JP2009043199A - ワークフローシステム、複数プロセスの合流方法、コンピュータプログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

ワークフローシステム、複数プロセスの合流方法、コンピュータプログラムおよび記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】独立して生成された複数のプロセスの統合や、複数の要素を含めて柔軟に指定された条件でプロセスの統合が可能なワークフローシステムを提供する。
【解決手段】各々のプロセス105は、プロセスを識別するためのプロセス識別子106と、そのプロセスがどのフローテンプレート104から生成されたのかを識別するためのフローテンプレート識別子103を持つ。合流アクティビティに到達したプロセスの一覧が、フローテンプレート識別子ごとに滞留管理データベース93に保存される。待ち合わせ制御部50は、滞留管理データベースから同一のフローテンプレート識別子を含むプロセスを検索し、検索されたプロセスが待ち合わせ条件に適合しているか否かを判定し、適合していれば検索されたプロセスをプロセス制御部20に再び実行させる。
【選択図】図1

Description

本発明は複数の作業者がかかわる定形業務の流れを自動化するワークフローシステムに関し、特にワークフローシステムにおけるプロセスの合流に関する。
ワークフローシステムは、イントラネットが整備された職場において、稟議、報告書、届出申請などの電子化された文書をあらかじめ決められた作業手順に従ってネットワーク上で集配信し、ユーザが配信された文書に対して作成、修正、承認の処理を行うことにより、複数の作業者がかかわる一連の定形業務を運用・管理するために用いられるシステムである。主に、業務プロセスの標準化、意思決定の迅速化、作業時間の短縮による事務作業の効率化および正確化などの目的で使用される。ワークフローシステムにおいて、文書を集配信する手段としては電子メール、ウェブブラウザ、専用クライアント・ソフトなどが使用される。中でも、近年はシステム設定の容易さからウェブブラウザを使用したシステムが主流になっている。
ワークフローシステムによって業務を自動化するには、まず実行すべき業務をフローテンプレートとしてあらかじめ定義しておく。フローテンプレートは、最小作業単位を定義するアクティビティを複数組み合わせることによって、一連の処理を実行する手順を定義する。アクティビティは、その役割によって、オーダー、通常アクティビティ、分岐アクティビティ、合流アクティビティ(待ち合わせアクティビティともいう)の4種類に分かれる。
このうち、前述のオーダーは業務を開始するためのキーとなるアクティビティであり、ユーザからオーダーが発行されたことに対応してワークフローシステムは特定のフローテンプレートからプロセス(実際の業務)を生成する。また、オーダーはプロセスを実行するのに必要な初期データを保持することができる。前述の通常アクティビティは、ある特定の作業を単純に実行することを表すアクティビティである。前述の分岐アクティビティは、プロセスの流れを1つのプロセスから複数に分岐するアクティビティである。前述の合流アクティビティは、複数の流れに分岐したプロセスを1つの流れに統合するアクティビティである。以上のような複数のアクティビティを組み合わせることによって形成される処理の流れを総称してフローという。
フローテンプレートを、合流アクティビティの直後で2つに分割し、各々フロー前半部、フロー後半部という。フロー前半部は、合流アクティビティまでの処理が定義される。合流アクティビティに到達したプロセスは、分岐アクティビティで分岐した他のプロセスがすべて合流アクティビティに到達するまで、処理が一時的に停止される。これを待ち合わせという。分岐したすべてのプロセスが合流アクティビティに到達すると、フロー後半部を実行させるプロセス再開オーダーが発生し、待ち合わせは終了する。フロー後半部には、合流アクティビティでプロセスが統合された後の処理が定義される。また、フロー後半部は、フロー前半部のオーダーの初期データに加えて、合流する各々のプロセスの情報を保持できるデータ構造が付加される。
図15は、従来のワークフローシステムにおけるプロセスの分岐および合流の一例を表すブロック図である。たとえば、1つの支払い申請に対して複数の承認者から承認を得た後で実際に費用の支払いがなされる場合、まず申請者は支払い申請のフローテンプレート601に基づいて、支払い申請の業務を開始するオーダー602を発行する。このオーダーには、たとえば申請者の社員番号604が初期データとして含まれる。すると該当するフローテンプレート601に基づいて、支払い申請のプロセス603が生成される。その際、生成されたプロセスには各々のプロセスを識別するためのプロセス識別子605が付加される。申請者が端末から必要項目を入力すると、申請書606を生成する通常アクティビティ607が実行される。
そして複数の承認者のそれぞれに対して分岐アクティビティ608で処理が分岐し、各々の承認者に対して申請書606を送付する通常アクティビティ609が実行され、そして各々の承認者からの承認を受け付ける合流アクティビティ610に入り、プロセスの実行が一時的に停止される。なお、ここまでの各々のアクティビティの実行に伴い、プロセス識別子605、初期データの社員番号604に加えて、生成された申請書606、および各々の承認者からの承認を得たことを表す電子印鑑611などの情報がプロセスに付加されていく。以上、ここまでがフロー前半部612である。
分岐アクティビティ608で分岐された通常アクティビティ609は、分岐アクティビティ608で分岐される前のプロセス識別子605と、分岐アクティビティ608で分岐されたプロセスの数である分岐数616とを保持している。図15の場合、分岐数616は3である。合流アクティビティ610は、同一のプロセス識別子605を持つ合流アクティビティに到達したプロセスの数が分岐数616と等しい場合に、すべての承認者からの承認が得られたと判断する。
すべての承認者からの承認が得られれば、合流アクティビティ610はプロセス再開オーダー613を発生し、一時的に停止していたプロセスの実行を再開する。それによって分岐したプロセスは統合され、合流したすべてのプロセスに付加されていた情報(この場合は社員番号604、申請書606およびすべての承認者からの電子印鑑611)も統合され、フロー後半部614に相当する費用支払いの通常アクティビティ615が実行される。
