JP2010143003A - 液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定方法、液滴吐出装置、液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定装置およびキャリッジユニットの吐出検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】吐出量の大小による吐出ノズルのグループ化、および当該グループごとの適正駆動電圧を容易に且つ精度良く行うことができる。
【解決手段】複数の吐出ノズル21の吐出駆動を実施して、測定シート71上に複数の着弾ドットを形成する着弾ドット形成工程と、形成した複数の着弾ドットの面積を測定する面積測定工程と、測定した複数の着弾ドットの面積の大小に基づいて、複数の吐出ノズル21を2以上のグループにグループ化するグループ化工程と、グループごとの全ての吐出ノズル21の吐出駆動を、重量測定ユニット58の受け容器62に対し、それぞれ実施して、グループごとの機能液の吐出重量を測定する吐出重量測定工程と、測定したグループごとの吐出重量に基づいて、グループごとの適正駆動電圧を決定する駆動電圧決定工程と、を備えた。
【選択図】図6
【解決手段】複数の吐出ノズル21の吐出駆動を実施して、測定シート71上に複数の着弾ドットを形成する着弾ドット形成工程と、形成した複数の着弾ドットの面積を測定する面積測定工程と、測定した複数の着弾ドットの面積の大小に基づいて、複数の吐出ノズル21を2以上のグループにグループ化するグループ化工程と、グループごとの全ての吐出ノズル21の吐出駆動を、重量測定ユニット58の受け容器62に対し、それぞれ実施して、グループごとの機能液の吐出重量を測定する吐出重量測定工程と、測定したグループごとの吐出重量に基づいて、グループごとの適正駆動電圧を決定する駆動電圧決定工程と、を備えた。
【選択図】図6
Description
本発明は、複数の吐出ノズルを有する液滴吐出ヘッドの適正駆動電圧を決定する液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定方法、液滴吐出装置、液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定装置およびキャリッジユニットの吐出検査装置に関するものである。
従来、この種の駆動電圧決定方法として、機能液滴吐出ヘッドの各吐出ノズルの吐出量を測定する工程と、測定した各吐出量の大小に基づいて、複数の吐出ノズルを4分割し、4つのグループにグループ化するグループ化工程と、測定した各吐出量に基づいて、グループごとの適正駆動電圧を決定する工程と、を備えたものが知られている(特許文献1参照)。このように、吐出量の大小で吐出ノズルをグループ化し、グループごとの駆動電圧を決定することで、機能液滴吐出ヘッドにおける各吐出ノズルの吐出量の差をキャンセル(緩和)する。これにより、液滴吐出ヘッドを精度良く吐出駆動することができる。
特開2008−178989号公報
しかしながら、このような駆動電圧決定方法では、各吐出ノズルの吐出量を測定する必要があるため、当該駆動電圧決定動作(グループ化およびグループごとの駆動電圧決定)が煩雑になってしまうという問題があった。例えば、各吐出ノズルの吐出量を測定する方法として、各吐出ノズルを吐出駆動して着弾ドットを形成し、この各着弾ドットを干渉計等を有する体積測定装置で測定して、各吐出ノズルの吐出量を取得する方法や、重量測定装置の試料受容部に、1吐出ノズルずつ吐出駆動させて、各吐出ノズルの吐出量を取得する方法が考えられるが、いずれも煩雑な処理であり、駆動電圧決定動作が煩雑になってしまう。また、上記着弾ドットの面積を測定し、測定した面積から吐出量を推測する方法も考えられるが、かかる場合、各吐出量を精度良く推測することができないため、駆動電圧決定動作を精度良く行うことができないという問題があった。
本発明は、吐出量の大小による吐出ノズルのグループ化、および当該グループごとの適正駆動電圧決定を容易に且つ精度良く行うことができる液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定方法、液滴吐出装置、液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定装置およびキャリッジユニットの吐出検査装置を提供することを課題としている。
本発明の液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定方法は、複数の吐出ノズルを有する液滴吐出ヘッドの適正駆動電圧を決定する液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定方法であって、複数の吐出ノズルの吐出駆動を実施して、測定シート上に複数の着弾ドットを形成する着弾ドット形成工程と、形成した複数の着弾ドットの面積を測定する面積測定工程と、測定した複数の着弾ドットの面積の大小に基づいて、複数の吐出ノズルを2以上のグループにグループ化するグループ化工程と、グループごとの全ての吐出ノズルの吐出駆動を、重量測定装置の試料受容部に対し、それぞれ実施して、グループごとの機能液の吐出重量を測定する吐出重量測定工程と、測定したグループごとの吐出重量に基づいて、グループごとの適正駆動電圧を決定する駆動電圧決定工