JP2009042426A - 液晶装置の製造装置、液晶装置の製造方法及び液晶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光配向技術で分割配向を処理するには、光照射装置の構成が複雑化したり大型化したりする。
【解決手段】対向する一対の基板間に、各前記基板に設けられた配向膜を介して挟持された液晶を有する液晶装置の製造装置であって、前記一対の基板のうちの少なくとも一方は、前記配向膜に、平面視で複数の配向領域が設定されており、前記配向膜に照射する光を発する光源部121と、光源部121及び前記配向膜間に位置して、前記光源から入射された前記光を複数の前記配向領域のそれぞれに分配するプリズム151a及び151bと、を備えることを特徴とする。
【選択図】図10
【解決手段】対向する一対の基板間に、各前記基板に設けられた配向膜を介して挟持された液晶を有する液晶装置の製造装置であって、前記一対の基板のうちの少なくとも一方は、前記配向膜に、平面視で複数の配向領域が設定されており、前記配向膜に照射する光を発する光源部121と、光源部121及び前記配向膜間に位置して、前記光源から入射された前記光を複数の前記配向領域のそれぞれに分配するプリズム151a及び151bと、を備えることを特徴とする。
【選択図】図10
Description
本発明は、液晶装置の製造装置、液晶装置の製造方法及び液晶装置に関する。
従来、液晶装置などに設けられる配向膜に光照射装置で光を照射することで、配向膜に配向処理を行う光配向技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、液晶装置では、表示品位の視野角依存性を軽減する1つの手段として、分割配向が知られている。分割配向は、1つの液晶装置に複数の配向方向が混在した構成である。上記の光配向技術は、分割配向にとって好適である。例えばラビング技術で分割配向を得るには、基板に設けられた配向膜をレジスト膜で部分的にマスクした状態で、配向方向ごとにラビングを施す必要がある。つまり、ラビング技術による分割配向では、レジスト膜をパターニングしたり、レジスト膜を剥離したりする必要がある。
配向膜にとっては、可能な限り異物との接触を避けることが、品質的ひいてはコスト的な観点から望ましい。ラビング技術に対し、光配向技術では、配向膜に光を照射することによって配向処理が行われるので、フォトマスクを介して配向膜に光を部分的に照射することが容易であり、配向膜と異物との接触が避けられる。
ここで、光配向技術においては、液晶分子のプレチルト角を制御するために、配向膜に対する光の入射角度を制御することが行われることがある。配向膜に対する光の入射角度は、光照射装置からの光の光軸と、配向膜が設けられた基板との角度を変化させることによって制御され得る。
上記の分割配向では、光軸と基板との角度を、フォトマスクを介して光を照射するごとに、すなわち配向方向ごとに変化させなければならない。光照射装置でこれを達成するには、光照射装置の光学系及び基板を保持する基板保持部の少なくとも一方を傾ける機構が必要とされる。つまり、光配向技術で分割配向を処理するには、光照射装置の構成が複雑化したり大型化したりするという未解決の課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現され得る。
[適用例1]対向する一対の基板間に、各該基板に設けられた配向膜を介して液晶が挟持され、少なくとも、第1の液晶配向を形成する第1配向領域と、該第1の液晶配向とは異なる第2の液晶配向を形成する第2配向領域と、が形成された液晶装置の製造装置であって、前記一対の基板のうちの少なくとも一方に設けられた前記配向膜に、少なくとも前記第1配向領域と前記第2配向領域とが設定されており、前記配向膜に照射する光を発する光源と、前記光源及び前記配向膜間に位置して、前記光源から入射された前記光を前記第1配向領域及び前記第2配向領域のそれぞれに分配する光学素子と、を備えることを特徴とする液晶装置の製造装置。
適用例1の液晶装置の製造装置は、液晶装置の一対の基板の少なくとも一方の配向膜に照射する光を発する光源と、光源からの光を、配向膜に設定された第1配向領域及び第2配向領域のそれぞれに分配する光学素子とを備えている。適用例1の液晶装置の製造装置では、光学素子が光を第1配向領域及び第2配向領域のそれぞれに分配するので、配向領域ごとに光の進行方向を変えつつ、第1配向領域及び第2配向領域に光を照射することができる。これにより、液晶装置の製造装置の小型化が図られる。
[適用例2]上記の液晶装置の製造装置であって、前記光学素子は、前記第1配向領域に入射する光の入射角と前記第2配向領域に入射する光の入射角とが互いに異なるように前記光を分配することを特徴とする液晶装置の製造装置。
適用例2では、光学素子が、第1配向領域に入射する光の入射角と第2配向領域に入射する光の入射角とが互いに異なるように、光を分配するので、配向領域ごとにプレチルト角を変えることができる。
[適用例3]上記の液晶装置の製造装置であって、前記光学素子は、前記第1配向領域及び前記第2配向領域のそれぞれに対応して設けられる第1のプリズムと第2のプリズムとを有していることを特徴とする液晶装置の製造装置。
適用例3では、第1配向領域及び前記第2配向領域のそれぞれに対応する第1のプリズムと第2のプリズムとのそれぞれが、光を各配向領域に分配する。適用例3では、各プリズムの材質や形状を変えることで、配向領域ごとの光の入射角を制御することができる。
[適用例4]上記の液晶装置の製造装置であって、前記光源と前記光学素子との間に投影光学系を備えることを特徴とする液晶装置の製造装置。
適用例4では、光源と光学素子との間に投影光学系を備えているので、光学素子に入射される光を平行光に近づけることができる。これにより、配向領域ごとの光の入射角を制御しやすくすることができる。
