JP2009044220A - 半導体集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体集積回路の製造歩留りの向上を図る。
【解決手段】入力データをクロック信号に同期して記憶可能な第1フリップフロップ(FF1)と、上記第1フリップフロップの出力信号を取り込む組み合わせ回路(LOGIC1)と、上記組み合わせ回路の出力信号を上記クロック信号に同期して記憶可能な第2フリップフロップ(FF2)とを備える。そして、上記第1フリップフロップと上記第2フリップフロップとで挟まれた上記組み合わせ回路毎に、上記組み合わせ回路を構成するトランジスタのしきい値電圧を調整可能なしきい値調整回路(100)を設ける。上記MOSトランジスタのVthばらつき補償により、回路設計時の性能を確保することができ、それによって製造歩留りの向上を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体集積回路、さらにはそれにおける製造後のばらつきに対して高速性能または低消費電力性能に特化して最適化を行うための技術に関する。
半導体製造プロセスの微細化により、MOSトランジスタのしきい値電圧(Vth)のばらつきが増大している。Vthばらつきによって製造後のMOSトランジスタのVthが低下するとサブスレショルドリーク電流と呼ばれるリーク電流が増加し、回路の消費電力が増加する。またVthばらつきによって製造後のMOSトランジスタのVthが上昇するとトランジスタのオン電流が減少し、回路の動作速度が低下し、LSI(Large Scale Integrated circuit:大規模集積回路)の動作性能が低下する。製造後のLSIの動作時にVthを調整する技術として、基板バイアス技術が知られている。MOSトランジスタが形成された半導体基板(CMOSの場合には、「ウエル」と呼ばれる)に所定の基板バイアス電圧を印加することにより、Vthを変化させることができる。特許文献1では、複数のMOSトランジスタを含む回路ブロックごとに基板バイアス電圧を印加して、MOSトランジスタのVthを変化させる技術が開示されている。また特許文献2では、回路中の速度を律速するパスに含まれる回路素子を構成するMOSトランジスタのみの基板電極を接続して、その基板電極のみにVthを低下させる基板バイアス電圧を印加する技術が開示されている。
特開2000−286387号公報 特開2004−172627号公報
LSIを製造するプロセス技術の進展により、LSI中のトランジスタの微細化が進展している。例えば、2006年にはトランジスタのゲート長が50nmという微細なトランジスタの量産が行われている。トランジスタの微細化が進展するとトランジスタのVthのばらつきが増大し、実際に製造された回路を構成するトランジスタのVthが、設計時のトランジスタのVthから大きくずれてしまう。例えば、設計時のVthよりも製造時のVthが低下した場合には、トランジスタのリーク電流の増加により消費電力が増大し、消費電力スペックを満すことができなくなる。また逆に設計時のVthよりも製造時のVthが高くなった場合にはトランジスタの動作電流が低下し、動作速度が低下し、動作速度のスペックを満すことができなくなる。それぞれスペックを満足できないLSIに関しては、良品として出荷できないため、製造歩留まりを大きく低下させてしまう。
上記特許文献1では、複数のMOSトランジスタを含む回路ブロックごとに基板バイアスを制御して回路ブロックの動作性能を調整している。この技術では、回路ブロック単位で構成するMOSトランジスタのVthを制御するが、トランジスタの微細化とともに回路ブロックに含まれるトランジスタ規模が増大するおそれがある。また、その回路ブロック内のトランジスタの性能ばらつきは改善されない。さらに、トランジスタのばらつきによって変動したVthを最適化するために基板バイアス電位を変化させてVthを調整する場合、ばらつきによってどの程度Vthが変動したかを測定する必要がある。しかし、回路ブロック内には多数のトランジスタが含まれており、回路全体のトランジスタのVthの変動を測定することは難しく、さらに基板バイアスを決定するために測定するトランジスタを選択するのも困難となる。
上記特許文献2では、回路の速度性能に影響を与えるトランジスタのみのVthを低下させて速度を向上させるように基板バイアスを印加することが可能である。しかし速度性能に影響を与えるトランジスタはLSIの製造前の回路設計時に決定する必要があるため、トランジスタのVthばらつきによって変動した性能を補償することはできない。さらに、細かく基板バイアスを制御する必要があるため、面積オーバヘッドが大きい。
本発明の目的は、LSI中のMOSトランジスタのVthばらつきを補償することにより、回路設計時の性能を確保し、製造歩留りの向上を図ることにある。
本発明の上記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものについて簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、半導体集積回路は、入力データをクロック信号に同期して記憶可能な第1フリップフロップと、上記第1フリップフロップの出力信号を取り込む組み合わせ回路と、上記組み合わせ回路の出力信号を上記クロック信号に同期して記憶可能な第2フリップフロップとを備える。このとき、上記第1フリップフロップと上記第2フリップフロップとで挟まれた上記組み合わせ回路毎に、上記組み合わせ回路を構成するトランジスタのしきい値電圧を調整可能なしきい値調整回路を設ける。このことが、製造歩留りの向上を達成する。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、LSI中のMOSトランジスタのVthばらつきを補償することにより、回路設計時の性能を確保し、製造歩留りの向上を達成することができる。
1.代表的な実施の形態
