JP2009043973A - 半導体装置の製造方法、半導体基板の処理装置及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 層間絶縁膜に低誘電率絶縁膜を用いた半導体装置であっても、膜剥がれを生じ難くすることが可能な半導体装置の製造方法を提供すること。
【解決手段】 溝7を有し、バリアメタル層8で被覆された層間絶縁膜6上に、銅を用いた導電膜9を形成し、層間絶縁膜6の溝7を、銅を用いた導電膜9で埋め込む工程と、銅を用いた導電膜9を、有機酸ガスと酸化性ガスとを用いてエッチングし、前記銅を用いた導電膜9を薄膜化する工程と、薄膜化された銅を用いた導電膜9及びバリアメタル層8を研磨し、層間絶縁膜6の上面と溝7内に残存する銅を用いた導電膜の上面とを平坦化する工程と、を具備する。
【選択図】図3
【解決手段】 溝7を有し、バリアメタル層8で被覆された層間絶縁膜6上に、銅を用いた導電膜9を形成し、層間絶縁膜6の溝7を、銅を用いた導電膜9で埋め込む工程と、銅を用いた導電膜9を、有機酸ガスと酸化性ガスとを用いてエッチングし、前記銅を用いた導電膜9を薄膜化する工程と、薄膜化された銅を用いた導電膜9及びバリアメタル層8を研磨し、層間絶縁膜6の上面と溝7内に残存する銅を用いた導電膜の上面とを平坦化する工程と、を具備する。
【選択図】図3
Description
この発明は、半導体装置の製造方法、半導体基板の処理装置及び記憶媒体に係わり、特に、銅を用いた導電膜を備えた半導体装置の製造方法、半導体基板の処理装置及び記憶媒体に関する。
半導体集積回路は微細化することにより高集積化と高性能化を達成してきた。しかし、パターンサイズがナノメートル領域に突入した現在、微細化しても集積回路の性能の向上が見込めないようになってきた。
この課題を解決し、集積回路の性能の向上を図る技術の一つとして、無機シリコン酸化膜よりも低い誘電率を持つ絶縁膜(以下、本明細書ではLow−k膜、又は低誘電率絶縁膜と略す)を層間絶縁膜に利用する技術が注目されている。層間絶縁膜の誘電率が低下すれば、集積回路内の配線の寄生容量が低下する。配線の寄生容量が低下すれば、信号の伝達速度が向上して集積回路の性能が向上する。
しかしながら、Low−k膜は、層間絶縁膜として一般的な無機シリコン酸化膜よりも強度が低い。このため、ダマシン法を用いて配線を形成しようとすると、研磨中に膜剥がれが生じやすい(特許文献1又は特許文献2)。膜剥がれが生ずると、半導体集積回路、即ち、半導体装置の歩留りが低下する。
特開2002−050687号公報
特開2006−150204号公報
この発明は、層間絶縁膜に低誘電率絶縁膜を用いた半導体装置であっても、膜剥がれを生じ難くすることが可能な半導体装置の製造方法、この製造方法に使用される半導体基板の処理装置、及びこの処理装置を制御する記憶媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明の第1の態様に係る半導体装置の製造方法は、溝を有し、バリアメタル層で被覆された層間絶縁膜上に、銅を用いた導電膜を形成し、前記層間絶縁膜の溝を、前記銅を用いた導電膜で埋め込む工程と、前記銅を用いた導電膜を、有機酸ガスと酸化性ガスとを用いてエッチングし、前記銅を用いた導電膜を薄膜化する工程と、前記薄膜化された銅を用いた導電膜及び前記バリアメタル層を研磨し、前記層間絶縁膜の上面と前記溝内に残存する銅を用いた導電膜の上面とを平坦化する工程と、を具備する。
この発明の第2の態様に係る半導体装置の製造方法は、溝を有し、バリアメタル層で被覆された層間絶縁膜上に、銅を用いた導電膜を形成し、前記層間絶縁膜の溝を、前記銅を用いた導電膜で埋め込む工程と、前記銅を用いた導電膜を、有機酸ガスと酸化性ガスとを用いてエッチングし、前記バリアメタル層を露出させる工程と、前記露出したバリアメタル層を研磨し、前記層間絶縁膜の上面と前記溝内に残存する銅を用いた導電膜の上面とを平坦化する工程と、を具備する。
この発明の第3の態様に係る半導体装置の製造方法は、溝を有し、バリアメタル層で被覆された層間絶縁膜上に、銅を用いた導電膜を形成し、前記層間絶縁膜の溝を、前記銅を用いた導電膜で埋め込む工程と、前記銅を用いた導電膜を、有機酸ガスと酸化性ガスとを用いてエッチングし、前記層間絶縁膜の上面を被覆する前記バリアメタル層を露出させ、この露出したバリアメタル層を引き続きエッチングし、前記溝を有する層間絶縁膜の上面と前記溝内に残存する銅を用いた導電膜の上面とを平坦化する工程と、を具備する。
この発明の第4の態様に係る半導体基板の処理装置は、溝を有し、バリアメタル層で被覆され、前記溝が銅を用いた導電膜で埋め込まれている層間絶縁膜を備えた半導体基板を処理する半導体基板の処理装置であって、前記銅を用いた導電膜を、有機酸ガスと酸化性ガスとを用いてエッチングする第1のエッチング手段と、前記バリアメタル層をエッチングする第2のエッチング手段と、を同一のチャンバに備える。
この発明の第5の態様に係る半導体基板の処理装置は、溝を有し、バリアメタル層で被覆され、前記溝が銅を用いた導電膜で埋め込まれている層間絶縁膜を備えた半導体基板を処理する半導体基板の処理装置であって、前記銅を用いた導電膜を、有機酸ガスと酸化性ガスとを用いてエッチングする第1のエッチング手段を備えた第1のチャンバと、前記バリアメタル層をエッチングする第2のエッチング手段を備えた第2のチャンバと、前記半導体基板を、前記第1のチャンバと前記第2のチャンバとの間で搬送する搬送機構と、を具備する。
この発明の第6の態様に係る半導体基板の処理装置は、溝を有し、バリアメタル層で被覆され、前記溝が銅を用いた導電膜で埋め込まれている層間絶縁膜を備えた半導体基板を処理する半導体基板の処理装置であって、前記銅を用いた導電膜を、酸化性ガスを用いて酸化する酸化手段を備えた第1のチャンバと、前記酸化された銅を用いた導電膜を、有機酸ガスを用いてエッチングするエッチング手段を備えた第2のチャンバと、前記バリアメタル層を、酸化性ガスを用いて酸化する酸化手段を備えた第3のチャンバと、前記酸化されたバリアメタル層を、エッチングガスを用いてエッチングするエッチング手段を備えた第4のチャンバと、前記半導体基板を、前記第1乃至第4のチャンバ相互間で搬送する搬送機構と、を具備する。
この発明の第7の態様に係る記憶媒体は、コンピュータ上で動作し、半導体基板の処理装置を制御するプログラムが記憶された記憶媒体であって、前記プログラムは、実行時に、第1乃至第3の態様に係る半導体装置の製造方法が行われるように、コンピュータに前記半導体基板の処理装置を制御させる。
この発明によれば、層間絶縁膜に低誘電率絶縁膜を用いた半導体装置であっても、膜剥がれを生じ難くすることが可能な半導体装置の製造方法、この製造方法に使用される半導体基板の処理装置、及びこの処理装置を制御する記憶媒体を提供できる。
以下、この発明の実施形態のいくつかを、図面を参照して説明する。図面には、全図にわたり、共通の部分には共通の参照符号を付す。
(第1の実施形態)
図1乃至図4は、この発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を、主要な製造工程毎に示す断面図である。
図1乃至図4は、この発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を、主要な製造工程毎に示す断面図である。
図1には、半導体装置の製造途中の断面例が示されている。
図1に示すように、層間絶縁膜等が形成されている半導体基体1の上方に、配線用溝、又はヴィア孔等の溝3を有する第1層層間絶縁膜2が形成され、溝3の内部には配線4が形成されている。本例の配線4は銅(Cu)を用いた導電膜からなり、バリアメタル層5上に形成されている。本例では、一例として配線4を銅配線とした(以下銅配線4と言う)。バリアメタル層5は、溝の底部3a及び溝の側面3bを被覆するように形成され、銅配線4の周囲を囲む。バリアメタル層5は、銅の拡散を抑制する機能を持つ。
本例の第1層層間絶縁膜2は無機シリコン酸化膜よりも誘電率が低い低誘電率絶縁膜2aからなる。本例の低誘電率絶縁膜2aの上面に、この低誘電率絶縁膜2aとは異なる材料からなるハードマスク層2bが形成されている。
第1層層間絶縁膜2上には、配線用溝、又はヴィア孔等の溝7を有する第2層層間絶縁膜6が形成されている。本例の第2層層間絶縁膜6は、第1層層間絶縁膜2と同様に、無機シリコン酸化膜よりも誘電率が低い低誘電率絶縁膜6aからなり、その上面には、この低誘電率絶縁膜6aとは異なる材料からなるハードマスク層6bが形成され、その下面には、この低誘電率絶縁膜6aとは異なる材料からなるエッチストップ層6cが形成されている。
第2層層間絶縁膜6の上面(ILD-TOP)、及び溝7の底部7a及び溝7の側面7b上にはバリアメタル層8が形成されている。
本例は、上記構造を持つ半導体基板の第2層層間絶縁膜6の溝7の内部に、ダマシン法を用いつつ、内部電気的接続部材、例えば、配線、ヴィアなどを形成する例である。
まず、図2に示すように、溝7を有し、上面(ILD-TOP)、並びに溝7の底部7a及び側面7bがバリアメタル層8で被覆された第2層層間絶縁膜6上に、銅を用いた導電膜9を形成する。これにより、底部7a及び側面7bがバリアメタル層8で被覆された第2層層間絶縁膜6の溝7を、銅を用いた導電膜9で埋め込む。本例では、一例として導電膜9を銅膜とした(以下銅膜9と言う)。
