JP2009041387A - 電動コンプレッサ - Google Patents

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Hiromasa Shimaguchi
博匡 島口
Hiromi Ishida
博巳 石田
Yoshitake Ueshima
義武 上嶋
Masahiro Nakagawa
昌宏 仲川
Yoshinobu Maemura
好信 前村
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Marelli Corp
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Abstract

【課題】電動コンプレッサにおいて、圧縮機構部の回転軸と電動モータの駆動軸とのズレを抑制し、それら回転軸と駆動軸との回転抵抗が増加することを抑制する。
【解決手段】電動コンプレッサ1は、回転軸15が回転することで気体を圧縮する圧縮機構部10と、駆動軸21によって回転軸15を回転させる電動モータ20と、圧縮機構部10および前記電動モータ20を収納しているハウジング2と、回転軸15および駆動軸21を回転自在に支持している軸受部35と、を備える。ハウジング2は、単一部材である支持部材3を有し、軸受部35は、支持部材3に設けられ回転軸15を回転自在に支持している第1の軸受31と、支持部材3に設けられ駆動軸21を回転自在に支持している第2の軸受33と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機構部と電動モータとを備える電動コンプレッサに関する。
ハウジング内に圧縮機構部とこの圧縮機構部を駆動する電動モータとを収納した電動コンプレッサでは、例えば、特許文献1に開示されているように、圧縮機構部と電動モータとを単一の軸で連結したものがある。
特開2006−118356号公報
ところが、圧縮機構部と電動モータとを単一の軸で連結した場合は、軸長が長くなって加工や組み立てが困難になるため、圧縮機構部の回転軸と電動モータの駆動軸とをそれぞれ別部品にして、それら回転軸と駆動軸とを連結することが望ましい。
しかしながら、回転軸と駆動軸とを別部品にした場合には、それぞれの軸を回転自在に支持する軸受同士の相対的な位置決めが困難であり、回転軸と駆動軸とにずれ(同心度のずれ)が生じるおそれがある。軸受同士でズレが生じた場合には、回転軸や駆動軸に無理な荷重が発生して大きな回転抵抗が発生してしまう。
そこで、本発明は、電動コンプレッサにおいて、圧縮機構部の回転軸と電動モータの駆動軸とのズレを抑制し、それら回転軸と駆動軸との回転抵抗が増加することを抑制することを目的とする。
本発明は、回転軸を有しこの回転軸が回転することで気体を圧縮する圧縮機構部と、前記回転軸に連結された駆動軸を有しこの駆動軸によって前記回転軸を回転させる電動モータと、前記圧縮機構部および前記電動モータを収納しているハウジングと、前記回転軸および前記駆動軸を回転自在に支持している軸受部と、を備える電動コンプレッサにおいて、前記ハウジングは、単一部材である支持部材を有し、前記軸受部は、前記支持部材に設けられ前記回転軸を回転自在に支持している第1の軸受と、前記支持部材に設けられ前記駆動軸を回転自在に支持している第2の軸受と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、第1の軸受と前記第2の軸受とが、単一部品である支持部材に共に設けられているので、それら第1の軸受および第2の軸受の相対的な位置決め(同心度)の精度を高めることができ、よって、圧縮機構部の回転軸と電動モータの駆動軸とのズレを抑制することができ、それら回転軸と駆動軸との回転抵抗が増加することを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態にかかる電動コンプレッサを示す縦断面図である。本実施形態は、例えば自動車の空調装置の冷凍サイクルに適用される電動コンプレッサを例示する。この場合、電動コンプレッサで圧縮する流体は、冷凍サイクルの冷媒である。
図1に示すように、電動コンプレッサ1は、ハウジング2内に圧縮機構部10と、電動モータ20と、を一体に組み付けて構成してある。ハウジング2は、電動コンプレッサ1の軸方向に分割された2分割構造であり、圧縮機構部10を収納している支持部材である第1のケース3と、電動モータ20を収納している第2のケース4と、を図示しないガスケット等のシールを介在させて密封状態で結合してある。第1のケース3および第2のケース4は、それぞれ単一部材である。即ち、第1のケース3および第2のケース4は、単一の部材からのみ構成されている。
