JP5146294B2 - 液滴吐出ヘッドの吐出量測定方法、駆動電圧決定方法、液滴吐出装置および液滴吐出ヘッドの吐出量測定装置 - Google Patents

液滴吐出ヘッドの吐出量測定方法、駆動電圧決定方法、液滴吐出装置および液滴吐出ヘッドの吐出量測定装置 Download PDF

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本発明は、複数の吐出ノズルを有する液滴吐出ヘッドにおける、各吐出ノズルの吐出量を測定する液滴吐出ヘッドの吐出量測定方法、駆動電圧決定方法、液滴吐出装置および液滴吐出ヘッドの吐出量測定装置に関するものである。
従来、この種の吐出量測定方法として、複数の吐出ノズルから機能液を吐出して、ガラス基板上に複数の着弾ドットから成る着弾ドット列を形成する測定吐出工程と、形成された着弾ドット列の各着弾ドットをそれぞれ上方から撮像し、その撮像結果に基づいて各吐出ノズルの吐出量を算出する吐出量取得工程と、を備えたものが知られている(特許文献1参照)。
特開2005−238787号公報
ところで、測定吐出をする際、描画時と同様の吐出パターンで測定吐出を実施する等の理由で、複数の吐出ノズルからの測定吐出を間引いて行う複数種の吐出パターンを、切り替えながら、複数回の測定吐出を実施する方法が用いられる。かかる場合、着弾ドットから吐出量を測定する方法として、着弾ドットの面積を測定し、予め実験で得られた着弾ドットの面積と吐出ノズルの吐出量との回帰式に基づいて、測定した着弾ドットの面積から、吐出ノズルの吐出量を算出するものが考えられる。
しかしながら、間引いた複数種の吐出パターンを切り替えながら、複数回の測定吐出を実施すると、複数の吐出ノズルを吐出駆動する駆動シーケンスが同一でなくなってしまう。これにより、同一の条件で着弾ドットを形成することができないため、面積と吐出量との関係にバラツキが生じてしまう(図10参照)。ゆえに、吐出量を精度良く算出することができず、各吐出ノズルの吐出量を精度良く測定することができないという問題があった。
本発明は、実描画に即したパターンで測定吐出を実施することができると共に、複数の吐出ノズルの吐出量を精度良く測定することができる液滴吐出ヘッドの吐出量測定方法、駆動電圧決定方法、液滴吐出装置および液滴吐出ヘッドの吐出量測定装置を提供することを課題としている。
本発明の液滴吐出ヘッドの吐出量測定方法は、液滴吐出ヘッドの複数の吐出ノズルから機能液を複数ショットずつ測定吐出させて、複数の吐出ノズル分の検査用の着弾ドットから成る着弾ドット列を形成する基準ドット列形成工程を複数回繰り返して、複数列の着弾ドット列を形成する着弾ドット形成工程と、形成した複数列の着弾ドット列における各着弾ドットの面積をそれぞれ測定する面積測定工程と、測定した複数列に亘る各着弾ドットの、各吐出ノズルに対応させてそれぞれ求めた総面積に基づいて、各吐出ノズルの吐出量を算出する吐出量算出工程と、を備え、基準ドット列形成工程では、複数の吐出ノズルからの測定吐出を間引いて行う複数種の測定吐出パターンを切り替えながら、複数ショットの測定吐出を実施し、着弾ドット形成工程では、複数種の測定吐出パターンを循環するように切り替える複数種の切替プロセスを、各基準ドット列形成工程に順に割り当てて、当該各基準ドット列形成工程を実施することを特徴とする。
本発明の液滴吐出ヘッドの吐出量測定装置は、複数の吐出ノズルを有する液滴吐出ヘッドと、検査用の着弾ドットの面積を測定する面積測定手段と、液滴吐出ヘッドおよび面積測定手段を制御する制御手段と、を備えた液滴吐出ヘッドの吐出量測定装置であって、制御手段は、複数の吐出ノズルから機能液を複数ショットずつ測定吐出させて、複数の吐出ノズル分の着弾ドットから成る着弾ドット列を形成する基準ドット列形成動作を複数回繰り返して、複数列の着弾ドット列を形成する着弾ドット形成動作と、面積測定手段により、形成した複数列の着弾ドット列における各着弾ドットの面積をそれぞれ測定する面積測定動作と、測定した複数列に亘る各着弾ドットの、各吐出ノズルに対応させてそれぞれ求めた総面積に基づいて、各吐出ノズルの吐出量を算出する吐出量算出動作と、を実行し、基準ドット列形成動作では、複数の吐出ノズルからの測定吐出を間引いて行う複数種の測定吐出パターンを切り替えながら、複数ショットの測定吐出を実施し、着弾ドット形成動作では、複数種の測定吐出パターンを循環するように切り替える複数種の切替プロセスを、各基準ドット列形成動作に順に割り当てて、当該各基準ドット列形成動作を実施することを特徴とする。
これらの構成によれば、複数種の切替プロセスを順に割り当てた複数回の基準ドット列形成工程に基づいて、複数列の着弾ドット列を形成することにより、各吐出ノズルにおいて、駆動シーケンスを変更しつつ、複数個の着弾ドットを形成することができる。これにより、複数個の着弾ドットによって、駆動シーケンスの違いによる特性(面積と吐出量との関係)のバラツキをキャンセルすることができるため、吐出量を精度良く算出することができ、ひいては、各吐出ノズルの吐出量を精度良く測定することができる。