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態に係る半導体集積回路(SOC)は、入力データをクロック信号に同期して記憶可能な第1フリップフロップ(FF1)と、上記第1フリップフロップの出力信号を取り込む組み合わせ回路(LOGIC1)と、上記組み合わせ回路の出力信号を上記クロック信号に同期して記憶可能な第2フリップフロップ(FF2)とを備える。そして、上記第1フリップフロップと上記第2フリップフロップとで挟まれた上記組み合わせ回路毎に、上記組み合わせ回路を構成するトランジスタのしきい値電圧を調整可能なしきい値調整回路(100)を設ける。
〔2〕上記組み合わせ回路には、pチャネル型MOSトランジスタ(PMOS)と、nチャネル型MOSトランジスタ(NMOS)とが含まれ、互いに導電型が等しいMOSトランジスタ毎にバックゲートが共通接続される。
〔3〕上記しきい値調整回路は、pチャネル型MOSトランジスタのバックゲートを調整可能な第1調整回路(10)と、nチャネル型MOSトランジスタのバックゲートを調整可能な第2調整回路(20)とを含む。
〔4〕上記第1調整回路は、pチャネル型MOSトランジスタについてのバックゲート電位制御情報を保持可能な第1レジスタ(REG1)と、上記第1レジスタの保持情報に基づいて、上記pチャネル型MOSトランジスタのバックゲートの電位を変更可能な第1制御回路(VBPCNT)と、上記nチャネル型MOSトランジスタについてのバックゲート電位制御情報を保持可能な第2レジスタ(REG2)と、上記第2レジスタ保持情報に基づいて、上記nチャネル型MOSトランジスタのバックゲートの電位を変更可能な第2制御回路(VBNCNT)とを含む。
〔5〕上記第1制御回路及び上記第2制御回路は、上記バックゲート電位制御情報に基づいて、互いにレベルが異なる複数の電位を選択的に上記複数のトランジスタのバックゲートに供給可能なセレクタを含んで成る請求項4記載の半導体集積回路。
〔6〕上記組み合わせ回路は、上記トランジスタによってデータパスを形成する。
〔7〕上記組み合わせ回路を形成するトランジスタは、拡散層、ウエル領域、及び上記拡散層とウエル領域との間に介在された絶縁膜(BOX)を含んで成る。上記ウエル領域がバックゲートとされる。
〔8〕上記第1フリップフロップ及び第2フリップフロップ回路は、入力された信号がタイミング制約を満たすか否かの判別を可能とする判定回路(EOR)を含んで成る。
〔9〕上記組み合わせ回路は、上記バックゲートに給電するための給電セル(BBCELL)を含み、上記給電セルは、それぞれ所定の論理機能を有する複数の論理セルに対し1個の割合で配置される。
〔10〕上記組み合わせ回路の動作速度が設計値より早い場合、上記しきい値調整回路により、上記トランジスタのバックゲートに負のバイアス電圧が供給されることでしきい値電圧が上昇され、上記組み合わせ回路の動作速度が設計値より遅い場合、上記しきい値調整回路により、上記トランジスタのバックゲートに正のバイアス電圧が供給されることでしきい値電圧が低下される。
2.実施の形態の説明
<第1実施形態>
図22には、本発明にかかる半導体集積回路の一例とされるマイクロコンピュータが示される。
このマイクロコンピュータは、特に制限されないが、公知の半導体集積回路製造技術により、単結晶シリコン基板等の一つの半導体基板に形成される。
図22において、SOCはマイクロコンピュータが形成される半導体チップ、CPUはプロセッサ、ALUはプロセッサ内のデータパス等の演算回路、CONTはCPU内の制御回路、DREGはCPU内のレジスタ回路、CACHEはCPUのキャッシュメモリ、SRAMはSOCに内蔵される内蔵メモリ、IPはさまざまな機能をもった回路ブロック、BUSはバスを制御する回路、I/Oは入出力回路を制御する回路である。ここに示されている、ALUやCONT、IP内には、FFによって挟まれた複数の組み合わせ回路が搭載されており、その回路毎に基板バイアスが調整されることで、組み合わせ回路毎の性能が最適化される。
ここでは、nチャネル型MOSトランジスタに逆バイアスを印加する場合にはpチャネル型MOSトランジスタにも逆バイアスを印加する場合について示す。尚、nチャネル型MOSトランジスタとpチャネル型MOSトランジスタのVthが別々にばらつく場合には、それぞれの基板バイアスを制御するためのレジスタに異なるデータを格納すれば別々の基板バイアスに制御することができる。
また、ここでは3種類の電圧を切り替える方法を示したが、2種類や4種類以上の電圧を切り替える方法をとった場合にも、Vthを制御できる範囲は異なるが基本的な効果は同等であり、同様の回路構成で実現可能である。
図1には、上記SOCにおける主要部の構成例が示される。
図1において、FF1,FF2はデータを保持するフリップフロップ、LOGIC1はFF1,FF2間にはさまれた組み合わせ回路、NAND1はNAND回路、INV1はインバータ回路、REG1,REG2は、バックゲート電位を制御するためのデータを保存するレジスタ回路である。VDDは高電位側電源、VSSは低電位側電源である。VBPはLOGIC1内のpチャネル型MOSトランジスタPMOSの基板電位を給電する基板給電電源、VBNはLOGIC1内のnチャネル型MOSトランジスタNMOSの基板電位を給電する基板給電電源である。VBPCNTはVBP電位を制御する制御回路、VBNCNTはVBN電位を制御する制御回路、VBPSELはVBP電位を指定する信号、VBNSELはVBN電位を指定する信号、VBPS1〜VBPS3はVBPCNTで選択される電源電位を与える電源線、VBNS1〜VBNS3はVBNCNTで選択される電源電位を与える電源線である。本回路構成では、REGに記憶されているデータにしたがって、FF1,FF2間に存在する組み合わせ回路毎にnチャネル型MOSトランジスタ及びpチャネル型MOSトランジスタの基板電位を変化させることが可能である。
ここで、100はMOSトランジスタのしきい値電圧(Vth)を調整可能なしきい値調整回路である。このしきい値調整回路100は、pチャネル型MOSトランジスタのVthを調整可能な第1調整回路10と、nチャネル型MOSトランジスタのVthを調整可能な第2調整回路20とを含む。上記第1調整回路10は、上記REG1と上記VBPCNTとを含んで成る。上記VBPCNTは、VBPSELに従ってVBPS1,VBPS2,VBPS3を選択可能なセレクタSEL1を含む。