なお、ワークフローシステムにおいて複数に分岐したプロセスを統合する従来技術としては、以下のような技術が開示されている。特許文献1は、プロセスが同報合流ノードに到着したときにインスタンスIDおよび同報数からなるデータの登録数を確認することにより、待ち合わせを行う同報合流を実現するワークフローシステムを開示する。特許文献2は、案件をコピーするコピー制御ノードと、案件を待ち合わせるための待合制御ノードとを用意して、待ち合わせ条件とそれを満たしたときの動作を記述できるようにしたワークフローシステムを開示する。
特開平11−259590号公報 特開2003−44637号公報
前述の例にもあるように、従来のワークフローシステムにおける合流アクティビティは、1つのプロセスが複数のプロセスに分岐したのち、それらを統合するための手段を提供してきた。しかし、従来の合流アクティビティは、合流アクティビティに到達したプロセスの数が分岐数と等しいことを検出して、同一の分岐前のプロセスの識別子を持つ(1つのプロセスから分岐した)複数のプロセスのすべてが完了することを待ち合わせることしかできない。
それに対して、ワークフローシステムにおける定形業務は、その性質上、1つのフローテンプレートから複数のプロセスがそれぞれ独立して生成されて動作する。たとえば、図15で示した例でいうなら、1人の申請者が、同一の支払い申請のフローテンプレートを利用して、一定期間の間(たとえば同一月内)に複数回の支払い申請を行うことがある。それらの支払い申請は、全く独立して生成された複数のプロセスとなる。その場合、各々のプロセスについてすべての承認者から承認を得ることは従来のワークフローシステムでできる。
しかしながら、費用支払いの通常アクティビティは、その支払い申請のプロセスが実行されるたびに行われることになる。同一の申請者が同一のフローテンプレートによって行った複数の支払い申請は、所定の件数もしくは期間などによってまとめて実際の支払いを行うことが可能であり、またそのようにする方が適切である場合がある。従来の合流アクティビティでは、独立して生成された複数のプロセスを統合することができないので、まとめて実際の支払いを行うことには対応できない。
また、たとえば各種会合への出欠確認などのように、対象者全員からの返事があった場合か、または対象者全員からの返事がなくても特定の締め切り日時が経過した場合に、次の処理に進むことが適切である場合がある。しかし従来の合流アクティビティでは、このような分岐したプロセスのすべてが完了していない場合に時限的な要素によって次の処理に進む待ち合わせの処理には対応していないので、この場合は対象者全員からの返事を待つしかない。同様に、ユーザが自らの操作によって待ち合わせを打ち切って次の処理に進むようにすることにも、従来の合流アクティビティは対応していない。
本発明の目的は、全く独立して生成された複数のプロセスを統合することや、時限的な要素やユーザによる操作の要素などを含めて柔軟に指定された条件でプロセスを統合することが可能なワークフローシステム、および該システムにおけるプロセスの合流方式を提供することにある。
本発明のワークフローシステムにおいては、各々のプロセスは、プロセスを識別するためのプロセス識別子と、そのプロセスがどのフローテンプレートから生成されたのかを識別するためのフローテンプレート識別子を持つ。プロセス制御部は、同一のフローテンプレートから、プロセス識別子が異なりフローテンプレート識別子が同一である複数のプロセスを生成する。プロセスが合流アクティビティに到達した際に、プロセス滞留管理部は該プロセスを一時停止させて保存し、プロセス滞留管理部に保存されたプロセスの一覧を、フローテンプレート識別子ごとに滞留管理データベースに保存する。
待ち合わせ制御部は、滞留管理データベースから同一のフローテンプレート識別子を含むプロセスを検索し、検索されたプロセスが待ち合わせ条件に適合しているか否かを判定し、待ち合わせ条件に適合していれば検索されたプロセスをプロセス制御部に再び実行させる。
全く独立して生成された複数のプロセスは異なるプロセス識別子を持つが、同一のフローテンプレートから生成されて同一のフローテンプレート識別子を持つ複数のプロセスは同一の作業内容を表すので、プロセス識別子が異なっていても統合することが可能であると考えることができる。つまり、一時停止している状態のプロセスの中で、統合することが可能である複数のプロセスを検索して再び実行させることが、フローテンプレート識別子を利用することによって可能となる。その際、検索されたプロセスが複数ある場合、待ち合わせ制御部はプロセス制御部にそれらのプロセスを統合して再び実行させるとよい。
ここでいう待ち合わせ条件がフローテンプレートに対応して保持されるようにすれば、異なるフローテンプレートに対して異なる待ち合わせ条件を設定することができるので、フローテンプレートによって定義される作業内容に応じて待ち合わせ条件を設定することができるようになって望ましい。待ち合わせ条件は、たとえば検索された同一のフローテンプレート識別子を含むプロセスの数が所定の数に到達していることとすることができる。また、設定された期間ごとに待ち合わせ制御部に対してタイムアウト通知を発生させるインタバルタイマ生成部が待ち合わせ制御部に併設されたワークフローシステムで、タイムアウト通知が発生したことを待ち合わせ条件とすることもできる。さらに、それらの2つの条件のうち少なくともいずれか1つを待ち合わせ条件とすることもできる。
一方、一時停止中の複数のプロセスの一覧をユーザに提示してユーザからのプロセス再開指示を受け付けるプロセスリスト受付部を有するワークフローシステムで、プロセスリスト受付部がユーザからのプロセス再開指示を受け付けたことを待ち合わせ条件とすることもできる。
本発明は、ワークフローシステムにおける複数プロセスの合流方法を提供することもできる。プロセス制御部と、プロセス滞留管理部と、滞留管理データベースと、待ち合わせ制御部とを有するワークフローシステムにおいて、本発明の合流方法は、ユーザからの複数のプロセス開始要求に基づいて、プロセス制御部が同一のフローテンプレートからそれぞれ別個のプロセス識別子および同一のフローテンプレート識別子を含んだ複数のプロセスを生成し、それらの複数のプロセスの各々を独立して実行する。それらの複数のプロセスが合流アクティビティに到達した場合にプロセス滞留管理部が各々のプロセスを一時停止して保存し、滞留管理データベースがフローテンプレート識別子ごとにプロセスの一覧として保存する。
