JP3698158B2 - ポストフィルタ及びポストフィルタ処理方法並びに映像信号復号化装置 - Google Patents

ポストフィルタ及びポストフィルタ処理方法並びに映像信号復号化装置 Download PDF

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Description

この発明は、映像信号を復号化する復号化装置において適用されるポストフィルタに関しており、例えば携帯電話等の携帯端末やTV電話システム等の映像表示装置において、符号化時に生じるブロック歪みの低減ないしはその除去に対して、その真価を発揮し得る技術である。
多くのビデオ圧縮規格、例えば、ITU−T H.263、MPEG(Motion Picture Experts Group)1、MPEG2、MPEG4などでは、画像をいくつかの小さいブロックに分けて圧縮を行うため、圧縮率が大きくなるにつれて、ブロックの境界が目立つというブロック歪みが発生する。このブロック歪みを解決するために、幾つかの解決方法が提案されている。
例えば、ブロック境界に発生するブロック歪みを、動き補償の情報を基にしてフィルタリングを行うと言う技術が、下記特許文献において、提案されている。
更に、フィルタ判定に際して、ブロック境界隣接8画素を使用して判定処理を行う技術が、下記非特許文献において、提案されている。
特開2002−330436号公報(第1−24頁、図1) ITU−T、「ISO/IEC14496−2:2001」、2001年7月、p.449−451
しかしながら、従来の技術においては、動きベクトルを利用し多段の判定フローを用いているため、演算量が多くなると言う問題点がある。そして、演算量が多いため、その様な演算処理を電子回路で実現することを考えると、勢い、回路規模が大きくならざるを得ないと言う問題点も生じる。この点は、特に、上記の特許文献1における技術において、顕著である。
更に、上記の非特許文献1における様な提案においては、フィルタ判定に際して多くの隣接画素を判定要素とするので、判定処理及びフィルタ処理のための演算量が多いと言う問題点がある。また、演算量が多いと必然的に消費電力が増大することとなる。消費電力の増大は特に、携帯端末等のバッテリ容量の小さな機器においては大きな問題点となる。
本発明は、上述の様な懸案事項を解消するためになされたものであり、演算量を少なくすることより回路規模を小さくすることと、消費電力を低減することを目的とする。
本発明のポストフィルタは、
ブロック単位で符号化処理された映像信号を復号し、当該復号した信号を復号映像信号として出力する復号化回路の後段に配置されるポストフィルタであって、
ブロック境界におけるブロック歪みの発生を判定する判定器を備え、
前記復号映像信号に含まれる、第N−1番目のブロックと第N番目のブロックとがブロック境界を挟んで隣接し、当該第N−1番目のブロック内にあり、当該ブロック境界に最も近い画素cの画素振幅値をC、前記第N番目のブロック内にあり、前記ブロック境界を挟んで前記画素cに隣接する画素dの画素振幅値をD、前記画素cと前記画素d結ぶ延長線上にあって、前記画素cに隣接し、前記第N−1番目のブロック内にある画素bの画素振幅値をB、前記画素dに隣接し、前記第N番目のブロック内にある画素eの画素振幅値をE
前記延長線上における前記ブロック境界の位置をx=0、前記第N番目のブロック内をx>0、前記第N−1番目のブロック内をx<0としたとき、
前記ブロック境界においてブロック歪みが発生していると判定した場合、
以下の式に基づいて、前記画素b、c、d、eの画素振幅値をYと補正すること
を特徴とするポストフィルタである。
Figure 0003698158

Figure 0003698158
ただし、α1、α2、βは、α1−α2=2βを満足する実数、γ、λは予め定めた定数
本発明のポストフィルタは、
ブロック単位で符号化処理された映像信号を復号し、当該復号した信号を復号映像信号として出力する復号化回路の後段に配置されるポストフィルタであって、
ブロック境界におけるブロック歪みの発生を判定する判定器を備え、
前記復号映像信号に含まれる、第N−1番目のブロックと第N番目のブロックとがブロック境界を挟んで隣接し、当該第N−1番目のブロック内にあり、当該ブロック境界に最も近い画素cの画素振幅値をC、前記第N番目のブロック内にあり、前記ブロック境界を挟んで前記画素cに隣接する画素dの画素振幅値をD、前記画素cと前記画素d結ぶ延長線上にあって、前記画素cに隣接し、前記第N−1番目のブロック内にある画素bの画素振幅値をB、前記画素dに隣接し、前記第N番目のブロック内にある画素eの画素振幅値をE
前記延長線上における前記ブロック境界の位置をx=0、前記第N番目のブロック内をx>0、前記第N−1番目のブロック内をx<0としたとき、
前記ブロック境界においてブロック歪みが発生していると判定した場合、
以下の式に基づいて、前記画素b、c、d、eの画素振幅値をYと補正すること
を特徴とするポストフィルタである。
Figure 0003698158

Figure 0003698158
ただし、α1、α2、βは、α1−α2=2βを満足する実数、γ、λは予め定めた定数
この様に構成することにより、ブロック境界での補間処理を滑らかにすることが可能となる。
実施の形態1.
