JP2009045547A - 吐出重量測定方法、液滴吐出ヘッドの保守方法、液滴吐出装置、及び液滴吐出方法 - Google Patents

吐出重量測定方法、液滴吐出ヘッドの保守方法、液滴吐出装置、及び液滴吐出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】吐出重量を正確に測定するための吐出重量測定を実施すると共に、吐出重量測定を実施することによる、描画対象物に向けて液状体を吐出する描画吐出工程が休止する時間の増加を抑制して、液滴吐出による描画のために要する時間が増大することを抑制する吐出重量測定方法、液滴吐出ヘッドの保守方法、液滴吐出装置、及び液滴吐出方法を提供する。
【解決手段】吐出重量測定方法は、液状体を吐出するそれぞれの液滴吐出ヘッドに液状体を供給する液供給要件が共通である第一の複数の液滴吐出ヘッドから成るヘッドグループを有する液滴吐出装置における、液滴吐出ヘッドの吐出重量測定方法であって、ヘッドグループを構成する第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することで、ヘッドグループを構成する第一の複数の液滴吐出ヘッドのそれぞれの前記液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定する重量測定工程を有する。
【選択図】図15

Description

本発明は、液状体を液滴として吐出する液滴吐出ヘッドの吐出重量測定方法、当該液滴吐出ヘッドの保守方法、液滴吐出ヘッドを備える液滴吐出装置、及び液滴吐出ヘッドを用いる液滴吐出方法に関する。
従来から、液状体を液滴として吐出する液滴吐出ヘッドを有し、液状体の液滴を吐出して描画対象物上の任意の位置に着弾させることによって、描画対象物の任意の位置に液状体を配置する液滴吐出装置が知られている。このような液滴吐出装置を用いることによって、カラー液晶装置のカラーフィルタ膜などのような機能膜の材料を含む液状材料を、任意の位置に任意の量だけ精度良く塗布することが可能である。塗布された液状材料を乾燥させることによって、任意の厚さ及び形状の機能膜を形成することができる。
液滴吐出ヘッドから吐出される液状体の、一吐出あたりの吐出量は、当該液状体の粘度などの特性によって変動する。ところが、液滴吐出ヘッドに供給される液状体は、製造ロットの違いや、液滴吐出ヘッドに供給可能に貯留されている状態での経時変化などによって、必ずしも一定の特性が維持されない可能性がある。
特許文献1には、実際の吐出重量を正確に測定して、当該測定値に対応して吐出量が正確な値となるように調整することによって、正確な液滴吐出が実施できる液滴吐出システム、液滴吐出ヘッドの吐出量測定方法、及び液滴吐出ヘッドの吐出量適正化方法が開示されている。
特開2004−209429号公報
しかしながら、それぞれの液滴吐出ヘッドについて、吐出重量を正確に測定するための吐出重量測定を実施することは必要であって、吐出重量測定を実施している間は、描画対象物に向けて液状体を吐出する描画吐出が休止するため、液滴吐出による描画のために要する時間が増大するという課題があった。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかる吐出重量測定方法は、液状体を吐出する複数の液滴吐出ヘッドを備え、前記複数の液滴吐出ヘッドのそれぞれの液滴吐出ヘッドに前記液状体を供給する液供給要件が共通である第一の複数の液滴吐出ヘッドから成るヘッドグループを有する液滴吐出装置における、液滴吐出ヘッドの吐出重量測定方法であって、前記ヘッドグループを構成する第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することで、前記ヘッドグループを構成する前記第一の複数の液滴吐出ヘッドのそれぞれの前記液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定する重量測定工程を有することを特徴とする。
この吐出重量測定方法によれば、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することで、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定する。このため、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドについてそれぞれ吐出重量を測定する場合に比べて、ヘッドグループを構成する液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定するために要する時間を少なくすることができる。液滴吐出ヘッドは、規定の吐出重量の液状体を吐出するように予め調整されるが、液状体の粘度などの状態が変動することに起因して吐出重量が変動する可能性がある。吐出重量を測定することで、このような変動を検知することができる。ヘッドグループを構成する第一の複数の液滴吐出ヘッドのそれぞれの液滴吐出ヘッドは、液状体を供給する液供給要件が共通であるため、供給される液状体の条件が略同等である。従って、液状体の状態の変動に起因する吐出重量の変動は、第一の複数の液滴吐出ヘッドにおいて、略同等である可能性が極めて高いため、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量は、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量と略同等である可能性が極めて高い。これにより、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することで、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定することができる。
[適用例2]上記適用例にかかる吐出重量測定方法において、前記液供給要件が、前記液状体を貯留する給液タンクであって、前記ヘッドグループを構成する前記液滴吐出ヘッドは、共通の前記給液タンクに結合されて、当該給液タンクから前記液状体を供給されることが好ましい。
この吐出重量測定方法によれば、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドには、同一の給液タンクから液状体が供給される。液滴吐出ヘッドに供給されるために貯留されている液状体が同一であって、貯留されている環境条件が同一であるため、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドに供給される液状体の状態が略同等となる。このため、液状体の状態に起因する吐出重量の変動が、ヘッドグループを構成する各液滴吐出ヘッド間で略同一となる。これにより、存在する可能性がある、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定した結果と、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量との差異を、小さくすることができる。
[適用例3]上記適用例にかかる吐出重量測定方法において、前記液供給要件が、前記給液タンクから前記液滴吐出ヘッドに至る前記液状体の流路である給液管を含み、前記給液管は、前記給液タンクに結合された主給液管と、前記主給液管に結合された複数の枝給液管とを有し、前記ヘッドグループを構成する前記液滴吐出ヘッドは、前記複数の枝給液管のそれぞれの枝給液管に結合されて、共通の前記給液タンクから共通の前記主給液管を介して前記液状体を供給されることが好ましい。
この吐出重量測定方法によれば、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドには、同一の給液タンクから共通の主給液管を介して液状体が供給される。
それぞれの液滴吐出ヘッドに供給されるために給液タンクに貯留されている液状体が、同一であって、貯留されている環境条件が同一である。液滴吐出ヘッドに供給されるために通過する供給経路の主給液管が共通であるため、供給経路が液状体に及ぼす影響が各液滴吐出ヘッド間で、略同等である。これらによって、ヘッドグループを構成する各液滴吐出ヘッドに供給される液状体の状態が略同等となるため、液状体の状態に起因する吐出重量の変動が、ヘッドグループを構成する各液滴吐出ヘッド間で略同一となる。これにより、存在する可能性がある、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定した結果と、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量との差異を、小さくすることができる。
[適用例4]上記適用例にかかる吐出重量測定方法において、前記重量測定工程において測定された前記第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量の、基準値に対する差異が、所定の値を超えた場合には、確認検査工程を実施することが好ましい。
この吐出重量測定方法によれば、確認検査によって、重量測定工程における測定結果を検証することができる。測定結果を検証することによって、一時的に発生した吐出重量の変動が測定されることに起因して、当該一時的な変動に対応して不要、又は不適切な対処処置が実施されることを抑制することができる。
[適用例5]上記適用例にかかる吐出重量測定方法において、前記確認検査工程は、前記第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を再度測定する再測定工程であることが好ましい。
この吐出重量測定方法によれば、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を再測定することによって、重量測定工程における第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量の測定結果を検証することができる。
[適用例6]上記適用例にかかる吐出重量測定方法において、前記確認検査工程は、前記ヘッドグループを構成する前記第一の液滴吐出ヘッドとは異なる第二の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定する第二ヘッド測定工程であることが好ましい。
この吐出重量測定方法によれば、第二の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することによって、重量測定工程における第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量の測定結果を検証することができる。第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することで、ヘッドグループのそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定するため、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量のみが変動した場合であっても、ヘッドグループのそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量が全て変動したと、判断される。確認検査工程として、第二の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することによって、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量のみが変動した場合に、ヘッドグループの全ての液滴吐出ヘッドの吐出重量が変動したと、誤って判断されることを抑制することができる。
[適用例7]上記適用例にかかる吐出重量測定方法において、前記確認検査工程は、前記ヘッドグループを構成する全ての前記液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定する全ヘッド測定工程であることが好ましい。
この吐出重量測定方法によれば、ヘッドグループの全ての液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することによって、重量測定工程における第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量の測定結果を検証することができる。第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することで、ヘッドグループのそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定するため、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量のみが変動した場合であっても、ヘッドグループのそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量が全て変動したと、判断される。確認検査工程として、ヘッドグループの全ての液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することによって、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量のみが変動した場合に、ヘッドグループの全ての液滴吐出ヘッドの吐出重量が変動したと、誤って判断されることを抑制することができる。
[適用例8]上記適用例にかかる吐出重量測定方法において、前記ヘッドグループを構成する前記第一の液滴吐出ヘッドとは異なる第三の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することで、前記ヘッドグループを構成するそれぞれの前記液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定する第二重量測定工程を、更に有することが好ましい。
この吐出重量測定方法によれば、第三の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することで、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定する。このため、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドについてそれぞれ吐出重量を測定する場合に比べて、ヘッドグループを構成する液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定するために要する時間を少なくすることができる。
吐出重量の測定を実施する対象の液滴吐出ヘッドの吐出重量のみが変動した場合には、誤って、ヘッドグループの全ての液滴吐出ヘッドの吐出重量が変動したと、判断される。しかし、測定を実施する対象の液滴吐出ヘッドを交代させることで、他の液滴吐出ヘッドと異なる吐出量になった液滴吐出ヘッドが測定を実施する対象となる確率が小さくなる。このため、重量測定工程に加えて第二重量測定工程を実施することで、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定するために吐出重量の測定を実施する対象が、第一の液滴吐出ヘッドのみである場合に比べて、測定対象とした液滴吐出ヘッドの吐出重量のみが変動することによって、ヘッドグループの全ての液滴吐出ヘッドの吐出重量が変動したと、誤って判断される可能性を小さくすることができる。
[適用例9]本適用例にかかる液滴吐出ヘッドの保守方法は、液状体を吐出する複数の液滴吐出ヘッドを備え、前記複数の液滴吐出ヘッドのそれぞれの液滴吐出ヘッドに前記液状体を供給する液供給要件が共通である第一の複数の液滴吐出ヘッドから成るヘッドグループを備える液滴吐出装置における、液滴吐出ヘッドの保守方法であって、前記ヘッドグループを構成する第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定する基準重量測定工程と、前記基準重量測定工程において測定された吐出重量を吐出重量の規格値と比較した結果に基づいて、前記第一の液滴吐出ヘッドに対して吐出条件の補正を実施する基準ヘッド補正工程と、前記基準重量測定工程において測定された吐出重量を吐出重量の規格値と比較した結果に基づいて、前記ヘッドグループを構成する前記第一の液滴吐出ヘッドとは異なる第二の液滴吐出ヘッドに対して、吐出条件の補正を実施する第二ヘッド補正工程と、を有することを特徴とする。
この液滴吐出ヘッドの保守方法によれば、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定する基準重量測定工程の測定結果に基づいて、第一の液滴吐出ヘッドの吐出条件の補正と、第二の液滴吐出ヘッドの吐出条件の補正と、が実施される。それぞれの液滴吐出ヘッドの吐出条件の補正のために、それぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定する場合に比べて、ヘッドグループを構成する液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定するために要する時間を少なくすることができる。
[適用例10]上記適用例にかかる液滴吐出ヘッドの保守方法において、前記第二ヘッド補正工程において、前記基準ヘッド補正工程において実施された、前記吐出条件の補正と同等の吐出条件の補正を、前記第二の液滴吐出ヘッドに対して、実施することが好ましい。
この液滴吐出ヘッドの保守方法によれば、第一の液滴吐出ヘッドに対して実施するべき吐出条件の補正を決定して、基準ヘッド補正工程において、第一の液滴吐出ヘッドに対して実施し、当該補正をヘッドグループの第二の液滴吐出ヘッドにも適用する。これにより、第二の液滴吐出ヘッドに実施するべき補正を確定するための時間を省略することができる。液滴吐出ヘッドは、規定の吐出重量の液状体を吐出するように予め調整されるが、液状体の粘度などの状態が変動することに起因して吐出重量が変動する可能性がある。吐出重量を測定することで、このような変動を検知することができる。ヘッドグループを構成する第一の複数の液滴吐出ヘッドのそれぞれの液滴吐出ヘッドは、液状体を供給する液供給要件が共通であるため、供給される液状体の条件が略同等である。従って、液状体の状態の変動に起因する吐出重量の変動は、第一の複数の液滴吐出ヘッドにおいて、略同等である可能性が極めて高いため、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量の変動は、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量の変動と略同等である可能性が極めて高い。これにより、第一の液滴吐出ヘッドに対して実施する吐出条件の補正と同等の補正を、ヘッドグループを構成する第二の液滴吐出ヘッドにも適用することで、第一の液滴吐出ヘッドにおいて得られる効果と同等の効果が、第二の液滴吐出ヘッドにおいても得られる可能性が極めて高い。
[適用例11]上記適用例にかかる液滴吐出ヘッドの保守方法において、前記ヘッドグループを構成する前記液滴吐出ヘッドのそれぞれについて、前記吐出条件の補正量に対応する吐出量の変動量である補正変動特性を求める補正変動特性取得工程を更に備え、前記第二ヘッド補正工程では、前記基準ヘッド補正工程において実施された前記吐出条件の補正に対して、前記第一の液滴吐出ヘッドの前記補正変動特性と、前記第二の液滴吐出ヘッドの前記補正変動特性と、の差異に相当する補助補正を加えた、前記吐出条件の第二補正を、前記第二の液滴吐出ヘッドに対して実施することが好ましい。
この液滴吐出ヘッドの保守方法によれば、第二の液滴吐出ヘッドに対しては、基準ヘッド補正工程において実施された補正に対して、第一の液滴吐出ヘッドの補正変動特性と、第二の液滴吐出ヘッドの補正変動特性と、の差異に相当する補助補正を加えた、第二補正が実施される。これにより、それぞれの液滴吐出ヘッドに固有の補正に対する吐出重量の変化を織り込んだ、より適切な吐出条件の補正を、第二の液滴吐出ヘッドに対して実施することができる。
[適用例12]上記適用例にかかる液滴吐出ヘッドの保守方法において、記液供給要件が、前記液状体を貯留する給液タンクであって、前記ヘッドグループを構成する前記液滴吐出ヘッドは、共通の前記給液タンクに結合されており、当該給液タンクから前記液状体を供給されることが好ましい。
この液滴吐出ヘッドの保守方法によれば、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドには、同一の給液タンクから液状体が供給される。液滴吐出ヘッドに供給されるために貯留されている液状体が同一であって、貯留されている環境条件が同一であるため、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドに供給される液状体の状態が略同等となる。このため、液状体の状態に起因する吐出重量の変動が、ヘッドグループを構成する各液滴吐出ヘッド間で略同一となる。これにより、存在する可能性がある、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定した結果と、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量との差異を、小さくすることができる。即ち、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定した結果に基づいて第二の液滴吐出ヘッドに対して実施する補正を、適切な補正とすることができる。
[適用例13]上記適用例にかかる液滴吐出ヘッドの保守方法において、前記液供給要件が、前記給液タンクから前記液滴吐出ヘッドに至る前記液状体の流路である給液管を含み、前記給液管は、前記給液タンクに結合された主給液管と、前記主給液管に結合された複数の枝給液管とを有し、前記ヘッドグループを構成する前記液滴吐出ヘッドは、前記複数の枝給液管のそれぞれの枝給液管に結合されて、共通の前記給液タンクから共通の前記主給液管を介して前記液状体を供給されることが好ましい。