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明の液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定装置は、複数の吐出ノズルを有する液滴吐出ヘッドの適正駆動電圧を決定する液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定装置であって、液滴吐出ヘッドと、測定シート上に形成された複数の着弾ドットの面積を測定する面積測定手段と、試料受容部を有し、試料受容部で受容した機能液の重量を測定する重量測定手段と、液滴吐出ヘッド、面積測定手段および重量測定手段を制御する制御手段と、を備え、制御手段は、複数の吐出ノズルの吐出駆動を実施して、測定シート上に複数の着弾ドットを形成する着弾ドット形成動作と、面積測定手段により、形成した複数の着弾ドットの面積を測定する面積測定動作と、測定した複数の着弾ドットの面積の大小に基づいて、複数の吐出ノズルを2以上のグループにグループ化するグループ化動作と、グループごとの全ての吐出ノズルの吐出駆動を、試料受容部に対し、それぞれ実施して、重量測定手段により、グループごとの機能液の吐出重量を測定する吐出重量測定動作と、測定したグループごとの吐出重量に基づいて、グループごとの適正駆動電圧を決定する駆動電圧決定動作と、を実行することを特徴とする。
これらの構成によれば、各着弾ドットの面積測定と、グループごとの吐出駆動による重量測定とを実施するだけで、吐出量の大小による吐出ノズルのグループ化と、グループごとの適正駆動電圧決定と、を容易に実施することができる。特に、グループごとの適正駆動電圧決定にあたって、グループ化を各着弾ドットの面積測定の結果で行うようにしているため、各着弾ドットを直接重量測定する場合に比して、測定装置を簡略化することができ、オンマシンに適したものとすることができる。また、着弾ドットの面積と、吐出ノズルの吐出量(着弾ドットの体積)との間には、明確な相関関係が存在するため、面積測定に基づくグループ化を実施することで、吐出ノズルのグループ化を精度良く行うことができる。さらに、重量測定装置(重量測定手段)によって、グループごとの吐出重量を測定することにより、グループごとの吐出量を正確に測定することができるため、グループごとの適正駆動電圧決定を精度良く行うことができる。
上記の液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定方法において、測定シートは、吐出ノズルから吐出した機能液を吸収する材質で形成されていることが好ましい。
この構成によれば、吐出した機能液が測定シートに吸収されて、円形の着弾ドットを形成する。このように、各着弾ドットが立体的形状を成さないため、平面視形状が安定し、着弾ドットの面積を簡単且つ精度良く測定することができる。このことはまた、3次元測定ではなく2次元測定というグループ化に適した測定方法を採用することでもある。
本発明の液滴吐出装置は、液滴吐出ヘッドに対しワークを移動させながら、液滴吐出ヘッドから液滴を吐出してワークに描画を行う液滴吐出装置であって、上記の液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定方法によって、決定されたグループごとの各適正駆動電圧に基づいて、グループごとに各適正駆動電圧を設定する駆動電圧設定手段と、設定した各適正駆動電圧に基づいて、液滴吐出ヘッドを吐出駆動する駆動制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、グループごとの適正駆動電圧を精度良く決定することができる駆動電圧決定方法によって決定した適正駆動電圧を用いることで、液滴吐出ヘッドの個体差を緩和しつつ、描画処理を精度良く行うことができる。
本発明のキャリッジユニットの吐出検査装置は、液滴吐出ヘッドをキャリッジに複数個搭載したキャリッジユニットの吐出検査を行うキャリッジユニットの吐出検査装置であって、上記の液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定装置を、備えたことを特徴とする。
この構成によれば、キャリッジユニットの吐出検査装置に、上記駆動電圧決定装置を搭載することにより、本吐出検査装置上で、容易に且つ精度良く駆動電圧を決定することができる。また、他の吐出検査に用いる面積測定手段や重量測定手段を、駆動電圧決定装置の各手段と兼用することで、本吐出検査装置を簡単な構成にすることができる。
本発明の液滴吐出装置は、液滴吐出ヘッドに対しワークを移動させながら、液滴吐出ヘッドから液滴を吐出してワークに描画を行う液滴吐出装置であって、上記の液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定装置を、備えたことを特徴とする。