上記第2調整回路20は、上記REG2と上記VBNCNTとを含んで成る。上記VBNCNTは、VBNSELに従ってVBNS1,VBNS2,VBNS3を選択可能なセレクタSEL2を含む。
図2には、MOSトランジスタの断面が示される。
図2において、GATEはゲート電極、DRAINはドレイン電極、SOURCEはソース電極、BAKC−GATEはバックゲート電極、STIは素子分離、SUBSTRATEはシリコン基板である。STIはSiO2などの絶縁体で構成された各トランジスタ素子を分離するための層である。MOSトランジスタではゲートの電圧を変化させることでソース−ドレイン間に流れる電流を変化させることができる。
図3には、65nmプロセスのnチャネル型MOSトランジスタの電流特性(MOSトランジスタのゲート電圧とソース−ドレイン間の電流の関係)が示される。
ゲート電圧を0Vから1.0V程度に変化させることでソース−ドレイン間の電流が増加している様子がわかる。0V以下で電流が増加しているのは、GIDL(Gate Induced Drain Leakage)電流などのリーク電流が増加するためである。さらにトランジスタのバックゲートの電圧を変化させることで、電流特性が変化する。図3中のI1はnチャネル型MOSトランジスタのバックゲートの電圧を0.5Vに、I2はバックゲート電圧を0Vすなわちソース電圧と等しい電圧に、I3はバックゲート電圧を−1.0Vにした時の電流特性を示している。バックゲート電圧を印加することを「バックバイアス」と呼ぶ。バックゲート電圧がソース電圧と等しい状態をバックバイアス「0」とし、正の電圧を印加する状態をフォワードバックゲートバイアス(順方向基板バイアス)、負の電圧を印加する状態をリバースバックゲートバイアス(逆方向基板バイアス)と呼ぶ。フォワードバックゲートバイアスによれば、ソース−ドレイン間の電流が増加し、リバースバックゲートバイアスによれば、電流が減少する。またゲート電圧が0Vの時はトランジスタは動作していない状態であるが、ソース−ドレイン間には電流が流れており、この電流はサブスレショルドリーク電流と呼ばれ、回路が動作していなくても流れる電流である。このリーク電流が増加すると回路の消費電力が増加する。つまり、フォワードバイアスを印加すると、リーク電流が増加するため消費電力が増加し、逆にリバースバイアスを印加するとリーク電流が減少し消費電力が低減可能である。また、ゲート電圧が1.0Vの時のソース−ドレイン間の電流は「オン電流」と呼ばれ、回路が動作するために必要とされる電流である。オン電流が増加すると回路の動作速度が増加し、逆にオン電流が減少すると回路の動作速度が減少する。つまり、フォワードバックゲートバイアスによって回路の動作速度を向上でき、逆にリバースバックゲートバイアスによって回路の動作速度を低下させることができる。
図4には、LSIを製造した際のトランジスタのしきい値(Vth)の分布が示される。
トランジスタのVthは製造後に正規分布に従ってばらつくことがわかっている。例えば、図4中でVAR2の領域は設計時のVthとほぼ等しい値となり、電力及び動作速度性能がほぼ設計時と等しい値となる。またVAR1の領域ではVthの値が設計時より低くなるため、動作速度は設計時よりも高くなるが消費電力が増加する。逆にVAR3の領域では、Vthの値が設計時より高くなるため、設計時の値と比較して消費電力は低下するが、動作速度も低下する。
図3及び図4からわかるように、トランジスタのVthばらつきによって電流特性が大きく変化し、回路性能に影響を与えることがわかる。特に、LSIの製造プロセスが130nmより大きい場合には、チップ内のトランジスタのVthの平均値のチップ間のVthばらつきがチップ内のトランジスタ間のVthばらつきよりも大きいため、チップ毎にVthを補償できれば、Vthばらつきによって変動したLSIの性能を設計値に近づけることが可能である。しかし、LSIの製造プロセスが90nmより小さいディープサブミクローンプロセスと呼ばれる製造プロセスでは、同一LSIチップ内のトランジスタのVthのばらつきが増加し、チップ単位でのVthの補償では設計値を満たすことができなくなっている。さらに90nmプロセスから1世代進んだ65nmプロセスでは、チップ内に搭載されるトランジスタ数の増加と性能ばらつきの増加により、非常に細かい回路単位でVthを補償する必要がある。図1に示される回路では、LSIの論理回路においてタイミングを決定する最小の単位であるフリップフロップ(FF)にはさまれる組み合わせ回路(LOGIC1)を単位とし、その単位で基板またはウエルつまりMOSトランジスタのバックゲートノードを接続することで、各単位ごとに基板電位を制御することが可能となる。つまり組み合わせ回路の動作速度が設計した値より早くなっている場合はVthが設計値よりも低いため、リバースバックゲートバイアスによりVthを上昇させ、リーク電流を低減して消費電力を低減する。逆に動作速度が設計した値よりも低くなっている場合には、Vthが設計値よりも高いため、フォワードバックゲートバイアスによりVthを低下させ動作速度を向上させる。このように、製造後の回路性能によって適切な基板バイアス調整を行うことで、速度性能及び電力性能を設計値に近づけ、従来であれば不良品扱いされたLSIを良品とし、歩留りを向上することができる。また基板バイアス電位であるVBPS1〜3及びVBNS1〜3の電位は、LSI外部から電源端子を通して印加することが可能である。
図5には、Vthの状態とそれぞれの状態での図1中の各ノードの電位の関係が示される。