次に、図3に示すように、銅膜9を、有機酸ガスと酸化性ガスとを用いてエッチング、本例ではドライエッチングし、銅膜9を薄膜化する。エッチングは、銅膜9が酸化性ガスにより酸化されて酸化銅(Cu2O、又はCuO)に変わり、この酸化銅が、有機酸ガスによりエッチングされることにより進む。銅膜9は、ハロゲンで酸化することもでき、この場合には、銅膜9は、CuX、CuX2となる。Xはハロゲン(F、Cl、Br、I)である。本明細書では、酸化とは、銅に酸素を反応させて酸化することばかりでなく、銅にハロゲンを反応させてハロゲン化することも含む、と定義する。
有機酸ガスの例としては、例えば、
カルボキシル基(−COOH)を有するカルボン酸
を挙げることができる。
カルボキシル基(−COOH)を有するカルボン酸
を挙げることができる。
上記カルボン酸の例としては、
以下の一般式(1)で記述されるカルボン酸
R1−COOH …(1)
(R1は水素、又は直鎖もしくは分枝鎖状のC1〜C20のアルキル基もしくはアルケニル基、好ましくはメチル、エテル、プロピル、ブチル、ペンチル又はヘキシル)
例えば、蟻酸(HCOOH)
酢酸(CH3COOH)
プロピオン酸(CH3CH2COOH)
酪酸(CH3(CH2)2COOH)
吉草酸(CH3(CH2)3COOH)
などを挙げることができる。
以下の一般式(1)で記述されるカルボン酸
R1−COOH …(1)
(R1は水素、又は直鎖もしくは分枝鎖状のC1〜C20のアルキル基もしくはアルケニル基、好ましくはメチル、エテル、プロピル、ブチル、ペンチル又はヘキシル)
例えば、蟻酸(HCOOH)
酢酸(CH3COOH)
プロピオン酸(CH3CH2COOH)
酪酸(CH3(CH2)2COOH)
吉草酸(CH3(CH2)3COOH)
などを挙げることができる。
なお、本第1の実施形態では有機酸ガスとして蟻酸を用いた。
また、有機酸ガスの他、有機化合物ガスを用いることも可能である。
例えば、有機化合物としては、上述のカルボン酸の他、アルコール、アルデヒド、無水カルボン酸、エステル、及びケトンを挙げることができる。
また、有機化合物がアルコールであるとき、このアルコールが、
第1級アルコール、第2級アルコール、ポリヒドロキシアルコール、複数個の炭素原子を環の一部に有する環状アルコール、及び芳香族アルコールのいずれかから選ぶことができる。
第1級アルコール、第2級アルコール、ポリヒドロキシアルコール、複数個の炭素原子を環の一部に有する環状アルコール、及び芳香族アルコールのいずれかから選ぶことができる。
また、有機化合物がアルデヒドであるとき、このアルデヒドが、
(2)式で記述されるアルデヒド、
R2−CHO …(2)
(R2は水素、又は直鎖もしくは分枝鎖状のC1〜C20のアルキル基もしくはアルケニル基)
(3)式で記述されるアルカンジオール化合物、
OHC−R3−CHO …(3)
(R3は直鎖もしくは分枝鎖状のC1〜C20の飽和又は不飽和炭化水素)
(3)式で記述されるアルカンジオール化合物においてR3が存在せず、両アルデヒド基が互いに結合したもの、のいずれかから選ぶことできる。
(2)式で記述されるアルデヒド、
R2−CHO …(2)
(R2は水素、又は直鎖もしくは分枝鎖状のC1〜C20のアルキル基もしくはアルケニル基)
(3)式で記述されるアルカンジオール化合物、
OHC−R3−CHO …(3)
(R3は直鎖もしくは分枝鎖状のC1〜C20の飽和又は不飽和炭化水素)
(3)式で記述されるアルカンジオール化合物においてR3が存在せず、両アルデヒド基が互いに結合したもの、のいずれかから選ぶことできる。
無水カルボン酸は、以下の一般式(4)
R4−CO−O−CO−R5・・・(4)
(R4、R5は、水素原子または炭化水素基または炭化水素基を構成する水素原子の少なくとも一部がハロゲン原子に置換された官能基)
で表記されるものと定義することができる。
R4−CO−O−CO−R5・・・(4)
(R4、R5は、水素原子または炭化水素基または炭化水素基を構成する水素原子の少なくとも一部がハロゲン原子に置換された官能基)
で表記されるものと定義することができる。
炭化水素基の具体例としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリル基などを挙げることができ、ハロゲン原子の具体例としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素を挙げることができる。
無水カルボン酸の具体例としては、無水酢酸以外に、無水蟻酸、無水プロピオン酸、無水酢酸蟻酸、無水酪酸、および無水吉草酸などが挙げられる。
エステルは、以下の一般式(5)
R6−COO−R7 ・・・(5)
(R6は、水素原子または炭化水素基または炭化水素基を構成する水素原子の少なくとも一部がハロゲン原子に置換された官能基、R7は、炭化水素基または炭化水素基を構成する水素原子の少なくとも一部がハロゲン原子に置換された官能基)と表記されるものと定義することができる。
R6−COO−R7 ・・・(5)
(R6は、水素原子または炭化水素基または炭化水素基を構成する水素原子の少なくとも一部がハロゲン原子に置換された官能基、R7は、炭化水素基または炭化水素基を構成する水素原子の少なくとも一部がハロゲン原子に置換された官能基)と表記されるものと定義することができる。
炭化水素基およびハロゲン原子の具体例は上記したものと同様である。
エステルの具体例としては、蟻酸メチル、蛾酸エチル、蟻酸プロピル、蟻酸ブチル、蟻酸ベンジル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸ペンチル、酢酸ヘキシル、酢酸オクチル、酢酸フェニル、酢酸ベンジル、酢酸アリル、酢酸プロペニル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸ブチル、プロピオン酸ペンチル、プロピオン酸ベンジル、酪酸メチル、酪酸エチル、酪酸ペンチル、酪酸ブチル、吉草酸メチルおよび吉草酸エチルなどが挙げられる。
酸化性ガスの例としては、
酸素(O2)、オゾン(O3)、酸化窒素(N2O)、空気、フッ化水素(HF)、塩化水素(HCl)、臭化水素(HBr)、ヨウ化水素(HI)、フッ素(F2)、塩素(Cl2)、臭素(Br2)、ヨウ素(I2)
などを挙げることができる。
酸素(O2)、オゾン(O3)、酸化窒素(N2O)、空気、フッ化水素(HF)、塩化水素(HCl)、臭化水素(HBr)、ヨウ化水素(HI)、フッ素(F2)、塩素(Cl2)、臭素(Br2)、ヨウ素(I2)
などを挙げることができる。
これら酸化性ガスの中でも、取り扱い易さ、及び品質の点を考慮すると、酸素が好ましく、本第1の実施形態では酸化性ガスとして酸素を用いた。
酸化性ガスに酸素、有機酸ガスに蟻酸を用いた場合、銅膜9がエッチングされる際の反応式(2)、(3)は以下の通りである。
4Cu + O2 → 2Cu2O …(2)
2Cu2O + 2HCOOH → 2Cu(HCOO) + H2O …(3)
・Cu(HCOO)は揮発性
有機酸ガスと酸化性ガスとの供給方式としては、以下の方式が挙げられる。
2Cu2O + 2HCOOH → 2Cu(HCOO) + H2O …(3)
・Cu(HCOO)は揮発性
有機酸ガスと酸化性ガスとの供給方式としては、以下の方式が挙げられる。
1)酸化性ガスを供給して銅を酸化させてから、有機酸ガスを供給して酸化銅をエッチングする(図5A)。
この方式による処理条件の一例は以下の通りである。
チャンバ内圧力 : 1Pa以上101.3kPa以下
基板温度 : 100℃以上400℃以下
チャンバ内雰囲気:(酸化時)O2100%
もしくは不活性ガスで希釈されたO2
酸化時間 : 10sec以上1800sec以下
チャンバ内雰囲気:(エッチング時)蟻酸100%
もしくは不活性ガスで希釈された蟻酸
エッチング時間 : 10sec以上1800sec以下
2)酸化性ガスと有機酸ガスとを同時供給し、銅の酸化と酸化銅のエッチングとを実質的に同時に行う(図5B)。
基板温度 : 100℃以上400℃以下
チャンバ内雰囲気:(酸化時)O2100%
もしくは不活性ガスで希釈されたO2
酸化時間 : 10sec以上1800sec以下
チャンバ内雰囲気:(エッチング時)蟻酸100%
もしくは不活性ガスで希釈された蟻酸
エッチング時間 : 10sec以上1800sec以下
2)酸化性ガスと有機酸ガスとを同時供給し、銅の酸化と酸化銅のエッチングとを実質的に同時に行う(図5B)。
この方式による処理条件の一例は以下の通りである。
チャンバ内圧力 : 1Pa以上101.3kPa以下
基板温度 : 100℃以上400℃以下
チャンバ内雰囲気:O2と蟻酸(不活性ガスで希釈されても良い)
処理時間 : 10sec以上1800sec以下
3)酸化性ガスと有機酸ガスとを交互に供給し、銅の酸化と酸化銅のエッチングとを交互に繰り返す(図5C)。
基板温度 : 100℃以上400℃以下
チャンバ内雰囲気:O2と蟻酸(不活性ガスで希釈されても良い)
処理時間 : 10sec以上1800sec以下
3)酸化性ガスと有機酸ガスとを交互に供給し、銅の酸化と酸化銅のエッチングとを交互に繰り返す(図5C)。