以下、本発明を図示した実施形態に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る映像信号復号化装置の構成を模式的に示すブロック図である。尚、本発明の各実施の形態1〜10においては、その便宜上、映像信号復号化装置のビデオ圧縮規格として、MPEG4規格を使用した一例について記載する。但し、本発明の主題は、ブロック単位で映像信号を符号化することで得られた符号化映像信号を復号化する映像信号復号化装置であれば、その様な全てのものに適用可能である。その様な装置としては、例えば、MPEG1、MPEG2、H.263等のビデオ圧縮規格を使用する映像信号復号化装置がある。
図1に示す通り、映像信号復号化装置の主要部は、大別して、復号化回路100と、その後段ないしは出力側に配置されるポストフィルタ109とから成る。特に、本実施の形態の中核部を成すポストフィルタ109は、復号化回路100から出力される復号映像信号に対して特定のフィルタ判定を施した上で、当該入力復号映像信号に対してブロック歪みを低減ないしは除去するフィルタ処理(補間処理)を実行する。この様なポストフィルタ109の機能は、後述される。
始めに、復号化回路100の構成・動作について記載する。入力バッファ101は、MPEG4のエレメンタリ・ストリームを受信して蓄える。その上で、入力バッファ101内に蓄えられたエレメンタリ・ストリームは可変長復号器102に送られて可変長復号され、その結果、可変長復号器102は、係数データ、動きベクトルデータ等のデータを出力する。可変長復号器102の出力の内、係数データは、逆量子化器103に送られて逆量子化される。そして、逆量子化器103は、その出力を、逆DCT器104の入力として送信する。更に、逆DCT器104は、逆DCT変換を行い、フレーム画像(フレーム内符号化画像、フレーム間予測符号化画像、双方向予測符号化画像)を生成・出力する。その結果、このフレーム画像が、画像を合成する加算器105に与えられる。他方、動きベクトルデータは、動き補償器108に送られる。
上記フレーム画像がフレーム内符号化画像の場合には、加算器105は、このフレーム画像をそのまま復号映像信号としてポストフィルタ109に出力する。他方、上記フレーム画像がフレーム間予測符号化画像又は双方向予測符号化画像の場合には、動き補償器108の出力と逆DCT器104の出力とが加算器105において加算され、加算器105は、その加算結果を、復号映像信号として、ポストフィルタ109に出力する。又、復号映像信号は、復号化回路100内部の前フレームメモリ106と現フレームメモリ107とにも、入力される。
前フレームメモリ106は、現在復号化している画像よりも1つ手前のフレームの画像を保存しており、現フレームメモリ107は、現在復号化している画像を保存している。そして、前フレームメモリ106の出力と現フレームメモリ107の出力とは共に動き補償器108の入力に与えられており、逆DCT器104の出力がフレーム間予測符号化画像又は双方向予測符号化画像の場合には、動き補償器108において、前フレームメモリ106の出力と可変長復号器102からの動きベクトルとを使う順方向の予測、現フレームメモリ107の出力と可変長復号器102の動きベクトルとを使った逆方向の予測、更には、双方向の予測が成された、動き補償フレーム画像が、加算器105に入力される。
MPEG4規格では、図2に示す様に、映像信号をマクロブロックに分割し、更に細分化されたブロック単位でデータ圧縮をする。そのため、MPEG4規格に基づきデータ圧縮されて符号化されたデータを復号化して得られた復号映像信号には、符号化される前の映像信号には存在しなかったブロックの境界が目立つブロック歪が生ずることが多い。そのため、復号映像信号は、復号化回路100の後段に配置されたポストフィルタ109によりブロック歪みが低減ないしは除去された表示映像信号に変換され、更に、表示バッファ110により標準的な映像信号に変換された上で、表示装置(図示せず)等に送出されることが多い。
次に、中核部を成すポストフィルタ109の構成・動作について記載する。ポストフィルタ109は、例えば、図3に示すようなブロック境界におけるブロック境界前後の画素値B、C、D、Eを用いてブロック歪みの判定およびフィルタ処理を行う。ポストフィルタ109が、(i)復号映像信号に含まれるブロック境界の前後における各2画素の画素値(図3のB、C、D、E、計4個の画素値)に基づいてブロック境界においてブロック歪みが発生しているか否かを判定し、当該判定結果を出力するフィルタ判定器111と、(ii)フィルタ判定器111からブロック歪みが発生しているとの判定結果を受信するときには、ブロック境界前後の各2画素値(図3のB、C、D、E、計4個の画素値)に基づいて復号映像信号に対するフィルタ処理を行って、フィルタ処理後の映像信号を表示映像信号として出力する(第1)フィルタ(以下、フィルタAと称す)112とを備える。
即ち、加算器105の出力である復号映像信号は、フィルタ判定器111及びフィルタA112の両入力として、ポストフィルタ109に与えられる。尚、フィルタ判定器111における判定方法ないしは判定処理動作については後述する。フィルタ判定器111が後述する判定方法によってブロック歪みが発生しているとの判定した場合には、フィルタ判定器111は、フィルタA112に対して、フィルタ処理の実行を指令するON信号である制御信号を送信する。これに対して、ブロック歪みは発生していないと判定した場合には、フィルタ判定器111は、フィルタA112に対して、フィルタ処理の非実行を指令するOFF信号としての制御信号を送信する。フィルタA112は、このフィルタON信号の指令に応じて、復号映像信号からブロック歪みを低減ないしは除去する(第1)フィルタ処理(その詳細は後述する)を実行し、ブロック歪みが低減ないしは除去された表示映像信号を表示バッファ110に出力する。他方、制御信号がOFFの時には、フィルタA112は、ブロック歪みを低減ないしは取り除くフィルタ処理を行わず、入力された復号映像信号をそのまま表示復号映像信号として表示バッファ110に出力する。
ポストフィルタ109の役割は、ブロック境界に発生するブロック歪みを低減ないしは除去することである。ここで、「ブロック歪み」とは、ブロック境界前後における画素の振幅値(以下、1画素の振幅値を「画素値」と称す)の間に、段差状の差が生じるものである。
