JP2009044775A - ブロック歪み除去方法およびブロック歪み除去装置 - Google Patents

ブロック歪み除去方法およびブロック歪み除去装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 圧縮符号化された画像を復号化する際に、高精度にブロック歪みを検出し、画像のボケを最小限に抑えながらブロック歪みを除去することを目的とする。
【解決手段】 ブロック歪み検出器109では、復号化後の画像データおよび動きベクトルの情報を用いてブロック歪みの有無とその強度を検出する。ブロック歪み除去器108は、復号化後の画像のブロック境界付近の画素に対し、ブロック歪み検出器109により検出されたブロック歪みの強度に応じたフィルタを施してブロック歪みの除去を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ブロック単位で圧縮符号化された画像を復号化した際に生じるブロック歪みを検出、除去するブロック歪み除去方法およびブロック歪み除去装置に関する。
近年、放送、通信や蓄積の分野における画像の高能率圧縮符号化方法として、MPEG(Moving Picture Expert Group)方式、H.263方式等が広く用いられている。MPEG方式やH.263方式では、画像から空間方向と時間方向の冗長度を取り除くことにより符号化を行う。以下、MPEG方式の概要について説明する。
まず、画像情報に含まれる空間方向の冗長度を取り除くためには、離散コサイン変換(Discrete Cosine Transform;以下、DCTと称す)と量子化処理とが用いられる。すなわち、入力画像を8×8画素のブロックと呼ばれる単位に分割した後、DCTによりブロックを周波数領域の係数(DCT係数)に変換する。そして、DCT係数に対して量子化処理を行う。量子化処理はDCT領域の各周波数に対応した値を有する量子化マトリクスと量子化ステップとの両者を用いて、DCT係数を除する処理である。この量子化処理により、DCT係数値が小さい周波数成分が“0”になる。一般に画像信号はエネルギーが低域に集中しているために、この処理によって高周波数成分が削除される。しかしながら、人間の視覚特性は高域になるほど識別力が低下するので、量子化処理で用いる量子化ステップが小さければ、量子化処理による画質劣化は目立ちにくい。
また、時間方向の冗長度を取り除くためには、動き補償が用いられる。動き補償では、16×16画素のマクロブロックを動き補償単位として参照画像から最も近い領域を選び出す。そしてその領域と参照画像との差分値を符号化する。動きがそれ程速くない場合にはこの差分値はほぼ“0”となるため、時間的冗長度を削減することができる。
通常ビットレートが高い、即ち、圧縮率が小さい場合には、MPEG方式では画質劣化は非常に目立ちにくい。しかしながら、ビットレートが低い、即ち、圧縮率が高くなると画質劣化、すなわち符号化ノイズが目立ち始める。MPEG方式における符号化ノイズの代表的なものとして、ブロック歪みがある。
ブロック歪みは、各ブロックの境界がはっきりとタイル状に見える現象である。これは、ブロック内の画像信号が低域周波数成分しか持たず、かつ隣接するブロック間でブロック同士の低周波数成分の値が異なるために生じる。
ブロック歪みは従来のアナログ系のノイズとは異なり、画質劣化として大きく目立つ。そこで、これを除去する方法がいくつか提案されている。その方法を開示した文献として、例えば特開平11−275584号公報がある。同公報では、注目するマクロブロックの動きベクトルを1フレーム当たりの動きベクトルに変換し、変換後の動きベクトルの大きさに応じて、復号化後の画像に施すフィルタの特性を変化させる方法が開示されている。
上記従来の方法では、動きベクトルの大きさに応じて低域通過フィルタの周波数特性、即ち、遮断周波数を決定する。そして、決定したフィルタを用いて復号化画像に対してフィルタを施すことによりブロック歪みを除去する。その際には、動きベクトルが大きい程、遮断周波数が低くなるようにフィルタ特性を決定する。しかしながら、たとえ動きベクトルが大きくても、高周波数成分を有する領域にフィルタを施すと、画質劣化が生じる。
また、上記従来の方法では、ブロック歪みの検出におけるブロック当たりの処理量は、解像度に依存せず一定である。即ち、映像信号が低解像度であっても高解像度であっても、処理量は同じである。このため、映像信号が高解像度となるほど、全体の処理量が増えるという問題も生じていた。
本発明は、上記のような従来のものの問題点を解決するためになされたもので、ブロック歪み除去を行う際に、誤検出による画質劣化を起こすことがないブロック歪み除去方法およびブロック歪み除去装置を提供することを目的とする。
また、画素数に比例して処理量が増加することがなく、映像信号が高解像度の場合であっても処理量の増加を抑えることができるブロック歪み除去方法およびブロック歪み除去装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願の請求項1の発明に係るブロック歪み除去方法は、画像を複数の画素からなるブロックに分割して符号化して生成された符号列を復号化して得られる復号化画像に含まれるブロック歪みを除去するブロック歪み除去方法であって、ブロック境界におけるブロック歪みの強度を判定する第1の判定ステップと、前記第1の判定ステップにおける第1の判定結果を用いてブロック歪み除去の要否を判定する第2の判定ステップと、前記第2の判定ステップにおける第2の判定結果がブロック歪み除去が必要であることを示すとき、前記第1の判定結果を用いて選択されたフィルタを用いてブロック歪みの除去を行うブロック歪み除去ステップとを含み、前記第1の判定ステップにおいて、前記ブロック境界に隣接するブロックに対応する動きベクトルの情報を用いてブロック歪みの強度を判定し、前記第2の判定ステップにおいて、前記ブロック境界の付近に位置し、且つ同じブロック内に属する複数の画素に対応する各画素値の差分の絶対値がしきい値よりも大きい場合に、ブロック歪み除去を不要と判定する、ことを特徴とする構成を有する。
