JP2009042935A - 調剤システム及び処方箋受付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】薬剤説明書を所持していない患者であってもインターネット20やカメラ付き携帯電話21などを利用すれば十分な薬剤情報が迅速かつ容易に得られるような調剤システムを実現する。
【解決手段】薬剤分包機10には分包12毎にコード13を印刷させ、サーバ30には薬剤説明ファイル31や,服薬管理ファイル32,服薬指導ファイル33,WWWサーバソフトウェア34,情報抽出プログラム35,検索プログラム36等をインストールしてインターネットに接続することにより、印刷コード13をカメラ付き携帯電話機21で読み取ってインターネット送信すると、該当する薬剤説明情報の提示や,服薬管理データの蓄積,服薬指導情報の提示などが携帯電話機21になされるようにする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、インターネットを介して調剤薬の情報を提供するための調剤システム及び処方箋受付装置に関し、詳しくは、薬剤の分包等にアクセスの手掛かりを二次元コード等で印刷しておき、その印刷情報をカメラ付き携帯電話などで撮って送信して来た者に対して薬剤の情報を提供する調剤システムや、そのサービス享受したい者の登録に役立つ処方箋受付装置に関する。
薬剤分包機は、錠剤や散薬等の薬剤を服用単位かそれより細かい単位で分包するものであるが、分包した薬剤に係る錠数等の用量や患者の氏名等の患者情報などを文字形式で各包ごとに印刷するようになったものがある(例えば特許文献1参照)。
また、調剤作業者に持たせた携帯端末を利用して処方内容の提示と記録データの収集とを行う携帯端末利用調剤システムについては、分包でなく薬袋にバーコード等で印刷された識別コードを携帯端末で読み取ればその識別コードに応じて処方箋でも調剤指示箋でも内容を提示するようになったものが知られている(例えば特許文献2参照)。
さらに、処方箋受付装置は、処方箋の撮像を行うとともに処方箋の記載情報を電子データの処方箋データに変換するものであるが、処方箋の画像イメージから処方箋データを得るに際して、二次元コード利用手法と文字認識利用手法とを統合して、データ入力能率を向上させたものがある(例えば特許文献3参照)。
特開2000−175990号公報 特開2006−247150号公報 特開2006−120020号公報
このような従来の装置等では、用量等を薬剤の分包それぞれに文字で印刷する薬剤分包機の場合(例えば特許文献1参照)、調剤作業者ばかりか患者も用法等を何時でも目視で容易に確認することができるが、情報量が少ないうえ、患者名や薬品名に類似したものがあると読み間違いや取り違えを防ぐのが難しい。
また、薬袋に識別コードを印刷しておいてそれを携帯端末で読み取る携帯端末利用調剤システムや(例えば特許文献2参照)、文字認識ばかりかコード読取も行って処方箋データを得る処方箋受付装置の場合(例えば特許文献3参照)、コード化によって、取り扱える情報量が増すとともに、データ読取の正確さも向上する。
しかしながら、コード化の恩恵に与れるのは、現在のところ、必要なコード読取機能やデータ処理機能を具備した病院や薬局に限られる。多数の患者やその家族といった一般人は、薬剤の情報を得ようとするとき、病院で受け取った処方箋の印刷内容や,薬局で受け取った薬剤説明書,薬剤の容器や分包に印刷された文字などを目視で読み取らなければならない。そのうち薬剤説明書は情報量が多いが、処方箋や分包印刷は情報量が少ない。また、分包印刷は分包が有れば無くならないが、処方箋や薬剤説明書は紛失しやすい。このため、患者は、十分な薬剤情報を得られなかったり、得てもその薬剤情報を誤解していたり、という不都合な状態にしばしば陥っていた。さらには、入院した患者が薬と一緒に処方箋や薬剤説明書も持参したが、その書き物と持参薬とが食い違っているような場合、病院や薬局でも誤認しやすく、患者が重篤な急患であれば尚更である。
一方、インターネットや携帯電話が社会インフラとして広く普及してきており、カメラ付き携帯電話機で写した画像をインターネット経由で遣り取りすることや、カメラ付き携帯電話機で二次元コードを読み取ってウェブ(WWW,World Wide Web)の画面表示やE(電子)メールの送受信を行うことが、多くの人にとっても、容易なことになりつつある。
そこで、薬剤説明書を所持していない患者であってもインターネットやカメラ付き携帯電話などを利用すれば十分な薬剤情報が迅速かつ容易に得られるような薬剤情報提供システムの実現が期待される。
しかしながら、そのようなシステムをサーバと社会インフラだけで実現しようとすると、その利便性には限界がある。このため、利便性の更なる向上を図ることが求められるので、それに応えるには、改良範囲を調剤システムにまで広げることが有効と思われる。具体的には、薬剤分包機や処方箋受付装置といった調剤自動化機器と薬剤情報提供用のサーバとを携帯電話やインターネットを介して連携させることが考えられる。
そこで、薬剤説明書を所持していない患者であってもインターネットやカメラ付き携帯電話などを利用すれば十分な薬剤情報が迅速かつ容易に得られるような調剤システムを実現することや、それに役立つ処方箋受付装置を実現することが、技術課題となる。
本発明の調剤システムは(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、薬剤分包機とサーバとを備えた調剤システムであって、前記薬剤分包機が、薬剤を服用単位かそれより細かい単位で分包するとともに、分包した薬剤に係る薬剤識別情報とインターネット経由で前記サーバにアクセスするためのアドレス情報とをコード化して各包ごとに印刷するものであり、前記サーバが、各種の薬剤に係る薬剤識別情報と薬剤説明情報とを関連付けて記憶保持しているデータベースと、前記薬剤分包機で印刷された印刷コードに基づいてインターネット経由でアクセスされると前記印刷コードに含まれていた薬剤識別情報を求める情報抽出手段と、その薬剤識別情報に関連づけられた薬剤説明情報を前記データベースから探し出す検索手段と、その薬剤説明情報をインターネット経由で提示する情報提示手段とを具備したものであることを特徴とする。
