JPS62248545A - 浸漬ノズルの加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、連続鋳造に使用する浸漬ノズルの加熱装置
に関し、特に、タンディツシュを昇温させるための燃焼
ガスを利用した浸漬ノズルの加熱装置に関する。

［従来の技術］ 達Ｍ＆Ｉ造においては、タンディツシュ及び浸漬ノズル
を予め加熱しておき、溶鋼を注入した場合に、スポーリ
ング等によりタンディツシュ及び浸漬ノズルを構成する
耐火物が破損することを防止すると共に、溶鋼がタンデ
ィツシュ内及び浸漬ノズル内で凝固してその内部に付着
することを防止している。

ところで、この２Ｉ漬ノズルは、従来、加熱炉内でコー
クス炉ガス（以下Ｃガスという）と空気との混合ガスを
燃焼させることにより加熱されている。一方、タンディ
ツシュは、その上部に放熱防止用の蓋を載冒し、この蓋
に形成された孔から、Ｃガスと空気との混・合ガスを燃
焼させて生成されるｉ１％温のガスをタンディツシュ内
部に供給することにより加熱している。このように、従
来は、浸漬ノズルとタンディツシュとを別個に、異なる
手段を使用して加熱している。

しかしながら、前述の加熱装置を使用した場合は、多酷
の燃料を必要とし、燃料コストが高いという欠点がある
。

このような欠点を解消するために、浸漬ノズルに吸引機
を取付け、タンディツシュを加熱するための燃焼ガスを
浸漬ノズルから吸引し、この燃焼ガスを利用して浸漬ノ
ズルを加熱する装置が提案されている。この装置におい
ては、タンディツシュを加熱するための燃焼ガスを利用
して浸漬ノズルを加熱するので、浸漬ノズルを加熱する
ためのＣガスを削減することができ、燃料コストを減少
することができるという利点を有する。

［発明が解決しようとする問題点コ しかしながら、この装置においては、浸漬ノズルの加熱
温度が装置によってばらつき、昇温か不十分の場合があ
る。また、排ガスを吸引する設備が必要であるため、設
備費が高いという問題点を有する。

この発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって
、燃料コストを低く維持しつつ、加熱温度のばらつきが
少なく、加熱温度を十分に高くすることができると共に
、燃焼ガスの吸引設備が不要の浸漬ノズルの加熱装置を
提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ この発明に係る浸漬ノズルの加熱ｖｓｅは、タンディツ
シュの底壁に設置された浸漬ノズルを加熱する浸漬ノズ
ルの加熱装置において、タンディツシュの上に載置され
タンディツシュの放熱を抑制する保温蓋と、前記保温蓋
に形成された開口部と。

前記開口部を介して前記浸漬ノズルに＾濡のガスを供給
するバーナと、前記浸漬ノズルを覆う断熱ボックスと、
を有し、前記断熱ボックスには、バーナからの高温のガ
スを浸漬ノズルの内側を通流させた後その外側を通流さ
せて排出するようにガスの通流軌跡を規制する孔が形成
されていることを特徴とする。この場合に、前記孔を、
前記断熱ボックスの上部に形成することが好ましい。

［作用コ この発明においては、バーナから保温蓋に形成された開
口部を介して高温のガスを浸漬ノズルに供給する。そう
すると、このガスは、浸漬ノズルの内側を通流し、その
下方の吐出口から排出され断熱ボックス内に入る。次い
で、このガスは、断熱ボックスの中において浸漬ノズル
の外側を通流し、断熱ボックスに形成された孔から排出
される。

浸漬ノズルは、その内側及び外側から′ｌ７７４瀉ガス
が供給されて加熱されると共に、断熱ボックスにより放
熱が抑制されているので、浸漬ノズルの加熱効率が轟く
、加熱温度のばらつきが小さい。

［実施例］ 以下、添附図面を参照して、この発明の実施例に係る浸
漬ノズルの加熱装置について具体的に説明する。

第１図は、この発明の実施例に係る浸漬ノズルの加熱装
置の模式因である。タンディツシュ１１は横長形状をな
し、その内側は耐火物でつくられている。タンディツシ
ュ１１の長手方向両端部の底壁には、底付き円筒状の耐
火物でつくられた浸漬ノズル１２が２ｍ取付けられてい
る。溶鋼は、転炉から取鍋に出鋼された後、タンディツ
シュ１１を通流してその両端の浸漬ノズル１２から鋳型
に注入される。なお、浸漬ノズル１２は、鋳型内の溶鋼
に浸漬され、溶鋼が大気に接触して酸化されることが防
止されるようになっている。このようなタンディツシュ
１１及び浸漬ノズル１２は連続鋳造に先立ち、加熱され
、昇温される。

