JP2009043392A - テープ装置 - Google Patents

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Shigeo Fujitani
茂夫 藤谷
Junichi Sato
潤一 佐藤
Hisashi Takai
久 高井
Sadamu Kuze
定 久世
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Abstract

【課題】サーボライターにおいて、テープ表面の塵埃はもちろん、テープエッジに付着している塵埃をも確実に吸引除去して、テープを高度にクリーンな状態に維持する。以て、サーボ信号を書き込む際の塵埃の付着に起因するサーボ信号の欠落を一掃する。
【解決手段】テープTを移行案内する摺接面20を備えたガイド体10と、ガイド体10の内部に設けた吸引空間11に真空圧を作用させる真空圧供給源12などで、塵埃を除去する構造を構成する。吸引空間11は、摺接面20において開口する吸引口22を介して外部空間と連通し、吸引口22のテープ走行方向下手側の開口縁に、テープ表面の塵埃を除去する第1塵埃除去部23を設ける。ガイド体10には、前記テープTの少なくとも一方のテープエッジe1を案内する規制面21を備えた規制壁16を張り出し形成し、規制面21に前記テープエッジe1に付着した塵埃を除去する第2塵埃除去部24を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、テープ表面に付着している塵埃などを除去するための構造を備えているテープ装置に関する。本発明におけるテープ装置とは、サーボ信号を書き込むためのサーボライターや、情報信号を読み書きするテープドライブなどを意味する。
例えばサーボライターにおいては、サーボ信号を書き込む際のサーボ信号の欠落を避けるために、書き込みヘッドよりテープ走行方向上手側にクリーニング構造を設けて、テープ表面に付着している塵埃などを除去している。この種のクリーニング構造として、クリーニングテープでテープ表面の塵埃などを払拭除去する形態(特許文献1、2)がよく知られている。また、丸棒状のテープガイドの周面に形成した溝のエッジ部で、テープ表面の塵埃などを削ぎ落とす形態(特許文献3)のクリーニング構造も公知である。さらに、テープ表面の塵埃をブレードで削ぎ落とし、テープ表面の塵埃を真空圧によって吸引除去する形態のクリーニング構造が公知である(特許文献4、5)。
特開2001−167493号公報(段落番号0002、図10) 実開平2−135994号公報(第4頁3〜12行、第2図) 特開平9−213054号公報(段落番号0011、図1) 特開平7−78448号公報(段落番号0022、図1) 特開平4−3382号公報(第2頁右上欄9〜20行、図3)
磁気テープや、光磁気テープなどのテープ記録媒体においては、総体的にテープに記録される情報信号の記録密度を向上することが求められており、そのため情報信号を記録するデータトラック幅はますます幅狭化する傾向にある。例えば、コンピュータデータを記録する磁気テープカートリッジにおいては、記録波長が0.4μm以下、データトラック幅が20μm以下の記録フォーマットが提案されている。この種の磁気テープカートリッジにおいては、磁気ヘッドによるデータトラックのトレースを正確に行うために、テープ製造時にサーボライターによってサーボ信号を書き込むが、テープ表面に僅かでも塵埃が付着しているとサーボ信号が欠落する。また、磁気テープカートリッジに対して情報信号の読み書きを行う場合に、テープ表面に僅かでも塵埃が付着していると、サーボ信号の読み込みエラーを生じて、データトラックのトレースを正確に行えなくなりテープドライブの信頼性が損なわれる。
上記のように、情報信号の記録密度が高いテープを記録媒体とするテープ装置においては、さらに高度に塵埃を除去することが要求される。しかし、従来のクリーニング構造では、高度のクリーニング効果を発揮することができず限界があった。例えば、クリーニングテープを使用する特許文献1、2のクリーニング構造では、充分なクリーニング効果が得られにくいうえ、クリーニングテープのテープ素材、例えば不織布の構成繊維が分離してテープ表面に付着し、重大な読み書きエラーを生じるおそれがある。また、一組のクリーニング構造が占めるスペースが大きいため、テープ装置に複数個のクリーニング構造を設けて塵埃の除去効果を高めることが難しい。