この液滴吐出ヘッドの保守方法によれば、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドには、同一の給液タンクから共通の主給液管を介して液状体が供給される。
それぞれの液滴吐出ヘッドに供給されるために給液タンクに貯留されている液状体が、同一であって、貯留されている環境条件が同一である。液滴吐出ヘッドに供給されるために通過する供給経路の主給液管が共通であるため、供給経路が液状体に及ぼす影響が各液滴吐出ヘッド間で、略同等である。これらによって、ヘッドグループを構成する各液滴吐出ヘッドに供給される液状体の状態が略同等となるため、液状体の状態に起因する吐出重量の変動が、ヘッドグループを構成する各液滴吐出ヘッド間で略同一となる。これにより、存在する可能性がある、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定した結果と、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量との差異を、小さくすることができる。即ち、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定した結果に基づいて第二の液滴吐出ヘッドに対して実施する補正を、適切な補正とすることができる。
[適用例14]上記適用例にかかる液滴吐出ヘッドの保守方法において、前記液滴吐出ヘッドの駆動源は圧電素子であって、前記吐出条件の一つは、前記液滴吐出ヘッドに印加する駆動電圧であり、前記補正は、駆動電圧値の補正又は駆動電圧波形の補正を含むことが好ましい。
この液滴吐出ヘッドの保守方法によれば、液滴吐出ヘッドに印加する駆動電圧又は駆動電圧波形を調整することによって、吐出重量の変動を補正することができる。圧電素子を駆動源とする液滴吐出ヘッドは、適切な駆動電圧又は駆動電圧波形を選択することによって吐出量の設定値を実現するため、吐出重量の変動を、駆動電圧又は駆動電圧波形を調整することによって、補正することができる。
[適用例15]上記適用例にかかる液滴吐出ヘッドの保守方法において、前記基準重量測定工程において測定された前記第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量の、基準値に対する差異が、所定の値を超えた場合には、確認検査工程を実施することが好ましい。
この液滴吐出ヘッドの保守方法によれば、確認検査によって、基準重量測定工程における測定結果を検証することができる。測定結果を検証することによって、一時的に発生した吐出重量の変動が測定されることに起因して、当該一時的な変動に対応して不要、又は不適切な対処処置が実施されることを抑制することができる。
[適用例16]上記適用例にかかる液滴吐出ヘッドの保守方法において、前記確認検査工程は、前記第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を再度測定する再測定工程であることが好ましい。
この液滴吐出ヘッドの保守方法によれば、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を再測定することによって、基準重量測定工程における第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量の測定結果を検証することができる。
[適用例17]上記適用例にかかる液滴吐出ヘッドの保守方法において、前記確認検査工程は、前記ヘッドグループを構成する前記第一の液滴吐出ヘッドとは異なる第三の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定する第二ヘッド測定工程であることが好ましい。
この液滴吐出ヘッドの保守方法によれば、第三の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することによって、基準重量測定工程における第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量の測定結果を検証することができる。基準重量測定工程において測定された吐出重量の測定結果に基づいて、第二の液滴吐出ヘッドに対して、第二ヘッド補正工程が実施される。このため、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量のみが変動した場合であっても、ヘッドグループのそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量が全て変動したと判断されて、吐出重量が変動した場合の補正が第二の液滴吐出ヘッドに対して実施される。確認検査工程として、第三の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することによって、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量のみが変動した場合に、ヘッドグループの全ての液滴吐出ヘッドの吐出重量が変動したと、誤って判断されることを抑制して、適正でない補正がヘッドグループの液滴吐出ヘッドに対して実施される可能性を小さくすることができる。
[適用例18]上記適用例にかかる液滴吐出ヘッドの保守方法において、前記確認検査工程は、前記ヘッドグループを構成する全ての前記液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定する全ヘッド測定工程であることが好ましい。
この液滴吐出ヘッドの保守方法によれば、ヘッドグループの全ての液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することによって、基準重量測定工程における第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量の測定結果を検証することができる。基準重量測定工程において測定された吐出重量の測定結果に基づいて、第二の液滴吐出ヘッドに対して、第二ヘッド補正工程が実施される。このため、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量のみが変動した場合であっても、ヘッドグループのそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量が全て変動したと判断されて、吐出重量が変動した場合の補正が第二の液滴吐出ヘッドに対して実施される。確認検査工程として、ヘッドグループの全ての液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することによって、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量のみが変動した場合に、ヘッドグループの全ての液滴吐出ヘッドの吐出重量が変動したと、誤って判断されることを抑制して、適正でない補正がヘッドグループの液滴吐出ヘッドに対して実施される可能性を小さくすることができる。
[適用例19]上記適用例にかかる液滴吐出ヘッドの保守方法において、前記ヘッドグループを構成する前記第一の液滴吐出ヘッドとは異なる第四の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することで、前記ヘッドグループを構成するそれぞれの前記液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定する第二基準重量測定工程を、更に有し、前記第二基準重量測定工程における測定結果に基づいて、前記基準ヘッド補正工程及び前記第二ヘッド補正工程を実施することが好ましい。
この液滴吐出ヘッドの保守方法によれば、第四の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することで、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定する。このため、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドについてそれぞれ吐出重量を測定する場合に比べて、ヘッドグループを構成する液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定するために要する時間を少なくすることができる。
吐出重量の測定を実施する対象の液滴吐出ヘッドの吐出重量のみが変動した場合には、誤って、ヘッドグループの全ての液滴吐出ヘッドの吐出重量が変動したと、判断される。しかし、測定を実施する対象の液滴吐出ヘッドを交代させることで、他のへ液滴吐出ヘッドと異なる吐出量になった液滴吐出ヘッドが測定を実施する対象となる確率が小さくなる。このため、基準重量測定工程に加えて第二基準重量測定工程を実施することで、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定するために吐出重量の測定を実施する対象が、第一の液滴吐出ヘッドのみである場合に比べて、測定対象とした液滴吐出ヘッドの吐出重量のみが変動することにより、ヘッドグループの全ての液滴吐出ヘッドの吐出重量が変動したと、誤って判断される可能性を小さくして、適正でない補正がヘッドグループの液滴吐出ヘッドに対して実施される可能性を小さくすることができる。
[適用例20]本適用例にかかる液滴吐出装置は、液状体を吐出する複数の液滴吐出ヘッドと、前記複数の液滴吐出ヘッドのそれぞれの液滴吐出ヘッドに臨む位置に移動可能であり、前記液滴吐出ヘッドが吐出する前記液状体を受けることが可能な重量測定受器を有し、吐出された前記液状体の重量を測定する重量測定ユニットと、前記重量測定ユニットを制御する重量測定制御ユニットと、複数の液供給部を有し、前記複数の液供給部におけるそれぞれの液供給部の協働によって、前記複数の液滴吐出ヘッドにおけるそれぞれの液滴吐出ヘッドに前記液状体を供給する液供給ユニットと、を備え、前記複数の液滴吐出ヘッドは、共通の前記液供給部に接続されて前記液状体の供給を受ける第一の複数の液滴吐出ヘッドを有し、前記重量測定制御ユニットは、前記重量測定ユニットを制御して、前記第一の複数の液滴吐出ヘッドから成るヘッドグループに含まれる第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することで、前記ヘッドグループを構成する前記第一の複数の液滴吐出ヘッドのそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定することを特徴とする。
この液滴吐出装置によれば、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することで、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定する。このため、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドについてそれぞれ吐出重量を測定する場合に比べて、ヘッドグループを構成する液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定するために要する時間を少なくすることができる。
[適用例21]上記適用例にかかる液滴吐出装置において、前記液滴吐出ヘッドの吐出条件を設定する吐出条件設定部を更に備え、前記吐出条件設定部は、前記重量測定ユニットが測定した前記第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量の測定結果に基づいて、前記第一の液滴吐出ヘッド、及び前記ヘッドグループに含まれる前記第一の液滴吐出ヘッドとは異なる第二の液滴吐出ヘッドに対して、それぞれ吐出条件の補正を実施することが好ましい。
この液滴吐出装置によれば、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定する基準重量測定の測定結果に基づいて、第一の液滴吐出ヘッドの吐出条件の補正と、第二の液滴吐出ヘッドの吐出条件の補正と、が実施される。それぞれの液滴吐出ヘッドの吐出条件の補正のために、それぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定する場合に比べて、ヘッドグループを構成する液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定するために要する時間を少なくすることができる。
[適用例22]上記適用例にかかる液滴吐出装置において、前記吐出条件設定部は、前記重量測定ユニットが測定した前記第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量の測定結果に基づいて、前記第一の液滴吐出ヘッド、及び前記第二の液滴吐出ヘッドに対して、それぞれ吐出条件の同一の補正を実施することが好ましい。
この液滴吐出装置によれば、第一の液滴吐出ヘッドに対して実施するべき吐出条件の補正を決定して、ヘッドグループの第二の液滴吐出ヘッドにも適用する。これにより、第二の液滴吐出ヘッドに実施するべき補正を確定するための時間を省略することができる。
液滴吐出ヘッドは、規定の吐出重量の液状体を吐出するように予め調整されるが、液状体の粘度などの状態が変動することに起因して吐出重量が変動する可能性がある。吐出重量を測定することで、このような変動を検知することができる。ヘッドグループを構成する第一の複数の液滴吐出ヘッドのそれぞれの液滴吐出ヘッドは、液状体を供給する液供給要件が共通であるため、供給される液状体の条件が略同等である。従って、液状体の状態の変動に起因する吐出重量の変動は、第一の複数の液滴吐出ヘッドにおいて、略同等である可能性が極めて高いため、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量の変動は、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量の変動と略同等である可能性が極めて高い。これにより、第一の液滴吐出ヘッドに対して実施する吐出条件の補正と同等の補正を、ヘッドグループを構成する第二の液滴吐出ヘッドにも適用することで、第一の液滴吐出ヘッドにおいて得られる効果と同等の効果が、第二の液滴吐出ヘッドにおいても得られる可能性が極めて高い。
[適用例23]上記適用例にかかる液滴吐出装置において、前記ヘッドグループを構成する前記液滴吐出ヘッドのそれぞれについて、前記吐出条件の補正量に対応する吐出量の変動量である補正変動特性の情報を取得する補正変動特性取得部を更に備え、前記吐出条件設定部は、前記第一の液滴吐出ヘッドに対して実施された前記吐出条件の補正に対して、前記第一の液滴吐出ヘッドの前記補正変動特性と、前記第二の液滴吐出ヘッドの前記補正変動特性と、の差異に相当する補助補正を加えた、前記吐出条件の第二補正を、前記第二の液滴吐出ヘッドに対して実施することが好ましい。
この液滴吐出装置によれば、第二の液滴吐出ヘッドに対しては、基準ヘッド補正工程において実施された補正に対して、第一の液滴吐出ヘッドの補正変動特性と、第二の液滴吐出ヘッドの補正変動特性と、の差異に相当する補助補正を加えた、第二補正が実施される。これにより、それぞれの液滴吐出ヘッドに固有の補正に対する吐出重量の変化を織り込んだ、より適切な吐出条件の補正を、第二の液滴吐出ヘッドに対して実施することができる。
[適用例24]上記適用例にかかる液滴吐出装置において、前記液供給部が、前記液状体を貯留する給液タンクであって、前記ヘッドグループを構成する前記液滴吐出ヘッドは、共通の前記給液タンクに結合されており、当該給液タンクから前記液状体を供給されることが好ましい。
この液滴吐出装置によれば、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドには、同一の給液タンクから液状体が供給される。液滴吐出ヘッドに供給されるために貯留されている液状体が同一であって、貯留されている環境条件が同一であるため、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドに供給される液状体の状態が略同等となる。このため、液状体の状態に起因する吐出重量の変動が、ヘッドグループを構成する各液滴吐出ヘッド間で略同一となる。これにより、存在する可能性がある、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定した結果と、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量との差異を、小さくすることができる。即ち、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定した結果に基づいて第二の液滴吐出ヘッドに対して実施する補正を、適切な補正とすることができる。
[適用例25]上記適用例にかかる液滴吐出装置において、前記液供給部が、前記給液タンク及び前記給液タンクから前記液滴吐出ヘッドに至る前記液状体の流路である給液管であって、前記給液管は、前記給液タンクに結合された主給液管と、前記主給液管に結合された複数の枝給液管とを有し、前記ヘッドグループに含まれる前記液滴吐出ヘッドは、前記複数の枝給液管のそれぞれの枝給液管に結合されて、共通の前記給液タンクから共通の前記主給液管を介して前記液状体を供給されることが好ましい。
この液滴吐出装置によれば、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドには、同一の給液タンクから共通の主給液管を介して液状体が供給される。
それぞれの液滴吐出ヘッドに供給されるために給液タンクに貯留されている液状体が、同一であって、貯留されている環境条件が同一である。液滴吐出ヘッドに供給されるために通過する供給経路の主給液管が共通であるため、供給経路が液状体に及ぼす影響が各液滴吐出ヘッド間で、略同等である。これらによって、ヘッドグループを構成する各液滴吐出ヘッドに供給される液状体の状態が略同等となるため、液状体の状態に起因する吐出重量の変動が、ヘッドグループを構成する各液滴吐出ヘッド間で略同一となる。これにより、存在する可能性がある、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定した結果と、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量との差異を、小さくすることができる。即ち、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定した結果に基づいて第二の液滴吐出ヘッドに対して実施する補正を、適切な補正とすることができる。
[適用例26]上記適用例にかかる液滴吐出装置において、前記重量測定制御ユニットは、前記ヘッドグループを構成する前記第一の複数の液滴吐出ヘッドのそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定するために、重量測定ユニットを制御して、前記第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量の測定を実施する際に、少なくとも、1回の吐出重量測定の機会と次の吐出重量測定の機会とにおいて、異なる液滴吐出ヘッドを、前記第一の液滴吐出ヘッドとして用いることが好ましい。
この液滴吐出装置によれば、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定するために吐出重量の測定を実施する第一の吐出ヘッドとしての液滴吐出ヘッドは、吐出重量を測定する機会によって異なる液滴吐出ヘッドが、重量測定制御ユニットによって選択される。
吐出重量の測定を実施する対象の液滴吐出ヘッドの吐出重量のみが変動した場合には、誤って、ヘッドグループの全ての液滴吐出ヘッドの吐出重量が変動したと、判断される。しかし、測定を実施する対象の液滴吐出ヘッドを交代させることで、他のへ液滴吐出ヘッドと異なる吐出量になった液滴吐出ヘッドが測定を実施する対象となる確率が小さくなる。このため、1回の吐出重量測定の機会と次の吐出重量測定の機会とにおいて、異なる液滴吐出ヘッドを、第一の液滴吐出ヘッドとして用いることで、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定するために吐出重量の測定を実施する対象が、単一の液滴吐出ヘッドのみである場合に比べて、測定対象とした液滴吐出ヘッドの吐出重量のみが変動することにより、ヘッドグループの全ての液滴吐出ヘッドの吐出重量が変動したと、誤って判断される可能性を小さくして、誤った補正がヘッドグループの液滴吐出ヘッドに対して実施される可能性を小さくすることができる。
[適用例27]本適用例にかかる液滴吐出方法は、複数の液滴吐出ヘッドのそれぞれの液滴吐出ヘッドから液状体を吐出することによって、前記液状体を着弾させる対象である基材上に前記液状体を配置する描画吐出工程と、それぞれの前記液滴吐出ヘッドに前記液状体を供給する液供給要件が共通である第一の複数の液滴吐出ヘッドから成るヘッドグループに含まれる第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することで、前記ヘッドグループを構成する前記第一の複数の液滴吐出ヘッドのそれぞれの前記液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定する基準重量測定工程と、を有することを特徴とする。
この液滴吐出方法によれば、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することで、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定する。このため、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドについてそれぞれ吐出重量を測定する場合に比べて、ヘッドグループを構成する液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定するために要する時間を少なくすることができる。