また、本願の請求項2の発明に係るブロック歪み除去装置は、画像を複数の画素からなるブロックに分割して符号化して生成された符号列を復号化して得られる復号化画像に含まれるブロック歪みを除去するブロック歪み除去装置であって、ブロック境界におけるブロック歪みの強度を判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段における第1の判定結果を用いてブロック歪み除去の要否を判定する第2の判定手段と、前記第2の判定手段における第2の判定結果がブロック歪み除去が必要であることを示すとき、前記第1の判定結果を用いて選択されたフィルタを用いてブロック歪みの除去を行うブロック歪み除去手段とを備え、前記第1の判定手段は、前記ブロック境界に隣接するブロックに対応する動きベクトルの情報を用いてブロック歪みの強度を判定し、前記第2の判定手段は、前記ブロック境界の付近に位置し、且つ同じブロック内に属する複数の画素に対応する各画素値の差分の絶対値がしきい値よりも大きい場合に、ブロック歪み除去を不要と判定する、ことを特徴とする構成を有する。
本願の請求項1の発明に係るブロック歪み除去方法によれば、画像を複数の画素からなるブロックに分割して符号化して生成された符号列を復号化して得られる復号化画像に含まれるブロック歪みを除去するブロック歪み除去方法であって、ブロック境界におけるブロック歪みの強度を判定する第1の判定ステップと、前記第1の判定ステップにおける第1の判定結果を用いてブロック歪み除去の要否を判定する第2の判定ステップと、前記第2の判定ステップにおける第2の判定結果がブロック歪み除去が必要であることを示すとき、前記第1の判定結果を用いて選択されたフィルタを用いてブロック歪みの除去を行うブロック歪み除去ステップとを含み、前記第1の判定ステップにおいて、前記ブロック境界に隣接するブロックに対応する動きベクトルの情報を用いてブロック歪みの強度を判定し、前記第2の判定ステップにおいて、前記ブロック境界の付近に位置し、且つ同じブロック内に属する複数の画素に対応する各画素値の差分の絶対値がしきい値よりも大きい場合に、ブロック歪み除去を不要と判定する、ようにしたので、動きベクトルの情報を用いてブロック歪みの強度を判定でき、ブロック歪みの誤検出をなくすことができるとともに、ブロック歪みの強度に応じたフィルタによりノイズ除去を行うことができ、画像のボケを最小限に抑えながら確実にかつ誤検出を行うことなく、ブロック歪みを除去することが可能となる効果がある。
また、本願の請求項2の発明に係るブロック歪み除去装置によれば、画像を複数の画素からなるブロックに分割して符号化して生成された符号列を復号化して得られる復号化画像に含まれるブロック歪みを除去するブロック歪み除去装置であって、ブロック境界におけるブロック歪みの強度を判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段における第1の判定結果を用いてブロック歪み除去の要否を判定する第2の判定手段と、前記第2の判定手段における第2の判定結果がブロック歪み除去が必要であることを示すとき、前記第1の判定結果を用いて選択されたフィルタを用いてブロック歪みの除去を行うブロック歪み除去手段とを備え、前記第1の判定手段は、前記ブロック境界に隣接するブロックに対応する動きベクトルの情報を用いてブロック歪みの強度を判定し、前記第2の判定手段は、前記ブロック境界の付近に位置し、且つ同じブロック内に属する複数の画素に対応する各画素値の差分の絶対値がしきい値よりも大きい場合に、ブロック歪み除去を不要と判定する、ようにしたので、動きベクトルの情報を用いてブロック歪みの強度を判定でき、ブロック歪みの誤検出をなくすことができるとともに、ブロック歪みの強度に応じたフィルタによりノイズ除去を行うことができ、画像のボケを最小限に抑えながら確実にかつ誤検出を行うことなく、ブロック歪みを除去することが可能となる効果がある。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態においては、画像の圧縮符号列はMPEG−2方式により生成されているとする。
(実施の形態1)
この実施の形態1は請求項1および2の発明に対応するものである。
図1は本発明の実施の形態1によるブロック歪み検出方法,ブロック歪み除去方法を使用するブロック歪み検出装置,ブロック歪み除去装置を有するMPEG−2デコーダのブロック図である。図において、102は可変長符号であるMPEG−2ビデオ符号列を復号化する可変長復号化器、103は復号化された可変長符号の逆量子化を行う逆量子化器、104は逆量子化器103の出力に対し逆DCT処理を行う逆DCT器、106は可変長復号化器102の出力に対し動き補償を行う動き補償器、105は逆DCT器104の出力と動き補償器106の出力との加算を行う加算器、107は復号済みの画像データを一時記憶する画像メモリであり、101はこれら可変長復号化器102、逆量子化器103、逆DCT器104、加算器105、動き補償器106及び画像メモリ107を有するMPEG−2ビデオ復号化器である。
109はこのMPEG−2ビデオ復号化器101における画像メモリ107の出力および可変長復号化器102の出力を用いてブロック歪みの有無を検出するブロック歪み検出器、108はブロック歪み検出器109の出力を用いてブロック歪みを除去するブロック歪み除去器であり、ブロック歪み検出器109が本発明のブロック歪み検出方法に基づいてブロック歪みを検出するブロック歪み検出装置に対応し、ブロック歪み除去器108が本発明のブロック歪み除去方法に基づいてブロック歪みを除去するブロック歪み除去装置に対応する。
次に動作について説明する。ここでは、フレーム間符号化されているデータを復号化する場合について説明する。