この構成によれば、液滴吐出装置に、上記駆動電圧決定装置を搭載することにより、本液滴吐出装置上で、容易に且つ精度良く駆動電圧を決定することができる。例えば、ワーク搭載時や、描画開始直前に、駆動電圧決定を実施することができるため、描画処理を精度良く実施することができる。また、他のメンテナンスに用いる面積測定手段や重量測定手段を、駆動電圧決定装置の各手段と兼用することで、本液滴吐出装置を簡単な構成にすることができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明の一実施形態に係る駆動電圧決定方法を適用した機能液滴吐出ヘッドの吐出検査装置(駆動電圧決定装置)について説明する。この吐出検査装置は、キャリッジに搭載する前の機能液滴吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)の単体検査を行うものであり、1の機能液滴吐出ヘッドに対し、吐出の有無を判定する吐出検査をはじめ、飛行検査、飛行速度、吐出量測定等を実施する。特に、吐出検査装置は、機能液滴吐出ヘッドにより、測定シート上に複数の着弾ドット(着弾した機能液滴)から成る着弾ドット列を形成し、その面積の大小に基づいて、各吐出ノズルをグループ化すると共に、グループごとの吐出重量を測定して、グループごとの適正駆動電圧を決定する。そこで先ず、吐出検査装置の説明に先立ち、検査対象となる機能液滴吐出ヘッドについて説明する。
図1ないし図3に示すように、機能液滴吐出ヘッド1は、いわゆるピエゾ方式を採用したいわゆる2連のインクジェットヘッド(インクジェット方式の液滴吐出ヘッド)であり、2連の接続針5を有する機能液導入部2と、機能液導入部2に連なる2連のヘッド基板3と、ヘッド基板3の下方に連なり機能液を吐出するヘッド本体4と、を備えている(図1(a)参照)。
機能液導入部2は、一対の接続針5を有しており、配管アダプタ(図示省略)を介して機能液供給ユニット56(図4参照)から機能液の供給を受けるようになっている。ヘッド基板3には、2連のコネクタ6,6が設けられており、各コネクタ6はフレキシブルフラットケーブル(図示省略)を介して吐出検査装置31の制御装置7(図5参照)に接続されている。そして、この制御装置7から出力された駆動電圧(駆動波形)が各コネクタ6を介して各圧電素子(ピエゾ素子)17に印加されることで、各吐出ノズル21から機能液が吐出される。
図2および図3に示すように、ヘッド本体4は、圧電素子17等で構成される2連のポンプ部11と、複数の吐出ノズル21が形成されたノズル面25を有するノズルプレート12と、を有している。各ポンプ部11は、吐出ノズル21の数に対応する圧電素子17を収容した機構部13と、機能液を貯留する貯留部14と、から構成されている。貯留部14は、圧電素子17の数に対応し、機能液を一時的に貯めるキャビティ15と、各キャビティ15に供給する機能液を溜めると共に上記の機能液導入部2に連通する共通室16と、から構成されている。機能液供給ユニット56から供給された機能液は、機能液導入部2を介して共通室16に流れ込む。そして、圧電素子17に電圧を印加して変形させることで、キャビティ15の体積変化を利用して共通室16からキャビティ15に機能液を導入すると共に、吐出ノズル21から機能液を吐出する。
ノズルプレート12は、キャビティ15に貯留された機能液を吐出する吐出ノズル21が多数形成されている。多数の吐出ノズル21は、相互に平行、且つ半ピッチ位置ズレして列設された2列のノズル列22を構成しており、各ノズル列22は、等ピッチで並べた180個の吐出ノズル21で構成されている(図1(b)参照)。この場合、180個の吐出ノズル21のうち、両外端に位置する各10個の吐出ノズル21は、無効吐出ノズル23であり、実際の描画には使用しない。そのため、後述する吐出検査動作では、無効吐出ノズル23(計20個)を除く有効吐出ノズル24(計160個)について吐出検査を実施する。
次に、図4を参照して、上記した機能液滴吐出ヘッド1の吐出性能を検査する吐出検査装置31について説明する。吐出検査装置31は、機台32と、機台32上に載置され、機能液滴吐出ヘッド1の吐出性能を検査するヘッド検査装置33と、同様に機台32上に載置され、機能液滴吐出ヘッド1の機能維持および回復を行うメンテナンス装置34と、を有しておりチャンバ35内に収容されている。また、チャンバ35外には、制御装置(制御手段)7(図5参照)が備えられており、機能液滴吐出ヘッド1、ヘッド検査装置33およびメンテナンス装置34を統括的に制御する。吐出検査装置31は、機能液滴吐出ヘッド1を1つずつ検査すべく、メンテナンス装置34により機能液滴吐出ヘッド1の機能維持・回復を行いながら、ヘッド検査装置33により機能液滴吐出ヘッド1から機能液を吐出して、機能液滴吐出ヘッド1の吐出性能を検査する。
メンテナンス装置34は、吐出ノズル21における機能液の増粘や目詰まりによる吐出不良を解消する吸引装置36と、吸引装置36と並ぶように配設され、機能液滴吐出ヘッド1のノズル面25を払拭するワイピング装置37と、を有している。
吸引装置36は、機能液滴吐出ヘッド1のノズル面25に密接すると共に、R・G・B色に対応した3つのキャップ41と、吸引チューブ(図示省略)を介して3つのキャップ41に接続されたイジェクター(図示省略)と、を有している。吸引装置36は、各キャップ41を機能液滴吐出ヘッド1のノズル面25に密接させ、イジェクターにより吸引を行うことで、吐出ノズル21の目詰まり等による吐出不良を解消する。
ワイピング装置37は、ノズル面25に当接するワイピングシート42と、ワイピングシート42を繰り出すと共に巻き取るワイプシート送り機構43(図5参照)と、を有している。ワイピング装置37は、ワイピングシート42を吐出ノズル21のノズル面25に押し当て、吐出ノズル21を第1Y軸テーブル52によりY軸方向に前後させることで、吸引処理後の機能液滴吐出ヘッド1のノズル面25を払拭する。