VBPS1〜3及びVBNS1〜3には、pチャネル型MOSトランジスタ及びnチャネル型MOSトランジスタの基板電位として選択する電位となっており、製造後のFFにはさまれた組み合わせ回路のVthの状態によりそれぞれの電圧を選択し、pチャネル型MOSトランジスタ及びnチャネル型MOSトランジスタの基板に印加する。STATE1はVthばらつきによってVthが設計時の値よりも低くなっている状態を示している。この状態では、Vthを上昇させる必要があるためリバースバイアスされる。すなわち、pチャネル型MOSトランジスタの基板であるVBPにはVBPS1が接続され、ソース電位よりも高い電位である2.0Vが印加される。またnチャネル型MOSトランジスタの基板であるVBNにはVBNS1が接続され、ソース電位よりも低い電圧である−1.0Vが印加される。これらにより、MOSトランジスタには逆方向の基板バイアスが印加されてVthが上昇され、リーク電流が低減されて消費電力が低減される。STATE2はVthが設計時の値と近い値となっている状態を示している。この状態では、Vthを調整する必要はないため、ソース電位と同電位を印加する。よってpチャネル型MOSトランジスタの基板であるVBPはVBPS2が接続され、ソース電位と同電位の1.0Vが印加される。またnチャネル型MOSトランジスタの基板であるVBNにはVBNS2が接続され、ソース電位と同電位の0Vが印加される。STATE3はVthばらつきによってVthが設計時の値よりも高くなっている状態を示している。この状態では、Vthを低下させる必要があるためフォワードバイアスされる。すなわち、pチャネル型MOSトランジスタの基板であるVBPにはVBPS3が接続され、ソース電位よりも低い電位である0.5Vが印加される。またnチャネル型MOSトランジスタの基板であるVBNにはVBNS3が接続され、ソース電位よりも高い電圧である0.5Vが印加される。これらにより、MOSトランジスタには順方向の基板バイアスが印加されてVthが低下され、トランジスタのオン電流が上昇されることで動作速度が向上する。
ここでは、逆方向基板バイアスの電位を−1.0Vとしたが、さらにVthを大きく調整する必要がある場合には−1.0Vよりも低い電圧とすることができる。逆にVthを上昇させる幅が小さくてもよい場合には、−1.0Vよりも高い電位とすることが可能である。
同様に、順方向バイアス電圧も0.5Vとしたが、Vthを変化させる量などの関係から別の電位とすることが可能である。
図6には、基板バイアスを印加する際の回路を構成する論理セルのレイアウト例が示される。
図6において、STCELLは論理セルの例であるインバータセル、BNDWELLはウエルの境界、VDDは電源線、VSSは接地電位電源線、VBPはpチャネル型MOSトランジスタの基板であるnウエル電位の電源線、VBNはnチャネル型MOSトランジスタの基板であるpウエル電位の電源線、BNCONはnチャネル型MOSトランジスタの基板であるpウエルに給電するためのウエルコンタクト、BPCONはpチャネル型MOSトランジスタの基板であるnウエルに給電するためのウエルコンタクト、METALは配線のための金属配線層、CONTはコンタクト、DIFFは拡散層、POLYはトランジスタのゲートとなるポリシリコンを示す。基板電位を電源電圧とは異なる電圧とする必要があるため、VDD/VSSとは別にVBP/VBNという基板給電線が必要となる。
図7には、論理セルの断面が示される。この断面は、図6におけるA−A’線切断断面に相当する。
図7において、GATEはトランジスタのゲート電極、nはn型チャネルの拡散層、pはp型チャネルの拡散層、pwellはpウエル、nwellはnウエル、deep−nwellはディープnウエルと呼ばれるウエルのさらに深い部分に形成されるn型のウエル、psubはp型のシリコン基板を示す。このMOSトランジスタでは、FFではさまれた組み合わせ回路毎に異なる電位を印加する必要があるため、トリプルウエル構造が必要となる。トリプルウエル構造では、ディープnウエルによってpウエルとシリコン基板が絶縁されるため、FFにはさまれる組み合わせ回路毎にpウエルに異なる電位を印加することができる。また、組み合わせ回路毎にディープnウエルを組み合わせ回路毎に分離することでFFにはさまれる組み合わせ回路毎にnウエルに異なる電位を印加することができる。
図8には、図6に示される論理セルを配置した場合のレイアウト例が示される。図8において、pwellはnチャネル型MOSトランジスタの基板であるpウエル、nwellはpチャネル型MOSトランジスタの基板であるnウエル、deep−nwellはディープnウエルと呼ばれるn型ウエル、psubはp型のシリコン基板、点線に書き込まれた領域が1つの論理セルを示す。ディープnウエルで囲まれた領域が、上記の1つの組み合わせ回路を表しており、図8中には2つの組み合わせ回路が示されている。図6に示される論理セルが規則的に並べられ、その外側をディープnウエルで囲むことによりそれぞれの組み合わせ回路のnウエル及びpウエルを共通とし、さらに他の組み合わせ回路からは基板であるp型シリコン基板で分離される。ディープnウエルを分離するには、距離の余裕をとる必要があり、面積オーバヘッドを生ずるが、この例では規則的に組み合わせ回路をレイアウトできるデータパスのような回路の例を示しており、ディープnウエルを分離する際の面積オーバヘッドが最小限に抑えられている。
図9には、基板バイアスを決定するための手順が示される。
最初に電源電圧VDDとクロック信号周波数CLKをセットする(901)。次に、VBNの電位をVBNS3に、VBPの電位をVBPS3にセットする(902)。回路を実際に動作させてタイミング制約を満たすかどうかをチェックする(903)。タイミング制約を満たさない場合には、フォワードバイアスを印加してVthを低下させても動作しないことになるため、このチップは不良品となる(904)。タイミング制約を満たす場合には、次にVBNの電位をVBNS2に、VBPの電位をVBPS2にセットする(905)。再度回路実際に動作させてタイミング制約を満たすかどうかをチェックする(906)。タイミング制約を満たさない場合には、VBN及びVBPをそれぞれVBNS3及びVBPS3に設定した場合(907)のみ、本回路は速度性能を満たすため、VBNをVBNS3に、VBPをVBPS3にそれぞれ接続できるように、図1の回路中の基板バイアス設定レジスタに情報を設定する(910)。タイミング制約を満たす場合には、次にVBNの電位をVBNS3に、VBPの電位をVBPS3にセットする。再度回路実際に動作させてタイミング制約を満たすかどうかをチェックする。