[適用例5]対向する一対の基板間に、各該基板に設けられた配向膜を介して液晶が挟持され、少なくとも、第1の液晶配向を形成する第1配向領域と、該第1の液晶配向とは異なる第2の液晶配向を形成する第2配向領域と、が形成された液晶装置の製造方法であって、前記一対の基板のうちの少なくとも一方に設けられた前記配向膜に、少なくとも前記第1配向領域と前記第2配向領域とが設定されており、光源からの光を前記第1配向領域及び前記第2配向領域のそれぞれに分配して、前記第1配向領域及び前記第2配向領域に前記光を照射する工程を有することを特徴とする液晶装置の製造方法。
適用例5の液晶装置の製造方法は、光源からの光を、液晶装置の一対の基板の少なくとも一方の配向膜に設定された第1配向領域及び第2配向領域のそれぞれに分配して、第1配向領域及び第2配向領域に光を照射する工程を有している。従って、例えばフォトマスクを用いて配向領域ごとに光を照射する場合に比べて、製造方法の効率化が図られる。
[適用例6]上記の液晶装置の製造方法であって、前記配向膜に前記光を照射する前記工程では、前記光源からの前記光を、第1のプリズムと第2のプリズムとのそれぞれを介して前記第1配向領域及び前記第2配向領域のそれぞれに、互いに異なる入射角で照射することを特徴とする液晶装置の製造方法。
適用例6では、光源からの光を、第1のプリズムと第2のプリズムとのそれぞれを介して第1配向領域及び第2配向領域のそれぞれに、互いに異なる入射角で照射するので、配向領域ごとにプレチルト角を制御することができる。
[適用例7]上記の液晶装置の製造方法であって、前記光源からの前記光を、投影光学系を介して各前記プリズムに入射させることを特徴とする液晶装置の製造方法。
適用例7では、光源からの光を投影光学系を介して各プリズムに入射させるので、複数のプリズムに入射させる光を平行光に近づけることができる。これにより、配向領域ごとの光の入射角を制御しやすくすることができる。
[適用例8]上記の液晶装置の製造方法で製造されたことを特徴とする液晶装置。
適用例8の液晶装置では、効率化が図られた製造方法で製造されているので、製造コストの軽減が図られる。
図面を参照しながら、実施形態について説明する。
実施形態における液晶装置1は、図1に示すように、表示パネル3と、照明装置5とを有している。
実施形態における液晶装置1は、図1に示すように、表示パネル3と、照明装置5とを有している。
ここで、表示パネル3には、複数の画素7が設定されている。複数の画素7は、表示領域8内で、図中のX方向及びY方向に配列しており、X方向を行方向とし、Y方向を列方向とするマトリクスMを構成している。液晶装置1は、照明装置5から表示パネル3に入射された光を、表示パネル3に設定されている複数の画素7から選択的に表示面9を介して表示パネル3の外に射出することで、表示面9に画像を表示することができる。なお、表示領域8とは、画像が表示され得る領域である。
表示パネル3は、図1中のA−A線における断面図である図2に示すように、素子基板11と、対向基板13と、液晶15と、偏光板17a及び17bとを有している。
素子基板11には、表示面9側に、複数の画素7のそれぞれに対応して、後述するスイッチング素子などが設けられている。
素子基板11には、表示面9側に、複数の画素7のそれぞれに対応して、後述するスイッチング素子などが設けられている。
対向基板13は、素子基板11よりも表示面9側で素子基板11に対向し、且つ素子基板11との間に隙間を有した状態で設けられている。対向基板13には、表示パネル3における表示面9の裏面に相当する面である底面20側に、後述する対向電極などが設けられている。
液晶15は、素子基板11及び対向基板13の間に介在しており、シール材19によって、素子基板11及び対向基板13の間に封止されている。
液晶15は、素子基板11及び対向基板13の間に介在しており、シール材19によって、素子基板11及び対向基板13の間に封止されている。
偏光板17aは、素子基板11よりも底面20側に設けられている。偏光板17bは、対向基板13よりも表示面9側に設けられている。本実施形態では、偏光板17a及び17bは、偏光板17aにおける光の透過軸の方向と、偏光板17bにおける光の透過軸の方向とが、互いに直交する方向に設定されている。偏光板17a及び17bは、それぞれ、透過軸の方向に偏光軸を有する光を透過させることができる。
照明装置5は、表示パネル3の底面20側に設けられており、導光板31と、光源33とを有している。導光板31は、図2で見て表示パネル3の下側に設けられており、表示パネル3の底面20に対向する光射出面35bを有している。
光源33は、例えば、LED(Light Emitting Diode)や冷陰極管などが採用され、図2で見て導光板31の側面35aの左方に設けられている。
光源33は、例えば、LED(Light Emitting Diode)や冷陰極管などが採用され、図2で見て導光板31の側面35aの左方に設けられている。
光源33からの光は、導光板31の側面35aに入射される。導光板31に入射された光は、導光板31の中で反射を繰り返しながら光射出面35bから射出される。光射出面35bから射出された光は、表示パネル3の底面20から、偏光板17aを介して表示パネル3に入射される。なお、導光板31には、必要に応じて、光射出面35bに拡散板が設けられ、底面35cに反射板が設けられる。
表示パネル3に設定されている複数の画素7は、それぞれ、表示面9から射出する光の色が、図3に示すように、赤(R)、緑(G)及び青(B)のうちの1つに設定されている。つまり、マトリクスMを構成する複数の画素7は、Rの光を射出する画素7rと、Gの光を射出する画素7gと、Bの光を射出する画素7bとを含んでいる。なお、以下においては、画素7という表記と、画素7r、7g及び7bという表記とが、適宜、使いわけられる。
