JP2009044444A - 撮像装置、そのホワイトバランス制御方法、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

撮像装置、そのホワイトバランス制御方法、プログラムおよび記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】ホワイトバランスの任意のモードに設定してもホワイトバランスの積分処理と演算処理を行う必要が無く、処理時間の大幅な短縮が可能である撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置100は、撮影時、全てのWBモードについてホワイトバランス処理を実行するような場合、WB積分処理とWB演算処理を並行して実行させ、かつ、積分パラメータが同一である場合、WB積分処理を省略する。そして、全てのWBモードについてのWB演算結果を画像データのヘッダ領域に格納する。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数のホワイトバランスのモードを備える撮像装置、そのホワイトバランス制御方法、プログラムおよび記憶媒体に関する。
従来、デジタルカメラの映像信号をそのまま出力可能としたデジタルカメラが知られている(特許文献1、2参照)。映像信号そのままの画像データ(以下、RAWデータと記述する)を利用すると、撮影後に画像補正処理を施すことが可能である。
RAWデータは映像信号そのままの画像データであるので、RAWデータに対して画像処理(以下、現像と呼ぶ)を行うことで、一般に扱われるJPEG形式などの画像データへ変換することが可能である。RAWデータに対する画像補正処理として、ホワイトバランスの調整機能があり、撮影後にホワイトバランスのモードを切り替えて適切な色調の画像データを得ることが可能である。
また従来、RAWデータに黒体軌跡の偏移を示す情報を格納することで、ホワイトバランスのモードを切り替えた際のホワイトバランスの精度を向上させる技術が知られている(特許文献3参照)。
特開平11−261933号公報 特開2001−223979号公報 特開2003−324746号公報
しかしながら、上記従来の撮像装置では、以下に掲げる問題があった。ホワイトバランス(WB)のモードを設定して色調の補正処理を行う場合、RAWデータに含まれる映像信号の積分処理と、この積分処理によって得られた積分値を利用してWBの演算処理とを行う必要があった。
従来、こうした処理を行い、複数のホワイトバランスの設定を切り替えて色調の変化を見る場合には、前述した積分処理と演算処理をホワイトバランスのモード毎に実行する必要があり、処理時間を要するという問題があった。
また、近年の撮像素子の高画素化によって映像信号のデータ量が増大しており、積分処理と演算処理の処理時間は増加の一途を辿っている。
また、RAWデータの撮影機能を保持する撮像装置において、撮像装置本体で現像処理を施した画像データと、撮影後にPC上などでRAWデータを現像処理して得られた画像データとを比較した場合、ホワイトバランスに係わる処理と結果が同一にならなかった。この結果、色再現性が悪くなるという問題もあった。
そこで、本発明は、現像処理におけるホワイトバランスの調整では、ホワイトバランスを任意のモードに設定してもホワイトバランスの積分処理と演算処理を行う必要が無く、処理時間の大幅な短縮が可能である撮像装置を提供することを目的とする。また、本発明は、そのホワイトバランス制御方法、プログラムおよび記憶媒体を提供することを目的とする。
また、本発明は、撮像装置本体で現像処理を施した画像データと、撮影後にPC上などでRAWデータを現象処理して得られた画像データとを比較した場合、ホワイトバランスに係わる処理と結果を同一にすることができる撮像装置を提供することを他の目的とする。また、本発明は、そのホワイトバランス制御方法、プログラムおよび記憶媒体を提供することを他の目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、複数のホワイトバランスのモードを備える撮像装置であって、被写体を撮像して映像信号を得る撮像手段と、前記撮像手段により得られた映像信号の積分処理を行い、前記ホワイトバランスのモード毎に、ホワイトバランス積分値を得る積分手段と、前記積分手段により得られたホワイトバランス積分値を用いた演算処理を行い、光源の色温度を補正するためのホワイトバランス制御値を算出する演算手段と、前記演算手段によって算出された前記ホワイトバランス制御値を前記映像信号に基づく画像データに格納する格納手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の撮像装置のホワイトバランス制御方法は、複数のホワイトバランスのモードを備える撮像装置のホワイトバランス制御方法であって、被写体を撮像して映像信号を得る撮像ステップと、前記撮像ステップで得られた映像信号の積分処理を行い、前記ホワイトバランスのモード毎に、ホワイトバランス積分値を得る積分ステップと、前記積分ステップで得られたホワイトバランス積分値を用いた演算処理を行い、光源の色温度を補正するためのホワイトバランス制御値を算出する演算ステップと、前記演算ステップで算出された前記ホワイトバランス制御値を前記映像信号に基づく画像データに格納する格納ステップとを有することを特徴とする。
本発明のプログラムは、複数のホワイトバランスのモードを備える撮像装置のホワイトバランス制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記プログラムは、被写体を撮像して映像信号を得る撮像ステップと、前記撮像ステップで得られた映像信号の積分処理を行い、前記ホワイトバランスのモード毎に、ホワイトバランス積分値を得る積分ステップと、前記積分ステップで得られたホワイトバランス積分値を用いた演算処理を行い、光源の色温度を補正するためのホワイトバランス制御値を算出する演算ステップと、前記演算ステップで算出された前記ホワイトバランス制御値を前記映像信号に基づく画像データに格納する格納ステップとを有することを特徴とする。