そして滞留管理データベースの中でフローテンプレート識別子を含むプロセスを検索し、検索されたプロセスが待ち合わせ条件に適合しているか否かを判定し、待ち合わせ条件に適合していれば検索されたプロセスを再び実行する。その際、検索されたプロセスが複数ある場合、それらのプロセスを統合して再び実行する。
本発明は、ワークフローシステムが備えている動作制御用コンピュータにおいて以上で述べた合流方法を実行するコンピュータプログラム、およびそのコンピュータプログラムをコンピュータが読み取り可能なように記憶した記憶媒体を提供することもできる。
本発明により、全く独立して生成された複数のプロセスを統合することや、時限的な要素やユーザによる操作の要素などを含めて柔軟に指定された条件でプロセスを統合することが可能なワークフローシステム、および該システムにおける多重合流方式を提供することができた。
[本発明の第1の実施の形態]
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る多重合流方式が実装されるワークフローシステムのハードウェア構成例を示すブロック図である。サーバ1と、複数のクライアント2が、LAN(Local Area Network)3を介して接続されている。LAN3は、一般的な有線LANや無線LANに限らず、専用線などを介したMANやWAN、インターネットを介した仮想LANなどであってもよい。サーバ1上では、Apacheなどのようなhttpサーバ4と、ワークフローシステム5とが連携して動作している。ユーザは、各々のクライアント2からウェブブラウザ6を起動して、まずhttpサーバ4にアクセスし、そこからユーザ固有のIDおよびパスワードを入力することによってワークフローシステム5にログインして、ワークフローシステム5を利用することができる。
ワークフローシステム5はサーバ1上で動作するソフトウェアである。ワークフローシステム5はhttpサーバ4と連携して、ウェブブラウザ6上に情報を表示し、またウェブブラウザ6からの入力を受け付け、それによってクライアント2を操作するユーザへの情報出力およびユーザからの情報入力を行う。その点を除いては、ワークフローシステム5の動作はすべてワークフローシステム5内部だけで完結する。
この構成にすれば、サーバ1の設定さえできれば、クライアント2側では設定作業をほとんど必要とせず、またクライアント2のOS(オペレーティング・システム)やウェブブラウザ6の種類などにほとんど依存しないという利点がある。ただし、本発明の実施においてはこの構成に限定されず、たとえばクライアント2に専用のアプリケーション・ソフトをインストールすることによって、ワークフローシステム5の機能の一部をクライアント2上で実行させるようにしてもよい。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るワークフローシステム5における多重合流方式の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るワークフローシステムにおける多重合流方式は、プロセス利用者インターフェイス10と、プロセス制御部20と、プロセス滞留管理部30と、インタバルタイマ生成部40と、待ち合わせ制御部50と、オーダー・フロー対応表91と、プロセス滞留データベース92と、フローテンプレート識別子滞留管理データベース93(以後、単に滞留管理データベース93という)と、フローテンプレート・データベース94と、待ち合わせ条件データベース95とを含む。
プロセス利用者インターフェイス10は、httpサーバ4およびウェブブラウザ6と連携して、クライアント2を操作するユーザへの出力およびユーザからの入力を行う。より具体的には、プロセス利用者インターフェイス10はプロセス開始要求11と、再開プロセス選択リスト12とを有する。プロセス開始要求11は、ユーザからの入力に基づいて、プロセス制御部20にプロセスを起動させるオーダーを発行する(以後このことを、オーダーを投入するという)機能である。再開プロセス選択リスト12については後述する。
プロセス制御部20は、オーダー・フロー対応表検索機能21と、プロセス生成機能22と、プロセス実行機能23と、プロセス削除機能24という各機能を有する。図3は、フローテンプレートからのプロセスの生成を表す概念図である。また図4は、オーダー・フロー対応表91のデータ構成を示す概念図である。オーダー・フロー対応表検索機能21は、プロセス開始要求11によってオーダー101を投入された際に、投入されたオーダー101に対応するフローテンプレート104を、オーダー・フロー対応表91の中から検索を行う機能である。オーダー・フロー対応表91は、オーダー識別子102と、フローテンプレート識別子103とが、1対1で対応付けられている表である。
プロセス生成機能22は、オーダー・フロー対応表検索機能21によって決定されたフローテンプレート104をフローテンプレート・データベース94から取得して、プロセス105を生成する機能である。その際、生成されるプロセス105には、フローテンプレート識別子103およびプロセス識別子106が含まれる。プロセス識別子106は、生成されたプロセス105に対してプロセス生成機能22が与える識別子であり、異なるプロセス105に対しては異なるプロセス識別子106が与えられる。プロセス実行機能23は、プロセス生成機能22によって生成されたプロセス105を、その定義に従って順次実行する機能である。プロセス削除機能24は、実行の完了したプロセス105を廃棄する機能である。
図5は、プロセス制御部20がプロセス105を生成する際に実行する処理を表すフローチャートである。処理が開始されると(ステップ151)、プロセス開始要求11によるオーダー101の投入を待つ状態となる(ステップ152)。オーダー101が投入されると、オーダー・フロー対応表検索機能21は投入されたオーダー101からオーダー識別子102を検出し(ステップ153)、オーダー・フロー対応表91でオーダー識別子102に対応するフローテンプレート識別子103を検索し(ステップ154)、検索して得られたフローテンプレート識別子103に対応するフローテンプレート104をフローテンプレート・データベース94から得る(ステップ155)。
そしてプロセス生成機能22は、プロセス識別子106を生成し(ステップ156)、検索されたフローテンプレート104から、フローテンプレート識別子103およびプロセス識別子106を含んだプロセス105を生成する(ステップ157)。プロセス実行機能23は、生成されたプロセス105を実行する(ステップ158)。以後、ステップ152〜158の繰り返しとなる。