テープガイドの周面に形成した溝の開口縁でテープ表面の塵埃などを削ぎ落とす特許文献3のクリーニング構造では、削ぎ落とされた塵埃が溝の開口縁に蓄積するのを避けられず、削ぎ落とされた塵埃を除去するのに多くの手間が掛かる。さらに、開口縁に蓄積した塵埃がテープ表面に再付着するおそれもある。
その点、テープ表面の塵埃をブレードで削ぎ落とし、あるいは塵埃を真空圧によって吸引除去する特許文献4、5のクリーニング構造においては、塵埃をより確実に捕捉して除去できる。しかし、特許文献4のクリーニング構造では、テープガイドのテープ走行方向上手側に隣接してブレードを配置し、ブレードとテープガイドとテープ走行面とで囲まれる三角形状の空間に臨む状態で、テープガイドの周面に吸込口を開口するので、ブレードで削ぎ落とされた塵埃がブレードの先端に蓄積するおそれがあり、特許文献3のクリーニング構造と同様に、別途塵埃の除去を行う必要がある。
また、特許文献5のクリーニング構造においては、テープガイドの周面に吸込口を開口し、吸込口の幅方向中央部分にブレードを配置するので、テープガイドおよびブレードの加工および組み立てに多くの手間が掛かる。吸込口の幅方向中央に配置した薄いブレードで塵埃を削ぎ落とすので、ブレードが磨耗しやすく、そのメンテナンスに多くの手間が掛かる。さらに、従来のクリーニング構造においては、テープ表面の塵埃は除去できるものの、テープエッジに付着している塵埃を除去することができないので、テープエッジに付着していた塵埃がテープ表面に付着することがあり、結果、サーボ信号を書き込む際にサーボ信号が欠落し、あるいはサーボ信号を読み込む際に読み込みエラーを生じるおそれがある。
本発明の目的は、テープ表面の塵埃はもちろん、テープエッジに付着している塵埃をも確実に吸引除去して、テープを高度にクリーンな状態に維持でき、したがって、サーボライターにおいてサーボ信号を書き込む際のサーボ信号の欠落や、テープドライブにおいてサーボ信号を読み込む際の読み込みエラーを一掃して、常に確実にサーボ信号や情報信号の読み書きを行える信頼性に優れたテープ装置を提供することにある。
本発明のテープ装置は、テープ表面に付着した塵埃を除去する構造C1がテープの走行経路に臨んで設けてある。塵埃を除去する構造C1は、テープTを移行案内する摺接面20を備えたガイド体10と、ガイド体10の内部に設けた吸引空間11に真空圧を作用させる真空圧供給源12とを含む。吸引空間11は、摺接面20において開口する吸引口22を介して外部空間と連通されており、吸引口22のテープ走行方向下手側の開口縁に、テープ表面の塵埃を除去する第1塵埃除去部23を備えている。ガイド体10には、前記テープTの少なくとも一方のテープエッジe1を案内する規制壁16が張り出し形成されていて、規制壁16に前記テープエッジe1に付着した塵埃を除去する第2塵埃除去部24が設けてあることを特徴とする。
ガイド体10に、テープTの両方のテープエッジe1・e2を摺接案内する規制壁16を設け、規制壁16に第2塵埃除去部24を設ける。
吸引口22は、摺接面20の周方向中央部にテープ走行方向と直交する状態で形成する。
吸引口22はテープTのテープエッジe1・e2からはみ出る状態で開口し、前記吸引口よりテープ走行方向上手側の規制面21に逃げ凹部25を形成する。
繰り出しリール2と巻き取りリール3を備えている。テープ走行経路に臨んで、テープTを移行案内する第1固定ガイド4および第2固定ガイド5と、両固定ガイド4・5の間に配置されてサーボ信号を書き込む書き込みヘッド6とを設ける。第1固定ガイド4のテープ走行方向上手側と、前記第2固定ガイド5のテープ走行方向下手側のぞれぞれに、塵埃を除去する構造C1・C2を配置する。塵埃を除去する構造C1・C2は、複数個のガイド体10と、ガイド体10のそれぞれに設けた吸引空間11に真空圧を作用させる真空圧供給源12を含む。テープTは、複数個のガイド体10でそれぞれ巻き掛け案内する。
