JP2003044637A - ワークフロー・システム制御方法、および、ワークフロー・システムを実行するためのプログラム - Google Patents

ワークフロー・システム制御方法、および、ワークフロー・システムを実行するためのプログラム

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JP2003044637A
JP2003044637A JP2001233176A JP2001233176A JP2003044637A JP 2003044637 A JP2003044637 A JP 2003044637A JP 2001233176 A JP2001233176 A JP 2001233176A JP 2001233176 A JP2001233176 A JP 2001233176A JP 2003044637 A JP2003044637 A JP 2003044637A
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waiting
matter
process flow
control node
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JP2001233176A
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Hiroshi Nishihara
宏 西原
Kaori Kano
香織 加納
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】案件をコピーする機能を有するワークフロー・
システムにおいて、コピーする機能を、より柔軟に運用
でき、また、コピーした案件の待ち合わせ条件と動作を
定義できるようにして、よりきめの細かな制御をおこな
えるようにする。 【解決手段】プロセスフロー上のルートとして、案件を
コピーするコピー制御ノードを用意し、コピーされた案
件を、案件のコピー数だけ独立して並行に動作するプロ
セスフローとして、予め定められたルートを遷移させる
ようにして、しかも、案件のコピー数を、案件がルート
を遷移する実行時に決められるようにする。また、案件
を待ち合わせるための待合制御ノードを用意して、そこ
に、待合せ条件とそれを満たしたときの動作を記述でき
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークフロー・シ
ステム制御方法に係り、特に、稟議業務等、予め回覧す
るルートの個数がプロセスフロー定義時に決められない
業務に用いて好適なワークフロー・システムの制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】ワークフロー・システムは、複数の人が
時系列的に関与するオフィス業務を効率的に処理するた
めに開発された計算機ネットワーク・システムであり、
オフィス業務において電子化文書の形式で発生する各案
件の流れを、プロセスフローとして予め定義しておくこ
とによって、各ノードで処理された案件が、フローの下
流側の担当者に次々と自動的に転送されるようにしたも
のである。
【0003】ワークフロー・システムは、例えば、LA
Nに代表される通信ネットワークによって相互接続され
た複数のクライアント端末と、上記通信ネットワークを
介して各クライアント端末と交信するワークフロー・サ
ーバとからなり、各業務の流れ(プロセスフロー)は、
上記ワークフロー・サーバが備えるビジネスプロセス管
理テーブルにおいて、予め定義されている。各クライア
ント端末で起案された新たな案件(電子化文書)、ある
いは他のユーザから転送されてクライアント端末で追加
処理が施された案件は、上記ワークフロー・サーバの制
御のもとで、業務の流れに沿った次ステップの処理担当
者に自動的に送付される。
【0004】ワークフロー・システムでは、一つの案件
を複数の案件に複写し、次のルートに(並行して独立
に)回覧させる「コピー制御ノード」、および、複数の
案件を待ち合わせ、一つの案件とする「待合制御ノー
ド」を設けることにより、並行処理を実現するシステム
が多く存在する。
【0005】「コピー制御ノード」「待合制御ノード」
を使用して並行処理を可能としたワークフロー・システ
ムとして、例えば、特開平08−095877号公報の
「ワークフロー管理システム」では、以下に述べる構成
によって、並行処理を実現している。
【0006】すなわち、上記従来システムでは、予め定
義された回覧先定義(ビジネスプロセス)に従い、回覧
物を実際に回覧する回覧物制御装置と、各々の電子化書
類(案件)に対応する回覧物管理テーブルを有し、ある
ノードから複写するための同報ノードに回覧物(案件)
が回覧されると、回覧物制御装置は回覧物管理テーブル
を「複製するノード数−1」分複写して回覧物管理テー
ブルを作成し、作成した回覧物管理テーブル内に次の回
覧先のノード名をそれぞれ設定する。
【0007】また、あるノードから回収するノードに回
覧物が回覧されると、回覧物制御装置は、その回覧物が
属するトランザクションにリンクされる全ての回覧物管
理テーブルを検索し、回収されるべきものがすべて回収
ノードに滞留しているかどうかチェックし、全ての回覧
物が当該ノードに到着いる場合、不要な回覧物管理テー
ブルを削除し、次の回覧先のノード名を設定して回覧処
理を行うことで、並行処理を実現している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のワークフロ
ー・システムは、並行処理を実現するために、予め定義
したプロセスフロー上のルートを使用して回覧物制御装
置に並行処理を行なわせるものである。そのため、並行
処理を行う回覧物のルートが予め規定されてしまうこと
になり、ルート数(コピー数)の上限を越えて案件をコ
ピーすることができないという問題点がある。
【0009】この問題点を解決するために、例えば、特
開平7−334572号公報の「情報処理システム」に
記載されているように、動的にプロセスフローを変更し
て、回覧中の案件を変更を加えたプロセスフローのルー
トで案件を回覧するという例が知られている。
【0010】しかしながら、この従来技術の方法を、並
行処理を動的に決定する目的で適用した場合、案件毎に
毎回管理者が、プロセスフローの変更を実施する事が必
要になり煩雑であるという問題点がある。
【0011】また、従来技術のワークフロー・システム
では、並行処理の待ち合わせにおいて、待ち合わせをお
こなうノードにおいて、待ち合わせの条件を指定できな
いため、不在者が一つの案件を滞留させた場合、残りの