図2に戻って、プロセス実行機能23が実行しているプロセス105が合流アクティビティに到達した場合、プロセス実行機能23はプロセス105の実行を一時的に停止し、プロセス105の制御をプロセス滞留管理部30に渡す。以後この状態を、プロセス105が滞留しているという。
プロセス滞留管理部30は、プロセス保存機能31と、プロセス参照機能32と、プロセス活性化機能33という各機能を有する。プロセス保存機能31は、滞留しているプロセス105を、後述するプロセス滞留データベース92に保存する機能である。同時にプロセス保存機能31は、プロセス105が滞留している状態となったことを待ち合わせ制御部50に通知する。プロセス参照機能32は、プロセス滞留データベース92に保存されているプロセス105の情報を参照する機能である。プロセス活性化機能33は、プロセス参照機能32によって得られたプロセス105の情報から、プロセス105を再びプロセス制御部20に戻して実行を継続させる機能である。
インタバルタイマ生成部40は、インタバルタイマ生成機能41を有する。インタバルタイマ生成機能41は、指定した一定期間ごとに、待ち合わせ制御部50に対してタイムアウト通知を発生させる機能である。
待ち合わせ制御部50は、待機プロセス登録機能51と、待機プロセス検索機能52と、プロセス再開オーダー生成機能53という各機能を有する。待機プロセス登録機能51は、プロセス105が滞留している状態となったことをプロセス保存機能31から通知されたときに、プロセス105の持つフローテンプレート識別子103ごとに、滞留管理データベース93にデータを保存する機能である。待機プロセス検索機能52は、フローテンプレート識別子103ごとにデータを検索して、フローテンプレート識別子103ごとの件数を検索する機能である。プロセス再開オーダー生成機能53については後述する。
プロセス滞留データベース92は、滞留しているプロセス105を保存するためのデータベースである。プロセス滞留データベース92には、プロセス105が持つ実行に必要なすべての情報が保存されるので、プロセス105がプロセス滞留データベース92に保存されることによってデータの欠損が発生することはない。
図6は、滞留管理データベース93のデータ構成を示す概念図である。滞留管理データベース93は、合流アクティビティを管理するためのデータベースで、そのデータ構造はフローテンプレート識別子103、プロセス識別子106、待ち合わせ条件107、待ち合わせ件数108、タイマ動作間隔109、タイマ禁止ビット110などから構成される。滞留しているプロセス(以後待機プロセスという)のデータは、フローテンプレート識別子103ごとに分類されて、滞留管理データベース93に保存される。
フローテンプレート・データベース94は、前述のようにフローテンプレート識別子103に対応するフローテンプレート104を得ることのできるデータベースである。待ち合わせ条件データベース95は、フローテンプレート識別子103に対応して、待ち合わせ条件107、待ち合わせ件数108、タイマ動作間隔109、タイマ禁止ビット110などを記憶するデータベースである。
図7は、本実施の第1の形態において、合流アクティビティによって統合させようとしている複数のプロセスについて示すブロック図である。いま、同一のフローテンプレート204から、別々にプロセス制御部20に投入された3つのオーダー201a、201b、201cに対応した、同一内容の処理を行う別々のプロセス205a、205b、205cが、図5で説明した動作によって生成されたものとする。プロセス205a、205b、205cは、それぞれ別々のプロセス識別子206a、206b、206cと、フローテンプレート204に対応する共通したフローテンプレート識別子203を持つ。生成されたプロセス205a〜cは、それぞれ独立して相互に干渉することなく、プロセス実行機能23によって実行される。
ここで、プロセス205a、205b、205cにおいてそれぞれ通常アクティビティ211a、211b、211cが3つとも実行された後に、合流アクティビティ213によってプロセス205a〜cを統合してプロセス205dとし、その後に通常アクティビティ215を実行することを考える。言い換えればこれは、同一のフローテンプレート識別子203を持つプロセスが3本滞留していることが、それらのプロセスを統合して動作を継続するための条件であることを意味する。この条件は、フローテンプレート識別子203に対応して、待ち合わせ条件107および待ち合わせ件数108としてあらかじめ定義され、待ち合わせ条件データベース95に記憶されている。
合流アクティビティ213に到達したプロセス205a、205b、205cは、それぞれ滞留した状態となり、制御がプロセス滞留管理部30に渡され、プロセス保存機能31によってプロセス滞留データベース92に保存される。同時にプロセス保存機能31は、プロセス205a、205b、205cが滞留している状態になったことを待ち合わせ制御部50に通知する。その際、待ち合わせ制御部50に対して、各々のプロセスのフローテンプレート識別子203、プロセス識別子206a〜cを渡す。
待ち合わせ制御部50は待ち合わせ条件データベース95に、フローテンプレート識別子203に対応するフローテンプレート204の待ち合わせ条件107、待ち合わせ件数108、タイマ動作間隔109を照会し、滞留管理データベース93にそれらの情報を記憶する。この場合、滞留管理データベース93の待ち合わせ条件107は「プロセス数による待ち合わせ」、待ち合わせ件数108に「3」がそれぞれ記憶される。これは、待ち合わせ条件が「滞留しているプロセスの中で、フローテンプレート識別子203を持つプロセス数が3本以上であること」を表す。
図8は、本実施の第1の形態における待ち合わせ制御部50および滞留管理データベース93の機能を表すブロック図である。待ち合わせ制御部50は、待機プロセス登録機能51によって、プロセス205a、205b、205cについての情報を、滞留管理データベース93のフローテンプレート識別子203に対応する格納領域221に保存する。同時に滞留管理データベース93には、各々の滞留しているプロセスについての情報が、フローテンプレート識別子203以外の各々のフローテンプレート識別子203x、203y、203z…を持つ各々のプロセス205x、205y、205z…についても、それぞれに対応する格納領域221x、221y、221z…に保存されている。