[適用例28]上記適用例にかかる液滴吐出方法において、前記基準重量測定工程において測定された吐出重量を吐出重量の規格値と比較した結果に基づいて、前記第一の液滴吐出ヘッドに対して吐出条件の補正を実施する基準ヘッド補正工程と、前記基準重量測定工程において測定された吐出重量を吐出重量の規格値と比較した結果に基づいて、前記ヘッドグループを構成する前記第一の液滴吐出ヘッドとは異なる第二の液滴吐出ヘッドに対して、吐出条件の補正を実施する第二ヘッド補正工程と、を更に有することが好ましい。
この液滴吐出方法によれば、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定する基準重量測定工程の測定結果に基づいて、第一の液滴吐出ヘッドの吐出条件の補正と、第二の液滴吐出ヘッドの吐出条件の補正と、が実施される。それぞれの液滴吐出ヘッドの吐出条件の補正のために、それぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定する場合に比べて、ヘッドグループを構成する液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定するために要する時間を少なくすることができる。
[適用例29]上記適用例にかかる液滴吐出方法において、前記第二ヘッド補正工程では、前記第二の液滴吐出ヘッドに対して、前記基準ヘッド補正工程において実施された、前記吐出条件の補正と同等の吐出条件の補正を実施することが好ましい。
この液滴吐出方法によれば、第一の液滴吐出ヘッドに対して実施するべき吐出条件の補正を決定して、基準ヘッド補正工程において、第一の液滴吐出ヘッドに対して実施し、当該補正をヘッドグループの第二の液滴吐出ヘッドにも適用する。これにより、第二の液滴吐出ヘッドに実施するべき補正を確定するための時間を省略することができる。液滴吐出ヘッドは、規定の吐出重量の液状体を吐出するように予め調整されるが、液状体の粘度などの状態が変動することに起因して吐出重量が変動する可能性がある。吐出重量を測定することで、このような変動を検知することができる。ヘッドグループを構成する第一の複数の液滴吐出ヘッドのそれぞれの液滴吐出ヘッドは、液状体を供給する液供給要件が共通であるため、供給される液状体の条件が略同等である。従って、液状体の状態の変動に起因する吐出重量の変動は、第一の複数の液滴吐出ヘッドにおいて、略同等である可能性が極めて高いため、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量の変動は、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量の変動と略同等である可能性が極めて高い。これにより、第一の液滴吐出ヘッドに対して実施する吐出条件の補正と同等の補正を、ヘッドグループを構成する第二の液滴吐出ヘッドにも適用することで、第一の液滴吐出ヘッドにおいて得られる効果と同等の効果が、第二の液滴吐出ヘッドにおいても得られる可能性が極めて高い。
[適用例30]上記適用例にかかる液滴吐出方法において、前記ヘッドグループを構成する前記液滴吐出ヘッドのそれぞれについて、前記吐出条件の補正量に対応する吐出量の変動量である補正変動特性を求める補正変動特性取得工程を更に備え、前記第二ヘッド補正工程では、前記基準ヘッド補正工程において実施された前記吐出条件の補正に対して、前記第一の液滴吐出ヘッドの前記補正変動特性と、前記第二の液滴吐出ヘッドの前記補正変動特性と、の差異に相当する補助補正を加えた、前記吐出条件の第二補正を、前記第二の液滴吐出ヘッドに対して実施することが好ましい。
この液滴吐出方法によれば、第二の液滴吐出ヘッドに対しては、基準ヘッド補正工程において実施された補正に対して、第一の液滴吐出ヘッドの補正変動特性と、第二の液滴吐出ヘッドの補正変動特性と、の差異に相当する補助補正を加えた、第二補正が実施される。これにより、それぞれの液滴吐出ヘッドに固有の補正に対する吐出重量の変化を織り込んだ、より適切な吐出条件の補正を、第二の液滴吐出ヘッドに対して実施することができる。
[適用例31]上記適用例にかかる液滴吐出方法において、前記液供給要件が、前記液状体を貯留する給液タンクであって、前記ヘッドグループを構成する前記液滴吐出ヘッドは、共通の前記給液タンクに結合されており、当該給液タンクから前記液状体を供給されることが好ましい。
この液滴吐出方法によれば、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドには、同一の給液タンクから液状体が供給される。液滴吐出ヘッドに供給されるために貯留されている液状体が同一であって、貯留されている環境条件が同一であるため、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドに供給される液状体の状態が略同等となる。このため、液状体の状態に起因する吐出重量の変動が、ヘッドグループを構成する各液滴吐出ヘッド間で略同一となる。これにより、存在する可能性がある、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定した結果と、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量との差異を、小さくすることができる。即ち、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定した結果に基づいて第二の液滴吐出ヘッドに対して実施する補正を、適切な補正とすることができる。
[適用例32]上記適用例にかかる液滴吐出方法において、前記液供給要件が、前記給液タンクから前記液滴吐出ヘッドに至る前記液状体の流路である給液管を含み、前記給液管は、前記給液タンクに結合された主給液管と、前記主給液管に結合された複数の枝給液管とを有し、前記ヘッドグループを構成する前記液滴吐出ヘッドは、前記複数の枝給液管のそれぞれの枝給液管に結合されて、共通の前記給液タンクから共通の前記主給液管を介して前記液状体を供給されることが好ましい。
この液滴吐出方法によれば、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドには、同一の給液タンクから共通の主給液管を介して液状体が供給される。
それぞれの液滴吐出ヘッドに供給されるために給液タンクに貯留されている液状体が、同一であって、貯留されている環境条件が同一である。液滴吐出ヘッドに供給されるために通過する供給経路の主給液管が共通であるため、供給経路が液状体に及ぼす影響が各液滴吐出ヘッド間で、略同等である。これらによって、ヘッドグループを構成する各液滴吐出ヘッドに供給される液状体の状態が略同等となるため、液状体の状態に起因する吐出重量の変動が、ヘッドグループを構成する各液滴吐出ヘッド間で略同一となる。これにより、存在する可能性がある、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定した結果と、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量との差異を、小さくすることができる。即ち、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定した結果に基づいて第二の液滴吐出ヘッドに対して実施する補正を、適切な補正とすることができる。
[適用例33]上記適用例にかかる液滴吐出方法において、前記液滴吐出ヘッドの駆動源は圧電素子であって、前記吐出条件の一つは、前記液滴吐出ヘッドに印加する駆動電圧であり、前記補正は、駆動電圧値の補正又は駆動電圧の波形の補正を含むことが好ましい。
この液滴吐出方法によれば、液滴吐出ヘッドに印加する駆動電圧又は駆動電圧波形を調整することによって、吐出重量の変動を補正することができる。圧電素子を駆動源とする液滴吐出ヘッドは、適切な駆動電圧又は駆動電圧波形を選択することによって吐出量の設定値を実現するため、吐出重量の変動を、駆動電圧又は駆動電圧波形を調整することによって、補正することができる。
[適用例34]上記適用例にかかる液滴吐出方法において、前記基準重量測定工程において測定された前記第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量の、基準値に対する差異が、所定の値を超えた場合には、確認検査工程を実施することが好ましい。
この液滴吐出方法によれば、確認検査によって、基準重量測定工程における測定結果を検証することができる。測定結果を検証することによって、一時的に発生した吐出重量の変動が測定されることに起因して、当該一時的な変動に対応して不要、又は不適切な対処処置が実施されることを抑制することができる。
[適用例35]上記適用例にかかる液滴吐出方法において、前記確認検査工程は、前記第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を再度測定する再測定工程であることが好ましい。
この液滴吐出方法によれば、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を再測定することによって、基準重量測定工程における第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量の測定結果を検証することができる。
[適用例36]上記適用例にかかる液滴吐出方法において、前記確認検査工程は、前記ヘッドグループを構成する前記第一の液滴吐出ヘッドとは異なる第三の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定する第二ヘッド測定工程であることが好ましい。
この液滴吐出方法によれば、第三の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することによって、基準重量測定工程における第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量の測定結果を検証することができる。第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することで、ヘッドグループのそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定するため、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量のみが変動した場合であっても、ヘッドグループのそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量が全て変動したと、判断される。確認検査工程として、第三の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することによって、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量のみが変動した場合に、ヘッドグループの液滴吐出ヘッドの吐出重量が全て変動したと、誤って判断されることを抑制して、適正でない補正がヘッドグループの液滴吐出ヘッドに対して実施される可能性を小さくすることができる。
[適用例37]上記適用例にかかる液滴吐出方法において、前記確認検査工程は、前記ヘッドグループを構成する全ての前記液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定する全ヘッド測定工程であることが好ましい。
この液滴吐出方法によれば、ヘッドグループの全ての液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することによって、基準重量測定工程における第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量の測定結果を検証することができる。第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することで、ヘッドグループのそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定するため、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量のみが変動した場合であっても、ヘッドグループのそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量が全て変動したと、判断される。確認検査工程として、ヘッドグループの全ての液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することによって、第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量のみが変動した場合に、ヘッドグループの液滴吐出ヘッドの吐出重量が全て変動したと、誤って判断されることを抑制して、適正でない補正がヘッドグループの液滴吐出ヘッドに対して実施される可能性を小さくすることができる。
[適用例38]上記適用例にかかる液滴吐出方法において、前記ヘッドグループを構成する前記第一の液滴吐出ヘッドとは異なる第四の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することで、前記ヘッドグループを構成するそれぞれの前記液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定する第二基準重量測定工程を、更に有し、前記第二基準重量測定工程における測定結果に基づいて、前記基準ヘッド補正工程及び前記第二ヘッド補正工程を実施することが好ましい。
この液滴吐出方法によれば、第四の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することで、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定する。このため、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドについてそれぞれ吐出重量を測定する場合に比べて、ヘッドグループを構成する液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定するために要する時間を少なくすることができる。
吐出重量の測定を実施する対象の液滴吐出ヘッドの吐出重量のみが変動した場合には、誤って、ヘッドグループの全ての液滴吐出ヘッドの吐出重量が変動したと、判断される。しかし、測定を実施する対象の液滴吐出ヘッドを交代させることで、他のへ液滴吐出ヘッドと異なる吐出量になった液滴吐出ヘッドが測定を実施する対象となる確率が小さくなる。このため、基準重量測定工程に加えて第二基準重量測定工程を実施することで、ヘッドグループを構成するそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定するために吐出重量の測定を実施する対象が、第一の液滴吐出ヘッドのみである場合に比べて、測定対象とした液滴吐出ヘッドの吐出重量のみが変動することによって、ヘッドグループの全ての液滴吐出ヘッドの吐出重量が変動したと、誤って判断される可能性を小さくして、適正でない補正がヘッドグループの液滴吐出ヘッドに対して実施される可能性を小さくすることができる。
以下、吐出重量測定方法、液滴吐出ヘッドの保守方法、液滴吐出装置、及び液滴吐出方法の一実施形態について図面を参照して、説明する。本実施形態に係る液滴吐出装置は、例えば、フラットパネルディスプレイの製造ラインに組み込まれており、顔料を含む機能液や発光性の樹脂を含む機能液を導入した液滴吐出ヘッドを用い、液晶表示装置のカラーフィルタや有機EL装置の発光素子等を形成するものである。
<液滴吐出法>
最初に、カラーフィルタなどの形成に用いられる液滴吐出法について説明する。液滴吐出法の吐出技術としては、帯電制御方式、加圧振動方式、電気機械変換方式、電気熱変換方式、静電吸引方式等が挙げられる。帯電制御方式は、材料に帯電電極で電荷を付与し、偏向電極で材料の飛翔方向を制御して吐出ノズルから吐出させるものである。また、加圧振動方式は、材料に30kg/cm2程度の超高圧を印加して吐出ノズル先端側に材料を吐出させるものであり、制御電圧をかけない場合には材料が直進して吐出ノズルから吐出され、制御電圧をかけると材料間に静電的な反発が起こり、材料が飛散して吐出ノズルから吐出されない。また、電気機械変換方式は、ピエゾ素子(圧電素子)がパルス的な電気信号を受けて変形する性質を利用したもので、ピエゾ素子が変形することによって材料を貯留した空間に可撓物質を介して圧力を与え、この空間から材料を押し出して吐出ノズルから吐出させるものである。
また、電気熱変換方式は、材料を貯留した空間内に設けたヒータにより、材料を急激に気化させてバブル(泡)を発生させ、バブルの圧力によって空間内の材料を吐出させるものである。静電吸引方式は、材料を貯留した空間内に微小圧力を加え、吐出ノズルに材料のメニスカスを形成し、この状態で静電引力を加えてから材料を引き出すものである。また、この他に、電場による流体の粘性変化を利用する方式や、放電火花で飛ばす方式などの技術も適用可能である。液滴吐出法は、材料の使用に無駄が少なく、しかも所望の位置に所望の量の材料を的確に配置できるという利点を有する。このうち、ピエゾ方式は、液状材料に熱を加えないため、材料の組成等に影響を与えない、駆動電圧を調整することによって、液滴の大きさを容易に調整することができるなどの利点を有する。本実施形態では、液状材料選択の自由度が高いこと、及び液滴の制御性が良いことから上記ピエゾ方式を用いる。
<液滴吐出装置>
次に、液滴吐出装置の全体構成について、図1を参照して説明する。図1は、液滴吐出装置の概略構成を示す平面図である。
図1に示すように、液滴吐出装置1は、液滴吐出ヘッド17(図4参照)を有する吐出ユニット2と、ワークユニット3と、検査ユニット4と、メンテナンスユニット5と、給液ユニット7と、吐出装置制御部6(図6参照)とを備えている。
吐出ユニット2は、液状体である機能液を液滴として吐出する液滴吐出ヘッド17を120個有している。ワークユニット3は、液滴吐出ヘッド17から吐出された液滴の吐出対象であるワークWを載置するワーク載置台21を有している。給液ユニット7は、機能液タンク61と、サブタンク62と、中継タンク63を有する中継ユニット63Aと、これらのタンク間及び液滴吐出ヘッド17を連通する供給管66a,66b,66cと、を備えている。給液ユニット7は、サブタンク62と、中継タンク63と供給管66a,66b,66cとを介して、機能液10(図14(b)参照)を、機能液タンク61から液滴吐出ヘッド17へ供給する。検査ユニット4は、液滴吐出ヘッド17からの吐出状態を検査するための、吐出検査ユニット18及び重量測定ユニット19を有しており、重量測定ユニット19にはフラッシングユニット14が併設されている。メンテナンスユニット5は、液滴吐出ヘッド17の保守を行う吸引ユニット15及びワイピングユニット16を有している。吐出装置制御部6は、これら各機構部等を総括的に制御する。後述する重量測定処理、描画処理、吐出検査処理、及びメンテナンス処理などは、吐出装置制御部6による制御に基づいて行われている。
液滴吐出装置1は、石定盤に支持されたX軸支持ベース1Aを備え、各ユニットなどが、X軸支持ベース1Aの上に配設されている。X軸テーブル11は、主走査方向となるX軸方向に延在して、X軸支持ベース1Aの上に配設されており、ワーク載置台21をX軸方向(主走査方向)に移動させる。Y軸テーブル12は、複数本の支柱9Aを介してX軸テーブル11を跨ぐように架け渡された一対のY軸支持ベース9の上に配設され、副走査方向となるY軸方向に延在している。吐出ユニット2は、それぞれ12個の液滴吐出ヘッド17を有するキャリッジユニット51を、10個備えている。10個のキャリッジユニット51は、10個のブリッジプレート52のそれぞれに吊設されている。ブリッジプレート52は、Y軸スライダ(図示省略)を介して、Y軸テーブル12に、Y軸方向に摺動自在に支持されている。Y軸テーブル12は、ブリッジプレート52(キャリッジユニット51)を、Y軸方向(副走査方向)に移動させる。
X軸テーブル11及びY軸テーブル12の駆動と同期して液滴吐出ヘッド17を吐出駆動させることにより、機能液滴を吐出させ、ワーク載置台21の上に載置されたワークWに対して、任意の描画パターンを描画する。
吐出検査ユニット18は、検査描画ユニット161と、撮像ユニット162(図2参照)とを有している。検査描画ユニット161は、重量測定ユニット19及びフラッシングユニット14と一体に移動するように構成されている。検査描画ユニット161と、重量測定ユニット19と、フラッシングユニット14とが一体に設けられたブロックを、吐出検査ブロック4aと表記する。撮像ユニット162は、2個の検査カメラ163,163(図2参照)と、検査カメラ163をY軸方向にスライド自在に支持するカメラ移動機構164(図2参照)と、を有している。カメラ移動機構164は、Y軸支持ベース9に固定されている。2個の検査カメラ163,163は、カメラ移動モータ(図2では図示省略)によって、それぞれ独立してY軸方向に移動させられる。
メンテナンスユニット5が備える吸引ユニット15及びワイピングユニット16は、X軸テーブル11から外れ、かつY軸テーブル12によりキャリッジユニット51が移動可能である位置に配設された架台8の上に配設されている。吸引ユニット15は、複数の分割吸引ユニット141を有し、液滴吐出ヘッド17を吸引して、液滴吐出ヘッド17の吐出ノズル78(図4参照)から機能液を強制的に排出させる。ワイピングユニット16は、洗浄液を噴霧したワイピングシート151を有し、吸引後の液滴吐出ヘッド17のノズル形成面76a(図4参照)を拭き取る(ワイピングを行う)ものである。このようにして、吸引ユニット15及びワイピングユニット16は、液滴吐出ヘッド17の保守を行い、液滴吐出ヘッド17の機能維持又は機能回復を図るようになっている。