また、本発明の調剤システムは(解決手段2)、上記解決手段1の調剤システムであって、前記薬剤分包機が、前記印刷コードの各包毎印刷に際して健康保険の保険者番号などの患者識別データ(即ち保険者番号かそれと同様に患者を識別しうるデータ)も一緒にコード化して印刷するものであり、前記データベースが、患者識別データと服薬管理データとを関連付けて記憶保持するものであり、前記情報抽出手段が、前記印刷コードに患者識別データも含まれていればそれも求めるものであり、前記検索手段が、前記印刷コードに含まれていた患者識別データの得られたときにはそれについても前記データベースの検索を行うものであり、前記情報提示手段が、その患者識別データの検索の成功を前提として薬剤説明情報の提示とともに服用有無の問い合わせをインターネット経由で行うものであり、その問い合わせの返答をインターネット経由で得て前記データベースの服薬管理データに追加する服薬管理手段が、前記サーバに設けられていることを特徴とする。
さらに、本発明の調剤システムは(解決手段3)、上記解決手段2の調剤システムであって、前記データベースが、服薬指導情報も患者識別データに関連付けて記憶保持しうるものであり、患者識別データを指定して服薬指導情報を入力するとそれらを関連付けて前記データベースに追加する書込手段が、前記サーバに設けられており、前記情報提示手段が、前記検索手段による患者識別データの検索の成功を前提として更に未送信の服薬指導情報も有るときにはそれも薬剤説明情報の提示とともにインターネット経由で提示するものであることを特徴とする。
また、本発明の調剤システムは(解決手段4)、上記解決手段1〜3の調剤システムであって、処方箋の記載情報を電子データの処方箋データに変換する処方箋受付装置が設けられ、健康保険の保険者番号などの患者識別データをコード化してカメラ付き携帯電話機などで写し取り又は読み取り可能な態様で提示するコード提示手段が前記処方箋受付装置に具備されており、前記サーバの前記情報抽出手段が、前記処方箋受付装置の前記コード提示手段にて提示された提示コードに基づいてインターネット経由でアクセスされると前記提示コードに含まれていた患者識別データを求めるものであり、その患者識別データに基づいて前記データベースへの登録処理を行う自動登録手段が、前記サーバに設けられていることを特徴とする。
また、本発明の調剤システムは(解決手段5)、上記解決手段1〜3の調剤システムであって、処方箋の記載情報を電子データの処方箋データに変換する処方箋受付装置が設けられ、処方箋の発行番号などの処方識別情報をコード化してカメラ付き携帯電話機などで写し取り又は読み取り可能な態様(例えば表示や印刷)で提示するコード提示手段が前記処方箋受付装置に具備されており、前記サーバの前記情報抽出手段が、前記処方箋受付装置の前記コード提示手段にて提示された提示コードに基づいてインターネット経由でアクセスされると(前記提示コードを電子データにして送信されてきた受信データから)前記提示コードに含まれていた処方識別情報を求めるものであり、その処方識別情報に基づいて患者識別データを求めこれに基づいて前記データベースへの登録処理を行う自動登録手段が、前記サーバに設けられていることを特徴とする。
また、本発明の処方箋受付装置は(解決手段6)、処方箋の記載情報を電子データの処方箋データに変換する処方箋受付装置において、健康保険の保険者番号などの患者識別データ(即ち保険者番号かそれと同様に患者を識別しうるデータ)又は処方箋の発行番号などの処方識別情報(即ち処方箋の発行番号かそれと同様に処方を識別しうるデータ)をコード化してカメラ付き携帯電話機などで写し取り又は読み取り可能な態様(例えば表示や印刷)で提示するコード提示手段が設けられていることを特徴とする。
このような本発明の調剤システムにあっては(解決手段1)、患者に渡す薬剤を薬剤分包機で調剤する際、薬剤分包機によって薬剤が服用単位かそれより細かい単位で分包されるが、さらに、その薬剤分包機によって、分包薬剤に係る薬剤識別情報とインターネット経由でサーバにアクセスするためのアドレス情報とが、コード化されて、各包ごとに印刷される。そのため、患者が、その印刷コードをカメラ付き携帯電話機などで撮ってインターネット経由でサーバに送信すれば、医療関係者であれ、一般人の患者であれ、容易かつ迅速に正確かつ十分な薬剤説明情報を得ることができる。
すなわち、カメラ付き携帯電話機などで写し取られた又は読み取られた印刷コードのデータ(電子データ化された画像データや文字列データからなるデータ、以下、原データと呼ぶ)がインターネット経由で送信されて来ると、サーバでは、原データが受信手段によって受信され、その原データから(ひいては印刷コードから)情報抽出手段によって薬剤識別情報が求められ、その薬剤識別情報に関連付けられた薬剤説明情報が検索手段によってデータベースから探し出され、その特定の薬剤説明情報が情報提示手段や送信手段によってインターネット経由で返信される。そして、その薬剤説明情報が携帯電話機などで患者に提示される。
このように、薬剤を分包して各包ごとに印刷コードを印刷するようになった薬剤分包機(自動調剤機)と、データベースに薬剤説明情報などを記憶保持していてインターネット接続可能なサーバ(薬剤情報提供システム)とが、広く普及してきたカメラ付き携帯電話機やその他のインターネット接続可能な撮像装置を介して印刷コードの電子データに係る送受信を行うことで、連携するようにしたことにより、データ読取の正確さ向上や取扱情報量の増加といった利点を、病院や薬局の関係者はもとより、一般人の患者も、享受しうることとなる。
したがって、この発明によれば、薬剤説明書を所持していない患者であってもインターネットやカメラ付き携帯電話などを利用すれば十分な薬剤情報が迅速かつ容易に得られるような調剤システムを実現することができる。