上記の液滴吐出ヘッドの吐出量測定方法において、複数列の着弾ドット列は、機能液を吸収する材質の測定シート上に形成されることが好ましい。
この構成によれば、吐出した機能液が測定シートに吸収されて、円形の着弾ドットを形成する。このように、各着弾ドットが立体的形状を成さないため、平面視形状が安定し、着弾ドットの面積を簡単且つ精度良く測定することができる。
この場合、複数種の測定吐出パターンは、描画時における標準的な吐出パターンと、標準的な吐出パターンを、1吐出ノズル分ずつずらして成る1以上の吐出パターンと、から成ることが好ましい。
この構成によれば、測定吐出パターンとして、描画時における標準的な吐出パターンや、それを1ノズル分ずつずらした吐出パターンを用いることにより、より描画時の吐出に近い吐出パターンで吐出量特性検査を行うことができる。そのため、実描画に即した吐出量測定を更に精度良く行うことができる。
この場合、基準ドット列形成工程の前に、基準ドット列形成工程を1以上繰り返して、1以上の着弾ドット列を形成する予備吐出工程を、更に備えることが好ましい。
この構成によれば、液滴吐出ヘッドにおいて、ウォーミングアップを行ってから、測定吐出を実施することができるため、測定吐出が安定し、各吐出ノズルの吐出量を更に精度良く測定することができる。
この場合、各着弾ドットの総面積は、各吐出ノズルから吐出された複数列に亘る各着弾ドットのうち、測定した面積が所定許容範囲内である着弾ドットの総面積であることが好ましい。
この構成によれば、測定した面積が所定許容範囲外である不良吐出の着弾ドットを排除して、吐出量を算出することができるため、各吐出ノズルの吐出量を更に精度良く測定することができる。
本発明の液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定方法は、上記の液滴吐出ヘッドの吐出量測定方法による測定結果に基づいて、複数の吐出ノズルを、2以上のグループにグループ化するグループ化工程と、グループごとに、各吐出ノズルの適正駆動電圧を決定する駆動電圧決定工程と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、吐出量を精度良く測定することができる吐出量測定方法による測定結果を用いて、複数の吐出ノズルをグループ化することにより、グループごとに、適切な適正駆動電圧を決定することができる。
本発明の液滴吐出装置は、液滴吐出ヘッドに対しワークを移動させながら、液滴吐出ヘッドから液滴を吐出してワークに描画を行う液滴吐出装置であって、上記の液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定方法によって、決定されたグループごとの各適正駆動電圧に基づいて、グループごとに各適正駆動電圧を設定する駆動電圧設定手段と、設定した各適正駆動電圧に基づいて、液滴吐出ヘッドを吐出駆動する駆動制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、適正駆動電圧を適切に決定することができる駆動電圧決定方法により、決定した適正駆動電圧を用いることで、液滴吐出ヘッドの個体差を緩和しつつ、描画処理を精度良く行うことができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明の一実施形態に係る吐出量測定方法を適用した機能液滴吐出ヘッドの吐出検査装置(吐出量測定装置)について説明する。この吐出検査装置は、キャリッジに搭載する前の機能液滴吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)の単体検査を行うものであり、1の機能液滴吐出ヘッドに対し、吐出の有無を判定する吐出検査をはじめ、飛行検査、飛行速度、吐出量測定等を実施する。特に、測定シート上に機能液滴吐出ヘッドから測定吐出を実施して、複数の着弾ドット(着弾した機能液滴)から成る着弾ドット列を複数列形成すると共に、その各着弾ドットを撮像して、各吐出ノズルの吐出量を測定する。そこで先ず、吐出検査装置の説明に先立ち、検査対象となる機能液滴吐出ヘッドについて説明する。
図1ないし図3に示すように、機能液滴吐出ヘッド1は、いわゆるピエゾ方式を採用したいわゆる2連のインクジェットヘッド(インクジェット方式の液滴吐出ヘッド)であり、2連の接続針5を有する機能液導入部2と、機能液導入部2に連なる2連のヘッド基板3と、ヘッド基板3の下方に連なり機能液を吐出するヘッド本体4と、を備えている(図1(a)参照)。
機能液導入部2は、一対の接続針5を有しており、配管アダプタ(図示省略)を介して機能液供給ユニット56(図4参照)から機能液の供給を受けるようになっている。ヘッド基板3には、2連のコネクタ6,6が設けられており、各コネクタ6はフレキシブルフラットケーブル(図示省略)を介して吐出検査装置31の制御装置7(図5参照)に接続されている。そして、この制御装置7から出力された駆動電圧(駆動波形)が各コネクタ6を介して各圧電素子(ピエゾ素子)17に印加されることで、各吐出ノズル21から機能液が吐出される。