案件が待ち合わせノード上で、滞留している案件を待ち
つづけるため、管理者が毎回チェックする仕組みが必要
になると言う問題点がある。
【0012】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、案件をコピーする機能を有
するワークフロー・システムにおいて、コピーする機能
を、より柔軟に運用できるワークフロー・システムを提
供することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、コピーした案
件の待ち合わせ条件と動作を定義できるようにして、よ
りきめの細かな制御をおこなうことのできるワークフロ
ー・システムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のワークフローシステム・制御方法に係る発
明の構成は、定義されたプロセスフローに従って、案件
をノードによって形成されるルートを遷移させることに
より処理を進めるワークフロー・システム制御方法にお
いて、前記ノードとして、前記案件をコピーするコピー
制御ノードを有し、前記コピー制御ノードによりコピー
された案件を、前記案件のコピー数だけ独立して並行に
動作するプロセスフローとして、予め定められたルート
を遷移させるようにして、しかも、前記案件のコピー数
を、前記案件が前記ルートを遷移する実行時に決めるよ
うにしたものである。
【0015】上記構成によれば、例えば、稟議書の内容
によって、3名程度の少数の役員に回議する案件も、1
0名程度の役員に回議する案件も、同一のプロセスフロ
ー上に展開することが可能である。
【0016】また、上記構成によれば、役員全員回覧の
必要がある業務において、人事異動等で、役員数が変更
になった場合においても、プロセスフローの変更は必要
なくなると言う利点がある。
【0017】より詳しくは、上記ワークフロー・システ
ム・制御方法において、前記ノードとして、案件を待ち
合わせるための待合制御ノードを有し、この待合制御ノ
ードは、前記予め定められたルートに含まれていて、前
記コピーされた案件の全てが到着したときに、プロセス
フローを次のルートに遷移させるようにしたものであ
る。
【0018】また詳しくは、上記ワークフロー・システ
ム制御方法において、前記予め定められたルートに、案
件を待ち合わせるための待合制御ノードが含まれていな
いときには、前記コピー制御ノードに、直列連携コピー
ノードを用い、前記予め定められたルートに、前記待合
制御ノードが含まれているときには、前記コピー制御ノ
ードに、階層連携コピーノードを用いるようにしたもの
である。
【0019】上記目的を達成するために、本発明のワー
クフロー・システム制御方法に係る発明の別の構成は、
定義されたプロセスフローに従って、案件をノードによ
って形成されるルートを遷移させることにより処理を進
めるワークフロー・システム制御方法において、前記ノ
ードとして、案件を待ち合わせるための待合制御ノード
を有し、この待合制御ノードは、案件の待ち合わせのた
めの待合せ条件と、その待合せ条件を満たしたときの動
作を規定できるようにしたようにしたものである。
【0020】上記構成によれば、案件をコピーしたとき
の待ち合わせの条件と動作を規定できるようになるた
め、柔軟なプロセスフロー定義が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態
を、図1ないし図13を用いて説明する。
【0022】〔本発明のワークフロー・システム制御方
法の概要〕先ず、図1および図2を用いて本発明のワー
クフロー・システム制御方法の概要について説明する。
図1は、本発明のワークフロー・システムの特徴を説明
するためのプロセスフローの一例を示した図である。図
2は、プロセスフローの一例をより具体的に説明する図
である。
【0023】プロセスフロー100は、ノードA〜D
(110,130,140,160)と、コピー制御ノ
ード120、待合制御ノード150から形成されるルー
トを遷移するものとする。
【0024】ノードは、既に説明したように、ワークフ
ロー・システムにおいて作業の単位、また、作業内容を
あらわすものである。ノードは、アクティビティと呼ば
れることもある。
【0025】コピー制御ノード120は、このプロセス
フロー上を流れる案件をコピーするための制御ノードで
ある。待合制御ノード150は、プロセスフロー上の案
件を待ち合わせて、処理を進めるための制御ノードであ
る。
【0026】ここで、案件とは、既に説明したようにプ
ロセスフローにしたがって流れる仕事の単位であり、し
ばしば、電子化された文書のイメージで表現される。図
1に示すプロセスフローは、ユーザAからコピー数を2
に設定された案件が、ユーザB1およびユーザB2に配
布され、それぞれユーザC1,C2を経由して、ユーザ
Dに配布される。
【0027】案件170は、ユーザA111がノードA
110で起案した業務の案件であり、そこで、ユーザA
111は、コピー制御ノード120でコピー数を実行時
に指定できる。
【0028】コピーされた案件170aと案件170b
は同じものであり、それぞれノードB130で、ユーザ
B1(131)とユーザB2(132)により処理さ
れ、次に、それぞれノードC140で、ユーザC1(1
41)とユーザC2(142)により処理されて、待合
制御ノード150に合流する。そして、次のノード16
0のユーザ161により案件が処理されることになる。
【0029】次に、図2を用いてさらに具体的なプロセ
スフローを例に採って、本発明の特徴と考え方について
説明する。
【0030】例えば、会社に結婚申請をする場合におけ
るプロセスフローについて考える。従来では、図2
(a)に示されるように、予め決められたルートを流れ
る場合には、既存のワークフロー・システムでは、全て
の経路を記載しておく必要があった。また、結婚しても
扶養しないケースや、社宅に入居しない等の個人によっ
てばらつきがあり、それに伴って分岐するノードを、予
め用意しておく必要があった。既存のワークフロー・シ
ステムでは、このときに、申請帳票を一本化して、案件
を起票するプロセスフローを複数用意して、それぞれで
処理することにより対応していた。ここで、「案件の起
票」とは、業務において紙の帳票を発行することになぞ
らえたものであり、ワークフロー・システムでの案件の
生成処理を言う。
【0031】このように、従来技術では、予めプロセス
フローを定義しておく必要があり、複写をおこなうの
も、案件の複写数を決めるのも、案件をプロセスフロー
に従って流す前であった。
【0032】しかしながら、案件の複写数が増えても、
主任承認、課長決裁等、案件の流れるルートは、たいて
