JP2009043865A - 露光装置、露光方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

露光装置、露光方法および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レチクルが傾斜した場合であっても、高い解像力を有する露光装置を提供する。
【解決手段】露光装置は、レチクル101の表面に形成されたパターンをウエハ上に投影する光学系と、レチクル101の光学系の光軸方向に垂直な面に対する傾斜角度を測定する測定部と、測定部により測定された傾斜角度に基づいて、ウエハ130の位置を調整する調整部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、露光装置、露光方法および半導体装置の製造方法に関する。
特許文献1には、ステップ・アンド・リピート方式の露光装置が記載されている。図10に示すように、特許文献1に記載された露光装置では、XYステージ13上にZ駆動部12A〜12Cを介して試料台11が配置され、試料台11上にウエハホルダ10を介してウエハWが保持され、ウエハW上にレチクルRのパターンが転写される。露光前に、投影光学系PLの像面22のXYステージ13の走り面14aに対する傾斜角Itx、Ityを計測しておく。露光時に、XYステージ13を例えばステップ移動する際には、像面22の傾斜角とXYステージ13の位置とに基づいてZ駆動部12A〜12Cの伸縮量を調整し、ウエハW表面のZ方向の位置、及び傾斜角の補正を行う。そして、露光位置において、不図示のオートフォーカスセンサで検出される残存するデフォーカス量が0になるようにウエハW表面の面位置の補正を行う。
投影光学系PLの像面22の傾斜角を計測する方法として、ウエハホルダ上に平面度の良好なウエハを用意し、露光領域の中央と四隅の計5点についてフォーカス位置を計測し、これらの計測値に基づいて、像面22の傾斜角Itx、Ity(不図示)を求めている。
特許文献2には、レチクル上に走査方向に対し直交方向に周期的に棒状周期パターンと、走査方向に対し平行に直線上マークを配置して、レチクルの走査方向と、これと直交する方向のレチクル変形量を算出する露光装置が記載されている。この露光装置では、レチクル変形量の検出は、投影露光光学系の軸外に配置された検出器により行われている。また主制御系が、算出されたレチクル変形量に応じて、レチクルステージ駆動部とウエハステージの相対移動速度の変更、及び投影光学系内のレンズエレメント間隔の変更、さらに投影光学系内部圧力制御部を介して鏡筒内の圧力の変更することにより、結像特性の倍率成分が補正される。
特開平11−340125号公報 特開2003−142365号公報
しかしながら、上記特許文献1および2に記載の技術は、以下の点で改善の余地を有していた。
特許文献1に記載の露光装置では、レチクルと、レチクルの受け台との間に異物がかみ込み、レチクルが受け台から浮き上がった場合に、ウエハホルダ上に平面度の良好なウエハを用意して像面の傾斜角を測定しておくという煩雑な手順が必要となる。さらに、かみ込んだ異物により、露光動作の進行時やレチクル交換時などにレチクルの形状が変化すると考えられるため、露光やレチクル交換の度に、ウエハホルダ上に平面度の良好なウエハを用意して像面の傾斜角を測定する必要が生じる。そのため、露光処理自体が複雑かつ煩雑になり、容易に高い解像度を得ることが困難であった。
特許文献2に記載の露光装置では、レチクルに棒状周期パターンと直線上マークが配置されている。そのため、レチクルに棒状周期パターンと直線上マークを形成する必要があった。通常用いられるレチクルでは、レチクル変形量が算出できず、優れた解像力を得ることが困難であった。
本発明による露光装置は、レチクルの表面に形成されたパターンをウエハ上に投影する光学系と、前記レチクルの前記光学系の光軸方向に垂直な面に対する傾斜角度を測定する測定部と、前記測定部により測定された前記傾斜角度に基づいて、前記ウエハの位置を調整する調整部と、を備えたことを特徴とする。
この露光装置においては、レチクルの光学系の光軸方向に垂直な面に対する傾斜角度を直接測定する測定部により測定された傾斜角度に基づいて、ウエハの位置を調整している。かかる構造の露光装置によれば、レチクルが傾斜していても露光処理を複雑にすることなく高い解像度を有するパターンを容易に得ることできる。