本発明では、テープTを移行案内する摺接面20を備えたガイド体10と、ガイド体10の内部に設けた吸引空間11に真空圧を作用させる真空圧供給源12とを含んで塵埃を除去する構造C1を構成し、前記吸引空間11を摺接面20において開口する吸引口22を介して外部空間と連通することにより、吸引口22のテープ走行方向下手側の開口縁に、テープ表面の塵埃を除去する第1塵埃除去部23を設けた。さらに、前記テープTの少なくとも一方のテープエッジe1を案内する規制壁16をガイド体10に張り出し形成して、規制壁16に前記テープエッジe1に付着した塵埃を除去する第2塵埃除去部24を設けるようにした。
上記のように、テープ表面に付着した塵埃を第1塵埃除去部23で強制的に除去して、吸引空間11に作用する真空圧によって吸引できるようにし、同時にテープエッジe1に付着した塵埃をも第2塵埃除去部24で除去するようにしたクリーニング構造によれば、テープ表面とテープエッジe1に付着した塵埃を除去して、テープTを高度にクリーンな状態に維持できる。これによりサーボライターにおいてサーボ信号を書き込む際のサーボ信号の欠落を生じることがなく、また、テープドライブにおいてサーボ信号を読み込む際の読み込みエラーを一掃して、常に確実にサーボ信号や情報信号の読み書きを行うことができ、信頼性に優れたテープ装置を得ることができる。さらに、設置スペースが少なくて済むガイド体10で、テープTに付着した塵埃を除去して吸引除去するので、必要な箇所に必要な数のガイド体10を配置してテープTを高度にクリーニングできる点で有利である。なお、第2塵埃除去部24で除去される塵埃の量は、第1塵埃除去部23で除去される塵埃の量に比べてごく僅かであるので、所定時間ごとに第2塵埃除去部24に付着した塵埃を払拭除去するなどにより、ガイド体10の状態を適正な状態に復帰できる。
ガイド体10に、テープTの両方のテープエッジe1・e2を摺接案内する第2塵埃除去部24を設けると、少なくとも1個のガイド体10を設けることによって、テープTの両方のテープエッジe1・e2に付着した塵埃を除去できるので、ガイド体10の一方に限って規制壁16を設ける場合に比べて、ガイド体10の設置個数を減らすことができ、その分だけテープ装置に設けられる塵埃を除去する構造のコストを削減できる。テープドライブに塵埃を除去する構造を付加する場合のコストも少なくて済む。
摺接面20の周方向中央部に、テープ走行方向と直交する状態で吸引口22を形成する塵埃を除去する構造によれば、例えば吸引口22がテープ走行方向と斜めに交差する状態で形成してある場合に比べて、摺接面20の周方向の必要長さを最小限化でき、例えば摺接面20を再研削して、摺接面20および第1エッジ部23を好適な状態に維持するためのメンテナンスの手間を軽減できる。
吸引口22をテープTのテープエッジe1・e2からはみ出る状態で開口して、吸引口22よりテープ走行方向上手側の規制面21に逃げ凹部25を形成すると、テープエッジe1・e2に付着した塵埃を吸引口22に臨む第2塵埃除去部24で削ぎ落とし、さらに吸引空間11に作用する真空圧によって吸引除去できるので、テープTを高度にクリーンな状態に維持できる。削ぎ落とされた塵埃が第2塵埃除去部24に堆積することもない。
繰り出しリール2と巻き取りリール3を備えたテープ走行経路に臨んで、第1固定ガイド4とサーボ信号を書き込む書き込みヘッド6と第2固定ガイド5を配置し、第1固定ガイド4のテープ走行方向上手側と、第2固定ガイド5のテープ走行方向下手側のぞれぞれに塵埃を除去する構造C1・C2を配置し、各塵埃を除去する構造C1・C2を、複数個のガイド体10と、各ガイド体10の吸引空間11に真空圧を作用させる真空圧12供給源を含んで構成するテープ装置によれば、書き込みヘッド6を通過する前のテープTを前段の塵埃を除去する構造C1でクリーニングし、さらに書き込みヘッド6を通過した後のテープTを後段の塵埃を除去する構造C2で再度クリーニングして、巻き取りリール3に巻き取られるテープTを高度にクリーンな状態に維持できる。また、サーボライターにおいて、書き込みヘッド6を通過した後のテープTを後段のクリーニング構造C2でクリーニングして、サーボ信号の書き込みエラーの有無を再生ヘッド7で検知する場合には、サーボ信号の書き込みエラー状況をより正確に検知して、テープTの信頼性を向上することができる。前段および後段の塵埃を除去する構造C1・C2を複数個のガイド体10で構成し、テープTを各ガイド体10にそれぞれ巻き掛け案内すると、各ガイド体10においてテープTを摺接面20に密着させて、第1塵埃除去部23でテープ表面の塵埃を除去して吸引できるので、テープTをガイド体10で繰り返しクリーニングして高度にクリーンな状態に維持できる。