この方式による処理条件の一例は以下の通りである。
チャンバ内圧力 : 1Pa以上101.3kPa以下
基板温度 : 100℃以上400℃以下
チャンバ内雰囲気:(酸化時)O2100%
もしくは不活性ガスで希釈されたO2
酸化時間 : 1sec以上30sec以下
チャンバ内雰囲気:(エッチング時)蟻酸100%
もしくは不活性ガスで希釈された蟻酸
エッチング時間 : 1sec以上300sec以下
繰り返し回数 : 2回以上1000回以下
なお、銅膜9を残す厚さ“t”の例としては、銅膜9のうち、溝7の内部に埋め込まれた部分まで酸化が進まない厚さである。
基板温度 : 100℃以上400℃以下
チャンバ内雰囲気:(酸化時)O2100%
もしくは不活性ガスで希釈されたO2
酸化時間 : 1sec以上30sec以下
チャンバ内雰囲気:(エッチング時)蟻酸100%
もしくは不活性ガスで希釈された蟻酸
エッチング時間 : 1sec以上300sec以下
繰り返し回数 : 2回以上1000回以下
なお、銅膜9を残す厚さ“t”の例としては、銅膜9のうち、溝7の内部に埋め込まれた部分まで酸化が進まない厚さである。
次に、図4に示すように、薄膜化された銅膜9を研磨、本例では、化学的機械研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)する。さらに、研磨を続行して、第2層層間絶縁膜6の上面(ILD-TOP)上に形成されたバリアメタル層8を研磨し、第2層層間絶縁膜6の上面(ILD-TOP)と溝7内に残存する銅膜9の上面9-TOPとを平坦化する。これにより、溝7の内部に、銅膜9からなる内部電気的接続部材、本例では、下層の配線と上層の配線とを接続するためのヴィア9aが形成される。
このように、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法は、銅膜9を、有機酸ガスと酸化性ガスとを用いてエッチングし、銅膜9を薄膜化してから、薄膜化された銅膜9を研磨する。このため、銅膜9を薄膜化しない場合に比較して、研磨の際に、第2層層間絶縁膜6に加わる機械的な力を軽減することができる。
よって、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、層間絶縁膜に低誘電率絶縁膜を用いた半導体装置であっても、膜剥がれを生じ難くすることが可能となる半導体装置の製造方法を得ることができる。
なお、銅膜9の膜厚を、最初から薄く形成できれば、研磨の際に、第2層層間絶縁膜6に加わる機械的な力を軽減することができる。しかしながら、品質の高い銅膜9を得るためには、通常、電解めっき法を用いなければならない。電解めっき法では、銅膜9を薄く形成することが難しく、結果として銅膜9の膜厚が厚くなってしまう。
この点、本第1の実施形態によれば、銅膜9を、電解めっき法を用いて形成したとしても、銅膜9を、有機酸ガスと酸化性ガスとを用いてエッチングして薄膜化するので、研磨の際に、第2層層間絶縁膜6に加わる機械的な力を軽減できる。
よって、本第1の実施形態は、電解めっき法を用いて形成された銅膜9を、溝7に埋め込むプロセスに好適に利用することができる。
なお、銅膜9の膜厚を、最初から薄く形成した場合においても、本第1の実施形態のように、研磨の前に、銅膜9を更に薄膜化することで、更に薄膜化しない場合に比較して第2層層間絶縁膜6に加わる機械的な力を軽減できることは言うまでもない。
次に、各部材の材料例を説明する。
(層間絶縁膜2、6)
本第1の実施形態では、研磨の際に層間絶縁膜に加わる機械的な力を軽減できるから、機械的な強度に乏しい層間絶縁膜であっても使うことができる。このため、層間絶縁膜2、6には、無機シリコン酸化膜よりも誘電率が低い低誘電率絶縁膜(Low−k膜)が用いることが良い。低誘電率絶縁膜は無機シリコン酸化膜よりも誘電率が低い絶縁膜である。例えば、原料ガスをTEOSとし、CVD法を用いて堆積された無機シリコン酸化膜の誘電率kは約4.2である。そこで、本明細書においては、低誘電率絶縁膜は、誘電率kが4.2未満の絶縁膜と定義する。
(層間絶縁膜2、6)
本第1の実施形態では、研磨の際に層間絶縁膜に加わる機械的な力を軽減できるから、機械的な強度に乏しい層間絶縁膜であっても使うことができる。このため、層間絶縁膜2、6には、無機シリコン酸化膜よりも誘電率が低い低誘電率絶縁膜(Low−k膜)が用いることが良い。低誘電率絶縁膜は無機シリコン酸化膜よりも誘電率が低い絶縁膜である。例えば、原料ガスをTEOSとし、CVD法を用いて堆積された無機シリコン酸化膜の誘電率kは約4.2である。そこで、本明細書においては、低誘電率絶縁膜は、誘電率kが4.2未満の絶縁膜と定義する。
低誘電率絶縁膜2、6の例としては、
1)シロキサン系材料
2)有機系材料
3)多孔質材料
などを挙げることができる。
1)シロキサン系材料
2)有機系材料
3)多孔質材料
などを挙げることができる。
上記シロキサン系材料の例としては、
1)Si、O、Hを含む材料
例えば、HSQ(Hydrogen-Silsesquioxane)
2)Si、C、O、Hを含む材料
例えば、MSQ(Methyl-Silsesquioxane)
などを挙げることができる。
1)Si、O、Hを含む材料
例えば、HSQ(Hydrogen-Silsesquioxane)
2)Si、C、O、Hを含む材料
例えば、MSQ(Methyl-Silsesquioxane)
などを挙げることができる。
上記有機系材料の例としては、
1)ポリアリレンエーテル系材料
2)ポリアリレンハイドロカーボン系材料
3)パリレン系材料
4)ベンゾシクロブテン(BCB)系材料
5)ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)系材料
6)フッ化ポリイミド系材料
7)フルオロカーボンガスを原料にして形成されるCF系材料
などを挙げることができる。
1)ポリアリレンエーテル系材料
2)ポリアリレンハイドロカーボン系材料
3)パリレン系材料
4)ベンゾシクロブテン(BCB)系材料
5)ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)系材料
6)フッ化ポリイミド系材料
7)フルオロカーボンガスを原料にして形成されるCF系材料
などを挙げることができる。
上記多孔質材料の例としては、
1)ポーラスMSQ
2)ポーラスポリアリレンハイドロカーボン
3)ポーラスシリカ
などを挙げることができる。
(ハードマスク層2b、6b)
ハードマスク層2b、6bの材料例としては、
1)ポリベンゾオキサゾール
2)SiOC
3)SiC
などを挙げることができる。
(エッチストップ層6c)
エッチストップ層6cは、ハードマスク層2b、6bと同様の材料を用いることができる。
(バリアメタル層8)
バリアメタル層8には、Ti、TiN等のTi系金属、及びTiとTi系金属との積層膜、Ta、TaN等のTa系金属、及びTaとTa系金属との積層膜などを用いることができる。
1)ポーラスMSQ
2)ポーラスポリアリレンハイドロカーボン
3)ポーラスシリカ
などを挙げることができる。
(ハードマスク層2b、6b)
ハードマスク層2b、6bの材料例としては、
1)ポリベンゾオキサゾール
2)SiOC
3)SiC
などを挙げることができる。
(エッチストップ層6c)
エッチストップ層6cは、ハードマスク層2b、6bと同様の材料を用いることができる。
(バリアメタル層8)
バリアメタル層8には、Ti、TiN等のTi系金属、及びTiとTi系金属との積層膜、Ta、TaN等のTa系金属、及びTaとTa系金属との積層膜などを用いることができる。
(第2の実施形態)
図6乃至図9は、この発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を、主要な製造工程毎に示す断面図である。
図6乃至図9は、この発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を、主要な製造工程毎に示す断面図である。
本例は、第1の実施形態の図1に示した構造を持つ半導体基板の第2層層間絶縁膜6の溝7の内部に、研磨法を用いずに、内部配線層を形成する例である。
まず、図6に示すように、図1に示した構造と同じ構造を持つ製造途中の半導体基板を用意する。
次に、図7に示すように、溝7を有し、上面(ILD-TOP)、並びに溝7の底部7a及び側面7bがバリアメタル層8で被覆された第2層層間絶縁膜6上に、銅を用いた導電膜、本例では銅膜9を形成する。これにより、底部7a及び側面7bがバリアメタル層8で被覆された第2層層間絶縁膜6の溝7が、銅膜9で埋め込まれる。
次に、図8に示すように、銅膜9を、有機酸ガスと酸化性ガスとを用いてエッチング、本例ではドライエッチングし、銅膜9を除去する。エッチングは、第1の実施形態と同様に、銅膜9が酸化性ガスにより酸化されて酸化銅(Cu2O、又はCuO)に変わり、この酸化銅が、有機酸ガスによりエッチングされることにより進む。第1の実施形態と異なるところは、酸化時間、及びエッチング時間が異なることである。銅膜9の膜厚、酸化性ガスの流量、及び有機酸ガスの流量等の条件が、例えば、第1の実施形態と全く同じとした場合には、本第2の実施形態では、酸化時間、及びエッチング時間を、第1の実施形態よりも長くすれば良い。もしくは図5Cに示した方式の場合には、交互供給の繰り返し回数を多くすれば良い。