また、本発明の調剤システムにあっては(解決手段2)、薬剤分包機によって薬剤識別情報に加えて患者識別データも一緒に各包毎の印刷コードに含めるようにするとともに、その印刷コードひいては原データに患者識別データも含まれていれば、サーバによって、その患者識別データに係るデータベースの検索も行われ、その検索が成功したときには薬剤説明情報の提示に加えて服用有無の問い合わせとその返答に応じたデータベースの服薬管理データの更新も行われる。
したがって、この発明によれば、十分な薬剤情報が迅速かつ容易に得られるばかりか服薬管理データの蓄積も容易に行える調剤システムを実現することができる。
さらに、本発明の調剤システムにあっては(解決手段3)、医師や薬剤師といった服薬指導者あるいはその代行者が患者識別データを指定して服薬指導情報をサーバに入力しておけば、その服薬指導情報が未だ送信されていない状態で、該当する患者からサーバへのアクセスがあると、薬剤説明情報に加えて服薬指導情報も提示される。そのため、患者が病院や薬局を訪問するまでもなく容易かつ迅速に服薬指導が実行される。
したがって、この発明によれば、十分な薬剤情報が迅速かつ容易に得られるばかりか服薬管理データの蓄積に加えて服薬指導も容易に行える調剤システムを実現することができる。
また、本発明の調剤システム及び処方箋受付装置にあっては(解決手段4〜6)、コード提示手段を具備した処方箋受付装置を利用することで、診察時や入院中に限らずその後の処方箋受付時でも、而も患者自身で容易に、サーバに自動登録することができる。
すなわち、患者が処方箋を処方箋受付装置に受付させると、自動登録に必要な情報がコード化されて患者に提示されるので、患者がその提示コードを携帯電話などで読み取ってインターネット経由でサーバにアクセスすると、サーバでは、提示コードに含まれていた患者識別データあるいは提示コードに含まれていた処方識別情報を手がかりにして得られた患者識別データに基づいて、患者を特定しての自動登録処理が行われる。そして、登録した患者には、登録していない患者に比べて、より良いサービスが提供される。
このような本発明の調剤システム及び処方箋受付装置について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1〜2により説明する。
図1に示した実施例1は、上述した解決手段1〜3(出願当初の請求項1〜3)をWWW(インターネットのワールドワイドウェブ)の利用にて具現化したものであり、図2に示した実施例2は、上述した解決手段1〜6(出願当初の請求項1〜6)をEメール(インターネットの電子メール)の利用にて具現化したものである。
本発明の調剤システムの実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、薬剤情報提供システムを含んだ調剤システムの構造図であり、一部には外観図を用い、他の部分にはブロック図を用いている。
この調剤システムには、錠剤分包機や散薬分包機といった薬剤分包機10と、インターネット20に接続されて薬剤情報提供システムを成すサーバ30とが含まれる。
また、両者10,30を協動させるときには、インターネット接続可能な撮像装置である携帯電話機21や携帯端末22も使用される。
薬剤分包機10は、処方箋や調剤指示箋のデータに従って薬剤を服用単位かそれより細かい単位で分包することができれば基本部分は従来と同じで良いが(例えば特許文献1参照)、アドレス情報と薬剤識別情報と患者識別データと処方識別情報とをコード化して各包ごとに印刷するよう機能拡張されている点で従来と相違する。
具体的には、包装を終えて薬剤分包機10から取り出された分包帯11には、薬剤を区分収納した分包12が幾つか連なっているが、分包12それぞれにコード13が印刷されるようになっている。印刷コード13は、情報量さえ足りればバーコードでも良いが、ここでは情報量の多い二次元コードが採用されている。
アドレス情報は、インターネット経由でサーバ30にアクセスするためのものであり、ここでは薬剤情報の提示にウェブ画面の表示を利用するので、いわゆるホームページのアドレスでもあるURL(Uniform Resource Locator)が採用されている。
薬剤識別情報は、各々の分包12に収納した薬剤を特定するためのものであり、薬品名をそのまま採用しても良いが、ここではサーバ30に登録済みで検索に適した薬品コードが採用されている。
患者識別データには健康保険の保険者番号や病院発行の患者IDなどが採用され、処方識別情報には処方箋発行病院の識別番号や処方箋毎の処方番号などが採用されている。
インターネット20は、国際的に張り巡らされいる狭義のインターネット(国際電網)である。携帯電話機21は、図示しない無線基地局等を介してインターネット20に接続してウェブ画面を表示するブラウザ(ウェブ閲覧ソフトウェア)を搭載した市販品であり、カメラが付いているうえ、カメラで撮影したバーコードや二次元コードを文字列に変換するコード読取機能も付いている。携帯端末22は、携帯電話機21より高機能なPDA(Personal Didital Assistant,携帯情報端末)などが採用されて、携帯電話機21と同様にインターネット20を介してサーバ30に接続するか、あるいは既述した携帯端末利用調剤システムの携帯端末と同様にインターネット20を介さないでサーバ30に接続するようになっている。
サーバ30は、インターネット接続可能なコンピュータシステムからなり、応用プログラムとデータベースとを具えている。データベースには、例えばインデックストシーケンシャルファイルからなる薬剤説明ファイル31と服薬管理ファイル32と服薬指導ファイル33とが記憶保持されている。ここでは、各ファイル31〜33が分かれているが、検索に適したファイル形式たとえばリレーショナルデータベースであれば、統合されていても良い。また、サーバ30には、応用プログラムとして、WWWサーバソフトウェア34と情報抽出プログラム35と検索プログラム36と手動登録プログラム37と書込プログラム38と閲覧プログラム39とがインストールされている。これらのプログラムも、図示のようにモジュール分けされていても良く、適宜に統合されていても良い。