本発明の請求項1に係る撮像装置は、ホワイトバランスのモード毎にホワイトバランス積分値を得、得られたホワイトバランス積分値を用いた演算処理を行ってホワイトバランス制御値を算出し、このホワイトバランス制御値を画像データに格納する。これにより、現像処理におけるホワイトバランスの調整では、ホワイトバランスを任意のモードに設定してもホワイトバランスの積分処理と演算処理を行う必要が無く、処理時間の大幅な短縮が可能である。
また、画像データ(RAWデータ)の現像処理におけるホワイトバランスの積分処理と演算処理を搭載する必要が無いため、現像処理全体の回路規模、あるいはプログラムコードのサイズの削減が可能となり、構成を簡略化することができる。
また、撮像装置本体で現像処理を施した画像データと、撮影後にPC上などでRAWデータを現象処理して得られた画像データとを比較した場合、ホワイトバランスに係わる処理と結果を同一のものとすることができる。これにより、色再現性を向上させることが可能である。
請求項2に係る撮像装置によれば、積分パラメータが同一または近似である場合、積分処理を省略することで、処理時間を短縮することができる。
請求項3に係る撮像装置によれば、ホワイトバランスの積分値を精度良く算出することができる。請求項4に係る撮像装置によれば、複数のホワイトバランスのモードでブロック積分による積分値を共通して使用することができる。請求項5に係る撮像装置によれば、積分パラメータの設定を容易に行うことができる。
請求項6に係る撮像装置によれば、積分処理と演算処理を並行して実行させることで、処理時間の短縮を図ることができる。請求項7に係る撮像装置によれば、演算処理を現像処理と並行して実行させることで、全体の処理時間を短縮することができる。請求項8に係る撮像装置によれば、全てのホワイトバランスのモードに対応することができる。
本発明の撮像装置、そのホワイトバランス制御方法、プログラムおよび記憶媒体の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態の撮像装置は画像処理機能を有する。
図1は実施の形態における撮像装置の構成を示す図である。撮像装置100には、撮影レンズ10、絞り機能を備えるシャッタ12、光学像を電気信号に変換する撮像素子14、および撮像素子14のアナログ信号出力をディジタル信号に変換するA/D変換器16が設けられている。
タイミング発生回路18は、撮像素子14、A/D変換器16およびD/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給するものであり、メモリ制御回路22およびシステム制御回路50により制御される。
画像処理回路20は、 A/D変換器16からのデータあるいはメモリ制御回路22からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。また、画像処理回路20は、撮像された画像データを用いて所定の演算処理を行う。システム制御回路50は、得られた演算結果に基づき、露光制御部40および測距制御部42を制御し、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理およびEF(フラッシュプリ発光)処理を行う。
さらに、画像処理回路20は、撮像された画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行う。ホワイトバランスのための演算処理として、次の処理が行われる。即ち、映像信号を複数のブロックに分け各ブロックの色信号の積分値を得るブロック積分と、映像信号の各画素の信号値を色度座標に展開し積分パラメータによって表現される所定の領域についての色信号の積分値を得る白サーチ積分が行われる。白サーチ積分に使用される色度座標上の積分領域の設定は、画像処理回路20内に保持される。
メモリ制御回路22は、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30および圧縮・伸長回路32を制御する。A/D変換器16のデータは、画像処理回路20およびメモリ制御回路22を介して、あるいは直接メモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24あるいはメモリ30に書き込まれる。
また、撮像装置100には、画像表示メモリ24、D/A変換器26、およびTFT方式のLCD等から成る画像表示部28が設けられている。画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データは、D/A変換器26を介して画像表示部28に表示される。画像表示部28を用いて撮像した画像データを逐次表示することで、電子ファインダ機能を実現することが可能である。また、画像表示部28は、システム制御回路50の指示に従って、任意に表示をON/OFFすることが可能である。表示をOFFにした場合、撮像装置100の電力消費を大幅に低減することができる。
メモリ30は、撮影した静止画像や動画像を格納するものであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶容量を備える。これにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連写撮影やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画像書き込みをメモリ30に対して行うことが可能となる。また、メモリ30は、システム制御回路50の作業領域としても使用することが可能である。