ヘッド検査装置33は、機能液滴吐出ヘッド1を工具レスでセットするヘッドホルダ51と、ヘッドホルダ51を支持し、ヘッドホルダ51を介して機能液滴吐出ヘッド1をY軸方向に移動させる第1Y軸テーブル52と、測定シート71上に形成された着弾ドットを撮像する画像認識カメラ(面積測定手段)53と、画像認識カメラ53を支持し、Y軸方向に移動させる第2Y軸テーブル54と、第1Y軸テーブル52を支持し、第1Y軸テーブル52およびヘッドホルダ51を介して機能液滴吐出ヘッド1をX軸方向に移動させると共に、第2Y軸テーブル54を支持し、第2Y軸テーブル54を介して画像認識カメラ53をX軸方向に移動させるX軸テーブル55と、供給チューブ(図示省略)を介して機能液滴吐出ヘッド1に機能液を供給する機能液供給ユニット56と、主に吐出された機能液の飛行曲がりや飛行速度を検査する飛行検査ユニット57と、吐出された機能液の吐出重量を測定する重量測定ユニット(重量測定装置および重量測定手段)58と、測定シート71を有する被着弾ユニット59と、を備えている。機能液供給ユニット56は、X軸テーブル55に付設され、飛行検査ユニット57、重量測定ユニット58および被着弾ユニット59は、X軸テーブル55によりX軸方向に移動する機能液滴吐出ヘッド1の移動軌跡の下方に臨むよう、機台32上に並べて配設されている。
ヘッド検査装置33により機能液滴吐出ヘッド1の吐出性能を検査する場合は、機能液供給ユニット56から機能液滴吐出ヘッド1に機能液を供給しつつ、X軸テーブル55および第1Y軸テーブル52により、機能液滴吐出ヘッド1をX軸方向およびY軸方向に移動させて、飛行検査ユニット57、重量測定ユニット58および被着弾ユニット59にそれぞれ臨ませて、各検査および測定シート71への測定吐出を行う。また、X軸テーブル55および第2Y軸テーブル54により、画像認識カメラ53をX軸方向およびY軸方向に移動させて、被着弾ユニット59の測定シート71上に形成した各着弾ドットを撮像する。
機能液供給ユニット56は、R・G・B色の機能液をそれぞれ貯留する3つの機能液タンク61を有しており、各機能液タンク61は、機能液滴吐出ヘッド1より上方に配設され、セットした機能液滴吐出ヘッド1に応じて選択的に使用される。このため、機能液は、自然水頭により各機能液タンク61から各供給チューブを介して機能液滴吐出ヘッド1へ供給される。
飛行検査ユニット57は、パルス光源であるパルスレーザを有する照明部65と、照明部65に対向して配置され、パルスレーザによるパルス光を受光する顕微鏡カメラ66と、機能液滴吐出ヘッド1から吐出された機能液を受ける機能液受け部67と、を備えている。飛行速度の測定や飛行曲がりの検査を行う場合、照明部65と顕微鏡カメラ66を駆動させた状態で機能液を吐出する。吐出された機能液は、照明部65と顕微鏡カメラ66との間のパルスレーザを遮って、機能液受け部67に着弾する。そして、飛行検査ユニット57により高速度撮影された撮影結果に基づいて、飛行速度が計測されると共に、飛行曲がりがあるか否か、また吐出抜けがあるか否かを検査する。
重量測定ユニット58は、機能液滴吐出ヘッド1から吐出された機能液を受ける受け容器(試料受容部)62と、受け容器62内の機能液の重量を測定する電子天秤63と、を備えている。重量測定ユニット58により機能液の吐出重量を測定する場合は、ノズル列22単位もしくは後述する有効吐出ノズル24のグループ単位で数万発の機能液を吐出し、電子天秤63によりその機能液の吐出重量を測定する。
被着弾ユニット59は、機能液滴吐出ヘッド1からの測定吐出を受ける長尺状の測定シート71と、測定シート71が載置される測定ステージ72と、測定シート71の撮像済み部分を測定ステージ72から送り出し、かつ未使用部分を測定ステージ72に送り込むように測定シート71を送る測定シート送り機構73と、を備えている。被着弾ユニット59は、測定吐出により測定シート71上に形成された着弾ドットが、画像認識カメラ53によって撮像されると、その撮像済み部分を測定シート送り機構73により送り、未使用部分と差し替えることで、未使用部分にて測定吐出を受けることになる。なお、測定ステージ72は、吸着機構(図示省略)を有し、測定シート71を吸着セットすることが好ましい。
長尺状の測定シート71は、吐出ノズル21から吐出された機能液を吸収する材質(機能液を浸潤する材質)で形成されており、例えば、フィルム材や紙材等で形成されている。吐出ノズル21から吐出された機能液が測定シート71上に着弾すると、機能液が測定シート71に吸収されて、円形の着弾ドットが描画(形成)される。なお、本実施形態では、測定シート71として、機能液を吸収する材質のものを用いたが、機能液を吸収せず、立体形状(ドーム状)の着弾ドットが形成されるものを使用しても良い。かかる場合、上方から着弾ドットを撮像して、平面視の面積を測定する。
図5に示すように、制御装置7は、各種ドライバを有する駆動部81と、各部に接続され、吐出検査装置31全体の制御を行う制御部82と、を備えている。駆動部81には、機能液滴吐出ヘッド1を制御するヘッドドライバ83と、画像認識カメラ53を制御するカメラドライバ84と、X軸テーブル55、第1Y軸テーブル52および第2Y軸テーブル54を駆動させるXY移動ドライバ85と、ワイピング装置37のワイピングシート42をシート送りするワイプシート送りドライバ86と、吸引装置36のキャップ41をノズル面25に対して昇降させるキャップドライバ87と、が備えられている。