先ず、タンディツシュ１１の上には放熱防止用の蓋１５
が載置される。この蓋１５には浸漬ノズル１２の直上の
位置に夫々ノズル１２の溶鋼通流断面積を調節するスト
ッパを挿通させる孔２２が形成されており、孔２２の両
側には保温材投入用の孔２３が形成されている。バーナ
１６は孔２２を開音するように蓋１５上に載置される。

バーナ１６にはガス供給管２０．２１が接続されており
、ガス供給管２０を介してＣガスがバーナ１６に供給さ
れ、ガス供給管２１を介して空気がバーナ１６に供給さ
れる。そして、バーナ１６にてＣガスと空気との混合ガ
スが燃焼し、この燃焼ガスが孔２２からタンディツシュ
１２内に吹込まれるようになっている。バーナ１６には
アーム１７が取付けられており、このアーム１７の先端
には蒼１８が取付けられている。この蓋１８は、バーナ
１６を所定の位置に設置した場合に、孔２３を閉塞する
ようになっており、孔２３から燃焼ガスが漏出すること
を防止している。また、蓋１５の中央付近には溶鋼注入
用の孔２４が形成されており、バーナ２５が孔２４を閉
塞するように蓋１５上に載置される。バーナ２５には、
バーナ１６と同様に、ガス供給管２０．２１が接続され
ており、バーナ２５にてＣガスと空気との混合ガスが燃
焼し、この燃焼ガスが孔２４からタンディツシュ１１内
に供給される。バーナ１６及びバーナ２５から供給され
る燃焼ガスにより浸漬ノズル１２及びタンディツシュ１
１が加熱される。

断熱ボックラス１３は、底付き円筒状をなし、浸漬ノズ
ル１２を覆うように設置されている。浸漬ノズル１２に
嵌合する蓋１９が断熱ボックス１３上に封密的に設置さ
れる。浸漬ノズル１２とｔ１９との間、及び、Ｍ２Ｏと
断熱ボックス１３との間は密閉されており、燃焼ガスが
漏出することが防止されている。この断熱ボックスの周
壁上部には燃焼ガス排出用の３個の孔１４が形成されて
おり、燃焼ガスが浸漬ノズル１２の内側から外側を通流
して孔１４から排出されるようになっている。

次に、このように構成された装置の動作について説明す
る。先ず、孔２２を閉塞するように酉１５上にバーナ１
６を載置する。そうすると、アーム１７を介してバーナ
１６に連結された１１８により孔２３も閉塞される。ま
た、孔２４を閉塞するように蓋１５上にバーナ２５を載
置する。次に、浸漬ノズル１２の周囲に断熱ボックス１
３を設置し、断熱ボックス１３上に蓋１９を載置する。

その後、ガス供給管２０．２１を介してＣガスと空気と
をバーナ１６及びバーナ２５に供給し、バーナ１６及び
バーナ２５でＣガスと空気との混合ガスを燃焼させる。

そして、その燃焼ガスがバーナ１６及びバーナ２５から
タンディツシュ１１内部に供給される。この燃焼ガスは
、浸漬ノズル１２の下方から断熱ボックス１３に達する
。この断熱ボックス１３内において、燃焼ガスは、浸漬
ノズル１２の下方から浸漬ノズル１２の外側を通流し、
断熱ボックス１３の上方に向かって通流して断熱ボック
ス１３の上部に形成された孔１４から排出される。この
ように、浸漬ノズルは断熱ボックスにより放熱が抑制さ
れており、また、浸漬ノズル１２の内側の外、外側にも
高温の燃焼ガスが供給される。このため、浸漬ノズル１
２の加熱効率が高く、加熱温度のばらつきが小さくなる
。