(実施例) 図1ないし図3は本発明に係るテープ装置をサーボライターに適用した実施例を示す。図2においてサーボライターは、機体1の前面左右に、繰り出しリール2と巻き取りリール3を備えており、繰り出しリール2から繰り出された磁気テープ(テープ)Tを、複数群のテープガイドで移行案内して巻き取りリール3へ送給できるように構成してある。繰り出しリール2にはパンケーキ状のブランクテープが装填される。複数群のテープガイドで規定される磁気テープTのテープ走行経路の中途部には、磁気テープTを移行案内する第1固定ガイド4および第2固定ガイド5と、これら両固定ガイド4・5の間に配置される書き込みヘッド6とが設けられている。第1固定ガイド4のテープ走行方向上手側と、第2固定ガイド5のテープ走行方向下手側のそれぞれには、テープに付着した塵埃を除去する前段および後段の塵埃を除去する構造C1・C2が配置され、後段側の塵埃を除去する構造C2のテープ走行方向下手側に、書き込みヘッド6で書き込まれたサーボ信号を読み込む再生ヘッド7が配置してある。磁気テープTは複数群のテープガイドで移行案内される間に、張力が一定になるよう調整される。
図1において前段側の塵埃を除去する構造C1は、テープ走行経路に沿って隣接配置される3個のガイド体10と、各ガイド体10の内部に設けた吸引空間11に真空圧を作用させる真空圧供給源12と、各吸引空間11と真空圧供給源12を連通する連通路13などで構成する。ガイド体10は、非磁性の耐摩耗性に優れたステンレス、超鋼、アルミニウムなどを素材にして形成してあり、断面円形のガイド軸部15と、ガイド軸15の一方の軸端に張り出し形成されるフランジ状の規制壁16とを一体に備えている。3個のガイド体10のうち、左右両側のガイド体10は、それぞれの規制壁16が磁気テープTの一方のテープエッジe1をガイドする向きに配置され、中央のガイド体10は、その規制壁16が磁気テープTの他方のテープエッジe2をガイドする状態で逆向きに配置してある。
ガイド軸15の内部には吸引空間11がガイド軸15の周面と同心状に形成され、その開口端に通口17を備えたプラグ18が固定してある。ガイド軸15の周面の一部は、磁気テープTを移行案内する摺接面20になっており、摺接面20を含む軸周面の全体は研削加工を施して滑らかに仕上げてある。摺接面20に隣接して張り出される規制壁16の規制面21も、同様に研削加工を施して滑らかに仕上げてある。ガイド軸15の内部の吸引空間11は、摺接面20において開口する吸引口22を介して外部空間と連通される。
吸引口22は、摺接面20の周方向中央部にテープ走行方向と直交する状態で開口形成してあり、テープ走行方向下手側の開口縁にテープ表面の塵埃を除去する第1エッジ部(第1塵埃除去部)23を備えている。図3に示すように、磁気テープTは吸引口22を含む摺接面20に巻き掛けられて移行案内されており、吸引口22を周方向へ横断する間にテープ表面に付着した塵埃が吸引空間11に作用する真空圧によって吸引除去され、さらに、吸引除去されないままテープ表面に付着している塵埃を第1エッジ部23で削ぎ落として真空圧によって吸引除去できる。
ガイド体10の摺接面20に巻き掛けられた磁気テープTは、図1に示すように、一方のテープエッジe1(またはe2)が規制壁16の規制面21で位置規制された状態の許に移行案内される。この状態において、テープエッジe1(またはe2)と交差するテープ走行方向上手側の規制面21の周縁部分によって、テープエッジe1(またはe2)に付着した塵埃が削ぎ落とされる。つまり、先の周縁部分は第2エッジ部(第2塵埃除去部)24として機能する(図3参照)。