圧縮・伸長回路32は、適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮伸長する回路であり、メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処理あるいは伸長処理を行い、処理を終えたデータをメモリ30に書き込む。
露光制御部40は、絞り機能を備えるシャッタ12を制御するものであり、ストロボ(フラッシュ)48と連携することによりフラッシュ調光機能も有する。測距制御部42は、撮影レンズ10のフォーカシングを制御する。ズーム制御部44は、撮影レンズ10のズーミングを制御する。バリア制御部46は、バリアである保護部102の動作を制御する。
ストロボ48は、AF補助光の投光機能およびフラッシュ調光機能を有する。露光制御部40および測距制御部42は、TTL方式を用いて制御されている。システム制御回路50は、撮像された画像データを画像処理回路20が演算した演算結果に基づき、露光制御部40および測距制御部42を制御する。
システム制御回路50は撮像装置100全体を制御する。メモリ52はシステム制御回路50の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶する。また、メモリ52はAEで用いるプログラム線図も格納している。プログラム線図は、露出値に対する絞り開口径とシャッタ速度の制御値との関係を定義したテーブルである。
表示部54は、システム制御回路50でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状態やメッセージ等を表示する液晶表示装置、スピーカ等からなる。表示部54は、撮像装置100の操作部近辺の視認し易い位置に単数あるいは複数設置され、例えば、LCDやLED、発音素子等を組み合わせて構成されている。また、表示部54の一部の機能は、光学ファインダ104内に設置されている。
表示部54の表示内容のうち、LCD等に表示するものとしては、シングルショット/連写撮影表示、セルフタイマ表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮影可能枚数表示、シャッタスピード表示、絞り値表示および露出補正表示がある。また、フラッシュ表示、赤目緩和表示、マクロ撮影表示、ブザー設定表示、時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示、記録媒体200、210の着脱状態表示、通信I/F動作表示、日付け・時刻表示等がある。また、表示部54の表示内容のうち、光学ファインダ104内に表示するものとしては、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示等がある。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なメモリである。不揮発性メモリとして、例えばEEPROM等が用いられる。
モードダイアルスイッチ60、シャッタスイッチ61、62および操作部63は、システム制御回路50の各種の動作指示を入力するための操作部(広義)である。これらは、スイッチ、ダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等を単数あるいは複数組み合わせて構成される。ここで、これらの操作部の具体的な説明を行う。
モードダイアルスイッチ60は、電源オフ、自動撮影モード、撮影モード、パノラマ撮影モード、再生モード、マルチ画面再生・消去モード、PC接続モード等の各機能モードを切り替えて設定可能である。
シャッタスイッチ61(SW1)は、シャッタボタン(図示せず)の操作途中でONとなり、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作開始を指示する。一方、シャッタスイッチ62(SW2)は、シャッタボタン(図示せず)の操作完了でONとなり、露光処理、現像処理および記録処理という一連の動作開始を指示する。露光処理では、撮像素子12から読み出した信号をA/D変換器16およびメモリ制御回路22を介してメモリ30に画像データとして書き込む処理が行われる。現像処理では、画像処理回路20やメモリ制御回路22での演算を用いた処理が行われる。記録処理では、メモリ30から画像データを読み出し、圧縮・伸長回路32で圧縮を行い、記録媒体200あるいは210に画像データを書き込む処理が行われる。
操作部63は各種ボタンやタッチパネル等からなる。操作部63には、メニューボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定ボタンおよび単写/連写/セルフタイマ切り替えボタンが設けられている。また、操作部63には、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタン等が設けられている。
電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等から構成されている。電源制御部80は、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、検出結果およびシステム制御回路50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ供給する。