MPEG−2ビデオ符号列は、まず可変長復号化器102に入力される。可変長復号化器102は、入力された符号列の可変長符号を復号化し、量子化されたDCT係数および符号化の際に用いた動きベクトル、量子化スケール等のパラメータを抽出する。可変長復号化器102で得られた量子化されたDCT係数はマクロブロック順に逆量子化器103に入力される。逆量子化器103では、可変長復号化器102で得られた量子化スケールと量子化マトリクスとを用いて、マクロブロックに含まれるブロック毎に量子化されたDCT係数の逆量子化を行い、DCT係数ブロックを得る。そしてDCT係数ブロックは逆DCT器104に入力される。逆DCT器104では、DCT係数ブロックに対して逆DCTを施して画素ブロックを得る。逆DCT器104で得られた画素ブロックは、加算器105に入力される。
一方、動き補償器106には、可変長復号化器102から動きベクトルが入力される。ここでMPEG−2方式では、動き補償はマクロブロック単位で行われる。そして動き補償器106は、画像メモリ107から、動きベクトルを用いて求めた参照画像も取得する。ここで画像メモリ107には、すでに復号化が終了したフレームの画像データが蓄積されているとする。この参照画像は加算器105に出力される。よって加算器105には、逆DCT器104から画素ブロックが、動き補償器106から参照画像が、それぞれ入力される。加算器105は、これらを加算し、その結果を復号された画像データとして画像メモリ107に蓄積する。ここまでの動作は一般的なMPEG−2ビデオ復号化器の動作と同様である。
次に、本実施の形態1におけるブロック歪み検出器109の動作について説明する。図2はブロック歪み検出器109の内部構成を示したブロック図である。図2に示すようにブロック歪み検出器109は、画素値を用いてブロック歪みが発生しているか否かを検査する画素値検査器201、動きベクトルの大きさに基づきブロック歪みが発生しているか否かを検査する動きベクトル検査器202、これら2つの検査器の出力によりブロック歪みが発生しているか否かを総合的に判定するブロック歪み判定器203、の3つの回路から構成される。このブロック歪み検出器109には、画像メモリ107から復号化後の画像データが、可変長復号化器102から動きベクトルが、それぞれ入力される。
画素値検査器201は、画像メモリ107から画像データを受け取る。画素値検査器201では、ブロック境界の周辺画素値を用いて、そのブロック境界にブロック歪みが発生するか否かを判定し、かつブロック歪みが発生する場合にはその強度を決定する。画素値を用いてブロック歪みを検出する方法としては、例えば特許公報第2643636号に開示されているように、ブロック境界を挟んで互いに隣接する2つの画素の差の絶対値が、互いに隣接する2つのブロック内でブロック境界に最も近い各2つの画素の差の絶対値よりもそれぞれ大きい場合にブロック歪みが発生する、と判定する方法があるが、同公報がブロック歪みの有無のみを検出するのに対し、本実施の形態1ではブロック歪みの有無を検出するのみならずその強度も検出する点で異なる。
この画素値検査器201の動作を図3を用いて説明する。図3は、ある水平方向の画素の画素値を示す模式図である。図3において、横軸は画素位置、縦軸は画素値を示している。また、画素dと画素eとの間がブロック境界であるとする。今、図3(a)において、
条件1:画素dと画素eとに関して画素値の差分絶対値が第1の所定値(しきい値)TH1よりも大きい
条件2:画素bと画素c、画素cと画素d、画素eと画素f、画素fと画素gの画素値の差分絶対値が全て第2の所定値(しきい値)TH2よりも小さい
の2つの条件を満たしていれば、画素dと画素eの間にブロック歪みが発生していると判断する。所定値TH1はブロック境界を挟む2画素の差分絶対値の下限であり、所定値TH2はブロック内の互いに隣接する2画素の差分絶対値の上限であるため、これら所定値TH1,TH2の間には、
TH1>TH2
の関係が成り立てば必ずブロック歪みが発生していると正しく判断できるが、画素b,c,d,e,f,gの値によっては必ずしもこの関係が成り立たなくても、上述の条件1,2のみでブロック歪みが発生していると正しく判断できる場合がある。図3(a)は上記条件1,2を満たしているとする。
また、図3(b)は上記条件1、2を満たさないが、所定値TH1、TH2をそれぞれTH1、TH2よりも大きな値である第1、第2の所定値TH1’、TH2’に変更すれば、上記条件1,2を満たすものとする。この場合、図3(b)の画素d’と画素e’ との間にブロック歪みが発生していると判断する。
また、この場合には、図3(b)では弱いブロック歪みが発生していると判定し、図3(a)では強いブロック歪みが発生している、と判定する。
これは、図3(b)の場合、ブロック内の画素の画素値の差が大きいため、ブロック歪みが発生したとしても目立ちにくく、このような弱いブロック歪みが発生する場合、ブロック内の画素の画素値の差分絶対値は大きい値となり、これを検出しようとすれば、所定値TH1、TH2をより大きな値TH1’、TH2’に変更する必要があるためである。
なお、これらTH1’、TH2’の間にも
TH1’>TH2’
の関係が成り立つことが望ましい。
画素値検査器201では、この判定結果をブロック歪み判定器203に対して出力する。
図4は以上に述べた画素値検査器201の動作を示すフローチャートであり、ステップS101において、画像メモリ107からブロック歪み判定を行う画像データを受け取り、ステップS102において、ブロック境界を検出する。このブロック境界は画素を8つずつカウントすることで、容易に検出できる。次に、ステップS103において、上述の条件1、即ち、画素dと画素eの値の差分絶対値が所定値TH1よりも大きいか否かを判定する。大きければステップS104において、上述の条件2、即ち、画素bと画素c、画素cと画素d、画素eと画素f、画素fと画素gの値の差分絶対値が全て所定値TH2よりも小さいか否かを判定する。小さければ、ステップS105において、ブロック歪み判定器203に対し強いブロック歪みが発生している旨を通知する。一方、ステップS103あるいはステップS104において判定結果が否であれば、ステップS106において、上述の所定値TH1よりも大きい所定値TH1’より、画素dと画素eの値の差分絶対値が大きいか否かを判定する。大きい場合、ステップS107において、上述の所定値TH2よりも大きい所定値TH2’より、画素bと画素c、画素cと画素d、画素eと画素f、画素fと画素gの画素値の差分絶対値が全て小さいか否かを判定する。小さい場合、ステップS108において、ブロック歪み判定器203に対し弱いブロック歪みが発生している旨を通知する。これに対し、ステップS106あるいはステップS107において判定結果が否であれば、ステップS109において、ブロック歪み判定器203に対しブロック歪み発生が無い旨を通知する。