また、有機酸ガスの例、及び酸化性ガスの例、及び供給方式の例は、いずれも第1の実施形態と同じで良い。
上記エッチングにより、第2層層間絶縁膜6の上面(ILD-TOP)上に形成されたバリアメタル層8が露出する。
次に、図9に示すように、露出したバリアメタル層8を引き続きエッチング、本例ではドライエッチングして、溝7を有する第2層層間絶縁膜6の上面(ILD-TOP)と溝7内に残存する銅膜9の上面9-TOPとを平坦化する。これにより、溝7の内部に、銅膜9からなる内部配線層、本例では、下層の配線と上層の配線とを接続するためのヴィア9aが形成される。
バリアメタル層8をエッチングするときのエッチングガスは、銅膜9をエッチングしたときのガスと同じガスを使用しても良いし、エッチングガスを互いに変えても良い。
エッチングガスを互いに変える場合の一例は、銅膜9をエッチングする有機酸ガスに、蟻酸を用いたとき、バリアメタル層8をエッチングするガスを、メチル基を有するカルボン酸のうち、メチル基の水素をハロゲンに置換した有機酸ガスを用いること、又はβ-ジケトンガスを用いることである。
メチル基の水素をハロゲンに置換した有機酸の例としては、例えば、
1)トリフルオロ酢酸(C2HF3O2)
などを挙げることができる。
1)トリフルオロ酢酸(C2HF3O2)
などを挙げることができる。
β-ジケトンの例としては、例えば、
1)アセト酢酸エステル
2)ヘキサフルオロアセチルアセトン(H(hfac))
なお、括弧内の構造式のhfacはヘキサフルオロアセチルアセトナートを示す
などを挙げることができる。
1)アセト酢酸エステル
2)ヘキサフルオロアセチルアセトン(H(hfac))
なお、括弧内の構造式のhfacはヘキサフルオロアセチルアセトナートを示す
などを挙げることができる。
例えば、バリアメタル層8がTiであった場合には、Tiを、酸化性ガスを用いて酸化して酸化チタン(TiO)とし、この酸化チタンを、有機酸ガスとしてトリフルオロ酢酸を用いると、酸化チタンをエッチングすることができる。
さらに、バリアメタル層8をエッチングするときには、材料によっては、酸化性ガスは使用せず、有機酸ガスのみでエッチングできる場合もある。この場合には、酸化性ガスは使用せず、有機酸ガスのみでエッチングすれば良い。
さらに、有機酸ガスではなく、例えば、アルゴン(Ar)ガスを用いたスパッタリングを用いることでも、バリアメタル層8を、本第2の実施形態と同様にドライ方式にてエッチングすることができる。
このように、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法は、銅膜9を、有機酸ガスと酸化性ガスとを用いてエッチングし、引き続きバリアメタル層8をエッチングする。このため、研磨、例えば、CMPを用いずに、銅膜9を、溝7の内部に埋め込むことができ、研磨を使用する場合に比較して第2層層間絶縁膜6に加わる機械的な力を無くすことができる。
よって、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法においても、層間絶縁膜に低誘電率絶縁膜を用いた半導体装置であっても、膜剥がれを生じ難くすることが可能な半導体装置の製造方法を得ることができる。
本第2の実施形態における各部材の材料例は、第1実施形態において説明した各部材の材料例と同じで良い。
(半導体基板の処理装置)
次に、本第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法に使用される半導体基板の処理装置の例について説明する。
(半導体基板の処理装置)
次に、本第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法に使用される半導体基板の処理装置の例について説明する。
本第2の実施形態において、銅膜9のエッチングと、バリアメタル層8のエッチングとは同一のチャンバ内で行っても良く、別々のチャンバで行っても良い。別々のチャンバで行う場合の半導体基板の処理装置の一例を図10に示す。
図10に示すように、第2の実施形態に利用される処理装置100は、銅膜9のエッチングを行う第1のチャンバ(1st Chamb.)101aと、バリアメタル層8のエッチングを行う第2のチャンバ(2nd
Chamb.)101bとを備え、第1のチャンバ101aと第2のチャンバ101bとを、1つの搬送室102を介して接続したマルチチャンバ型の処理装置である。
Chamb.)101bとを備え、第1のチャンバ101aと第2のチャンバ101bとを、1つの搬送室102を介して接続したマルチチャンバ型の処理装置である。
搬送室102の内部は、第1、第2のチャンバ101a及び101bの内部と同様に、所定の圧力、例えば、0.13Pa以上1333Pa以下の減圧環境下(本明細書ではこの圧力範囲を真空圧と呼ぶ)に保持できるとともに、所定の雰囲気下に保持できる。さらに、搬送室102の内部には、半導体基板(半導体ウエハ)Wを搬送する搬送装置103が備えられており、半導体基板Wを、第1のチャンバ101aと第2のチャンバ101bとの間で、真空を保持したまま、搬送(真空搬送)することができる。
以下、処理装置100の詳細を説明する。
図10に示すように、銅膜9をエッチングする第1の処理ユニット100aと、バリアメタル層8をエッチングする第2の処理ユニット100bは、四角形をなす搬送室102の2つの辺に対応して設けられる。搬送室102の残りの2つの辺にはロードロック室104、及び105が設けられる。ロードロック室104、及び105の搬送室102と反対側には搬入出室106が設けられ、搬入出室106のロードロック室104、及び105と反対側には複数のポート、本例では3つのポート107a乃至107cが設けられる。ポート107a乃至107cには、複数の半導体基板Wを収容可能なキャリア108a乃至108cが取り付けられる。
第1の処理ユニット100aのチャンバ101a、第2の処理ユニット100bのチャンバ101b、ロードロック室104、及び105は、搬送室102の各辺に設けられたゲートバルブGを介して、搬送室102に接続される。
ロードロック室104、及び105の搬入出室106に接続される部分にもゲートバルブGが設けられている。
ポート107a乃至107cには、半導体基板Wを収容した、又は空のキャリア108a乃至108cが取り付けられる。また、ポート107a乃至107cには、シャッタ(図示せず)が設けられている。
搬入出室106の内部には、キャリア108a乃至108cに収容された半導体基板Wの搬入出、及びロードロック室104、及び105に対する半導体基板Wの搬入出を行う搬送装置109が設けられている。
銅膜9のエッチングは、チャンバ101aにおいて行われる。図11に、第1の処理ユニット100aに用いることができる処理装置の一例を示す。
一例に係る処理ユニット(半導体基板の処理装置)100aは、有機酸ガスとして蟻酸(HCOOH)を用い、酸化性ガスとして酸素(O2)を用いることで、銅膜9をエッチングする。
図11に示すように、処理ユニット100aは、半導体基板Wを収容可能なチャンバ101aと、チャンバ101a内に有機酸ガスとして、本例では蟻酸を供給する有機酸ガス供給機構152と、チャンバ101a内に酸化性ガスとして、本例では酸素を供給する酸化性ガス供給機構153と、チャンバ101a内を所定の圧力、例えば、真空圧に減圧可能な減圧機構154とを備えている。なお、図11には図示しないが、有機酸ガスを希釈する希釈ガス、または不活性ガスをチャンバ101a内に供給する希釈ガス/不活性ガスガス供給機構が設けられても良い。希釈ガス、または不活性ガスの一例は窒素(N2)である。
チャンバ101aは、上部が開口した略筒状または箱状に形成されている。チャンバ101aの底部には、収容した半導体基板Wを載置するためのサセプタ151aが設けられ、このサセプタ151aには、半導体基板Wを加熱する加熱機構としてのヒーター151bが埋設されている。チャンバ101aの側壁には、半導体基板Wを搬入出するための搬入出口151cが形成されているとともに、この搬入出口151cを開閉するゲートバルブGが設けられている。
チャンバ101aの上部には、開口を閉塞し、かつ、サセプタ151aに対向するようにシャワーヘッド151eが設けられている。シャワーヘッド151eは、有機酸ガス供給機構152による有機酸ガスおよび図示せぬ希釈ガスを拡散させる拡散空間151fを内部に有するとともに、サセプタ151aとの対向面に、有機酸ガス供給機構152による有機酸ガスおよび図示せぬ希釈ガスをチャンバ101a内に吐出する複数または多数の吐出孔151gが形成されている。
チャンバ101aの底壁には排気口151hが形成されており、減圧機構154は、排気口151hに接続された排気管154aと、この排気管154aを介してチャンバ101a内を強制排気する排気装置154bとを有している。