図2および図3に示すように、ヘッド本体4は、圧電素子17等で構成される2連のポンプ部11と、複数の吐出ノズル21が形成されたノズル面25を有するノズルプレート12と、を有している。各ポンプ部11は、吐出ノズル21の数に対応する圧電素子17を収容した機構部13と、機能液を貯留する貯留部14と、から構成されている。貯留部14は、圧電素子17の数に対応し、機能液を一時的に貯めるキャビティ15と、各キャビティ15に供給する機能液を溜めると共に上記の機能液導入部2に連通する共通室16と、から構成されている。機能液供給ユニット56から供給された機能液は、機能液導入部2を介して共通室16に流れ込む。そして、圧電素子17に電圧を印加して変形させることで、キャビティ15の体積変化を利用して共通室16からキャビティ15に機能液を導入すると共に、吐出ノズル21から機能液を吐出する。
ノズルプレート12は、キャビティ15に貯留された機能液を吐出する吐出ノズル21が多数形成されている。多数の吐出ノズル21は、相互に平行、且つ半ピッチ位置ズレして列設された2列のノズル列22を構成しており、各ノズル列22は、等ピッチで並べた180個の吐出ノズル21で構成されている(図1(b)参照)。この場合、180個の吐出ノズル21のうち、両外端に位置する各10個の吐出ノズル21は、無効吐出ノズル23であり、実際の描画には使用しない。そのため、吐出検査では、無効吐出ノズル23(計20個)を除く有効吐出ノズル24(計160個)について吐出検査を実施する。
次に、図4を参照して、上記した機能液滴吐出ヘッド1の吐出性能を検査する吐出検査装置31について説明する。吐出検査装置31は、機台32と、機台32上に載置され、機能液滴吐出ヘッド1の吐出性能を検査するヘッド検査装置33と、同様に機台32上に載置され、機能液滴吐出ヘッド1の機能維持および回復を行うメンテナンス装置34と、を有しておりチャンバ35内に収容されている。また、チャンバ35外には、制御装置(制御手段)7(図5参照)が備えられており、機能液滴吐出ヘッド1、ヘッド検査装置33およびメンテナンス装置34を統括的に制御する。吐出検査装置31は、機能液滴吐出ヘッド1を1つずつ検査すべく、メンテナンス装置34により機能液滴吐出ヘッド1の機能維持・回復を行いながら、ヘッド検査装置33により機能液を吐出して、機能液滴吐出ヘッド1の吐出性能を検査する。
メンテナンス装置34は、吐出ノズル21における機能液の増粘や目詰まりによる吐出不良を解消する吸引装置36と、吸引装置36と並ぶように配設され、機能液滴吐出ヘッド1のノズル面25を払拭するワイピング装置37と、を有している。
吸引装置36は、機能液滴吐出ヘッド1のノズル面25に密接すると共に、R・G・B色に対応した3つのキャップ41と、吸引チューブ(図示省略)を介して3つのキャップ41に接続されたイジェクター(図示省略)と、を有している。吸引装置36は、各キャップ41を機能液滴吐出ヘッド1のノズル面25に密接させ、イジェクターにより吸引を行うことで、吐出ノズル21の目詰まり等による吐出不良を解消する。
ワイピング装置37は、ノズル面25に当接するワイピングシート42と、ワイピングシート42を繰り出すと共に巻き取るワイプシート送り機構43(図5参照)と、を有している。ワイピング装置37は、ワイピングシート42を吐出ノズル21のノズル面25に押し当て、吐出ノズル21を第1Y軸テーブル52によりY軸方向に前後させることで、吸引処理後の機能液滴吐出ヘッド1のノズル面25を払拭する。
ヘッド検査装置33は、機能液滴吐出ヘッド1を工具レスでセットするヘッドホルダ51と、ヘッドホルダ51を支持し、ヘッドホルダ51を介して機能液滴吐出ヘッド1をY軸方向に移動させる第1Y軸テーブル52と、測定シート71上に形成された着弾ドットDを撮像する撮像カメラ(面積測定手段)53と、撮像カメラ53を支持し、Y軸方向に移動させる第2Y軸テーブル54と、第1Y軸テーブル52を支持し、第1Y軸テーブル52およびヘッドホルダ51を介して機能液滴吐出ヘッド1をX軸方向に移動させると共に、第2Y軸テーブル54を支持し、第2Y軸テーブル54を介して撮像カメラ53をX軸方向に移動させるX軸テーブル55と、供給チューブ(図示省略)を介して機能液滴吐出ヘッド1に機能液を供給する機能液供給ユニット56と、主に吐出された機能液の飛行曲がりや飛行速度を検査する飛行検査ユニット57と、吐出された機能液の吐出重量を測定する重量測定ユニット58と、測定シート71を有する被着弾ユニット59と、を備えている。機能液供給ユニット56は、X軸テーブル55に付設され、飛行検査ユニット57、重量測定ユニット58および被着弾ユニット59は、X軸テーブル55によりX軸方向に移動する機能液滴吐出ヘッド1の移動軌跡の下方に臨むよう、機台32上に並べて配設されている。