動きベクトル検査器202は、可変長復号化器102から動きベクトルを受け取る。動きベクトル検査器202では、動きベクトルの大きさに基づいて、ブロック歪みの有無およびその強度を検出する。これは例えば、第3の所定値(しきい値)TH3、TH4(ただし、TH3>TH4とする)に対して、動きベクトルの大きさが所定値TH3よりも大きければ、強いブロック歪みが発生していると判断し、所定値TH4以上でTH3以下である場合には、弱いブロック歪みが発生していると判断し、所定値TH4以下であればブロック歪みは発生していないと判断する。ここで判定に用いる動きベクトルとしては、或るマクロブロック境界のブロック歪みを検出する場合、マクロブロック境界において隣接する2つのマクロブロックの動きベクトルのいずれか一方の最大値が上記条件を満たすかどうかにより判定すれば良い。動きベクトル検査器202は、この判定結果をブロック歪み判定器203に対して出力する。
図5は以上に述べた動きベクトル検査器202の動作を示すフローチャートであり、ステップS201において可変長復号化器102より動きベクトルを入力する。次にステップS202において動きベクトルが所定値TH3よりも大きいか否かを判定する。大きければブロック歪み判定器203に対し強いブロック歪みが発生している旨を通知する。一方、ステップS201において判定結果が否であれば、ステップS204において、動きベクトルが所定値TH4以上でTH3以下であるか否かを判定する。この条件を満たしていれば、ステップS205において、ブロック歪み判定器203に対し弱いブロック歪みが発生している旨を通知する。これに対し、ステップS204において判定結果が否であれば、ステップS206において、ブロック歪み判定器203に対しブロック歪み発生が無い旨を通知する。
ブロック歪み判定器203は、画素値検査器201から画素値に基づいたブロック歪みの検出結果と、動きベクトル検査器202から動きベクトルの大きさに基づいたブロック歪みの検出結果とを入力として受け取る。ブロック歪み判定器203では、この両者のブロック歪みの検出結果から、最終的なブロック歪みの有無およびその強度を決定する。この決定方法の一例を(表1)に示す。(表1)は例えば、画素値検査器201の判定結果が「弱いブロック歪み」であり、動きベクトル検査器202の判定結果が「強いブロック歪み」である場合には、「強いブロック歪み」が発生していると判断することを示している。ブロック歪み判定器203はこの(表1)のテーブルサーチを実行することにより、最終的なブロック歪み判定を行う。
Figure 2009044775
なお、この(表1)は動きベクトル検査器202よりも画素値検査器201の判定結果を優先させているが、これは、動きベクトルが本ブロック歪み判定器203の外部、即ち符号化の段階で作成されるため、符号化方式によってはブロック歪みの判定に適さないものが送信されることがあるため、判定の信頼性を高めるために、本ブロック歪み判定器203の内部で判定できる画素値検査器201の判定結果を重視したためである。このように判定の信頼度を向上することで、ブロック歪みを除去する際の画像補正の際に適切な補正を行うことができ、不適切な補正を行うことで生じる画質劣化を抑えることができる。
このブロック歪み判定器203の判定結果は、ブロック歪み除去器108に出力される。ブロック歪み除去器108では、画像メモリ107から画像データを、ブロック歪み検出器109からブロック歪みの検出結果を入力として受け取る。ブロック歪み除去器108では、ブロック歪み検出器109の検出結果を基にして、画像メモリ107から入力された画素に低域通過フィルタを施してブロック歪みを除去する。その動作例を図6を用いて説明する。
図6(a)は、図3(a)と同じ画素を示す模式図である。今、ブロック歪み検出器109により、図6(a)のブロック境界において強いブロック歪みが発生していると判断されたとする。この場合、ブロック境界の2画素に対してフィルタを施すとする。すなわち、図6(a)では、画素c、d、e、fに対してフィルタを施すことになる。またフィルタの強度は、画素d、eには強く作用し、画素c、fには弱く作用する、などとしても良い。として低域通過型フィルタを用いる場合、図7に示すように、フィルタの強度が強ければカットオフ周波数が低く減衰量も大きい。これはタップ数を多くすることで実現できる。図7における特性Aは強いブロックノイズが生じている画素に対して施すフィルタ強度が強いフィルタであり、例えば5タップのフィルタを用いる。また、図7における特性Bは弱いブロックノイズが生じている画素に対して施すフィルタ強度が弱いフィルタであり、例えば3タップのフィルタを用いる。
図8はブロック歪み除去器108に含まれる低域通過型のフィルタの構成例を示し、図8(a)は3タップのものを、図8(b)は5タップのものを、それぞれ示している。また、図8(c)はスイッチを切り替えることで、1つのフィルタでタップ数を切り替えることが可能なものである。
図8において、1081,1082,1083,1084はそれぞれの入力信号に対し所定時間分の遅延を行う遅延器、1085,1086,1087,1088,1089はそれぞれの入力信号に対し所定のフィルタ係数α1,α2,α3,α4,α5を乗算する乗算器、1101は乗算器1085,1086,1087の出力を加算する加算器、1102は乗算器1085,1086,1087,1088,1089の出力を加算する加算器、1090,1091,1092はスイッチである。