圧縮機構部10は、ベーン13を有するロータリー式である。圧縮機構部10は、第1のケース3の内周面3aに組み付けられる。該圧縮機構部10は、非円形状に形成したシリンダ室11と、このシリンダ室11内に回転自在に収納したコンプレッサロータ12と、このコンプレッサロータ12の外周部に相互に所定間隔をもって出没自在に配置した複数枚のベーン13と、回転軸15と、を備える。
圧縮機構部10では、シリンダ室11における電動モータ20側とは反対側を、第1のケース3の内周面3aに密接嵌合したフロントサイドブロック14で密閉するとともに、シリンダ室11における電動モータ20側を第1のケース3に形成された隔壁部3bで密閉してある。即ち、第1のケース3は、電動モータ20に対してシリンダ室11を隔成している。
回転軸15は、コンプレッサロータ12の中心部に図示しないキーや圧入により挿通固定されており、コンプレッサロータ12と一体に回転するようになっている。該回転軸15は、電動モータ20の駆動軸21で回転駆動するようになっている。
回転軸15は、その電動モータ20とは反対側の一端部15aが外側部滑り軸受30によって回転自在に支持されている。外側部滑り軸受30は、フロントサイドブロック14に設けてある。また、回転軸15の中央部15bを、第1のケース3の隔壁部3bに設けた第1の軸受としての中央部滑り軸受31によって回転自在に支持してある。この中央部滑り軸受け31は、第1のケース3の隔壁部3bに一体成形されている。
従って、圧縮機構部10では、コンプレッサロータ12が電動モータ20の駆動軸21によって回転されることで、シリンダ室11の内周に沿ってベーン13が出没しつつ、隣接したベーン13間の容積が変化して気体である冷媒を圧縮するようになっている。そして、圧縮機構部10で圧縮した冷媒は、第2のケース4内を通過して電動モータ20の発熱部を冷却した後、図示しない吐出ポートから吐出することになる。
電動モータ20は、第2のケース4の内周に圧入固定した円筒状のステータ22と、このステータ22の内方に回転自在に嵌合したモータロータ23と、このモータロータ23の中心に挿通状態で固定された駆動軸21と、を備えている。そして、ステータ22の周方向に等間隔をもって設けた複数の図示しないコイル巻回部に通電することにより、ステータ22を励磁してモータロータ23を回転し、この回転によって駆動軸21が回転するようになっている。
本実施形態では、圧縮機構部10の回転軸15と電動モータ20の駆動軸21とは、別部品であり、それぞれを同軸配置して、相互に連結してある。そして、回転軸15と駆動軸21との突き合わせ端部15b,21aに、それぞれを相互に嵌合して回転伝達する嵌合部32を設け、該嵌合部32によって回転軸15と駆動軸21とを連結してある。該嵌合部32としては、スプライン嵌合やローレット嵌合、あるいは圧入嵌合等を用いることができる。
そして、駆動軸21は、その突き合わせ端部21aが、第2の軸受としての連結部玉軸受33によって回転自在に支持されている。この連結部玉軸受33は、第1のケース3の隔壁部3bに設けてある。
即ち、本実施形態では、第1のケース3の隔壁部3bに、駆動軸21を回転自在に支持する連結部玉軸受33と、回転軸5を回転自在に支持する中央部滑り軸受31と、を設けてある。
連結部玉軸受33の取り付けは、隔壁部3bの電動モータ20側の側面中央部に、嵌合部32を囲繞するように環状突出部3cを形成し、該環状突出部3cに連結部玉軸受33を嵌着してある。環状突出部3cは、隔壁部3bの一部を構成している。
また、駆動軸21の他端部21bは、端部玉軸受34によって回転自在に支持されている。この端部玉軸受34は、第2のケース4の端部の壁部に設けてある。
ここで、外側部滑り軸受30、中央部滑り軸受31、連結部玉軸受33および端部玉軸受34は、駆動軸21および回転軸15を回転自在に支持している軸受部35を構成している。
以上説明したように、本実施形態の電動コンプレッサ1は、回転軸15を有しこの回転軸15が回転されることで気体を圧縮する圧縮機構部10と、回転軸15に連結された駆動軸21を有しこの駆動軸21によって回転軸15を回転させる電動モータ20と、圧縮機構部10および電動モータ20を収納しているハウジング2と、回転軸15および駆動軸21を回転自在に支持している軸受部35と、を備える。そして、ハウジング2は、単一部材である支持部材としての第1のケース3を有し、軸受部35は、第1のケース3に設けられ回転軸15を回転自在に支持している第1の軸受としての中央滑り軸受31と、第1のケース3に設けられ駆動軸21を回転自在に支持している第2の軸受としての連結部玉軸受33と、を有する。