先ず、ブロック境界の周辺の画素値、即ち、ブロック境界前後における各2画素の画素値(計4個の画素値)の各々を、図3に示す様に、あるブロック境界の直前の画素cの画素値C、画素cよりも一つ手前の画素bの画素値B、当該ブロック境界の直後の画素dの画素値D、画素dよりも一つ後の画素eの画素値Eと、それぞれ定義する。ここで、「画素値」とは、輝度、色差信号、若しくは、RGB値等である。
本実施の形態においては、ブロック境界において、ブロック歪みが発生している場合と、画像本来の境界とを区別するために、常にフィルタ処理を実行するのではなくて、図1のフィルタ判定器111において、ブロック歪みは発生しているか否かの判定を行う。そこで、フィルタ判定器111は、ブロック境界周辺の画素の画素値B〜Eを利用して、境界前後の両画素値B及びC間の差がブロック歪みであるのか、それともブロック歪みではないのかの判定を行う。元の映像信号をブロック単位に分割した場合に、偶然、ブロック境界に、画素値の境界が生じる場合がある。このとき、一般に、境界前後における両画素値の差は相対的に大きな値であると、つまり、大きな色の変化があるものと考えられる。しかし、情報量不足により発生するブロック歪みは、元々画素値的には連続的に変化しているところに擬似的にエッジが発生することであるので、ブロック歪みとなっている場合におけるブロック境界前後の両画素値差の絶対値は、元画像が持っている境界画素値の差の絶対値よりも小さいと、考えられる。そこで、斯かる点に着眼して、フィルタ判定器111は、ブロック境界前後の両画素値差の絶対値が所定の値(以下、「第1のしきい値」と称する)未満になる場合に、ブロック歪み有りと判定する。
フィルタ判定器111におけるフィルタ判定処理の一例を、図4のフローチャートに示す。ここで、フィルタ処理判定のための上記第1のしきい値をKで表すものとする。このとき、フィルタ判定器111は、図4のステップ201において、
Figure 0003698158
式(1)で与えられる第1演算式に基づき、当該ブロックの境界に画素値の差が有るか否かの判定を行う。
本ステップ201において第1演算式の成立が認められ、フィルタ判定器111が画素値の差有りと判定した場合、フィルタ判定器111は、更に次のステップ202aにおいて、
Figure 0003698158
式(2)で与えられる第2演算式の成立の有無を評価して、ブロック歪みであるか否かを判定する。そして、第2演算式の成立が認められると、フィルタ判定器111はブロック歪み有りと判定して、フィルタA112に対してON信号を送信する。
ここで、第1のしきい値Kについて述べる。偶然にブロック境界に画素値の境界が重なったとき、第1のしきい値Kの値が十分大きいと、この本来あるべき画素の境界までブロック歪みと判定してしまう。発明者の実験によれば、画素値が8bit(256階調)で与えられるときに、K=10乃至K=40程度の範囲内の値にしきい値Kを設定した場合に、ブロック歪みの低減効果が得られ、且つ、輪郭部のなまりが少なく、良好な結果が得られた。
フィルタ判定器111は、図4に示す様に、式(2)(第2演算式)を判定の条件にしている。これは、符号化時に割り当てられた情報量が少ない場合、復号化されたブロックはブロック境界周辺の情報が欠落する可能性が高く、ブロック歪みとなっている場合に式(2)を満たす場合が殆どであるからである。他方、式(1)は満たすが式(2)を満たさない場合、これは、元の映像信号に含まれる画素境界である場合が殆どである。例えば、縞模様の場合である。この効果により、ブロック歪み判定の精度を向上することが可能となる。尚、図4に示される式(1)及び式(2)の判定順序ないしはステップ201,202aを、入れ替えても良い。
この様に、式(2)の成立によってブロック歪み有りと判定すること、即ち、段差状の変化を検出することは、非常に有効である。
上記記載においては、段差状の変化を検出するための判断を、式(2)により行ったが、画素値がデジタル値である以上、1階調の差を以って画素値に差が有ると判定するのは問題がある。よって、式(2)を、式(3)の様に置き換えることも可能である。この場合には、式(3)が第2演算式と定義される。
Figure 0003698158
但し、式(3)中の第2のしきい値Lは第1のしきい値Kに比べて十分に小さな値、例えば、L=2とする。この様に式(2)を置き換えても発明の効果が変わらないことが、発明者の実験で明らかになっている。式(1)と式(3)とを用いた場合のフローチャートを図5に示す。図5は、図4のフローチャートにおけるステップ202aがステップ202となっている点が異なる。
次に、フィルタA112におけるフィルタ処理の具体例について、記載する。ここでは、フィルタA112が有するフィルタ処理は、図6の様に定められている。即ち、図6に示されるフィルタ処理は、式(4)を用いた直線補間を行っている。
Figure 0003698158
図6に示される通り、フィルタA112は、画素値B、C、D、Eを直線補間するフィルタである。ここで、Yは、新しい画素値に対応する。即ち、図6におけるC1、D1に対応するものであり、x=−0.5のときY=C1であり、x=0.5のときY=D1となる。
以上の様に、本実施の形態においては、ブロック境界前後の各2画素(計4画素分)の画素値を用いて、(I)段差状であるか否かと画素値の差の大きさとからブロック歪みの有無を判定し、(II)更に、境界部の各1画素の画素値C、Dを直線補間により修正することで、フィルタ処理を行っている。この様な構成のため、本実施の形態によれば、演算量が少なく且つ画像劣化の少ないポストフィルタを得ることが出来る。
ここで、下記の表1及び表2を用いて、本実施の形態で説明したフィルタの実測値について説明する。表1は、フィルタ処理時間の計測を行った環境を示しており、また、MPEG4、画面サイズQVGA(320画素×240ライン)を使用した。表2は、計測時間を示す。なお、表2の計測時間には、ビットレート384kbpsによるフレームレート15fpsのデコード時間を含む。
表2より、2画素判定・2画素フィルタは、従来例よりも遙かに少ない演算時間ですむことがわかる。また、フィルタが無い場合と比較して、大きな画質改善の効果が見られた。
Figure 0003698158
Figure 0003698158
なお、本実施の形態では、フィルタ判定器111からON/OFF信号をフィルタA112に対し出力し、受信した信号に基づいてフィルタA112でのフィルタ処理の有無を判定しているが、図7に示すように、フィルタA112でフィルタ処理を行い、フィルタ判定器111からの切り替え信号に応じて、フィルタA112からの出力か、復号映像信号115のいずれかを選択するような構成としても良い。以下の実施の形態においても、図7に示すようにポストフィルタ109を構成しても良い。
実施の形態2.