撮像装置100には、コネクタ82が設けられている。このコネクタ82に嵌合されるコネクタ84には、電源部86が接続されている。電源部86は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池、BNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプタ等からなる。
また、撮像装置100には、メモリカードやハードディスク等の記録媒体とのインタフェース90、94、およびこれらのインタフェース90、94にそれぞれ接続され、上記記録媒体と接続を行うためのコネクタ92、96が設けられている。記録媒体着脱検知部98は、コネクタ92あるいは96に記録媒体200あるいは210が装着されているか否かを検知する。
なお、本実施形態では、記録媒体を取り付けるためのインタフェースおよびコネクタを2系統持つものとして説明しているが、記録媒体を取り付けるためのインタフェースおよびコネクタを、単数あるいは複数、任意の系統数を備える構成であっても構わない。
また、異なる規格のインタフェースおよびコネクタを組み合わせて備える構成であっても構わない。インタフェースおよびコネクタとしては、PCMCIAカードやCF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カード等の規格に準拠したものを用いて構成してもよい。
さらに、インタフェース90、94およびコネクタ92、96に、PCMCIAカードやCF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カード等の規格に準拠したものを用いて構成した場合、各種通信カードを接続することにより管理情報の転送が容易になる。各種通信カードとして、LANカード、モデムカード、USBカード、IEEE1394カード、P1284カード、SCSIカード、PHS等の通信カード等が挙げられる。これにより、他のコンピュータやプリンタ等の周辺機器との間で、画像データや画像データに付属した管理情報を転送し合うことが可能である。
保護部102は、撮像装置100のレンズ10を含む撮像部を覆うことにより、撮像部の汚れや破損を防止するバリアである。光学ファインダ104は、画像表示部28による電子ファインダ機能を使用することなく、光学ファインダのみを用いて撮影を行うことが可能なものである。また、光学ファインダ104内には、表示部54の一部の機能、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示などが設置されている。
通信部110は、RS232C、USB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデム、LAN、無線通信等の各種通信機能を有する。コネクタ/アンテナ112は、通信部110により撮像装置100を他の機器と接続する際に用いられるコネクタ、あるいは無線通信の場合のアンテナである。
記録媒体200は、メモリカードやハードディスク等であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部202、撮像装置100とのインタフェース204、および撮像装置100との接続を行うコネクタ206を備える。記録媒体210は、メモリカードやハードディスク等であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部212、撮像装置100とのインタフェース214、および撮像装置100との接続を行うコネクタ216を備える。
上記構成を有する撮像装置100の動作を示す。図2および図3は撮影動作手順を示すフローチャートである。この処理プログラムはメモリ52に格納されており、システム制御部50内のCPUによって実行される。
まず、電池交換等の電源投入により、システム制御回路50は、フラグや制御変数等を初期化し(ステップS1)、画像表示部28の画像表示をOFF状態に初期設定する(ステップS2)。
システム制御回路50は、モードダイアル60の設定位置を判別する(ステップS3)。モードダイアル60が電源OFFに設定されていた場合、所定の終了処理を行う(ステップS5)。この所定の終了処理では、各表示部の表示を終了状態に変更し、保護部102のバリアを閉じて撮像部を保護し、フラグや制御変数等を含む必要なパラメータ、設定値および設定モードを不揮発性メモリ56に記録することが行われる。また、電源制御部80により、画像表示部28を含む撮像装置100の各部への不要な電源を遮断すること等が行われる。システム制御回路50は、所定の終了処理を行った後、ステップS3の処理に戻る。
一方、ステップS3で、モードダイアル60がその他のモードに設定されていた場合、システム制御回路50は、選択されたモードに応じた処理を実行し(ステップS4)、この処理を終えると、ステップS3の処理に戻る。
また一方、ステップS3で、モードダイアル60が撮影モードに設定されていた場合、システム制御回路50は、電源制御部80により電池等により構成される電源86の残容量や動作情況が撮像装置100の動作に問題があるか否かを判断する(ステップS6)。問題がある場合、システム制御回路50は、表示部54を用いて画像や音声により所定の警告表示を行い(ステップS8)、その後にステップS3の処理に戻る。
一方、ステップS6で電源86に問題が無い場合、システム制御回路50は、記録媒体200あるいは210の動作状態が撮像装置100の動作、特に記録媒体に対する画像データの記録再生動作に問題があるか否かを判断する(ステップS7)。問題がある場合、システム制御回路50は、表示部54を用いて画像や音声により所定の警告表示を行い(ステップS8)、その後に、ステップS3の処理に戻る。
一方、ステップS7で記録媒体200あるいは210の動作状態に問題が無い場合、システム制御回路50は、スルー画像を画像表示部28に表示するための撮影準備の初期化を行う(ステップS9)。ここで、スルー画像とは、静止画を撮影する前後にファインダ機能として表示させるため、撮像素子14によって撮像された動画像のことである。