ガイド体10を構成するガイド軸15の直径寸法D、吸引口22の長手方向寸法L、幅寸法B、および個々のガイド体10における吸引空気量Qは、磁気テープTの厚み、ヤング率、磁性層の物理特性、テープ走行速度などに応じて適宜選択することができるが、概ね以下のように設定することで、好適なクリーニング効果を発揮できる。
ガイド軸15の直径寸法D=15〜30mm
吸引口22の長手方向寸法L=磁気テープTの幅寸法+(0.5〜5mm)
吸引口22の幅寸法B=0.5〜5mm
個々のガイド体10における吸引空気量Q=2〜15l(リットル)/min
後段側の塵埃を除去する構造C2は、前段側の塵埃を除去する構造C1と実質的に同じ構造であるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
以上のように構成したサーボライターによれば、吸引空間11に作用する真空圧によってテープ表面に付着する塵埃を吸引口22から吸引除去でき、さらに、吸引除去されないままテープ表面に付着している塵埃を第1エッジ部23で削ぎ落とし、掻落とされた塵埃を吸引空間11に吸い込んで除去でき、同時にテープエッジe1・e2に付着している塵埃を第2エッジ部24で削ぎ落とすことができるので、磁気テープTを高度にクリーンな状態に維持できる。なお、第2エッジ部24で削ぎ落とされる塵埃の量は、テープ表面から削ぎ落とされる塵埃の量に比べてごく僅かであるので、1個のパンケーキ状のブランクテープにサーボ信号を書き込む毎に、第2エッジ部24に付着した塵埃を払拭除去することで第2エッジ部24を含む規制面21を清浄な状態に戻して、次回の信号書き込みに備えることができる。再生ヘッド7のテープ走行方向上手側の近傍に塵埃を除去する構造C2を配置するのは、書き込みヘッド6を通過したテープ表面を再度クリーンな状態に維持して、サーボ信号の書き込みエラーを再生ヘッド7で正確に検知し、さらに巻き取りリール3に巻き取られる磁気テープTをクリーンな状態に維持するためである。
図4および図5はガイド体10の別の実施例を示す。そこでは、ガイド軸15の両端に規制壁16を設けて、磁気テープTの幅方向両端のテープエッジe1・e2に付着する塵埃を、第2エッジ部24で同時に削ぎ落とすようにした。その場合には、吸引口22をテープエッジe1・e2からはみ出るように形成する。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。以下の実施例においても同様に扱う。
図6および図7はガイド体10のさらに別の実施例を示す。そこでは、吸引口22の端部をテープエッジe1・e2よりはみ出させたうえで、吸引口22よりテープ走行方向上手側の規制面21に逃げ凹部25を形成して、第2エッジ部24を吸引口22に臨ませるようにした。その場合には、第2エッジ部24で削ぎ落とした塵埃を、吸引口22を介して吸引空間11内へ吸引除去できることとなる。なお、この実施例では、第2エッジ部24を第1エッジ部23の延長上に設けたがその必要はなく、例えば吸引口22の幅方向中央部分に第2エッジ部24を形成することができる。
上記の実施例における各ガイド体10は、好ましくは耐摩耗性に優れたセラミックス、例えばアルミナ、ジルコニア、アルチックなどで形成する。このように各ガイド体10を耐摩耗性に優れたセラミックスで形成すると、高速で走行するテープエッジe1・e2で規制面21が削られるのをよく防止できる。また、好適な表面粗さが得られるので、テープTがダメージを受けるのを防止できる。
上記の実施例においては、第1・第2の両塵埃除去部23・24がエッジ構造である場合について説明したが、本発明の塵埃を除去する構造C1・C2は、塵埃の除去をエッジ構造で行なうことに加えて、塵埃の除去を面壁で行なう場合を含むこととする。とくに、テープエッジe1・e2に付着した塵埃は、規制壁16の規制面21でテープエッジe1・e2を受け止めることにより除去できるので、第2塵埃除去部24は、エッジ構造と面壁構造のどちらか一方、あるいは両方を含む概念であってもよい。