ヘッド検査装置33により機能液滴吐出ヘッド1の吐出性能を検査する場合は、機能液供給ユニット56から機能液滴吐出ヘッド1に機能液を供給しつつ、X軸テーブル55および第1Y軸テーブル52により、機能液滴吐出ヘッド1をX軸方向およびY軸方向に移動させて、飛行検査ユニット57、重量測定ユニット58および被着弾ユニット59にそれぞれ臨ませて、各検査および測定シート71への測定吐出を行う。また、X軸テーブル55および第2Y軸テーブル54により、撮像カメラ53をX軸方向およびY軸方向に移動させて、被着弾ユニット59の測定シート71上に形成した各着弾ドットDを撮像する。
機能液供給ユニット56は、R・G・B色の機能液をそれぞれ貯留する3つの機能液タンク61を有しており、各機能液タンク61は、機能液滴吐出ヘッド1より上方に配設され、セットした機能液滴吐出ヘッド1に応じて選択的に使用される。このため、機能液は、自然水頭により各機能液タンク61から各供給チューブを介して機能液滴吐出ヘッド1へ供給される。
飛行検査ユニット57は、パルス光源であるパルスレーザを有する照明部65と、照明部65に対向して配置され、パルスレーザによるパルス光を受光する顕微鏡カメラ66と、機能液滴吐出ヘッド1から吐出された機能液を受ける機能液受け部67と、を備えている。飛行速度の測定や飛行曲がりの検査を行う場合、照明部65と顕微鏡カメラ66を駆動させた状態で機能液を吐出する。吐出された機能液は、照明部65と顕微鏡カメラ66との間のパルスレーザを遮って、機能液受け部67に着弾する。そして、飛行検査ユニット57により高速度撮影された撮影結果に基づいて、飛行速度が計測されると共に、飛行曲がりがあるか否か、また吐出抜けがあるか否かを検査する。
重量測定ユニット58は、機能液滴吐出ヘッド1から吐出された機能液を受ける容器62と、容器62内の機能液の重量を測定する電子天秤63と、を備えている。重量測定ユニット58により機能液の吐出重量を測定する場合は、ノズル列22単位で数万発の機能液を吐出し、電子天秤63によりその機能液の吐出重量を測定する。
被着弾ユニット59は、機能液滴吐出ヘッド1からの測定吐出を受ける長尺状の測定シート71と、測定シート71が載置される測定ステージ72と、測定シート71の撮像済み部分を測定ステージ72から送り出し、かつ未使用部分を測定ステージ72に送り込むように測定シート71を送る測定シート送り機構73と、を備えている。被着弾ユニット59は、測定吐出により測定シート71上に形成された着弾ドットDが、撮像カメラ53によって撮像されると、その撮像済み部分を測定シート送り機構73により送り、未使用部分と差し替えることで、未使用部分にて測定吐出を受けることになる。なお、測定ステージ72は、吸着機構(図示省略)を有し、測定シート71を吸着セットすることが好ましい。
長尺状の測定シート71は、吐出ノズル21から吐出された機能液を吸収(浸潤)する材質で形成されており、例えば、フィルム材や紙材等で形成されている。吐出ノズル21から吐出された機能液が測定シート71上に着弾すると、機能液が測定シート71に吸収されて、円形の着弾ドットDが描画(形成)される。なお、本実施形態では、測定シート71として、機能液を吸収する材質のものを用いたが、機能液を吸収せず、立体形状(ドーム状)の着弾ドットDが形成されるものを使用しても良い。かかる場合、上方から着弾ドットDを撮像して、平面視の面積を測定し、吐出量測定に用いる。
図5に示すように、制御装置7は、各種ドライバを有する駆動部81と、各部に接続され、吐出検査装置31全体の制御を行う制御部82と、を備えている。駆動部81には、機能液滴吐出ヘッド1を制御するヘッドドライバ83と、撮像カメラ53を制御するカメラドライバ84と、X軸テーブル55、第1Y軸テーブル52および第2Y軸テーブル54を駆動させるXY移動ドライバ85と、ワイピング装置37のワイピングシート42をシート送りするワイプシート送りドライバ86と、吸引装置36のキャップ41をノズル面25に対して昇降させるキャップドライバ87と、が備えられている。
制御部82には、各手段を接続するためのインタフェース91と、一時的に記憶可能な記憶領域を有し、制御処理のための作業領域として使用されるRAM92と、各種記憶領域を有し、制御プログラムや制御データを記憶するROM93と、各手段からの各種データ等を記憶すると共に、各種データを処理するためのプログラム等を記憶するハードディスク94と、ROM93やハードディスク94に記憶されたプログラム等に従い、各種データを演算処理するCPU95と、これらを互いに接続するバス96と、が備えられている。
そして、制御部82は、各部からの各種データを、インタフェース91を介して入力すると共に、ハードディスク94に記憶された(または、CD−ROMドライブ等により順次読み出される)プログラムに従ってCPU95に演算処理させ、その処理結果を、駆動部81(各種ドライバ)を介して各部に出力する。これにより、吐出検査装置31全体が制御され、各種処理が行われる。