撮影準備が完了すると、システム制御回路50は、スルー画像の画像表示部28への表示を開始する(ステップS10)。スルー画像表示状態においては、撮像素子14、A/D変換器16、画像処理回路20およびメモリ制御回路22を介して画像表示メモリ24に逐次書き込まれたデータは、メモリ制御回路22およびD/A変換器26を介して画像表示部28に逐次表示される。これにより、電子ファインダ機能が実現する。
つづいて、スルー画像表示状態における静止画撮影時のカメラ動作について説明する。システム制御回路50は、モードダイアル60が変更されているか否かを判別する(ステップS11)。モードダイアル60が変更されている場合、システム制御回路50は、ステップS3の処理に戻り、ダイアル状態をチェックする。
一方、ステップS11でモードダイアル60が変更されていない場合、システム制御回路50は、スルー画像表示を継続して行うための処理を行う。即ち、システム制御回路50は、画像処理回路20により、撮像素子14から得られた映像信号に対して所定の測光演算を行い、その演算結果をメモリ30に格納する(ステップS12)。そして、システム制御回路50は、この演算結果を元に、露光制御部40を用いてスルー画像に対するAE処理を行う。この後、システム制御回路50は、スルー画像を画像表示部28に表示する(ステップS13)。
システム制御回路50は、シャッタスイッチ(SW1)61が押されたか否かを判定する(ステップS14)。シャッタスイッチ(SW1)61が押されていない場合、システム制御回路50は、ステップS3の処理に戻り、ダイアル状態や電池状態をチェックする。
一方、シャッタスイッチ(SW1)61が押されている場合、システム制御回路50は、画像処理回路20により、撮像素子14から得られた映像信号に対して所定の測距演算を行い、その演算結果をメモリ30に格納する(ステップS15)。そして、システム制御回路50は、この測距演算結果を元に、測距制御部44を用いてAF処理を行い、撮影レンズ10の焦点を被写体に合わせる(ステップS16)。この後、システム制御回路50は、スルー画像を画像表示部28に表示する(ステップS16)。
システム制御回路50は、シャッタスイッチ(SW2)62が押されたか否かを判定する(ステップS17)。シャッタスイッチ(SW2)62が押されていない場合、システム制御回路50は、再びシャッタスイッチ(SW1)61の判定を行う(ステップS18)。シャッタスイッチ(SW1)61が押されている場合、システム制御回路50は、ステップS16の処理に戻り、シャッタスイッチSW1の保持状態を継続する。一方、押されていない場合、システム制御回路50は、ステップS3の処理に戻り、ダイアル状態や電池状態をチェックする。
また、ステップS17で、シャッタスイッチ(SW2)62が押されている場合、システム制御回路50は、静止画の撮影処理を実行する(ステップS19)。ステップS19の一連の撮影動作では、メモリ30に圧縮画像データが保存される。この撮影動作の詳細については後述する。
システム制御回路50は、ステップS19でメモリ30に保存された圧縮画像データを、静止画ファイルとして記録媒体200に書き込む(ステップS20)。システム制御回路50は、ステップS19で撮像された画像をレビュー画像として画像表示部28に表示し(ステップS21)、静止画撮影の処理を完了する。
システム制御回路50は、シャッタスイッチ(SW1)61の判定を行う(ステップS22)。シャッタスイッチ(SW1)61が押されている場合、システム制御回路50は、はステップS16の処理に戻り、スルー画像を表示して撮影待機状態に復帰する。一方、シャッタスイッチ(SW1)61が押されていない場合、システム制御回路50は、ステップS3の処理に戻り、ダイアル状態をチェックする。
図4および図5はステップS19における静止画の撮影処理手順を示すフローチャートである。システム制御回路50は、タイミング発生器18に同期して撮像素子14から映像信号の読み出しを行う(ステップS31)。このとき、ステップS12のAE処理の結果、ストロボ撮影である場合、ストロボ48は映像信号の先幕あるいは後幕に同期して発光を行う。撮像素子14から読み出された映像信号は、A/D変換器16を通して画像データに変換され、メモリ30に格納される。
システム制御回路50は、メモリ30に格納されているWBの作業情報(図6参照)を初期化する(ステップS32)。
そして、システム制御回路50は、全てのモードのホワイトバランス処理が完了したか否かを判別する(ステップS33)。即ち、システム制御回路50は、メモリ30に格納されているWBの作業情報を読み出し、ホワイトバランスの積分処理の実行の有無についてフラグを参照する。全てのWBモードについて、WB積分実行フラグがONである場合、全てのモードのホワイトバランス処理が完了したとして、システム制御回路50は、ステップS45の処理に進む。
一方、ステップS33で、全てのモードのホワイトバランス処理(WB積分)が完了していない場合、システム制御回路50は、WBのモードを切り替える(ステップS34)。WBのモードとして、本実施形態では、オート、太陽光、曇り、電球、蛍光灯(昼白色蛍光灯)、蛍光灯H(昼光色蛍光灯)、水中およびストロボの8種類のモードが備わっている。システム制御回路50は、メモリ30を参照し、WBの作業情報からWB積分処理が未実行のWBモードを検索し、そのWBモードをメモリ30に設定する。
さらに、システム制御回路50は、選択(設定)したWBモードに応じた白サーチ積分の積分範囲などの積分パラメータを画像処理回路20に設定するとともに、メモリ30に格納されているWB作業情報にも積分パラメータ(設定値)を記憶する。なお、白サーチ積分の積分範囲については図7を用いて後述する。