タイミング制約を満たさない場合には、VBN及びVBPをそれぞれVBNS2及びVBPS2に設定した場合には本回路は速度性能を満たすため、VBNをVBNS2に、VBPをVBPS2に接続できるように図1の回路中の基板バイアス設定レジスタを設定する。タイミング制約を満たす場合には、VBN及びVBPをそれぞれVBNS1〜3及びVBPS1〜3のいずれに設定した場合にも本回路は速度性能を満たすため、VBNをVBNS1に、VBPをVBPS1に接続できるように図1の回路中の基板バイアス設定レジスタを設定する。これにより、動作速度を満たす範囲で回路を構成するMOSトランジスタのVthを高くするようにVthを設定できるため、動作速度が高く消費電力の低い状態でLSIを動作させることが可能となる。タイミング制約を満たすかどうかは、通常のLSIの動作チェックを行うことで実施可能である。特に、現在のLSIのテストではスキャンというどのパスでエラーが起こったかを検知することが可能とされるため、FF間のパスごとにタイミングエラーが発生したかどうかを確認することができ、FF間にはさまれる組み合わせ回路毎に基板バイアスの電位を決定することが可能となる。
上記の例によれば、以下の作用効果を得ることができる。
(1)基板バイアスを変化させることで、Vthの変動を補正してLSIが設計時のスペックを満たすことが可能である。さらに、補正する単位をFFにはさまれる組み合わせ回路とすることで、微細化した製造プロセスで増大するチップ内のトランジスタのVthばらつきに対応することが可能であり、またVthを変化させる単位をFF間に限定することで容易にタイミング制約のチェックをすることが可能である。
(2)LSI中のMOSトランジスタのVthばらつきを補償することにより、回路設計時の性能を確保することができ、それにより製造歩留りを向上させることができる。
(3)図6に示される論理セルが規則的に並べられ、その外側をディープnウエルで囲むことによりそれぞれの組み合わせ回路のnウエル及びpウエルを共通とし、さらに他の組み合わせ回路からは基板であるp型シリコン基板で分離されることにより、ディープnウエルを分離する際の面積オーバヘッドが最小限に抑えられる。
<第2実施形態>
図10には、CPUの制御回路などのFF間にはさまれる組み合わせ回路が、規則的にはレイアウトできない回路に適用した場合のレイアウト例が示される。
図10では、deep−nwellがディープnウエルの領域を、AREAAがディープnウエル中の実際にトランジスタを配置することのできる領域を、psubがp型のシリコン基板を示している。CPUの制御回路等では、論理的にはFF間に挟まれてひとまとめになっている回路が、実際のシリコン上のレイアウトでは図10のディープnウエルで囲まれた領域で示されるように入り組んで配置される。このため、各組み合わせ回路間でディープnウエルを分離するための余裕を設ける必要があるため、非常に大きな面積オーバヘッドが存在し、実際にトランジスタを配置できる領域は、かなり狭くなっている。ただし、基板バイアスを印加することで歩留りを向上させることにより、本回路を搭載することによる面積オーバヘッドを吸収できれば十分メリットがある。また、図10では入り組んだ形に書いてあるが、実際にレイアウトする際に回路の配置を図8に近づける形で固めることができれば、面積オーバヘッドを最小として本発明の効果を最大限に利用することが可能である。
<第3実施形態>
図11には、タイミング制約を満たすかどうかをチェック可能なフリップフロップ回路の構成例が示される。
第1実施形態では、基板バイアスを決定するためにLSIのテストフローを用いた。しかしその場合にはLSIのテストフローに手を加える必要がある。図11に示されるフリップフロップ回路を適用することで、LSIのテストフローの変更を最小限としてタイミング制約の確認が可能となる。
図11に示されるフリップフロップ回路は、二つのFFと、インバータINV1,INV2と、エクスクルージブオア(EOR)を含んで成る。FFは1ビットのデータを保持できるフリップフロップ回路、CLKはフリップフロップを制御するクロック信号、DはFFの入力、QはFFの出力、DDは入力信号DDを遅延させた信号、QDは遅延させた信号DDを取り込んだFFの出力信号QD、ERRはタイミング制約を満たしていない場合にハイとなる信号である。このようなフリップフロップ回路を、図1におけるFF1やFF2に適用する。
本回路の動作を図12及び図13を用いて説明する。
図12には、タイミング制約を満たしている場合の動作波形が示される。
DがFFの前におかれている組み合わせ回路の出力であり、DDはその信号をインバータ(INV1,INV2)で遅延させた信号となっている。クロック信号(CLK)がローからハイに立ち上がる瞬間に、D及びDDの値が新しい値に変化しているため、D及びDDを取り込むFFでは同じ値を取り込んでQ及びQDとして出力される。それぞれの値は等しいため、その排他的論理和をEORでとった出力ERRはローとなりタイミングエラーが発生していないことがわかる。
図13には、FFの前におかれている組み合わせ回路の出力が遅く、タイミング制約を満たさない場合の動作波形が示される。
クロック信号がローからハイに立ち上がる瞬間に、Dの値は変化しているが、このFFの前にある組み合わせ回路の遅延時間が大きい場合にはDDの値が新しい値に変化していない。そのため、D及びDDを取り込むFFでは異なる値を取り込んでQ及びQDとして出力される。よってその出力の排他的論理和はハイとなり、タイミングエラーが起きているとして検出される。
第1実施形態の回路では、LSIのテスト時にタイミングエラーが起こるかどうかをテストし、その段階で回路の動作速度を測定する必要があったため、回路が動作している最中に動作温度などの影響で回路性能が変化した場合には対応できない。本回路を用いると、実際に動作している状態での動作性能の測定が可能となるため、このERR出力によって、基板バイアスを制御するレジスタREGの値を書き換える手段を有する回路構成とすれば、LSIをテストせずに印加する基板バイアスを決定することが可能である。さらにLSIを出荷した後に、動作条件やトランジスタの経年劣化によって性能が変わった場合にも基板バイアスの印加条件を変更して、動作条件や経年劣化などの状況の変化に対応した回路とすることができる。さらに、この回路構成を用いれば、出荷後の条件によりLSIの性能を補正できるため、出荷前のテスト条件を緩和して歩留りを向上することも可能となる。