制御部82には、各手段を接続するためのインタフェース91と、一時的に記憶可能な記憶領域を有し、制御処理のための作業領域として使用されるRAM92と、各種記憶領域を有し、制御プログラムや制御データを記憶するROM93と、各手段からの各種データ等を記憶すると共に、各種データを処理するためのプログラム等を記憶するハードディスク94と、ROM93やハードディスク94に記憶されたプログラム等に従い、各種データを演算処理するCPU95と、これらを互いに接続するバス96と、が備えられている。
そして、制御部82は、各部からの各種データを、インタフェース91を介して入力すると共に、ハードディスク94に記憶された(または、CD−ROMドライブ等により順次読み出される)プログラムに従ってCPU95に演算処理させ、その処理結果を、駆動部81(各種ドライバ)を介して各部に出力する。これにより、吐出検査装置31全体が制御され、各種処理が行われる。
ここで、図6を参照して、本吐出検査装置31における機能液滴吐出ヘッド1の吐出検査動作について説明する。図6に示すように、この吐出検査動作では、吐出検査を実行すると共に、その検査結果(測定結果)に基づいて、有効吐出ノズル24のグループ化および当該グループごとの適正駆動電圧の決定を実施する。なお、この吐出検査動作は、機能液滴吐出ヘッド1が、ヘッドホルダ51に予めセットされている状態にて行われるものとする。
図6に示すように、まず、制御部82は、機能液滴吐出ヘッド1、および機能液滴吐出ヘッド1に接続した供給チューブ内に機能液を充填する初期充填工程を実行する(S1)。すなわち、X軸テーブル55により、機能液滴吐出ヘッド1を吸引装置36に臨ませて、吸引装置36により機能液滴吐出ヘッド1を吸引し、機能液を充填する。その後、機能液滴吐出ヘッド1を駆動して、ウォームアップ(機能液滴吐出ヘッド1の温度上昇)を実施すると共に、機能液滴吐出ヘッド1をワイピング装置37に臨ませて、ワイピング装置37によりノズル面25を拭き取って初期充填を終了する。
初期充填が終了したら、トリートメントフラッシング工程を実行する(S2)。すなわち、機能液滴吐出ヘッド1を重量測定ユニット58に臨ませて、予備吐出を実施する。これにより、クリーニング後に、機能液が一定量捨て吐出されるため、一定量吐出した状態から検査を行うことができる。例えば、クリーニング後の初期段階では、異常吐出が発現せず、一定量吐出すると異常吐出が発現する場合があり、トリートメントフラッシングを実施することで、このような検査不備を防止することができる。
次に、機能液滴吐出ヘッド1を重量測定ユニット58に臨ませた状態のまま、基準電圧測定工程を実行する(S3)。基準電圧測定工程では、機能液滴吐出ヘッド1からノズル列22単位で重量測定ユニット58に測定吐出を実施し、ノズル列22単位での吐出重量を測定する。この測定結果に基づいて、ノズル列22単位での、基準の適正駆動電圧を決定する。この基準の適正駆動電圧は、測定吐出の際に用いる駆動電圧であると共に、後述するグループごとの適正駆動電圧を決定する際に、基準となる駆動電圧である。具体的な決定方法としては、目標吐出重量を吐出するための、およその電圧値があり、各ノズル列22において、その電圧値に前後する2つの電圧値で、重量測定を実施する。その後、当該測定結果(2つの電圧値での各吐出重量)に基づいて、電圧値と吐出重量との一次関数を求め、目標吐出重量をその一次関数に代入することで、目標吐出量に対する電圧値を算出する。ここで求めた電圧値を基準の適正駆動電圧として決定する。
その後、機能液滴吐出ヘッド1を飛行検査ユニット57に臨ませて、各有効吐出ノズル24の飛行速度の測定工程を実行する(S4)。吐出された機能液滴を、飛行検査ユニット57により高速度撮影し、その撮影結果に基づいて、飛行速度を計測する。かかる際、飛行曲がり、吐出抜け、および異常吐出の検査も同時に行い、これらの検査により機能液滴吐出ヘッド1が不良と判断された場合、本動作を終了する。
次に、機能液滴吐出ヘッド1を被着弾ユニット59に臨ませて、被着弾ユニット59の測定シート71に対し測定吐出を実施して、ノズル列22ごとの着弾ドット列を形成する着弾ドット形成工程(着弾ドット形成動作)を実行する(S5)。着弾ドット形成工程では、ノズル列22ごとに、有効吐出ノズル24分の複数の着弾ドットから成る着弾ドット列を形成する。なお、着弾ドット形成工程では、全有効吐出ノズル24から測定吐出を同時に実施して、着弾ドット列を形成する構成としても良いが、複数(160個)の有効吐出ノズル24の測定吐出を間引いて行う複数種の測定吐出パターンを、各有効吐出ノズル24のショット数が同数に成るように切り替えながら、複数回の測定吐出を実施するようにしても良い。
複数列の着弾ドット列を形成したら、X軸テーブル55により、機能液滴吐出ヘッド1を退避しつつ、画像認識カメラ53を被着弾ユニット59に臨ませて、各着弾ドットの面積を測定する面積測定工程(面積測定動作)を実行する(S6)。すなわち、測定シート71上に形成されたノズル列22ごとの着弾ドット列の各着弾ドットをそれぞれ、画像認識カメラ53により撮像し、その撮像結果に基づいて、各着弾ドットの面積をそれぞれ測定する。
各着弾ドットの面積を測定したら、これに基づいて有効吐出ノズル24のグループ化を行うグループ化工程(グループ化動作)を実行する(S7)。グループ化工程では、各有効吐出ノズル24の面積の大小によって、ノズル列22内の複数の有効吐出ノズル24を4分割して、複数の有効吐出ノズル24を4つのグループに均等にグループ化する。具体的には、有効吐出ノズル24、計160個に対し、面積の大きい上位40個の有効吐出ノズル24を1グループとし、41番目から80番目の有効吐出ノズル24を2グループ、81番目から120番目までの有効吐出ノズル24を3グループとし、残りの有効吐出ノズル24を4グループとする。