次に、液滴吐出装置1の各構成要素について、図1に加えて、図2及び図3を参照して説明する。図2及び図3は、液滴吐出装置の概略構成を示す側面図である。図2は、X軸方向に延在する側面の側面図であり、図3は、Y軸方向に延在する側面の側面図である。
図1、図2、又は図3に示すように、X軸テーブル11は、X軸第1スライダ22と、X軸第2スライダ23と、左右一対のX軸リニアモータ26と、一対のX軸共通支持ベース24と、を備えている。
X軸第1スライダ22には、ワーク載置台21が取付けられている。X軸第1スライダ22は、X軸方向に延在するX軸共通支持ベース24に、X軸方向にスライド自在に支持されている。X軸第2スライダ23には、検査描画ユニット161と、重量測定ユニット19と、フラッシングユニット14とが一体に設けられた吐出検査ブロック4aが取付けられている。X軸第2スライダ23は、X軸方向に延在するX軸共通支持ベース24に、X軸方向にスライド自在に支持されている。X軸リニアモータ26は、X軸共通支持ベース24に並設されており、X軸第1スライダ22又はX軸第2スライダ23をX軸共通支持ベース24に沿って移動させることによって、ワーク載置台21(ワーク載置台21に載置されたワークW)又は吐出検査ブロック4aをX軸方向に移動させる。X軸第1スライダ22とX軸第2スライダ23とは、X軸リニアモータ26により個別に駆動可能である。
ワーク載置台21は、ワークWを吸着セットする吸着テーブル31と、吸着テーブル31を支持し、吸着テーブル31にセットしたワークWの位置をθ軸方向にθ補正するためのθテーブル32等を有している。図1及び図2におけるワーク載置台21の位置が、ワークWの給除材を行うための給除材位置となっており、未処理のワークWを吸着テーブル31に導入(給材)するときや、処理済のワークWを回収(除材)するときには、吸着テーブル31をこの位置まで移動させるようになっている。当該給除材位置において、ロボットアーム(図示省略)により、吸着テーブル31に対するワークWの搬入・搬出(載換え)が行われる。また、吸着テーブル31には、給材されたワークWをX軸方向及びY軸方向に寄せこむようにして、これをプリアライメントする機構(図示省略)が組み込まれている。吸着テーブル31に給材された未処理のワークWのアライメントは、θテーブル32を用いて、給除材位置において実施される。ワーク載置台21のY軸方向と平行な一対の辺には、描画前フラッシングユニット111の一対の描画前フラッシングボックス121が添設されている。
画像認識ユニット80は、2台のアライメントカメラ81,81と、カメラ移動機構82と、を有している。カメラ移動機構82は、X軸支持ベース1Aの上に、Y軸方向に延在して、X軸テーブル11を跨ぐように配設されている。アライメントカメラ81は、カメラホルダ(図示省略)を介して、カメラ移動機構82に、Y軸方向にスライド自在に支持されている。カメラ移動機構82に支持されたアライメントカメラ81は、X軸テーブル11に上側から臨み、X軸テーブル11の上のワーク載置台21に載置されたワークWの各基準マーク(アライメントマーク)(図示省略)を画像認識することができる。2台のアライメントカメラ81,81は、カメラ移動モータ(図示省略)によって、それぞれ独立してY軸方向に移動させられる。
各アライメントカメラ81は、ワーク載置台21のX軸方向への移動と協働して、カメラ移動機構82によりY軸方向に移動しながら、上記ロボットアームが給材した各種ワークWのアライメントマークを撮像して、各種ワークWの位置認識を実施する。そして、このアライメントカメラ81の撮像結果に基づいて、θテーブル32によるワークWのθ補正が実施される。
Y軸テーブル12は、10組のY軸スライダ(図示省略)と、一対のY軸リニアモータ(図示省略)と、を備えている。一対のY軸リニアモータは、上記した一対のY軸支持ベース9,9の上にそれぞれ設置されて、Y軸方向に延在している。20個(10組)のY軸スライダは、一対のY軸支持ベース9,9のそれぞれに各10個ずつ摺動自在に支持されている。一対のY軸支持ベース9,9のそれぞれに支持された各1個のY軸スライダからなる1組のY軸スライダは、吐出ユニット2を構成するキャリッジユニット51が固定されたブリッジプレート52を両持ちで支持している。吐出ユニット2を構成する10個の各キャリッジユニット51をそれぞれ固定した10個のブリッジプレート52は、10個のブリッジプレート52を両持ちで支持する10組のY軸スライダを介して、一対のY軸支持ベース9,9の上に設置されている。
一対のY軸リニアモータを(同期して)駆動すると、各Y軸スライダが一対のY軸支持ベース9,9を案内にして同時にY軸方向を平行移動する。これにより、ブリッジプレート52がY軸方向に移動し、ブリッジプレート52に吊設されたキャリッジユニット51がY軸方向に移動する。なお、この場合、Y軸リニアモータの駆動を制御することにより、キャリッジユニット51を独立させて個別に移動させることも可能であるし、10個のキャリッジユニット51を一体として移動させることも可能である。
キャリッジユニット51は、12個の液滴吐出ヘッド17と、12個の液滴吐出ヘッド17を6個ずつ2群に分けて支持するサブキャリッジ53と、を有するヘッドユニット54を備えている(図5参照)。また、キャリッジユニット51は、ヘッドユニット54をθ補正(θ回転)可能に支持するθ回転機構33と、θ回転機構33を介して、ヘッドユニット54をブリッジプレート52に支持させる吊設部材34と、を備えている。
<液滴吐出ヘッドの構成>
次に、液滴吐出ヘッド17について、図4を参照して説明する。図4は、液滴吐出ヘッドの概要を示す外観斜視図である。
図4に示すように、この液滴吐出ヘッド17は、いわゆる2連のものであり、2連の接続針72,72を有する液体導入部71と、液体導入部71に連なる方形のヘッド本体74と、液体導入部71とヘッド本体74との間から側方に突出するヘッド基板73と、を備えている。ヘッド本体74は、液体導入部71に連なるポンプ部75と、ポンプ部75に連なるノズル形成プレート76と、を有している。ノズル形成プレート76には、ノズル形成面76aに開口する吐出ノズル78が形成されている。液滴吐出ヘッド17においては、1列あたり180個の吐出ノズル78からなるノズル列78bが2列形成されている。ポンプ部75には、ピエゾ圧電素子が設けられており、当該ピエゾ圧電素子を駆動することによって、液体導入部71から供給されてきた機能液を吐出ノズル78から吐出する。1個の吐出ノズル78に対応して1個のピエゾ圧電素子が設けられており、それぞれの吐出ノズル78ごとに独立して機能液を吐出することができる。ヘッド基板73には、一対のコネクタ77,77が設けられている。このコネクタ77が、FFCケーブルなどによって、吐出装置制御部6と接続されている中継基板と接続されることで、液滴吐出ヘッド17が吐出装置制御部6と接続される。
液滴吐出ヘッド17が液滴吐出装置1に取付けられた状態では、ノズル列78bはY軸方向に延在する。2列のノズル列78bをそれぞれ構成する吐出ノズル78同士は、Y軸方向において、相互に半ノズルピッチずつ位置ずれしている。X軸方向の同じ位置において、それぞれのノズル列78bを構成する吐出ノズル78から吐出された液滴は、設計上では、Y軸方向に等間隔に並んで一直線上に着弾する。以降、この直線を「ヘッドノズル線」と表記する。
<ヘッドユニット>
次に、ヘッドユニット54の全体構成について、図5を参照して説明する。図5は、ヘッドユニットの外観斜視図である。図5(a)は、ヘッドユニットを、取付けられた液滴吐出ヘッドの液体導入部側から見た外観斜視図であり、(b)は、ヘッドユニットを、取付けられた液滴吐出ヘッドのノズルプレート側から見た外観斜視図である。図5に示したX軸及びY軸は、ヘッドユニット54が液滴吐出装置1に取付けられた状態において、図1に示したX軸及びY軸と一致している。
図5に示すように、ヘッドユニット54は、サブキャリッジ53と、サブキャリッジ53に搭載された12個の液滴吐出ヘッド17と、を有している。液滴吐出ヘッド17は、ヘッド保持部材57を介してサブキャリッジ53に固定されており、液体導入部71及びコネクタ77は、サブキャリッジ53に形成された孔に遊嵌している。液体導入部71の接続針72には、供給管66c(図5では模式的に線分で表示した。より詳細な形状は、図14参照)が、コネクタ77には、FFCケーブル(図示省略)が、サブキャリッジ53に関してノズル形成プレート76の反対側から接続されている。ヘッド保持部材57は、液滴吐出ヘッド17をサブキャリッジ53に精度良く位置決めすると共に、サブキャリッジ53への着脱を容易にするためのものである。
12個の液滴吐出ヘッド17は、Y軸方向に分かれて、それぞれ6個ずつの液滴吐出ヘッド17を有するヘッド群55を2群形成している。それぞれの液滴吐出ヘッド17のノズル列78bはY軸方向に延在している。一つのヘッド群55が有する6個の液滴吐出ヘッド17は、Y軸方向において、互いに隣合う液滴吐出ヘッド17の、一方の液滴吐出ヘッド17の端の吐出ノズル78に対して、もう一方の液滴吐出ヘッド17の端の吐出ノズル78が半ノズルピッチずれて位置するように、位置決めされている。
仮に、ヘッド群55が有する6個の液滴吐出ヘッド17において、全ての吐出ノズル78のX軸方向の位置を同じにすると、吐出ノズル78は、Y軸方向に半ノズルピッチの等間隔で並ぶ。即ち、X軸方向の同じ位置において、それぞれの液滴吐出ヘッド17が有するそれぞれのノズル列78bを構成する吐出ノズル78から吐出された液滴は、設計上では、Y軸方向に等間隔に並んで一直線上に着弾する。以降、この直線を「群ノズル線」と表記する。Y軸方向において、吐出ノズル78の位置がこのように配置された液滴吐出ヘッド17は、ヘッド本体74などがY軸方向において互いに重なるため、X軸方向に階段状に配置されてヘッド群55を構成している。
ヘッドユニット54が有する二つのヘッド群55は、Y軸方向に一つのヘッド群55分の間隔を隔てて配置されている。即ち、一つのヘッドユニット54の吐出ノズル78から1滴ずつ吐出させて、X軸方向が同じ位置になるように着弾させると、群ノズル線一本の長さ分の間隔を隔てて、2本の群ノズル線が形成される。ヘッドユニット54を、Y軸方向に一つのヘッド群55分移動させて、同様に2本の群ノズル線を形成することで、群ノズル線が4本連なった直線が形成される。当該直線は、設計上では、ノズル列78bを構成する吐出ノズル78の数の48倍の数の点が、ノズル列78bを構成する吐出ノズル78のノズルピッチの半分の間隔(ノズルピッチ)で、連なっている。
隣合うヘッドユニット54も、それぞれのヘッド群55が、互いにY軸方向に一つのヘッド群55分の間隔を隔てて配置されるように位置することが可能である。従って、群ノズル線の長さ相当のY軸方向の移動を挟んで、それぞれ、吐出ユニット2が有する各吐出ノズル78に1滴ずつ機能液を吐出させることで、Y軸方向に延在する一直線を形成することができる。この、吐出ユニット2が有する全120個の液滴吐出ヘッド17が各2回の吐出で描画できるラインの長さは、ワーク載置台21に搭載可能な最大サイズのワークWの幅に対応している。
なお、ノズル列78bの端の方における吐出ノズル78のいくつかを使用しない場合には、使用しない吐出ノズル78が、使用する吐出ノズル78と、Y軸方向において重なるように、液滴吐出ヘッド17を配置する。
<液滴吐出装置の電気的構成>
次に、上述したような構成を有する液滴吐出装置1を駆動するための電気的構成について、図6を参照して説明する。図6は、液滴吐出装置の電気的構成を示す電気構成ブロック図である。液滴吐出装置1は、制御装置35を介してデータの入力や、稼働開始や停止などの制御指令の入力を行うことで、制御される。制御装置35は、演算処理を行うホストコンピュータ36と、液滴吐出装置1に入出力する情報を入出力するための入出力装置38とを有し、インタフェイス(I/F)37を介して吐出装置制御部6と接続されている。入出力装置38は、情報を入力可能なキーボード、記録媒体を介して情報を入出力する外部入出力装置、外部入出力装置を介して入力された情報を保存しておく記録部、モニタ装置などである。
液滴吐出装置1の吐出装置制御部6は、インタフェイス(I/F)47と、CPU(Central Processing Unit)44と、ROM(Read Only Memory)45と、RAM(Random Access Memory)46と、ハードディスク48と、を有している。また、ヘッドドライバ2dと、駆動機構ドライバ40dと、給液ドライバ7dと、メンテナンスドライバ5dと、検査ドライバ4dと、検出部インタフェイス(I/F)43、を有している。これらは、データバス49を介して互いに電気的に接続されている。
インタフェイス47は、制御装置35とデータの授受を行い、CPU44は、制御装置35からの指令に基づいて各種演算処理を行い、液滴吐出装置1の各部の動作を制御する制御信号を出力する。RAM46は、CPU44からの指令に従って、制御装置35から受け取った制御コマンドや印刷データを一時的に保存する。ROM45は、CPU44が各種演算処理を行うためのルーチン等を記憶している。ハードディスク48は、制御装置35から受け取った制御コマンドや印刷データを保存したり、CPU44が各種演算処理を行うためのルーチン等を記憶したりしている。
ヘッドドライバ2dには、吐出ユニット2を構成する液滴吐出ヘッド17が接続されている。ヘッドドライバ2dは、CPU44からの制御信号に従って液滴吐出ヘッド17を駆動して、機能液の液滴を吐出させる。駆動機構ドライバ40dには、Y軸テーブル12のヘッド移動モータと、X軸テーブル11のX軸リニアモータ26と、各種駆動源を有する各種駆動機構を含む駆動機構41とが接続されている。各種駆動機構は、上記した、アライメントカメラ81を移動するためのカメラ移動モータや、θ回転機構33の駆動モータなどである。駆動機構ドライバ40dは、CPU44からの制御信号に従って上記モータなどを駆動して、液滴吐出ヘッド17とワークWとを相対移動させてワークWの任意の位置と液滴吐出ヘッド17とを対向させ、ヘッドドライバ2dと協働して、ワークW上の任意の位置に機能液の液滴を着弾させる。
メンテナンスドライバ5dには、メンテナンスユニット5の吸引ユニット15と、ワイピングユニット16と、フラッシングユニット14とが接続されている。メンテナンスドライバ5dは、CPU44からの制御信号に従って、吸引ユニット15、ワイピングユニット16、又はフラッシングユニット14を駆動して、液滴吐出ヘッド17の保守作業を実施させる。
検査ドライバ4dには、検査ユニット4の吐出検査ユニット18と、重量測定ユニット19とが接続されている。検査ドライバ4dは、CPU44からの制御信号に従って、吐出検査ユニット18、又は重量測定ユニット19を駆動して、吐出重量や吐出の可否や着弾位置精度などの、液滴吐出ヘッド17の吐出状態の検査を実施させる。
給液ドライバ7dには、給液ユニット7が接続されている。給液ドライバ7dは、CPU44からの制御信号に従って給液ユニット7を駆動して、液滴吐出ヘッド17に機能液を供給する。検出部インタフェイス43には、各種センサを含む検出部42が接続されている。検出部42の各センサによって検出された検出情報が検出部インタフェイス43を介してCPU44に伝達される。
<吐出検査ユニット>
次に、吐出検査ユニット18について、図7を参照して説明する。図1を参照して説明したように、吐出検査ユニット18は、検査描画ユニット161と、撮像ユニット162とを有している。検査描画ユニット161は、重量測定ユニット19及びフラッシングユニット14と一体に移動するように構成されている。図7は、検査描画ユニットの全体構成を示す外観斜視図である。
吐出検査ユニット18は、吐出ユニット2を構成する全液滴吐出ヘッド17(の吐出ノズル78)から機能液が適切に吐出されているか否かを検査するためのものである。検査描画ユニット161は、吐出ユニット2を構成する全ヘッドユニット54が備える全液滴吐出ヘッド17の全吐出ノズル78から検査吐出された機能液を受けられるように構成されている。撮像ユニット162は、検査描画ユニット161に描画された検査パターン(着弾ドットのパターン)を撮像して検査する。上述したように、検査描画ユニット161はX軸テーブル11に搭載されている。撮像ユニット162はY軸テーブル12直下で、Y軸支持ベース9に固定されて検査位置に固定的に設けられており、2個の検査カメラ163,163は、それぞれ独立してY軸方向に移動可能である。
図7に示すように、検査描画ユニット161は、検査シート181と、検査ステージ182と、シート送り手段183と、シート送り支持部材184と、ユニットベース185と、真空センサ(図示省略)と、を備えている。検査シート181は、液滴吐出ヘッド17から検査吐出された機能液の液滴を着弾させるための帯状のシートで、Y軸方向に延在している。検査ステージ182はY軸方向に延在しており、検査ステージ182の上に検査シート181が載っている。シート送り手段183が、非検査済み部分を検査ステージ182に送り込むように、かつ検査シート181の検査済み部分を検査ステージ182から送り出すように、検査シート181を移動させる。シート送り手段183は、シート送り支持部材184に支持されており、シート送り支持部材184は、ユニットベース185に支持されている。真空センサは、検査ステージ182上に載置される検査シート181のセット不良を検出する。
図2を参照して説明したように、撮像ユニット162は、2個の検査カメラ163,163と、検査カメラ163をY軸方向にスライド自在に支持するカメラ移動機構164と、を有している。検査カメラ163は、検査シート181に検査吐出された着弾ドットを画像認識するもので、X軸テーブル11に上側から臨む姿勢で、Y軸支持ベース9に固定されたカメラ移動機構164を介して、Y軸方向にスライド自在にY軸支持ベース9に支持されている。
検査描画ユニット161は、吸着テーブル31が給除材位置に移動したときに、検査シート181が撮像ユニット162の検査カメラ163に臨む位置に移動して当該位置に位置することが可能である。即ち、撮像ユニット162は、ワークWの載換え中及びアライメント中に、検査パターンの撮像を実施することができる。2個の検査カメラ163,163による撮像結果は、吐出装置制御部6に送信されて画像認識される。この画像認識に基づいて、各液滴吐出ヘッド17の各吐出ノズル78が正常に機能液を吐出しているか(ノズル詰まりがないか、吐出量は正常か)否かが判定される。ノズル詰まりは、液滴の着弾の有無で判定できる。吐出量は、着弾した液滴の大きさで、過多又は過少が判定できる。また、着弾した液滴の相対位置が規定された位置であるか否かが判定される。これらの判定もワーク載換え中及びアライメント中に行われる。
<重量測定ブロック>
次に、重量測定ユニット19及びフラッシングユニット14について、図8を参照して説明する。図8は、重量測定ユニットの部分及びフラッシングユニットの部分を含む重量測定ブロックの図である。図8(a)は、重量測定ブロックの平面図であり、図8(b)は、重量測定ブロックの側面図である。上述したように、重量測定ユニット19、フラッシングユニット14、及び検査描画ユニット161が一体に設けられた吐出検査ブロック4aが、一体に移動するように構成されている。
図8に示すように、重量測定ブロック91Aは、4つの重量測定装置91と、支持フレーム92とを備えている。支持フレーム92は、4つの重量測定装置91を支持しており、支持フレーム92がX軸第2スライダ23に固定されて、重量測定ブロック91AがX軸第2スライダ23に搭載されている。吐出検査ブロック4aは、5つの重量測定ブロック91Aを有し、合計20個の重量測定装置91が、Y軸方向に並んで、X軸第2スライダ23に搭載されている。一つの重量測定装置91が一つのヘッド群55に対応しており、並列する二つの重量測定装置91が、一つのヘッドユニット54に対応している。
重量測定装置91は、定期フラッシングボックス93と、受液容器94と、電子天秤99(図8(a)では受液容器94の下に隠れている)と、重量測定時フラッシングボックス95と、機能液吸収材97と、押えプレート98と、これらを収容するケース96と、を有している。定期フラッシングボックス93と、重量測定時フラッシングボックス95と、機能液吸収材97と、押えプレート98とは、フラッシングユニット14に含まれる。フラッシングユニット14には、20個の重量測定装置91のそれぞれに形成されている、それぞれ20個の、定期フラッシングボックス93と、重量測定時フラッシングボックス95とが含まれる。受液容器94と、電子天秤99とは、重量測定ユニット19に含まれる。重量測定ユニット19には、20個の重量測定装置91のそれぞれに形成されている、それぞれ20個の、受液容器94と、電子天秤99とが含まれる。
<重量測定ユニット>
受液容器94は、ヘッド群55を構成する6個の液滴吐出ヘッド17のうち、任意の1個の液滴吐出ヘッド17のみに対向して、当該液滴吐出ヘッド17から吐出した機能液を受けることができる大きさである。受液容器94は、電子天秤99の上に載っており、電子天秤99は受液容器94の重量を測定することで、受液容器94内に着弾した機能液の重量を測定する。液滴吐出ヘッド17から吐出した機能液を受けることで増加した受液容器94の重量が、液滴吐出ヘッド17から吐出されて受液容器94内に着弾した機能液の重量である。受液容器94が、重量測定受器に相当する。
吐出装置制御部6のCPU44は、測定した機能液の重量を積算してRAM46に記憶させておき、積算重量が一定量に達すると、受液容器94の交換指示情報を出す。