本発明による露光方法は、レチクルの表面に形成されたパターンをウエハ上に投影する工程と、前記レチクルの光学系の光軸方向に垂直な面に対する傾斜角度を測定する工程と、測定された前記傾斜角度に基づいて、前記ウエハの面を前記レチクルの光学系の光軸方向に垂直な面と平行になるように調整する工程と、を含むことを特徴とする。
この露光方法においては、露光前に、レチクルの光学系の光軸方向に垂直な面に対する傾斜角度を測定し、測定された傾斜角度に基づいて、ウエハの面の位置を調整している。このため、レチクルが傾斜していても、フォーカスを合わせるためにウエハの交換をすることなく連続処理ができ、高い解像度を有するパターンを容易に得ることが可能となる。
本発明による半導体装置の製造方法は、レチクルの表面に形成されたパターンをウエハ上に投影する光学系と、前記レチクルの前記光学系の光軸方向に垂直な面に対する傾斜角度を測定する測定部と、前記測定部により測定された前記傾斜角度に基づいて、前記ウエハの位置を調整する調整部と、を備えた露光装置を用いてウエハ上にパターンを形成する工程を有することを特徴とする。
この半導体装置の製造方法においては、レチクルが傾斜していても露光処理を複雑にすることなくフォーカスを合わせることができ、高い解像度を有するパターンを形成できる露光装置を用いるため、半導体装置の生産性の向上が可能となる。
なお、本発明でいう各部は、その機能を実現するように形成されていれば良く、例えば、所定の機能を発揮する専用のハードウェア、所定の機能がコンピュータプログラムにより付与されたコンピュータ装置、コンピュータプログラムによりコンピュータ装置に実現された所定の機能、これらの任意の組み合わせ、等として実現することができる。
また、本発明でいう各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要もなく、複数の構成要素が1個の部材として形成されていること、1つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等も可能である。
本発明によれば、レチクルが傾斜した場合であっても、容易に優れた解像力が発揮される露光装置、露光方法および半導体装置の製造方法が実現される。
以下、図面を参照しつつ、本発明による露光装置、露光方法、および半導体装置の製造方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、本実施の形態では、前後左右上下の方向を規定して説明するが、これは構成要素の相対関係を簡単に説明するために便宜的に規定したものであり、本発明を実施する場合の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
(第1実施形態)
本発明による露光装置の第1実施形態を図1〜図9を参照して以下に説明する。
露光装置100の構成について説明する。
図1は、本実施形態における露光装置の断面図である。図1に示すように本実施形態の露光装置100は、レチクル101の表面に形成されたパターンをウエハ130上に投影する光学系(図示なし)、測定部として機能する発光素子110、受光素子120および制御装置150、調整部として機能するウエハステージ131、レチクル受け台102上に設置されたレチクル101、および縮小投影レンズ160とを有している。
露光装置100において、光学系から発射された露光光は、レチクル101、縮小投影レンズ160を通過し、レチクル101の表面に形成されたパターンをウエハ130(露光対象物)に投影し、ウエハ130面上に結像面140を形成する。結像面140は、ウエハ130の表面に形成されたパターンである。なお、図1では、ウエハ130、ウエハステージ131、および結像面140を便宜上、離して示している。
以下、詳細する。
図2は、レチクル受け台102上のレチクル101を表す平面図(a)および(c)と、断面図(b)および(d)である。
図2(a)、(b)に示すように、レチクル101は、レチクル受け台102上に設けられている。レチクル101は、平面視において正方形であり、各頂点がレチクル受け台102によって支持されている。レチクル101は、光学系の光軸方向に垂直な面を有している。レチクル101の表面には、パターン170が形成されている(図2(a))。