薬剤説明ファイル31は、各種の薬剤に係る薬剤識別情報と薬剤説明情報とを関連付けて保持しており、例えば関連する薬剤識別情報と薬剤説明情報とを一レコードに収めていて、薬剤識別情報をキーにして検索すると、それに対応した薬剤説明情報が得られるようになっている。薬剤説明情報は、基本的には文字列データからなるが、それに表示制御コードや画像などが付加されていても良く、薬剤説明情報には画像や薬品名や,薬効,用法,注意事項などが予め含められている。
服薬管理ファイル32は、患者を特定するための患者識別データと患者情報と服薬管理データと服薬指導リンクとを関連付けて記憶保持しており、例えばそれらの関連情報を一レコードに収めていて、患者識別データをキーにして検索すると、それに対応した患者情報と服薬管理データと服薬指導リンクとが得られるようになっている。患者情報には患者名や保険情報などが含められ、服薬管理データには各患者の服薬履歴やアレルギー情報などが含められる。処方番号や処方内容などの処方箋データも可能であれば服薬管理データに含められる。服薬指導リンクは、服薬指導情報を患者識別データに関連付けるためのものであり、このリンクには服薬指導ファイル33の中のレコードを指すポインタが保持されるが、そのポインタの保持は該当する服薬指導情報が存在するときだけであり、服薬指導情報が存在しないときには、例えば「NULL」と呼ばれる特定値が保持されるようになっている。
服薬指導ファイル33は、指導者識別情報と指導者情報と患者情報と服薬指導情報とを関連付けて記憶保持しており、例えばそれらの関連情報を一レコードに収めていて、指導者識別情報をキーにして検索すると、それに対応した指導者情報と患者情報と服薬指導情報とが得られるようになっている。指導者識別情報は、医師や薬剤師といった服薬指導者を特定するためのものであり、例えば服薬指導ファイル33への登録順に割り振った番号が用いられる。指導者情報には服薬指導者の所属や指名などが含められ、患者情報には指導対象患者の患者識別データか同等データが含められ、服薬指導情報には服薬指導者から患者に宛てた服薬時の指導情報が含められている。指導者情報は各レコードに一つずつ含められるが、患者情報と服薬指導情報は一レコードに中に服薬指導の数だけ含められるので、無いこともあれば多数存在することもある。それぞれの服薬指導情報には送信済みか未送信かを示すフラグも付いている。
WWWサーバソフトウェア34は、携帯電話機21や携帯端末22からブラウザにてアクセスされるようになっているURLに置かれており又はそのURLへのアクセスを処理するようになっており、そのアクセスに伴って原データすなわち印刷コード13の読取データなどの電子データがインターネット20を介して送られてくるとそれを受信する受信手段および後述の服薬管理手段と、検索プログラム36によって薬剤説明ファイル31から探し出された薬剤説明情報をインターネット経由で返信して携帯電話機21や携帯端末22の画面に表示させる情報提示手段および送信手段とを兼ねている。携帯電話機21や携帯端末22にコード読取機能が付いており、印刷コード13にURL以外の薬剤識別情報等も含まれていれば、原データには必要な情報が文字列形式で含まれているので、受信手段としてのWWWサーバソフトウェア34は、原データを情報抽出プログラム35に引き渡すだけで良いが、原データに薬剤識別情報等が含まれていないような場合には、アクセスしてきた携帯電話機21に対して、それのキー操作やカメラ撮影等による情報追加送信を求めるようになっている。
情報抽出プログラム35は、WWWサーバソフトウェア34から渡された原データを調べて、原データから薬剤識別情報を抽出するようになっている。薬剤識別情報が抽出できないときには、WWWサーバソフトウェア34に追加入力を依頼し、具体的にはアクセス元の携帯電話機21に対して情報追加送信を求めてその追加情報を引き渡してくれるよう依頼して、追加入力が画像データならばコード変換サブプログラムやOCR文字変換サブプログラム等を用いて文字列データに変換したうえで情報抽出を行うことにより、カメラは付いていてもコード読取機能が付いていない携帯電話機21でも使用できるものとなっている。薬剤説明情報の提示には薬剤識別情報で足りるが、原データに患者識別データも含まれていれば、それも求めるようになっている。
検索プログラム36は、情報抽出プログラム35にて抽出された薬剤識別情報に関連付けられた薬剤説明情報を薬剤説明ファイル31から探し出すものであり、さらに情報抽出プログラム35にて原データから患者識別データが得られているときには、服薬管理ファイル32の検索も行う。すなわち、患者識別データをキーとして服薬管理ファイル32を検索し、該当する患者識別データが未登録で検索に失敗すればそれで処理を終えるが、該当する患者識別データが登録されていて検索に成功すれば、探し出した該当レコードから患者情報を求めて服用有無の問い合わせに確認事項として含め、その問い合わせをWWWサーバソフトウェア34に引き渡するようになっている。また、服薬管理ファイル32の該当レコードの服薬指導リンクが服薬指導ファイル33のレコードを指していれば、その服薬指導リンクを辿って服薬指導ファイル33から服薬指導情報を求め、それが未送信であれば提示のためWWWサーバソフトウェア34に引き渡すようにもなっている。
情報提示手段および送信手段としてのWWWサーバソフトウェア34は、情報抽出プログラム35の探し出した薬剤説明情報をインターネット経由で返信してアクセス元の携帯電話機21や携帯端末22に表示させる他、検索プログラム36による患者識別データの検索の成功を前提として服薬指導情報の表示や服用有無の問い合わせも行う。すなわち、未送信の服薬指導情報も有ってそれが検索プログラム36から渡されたときにはそれも薬剤説明情報の返信とともにインターネット経由で送信してアクセス元の携帯電話機21や携帯端末22に表示させ、服用有無の問い合わせが検索プログラム36から依頼されたときにはその問い合わせも薬剤説明情報の返信とともにインターネット経由でアクセス元の携帯電話機21等に対して行うようになっている。さらに、WWWサーバソフトウェア34は、服薬管理手段および受信手段として、その問い合わせの返答をインターネット経由で受信して服薬管理ファイル32の該当レコードの服薬管理データに追加するようになっている。問い合わせの送信とその返答の受信は、例えばCGI(Common Gateway Intereface)など、インターネット分野で公知の技術で実現されている。