なお、図8の中では、各々のプロセスが持つフローテンプレート識別子の種類を<>で囲って表現している。たとえば<203>とあるプロセス205は、フローテンプレート識別子203を含む。<203x>とあるプロセス205xは、フローテンプレート識別子203xを含む。待ち合わせ制御部50は、待機プロセス検索機能52によって、フローテンプレート識別子203を持つプロセス205a、205b、205cについての情報を検索する。そしてプロセス再開オーダー生成機能53は、検索された各々のプロセスについての情報を得て、それらのプロセスを再開させるためのプロセス再開オーダー223を生成することができる。
図9は、本発明の第1の実施の形態において、待ち合わせ制御部50およびプロセス滞留管理部30がプロセス205a〜cを統合して再開する際に実行する処理を表すフローチャートである。処理が開始されると(ステップ251)、待ち合わせ制御部50はプロセス保存機能31からの新たに滞留したプロセスの通知を待つ状態になる(ステップ252)。新たに滞留したプロセスの通知があれば、待ち合わせ制御部50は待機プロセス検索機能52によって、フローテンプレート識別子203に対応する格納領域221を検索し、該当するプロセス数を取得する(ステップ253)。
取得したフローテンプレート識別子203に対応するプロセス数が、待ち合わせ条件である「3本以上」に該当するか否かを判断し(ステップ254)、該当しなければステップ252に戻って新たに滞留したプロセスの通知を待つ。待ち合わせ条件に該当すれば、待ち合わせ制御部50は待機プロセス検索機能52によって格納領域221に格納されているプロセス識別子206a〜cを取得し(ステップ255)、取得したプロセス識別子206a〜cをプロセス滞留管理部30に渡す。
プロセス滞留管理部30は、プロセス参照機能32によってプロセス滞留データベース92からプロセス205a〜cの実体を取得する(ステップ256)。取得されたプロセス205a〜cの実体はプロセス活性化機能33によって再び待ち合わせ制御部50に渡され、プロセス再開オーダー生成機能53によって、フロー後半部に該当する通常アクティビティ215を実行するためのプロセス再開オーダー223が生成される(ステップ257)。生成されたプロセス再開オーダー223はプロセス制御部20に渡され、プロセス実行機能23によってプロセス205a〜cは統合されてプロセス205dとなり、通常アクティビティ215が実行される(ステップ258)。
本発明の第1の実施の形態では、以上に説明した動作によって、全く別々のオーダーによって別々に発生したプロセスを、合流アクティビティによって統合することが可能である。フローテンプレートが同一であれば、別々に発生したプロセスであっても作業そのものの内容は同一であるので、統合して行うことができる。より具体的には、同一の支払い処理が一定の件数に達した場合にまとめて処理するなどのような作業が、本発明の第1の実施の形態で可能となる。
[本発明の第2の実施の形態]
本発明の第2〜4の実施の形態は、ハードウェアおよびソフトウェアの構成、およびプロセス205a〜cが発生して合流アクティビティ213に到達して滞留するまでの動作についてはここまでで説明した第1の実施の形態と同一であるので、相違点を除いて説明を省略する。第2〜4の実施の形態においては、滞留しているプロセスを統合して再び実行させるための条件が第1の実施の形態と異なる。
以下、本発明の第2の実施の形態として、インタバルタイマ生成部40のインタバルタイマ生成機能41が待ち合わせ制御部50に対してタイムアウト通知を発生させるたびに、同一のフローテンプレート識別子203を持つプロセスを、滞留管理データベース93に保存されているプロセス数に関係なく実行を再開することを考える。ただし、フローテンプレート識別子203を持つプロセスが全く滞留していない場合には、実行の再開はされない。本発明の第2の実施の形態は、具体的には、同一の支払い処理について特定の期間内(たとえば同一月内など)の申請分をまとめて処理するなどのような作業を想定している。
図10は、本発明の第2の実施の形態において、合流アクティビティによって統合させようとしている複数のプロセスについて示すブロック図である。プロセス205a〜cは、図7で説明されたものと同様に、同一のフローテンプレート204から、別々にプロセス制御部20に投入されたオーダー201a〜201cに対応して、同一内容の処理を行う別々のプロセスとして生成されたものである。プロセス205a〜cは、それぞれ別々のプロセス識別子206a〜cと、フローテンプレート204に対応する共通したフローテンプレート識別子203を持つ。
第1の実施の形態と同じようにして合流アクティビティ213に到達したプロセス205aおよび205bは、それぞれ滞留した状態となり、制御がプロセス滞留管理部30に渡され、プロセス保存機能31によってプロセス滞留データベース92に保存される。ただし、この状態ではプロセス205cはまだ合流アクティビティ213に到達していないので、滞留した状態にはなっていない。プロセス205aおよび205bに対しては、第1の実施の形態と同じようにして、プロセス保存機能31が該プロセスが滞留している状態になったことを待ち合わせ制御部50に通知し、同時に該プロセスのフローテンプレート識別子203、プロセス識別子206aおよび206bを渡す。
待ち合わせ制御部50は待ち合わせ条件データベース95に、フローテンプレート識別子203に対応するフローテンプレート204の待ち合わせ条件107、待ち合わせ件数108、タイマ動作間隔109を照会し、滞留管理データベース93にそれらの情報を記憶する。この場合、滞留管理データベース93の待ち合わせ条件107は「タイマによる待ち合わせ」が記憶される。タイマ動作間隔109はインタバルタイマ生成機能41がタイムアウト通知を発生させる周期であり、フローテンプレート識別子203ごとに異なる値を設定することができる。
図11は、本実施の第2の実施の形態における待ち合わせ制御部50および滞留管理データベース93の機能を表すブロック図である。待ち合わせ制御部50は待機プロセス登録機能51によって、第1の実施の形態と同じように、滞留している各々のプロセス205aおよび205bについての情報を、滞留管理データベース93のフローテンプレート識別子203に対応する格納領域221に保存する。ただし、待ち合わせ制御部50がインタバルタイマ生成機能41からタイマ動作間隔109に対応する間隔でタイムアウト通知を定期的に受けている点が、図8に説明した本実施の第1の実施の形態における待ち合わせ制御部50および滞留管理データベース93の動作と異なる。タイムアウト通知を受けた待ち合わせ制御部50は、待機プロセス検索機能52によってフローテンプレート識別子203に該当するプロセス数を取得する。