スイッチ1090,1091はブロック歪み検出器109が強いブロック歪みである旨を検出した場合にオンとなって図8(c)の回路を5タップの低域通過型フィルタとし、弱いブロック歪みである旨を検出した場合にオフとなって、図8(c)の回路を3タップの低域通過型フィルタとする。また、スイッチ1092はブロック境界付近以外の画素あるいはブロック歪みが無い旨を検出した場合の画素に対しオンとなって、画像メモリ107からの画像データに低域通過型フィルタがかからないように図8(c)の回路をバイパスさせる。
図6(a)は、画素dには5タップの低域通過型フィルタを、画素cには3タップの低域通過型フィルタを施す場合について示している。このような処理を行うことにより、図6(b)のような画素値が得られる。
図6(c)は、図3(b)と同じ画素を示す模式図である。今、ブロック歪み検出器109により、図6(c)のブロック境界において弱いブロック歪みが発生していると判断されたとする。この場合、ブロック境界の1画素に対してフィルタを施すとする。すなわち、図6(c)では、画素d’、e’に対してフィルタを施すことになる。図6(c)は、画素d’に3タップの低域通過型フィルタを施す場合について示している。このような処理を行うことにより、図6(d)のような画素値が得られる。ブロック歪み除去器108で処理を施された画像データは出力画像として出力される。
以上のように、本実施の形態1によるブロック歪み検出方法およびブロック歪み検出装置では、まずブロック境界の画素値の差分値と、ブロック内部の画素値の差分値とを所定値と比較し、その比較結果からブロック歪みの有無とその強度とを検出する。次に、動きベクトルの大きさに基づいて、ブロック歪みの有無とその強度とを検出する。そして、画素値に基づいたブロック歪みの検出結果と、動きベクトルの大きさに基づいたブロック歪みの検出結果とを合わせて、最終的なブロック歪みの有無とその強度とを検出する。
また、本実施の形態1によるブロック歪み除去方法およびブロック歪み除去装置では、ブロック歪みの有無とその強度を検出した後、その強度に応じたフィルタを施すことにより、ブロック歪みの除去を行う。
このような動作により、本実施の形態1によるブロック歪み検出方法およびブロック歪み検出装置は、画素値に基づいたブロック歪みの検出結果と、動きベクトルの大きさに基づいたブロック歪みの検出結果とを合わせて、最終的なブロック歪みの有無とその強度とを検出しているので、従来の画素値だけや動きベクトルだけでは検出できなかったブロック歪みを検出することができる。また逆に、画素値だけや動きベクトルだけの検出結果ではブロック歪みであると判定していた誤検出をなくすことができる。また、本実施の形態1によるブロック歪み除去方法およびブロック歪み除去装置を用いることにより、ブロック歪みの強度に応じたノイズ除去を施すことができるので、画像のボケを最小限に抑えながら確実にかつ誤検出することなく、ブロック歪みを除去することが出来る。
なお、本実施の形態1では、符号化方式としてMPEG−2方式を用いた場合について説明したが、動き補償を用いる符号化方式であれば、MPEG−1,MPEG−4,H.261,H.263等、任意の符号化方式であっても良い。但し、ブロックの大きさ、および動き補償単位の大きさは、符号化方法に応じて異なるものとする。
また、本実施の形態1では、画素値検査器201、動きベクトル検査器202において、ブロック歪みの強度を弱または強の2段階で検出する場合について説明したが、これは3段階以上の所要の複数段階であっても良い。
また、本実施の形態1では、画素値検査器201において、画素b〜gを用いてブロックノイズの有無と強度とを検出する場合について説明したが、これはさらに他の画素を用いて検出しても良い。またさらに少ない画素を用いて検出しても良い。
また、本実施の形態1では、動きベクトル検査器202において、隣接する2マクロブロックの動きベクトルのいずれか一方が所定値よりも大きければブロック歪みが発生すると判定する場合について説明したが、これは他の方法、例えば両者共に所定値よりも大きければブロック歪みが発生すると判定しても良い。
また、本実施の形態1では、ブロック歪み判定器203では、(表1)を用いて最終的なブロック歪みの判定を行うとして説明したが、最終的なブロック歪みの判定方法は、(表1)の組み合わせに限るものではない。
また、本実施の形態1では、ブロック歪み除去器108で用いるフィルタが低域通過フィルタである場合について説明したが、これはブロック歪みを除去するフィルタであれば他のフィルタ、例えばメディアンフィルタや非線形フィルタ等であっても良い。
また、本実施の形態1では、フィルタの種類が中程度のフィルタである場合にはブロック境界の4画素にフィルタを施し、フィルタの種類が強いフィルタである場合にはブロック境界の6画素にフィルタを施す場合について説明したが、フィルタをかける画素の範囲は、本実施の形態1とは異なる範囲であっても良い。
また、本実施の形態1では、水平方向に隣接するブロック境界のブロック歪みを検出、除去する場合について説明したが、垂直方向に隣接するブロック境界についても同様の処理を施すことができる。
また、本実施の形態1では、画素値検査器201において、フレーム間符号化が行われている場合に、画素値を用いてブロック歪みを検出し、動きベクトル検査器202において、動きベクトルを用いてブロック歪みを検出する方法、装置について説明したが、これは画素値検査器201のみを用いてブロック歪みを検出しても良い。特にフレーム内符号化を施されており、動きベクトル情報がないような場合には、画素値検査器201のみを用いてブロック歪みを検出すれば良い。
(実施の形態2)
実施の形態2では実施の形態1と比較して、ブロック歪み除去器108の動作が異なる。従って、ここではブロック歪み除去器108の動作についてのみ説明する。