手動登録プログラム37と書込プログラム38と閲覧プログラム39は、携帯端末22からのアクセスは受け付けるが、携帯電話機21からのアクセスは受け付けないようになっており、手動登録プログラム37は、薬剤説明ファイル31と服薬管理ファイル32と服薬指導ファイル33へのレコード追加と登録情報の書込とを行うものであり、書込プログラム38は、指導者識別情報と患者識別データとを指定して又は同等のことを指定して服薬指導情報を入力するとそれらを関連付けてデータベースに追加する書込手段であり具体的には服薬指導ファイル33の該当レコードへの患者情報および服薬指導情報の追記と服薬管理ファイル32の該当レコードへの服薬指導リンクの追記とを行うようになっており、閲覧プログラム39は、指示に応じて各服薬指導者の服薬指導情報や各患者の服薬履歴などを画面表示させるものである。
この実施例1の調剤システム(薬剤情報提供システム)について、その使用態様及び動作を説明する。
このシステムに参加している病院や薬局で調剤したときに薬剤分包機10が使用されると、分包帯11から払い出された分包帯11には分包12毎に文字情報だけでなくコード13も印刷される。この印刷コード13には、サーバ30にアクセスするためのURL(アドレス情報)と、該当する分包12に収納された各薬剤の薬品コード(薬剤識別情報)と、患者を特定するための患者ID(患者識別データ)と、処方箋を特定するための処方番号(処方識別情報)とが含まれている。
そして、分包12を所持している患者が、分包12の中の薬剤の詳細を知りたくなったときには、携帯電話機21に印刷コード13を読み取らせて、解読されたURLにインターネット20を介してアクセスする。そうすると、薬剤識別情報等が携帯電話機21からサーバ30に送信されるので、それを受信したサーバ30によって、対応する薬剤説明情報が探し出され、それがサーバ30から携帯電話機21に返信されて、携帯電話機21の画面に表示される。
こうして、カメラとコード読取機能の付いた携帯電話機21を持っている患者は、分包12の中の薬剤に関する説明を容易かつ迅速に而も的確に目視確認することができる。なお、カメラは付いているがコード読取機能の付いていない携帯電話機21を持っている者も、携帯電話機21のインターネットアクセス用メニュー等からサーバ30にアクセスしてから画面指示に従って印刷コード13を撮影して送信する等のことで、やはり容易かつ迅速に分包12の中の薬剤の説明を見ることができる。
また、このシステムに参加している病院で診察を受けたり薬局で調剤を依頼したときに患者が服薬履歴の自動蓄積や服薬指導情報の早期送信を希望した場合、病院や薬局の担当者によって携帯端末22を用いた手動登録処理が行われ、サーバ30では、手動登録プログラム37によって、服薬管理ファイル32にレコードが追加されるとともに、そのレコードに希望患者の登録情報が書き込まれる。
さらに、そのような登録済み患者に対して服薬指導情報を出したいときには、服薬指導者や代行者によって携帯端末22を用いた書込処理が行われ、サーバ30では、書込プログラム38によって、服薬指導ファイル33の該当レコードに対して患者情報と服薬指導情報とが追加書込みされるとともに、そこを指し示すポインタが服薬管理ファイル32の該当レコードの服薬指導リンクに追加書込みされる。
こうして登録された患者が、上述したようにして分包12の印刷コード13を携帯電話機21に読み取らせてインターネット経由でサーバ30にアクセスすると、上述のように対応する薬剤説明情報が携帯電話機21の画面に表示されるが、それに加えて、服薬指導情報の表示と、服用有無の問い合わせも、行われる。具体的には、服薬管理ファイル32から患者識別データの一致するレコードが抽出され、その服薬指導リンクが服薬指導ファイル33のレコードを指していればそこのフラグが調べられ、フラグが未送信になっていれば、該当する服薬指導情報がサーバ30から携帯電話機21へ返信されて画面に表示されるとともに、フラグ変更も行われる。
また、分包12に含まれていた薬剤を服用したか否かの問い合わせが携帯電話機21に表示され、患者がそれに答えると、それが携帯電話機21からサーバ30へ送信されて、サーバ30では服薬管理ファイル32の該当レコードの服薬管理データの服薬履歴に追加書込が行われる。さらに、サーバ30では、該当レコードに処方箋データも保持されていて、それを参照することで分包12以外にも服用すべき薬剤のあることが判った場合、その薬剤についても服用有無の問い合わせが行われ、それに患者が携帯電話機21にて答えると、それも服薬管理ファイル32の該当レコードの服薬管理データの服薬履歴に追加書込みされる。既に服用されているはずの処方内容についても、未確認であれば、服用有無の問い合わせと応答結果の服薬履歴への追加書込が遡って行われる。
こうして、服薬指導の早期提示も服薬履歴の蓄積も容易になされる。そして、蓄積された服薬履歴は、医師や薬剤師が携帯端末22を操作してサーバ30に閲覧指示を出すと、それに応じて閲覧プログラム39により服薬管理ファイル32から服薬履歴が抽出され、これがWWWサーバソフトウェア34を介して携帯端末22の画面に表示される。
なお、服用有無の問い合わせ時に持参薬か否かも答えられるようにしておくと、入院患者が病院に持ち込んだ持参薬については、服薬管理ファイル32の処方箋データに「未使用で保持中」といった情報を付加するのが容易かつ迅速に而も的確に行えるので、病状に応じた処方箋の訂正や再発行などにも役立つ。