上記の実施例以外に、本発明の塵埃を除去する構造は、テープTに対して情報信号を読み書きするテープドライブに適用することができる。上記の実施例では、書き込みヘッド6によって信号が書き込まれるテープ表面(信号書き込み面)とテープエッジe1・e2のみを、各塵埃を除去する構造C1・C2でクリーニングするようにしたが、必要に応じて、信号書き込み面と対向するテープ表面(非信号書き込み面)を、別に設けた塵埃を除去する構造でクリーニングすることができる。また、図1で説明した塵埃を除去する構造C1において、中央に配置したガイド体10で非信号書き込み面側のテープ表面をクリーニングすることができる。
ガイド軸15の断面形状は円形である必要はなく、任意の断面形状に形成でき、少なくとも摺接面20のみが部分円弧面で形成してあればよい。吸引口22は、ガイド軸の径方向線に沿って形成する必要はなく、径方向線に対して傾斜する状態で形成して、第1エッジ部23のエッジ角度を小さくすることができる。吸引空間11をガイド軸15の中心に対して偏心する状態で形成して、吸引空間11と摺接面20交差部間に吸引口22を形成することができる。ガイド軸15と規制壁16とはそれぞれ独立した部品で形成することができる。規制壁16はフランジ状に形成する必要はなく、少なくとも摺接面20に臨む状態の張り出し壁であれば足りる。
塵埃を除去する構造の概略を示す底面図である。 サーボライターの概略正面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 ガイド体の別の実施例を示す底面図である。 図4におけるB−B線断面図である。 ガイド体のさらに別の実施例を示す底面図である。 図6におけるC−C線断面図である。
符号の説明
4 第1固定ガイド
5 第2固定ガイド
6 書き込みヘッド
10 ガイド体
11 吸引空間
12 真空圧供給源
16 規制壁
20 摺接面
21 規制面
22 吸引口
23 第1塵埃除去部
24 第2塵埃除去部
25 逃げ凹部
C1・C2 塵埃を除去する構造
e1・e2 テープエッジ
T テープ

Claims (5)

  1. テープ表面に付着した塵埃を除去する構造がテープの走行経路に臨んで設けられており、
    前記塵埃を除去する構造は、前記テープを移行案内する摺接面を備えたガイド体と、ガイド体の内部に設けた吸引空間に真空圧を作用させる真空圧供給源とを含み、
    前記吸引空間は、前記摺接面において開口する吸引口を介して外部空間と連通されて、前記吸引口のテープ走行方向下手側の開口縁に、テープ表面の塵埃を除去する第1塵埃除去部を備えており、
    前記ガイド体には、前記テープの少なくとも一方のテープエッジを案内する規制壁が張り出し形成されて、前記規制壁に前記テープエッジに付着した塵埃を除去する第2塵埃除去部が設けてあることを特徴とするテープ装置。
  2. 前記ガイド体に、前記テープの両方のテープエッジを摺接案内する前記規制壁が設けられており、
    前記規制壁に第2塵埃除去部が設けてある請求項1記載のテープ装置。
  3. 前記吸引口が、前記摺接面の周方向中央部にテープ走行方向と直交する状態で形成してある請求項1または2記載のテープ装置。
  4. 前記吸引口が前記テープのテープエッジからはみ出る状態で開口されており、
    前記吸引口よりテープ走行方向上手側の規制面に逃げ凹部が形成してある請求項1、2または3記載のテープ装置。
  5. 繰り出しリールと巻き取りリールを備え、前記テープ走行経路に臨んで、前記テープを移行案内する第1固定ガイドおよび第2固定ガイドと、前記両固定ガイドの間に配置されてサーボ信号を書き込む書き込みヘッドとが設けられており、
    前記第1固定ガイドのテープ走行方向上手側と、前記第2固定ガイドのテープ走行方向下手側のぞれぞれに、前記塵埃を除去する構造が配置されており、
    前記塵埃を除去する構造が、複数個の前記ガイド体と、前記ガイド体のそれぞれに設けた前記吸引空間に真空圧を作用させる前記真空圧供給源を含み、
    前記テープが、複数個の前記ガイド体でそれぞれ巻き掛け案内されている請求項1から4のいずれかに記載のテープ装置。
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