有機酸ガス供給機構152は、有機酸ガスのガス源となる有機酸、本例では蟻酸が貯留される有機酸ガス源貯留部152aと、気化された有機酸ガスを、有機酸ガス源貯留部152aからシャワーヘッド151eの拡散空間151f内に導く供給ライン152bと、供給ライン152bを流通する有機酸ガスの流量を調整する流量調整機構としてのマスフローコントローラ152cおよびバルブ152dとを有している。有機酸ガス供給機構152には、有機酸ガスを所定の温度に加熱し、例えば、気化させるヒーター152eが設けられている。
酸化性ガス供給機構153は、酸化性ガス供給源153aと、酸化性ガスを、酸化性ガス供給源153aからシャワーヘッド151eの拡散空間151f内に導く供給ライン153bと、供給ライン153bを流通する酸化性ガスの流量を調整する流量調整機構としてのマスフローコントローラ153cおよびバルブ153dとを有している。
このように構成された処理ユニット100aにおいては、減圧機構154によってチャンバ101a内を所定の圧力、例えば、真空圧に減圧するとともに、酸化性ガス供給機構153によってチャンバ101a内に酸化性ガスを供給して、チャンバ101a内を所定の酸化性ガス雰囲気に保持する。次に、チャンバ101a内を所定の圧力、及び所定の酸化性ガス雰囲気に保持した後、ヒーター151bによって半導体基板Wを所定の温度に加熱する。これにより、半導体基板W上に形成されている銅膜9が酸化される。
酸化終了後、チャンバ101a内の酸化性ガスを排気する。排気後、図示せぬ希釈ガス/不活性ガス供給機構によってチャンバ101a内に希釈ガスを供給し、かつ、有機酸ガス供給機構152によってチャンバ101a内に有機酸ガスを供給して、チャンバ151内を所定の有機酸ガス及び希釈ガス雰囲気に保持する。次に、チャンバ101a内を所定の有機酸ガス及び希釈ガス雰囲気に保持した後、ヒーター151bによって半導体基板Wを所定の温度に加熱する。これにより、半導体基板W上に形成されている、酸化された銅膜9がエッチングされる。
このような処理ユニット100aを用いることで、銅膜9を、エッチングすることができる。
なお、処理ユニット100aは、第1の実施形態に示した銅膜9の薄膜化処理にも使うことができる。
バリアメタル層9のエッチングは、第2のチャンバ101bにおいて行われる。図12に、第2の処理ユニット100bに用いることができる処理装置の一例を示す。
一例に係る処理ユニット(半導体基板の処理装置)100bは、バリアメタルエッチングガスとして有機酸ガス、本例では、トリフルオロ酢酸(C2HF3O2)ガスを用い、酸化性ガスとして酸素(O2)を用いることで、バリアメタル層8をエッチングする処理装置である。図12において、図11と同一の部分については同一の参照符号を付し、以下、異なる部分についてのみ説明する。
図12に示すように、処理ユニット100bが、図11に示す処理ユニット100aと、特に、異なるところは、半導体基板Wを収容可能なチャンバ101b内にバリアメタルエッチングガスとして、本例では有機酸ガス、特に、トリフルオロ酢酸を供給するバリアメタルエッチングガス供給機構252を備えること、である。これ以外は、処理ユニット100bは、処理ユニット100aと同様の構成を持つ。
なお、図12には図示しないが、バリアメタルエッチングガスを希釈する希釈ガス、または不活性ガスをチャンバ101b内に供給する希釈ガス/不活性ガスガス供給機構が設けられても良い。希釈ガス、または不活性ガスの一例は、処理ユニット100aと同様に、窒素(N2)である。
バリアメタルエッチングガス供給機構252は、エッチングガスのガス源となる物質、本例では、有機酸、特に、トリフルオロ酢酸が貯留されるエッチングガス源貯留部252aと、気化されたエッチングガスを、エッチングガス源貯留部252aからシャワーヘッド151eの拡散空間151f内に導く供給ライン252bと、供給ライン252bを流通するエッチングガスの流量を調整する流量調整機構としてのマスフローコントローラ252cおよびバルブ252dとを有している。エッチングガス源貯留部252aには、エッチングガス源を所定の温度に加熱し、例えば、気化させるヒーター252eが設けられている。
このように構成された処理ユニット100bにおいては、減圧機構154によってチャンバ101b内を所定の圧力、例えば、真空圧に減圧するとともに、酸化性ガス供給機構153によってチャンバ101b内に酸化性ガスを供給して、チャンバ101b内を所定の酸化性ガス雰囲気に保持する。次に、チャンバ101b内を所定の圧力、及び所定の酸化性ガス雰囲気に保持した後、ヒーター151bによって半導体基板Wを所定の温度に加熱する。これにより、半導体基板W上に形成されているバリアメタル層8が酸化される。
酸化終了後、チャンバ101b内の酸化性ガスを排気し、排気後、図示せぬ希釈ガス/不活性ガス供給機構によってチャンバ101b内に希釈ガスを供給し、かつ、エッチングガス供給機構152によってチャンバ101b内にエッチングガスを供給して、チャンバ151内を所定のエッチングガス及び希釈ガス雰囲気に保持する。次に、チャンバ101b内を所定のエッチングガス及び希釈ガス雰囲気に保持した後、ヒーター151bによって半導体基板Wを所定の温度に加熱する。これにより、半導体基板W上に形成されている、酸化されたバリアメタル層8がエッチングされる。
このような処理ユニット100bを用いることで、バリアメタル層8を、エッチングすることができる。
このような処理装置100によれば、第1、第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を実施できる。これとともに、バリアメタルエッチング後、直ちに大気雰囲気にさらされないので、銅表面の更なる酸化を防止できる、という利点を得ることができる。
次に、銅膜9のエッチングと、バリアメタル層8のエッチングとを、別々のチャンバで行う場合の半導体基板の処理装置の他例を図13に示す。
図13に示すように、第2の実施形態に利用される他の処理装置200は、4つの処理ユニット200a乃至200dを備える。第1の処理ユニット200aは第1のチャンバ(1st
Chamb.)201aを備え、同様に、第2の処理ユニット200bは第2のチャンバ(2nd Chamb.)201bを、第3の処理ユニット200cは第3のチャンバ(3rd
Chamb.)201cを、第4の処理ユニット200dは第4のチャンバ(4th Chamb.)201dをそれぞれ備える。これら4つのチャンバ201a乃至201dは、1つの搬送室102を介して相互に接続される。
Chamb.)201aを備え、同様に、第2の処理ユニット200bは第2のチャンバ(2nd Chamb.)201bを、第3の処理ユニット200cは第3のチャンバ(3rd
Chamb.)201cを、第4の処理ユニット200dは第4のチャンバ(4th Chamb.)201dをそれぞれ備える。これら4つのチャンバ201a乃至201dは、1つの搬送室102を介して相互に接続される。
他の処理装置200においても、搬送室102の内部は、チャンバ201a乃至201dの内部と同様に、所定の圧力、例えば、0.13Pa以上1333Pa以下の真空圧に保持できるとともに、所定の雰囲気下に保持できる。さらに、搬送室102の内部には、半導体基板Wを搬送する搬送装置103が備えられており、上述の処理装置100と同様に、半導体基板Wを、チャンバ201a乃至201dの相互間で、真空を保持したまま、搬送することができる。
第1のチャンバ201aは、銅膜9の酸化に使用される。以下同様に、第2のチャンバ201bは酸化された銅膜9のエッチングに、第3のチャンバ201cはバリアメタル層8の酸化に、第4のチャンバ201dは酸化されたバリアメタル層8のエッチングに、それぞれ使用される。
第1の処理ユニット200aは、特に図示はしないが、例えば、図11に示した処理ユニット100aと同様の構成を持ち、少なくとも酸化性ガス供給機構153を備えた装置であれば良い。以下同様に、第2の処理ユニット200bは、図11に示した処理ユニット100aと同様の構成を持ち、少なくとも有機酸ガス供給機構152を備えた装置を、第3の処理ユニット200cは、図11、又は図12に示した処理ユニット100a、又は100bと同様の構成を持ち、少なくとも酸化性ガス供給機構153を備えた装置を、第4の処理ユニット200dは、図12に示した処理ユニット100bと同様の構成を持ち、少なくともエッチングガス供給機構252を備えた装置であれば良い。
他の処理装置200においても、半導体基板Wを、チャンバ201a乃至201dの相互間で真空を保持したまま搬送できる。
よって、他の処理装置200においても、上述の処理装置100と同様に、例えば、銅膜9をエッチングした後、溝7内に埋め込まれた銅膜9の上面(9-TOP)が酸化され難い状態でバリアメタル層8のエッチングに移行できる、という利点を得ることができる。
(第3の実施形態)
第1、第2の実施形態では、銅膜9を、酸化性ガスを使用して酸化するので、銅膜9のうち、溝7内に埋め込まれた部分まで酸化が進み、結果として、溝7内に埋め込まれた銅膜9の上面に酸化銅が残ってしまう可能性がある。
第1、第2の実施形態では、銅膜9を、酸化性ガスを使用して酸化するので、銅膜9のうち、溝7内に埋め込まれた部分まで酸化が進み、結果として、溝7内に埋め込まれた銅膜9の上面に酸化銅が残ってしまう可能性がある。
このような場合には、本第3の実施形態を利用して、上面に残った酸化銅を還元すれば良い。