ここで、図6を参照して、本吐出検査装置31における機能液滴吐出ヘッド1の吐出性能検査動作および適正電圧決定動作について説明する。図6に示すように、吐出検査装置31では、吐出性能検査動作(S1〜S8)を実行した後、吐出性能検査で得られたデータに基づいて、適正電圧決定動作(S9〜S10)を実行する。まず、吐出性能検査動作について説明する。なお、この吐出性能検査動作は、機能液滴吐出ヘッド1が、ヘッドホルダ51に予めセットされている状態にて行われるものとする。
図6に示すように、吐出性能検査動作において、まず、制御部82は、機能液滴吐出ヘッド1、および機能液滴吐出ヘッド1に接続した供給チューブ内に機能液を充填する初期充填工程を実行する(S1)。すなわち、X軸テーブル55により、機能液滴吐出ヘッド1を吸引装置36に臨ませて、吸引装置36により機能液滴吐出ヘッド1を吸引し、機能液を充填する。その後、機能液滴吐出ヘッド1を駆動して、ウォームアップ(機能液滴吐出ヘッド1の温度上昇)を実施すると共に、機能液滴吐出ヘッド1をワイピング装置37に臨ませて、ワイピング装置37によりノズル面25を拭き取って初期充填を終了する。
初期充填が終了したら、トリートメントフラッシング工程を実行する(S2)。すなわち、機能液滴吐出ヘッド1を重量測定ユニット58に臨ませて、予備吐出を実施する。これにより、クリーニング後に、機能液が一定量捨て吐出されるため、一定量吐出した状態から検査を行うことができる。例えば、クリーニング後の初期段階では、異常吐出が発現せず、一定量吐出すると異常吐出が発現する場合があり、トリートメントフラッシングを実施することで、このような検査不備を防止することができる。
次に、機能液滴吐出ヘッド1を飛行検査ユニット57に臨ませて、各有効吐出ノズル24の飛行速度の測定工程を実行する(S3)。吐出された機能液滴を、飛行検査ユニット57により高速度撮影し、その撮影結果に基づいて、飛行速度を計測する。かかる際、飛行曲がり、吐出抜け、および異常吐出の検査も同時に行い、これらの検査により機能液滴吐出ヘッド1が不良と判断された場合、本動作を終了する。
その後、再度、機能液滴吐出ヘッド1を重量測定ユニット58に臨ませて、吐出重量の重量測定工程を実行する(S4)。重量測定工程では、機能液滴吐出ヘッド1からノズル列22単位で重量測定ユニット58に測定吐出を実施し、ノズル列22単位での吐出重量を測定する。この測定結果に基づいて、ノズル列22単位での、基準の適正駆動電圧を決定する。この基準の適正駆動電圧は、測定吐出の際に用いる駆動電圧であると共に、後述するグループごとの適正駆動電圧を決定する際に、基準となる駆動電圧である。具体的な決定方法としては、目標吐出重量を吐出するための、およその電圧値があり、各ノズル列22において、その電圧値に前後する2つの電圧値で、重量測定を実施する。その後、当該測定結果(2つの電圧値での各吐出重量)に基づいて、電圧値と吐出重量との一次関数を求め、目標吐出重量をその一次関数に代入することで、目標吐出量に対する電圧値を算出する。ここで求めた電圧値を基準の適正駆動電圧として決定する。
次に、機能液滴吐出ヘッド1を被着弾ユニット59に臨ませて、被着弾ユニット59の測定シート71に対し測定吐出を実施して、複数列の着弾ドット列DLを形成するドット列形成工程を実行する(S5)。ここで図7および図8を参照して、ドット列形成工程の詳細について説明する。
図7に示すように、ドット列形成工程では、測定吐出パターンに基づいて、ノズル列22ごとに、それぞれ複数列(27列)の着弾ドット列DLを形成する。測定吐出パターンとは、ノズル列22における各有効吐出ノズル24の吐出の有無を示すデータである。ここでは測定吐出パターンとして、ノズル列22において、複数の有効吐出ノズル24の測定吐出を間引いて行う3種の測定吐出パターンを用いる。具体的には、3種の測定吐出パターンとして、ノズル列22方向の端から、2ノズルの吐出と、1ノズルの空吐出とから成るパターン(分割吐出パターン)を、複数回繰り返して成る第1測定吐出パターンと、第1測定吐出パターンをノズル列22方向に1ノズル分ずらした第2測定吐出パターンと、第2測定吐出パターンを更にノズル列22方向(の同一方向)に1ノズル分ずらした第3測定吐出パターンと、を用いる。
図7および図8に示すように、ドット列形成工程では、上記複数の吐出ノズル分の検査用の着弾ドットDから成る着弾ドット列DLを形成する基準ドット列形成工程(基準ドット列形成動作)を複数回実行して、複数列の着弾ドット列DLを形成する。各基準ドット列形成工程では、上記3種の測定吐出パターンを切り替えながら、3回の測定吐出を実施することで、各1の着弾ドット列DLを形成する。各有効吐出ノズル24の1回の測定吐出は、4ショットで構成されている。そのため、3ノズルに2ノズルの測定吐出を3回実施すると、各有効吐出ノズル24において、2回の測定吐出を実施し、2×4=8ショットの吐出駆動を実施することになる。すなわち、各有効吐出ノズル24でのショット数が同数と成るように、測定吐出を実施する。