その後、X軸テーブル55により、機能液滴吐出ヘッド1を再度、重量測定ユニット58に臨ませて、上記グループごとの吐出重量測定を行う吐出重量測定工程(吐出重量測定動作)を実行する(S8)。吐出重量測定工程では、各ノズル列22において、上記グループごとに吐出駆動を、重量測定ユニット58の受け容器62にそれぞれ実施する。すなわち、グループ内の有効吐出ノズル24を同時に吐出駆動する。そして、電子天秤63により、各回の吐出駆動の前後における受け容器62の重量の差分から、グループごとの吐出重量を測定する。
次に、グループごとの適正駆動電圧を決定する駆動電圧決定工程(駆動電圧決定動作)を実行する(S9)。駆動電圧決定工程では、各ノズル列22において、最小の吐出重量のグループ(4グループ)の吐出重量を基準として、他のグループの吐出重量を正規化する。すなわち、4グループの吐出重量を100%とし、これに対応する他のグループの吐出重量のパーセンテージを算出する(例えば、1グループの吐出重量が106%、2グループの吐出重量が104%、3グループの吐出重量が102%といった算出値が得られる)。その後、各算出値の逆数を求め(上記例の1グループであれば、1/106%=100/106=94.34%)、その逆数をグループごとの適正駆動電圧の電圧補正量とする。その後、基準の適正駆動電圧に各電圧補正量を乗算し、グループごとの駆動電圧を決定する。なお、当該グループの適正駆動電圧を決定するのに代えて、上記電圧補正量のみを決定する構成であっても良い。
最後に、機能液滴吐出ヘッド1を吸引装置36に臨ませて、キャップ41により、機能液滴吐出ヘッド1をキャッピングするキャッピング工程を実行する(S10)。これにより、機能液滴吐出ヘッド1の保湿状態が維持され、本動作を終了する。
なお、本実施形態においては省略したが、精度向上のために、駆動電圧決定工程の後、再度、飛行速度測定工程、吐出重量測定工程および駆動電圧決定工程を実施することが好ましい。かかる際、2回目の吐出重量測定工程では、1回目の吐出重量測定工程とは異なる方法で吐出重量を測定することが好ましい。例えば、2回目の吐出重量測定工程として、改めて、測定シート71上にノズル列22ごとの着弾ドット列を形成する。形成した各着弾ドットの体積を、白色干渉計等を有する体積測定装置で測定する。その後、グループ内の有効吐出ノズル24から吐出された着弾ドットの総体積を、各グループの吐出重量として取得する方法が考えられる。
以上のような構成によれば、各着弾ドットの面積測定と、グループごとの吐出駆動による重量測定とを実施するだけで、吐出量の大小による有効吐出ノズル24のグループ化と、グループごとの適正駆動電圧決定と、を容易に実施することができる。特に、グループごとの適正駆動電圧決定にあたって、グループ化を各着弾ドットの面積測定の結果で行うようにしているため、各着弾ドットを直接重量測定する場合に比して、測定装置を簡略化することができ、オンマシンに適したものとすることができる。また、着弾ドットの面積と、有効吐出ノズル24の吐出量(着弾ドットの体積)との間には、明確な相関関係が存在するため、面積測定に基づくグループ化を実施することで、有効吐出ノズル24のグループ化を精度良く行うことができる。さらに、重量測定ユニット58によって、グループごとの吐出重量を測定することにより、グループごとの吐出量を正確に測定することができるため、グループごとの適正駆動電圧決定を精度良く行うことができる。
また、測定シート71として、有効吐出ノズル24から吐出した機能液を吸収する材質(機能液が浸潤する材質)で形成されているものを用いることにより、吐出した機能液が測定シート71に吸収されて、円形の着弾ドットを形成する。このように、各着弾ドットが立体的形状を成さないため、平面視形状が安定し、着弾ドットの面積を簡単且つ精度良く測定することができる。このことはまた、3次元測定ではなく2次元測定というグループ化に適した測定方法を採用することでもある。
なお、本実施形態においては、ノズル列22ごとに各1の着弾ドット列を形成し、各着弾ドットの面積に基づいて、有効吐出ノズル24のグループ化を実施したが、ノズル列22ごとに複数列の着弾ドット列を形成し、各有効吐出ノズル24から吐出された複数列の着弾ドット列に亘る着弾ドットの総面積に基づいて、有効吐出ノズル24のグループ化を実施することが好ましい。これにより、1の着弾ドット列の検出誤差を、複数列の着弾ドット列で緩和することができる。
ここで図7および図8を参照して、上記検査後の機能液滴吐出ヘッド1を用いた液滴吐出装置201について説明する。この液滴吐出装置201は、フラットパネルディスプレイの製造ラインに組み込まれており、例えば、特殊なインクや発光性の樹脂液である機能液を導入した機能液滴吐出ヘッド1を用い、液晶表示装置のカラーフィルタや有機EL装置の各画素となる発光素子等を形成するものである。