い同じ性質を持つノードにより構成されるケースが多
い。
【0033】また、案件の複写が有効であり、しかも、
社内稟議や資材発注・結婚申請等の場合に見られるよう
に、発生する事象のケースによって、遷移ルート数を動
的に変更したいときがある。
【0034】本発明は、それに対応したワークフロー・
システムの制御方法であり、複写ルート数を案件をプロ
セスフローに従って流す実行時に定義できるようにした
ものである。
【0035】ユーザに対しては、ワークフロー・システ
ムのプロセスフローは、図2(b)の様に表示されてい
る。そして、コピー制御ノードで案件のコピーがおこな
われたときには、図2(c)に示されるように、独立し
たプロセスフローが並列に処理されるようにする。
【0036】〔本発明のワークフロー・システムのシス
テム構成〕次に、図3を用いて本発明に係るワークフロ
ー・システムのシステム構成について説明する。図3
は、本発明に係るワークフロー・システムのシステム構
成図である。
【0037】本発明のワークフロー・システムは、ワー
クフロー・サーバ1と、システム管理者が使用するクラ
イアント端末2と、一般のユーザが使用する複数のクラ
イアント端末3(3A〜3N)とからなり、これらの要
素はLAN4(またはWAN)によって相互接続されて
いる。
【0038】図3に示されているプロセス管理ファイル
30、案件管理ファイル40、案件データファイル50
は、ワークフロー・サーバ1が備える各種情報ファイル
のうち、本発明に関係する代表的なファイルである。
【0039】プロセス管理ファイル30には、プロセス
を管理するためのテーブル類が格納される。案件管理フ
ァイル40には、案件を管理するためのテーブル類が格
納され、案件データファイル50には、各案件の本体と
なる電子化文書データを格納される。
【0040】〔本発明のワークフロー・システムに用い
られるデータ構造〕次に、図4および図5を用いて本発
明のワークフロー・システムに用いられるデータ構造に
ついて説明する。図4は、プロセス管理ファイル30に
含まれるデータの構造を示す図である。図5は、案件管
理ファイル40に含まれるデータの構造を示す図であ
る。
【0041】プロセス管理テーブル300は、各業務を
示す各プロセスフローを解析後に設定されるテーブルで
あり、プロセスに関する情報とノードリスト情報を結合
させるためのテーブルである。このプロセス管理テーブ
ル300には、プロセスフロー毎に、プロセスフローI
D、プロセスフロー名とノードリスト310へのポイン
タが定義される。そして、プロセス管理テーブル300
は、管理者がクライアント端末2からプロセスフローの
データを登録/修正することによって生成/更新され
る。
【0042】ノードリスト310は、ノードの情報を記
述するテーブルであり、プロセスフローを構成する各ノ
ードについて、ノードID311、ノード名312、作
業リスト320へのポインタ313、サブプロセスフロ
ーID314、待合制御ノードID315、参照属性名
316、待合条件リスト330へのポインタ317を定
義している。
【0043】ノードID311には、ノードの識別子が
格納され、ノード名312には、ノードの名称が格納さ
れる。
【0044】サブプロセスフローID314は、本ノー
ドがコピー制御ノードの場合に、コピーする際に発生さ
せるサブプロセスとなるプロセスフローのプロセスフロ
ーIDが設定される。
【0045】待合制御ノードID315は、本ノードが
コピー制御ノードの場合に、対応している待合制御ノー
ドのノードIDが設定される。本ノードがコピー制御ノ
ードの場合であっても、そのプロセスフローのルート上
に対応する待合制御ノードが存在しないときには、NU
LLとなる。
【0046】参照属性名316は、本ノードがコピー制
御ノードの場合、ユーザ属性リストの名称で、コピーす
る案件数に用いるものが設定される。ユーザ属性とは、
各ノードで用いることのできるユーザが定義可なデータ
構造である。
【0047】次に、作業リスト320は、各ノードでの
用いられるユーザ属性の情報を記述したものであり、属
性名321、入力条件322、型323からなってい
る。この例では、ノードIDがN110のノードでは、
案件のユーザ属性ATTR001に型整数のデータが入
力必須であり、また、案件のユーザ属性ATTR002
に文字を任意で設定するよう定義している。
【0048】次に、待合条件リスト330は、待合制御
ノード315の欄に設定されている待合制御ノードの条
件、動作を定義するためのテーブルであり、期限33
1、待合数332、動作333からなっている。
【0049】期限331は、条件として、この日時/時
刻がきたときに動作を実行することを示している。この
ために、本発明のワークフロー・システムは、タイマー
によって、期限監視をおこなっている。また、待合数3
32は、条件として、この待合制御ノードで待合せてい
る案件の個数であり、この待合数332に記載された数
だけ案件が到着したときに動作を実行することを示して
いる。コピーされた全ての案件が到着するまで、動作を
実行しないときには、図に示されるようにNULLを設
定しておけば良い。なお、本例では、待合条件リストに
定義した条件は、期限331と待合数332の2つをあ
げているが、これ以外の条件を指定する変形例も可能で
ある。また、複数の条件の場合、AND条件・OR条件
などを指定可能としてもよい。
【0050】動作333は、条件が満たされたときに、
プロセスフローとしてこのノードでおこなう動作であ
る。この欄には、コマンド、機能名、プログラム名など
を記述するようにできる。
【0051】この機能を用いて、未到着案件の保有者や
業務管理者に警告のための電子メールを発信する場合
に、動作333にはMailが設定される。また、未到
着の案件を無視して強制的に到着案件のみを、プロセス
フローで定義されている次のルートに進める場合、動作
333には、Goが設定される。なお本例では、条件を
満たした場合の動作として、MailとGoの2つをあ
げているが、これ以外の動作を指定する変形例も可能で
ある。
【0052】次に、図4に示される案件管理テーブル4
00は、案件ID毎に、これと対応するプロセスフロー
ID、現在のノードID、履歴リスト等の情報を定義し
たを格納するためのテーブルである。この案件管理テー
ブル400は、ユーザがクライアント端末3で新たに発
生した案件毎に生成され、プロセスの進行に伴ってその
内容が自動的に更新される。
【0053】案件管理テーブル400は、案件ID40
1、案件名402、プロセスフローID403、現ノー
ドID404、案件実体ポインタ405と、トレイ到着