また、図2(c)、(d)に示すように、レチクル101とレチクル受け台102との間に異物が挟まれている。異物により、レチクル101は光学系の光軸方向に垂直な面に対して傾斜している。
以下、本実施形態において「傾斜角度」とは、このようにレチクル101が光学系の光軸方向に垂直な面に対して傾斜した角度をいう。また、「異物」とは、例えば、半導体装置を製造する際にウエハ上にパターンを形成する工程におけるレチクル交換時などに、レチクル101とレチクル受け台102との間に挟み込むものなどをいう。傾斜角度は、異物の大きさや弾性、異物を挟み込んだ位置などによって変化する。
図3に示すように、レチクル101のXY平面は、頂点A,B,C,Dとする正方形である。各辺に対して、発光素子110および受光素子120が対になるようにそれぞれ配置されている。すなわち、レチクル101のXY平面上の辺ADを挟むようにして発光素子110aおよび受光素子120aが配置され、辺ABを挟むようにして発光素子110bおよび受光素子120bが配置され、辺DCを挟むようにして発光素子110cおよび受光素子120cが配置され、辺BCを挟むようにして発光素子110dおよび受光素子120dが配置されている。
発光素子110は、レチクル101の任意の点に対して測定光を発光する。受光素子120は、この測定光がレチクル101の任意の点で反射した反射光を受信する。また受光素子120は、可動式でもよい。これにより、レチクル101の傾斜角度に応じて、受光素子120が移動して反射光が受信される。
発光素子110および受光素子120には、制御装置150が繋がれている(図1)。
制御装置150は、受光素子120からの信号に基づき、受光素子120が受信したレチクル101が傾斜する前の反射光と、受光素子120が受信したレチクル101が傾斜した時の反射光とから、レチクル101の傾斜角度を測定する。
このように、発光素子110、受光素子120および制御装置150は、レチクル101のそれぞれの辺における傾斜角度を測定する測定部として機能する。
また、制御装置150は、受光素子120が受信したレチクル101が傾斜する前の反射光を予め記憶しておく記憶部が組み込まれている。これにより、受光素子120からの信号に基づき自動的に傾斜角度が測定できる。また、制御装置150は、算出部が組み込まれている。算出部は、測定されたレチクル101の傾斜角度から、レチクル101の各頂点における浮き量を算出することができる。算出された浮き量に基づいてウエハステージ131の動作を制御し、ウエハ130の傾斜角度が調整できる。これにより、ウエハ130の位置調整の自動化ができる。なお、「浮き量」の説明については後述する。
さらに、制御装置150には、ウエハステージ131が接続されている。レチクル101の傾斜角度は、制御装置150からウエハステージ131に伝えられ、伝えられた傾斜角度に基づきウエハステージ131内の調整部が、ウエハ130の位置を調整する。
ウエハステージ131上にはウエハ130が配置され、ウエハ130上には結像面140が形成されている。ウエハステージ131には、調整部が組み込まれている。
調整部は、測定部により測定された傾斜角度に基づいて、ウエハ130の面をレチクル101の光学系の光軸方向に垂直な面と平行になるように調整する機能を有する。これにより、レチクル101が傾斜した場合であっても、ウエハ130の面上に形成されるパターン(結像面140)のフォーカスを合わせることができる。
なお、本実施形態において「位置の調整」とは、面調整と角度調整のいずれか一方、または両方を含む調整を意味する。面調整は、3軸方向に移動可能な調整をいい、角度調整は、軸の周りを回転移動する調整をいう。本実施形態における露光装置100では、ウエハ130の位置の調整は、光軸のまわりを回転移動する角度調整による場合について説明する。
図4は、頂点C付近で異物が挟まった露光装置100のレチクル101について説明する概念図であり、レチクル101の位置をXYZ軸を用いて示している。レチクル101のXY平面は、一辺の長さをLとする正方形である。異物を挟む前のレチクル101のXY平面の各頂点をそれぞれ、A,B,C,Dとし、異物が挟まったことにより傾斜したレチクル101のXY平面の各頂点をそれぞれ、A',B',C',D'とする。レチクル101のXY平面の頂点C付近で異物を挟み、頂点Aを支点として、頂点B,C,Dが浮き上がっている。辺A'D'は、辺ADがX軸方向に対して角度α傾斜した辺である。辺A'B'は、辺ABがY軸方向に対して角度β傾斜した辺である。辺D'C'は、辺DCが点D'のY軸方向から角度γ傾斜した辺である。辺B'C'は、辺BCが点B'のX軸方向から角度η傾斜した辺である。