図7および図8に示すように、液滴吐出装置201は、石定盤に支持されたX軸支持ベース202上に配設され、主走査方向となるX軸方向に延在してワークWをX軸方向に移動させるX軸移動テーブル203と、複数本の支柱204を介してX軸移動テーブル203を跨ぐように架け渡された1対のY軸支持ベース205上に配設され、主走査方向(X軸方向)に直交した副走査方向となるY軸方向に延在するY軸移動テーブル206と、Y軸移動テーブル206に移動自在に吊設され、複数個(12個)の機能液滴吐出ヘッド1が個々にキャリッジに搭載された10個のキャリッジユニット207と、機能液滴吐出ヘッド1の機能維持・機能回復を実施するメンテナンス機構208と、から構成されている。さらに、液滴吐出装置201は、これらの装置を、温度および湿度が管理された雰囲気内に収容するチャンバ機構209と、チャンバ機構209を貫通して、機能液滴吐出ヘッド1に機能液を供給する機能液供給機構(図示省略)と、液滴吐出装置201の各構成要素を制御する制御コンピュータ(図示省略)と、を備えている。液滴吐出装置201は、X軸移動テーブル203およびY軸移動テーブル206の駆動と同期して機能液滴吐出ヘッド1を吐出駆動させることにより、機能液供給機構から供給された3色の機能液滴を吐出させ、ワークWに所定の描画パターンが描画される。
メンテナンス機構208は、フラッシングユニット221と、吸引ユニット222と、ワイピングユニット223と、吐出性能検査ユニット224とを備えている。なお、メンテナンス機構208を構成する各ユニットのうち、フラッシングユニット221および吐出性能検査ユニット224は、X軸移動テーブル203に搭載され、吸引ユニット222およびワイピングユニット223は、X軸移動テーブル203から直角に延び、かつY軸移動テーブル206によりキャリッジユニット207が移動可能である位置に配設された架台上に配設されている(厳密には、吐出性能検査ユニット224は、後述するステージユニット236がX軸移動テーブル203に搭載され、カメラユニット237がY軸支持ベース205に支持されている。)。
フラッシングユニット221は、一対の描画前フラッシングユニット231と、定期フラッシングユニット232とを有し、機能液滴吐出ヘッド1の吐出直前や、ワークWの載換え時等の描画処理休止時に行われる、機能液滴吐出ヘッド1の捨て吐出(フラッシング)を受ける。吸引ユニット222は、複数の分割吸引ユニット233を有し、各機能液滴吐出ヘッド1の吐出ノズル21から機能液を強制的に吸引すると共に、キャッピングを行う。ワイピングユニット223は、ワイプ用シート234を有し、吸引後の機能液滴吐出ヘッド1のノズル面25を拭取る。吐出性能検査ユニット224は、機能液滴吐出ヘッド1から吐出された機能液滴を受ける検査シート235を搭載したステージユニット236と、ステージユニット236上の機能液滴を画像認識により検査するカメラユニット237を有し、機能液滴吐出ヘッド1の吐出性能(吐出の有無および飛行曲り)を検査する。
制御コンピュータは、各機能液滴吐出ヘッド1に対し、吐出検査装置31で決定したグループごとの適正駆動電圧(もしくは電圧補正量)に基づいて、当該機能液滴吐出ヘッド1のグループごとの適正駆動電圧を設定する(駆動電圧設定手段)。さらに、制御コンピュータは、ワークWの描画に際し、設定したグループごとの適正駆動電圧によって、各機能液滴吐出ヘッド1の吐出制御を行う(駆動制御手段)。
このように、グループごとの適正駆動電圧を精度良く決定することができる駆動電圧決定方法によって決定した適正駆動電圧を用いることで、機能液滴吐出ヘッド1の個体差を緩和しつつ、描画処理を精度良く行うことができる。
なお、本実施形態においては、機能液滴吐出ヘッド1のヘッド単体検査の吐出検査装置31に、有効吐出ノズル24のグループ化および当該グループごとの適正駆動電圧の決定を行う駆動電圧決定装置を搭載する構成であったが、上記液滴吐出装置201に、駆動電圧決定装置を搭載する構成であっても良い。この構成によれば、液滴吐出装置201上で、容易に且つ精度良く駆動電圧を決定することができる。例えば、ワークW搭載時や、描画開始直前に、駆動電圧決定を実施することができるため、描画処理を精度良く実施することができる。また、他のメンテナンスに用いる面積測定手段や重量測定手段を、駆動電圧決定装置の各手段と兼用することで、本液滴吐出装置を簡単な構成にすることができる。
また、上記キャリッジユニット207を個々に検査するキャリッジ検査装置(キャリッジユニットの吐出検査装置)に、駆動電圧決定装置を搭載する構成であっても良い。ここで、このキャリッジ検査装置について説明する。キャリッジ検査装置は、キャリッジユニット207の複数の機能液滴吐出ヘッド1から機能液を検査吐出させ、その着弾位置や飛行曲がり等の吐出性能を検査するものであり、キャリッジユニット207を搭載した描画検査装置と、機能液滴吐出ヘッド1の機能維持・回復を行うメンテナンスユニット(フラッシング機構、ワイピング機構および吸引機構)と、を備えている。キャリッジ検査装置は、メンテナンスユニットにより機能液滴吐出ヘッド1の機能維持・回復を行いながら、描画検査装置により検査シート上に機能液を吐出し、吐出した機能液の着弾位置や飛行曲がりなどを検査する。
このように、キャリッジ検査装置に、駆動電圧決定装置を搭載することで、本キャリッジ検査装置上で、容易に且つ精度良く駆動電圧を決定することができる。また、他の吐出検査に用いる面積測定手段や重量測定手段を、駆動電圧決定装置の各手段と兼用することで、キャリッジ検査装置を簡単な構成にすることができる。
1:機能液滴吐出ヘッド、 7:制御装置、 21:吐出ノズル、 31:吐出検査装置、 53:画像認識カメラ、 58:重量測定ユニット、 62:受け容器、 71:測定シート、 201:液滴吐出装置、 207:キャリッジユニット、 W:ワーク