時間406と、親案件ID407と、待合制御ノードI
D408、案件履歴リスト420へのポインタ409、
待合案件リスト430へのポインタ410と、ユーザ属
性リスト440へのポインタ411の各フィールドから
なる。
【0054】案件ID401には、ワークフロー・シス
テムにおける案件の識別子が格納され、案件名402
は、その名称が格納される。プロセスフローID403
は、本案件が属するプロセスフローのIDが格納され
る。現ノードID404には、プロセスフローにおける
本案件の現在位置を示すノードのIDが格納される。
【0055】案件実体ポインタ405は、案件データフ
ァイル50における本案件の実体データの所在を示して
いる。トレイ到着時間406は、本案件が現在のノード
に送付された時間が格納される。
【0056】親案件ID407は、本案件がコピー制御
ノードを通過してコピーされた案件である場合に、コピ
ー元の案件IDを示している。また、待合制御ノードI
D408は、その時の待合制御ノードのノードIDを示
している。
【0057】なお、ワークフロー・サーバ1が親案件に
対し、この案件に対するサブプロセスフローが完了した
ことを通知するのは、親案件が、待合制御ノードID4
08に示すノードに滞留している場合であり、かつ、親
案件ID407が設定された子案件が、サブプロセスフ
ローを終了しているときになる。
【0058】次に、案件履歴リスト420は、各案件の
起案から現在までの履歴を残すためのリストであり、図
示した例では、案件Aが、作業識別子“WH001”〜
“WH005”で示される5段階の作業を経てきたこと
が記録されている。各ユーザは、案件ID401で特定
される各案件について、上記案件履歴420に基いて作
業記録を呼び出すことによって、その案件に対して、い
つ、誰が、何を、どうしたかを確認できる。
【0059】待合案件リスト430は、コピー制御ノー
ド以降のコピーした案件の一覧を管理するためのリスト
であり、図示した例では、子案件ID431にあるC1
71およびC172の2個の子案件をコピー(生成)し
ている。また子案件がサブプロセスフローを終了したか
否か、すなわち(親の)プロセスフロー上での待合制御
ノードに到着したか否かを示す到着済みフラグ432を
有している。図示した例では、子案件C171は、親プ
ロセスフロー上の待合制御ノードに到着していないこと
を示し、子案件C172は既に到着済みであることを示
している。
【0060】ユーザ属性リスト440は、本案件の属性
名の一覧および値を格納している。ユーザ属性とは、本
案件に対し一般のユーザが自由に設定できる属性であ
り、属性の定義はプロセスフロー登録時に管理者がおこ
なう。図示した例では、この案件には、属性名441に
示すATTR001およびATTR002という2つの
属性が定義されており、属性値442に示す“2”およ
び“承認要”がそれぞれのユーザ属性に設定されてい
る。ここで、ユーザ属性ATTR001は、プロセス管
理テーブル300の参照属性名316で動的にコピーす
る案件数を格納したユーザ属性と予め定義されており、
この案件に対しては、コピー数が2個と一般のユーザに
指定されていることを示している。
【0061】〔本発明のワークフロー・システムのユー
ザインタフェース〕次に、本発明のワークフロー・シス
テムのユーザインタフェースについて、特に重要なもの
に付いて説明する。図6は、コピー制御ノード設定画面
と待合制御ノード設定画面の一例を示す図である。図7
は、コピー制御ノードでのコピー数設定画面の一例を示
す図である。
【0062】コピー制御ノード設定画面51は、コピー
制御ノードの属性を設定する画面である。コピー制御ノ
ード設定画面51は、このコピー制御ノードのノード名
称を指定するためのエディットボックス513と、コピ
ーする案件の数を指定するユーザ属性を、選択または指
定するためのドロップダウンコンボボックス514とを
含んでいる。
【0063】また、操作ボタンとして、指定されたノー
ド名と属性名を設定するための設定ボタン511と、設
定を取り止めるためのキャンセルボタン512とを含ん
でいる。
【0064】管理者は、本ノードの定義時に、エディッ
トボックス513にカーソルを合わせて、キーボードか
らノード名を入力/編集する。またドロップダウンコン
ボボックス514から、既にプロセスフロー定義で定義
されたユーザ属性の一覧から選択するか、またはキーボ
ードから直接手入力することで属性名を入力する。図で
は、ユーザ属性の属性名として、ATTR001を入力
している。
【0065】待合制御ノード設定画面52には、対応す
るコピー制御ノード名を選択または指定するためのドロ
ップダウンコンボボックス523と、待合条件を指定す
るためのラジオボタン524と、ラジオボタン524が
“あり”に設定されている場合に活性化される条件を設
定するための条件設定ボタン525とを含んでいる。ま
た、操作ボタンとして、指定されたノード名と待合条件
を設定するための設定ボタン521と、設定を取り止め
るためのキャンセルボタン522とを含んでいる。
【0066】管理者は本ノードの定義時に、ドロップダ
ウンコンボボックス523から、既にプロセスフロー定
義で定義されたコピー制御ノードの一覧から選択する
か、またはキーボードから直接手入力することで対応す
るコピー制御ノード名を入力する。これにより、この待
合制御ノードに対応するコピー制御ノードが定義される
ことになる。また、ラジオボタン524のうち、待合条
件を設定するか否かを選択する。
【0067】待合条件設定画面53は、待合制御ノード
設定画面52から呼出されて、待合条件の設定をおこな
うための入力画面であり待合制御ノード設定、画面52
の条件設定ボタン525を押すことによって開かれる。
【0068】待合条件設定画面53には、待合条件を表
示するためのリストビュー536の他に、操作ボタンと
して、設定ボタン531とキャンセルボタン532と、
リストビュー536の内容を編集するための、追加ボタ
ン533と、編集ボタン534と、削除ボタン535と
が表示される。
【0069】待合条件を新たに指定する場合、設定ボタ
ン533を押す。出力された入力ダイアログに、期限3
31、待合数332、動作333をキーボードやマウス
等を利用して待合条件を入力する。
【0070】既に定義している待合条件を編集する場合
には、リストビュー536にカーソルを合わせて、編集
ボタン534を押す。そして、出力された入力ダイアロ
グに、期限331、待合数332、動作333をキーボ
ードやマウス等を利用して待合条件を編集することがで
きる。
【0071】既に定義している待合条件を削除する場
合、リストビュー536にカーソルを合わせて、削除ボ