図14乃至図16は、この発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を、主要な製造工程毎に示す断面図である。
図14には、第1の実施形態の図4に示した工程後の断面、もしくは第2の実施形態の図9に示した工程後の断面が示されており、ヴィア9aの上面(9-TOP)には酸化銅10が形成されている。この図14に示した構造を持つ半導体基板に、図15に示す処理を施す。
図15に示すように、ヴィア9aの上面9-TOPに形成された酸化銅10を還元し、銅に戻す。この還元に際し、溝7内に残存する銅膜9、本例ではヴィア9aがエッチングされないようにするため、本例では、有機酸ガスやβ-ジケトンガス等は使用しない。その代わりに、周知の水素アニール法、もしくは周知の超低酸素分圧アニール法を用いて還元する。周知の水素アニール法、もしくは周知の超低酸素分圧アニール法、もしくは一酸化炭素(CO)アニール法を用いることで、溝7内に残存するヴィア9aをエッチングすることなく、ヴィア9aの上面9-TOPに形成された酸化銅10のみを還元し、銅に戻すことができる。
水素アニール法を用いる場合の処理条件の一例は以下の通りである。
チャンバ内圧力 : 1Pa以上101.3kPa以下
基板温度 : 200℃以上400℃以下
チャンバ内雰囲気: 水素100%
もしくは不活性ガスで希釈された水素
処理時間 : 10sec以上300sec以下
超低酸素分圧アニール法を用いる場合の処理条件の一例は以下の通りである。
基板温度 : 200℃以上400℃以下
チャンバ内雰囲気: 水素100%
もしくは不活性ガスで希釈された水素
処理時間 : 10sec以上300sec以下
超低酸素分圧アニール法を用いる場合の処理条件の一例は以下の通りである。
チャンバ内圧力 : 1Pa以上101.3kPa以下
基板温度 : 100℃以上400℃以下
チャンバ内雰囲気: O2分圧10−13atm以下
処理時間 : 1sec以上600sec以下
一酸化炭素アニール法を用いる場合の処理条件の一例は以下の通りである。
基板温度 : 100℃以上400℃以下
チャンバ内雰囲気: O2分圧10−13atm以下
処理時間 : 1sec以上600sec以下
一酸化炭素アニール法を用いる場合の処理条件の一例は以下の通りである。
チャンバ内圧力 : 1Pa以上101.3kPa以下
基板温度 : 200℃以上400℃以下
チャンバ内雰囲気: 一酸化炭素100%
もしくは不活性ガスで希釈された一酸化炭素
処理時間 : 10sec以上300sec以下
さらに、酸化銅10を還元した後、図16に示す処理を行っても良い。
基板温度 : 200℃以上400℃以下
チャンバ内雰囲気: 一酸化炭素100%
もしくは不活性ガスで希釈された一酸化炭素
処理時間 : 10sec以上300sec以下
さらに、酸化銅10を還元した後、図16に示す処理を行っても良い。
図16に示すように、酸化銅10を還元した後、酸化銅が再形成される前に、第2層層間絶縁膜6の上面(ILD-TOP)上、及びヴィア9aの上面(9-TOP)上に、エッチストップ層11を形成する。エッチストップ層11の材料例は、第1の実施形態において説明したものと同様で良い。
酸化銅が再形成される前に、エッチストップ層11を形成するためには、例えば、酸化銅10の還元と、エッチストップ層11の形成とを、同一のチャンバで行う、もしくは半導体基板を、酸化銅10を還元するチャンバとエッチストップ層11を形成するチャンバとの間で、真空を保持したまま、搬送するようにした処理装置を利用するのが良い。
酸化銅10を還元するチャンバとエッチストップ層11を形成するチャンバとの間で、真空を保持したまま、搬送できる処理装置の一例を、図17に示す。
なお、図17に示す一例は、第2の実施形態に従った埋め込み処理に引き続いて、本第3の実施形態に従った処理を連続して処理できる処理装置である。
図17に示すように、第3の実施形態に利用される処理装置300の一例では、4つの処理ユニット300a乃至300dを備える。第1の処理ユニット300aは第1のチャンバ(1st
Chamb.)301aを備え、同様に、第2の処理ユニット300bは第2のチャンバ(2nd Chamb.)301bを、第3の処理ユニット300cは第3のチャンバ(3rd
Chamb.)301cを、第4の処理ユニット300dは第4のチャンバ(4th Chamb.)301dをそれぞれ備える。これら4つのチャンバ301a乃至301dは、1つの搬送室102を介して相互に接続される。
Chamb.)301aを備え、同様に、第2の処理ユニット300bは第2のチャンバ(2nd Chamb.)301bを、第3の処理ユニット300cは第3のチャンバ(3rd
Chamb.)301cを、第4の処理ユニット300dは第4のチャンバ(4th Chamb.)301dをそれぞれ備える。これら4つのチャンバ301a乃至301dは、1つの搬送室102を介して相互に接続される。
処理装置300においても、搬送室102の内部は、チャンバ301a乃至301dの内部と同様に、所定の圧力、例えば、0.13Pa以上1333Pa以下の真空圧に保持できるとともに、所定の雰囲気下に保持できる。さらに、搬送室102の内部には、半導体基板Wを搬送する搬送装置103が備えられており、上述の処理装置100や200と同様に、半導体基板Wを、チャンバ301a乃至301dの相互間で、真空を保持したまま、搬送することができる。
第1のチャンバ301aは、銅膜9の酸化と、酸化された銅膜9のエッチングとに使用される。このような第1のチャンバ301aを備えた第1の処理ユニット300aには、例えば、図11に示した処理ユニット100aと同様の装置を使用することができる。
第2のチャンバ301bは、バリアメタル層8のエッチングに使用される。本例では、エッチングの一例として、バリアメタル層8を酸化し、酸化されたバリアメタル層8をエッチングする。このような第2のチャンバ301bを備えた第2の処理ユニット300bには、例えば、図12に示した処理ユニット100bと同様の装置を使用することができる。
第3のチャンバ301cは、酸化銅10の還元に使用される。本例では、還元の一例として、水素アニール法を用いた。本第3実施形態に使用され、水素アニール法に従った還元処理を行う処理ユニット300cの一例を、図18に示す。
図18に示すように、処理ユニット300cは、基本的には熱処理装置であり、例えば、図11に示した処理ユニット100aと同様の構成を持つ。処理ユニット300cが、図11に示した処理ユニット100aと、特に、異なるところは、半導体基板Wを収容可能なチャンバ301c内に、不活性ガスを供給する不活性ガス供給機構352と、同じくチャンバ301c内に、水素ガスを供給する水素ガス供給機構353とを備えること、である。これ以外は、処理ユニット300cは、上述した処理ユニット100aと同様の構成を持つ。
処理ユニット300cによる還元処理の一例は、次の通りである。
まず、バルブ352d及び353dを開き、不活性ガス及び水素ガスを、不活性ガス供給源352a及び水素ガス供給源353aからマスフローコントローラ352c、353cに導く。マスフローコントローラ352cは不活性ガスの流量を調節する。流量が調節された不活性ガスは、供給ライン352bを介してシャワーヘッド151eの拡散空間151fに導かれる。不活性ガスの一例はアルゴン(Ar)ガスである。
また、マスフローコントローラ353cは水素ガスの流量を調節する。流量が調節された水素ガスは、供給ライン353bを介して、不活性ガスと同じくシャワーヘッド151eの拡散空間151fに導かれる。なお、チャンバ301c内の圧力は、減圧機構154を用いて、例えば、0.13Pa以上1333Pa以下の真空圧とする。
この条件で、サセプタ151a上に載置された半導体基板Wを、ヒーター151bを用いて、例えば、300℃程度に加熱する。この状態を所定の時間、例えば、数分間保持することで、酸化銅10を還元することができる。
第4のチャンバ301dは、エッチストップ層11の形成に使用される。本第3実施形態に使用され、エッチストップ層11の形成処理を行う処理ユニット300dの一例を、図19に示す。
図19に示すように、処理ユニット300dも基本的に熱処理装置であり、例えば、図11に示した処理ユニット100aと同様の構成を持つ。処理ユニット300dが、図11に示した処理ユニット100aと、特に、異なるところは、エッチストップ層11を成膜するための成膜ガスをチャンバ301d内に供給する成膜ガス供給機構354を備えること、である。これ以外は、処理ユニット300dは、上述した処理ユニット100aと同様の構成を持つ。
処理ユニット300dによる成膜処理は、成膜ガスをチャンバ300d内に導き、半導体基板Wを、ヒーター151bを用いて加熱してエッチストップ層11を堆積していく熱CVDである。もしくは図20に示すように、プラズマ発生機構360を備えたプラズマCVD装置を用いても良い。
このように、処理装置300によれば、第1の実施形態に従って溝7内に銅膜9を埋め込んだ後、もしくは第2の実施形態に従って溝7内に銅膜9を埋め込んだ後、水素アニール法、もしくは超低酸素分圧アニール法を用いてヴィア9aの上面9-TOPに形成された酸化銅10を還元できる。これにより、溝7内に残存するヴィア9aをエッチングすることなく、酸化銅10を銅に戻すことができる。