電子天秤99は、受液容器94に吐出された機能液の重量を測定し、測定結果を吐出装置制御部6に出力する。吐出装置制御部6は、電子天秤99から入力した測定結果に基づいて、ヘッドドライバ2dから液滴吐出ヘッド17に印加する駆動電力(電圧値)を制御する。即ち、重量測定結果が目標範囲内の場合は、電圧値を変更することなく、次のワークWに対する描画を行う。他方、重量測定結果が目標範囲外の場合は、予め求めた印加電圧値と重量測定値との分解能データに基づいて電圧値を変更し、変更後の電圧値で、再度重量測定を行う。この重量測定及び電圧値変更は、重量測定結果が目標の範囲内になるまで、繰り返し行われる。この場合の吐出装置制御部6が、重量測定制御ユニットに相当し、吐出条件設定部にも相当する。
<フラッシングユニット>
重量測定時フラッシングボックス95は、重量測定時フラッシングボックス95aと重量測定時フラッシングボックス95bとが、X軸方向において受液容器94を挟んで配置されている。ヘッド群55を構成する6個の液滴吐出ヘッド17のうち1個の液滴吐出ヘッド17が受液容器94に臨む位置にあるとき、ヘッド群55を構成する他の5個の液滴吐出ヘッド17は、重量測定時フラッシングボックス95a又は重量測定時フラッシングボックス95bのいずれかに臨む位置に位置する。重量測定対象の液滴吐出ヘッド17が受液容器94に臨んで重量測定のための吐出を実施する時に、測定対象外の液滴吐出ヘッド17は、重量測定時フラッシングボックス95a又は重量測定時フラッシングボックス95bに臨んで、捨て吐出を実施する。
1個の重量測定装置91でヘッド群55の6個の液滴吐出ヘッド17について重量測定を行うため、1個の液滴吐出ヘッド17が重量測定吐出を行っている際に、その他の5個の液滴吐出ヘッド17はその重量測定吐出が終わるのを待つことになるが、その「待ち」状態の液滴吐出ヘッド17に捨て吐出を行わせることができる。このため、「待ち」状態の間に吐出ノズル78が乾燥することを抑制して、「待ち」状態後に重量測定吐出を良好に行うことができ、適切な測定結果を得ることができる。
定期フラッシングボックス93は、定期フラッシング時に捨て吐出された機能液を受けるものである。
重量測定時フラッシングボックス95及び定期フラッシングボックス93内には、機能液吸収材97が、その両長辺部を一対の押えプレート98により押え付けた状態で敷設されている。なお、受液容器94は、各液滴吐出ヘッド17に対し、ノズル列単位で機能液を受け得る大きさに形成されている。
<定期フラッシング>
次に、液滴吐出ヘッド17が定期フラッシングなどの捨て吐出を実施する際の、フラッシングユニット14を構成する重量測定時フラッシングボックス95及び定期フラッシングボックス93の位置関係について説明する。
最初に、検査カメラ163による画像取得の際の、重量測定時フラッシングボックス95と、定期フラッシングボックス93との、検査カメラ163及び液滴吐出ヘッド17(ヘッド群55)に対する位置関係について、図9を参照して説明する。図9は、検査カメラと、液滴吐出ヘッドと、重量測定時フラッシングボックス及び定期フラッシングボックスと、の位置関係を示す模式図である。
2個所の重量測定時フラッシングボックス95の内、定期フラッシングボックス93側に形成された重量測定時フラッシングボックス95aと、定期フラッシングボックス93とは、検査カメラ163による検査シート181の上に着弾した液滴の画像取得の際に用いられる。これらは、検査カメラ163が、検査シート181のX軸方向におけるいずれの位置に臨んだ場合であっても、ヘッド群55を構成する6個の液滴吐出ヘッド17の捨て吐出を同時に受け得る大きさに形成されている。上述したように、重量測定時フラッシングボックス95aと、定期フラッシングボックス93とは、フラッシングユニット14に含まれ、検査シート181は、検査描画ユニット161に備えられている。フラッシングユニット14と検査描画ユニット161とは、吐出検査ブロック4aを構成するものであり、互いの位置関係は固定であって、一体に移動させられる。従って、重量測定時フラッシングボックス95aと、定期フラッシングボックス93と、検査シート181と、は一体に移動させられる。検査カメラ163と液滴吐出ヘッド17(ヘッド群55)とのX軸方向の位置関係も固定である。
図9(a)に示した吐出検査ブロック4aは、検査カメラ163が、検査シート181のX軸方向における最も定期フラッシングボックス93側の端に臨むような位置に位置している。吐出検査ブロック4aがこの位置にあると、ヘッド群55の液滴吐出ヘッド17は、重量測定時フラッシングボックス95a又は定期フラッシングボックス93に対向しており、液滴吐出ヘッド17から吐出された機能液は、重量測定時フラッシングボックス95a又は定期フラッシングボックス93に着弾する。
図9(b)に示した吐出検査ブロック4aは、検査カメラ163が、検査シート181のX軸方向における最も給除材位置側の端に臨むような位置に位置している。吐出検査ブロック4aがこの位置にあると、ヘッド群55の液滴吐出ヘッド17は、定期フラッシングボックス93に対向しており、液滴吐出ヘッド17から吐出された機能液は、定期フラッシングボックス93に着弾する。
次に、ワークWのアライメント作業を実施する際の、ワーク載置台21と、定期フラッシングボックス93及び重量測定時フラッシングボックス95と、ヘッド群55の液滴吐出ヘッド17との位置関係について説明する。図10は、アライメントカメラと、ワーク載置台と、定期フラッシングボックスと、重量測定時フラッシングボックスと、ヘッド群の液滴吐出ヘッドとの位置関係を示す模式図である。
図10(a)において、ワーク載置台21には、ワーク載置台21の中央にワークWがセットされた状態で、アライメントマークMが液滴吐出ヘッド17から最も離れるワークW1がセットされている。ワーク載置台21は、X軸第1スライダ22によってX軸方向に移動されて、当該ワークW1のアライメントマークMがアライメントカメラ81に臨んでおり、アライメントカメラ81によるアライメントマークMの画像認識が可能な位置に位置している。この場合のワーク載置台21の位置が、ワークWのアライメント作業を実施する状態におけるワーク載置台21の位置の中で最もヘッド群55側の位置である。ワーク載置台21がこの位置に在っても、ワーク載置台21に対し、X軸第2スライダ23により吐出検査ブロック4aを最大限接近させた状態では、ヘッド群55の液滴吐出ヘッド17の直下には、重量測定時フラッシングボックス95の、定期フラッシングボックス93から遠い側の、最も遠い部分が臨んでいる。即ち、吐出検査ブロック4aのX軸方向の位置を制限するワーク載置台21の位置が、最もヘッド群55側の位置にあっても、液滴吐出ヘッド17の一つを受液容器94に臨ませて、重量測定を実施し、重量測定時フラッシングボックス95によって、ヘッド群55の他の5個の液滴吐出ヘッド17からの捨て吐出を受けることができる。
吐出検査ブロック4aの給除材位置側への移動は、ワーク載置台21の位置によって制限されるが、給除材位置とは反対側への移動は制限されないため、吐出検査ブロック4aは、図10(b)に示すような位置に位置することが可能である。図10(b)に示すような位置では、ヘッド群55の液滴吐出ヘッド17は、定期フラッシングボックス93に対向しており、液滴吐出ヘッド17から吐出された機能液は、定期フラッシングボックス93に着弾する。
このように、定期フラッシングボックス93は、ワークWの載換え時等の描画処理休止時に行われる、ヘッド群55の6個全ての液滴吐出ヘッド17の捨て吐出(フラッシング)を受けることが可能である。定期フラッシングボックス93は、受液容器94から離れた位置に設けられているため、液滴吐出ヘッド17から捨て吐出された機能液滴が受液容器94に入る可能性は極めて小さい。これにより、受液容器94の交換の回数を抑制することができる。
次に、図11、及び図12を参照して、重量測定を実施する一連の動作について説明する。図11は、ヘッドユニットと重量測定装置との位置関係を示す側面図である。図12は、液滴吐出ヘッドと重量測定装置との位置関係を示す平面図である。
図11(a)及び図12(a)に示したように、重量測定の開始に際して、X軸リニアモータ26によってX軸第2スライダ23をX軸方向に移動させると共に、Y軸リニアモータによって吐出ユニット2を構成する10個のヘッドユニット54をY軸方向に移動させる。この操作によって、X軸第2スライダ23に固定された各重量測定装置91の各受液容器94を、ヘッドユニット54の各ヘッド群55の1番目の液滴吐出ヘッド171に臨ませる。
次に、各受液容器94に向けて、各ヘッド群55の1番目の液滴吐出ヘッド171の全ノズルから、重量測定吐出を実施する。このとき、各ヘッド群55の2番目から6番目の液滴吐出ヘッド172乃至176は、重量測定時フラッシングボックス95に対向しており、重量測定時フラッシングボックス95に向けて捨て吐出を実施する。
液滴吐出ヘッド171の重量測定吐出が終わると、重量測定装置91をX軸方向に移動させて、図11(b)に示したように、各受液容器94を、重量測定装置91の移動軌跡上に設けられた風防部材101の直下に移動させる。この状態で、電子天秤99により、受液容器94に着弾した吐出液滴の重量の測定を行う。重量測定装置91が風防部材101の直下に位置することにより、気流(例えばチャンバルームにおけるダウンフローや乱流など)が風防部材101により遮断されるため、電子天秤99は、気流の影響を受けることなく、正確に重量測定を行うことができる。
液滴吐出ヘッド171の吐出液滴の重量測定後、2番目の液滴吐出ヘッド172を受液容器94に臨ませて、同様にして、重量測定吐出を行う。以下同様にして、各ヘッド群55の6個の液滴吐出ヘッド17について、順次吐出された液滴の重量を測定する。最後に、図12(b)に示したように、6番目の液滴吐出ヘッド176を受液容器94に臨ませて、重量測定吐出を実施し、吐出された液滴の重量を測定する。
次に、図13を参照して、ワーク載置台21が給除材位置に在って、ワーク載置台21に対するワークWの給除材が実施されている際の、描画処理休止状態における液滴吐出ヘッド17の動作について説明する。図13(a)は、ヘッドユニットと重量測定装置との位置関係を示す側面図であり、図13(b)は、液滴吐出ヘッドと重量測定装置との位置関係を示す平面図である。ワークWの給材等の描画処理休止時には、X軸リニアモータ26によってX軸第2スライダ23をX軸方向に移動させることで、X軸第2スライダ23に固定された各重量測定装置91の各定期フラッシングボックス93を、ヘッド群55の6個の液滴吐出ヘッド17に臨ませる。そして、全ての液滴吐出ヘッド17は、各定期フラッシングボックス93に向けて、捨て吐出を実施する。
<給液ユニット及びヘッドグループ>
次に、給液ユニット7の構成、及び結合される給液ユニット7によって形成される液滴吐出ヘッド17のヘッドグループについて、図14を参照して説明する。図14(a)は、ヘッドユニットを、取付けられた液滴吐出ヘッドの液体導入部側から見た外観斜視図である。図14(b)は、給液ユニットの構成、及びヘッドユニットとの結合状態を示す説明図である。
図5を参照して説明したように、ヘッドユニット54は、サブキャリッジ53と、サブキャリッジ53に搭載された12個の液滴吐出ヘッド17と、を有している。図14(a)に示すように、12個の液滴吐出ヘッド17を、それぞれ液滴吐出ヘッド17a,17b,17c,17d,17e,17f,17g,17h,17j,17k,17m,17nと表記する。
図1を参照して説明したように、給液ユニット7は、機能液タンク61と、サブタンク62と、中継タンク63を有する中継ユニット63Aと、これらのタンク間及び液滴吐出ヘッド17を連通して機能液10を機能液タンク61から液滴吐出ヘッド17へ供給する供給管66a,66b,66cと、を備えている。給液ユニット7が、液供給ユニットに相当する。機能液10が、液状体に相当する。
図14(b)に示すように、機能液10は、機能液タンク61から供給管66aを介してサブタンク62へ至り、サブタンク62から供給管66bを介して中継タンク63に至り、更に、中継タンク63から供給管66cを経由して液滴吐出ヘッド17へ供給される。給液ユニット7は、また、図示省略した、圧力付与部と、機能液10の流路を開閉するための複数のバルブと、を備えている。圧力付与部とバルブとは、吐出装置制御部6と電気的に接続されており、吐出装置制御部6が圧力付与部及びバルブを制御して、機能液10を液滴吐出ヘッド17へ供給する。機能液タンク61と、サブタンク62と、中継タンク63と、供給管66a,66b,66cと、圧力付与部と、複数のバルブとが、液供給ユニットが有する液供給部に相当する。供給管66a,66b,66cが、給液管に相当する。
機能液タンク61は液滴吐出ヘッド17に機能液10を供給するための供給元であって、機能液10を貯留する貯留部61aと貯留栓61bとを有している。貯留栓61bは、貯留部61aの開口に嵌合自在であって、嵌合することで、貯留部61aの内部を外部と遮断する。貯留栓61bには、圧力付与部に結合されている機能液タンク圧力管64aの一端と、サブタンク62に連通する供給管66aの一端と、が固定されている。貯留栓61bが貯留部61aの開口に嵌合することで、機能液タンク圧力管64aの一端と、供給管66aの一端とが貯留部61aに結合される。圧力付与部が機能液タンク圧力管64aを介して貯留部61aの内部の圧力を調整することで、供給管66aを介して、機能液10をサブタンク62へ送出する。機能液タンク61への機能液10の補充や新たな機能液10の充填は、貯留部61aに機能液10を直接補充又は充填することで実施してもよいし、貯留部61aを機能液10が充填された別の貯留部61aと交換することで実施してもよい。
サブタンク62は、サブタンク圧力管64bを介して圧力付与部と結合されており、供給管66b、中継タンク63、供給管66cを介して液滴吐出ヘッド17に機能液10を供給できるように、供給管66bの一端が結合されている。サブタンク62は、圧力付与部により、液滴吐出ヘッド17の吐出ノズル78における圧力が適切な水頭圧となるように圧力制御管理されており、液滴吐出ヘッド17の駆動に応じて機能液10を一定の圧力で供給する。これにより、吐出ノズル78からの液だれが防止されると共に、機能液10の吐出が設計上意図したものとなる。
なお、サブタンク62は、貯留する機能液10の液面上にステンレスなどの金属板、フッ素系樹脂などのいわゆる落し蓋を設置し、液面とエアーとが直接接触する面積を減らすように構成することが好ましい。また、機能液タンク61においても、サブタンク62と同様のタンク構成として、サブタンク62に機能液10を供給する前に、機能液タンク61での機能液10とエアーとの接触を防止することが好ましい。これにより、機能液10への気泡の混入、機能液10の変質を抑制して、略防止することが可能である。
サブタンク62から送出された機能液10は、供給管66bを介して中継タンク63に至り、中継タンク63から複数の供給管66cに分岐して、液滴吐出ヘッド17へ供給される。中継タンク63は、キャリッジユニット51が固定されたブリッジプレート52の上面に取付けられた中継ユニット63Aの中に配設されており、複数の供給管66cが接続されている。本実施形態では、1個の中継タンク63に接続された複数の供給管66cの中の4本が、それぞれ液滴吐出ヘッド17に結合されている。液滴吐出ヘッド17に結合されていない供給管66cについては、図示省略したバルブを閉めて、中継タンク63から機能液10が流入することがないようにする。
図14(b)に示した給液ユニット7は、3色カラーフィルタを形成するために用いる液滴吐出装置1に対応する給液ユニットであり、3色カラーフィルタの各色のフィルタの材料となる機能液をそれぞれ貯留するために、3個の機能液タンク61を備えている。赤色フィルタ用の赤色機能液10R、緑色フィルタ用の緑色機能液10G、青色フィルタ用の青色機能液10B、をそれぞれ貯留する機能液タンク61を、それぞれ機能液タンク61R、機能液タンク61G、機能液タンク61Bと表記する。機能液タンク61R、機能液タンク61G、機能液タンク61Bの貯留部61aを、それぞれ貯留部61aR、貯留部61aG、貯留部61aBと表記する。
機能液タンク61R、機能液タンク61G、機能液タンク61Bには、それぞれ10個のサブタンク62が接続されている。それぞれのサブタンク62には、それぞれ1個の中継タンク63が接続されている。機能液タンク61R、機能液タンク61G、機能液タンク61Bに接続する中継タンク63を、それぞれ中継タンク63R、中継タンク63G、中継タンク63Bと表記する。ブリッジプレート52の上面には1個の中継ユニット63Aが配設されており、それぞれの中継ユニット63Aには、中継タンク63R、中継タンク63G、中継タンク63Bが、それぞれ1個ずつ配設されている。
中継タンク63R、中継タンク63G、中継タンク63Bに接続する供給管66cを、それぞれ供給管66cR、供給管66cG、供給管66cBと表記する。図14(a)及び(b)に示すように、供給管66cRは、液滴吐出ヘッド17a,17d,17g,17kに、供給管66cGは、液滴吐出ヘッド17b,17e,17h,17mに、供給管66cBは、液滴吐出ヘッド17c,17f,17j,17nに、それぞれ接続されている。液滴吐出ヘッド17a,17d,17g,17kは、液供給要件としての、機能液タンク61Rと、機能液タンク61Rに接続された供給管66aとサブタンク62と供給管66bと、中継タンク63Rと、を共通にしており、それぞれ赤色フィルタ用の赤色機能液10Rを吐出する。液滴吐出ヘッド17b,17e,17h,17mは、液供給要件としての、機能液タンク61Gと、機能液タンク61Gに接続された供給管66aとサブタンク62と供給管66bと、中継タンク63Gと、を共通にしており、それぞれ緑色フィルタ用の緑色機能液10Gを吐出する。液滴吐出ヘッド17c,17f,17j,17nは、液供給要件としての、機能液タンク61Bと、機能液タンク61Bに接続された供給管66aとサブタンク62と供給管66bと、中継タンク63Bと、を共通にしており、青色フィルタ用の青色機能液10Bを吐出する。
1個のヘッドユニット54が有する液滴吐出ヘッド17a,17d,17g,17k、液滴吐出ヘッド17b,17e,17h,17m、又は液滴吐出ヘッド17c,17f,17j,17nの組を、赤ユニットグループ54R、緑ユニットグループ54G、又は青ユニットグループ54Bと表記する。赤ユニットグループ54R、緑ユニットグループ54G、及び青ユニットグループ54Bが、ヘッドグループに相当する。液滴吐出ヘッド17a,17d,17g,17k、液滴吐出ヘッド17b,17e,17h,17m、及び液滴吐出ヘッド17c,17f,17j,17nが、第一の複数の液滴吐出ヘッドに相当する。
一つの赤ユニットグループ54R、緑ユニットグループ54G、又は青ユニットグループ54Bの各液滴吐出ヘッド17を用いて、Y軸方向の一直線上にそれぞれ上述したヘッドノズル線を形成することで、ヘッドノズル線の長さ2本分の間隔を隔てて、4本のヘッドノズル線が連なる直線が形成される。当該直線を形成する対象物とヘッドユニット54とをY軸方向にノズル線の長さだけ相対移動させて、同様の直線を形成することを、更に2回実施することで、赤色機能液10R、緑色機能液10G、又は青色機能液10Bからなるヘッドノズル線が12本連続して連なる直線が形成される。
上述したように、吐出ユニット2は、120個の液滴吐出ヘッド17を有している。この吐出ユニット2は、液滴吐出ヘッド17a,17d,17g,17k、液滴吐出ヘッド17b,17e,17h,17m、又は液滴吐出ヘッド17c,17f,17j,17nに相当する液滴吐出ヘッド17を、それぞれ40個有している。
吐出ユニット2が有するそれぞれ40個の、液滴吐出ヘッド17a,17d,17g,17k、液滴吐出ヘッド17b,17e,17h,17m、又は液滴吐出ヘッド17c,17f,17j,17nの組を、赤色ヘッドグループ、緑色ヘッドグループ、又は青色ヘッドグループと表記する。赤色ヘッドグループ、緑色ヘッドグループ、又は青色ヘッドグループは、赤ユニットグループ54R、緑ユニットグループ54G、又は青ユニットグループ54Bが、Y軸方向にそれぞれ10個連なったものである。
<描画>
次に、液滴吐出装置1によって、ワークWの所定の位置に機能液を配置する描画工程について、図15を参照して説明する。図15は、描画工程を示すフローチャートである。
図15のステップS1,S2,S3,S4,S5の各ステップは、液滴吐出装置1の給除材に関わる各装置によって実施され、ステップS21からステップS39の各ステップは、吐出ユニット2や検査ユニット4などによって実施される。液滴吐出装置1の各装置は、図15のステップS1,S2,S3,S4,S5の各ステップと、ステップS21からステップS39の各ステップと、を並行して実施できるように構成されている。
図15のステップS1では、液滴吐出装置1の給除材位置に在るワーク載置台21にワークWを給材する。ワークWの給材は、給材ロボットなどによって実施される。
次に、ステップS2では、ワーク載置台21に載置されたワークWのアライメントを実施する。ワークWのアライメントは、画像認識ユニット80のアライメントカメラ81によってワークWに形成されたアライメントマークMの画像を取得し、撮像結果に基づいて、θテーブル32によってワークWのθ補正を実行することで実施する。
次に、ステップS3では、ワーク載置台21をX軸方向に移動する。ワーク載置台21は、X軸リニアモータ26によってX軸第1スライダ22を駆動することで、給除材位置でアライメントされたワークWが次の描画吐出工程を開始する開始位置に位置するように移動される。
開始位置に位置するように移動されたワークWに対して、ステップS21が開始される。ステップS21では、吐出ユニット2の液滴吐出ヘッド17から、ワークWに向けての描画吐出を実施する。より詳細には、X軸テーブル11(X軸リニアモータ26によってX軸第1スライダ22を駆動すること)によるワークW(ワーク載置台21)の移動、及びY軸テーブル12による液滴吐出ヘッド17(吐出ユニット2のヘッドユニット54)の移動によって、液滴吐出ヘッド17の吐出ノズル78をワークWの任意の位置に対向させる。それと共に、液滴吐出ヘッド17を吐出駆動させて、ワークWに向けて機能液滴を吐出させることにより、ワーク載置台21の上に載置されたワークWに対して、機能液からなる任意の描画パターンを描画する。ステップS21が、描画吐出工程に相当する。
