留された溶湯Mの下部を重点的に加熱することができる。したがって、溶湯Mの自然対流により温度分布の均一化を図ることができると共に、溶湯Mの液面付近における酸化物の成長を抑制することができる。また、発熱体30が溶湯Mの貯留空間に存在しないため、発熱体30の損傷に伴う溶湯Mへの異物混入を防止できると共に、貯留空間の清掃作業を容易に行うことができる。更に、発熱体30が貯留空間の容積の減少をもたらさないため、低い貯留高さで必要な溶湯貯留量を確保することができ、例えば低圧鋳造に用いる場合に、低い加圧力で溶湯を鋳型に押し上げることができる。また、発熱体30が挿入孔132に対して着脱自在であり、貯留された溶湯Mを排出することなく発熱体30の交換やメンテナンスを行うことができ、作業効率を高めることができる。
本実施形態においては、底壁13aの表面に突部131が形成され、この突部131に挿入孔132が形成されているため、発熱体30の挿入に伴う底壁13aの厚みの増加を防ぐことができると共に、底壁13aの高温部と溶湯Mとの接触面積を増加させて、溶湯Mをより効率よく加熱することができる。突部131の形状は、本実施形態ではリブ状としているが、使用する発熱体30の形状に合わせて種々の形状とすることができる。また、突部131の断面形状は、円弧状以外に、先鋭状、矩形状、多角形状など特に限定されない。
また、底壁13aの表面から突出する突部131への挿入孔132の形成は、本実施形態のように、挿入孔132の上部のみが突部131に位置してもよく、或いは、挿入孔132の全体が突部131に位置してもよい。
一方、発熱体30として径の小さいものを使用できる場合には、図2に示すように、突部を有しない底壁13aに挿入孔132を形成し、この挿入孔132に発熱体30を挿入することもできる。図2(a)及び(b)は、いずれも本発明の他の実施形態に係る溶湯保持炉の断面図であり、図2(b)は、図2(a)のB−B断面に対応している。図2において、図1と同様の構成部分には同一の符号を付して、繰り返しの説明を省略する(後述する図3についても同様)。
図2に示す構成は、発熱体30として両端に電極板31a,31bを備えたものを使用すると共に、挿入孔132が炉本体10の外部と両端において連通するように形成することが好ましく、挿入孔132の両端をブラケット133,133で覆い、それぞれのブラケット133,133から電極板31a,31bが露出するように構成することができる。
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明の具体的な態様は上記実施形態に限定されない。例えば、図1に示す溶湯保持炉1の構成は、使用目的等に応じて種々の変更が可能であり、低圧鋳造炉として用いる場合には、蓋体に上方からストークを貫通させると共に、仕切板14の無い構成にすることができる。
また、溶湯Mの更なる加熱を促すために、図3に示すような浸漬部40を設けてもよい。図3(a)及び(b)は、いずれも本発明の更に他の実施形態に係る溶湯保持炉の断面図であり、図3(b)は、図3(a)のC−C断面に対応している。
図3において、浸漬部40は、耐火材13と同様の材料からなり、底壁41の両側に一対の側壁42,42が立設されて樋状に形成されている。底壁41には、複数の補助挿入孔411が貫通して形成されており、側壁42,42の間には、断熱材43が充填されている。浸漬部40は、炉本体10における側壁13bの一対の対向面の間に挟持されており、各補助挿入孔411の両端は、炉本体10に形成された開口を介して炉本体10の外部と連通している。
この補助挿入孔411には、炉本体10の外部から補助発熱体34が着脱自在に挿入されている。補助発熱体34は、上述した発熱体30として例示したものを使用することができ、発熱体30と同様に、補助挿入孔411の両端開口部を覆うように嵌合されたブラケット412,412により位置決めされ、このブラケット412,412を介して電極板35a,35bを外部に露出させている。
このような構成によれば、炉本体10に貯留された溶湯Mは、下部における加熱に加えて上部でも加熱されるため、温度分布の更なる均一化を図ることができる。また、補助発熱体34が溶湯Mと直接接触せずに浸漬されるため、酸化物の成長が防止でき、また、補助発熱体34が破損した時の異物の混入も防止される。更に、溶湯Mを貯留した状態で補助発熱体34の交換が可能であり、メンテナンスも容易である。
尚、図3に示す構成においては、補助挿入孔411が貫通孔とされており、両端において補助発熱体34の電極板35a,35bがそれぞれ露出しているが、図3に示す炉本体10の挿入孔132及び発熱体30と同様に、挿入孔の一方端から2つの電極板が露出するように構成してもよい。
本発明の一実施形態に係る溶湯保持炉の断面図である。 本発明の他の実施形態に係る溶湯保持炉の断面図である。 本発明の更に他の実施形態に係る溶湯保持炉の断面図である。
符号の説明
1 溶湯保持炉
10 炉本体
11 ケーシング
12 断熱層
13 耐火材
13a 底壁
13b 側壁
131 突部
132 挿入孔
133 ブラケット
30 発熱体
34 補助発熱体
40 浸漬部
41 底壁
411 補助挿入孔
412 ブラケット

Claims (4)

  1. ケーシングに内張りした耐火材により溶湯を貯留する底壁及び側壁が構成された溶湯保持炉であって、
    前記底壁は、前記炉本体の外部と連通する挿入孔を備えており、
    前記挿入孔の内部に着脱可能に挿入される発熱体を備える溶湯保持炉。
  2. 前記底壁は表面に突部を有しており、該突部に前記挿入孔が形成されている請求項1に記載の溶湯保持炉。
  3. 前記突部は、間隔をあけて互いに平行に延びるように複数形成されている請求項2に記載の溶湯保持炉。
  4. 前記側壁の対向面の間に挟持され、貯留された溶湯に浸漬される浸漬部を更に備え、
    前記浸漬部は、前記炉本体の外部と連通する補助挿入孔を備えており、
    前記補助挿入孔の内部に着脱可能に挿入される補助発熱体を備える請求項1から3のいずれかに記載の溶湯保持炉。

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