さらに、処理装置300によれば、必要に応じて、酸化銅10を還元した後、真空を保持したまま、酸化銅10が還元されたヴィア9aの上面9-TOP上にエッチストップ層11を形成することもできる。このようにしてエッチストップ層11を形成すれば、図16に示すように、ヴィア9aの上面9-TOP上に酸化銅10を介在させることなく、かつ、不用意な酸化銅の再形成を抑止したまま、エッチストップ層11を形成することができる。
なお、上記処理装置300の一例では、第1のチャンバ301a内で銅膜9の酸化とエッチングとを行い、同様に第2のチャンバ内でバリアメタル層8の酸化とエッチングとを行った。これは、第2の実施形態において、例えば、図13を参照して説明した処理装置200のように、酸化とエッチングとを別々のチャンバ内で行うようにしても良い。別々のチャンバ内で行うようにした半導体基板の処理装置の一例を図21に示す。
図21に示すように、第3の実施形態に利用される他の処理装置400は、6つの処理ユニット400a乃至400fを備える。第1の処理ユニット400aは第1のチャンバ(1st
Chamb.)401aを備え、同様に、第2の処理ユニット400bは第2のチャンバ(2nd Chamb.)401bを、第3の処理ユニット400cは第3のチャンバ(3rd
Chamb.)401cを、第4の処理ユニット400dは第4のチャンバ(4th Chamb.)401dを、第5の処理ユニット400eは第5のチャンバ(5th Chamb.)401eを、第6の処理ユニット400fは第6のチャンバ(6th
Chamb.)401fを、それぞれ備える。これら6つのチャンバ401a乃至401fは、1つの搬送室102を介して相互に接続される。
Chamb.)401aを備え、同様に、第2の処理ユニット400bは第2のチャンバ(2nd Chamb.)401bを、第3の処理ユニット400cは第3のチャンバ(3rd
Chamb.)401cを、第4の処理ユニット400dは第4のチャンバ(4th Chamb.)401dを、第5の処理ユニット400eは第5のチャンバ(5th Chamb.)401eを、第6の処理ユニット400fは第6のチャンバ(6th
Chamb.)401fを、それぞれ備える。これら6つのチャンバ401a乃至401fは、1つの搬送室102を介して相互に接続される。
他の処理装置400においても、搬送室102の内部は、チャンバ401a乃至401fの内部と同様に、所定の圧力、例えば、0.13Pa以上1333Pa以下の真空圧に保持できるとともに、所定の雰囲気下に保持できる。さらに、搬送室102の内部には、半導体基板Wを搬送する搬送装置103が備えられており、上述の処理装置100、200、300と同様に、半導体基板Wを、チャンバ401a乃至401fの相互間で、真空を保持したまま、搬送することができる。
第1のチャンバ401aは、銅膜9の酸化に使用される。以下同様に、第2のチャンバ401bは酸化された銅膜9のエッチングに、第3のチャンバ401cはバリアメタル層8の酸化に、第4のチャンバ401dは酸化されたバリアメタル層8のエッチングに、第5のチャンバ401eは酸化銅10の還元に、第6のチャンバ401dはエッチストップ層11の形成に、それぞれ使用される。
第1の処理ユニット400aは、特に図示はしないが、例えば、図11に示した処理ユニット100aと同様の構成を持ち、少なくとも酸化性ガス供給機構153を備えた装置であれば良い。以下同様に、第2の処理ユニット400bには、図11に示した処理ユニット100aと同様の構成を持ち、少なくとも有機酸ガス供給機構152を備えた装置を、第3の処理ユニット400cには、図11、又は図12に示した処理ユニット100a、又は100bと同様の構成を持ち、少なくとも酸化性ガス供給機構153を備えた装置を、第4の処理ユニット400dには、図12に示した処理ユニット100bと同様の構成を持ち、少なくともエッチングガス供給機構252を備えた装置であれば良い。
第5の処理ユニット400e、及び第6の処理ユニット400fには、それぞれ図18に示した処理ユニット300c、及び図19及び図20に示した処理ユニット300dを使用することができる。
第3の実施形態に使用可能な他の処理装置400においても、半導体基板Wを、チャンバ401a乃至401fの相互間で真空を保持したまま搬送できる。
よって、他の処理装置400においても、上述の処理装置100、200と同様の利点を得ることができる。
さらに、他の処理装置400においても、上述の処理装置300と同様に、ヴィア9aの上面9-TOPに形成された酸化銅10を還元できる。よって、溝7内に残存するヴィア9aをエッチングすることなく、酸化銅10を銅に戻すことができる。
さらに、処理装置400においても、上述の処理装置300と同様に、必要に応じて、酸化銅10を還元した後、真空を保持したまま、酸化銅10が還元されたヴィア9aの上面9-TOP上にエッチストップ層11を形成することができる。よって、図16に示すように、ヴィア9aの上面9-TOP上に酸化銅10を介在させることなく、かつ、不用意な酸化銅の再形成を抑止したまま、エッチストップ層11を形成することができる。
(第4の実施形態)
図22乃至図25は、この発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を、主要な製造工程毎に示す断面図である。
図22乃至図25は、この発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を、主要な製造工程毎に示す断面図である。
本例は、第1の実施形態の図1に示した構造を持つ半導体基板の第2層層間絶縁膜6の溝7の内部に、研磨法を用いて、内部配線層を形成する例である。簡単には、第2の実施形態では、ドライエッチングを用いてバリアメタル層8を除去したが、本第4の実施形態は研磨、例えば、CMP法を用いてバリアメタル層8を除去する例である。
まず、図22に示すように、図1に示した構造と同じ構造を持つ製造途中の半導体基板を用意する。
次に、図23に示すように、溝7を有し、上面(ILD-TOP)、並びに溝7の底部7a及び側面7bがバリアメタル層8で被覆された第2層層間絶縁膜6上に、本例では銅膜9を形成する。これにより、底部7a及び側面7bがバリアメタル層8で被覆された第2層層間絶縁膜6の溝7を、銅膜9で埋め込む。
次に、図24に示すように、銅膜9を、有機酸ガスと酸化性ガスとを用いてエッチング、本例ではドライエッチングし、第2の実施形態と同様に、銅膜9を除去する。このエッチングにより、第2層層間絶縁膜6の上面(ILD-TOP)上に形成されたバリアメタル層8が露出する。
次に、図25に示すように、バリアメタル層8を研磨、本例では、化学的機械研磨(CMP)し、第2層層間絶縁膜6の上面(ILD-TOP)と溝7内に残存する銅膜9の上面9-TOPとを平坦化する。これにより、溝7の内部に、銅膜9からなる内部電気的接続部材、本例では、下層の配線と上層の配線とを接続するためのヴィア9aが形成される。
このような第4実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、ドライエッチングを用いて銅膜9を除去してから、バリアメタル層8を研磨するので、銅膜9を除去しない場合に比較して、研磨の際に、第2層層間絶縁膜6に加わる機械的な力を軽減することができる。
よって、第4の実施形態に係る半導体装置の製造方法においても、第1、第2の実施形態と同様に、層間絶縁膜に低誘電率絶縁膜を用いた半導体装置であっても、膜剥がれを生じ難くすることが可能となる、という利点を得ることができる。
なお、第4の実施形態は、銅膜9を、バリアメタル層8が露出するまで有機酸ガスと酸化性ガスとを用いてエッチングするから、溝7内に埋め込まれた銅膜9の上面9-TOPに酸化銅が残る可能性がある。
このため、第4の実施形態に従って第2層層間絶縁膜6の上面(ILD-TOP)と銅膜9の上面9-TOPとを平坦化した後には、第3の実施形態において説明した酸化銅10の還元処理を引き続き実施することが好ましい。
以上、この発明を第1乃至第4の実施形態に従って説明したが、この発明は上記第1乃至第4の実施形態に限られるものではなく様々な変形が可能である。
例えば、上記第1乃至第4の実施形態では、この発明に係る半導体装置の製造方法を、ヴィア9aの形成に適用した例を示したが、ヴィア9aの形成に限らず、銅配線の形成や、その他の半導体装置の内部に形成される様々な埋め込みパターン、例えば、半導体メモリ装置のワード線パターン(ゲート電極パターン)の形成等にも適用できることは言うまでもない。
また、本例では、バリアメタル層5、8は、溝の側面及び底部に形成するようにしたが、バリアメタル層5、8は溝の少なくとも層間絶縁膜上に形成されていればよく、例えば、溝の側面のみに形成されたものであっても良い。
また、処理装置に、プロセスコントローラと、記憶媒体を有する記憶部とを備えた制御機構を設け、記憶媒体に、上記第1乃至第4の実施形態により説明した半導体装置の製造方法を実行する読み取り可能なプログラム、すなわちレシピを格納するようにしても良い。プロセスコントローラは、レシピを読み取り、読み取ったレシピに従って処理装置を制御する。記憶媒体は、ハードディスクや半導体メモリであっても良いし、CD-ROM、DVD、フラッシュメモリ等の可搬性のある記憶媒体であっても良い。また、レシピは記憶媒体に格納するだけでなく、他の装置から、例えば、専用回線を介してプロセスコントローラに伝送させることも可能である。