図5を参照して、図4に示すように浮き上がったレチクル101のXY平面の各頂点B,C,Dの浮き量を説明する。
なお、本実施形態において、「浮き量」とは、レチクル101の各頂点のZ軸方向に対する変化量である。すなわち、頂点A',B',C',D'と、頂点A,B,C,DのそれぞれのZ軸方向の差である。図5に示すように、頂点A,B,C,Dの浮き量はそれぞれ、j1,j4,j3,j2で表される。頂点Aは支点であるためA=A'となり、浮き量j1はゼロである。
次に、傾斜角度の測定方法、および浮き量の算出方法について説明する。
図3に示すように、レチクル101の頂点A,B,C,Dの近傍にそれぞれ、点e,f,g,hが示されている。本実施形態において「近傍」とは、発光素子110が、点e,f,g,hに発光した場合と、頂点A,B,C,Dに発光した場合とを比較した場合、レチクル101の傾斜角度を測定する際に生じる誤差がほとんどない状態をいう。点e,f,g,hの位置は、適宜調整できる。発光素子110a,110b,110c,110dはそれぞれ、点e、e、h、fに対して測定光を発光し、受光素子120a,120b,120c,120dがそれぞれその反射光を受信する。発光素子110は、レチクル101が傾斜した場合であっても、点e、e、h、fに対して測定光を発光することができ、受光素子120はその反射光を受信することができる。
まず、角度αは以下のようにして測定される。
図3および図6に示すように、発光素子110aと受光素子120aは、X軸と平行に配置されている。発光素子110aがレチクル101の点eに対して測定光を発光し、そこで反射した反射光を受光素子120aが受信している。
図6では、発光素子110aがレチクル101上の点eで反射した反射光について、レチクル101が傾斜する前(水平時)に反射した反射光を実線で、傾斜したレチクル101の点eで反射した反射光を破線で示している。水平時の反射光と傾斜したレチクル101の反射光とが比較され、傾斜角度αが測定される。なお、図6では示されていないが、発光素子110aはレチクル101が傾斜した場合であっても、レチクル101上の点eに対して測定光を発光することができる。
つづけて、浮き量j2は、以下のようにして算出される。
図8は、図5に示すような浮き量の算出方法について説明するための概念図である。上述のようにして測定された傾斜角度αに対して、浮き量j2は、幾何学的、および近似的に下記の式(1)により求めることができる。
j2≒L×sinα (1)
このようにして、傾斜角度αが測定され、浮き量j2が算出される。
角度βは以下のようにして測定される。
図3に示すように、発光素子110bと受光素子120bは、Y軸と平行に配置されている。上述同様に、発光素子110bがレチクル101の点eに対して測定光を発光し、そこで反射した反射光を受光素子120bが受信している。上述同様に、水平時の反射光と傾斜したレチクル101の反射光とが比較され、傾斜角度βが測定される。
つづけて、浮き量j4は、以下のようにして算出される。
図8は、図5に示すような浮き量の算出方法について説明するための概念図である。上述のようにして測定された傾斜角度βに対して、浮き量j4は、幾何学的、および近似的に下記の式(2)により求めることができる。
j4≒L×sinβ (2)
このようにして、傾斜角度βが測定され、浮き量j4が算出される。
次に、角度γは以下のようにして測定される。
図3および図7に示すように、発光素子110cと受光素子120cは、Y軸と平行に配置されている。同様に、発光素子110cがレチクル101の点hに対して測定光を発光し、そこで反射した反射光を受光素子120cが受信している。
図7では、発光素子110cがレチクル101上の点hで反射した反射光について、レチクル101が傾斜する前(水平時)に反射した反射光を実線で、傾斜したレチクル101の点hで反射した反射光を破線で示している。水平時の反射光と傾斜したレチクル101の反射光とが比較され、傾斜角度γが測定される。なお、図7では示されていないが、発光素子110cはレチクル101が傾斜した場合であっても、レチクル101上の点hに対して測定光を発光することができる。