ステップS21の次に、液滴吐出装置1の給除材に関わる各装置よって実施されるステップS4では、ワーク載置台21をX軸方向に移動する。ワーク載置台21は、X軸リニアモータ26によってX軸第1スライダ22を駆動することで、給除材位置に位置するように移動される。この移動は、描画吐出の最後の相対移動からX軸第1スライダ22(ワーク載置台21)が停止することなく、描画吐出の最後の相対移動の延長として実施される。
次に、ステップS5では、描画パターンが形成されたワークWを、ワーク載置台21から除材する。ワークWの除材は、給材ロボットなどによって実施される。
ステップS5の次には、ステップS1に進み、ステップS1,S2,S3,S21,S4,S5を繰り返す。上述したように、ステップS4,S5,S1,S2,S3は、X軸リニアモータ26や、画像認識ユニット80や、θテーブル32や、給材ロボットなどを用いて実施される。
ステップS21の次に、ステップS4と略同時に開始されるステップS22では、吐出ユニット2の液滴吐出ヘッド17から、吐出検査のための検査吐出が実施される。より詳細には、ステップS4でワーク載置台21が給除材位置の方向に移動されることによって、吐出ユニット2の液滴吐出ヘッド17に臨む位置に、吐出検査ブロック4aが移動可能となる。吐出検査ブロック4aは、X軸第2スライダ23に固定されており、X軸リニアモータ26によってX軸第2スライダ23を駆動することによって、X軸方向に移動させられる。ワーク載置台21は、X軸リニアモータ26によってX軸第1スライダ22を駆動することで、移動させられるため、吐出検査ブロック4aとワーク載置台21とは、それぞれ独立して移動させることができる。従って、検査吐出のための吐出検査ブロック4aの移動は、ワーク載置台21の描画吐出のための最後の相対移動に略並行して実施することができる。本実施形態では、ワーク載置台21の描画吐出のための最後の相対移動に略同期して、検査吐出のための吐出検査ブロック4aの移動を開始している。即ち、ステップS21の描画吐出を終了する前に、ステップS22の検査吐出を実施するための吐出検査ブロック4aの移動が開始されている。
移動中の吐出検査ブロック4aにおける検査描画ユニット161の検査シート181が、吐出ユニット2の液滴吐出ヘッド17のそれぞれと対向した時点で、当該液滴吐出ヘッド17から検査シート181に向けて、検査吐出が実施される。それぞれの液滴吐出ヘッド17の吐出タイミングは、吐出ユニット2の液滴吐出ヘッド17のそれぞれから吐出されて検査シート181に着弾した機能液の液滴が、検査シート181上にY軸方向に延在する一直線を形成するよう規定されている。吐出検査ブロック4aは、検査シート181に着弾した機能液の液滴が形成した一直線が、吐出検査ユニット18の検査カメラ163によって撮像可能となる位置に位置するように移動させられる。描画吐出を終了する前に、検査吐出を実施するための吐出検査ブロック4aの移動が開始されているため、液滴吐出ヘッド17は、描画吐出に略連続して、検査吐出を実施する。従って、液滴吐出ヘッド17において、検査吐出は、実質的に描画吐出の一部であり、描画吐出と検査吐出の間で、液滴吐出ヘッド17の状態の変化は実質的にないため、検査吐出では、描画吐出と同じ吐出が再現される。
次に、ステップS23では、検査カメラ163によって、検査シート181に着弾した機能液の液滴の画像を取得する。画像は、それぞれの液滴について取得され、この画像から、それぞれの液滴の大きさや着弾位置の情報が得られる。また、検査カメラ163による画像取得に並行して、液滴吐出ヘッド17は、液滴吐出ヘッド17内の機能液の状態を一定の状態に維持するための捨て吐出を実施する。図9を参照して説明したように、検査カメラ163が、検査シート181に臨むような位置に位置している状態では、吐出ユニット2の液滴吐出ヘッド17は、重量測定時フラッシングボックス95a又は定期フラッシングボックス93に対向している。そのため、液滴吐出ヘッド17から吐出された機能液は、重量測定時フラッシングボックス95a又は定期フラッシングボックス93に着弾する。
次に、ステップS24では、検査ユニット4を移動して、重量測定ユニット19が液滴吐出ヘッド17に対向するように、重量測定ユニット19(検査ユニット4)を、位置合わせする。より詳細には、図11及び図12を参照して説明したように、X軸リニアモータ26によってX軸第2スライダ23をX軸方向に移動させる。それと共に、Y軸リニアモータとY軸スライダとによって、吐出ユニット2を構成する10個のヘッドユニット54を、Y軸テーブル12に沿って、Y軸方向に移動させる。これによって、X軸第2スライダ23に固定された各重量測定装置91の各受液容器94を、各ヘッド群55における1個の液滴吐出ヘッド17に臨ませる。
本実施形態では、各ヘッドユニット54における同じ機能液10を吐出する液滴吐出ヘッド17の組である、赤ユニットグループ54R、緑ユニットグループ54G、又は青ユニットグループ54Bの代表ヘッドに、受液容器94を臨ませる。例えば、液滴吐出ヘッド17aを赤ユニットグループ54Rの代表ヘッドとして、最初に、液滴吐出ヘッド17aに、受液容器94を臨ませる。代表ヘッドが、第一の液滴吐出ヘッドに相当し、代表ヘッドとしての液滴吐出ヘッド17aも、第一の液滴吐出ヘッドに相当する。
次に、ステップS25では、受液容器94に臨んでいる代表ヘッドから、重量測定吐出を実施する。代表ヘッドは、例えば、液滴吐出ヘッド17aであって、代表ヘッドとしての液滴吐出ヘッド17aから受液容器94に向けて、液滴吐出ヘッド17の全ノズルから、重量測定吐出を実施する。受液容器94に着弾した機能液の重量が、電子天秤99によって測定される。受液容器94に着弾して電子天秤99によって測定された機能液の重量が、吐出重量である。測定された代表ヘッドとしての液滴吐出ヘッド17aの吐出重量を、赤ユニットグループ54Rのそれぞれの液滴吐出ヘッド17a,17d,17g,17kの吐出重量と推定する。ステップS24及びステップS25が、基準重量測定工程又は重量測定工程に相当する。
なお、図12を参照して説明したように、液滴吐出ヘッド17aが受液容器94に臨んでいる状態では、液滴吐出ヘッド17gも受液容器94に臨んでいる。液滴吐出ヘッド17gも受液容器94に向けて赤色機能液10Rを吐出するが、電子天秤99による測定は実施しない。この場合の液滴吐出ヘッド17gの吐出は、捨て吐出に相当する。
このとき、図11及び図12を参照して説明したように、各ヘッド群55における受液容器94に臨んでいない各5個の液滴吐出ヘッド17は、重量測定時フラッシングボックス95に対向しており、重量測定時フラッシングボックス95に向けて捨て吐出を実施する。
次に、ステップS26では、測定された吐出重量を吐出重量の規格値と比較して、吐出重量の誤差を求め、当該誤差を誤差の規格値と比較して、測定された吐出重量の誤差が規格値に適合する(規格内である)か否かを判定する。
吐出重量の誤差が規格値に適合する場合(ステップS26でYES)には、ステップS27に進む。
ステップS26の次に、ステップS27では、代表ヘッドに対して実施した駆動電圧の補正と同じ補正を、当該代表ヘッドが属するヘッドグループの代表ヘッド以外の液滴吐出ヘッド17(以降、「代表外ヘッド」と表記する。)に対して実施する。この場合、代表ヘッドとしての液滴吐出ヘッド17aの吐出重量の誤差が規格値に適合していた場合であって、液滴吐出ヘッド17aに対して駆動電圧の補正は実施していないため、赤ユニットグループ54Rの代表外ヘッドである液滴吐出ヘッド17d,17g,17kにも、駆動電圧の補正は実施しない。代表外ヘッドが、第二の液滴吐出ヘッドに相当し、代表外ヘッドである液滴吐出ヘッド17d,17g,17kも、第二の液滴吐出ヘッドに相当する。
次に、ステップS28では、全ての代表ヘッドについて、吐出重量測定が終了したか否かを判定する。この場合、ヘッドグループが、赤ユニットグループ54R、緑ユニットグループ54G、及び青ユニットグループ54Bであって、各ヘッドユニット54がそれぞれ有する、赤ユニットグループ54R、緑ユニットグループ54G、及び青ユニットグループ54Bの、それぞれの代表ヘッドの全てについて、重量測定が終了したか否かを判定する。
全ての代表ヘッドについて、重量測定が終了していた場合(ステップS28でYES)には、ステップS29に進む。
ステップS29では、重量測定を実施することなく、描画を実施する。即ち、ステップS21に進み、新たにワーク載置台21の上に載置されたワークWを描画対象として、ステップS21を実施する。重量測定を実施しない描画の期間は、一定の吐出状態が維持できる期間や一定の吐出状態を維持して描画できるワークWの描画枚数などを、実験などで予め求めることによって、定める。定められた重量測定を実施しない描画の期間の間、ステップS29を実施した後は、ステップS21に進み、新たにワーク載置台21の上に載置されたワークWを描画対象として、ステップS21からステップS28、及びステップS30からステップS39を実施する。
このとき、ステップS24からステップS26で吐出重量を測定する対象とする液滴吐出ヘッド17は、ステップS24からステップS26を実施するごとに、別の液滴吐出ヘッド17を選択することが好ましい。本実施形態では、最初に、赤ユニットグループ54R、緑ユニットグループ54G、又は青ユニットグループ54Bから、液滴吐出ヘッド17a、液滴吐出ヘッド17b、又は液滴吐出ヘッド17cについて吐出重量の測定を実施する。次には、液滴吐出ヘッド17a、液滴吐出ヘッド17b、又は液滴吐出ヘッド17cとは異なる、液滴吐出ヘッド17d、液滴吐出ヘッド17e、又は液滴吐出ヘッド17fについて吐出重量の測定を実施する。
全ての代表ヘッドについて、重量測定が終了していない場合(ステップS28でNO)には、ステップS21に進み、新たにワーク載置台21の上に載置されたワークWを描画対象として、ステップS21からステップS28を繰り返す。このとき、ステップS24では、重量測定が終了していない代表ヘッドとしての液滴吐出ヘッド17に、受液容器94を臨ませる。次に、受液容器94を臨ませた液滴吐出ヘッド17を測定対象として、ステップS25からステップS28を実施する。
ステップS26において、吐出重量の誤差が規格値に適合していない場合(ステップS26でNO)には、ステップS30に進む。
ステップS26の次に、ステップS30では、測定された吐出重量の値の規格値に対する誤差が、所定の値以下であるか否かを判定する。吐出重量の誤差の所定の値は、例えば、液滴吐出ヘッド17の駆動条件を調整することによって補正可能な誤差量を予め求めたものである。
ステップS30において、測定された吐出重量の値の規格値に対する誤差が、所定の値以下であった場合(ステップS30でYES)には、ステップS31に進む。
ステップS31では、測定対象としている代表ヘッドとしての液滴吐出ヘッド17に印加する駆動電圧を、測定された吐出重量の値の規格値に対する誤差の大きさに対応して、補正する。ステップS31の代表ヘッドとしての液滴吐出ヘッド17に印加する駆動電圧を補正する工程が、基準ヘッド補正工程に相当する。
ステップS31の次には、ステップS25に進み、ステップS25からステップS30を繰り返す。この場合に実施されるステップS27においては、ステップS31において、代表ヘッドとしての液滴吐出ヘッド17に対して実施した駆動電圧の補正と同様の補正を、代表ヘッドが属するヘッドグループの代表外ヘッドに対して実施する。この場合のステップS27が、第二ヘッド補正工程に相当する。
例えば、代表ヘッドとしての液滴吐出ヘッド17aに対して駆動電圧の補正をした場合であって、赤ユニットグループ54Rの代表外ヘッドである液滴吐出ヘッド17d,17g,17kにも、液滴吐出ヘッド17aに対して実施した駆動電圧の補正と同様の駆動電圧の補正を実施する。液滴吐出ヘッド17d,17g,17kは、赤ユニットグループ54Rの代表ヘッドである液滴吐出ヘッド17aと共通の、機能液タンク61R、供給管66a、サブタンク62、供給管66b、及び中継タンク63を介して赤色機能液10Rが供給されている。このため、液滴吐出ヘッド17a,17d,17g,17kのそれぞれに供給される赤色機能液10Rは、貯留されている間や、供給されてゆく間の条件が殆ど同等であって、実質的に同じ環境の下にあった機能液である。このことから、供給される機能液に起因する吐出量の変動が生じた場合には、液滴吐出ヘッド17a,17d,17g,17kのそれぞれに、同様の変動が生じており、同様の処置で変動を是正できる可能性が極めて高い。従って、液滴吐出ヘッド17aに対して駆動電圧の補正をした場合には、液滴吐出ヘッド17d,17g,17kに、液滴吐出ヘッド17aと同様の補正を実施することで、生じている可能性が高い吐出量の変動を是正して、適正な吐出重量が得られる確率が極めて高い。
ステップS30において、測定された吐出重量の値の規格値に対する誤差が、所定の値を超える場合(ステップS30でNO)には、ステップS32に進む。
ステップS32では、ステップS24と同様に、検査ユニット4を移動して、重量測定ユニット19が液滴吐出ヘッド17に対向するように、重量測定ユニット19(検査ユニット4)を、位置合わせする。例えば、代表ヘッドとしての液滴吐出ヘッド17aにおいて、測定された吐出重量の値の規格値に対する誤差が、所定の値を超えた場合であって、受液容器94を、赤ユニットグループ54Rに属する液滴吐出ヘッド17a,17d,17g,17kのいずれかに臨ませる。
次に、ステップS33では、上述したステップS25と同様に、受液容器94に臨んでいる液滴吐出ヘッド17から受液容器94に向けて、液滴吐出ヘッド17の全ノズルから、重量測定吐出を実施する。受液容器94に着弾した機能液の重量が、電子天秤99によって測定される。
液滴吐出ヘッド17a,17d,17g,17kの中で、例えば液滴吐出ヘッド17dが受液容器94に臨んでいる状態では、液滴吐出ヘッド17kも受液容器94に臨んでいる。液滴吐出ヘッド17kも受液容器94に向けて赤色機能液10Rを吐出するが、電子天秤99による測定は実施しない。この場合の液滴吐出ヘッド17kの吐出は、捨て吐出に相当する。
このとき、各ヘッド群55における受液容器94に臨んでいない各5個の液滴吐出ヘッド17は、重量測定時フラッシングボックス95に対向しており、重量測定時フラッシングボックス95に向けて捨て吐出を実施する。
次に、ステップS34では、上述したステップS26と同様に、測定された吐出重量を吐出重量の規格値と比較して、吐出重量の誤差を求め、当該誤差を誤差の規格値と比較して、測定された吐出重量の誤差が規格値に適合する(規格内である)か否かを判定する。
吐出重量の誤差が規格値に適合する場合(ステップS34でYES)には、ステップS38に進む。
ステップS34において、吐出重量の誤差が規格値に適合していない場合(ステップS34でNO)には、ステップS35に進む。
ステップS34の次に、ステップS35では、測定された吐出重量の値の規格値に対する誤差が、所定の値以下であるか否かを判定する。吐出重量の誤差の所定の値は、例えば、液滴吐出ヘッド17の駆動条件を調整することによって補正可能な誤差量を予め求めたものである。
ステップS35において、測定された吐出重量の値の規格値に対する誤差が、所定の値以下であった場合(ステップS35でYES)には、ステップS36に進む。
ステップS36では、測定された吐出重量の値の規格値に対する誤差の大きさに対応して、測定対象としている液滴吐出ヘッド17に印加する駆動電圧を、補正する。
ステップS36の次には、ステップS33に進み、ステップS33からステップS35を繰り返す。
ステップS35において、測定された吐出重量の値の規格値に対する誤差が、所定の値を超える場合(ステップS35でNO)には、ステップS37に進む。
ステップS37では、ステップS35において、測定された吐出重量の値の規格値に対する誤差が所定の値を超えていると判定された液滴吐出ヘッド17を、記録する。ステップS35において、誤差が所定の値を超えていると判定された液滴吐出ヘッド17は、駆動電圧の補正を実施しても、吐出重量を適正な値に補正できなかった液滴吐出ヘッド17である。
ステップS37の次には、ステップS38に進む。
ステップS37又はステップS34の次に、ステップS38では、ステップS26で重量測定吐出を実施した代表ヘッドが属するヘッドグループに属する全ての液滴吐出ヘッド17について、吐出重量測定が終了したか否かを判定する。例えば、ヘッドグループが、赤ユニットグループ54R、緑ユニットグループ54G、又は青ユニットグループ54Bであって、各ヘッドユニット54がそれぞれ有する、赤ユニットグループ54R、緑ユニットグループ54G、又は青ユニットグループ54Bにおける、全ての液滴吐出ヘッド17について、重量測定が終了したか否かを判定する。
代表ヘッドが属するヘッドグループに属する全ての液滴吐出ヘッド17について、吐出重量測定が終了していない場合(ステップS38でNO)には、ステップS32に進み、ヘッドグループに属する液滴吐出ヘッド17であって、吐出重量測定が終了していない液滴吐出ヘッド17を測定対象として、ステップS32からステップS37を繰り返す。即ち、ステップS32では、吐出重量測定が終了していない液滴吐出ヘッド17に、受液容器94を臨ませる。
次に、受液容器94を臨ませた液滴吐出ヘッド17を測定対象として、ステップS33からステップS37を実施する。
なお、代表ヘッドについては、ステップS32からステップS36の各ステップは、既に実施したステップS24、ステップS25、ステップS26、ステップS30、ステップS31と同様のステップの繰り返しである。吐出重量は、一時的に変動して直ぐに適正状態に戻る場合もある。代表ヘッドに対して実施する場合、ステップS32からステップS36の各ステップは、ステップS30において、測定された吐出重量の値の規格値に対する誤差が所定の値を超えると判定されたことが、一時的な変動に起因するものであるか否かを検証するためのステップである。一時的な変動に起因して誤差が所定の値を超えた場合は、ステップS32、ステップS33、ステップS34、ステップS38の各ステップを実施することで、ステップS28などを実施して、ステップS21からの各ステップに戻ることができる。
代表ヘッドが属するヘッドグループに属する全ての液滴吐出ヘッド17について、重量測定が終了していた場合(ステップS38でYES)には、ステップS39に進む。
ステップS39では、ステップS37で記録された情報に基づいて、吐出重量を適正な値に補正するための調整処理が必要な液滴吐出ヘッド17の有無を判定する。
調整処理が必要な液滴吐出ヘッド17がなかった場合(ステップS39でNO)には、ステップS28に進み、描画吐出工程を継続する。
調整処理が必要な液滴吐出ヘッド17が在った場合(ステップS39でYES)には、ステップS40に進む。
ステップS40では、調整処理を実施する。調整処理は、例えば、吐出重量が規格を外れた液滴吐出ヘッド17を回復させるための保守作業である。或は、液滴吐出ヘッド17自体の劣化が進行している場合には、液滴吐出ヘッド17を新しいものに交換する処理である。
図15においては、ステップS40を実施して描画工程を終了する工程順になっているが、調整処理が、液滴吐出装置1が備える保守装置を用いる保守作業などの場合には、一時的に描画工程を中断して保守作業などを実施し、当該保守作業などが終了後、続けて描画工程を実施する。液滴吐出ヘッド17の交換などの処理が必要な場合には、一旦、描画工程を終了する。
本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られる。
(1)ヘッドグループに含まれるそれぞれの液滴吐出ヘッド17の吐出重量を推定するためには、例えば、赤ユニットグループ54Rにおける代表ヘッドとしての液滴吐出ヘッド17aから重量測定吐出された機能液の吐出重量が測定される。測定された代表ヘッドとしての液滴吐出ヘッド17aの吐出重量を、赤ユニットグループ54Rのそれぞれの液滴吐出ヘッド17a,17d,17g,17kの吐出重量と推定する。
液滴吐出ヘッド17a,17d,17g,17kのそれぞれについて吐出重量を測定する場合に比べて、ヘッドグループとしての赤ユニットグループ54Rを構成する液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定するために要する時間を少なくすることができる。重量測定吐出工程のための時間の増加を抑制できるため、液滴吐出による描画のための作業時間の増加を抑制することができる。
(2)ステップS27においては、ステップS31において、代表ヘッドとしての液滴吐出ヘッド17に対して実施した駆動電圧の補正と同様の補正を、代表ヘッドが属するヘッドグループの代表外ヘッドに対して実施する。
吐出重量の測定や駆動電圧の補正後の吐出重量測定を、赤ユニットグループ54Rのそれぞれの液滴吐出ヘッド17a,17d,17g,17kにおいて実施する場合に比べて、吐出重量を測定するために要する時間を少なくすることができる。重量測定吐出工程のための時間の増加を抑制できるため、液滴吐出による描画のための作業時間の増加を抑制することができる。
(3)赤ユニットグループ54Rの液滴吐出ヘッド17a,17d,17g,17kは、共通の機能液タンク61R、供給管66a、サブタンク62、供給管66b、及び中継タンク63を介して赤色機能液10Rが供給されている。このため、液滴吐出ヘッド17a,17d,17g,17kのそれぞれに供給される赤色機能液10Rは、貯留されている間や、供給されてゆく間の条件が殆ど同等であって、それらの期間における微小な特性変動も含めて、実質的に同じ機能液である可能性を極めて高くすることができる。これにより、供給される機能液に起因する吐出量の変動が生じた場合には、液滴吐出ヘッド17a,17d,17g,17kのそれぞれに、同様の変動が生じており、同様の処置で変動を是正できる可能性を極めて高くすることができる。