タン535を押すことで、既に定義している待合条件を
削除する。
【0072】なおリストビュー536に定義した内容
は、管理者がクライアント端末2からプロセスフローを
登録する場合に、ワークフロー・サーバ1によって解析
・編集され、プロセス管理テーブル300の待合条件リ
スト330が生成される。
【0073】なお、コピー制御ノード設定画面51と待
合制御ノード設定画面52は、クライアント端末2にお
いて、管理者がプロセスフロー実行前に定義するために
表示されるものである。
【0074】一方、図7に示されるコピー数設定画面
は、案件がプロセスフローにしたがって、遷移するとき
に表示されるものである。
【0075】案件を処理しているユーザは、コピー数入
力フィールドに、案件のコピー数を入力することができ
る。また、このコピー数入力フィールドは、ユーザ属性
として、ATTR001を持っている。
【0076】そして、ユーザがその値を設定するときに
は、設定ボタン602を押し、設定を取り止めるときに
は、キャンセルボタン603を押せば良い。
【0077】〔本発明のワークフロー・システムの処
理〕次に、図8ないし図11を用いて本発明のワークフ
ロー・システムの処理について説明する。 (I)プロセスフロー登録処理 先ず、図8を用いてプロセスフロー登録処理について説
明する。図8は、本発明のワークフロー・システムのプ
ロセスフロー登録処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【0078】プロセスフローの登録は、管理者が、図3
に示したクライアント端末2からおこなうものである。
すなわち、このプロセスフロー登録ルーチンは、管理者
が、クライアント端末2のワークフロー・プロセス定義
モジュールの初期画面において、特定のアイコンを選択
することによって起動される。
【0079】プロセスフロー登録ルーチンが起動される
と、ワークフロー・サーバ1は、先ず、案件の整合性・
ノードプロパティの整合性・ルート情報の整合性等のプ
ロセスフロー定義のチェックをおこなう(S601)。
【0080】チェックをおこなった結果、正常と判断し
た場合、プロセスフロー登録ルーチンは、本プロセスフ
ロー定義上に、コピー制御ノードが定義されているかを
判断する(S602)。
【0081】コピー制御ノードが定義されていない場
合、子プロセス分離ルーチン(S603〜608)をス
キップする。
【0082】コピー制御ノードが定義されている場合、
対応する待合制御ノードが定義されているかを判断する
(S603)。
【0083】その結果、待合制御ノードが定義されてい
ない場合、コピー制御ノード以降を、子プロセスフロー
として、本プロセスフローから分離する(S607)。
【0084】待合制御ノードが定義されている場合、コ
ピー制御ノードから待合制御ノードまでを、子プロセス
フローとして、本プロセスフローから分離する(S60
4)。
【0085】例えば、図1のプロセスフロー100を例
にとると、コピー制御ノード120から、待合制御ノー
ド150までを流れるプロセスフローを、別のプロセス
フローとして分離し、親プロセスフローであるプロセス
フロー100は、ノード110、コピー制御ノード12
0およびノード160の3つのノードを流れるプロセス
フローとして構成される。また、生成された子プロセス
フローは、新規に生成された起票ノードと、ノード13
0、ノード140および新規に生成された終了ノードの
4つのノードを流れるプロセスフローとして構成され
る。
【0086】次に、待合制御ノードに、図6に示した待
合通過条件536の指定がある場合には(S605)、
指定された待合通過条件を元に、待合条件リスト330
を生成する(S606)。
【0087】待合制御ノードに、図6で示した待合通過
条件536の指定がない場合には、待合条件リスト33
0の生成はおこなわない。
【0088】本プロセスフロー中に、他のコピー制御ノ
ードの定義がある場合には、子プロセスフロー分離ステ
ップS603に戻って、上述したデータ処理を繰り返
す。
【0089】そして、本プロセスフロー中の、全てのコ
ピー制御ノードの解析を完了し、子プロセスフロー分離
が完了した時点で、親プロセスフローのノードリスト3
10を生成する(S609)。
【0090】次に、本プロセスフローをワークフロー・
サーバ1のプロセス管理テーブル300の1要素として
登録をおこない、上述したノードリスト310と、S6
01で解析した作業リストを元に生成した作業リスト3
20と、上述した待合条件リスト330とを、プロセス
管理テーブル300にリンクする(S610)。
【0091】本プロセスフローから分離した子プロセス
フローが存在する場合には、子プロセスフローに関し
て、最初からプロセス解析ステップ601に戻って、上
述したデータ処理を繰り返す(S611)。 (II)案件起票処理 先ず、図9を用いてクライアント端末3とワークフロー
・サーバ1間における案件起票処理について説明する。
図9は、クライアント端末3とワークフロー・サーバ1
間における案件起票処理の手順を示すフローチャートで
ある。
【0092】案件起票をおこなう場合、クライアント端
末2のユーザ(以下、「起票者」と言う)が、例えば、
ワークフロー・クライアントモジュールの初期画面に現
れる起票アイコンの選択操作によって、起票ルーチンを
起動し、起票する業務一覧すなわちプロセスフローの一
覧を表示し、起票したい業務を選択する。
【0093】上記選択操作がおこななわれると、クライ
アント端末3は、要求メッセージM1によって、選択さ
れたプロセスフローの情報取得の送信をワークフロー・
サーバ1に要求する(S701)。
【0094】ワークフロー・サーバ1は、上記要求メッ
セージM1を受信すると、ファイル30に格納されてい
る各プロセス情報管理テーブル300の各要素から、該
当するプロセス管理テーブルを検索し、その1要素のノ
ードリスト310を参照し、起票ノードの作業リスト3
20を検索する。そして、プロセスフローID301と
プロセスフロー名302および、検索した作業リスト3
20とを含む応答メッセージM2を生成し、要求元のク
ライアント端末3に送信する(S702)。
【0095】上記応答メッセージM2を受信したクライ
アント端末3は、受け取った作業リスト320を解析し
(S703)、起票画面を表示する(S704)。図4
に示したプロセス管理ファイルのデータを例にあげる
と、ノード110の作業リストに、ATTR001とい
う名称のユーザ属性に整数を必須として、ATTR00
2という名称のユーザ属性に文字を任意として設定をお
こなうよう事前に定義されているため、起票画面ではA
TTR001と、ATTR002の入力フィールドを表