図9は、本実施の形態2におけるブロック歪み除去器108の構成を示したものであり、ブロック歪み除去器108はフィルタ器501と重み付け平均演算器502とから構成される。
ブロック歪み除去器108には、画像メモリ107から画像データが、ブロック歪み検出器109からブロック歪みの検出結果が、それぞれ入力される。画像メモリ107から入力された画像データは、フィルタ器501と重み付け平均演算器502とに入力される。フィルタ器501では、全てのブロック境界付近の画素にフィルタを施す。これは例えば、ブロック境界に隣接する画素に対しては、5タップの低域通過フィルタを施し、その隣の画素に対しては3タップの低域通過フィルタを施すといった処理である。フィルタ器501の出力は、重み付け平均演算器502に対して出力される。
重み付け平均演算器502には、画像メモリ107から画像データが、フィルタ器501からブロック境界の画素にフィルタを施された画像データが、ブロック歪み検出器109からブロック歪みの検出結果が、それぞれ入力される。重み付け平均演算器502は、ブロック歪みの検出結果に従って、画像メモリ107から入力された画像データと、フィルタ器501から入力された画像データとを重み付け平均して出力する。その様子を図10を用いて説明する。
図10は、ブロック境界付近の画素とその画素値を示した模式図である。図10において、横軸は画素位置を、縦軸は画素値を示している。図10(a)は、画像メモリ107から入力された画像データであり、図10(b)は、フィルタ器501から入力された画像データである。すなわち、図10(b)の画素c〜fは、図10(a)の画素に対して低域通過フィルタを施して生成された画素である。
今、ブロック歪み検出器109では、ブロック歪みの強度を「無」、「弱」、「強」のいずれか1つの歪みとして決定するものと仮定する。ブロック歪み検出器109において、このブロック境界のブロック歪みが「無」として検出された場合には、重み付け平均演算器502は、図10(a)の画像データ、すなわち画像メモリ107から入力された画像データをそのまま出力する。また、このブロック境界のブロック歪みが「弱」として検出された場合には、重み付け平均演算器502は、画素c〜fについて、図10(a)の画像データと図10(b)の画像データとを平均して出力する。すなわち画像メモリ107から入力された画像データとフィルタ器501から入力された画像データとを重み付け平均して出力する。この場合には、画像データは図10(c)のようになる。また、このブロック境界のブロック歪みが「強」として検出された場合には、重み付け平均演算器502は、図10(b)の画像データ、すなわちフィルタ器501から入力された画像データをそのまま出力する。
以上のように、本実施の形態2におけるブロック歪み除去方法およびブロック歪み除去装置では、検出されたブロック歪みの有無とその強度を入力とし、入力画像の全てのブロック境界付近の画素にフィルタを施し、入力画像と、フィルタを施された画像とをブロック歪みの強度に応じて重み付け平均して出力する。
このような動作により、本実施の形態2のブロック歪み除去方法またはブロック歪み除去装置を用いることにより、検出されたブロック歪みの強度に応じてフィルタの組み合わせを変更する必要がなく、一種類のフィルタのみでブロック歪みの強度に応じた除去を行うことができる。これにより、ハードウェア規模等の削減を図ることができる。また、フィルタは1種類でありながら、ブロック歪みの強度に応じて、入力画像とフィルタ画像との重みを変更することから、ブロック歪みの強度に応じたノイズ除去を施すことができ、画像のボケを最小限に抑えながら確実にかつ誤検出することなく、ブロック歪みを除去することが出来る。
なお、本実施の形態2では、ブロック歪みの強度が弱または強の2段階で検出されている場合について説明したが、これは3段階以上であっても良い。また、この場合には、ブロックノイズの強度が強いほど、フィルタ器501から入力された画像データに対する重みを大きくすれば良い。
また、本実施の形態2では、フィルタ器501において、ブロック境界の4画素に対してフィルタを施す場合について説明したが、フィルタをかける画素の範囲は実施の形態2とは異なる範囲であっても良い。
また、本実施の形態2では、水平方向に隣接するブロック境界のブロック歪みを検出、除去する場合について説明したが、垂直方向に隣接するブロック境界についても同様の処理を施すことができる。
(実施の形態3)
図11は、本実施の形態3によるブロック歪み検出方法およびブロック歪み除去方法を実行するブロック歪み検出装置およびブロック歪み除去装置を有するMPEG−2デコーダを示すブロック図である。図において、可変長復号化器102、逆量子化器103、逆DCT器104、加算器105、動き補償器106、画像メモリ107は図1と同様のものである。
本実施の形態3におけるブロック歪み検出装置およびブロック歪み除去装置はこれにさらにブロック歪み除去器108、ブロック歪み検出器709、解像度判定器710を追加したものである。この解像度判定器710はMPEG−2符号列のデコード結果に含まれる解像度データを参照する等によりその解像度がどの範囲に属するかを判定するものである。
可変長復号化器102、逆量子化器103、逆DCT器104、加算器105、画像メモリ107の動作は、実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。ただし、実施の形態3では、可変長復号化器102において、入力符号列から得られる解像度、即ち画素数、の情報を解像度判定器710に対して出力する機能を有する点が、実施の形態1と異なる。
解像度判定器710では、可変長復号化器102から映像の解像度、即ち、画面の水平画素数と垂直画素数が入力される。解像度判定器710では、解像度が所定の解像度以上であるか否かを判定する。そして、その判定結果をブロック歪み検出器709に対して出力する。