したがって、中央部滑り軸受31と連結部玉軸受33とが、単一部品である支持部材としての第1のケース3に共に設けられているので、即ち同じ部材に設けられているので、それら中央部滑り軸受31および連結部玉軸受33の相対的な位置決め(同心度)の精度を高めることができ、よって、圧縮機構部10の回転軸15と電動モータ20の駆動軸21とのズレを抑制することができる。これにより、それら回転軸15と駆動軸21との回転抵抗が増加することを抑制することができる。
ところで、従来では圧縮機構部のシリンダ室の電動モータ側を第1のケース3とは別部材であるリヤサイドブロックで閉塞し、リヤサイドブロックを第1のケースにボルト固定しているものがある。これに対して、本実施形態では、圧縮機構部10のシリンダ室11の電動モータ20側を第1のケース3によって閉塞しているので、前記従来構造に比べて、リヤサイドブロックおよびボルトの分だけ部品点数を削減することができる。また、これにより、電動コンプレッサ1を軸方向に小型化できるとともに軽量化も実現できる。
(第2の実施形態)図2は、本発明の第2の実施形態にかかる電動コンプレッサを示す縦断面図である。なお、第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図2に示すように、本実施形態の電動コンプレッサ1Aは、圧縮機構部10のシリンダ室11の電動モータ20側を閉塞する部材が、第1のケース3ではなく、第1のケース3とは別部材で設けた単一部材としてのリヤサイドブロック40である点と、このリヤサイドブロック40に中央部滑り軸受31および連結部玉軸受33を設けてある点とが第1の実施形態に対して異なる。
リヤサイドブロック40は、支持部材であり、ハウジング2を構成している。リヤサイドブロック40は、電動モータ20に対してシリンダ室11を隔成している。
リヤサイドブロック40は、第1のケース3に圧入固定してある。即ち、リヤサイドブロック40は、第1のケース3の内周面3aに密接して嵌合してある。そして、該リヤサイドブロック40には、連結部玉軸受33を嵌着する環状突出部40aを形成してある。この環状突出部40aは、リヤサイドブロック40の一部を構成している。
また、隔壁部3bの中央部には、環状突出部40aよりも若干小径の公差をもって嵌合穴3dを形成し、該嵌合穴3dに環状突出部40aを圧入することにより、リヤサイドブロック40を第1のケース3に固定してある。
以上説明したように、本実施形態の電動コンプレッサ1Aは、単一部材であるリヤサイドブロック40に、中央部滑り軸受31および連結部玉軸受33が共に設けられている。したがって、第1の実施形態と同様に、それら中央部滑り軸受31および連結部玉軸受33の相対的な位置決めの精度(同心度)を高めることができ、よって、圧縮機構部10の回転軸15と電動モータ20の駆動軸21とのズレを抑制することができ、それら回転軸15と駆動軸21との回転抵抗が増加することを抑制することができる。よって、圧縮機構部10による圧縮効率をより高めることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。例えば、電動コンプレッサは、空調装置の冷凍サイクルに用いる場合に限ることはない。また、圧縮機構部は、ベーンタイプのロータリー式に限ることはなく、偏心ロータタイプのロータリー式でもよく、更には、ロータリー式以外の圧縮機構部などであってもよい。
本発明の第1の実施形態にかかる電動コンプレッサを示す縦断面図。 本発明の第2の実施形態にかかる電動コンプレッサを示す縦断面図。
符号の説明
1,1A 電動コンプレッサ
2 ハウジング
3 第1のケース(支持部材)
10 圧縮機構部
15 回転軸
20 電動モータ
21 駆動軸
31 中央部滑り軸受(第1の軸受)
33 連結部玉軸受(第2の軸受)
35 軸受部
40 リヤサイドブロック(支持部材)

Claims (1)

  1. 回転軸(15)を有しこの回転軸(15)が回転することで気体を圧縮する圧縮機構部(10)と、
    前記回転軸(15)に連結された駆動軸(21)を有しこの駆動軸(21)によって前記回転軸(15)を回転させる電動モータ(20)と、
    前記圧縮機構部(10)および前記電動モータ(20)を収納しているハウジング(2)と、
    前記回転軸(15)および前記駆動軸(21)を回転自在に支持している軸受部(35)と、
    を備える電動コンプレッサにおいて、
    前記ハウジング(2)は、単一部材である支持部材(3)を有し、
    前記軸受部(35)は、前記支持部材(3)に設けられ前記回転軸(15)を回転自在に支持している第1の軸受(31)と、前記支持部材(3)に設けられ前記駆動軸(21)を回転自在に支持している第2の軸受(33)と、を有することを特徴とする電動コンプレッサ。
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