示し起票者に入力させるか、または、起票画面のプログ
ラム中で、ユーザ属性に値を設定するかのいずれかをお
こなう必要がある。
【0096】起票者は、表示された起票画面に、例え
ば、審議内容の入力、電子文書の添付、動的にコピーす
るコピー数の入力、電子印の押印などを行い、起票画面
中の申請ボタンを押下する。コピー制御ノードでの、コ
ピー数の入力については、既に図7により示したところ
である。
【0097】そして、これらの操作がおこなわれると、
クライアント端末3は、作業リスト320を検索する
(S705)。
【0098】ユーザ属性の設定がある場合、対応する属
性に値を設定するよう、ワークフロー・サーバに送信す
るメッセージM3に設定する(S706)。
【0099】クライアント端末3は、上述したメッセー
ジM3に、プロセスフローID301、プロセスフロー
名302、電子文書情報、電子印情報などの起票情報を
設定し、ワークフロー・サーバ1にメッセージM3を送
信する(S707)。
【0100】メッセージM3を受け取ったワークフロー
・サーバ1では、案件起票サブルーチン処理をおこなう
(S708)。
【0101】案件起票サブルーチン処理については、後
に図11を用いて詳細に説明する。
【0102】そして、登録完了または起案失敗情報を格
納したメッセージM4を生成し、クライアント端末3に
送信する(S709)。
【0103】上記メッセージM4を受け取ったクライア
ント端末3では、受け取ったメッセージM4を元に、起
票者に起票の成否を告げるメッセージを表示し(S71
0)、案件の起票が完了したことを通知する。 (III)ワークフロー・サーバ1の案件の制御処理 次に、図10を用いてワークフロー・サーバ1の案件の
制御処理について説明する。図10は、ワークフロー・
サーバ1の案件の制御処理を示すフローチャートであ
る。
【0104】ワークフロー・サーバ1には、プロセスフ
ローにしたがって、案件をノード上を遷移させる処理、
また、ノード上での案件の起票処理などの制御処理をお
こなうワークフロー・システムのエンジン部分が含まれ
ている。
【0105】ワークフローサーバ1は、プロセスフロー
にしたがって、ノードに案件を渡して、業務をおこなわ
せる。これを「案件の配布」と言う。ワークフローサー
バ1は、、案件を配布する際に、案件管理ファイル40
に格納されている案件管理テーブル400から、案件I
Dを元に該当する案件の要素を検索する。本案件のプロ
セスフローID403およびノードID404を元に、
プロセス管理ファイル30のプロセス管理テーブル30
0から該当するプロセスを検索し、次の配布先ノードを
解析する(S801)。
【0106】配布先のノードが、コピー制御ノードの場
合(S802)、待合制御ノード315を参照し、対応
する待合制御ノードが定義されているかを調査する(S
803)。
【0107】対応する待合制御ノードが定義されていな
い場合、案件リスト420に対し、コピー制御ノードを
通過した旨の情報を設定し(S804)、本案件を次の
ノードに配布するよう、遷移処理をおこなう(S80
5)。
【0108】対応する待合制御ノードが定義されている
場合、案件リスト420に対し、「コピー制御ノードを
通過して待合制御ノードにて、子案件の到着を待ち合わ
せている」旨の情報を設定し(S806)、本案件を待
合制御ノードに移動させ(S807)、本案件の待合案
件リスト430を生成する(S808)。
【0109】次に、プロセス管理テーブルの待合条件リ
スト330を検索し(S809)、待合条件リスト33
0に条件として、期限331が定義されている場合に
は、後述するタイマ9にタイマ登録をおこなう(S81
0)。
【0110】次に、コピー処理をおこなうために、案件
を投入するサブプロセス情報を取得するため、本プロセ
スフローのノードリスト310のサブプロセスフローI
D314を取得する(S811)。
【0111】次に、コピー数を取得するため、参照属性
名316に定義されているユーザ属性名を、本案件のユ
ーザ属性リスト440から取得し、属性値442を取得
する(S812)。
【0112】取得したサブプロセスフローID314を
元に、次に説明する案件起票サブルーチンをコールして
(S813)、サブプロセスフローに対して、案件の起
票をおこなう。
【0113】その後、本案件の待合案件リスト430
に、サブプロセスフローに新規起票した子案件の案件I
D401を、子案件ID431に設定し、到着済フラグ
432に“OFF”を設定し(S814)。コピー数取
得ステップ812で取得したコピー数分起票が終わった
場合、この案件に対する配布ルーチンを終了する。
【0114】取得したコピー数分起票が終わっていない
場合には、案件起票ステップ813に戻って、上述した
データ処理を繰り返す(S815)。
【0115】次に、配布先確認ステップS802におい
て、配布先がコピー制御ノードでない場合、遷移先が終
了ノードであるかを確認する(S816)。
【0116】配布先が終了ノードでない場合には、案件
履歴リスト420に配布先の情報を設定し(S81
7)、案件配布処理をおこない(S818)、この案件
に対する制御処理を終了する。
【0117】配布先が終了ノードの場合、本案件の親案
件ID407が設定されているかどうかを調べる(S8
19)。
【0118】親案件が設定されていない場合には、本案
件の親案件はないため、本案件の案件履歴リスト420
に本案件の終了情報を設定し(S825)、本案件の終
了処理をおこなう(S826)。
【0119】親案件IDが設定されている場合には、本
案件の待合制御ノードID408のノードに、前述の設
定された親案件IDを持つ案件のノードID404が等
しいか否かを調べる(S820)。
【0120】等しくない場合には、親案件は既に待合通
過条件を満たしたことによって、次以降のノードに遷移
したことを意味するため、本案件の案件履歴リスト42
0に本案件の終了情報を設定し(S825)、本案件の
終了処理をおこなう(S826)。
【0121】等しい場合には、親案件の待合条件リスト
430中の、本案件IDに対応する到着済みフラグ43
2を“ON”に設定する(S821)。
【0122】次に、親案件の待合案件リスト430の中
で、到着済みフラグ432の全てのフラグが“ON”に
なっているかどうかを調べる(S822)。
【0123】全てが“ON”でない場合には、待ち合わ
せている案件が残っているため、本案件の案件履歴リス
ト420に本案件の終了情報を設定し(S825)、本
案件の終了処理をおこなう(S826)。
【0124】全てが“ON”の場合には、本案件の到着
によって、全ての子案件の待ち合わせが完了したことを