マトリクスMでは、Y方向に沿って並ぶ複数の画素7が、1つの画素列41を構成している。1つの画素列41内の各画素7は、光の色がR、G及びBのうちの1つに設定されている。つまり、マトリクスMは、複数の画素7rがY方向に配列した画素列41rと、複数の画素7gがY方向に配列した画素列41gと、複数の画素7bがY方向に配列した画素列41bとを有している。そして、マトリクスMでは、画素列41r、画素列41g及び画素列41bが、この順でX方向に沿って反復して並んでいる。
ここで、表示パネル3の素子基板11及び対向基板13のそれぞれの構成について、詳細を説明する。
素子基板11は、図3中のC−C線における断面図である図4に示すように、第1基板51を有している。第1基板51は、例えばガラスなどの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた第1面53aと、底面20側に向けられた第2面53bとを有している。第1基板51の第1面53aには、ゲート絶縁層57と、絶縁層59と、配向膜61とが設けられている。
素子基板11は、図3中のC−C線における断面図である図4に示すように、第1基板51を有している。第1基板51は、例えばガラスなどの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた第1面53aと、底面20側に向けられた第2面53bとを有している。第1基板51の第1面53aには、ゲート絶縁層57と、絶縁層59と、配向膜61とが設けられている。
また、素子基板11には、各画素7に対応して、スイッチング素子の1つであるTFT(Thin Film Transistor)素子65と、画素電極69とが、第1基板51の第1面53a側に設けられている。
TFT素子65は、ゲート電極71と、半導体層73と、ソース電極75と、ドレイン電極77とを有している。
TFT素子65は、ゲート電極71と、半導体層73と、ソース電極75と、ドレイン電極77とを有している。
ゲート電極71は、第1基板51の第1面53aに設けられており、ゲート絶縁層57によって表示面9側から覆われている。なお、ゲート電極71は、図示しないゲート線につながっている。また、ゲート絶縁層57の材料としては、例えば、SiOやSiNなどが採用され得る。
半導体層73は、例えばアモルファスシリコンで構成されており、ゲート絶縁層57を挟んでゲート電極71に対向する位置に設けられている。半導体層73には、図示しないソース領域と、ドレイン領域とが設けられている。
半導体層73は、例えばアモルファスシリコンで構成されており、ゲート絶縁層57を挟んでゲート電極71に対向する位置に設けられている。半導体層73には、図示しないソース領域と、ドレイン領域とが設けられている。
ソース電極75は、ゲート絶縁層57の表示面9側に設けられており、一部が半導体層73のソース領域に重なっている。なお、ソース電極75は、図示しないデータ線につながっている。
ドレイン電極77は、ゲート絶縁層57の表示面9側に設けられており、一部が半導体層73のドレイン領域に重なっている。
上記の構成を有するTFT素子65は、絶縁層59によって表示面9側から覆われている。なお、絶縁層59の材料としては、光透過性を有する樹脂が採用され得る。
ドレイン電極77は、ゲート絶縁層57の表示面9側に設けられており、一部が半導体層73のドレイン領域に重なっている。
上記の構成を有するTFT素子65は、絶縁層59によって表示面9側から覆われている。なお、絶縁層59の材料としては、光透過性を有する樹脂が採用され得る。
画素電極69は、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの光透過性を有する材料で構成され、絶縁層59の画素7の領域を表示面9側から覆っている。画素電極69は、絶縁層59に設けられたコンタクトホール79を介して、ドレイン電極77につながっている。
配向膜61は、例えばアゾベンゼンの誘導体などの光透過性を有する材料で構成されており、絶縁層59を画素電極69よりも表示面9側から覆っている。従って、画素電極69は、配向膜61によって表示面9側から覆われている。
配向膜61は、例えばアゾベンゼンの誘導体などの光透過性を有する材料で構成されており、絶縁層59を画素電極69よりも表示面9側から覆っている。従って、画素電極69は、配向膜61によって表示面9側から覆われている。
対向基板13は、第2基板81を有している。第2基板81は、例えばガラスなどの光透過性を有する材料で構成されており、表示面9側に向けられた外向面83aと、底面20側に向けられた対向面83bとを有している。
第2基板81の対向面83bには、各画素7を区画するバンク85が領域BMにわたって設けられている。各画素7は、バンク85によって囲まれた領域であると定義され得る。バンク85は、光吸収性を有する材料で構成され、第2基板81の対向面83bに、平面視で格子状に設けられている。なお、本実施形態では、バンク85が設けられている領域BMは、バンク領域BMと呼ばれる。
第2基板81の対向面83bには、各画素7を区画するバンク85が領域BMにわたって設けられている。各画素7は、バンク85によって囲まれた領域であると定義され得る。バンク85は、光吸収性を有する材料で構成され、第2基板81の対向面83bに、平面視で格子状に設けられている。なお、本実施形態では、バンク85が設けられている領域BMは、バンク領域BMと呼ばれる。
第2基板81の対向面83bには、バンク85によって囲まれた各領域、すなわち各画素7の領域を底面20側から覆うカラーフィルタ87が設けられている。
ここで、カラーフィルタ87は、入射された光のうち所定の波長域の光を透過させることができる。カラーフィルタ87は、画素7r、画素7g及び画素7bごとに異なる色に着色された樹脂などで構成されている。画素7rに対応するカラーフィルタ87は、Rの光を透過させることができる。画素7gに対応するカラーフィルタ87はGの光を透過させ、画素7bに対応するカラーフィルタ87はBの光を透過させることができる。