次にブロック歪み検出器709の動作について説明する。図12はブロック歪み検出器709の内部構成を示したブロック図である。図12に示すようにブロック歪み検出器709は、画素値検査器801、動きベクトル検査器802、ブロック歪み判定器203から構成される。ブロック歪み検出器709には、画像メモリ107から復号化後の画像データが、可変長復号化器102から動きベクトルが、それぞれ入力され、さらに、解像度判定結果が解像度判定器710から入力される。
画素値検査器801は、画像メモリ107から復号化後の画像データを、解像度判定器710から解像度判定結果を、それぞれ受け取る。画素値検査器801は、解像度判定器710により判定された解像度が低い場合には、実施の形態1における画素値検査器201と同様の動作を行う。即ち、図3(a)において、画素dと画素eとに関して画素値の差分絶対値が所定値TH1よりも大きく、画素bと画素c、画素cと画素d、画素eと画素f、画素fと画素gの画素値の差分絶対値が全て所定値TH2よりも小さければ、画素dと画素eの間にブロック歪みが発生していると判断する。
また、解像度が高い場合には、実施の形態1における画素値検査器201の動作よりも少ない処理量で、ブロック歪みの検出を行う。ここで、処理量を少なくする方法としては、例えばブロック歪みの検出に用いる画素数を減らす方法や、ブロック歪みの検出強度の段階数を減らす等の方法がある。ブロック歪みの検出に用いる画素数を減らす場合には、例えば、実施の形態1では、図3において、画素b〜gを用いて検出する場合について説明したが、これを画素c〜fを用いて検出するようにすれば良い。また、ブロック歪みの検出強度の段階数を減らす場合には、例えば、実施の形態1では画素値を所定値TH1,TH2およびこれより大きい所定値TH1’,TH2’と比較することでブロック歪みを「無」、「弱」、「強」の3段階に分類するようにしたが、これをブロック歪み「有」,「無」の2段階に分類するようにしてもよい。画素値検査器201では、この判定結果をブロック歪み判定器203に対して出力する。
動きベクトル検査器802は、可変長復号化器102から動きベクトルを、解像度判定器710から解像度判定結果を、それぞれ受け取る。動きベクトル検査器802では、解像度判定器710により判定された解像度が低い場合には、実施の形態1における動きベクトル検査器202と同様の動作をする。即ち、動きベクトル検査器802は、動きベクトルの大きさに基づいて、ブロック歪みの有無およびその強度を検出する。これは例えば、所定値TH3、TH4に対して、動きベクトルの大きさが所定値TH3よりも大きければ、強いブロック歪みが発生していると判断し、所定値TH4以上でTH3以下である場合には、弱いブロック歪みが発生していると判断し、所定値TH4以下であればブロック歪みは発生していないと判断する。
また、解像度が高い場合には、実施の形態1における動きベクトル検査器202の動作よりも少ない処理量で、動きベクトルの検査を行う。ここで、処理量を少なくする方法としては、動きベクトルのブロック歪み検出の段階数を減らす、または動きベクトルによるブロック歪みの検出を行わないといった方法がある。
ブロック歪み判定器203は、画素値検査器801から画素値に基づいたブロック歪みの検出結果と、動きベクトル検査器802から動きベクトルの大きさに基づいたブロック歪みの検出結果とを入力として受け取る。ブロック歪み判定器203では、この両者のブロック歪みの検出結果から、最終的なブロック歪みの有無およびその強度を決定する。この動作は、実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。ブロック歪み判定器203の判定結果は、ブロック歪み除去器108に対して出力される。
ブロック歪み除去器108では、画像メモリ107から画像データを、ブロック歪み検出器709からブロック歪みの検出結果を入力として受け取る。ブロック歪み除去器108では、ブロック歪み検出器709の検出結果を基にして、ブロック歪みを除去する。その動作は、実施の形態1または実施の形態2と同様であるので、説明は省略する。
以上のように、本実施の形態3によるブロック歪み検出方法およびブロック歪み検出装置では、まずブロック境界の画素値の差分値と、ブロック内部の画素値の差分値とを所定値と比較し、その比較結果からブロック歪みの有無とその強度とを検出する。次に、動きベクトルの大きさに基づいて、ブロック歪みの有無とその強度とを検出する。この際には、入力映像の解像度によって処理方法を変更し、解像度が高いほど少ない処理量でブロック歪みを検出する。そして、画素値に基づいたブロック歪みの検出結果と、動きベクトルの大きさに基づいたブロック歪みの検出結果とを合わせて、最終的なブロック歪みの有無とその強度とを検出する。
このような動作により、本実施の形態3のブロック歪み検出方法およびブロック歪み検出装置を用いることにより、画素値に基づいたブロック歪みの検出結果と、動きベクトルの大きさに基づいたブロック歪みの検出結果とを合わせて、最終的なブロック歪みの有無とその強度とを検出しているので、従来の画素値だけや動きベクトルだけでは検出できなかったブロック歪みの発生を検出することができる。また逆に、画素値だけや動きベクトルだけではブロック歪みとして誤検出していたものをなくすことができる。
また、本実施の形態3によるブロック歪み除去方法およびブロック歪み除去装置を用いることにより、ブロック歪みの強度に応じたノイズ除去を施すので、画像のボケを最小限に抑えながら確実にかつ誤検出することなく、ブロック歪みを除去することが出来る。また、入力映像の解像度が高いほど少ない処理量でブロック歪みを検出する。すなわち、解像度が低い場合には、復号化処理の処理量は少なく、ブロック歪みの除去処理は多くなり、解像度が高い場合には、復号化処理の処理量は多く、ブロック歪みの除去処理は少なくなり、復号化処理とブロックノイズ除去処理との合計の処理量を抑えることができる。