図12は、本発明の第2の実施の形態において、待ち合わせ制御部50およびプロセス滞留管理部30がプロセス205aおよび205bを再開する際に実行する処理を表すフローチャートである。処理が開始されると(ステップ351)、待ち合わせ制御部50はインタバルタイマ生成機能41からのタイムアウト通知を待つ状態になる(ステップ352)。タイムアウト通知があれば、待ち合わせ制御部50は待機プロセス検索機能52によって、フローテンプレート識別子203に対応する格納領域221を検索し、該当するプロセス数を取得する(ステップ353)。取得したフローテンプレート識別子203に対応するプロセス数が1本以上あるか否かを判断し(ステップ354)、該当するプロセス数が0であればステップ352に戻って新たなタイムアウト通知を待つ。
該当するプロセス数が1本以上あれば、待ち合わせ制御部50は格納領域221に格納されているプロセス識別子206aおよび206bを取得する(ステップ355)。続いて取得したプロセス識別子206aおよび206bをプロセス滞留管理部30に渡す。
プロセス滞留管理部30は、プロセス参照機能32によってプロセス滞留データベース92からプロセス205aおよび205bの実体を取得する(ステップ356)。取得されたプロセス205aおよび205bの実体は再び待ち合わせ制御部50に渡され、プロセス再開オーダー生成機能53によって、フロー後半部に該当する通常アクティビティ215を実行するためのプロセス再開オーダー223が生成される(ステップ357)。生成されたプロセス再開オーダー223はプロセス制御部20に渡され、プロセス実行機能23によってプロセス205aおよび205bは統合されてプロセス205dとなり、通常アクティビティ215が実行される(ステップ358)。この場合、該当するプロセス数が1本のみであった場合には、プロセスの統合は行われず、そのまま動作が再開される。
[本発明の第3の実施の形態]
本発明の第3の実施の形態は、本発明の第2の実施の形態と同じくインタバルタイマ生成機能41を使用し、インタバルタイマ生成機能41からの待ち合わせ制御部50に対してタイムアウト通知を発生した場合、もしくは同一のフローテンプレート識別子203を持つプロセスが所定の本数滞留している場合に、該プロセスの実行を再開する。プロセス205a〜cは、図10で説明された第2の実施の形態のものと同一である。プロセス205a〜bは合流アクティビティ213に到達してそれぞれ滞留した状態となり、制御がプロセス滞留管理部30に渡され、プロセス保存機能31によってプロセス滞留データベース92に保存される。プロセス205cはまだ合流アクティビティ213に到達していないので、滞留した状態にはなっていない。
この場合、滞留管理データベース93の待ち合わせ条件107には「プロセス数とタイマによる待ち合わせ」、待ち合わせ件数108には「3」、タイマ動作間隔109にはインタバルタイマ生成機能41のタイムアウト通知の発生周期がそれぞれ記憶される。これは、待ち合わせ条件が「滞留しているプロセスの中でフローテンプレート識別子203を持つプロセス数が3本以上であること、またはインタバルタイマ生成機能41からタイムアウト通知があること」を表す。ただし、ここでタイマ禁止ビット110に「1」が記録されていれば、タイムアウト通知は待ち合わせ条件に含まれず、第1の実施の形態と同じ待ち合わせ条件となる。
本発明の第3の実施の形態は、具体的には、同一の支払い処理が一定の件数に達した場合、または一定の件数に達しなくても特定の期間が終了した場合(たとえば月末など)にまとめて処理するなどのような作業を想定している。
図13は、本発明の第3の実施の形態において、待ち合わせ制御部50およびプロセス滞留管理部30がプロセス205a〜bを統合して再開する際に実行する処理を表すフローチャートである。処理が開始されると(ステップ451)、待ち合わせ制御部50はプロセス保存機能31からの新たに滞留したプロセスの通知およびインタバルタイマ生成機能41からのタイムアウト通知を待つ状態になる(ステップ452)。
新たに滞留したプロセスの通知があれば、待ち合わせ制御部50は待機プロセス検索機能52によって、フローテンプレート識別子203に対応する格納領域221を検索し、該当するプロセス数を取得する(ステップ453)。取得したフローテンプレート識別子203に対応するプロセス数が「3本以上」に該当するか否かを判断し(ステップ454)、該当しなければステップ252に戻って新たに滞留したプロセスの通知およびタイムアウト通知を待つ。
一方、ステップ452でタイムアウト通知があった場合も、待ち合わせ制御部50は待機プロセス検索機能52によって、フローテンプレート識別子203に対応する格納領域221を検索し、該当するプロセス数を取得する(ステップ455)。取得したフローテンプレート識別子203に対応するプロセス数が「1本以上」に該当するか否かを判断し(ステップ456)、対応するプロセス数が0であればステップ252に戻って新たに滞留したプロセスの通知およびタイムアウト通知を待つ。
ステップ454および456で、プロセス数がそれぞれの条件のうちいずれかに該当したら、待ち合わせ制御部50は格納領域221に格納されているプロセス識別子206a〜bを取得する(ステップ457)。続いて取得したプロセス識別子206a〜bをプロセス滞留管理部30に渡す。なお、タイマ禁止ビット110に「1」が記録されていれば、ステップ455〜456の動作は行われない。
プロセス滞留管理部30は、プロセス参照機能32によってプロセス滞留データベース92からプロセス205a〜bの実体を取得する(ステップ458)。取得されたプロセス205a〜bの実体は再び待ち合わせ制御部50に渡され、プロセス再開オーダー生成機能53によって、フロー後半部に該当する通常アクティビティ215を実行するためのプロセス再開オーダー223が生成される(ステップ459)。生成されたプロセス再開オーダー223はプロセス制御部20に渡され、プロセス実行機能23によってプロセス205a〜bは統合されてプロセス205dとなり、通常アクティビティ215が実行される(ステップ460)。この場合、該当するプロセス数が1本のみであった場合には、プロセスの統合は行われず、そのまま動作が再開される。
[本発明の第4の実施の形態]