ここで、カラーフィルタ87は、入射された光のうち所定の波長域の光を透過させることができる。カラーフィルタ87は、画素7r、画素7g及び画素7bごとに異なる色に着色された樹脂などで構成されている。画素7rに対応するカラーフィルタ87は、Rの光を透過させることができる。画素7gに対応するカラーフィルタ87はGの光を透過させ、画素7bに対応するカラーフィルタ87はBの光を透過させることができる。
また、対向基板13には、対向面83b側に、オーバーコート層91と、対向電極93と、配向膜95とが設けられている。
オーバーコート層91は、光透過性を有する樹脂などで構成されており、バンク85及びカラーフィルタ87を底面20側から覆っている。
対向電極93は、例えばITOなどの光透過性を有する材料で構成され、オーバーコート層91の底面20側に設けられている。対向電極93は、複数の画素7間で一連した状態で複数の画素電極69に対向している。
配向膜95は、例えばアゾベンゼンの誘導体などの光透過性を有する材料で構成されており、対向電極93を底面20側から覆っている。
オーバーコート層91は、光透過性を有する樹脂などで構成されており、バンク85及びカラーフィルタ87を底面20側から覆っている。
対向電極93は、例えばITOなどの光透過性を有する材料で構成され、オーバーコート層91の底面20側に設けられている。対向電極93は、複数の画素7間で一連した状態で複数の画素電極69に対向している。
配向膜95は、例えばアゾベンゼンの誘導体などの光透過性を有する材料で構成されており、対向電極93を底面20側から覆っている。
素子基板11及び対向基板13の間に介在する液晶15は、配向膜61と配向膜95との間に介在している。本実施形態では、液晶15として、TN(Twisted Nematic)型の液晶15が採用されている。
配向膜61及び配向膜95のそれぞれは、配向処理が施されている。配向処理が施された配向膜61及び配向膜95によって、液晶15の初期的な配向状態が制御される。
配向膜61及び配向膜95のそれぞれは、配向処理が施されている。配向処理が施された配向膜61及び配向膜95によって、液晶15の初期的な配向状態が制御される。
各画素7において、底面20側から偏光板17aを介して入射された入射光は、偏光板17aの透過軸に沿った偏光軸を有する直線偏光として液晶15に入射される。本実施形態では、液晶15に入射された直線偏光は、TFT素子65がOFF状態のとき、液晶15のねじれに沿って偏光軸が90度だけねじれた状態で偏光板17bに入射される。従って、TFT素子65がOFF状態のときに液晶15に入射された入射光は、偏光板17bから表示面9側に射出される。
他方で、TFT素子65がON状態のときに、液晶15の分子が立ち上がる。液晶15の分子が立ち上がった状態で液晶15に入射された直線偏光は、偏光状態が維持されたまま液晶15を透過する。つまり、TFT素子65がON状態のときに液晶15に入射された直線偏光は、偏光板17bに吸収される。このように、各TFT素子65のON状態及びOFF状態の切り替えにより、各画素7における光の透過及び遮断が複数の画素7で選択的に切り替えられ、表示が制御される。
ここで、本実施形態では、表示パネル3の表示領域8が、図5に示すように、第1領域111aと、第2領域111bと、第3領域111cと、第4領域111dとの4つの領域にわけられている。そして、第1領域111a、第2領域111b、第3領域111c及び第4領域111dには、液晶15の初期的な配向状態として、それぞれ異なる配向状態が設定されている。つまり、本実施形態では、表示パネル3に、4種類の配向状態が設定されている。
第1領域111a及び第2領域111bでは、図5中のD−D線における断面図である図6(a)に示すように、液晶15の分子115が、配向膜61側でX1方向に沿って延びている。なお、X1方向は、図6(a)で見てX方向から時計方向に角度θだけ傾いた方向であり、Y方向とは直交する方向である。つまり、第1領域111a及び第2領域111bでは、配向膜61側における液晶15の分子115に、図6(a)で見てX方向から時計方向に角度θのプレチルト角が設定されている。
ここで、液晶15は、配向膜61と配向膜95との間で、多数の分子115が捩れながら連なった構成を有している。なお、配向膜61側の分子115と、配向膜95側の分子115とは、捩れ量が90度に設定されている。
第1領域111aでは、多数の分子115が配向膜61側から配向膜95側に向かって、図中のCW方向に捩れながら連なっている。
第2領域111bでは、多数の分子115が配向膜61側から配向膜95側に向かって、図中のCCW方向に捩れながら連なっている。
つまり、第1領域111aと第2領域111bとでは、多数の分子115の捩れ方向が互いに逆向きになっている。
第1領域111aでは、多数の分子115が配向膜61側から配向膜95側に向かって、図中のCW方向に捩れながら連なっている。
第2領域111bでは、多数の分子115が配向膜61側から配向膜95側に向かって、図中のCCW方向に捩れながら連なっている。
つまり、第1領域111aと第2領域111bとでは、多数の分子115の捩れ方向が互いに逆向きになっている。
第3領域111c及び第4領域111dでは、図5中のE−E線における断面図である図6(b)に示すように、液晶15の分子115が、配向膜61側でX2方向に沿って延びている。なお、X2方向は、図6(b)で見てX方向から反時計方向に角度θだけ傾いた方向であり、Y方向とは直交する方向である。つまり、第3領域111c及び第4領域111dでは、配向膜61側における液晶15の分子115に、図6(b)で見てX方向から反時計方向に角度θのプレチルト角が設定されている。