システム制御回路50は、ステップS34で設定されたWBモードについて、WB積分が必要であるか否かを判別する(ステップS35)。本実施形態では、WBモードがストロボである場合、WB積分が不要である。その他のWBモードの場合、WB積分が必要である。
ステップS35でWB積分が不要であると判別された場合、システム制御回路50は、メモリ30に格納されているWB作業情報の該当するWBモードのWB積分実行フラグをONにする(ステップS36)。
一方、システム制御回路50は、ステップS35でWB積分が必要であると判別された場合、ステップS34でメモリ30に記憶した積分パラメータ(設定値)を比較する処理を行う(ステップS37)。即ち、システム制御回路50は、現在のWBモードに対応した積分パラメータと、過去にWB積分を実行したWBモードに対応した積分パラメータとを比較し、同一の積分パラメータで既にWB積分が実行されたか否かを検索する。
システム制御回路50は、ステップS37の積分パラメータの比較処理によって同一の積分パラメータが見つかったか否かを判定する(ステップS38)。同一の積分パラメータが見つかった場合、WB積分を省略するため、ステップS39の処理に進む。一方、同一の積分パラメータが無かった場合、WB積分を行うためにステップS41の処理に進む。
ステップS39の処理は、WB積分が必要であると判別されたが、同一の積分パラメータによるWB積分が既に実行済みの場合の処理である。メモリ30には、WB作業情報としてWBモードに対応したWB積分結果が格納されている。システム制御回路50は、ステップS37の比較処理によって見つかった同一の積分パラメータを持つWBモードに対応したWB積分結果をメモリ30から読み出し、現在のWBモードに対応したWB積分結果の領域に複写(コピー)する(ステップS39)。なお、同一でなく、近似の積分パラメータが見つかった場合に同様の処理を行うようにしてもよい。このS39の処理は読出手段に相当する。
システム制御回路50は、S35でWB積分が不要の場合、またはS38で同一の積分パラメータによってWB積分が実行済みの場合、メモリ30に格納されているWB作業情報のWB演算実行フラグをスキップの状態に設定する(ステップS40)。この後、システム制御回路50は、ステップS33の処理に戻る。
一方、ステップS41の処理はWB積分が必要である場合の処理である。システム制御回路50は、現在のWBモード用の白サーチ積分を信号処理回路20に指示し、WB積分処理を開始する(ステップS41)。このとき、システム制御回路50は、WB作業情報を検索し、全てのWBモードについてWB積分実行フラグがOFFである場合、初回のWB積分処理であると解釈し、WB積分処理の開始指示に際してブロック積分も行うように指示する。このブロック積分は撮影毎に実行される。
システム制御回路50は、WB積分処理の完了を待たずに、WB演算処理を開始する(ステップS42)。こうして、ステップS41で開始した信号処理回路20によるWB積分処理と並行し、システム制御回路50はWB演算処理を実行する。
システム制御回路50は、メモリ30に格納されたWB作業情報を参照し、WB積分実行フラグがONであり、かつWB演算実行フラグが未実行の状態を示しているWBモードを検索し、見つかった場合、該当するWBモードのための所定のWB演算処理を実行する。このとき、WB演算処理に使用されるWB積分結果として、WB作業情報の該当するWBモードに応じた白サーチ積分値、およびWB作業情報の全てのWBモードに共通で記憶されているブロック積分値が使用される。白サーチ積分値およびブロック積分値を用いることで、WB積分値を精度良く算出することができる。システム制御回路50は、WB演算処理を終了すると、WB作業情報の該当するWBモードに応じたWB演算実行フラグを実行済みに設定し、ステップS43の処理に進む。
一方、WB積分実行フラグがONであり、かつWB演算実行フラグが未実行の状態を示しているWBモードが見つからなかった場合、システム制御回路50は、WB演算処理を実行せずに、ステップS43の処理に進む。
システム制御回路50は、ステップS41で開始したWB積分処理の完了を待ち合わせる(ステップS43)。システム制御回路50は、信号処理回路20の状態を取得し、WB積分処理が完了した後、ステップS41で開始したWB積分処理のWB積分結果を記憶する(ステップS44)。即ち、システム制御回路50は、メモリ30に格納されたWB作業情報の現在のWBモードに対応した白サーチ積分値用の領域に、信号処理回路20に保持されている白サーチ積分値を複写(コピー)する。さらに、システム制御回路50は、WB作業情報を検索し、全てのWBモードについてWB積分実行フラグがOFFである場合、初回のWB積分処理であると解釈し、信号処理回路20に保持されているブロック積分値もWB作業情報に複写(コピー)する。
一方、ステップS33で、全てのWBモードについて、WB積分実行フラグがONである場合、システム制御回路50は、信号処理回路20に現像処理の開始を指示する(ステップS45)。この現像処理は、JPEGなどの所定の現像および圧縮処理を行い、処理後の画像データをメモリ30に保存する一連の処理である。システム制御回路50は、信号処理回路20に現像処理を指示し、その完了を待たずにステップS46の処理に進む。
システム制御回路50は、全てのWBモードについてWB積分処理の完了後、メモリ30に格納されているWB作業情報を参照し、WB演算実行フラグがスキップに設定されている全てのWBモードについて、WB演算処理を開始する(ステップS46)。このWB演算処理は、システム制御回路50で実行され、ステップS45の現像処理と並行して実行される。