本発明の第4の実施の形態は、滞留しているプロセスの一覧をユーザに対して表示し、ユーザから指示のあったプロセスのみを再開する。プロセス205a〜cは、図10で説明された第2の実施の形態のものと同一である。プロセス205a〜bは合流アクティビティ213に到達してそれぞれ滞留した状態となり、制御がプロセス滞留管理部30に渡され、プロセス保存機能31によってプロセス滞留データベース92に保存される。プロセス205cはまだ合流アクティビティ213に到達していないので、滞留した状態にはなっていない。この場合、滞留管理データベース93の待ち合わせ条件107には「合流指示による待ち合わせ」が記憶される。これは、待ち合わせ条件が「ユーザから指示のあったプロセスであること」を表す。
再開プロセス選択リスト12は、プロセス利用者インターフェイス10に含まれる機能であり、現在滞留しているプロセスの一覧をユーザに対して表示し、その中からユーザが再開したいプロセスについての入力を受け付ける機能である。ユーザは、再開プロセス選択リスト12に表示されているプロセスの中から、再開したいプロセスを選択して入力することができる。この操作は、ワークフローシステム5の中で特定の権限を持つユーザ、たとえば管理者や運用責任者などだけが許可されるようにすることができる。
図14は、本発明の第4の実施の形態において、待ち合わせ制御部50およびプロセス滞留管理部30がプロセス205a〜bを統合して再開する際に実行する処理を表すフローチャートである。処理が開始されると(ステップ551)、待ち合わせ制御部50はプロセス保存機能31からの新たに滞留したプロセスの通知およびユーザからの再開プロセス選択リスト12の入力を待つ状態になる(ステップ552)。
新たに滞留したプロセスの通知があれば、待ち合わせ制御部50は待機プロセス検索機能52によって、フローテンプレート識別子203に対応する格納領域221を検索し、該当するプロセスの識別子を再開プロセス選択リスト12に伝達して追加表示させて(ステップ553)、ステップ552に戻る。ステップ552でユーザからの再開プロセス選択リスト12の入力があれば、待ち合わせ制御部50は再開プロセス選択リスト12からユーザが選択したプロセスに該当するプロセス識別子206a〜bを取得する(ステップ554)。続いて取得したプロセス識別子206a〜bをプロセス滞留管理部30に渡す。
プロセス滞留管理部30は、プロセス参照機能32によってプロセス滞留データベース92からプロセス205a〜bの実体を取得する(ステップ555)。取得されたプロセス205a〜bの実体は再び待ち合わせ制御部50に渡され、プロセス再開オーダー生成機能53によって、フロー後半部に該当する通常アクティビティ215を実行するためのプロセス再開オーダー223が生成される(ステップ556)。
生成されたプロセス再開オーダー223はプロセス制御部20に渡され、プロセス実行機能23によってプロセス205a〜bは統合されてプロセス205dとなり、通常アクティビティ215が実行される(ステップ557)。そして再開されたプロセス205a〜bは、再開プロセス選択リスト12から削除される(ステップ558)。この場合、該当するプロセス数が1本のみであった場合には、プロセスの統合は行われず、そのまま動作が再開される。
以上の各々の実施の形態で、待ち合わせ条件はフローテンプレート204ごとに設定して、フローテンプレート識別子203に対応して待ち合わせ条件データベース95の中に保存することが可能である。このため、同一のワークフローシステムの中であっても、フローテンプレートに定義された作業の内容に応じて、フローテンプレートごとに異なる待ち合わせ条件を設定することが可能である。
たとえば、あるフローテンプレートに対しては、第1の実施の形態として示した「プロセス数による待ち合わせ」を指定し、別のフローテンプレートに対しては第2の実施の形態として示した「タイマによる待ち合わせ」を指定することも可能である。また、「タイマによる待ち合わせ」を指定するフローテンプレートが複数ある場合、タイマ動作間隔109をフローテンプレートごとに異なる周期にすることも可能である。もちろん、待ち合わせ条件としては、上記第1〜4の実施の形態において例示したもの以外の条件を適用することもできるし、また複数の条件を組み合わせて設定することもできる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることは言うまでもないことである。
本発明の第1の実施の形態に係るワークフローシステムにおける多重合流方式の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る多重合流方式が実装されるワークフローシステムのハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態で、フローテンプレートからのプロセスの生成を表す概念図である。 本発明の第1の実施の形態で、オーダー・フロー対応表のデータ構成を示す概念図である。 本発明の第1の実施の形態で、プロセス制御部がプロセスを生成する際に実行する処理を表すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態で、滞留管理データベースのデータ構成を示す概念図である。 本実施の第1の実施の形態において、合流アクティビティによって統合させようとしている複数のプロセスについて示すブロック図である。 本実施の第1の実施の形態における待ち合わせ制御部および滞留管理データベースの機能を表すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態において、待ち合わせ制御部およびプロセス滞留管理部がプロセスを統合して再開する際に実行する処理を表すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態において、合流アクティビティによって統合させようとしている複数のプロセスについて示すブロック図である。 本実施の第2の実施の形態における待ち合わせ制御部および滞留管理データベースの機能を表すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態において、待ち合わせ制御部およびプロセス滞留管理部がプロセスを再開する際に実行する処理を表すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態において、待ち合わせ制御部およびプロセス滞留管理部がプロセスを再開する際に実行する処理を表すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態において、待ち合わせ制御部およびプロセス滞留管理部がプロセスを再開する際に実行する処理を表すフローチャートである。 従来のワークフローシステムにおけるプロセスの分岐および合流の一例を表すブロック図である。