第3領域111cでは、多数の分子115が配向膜61側から配向膜95側に向かって、図中のCCW方向に捩れながら連なっている。第4領域111dでは、多数の分子115が配向膜61側から配向膜95側に向かって、図中のCW方向に捩れながら連なっている。つまり、第3領域111cと第4領域111dとでは、多数の分子115の捩れ方向が互いに逆向きになっている。
なお、配向膜61側における液晶15の分子115は、第1領域111a、第2領域111b、第3領域111c及び第4領域111dのいずれにおいても、平面視でX方向に沿って配向している。
なお、配向膜61側における液晶15の分子115は、第1領域111a、第2領域111b、第3領域111c及び第4領域111dのいずれにおいても、平面視でX方向に沿って配向している。
第1領域111a及び第3領域111cでは、図5中のF−F線における断面図である図7(a)に示すように、液晶15の分子115が、配向膜95側でY1方向に沿って延びている。なお、Y1方向は、図7(a)で見てY方向から反時計方向に角度θだけ傾いた方向であり、X方向とは直交する方向である。つまり、第1領域111a及び第3領域111cでは、配向膜95側における液晶15の分子115に、図7(a)で見てY方向から反時計方向に角度θのプレチルト角が設定されている。
第2領域111b及び第4領域111dでは、図5中のH−H線における断面図である図7(b)に示すように、液晶15の分子115が、配向膜95側でY2方向に沿って延びている。なお、Y2方向は、図7(b)で見てY方向から時計方向に角度θだけ傾いた方向であり、X方向とは直交する方向である。つまり、第2領域111b及び第4領域111dでは、配向膜95側における液晶15の分子115に、図7(b)で見てY方向から時計方向に角度θのプレチルト角が設定されている。
なお、配向膜95側における液晶15の分子115は、第1領域111a、第2領域111b、第3領域111c及び第4領域111dのいずれにおいても、平面視でY方向に沿って配向している。
なお、配向膜95側における液晶15の分子115は、第1領域111a、第2領域111b、第3領域111c及び第4領域111dのいずれにおいても、平面視でY方向に沿って配向している。
つまり、液晶15は、第1領域111a、第2領域111b、第3領域111c及び第4領域111dのそれぞれにおいて、配向膜61と配向膜95との間で、多数の分子115が角度θのプレチルト角を保った状態で捩れながら連なっている。ただし、第1領域111a、第2領域111b、第3領域111c及び第4領域111dのうちで、X方向又はY方向に隣り合う領域同士間では、捩れ方向が互いに逆向きになっている。
なお、図6(a)及び(b)、並びに図7(a)及び(b)では、液晶15の分子115を誇張し、且つ個数を減じて図示することによって、理解の容易化が図られている。
本実施形態の液晶装置1では、表示パネル3に複数種類の配向状態が設定されているので、表示品位の視野角依存性を軽減することができる。
なお、図6(a)及び(b)、並びに図7(a)及び(b)では、液晶15の分子115を誇張し、且つ個数を減じて図示することによって、理解の容易化が図られている。
本実施形態の液晶装置1では、表示パネル3に複数種類の配向状態が設定されているので、表示品位の視野角依存性を軽減することができる。
ここで、表示パネル3の製造方法について説明する。
表示パネル3の製造方法は、素子基板11を形成する工程と、対向基板13を形成する工程と、表示パネル3を組み立てる工程とに大別される。まず、素子基板11を形成する工程について説明する。
表示パネル3の製造方法は、素子基板11を形成する工程と、対向基板13を形成する工程と、表示パネル3を組み立てる工程とに大別される。まず、素子基板11を形成する工程について説明する。
素子基板11を形成する工程では、図8(a)に示すように、まず、第1基板51の第1面53a側にTFT素子65を形成する。
次いで、図8(b)に示すように、TFT素子65及びゲート絶縁層57を、アクリル系の樹脂で第1面53a側から覆って絶縁層59を形成する。
次いで、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を活用して、絶縁層59に、TFT素子65のドレイン電極77に至るコンタクトホール79を形成する。
次いで、図8(b)に示すように、TFT素子65及びゲート絶縁層57を、アクリル系の樹脂で第1面53a側から覆って絶縁層59を形成する。
次いで、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を活用して、絶縁層59に、TFT素子65のドレイン電極77に至るコンタクトホール79を形成する。
次いで、スパッタリング技術を活用して、絶縁層59を第1面53a側からITOなどで覆う。
次いで、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を活用して、ITOをパターニングして、図8(c)に示すように、画素電極69を形成する。
次いで、図8(d)に示すように、画素電極69及び絶縁層59を、アゾベンゼンの誘導体などで第1面53a側から覆うことによって、配向膜61が形成される。
次いで、配向膜61に配向処理を施すことにより、素子基板11が形成され得る。なお、配向処理については、詳細を後述する。
次いで、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を活用して、ITOをパターニングして、図8(c)に示すように、画素電極69を形成する。
次いで、図8(d)に示すように、画素電極69及び絶縁層59を、アゾベンゼンの誘導体などで第1面53a側から覆うことによって、配向膜61が形成される。
次いで、配向膜61に配向処理を施すことにより、素子基板11が形成され得る。なお、配向処理については、詳細を後述する。
次に、対向基板13を形成する工程について説明する。
対向基板13を形成する工程では、まず、図9(a)に示すように、第2基板81の対向面83b側に格子状のバンク85を形成する。