システム制御回路50は、ステップS45の現像処理とステップS46のWB演算処理の完了の待ち合わせる(ステップS47)。システム制御回路50は、現像処理と全てのWBモードについてのWB演算処理が完了した後、全てのWBモードについてのWB演算結果を画像データのヘッダ領域に格納し、撮影シーケンスを終了する。この後、システム制御回路50は、ステップS20の処理に復帰する。
図6はメモリ30に格納されたWBの作業情報の書式を示すテーブルである。WBの作業情報として、全てのWBモードに共通してブロック積分値が格納されており、全てのWBモードにおいて、ブロック積分による積分値を共通して使用することができる。WB積分実行フラグ、積分パラメータ、白サーチ積分値、WB演算結果およびWB演算実行フラグの記憶領域はWBモード毎に確保される。
WB積分実行フラグは、WB積分が未実行の場合にOFFであり、WB積分が実行済みの場合にONである。積分パラメータは、信号処理回路20で白サーチ積分を行う際の設定値である。積分パラメータには、後述する黒体放射カーブとその近傍の領域や、積分処理を行う際のしきい値などが設定値として含まれる。
図7は色度座標上における黒体放射カーブとその周辺の領域を白サーチ積分の積分対象範囲として示す図である。システム制御回路50は、図7に示す色度座標上における黒体放射カーブとその周辺(近傍)の領域を白サーチ積分の積分対象範囲として、信号処理回路20に設定する。白サーチ積分値には、信号処理回路20による白サーチ積分の結果が格納される。白サーチ積分値は、色度座標上の積分対象領域についての色信号の積分値である。WB演算結果は、白サーチ積分値とブロック積分値を用いて所定のホワイトバランスの演算処理を実行した結果として格納される。WB演算結果(WB制御値)には、光源の色温度を補正するための情報として、光源に応じたカラーバランスを整えるための各色のカラーゲインと光源の色温度などが含まれる。WB演算実行フラグは、3ステートを保持し、WB演算処理が実行されていない場合に未実行の状態とし、WB演算処理を後回しにした場合にスキップの状態とし、WB演算処理が完了した場合に実行済みの状態とする。
図8は図4および図5を用いて説明したホワイトバランスの積分処理と演算処理を時間軸に沿って示すタイミングチャートである。オート、太陽光、曇り、電球、蛍光灯、水中の順でWB積分が実行され、各WB積分が完了した後、速やかに現像処理が開始する。蛍光灯Hでは、WB積分を不要とし、蛍光灯のWB積分値が使用されている。また、ストロボでは、WB積分が不要なモードであるとして、WB積分処理が省略されている。WB積分処理と並行してWB演算処理が実行されている。さらに、WB演算処理を現像処理と並行して実行することで、全体の処理時間が短縮されている。また、全てのWBモードについてホワイトバランス処理を実行するような場合、WB積分処理とWB演算処理を並行して(並列で)実行させ、かつ、積分パラメータが同一または近似である場合、WB積分処理を省略することで、処理時間の短縮が図られている。
本実施形態の撮像装置によれば、RAWデータの現像処理における画像補正処理でホワイトバランスを調整する際、ホワイトバランスを任意のモードに設定しても、WB積分処理と演算処理を行う必要が無く、処理時間の大幅な短縮が可能となる。
また、RAWデータの現像処理におけるホワイトバランスの積分と演算の処理を搭載する必要が無くなるので、現像処理全体の回路規模、あるいはプログラムコードのサイズの削減が可能となり、構成を簡略化することが可能である。
また、RAWデータの撮影機能を保持する撮像装置では、撮像装置本体で現像処理を施した画像データと、撮影後にRAWデータを現像処理して得られた画像データとを比較した場合、ホワイトバランスに係る処理と結果を同一のものとすることが可能である。この結果、色再現性を向上させることが可能である。
なお、本実施形態では、蛍光灯HのWB積分処理を省略することで、処理時間を短縮することができる場合を示したが、WB積分処理を省略するWBモードについてはこれに限定されるものでは無い。
また、WBモードがストロボの場合、WB積分処理が不要なWBモードであるとしているが、これに限定されるものではない。ホワイトバランスのアルゴリズムによっては、WB積分処理を実行せずにホワイトバランス処理が実行可能である場合、他のWBモードにおいてもWB積分処理を省略することが可能である。
本実施形態では、オート、太陽光、曇り、電球、蛍光灯、蛍光灯H、水中、ストロボの順でホワイトバランス処理を実行しているが、これに限定されるものではなく、処理時間短縮のため順序を入れ替えることも可能である。
また、本実施形態では、WB積分処理中にWB演算処理を1回だけ実行しているが、WB積分処理の時間内に複数回のWB演算処理を実行するだけの時間がある場合、複数種のWB演算処理を実行してもよい。
また、ホワイトバランスとしての設定値は、ホワイトバランスのモードによって変化しない場合、全てのホワイトバランスのモードに共通して1回だけ求められるようにしてもよく、積分パラメータの設定を容易に行うことができる。
また、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、前述した実施形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
実施の形態における撮像装置の構成を示す図である。 撮影動作手順を示すフローチャートである。 図2につづく撮影動作手順を示すフローチャートである。 ステップS19における静止画の撮影処理手順を示すフローチャートである。 図4につづくステップS19における静止画の撮影処理手順を示すフローチャートである。 メモリ30に格納されたWBの作業情報の書式を示すテーブルである。 色度座標上における黒体放射カーブとその周辺の領域を白サーチ積分の積分対象範囲として示す図である。 ホワイトバランスの積分処理と演算処理を時間軸に沿って示すタイミングチャートである。