本実施の形態2は、実施の形態1におけるフィルタA112の補正手法を改善するものであり、その他の点では相違はない。従って、本実施の形態では、図1及び図5を援用する。即ち、本実施の形態の特徴点は、図8に示す様に、ブロック境界前後の各2画素(計4画素分)の画素値に対して所定の関数を用いた平滑補間処理を行うことによって、ブロック境界前後の各2画素値を滑らかに補間する様に変更した点にある。
ここで、図8においては、式(5)及び式(6)を用いて補間が行われている。
Figure 0003698158
Figure 0003698158
ここで、式(5)及び式(6)においては2のべき乗を用いているが、自然数であっても有理数、無理数のべき乗でも良い。但し、0より大きな数でなければならない。
Figure 0003698158
Figure 0003698158
Figure 0003698158
式(5)及び式(6)の一部を、式(7)の様に定義する。又、実施の形態1の様に直線補間を行う場合における補間直線の最大の傾きはフィルタ判定値K/3なので、式(8)を定義する。このとき、式(7)は、原点を通る単調増加の関数で且つ式(9)であれば良い。これらの条件を満たす様に設計すれば、実施の形態2におけるフィルタA112の補間式を設定することが出来る。つまり、実施の形態2におけるフィルタA112の補間式は、下記の式(10)及び式(11)で与えられるものであっても良い。
Figure 0003698158
Figure 0003698158
式(5)、式(6)、式(7)、式(10)、及び式(11)におけるλは、式(9)を満たす必要があるが、発明者の実験により、λ=0.1乃至λ=0.01程度の範囲内値に設定するのが良いことが判っている。
この様に構成することにより、ブロック境界での補間処理を滑らかにすることが可能であり(平滑化補間処理)(図8に示す4個の修正後の画素値B1〜E1を参照)、画質向上が可能となる。しかも、図5に示されたポストフィルタ109の判定フローを変更すること無く、フィルタの画質調整を簡易に行うことが可能である。
実施の形態3.
実施の形態3の特徴点は、実施の形態1又は2における映像信号復号化装置における、ポストフィルタ109内の、フィルタ処理を行うか否かを判定するフロー(図5参照)を変更した点にある。従って、本実施の形態においても、図1の両回路100及び110の構成・動作を援用する。
ここでは、ポストフィルタ109の構成は、図1に代わって、図9に示される通りとなる。即ち、図9においては、ポストフィルタ109のフィルタは、(i)フィルタ判定器111aが出力するON信号の受信に応じてブロック境界前後各2画素値に基づいて復号映像信号に対する第1フィルタ処理を行うフィルタA112と、(ii)フィルタ判定器111aが出力するON信号の受信に応じてブロック境界前後各2画素値に基づいて復号映像信号に対する第2フィルタ処理を行うフィルタB113とを有している。これらのフィルタの内で、フィルタA112は、実施の形態1におけるフィルタA(図1)に相当するものである。従って、フィルタB113の追加に、本実施の形態の特徴があると言える。そのため、ポストフィルタ109は、フィルタ判定器111aが出力する切り換え信号に応じて第1及び第2フィルタ112,113の出力を切り換える切り換え器114を、更に備えている。詳細は、次の通りである。
先ず、加算器105から出力された復号映像信号は、フィルタ判定器111a、フィルタA112、及びフィルタB113に入力される。尚、フィルタ判定器111aにおける判定方法は後述される。
(I)フィルタ判定器111aが入力復号映像信号に基づきブロック歪みが発生していると判定した場合は、フィルタ判定器111aは、フィルタA112に対して、そのフィルタ処理を行う様に指令するフィルタ動作ON信号(制御信号)を出力する一方、フィルタB113に対しては、そのフィルタ処理を行わない様に指令するフィルタOFF信号(制御信号)を送信する。と同時に、フィルタ判定器111aは、フィルタA112の出力を表示復号映像信号として出力する様に指令する切り換え信号を、切り替え器114に送信する。その結果、切り替え器114は、フィルタA112の出力側に切り替えられる。この様にして、ブロック歪みを低減ないしは除去された表示復号映像信号が、フィルタA112の出力端及び切り替え器114を介して、表示バッファ110に出力される。
(II)他方、フィルタ判定器111aが入力復号映像信号に基づきブロック歪みが発生していると判定した場合、フィルタ判定器111aは、フィルタA112に対して、そのフィルタ処理を行わない様に指令するフィルタOFF信号を送信し、逆にフィルタB113に対しては、そのフィルタ処理を行う様に指令するフィルタON信号を送信すると共に、フィルタB113の出力を最終復号映像信号として出力する様に指令する切り換え信号を、切り替え器114に送信する。その結果、切り替え器114は、その切り替え端子をフィルタB113の出力端側に切り替える。よって、復号映像信号は、フィルタB113によって第2フィルタ処理を施された上で、表示映像信号として、表示バッファ110に送られる。
(III)これに対して、フィルタ判定器111aが、ブロック歪みが発生していないと判定した場合には、フィルタ判定器111aは、フィルタA112にフィルタOFF信号を、フィルタB113にフィルタOFF信号をそれぞれ送り、切り替え器114をフィルタA側に切り替える。この場合、切り替え器114がフィルタA112及びフィルタB113のどちらの出力端をその出力端と接続していても、フィルタA112及びフィルタB113の何れの側でもフィルタ処理を行わないので、ポストフィルタ109への入力時の信号と同じ内容を有する復号映像信号が、そのまま、切り替え器114の入力として与えられる。従って、フィルタ処理を行わない場合においては、復号映像信号がそのまま、表示復号映像信号として、表示バッファ110に送られる。なお、図9に示したポストフィルタを、図7に示したように、フィルタA112からの出力か、フィルタB113からの出力か、復号映像信号115のいずれかを選択するような構成としても良い。
図10は、フィルタ判定器111aにおける判定処理動作を示すフローチャートである。先ず、フィルタ判定器111aは、ステップ201において、ブロック境界画素C、Dが式(1)を満たさないと判定した場合、当該ブロック境界画素値C、D間の差はブロック歪みとは見なさず、その結果、フィルタ処理をしないと判定し、両フィルタ112,113にOFF信号を送信する。この場合、フィルタ判定器111aが出力する切り換え信号が、両フィルタ112,113の出力の何れを指令していても、結果は同じであることは上記の通りである。
次に、フィルタ判定器111aは、ステップ202において、当該ブロック境界4画素値B、C、D、Eが式(1)を満たす場合で且つ式(3)を満たさない場合、新たにフィルタB113において第2フィルタ処理を行うことに決定し、一方のフィルタB113に対してのみフィルタON信号を送信すると共に、フィルタB113の出力への切り換えを指令する切り換え信号をも出力する。尚、フィルタB113におけるフィルタ処理については、後述する。これに対して、当該ブロック境界4画素値B、C、D、Eが式(1)且つ式(3)を共に満たす場合には、フィルタ判定器111aは、前述した実施の形態1ないしは実施の形態2と同様の第1フィルタ処理をフィルタA112において実行させる旨を、判定・決定し、そのための既述したフィルタON信号・フィルタOFF信号・切り換え信号を、それぞれ、フィルタA112、フィルタB113及び切り換え器114に送信する。
図10のステップ205において、フィルタB113は、図11に例示する様なフィルタ処理を行う。このフィルタ処理は、式(5)及び式(6)、若しくは、式(10)及び式(11)で与えられる補間処理を行うものである。ここで、これらの関数は、実施の形態2において述べた条件を満たす関数であれば良い。但し、実施の形態3においては、フィルタA112及びフィルタB113は共に、同じ関数を用いて補間処理を実行する。つまり、フィルタA112で式(5)及び式(6)を用いて第1フィルタ処理を行った場合には、フィルタB113においても、式(5)及び式(6)で規定される第2フィルタ処理を実行する。
この様に構成することにより、ブロック境界での処理をより滑らかにすることが可能であり、画質の一層の向上化を図ることが可能となる。しかも、ポストフィルタ109の判定フローにおいて大幅に演算量が増えるわけではないので(図10参照)、少量の演算量増加で以ってフィルタ性能のより一層の向上化を実現することが出来ると言う利点も得られる。
実施の形態4.