次いで、バンク85によって囲まれた領域内すなわち各画素7の領域に、画素7ごとに対応する色に着色された樹脂を配置してカラーフィルタ87を形成する。
次いで、図9(b)に示すように、バンク85及びカラーフィルタ87を、光透過性を有する樹脂で対向面83b側から覆ってオーバーコート層91を形成する。
対向基板13を形成する工程では、まず、図9(a)に示すように、第2基板81の対向面83b側に格子状のバンク85を形成する。
次いで、バンク85によって囲まれた領域内すなわち各画素7の領域に、画素7ごとに対応する色に着色された樹脂を配置してカラーフィルタ87を形成する。
次いで、図9(b)に示すように、バンク85及びカラーフィルタ87を、光透過性を有する樹脂で対向面83b側から覆ってオーバーコート層91を形成する。
次いで、スパッタリング技術を活用して、オーバーコート層91を対向面83b側からITOなどで覆う。
次いで、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を活用して、ITOをパターニングして、図9(b)に示す対向電極93を形成する。
次いで、図9(c)に示すように、対向電極93を、アゾベンゼンの誘導体などで対向面83b側から覆うことによって、配向膜95が形成される。
次いで、配向膜95に配向処理を施すことにより、対向基板13が形成され得る。
次いで、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を活用して、ITOをパターニングして、図9(b)に示す対向電極93を形成する。
次いで、図9(c)に示すように、対向電極93を、アゾベンゼンの誘導体などで対向面83b側から覆うことによって、配向膜95が形成される。
次いで、配向膜95に配向処理を施すことにより、対向基板13が形成され得る。
ここで、配向膜61及び配向膜95のそれぞれに施す配向処理について説明する。
本実施形態では、配向膜61及び配向膜95のそれぞれに、光の波長が280nm〜365nmの紫外光を照射することで配向処理を行う所謂光配向が採用されている。
まず、光配向に適用される光照射装置について説明する。
本実施形態では、配向膜61及び配向膜95のそれぞれに、光の波長が280nm〜365nmの紫外光を照射することで配向処理を行う所謂光配向が採用されている。
まず、光配向に適用される光照射装置について説明する。
本実施形態における光照射装置120は、図10に示すように、光源部121と、照明光学系123と、投影光学系125と、分配部127と、載置部129とを有している。
光照射装置120では、載置部129に載置されたワークWに、光源部121からの紫外光133が照射される。なお、本実施形態では、素子基板11や対向基板13がワークWとして載置される。
光照射装置120では、載置部129に載置されたワークWに、光源部121からの紫外光133が照射される。なお、本実施形態では、素子基板11や対向基板13がワークWとして載置される。
光源部121は、ランプ135と、リフレクタ137とを有している。ランプ135は、例えば高圧水銀ランプで構成されており、発光部139がリフレクタ137内に収められている。リフレクタ137は、内面側に、断面形状の内側の縁が放物線を呈する曲面143を有している。この曲面143は、反射鏡になっている。ランプ135の発光部139は、曲面143の放物線の焦点に位置している。これにより、発光部139からの紫外光133は、平行光に近づけられた状態で照明光学系123に入射される。
照明光学系123は、例えば反射鏡147a及び147bを有しており、光源部121からの紫外光133を、反射鏡147a及び147bで反射させつつ投影光学系125へ導く。なお、照明光学系123は、例えばインテグレータレンズやリレーレンズなどの種々のレンズを付加した構成も採用され得る。
投影光学系125は、例えばコリメータレンズ149を有しており、照明光学系123からの紫外光133を、一層平行光に近づけた状態で分配部127へ導く。なお、投影光学系125においても、種々のレンズを付加した構成が採用され得る。
投影光学系125は、例えばコリメータレンズ149を有しており、照明光学系123からの紫外光133を、一層平行光に近づけた状態で分配部127へ導く。なお、投影光学系125においても、種々のレンズを付加した構成が採用され得る。
分配部127は、プリズム151a及び151bと、プリズム151a及び151bを支持する支持部153とを有している。プリズム151a及び151bには、それぞれ、投影光学系125を介して略平行光とされた紫外光133が入射される。プリズム151aに入射された紫外光133は、図中のZ1方向に向かって射出される。プリズム151bに入射された紫外光133は、図中のZ2方向に向かって射出される。つまり、分配部127は、投影光学系125を介して略平行光とされた紫外光133を、プリズム151a及び151bによってZ1方向とZ2方向とに分配する。
プリズム151a及び151bのそれぞれは、光学ガラスで構成されており、図11に示すように、三角柱状の5面体に形成されている。なお、光学ガラスとしては、例えばSCHOTT社製のSF−2(国際コード648339に相当)などが採用され得る。各プリズム151a及び151bは、三角形の斜辺155同士に挟まれた斜面157を有している。プリズム151aとプリズム151bとは、Z軸に関して回転対称となる位置関係を有している。つまり、プリズム151aの斜面157と、プリズム151bの斜面157とは、Z軸に関して互いに回転対称となる方向に向いている。なお、Z軸の方向は、図10に示す投影光学系125の光軸に一致する方向である。
ここで、各プリズム151a及び151bを介して配向膜61(95)に照射される紫外光133について説明する。