意味するため、親案件の案件履歴リスト420に親案件
の遷移情報を設定し(S823)、親案件を遷移させる
(S824)。その後、本案件の案件履歴リスト420
に本案件の終了情報を設定し(S825)、本案件の終
了処理をおこなう(S826)。
【0125】待合制御ノードを通過する処理は、上述し
たようにワークフロー・サーバが案件を配布する際にお
こなわれるようにする他に、タイマ機能によって、強制
的に待合制御ノードを通過するようにしても良い。 (IV)案件起票サブルーチンの処理 次に、図11を用いてワークフロー・サーバ1の案件起
票サブルーチンの処理について説明する。図11は、ワ
ークフロー・サーバ1の案件起票サブルーチンの処理を
示すフローチャートである。
【0126】案件起票サブルーチンは、図9に示したよ
うにクライアントから案件起票のメッセージM3を受け
取ったときか、図10に示したようにサブプロセスフロ
ーに対して案件起票をおこなうときにコールされる。
【0127】案件起票サブルーチンがコールされると、
ワークフロー・サーバ1では、案件管理テーブル400
に、新たに1要素を生成し(S901)、コール時にパ
ラメタとして渡される起票情報を生成した1要素に設定
する(S902)。
【0128】パラメタに、ユーザ属性の設定要求がある
場合には(S903)、生成した1要素のユーザ属性リ
スト440を生成し、値を設定する(S904)。
【0129】その後、ワークフロー・サーバ1では、案
件履歴リスト420を生成し、起票時の情報(いつ、誰
が、何を、どうしたか)を示した履歴情報を設定し(S
905)、案件の起票と遷移処理をおこなう(S90
6)。
【0130】なお、図10からこの案件起票サブルーチ
ンがコールされたときには、案件情報設定ステップS7
09では、図5に示した案件管理テーブルのフィールド
で、生成する子案件の親案件ID407に、本案件の案
件ID401を設定する。また、本案件の現ノードID
404が待合制御ノードの場合には、生成する子案件の
待合制御ノードID408に、本案件の現ノードID4
04を設定する。 (V)タイマーによる動作の起動処理 次に、図12を用いて待合制御ノードにおけるタイマー
による動作の起動処理に付いて説明する。図12は、待
合制御ノードにおけるタイマーによる動作の起動処理を
示すフローチャートである。
【0131】ワークフロー・サーバ1の1つの機能とし
て、図10のS810で示したようにタイマー登録する
機能を設ける。そして、これにより時間を監視し、指定
された時刻に指定された案件IDを持つ案件Xが、指定
されたノードIDに滞留している場合、タイマ割込みI
NTを発生するようにする。そして、このタイマ割込み
が発生したときに、ワークフロー・サーバ1が、停滞案
件Xに該当する案件管理テーブル400を参照して、プ
ロセスフローID403を特定し、当該プロセスフロー
IDに該当するプロセス管理テーブル300を参照し
て、待合制御ノードにおける待合条件リスト330を特
定する。
【0132】当該案件の状態が、待合条件リスト330
の条件を満たしている場合には(S1001)、ワーク
フロー・サーバ1は、動作331に示す動作をおこなう
(S1002)。
【0133】当該案件の状態が、待合条件リスト330
の条件を満たしていない場合には、ワークフロー・サー
バ1は、何もおこなわない。
【0134】〔直列連携コピー、階層連携コピーについ
て〕次に、図13を用いて本発明のワークフロー・シス
テムに用いられる直列連携コピー、階層連携コピーにつ
いて説明する。図13は、本発明のワークフロー・シス
テムに用いられる直列連携コピー、階層連携コピーを説
明するための模式図である。
【0135】「直列連携コピー」、「階層連携コピー」
の考え方は、プロセスフロー間連携の機能を前提とする
ものである。
【0136】プロセスフロー間連携は、ワークフロー・
システムにおいて、プロセスフローとプロセスフローを
連携させる機能、また、そのためのインターフェースを
定めるものであり、WfMCというワークフローの国際
標準化団体が、異なったシステム間においても、ワーク
フローを連携できるようにインタフェースを定めてい
る。
【0137】このプロセスフロー間連携の形態として、
「直列連携」「階層連携」と言うモデルがある。この連
携機能は、いずれもプロセスフローの連携ノードから、
別ワークフローのプロセスフローに案件を起票すること
で実現するものである。
【0138】「直列連携」は、相手側のプロセスフロー
に案件の起票をおこなった後に、自分の案件を次のノー
ドに遷移させる。すなわち、相手の結果を待たない連携
の仕方である。
【0139】これに対し、「階層連携」は、相手のプロ
セスフローに起票した案件が終了したのをトリガーに、
自分の案件を次のノードに遷移させる。すなわち、自分
が上位に位置するものとして、下位のプロセスフローの
返信が帰ってくるまで、待ち続ける機能である。
【0140】本発明における「直列連携コピー」、「階
層連携コピー」においては、既に説明してきたコピー制
御ノードと待合制御ノードの機能を、これらのプロセス
フロー間連携で実現しようとするものである。
【0141】図13(a)に示されるプロセスフロー1
010のルート上に、コピー制御ノードはあるが、待合
制御ノードは存在しない。
【0142】本発明では、このような場合にプロセスフ
ロー1011の「直列連携コピー」アイコンとして表現
し、連携先のサブプロセスフロー1012として定義す
る。
【0143】「直列連携コピー」ノードに案件が到着し
た場合には、ワークフロー・サーバ1は、プロセスフロ
ー間連携の「直列連携」機能により、実行時に指定され
た案件の数分、サブプロセスフロー1012に案件を起
票して、「直列連携コピー」ノードに到着した案件を次
のルートに配布する。
【0144】一方、図13(b)に示されるプロセスフ
ロー1020のルート上には、コピー制御ノードと、待
合せをおこなうための待合制御ノードが存在している。
【0145】本発明では、このような場合にプロセスフ
ロー1021の「階層連携コピー」アイコンとして表現
し、連携先のサブプロセスフロー1022として定義す
る。
【0146】「階層連携コピー」ノードに案件が到着し
た場合には、ワークフロー・サーバ1は、プロセスフロ
ー間連携の「階層連携」機能により、実行時に指定され
た案件の数分、サブプロセスフロー1022に案件を起
票し、「階層連携コピー」ノードに到着した案件を、待
合制御ノードで滞留している状態にし、サブプロセスフ
ロー1022に起案した案件が終了するのを待つ。
【0147】
【発明の効果】本発明によれば、案件をコピーする機能
を有するワークフロー・システムにおいて、コピーする