符号の説明
20 画像処理回路
30 メモリ
50 システム制御回路
100 撮像装置

Claims (11)

  1. 複数のホワイトバランスのモードを備える撮像装置であって、
    被写体を撮像して映像信号を得る撮像手段と、
    前記撮像手段により得られた映像信号の積分処理を行い、前記ホワイトバランスのモード毎に、ホワイトバランス積分値を得る積分手段と、
    前記積分手段により得られたホワイトバランス積分値を用いた演算処理を行い、光源の色温度を補正するためのホワイトバランス制御値を算出する演算手段と、
    前記演算手段によって算出された前記ホワイトバランス制御値を前記映像信号に基づく画像データに格納する格納手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記積分手段に設定された積分パラメータ、当該積分パラメータが設定された前記積分手段によって得られた前記ホワイトバランス積分値、および前記演算手段によって得られた前記ホワイトバランス制御値を、前記ホワイトバランスのモード毎に記憶する記憶手段と、
    前記積分手段に設定される積分パラメータを前記記憶手段に記憶された積分パラメータと比較する比較手段と、
    前記比較の結果、前記設定される積分パラメータと同一または近似の積分パラメータが前記記憶手段に記憶されていた場合、前記記憶手段から当該積分パラメータに対応する前記ホワイトバランス積分値を読み出す読出手段とを備え、
    前記演算手段は、前記積分手段による積分処理を行うことなく、前記読み出されたホワイトバランス積分値を用いて前記ホワイトバランス制御値を算出することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記積分手段は、前記積分処理を、前記映像信号を複数のブロックに分け各ブロックの色信号の積分値を得るブロック積分と、前記映像信号の各画素の信号値を色度座標に展開し前記積分パラメータによって表現される所定の領域についての色信号の積分値を得る白サーチ積分とによって構成し、前記白サーチ積分を前記ホワイトバランスのモード毎に実行し、前記ブロック積分を撮影毎に実行することを特徴とする請求項1または2記載の撮像装置。
  4. 前記記憶手段は、前記ブロック積分による積分値を1つ保持する記憶領域を有することを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  5. 前記積分手段に設定される前記積分パラメータは、前記白サーチ積分における黒体放射カーブとその近傍の領域、および前記積分処理を行う際のしきい値を設定値として含み、
    前記設定値は、前記ホワイトバランスのモードによって変化しない場合、全てのホワイトバランスのモードに共通して1回だけ求められることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  6. 前記積分手段による積分処理中、前記演算手段による演算処理を並行して実行させることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  7. 前記積分手段による積分処理の完了後、前記映像信号の現像処理を開始し、前記現像処理と前記演算処理を並行して実行させることを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
  8. 前記積分手段による積分処理および前記演算手段による演算処理を繰り返し実行することで、複数のホワイトバランスのモードに対応したホワイトバランス制御値が算出されることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  9. 複数のホワイトバランスのモードを備える撮像装置のホワイトバランス制御方法であって、
    被写体を撮像して映像信号を得る撮像ステップと、
    前記撮像ステップで得られた映像信号の積分処理を行い、前記ホワイトバランスのモード毎に、ホワイトバランス積分値を得る積分ステップと、
    前記積分ステップで得られたホワイトバランス積分値を用いた演算処理を行い、光源の色温度を補正するためのホワイトバランス制御値を算出する演算ステップと、
    前記演算ステップで算出された前記ホワイトバランス制御値を前記映像信号に基づく画像データに格納する格納ステップとを有することを特徴とする撮像装置のホワイトバランス制御方法。
  10. 複数のホワイトバランスのモードを備える撮像装置のホワイトバランス制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記プログラムは、
    被写体を撮像して映像信号を得る撮像ステップと、
    前記撮像ステップで得られた映像信号の積分処理を行い、前記ホワイトバランスのモード毎に、ホワイトバランス積分値を得る積分ステップと、
    前記積分ステップで得られたホワイトバランス積分値を用いた演算処理を行い、光源の色温度を補正するためのホワイトバランス制御値を算出する演算ステップと、
    前記演算ステップで算出された前記ホワイトバランス制御値を前記映像信号に基づく画像データに格納する格納ステップとを有することを特徴とするプログラム。
  11. 請求項10記載のプログラムを格納することを特徴とするコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
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