さらに、ドット列形成工程では、3種の測定吐出パターンを循環するように切り替える複数種の切替プロセスを、各基準ドット列形成工程に順に割り当てて、各基準ドット列形成工程が実施される。すなわち、複数種の切替プロセスとして、第1測定吐出パターン、第2測定吐出パターン、第3測定吐出パターンの順で切り替える第1切替プロセスと、第3測定吐出パターン、第1測定吐出パターン、第2測定吐出パターンの順で切り替える第2切替プロセスと、第2測定吐出パターン、第3測定吐出パターン、第1測定吐出パターンの順で切り替える第3切替プロセスと、を記憶しており、これらを各基準ドット列形成工程に実行順で割り当てて、複数回の基準ドット列形成工程が実施される。
なお、図8で示すように、ドット列形成工程では、27回の基準ドット列形成工程で、27列の着弾ドット列DLを形成するが、そのうち、最前の9回の基準ドット列形成工程は、当該ノズル列22のウォーミングアップのための予備吐出工程である。すなわち、残りの18回の基準ドット列形成工程(着弾ドット形成工程および着弾ドット形成動作)で形成された18列の着弾ドット列DLに基づいて、各有効吐出ノズル24の吐出量が測定される。
図6に示すように、複数列の着弾ドット列DLを形成したら、X軸テーブル55により、機能液滴吐出ヘッド1を退避しつつ、撮像カメラ53を被着弾ユニット59に臨ませて、各着弾ドットDの面積を測定する面積測定工程(面積測定動作)を実行する(S6)。すなわち、測定シート71上に形成された上記18列の着弾ドット列DLの各着弾ドットDをそれぞれ、撮像カメラ53により撮像し、その撮像結果に基づいて、各着弾ドットDの面積をそれぞれ測定する。
その後、測定した各着弾ドットDの面積に基づいて各有効吐出ノズル24の吐出量を算出する吐出量算出工程(吐出量算出動作)を実行する(S7)。具体的には、各有効吐出ノズル24から吐出された上記18列の着弾ドット列DLに亘る各18個の着弾ドットDのうち、所定許容範囲外のものを除く着弾ドットDを抽出して、その後、各有効吐出ノズル24ごとに、抽出した各着弾ドットDの面積の平均値を算出する。すなわち、抽出した各着弾ドットDの総面積を算出すると共に、当該総面積を、抽出した各着弾ドットDの数で徐算して平均値を算出する。次に、予め実験で得られた着弾ドットDの面積と有効吐出ノズル24の吐出量との相関関係を示す回帰式に、各有効吐出ノズル24ごとの当該面積の平均値を代入して、各有効吐出ノズル24の吐出量を算出する。これにより、縦軸を吐出量とし、横軸をノズル番号とするグラフである吐出量データが取得される。なお、上記回帰式の取得方法として、複数の機能液滴吐出ヘッド1により上記検査と同様の吐出試験を行い、その各有効吐出ノズル24からの着弾ドットDの面積および体積を標本として、上記回帰式を算出する方法を用いることが好ましい。
最後に、機能液滴吐出ヘッド1を吸引装置36に臨ませて、キャップ41により、機能液滴吐出ヘッド1をキャッピングするキャッピング工程を実行する(S8)。これにより、機能液滴吐出ヘッド1の保湿状態が維持され、本動作を終了する。
次に、適正電圧決定動作について説明する。機能液滴吐出ヘッド1を用いる液滴吐出装置201(図9参照)では、ノズル列22の有効吐出ノズル24を4つのグループにグループ化して駆動電圧を制御するため、当該適正電圧決定動作において、複数の有効吐出ノズル24をグループ化すると共に、グループごとの適正駆動電圧を決定する。
図6に示すように、制御部82は、取得した吐出量データに基づいて、ノズル列22内の複数の有効吐出ノズル24をグループ化するグループ化工程を実行する(S9)。グループ化工程では、各有効吐出ノズル24の吐出量の大小によって、複数の有効吐出ノズル24を4分割してグループ化する。具体的には、有効吐出ノズル24、計160個に対し、吐出量の順位として上位40個の有効吐出ノズル24を1グループとし、41番目から80番目の有効吐出ノズル24を2グループ、81番目から120番目までの有効吐出ノズル24を3グループとし、残りの有効吐出ノズル24を4グループとする。
次に、制御部82は、グループごとの適正駆動電圧を決定する駆動電圧決定工程を実行する(S10)。駆動電圧決定工程では、任意のグループにおいて、当該グループ内の吐出量の平均値を求め、全有効吐出ノズル24の吐出量の平均値との差分を算出する。平均値の差分を算出したら、その差分に対応する電圧だけ、重量測定工程で取得した基準の適正駆動電圧を補正し、当該グループの適正駆動電圧として決定する。なお、平均値に代えて、中央値を用いて適正駆動電圧を補正しても良い。また、当該グループの適正駆動電圧を決定するのに代えて、基準の適正駆動電圧に対する補正値(%)のみ決定する構成であっても良い。
このように、吐出量を精度良く測定することができる吐出量測定方法による測定結果を用いて、複数の有効吐出ノズル24をグループ化することにより、グループごとに、適切な適正駆動電圧を決定することができる。