投影光学系125からの紫外光133は、図12に示すように、プリズム151a(151b)の入射面159に入射される。このとき、プリズム151a(151b)の斜面157に対する紫外光133の入射角は、斜面157と入射面159との間の角度θ1に等しい。
投影光学系125からの紫外光133は、図12に示すように、プリズム151a(151b)の入射面159に入射される。このとき、プリズム151a(151b)の斜面157に対する紫外光133の入射角は、斜面157と入射面159との間の角度θ1に等しい。
斜面157から射出される紫外光133と、斜面157の法線との間の角度をθ2とすると、θ1とθ2とは、下記(1)式の関係を有している。
n1×Sinθ1=n2×Sinθ2…(1)
上記(1)式において、n1は、プリズム151a(151b)の屈折率である。また、n2は、空気の屈折率であって、値が1とみなされる。なお、SCHOTT社製のSF−2では、屈折率が約1.64である。このため、n1は、値が1.64とみなされる。
n1×Sinθ1=n2×Sinθ2…(1)
上記(1)式において、n1は、プリズム151a(151b)の屈折率である。また、n2は、空気の屈折率であって、値が1とみなされる。なお、SCHOTT社製のSF−2では、屈折率が約1.64である。このため、n1は、値が1.64とみなされる。
他方で、プリズム151a(151b)の斜面157から射出される紫外光133の方向であるZ1(Z2)方向と、配向膜61(95)の面との間の角度θ3は、下記(2)式より算出される。
θ3=180−(90−θ1+θ2)=90+θ1−θ2…(2)
θ3=180−(90−θ1+θ2)=90+θ1−θ2…(2)
ここで、配向膜61(95)を構成するアゾベンゼンの誘導体では、配向膜61(95)に照射される紫外光133のZ1(Z2)方向と、液晶15の分子115の配向方向との間の角度が約90度になる。従って、分子115のプレチルト角θは、下記(3)式より算出され得る。
θ=180−90−θ3=90−θ3…(3)
そして、(2)式を(3)式に代入して整理すると、下記(4)式が得られる。
θ=θ2−θ1…(4)
θ=180−90−θ3=90−θ3…(3)
そして、(2)式を(3)式に代入して整理すると、下記(4)式が得られる。
θ=θ2−θ1…(4)
ここで、角度θ1を30度に設定すると、上記(1)式から、角度θ2は、約55度となる。そして、分子115のプレチルト角θは、上記(4)式から約25度となる。つまり、屈折率が約1.64の光学ガラスで、角度θ1が30度のプリズム151a(151b)を構成すれば、液晶15の分子115のプレチルト角θを約25度に制御することができる。
上述した光照射装置120を用いて、素子基板11及び対向基板13のそれぞれの配向膜61及び配向膜95に紫外光133を照射することで、配向膜61及び配向膜95に配向処理が行われる。
このとき、素子基板11は、素子基板11の平面図である図13(a)に示すように、配向膜61に第1配向領域163と第2配向領域165とが形成される。また、対向基板13においても、対向基板13の底面図である図13(b)に示すように、配向膜95に第1配向領域163と第2配向領域165とが形成される。第1配向領域163は、プリズム151aを介して紫外光133がZ1方向に照射される領域である。また、第2配向領域165は、プリズム151bを介して紫外光133がZ2方向に照射される領域である。
そして、表示パネル3を組み立てる工程では、素子基板11と対向基板13とを、シール材19(図2参照)を介して対向させた状態で、液晶15を素子基板11及び対向基板13間に封入することによって表示パネル3が組み立てられる。このとき、図13(a)に示す素子基板11と、図13(b)に示す対向基板13とは、配向膜61と配向膜95とを対向させ、且つX方向及びY方向を合わせた状態で重ねられる。これにより、表示パネル3の表示領域8は、図5に示す第1領域111a、第2領域111b、第3領域111c及び第4領域111dの4つの領域にわけられる。
本実施形態の液晶装置1では、表示パネル3に複数種類の配向状態が設定されている。複数種類の配向状態は、素子基板11の配向膜61と、対向基板13の配向膜95とのそれぞれに、光照射装置120で紫外光133を照射することによって実現され得る。光照射装置120は、紫外光133をZ1方向及びZ2方向に分配する分配部127を有している。分配部127では、プリズム151a及び151bによって紫外光133がZ1方向及びZ2方向に分配される。従って、光照射装置120では、フォトマスクを用いることなく配向膜61(95)に、第1配向領域163及び第2配向領域165の2つの配向領域を形成することができる。
また、例えば、フォトマスクを用いて配向膜61(95)に2つの配向領域を形成する場合、少なくとも2回の照射が必要になる。これに対し、本実施形態では、少なくとも1回の照射で配向膜61(95)に2つの配向領域を形成することができる。
また、本実施形態では、プリズム151a及び151bによって配向膜61(95)への紫外光133の入射角が設定される。このため、載置部129に載置された素子基板11や対向基板13を傾けることなく、プレチルト角を設定することができる。従って、光照射装置120から載置部129を傾ける機構を省略することができ、光照射装置120の小型化が図られる。
また、本実施形態では、プリズム151a及び151bのそれぞれの材質や、屈折率、角度θ1を変化させることにより、配向膜61(95)への紫外光133の入射角を容易に変化させることができる。従って、液晶15の分子115のプレチルト角を、容易に種々の角度に設定することができる。
また、本実施形態では、プリズム151a及び151bのそれぞれの材質や、屈折率、角度θ1を変化させることにより、種々のプレチルト角に制御することができる。また、プリズム151aとプリズム151bとで、材質や、屈折率、角度θ1を異ならせることにより、複数のプレチルト角を有する液晶装置1を製造することができる。