<第4実施形態>
図14には、基板バイアスを制御するための回路が示される。
第1実施形態では、VBNS1〜3及びVBPS1〜3を外部から供給したが、本例では、電源電圧以外の電圧は外部から印加されない。図14において、VDDは高電位側電源、VSSは低電位側電源である。VBPはpチャネル型MOSトランジスタの基板電位を給電する基板給電電源、VBNはnチャネル型MOSトランジスタの基板電位を給電する基板給電電源である。VBPCNTはVBP電位を制御する制御回路、VBNCNTはVBN電位を制御する制御回路である。VBPSELはVBP電位を指定する信号、VBNSELはVBN電位を指定する信号である。VBPS1〜VBPS3はVBPCNTで選択される電源電位を与える電源線、VBNS1〜VBNS3はVBNCNTで選択される電源電位を与える電源線、CP1〜3はチャージポンプ回路である。
尚、本例において、図14に記載された回路以外は、第1実施形態の回路と同等とする。
VBPS1には2.0Vを印加する必要があるため、電源電圧とは異なる電位を発生させる必要がある。そのため、チャージポンプCP1を用いて1.0Vの電源電位から2.0Vの電位を作る必要がある。またVBPS2は電源電圧1.0Vと等しいため電源電圧VDDを供給する。VBPS3には0.5Vを印加する必要があるためチャージポンプCP2を用いて1.0Vの電源電位から0.5Vの電圧を生成する。VBNS1には−1.0Vを印加する必要があるためチャージポンプCP3を用いて−1.0Vの電圧を生成する。VBNS2には接地電位と等しい0Vが印加されるため、VSSと接続する。VBNS3には0.5Vを印加する必要があるため、VBPS3と同じ電圧を使うことができ、チャージポンプCP2の出力と接続する。このように基板バイアス電位は外部から与えなくとも内部で生成することが可能である。
<第5実施形態>
図15には、第5実施形態で使用されるMOSトランジスタの断面が示される。
このMOSトランジスタは、第1実施形態でのバルクCMOSトランジスタとは異なり、トランジスタのソース及びドレイン電極となる拡散層の下に埋め込み酸化膜(BOX)と呼ばれる酸化膜を有し、チャネル部分は完全に空乏化した完全空乏型(Fully Depleted)トランジスタとされる。このような構造のトランジスタを「薄膜BOX・FD−SOIトランジスタ」と呼ぶ。図15において、GATEはゲート電極、DRAINはドレイン電極、SOURCEはソース電極、BOXは埋め込み酸化膜、BAKC−GATEは埋め込み酸化膜下のウエル電極、STIは素子分離、SUBSTRATEはシリコン基板である。本薄膜BOX・FD−SOIトランジスタの構造は、埋め込み酸化膜と呼ばれるBOXのある点で、図2のバルクCMOSトランジスタと異なる。このBOX層が存在することにより、BOX層下のウエルの電位をバックゲートと見て制御すれば、図2のバルクCMOSトランジスタ同様トランジスタのVthを制御することができる。さらにBOX層が存在するため、バックゲートとソース及びドレイン間は絶縁され、バックゲートの電圧をさまざまな値としても、ソース及びドレインからバックゲートに電流が流れることはない。第1実施形態で説明した回路を構成する際にトランジスタをこの薄膜BOX・FD−SOIトランジスタに置き換えることでさまざまな利点がある。
図16には、基板バイアスを制御する場合の薄膜BOX・FD−SOIトランジスタの断面が示される。図16において、GATEはトランジスタのゲート電極、nはn型チャネルの拡散層、pはp型チャネルの拡散層、pwellはpウエル、nwellはnウエル、deep−nwellはディープnウエルと呼ばれるウエルのさらに深い部分に形成されるn型のウエル、psubはp型のシリコン基板、STI及びDTIは素子分離を示す。本例では、STIとDTIという2種類の素子分離を用いている。STIは半導体シリコンの表面からBOX層の下の深さまで到達する素子分離で、各トランジスタをとなりのトランジスタやウエルの給電から分離する。DTIは半導体シリコンの表面からディープnウエルと呼ばれる深いウエル構造の下の深さに到達する素子分離で、この素子分離を用いることで、トランジスタ素子ごとにウエルを分離絶縁することが可能となる。これにより、異なる電位のウエルを近接でき、LSI上でウエルの電位を変化させる単位を細かくしても面積オーバヘッドが少ない。
図17には、基板バイアスを制御する論理セルを配置した場合のレイアウト例が示される。
図17において、pwellはnチャネル型MOSトランジスタの基板であるpウエル、nwellはpチャネル型MOSトランジスタの基板であるnウエル、deep−nwellはディープnウエルと呼ばれるn型ウエル、psubはp型のシリコン基板、点線に書き込まれた領域が1つの論理セル、comb1及びcomb2がバックゲートノードが共通となる組み合わせ回路を示す。薄膜BOX・FD−SOIトランジスタを用いることで、素子分離を用いてウエルが分離できるため、ディープnウエルを組み合わせ回路によって分離する必要が無くなり、異なる基板バイアスを印加する組み合わせ回路間の面積が小さく、図8と比較して面積オーバヘッドが小さくなっていることがわかる。
図18には、Vthの状態とそれぞれの状態での図1中の各ノードの電位の関係が示される。