本発明の調剤システム及び処方箋受付装置の実施例2について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図2は、薬剤情報提供システムや処方箋受付装置を含んだ調剤システムの構造図であり、一部には外観図を用い、他の部分にはブロック図を用いている。
このシステムが上述した実施例1のものと相違するのは、インターネット経由のアクセスにWWW(URL)でなくEメール(メールアドレス)を利用できるようにすべく、薬剤分包機10が一部改造されて薬剤分包機40になった点と、処方箋受付装置50が追加された点と、サーバ30が機能拡張されてサーバ60になっている点である。
薬剤分包機40が薬剤分包機10と相違するのは、印刷コード13に含めるアドレス情報として、サーバ30のURLでなく、サーバ30にインターネット経由でアクセスするためのメールアドレス(アドレス情報)のうち薬剤説明情報の提示に割り当てられた説明用メールアドレスが採用されている点である。
処方箋受付装置50は、処方箋の記載情報を電子データの処方箋データに変換することができれば基本部分は従来と同じで良いが(例えば特許文献3参照)、次のコード提示手段が追加されている点で従来と相違する。このコード提示手段は、サーバ30にインターネット経由でアクセスするためのメールアドレス(アドレス情報)のうち自動登録に割り当てられた登録用メールアドレスと、受け付けた処方箋データに基づいて得られた健康保険の保険者番号などの患者識別データ及び処方箋の発行番号などの処方識別情報とを提示するものであるが、その提示に際し、登録用メールアドレスと患者識別データと処方識別情報をカメラ付き携帯電話機などで写し取り可能な又は読み取り可能な態様でコード化してから提示する。例えば、二次元コードに変換して装置前面の表示器51に表示させたり、患者に渡す引換券や処方箋に二次元コードを印刷するようになっている。
サーバ60がサーバ30と相違するのは、WWW利用のアクセスを可能としたまま、Eメール利用のアクセスも可能とすべく、スケジュールプログラム63と服薬指導送信準備プログラム64とEメールソフトウェア65と自動登録プログラム66が追加インストールされた点と、服薬管理ファイル32と手動登録プログラム37がそれぞれ拡張されて服薬管理ファイル62と手動登録プログラム67になっている点である。
服薬管理ファイル62は服薬管理ファイル32の情報に加えて患者メールアドレス即ち患者の携帯電話機21のメールアドレスも各レコードに記憶保持するようになっており、手動登録プログラム67は服薬管理ファイル62へのレコード追加と登録情報の書込に際して可能であれば患者メールアドレスも書き込むようになっている。
Eメールソフトウェア65は、送信手段(情報提示手段)および受信手段(服薬管理手段)として上述のWWWサーバソフトウェア34の処理を総て行うが、インターネット20を介してサーバ60にアクセスするためのアドレス情報としてURLでなくメールアドレスを使用するものであり、Eメールの送受信を行って携帯電話機21や携帯端末22のアクセスを処理するようになっている。そして、ブラウザ利用かEメール利用かの違いはあるがEメールソフトウェア65も説明用メールアドレス受信時にはWWWサーバソフトウェア34と同様にして情報抽出プログラム35や検索プログラム36と連携動作するので、WWWサーバソフトウェア34とEメールソフトウェア65とを共にインストールしたサーバ60は、薬剤分包機10,40の混在システムでも稼動できるものとなっている。
また、Eメールソフトウェア65は、携帯電話機21から登録用メールアドレス宛にEメールを受け取ったときには、その原データ(即ち提示コードを電子化したデータ)が処方箋受付装置50のコード提示手段の提示コードであると判別するとともに、アクセス元の携帯電話機21のメールアドレスを登録すべき患者メールアドレスとしたうえで、情報抽出プログラム35へ原データ(ここでは提示コードの電子データ)と患者メールアドレスとを引き渡すとともに、その際には、情報抽出プログラム35が原データから求めた患者ID等の患者識別データや処方番号等の処方識別情報を情報抽出プログラム35が自動登録プログラム66へ引き渡すよう、情報抽出プログラム35に依頼するようにもなっている。
自動登録プログラム66は、処方箋受付装置50の提示したコードを写し取って又は読み取って得られた原データ(即ち提示コードの電子データ)から情報抽出プログラム35が抽出した患者識別データを受け取ると、その患者識別データに基づいて服薬管理ファイル62の該当レコードに少なくとも患者メールアドレスを書き込む自動登録処理を行う。患者識別データに加えて処方識別情報も受け取ったときには、該当レコードの服薬管理データに処方識別情報も書き込み、図示しない処方箋データベースから処方内容まで得られればそれも書き込む。処方識別情報を受け取ったが患者識別データは受け取れなかったときには、可能であれば図示しない処方箋データベースから患者識別データを求め、それから、その患者識別データに基づいて上述したような自動登録処理を行うようになっている。
服薬指導送信準備プログラム64とスケジュールプログラム63は、送信手段の一部として、服用有無の問い合わせや服薬指導情報の送信をサーバ60から患者へ自動で行うためのものである。そのうち服薬指導送信準備プログラム64は、服薬管理ファイル62の各レコードを随時調べて、患者メールアドレスの登録されている患者について使用中の処方箋や未送信の服薬指導情報のあるものを探し出し、その総てについて服用有無の問い合わせや服薬指導情報を抽出してEメールで送信する準備をしておくとともに、処方に基づいて服薬すべき時刻と服薬指導情報を送信可能な時刻とを求めて、その時刻順に送信予定のEメールを並べておくようになっている。スケジュールプログラム63は、その時刻が来る度に該当Eメールの送信をEメールソフトウェア65に依頼するようになっている。
この実施例2のシステムについて、その使用態様及び動作を説明する。