本実施の形態4の特徴点は、実施の形態3におけるフィルタA112、フィルタB113の関数として、互いに別の関数を使用する点にある。
例えば、フィルタA112においては式(5)及び式(6)を使用し、フィルタB113においては、式(10)及び式(11)を使用する。あるいは、この反対の使用関係でも良い。
この様に構成することにより、フィルタを柔軟に設計することが可能となる。すなわち、フィルタ112が行う処理とフィルタ113が行う処理とが同じであっても相違しても良く、互いの処理内容は独立した関係である。
実施の形態5.
本実施の形態の特徴点は、ポストフィルタ109におけるフィルタが、「フィルタ処理において用いる演算式の内で、ブロック境界前後各2画素値の各々の位置データを変数とする関数式に関して各位置データ毎に予め計算された4値より成るデータテーブル」を有しており、このデータテーブルを位置データ毎に参照することにより、当該フィルタ処理を実行する点にある。即ち、実施の形態5は、実施の形態1乃至4の何れかにおけるフィルタ処理の演算をテーブル参照で簡略化した点を、その特徴とする。
Figure 0003698158
実施の形態1乃至4の各々において、ブロック境界からの距離xは、式(12)の様に固定されているので、フィルタ処理において用いる演算式の内で、ブロック境界からの距離xに関する項(f(x))を予め計算しておいて、その距離x毎の算出値をテーブルデータとして構成することが可能である。この様なテーブルデータをフィルタA112、フィルタB113内に予め格納させておけば、当該フィルタは、そのフィルタ処理実行の際に、上記のテーブル内のデータを参照することで当該距離xに関する項f(x)の演算を改めて行うことが無くなり、距離xに関しないその他の演算部分、即ち、画素値の差などの和差積の演算のみでフィルタ処理を行うことが可能となる。
例えば、式(5)及び式(6)を用いる場合においては、式(7)の部分がテーブル化され、そのテーブルは図12に示す様に構成される。尚、図12においては、式(7)でλ=0.1としており、且つ、式(7)の演算結果を小数点第3位で四捨五入して得られる値をテーブルデータとしている。又、画素値は正数なので、図12のテーブルでは小数を用いているが、一般に、フィルタ処理を行う演算装置にはビットシフト機能があるので、図12のテーブルの値を2のべき乗倍して、最終演算結果をビットシフトにより求めることも可能である。又、実施の形態1への本実施の形態の適用においては、式(4)における関数部分f(x)=x/3の各距離x毎のデータがテーブル化される。
この様なテーブル参照構成により、フィルタ内のフィルタ処理時の演算量を減らすことが可能となるので、CPU等から構成されるフィルタ内の演算部への負担が軽減されるため、消費電力の削減化を図ることが可能となる。しかも、演算量減少化の利点は、回路を小規模化することにも貢献し得る。
実施の形態6.
本実施の形態の特徴点は、フィルタ判定器が、復号化回路より出力される符号化パラメータに基づいて、しきい値を設定する点にある。
即ち、実施の形態1乃至5の各々においては、フィルタ処理判定のためのしきい値Kは、復号化に先立って決定される一定値である。これに対して、実施の形態6においては、図13のブロック図に示す様に構成することで、可変長復号器102aからポストフィルタ109aに対して符号化パラメータを入力として与えられる様に拡張している。
ここで、符号化パラメータとは、映像信号を、例えばMPEG4の方式で以って符号化する場合において、その符号化の工程を特徴づける量である。符号化パラメータには、量子化パラメータQp、イントラブロック/インターブロック比率等がある。その内、イントラブロック/インターブロック比率とは、マクロブロックをイントラマクロブロックとして符号化した数とインターマクロブロックで符号化した数との比であり、イントラブロック/インターブロック比率が大きいときと言うのは、イントラマクロブロックが多いということであり、このとき符号量が多くなる。つまり、イントラブロック/インターブロック比率も符号化を特徴づける量として取り扱うことが可能である。以下では、記載の便宜上、符号化パラメータの一例として、量子化パラメータQp(以下、Qpと記載する)を用いることとする。尚、MPEG4においては、Qpは、1から31までの範囲内の値を取る。
Qpが大きいとき、符号器で量子化される場合、その符号量が小さくなる。割り当てられた符号量が小さい場合、復号化すると、ブロック歪みが発生する可能性が非常に大きい。他方、Qpが小さいとき、符号器で量子化されるとき、その符号量が大きくなり、ブロック歪みが発生しにくい。
つまり、Qpに応じてフィルタ判定しきい値をコントロールすることによって、適応的にポストフィルタを適用することが可能となる。ポストフィルタ109aの構成例を、図14又は図15に示す。これらの構成例は、それぞれ、図1又は図9におけるフィルタ判定器111又はフィルタ判定器111aに対して、符号化パラメータを新たな入力として与えたものである。フィルタ判定器111b又は111cにおけるフィルタ判定フローチャートを、それぞれ、図16又は図17に示す。
図16又は図17の一例においては、実施の形態1乃至実施の形態5の各々における式(1)は、式(13)に置き換えられている。
Figure 0003698158
この様に変更することにより、符号量に合わせた適応的なフィルタ処理を実現することが可能となる。
なお、図14に示したポストフィルタを、図7に示したように、フィルタA112からの出力か、復号映像信号115のいずれかを選択するような構成としても良く、また、図15に示したポストフィルタを、フィルタA112からの出力か、フィルタB113からの出力か、復号映像信号115のいずれかを選択するような構成としても良い。
実施の形態7.