薄膜BOX・FD−SOIトランジスタを用いた場合、図16に示されるように、拡散層とバックゲートとなるウエルの間に酸化層(BOX)が存在する。バルクCMOSトランジスタでは、フォワードバックゲートバイアスの場合に拡散層とウエル間にあるPN接合がダイオードとなってオンしてしまい大電流が流れるため、フォワードバイアス電圧は概ね0.5V程度にしかできない。しかし、薄膜BOX・FD−SOIトランジスタでは拡散層とウエル間に絶縁体であるBOX層が入っているため0.5Vよりも高いフォワードバイアス電圧を印加することが可能であり、図18に示される関係の基板バイアスとすることができる。図18は、バルクCMOSトランジスタを用いた場合の電位の関係を示す図5とほぼ同じであり、ここでは異なる部分に関してのみ説明する。図18では、pチャネル型MOSトランジスタのフォワードバイアスを供給するVBPS3に0Vの電位が、nチャネル型MOSトランジスタのフォワードバイアスを供給するVBNS3に1.0Vの電位が印加され、それぞれフォワードバイアスを印加する必要のあるSTATE3では、0V及び1.0Vの電位がVBP及びVBNに印加される。これにより、図5で説明した場合よりも大きくVthの値を調整することが可能となり、回路性能を調整する幅も大きくなる。
<第6実施形態>
図19には、第2実施形態で説明した場合の回路と同等の回路構成で、CPUの制御回路などのFF間にはさまれる組み合わせ回路が規則的にはレイアウトできない回路に薄膜BOX・FD−SOIトランジスタを用いた場合のレイアウト例が示される。図19では、deep−nwellがディープnウエルの領域を、AREAAがディープnウエル中の実際にトランジスタを配置することのできる領域を、psubがp型のシリコン基板をそれぞれ示している。CPUの制御回路等では、論理的にはFF間に挟まれてひとまとめになっている回路が、実際のシリコン上のレイアウトでは図10のディープnウエルで囲まれた領域で示されるように入り組んで配置される。このため、各組み合わせ回路間でディープnウエルを分離するための余裕を設ける必要がある。薄膜BOX・FD−SOIトランジスタを用いた場合には組み合わせ回路間のウエルを素子分離を用いて絶縁できるため、ディープnウエルを組み合わせ回路によって変える必要が無くなり、面積オーバヘッドが非常に小さくなり、トランジスタが配置できる領域がLSI中の大きな面積を占めることができる。この様子は図10と図19を比較することで一目瞭然であり、薄膜BOX・FD−SOIトランジスタを適用することにより、面積オーバヘッドを大きく低減することができる。
<第7実施形態>
図20には、第1実施形態の中のVBP電位を制御する回路の別の構成例が示される。
本回路は演算増幅器(OPAMP)を含み、参照電位REF1の値がVBPに印加されるようになっている。
図21には、上記参照電位REF1を生成する回路が示される。
VHIGHにREF1に印加される電圧で最大の電圧、VLOWにREF1に印加される最低の電圧を印加し、その電圧を抵抗R1,R2で分割し、それぞれの分割された電位をスイッチSW1,SW2,SW3を用いて選択することでREF1を形成することができる。例えば、図18で示した電圧を印加する場合には、VHIGHを2.0V、VLOWを0Vとし、図18のSTATE1の状態ではON1によってスイッチをオンすればREF1に2.0Vが印加されVBPのは2.0Vとなる。図18のSTATE2の状態ではON2によってスイッチをオンすればREF1に1.0Vが印加されVBPの電位は1.0Vとなる。図18のSTATE3の状態ではON3によってスイッチをオンすればREF1に0Vが印加されVBPの電位は0Vとなる。
このように抵抗R1,R2とスイッチSW1,SW2,SW3及びOPAMPを用いれば容易にVBPの電位を生成することができる。VBNに関しても同様の回路構成で電位を生成することができる。
また、本例では、抵抗R1,R2を用いて電圧を生成したが、トランジスタ等の直列に接続して電位を生成することもできる。さらにスイッチに関してもCMOSトランジスタの組み合わせから容易に構成することが可能である。
<第8実施形態>
図23には、基板バイアスを印加する際の回路を構成する論理セルのレイアウト例が示される。
図23において、STCELLは論理セルの例であるインバータセル、BNDWELLはウエルの境界、BBCELLは基板に給電するためのセルである。VDDは高電位側電源、VSSは低電位側電源である。VBPはpチャネル型MOSトランジスタの基板であるnウエル電位の電源線、VBNはnチャネル型MOSトランジスタの基板であるpウエル電位の電源線である。BNCONはnチャネル型MOSトランジスタの基板であるpウエルに給電するためのウエルコンタクト、BPCONはpチャネル型MOSトランジスタの基板であるnウエルに給電するためのウエルコンタクトである。配線層に用いられる金属配線などの凡例は図6と同等である。この例では、VBP及びVBNの配線をすべての論理セル内に取らず、何セルかのウエルを共通としてその共通のウエルに一つの給電セルBBCELLを配置することで基板バイアスを制御する。本構成を用いれば、セル内に基板バイアスを印加するための配線の追加が必要とならないため、面積オーバヘッドを小さくすることが可能である。
<第9実施形態>
図24には、Vthの状態とそれぞれの状態での図1中の各ノードの電位との関係が示される。
本例は、第5実施形態と同様に、薄膜BOX・FD−SOIトランジスタを用いた図1の構成の回路に適用することが可能である。薄膜BOX・FD−SOIトランジスタを用いることでさらに高いフォワードバックゲートバイアスが可能となるため、本例では、最大2.0Vのフォワードバックゲートバイアス電圧を印加している。例えば第5実施形態でのリバースバックゲートバイアス状態(STATE1)に対して基板バイアスせず、第5実施形態での基板バイアスされない状態(STATE2)に対して1.0Vのフォワードバックゲートバイアス電圧を印加し、第5実施形態での1.0Vのフォワードバックゲートバイアス状態(STATE3)に対してさらに高い2.0Vのフォワードバックゲートバイアス電圧を印加している。これにより、第5実施形態と比較してVthを低めに設定することが可能となり、回路の動作速度を向上させることができる。このため本例をCPU等の高速回路に用いれば、容易に回路の動作速度を向上することが可能となる。