(4)ステップS24からステップS26で吐出重量を測定する対象とする液滴吐出ヘッド17は、ステップS24からステップS26を実施するごとに、別の液滴吐出ヘッド17を選択している。例えば、最初に、赤ユニットグループ54R、緑ユニットグループ54G、又は青ユニットグループ54Bから、液滴吐出ヘッド17a、液滴吐出ヘッド17b、又は液滴吐出ヘッド17cについて吐出重量の測定を実施する。次には、液滴吐出ヘッド17a、液滴吐出ヘッド17b、又は液滴吐出ヘッド17cとは異なる、液滴吐出ヘッド17d、液滴吐出ヘッド17e、又は液滴吐出ヘッド17fについて吐出重量の測定を実施する。代表ヘッドに選定した液滴吐出ヘッド17の吐出重量のみが変動した場合には、ヘッドグループの液滴吐出ヘッドの吐出重量が全て変動したと、誤って判断される。代表ヘッドに選定された液滴吐出ヘッド17が交代することにより、吐出重量が変動することによって、ヘッドグループ内の他の液滴吐出ヘッドと吐出重量が異なった液滴吐出ヘッド17のみが代表ヘッドとなる確率が小さくなる。これにより、代表ヘッドが、液滴吐出ヘッド17a、液滴吐出ヘッド17b、又は液滴吐出ヘッド17cに固定されている場合に比べて、代表ヘッドに選定した液滴吐出ヘッド17の吐出重量のみが変動した場合に、ヘッドグループの液滴吐出ヘッドの吐出重量が全て変動したと、誤って判断される可能性を小さくすることができる。
(5)液滴吐出装置1では、X軸テーブル11は、X軸第1スライダ22と、X軸第2スライダ23と、左右一対のX軸リニアモータ26と、一対のX軸共通支持ベース24と、を備えている。X軸第1スライダ22にはワーク載置台21が固定されており、X軸第2スライダ23には、フラッシングユニット14、吐出検査ユニット18の検査描画ユニット161及び重量測定ユニット19が固定されている。ワーク載置台21と、フラッシングユニット14、検査描画ユニット161、及び重量測定ユニット19とが、同一軌道上にあるため、これらの各ユニットなどとヘッド群55とを対向させるためには、これらの各ユニットなどを同一軌道に沿って移動させるだけでよい。これにより、ワーク載置台21に載置されたワークWに向けての描画吐出と、吐出検査ユニット18による吐出検査又は重量測定ユニット19による重量測定との移行時間を、描画吐出と、吐出検査又は重量測定との移行に際して、移動方向を変えて各装置相互の相対移動を実施することを必要とする場合に比べて、短くすることができる。このため、定期的に重量測定や吐出検査を実施した場合でも、重量測定処理と描画処理と吐出検査処理との相互間の移行を短時間で実施することができることから、全体としてのタクトタイムを短縮することができる。
(6)重量測定時フラッシングボックス95は、重量測定時フラッシングボックス95aと重量測定時フラッシングボックス95bとが、X軸方向において受液容器94を挟んで配置されている。ヘッド群55の6個の液滴吐出ヘッド17のうちで、1個の液滴吐出ヘッド17が受液容器94に対向して重量測定吐出を実施している際に、その他の5個の液滴吐出ヘッド17は、重量測定時フラッシングボックス95a又は重量測定時フラッシングボックス95bに対向しており、捨て吐出を実施することができる。これにより、液滴吐出ヘッド17は、「待ち」状態の間に吐出ノズル78が乾燥することを抑制して、「待ち」状態後に重量測定吐出を良好に行うことができる。
(7)吐出検査ブロック4aは、重量測定ユニット19、フラッシングユニット14、及び検査描画ユニット161が一体に設けられているため、X軸リニアモータ26と、X軸共通支持ベース24とに加えて、X軸第2スライダ23を用いて、X軸方向に一体で移動する。重量測定ユニット19、フラッシングユニット14、及び検査描画ユニット161をそれぞれX軸方向に移動するために、X軸スライダをそれぞれ個別に設ける構成に比べて、移動させるための装置を小型化することができる。
(8)液滴吐出装置1は、ワーク載置台21が液滴吐出ヘッド17に対向しない位置に設定されている給除材位置に、ワーク載置台21を位置させて、ワークWの給除材を実施する。これにより、ワークWの給除材が実施されている状態において、重量測定ユニット19を液滴吐出ヘッド17に対向させることが可能となるため、給除材の間に、重量測定を実施することができる。
(9)重量測定時フラッシングボックス95a及び定期フラッシングボックス93は、検査カメラ163が、検査シート181のX軸方向におけるいずれの位置に臨んだ状態でも、ヘッド群55を構成する6個の液滴吐出ヘッド17が、重量測定時フラッシングボックス95a又は定期フラッシングボックス93に対向する大きさに形成されている。これにより、検査カメラ163による検査シート181の上に着弾した液滴の画像取得の際に、ヘッド群55を構成する6個の液滴吐出ヘッド17の捨て吐出を同時に実施することができる。
以上、添付図面を参照しながら好適な実施形態について説明したが、好適な実施形態は、前記実施形態に限らない。要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であり、以下のように実施することもできる。
(変形例1)前記実施形態においては、吐出重量のずれに対処する方法として、液滴吐出ヘッド17に印加する駆動電圧を補正することで吐出量を適正な値に調整する方法について説明したが、吐出重量のずれに対処する方法は、他の方法であってもよい。例えば、当該吐出重量が適正でない液滴吐出ヘッドからの吐出液滴が着弾する位置に隣接する位置に着弾させる液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを、吐出重量が適正でない液滴吐出ヘッドと合わせて適正な吐出重量となるように調整することで補ってもよい。
(変形例2)前記実施形態においては、吐出重量のずれを補正する方法として、液滴吐出ヘッド17に印加する駆動電圧を補正することで吐出量を適正な値に調整する方法について説明したが、吐出重量のずれを補正する方法は、他の方法であってもよい。ヘッドの駆動方法が異なるヘッドを用いる場合には、当該駆動方法に適した補正方法を用いる。
(変形例3)前記実施形態においては、代表外ヘッドに代表ヘッドと同じ駆動電圧の補正を実施していたが、代表外ヘッドに対して実施する補正が代表ヘッドと同じ駆動電圧の補正であることは必須ではない。ヘッドグループに属するそれぞれの液滴吐出ヘッドにおいて、駆動電圧の変動量に対する吐出重量の変動量の特性を予め求めて、代表外ヘッドに対しては、当該変動量の特性を考慮した補正を加えてもよい。例えば、代表外ヘッドに対しては、代表ヘッドに実施した駆動電圧によって代表ヘッドにおいて生ずる吐出量の補正量と同等の吐出量の変化を生ずる電圧補正を実施してもよい。駆動電圧の変動量に対する吐出重量の変動量の特性を予め求める工程が、補正変動特性取得工程に相当する。駆動電圧の変動量に対する吐出重量の変動量の特性を予め求めるための測定装置などが、補正変動特性取得部に相当する。
(変形例4)前記実施形態においては、ヘッドグループは、共通の機能液タンク61、供給管66a、サブタンク62、供給管66b、及び中継タンク63を介して機能液10が供給される、赤ユニットグループ54R、緑ユニットグループ54G、又は青ユニットグループ54Bであった。しかし、ヘッドグループが、機能液タンク61、供給管66a、サブタンク62、供給管66b、及び中継タンク63を共通にすることは必須ではない。機能液タンク61のような給液タンクのみを共通にするヘッドグループであってもよいし、機能液タンク61、供給管66a、サブタンク62、供給管66b、及び中継タンク63に加えて供給管66cの途中までをも共通にするヘッドグループであってもよい。
機能液タンクのみを共通にするヘッドグループについて、前記実施形態で説明した発明を適用することで、吐出重量の測定に要する時間をより少なくすることができる。また、前記実施形態で説明した吐出ユニット2及び重量測定ユニット19のような吐出ユニット及び重量測定ユニットを備える液滴吐出装置1においては、機能液タンク61を共通にする3つのヘッドグループのそれぞれにおける代表ヘッド3個について、同時に吐出重量の測定を実施することができる。
供給管66cの途中までも共通にするヘッドグループについて、前記実施形態で説明した発明を適用することで、ヘッドグループに属する液滴吐出ヘッドに供給される機能液をより均一にすることができる。
(変形例5)前記実施形態においては、代表ヘッドについて測定された吐出重量の値の規格値に対する誤差が、所定の値を超える場合には、代表ヘッドが属するヘッドグループの全ての液滴吐出ヘッド17について吐出重量の測定を実施していたが、ヘッドグループの全ての液滴吐出ヘッドについて実施することは必須ではない。代表ヘッドについて再度吐出重量の測定を実施してもよいし、ヘッドグループの代表ヘッド以外の液滴吐出ヘッドについて吐出重量の測定を実施してもよい。
測定された吐出重量の値の規格値に対する誤差が、所定の値を超えたことが、代表ヘッドに一時的に生じた吐出重量の変動や、重量測定ユニットの測定誤差の変動に起因するものである可能性がある。代表ヘッドに一時的に生じた吐出重量の変動や、重量測定ユニットの測定誤差の変動に起因するものである場合には、代表ヘッドについて再度吐出重量の測定を実施することで、正しい測定値が得られる可能性が高いため、吐出重量の変動の原因を検証することができる。
測定された吐出重量の値の規格値に対する誤差が、所定の値を超えたことが、代表ヘッドの吐出重量のみが変動したことに起因するものである可能性がある。ヘッドグループの代表ヘッド以外の液滴吐出ヘッドについて吐出重量の測定を実施することで、代表ヘッドの吐出重量のみが変動した場合であるか否かを検証することができる。
(変形例6)前記実施形態においては、給液管としての供給管66cは各液滴吐出ヘッド17ごとに設けられていたが、液滴吐出ヘッドごとに専用の給液管を設けることは必須ではない。ヘッド群の複数の液滴吐出ヘッドごとに一本の給液管を設け、液滴吐出ヘッドの手前で分岐する構成であってもよい。
また、前記実施形態においては、サブタンク62は、それぞれのヘッドユニット54に対応して10個設けられていたが、サブタンクの数はもっと少なくてもよいし、もっと多くてもよい。複数のヘッドユニットごとに1個のサブタンクを設けて、サブタンクの数を減らすことで、液滴吐出装置に必要なスペースを小さくすることができる。サブタンクの数を増やして、ヘッド群ごとや、ヘッドごとに1個設けることで、ヘッド群ごとやヘッドごとに供給量や供給圧などの詳細な調節を実施することができる。
(変形例7)前記実施形態においては、重量測定装置91における受液容器94の位置は各重量測定装置91において一定であって、ヘッド群55の同じ位置の液滴吐出ヘッド17に臨んでいたが、重量測定装置における受液容器の位置は各重量測定装置ごとに異なってもよい。重量測定装置における受液容器の位置を各重量測定装置ごとにずらすことで、例えば、前記実施形態における、液滴吐出ヘッド17aと液滴吐出ヘッド17hとに、同時に受液容器94を臨ませることが可能となる。これにより、赤ユニットグループ54Rと緑ユニットグループ54Gとの両方の代表ヘッドとしての液滴吐出ヘッド17a及び液滴吐出ヘッド17hの吐出重量の測定を同時に実施することができる。
(変形例8)前記実施形態においては、吐出重量を測定される代表ヘッドは、各ヘッドグループごとに一台であったが、代表ヘッドが各ヘッドグループごとに一台であることは必須ではない。ヘッドグループに、複数の代表ヘッドを設定してもよい。複数の代表ヘッドについて測定することで、代表ヘッドの吐出重量のみが変動したことに起因して、適切でない処置を実施する可能性を小さくすることができる。
(変形例9)前記実施形態においては、駆動電圧の補正を実施しても吐出重量の誤差が規格に適合しない場合には、再度駆動電圧の補正を実施しており、規格に適合する(ステップS26又はステップS34でYES)か、更に誤差が大きくなって所定の値を超える(ステップS30又はステップS35でNO)まで繰り返していた。しかし、駆動電圧の補正を実施するためには、確認の吐出重量測定の時間などが必要であり、駆動電圧の補正を何回も繰り返すことは、効率的ではない。駆動電圧の補正を実施する回数を予め定めておき、当該回数に達した場合には、補正不可(吐出重量誤差が所定の値を超えた場合と同じ)と判定して、次の工程に進んでもよい。
(変形例10)前記実施形態においては、検査シート181を有する検査描画ユニット161は、重量測定ユニット19及びフラッシングユニット14と、X軸方向(主走査方向)に、一体に移動するように構成されていた。しかし、検査吐出着弾シートと重量測定ユニットとを、主走査方向に、一体に移動させることは必須ではない。検査シートと、重量測定ユニットとをそれぞれ個別に主走査方向に移動させる構成であってもよい。そのように構成することで、検査シートが撮像ユニットの検査カメラに対向しているときに、重量測定ユニットと液滴吐出ヘッドとを対向させることができる。
前記実施形態においては、撮像ユニット162の検査カメラ163によって、検査シート181に着弾した機能液の液滴の画像を取得するステップ(状態情報取得ステップ)の後で、液滴吐出ヘッド17から重量測定ユニット19の受液容器94に向けて重量測定吐出(重量測定吐出ステップ)を実施していた。しかし、検査吐出着弾シートと、重量測定ユニットとをそれぞれ個別に主走査方向に移動させるように構成することで、検査シートが検査カメラに対向している状態で、重量測定ユニットと液滴吐出ヘッドとを対向させることを可能ならしめ、状態情報取得ステップと、重量測定吐出ステップとを、略並行して実施することができる。
(変形例11)前記実施形態においては、重量測定は、各液滴吐出ヘッド17ごとに実施していたが、吐出重量を液滴吐出ヘッド17の単位で測定することは必須ではない。液滴吐出ヘッドが備えるノズル列ごとに測定してもよいし、各ノズルごとに測定してもよい。
(変形例12)前記実施形態においては、吐出検査をワークWの交換が1回実施されるごとに1回実施していたが、吐出検査をワークWの交換の度に実施することは必須ではない。例えば、ヘッドグループが、前記実施形態において説明した赤ユニットグループ54R、緑ユニットグループ54G、又は青ユニットグループ54Bであって、一つのヘッド群に含まれる全部の代表ヘッドの重量測定が各1回実施される間に、吐出検査を1回実施してもよい。
(変形例13)前記実施形態においては、給除材工程の間に検査カメラ163によって、検査シート181に着弾した機能液の液滴の画像を取得するステップ(状態情報取得ステップ)を実施していたが、給除材工程の間に状態情報取得ステップを実施することは必須ではない。液滴吐出ヘッドを用いる検査吐出のみを給除材工程の間に実施して、状態情報取得ステップは描画吐出などと並行して実施してもよい。
(変形例14)前記実施形態においては、液滴吐出ヘッド17が重量測定吐出を実施している間に、当該液滴吐出ヘッド17が属するヘッド群55を構成する他の液滴吐出ヘッド17は捨て吐出を実施していた。しかし、当該液滴吐出ヘッド17が重量測定吐出を実施する間にそれらの液滴吐出ヘッド17が捨て吐出を実施することは必須ではない。1個の液滴吐出ヘッド17が重量測定吐出を実施している間に、他の液滴吐出ヘッド17において、吐出ノズルの乾燥などの不具合が発生する可能性が実質的になければ、他の液滴吐出ヘッド17は単に休止していてもよい。
(変形例15)前記実施形態においては、1回の給除材時間の間に、1個の液滴吐出ヘッド17が重量測定吐出を実施して、1個の液滴吐出ヘッド17が吐出した液滴の重量測定が実施されていたが、1回の給除材時間の間に1個の液滴吐出ヘッド17についてのみ重量測定を実施することは必須ではない。1回の給除材時間の間に複数の液滴吐出ヘッドについて重量測定を実施することが可能であれば、複数の液滴吐出ヘッドについて重量測定を実施してもよい。
(変形例16)前記実施形態においては、赤ユニットグループ54R、緑ユニットグループ54G、及び青ユニットグループ54Bの、それぞれの代表ヘッドの全てについて、重量測定が終了するごとに、重量測定を実施することなく、描画を実施する期間を設けていた。しかし、重量測定を実施することなく、描画を実施する期間を設けることは必須ではない。ワークWの交換が実施される際には、毎回重量測定を実施してもよい。
(変形例17)前記実施形態においては、測定された吐出重量の値の規格値に対する誤差が所定の値を超える場合には、測定結果を検証するために、再度重量測定を実施していたが、測定結果を検証するために実施するのが重量測定であることは必須ではない。測定結果を検証するために実施するのは、吐出検査ユニット18を用いた吐出検査などであってもよい。
(変形例18)前記実施形態においては、液滴吐出ヘッド17のみがY軸方向に移動可能であって、吐出検査ブロック4aは、重量測定ユニット19、フラッシングユニット14、及び検査描画ユニット161が一体に設けられており、Y軸方向の位置は互いに固定であった。また、検査カメラ163を有する撮像ユニット162もY軸方向の位置は固定であった。しかし、検査描画ユニット161の検査シート181、撮像ユニット162、又は重量測定ユニット19、をY軸方向に移動させるY軸方向移動装置を設けてもよい。
前記実施形態においては、液滴吐出ヘッド17のみがY軸方向に移動可能であるため、上記各装置間のY軸方向の相対移動は、液滴吐出ヘッド17のY軸方向への移動によってなされていた。例えば、受液容器94にヘッド群55を構成する6個の液滴吐出ヘッド17の1個を対向させると、ヘッド群55のY軸方向の位置が、必ずしも、検査描画ユニット161の検査シート181の適切な位置に対向しないため、液滴吐出ヘッド17が対向するべき装置ごとに、液滴吐出ヘッド17のY軸方向への移動を行う必要があった。Y軸方向移動装置を設けることによって、検査描画ユニット161の検査シート181、撮像ユニット162、及び重量測定ユニット19の相互間の相対移動が可能となるため、相互間のY軸方向の位置合わせを実施することができる。これにより、これらの装置に対する液滴吐出ヘッド17の位置合わせのための液滴吐出ヘッド17のY軸方向への移動及び位置合わせの必要回数を、少なくすることができる。
(変形例19)前記実施形態においては、液滴吐出ヘッド17と、ワーク載置台21と、のX軸方向の相対移動は、ワーク載置台21をX軸方向に移動することで実施していた。液滴吐出ヘッド17と、検査描画ユニット161、重量測定ユニット19、又はフラッシングユニット14と、のX軸方向の相対移動は、検査描画ユニット161と重量測定ユニット19とフラッシングユニット14とからなる吐出検査ブロック4aをX軸方向に移動することで実施していた。撮像ユニット162と検査描画ユニット161とのX軸方向の相対移動は、検査描画ユニット161をX軸方向に移動することで実施していた。しかし、これらのX軸方向の相対移動をワーク載置台21、又は吐出検査ブロック4aをX軸方向に移動することで実施することは必須ではない。液滴吐出ヘッド17又は撮像ユニット162をX軸方向に移動することによって、上記したX軸方向の相対移動を実施する構成であってもよい。
また、前記実施形態においては、液滴吐出ヘッド17と、ワーク載置台21、検査描画ユニット161、重量測定ユニット19、又はフラッシングユニット14と、のY軸方向の相対移動は、液滴吐出ヘッド17を有する吐出ユニット2をY軸方向に移動することで実施していた。当該相対移動は、吐出検査ブロック4aをY軸方向に移動することで実施する構成であってもよい。
更に、上記X軸方向及びY軸方向の相対移動を、ワーク載置台21、吐出検査ブロック4a、液滴吐出ヘッド17、又は撮像ユニット162をX軸方向及びY軸方向に移動させることによって実施する構成であってもよい。
(変形例20)前記実施形態においては、ステップS22はステップS4と略同時に開始され、ステップS22及び続いて実施するステップS23からステップS39は、ステップS4,S5,S1,S2,S3を実施する間に、ステップS4,S5,S1,S2,S3に並行して実施されていた。しかし、測定された吐出重量の値の規格値に対する誤差が所定の値を超えた場合に実施するステップS30からステップS31、又は検証のために実施するステップS32からステップS39を実施する場合には、ステップS22からステップS28を実施するための時間に加えて、ステップS30からステップS31とステップS25とステップS26、又はステップS32からステップS39を実施するための時間が、必要である。これらのステップを実施するための時間の合計が給除材工程の時間を超える場合には、ステップS30からステップS31又はステップS32からステップS39を実施する必要が生じた際は、描画吐出を一旦停止してもよい。
(変形例21)前記実施形態においては、測定された吐出重量の値の規格値に対する誤差が規格値に適合しない場合には、測定結果を検証するために、液滴吐出ヘッド17の吐出重量の測定を実施していたが、誤差が規格値に適合しない場合の対処としては、他の方法を採ってもよい。例えば、吐出重量測定に先行して実施してある吐出検査の結果から、吐出重量測定の測定結果の誤差の要因を判定し、要因に対応した対処をしてもよい。吐出ノズルの詰りや細り(吐出ノズルが詰まりかけている)が要因である可能性が高い場合には、吸引ユニットによる機能液の強制排出や、ワイピングユニットによるノズル形成面の拭取などの、液滴吐出ヘッドのノズル面や吐出ノズルのクリーニングを実施する。吐出ノズルの詰りや細りは、クリーニングによって解消できる可能性が高い。ノズル詰まりや細りが無い場合は、吐出重量の異常と判断し、吐出重量の測定などの再検査を実施する。
(変形例22)前記実施形態においては、吐出検査に連続して吐出重量測定を実施していたが、吐出検査と吐出重量測定とを連続して実施することは必須ではない。吐出検査の結果に対応した処置を実施した後に、吐出重量の測定を実施してもよい。吐出ノズルの詰りや細りが発生していると、吐出重量が減少して、吐出重量の測定結果は規格を満たさないものになる可能性がある。しかし、上記変形例に記載したように、吐出ノズルの詰りや細りは、クリーニングによって解消できる可能性が高い。保守作業(クリーニング)を、重量測定の前に実施することで、ノズル詰まりのように、クリーニングによって容易に解消できる要因を排除した状態で、より正確な重量測定を実施することができる。