本実施の形態の特徴点は、フィルタ判定器が、外部から入力される制御値に基づいて、既述のしきい値を設定する点にある。外部から入力される制御値とは、例えば、ユーザにより設定された値等である。
実施の形態1乃至5の各々におけるフィルタ処理判定のための第1のしきい値Kは、復号化に先立って予め決定される一定値である。これに対して、実施の形態7では、この第1のしきい値Kを外部から入力される制御値に基づいて変更可能にしている。
実施の形態7における装置全体構成を、図18に示す。ポストフィルタ109bは、新たに外部からの制御を受ける。ポストフィルタ109bの詳細構成例を、図19又は図20に示す。これらの構成例は、各々、図1又は図9におけるフィルタ判定器111又はフィルタ判定器111aに対して、外部からの制御を新たな入力として与えたものである。
この外部からの制御量を、外部制御値αと定義する。又、新たなフィルタしきい値を、しきい値Th_iと定義する。
Figure 0003698158
Figure 0003698158
外部制御値αに基づくフィルタしきい値の更新方法としては、例えば、式(14)又は式(15)を適用することが出来る。ここで、式(14)においては、外部制御値αは、元々固定値として定められていたしきい値Kを調整する様に働く。他方、式(15)においては、外部制御値αは、元々の固定値Kを置き換える様に働く。尚、フィルタ判定器は、これらの式(14)と式(15)とを、別々に使用する様にしても良いし、あるいは、その時々に合わせて両式(14)、(15)の組み合わせとして使用しても良い。
新しいフィルタしきい値Th_iで以って、フィルタ判定器111d又はフィルタ判定器111eにおける各フィルタ判定フローチャートを、それぞれ、図21又は図22に示す。図21又は図22の各々においては、ステップ201bの演算式は、実施の形態1乃至5の各々における式(1)に代えて、式(16)で与えられる。
Figure 0003698158
この様に構成することにより、外部から入力された制御値に基づいてしきい値を変更しながらのフィルタ制御を実行することが可能になる。しかも、外部制御値をユーザにより設定可能としたので、ユーザの好みに合わせたフィルタ処理を行うことも可能となる。
なお、図19に示したポストフィルタを、図7に示したように、フィルタA112からの出力か、復号映像信号115のいずれかを選択するような構成としても良く、また、図20に示したポストフィルタを、フィルタA112からの出力か、フィルタB113からの出力か、復号映像信号115のいずれかを選択するような構成としても良い。
実施の形態8.
本実施の形態の特徴点は、フィルタ判定器が、復号化回路の出力である符号化パラメータ及び外部から入力される制御値に基づいてしきい値を設定する点にある。
即ち、既述した通り、実施の形態6においては、しきい値として符号化パラメータを用いている。本実施の形態は、この符号化パラメータと合わせて、外部からの制御を受けて、しきい値を変更出来る様にしている。
実施の形態8における装置全体構成を、図23に示す。ポストフィルタ109cは、フィルタしきい値制御のために、可変長復号器102aから符号化パラメータを入力として受け取ると共に、新たに外部からの制御信号をも入力として受け取る。ポストフィルタ109cの構成を図24又は図25に示す。これらの構成例は、それぞれ、図1又は図9におけるフィルタ判定器111又はフィルタ判定器111aに対して、符号化パラメータと外部からの制御値とを、しきい値決定のための新たな入力として与える。
そこで、上記の外部からの制御信号を外部制御値βと定義すると共に、新たなフィルタしきい値をTh_kと定義する。便宜上、以下の記載においては、符号化パラメータとして、Qpを用いる。
Figure 0003698158
フィルタしきい値Th_kは、式(17)の様に定義される。この式(17)によるしきい値の設定は、Qp値を基に適応的にフィルタ処理を行うことに対して、バイアスとしてβの値を制御してフィルタ制御を行うことが可能であることを、意味する。
新しいフィルタしきい値Th_kで以って、フィルタ判定器111f又はフィルタ判定器111gにおけるフィルタ判定処理を与えるフローチャートを、それぞれ、図26又は図27に示す。図26又は図27の各ステップ201cは、実施の形態1乃至5の各々における式(1)を、式(18)に置き換えたものに相当する。
Figure 0003698158
この様に構成することにより、適応性を損なうこと無く、フィルタ制御を行うことが可能になると共に、ユーザの好みに合わせたフィルタ処理を行うことも可能となる。
なお、図24に示したポストフィルタを、図7に示したように、フィルタA112からの出力か、復号映像信号115のいずれかを選択するような構成としても良く、また、図25に示したポストフィルタを、フィルタA112からの出力か、フィルタB113からの出力か、復号映像信号115のいずれかを選択するような構成としても良い。
実施の形態9.