符号の説明
5 ワークフローシステム
10 プロセス利用者インターフェイス
11 プロセス開始要求
12 再開プロセス選択リスト
20 プロセス制御部
21 オーダー・フロー対応表検索機能
22 プロセス生成機能
23 プロセス実行機能
24 プロセス削除機能
30 プロセス滞留管理部
31 プロセス保存機能
32 プロセス参照機能
33 プロセス活性化機能
40 インタバルタイマ生成部
41 インタバルタイマ生成機能
50 待ち合わせ制御部
51 待機プロセス登録機能
52 待機プロセス検索機能
53 プロセス再開オーダー生成機能
91 オーダー・フロー対応表
92 プロセス滞留データベース
93 滞留管理データベース
94 フローテンプレート・データベース
95 待ち合わせ条件データベース
101、201a、201b、201c オーダー
102 オーダー識別子
103、203、203x、203y、203z フローテンプレート識別子
104、204 フローテンプレート
105、205a、205b、205c、205d、205x、205y、205z プロセス
106、206a、206b、206c プロセス識別子
107 待ち合わせ条件
108 待ち合わせ件数
109 タイマ動作間隔
110 タイマ禁止ビット
211a、211b、211c、215 通常アクティビティ
213 合流アクティビティ
221、221x、221y、221z 格納領域
223 プロセス再開オーダー

Claims (11)

  1. ユーザからのプロセス開始要求に基づいて、フローテンプレートからプロセス識別子および前記フローテンプレートに基づいたフローテンプレート識別子を含めて複数のプロセスを生成して実行するプロセス制御部と、
    前記複数のプロセスの各々が合流アクティビティに到達した場合に該プロセスを一時停止させて保存するプロセス滞留管理部と、
    前記プロセス滞留管理部に保存されたプロセスの一覧を前記フローテンプレート識別子ごとに保存する滞留管理データベースと、
    前記滞留管理データベースから同一の前記フローテンプレート識別子を含むプロセスを検索し、前記検索されたプロセスが待ち合わせ条件に適合しているか否かを判定し、前記待ち合わせ条件に適合していれば前記検索されたプロセスを前記プロセス制御部に再び実行させる待ち合わせ制御部と
    を有することを特徴とするワークフローシステム。
  2. 前記待ち合わせ制御部は、前記検索されたプロセスが複数ある場合、前記プロセス制御部に該プロセスを統合して再び実行させることを特徴とする請求項1記載のワークフローシステム。
  3. 前記待ち合わせ条件が、前記フローテンプレートに対応して保持されることを特徴とする請求項2記載のワークフローシステム。
  4. 前記検索された同一のフローテンプレート識別子を含むプロセスの数が所定の数に到達していることを前記待ち合わせ条件とすることを特徴とする請求項2記載のワークフローシステム。
  5. 前記待ち合わせ制御部に、設定された期間ごとに前記待ち合わせ制御部に対してタイムアウト通知を発生させるインタバルタイマ生成部が併設されていることを特徴とする請求項2記載のワークフローシステム。
  6. 前記タイムアウト通知が発生したことを前記待ち合わせ条件とすることを特徴とする請求項5記載のワークフローシステム。
  7. 前記検索された同一のフローテンプレート識別子を含むプロセスの数が所定の数に到達していること、および前記タイムアウト通知が発生したことのうち少なくともいずれか1つを前記待ち合わせ条件とすることを特徴とする請求項5記載のワークフローシステム。
  8. 前記待ち合わせ制御部に一時停止中の複数のプロセスの一覧をユーザに提示して該ユーザからのプロセス再開指示を受け付けるプロセスリスト受付部が併設され、前記プロセスリスト受付部がユーザからのプロセス再開指示を受け付けたことを前記待ち合わせ条件とすることを特徴とする請求項2記載のワークフローシステム。
  9. プロセス制御部と、プロセス滞留管理部と、滞留管理データベースと、待ち合わせ制御部とを有するワークフローシステムにおける複数プロセスの合流方法であって、
    ユーザからの複数のプロセス開始要求に基づいて、前記プロセス制御部が同一のフローテンプレートからそれぞれ別個のプロセス識別子および同一のフローテンプレート識別子を含んだ複数のプロセスを生成し、
    続いて前記プロセス制御部が、前記複数のプロセスの各々を独立して実行し、
    前記複数のプロセスが合流アクティビティに到達した場合に、前記プロセス滞留管理部が各々のプロセスを一時停止して保存し、
    続いて前記滞留管理データベースが、前記複数のプロセスを前記フローテンプレート識別子ごとにプロセスの一覧として保存し、
    続いて前記待ち合わせ制御部が、前記滞留管理データベースの中で前記フローテンプレート識別子を含むプロセスを検索し、
    続いて前記待ち合わせ制御部が、前記検索されたプロセスが待ち合わせ条件に適合しているか否かを判定し、
    前記待ち合わせ条件に適合していれば、前記プロセス制御部が前記検索されたプロセスを再び実行する
    ことを特徴とする合流方法。
  10. 前記検索されたプロセスを再び実行する際に、前記検索されたプロセスが複数ある場合に前記プロセス制御部が該複数のプロセスを統合して実行することを特徴とする、請求項9記載の合流方法。
  11. ワークフローシステムが備えている動作制御用コンピュータに、
    ユーザからの複数のプロセス開始要求に基づいて、同一のフローテンプレートからそれぞれ別個のプロセス識別子および同一のフローテンプレート識別子を含んだ複数のプロセスを生成する機能と、
    前記複数のプロセスの各々を独立して実行する機能と、
    前記複数のプロセスが合流アクティビティに到達した場合に各々のプロセスを一時停止して保存する機能と、
    前記複数のプロセスを滞留管理データベースに前記フローテンプレート識別子ごとにプロセスの一覧として保存する機能と、
    前記滞留管理データベースの中で前記フローテンプレート識別子を含むプロセスを検索する機能と、
    前記検索されたプロセスが待ち合わせ条件に適合しているか否かを判定する機能と、
    前記待ち合わせ条件に適合していれば前記検索されたプロセスを再び実行する機能と
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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