上記の実施形態によれば、複数種の切替プロセスを順に割り当てた複数回の基準ドット列形成工程に基づいて、複数列の着弾ドット列DLを形成することにより、各有効吐出ノズル24において、駆動シーケンスを変更しつつ、複数個の着弾ドットDを形成することができる。これにより、複数個の着弾ドットDによって、駆動シーケンスの違いによる特性(面積と吐出量との関係)のバラツキをキャンセルすることができるため、吐出量を精度良く算出することができる。ひいては、各有効吐出ノズル24の吐出量を精度良く測定することができる。
また、有効吐出ノズル24から吐出する機能液を吸収する材質の測定シート71を用いることにより、各着弾ドットDが立体的形状を成さないため、平面視形状が安定し、着弾ドットDの面積を簡単かつ精度良く測定することができる。
さらに、測定吐出パターンとして、描画時における標準的な吐出パターンや、それを1ノズル分ずつずらした吐出パターンを用いることにより、より描画時の吐出に近い吐出パターンで吐出量特性検査を行うことができる。そのため、実描画に即した吐出量測定を更に精度良く行うことができる。
またさらに、測定に用いる基準ドット列形成工程(着弾ドット形成工程)の前に、基準ドット列形成工程を複数回繰り返す予備吐出工程を実施することで、測定対象のノズル列22において、ウォーミングアップを行ってから、測定吐出を実施することができるため、測定吐出が安定し、各有効吐出ノズル24の吐出量を更に精度良く測定することができる。
また、測定した面積が所定許容範囲外である不良吐出の着弾ドットDを排除して、吐出量を算出することにより、各有効吐出ノズル24の吐出量を更に精度良く測定することができる。
ここで図9を参照して、上記検査後の機能液滴吐出ヘッド1を用いた液滴吐出装置201について説明する。この液滴吐出装置201は、フラットパネルディスプレイの製造ラインに組み込まれており、例えば、特殊なインクや発光性の樹脂液である機能液を導入した機能液滴吐出ヘッド1を用い、液晶表示装置のカラーフィルタや有機EL装置の各画素となる発光素子等を形成するものである。
図9に示すように、液滴吐出装置201は、石定盤に支持されたX軸支持ベース202上に配設され、主走査方向となるX軸方向に延在してワークWをX軸方向に移動させるX軸移動テーブル203と、複数本の支柱204を介してX軸移動テーブル203を跨ぐように架け渡された1対のY軸支持ベース205上に配設され、主走査方向(X軸方向)に直交した副走査方向となるY軸方向に延在するY軸移動テーブル206と、Y軸移動テーブル206に移動自在に吊設され、複数個(12個)の機能液滴吐出ヘッド1が個々にキャリッジに搭載された10個のキャリッジユニット207と、複数個の機能液滴吐出ヘッド1の機能維持・機能回復処理を行うメンテナンス機構208と、から構成されている。さらに、液滴吐出装置201は、これらの装置を、温度および湿度が管理された雰囲気内に収容するチャンバ機構209と、チャンバ機構209を貫通して、機能液滴吐出ヘッド1に機能液を供給する機能液供給機構210と、液滴吐出装置201の各構成要素を制御する制御コンピュータ(図示省略)と、を備えている。液滴吐出装置201は、X軸移動テーブル203およびY軸移動テーブル206の駆動と同期して機能液滴吐出ヘッド1を吐出駆動させることにより、機能液供給機構210から供給された3色の機能液滴を吐出させ、ワークWに所定の描画パターンが描画される。
制御コンピュータは、各機能液滴吐出ヘッド1に対し、吐出検査装置31で決定したグループごとの適正駆動電圧に基づいて、当該機能液滴吐出ヘッド1のグループごとの適正駆動電圧を設定する(駆動電圧設定手段)。さらに、制御コンピュータは、ワークWの描画に際し、設定したグループごとの適正駆動電圧によって、各機能液滴吐出ヘッド1の吐出制御を行う(駆動制御手段)。
このように、適正駆動電圧を適切に決定することができる駆動電圧決定方法により、決定した適正駆動電圧を用いることで、機能液滴吐出ヘッド1の個体差を緩和しつつ、描画処理を精度良く行うことができる。
機能液滴吐出ヘッドの表裏外観斜視図である。 機能液滴吐出ヘッドの断面図である。 ポンプ部の部分分解斜視図である。 吐出検査装置を模式的に示した平面図である。 吐出検査装置の主制御系のブロック図である。 吐出検査装置における吐出性能検査動作および適性電圧決定動作を示したフローチャートである。 ドット列形成工程を説明するための説明図である。 ドット列形成工程を示したフローチャートである。 液滴吐出装置を模式的に示した斜視図である。 駆動シーケンスの違いによる特性のバラツキを示した図である。
符号の説明
1:機能液滴吐出ヘッド、 7:制御装置、 21:吐出ノズル、 31:吐出検査装置、 53:撮像カメラ、 71:測定シート、 201:液滴吐出装置、 D:着弾ドット、 DL:着弾ドット列、 W:ワーク

Claims (8)