実施の形態1から8では、フィルタ判定器において、ブロックの境界の前後各2画素を使ってブロック歪の判定を実施した例について説明したが、本実施の形態では、ブロック境界の前後各1画素を使ってブロック歪みの判定を行う場合を説明する。
ブロック境界の各1画素は図3の画素値C、Dと考える。また、ポストフィルタ109の構成例を図28に示す。図28に示されたポストフィルタは、図1におけるフィルタ判定器111において、図29に示すようなフローチャートに従い、フィルタ判定処理を行うものである。したがって、図29は、フィルタ判定器111hにおける判定処理動作を示すフローチャートとなる。フィルタ判定器111hは、ステップ201で画素値C、Dが式(1)を満たす場合はブロック歪みが発生していると判定し、フィルタA112にてフィルタ処理を行わしめるための信号を出力し、ステップ203にてフィルタA112によるフィルタ処理を行う。一方、ステップ201で画素値C、Dが式(1)を満たさない場合は、ブロック歪みは発生していないと判定し、フィルタA112におけるフィルタ処理を行わない。
すなわち、図29に示すフローチャートは、図4に示したフローチャートにおいてステップ202を省略したものである。ステップ203におけるフィルタ処理には画素値Cと画素値Dを用いた式(19)を用いる。
Figure 0003698158
式(19)を用いた補間処理は、図30のようになる。
このように、ブロックの境界の各1画素によるフィルタ処理を行った場合は、判定処理が簡素で演算が早くなり、ブロック歪の低減も実現できる。すなわち、特に回路規模の小規模化や消費電力の削減が強く求められる場合においては、本実施の形態のようなポストフィルタを用いても良い。
なお、図28に示したポストフィルタを、図7に示したように、フィルタA112からの出力か、復号映像信号115のいずれかを選択するような構成としても良い。なお、本実施の形態では、ステップ201でしきい値Kを用いる場合について説明したが、しきい値として、TH_i、TH_k、量子化パラメータQpを用いてもよい。
実施の形態10.
実施の形態9では、フィルタ判定器おいて、ブロックの境界の前後各1画素を使ってブロック歪の判定を実施した例について説明したが、本実施の形態では、ブロック境界の前後各3画素を使ってブロック歪みの判定を行う場合を説明する。
ブロック境界の各3画素は図31の画素値A、B、C、D、E、Fと考える。また、ポストフィルタ109の構成例を図32に示す。図32に示されたポストフィルタは、図1におけるフィルタ判定器111において、図33に示すようなフローチャートに従い、フィルタ判定処理を行うものである。したがって、図33は、フィルタ判定器111iにおける判定処理動作を示すフローチャートとなる。
フィルタ判定器111iは、ステップ201で画素値C、Dが式(1)を満たす場合は、当該ブロック境界画素値C、D間の差をブロック歪みと見なす。したがって、フィルタA112、フィルタB113、フィルタC116のいずれかにおいてフィルタ処理を行うこととなる。一方、ステップ201で画素値C、Dが式(1)を満たさない場合は、ブロック歪みは発生していないと判定し、フィルタ処理を行わなれない。ステップ201にてブロック歪みが発生していると判定された場合は、ステップ206に進み、画素値A、B、及びCのそれぞれの関係、並びに画素値D、E、及びFのそれぞれの関係を式(20)に従い判定する。
Figure 0003698158
式(20)を満たすと判定した場合は、画素aから画素c、及び画素dから画素fまでのブロック歪みが存在すると考えられるので、ステップ207に進み、式(21)にしたがい画素値B、C、D、及びEを決定する。
Figure 0003698158
図34に、式(21)にしたがい決定された画素値B、C、D、Eを示す。なお、式(21)におけるYは、新しい画素値に対応する。即ち、図34におけるB1、C1、D1、E1に対応するものであり、x=−1.5のときY=B1、x=−0.5のときY=C1、x=0.5のときY=D1であり、x=1.5のときY=E1となる。
ステップ206にて式(21)を満たさない場合は、ステップ202に進み、画素値B、Cの関係、及び画素値D、Eの関係を式(3)に従い判定する。
式(3)を満たすと判定した場合は、画素b、cと画素d、eによるブロック歪みが存在すると考えられるので、ステップ203に進み、式(4)に従い画素値C、Dを決定する。
ステップ202にて式(3)を満たさない場合は、ブロック歪みは画素C、及びDにおいてのみ存在すると考えられるので、ステップ205に進み、式(19)に従い画素値C、Dを決定する。
このように、ブロックの境界の各3画素によるフィルタ処理を行った場合は、多くの現象に対応できるのでブロック歪みの誤判定が少なくなり、また、3種類のフィルタ処理が可能となることから、高品質な画像を得ることができる。すなわち、特に高画質が強く求められる場合においては、本実施の形態のようなポストフィルタを用いても良い。
なお、図32に示したポストフィルタを、図7に示したように、フィルタA112からの出力か、フィルタB113からの出力か、復号映像信号115のいずれかを選択するような構成としても良い。
さらに、本実施の形態では、ステップ201でしきい値Kを用いる場合について説明したが、しきい値として、TH_i、TH_k、量子化パラメータQpを用いてもよい。
また、ステップ203、207で直線補間処理を行う場合について説明したが、第2の実施の形態で説明したような平滑補間処理を行ってもよい。
以上、本発明の実施の形態を詳細に開示し記述したが、以上の記述は本発明の適用可能な局面を例示したものであって、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、記述した局面に対する様々な修正や変形例を、この発明の範囲から逸脱することの無い範囲内で考えることが可能である。
本発明の実施の形態1に係る映像信号復号化装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る符号化方式の入力信号を示す図である。 本発明の実施の形態1におけるブロック境界周辺の画素値を定義する図である。 本発明の実施の形態1におけるフィルタ判定手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における他のフィルタ判定手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1におけるフィルタAの処理を示す図である。 本発明の実施の形態1における他のポストフィルタ構成を示す図である。 本発明の実施の形態2におけるフィルタAの処理を示す図である。 本発明の実施の形態3におけるポストフィルタの構成を示す図である。 本発明の実施の形態3におけるフィルタ判定手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3におけるフィルタBの処理を示す図である。 本発明の実施の形態5におけるデータテーブルを示す図である。 本発明の実施の形態6に係る映像信号復号化装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態6におけるポストフィルタの構成を示す図である。 本発明の実施の形態6における他のポストフィルタの構成を示す図である。 本発明の実施の形態6におけるフィルタ判定手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態6における他のフィルタ判定手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態7に係る映像信号復号化装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態7におけるポストフィルタの構成を示す図である。 