このシステムに参加している病院や薬局の薬剤分包機10で調剤した分包12については、実施例1の構成説明時に述べたように(図1参照)、印刷コード13にURL(アドレス情報)や,薬品コード(薬剤識別情報),患者ID(患者識別データ),処方番号(処方識別情報)などが含まれているので、カメラ付き携帯電話機21の使える患者は、実施例1の使用態様等説明時に述べたのと同様にして、分包12の印刷コード13を携帯電話機21で読み取る等のことで、インターネット20を介してサーバ60から、対応する薬剤説明情報の提示を受けることができる。さらに、登録患者の場合は、服薬指導情報の表示や服薬履歴の自動蓄積といった更なるサポートも受けることができる。
また、このシステムに参加している病院や薬局の薬剤分包機40で調剤した分包12については、本実施例の構成説明時に述べたように(図2参照)、印刷コード13に説明用メールアドレス(アドレス情報)や,薬品コード(薬剤識別情報),患者ID(患者識別データ),処方番号(処方識別情報)などが含まれている。インターネット20を介してサーバ60にアクセスするためのアドレス情報がURLなのかメールアドレスなのかの相違だけなので繰り返しとなる詳細な説明は割愛するが、この場合も、カメラ付き携帯電話機21の使える患者は、その印刷コード13を携帯電話機21で読み取る等のことで、インターネット20を介してサーバ60から、対応する薬剤説明情報を得るここができ、さらに登録患者の場合は服薬指導情報の表示や服薬履歴の自動蓄積といったサポートも受けられる。携帯端末22を使用できる病院や薬局の関係者は、携帯端末22でサーバ60にアクセスすることで患者の登録や,指導者情報の書込,服薬履歴等の閲覧も行える。
さらに、このシステムには処方箋受付装置50が追加されており、それを利用することで携帯電話機21から患者メールアドレス等をサーバ60に自動登録することができるうえ、Eメールを用いてサーバ60から患者に服薬等を促すこともできる。
先ず、自動登録について詳述する。処方箋と携帯電話機21を保持した患者が、処方箋受付装置50の設置してある薬局を訪れて、処方箋を処方箋受付装置50に受付させると、自動登録に必要な情報がコード化されて表示器51に表示されるとともに引換券や処方箋にも印刷される。具体的には、登録用メールアドレス(アドレス情報)と患者ID(患者識別データ)と処方番号(処方識別情報)などが表示や印刷される。
そして、カメラ付き携帯電話機21を保持している患者が、病院での診察時には登録しなかったが、その後、Eメールで服薬を促すサービスを享受したくなったような場合、薬局を訪れたとき携帯電話機21に例えば表示器51の表示コード(提示コード)を読み取らせて、解読された登録用メールアドレスにインターネット20を介してアクセスする。そうすると、患者識別データや処方識別情報が携帯電話機21からサーバ60に送信されるので、それを受信したサーバ60の自動登録プログラム66等によって、服薬管理ファイル62の該当レコードに患者メールアドレスを書き込むといった自動登録処理が行われる。こうして、このシステムにあっては、患者の登録処理が、病院や薬局の関係者の作業による手動処理だけでなく、患者の携帯電話を用いた自動処理でも、容易に行われる。
次に、このようにして登録された患者に対してサーバ60からEメールで服薬等を促すサービスを説明する。サーバ60では、随時、服薬指導送信準備プログラム64によってEメールの送信準備が行われる。具体的には、患者メールアドレスの登録されている総ての患者について、使用中の処方箋で指定された服薬時期の度に出すべき服薬促進表示と服用有無の問い合わせや、送信が許可されているが未だ送信していない服薬指導情報を含ませたEメールが準備される。そして、送信予定時刻の来たEメールが、スケジュールプログラム63によって、タイムリーに該当患者の携帯電話機21へ送信される。
そのため、薬剤を服用すべき時刻が来る度に、患者に服薬を促すEメールが患者の携帯電話機21に届くので、患者がうっかり薬を飲み忘れたり服用時期を失したりといった不所望な事態の発生頻度が激減する。しかも、それに伴って、服薬履歴の完成度も向上する。また、サーバ60へ患者側からアクセスするまでもなく、服薬指導情報があればそれも速やかに携帯電話機21へのEメールで患者に提示される。
こうして、このシステムにあっては、カメラ付き携帯電話機21を持っている患者は、自らインターネット経由でサーバ60にアクセスして薬剤説明情報や服薬指導情報を得るサービスも、サーバ60からインターネット経由で送られてくる服薬促進のEメールを待つことで服薬指導情報を得るサービスも、任意かつ容易に享受することができるうえ、服薬履歴を蓄積することも、随伴処理にて無理なく行われる。
[その他]
上記実施例では、携帯電話機21でURLを読み取って携帯電話機21にウェブ画面を表示させるか(実施例1)、携帯電話機21でメールアドレスを読み取って携帯電話機21からEメールを送信するようになっていたが(実施例2)、これらは適宜組み合わせても良く、例えば、携帯電話機21にウェブ画面を表示させてその画面からEメールの送信を行うようにしても良く、携帯電話機21に返信されて来たEメールからウェブ画面の表示を行うようにしても良い。
また、上記実施例では、インターネット通信のセキュリティに言及しなかったが、SSL(Secure Socket Layer)といった暗号化通信や、VPN(Virtual Private Network)といった仮想専用回線などを適宜組み合わせても良い。
さらに、個々の患者の使用する携帯電話機21によるインターネット経由アクセスについては、患者IDとパスワード等の入力を求めるログイン操作やその他のユーザ認証によってアクセス制限を課すようにしても良い。この場合、病院で使用する携帯端末22によるインターネット経由アクセスやインターネット迂回アクセスについては、入院患者が持ち込んだ持参薬を患者自身で確認できないといった状況下でも持参薬の確認が迅速かつ的確になしうるよう、特権を割り当てておくのが望ましい。病院専用として登録した携帯電話機21にも特権を割り当てておくのが望ましい。一般の携帯電話機21でも、病院関係者が持参薬の確認等を容易に行えるよう、病院関係者にだけ知らされている特定のIDとパスワードでログインすれば、特権ユーザとして扱われるようにするのも良い。