また、蓋１５に形成された孔２３を閉塞することができ
るので、この孔２３から燃焼ガスが漏出することが防止
され、燃料効率が一層向上する。

次に、断熱ボックス１３に形成される孔の位置及び孔の
数と浸漬ノズル１２の加熱効率との関係について説明す
る。断熱ボックス１３は、浸漬ノズル１２が放熱するこ
とを抑制しているが、断熱ボックス１３に供給された燃
焼ガスを排出させなければ、バーナ１６から供給される
高温の燃焼ガスが浸漬ノズル１２を有効に通流せず、浸
漬ノズル１２の加熱効率が悪くなる。従って、燃焼ガス
を浸漬ノズル１２に有効に供給するために、ボックス１
３に排気用の孔を形成して燃焼ガスを排出させる。しか
し、以下に示すように、その排出孔１４の位置及び数に
より浸漬ノズル１２の加熱効率が異なる。第２図（ａ）
乃至（ｄ）は断熱ボックスに形成された孔を示す模式図
である。第２図（ａ）はボックス１３の底面に１個の孔
を形成したもの（底孔式）、第２図（ｂ）はボックス１
３の周面下部に２１１の孔を形成したもの（下２孔式）
、第２図（Ｃ）はボックス１３の周面上部に２鵬の孔を
形成したちの（上２孔式）、第２図（ｄ）はボックス１
３の周面上部に３個の孔を形成したちの（上３孔式）で
ある。これらの断熱ボックスを使用して、浸漬ノズル１
２の加熱温度を測定した結果を第３図に示す。この第３
図から明らかなように、浸漬ノズル１２は、断熱ボック
ス１３が底孔式の場合は７５０℃、下２孔式の場合は７
９０℃、上２孔式の場合は８１０℃、上３孔式の場合は
８３０℃まで加熱され、孔１４を断熱ボックス１３の上
方に形成させた方が加熱ＩＩＩが高い。これは、孔１４
が上方に形成されているため、浸漬ノズル１２の外側を
下端から上端まで通流し、浸漬ノズルがその内周面及び
外周面の双方から加熱され、加熱効率が高いからである
。また、上３孔式は上２孔式よりも浸漬ノズルの加熱温
度が＾くなるが、これは上３孔式の方が燃焼ガスの循環
が良いためと考えられる。更に、この孔１４の数が６個
までは浸漬ノズル１２の加熱温度は変化しないが、６個
よりも多くなるとこの加熱温度が低下する。従って、孔
１４の数は３乃至６個が好ましい。更にまた、孔径が大
きくなり過ぎると放熱量が多くなり、小さ過ぎると十分
に排気されないので、いずれも浸漬ノズル１２の加熱温
度が低くなる。従って、この孔１４の孔径は２０乃至３
０ｍｍが好ましい。

［発明の効果コ この発明によれば、浸漬ノズルが断熱ボックスで覆われ
ているので、バーナからの燃焼ガスにより加熱された浸
漬ノズルの放熱が抑制される。また、浸漬ノズルを覆う
断熱ボックスには孔が形成されているので、この孔から
燃焼ガスが排出されることにより浸漬ノズルの外側にも
高温の燃焼ガスが供給される。このため、少量の燃料で
浸漬ノズルを十分に高い濃度まで加熱することができ、
浸漬ノズルの加熱温度ばらつきを小さくすることができ
ると共に、燃焼ガスを吸引する設備が不要となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例に係る浸漬ノズルの加熱＠置
を示す模式図、第２図（ａ）乃至（ｄ）は断熱ボックス
に形成される孔を示す模式図、第３図は浸漬ノズルの加
熱温度を示すグラフ図である。 １１：タンディツシュ、１２；浸漬ノズル、１３；ボッ
クス、１４．２２．２３．２４：孔、１５．１８．１９
：ｉｉｌ、１６．２５：バーナ、１７；アーム、２０．
２１　：管 第　１　弱 （ａ）　　　　　　（ｂ）　　　　　　（ｃ）　　　　
　　（ｄ）第２図 第３図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）タンディッシュの底壁に設置された浸漬ノズルを
   加熱する浸漬ノズルの加熱装置において、タンディッシ
   ュの上に載置されタンディッシュの放熱を抑制する保温
   蓋と、前記保温蓋に形成された開口部と、前記開口部を
   介して前記浸漬ノズルに高温のガスを供給するバーナと
   、前記浸漬ノズルを覆う断熱ボックスと、を有し、前記
   断熱ボックスには、バーナからの高温のガスを浸漬ノズ
   ルの内側を通流させた後その外側を通流させて排出する
   ようにガスの通流軌跡を規制する孔が形成されているこ
   とを特徴とする浸漬ノズルの加熱装置。
2. （２）前記孔は、前記断熱ボックスの上部に形成される
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の浸漬ノ
   ズルの加熱装置。