本発明の実施の形態7における他のポストフィルタの構成を示す図である。 本発明の実施の形態7におけるフィルタ判定手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態7における他のフィルタ判定手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態8に係る映像信号復号化装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態8におけるポストフィルタの構成を示す図である。 本発明の実施の形態8における他のポストフィルタの構成を示す図である。 本発明の実施の形態8におけるフィルタ判定手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態8における他のフィルタ判定手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態9におけるポストフィルタの構成を示す図である。 本発明の実施の形態9におけるフィルタ判定手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態9におけるフィルタAの処理を示す図である。 本発明の実施の形態10におけるブロック境界周辺の画素値を定義する図である。 本発明の実施の形態10におけるポストフィルタの構成を示す図である。 本発明の実施の形態10におけるフィルタ判定手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態10におけるフィルタCの処理を示す図である。
符号の説明
101 入力バッファ、102 可変長復号器、102a 可変長復号器、103 逆量子化器、104 逆DCT器、105 加算器、106 前フレームメモリ、107 現フレームメモリ、108 動き補償器、109 ポストフィルタ、109a ポストフィルタ、109b ポストフィルタ、109c ポストフィルタ、110 表示バッファ、111 フィルタ判定器、111a フィルタ判定器、111b フィルタ判定器、111c フィルタ判定器、111d フィルタ判定器、111e フィルタ判定器、111f フィルタ判定器、111g フィルタ判定器、111h フィルタ判定器、111i フィルタ判定器、112 フィルタA、113 フィルタB、114 切り換え器、116 フィルタC。

Claims (12)

  1. ブロック単位で符号化処理された映像信号を復号し、当該復号した信号を復号映像信号として出力する復号化回路の後段に配置されるポストフィルタであって、
    ブロック境界におけるブロック歪みの発生を判定する判定器を備え、
    前記復号映像信号に含まれる、第N−1番目のブロックと第N番目のブロックとがブロック境界を挟んで隣接し、当該第N−1番目のブロック内にあり、当該ブロック境界に最も近い画素cの画素振幅値をC、前記第N番目のブロック内にあり、前記ブロック境界を挟んで前記画素cに隣接する画素dの画素振幅値をD、前記画素cと前記画素d結ぶ延長線上にあって、前記画素cに隣接し、前記第N−1番目のブロック内にある画素bの画素振幅値をB、前記画素dに隣接し、前記第N番目のブロック内にある画素eの画素振幅値をE
    前記延長線上における前記ブロック境界の位置をx=0、前記第N番目のブロック内をx>0、前記第N−1番目のブロック内をx<0としたとき、
    前記ブロック境界においてブロック歪みが発生していると判定した場合、
    以下の式に基づいて、前記画素b、c、d、eの画素振幅値をYと補正すること
    を特徴とするポストフィルタ。
    Figure 0003698158

    Figure 0003698158
    ただし、α1、α2、βは、α1−α2=2βを満足する実数、γ、λは予め定めた定数
  2. 請求項1に記載のポストフィルタであって、
    画素を単位とした場合、画素bの位置がx=−1.5、画素cの位置がx=−0.5、画素dの位置がx=0.5、画素eの位置がx=1.5であること
    を特徴とするポストフィルタ。
  3. 請求項1または2に記載のポストフィルタであって、
    α1およびα2は画素振幅値B、C、D、Eから定まる値であり、
    βは前記画素振幅値B、Eから定まる値であること
    を特徴とするポストフィルタ
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のポストフィルタであって、
    α1、α2、βが以下の式から定まる値であること
    を特徴とするポストフィルタ。
    Figure 0003698158

    Figure 0003698158

    Figure 0003698158
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のポストフィルタであって、
    γが自然対数e、または2であること
    を特徴とするポストフィルタ。
  6. 請求項5に記載のポストフィルタであって、
    λは、0.01以上、0.1以下であること
    を特徴とするポストフィルタ。
  7. ブロック単位で符号化処理された映像信号を復号し、当該復号した信号を復号映像信号として出力する復号化ステップの後に行われるポストフィルタ処理方法であって、
    ブロック境界におけるブロック歪みの発生を判定する判定ステップを備え、
    前記復号映像信号に含まれる、第N−1番目のブロックと第N番目のブロックとがブロック境界を挟んで隣接し、当該第N−1番目のブロック内にあり、当該ブロック境界に最も近い画素cの画素振幅値をC、前記第N番目のブロック内にあり、前記ブロック境界を挟んで前記画素cに隣接する画素dの画素振幅値をD、前記画素cと前記画素d結ぶ延長線上にあって、前記画素cに隣接し、前記第N−1番目のブロック内にある画素bの画素振幅値をB、前記画素dに隣接し、前記第N番目のブロック内にある画素eの画素振幅値をE
    前記延長線上における前記ブロック境界の位置をx=0、前記第N番目のブロック内をx>0、前記第N−1番目のブロック内をx<0としたとき、
    前記ブロック境界においてブロック歪みが発生していると判定した場合、
    以下の式に基づいて、前記画素b、c、d、eの画素振幅値をYと補正すること
    を特徴とするポストフィルタ処理方法。
    Figure 0003698158

    Figure 0003698158
    ただし、α1、α2、βは、α1−α2=2βを満足する実数、γ、λは予め定めた定数
  8. 請求項7に記載のポストフィルタ処理方法であって、
    画素を単位とした場合、画素bの位置がx=−1.5、画素cの位置がx=−0.5、画素dの位置がx=0.5、画素eの位置がx=1.5であること
    を特徴とするポストフィルタ処理方法。
  9. 請求項7または8に記載のポストフィルタ処理方法であって、
    α1およびα2は画素振幅値B、C、D、Eから定まる値であり、
    βは前記画素振幅値B、Eから定まる値であること
    を特徴とするポストフィルタ処理方法。
  10. 請求項7から9のいずれか1項に記載のポストフィルタ処理方法であって、
    γが自然対数e、または2であること
    を特徴とするポストフィルタ処理方法。
  11. 請求項10に記載のポストフィルタ処理方法であって、
    λは、0.01以上、0.1以下であること
    を特徴とするポストフィルタ処理方法。
  12. 請求項1から6のいずれか1項に記載のポストフィルタと、復号化回路を備えることを特徴とする映像信号復号化装置。
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