なお、本実施の形態3では、符号化方式としてMPEG−2方式を用いた場合について説明したが、動き補償を用いる符号化方式であれば、MPEG−1,MPEG−4,H.261,H.263の他、任意の符号化方式であっても良い。但し、ブロックの大きさ、および動き補償単位の大きさは、符号化方法に応じて異なるものとする。
また、本実施の形態3では、入力映像の解像度が高い場合には、画素値検査器801および動きベクトル検査器802の両方で処理量を少なくする場合について説明したが、これはいずれか一方の処理量のみを少なくしても良い。
また、本実施の形態3では、入力映像の解像度が高い、または低いの2段階で、画素値検査器801および動きベクトル検査器802の処理量を切り替える場合について説明したが、この段階数は“2”以上であっても良い。
また、本実施の形態3では、画素値検査器801において、フレーム間符号化が行われている場合に、画素値を用いてブロック歪みを検出し、動きベクトル検査器802において、動きベクトルを用いてブロック歪みを検出する方法、装置について説明したが、これは画素値検査器801のみを用いてブロック歪みを検出しても良い。特にフレーム内符号化を施されており、動きベクトル情報がないような場合には、画素値検査器801のみを用いてブロック歪みを検出すれば良い。
さらに、上記実施の形態1ないし3では、ブロック同士の境界におけるブロック歪みを検出,除去するようにしたが、これはブロック同士の境界でありかつ動き補償単位、即ちマクロブロック同士の境界でもあるブロック間・動き補償単位間境界におけるブロック歪みを検出,除去するようにしても良く、これら実施の形態と同様の効果が得られる。
以上のように、本発明は、動き補償を用いる符号化方式により符号化された画像の符号列を復号する際に有用であり、画像のボケを最小限に抑えながら、確実にかつ誤検出することなく、ブロック歪みを除去する場合に適している。
本発明の実施の形態1を説明するためのブロック図 本発明の実施の形態1におけるブロック歪み検出器を説明するためのブロック図 ブロック歪みを説明するための模式図 本発明の実施の形態1における画素検査器の検出動作を説明するためのフローチャートを示す図 本発明の実施の形態1における動きベクトル検査器の検出動作を説明するためのフローチャートを示す図 本発明の実施の形態1におけるブロック歪みを除去する動作を説明するための模式図 低域通過フィルタの特性を示すフィルタ特性図 本発明の実施の形態1におけるブロック歪み除去器を構成する3タップおよび5タップの低域通過フィルタの構成例を示す図 本発明の実施の形態2におけるブロック歪み除去器の構成例を示すブロック図 本発明の実施の形態2におけるブロック歪みを除去する動作を説明するための模式図 本発明の実施の形態3を説明するためのブロック図 本発明の実施の形態3におけるブロック歪み検出器の構成例示すブロック図
符号の説明
102 可変長復号化器
103 逆量子化器
104 逆DCT器
105 加算器
106 動き補償器
107 画像メモリ
108 ブロック歪み除去器
109 ブロック歪み検出器
201 画素値検査器
202 動きベクトル検査器
203 ブロック歪み判定器
501 フィルタ器
502 重み付け平均演算器
709 ブロック歪み判定器
710 解像度判定器
801 画素値検査器
802 動きベクトル検査器
1081 遅延器
1082 遅延器
1083 遅延器
1084 遅延器
1085 乗算器
1086 乗算器
1087 乗算器
1088 乗算器
1089 乗算器
1090 スイッチ
1091 スイッチ
1092 スイッチ
1101 加算器
1102 加算器

Claims (2)

  1. 画像を複数の画素からなるブロックに分割して符号化して生成された符号列を復号化して得られる復号化画像に含まれるブロック歪みを除去するブロック歪み除去方法であって、
    ブロック境界におけるブロック歪みの強度を判定する第1の判定ステップと、
    前記第1の判定ステップにおける第1の判定結果を用いてブロック歪み除去の要否を判定する第2の判定ステップと、
    前記第2の判定ステップにおける第2の判定結果がブロック歪み除去が必要であることを示すとき、前記第1の判定結果を用いて選択されたフィルタを用いてブロック歪みの除去を行うブロック歪み除去ステップとを含み、
    前記第1の判定ステップにおいて、
    前記ブロック境界に隣接するブロックに対応する動きベクトルの情報を用いてブロック歪みの強度を判定し、
    前記第2の判定ステップにおいて、
    前記ブロック境界の付近に位置し、且つ同じブロック内に属する複数の画素に対応する各画素値の差分の絶対値がしきい値よりも大きい場合に、ブロック歪み除去を不要と判定する、
    ことを特徴とするブロック歪み除去方法。
  2. 画像を複数の画素からなるブロックに分割して符号化して生成された符号列を復号化して得られる復号化画像に含まれるブロック歪みを除去するブロック歪み除去装置であって、
    ブロック境界におけるブロック歪みの強度を判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段における第1の判定結果を用いてブロック歪み除去の要否を判定する第2の判定手段と、
    前記第2の判定手段における第2の判定結果がブロック歪み除去が必要であることを示すとき、前記第1の判定結果を用いて選択されたフィルタを用いてブロック歪みの除去を行うブロック歪み除去手段とを備え、
    前記第1の判定手段は、
    前記ブロック境界に隣接するブロックに対応する動きベクトルの情報を用いてブロック歪みの強度を判定し、
    前記第2の判定手段は、
    前記ブロック境界の付近に位置し、且つ同じブロック内に属する複数の画素に対応する各画素値の差分の絶対値がしきい値よりも大きい場合に、ブロック歪み除去を不要と判定する、
    ことを特徴とするブロック歪み除去装置。
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