本発明の調剤システム及び処方箋受付装置は、カメラ付き携帯電話機を持った患者へのサービス提供を主目的としたものであるが、患者の関係者や患者と無関係の者にまでサービスを提供しても良く、カメラ付き携帯電話機と同等かそれより高機能な携帯情報端末などを患者が保持している場合には、その端末を介して患者にサービスを提供しても良い。
本発明の実施例1について、薬剤情報提供システムを含んだ調剤システムの構造を示す外観図およびブロック図である。 本発明の実施例2について、薬剤情報提供システムや処方箋受付装置を含んだ調剤システムの構造を示す外観図およびブロック図である。
符号の説明
10…薬剤分包機(調剤システム)、
11…分包帯、12…分包、13…印刷コード、
20…インターネット、21…携帯電話機、22…携帯端末、
30…サーバ(薬剤情報提供システム,調剤システム)、
31…薬剤説明ファイル、32…服薬管理ファイル、33…服薬指導ファイル、
34…WWWサーバソフトウェア(受信手段,送信手段,情報提示手段)、
35…情報抽出プログラム、36…検索プログラム、
37…手動登録プログラム、38…書込プログラム、39…閲覧プログラム、
40…薬剤分包機(調剤システム)、
50…処方箋受付装置(調剤システム)、51…表示器(コード提示手段)、
60…サーバ(薬剤情報提供システム,調剤システム)、
62…服薬管理ファイル、63…スケジュールプログラム(情報提示手段)、
64…服薬指導送信準備プログラム(情報提示手段)、
65…Eメールソフトウェア(受信手段,送信手段,情報提示手段)、
66…自動登録プログラム、67…手動登録プログラム

Claims (6)

  1. 薬剤分包機とサーバとを備えた調剤システムであって、前記薬剤分包機が、薬剤を服用単位かそれより細かい単位で分包するとともに、分包した薬剤に係る薬剤識別情報とインターネット経由で前記サーバにアクセスするためのアドレス情報とをコード化して各包ごとに印刷するものであり、前記サーバが、各種の薬剤に係る薬剤識別情報と薬剤説明情報とを関連付けて記憶保持しているデータベースと、前記薬剤分包機で印刷された印刷コードに基づいてインターネット経由でアクセスされると前記印刷コードに含まれていた薬剤識別情報を求める情報抽出手段と、その薬剤識別情報に関連づけられた薬剤説明情報を前記データベースから探し出す検索手段と、その薬剤説明情報をインターネット経由で提示する情報提示手段とを具備したものであることを特徴とする調剤システム。
  2. 前記薬剤分包機が、前記印刷コードの各包毎印刷に際して健康保険の保険者番号などの患者識別データも一緒にコード化して印刷するものであり、前記データベースが、患者識別データと服薬管理データとを関連付けて記憶保持するものであり、前記情報抽出手段が、前記印刷コードに患者識別データも含まれていればそれも求めるものであり、前記検索手段が、前記印刷コードに含まれていた患者識別データの得られたときにはそれについても前記データベースの検索を行うものであり、前記情報提示手段が、その患者識別データの検索の成功を前提として薬剤説明情報の提示とともに服用有無の問い合わせをインターネット経由で行うものであり、その問い合わせの返答をインターネット経由で得て前記データベースの服薬管理データに追加する服薬管理手段が、前記サーバに設けられていることを特徴とする請求項1記載の調剤システム。
  3. 前記データベースが、服薬指導情報も患者識別データに関連付けて記憶保持しうるものであり、患者識別データを指定して服薬指導情報を入力するとそれらを関連付けて前記データベースに追加する書込手段が、前記サーバに設けられており、前記情報提示手段が、前記検索手段による患者識別データの検索の成功を前提として更に未送信の服薬指導情報も有るときにはそれも薬剤説明情報の提示とともにインターネット経由で提示するものであることを特徴とする請求項2記載の調剤システム。
  4. 処方箋の記載情報を電子データの処方箋データに変換する処方箋受付装置が設けられ、健康保険の保険者番号などの患者識別データをコード化してカメラ付き携帯電話機などで写し取り又は読み取り可能な態様で提示するコード提示手段が前記処方箋受付装置に具備されており、前記サーバの前記情報抽出手段が、前記処方箋受付装置の前記コード提示手段にて提示された提示コードに基づいてインターネット経由でアクセスされると前記提示コードに含まれていた患者識別データを求めるものであり、その患者識別データに基づいて前記データベースへの登録処理を行う自動登録手段が、前記サーバに設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載された調剤システム。
  5. 処方箋の記載情報を電子データの処方箋データに変換する処方箋受付装置が設けられ、処方箋の発行番号などの処方識別情報をコード化してカメラ付き携帯電話機などで写し取り又は読み取り可能な態様で提示するコード提示手段が前記処方箋受付装置に具備されており、前記サーバの前記情報抽出手段が、前記処方箋受付装置の前記コード提示手段にて提示された提示コードに基づいてインターネット経由でアクセスされると前記提示コードに含まれていた処方識別情報を求めるものであり、その処方識別情報に基づいて患者識別データを求めこれに基づいて前記データベースへの登録処理を行う自動登録手段が、前記サーバに設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載された調剤システム。
  6. 処方箋の記載情報を電子データの処方箋データに変換する処方箋受付装置において、健康保険の保険者番号などの患者識別データ又は処方箋の発行番号などの処方識別情報をコード化してカメラ付き携帯電話機などで写し取り又は読み取り可能な態様で提示するコード提示手段が設けられていることを特徴とする処方箋受付装置。
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