つづけて、浮き量j3は、以下のようにして算出される。
図9は、図5に示すような浮き量の算出方法について説明するための概念図である。上述のようにして測定された傾斜角度γに対して、浮き量j3は、幾何学的、および近似的に下記の式(3)により求めることができる。
j3≒j2+L×sinγ=L×(sinα+sinγ) (3)
このようにして、傾斜角度γが測定され、浮き量j3が算出される。
角度ηは以下のようにして測定される。
図3に示すように、発光素子110dと受光素子120dは、X軸と平行に配置されている。上述同様に、発光素子110dがレチクル101の点fに対して測定光を発光し、そこで反射した反射光を受光素子120dが受信している。水平時の反射光と傾斜したレチクル101の反射光とが比較され、傾斜角度ηが測定される。
つづけて、浮き量j3は、以下のようにして算出される。
図9は、図5に示すような浮き量の算出方法について説明するための概念図である。上述のようにして測定された傾斜角度ηに対して、浮き量j3は、幾何学的、および近似的に下記の式(4)により求めることができる。
j3≒j4+L×sinη=L×(sinβ+sinη) (4)
このようにして、傾斜角度ηが測定され、浮き量j3が算出される。
ここで、j3は、式(3)からも、式(4)からも算出される。また実際には、計測誤差によりわずかに差があると考えられるので、複数回測定して求めたj3(式(3)使用)、j3(式(4)使用)を平均する等の統計処理で、最終的なj3を決定するのが好ましい。
以上のようにして、レチクル101の光学系の光軸方向に垂直な面に対する傾斜角度が測定される。いいかえると、露光装置100におけるレチクル101のXY平面の傾斜角度が、j2、j4、j3、及びj1(=0)により規定されたことになる。露光装置100は、このj2、j4、j3、及びj1(=0)により規定された傾斜角度に基づき、露光装置100のウエハステージ131を傾け、ウエハ130および結像面140の位置を調整し、ウエハ130の面とレチクル101の光学系の光軸方向に垂直な面とが平行になる。これによって、レチクル101が傾斜した場合であっても、結像面140でのフォーカスのずれが低減できる。すなわち、投影露光した際のウエハ130上でのフォーカスのずれを、ショット面全域で低減することができる。
露光装置100による露光方法は、レチクル101の表面に形成されたパターン170をウエハ130上に投影する工程と、レチクル101の光学系の光軸方向に対する傾斜角度を測定する工程と、測定された前記傾斜角度に基づいて、ウエハ130の面をレチクル101の光学系の光軸方向に垂直な面と平行になるように調整する工程と、を含む。
光学系から発射された露光光は、レチクル101、縮小投影レンズ160を通過し、レチクル101の表面に形成されたパターン170をウエハ130(露光対象物)上に投影する。投影には公知の方法を用いることができる。また、傾斜角度を測定する工程、および調整する工程は、上述のようにして行われる。
露光装置100の効果について説明する。
露光装置100は、レチクル101とレチクル受け台102との間に異物を挟み込み、レチクル101が傾いた場合において、レチクル101の傾斜角度を直接測定している。そして、測定された傾斜角度に基づいてウエハステージ131の動作を制御し、ウエハ130の位置を調整するため、ウエハ130上でのフォーカスを合わせられる。このため、レチクルの種類によらず通常用いられるレチクルを使用した場合でも、容易にウエハ130上でのフォーカス合わせができ、高い解像度のパターンを得ることが可能となる。また、平坦度の良好なウエハを用いるといった煩雑な作業を必要としないため、連続処理で(インラインで)実行できる。すなわち、生産性と効果を勘案したうえで、ショット毎、または、いくつかのショット毎、またはレチクルセット毎に、傾斜角度の測定および浮き量の算出を行うことにより、ショット面全域でフォーカスの合った結像面140をウエハ130表面に形成することが連続処理で(インラインで)可能となる。