(変形例23)前記実施形態においては、液滴吐出ヘッド17aが受液容器94に臨んでいる状態では、液滴吐出ヘッド17gも受液容器94に臨んでおり、液滴吐出ヘッド17gも受液容器94に向けて赤色機能液10Rを吐出するが、電子天秤99による測定は実施しなかった。しかし、液滴吐出ヘッド17gの吐出重量も測定する方法であってもよい。即ち、前記変形例に記載したように、液滴吐出ヘッド17a及び液滴吐出ヘッド17gの2個の液滴吐出ヘッド17を、代表ヘッドとしてもよい。
或は、一方の液滴吐出ヘッドを代表ヘッドとして、もう一方の液滴吐出ヘッドを、代表ヘッドの吐出重量の測定結果が適正でなかった場合に、当該液滴吐出ヘッドの吐出重量の測定結果を、代表ヘッドの吐出重量の測定結果を検証するために用いる副代表ヘッドとしてもよい。前記実施形態の液滴吐出装置1においては、副代表ヘッドの吐出重量の測定は、代表ヘッドと同時に実施できるため、副代表ヘッドの吐出重量の測定を実施することによる、重量測定に要する時間の増大はない。更に、代表ヘッドの吐出重量の測定結果が適正であった場合には、副代表ヘッドの吐出重量の測定結果は無視することで、データ処理などに要する時間や、重量測定制御ユニットの負荷が増加することは殆どない。また、代表ヘッドの吐出重量の測定結果が適正でなかった場合には、新たに重量測定を実施することなく、少なくとも1個の液滴吐出ヘッドを用いた確認検査工程を、代表ヘッドの吐出重量の測定に並行して、実施することができる。
液滴吐出装置の概略構成を示す平面図。 液滴吐出装置の概略構成を示す、X軸方向に延在する側面の側面図。 液滴吐出装置の概略構成を示す、Y軸方向に延在する側面の側面図。 液滴吐出ヘッドの概要を示す外観斜視図。 ヘッドユニットの外観斜視図。 液滴吐出装置の電気的構成を示す電気構成ブロック図。 検査描画ユニットの全体構成を示す外観斜視図。 (a)重量測定ブロックの平面図。(b)重量測定ブロックの側面図。 検査カメラと、液滴吐出ヘッドと、重量測定時フラッシングボックス及び定期フラッシングボックスと、の位置関係を示す模式図。 アライメントカメラと、ワーク載置台と、定期フラッシングボックスと、重量測定時フラッシングボックスと、ヘッド群の液滴吐出ヘッドとの位置関係を示す模式図。 ヘッドユニットと重量測定装置との位置関係を示す側面図。 液滴吐出ヘッドと重量測定装置との位置関係を示す平面図。 (a)ヘッドユニットと重量測定装置との位置関係を示す側面図。(b)液滴吐出ヘッドと重量測定装置との位置関係を示す平面図。 (a)ヘッドユニットを、取付けられた液滴吐出ヘッドの液体導入部側から見た外観斜視図。(b)給液ユニットの構成、及びヘッドユニットとの結合状態を示す説明図。 描画工程を示すフローチャート。
符号の説明
1…液滴吐出装置、2…吐出ユニット、4…検査ユニット、4a…吐出検査ブロック、6…吐出装置制御部、7…給液ユニット、10…機能液、10B…青色機能液、10G…緑色機能液、10R…赤色機能液、11…X軸テーブル、12…Y軸テーブル、17,17a,17b,17c,17d,17e,17f,17g,17h,17j,17k,17m,17n…液滴吐出ヘッド、19…重量測定ユニット、21…ワーク載置台、22…X軸第1スライダ、23…X軸第2スライダ、44…CPU、51…キャリッジユニット、54…ヘッドユニット、54B…青ユニットグループ、54G…緑ユニットグループ、54R…赤ユニットグループ、55…ヘッド群、61,61B,61G,61R…機能液タンク、61a…貯留部、62…サブタンク、63,63B,63G,63R…中継タンク、66a,66b,66c,66cB,66cG,66cR…供給管、91…重量測定装置、93…定期フラッシングボックス、94…受液容器、95,95a,95b…重量測定時フラッシングボックス、99…電子天秤、181…検査シート、W…ワーク。

Claims (38)

  1. 液状体を吐出する複数の液滴吐出ヘッドを備え、前記複数の液滴吐出ヘッドのそれぞれの液滴吐出ヘッドに前記液状体を供給する液供給要件が共通である第一の複数の液滴吐出ヘッドから成るヘッドグループを有する液滴吐出装置における、液滴吐出ヘッドの吐出重量測定方法であって、
    前記ヘッドグループを構成する第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することで、前記ヘッドグループを構成する前記第一の複数の液滴吐出ヘッドのそれぞれの前記液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定する重量測定工程を有することを特徴とする吐出重量測定方法。
  2. 前記液供給要件が、前記液状体を貯留する給液タンクであって、前記ヘッドグループを構成する前記液滴吐出ヘッドは、共通の前記給液タンクに結合されて、当該給液タンクから前記液状体を供給されることを特徴とする、請求項1に記載の吐出重量測定方法。
  3. 前記液供給要件が、前記給液タンクから前記液滴吐出ヘッドに至る前記液状体の流路である給液管を含み、
    前記給液管は、前記給液タンクに結合された主給液管と、前記主給液管に結合された複数の枝給液管とを有し、
    前記ヘッドグループを構成する前記液滴吐出ヘッドは、前記複数の枝給液管のそれぞれの枝給液管に結合されて、共通の前記給液タンクから共通の前記主給液管を介して前記液状体を供給されることを特徴とする、請求項2に記載の吐出重量測定方法。
  4. 前記重量測定工程において測定された前記第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量の、基準値に対する差異が、所定の値を超えた場合には、確認検査工程を実施することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の吐出重量測定方法。
  5. 前記確認検査工程は、前記第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を再度測定する再測定工程であることを特徴とする、請求項4に記載の吐出重量測定方法。
  6. 前記確認検査工程は、前記ヘッドグループを構成する前記第一の液滴吐出ヘッドとは異なる第二の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定する第二ヘッド測定工程であることを特徴とする、請求項4に記載の吐出重量測定方法。
  7. 前記確認検査工程は、前記ヘッドグループを構成する全ての前記液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定する全ヘッド測定工程であることを特徴とする、請求項4に記載の吐出重量測定方法。
  8. 前記ヘッドグループを構成する前記第一の液滴吐出ヘッドとは異なる第三の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することで、前記ヘッドグループを構成するそれぞれの前記液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定する第二重量測定工程を、更に有することを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の吐出重量測定方法。
  9. 液状体を吐出する複数の液滴吐出ヘッドを備え、前記複数の液滴吐出ヘッドのそれぞれの液滴吐出ヘッドに前記液状体を供給する液供給要件が共通である第一の複数の液滴吐出ヘッドから成るヘッドグループを備える液滴吐出装置における、液滴吐出ヘッドの保守方法であって、
    前記ヘッドグループを構成する第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定する基準重量測定工程と、
    前記基準重量測定工程において測定された吐出重量を吐出重量の規格値と比較した結果に基づいて、前記第一の液滴吐出ヘッドに対して吐出条件の補正を実施する基準ヘッド補正工程と、
    前記基準重量測定工程において測定された吐出重量を吐出重量の規格値と比較した結果に基づいて、前記ヘッドグループを構成する前記第一の液滴吐出ヘッドとは異なる第二の液滴吐出ヘッドに対して、吐出条件の補正を実施する第二ヘッド補正工程と、を有することを特徴とする液滴吐出ヘッドの保守方法。
  10. 前記第二ヘッド補正工程において、前記基準ヘッド補正工程において実施された、前記吐出条件の補正と同等の吐出条件の補正を、前記第二の液滴吐出ヘッドに対して、実施することを特徴とする、請求項9に記載の液滴吐出ヘッドの保守方法。
  11. 前記ヘッドグループを構成する前記液滴吐出ヘッドのそれぞれについて、前記吐出条件の補正量に対応する吐出量の変動量である補正変動特性を求める補正変動特性取得工程を更に備え、
    前記第二ヘッド補正工程では、前記基準ヘッド補正工程において実施された前記吐出条件の補正に対して、前記第一の液滴吐出ヘッドの前記補正変動特性と、前記第二の液滴吐出ヘッドの前記補正変動特性と、の差異に相当する補助補正を加えた、前記吐出条件の第二補正を、前記第二の液滴吐出ヘッドに対して実施することを特徴とする、請求項9に記載の液滴吐出ヘッドの保守方法。
  12. 前記液供給要件が、前記液状体を貯留する給液タンクであって、前記ヘッドグループを構成する前記液滴吐出ヘッドは、共通の前記給液タンクに結合されており、当該給液タンクから前記液状体を供給されることを特徴とする、請求項9乃至11のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッドの保守方法。
  13. 前記液供給要件が、前記給液タンクから前記液滴吐出ヘッドに至る前記液状体の流路である給液管を含み、
    前記給液管は、前記給液タンクに結合された主給液管と、前記主給液管に結合された複数の枝給液管とを有し、
    前記ヘッドグループを構成する前記液滴吐出ヘッドは、前記複数の枝給液管のそれぞれの枝給液管に結合されて、共通の前記給液タンクから共通の前記主給液管を介して前記液状体を供給されることを特徴とする、請求項12に記載の液滴吐出ヘッドの保守方法。
  14. 前記液滴吐出ヘッドの駆動源は圧電素子であって、前記吐出条件の一つは、前記液滴吐出ヘッドに印加する駆動電圧であり、前記補正は、駆動電圧値の補正又は駆動電圧波形の補正を含むことを特徴とする、請求項9乃至13のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッドの保守方法。
  15. 前記基準重量測定工程において測定された前記第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量の、基準値に対する差異が、所定の値を超えた場合には、確認検査工程を実施することを特徴とする、請求項9乃至14のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッドの保守方法。
  16. 前記確認検査工程は、前記第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を再度測定する再測定工程であることを特徴とする、請求項15に記載の液滴吐出ヘッドの保守方法。
  17. 前記確認検査工程は、前記ヘッドグループを構成する前記第一の液滴吐出ヘッドとは異なる第三の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定する第二ヘッド測定工程であることを特徴とする、請求項15に記載の液滴吐出ヘッドの保守方法。
  18. 前記確認検査工程は、前記ヘッドグループを構成する全ての前記液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定する全ヘッド測定工程であることを特徴とする、請求項15に記載の液滴吐出ヘッドの保守方法。
  19. 前記ヘッドグループを構成する前記第一の液滴吐出ヘッドとは異なる第四の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することで、前記ヘッドグループを構成するそれぞれの前記液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定する第二基準重量測定工程を、更に有し、
    前記第二基準重量測定工程における測定結果に基づいて、前記基準ヘッド補正工程及び前記第二ヘッド補正工程を実施することを特徴とする、請求項9乃至18のいずれか一項に記載の液滴吐出ヘッドの保守方法。
  20. 液状体を吐出する複数の液滴吐出ヘッドと、
    前記複数の液滴吐出ヘッドのそれぞれの液滴吐出ヘッドに臨む位置に移動可能であり、前記液滴吐出ヘッドが吐出する前記液状体を受けることが可能な重量測定受器を有し、吐出された前記液状体の重量を測定する重量測定ユニットと、
    前記重量測定ユニットを制御する重量測定制御ユニットと、
    複数の液供給部を有し、前記複数の液供給部におけるそれぞれの液供給部の協働によって、前記複数の液滴吐出ヘッドにおけるそれぞれの液滴吐出ヘッドに前記液状体を供給する液供給ユニットと、を備え、
    前記複数の液滴吐出ヘッドは、共通の前記液供給部に接続されて前記液状体の供給を受ける第一の複数の液滴吐出ヘッドを有し、
    前記重量測定制御ユニットは、前記重量測定ユニットを制御して、前記第一の複数の液滴吐出ヘッドから成るヘッドグループに含まれる第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することで、前記ヘッドグループを構成する前記第一の複数の液滴吐出ヘッドのそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定することを特徴とする液滴吐出装置。
  21. 前記液滴吐出ヘッドの吐出条件を設定する吐出条件設定部を更に備え、
    前記吐出条件設定部は、前記重量測定ユニットが測定した前記第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量の測定結果に基づいて、前記第一の液滴吐出ヘッド、及び前記ヘッドグループに含まれる前記第一の液滴吐出ヘッドとは異なる第二の液滴吐出ヘッドに対して、それぞれ吐出条件の補正を実施することを特徴とする、請求項20に記載の液滴吐出装置。
  22. 前記吐出条件設定部は、前記重量測定ユニットが測定した前記第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量の測定結果に基づいて、前記第一の液滴吐出ヘッド、及び前記第二の液滴吐出ヘッドに対して、それぞれ吐出条件の同一の補正を実施することを特徴とする、請求項21に記載の液滴吐出装置。
  23. 前記ヘッドグループを構成する前記液滴吐出ヘッドのそれぞれについて、前記吐出条件の補正量に対応する吐出量の変動量である補正変動特性の情報を取得する補正変動特性取得部を更に備え、
    前記吐出条件設定部は、前記第一の液滴吐出ヘッドに対して実施された前記吐出条件の補正に対して、前記第一の液滴吐出ヘッドの前記補正変動特性と、前記第二の液滴吐出ヘッドの前記補正変動特性と、の差異に相当する補助補正を加えた、前記吐出条件の第二補正を、前記第二の液滴吐出ヘッドに対して実施することを特徴とする、請求項21に記載の液滴吐出装置。
  24. 前記液供給部が、前記液状体を貯留する給液タンクであって、前記ヘッドグループを構成する前記液滴吐出ヘッドは、共通の前記給液タンクに結合されており、当該給液タンクから前記液状体を供給されることを特徴とする、請求項20乃至23のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
  25. 前記液供給部が、前記給液タンク及び前記給液タンクから前記液滴吐出ヘッドに至る前記液状体の流路である給液管であって、
    前記給液管は、前記給液タンクに結合された主給液管と、前記主給液管に結合された複数の枝給液管とを有し、
    前記ヘッドグループに含まれる前記液滴吐出ヘッドは、前記複数の枝給液管のそれぞれの枝給液管に結合されて、共通の前記給液タンクから共通の前記主給液管を介して前記液状体を供給されることを特徴とする、請求項20乃至24のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
  26. 前記重量測定制御ユニットは、前記ヘッドグループを構成する前記第一の複数の液滴吐出ヘッドのそれぞれの液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定するために、重量測定ユニットを制御して、前記第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量の測定を実施する際に、
    少なくとも、1回の吐出重量測定の機会と次の吐出重量測定の機会とにおいて、異なる液滴吐出ヘッドを、前記第一の液滴吐出ヘッドとして用いることを特徴とする、請求項20乃至25のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
  27. 複数の液滴吐出ヘッドのそれぞれの液滴吐出ヘッドから液状体を吐出することによって、前記液状体を着弾させる対象である基材上に前記液状体を配置する描画吐出工程と、
    それぞれの前記液滴吐出ヘッドに前記液状体を供給する液供給要件が共通である第一の複数の液滴吐出ヘッドから成るヘッドグループに含まれる第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することで、前記ヘッドグループを構成する前記第一の複数の液滴吐出ヘッドのそれぞれの前記液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定する基準重量測定工程と、を有することを特徴とする液滴吐出方法。
  28. 前記基準重量測定工程において測定された吐出重量を吐出重量の規格値と比較した結果に基づいて、前記第一の液滴吐出ヘッドに対して吐出条件の補正を実施する基準ヘッド補正工程と、
    前記基準重量測定工程において測定された吐出重量を吐出重量の規格値と比較した結果に基づいて、前記ヘッドグループを構成する前記第一の液滴吐出ヘッドとは異なる第二の液滴吐出ヘッドに対して、吐出条件の補正を実施する第二ヘッド補正工程と、を更に有することを特徴とする、請求項27に記載の液滴吐出方法。
  29. 前記第二ヘッド補正工程において、前記第二の液滴吐出ヘッドに対して、前記基準ヘッド補正工程において実施された、前記吐出条件の補正と同等の吐出条件の補正を実施することを特徴とする、請求項28に記載の液滴吐出方法。
  30. 前記ヘッドグループを構成する前記液滴吐出ヘッドのそれぞれについて、前記吐出条件の補正量に対応する吐出量の変動量である補正変動特性を求める補正変動特性取得工程を更に備え、
    前記第二ヘッド補正工程では、前記基準ヘッド補正工程において実施された前記吐出条件の補正に対して、前記第一の液滴吐出ヘッドの前記補正変動特性と、前記第二の液滴吐出ヘッドの前記補正変動特性と、の差異に相当する補助補正を加えた、前記吐出条件の第二補正を、前記第二の液滴吐出ヘッドに対して実施することを特徴とする、請求項28に記載の液滴吐出方法。
  31. 前記液供給要件が、前記液状体を貯留する給液タンクであって、前記ヘッドグループを構成する前記液滴吐出ヘッドは、共通の前記給液タンクに結合されており、当該給液タンクから前記液状体を供給されることを特徴とする、請求項27乃至30のいずれか一項に記載の液滴吐出方法。
  32. 前記液供給要件が、前記給液タンクから前記液滴吐出ヘッドに至る前記液状体の流路である給液管を含み、
    前記給液管は、前記給液タンクに結合された主給液管と、前記主給液管に結合された複数の枝給液管とを有し、
    前記ヘッドグループを構成する前記液滴吐出ヘッドは、前記複数の枝給液管のそれぞれの枝給液管に結合されて、共通の前記給液タンクから共通の前記主給液管を介して前記液状体を供給されることを特徴とする、請求項31に記載の液滴吐出方法。
  33. 前記液滴吐出ヘッドの駆動源は圧電素子であって、前記吐出条件の一つは、前記液滴吐出ヘッドに印加する駆動電圧であり、前記補正は、駆動電圧値の補正又は駆動電圧の波形の補正を含むことを特徴とする、請求項27乃至32のいずれか一項に記載の液滴吐出方法。
  34. 前記基準重量測定工程において測定された前記第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量の、基準値に対する差異が、所定の値を超えた場合には、確認検査工程を実施することを特徴とする、請求項27乃至33のいずれか一項に記載の液滴吐出方法。
  35. 前記確認検査工程は、前記第一の液滴吐出ヘッドの吐出重量を再度測定する再測定工程であることを特徴とする、請求項34に記載の液滴吐出方法。
  36. 前記確認検査工程は、前記ヘッドグループを構成する前記第一の液滴吐出ヘッドとは異なる第三の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定する第二ヘッド測定工程であることを特徴とする、請求項34に記載の液滴吐出方法。
  37. 前記確認検査工程は、前記ヘッドグループを構成する全ての前記液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定する全ヘッド測定工程であることを特徴とする、請求項34に記載の液滴吐出方法。
  38. 前記ヘッドグループを構成する前記第一の液滴吐出ヘッドとは異なる第四の液滴吐出ヘッドの吐出重量を測定することで、前記ヘッドグループを構成するそれぞれの前記液滴吐出ヘッドの吐出重量を推定する第二基準重量測定工程を、更に有し、
    前記第二基準重量測定工程における測定結果に基づいて、前記基準ヘッド補正工程及び前記第二ヘッド補正工程を実施することを特徴とする、請求項27乃至37のいずれか一項に記載の液滴吐出方法。
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