以上本発明者によってなされた発明を具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、フリップフロップで挟まれた組み合わせ回路をFPGAとすることができる。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野であるマイクロコンピュータに適用した場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、各種半導体集積回路に適用することができる。
本発明にかかる半導体集積回路の一例とされるマイクロコンピュータにおける主要部の構成例回路図である。 MOSトランジスタの断面図である。 65nmプロセスのnチャネル型MOSトランジスタの電流特性図である。 LSIを製造した際のトランジスタのしきい値(Vth)の分布の説明図である。 Vthの状態とそれぞれの状態での図1における各ノードの電位との関係説明図である。 基板バイアスを印加する際の回路を構成する論理セルのレイアウト説明図である。 上記論理セルの断面図である。 図6に示される論理セルを配置した場合のレイアウト説明図である。 基板バイアス決定のフローチャートである。 組み合わせ回路のレイアウト説明図である。 タイミング制約を満たすかどうかをチェック可能なフリップフロップ回路の構成例回路図である。 図11に示される回路の動作説明のための波形図である。 図11に示される回路の動作説明のための別の波形図である。 基板バイアスを制御するための回路の構成ブロック図である。 第5実施形態で使用されるMOSトランジスタの断面図である。 基板バイアスを制御する場合の薄膜BOX・FD−SOIトランジスタの断面図である。 基板バイアスを制御する論理セルを配置した場合のレイアウト説明図である。 Vthの状態とそれぞれの状態での図1における各ノードの電位との関係説明図である。 薄膜BOX・FD−SOIトランジスタを用いた場合のレイアウト説明図である。 第1実施形態の中のVBP電位を制御する回路の別の構成例回路図である。 図20に示される回路で使用される参照電位REF1を生成する回路の構成例回路図である。 本発明にかかる半導体集積回路の一例とされるマイクロコンピュータの全体的な構成例ブロック図である。 基板バイアスを印加する際の回路を構成する論理セルのレイアウト説明図である。 Vthの状態とそれぞれの状態での図1における各ノードの電位との関係説明図である。
符号の説明
10 第1調整回路
20 第2調整回路
100 しきい値調整回路
SOC 半導体集積回路
FF1,FF2 フリップフロップ
LOGIC1 組み合わせ回路
PMOS pチャネル型MOSトランジスタ
NMOS nチャネル型MOSトランジスタ
REG1,REG2 レジスタ
VBPCNT,VBNCNT 制御回路
BOX 埋め込み酸化膜
EOR エクスクルージブオア

Claims (10)

  1. 入力データをクロック信号に同期して記憶可能な第1フリップフロップと、
    上記第1フリップフロップの出力信号を取り込む組み合わせ回路と、
    上記組み合わせ回路の出力信号を上記クロック信号に同期して記憶可能な第2フリップフロップと、を複数備えた半導体集積回路であって、
    上記第1フリップフロップと上記第2フリップフロップとで挟まれた上記組み合わせ回路毎に、上記組み合わせ回路を構成するトランジスタのしきい値電圧を調整可能なしきい値調整回路を含むことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 上記組み合わせ回路には、pチャネル型MOSトランジスタと、nチャネル型MOSトランジスタとが含まれ、
    互いに導電型が等しいMOSトランジスタ毎にバックゲートが共通接続されて成る請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 上記しきい値調整回路は、pチャネル型MOSトランジスタのバックゲートを調整可能な第1調整回路と、
    nチャネル型MOSトランジスタのバックゲートを調整可能な第2調整回路と、を含んで成る請求項1記載の半導体集積回路。
  4. 上記第1調整回路は、pチャネル型MOSトランジスタについてのバックゲート電位制御情報を保持可能な第1レジスタと、
    上記第1レジスタの保持情報に基づいて、上記pチャネル型MOSトランジスタのバックゲートの電位を変更可能な第1制御回路と、
    上記nチャネル型MOSトランジスタについてのバックゲート電位制御情報を保持可能な第2レジスタと、
    上記第2レジスタ保持情報に基づいて、上記nチャネル型MOSトランジスタのバックゲートの電位を変更可能な第2制御回路と、を含んで成る請求項1記載の半導体集積回路。
  5. 上記第1制御回路及び上記第2制御回路は、上記バックゲート電位制御情報に基づいて、互いにレベルが異なる複数の電位を選択的に上記複数のトランジスタのバックゲートに供給可能なセレクタを含んで成る請求項4記載の半導体集積回路。
  6. 上記組み合わせ回路は、上記トランジスタによってデータパスを形成する請求項1記載の半導体集積回路。
  7. 上記組み合わせ回路を形成するトランジスタは、拡散層、ウエル領域、及び上記拡散層とウエル領域との間に介在された絶縁膜を含み、上記ウエル領域がバックゲートとされる請求項1記載の半導体集積回路。
  8. 上記第1フリップフロップ及び第2フリップフロップ回路は、入力された信号がタイミング制約を満たすか否かの判別を可能とする判定回路を含んで成る請求項1記載の半導体集積回路。
  9. 上記組み合わせ回路は、上記バックゲートに給電するための給電セルを含み、
    上記給電セルは、それぞれ所定の論理機能を有する複数の論理セルに対し1個の割合で配置される請求項1記載の半導体集積回路。
  10. 上記組み合わせ回路の動作速度が設計値より早い場合、上記しきい値調整回路により、上記トランジスタのバックゲートに負のバイアス電圧が供給されることでしきい値電圧が上昇され、上記組み合わせ回路の動作速度が設計値より遅い場合、上記しきい値調整回路により、上記トランジスタのバックゲートに正のバイアス電圧が供給されることでしきい値電圧が低下されて成る請求項1記載の半導体集積回路。
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