機能を、より柔軟に運用できるワークフロー・システム
を提供することができる。
【0148】また、本発明によれば、コピーした案件の
待ち合わせ条件と動作を定義できるようにして、よりき
めの細かな制御をおこなうことのできるワークフロー・
システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワークフロー・システムの特徴を説明
するためのプロセスフローの一例を示した図である。
【図2】プロセスフローの一例をより具体的に説明する
図である。
【図3】本発明に係るワークフロー・システムのシステ
ム構成図である。
【図4】プロセス管理ファイル30に含まれるデータの
構造を示す図である。
【図5】案件管理ファイル40に含まれるデータの構造
を示す図である。
【図6】コピー制御ノード設定画面と待合制御ノード設
定画面の一例を示す図である。
【図7】コピー制御ノードでのコピー数設定画面の一例
を示す図である。
【図8】本発明のワークフロー・システムのプロセスフ
ロー登録処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】クライアント端末3とワークフロー・サーバ1
間における案件起票処理の手順を示すフローチャートで
ある。
【図10】ワークフロー・サーバ1の案件の制御処理を
示すフローチャートである。
【図11】ワークフロー・サーバ1の案件起票サブルー
チンの処理を示すフローチャートである。
【図12】待合制御ノードにおけるタイマーによる動作
の起動処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明のワークフロー・システムに用いられ
る直列連携コピー、階層連携コピーを説明するための模
式図である。
【符号の説明】
1…ワークフロー・サーバ、2…クライアント端末、9
…タイマ装置、300…プロセス管理テーブル、310
…ノードリスト、320…作業リスト、330…待合条
件リスト、400…案件管理テーブル、420…案件履
歴リスト、430…待合案件リスト、440…ユーザ属
性リスト

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定義されたプロセスフローに従って、案
    件をノードによって形成されるルートを遷移させること
    により処理を進めるワークフロー・システム制御方法に
    おいて、 前記ノードとして、前記案件をコピーするコピー制御ノ
    ードを有し、 前記コピー制御ノードによりコピーされた案件を、前記
    案件のコピー数だけ独立して並行に動作するプロセスフ
    ローとして、予め定められたルートを遷移させるように
    して、 しかも、前記案件のコピー数を、前記案件が前記ルート
    を遷移する実行時に決めることを特徴とするワークフロ
    ー・システム制御方法。
  2. 【請求項2】 前記ノードとして、案件を待ち合わせる
    ための待合制御ノードを有し、 この待合制御ノードは、前記予め定められたルートに含
    まれていて、前記コピーされた案件の全てが到着したと
    きに、プロセスフローを次のルートに遷移させることを
    特徴とする請求項1記載のワークフロー・システム制御
    方法。
  3. 【請求項3】 前記予め定められたルートに、案件を待
    ち合わせるための待合制御ノードが含まれていないとき
    には、前記コピー制御ノードに、直列連携コピーノード
    を用い、 前記予め定められたルートに、前記待合制御ノードが含
    まれているときには、前記コピー制御ノードに、階層連
    携コピーノードを用いることを特徴とする請求項1およ
    び請求項2記載のいずれかのワークフロー・システム制
    御方法。
  4. 【請求項4】 定義されたプロセスフローに従って、案
    件をノードによって形成されるルートを遷移させること
    により処理を進めるワークフロー・システム制御方法に
    おいて、 前記ノードとして、案件を待ち合わせるための待合制御
    ノードを有し、 この待合制御ノードは、案件の待ち合わせのための待合
    せ条件と、その待合せ条件を満たしたときの動作を規定
    できるようにしたことを特徴とするワークフロー・シス
    テム制御方法。
  5. 【請求項5】 定義されたプロセスフローに従って、案
    件をノードによって形成されるルートを遷移させること
    により処理を進めるワークフロー・システムを実行する
    ためのプログラムにおいて、 前記ノードとして、巡回する前記案件をコピーするコピ
    ー制御ノードを有し、 前記コピー制御ノードによりコピーされた案件を、前記
    案件のコピー数だけ独立して並行に動作するプロセスフ
    ローとして、予め定められたルートを遷移させるように
    して、 しかも、前記案件のコピー数を、前記案件が前記ルート
    を遷移する実行時に決めることを特徴とするワークフロ
    ー・システムを実行するためのプログラム。
  6. 【請求項6】 前記ノードとして、案件を待ち合わせる
    ための待合制御ノードを有し、 この待合制御ノードは、前記予め定められたルートに含
    まれていて、前記コピーされた案件の全てが到着したと
    きに、プロセスフローを次のルートに遷移させることを
    特徴とする請求項5記載のワークフロー・システムを実
    行するためのプログラム。
  7. 【請求項7】 前記予め定められたルートに、案件を待
    ち合わせるための待合制御ノードが含まれていないとき
    には、前記コピー制御ノードに、直列連携コピーノード
    を用い、 前記予め定められたルートに、前記待合制御ノードが含
    まれているときには、前記コピー制御ノードに、階層連
    携コピーノードを用いることを特徴とする請求項5およ
    び請求項6記載のいずれかのワークフロー・システムを
    実行するためのプログラム。
  8. 【請求項8】 定義されたプロセスフローに従って、案
    件をノードによって形成されるルートを遷移させること
    により処理を進めるワークフロー・システムを実行する
    ためのプログラムにおいて、 前記ノードとして、案件を待ち合わせるための待合制御
    ノードを有し、 この待合制御ノードは、案件の待ち合わせのための待合
    せ条件と、その待合せ条件を満たしたときの動作を規定
    できるようにしたことを特徴とするワークフロー・シス
    テムを実行するためのプログラム。
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