また、光照射装置120では、分配部127に投影光学系125を介して紫外光133が略平行光の状態で入射される。従って、第1配向領域163及び第2配向領域165のそれぞれの領域にわたって、紫外光133の入射角のばらつきを低く抑えることができる。これにより、液晶装置1の配向状態を、第1領域111a、第2領域111b、第3領域111c及び第4領域111dの各領域において均一にしやすくすることができる。
なお、本実施形態では、TN型の液晶15を例に説明したが、液晶15はこれに限定されず、STN(Super Twisted Nematic)型、IPS(In Plane Switching)型、FFS(Fringe Field Switching)型、OCB(Optically Compensated Bend)型等の種々の型が採用され得る。
また、本実施形態では、プリズム151a及び151bで紫外光133を分配する場合を例に説明したが、分配の手段はこれに限定されず、鋸歯状格子、ブレーズド格子、回折素子なども採用され得る。
また、プリズム151a及び151bの形状は、三角柱の5面体に限定されず、入射された紫外光133をZ1(Z2)方向に射出することができれば、任意の形状が採用され得る。さらに本実施形態では、紫外光133を分配する方向(Z1方向とZ2方向と)が互いにZ軸に関して回転対称であったが、これに限定されず、分配する方向は所望の配向状態に応じて設定すればよい。
また、プリズム151a及び151bの個数は、2個に限定されず、配向領域の個数に応じた任意の個数を採用することができる。配向領域の個数を、第1配向領域163及び第2配向領域165の2つよりも多くすれば、表示品位の視野角依存性を一層軽減することができる。
上述した液晶装置1は、例えば、図14に示す電子機器200の表示部210に適用され得る。この電子機器200は、カーナビゲーションシステム用の表示機器である。電子機器200では、液晶装置1が適用された表示部210によって、表示品位の視野角依存性の軽減が図られる。
なお、電子機器200としては、カーナビゲーションシステム用の表示機器に限られず、携帯電話機、モバイルコンピュータ、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、車載機器、オーディオ機器等の種々の電子機器が挙げられる。
なお、電子機器200としては、カーナビゲーションシステム用の表示機器に限られず、携帯電話機、モバイルコンピュータ、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、車載機器、オーディオ機器等の種々の電子機器が挙げられる。
1…液晶装置、3…表示パネル、11…素子基板、13…対向基板、15…液晶、51…第1基板、81…第2基板、111a…第1領域、111b…第2領域、111c…第3領域、111d…第4領域、121…光源部、125…投影光学系、127…分配部、133…紫外光、135…ランプ、139…発光部、149…コリメータレンズ、151a,151b…プリズム、163…第1配向領域、165…第2配向領域、200…電子機器、210…表示部。
Claims (8)
- 対向する一対の基板間に、各該基板に設けられた配向膜を介して液晶が挟持され、少なくとも、第1の液晶配向を形成する第1配向領域と、該第1の液晶配向とは異なる第2の液晶配向を形成する第2配向領域と、が形成された液晶装置の製造装置であって、
前記一対の基板のうちの少なくとも一方に設けられた前記配向膜に、少なくとも前記第1配向領域と前記第2配向領域とが設定されており、
前記配向膜に照射する光を発する光源と、前記光源及び前記配向膜間に位置して、前記光源から入射された前記光を前記第1配向領域及び前記第2配向領域のそれぞれに分配する光学素子と、を備えることを特徴とする液晶装置の製造装置。 - 前記光学素子は、前記第1配向領域に入射する光の入射角と前記第2配向領域に入射する光の入射角とが互いに異なるように前記光を分配することを特徴とする請求項1に記載の液晶装置の製造装置。
- 前記光学素子は、前記第1配向領域及び前記第2配向領域のそれぞれに対応して設けられる第1のプリズムと第2のプリズムとを有していることを特徴とする請求項2に記載の液晶装置の製造装置。
- 前記光源と前記光学素子との間に投影光学系を備えることを特徴とする請求項3に記載の液晶装置の製造装置。
- 対向する一対の基板間に、各該基板に設けられた配向膜を介して液晶が挟持され、少なくとも、第1の液晶配向を形成する第1配向領域と、該第1の液晶配向とは異なる第2の液晶配向を形成する第2配向領域と、が形成された液晶装置の製造方法であって、
前記一対の基板のうちの少なくとも一方に設けられた前記配向膜に、少なくとも前記第1配向領域と前記第2配向領域とが設定されており、
光源からの光を前記第1配向領域及び前記第2配向領域のそれぞれに分配して、前記第1配向領域及び前記第2配向領域に前記光を照射する工程を有することを特徴とする液晶装置の製造方法。 - 前記配向膜に前記光を照射する前記工程では、前記光源からの前記光を、第1のプリズムと第2のプリズムとのそれぞれを介して前記第1配向領域及び前記第2配向領域のそれぞれに、互いに異なる入射角で照射することを特徴とする請求項5に記載の液晶装置の製造方法。
- 前記光源からの前記光を、投影光学系を介して各前記プリズムに入射させることを特徴とする請求項6に記載の液晶装置の製造方法。
- 請求項5乃至7のいずれか一項に記載の液晶装置の製造方法で製造されたことを特徴とする液晶装置。
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Date | Code | Title | Description |
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