Claims (6)
- 複数の吐出ノズルを有する液滴吐出ヘッドの適正駆動電圧を決定する液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定方法であって、
前記複数の吐出ノズルの吐出駆動を実施して、測定シート上に複数の着弾ドットを形成する着弾ドット形成工程と、
形成した前記複数の着弾ドットの面積を測定する面積測定工程と、
測定した前記複数の着弾ドットの前記面積の大小に基づいて、前記複数の吐出ノズルを2以上のグループにグループ化するグループ化工程と、
前記グループごとの全ての前記吐出ノズルの吐出駆動を、重量測定装置の試料受容部に対し、それぞれ実施して、前記グループごとの機能液の吐出重量を測定する吐出重量測定工程と、
測定した前記グループごとの前記吐出重量に基づいて、前記グループごとの適正駆動電圧を決定する駆動電圧決定工程と、を備えたことを特徴とする液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定方法。 - 前記測定シートは、前記吐出ノズルから吐出した前記機能液を吸収する材質で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定方法。
- 前記液滴吐出ヘッドに対しワークを移動させながら、前記液滴吐出ヘッドから液滴を吐出して前記ワークに描画を行う液滴吐出装置であって、
請求項1または2に記載の液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定方法によって、決定された前記グループごとの前記各適正駆動電圧に基づいて、前記グループごとに前記各適正駆動電圧を設定する駆動電圧設定手段と、
設定した前記各適正駆動電圧に基づいて、前記液滴吐出ヘッドを吐出駆動する駆動制御手段と、を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。 - 複数の吐出ノズルを有する液滴吐出ヘッドの適正駆動電圧を決定する液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定装置であって、
前記液滴吐出ヘッドと、
測定シート上に形成された複数の着弾ドットの面積を測定する面積測定手段と、
試料受容部を有し、前記試料受容部で受容した機能液の重量を測定する重量測定手段と、
前記液滴吐出ヘッド、前記面積測定手段および前記重量測定手段を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記複数の吐出ノズルの吐出駆動を実施して、前記測定シート上に前記複数の着弾ドットを形成する着弾ドット形成動作と、
前記面積測定手段により、形成した前記複数の着弾ドットの面積を測定する面積測定動作と、
測定した前記複数の着弾ドットの前記面積の大小に基づいて、前記複数の吐出ノズルを2以上のグループにグループ化するグループ化動作と、
前記グループごとの全ての前記吐出ノズルの吐出駆動を、前記試料受容部に対し、それぞれ実施して、前記重量測定手段により、前記グループごとの機能液の吐出重量を測定する吐出重量測定動作と、
測定した前記グループごとの前記吐出重量に基づいて、前記グループごとの適正駆動電圧を決定する駆動電圧決定動作と、を実行することを特徴とする液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定装置。 - 前記液滴吐出ヘッドをキャリッジに複数個搭載したキャリッジユニットの吐出検査を行うキャリッジユニットの吐出検査装置であって、
請求項4に記載の液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定装置を、備えたことを特徴とするキャリッジユニットの吐出検査装置。 - 前記液滴吐出ヘッドに対しワークを移動させながら、前記液滴吐出ヘッドから液滴を吐出して前記ワークに描画を行う液滴吐出装置であって、
請求項4に記載の液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定装置を、備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
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JP2008320878A JP2010143003A (ja) | 2008-12-17 | 2008-12-17 | 液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定方法、液滴吐出装置、液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定装置およびキャリッジユニットの吐出検査装置 |
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JP2008320878A Pending JP2010143003A (ja) | 2008-12-17 | 2008-12-17 | 液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定方法、液滴吐出装置、液滴吐出ヘッドの駆動電圧決定装置およびキャリッジユニットの吐出検査装置 |
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