また、このような露光装置100を用いてウエハ130上にパターンを形成して半導体装置を製造することができる。ウエハ130上にパターンを形成する工程以外は、公知の方法を用いることができる。これにより、生産性の高い半導体装置の製造方法が可能となる。
本発明による露光装置および露光方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記実施形態においては、レチクル101が正方形である場合について説明したが、これに限られない。たとえば、レチクル101は、長方形、多角形、円形でもよい。また、発光素子110および受光素子120が4対の場合について説明したが、これに限られず、5対以上でもよい。
また、上記実施形態においては、レチクル101が頂点C付近で異物を挟み込んだ場合について説明したが、異物を挟み込む頂点の場所や数はこれに限られない。また、実施形態においては、頂点Aが支点となった場合について説明したが、4点の頂点すべてが浮き上がる場合でも、頂点AおよびBが支点となり、頂点CおよびDが浮き上がる場合でもよい。同様に、支点の位置、浮き上がる頂点の数、および位置はこれに限られない。レチクル101がどこに異物を挟み込んでも、同様の原理でレチクル101の傾斜角度および浮き量を求めることができるように、発光素子110と受光素子120の数、設置場所は適宜設定することができる。
本実施形態における露光装置を示す断面図である。 本実施形態における露光装置のレチクル受け台上のレチクルを表す平面図(a)および(c)と、断面図(b)および(d)である。 本実施形態における露光装置のレチクル受け台上のレチクルを表す平面図である。 本実施形態における露光装置のレチクルを説明する概念図である。 本実施形態における露光装置のレチクルを説明する概念図である。 本実施形態における露光装置のレチクルの傾斜角度の測定方法を説明する概念図である。 本実施形態における露光装置のレチクルの傾斜角度の測定方法を説明する概念図である。 本実施形態における露光装置のレチクルの浮き量の算出方法を説明する概念図である。 本実施形態における露光装置のレチクルの浮き量の算出方法を説明する概念図である。 従来の露光装置を示す断面図である。
符号の説明
100 露光装置
101 レチクル
102 レチクル受け台
110 発光素子
120 受光素子
130 ウエハ
131 ウエハステージ
140 結像面
150 制御装置
160 縮小投影レンズ
170 パターン

Claims (7)

  1. レチクルの表面に形成されたパターンをウエハ上に投影する光学系と、
    前記レチクルの前記光学系の光軸方向に垂直な面に対する傾斜角度を測定する測定部と、
    前記測定部により測定された前記傾斜角度に基づいて、前記ウエハの位置を調整する調整部と、
    を備えたことを特徴とする露光装置。
  2. 請求項1に記載の露光装置において、
    前記調整部は、
    前記測定部により測定された前記傾斜角度に基づいて、前記ウエハの面を前記レチクルの前記光学系の光軸方向に垂直な面と平行になるように調整することを特徴とする露光装置。
  3. 請求項1または2に記載の露光装置において、
    前記測定部は、前記レチクルに対して測定光を発光する発光素子と、前記測定光が前記レチクルで反射した反射光を受信する受光素子と、
    を備えたことを特徴とする露光装置。
  4. 請求項3に記載の露光装置において、
    前記受光素子は、可動式であることを特徴とする露光装置。
  5. 請求項1乃至4いずれかに記載の露光装置において、
    前記測定部により測定された前記傾斜角度を記憶する記憶部をさらに備えたことを特徴とする露光装置。
  6. レチクルの表面に形成されたパターンをウエハ上に投影する工程と、
    前記レチクルの光学系の光軸方向に垂直な面に対する傾斜角度を測定する工程と、
    測定された前記傾斜角度に基づいて、前記ウエハの面を前記レチクルの光学系の光軸方向に垂直な面と平行になるように調整する工程と、
    を含むことを特徴とする露光方法。
  7. 請求項1乃至5いずれかに記載の露光装置を用いてウエハ上にパターンを形成する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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