  1. 液滴吐出ヘッドの複数の吐出ノズルから機能液を複数ショットずつ測定吐出させて、前記複数の吐出ノズル分の検査用の着弾ドットから成る着弾ドット列を形成する基準ドット列形成工程を複数回繰り返して、複数列の前記着弾ドット列を形成する着弾ドット形成工程と、
    形成した前記複数列の着弾ドット列における前記各着弾ドットの面積をそれぞれ測定する面積測定工程と、
    測定した複数列に亘る前記各着弾ドットの、前記各吐出ノズルに対応させてそれぞれ求めた総面積に基づいて、前記各吐出ノズルの吐出量を算出する吐出量算出工程と、を備え、
    前記基準ドット列形成工程では、前記複数の吐出ノズルからの測定吐出を間引いて行う複数種の測定吐出パターンを切り替えながら、前記複数ショットの測定吐出を実施し、
    前記着弾ドット形成工程では、前記複数種の測定吐出パターンを循環するように切り替える複数種の切替プロセスを、前記各基準ドット列形成工程に順に割り当てて、当該各基準ドット列形成工程を実施することを特徴とする液滴吐出ヘッドの吐出量測定方法。
  2. 前記複数列の着弾ドット列は、前記機能液を吸収する材質の測定シート上に形成されることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの吐出量測定方法。
  3. 前記複数種の測定吐出パターンは、描画時における標準的な吐出パターンと、
    前記標準的な吐出パターンを、1吐出ノズル分ずつずらして成る1以上の吐出パターンと、から成ることを特徴とする請求項1または2に記載の液滴吐出ヘッドの吐出量測定方法。
  4. 前記基準ドット列形成工程の前に、前記基準ドット列形成工程を1以上繰り返して、1以上の前記着弾ドット列を形成する予備吐出工程を、更に備えたことを特徴する請求項1ないし3のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの吐出量測定方法。
  5. 前記各着弾ドットの前記総面積は、前記各吐出ノズルから吐出された複数列に亘る前記各着弾ドットのうち、測定した面積が所定許容範囲内である着弾ドットの総面積であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの吐出量測定方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの吐出量測定方法による測定結果に基づいて、前記複数の吐出ノズルを、2以上のグループにグループ化するグループ化工程と、
    前記グループごとに、前記各吐出ノズルの適正駆動電圧を決定する駆動電圧決定工程と、を備えたことを特徴とする液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定方法。
  7. 前記液滴吐出ヘッドに対しワークを移動させながら、前記液滴吐出ヘッドから液滴を吐出して前記ワークに描画を行う液滴吐出装置であって、
    請求項6に記載の液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定方法によって、決定された前記グループごとの前記各適正駆動電圧に基づいて、前記グループごとに前記各適正駆動電圧を設定する駆動電圧設定手段と、
    設定した前記各適正駆動電圧に基づいて、前記液滴吐出ヘッドを吐出駆動する駆動制御手段と、を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  8. 複数の吐出ノズルを有する液滴吐出ヘッドと、
    検査用の着弾ドットの面積を測定する面積測定手段と、
    前記液滴吐出ヘッドおよび前記面積測定手段を制御する制御手段と、を備えた液滴吐出ヘッドの吐出量測定装置であって、
    前記制御手段は、
    前記複数の吐出ノズルから機能液を複数ショットずつ測定吐出させて、前記複数の吐出ノズル分の前記着弾ドットから成る着弾ドット列を形成する基準ドット列形成動作を複数回繰り返して、複数列の前記着弾ドット列を形成する着弾ドット形成動作と、
    前記面積測定手段により、形成した前記複数列の着弾ドット列における前記各着弾ドットの面積をそれぞれ測定する面積測定動作と、
    測定した複数列に亘る前記各着弾ドットの、前記各吐出ノズルに対応させてそれぞれ求めた総面積に基づいて、前記各吐出ノズルの吐出量を算出する吐出量算出動作と、を実行し、
    前記基準ドット列形成動作では、前記複数の吐出ノズルからの測定吐出を間引いて行う複数種の測定吐出パターンを切り替えながら、前記複数ショットの測定吐出を実施し、
    前記着弾ドット形成動作では、前記複数種の測定吐出パターンを循環するように切り替える複数種の切替プロセスを、前記各基準ドット列形成動作に順に割り当てて、当該各基準ドット列形成動作を実施することを特徴とする液滴吐出ヘッドの吐出量測定装置。
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