その他、上記第1乃至第4の実施形態は、この発明の主旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
1…半導体基体、2…第1層層間絶縁膜、3…溝、4…銅配線、5…バリアメタル層、6…第2層層間絶縁膜、7…溝、8…バリアメタル層、9…銅を用いた導電膜、10…酸化銅、11…エッチストップ層、101a、101b…チャンバ、201a〜201d…チャンバ、300a〜300d…チャンバ、400a〜400f…チャンバ、102…搬送室
Claims (25)
- 溝を有し、バリアメタル層で被覆された層間絶縁膜上に、銅を用いた導電膜を形成し、前記層間絶縁膜の溝を、前記銅を用いた導電膜で埋め込む工程と、
前記銅を用いた導電膜を、有機酸ガスと酸化性ガスとを用いてエッチングし、前記銅を用いた導電膜を薄膜化する工程と、
前記薄膜化された銅を用いた導電膜及び前記バリアメタル層を研磨し、前記層間絶縁膜の上面と前記溝内に残存する銅を用いた導電膜の上面とを平坦化する工程と、
を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 溝を有し、バリアメタル層で被覆された層間絶縁膜上に、銅を用いた導電膜を形成し、前記層間絶縁膜の溝を、前記銅を用いた導電膜で埋め込む工程と、
前記銅を用いた導電膜を、有機酸ガスと酸化性ガスとを用いてエッチングし、前記バリアメタル層を露出させる工程と、
前記露出したバリアメタル層を研磨し、前記層間絶縁膜の上面と前記溝内に残存する銅を用いた導電膜の上面とを平坦化する工程と、
を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 溝を有し、バリアメタル層で被覆された層間絶縁膜上に、銅を用いた導電膜を形成し、前記層間絶縁膜の溝を、前記銅を用いた導電膜で埋め込む工程と、
前記銅を用いた導電膜を、有機酸ガスと酸化性ガスとを用いてエッチングし、前記層間絶縁膜の上面を被覆する前記バリアメタル層を露出させ、この露出したバリアメタル層を引き続きエッチングし、前記溝を有する層間絶縁膜の上面と前記溝内に残存する銅を用いた導電膜の上面とを平坦化する工程と、
を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記バリアメタル層が、前記銅を用いた導電膜をエッチングした前記有機酸ガスと前記酸化性ガスとを用いてエッチングされることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記バリアメタル層が、ハロゲン置換された有機酸ガス、又はβ-ジケトンガスを用いてエッチングされることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記平坦化する工程の後、前記銅を用いた導電膜の上面を還元する工程を、さらに具備することを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記銅を用いた導電膜が、水素アニール法、超低酸素分圧アニール法、及び一酸化炭素アニール法のいずれか1つを用いて還元されることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記還元する工程の後、前記層間絶縁膜の上面、及び前記還元された銅を用いた導電膜の上面上に、エッチストップ層を形成する工程を、さらに具備することを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記溝を有する層間絶縁膜が、無機シリコン酸化膜よりも誘電率が低い低誘電率絶縁膜を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記低誘電率絶縁膜の上面に、この低誘電率絶縁膜とは異なる材料からなるハードマスク層が形成されていることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記有機酸ガスがカルボン酸であるとき、このカルボン酸は(1)式で記述されるカルボン酸
R1−COOH …(1)
(R1は水素、又は直鎖もしくは分枝鎖状のC1〜C20のアルキル基もしくはアルケニル基)
から選ばれることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記酸化性ガスは、
O2、O3、N2O、HF、HCl、HBr、HI、F2、Cl2、Br2、I2
のいずれかから選ばれることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。 - 溝を有し、バリアメタル層で被覆され、前記溝が銅を用いた導電膜で埋め込まれている層間絶縁膜を備えた半導体基板を処理する半導体基板の処理装置であって、
前記銅を用いた導電膜を、有機酸ガスと酸化性ガスとを用いてエッチングする第1のエッチング手段と、
前記バリアメタル層をエッチングする第2のエッチング手段と、
を同一のチャンバに備えることを特徴とする半導体基板の処理装置。 - 前記銅を用いた導電膜を還元する還元手段を、前記同一のチャンバに、さらに備えることを特徴とする請求項13に記載の半導体基板の処理装置。
- 前記エッチストップ層を形成するエッチストップ層形成手段を、前記同一のチャンバに、さらに備えることを特徴とする請求項14に記載の半導体基板の処理装置。
- 溝を有し、バリアメタル層で被覆され、前記溝が銅を用いた導電膜で埋め込まれている層間絶縁膜を備えた半導体基板を処理する半導体基板の処理装置であって、
前記銅を用いた導電膜を、有機酸ガスと酸化性ガスとを用いてエッチングする第1のエッチング手段を備えた第1のチャンバと、
前記バリアメタル層をエッチングする第2のエッチング手段を備えた第2のチャンバと、
前記半導体基板を、前記第1のチャンバと前記第2のチャンバとの間で搬送する搬送機構と、
を具備することを特徴とする半導体基板の処理装置。 - 前記銅を用いた導電膜を還元する還元手段を備えた第3のチャンバを、さらに具備し、
前記搬送機構は、前記半導体基板を、前記第1乃至第3のチャンバ相互間で搬送することを特徴とする請求項16に記載の半導体基板の処理装置。 - エッチストップ層を形成するエッチストップ層形成手段を備えた第4のチャンバを、さらに具備し、
前記搬送機構は、前記半導体基板を、前記第1乃至第4のチャンバ相互間で搬送することを特徴とする請求項17に記載の半導体基板の処理装置。 - 前記搬送機構は、前記半導体基板を、少なくとも前記第3のチャンバと前記第4との間で真空を保持したまま搬送することを特徴とする請求項18に記載の半導体基板の処理装置。
- 前記第1のエッチング手段は、
前記銅を用いた導電膜を酸化する酸化手段と、
前記酸化された銅を用いた導電膜をエッチングするエッチング手段と、を備え、
前記第2のエッチング手段は、
前記バリアメタル層を酸化する酸化手段と、
前記酸化されたバリアメタル層をエッチングするエッチング手段と、を備えることを特徴とする請求項13又は請求項16に記載の半導体基板の処理装置。 - 溝を有し、バリアメタル層で被覆され、前記溝が銅を用いた導電膜で埋め込まれている層間絶縁膜を備えた半導体基板を処理する半導体基板の処理装置であって、
前記銅を用いた導電膜を、酸化性ガスを用いて酸化する酸化手段を備えた第1のチャンバと、
前記酸化された銅を用いた導電膜を、有機酸ガスを用いてエッチングするエッチング手段を備えた第2のチャンバと、
前記バリアメタル層を、酸化性ガスを用いて酸化する酸化手段を備えた第3のチャンバと、
前記酸化されたバリアメタル層を、エッチングガスを用いてエッチングするエッチング手段を備えた第4のチャンバと、
前記半導体基板を、前記第1乃至第4のチャンバ相互間で搬送する搬送機構と、
を具備することを特徴とする半導体基板の処理装置。 - 前記銅を用いた導電膜を還元する還元手段を備えた第5のチャンバを、さらに具備し、
前記搬送機構は、前記半導体基板を、前記第1乃至第5のチャンバ相互間で搬送することを特徴とする請求項21に記載の半導体基板の処理装置。 - エッチストップ層を形成するエッチストップ層形成手段を備えた第6のチャンバを、さらに具備し、
前記搬送機構は、前記半導体基板を、前記第1乃至第6のチャンバ相互間で搬送することを特徴とする請求項22に記載の半導体基板の処理装置。 - 前記搬送機構は、前記半導体基板を、少なくとも前記第5のチャンバと前記第6との間で真空を保持したまま搬送することを特徴とする請求項23に記載の半導体基板の処理装置。
- コンピュータ上で動作し、半導体基板の処理装置を制御するプログラムが記憶された記憶媒体であって、
前記プログラムは、実行時に、請求項1乃至請求項3いずれか一つに記載の半導体装置の製造方法が行われるように、コンピュータに前記半導体基板の処理装置を制御させることを特徴とする記憶媒体。
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